JP6493250B2 - モータ組み付け治具及びモータ組み付け方法 - Google Patents
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本発明は、モータ組み付け治具及びモータ組み付け方法に関する。
エンジンとモータとを一体化した駆動装置としては、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1のモータは、ケース内にロータ及びステータを有している。ロータは、ロータシャフトを有している。そして、ロータシャフトとエンジンのクランクシャフトが連結され、クランクシャフトの回転に伴いロータシャフトも回転する。これにより、モータを発電機として利用し、エンジンの駆動によって発電を行っている。
ところで、ロータとステータとの取付作業においては、ロータシャフトを軸受によって支持していない場合、ロータシャフトとクランクシャフトとが連結される前にはロータが支持されていない状態になる。このため、ロータあるいはステータに永久磁石が用いられている場合には、永久磁石の磁力によってロータとステータとが接触する。また、電磁石を用いている場合であっても、ロータやステータの重量によってロータとステータが接触する。このため、ロータシャフトを軸受によって支持していない軸受レスモータにおいては、クランクシャフトとロータとを連結する前に、ロータの中心軸線とステータの中心軸線を一致させることでロータとステータとのギャップを確保し、このギャップを維持したままモータをエンジンに組み付ける必要があり、組み付けが困難であった。
本発明の目的は、モータの組み付け性を向上させることができるモータ組み付け治具及びモータ組み付け方法を提供することにある。
上記課題を解決するモータ組み付け治具は、ステータと、一端がエンジンの出力軸に連結支持されるとともに、他端に軸方向に開口する開口部を有するロータと、前記ステータ及び前記ロータを収容した筒状のハウジング、及び、前記ハウジングの軸方向の両端部のうち前記エンジンとは反対側の端部に取り付けられた状態で前記開口部と対向する貫通孔が設けられたカバーを有するケースと、を備えたモータにおける前記ロータと前記ステータとのギャップを調整するモータ組み付け治具であって、前記貫通孔を介して、前記開口部と中心軸線が一致するように前記開口部に嵌め合わされるロータ嵌合部と、前記ロータ嵌合部の中心軸線が前記ステータの中心軸線と一致するように前記カバーに対して位置決めを行う位置決め部材と、を備える。
これによれば、ハウジングに取り付けられたカバーにモータ組み付け治具を位置決めするとともに、ロータ嵌合部を開口部に嵌め合わせることでロータの中心軸線とステータの中心軸線が一致する。ギャップは、ロータの中心軸線とステータの中心軸線が一致しているときには、ロータとステータとの間の全周に亘って確保される。モータ組み付け治具を用いることで、カバーを取り付けたままギャップ調整を行うことができる。このため、ロータとステータとのギャップ調整が行われた状態で出力軸とロータが連結された後には、モータ組み付け治具をカバーから取り外せばよい。したがって、ロータとステータとのギャップ調整を行った後にロータとステータとを治具に取り付けることでロータとステータとのギャップを維持し、ロータを出力軸に連結した後で治具に換えてカバーを取り付ける場合に比べて手間が少なく、モータの組み付け性が向上される。
上記課題を解決するモータ組み付け治具について、前記位置決め部材は、前記貫通孔に嵌め合わされるカバー嵌合部を含むことが好ましい。これによれば、カバー嵌合部がカバーの貫通孔に嵌合されることでモータ組み付け治具の位置決めが行われるため、モータ組み付け治具の位置決めを行いやすい。
上記課題を解決するモータ組み付け治具について、前記ロータ嵌合部が前記開口部に嵌め合わされた状態で、前記カバーの前記貫通孔よりも外側の部分と対向するフランジを有することが好ましい。これによれば、モータ組み付け治具が貫通孔から抜け出すことが抑止される。
上記モータ組み付け治具について、前記カバーは、前記ハウジングに設けられ、冷媒が流通する流路を区画するための溝に挿入される凸部によって、前記開口部と前記貫通孔とが対向するように前記ハウジングに対して位置決めされていることが好ましい。これによれば、流路を区画するための溝を利用してカバーの位置決めを行うことができる。
上記課題を解決するモータ組み付け方法は、ステータと、一端がエンジンの出力軸に連結支持されるとともに、他端に軸方向に開口する開口部を有するロータと、前記ステータ及び前記ロータを収容した筒状のハウジング、及び、前記ハウジングの軸方向の両端部のうち前記エンジンとは反対側の端部に取り付けられた状態で前記開口部と対向する貫通孔が設けられたカバーを有するケースと、を備えたモータにおける前記ロータと前記ステータとのギャップを調整するモータ組み付け方法であって、前記カバーに位置決めされた状態で前記開口部に嵌め合わされると、前記ロータの中心軸線と前記ステータの中心軸線が一致するロータ嵌合部を有するモータ組み付け治具を、位置決め部材によって前記カバーに位置決めした状態で、前記ロータを前記出力軸に連結する。
これによれば、カバーを取り外すことなくロータとステータとのギャップ調整を行うことができる。このため、モータの組み付け性を向上させることができる。
本発明によれば、モータの組み付け性を向上させることができる。
以下、モータ組み付け治具及びモータ組み付け方法の一実施形態について説明する。まず、本実施形態のモータ組み付け治具、及び、モータ組み付け方法によって組み付けられるモータについて説明を行う。
図1に示すように、ハイブリッド車両(例えば、乗用車や、フォークリフトなどの産業車両)に搭載される駆動装置10は、エンジン11及びモータ20を有している。モータ20は、エンジン11とともにクランクシャフト12を回転させる駆動部、及び、エンジン11の駆動によるクランクシャフト12の回転に伴い発電を行う発電機の少なくともいずれか一方として機能する。
図1及び図2に示すように、モータ20は、ケース21と、このケース21の内部に設けられたロータ57及びステータ40とを備えている。ケース21は、筒状のハウジング22と、ハウジング22の軸方向におけるエンジン11とは反対側の端部に設けられた板状のカバー26と、カバー26が設けられた端部とは反対側(エンジン11側)の端部に設けられた有底筒状のエンドプレート32とを有している。
本実施形態のハウジング22は円筒状である。ハウジング22の外周面において、軸方向の端部に位置する周縁は凹凸形状となっており、複数の凸部が固定ボルトB1によってカバー26と連結される複数の第1突出片23となっている。また、ハウジング22の外周面において、第1突出片23が設けられた端部とは軸方向に反対側の周縁は凹凸形状となっており、複数の凸部が固定ボルトB2によってエンドプレート32と連結される複数の第2突出片24となっている。ハウジング22の軸方向の端面のうち第1突出片23と同一方向の端面には、ハウジング22の軸方向に向けて凹む環状の溝25が設けられている。
図2及び図4に示すように、カバー26の周縁は凹凸形状となっており、複数の凸部が第1突出片23と連結される複数の第1連結片27となっている。また、カバー26の厚み方向の面の一方には、厚み方向に突出する環状の凸部28が一つ設けられている。凸部28は、突出方向への寸法が、溝25の深さよりも短い。更に、カバー26の中央には、厚み方向に貫通する貫通孔29が設けられている。また、カバー26には、貫通孔29の周囲に複数の締結穴30が設けられている。カバー26は、凸部28がハウジング22の溝25に挿入された状態で第1突出片23と第1連結片27とが固定ボルトB1で連結されることでハウジング22に固定されている。ハウジング22の溝25とカバー26の凸部28によって環状の流路31が区画され、この流路31には図示しない流入路及び流出路を介して冷媒が流される。
図1及び図2に示すように、エンドプレート32の外周面の周縁は、凹凸形状となっており、複数の凸部が第2突出片24と連結される複数の第2連結片33となっている。エンドプレート32は、第2突出片24と第2連結片33とが固定ボルトB2で連結されることでハウジング22に固定されている。エンドプレート32の底部の中央には、厚み方向に貫通するプレート孔34が設けられている。
ハウジング22の内周面には、ステータ40が固定されている。ステータ40は、径方向の内側に延びる複数のティース41を有するステータコア42と、このステータコア42の各ティース41に巻回されたコイル43とを備えている。ステータ40(ステータコア42)は、その中心軸線がカバー26に設けられた貫通孔29の中心軸線と一致するようにハウジング22に固定されている。
ケース21内には、円筒状の大径部51と円筒状の小径部52を有するロータシャフト53が収容されている。小径部52の先端面(大径部51とは反対側の面)には、複数の締結穴52aが周方向に並んで設けられている。小径部52は円形状の第1孔54を有しており、大径部51は円形状の第2孔55を有している。第1孔54の直径は、第2孔55の直径に比べて大きい。ロータシャフト53においては、大径部51、小径部52、第1孔54及び第2孔55の中心軸線が一致している。したがって、大径部51の外周面、小径部52の外周面、第1孔54の周面、及び、第2孔55の周面は中心軸線を中心とした同心円となる。
ロータシャフト53の小径部52の外周面には、全周に亘って円環状の永久磁石56が設けられている。永久磁石56は、フェライト磁石やネオジム磁石等の磁石であり、S極とN極とが周方向に交互に並んで設けられている。ロータシャフト53の小径部52は、ステータ40の内側に配置されている。そして、小径部52と永久磁石56がロータ57として機能している。円環状の永久磁石56の中心軸線と、小径部52の中心軸線とは一致している。そして、これらの中心軸線がロータ57の中心軸線となる。
ステータ40とロータ57との間には、ギャップ(エアギャップ)58が設けられている。ステータ40の内周面とロータ57の外周面との間の寸法であるギャップ58の幅は、ステータ40の中心軸線とロータ57の中心軸線が一致した状態で、全周に亘って均一となっている。なお、均一とは、ステータ40やロータ57の公差範囲内でのずれを許容するものである。
上記したモータ20は、エンジン11、より詳細にいえば、エンジン11のシリンダブロック及びオイルパンにエンドプレート32が固定されることでエンジン11に取り付けられている。エンジン11のクランクシャフト12は、エンドプレート32のプレート孔34を介してハウジング22内に突出しており、ロータシャフト53の大径部51に連結ボルトB3によって連結されている。したがって、ロータ57の軸方向の両端部のうち大径部51側の端部である一端がクランクシャフト12に連結支持され、小径部52側の端部である他端が開口部としての第1孔54によって軸方向に開口している。
本実施形態のロータシャフト53は、クランクシャフト12に連結されることによって支持されており、軸受によって支持されていない。このため、ロータ57は、クランクシャフト12との連結によりクランクシャフト12によって支持されることで、ステータ40とのギャップ58を維持している。なお、本発明のクランクシャフト12がエンジン11の出力軸に相当する。
ところで、上記したモータ20をエンジン11に取り付ける際には、まずエンドプレート32をエンジン11に取り付け、その後、相対位置を調整したロータ57及びステータ40、すなわち、ギャップ58が調整されたロータ57及びステータ40が収容されたハウジング22をエンドプレート32に取り付ける。更に、ロータシャフト53とクランクシャフト12とを連結する。この際、ロータシャフト53がクランクシャフト12に連結される前には、ロータ57はクランクシャフト12によって支持されていないため、ロータ57に用いられている永久磁石56の磁力によってロータ57とステータ40とが接触してしまうおそれがある。このため、ロータ57とステータ40とのギャップ58を維持した状態でクランクシャフト12にロータシャフト53を連結するが、ロータ57とステータ40とを治具に取り付け、ロータシャフト53とクランクシャフト12を連結した後に治具に換えてカバー26を取り付ける場合、手間が多い。本実施形態では、モータ組み付け治具60を用いることで、モータ20の組み付け性を向上させている。以下、モータ組み付け治具60について詳細に説明を行う。
図3及び図5に示すように、モータ組み付け治具60は、位置決め部材としての有底円筒状のカバー嵌合部61を有している。カバー嵌合部61は、円板状の底部62と、底部62の周縁から延びる円筒状の筒部63とを有している。筒部63の外径は、貫通孔29よりも若干小さく、筒部63を貫通孔29に嵌合可能となっている。底部62の中央には、厚み方向に貫通する治具孔64が設けられている。底部62において、治具孔64の周囲には、複数の第1ボルト孔65が設けられている。第1ボルト孔65同士の間隔(中心間距離)は、ロータシャフト53の締結穴52a同士の間隔と同一間隔となっている。
底部62において、治具孔64の周縁からは円筒状のロータ嵌合部66が筒部63とは反対側に向けて延びている。ロータ嵌合部66の外径は、ロータシャフト53の第1孔54の直径よりも若干小さく、ロータ嵌合部66を第1孔54に嵌合可能となっている。ロータ嵌合部66の中心軸線と、カバー嵌合部61の中心軸線は一致している。また、筒部63の外周面とロータ嵌合部66の外周面とは、カバー嵌合部61及びロータ嵌合部66の中心軸線を中心とした同心円である。
筒部63において、底部62が設けられた周縁とは軸方向に反対側の周縁には、フランジ67が設けられている。フランジ67は、筒部63の周縁の全周に亘って設けられている。フランジ67には、複数の第2ボルト孔68が厚み方向に貫通して設けられている。第2ボルト孔68同士の間隔は、カバー26の締結穴30同士の間隔と同一間隔となっている。
上記したモータ組み付け治具60は、筒部63が貫通孔29に嵌め合わされた状態で、貫通孔29の中心軸線と、ロータ嵌合部66の中心軸線と、ステータ40の中心軸線とが一致する。また、ロータ嵌合部66が第1孔54に嵌め合わされた状態で、ロータ嵌合部66の中心軸線とロータ57の中心軸線とが一致する。なお、ここでいう各部材の中心軸線が一致する状態とは、各部材の公差範囲内での中心軸線のずれを許容するものである。
次に、モータ組み付け治具60を用いたロータ57とステータ40とのモータ組み付け方法について説明する。
図6に示すように、モータ20の組み付けを行う際には、ロータシャフト53を収容したハウジング22の第1突出片23とカバー26の第1連結片27とが固定ボルトB1によって連結されている。これにより、ハウジング22とカバー26とが固定されている。
図6に示すように、モータ20の組み付けを行う際には、ロータシャフト53を収容したハウジング22の第1突出片23とカバー26の第1連結片27とが固定ボルトB1によって連結されている。これにより、ハウジング22とカバー26とが固定されている。
そして、図7に示すように、ハウジング22にロータシャフト53が挿入され、カバー26にモータ組み付け治具60が取り付けられる。カバー26の貫通孔29には、モータ組み付け治具60のカバー嵌合部61が挿入されている。これにより、カバー嵌合部61は貫通孔29に嵌め合わされ、モータ組み付け治具60がカバー26に対して位置決めされている。モータ組み付け治具60は、ハウジング22に固定されているステータ40の中心軸線とロータ嵌合部66の中心軸線が一致するようにカバー26に位置決めされている。
また、ロータ嵌合部66は、ロータシャフト53の第1孔54に嵌め合わされている。これにより、ロータシャフト53の位置がモータ組み付け治具60のロータ嵌合部66によって定まっている。モータ組み付け治具60は、ロータ嵌合部66の中心軸線とステータ40の中心軸線が一致するように位置決めされているため、ロータ57の中心軸線とステータ40の中心軸線とが一致している。
ハウジング22とステータ40とは固定されており、また、ハウジング22とカバー26とは固定されている。これにより、カバー26の貫通孔29の中心軸線とステータ40の中心軸線が一致している。更に、カバー26の貫通孔29の中心軸線と、カバー嵌合部61の中心軸線と、ロータ嵌合部66の中心軸線とが一致した状態でモータ組み付け治具60はカバー26に固定されている。すなわち、貫通孔29、ステータ40、カバー嵌合部61、ロータ嵌合部66のそれぞれの中心軸線は一致している。
ロータ嵌合部66を第1孔54に嵌め合わせることで、ロータ嵌合部66の中心軸線と第1孔54の中心軸線とは一致している。ロータ嵌合部66の中心軸線とステータ40の中心軸線とは一致しているため、第1孔54の中心軸線とステータ40の中軸線とは一致することになる。ここで、第1孔54の周面とロータ57の外周面は、ロータ57の中心軸線を中心とした同心円であるため、第1孔54の中心軸線をステータ40の中心軸線と一致させることでロータ57の中心軸線とステータ40の中心軸線が一致し、結果として、ロータ57とステータ40との間の全周に亘ってギャップ58が確保されている。
モータ組み付け治具60の第1ボルト孔65には、第1ボルトB11が挿入され、この第1ボルトB11をロータシャフト53の締結穴52aに締結することでロータシャフト53がモータ組み付け治具60に取り付けられている。
また、モータ組み付け治具60の第2ボルト孔68には第2ボルトB12が挿入され、この第2ボルトB12がカバー26の締結穴30に締結されることでカバー26がモータ組み付け治具60に取り付けられている。これにより、モータ組み付け治具60には、ロータ57及びステータ40が取り付けられ、ロータ57とステータ40との相対位置が保持される。
図8に示すように、上記のようにステータ40との相対位置が保持されたロータ57は、モータ組み付け治具60の治具孔64を介して第1孔54に連結ボルトB3を挿入し、ロータシャフト53とクランクシャフト12との連結を行うことでクランクシャフト12に支持される。ロータシャフト53とクランクシャフト12を連結した後には、モータ組み付け治具60をロータシャフト53及びカバー26から取り外す。この時点では、ロータシャフト53はクランクシャフト12に保持されており、永久磁石56の磁力によってロータ57とステータ40とが接触することが抑止されている。
したがって、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)カバー26の貫通孔29を利用してロータ57の中心軸線とステータ40の中心軸線を一致させ、これによりロータ57とステータ40が接触しないようにギャップ58を維持している。そして、ロータ57とステータ40とのギャップ58を維持した状態でモータ20とエンジン11とを一体化した後には、モータ組み付け治具60をカバー26から取り外せばよい。このため、ロータ57とステータ40とのギャップ58を治具によって維持した状態でロータ57とクランクシャフト12とを連結し、その後治具に換えてカバー26を取り付ける場合に比べて、組み付け性が向上される。
(1)カバー26の貫通孔29を利用してロータ57の中心軸線とステータ40の中心軸線を一致させ、これによりロータ57とステータ40が接触しないようにギャップ58を維持している。そして、ロータ57とステータ40とのギャップ58を維持した状態でモータ20とエンジン11とを一体化した後には、モータ組み付け治具60をカバー26から取り外せばよい。このため、ロータ57とステータ40とのギャップ58を治具によって維持した状態でロータ57とクランクシャフト12とを連結し、その後治具に換えてカバー26を取り付ける場合に比べて、組み付け性が向上される。
(2)モータ組み付け治具60のカバー26に対する位置決めは、カバー嵌合部61を貫通孔29に嵌め合わされることで行われている。このため、カバー嵌合部61を貫通孔29に嵌め合わせることでモータ組み付け治具60を位置決めできるため、モータ組み付け治具60の位置決めを行い易い。
(3)モータ組み付け治具60は、フランジ67を有している。このため、モータ組み付け治具60が貫通孔29内から抜け出すことが抑止される。
(4)カバー26は、流路31を区画するための溝25に凸部28を挿入することで位置決めされている。このため、流路31を区画するための溝25を利用してカバー26の位置決めを行うことができる。
(4)カバー26は、流路31を区画するための溝25に凸部28を挿入することで位置決めされている。このため、流路31を区画するための溝25を利用してカバー26の位置決めを行うことができる。
(5)モータ組み付け治具60は、カバー26を利用してギャップ58を維持するため、小型化されている。このため、モータ組み付け治具60を車載工具として車両に搭載することができる。
なお、実施形態は以下のように変更してもよい。
○カバー26に対するモータ組み付け治具60の位置決めは、モータ組み付け治具60がカバー26に位置決めされた状態でステータ40の中心軸線とロータ嵌合部66の中心軸線が一致するように位置決めできれば第2ボルトB12(位置決め部材)による締結穴30との締結により行われてもよい。この場合、カバー嵌合部61は設けられていなくてもよく、ロータ嵌合部66の軸方向の端部にフランジ67が設けられている構造でもよい。
○カバー26に対するモータ組み付け治具60の位置決めは、モータ組み付け治具60がカバー26に位置決めされた状態でステータ40の中心軸線とロータ嵌合部66の中心軸線が一致するように位置決めできれば第2ボルトB12(位置決め部材)による締結穴30との締結により行われてもよい。この場合、カバー嵌合部61は設けられていなくてもよく、ロータ嵌合部66の軸方向の端部にフランジ67が設けられている構造でもよい。
○モータ組み付け治具60は、カバー嵌合部61とロータ嵌合部66とを有していればよく、フランジ67が設けられていなくてもよい。この場合、フランジ67に換えて、カバー嵌合部61に取手などを設けることで、モータ組み付け治具60の取り外しを容易にしてもよい。
○カバー26は、流路31を区画するための溝25に凸部28を挿入することで位置決めされているが、溝25は流路31を区画するための溝25ではなくてもよく、カバー26の位置決めを行うために設けられた専用の溝でもよい。この場合、流路は別の溝によって区画されてもよいし、流路が設けられなくてもよい。
○カバー嵌合部61の形状は、貫通孔29に挿入された状態で貫通孔29内でのカバー嵌合部61と貫通孔29の内面との対向方向での移動を規制できれば、円筒形とは異なる形状でもよい。例えば、実施形態のカバー嵌合部61に複数のスリットが設けられた形状でもよい。同様に、ロータ嵌合部66は、第1孔54に挿入された状態で第1孔54内でのロータ嵌合部66と第1孔54の内面との対向方向での移動を規制できれば、円筒形とは異なる形状でもよい。
○エンジンの出力軸は、ロータリーエンジンに用いられるエキセントリックシャフトでもよい。
11…エンジン、12…クランクシャフト、20…モータ、21…ケース、22…ハウジング、25…溝、26…カバー、29…貫通孔、31…流路、40…ステータ、57…ロータ、58…ギャップ、60…モータ組み付け治具、61…カバー嵌合部、66…ロータ嵌合部、67…フランジ。
Claims (5)
- ステータと、
一端がエンジンの出力軸に連結支持されるとともに、他端に軸方向に開口する開口部を有するロータと、
前記ステータ及び前記ロータを収容した筒状のハウジング、及び、前記ハウジングの軸方向の両端部のうち前記エンジンとは反対側の端部に取り付けられた状態で前記開口部と対向する貫通孔が設けられたカバーを有するケースと、を備えたモータにおける前記ロータと前記ステータとのギャップを調整するモータ組み付け治具であって、
前記貫通孔を介して、前記開口部と中心軸線が一致するように前記開口部に嵌め合わされるロータ嵌合部と、
前記ロータ嵌合部の中心軸線が前記ステータの中心軸線と一致するように前記カバーに対して位置決めを行う位置決め部材と、を備えたモータ組み付け治具。 - 前記位置決め部材は、前記貫通孔に嵌め合わされるカバー嵌合部を含む請求項1に記載のモータ組み付け治具。
- 前記ロータ嵌合部が前記開口部に嵌め合わされた状態で、前記カバーの前記貫通孔よりも外側の部分と対向するフランジを有する請求項1又は請求項2に記載のモータ組み付け治具。
- 前記カバーは、前記ハウジングに設けられ、冷媒が流通する流路を区画するための溝に挿入される凸部によって、前記開口部と前記貫通孔とが対向するように前記ハウジングに対して位置決めされている請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のモータ組み付け治具。
- ステータと、
一端がエンジンの出力軸に連結支持されるとともに、他端に軸方向に開口する開口部を有するロータと、
前記ステータ及び前記ロータを収容した筒状のハウジング、及び、前記ハウジングの軸方向の両端部のうち前記エンジンとは反対側の端部に取り付けられた状態で前記開口部と対向する貫通孔が設けられたカバーを有するケースと、を備えたモータにおける前記ロータと前記ステータとのギャップを調整するモータ組み付け方法であって、
前記カバーに位置決めされた状態で前記開口部に嵌め合わされると、前記ロータの中心軸線と前記ステータの中心軸線が一致するロータ嵌合部を有するモータ組み付け治具を、位置決め部材によって前記カバーに位置決めした状態で、前記ロータを前記出力軸に連結するモータ組み付け方法。
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