JP6190905B1 - 回転電機及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】固定子と回転子との間のエアギャップの軸方向第一側に側方プレートが配置される場合でも、エアギャップの周方向の偏りを低減させることができる回転電機及びその製造方法を提供する。【解決手段】固定子11と、固定子11の径方向内側にエアギャップGを空けて配置された回転子1と、回転子1の軸方向第一側X1に配置され、回転子1に固定された円盤状の側方プレート30と、を備え、側方プレート30は、エアギャップGの径方向位置よりも径方向外側まで延在している共に、エアギャップGと軸方向Xに見て重複する位置に貫通孔33を有している回転電機10。【選択図】図1

Description

本発明は、固定子、回転子、及び回転子に固定された側方プレートを備えた回転電機、及びその製造方法に関するものである。
上記のような回転電機に関連して、例えば、下記の特許文献1及び特許文献2に記載された技術が既に知られている。特許文献1の技術では、回転子11の軸方向の第二側が内燃機関のクランクシャフト13に連結され、回転子11の軸方向の第一側が、回転子11に固定されたドライブプレート14を介して変速機の入力軸端面板18に連結されている。同軸上に配置された内燃機関及びハイブリッド車両用電動機10の一方又は双方の駆動力が、変速機を介して車輪に伝達される。特許文献1の技術では、回転子11の軸方向の第一側に固定されたドライブプレート14は、回転子11と固定子12との間のエアギャップの径方向位置よりも径方向外側まで延在している。
特許文献2の技術では、回転子21の軸方向の第一側にフライホイール7が固定されている。フライホイール7は、エアギャップの径方向位置よりも径方向外側まで延在している。なお、特許文献2の技術では、回転電機が、内燃機関と変速機との間に配置されている。
特開2004−242494号公報 特開2002−165420号公報
ところで、車両の内燃機関と変速機との間に、固定子及び回転子を組み付ける際に、周方向の各部のエアギャップに偏りが生じると、回転電機の磁気アンバランスが大きくなり、回転電機の振動、電磁音、性能ばらつき等が増加するおそれがある。また、車両の振動、車両用駆動装置の熱変形等により、固定子と回転子とが接触し易くなる。しかしながら、特許文献1及び特許文献2のように、エアギャップの軸方向の第一側にドライブプレート、フライホイールが配置されていると、固定子及び回転子を組み付ける際に、エアギャップの確認、調整を行うことが困難になる。そのため、車両用駆動装置の組み立て後、回転電機を回転させた場合に、異音が生じて初めて不具合を確認することができ、車両用駆動装置の分解、再組み立てを行う必要があった。
そこで、固定子と回転子との間のエアギャップの軸方向第一側に側方プレートが配置される場合でも、エアギャップの周方向の偏りを低減させることができる回転電機及びその製造方法が望まれる。
本発明に係る回転電機は、円筒状の固定子と、前記固定子の径方向内側にエアギャップを空けて配置された円筒状の回転子と、前記回転子の軸方向の一方側である軸方向第一側に配置され、前記回転子に固定された円盤状の側方プレートと、を備え、前記側方プレートは、前記エアギャップの径方向位置よりも径方向外側まで延在している共に、前記エアギャップと軸方向に見て重複する位置に貫通孔を有し、前記貫通孔は、前記回転子の磁極数と前記固定子のティース数との公約数の内の、3以上になる公約数だけ設けられると共に、周方向に均等角度間隔に配置され、前記回転子は、それぞれの磁極位置に対応する外周面の周方向の部分に、径方向外側に突出した磁極突部を設け、前記貫通孔の全ては、前記磁極突部の径方向外側の前記エアギャップの部分と軸方向に見て重複する位置に配置されているものである。
また、上記のように構成された、本発明に係る回転電機の製造方法は、軸方向に見て前記貫通孔と重複する前記エアギャップの部分に、当該エアギャップの調整用の隙間調整部材を挟み込んだ状態の前記固定子、前記回転子及び前記側方プレートを用意する部品用意工程と、前記部品用意工程により用意された前記固定子及び前記回転子を支持機構に固定して、前記固定子及び前記回転子を相互に位置決めする支持機構固定工程と、前記支持機構固定工程の後、前記隙間調整部材を、前記貫通孔を通って前記軸方向第一側に抜き取る抜取り工程と、を実行し、前記貫通孔は、前記回転子の磁極数と前記固定子のティース数との公約数の内の、3以上になる公約数だけ設けられると共に、周方向に均等角度間隔に配置され、前記回転子は、それぞれの磁極位置に対応する外周面の周方向の部分に、径方向外側に突出した磁極突部を設け、前記貫通孔の全ては、前記磁極突部の径方向外側の前記エアギャップの部分と軸方向に見て重複する位置に配置されているものである。
本発明に係る回転電機によれば、側方プレートの軸方向第一側から、貫通孔を通してエアギャップを確認し、調整することができる。よって、エアギャップの周方向の偏りを低減することができる。また、本発明に係る回転電機の製造方法によれば、予めエアギャップに隙間調整部材を挟み込み、エアギャップの偏りを低減した状態の固定子及び回転子を、支持機構に固定し、固定後、隙間調整部材を、貫通孔を通って抜き取る製造方法により、効率的にエアギャップの周方向の偏りを低減することができる。
本発明の実施の形態1に係る、支持機構に固定され、連結部材が固定されていない状態の回転電機の縦断面図である。 本発明の実施の形態1に係る、支持機構に固定され、連結部材が固定されている状態の回転電機の縦断面図である。 本発明の実施の形態1に係る固定子及び回転子の横断面図である。 本発明の実施の形態1に係る側方プレートの平面図である。 本発明の実施の形態1に係る図1の状態の回転電機の平面図である。 本発明の実施の形態1に係る固定子及び回転子の要部横断面図である。 本発明の実施の形態2に係る側方プレートの平面図である。 本発明の実施の形態2に係る回転電機の平面図である。 本発明の実施の形態3に係る回転電機の製造方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る部品用意工程で用意された回転電機の縦断面図である。 本発明の実施の形態3に係る部品用意工程で用意された回転電機の要部横断面図である。 本発明の実施の形態3に係る隙間調整部材の平面図である。 本発明の実施の形態3に係る支持機構固定工程を説明するための回転電機及び支持機構の縦断面図である。 本発明の実施の形態3に係る支持機構固定工程により固定された回転電機及び支持機構の縦断面図である。 本発明の実施の形態3に係る取る抜取り工程を説明するための回転電機及び支持機構の縦断面図である。 本発明の実施の形態3に係る連結部材固定工程を説明するための回転電機、支持機構、及び連結部材の縦断面図である。
1.実施の形態1
実施の形態1に係る回転電機10について図面を参照して説明する。回転電機10は、回転子1及び固定子11を備えている。回転子1の回転軸心Cに平行な方向を軸方向Xと定義する。軸方向Xの一方側を軸方向第一側X1とし、軸方向Xの他方側であり、軸方向第一側X1とは反対側を軸方向第二側X2と定義する。周方向、径方向は、回転子1の回転軸心Cについての周方向、径方向であるものとする。
図1は、固定子11及び回転子1が支持機構51に固定されているが、連結部材40が側方プレート30に固定されていない状態の回転電機10を示す、回転軸心Cを通る平面で切断した断面図である。図2は、固定子11及び回転子1が支持機構51に固定され、連結部材40が側方プレート30に固定された状態の回転電機10を示す、回転軸心Cを通る平面で切断した断面図である。図3は、固定子11及び回転子1を回転軸心Cに垂直な平面で切断した断面図である。図4は、側方プレート30を軸方向第一側X1から軸方向第二側X2に見た平面図である。図5は、図1の状態で、回転電機10を軸方向第一側X1から軸方向第二側X2に見た平面図である。
回転電機10は、円筒状の固定子11と、固定子11の径方向内側にエアギャップGを空けて配置された円筒状の回転子1と、を備えている。エアギャップGは、円筒状の隙間とされている。本実施の形態では、回転電機10は、永久磁石同期型の回転電機とされており、固定子11には巻線12が巻装され、回転子1には永久磁石2が設けられている。
固定子11及び回転子1は、支持機構51により相互に位置決めされる。固定子11及び回転子1が支持機構51により相互に位置決めされている状態で、エアギャップGの軸方向第二側X2が、第二側配置部材9により覆われている。本実施の形態では、図2に示すように、回転電機10は、車輪の駆動力源として、車両用駆動装置56に組み付けられる。回転電機10の軸方向第二側X2に内燃機関53が配置され、回転子1は、内燃機関53のクランクシャフト20に固定されて支持される。固定子11は、ケース部材25に固定されて支持される。エアギャップGの軸方向第二側X2が、第二側配置部材9としてのケース部材25又は内燃機関53(本例では、ケース部材25の側壁29)により覆われている。また、回転電機10の軸方向第一側X1に、車輪に駆動力を伝達する動力伝達機構57が配置され、側方プレート30に固定される連結部材40は、動力伝達機構57の入力部材とされている。
<固定子11>
固定子11は、電磁鋼板が軸方向Xに積層された円筒状の固定子鉄心13を備えている。図3に示すように、固定子鉄心13には、周方向に均等間隔に配置され、径方向内側に突出する複数のティース17(本例では24個)を有している。各ティース17は、径方向内側及び軸方向Xに延びた直方体状に形成されている。周方向に隣り合うティース17の間の空間は、巻線12が挿入されるスロットとされている。本実施の形態では、巻線方式は、集中巻とされており、各ティース17に1つの巻線12が巻装されている。なお、巻線方式は、分布巻とされてもよい。固定子11は、固定子鉄心13から軸方向Xの両側に突出した巻線12の部分であるコイルエンド部12aを備えている(図1参照)。
本実施の形態では、固定子鉄心13は、各スロットの位置で周方向に分割されている(図6参照)。回転電機10は、固定子鉄心13を径方向外側から保持する円筒状の外側支持筒状部15を有する固定子フレーム14を備えている。固定子鉄心13の外周面が、外側支持筒状部15の内周面に嵌合され、固定されている。本例では、固定子フレーム14は鉄製とされ、固定子鉄心13は固定子フレーム14に圧入されている。図1に示すように、固定子フレーム14は、支持機構51(本例では、ケース部材25)に固定される固定子固定部16を有している。固定子固定部16は、外側支持筒状部15の軸方向第一側X1の端部から径方向外側に延びる円環板状に形成されている。固定子固定部16には、軸方向Xに貫通する複数のボルト貫通孔19が周方向に分散して設けられている。
ケース部材25は、固定子11を固定する固定筒状部27を備えている。固定筒状部27の円筒状の内周面に、固定子フレーム14の外側支持筒状部15の外周面が嵌合される。固定筒状部27の軸方向第一側X1の円環平面状の端面に、固定子フレーム14の固定子固定部16の軸方向第二側X2の端面が当接する。固定筒状部27の軸方向第一側X1の端部には、ボルト貫通孔19に対応する位置に軸方向第一側X1に開口するボルト穴28が設けられている。ボルト26が、軸方向第一側X1からボルト貫通孔19に挿入され、ボルト穴28に螺合されている。ボルト26によって、固定子11がケース部材25に固定されている。ケース部材25の軸方向第二側X2の端部は、内燃機関53のエンジンブロックに固定される。ケース部材25の軸方向第一側X1の端部は、動力伝達機構57を収容するケース部材に固定される。
ケース部材25は、固定筒状部27の軸方向第二側X2の端部から径方向内側に延出している円環板状の側壁29を有している。側壁29は、回転電機10の軸方向第二側X2に配置され、エアギャップGの軸方向第二側X2を覆っており、第二側配置部材9とされている。側壁29の径方向内側をクランクシャフト20が軸方向Xに貫通している。側壁29の径方向内側端部が軸受を介してクランクシャフト20を支持するように構成されてもよい。
<回転子1>
回転子1は、円環状の電磁鋼板が軸方向Xに積層された円筒状の回転子鉄心18を備えている。図3に示すように、回転子鉄心18には、周方向に分散して配置された、複数の永久磁石2(本例では16個)が設けられている。各永久磁石2は、N極又はS極の磁極が周方向に互い違いに回転子1の外周部に形成されるように配置されている。本実施の形態では、各磁極は、1つの永久磁石2により構成されており、各永久磁石2は、N極又はS極が周方向に互い違いに径方向外側を向く向きで、周方向に均等間隔で配置されている。なお、各磁極は、複数の永久磁石2により構成されてもよい。回転子1は、回転子鉄心18の内部に永久磁石2を埋め込んだ埋込磁石構造とされている。
回転電機10は、回転子鉄心18を径方向内側から保持する円筒状の内側支持筒状部6を有する回転子回転軸4を備えている。回転子鉄心18の内周面が、内側支持筒状部6の外周面に嵌合され、圧入、焼嵌め、キー溝等により周方向に回り止めされている。内側支持筒状部6の軸方向長さは、回転子鉄心18の軸方向長さよりも長くされており、回転子鉄心18よりも軸方向両側に突出している。内側支持筒状部6の軸方向第一側X1の端部付近には、径方向外側に突出する円筒状の係止突起部4aが設けられている。内側支持筒状部6の軸方向第二側X2の端部付近の外周面には、円筒状の係止リング5の内周面が嵌合され、圧入等により固定されている。回転子鉄心18は、係止突起部4a及び係止リング5により軸方向X両側から支持されている。
回転子回転軸4は、支持機構51(本例では、内燃機関53のクランクシャフト20)に固定される回転子固定部7を有している。回転子固定部7は、内側支持筒状部6の軸方向第二側X2の端部から径方向内側に延びる円環板状に形成されている。回転子固定部7には、軸方向Xに貫通する複数のボルト貫通孔8が周方向に分散して設けられている。本例では、ボルト貫通孔8は、周方向に均等間隔で6つ設けられている。
内燃機関53は、回転電機10の軸方向第二側X2に配置されている。クランクシャフト20は、エンジンブロックよりも軸方向第一側X1に延出している。クランクシャフト20の軸方向第一側X1の端部には、円筒状のフランジ部54が設けられている。フランジ部54には、ボルト貫通孔8に対応する位置に軸方向第一側X1に開口するボルト穴55が設けられている。フランジ部54の軸方向第一側X1の端面に、回転子固定部7の軸方向第二側X2の端面が当接している。ボルト21が、軸方向第一側X1からボルト貫通孔8に挿入され、ボルト穴55に螺合されている。ボルト21によって、回転子1がクランクシャフト20に固定されている。
固定子11がケース部材25に固定されて支持され、回転子1がクランクシャフト20に固定されて支持されることにより、固定子11及び回転子1の相対的な径方向位置及び軸方向位置が位置決めされる。よって、固定子11及び回転子1の間のエアギャップGの周方向の各位置の間隔が固定される。本実施の形態では、エアギャップGの軸方向第二側X2が、第二側配置部材9としてのケース部材25又は内燃機関53(本例では、ケース部材25の側壁29)により覆われている。
<側方プレート30>
回転電機10は、回転子1の軸方向第一側X1に配置され、回転子1に固定された円盤状の側方プレート30を備えている。図2に示すように、側方プレート30の軸方向第一側X1には、連結部材40が配置され、連結部材40が側方プレート30に固定される。本実施の形態では、連結部材40は、後述する動力伝達機構57の入力部材40とされる。
側方プレート30は、エアギャップGの径方向位置よりも径方向外側まで延在している。本実施の形態では、側方プレート30の径方向内側の端部が、回転子回転軸4(内側支持筒状部6)の軸方向第一側X1の端部に、溶接等により接合されている。側方プレート30は、回転子回転軸4との接合部から軸方向第一側X1及び径方向外側に延出している円錐台筒状の斜め延出部34と、斜め延出部34の軸方向第一側X1及び径方向外側の端部から径方向外側に延出している円環板状のストレート延出部35と、を有している。ストレート延出部35は、固定子鉄心13のティース17よりも径方向外側の径方向位置まで径方向外側に延出している。エアギャップGの軸方向第一側X1は、間隔を空けて側方プレート30により覆われている。
周方向の各位置のエアギャップGに偏りがあり、回転子1が偏心していると、回転電機10の磁気アンバランスが大きくなり、回転電機10の振動、電磁音、性能ばらつき等が増加するおそれがある。そのため、固定子11及び回転子1を支持機構51(本例では、ケース部材25及びクランクシャフト20)に固定する際に、エアギャップGを確認し、調整することが望まれる。しかし、図1に示すように、側方プレート30に動力伝達機構57の入力部材40が連結されていない状態で、回転電機10の軸方向第一側X1からエアギャップGを確認しようとすると、側方プレート30が障害になり、確認し難い問題があった。
そこで、側方プレート30は、軸方向Xに見てエアギャップGと重複する位置に貫通孔33を有している。この構成によれば、側方プレート30の軸方向第一側X1から、貫通孔33を通してエアギャップGを確認し、調整することができる。この際、エアギャップGを軸方向Xに確認し、調整することができるため、エアギャップGの確認、調整精度が向上する。よって、固定子11及び回転子1を支持機構51に固定する際に、エアギャップGの周方向の偏りを調整し、回転子1の偏心を低減することができる。なお、回転子1を回転すれば、貫通孔33も回転するため、周方向の各位置のエアギャップGを確認し、調整することも可能である。
エアギャップGの確認、調整方法として、例えば、貫通孔33を通してエアギャップGを測定し、測定結果に基づいて、回転子1を保持している保持具の位置を調整し、エアギャップGを調整した後、固定子11及び回転子1を支持機構51に固定する方法がある。或いは、調整具を貫通孔33に通してエアギャップGを調整し、確認した後、固定子11及び回転子1を支持機構51に固定する方法がある。また、後述する実施の形態3のように、予めエアギャップGに隙間調整部材50を挟み込んだ状態の固定子11及び回転子1を、支持機構51に固定し、固定後、隙間調整部材50を貫通孔33を通して抜き取る方法がある。
図4に示すように、貫通孔33は、周方向に分散して3つ以上設けられ、周方向に隣接する2つの貫通孔33の角度間隔E(以下、隣接角度間隔E)は、それぞれ、150度以下に設定されている。この構成によれば、周方向に分散した3つ以上の貫通孔33により、同時にエアギャップGを確認し、調整することができる。貫通孔33の隣接角度間隔Eは、150度以下に設定されているため、周方向の各位置のエアギャップGの偏りを同時に低減することができる。
貫通孔33は、周方向に均等角度間隔に配置されている。貫通孔33が3つ設けられている場合は、隣接角度間隔Eは120度になる。本実施の形態では、図4に示すように、貫通孔33が4つ設けられており、隣接角度間隔Eは90度になっている。この構成によれば、周方向の各位置のエアギャップGを高精度に均等化させることができる。
ティース17の先端部13aが、固定子11において最も径方向内側に突出した部分となっている。そのため、ティース17の先端部13aと回転子1の外周面との間のエアギャップGを確認し、調整することが求められる。なお、貫通孔33は、ティース17の先端部13aの径方向位置と軸方向Xに見て重複している。また、貫通孔33の周方向の幅は、ティース17の先端部13aの周方向の幅よりも大きくされている。貫通孔33は、周方向に長い長穴とされている。本実施の形態では、貫通孔33の角度幅βは、固定子11のティース17のピッチ角度α未満にされている。
貫通孔33は、回転子1の磁極数と固定子11のティース数との公約数の内の、3以上の数設けられている。本実施の形態では、図3に示すように、磁極数は16であり、ティース数は24であり、それらの公約数は、1、2、4、8である。図3に点線で示すように、貫通孔33は、公約数1、2、4、8の内、3以上の4つ設けられている。そして、上記のように、貫通孔33は、周方向に均等角度間隔に配置されている。
よって、図3及び図5に示すように、全ての貫通孔33を、軸方向Xに見てティース17の先端部13aと重複する位置に配置させることができる。よって、周方向に均等配置された全ての貫通孔33により、同時に、ティース17の先端部13aと回転子1の外周面との間のエアギャップGの確認、調整を行うことができるため、周方向の各位置のエアギャップGを効率的且つ高精度に均等化させることができる。
なお、貫通孔33の数は、回転子1の磁極数と固定子11のティース数との公約数の3以上の数(本例では、4、8)の内の最小値(本例では、4)とされている。最小値を選択することで、側方プレート30に設ける貫通孔33の数を最小限に抑えつつ、エアギャップGを周方向に均等化することができる。
貫通孔33は、偶数設けられ、一対の貫通孔33のそれぞれが、回転子1の回転軸心Cについて点対称になるように配置されている。この構成によれば、回転子1を各点対象の方向に移動させることで、点対称のエアギャップGを調整することができ、エアギャップGを効率的且つ高精度に均等化させることができる。
図3及び図6に示すように、貫通孔33は、回転子1(本例では、回転子鉄心3)において最も径方向外側に突出した部分である最外周部3a(本例では、後述する磁極突部3a)の径方向外側のエアギャップGの部分と軸方向Xに見て重複する位置に配置されている。よって、最小間隔となるティース17の先端部13aと回転子1の最外周部3aとの間のエアギャップGを、貫通孔33により確認し、調整することができる。なお、貫通孔33は、最外周部3aと軸方向Xに見て重複している。貫通孔33の径方向内側端は、最外周部3aよりも径方向内側の径方向位置に配置されており、貫通孔33の径方向外側端は、ティース17の先端部13aよりも径方向外側の径方向位置に配置されている。よって、貫通孔33の径方向の幅Wは、ティース17の先端部13aと回転子1の最外周部3aとの径方向の幅よりも大きくされている。よって、貫通孔33により、ティース17の先端部13aと回転子1の最外周部3aとの間のエアギャップGを径方向全体に亘って確認することができる。貫通孔33の径方向の幅Wは、ティース17の先端部13aと回転子1の最外周部3aとの径方向の幅の5倍以下とされている。
回転子1の回転が規制されていなければ、回転子1の磁極が固定子11のティース17を引き付けるコギングトルクにより、回転子1は、いずれかの磁極位置がいずれかのティース17の先端部13aと対向する位置で停止する。本実施の形態では、貫通孔33は、軸方向Xに見て回転子1の磁極位置の径方向外側のエアギャップGの部分と重複する位置に配置されている。よって、図3及び図5に示すように、貫通孔33を、軸方向Xに見てティース17の先端部13aと重複する位置に停止させることが容易になり、ティース17の先端部13aと回転子1の外周面との間のエアギャップGの確認、調整を容易化できる。なお、磁極位置は、磁極の周方向の中心位置である。
図6に示すように、回転子1は、それぞれの磁極位置に対応する外周面の周方向の部分に、径方向外側に突出した磁極突部3aを設けており、磁極突部3aが、最外周部3aとなっている。よって、最小間隔となるティース17の先端部13aと回転子1の磁極突部3aとの間のエアギャップGを、貫通孔33により確認し、調整することができる。
<連結部材40>
図2に示すように、固定子11及び回転子1が支持機構51により相互に位置決めされている状態で、側方プレート30の軸方向第一側X1には、連結部材40が配置され、連結部材40が締結部材41により側方プレート30に固定される。連結部材40により、貫通孔33の軸方向第一側X1が覆われる。本実施の形態では、側方プレート30の径方向外側の端部には、連結部材40と連結するための複数の連結部31が周方向に分散して設けられている。連結部31は、周方向に均等間隔で4つ設けられ、貫通孔33の径方向位置よりも径方向外側に配置されている(図4参照)。連結部31は、側方プレート30を軸方向Xに貫通する貫通孔と、側方プレート30の軸方向第二側X2の端面に固定されたナットと、により構成されている。
連結部材40は、円盤状に形成されている。連結部材40は、側方プレート30の連結部31に対応する位置に、軸方向Xに貫通する貫通孔を設けている。締結部材41はボルトとされている。ボルト41が、軸方向第一側X1から連結部材40及び側方プレート30の貫通孔に挿入され、側方プレート30のナットに螺合される。これにより、連結部材40が側方プレート30に固定される。
本実施の形態では、連結部材40は、動力伝達機構57の入力部材40とされている。動力伝達機構57は、車輪に駆動力を伝達する機構であり、回転電機10の軸方向第一側X1に配置されている。動力伝達機構57は、自動変速装置、トルクコンバータ、手動変速装置等とされる。入力部材40は、回転電機10及び内燃機関53の駆動力を動力伝達機構57に入力する部材である。なお、回転電機10は、車輪又は内燃機関53から伝達された駆動力により発電する、発電機としても機能する。
2.実施の形態2
実施の形態2に係る回転電機10について説明する。上記の実施の形態1と同様の構成部分は説明を省略する。本実施の形態に係る回転電機10の基本的な構成は実施の形態1と同様であるが、貫通孔33の角度幅βが異なる。
図7は、本実施の形態に係る側方プレート30を軸方向第二側X2に見た平面図である。図8は、連結部材40が側方プレート30に固定されていない状態の回転電機10を軸方向第二側X2に見た平面図である。本実施の形態では、貫通孔33の角度幅βは、固定子11のティース17のピッチ角度α以上とされている。
この構成によれば、回転子1がいずれの角度で停止しても、貫通孔33と軸方向Xに見て重複する位置に、1つ以上のティース17の先端部13aが配置される。よって、ティース17の先端部13aと回転子1の外周面との間のエアギャップGの確認、調整を容易化できる。
また、貫通孔33の角度幅βは、回転子1の磁極位置のピッチ角度γ以上とされている。また、貫通孔33は、周方向に隣接する2つの磁極位置のそれぞれの径方向外側のエアギャップGの部分と軸方向Xに見て重複する位置に配置されている。この構成によれば、コギングトルクにより、ティース17の先端部13aが、隣接する2つの磁極位置のいずれと対向する位置に、回転子1が停止したとしても、ティース17の先端部13aと回転子1の外周面との間のエアギャップGの確認、調整することができる。
3.実施の形態3
実施の形態3に係る回転電機10について説明する。上記の実施の形態1と同様の構成部分は説明を省略する。本実施の形態に係る回転電機10の基本的な構成は実施の形態1と同様であるが、本実施の形態では、隙間調整部材50を用いる場合の回転電機10の製造方法について説明する。
図9に、回転電機10の製造方法のフローチャートを示す。部品用意工程♯01、支持機構固定工程♯02、抜取り工程♯03、連結部材固定工程♯04の順に実行される。
<部品用意工程♯01>
部品用意工程♯01では、図10及び図11に示すように、軸方向Xに見て貫通孔33と重複するエアギャップGの部分に、当該エアギャップGの調整用の隙間調整部材50を挟み込んだ状態の固定子11、回転子1及び側方プレート30を用意する。なお、部品用意工程♯01では、支持機構51及び連結部材40も用意される。なお、支持機構51及び連結部材40は、回転電機10の一部を構成すると考えることもできる。
このように、回転電機10は、固定子11及び回転子1が支持機構51により相互に位置決めされていない状態で、貫通孔33と軸方向Xに見て重複するエアギャップGの部分に、当該エアギャップGの調整用の隙間調整部材50が挟み込まれている。よって、支持機構51により相互に位置決めされていない状態の回転電機10は、貫通孔33と同数の隙間調整部材50を備えている。
この構成によれば、固定子11及び回転子1を支持機構51に固定する前に、事前に、隙間調整部材50によりエアギャップGの偏りを調整することができる。固定子11及び回転子1の単体で、エアギャップGを調整することができるため、作業の効率化及び高精度化を図ることができる。また、隙間調整部材50は、貫通孔33と軸方向Xに見て重複するエアギャップGの部分に挟み込まれているため、後述する抜取り工程♯3において、隙間調整部材50を、貫通孔33を通って軸方向第一側X1に抜き取り易い。
図11に示すように、貫通孔33よりも軸方向第二側X2に配置されている隙間調整部材50の部分の断面積は、貫通孔33の断面積よりも小さくなっている。なお、隙間調整部材50の径方向の幅は、調整目標とするエアギャップGの間隔と同等にされている。貫通孔33は、軸方向Xに見てティース17の先端部13aと重複する位置に配置されてお
り、隙間調整部材50は、ティース17の先端部13aと回転子1の外周面(本例では、磁極突部3a)との間に挟み込まれている。
隙間調整部材50は、エアギャップGの軸方向Xの両端に亘って配置されている。よって、軸方向XのエアギャップGの偏りを減少させることができる。
隙間調整部材50は、エアギャップGに挟み込まれている部分から軸方向第一側X1に延びて、貫通孔33を貫通しており、側方プレート30の軸方向第一側X1に配置されている貫通突出部52を有している。この構成によれば、後述する抜取り工程♯03において、側方プレート30の軸方向第一側X1において、貫通突出部52を把持して、軸方向第一側X1に引っ張ることができるため、隙間調整部材50をエアギャップGから容易に引き抜くことができる。
貫通突出部52の断面積は、貫通孔33の断面積よりも大きくなっている。この構成によれば、貫通突出部52を把持し易くなり、引っ張り易くなる。また、貫通突出部52を、側方プレート30の軸方向第一側X1の端面に当接させることにより、隙間調整部材50の軸方向Xの位置を確定することができ、隙間調整部材50の挟み込み位置を精度よく設定することができる。
図12に隙間調整部材50を軸方向第二側X2から見た平面図を示す。本実施の形態では、各隙間調整部材50の貫通突出部52は、互いに連結された1つの円環状の部材とされている。この構成によれば、円環状の貫通突出部52により、各隙間調整部材50の周方向の配置精度を向上させられると共に、隙間調整部材50の挟み込み及び抜取りの作業効率を向上させられる。
<支持機構固定工程♯02>
支持機構固定工程♯02では、部品用意工程♯01で用意された固定子11及び回転子1を支持機構51に固定して、固定子11及び回転子1を相互に位置決めする。本実施の形態では、上記のように、固定子11は、支持機構51としてのケース部材25に固定されて支持され、回転子1は、支持機構51としての内燃機関53のクランクシャフト20に固定されて支持される。
図13に示すように、内燃機関53に固定された状態のケース部材25(固定筒状部27)の内周面に、隙間調整部材50を挟み込んだ状態の固定子11及び回転子1における固定子11(固定子フレーム14)の外周面が軸方向第一側X1から挿入され、嵌合される。その後、ボルト26が、軸方向第一側X1から、固定子フレーム14のボルト貫通孔19に挿入され、ケース部材25のボルト穴28に螺合される。また、ボルト21が、軸方向第一側X1から、回転子回転軸4のボルト貫通孔8に挿入され、クランクシャフト20のボルト穴55に螺合される。これにより、図14に示すように、固定子11及び回転子1が、ケース部材25及びクランクシャフト20に固定され、径方向及び軸方向Xに相互に位置決めされた状態になる。
<抜取り工程♯03>
支持機構固定工程♯02の後、抜取り工程♯03では、図15に示すように、隙間調整部材50を、貫通孔33を通って軸方向第一側X1に抜き取る。本実施の形態では、上記のように、貫通突出部52が設けられているため、貫通突出部52を把持して抜き取り易くなっている。隙間調整部材50を抜き取った後、側方プレート30の軸方向第一側X1から、貫通孔33を通してエアギャップGを確認し、調整してもよい。
<連結部材固定工程♯04>
抜取り工程♯03の後、連結部材固定工程♯04では、図16に示すように、側方プレート30の軸方向第一側X1に連結部材40を配置し、連結部材40を側方プレート30に固定する。本実施の形態では、上記したように、連結部材40は、動力伝達機構57の入力部材40とされている。ボルト41が、軸方向第一側X1から、連結部材40の貫通孔に挿入され、側方プレート30のナットに螺合される。
〔その他の実施の形態〕
最後に、本発明のその他の実施の形態について説明する。なお、以下に説明する各実施の形態の構成は、それぞれ単独で適用されるものに限られず、矛盾が生じない限り、他の実施の形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記の各実施の形態においては、貫通孔33は、周方向に分散して3つ以上設けられている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施の形態はこれに限定されない。すなわち、貫通孔33の数は、1つ又は2つとされてもよい。この場合であっても、回転子1を回転することで、周方向の各部のエアギャップGを確認、調整することができる。
(2)上記の各実施の形態においては、貫通孔33は、周方向に均等角度間隔に配置されている場合を例として説明した。しかし、貫通孔33は、周方向に不均一の角度間隔に配置されていてもよい。例えば、3つの貫通孔33が、135度、90度、135度の角度間隔に配置されてもよい。
(3)上記の各実施の形態においては、貫通孔33は、回転子1の磁極数と固定子11のティース数との公約数の内の、3以上の数設けられている場合を例として説明した。しかし、貫通孔33は、公約数以外の数設けられてもよい。
(4)上記の各実施の形態においては、貫通孔33は、偶数設けられ、一対の貫通孔33のそれぞれが、回転子1の回転軸心Cについて点対称になるように配置されている場合を例として説明した。しかし、貫通孔33は、奇数設けられてもよく、また、回転子1の回転軸心Cについて点対称にならないように配置されてもよい。
(5)上記の各実施の形態においては、貫通孔33は、回転子1の磁極位置の径方向外側のエアギャップGの部分と軸方向Xに見て重複する位置に配置されている場合を例として説明した。しかし、貫通孔33は、回転子1の磁極位置の径方向外側のエアギャップGの部分と軸方向Xに見て重複しない位置に配置されてもよい。
(6)上記の各実施の形態においては、磁極数は16であり、ティース数は24である場合を例として説明した。しかし、磁極数及びティース数は任意の数に設定されてもよい。
(7)上記の各実施の形態においては、回転子1は、回転子鉄心18の内部に永久磁石2を埋め込んだ埋込磁石構造とされている場合を例として説明した。しかし、回転子1は、回転子1の表面に永久磁石を張り付けた表面磁石構造とされてもよい。この場合は、表面の永久磁石が、径方向外側に突出した磁極突部3aとされてもよい。
(8)上記の各実施の形態においては、回転子1は、それぞれの磁極位置に対応する外周面の周方向の部分に、径方向外側に突出した磁極突部3aを設けており、磁極突部3aが最外周部3aとされている場合を例として説明した。しかし、回転子1の外周面は、凹凸のない円筒にされてもよい。この場合は、回転子1の外周面が、全周に亘って最外周部3aとなる。
(9)上記の各実施の形態においては、回転電機10は、永久磁石同期型の回転電機とされており、固定子11には巻線12が巻装され、回転子1には永久磁石2が設けられている場合を例として説明した。しかし、回転電機10は、他の種類の回転電機、例えば、回転子1に永久磁石2を設けていない誘導型の回転電機等とされてもよい。
(10)上記の各実施の形態においては、回転子1の支持機構51は、内燃機関53のクランクシャフト20とされている場合を例として説明した。しかし、回転子1の支持機構51は、軸受により支持されたクランクシャフト20以外の軸体、又はケース部材25等により支持された軸受等とされてもよい。
(11)上記の各実施の形態においては、回転電機10の軸方向第二側X2に内燃機関53が配置され、エアギャップGの軸方向第二側X2が、第二側配置部材9としてのケース部材25又は内燃機関53により覆われている場合を例として説明した。しかし、回転電機10の軸方向第二側X2に、内燃機関53以外の機構、例えば、内燃機関53と回転電機10とを連結又は連結解除するクラッチ、又はトルクコンバータ等が配置されてもよい。
(12)上記の各実施の形態においては、側方プレート30の軸方向第一側X1に配置され、側方プレート30に固定された連結部材40により、貫通孔33の軸方向第一側X1が覆われている場合を例として説明した。しかし、側方プレート30に連結部材40が固定されていなくてもよく、或いは、側方プレート30に連結部材40が固定されているが、連結部材40により、貫通孔33の軸方向第一側X1が覆われていなくてもよい。
(13)上記の各実施の形態においては、回転電機10の軸方向第一側X1に、車輪に駆動力を伝達する動力伝達機構57が配置され、連結部材40が動力伝達機構57の入力部材である場合を例として説明した。しかし、回転電機10の軸方向第二側X2に、動力伝達機構57以外の機構又は部材が配置されてもよい。
(14)上記の各実施の形態においては、回転電機10は、車輪の駆動力源として、車両用駆動装置56に組み付けられる場合を例として説明した。しかし、回転電機10は、車輪以外の装置の駆動力源として、駆動装置に組み付けられてもよい。
(15)上記の実施の形態3においては、隙間調整部材50は、エアギャップGの軸方向第二側X2の端まで配置されている場合を例として説明した。しかし、隙間調整部材50は、エアギャップGの軸方向第二側X2の途中まで配置されてもよい。
(16)上記の実施の形態3においては、隙間調整部材50は、貫通孔33を貫通し、側方プレート30の軸方向第一側X1に配置されている貫通突出部52を有している場合を例として説明した。しかし、隙間調整部材50は、エアギャップGから軸方向第一側X1に突出しているものの、貫通孔33を貫通するまで、軸方向第一側X1に延びておらず、貫通突出部52を有していなくてもよい。
(17)上記の実施の形態3においては、各隙間調整部材50の貫通突出部52は、互いに連結された1つの円環状の部材とされている場合を例として説明した。しかし、各隙間調整部材50の貫通突出部52は、互いに連結されておらず、互いに独立した部材とされていてもよい。この場合は、各隙間調整部材50の貫通突出部52は、直方体等のブロック状に形成されてもよいし、各隙間調整部材50は、全体が同一断面の棒状に形成されてもよい。
(18)上記の実施の形態3においては、エアギャップGに隙間調整部材50を挟み込んだ状態の固定子11、回転子1及び側方プレート30を支持機構51に固定し、固定後、隙間調整部材50を抜き取るように構成されている場合を例として説明した。しかし、本発明の実施の形態はこれに限定されない。すなわち、エアギャップGに隙間調整部材50を挟み込んでいない状態の固定子11、回転子1及び側方プレート30を支持機構51に固定するように構成され、固定する際に、貫通孔33を通して、エアギャップGの確認、調整を行うように構成されてもよい。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
この発明は、固定子、回転子、及び回転子に固定された側方プレートを備えた回転電機、及びその製造方法に好適に利用することができる。
α ティースのピッチ角度、β 貫通孔の角度幅、1 回転子、3a 最外周部(磁極突部)、9 第二側配置部材、10 回転電機、11 固定子、17 ティース、20 クランクシャフト、25 ケース部材、30 側方プレート、33 貫通孔、40 連結部材、41 締結部材、50 隙間調整部材、51 支持機構、52 貫通突出部、57 動力伝達機構、53 内燃機関、C 回転子の回転軸心、E 貫通孔の角度間隔、G エアギャップ、X 軸方向、X1 軸方向第一側、X2 軸方向第二側

Claims (11)

  1. 円筒状の固定子と、
    前記固定子の径方向内側にエアギャップを空けて配置された円筒状の回転子と、
    前記回転子の軸方向の一方側である軸方向第一側に配置され、前記回転子に固定された円盤状の側方プレートと、を備え、
    前記側方プレートは、前記エアギャップの径方向位置よりも径方向外側まで延在している共に、前記エアギャップと軸方向に見て重複する位置に貫通孔を有し
    前記貫通孔は、前記回転子の磁極数と前記固定子のティース数との公約数の内の、3以上になる公約数だけ設けられると共に、周方向に均等角度間隔に配置され、
    前記回転子は、それぞれの磁極位置に対応する外周面の周方向の部分に、径方向外側に突出した磁極突部を設け、
    前記貫通孔の全ては、前記磁極突部の径方向外側の前記エアギャップの部分と軸方向に見て重複する位置に配置されている回転電機。
  2. 前記貫通孔は、偶数設けられ、一対の前記貫通孔のそれぞれが、前記回転子の回転軸心について点対称になるように配置されている請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記貫通孔の角度幅は、前記固定子の鉄心ティースのピッチ角度以上である請求項1又は2に記載の回転電機。
  4. 前記固定子及び前記回転子が支持機構により相互に位置決めされていない状態で、前記貫通孔と軸方向に見て重複する前記エアギャップの部分に、当該エアギャップの調整用の隙間調整部材が挟み込まれている請求項1からのいずれか一項に記載の回転電機。
  5. 前記隙間調整部材は、前記エアギャップに挟み込まれている部分から前記軸方向第一側に延びて、前記貫通孔を貫通しており、前記側方プレートの前記軸方向第一側に配置されている貫通突出部を有する請求項に記載の回転電機。
  6. 前記貫通突出部の断面積は、前記貫通孔の断面積よりも大きくなっている請求項に記載の回転電機。
  7. 前記固定子及び前記回転子が支持機構により相互に位置決めされている状態で、前記エアギャップの前記軸方向第一側の反対側である軸方向第二側が、第二側配置部材により覆われている請求項1からのいずれか一項に記載の回転電機。
  8. 前記回転電機の前記軸方向第二側に内燃機関が配置され、
    前記固定子は、ケース部材に固定されて支持され、
    前記回転子は、前記内燃機関のクランクシャフトに固定されて支持され、
    前記エアギャップの前記軸方向第二側が、前記第二側配置部材としての前記ケース部材又は前記内燃機関により覆われている請求項に記載の回転電機。
  9. 前記固定子及び前記回転子が支持機構により相互に位置決めされている状態で、前記側方プレートの前記軸方向第一側に配置され、締結部材により前記側方プレートに固定された連結部材により、前記貫通孔の前記軸方向第一側が覆われている請求項又はに記載の回転電機。
  10. 前記回転電機の前記軸方向第一側に、車輪に駆動力を伝達する動力伝達機構が配置され、
    前記連結部材は、前記動力伝達機構の入力部材である請求項に記載の回転電機。
  11. 回転電機の製造方法であって、
    前記回転電機は、円筒状の固定子と、前記固定子の径方向内側にエアギャップを空けて配置された円筒状の回転子と、前記回転子の軸方向の一方側である軸方向第一側に配置され、前記回転子に固定された円盤状の側方プレートと、を備え、前記側方プレートは、前記エアギャップの径方向位置よりも径方向外側まで延在している共に、前記エアギャップと軸方向に見て重複する位置に貫通孔を有し、
    軸方向に見て前記貫通孔と重複する前記エアギャップの部分に、当該エアギャップの調整用の隙間調整部材を挟み込んだ状態の前記固定子、前記回転子及び前記側方プレートを用意する部品用意工程と、
    前記部品用意工程により用意された前記固定子及び前記回転子を支持機構に固定して、前記固定子及び前記回転子を相互に位置決めする支持機構固定工程と、
    前記支持機構固定工程の後、前記隙間調整部材を、前記貫通孔を通って前記軸方向第一側に抜き取る抜取り工程と、を実行し、
    前記貫通孔は、前記回転子の磁極数と前記固定子のティース数との公約数の内の、3以上になる公約数だけ設けられると共に、周方向に均等角度間隔に配置され、
    前記回転子は、それぞれの磁極位置に対応する外周面の周方向の部分に、径方向外側に突出した磁極突部を設け、
    前記貫通孔の全ては、前記磁極突部の径方向外側の前記エアギャップの部分と軸方向に見て重複する位置に配置されている回転電機の製造方法。
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