JP5046051B2 - アキシャルギャップ型モータ - Google Patents
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Description
回転軸周りに回転可能なロータ(例えば、後述の実施形態におけるロータ11)と、
回転軸方向の両側から前記ロータを挟んで対向配置される一対のステータ(例えば、後述の実施形態におけるステータ12)と、を備えるアキシャルギャップ型モータ(例えば、後述の実施形態におけるアキシャルギャップ型モータ10)であって、
前記ロータは、
周方向に所定の間隔で配置される磁石極部(例えば、後述の実施形態における磁石極部31)と、
周方向で隣り合う前記磁石極部間に配置される磁性材極部(例えば、後述の実施形態における磁性材極部32)と、を備え、
前記磁石極部は、
回転軸方向に磁化された主磁石片(例えば、後述の実施形態における主永久磁石片41)と、回転軸方向一方側であって前記主磁石片の周方向両側に配置され、それぞれ回転軸方向および径方向に直交する方向に磁化され前記主磁石片の回転軸方向一方側の磁極と同極の磁極が対向する一対の副磁石片(例えば、後述の実施形態における副永久磁石片42、42)と、回転軸方向他方側であって前記主磁石片の周方向両側に配置され、それぞれ回転軸方向および径方向に直交する方向に磁化され前記主磁石片の回転軸方向他方側の磁極と同極の磁極が対向する一対の副磁石片(例えば、後述の実施形態における副永久磁石片43、43)と、が一体となった一体化磁石(例えば、後述の実施形態における一体化磁石44)から構成され、
前記副磁石片は、それぞれ前記主磁石片の略中央部(例えば、後述の実施形態における中央部410)に向かって次第に厚さが漸減するテーパ部(例えば、後述の実施形態におけるテーパ面421、431)を有し、
前記主磁石片の略中央部が前記一対のステータに露出する、
ことを特徴とする。
前記主磁石片と、回転軸方向一方側に配置された前記一対の副磁石片と、回転軸方向他方側に配置された前記一対の副磁石片とは、接着材により、又は焼結により一体化される、
ことを特徴とする。
前記磁性材極部は、珪素鋼板を積層した、又は軟磁性体の磁性部材(例えば、後述の実施形態における磁性部材45)で構成され、回転軸方向に磁気突極性を有する、
ことを特徴とする。
前記磁性部材は、回転軸方向に貫通する貫通孔(例えば、後述の実施形態におけるスリット450)を有する、
ことを特徴とする。
前記ロータは、前記磁石極部と前記磁性材極部間に配置されて径方向に延びる複数のスポーク(例えば、後述の実施形態におけるスポーク35)と、前記複数のスポークの内径側及び外径側にそれぞれ設けられるシャフト部(例えば、後述の実施形態におけるシャフト部36)及びリム部(例えば、後述の実施形態におけるリム部37)と、を有する非磁性のロータフレーム(例えば、後述の実施形態におけるロータフレーム33)を備える、
ことを特徴とする。
前記ロータフレームは、前記磁石極部と前記磁性材極部間に配置されて径方向に延びる複数のスポーク(例えば、後述の実施形態におけるスポーク35a、35b)と、前記複数のスポークの内径側及び外径側にそれぞれ設けられるシャフト部(例えば、後述の実施形態におけるシャフト部36a、36b)及びリム部(例えば、後述の実施形態におけるリム部37a、37b)と、をそれぞれ有する第1及び第2フレーム(例えば、後述の実施形態における第1及び第2フレーム33A、33B)から構成され、前記第1及び第2フレームを軸方向に組付けて構成される
ことを特徴とする。
前記第1及び第2フレームの前記シャフト部及び前記リム部の回転軸方向外側に前記磁性材極部を保持する保持部(例えば、後述の実施形態における保持部361、371)を有する、
ことを特徴とする。
前記磁性材極部には、前記保持部と係合する周方向に伸びる逃げ溝(例えば、後述の実施形態における逃げ溝451、452)が設けられる、
ことを特徴とする。
前記第1及び第2フレームの前記スポークの回転軸方向外側には前記磁石極部を固定する爪部(例えば、後述の実施形態における爪部351)が設けられる、
ことを特徴とする。
前記磁石極部には、前記スポークの爪部と係合する径方向に伸びる逃げ溝(例えば、後述の実施形態における逃げ溝422、432)が設けられる、
ことを特徴とする。
前記スポークの板厚は、前記ロータと前記ステータ間に形成される空隙よりも厚い、
ことを特徴とする。
前記スポークの表面に絶縁層を設けた、
ことを特徴とする。
前記スポークは、前記シャフト部に沿って延設された内径側延設部(例えば、後述の実施形態における内径側延設部382)と前記リム部に沿って延設された外径側延設部(例えば、後述の実施形態における外径側延設部383)と一体に構成され、
前記内径側延設部と前記外径側延設部は、それぞれ前記シャフト部及び前記リム部に溶接により接合される、
ことを特徴とする。
前記第1及び第2フレームのリム部には、外周リング(例えば、後述の実施形態における外周リング50)が嵌合される、
ことを特徴とする。
前記スポークは前記爪部とともにプレス成形により形成される、
ことを特徴とする。
前記シャフト部及び前記リム部はそれぞれ前記保持部とともにプレス成形により形成される、
ことを特徴とする。
ップ型モータが車両に用いられる、
ことを特徴とする。
また、各ステータに向かう磁束以外の磁束が磁石極部内部で収束するため、ロータフレームのスポーク部の厚さを薄くすることができ、磁石極部及び磁性材極部の占有率を向上させてモータの発生トルクを増大させることができる。
さらに、磁石極部を予め主磁石片の一方側と他方側にそれぞれ一対の副磁石片を配置した略ハルバッハ配置の一体化磁石で構成したので、ロータフレームへの取付け性が向上し、製造工程を簡略化することができる。
図9に示すように、シャフト部36aの外周側に所定の間隔で複数のスポーク形成部材38a,…,38aを配置し、シャフト部36aの外周面に各内径側延設部382の両端で溶接してシャフト部36aとスポーク形成部材38a,…,38aを接合する。このとき、シャフト部36aに形成された保持部361とスポーク35に形成された爪部351が回転軸O方向で同じ側となるように接合する。続いて、図10に示すように、スポーク形成部材38a,…,38aの外径側にリム部37aに形成された保持部371がシャフト部36aに形成された保持部361と回転軸O方向で同じ側となるようにリム部37aを配置し、外径側延設部383、383で溶接してスポーク形成部材38a,…,38aにリム部37aを接合して第1フレーム33Aを製造する。
また、各ステータ12、12に向かう磁束以外の磁束が一体化磁石44内部で収束するため、ロータフレーム33のスポーク部35の厚さを薄くすることができ、磁石極部31及び磁性材極部32の占有率を向上させてモータの発生トルクを増大させることができる。
さらに、磁石極部31を予め主永久磁石片41の一方側と他方側にそれぞれ一対の副永久磁石片42、42、43、43を配置した略ハルバッハ配置の一体化磁石44で構成したので、ロータフレーム33への取付け性が向上し、製造工程を簡略化することができる。
さらに、周方向で隣り合うスポーク35a、35a(35b、35b)を内径側延設部382及び/又は外径側延設部383、383で一体化し、一枚の平板からスポーク形成部材38a(38b)として形成することにより部品点数を削減することができ、組付け工程を簡易化することができる。
また、周方向で隣り合うスポーク35a、35a(35b、35b)は、スポーク形成部材38a(38b)の内径側延設部382によって互いに接続されているが、外側延設部383によって接続されても、内径側延設部382と外側延設部383の両方によって接続されていてもよく、また、各スポーク35a、35bはそれぞれ独立に設けられていてもよい。
11 ロータ
12 ステータ
31 磁石極部
32 磁性材極部
33 ロータフレーム
33A 第1フレーム、
33B 第2フレーム
35、35a、35b スポーク
351 爪部
36、36a、36b シャフト部
361 保持部
37、37a、37b リム部
371 保持部
38a、38b スポーク形成部材
382 内径側延設部
383 外径側延設部
41 主永久磁石片(主磁石片)
410 中央部
42 副磁永久磁石片(副磁石片)
421 テーパ面(テーパ部)
422 逃げ溝
43 副磁永久磁石片(副磁石片)
431 テーパ面(テーパ部)
432 逃げ溝
44 一体化磁石
45 磁性部材
450 スリット(貫通孔)
451 逃げ溝
452 逃げ溝
50 外周リング
O 回転軸
Claims (17)
- 回転軸周りに回転可能なロータと、
回転軸方向の両側から前記ロータを挟んで対向配置される一対のステータと、を備えるアキシャルギャップ型モータであって、
前記ロータは、
周方向に所定の間隔で配置される磁石極部と、
周方向で隣り合う前記磁石極部間に配置される磁性材極部と、を備え、
前記磁石極部は、
回転軸方向に磁化された主磁石片と、回転軸方向一方側であって前記主磁石片の周方向両側に配置され、それぞれ回転軸方向および径方向に直交する方向に磁化され前記主磁石片の回転軸方向一方側の磁極と同極の磁極が対向する一対の副磁石片と、回転軸方向他方側であって前記主磁石片の周方向両側に配置され、それぞれ回転軸方向および径方向に直交する方向に磁化され前記主磁石片の回転軸方向他方側の磁極と同極の磁極が対向する一対の副磁石片と、が一体となった一体化磁石から構成され、
前記副磁石片は、それぞれ前記主磁石片の略中央部に向かって次第に厚さが漸減するテーパ部を有し、
前記主磁石片の略中央部が前記一対のステータに露出する、
ことを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。 - 前記主磁石片と、回転軸方向一方側に配置された前記一対の副磁石片と、回転軸方向他方側に配置された前記一対の副磁石片とは、接着材により、又は焼結により一体化される、
ことを特徴とする請求項1に記載のアキシャルギャップ型モータ。 - 前記磁性材極部は、珪素鋼板を積層した、又は軟磁性体の磁性部材で構成され、回転軸方向に磁気突極性を有する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のアキシャルギャップ型モータ。 - 前記磁性部材は、回転軸方向に貫通する貫通孔を有する、
ことを特徴とする請求項3に記載のアキシャルギャップ型モータ。 - 前記ロータは、前記磁石極部と前記磁性材極部間に配置されて径方向に延びる複数のスポークと、前記複数のスポークの内径側及び外径側にそれぞれ設けられるシャフト部及びリム部と、を有する非磁性のロータフレームを備える、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のアキシャルギャップ型モータ。 - 前記ロータフレームは、前記磁石極部と前記磁性材極部間に配置されて径方向に延びる複数のスポークと、前記複数のスポークの内径側及び外径側にそれぞれ設けられるシャフト部及びリム部と、をそれぞれ有する第1及び第2フレームから構成され、前記第1及び第2フレームを軸方向に組付けて構成される
ことを特徴とする請求項5に記載のアキシャルギャップ型モータ。 - 前記第1及び第2フレームの前記シャフト部及び前記リム部の回転軸方向外側に前記磁性材極部を保持する保持部を有する、
ことを特徴とする請求項6に記載のアキシャルギャップ型モータ。 - 前記磁性材極部には、前記保持部と係合する周方向に伸びる逃げ溝が設けられる、
ことを特徴とする請求項7に記載のアキシャルギャップ型モータ。 - 前記第1及び第2フレームの前記スポークの回転軸方向外側には前記磁石極部を固定する爪部が設けられる、
ことを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載のアキシャルギャップ型モータ。 - 前記磁石極部には、前記スポークの爪部と係合する径方向に伸びる逃げ溝が設けられる、ことを特徴とする請求項9に記載のアキシャルギャップ型モータ。
- 前記スポークの板厚は、前記ロータと前記ステータ間に形成される空隙よりも厚い、
ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のアキシャルギャップ型モータ。 - 前記スポークの表面に絶縁層を設けた、
ことを特徴とする請求項5〜11のいずれか1項に記載のアキシャルギャップ型モータ。 - 前記スポークは、前記シャフト部に沿って延設された内径側延設部と前記リム部に沿って延設された外径側延設部と一体に構成され、
前記内径側延設部と前記外径側延設部は、それぞれ前記シャフト部及び前記リム部に溶接により接合される、
ことを特徴とする請求項5〜12のいずれか1項に記載のアキシャルギャップ型モータ。 - 前記第1及び第2フレームのリム部には、外周リングが嵌合される、
ことを特徴とする請求項6〜13のいずれか1項に記載のアキシャルギャップ型モータ。 - 前記スポークは前記爪部とともにプレス成形により形成される、
ことを特徴とする請求項9に記載のアキシャルギャップ型モータ。 - 前記シャフト部及び前記リム部はそれぞれ前記保持部とともにプレス成形により形成される、
ことを特徴とする請求項7に記載のアキシャルギャップ型モータ。 - 車両に用いられることを特徴とする請求項1〜16に記載のアキシャルギャップ型モータ。
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