JP2015094712A - レゾルバの取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数の削減、省スペース化およびレゾルバステータの小径化を図ることができるレゾルバの取付構造を提供する。
【解決手段】電動機1におけるレゾルバ10の取付構造は、径方向外側に突出するようにレゾルバステータ12に設けられた複数の突出部14pと、電動機1のケース2を構成するエンドカバー4に設けられた複数のボス部40とから構成され、エンドカバー4の各ボス部40は、レゾルバステータ12の突出部14pが差し込まれる差込凹部41を有し、レゾルバステータ12は、各突出部14pを差込凹部41に差し込むと共に各ボス部40の端部45と突出部14pとをかしめることによりエンドカバー4(ケース2)に固定される。
【選択図】図1
【解決手段】電動機1におけるレゾルバ10の取付構造は、径方向外側に突出するようにレゾルバステータ12に設けられた複数の突出部14pと、電動機1のケース2を構成するエンドカバー4に設けられた複数のボス部40とから構成され、エンドカバー4の各ボス部40は、レゾルバステータ12の突出部14pが差し込まれる差込凹部41を有し、レゾルバステータ12は、各突出部14pを差込凹部41に差し込むと共に各ボス部40の端部45と突出部14pとをかしめることによりエンドカバー4(ケース2)に固定される。
【選択図】図1
Description
本発明は、電動機のケースに固定されるレゾルバステータと、当該電動機の回転軸に固定されるレゾルバロータとを有するレゾルバの取付構造に関する。
従来、電動パワーステアリング装置を構成する電動モータのロータ回転角度を検出するレゾルバとして、モータケースの一端側の開口部を閉塞するフランジ部材から外側に突出するモータシャフトに圧入等により固定されるレゾルバロータと、フランジ部材に固定される略中空円筒状のレゾルバステータとを含むものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このレゾルバのレゾルバステータは、軸受が配置されるフランジ部材の内側中央凹部よりも外側に形成された大径の外側中央凹部にネジによる締結やカシメ等によって固定される。
また、従来、車両に走行駆動源として搭載される電動機の回転位置を検出するレゾルバとして、電動機のケースの外部に突出する回転軸に固定されるレゾルバロータと、当該ケースに固定される円環状のレゾルバステータとを含むものが知られている(例えば、特許文献2参照)。このレゾルバのレゾルバステータは、周方向に延びる複数の長穴を有し、当該長穴に挿通される締結部材としてのボルトを介して電動機のケースに固定される。
上記従来のレゾルバのように、レゾルバステータをネジやボルトといった締結部材により電動機のケースに固定する場合、締結部材を用いる分だけ部品点数が増加してしまい、締結部材の配置スペースも確保しなければならない。また、レゾルバステータを電動機のケースに締結するためには、レゾルバステータにボルト等の座面を確保する必要があることからレゾルバステータを小径化することが困難となる。従って、締結部材を用いる従来のレゾルバの取付構造を採用した場合、レゾルバを含む電動機全体のコンパクト化を図ることが困難となる。なお、特許文献1には、レゾルバステータがモータケースを閉塞するフランジ部材にカシメにより固定されてもよい旨が記載されているが、特許文献1は、具体的なカシメによるレゾルバステータの固定手法を何ら開示していない。
そこで、本発明は、部品点数の削減、省スペース化およびレゾルバステータの小径化を図ることができるレゾルバの取付構造の提供を主目的とする。
本発明によるレゾルバの取付構造は、電動機のケースに固定されるレゾルバステータと、前記電動機の回転軸に固定されるレゾルバロータとを有するレゾルバの取付構造において、前記レゾルバステータは、径方向外側に突出する突出部を有し、前記ケースは、前記レゾルバステータの前記突出部が差し込まれる差込部を有するステータ固定部を含み、前記レゾルバステータは、前記突出部を前記差込部に差し込むと共に前記ステータ固定部と前記突出部とをかしめることにより前記ケースに固定されることを特徴とする。
このレゾルバの取付構造は、径方向外側に突出するようにレゾルバステータに設けられた突出部と、電動機のケースに設けられたステータ固定部とから構成される。ケースのステータ固定部は、レゾルバステータの突出部が差し込まれる差込部を有し、レゾルバステータは、突出部を差込部に差し込むと共にステータ固定部と突出部とをかしめることによりケースに固定される。これにより、このレゾルバの取付構造では、ボルト等の締結部材を用いることなくレゾルバステータを電動機のケースに固定することができるので、部品点数を削減することが可能となり、更に、締結部材の配置スペースを確保する必要もなくなる。また、このレゾルバの取付構造では、レゾルバステータに締結部材の座面を確保する必要がなくなり、かつステータ固定部に差し込まれる突出部も径方向外側にさほど大きく突出させる必要がないことから、レゾルバステータを小径化することができる。従って、このレゾルバの取付構造によれば、部品点数の削減、省スペース化およびレゾルバステータの小径化を図ることが可能となる。
また、前記レゾルバステータには、少なくとも2つの前記突出部が周方向に間隔をおいて配設されてもよく、前記ケースには、前記突出部と同数の前記ステータ固定部が周方向に間隔をおいて配設されてもよく、前記差込部は、前記ステータ固定部の内周側および周方向における一端側で開口されると共に他端側で閉鎖された凹部であってもよく、前記レゾルバステータは、前記突出部のそれぞれを対応する前記差込部に差し込むと共に前記ステータ固定部の前記レゾルバステータの軸方向における端部と前記突出部とをかしめることにより前記ケースに固定されてもよい。
このようなレゾルバの取付構造では、各突出部を対応するステータ固定部の差込部に差し込むと共にレゾルバステータを回転させて差込部を画成する閉鎖端側(ステータ固定部の周方向における他端側)の端壁面に突出部を突き当てた上で、ステータ固定部のレゾルバステータの軸方向における端部と突出部とをかしめる(端部を押しつぶす)ことにより、レゾルバステータが電動機のケースに固定される。これにより、レゾルバステータを周方向に精度よく位置決めした上で、ケースに対して強固に固定することが可能となる。
更に、前記ケースは、軸受を介して前記回転軸の一端部を回転自在に支持するエンドカバーを有してもよく、前記ステータ固定部は、前記エンドカバーから前記回転軸の軸方向に沿って突出するように形成されてもよい。
これにより、電動機の回転軸の一端部の近傍にレゾルバステータを強固かつ精度よく固定することが可能となる。なお、ステータ固定部は、レゾルバステータがケースの内部に配置されるようにエンドカバーからケースの内部に向けて突出するものであってもよく、レゾルバステータがケースの外部に配置されるようにエンドカバーからケースの外部に向けて突出するものであってもよい。
また、前記レゾルバステータは、それぞれ電磁鋼板からなる複数のコアプレートを積層して構成されるレゾルバステータコアを含んでもよく、前記突出部は、前記複数のコアプレートのうちの前記レゾルバステータの軸方向における一方の端部寄りに位置する少なくとも何れか1つに形成されてもよい。
これにより、突出部がレゾルバステータの軸方向における一方の端部に近接することから、突出部の軸方向位置に基づいてレゾルバステータの表裏を容易に判別することが可能となる。また、突出部を有するコアプレートの枚数を減らすことで、レゾルバステータの材料使用量を削減すると共に当該レゾルバステータを軽量化することができる。
次に、図面を参照しながら本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明によるレゾルバの取付構造が適用された電動機1の要部拡大断面図である。同図に示す電動機1は、例えばハイブリッド車両や電動車両(電気自動車)に搭載されて走行用の動力を出力したり、車両の運動エネルギを回収して電力を発生したりするものである。電動機1は、図示するように、ケース2と、当該ケース2により回転自在に支持されるロータ5と、ケースに固定されたステータ6と、ロータ5の回転位置を検出する回転位置検出センサとしてのレゾルバ10とを含む。
ケース2は、ロータ5やステータ6を収容すると共に一端が開放されたケース本体3と、ケース本体3の開放端を覆うように当該ケース本体3に固定されるエンドカバー4とを有する。また、ロータ5は、略円柱状のロータコア5aと、当該ロータコア5aと一体化されて同軸に延在するロータシャフト(回転軸)5sとを有する。図示するように、ロータシャフト5sの一端部(図中左側の端部)は、エンドカバー4に形成された凹部4r内に配置される軸受8を介して当該エンドカバー4により回転自在に支持され、ロータシャフト5sの先端は、エンドカバー4の中央部に形成された貫通孔4hに挿通される。更に、ステータ6は、ロータコア5aを同軸に取り囲むようにケース本体3に固定された略円筒状のステータコア6aと、それぞれステータコア6aに形成されたティースに巻回された複数のステータコイル6cとを有する。
レゾルバ10は、電動機1のロータシャフト5sに固定されてロータ5と一体に回転するレゾルバロータ11と、当該レゾルバロータ11を取り囲むように電動機1のケース2を構成するエンドカバー4に固定される略円環状(中空)のレゾルバステータ12とを有する。レゾルバロータ11は、周方向において径方向の寸法が変化するように形成された複数の電磁鋼板を積層して構成される。また、レゾルバステータ12は、図1および図2に示すように、それぞれ電磁鋼板からなる複数のコアプレート14およびコアプレート14iを積層して構成されるレゾルバステータコア15と、それぞれレゾルバステータコア15に形成されたティースに巻回された複数のレゾルバコイル16と、各レゾルバコイル16のコイルエンドを覆うコイルエンドカバー17とを含む。なお、レゾルバコイル16には、交流電流が供給される一次コイル(入力コイル)と、互いに異なる電気角を有する2層以上の二次コイル(出力コイル)とが含まれる。
図1に示すように、レゾルバステータコア15を構成する複数のコアプレート14,14iのうち、最もケース本体3側(ケース2の内部の中央寄りすなわち図1における最も右側)に配置されるコアプレート14iは、図1および図2に示すように、円環状の本体と、当該本体の外周から周方向に間隔をおいて径方向外側に放射状に突出する複数(本実施形態では、例えば7個)の突出部14pを有する。各突出部14pは、レゾルバステータ12をケース2のエンドカバー4に固定するのに用いられるものであり、比較的短い径方向長さと、比較的短い周方向長さとを有する。これに対して、コアプレート14iよりもケース2の外部寄りに配置される複数のコアプレート14は、何れも突出部14pを有してはおらず、それぞれコアプレート14iの本体(突出部14p以外の部分)の外周と同一の半径をもった真円状の外周を有する。
このように、本実施形態において、複数の突出部14pは、レゾルバステータ12の軸方向における一方の端部(図1における右側の端部)に近接するように複数のコアプレート14,14iの中の1枚のコアプレート14iに形成される。これにより、突出部14pの軸方向位置に基づいてレゾルバステータ12の表裏を容易に判別することが可能となるので、レゾルバステータ12の組付性を向上させることができる。また、突出部14pをコアプレート14iにのみ設けて突出部を有するコアプレートの枚数を減らすことで、レゾルバステータ12の材料使用量を削減すると共に当該レゾルバステータ12を軽量化することができる。
図3は、電動機1のケース2を構成するエンドカバー4を示す正面図である。図1および図3に示すように、エンドカバー4は、比較的低背の有底筒状に形成されており、当該エンドカバー4の背板部4bには、レゾルバステータ12(コアプレート14i)の突出部14pと同数(本実施形態では、7個)のボス部(ステータ固定部)40が形成されている。複数のボス部40は、図3に示すように、エンドカバー4(ケース2)の周方向にコアプレート14iの突出部14pの周方向長さよりも長い間隔をおいて当該エンドカバー4の軸心を中心とする同心円上に配設され、背板部4bの内面からロータシャフト5s(ロータ5)の軸方向に沿ってケース本体3(図1における右側)に向けて突出する。
各ボス部40の周方向長さは、コアプレート14iにおける突出部14p同士の間隔よりも短く、かつ突出部14pの周方向長さよりも充分に長く定められる。更に、各ボス部40の内周面は、突出部14pが存在しない箇所におけるレゾルバステータコア15の外周面の曲率半径、すなわち突出部14pを有していないコアプレート14の外周の半径よりも僅かに大きい曲率半径を有する凹円柱面状に形成されている。これにより、複数のボス部40内には、突出部14pを除いたレゾルバステータコア15の外周面が各ボス部40の内周面と接するようにレゾルバステータ12を嵌め込むことができる。
更に、各ボス部40には、図1および図3に示すように、先端面よりも比較的短い所定距離だけ基端側の位置で周方向に延びる切欠(スリット)状の差込凹部(差込部)41が形成されている。各差込凹部41は、ボス部40の内周側および周方向における一端側(図3における時計方向の上流側)で開口されて外部と連通すると共に他端側で閉鎖されており、エンドカバー4の周方向に沿って円弧状に延びる内壁面42とエンドカバー4の径方向に延びる端壁面44とにより画成される。また、各差込凹部41の周方向長さは、レゾルバステータ12の突出部14pの周方向長さよりも長く定められ、各差込凹部41のボス部40の軸方向における幅は、レゾルバステータ12の突出部14p(コアプレート14i)の厚みよりも大きく定められる。更に、本実施形態において、エンドカバー4の中心から各差込凹部41の内壁面42までの距離(曲率半径)は、レゾルバステータ12がエンドカバー4と同軸に配置された際に当該レゾルバステータ12の中心から突出部14pの外周までの距離よりも若干長く定められる。
次に、図4から図6を参照しながら、上述のように構成される電動機1のケース2に対するレゾルバステータ12の固定手順について説明する。
エンドカバー4にレゾルバステータ12を固定するに際しては、手作業または図示しない治具あるいはロボット等を用いて、図4に示すように、各突出部14pが互いに隣り合うボス部40同士の間で差込凹部41と周方向に並ぶと共に、突出部14pを除いたレゾルバステータコア15の外周面が複数のボス部40の内周面と接するようにレゾルバステータ12をエンドカバー4すなわち複数のボス部40内に嵌め込む。これにより、エンドカバー4の軸心を中心とする同心円上に配設された複数のボス部40により、レゾルバステータ12がエンドカバー4に対して調心(径方向に位置決め)される。
次いで、図5に示すように、レゾルバステータ12を軸心周りに図中時計方向に回転させ、各突出部14pを対応するボス部40の差込凹部41内に差し込んでいく。そして、各突出部14pの端部(時計方向における下流側の端部)が差込凹部41内で端壁面44に当接する(突き当たる)までレゾルバステータ12を回転させる。このように、各ボス部40の差込凹部41を画成する閉鎖端側の端壁面44に突出部14pを突き当てることにより、レゾルバステータ12をエンドカバー4に対して周方向に精度よく位置決めすることができる。上述のように、差込凹部41の周方向長さは、突出部14pの周方向長さよりも長いことから、差込凹部41内で閉鎖端側の端壁面44と当接した突出部14pの開口端側には、空隙(隙間)が形成される。なお、各ボス部40の差込凹部41に対して開口端と閉鎖端とを上述のものとは逆に形成し、レゾルバステータ12を軸心周りに図5における反時計方向に回転させて各突出部14pを対応するボス部40の差込凹部41内に差し込んでもよいことはいうまでもない。
そして、各突出部14pをボス部40の差込凹部41内で端壁面44に突き当てた状態で、図6に示すように、各ボス部40の先端面を含む端部(レゾルバステータ12の軸方向における端部)45の差込凹部41の開口端側(周方向の一端側)の一部(図5における点線丸印付近)をカシメ工具100によりボス部40の先端から基端に向けて(図6における右側から左側に向けて)押しつぶして当該端部45と突出部14pとをかしめることによりレゾルバステータ12をエンドカバー4に固定する。こうしてレゾルバステータ12をエンドカバー4に固定した後、レゾルバロータ11が取り付けられたロータ5やステータ6を収容したケース本体3に対して、凹部4rとロータシャフト5sの一端部との間に軸受8を配置しながら、図示しないボルト等によりエンドカバー4を固定する。これにより、ケース2に対するレゾルバステータ12の固定、すなわち電動機1に対するレゾルバ10の取付が完了する。
以上説明したように、電動機1におけるレゾルバ10の取付構造は、径方向外側に突出するようにレゾルバステータ12に設けられた複数の突出部14pと、電動機1のケース2を構成するエンドカバー4に設けられた複数のボス部(ステータ固定部)40とから構成される。そして、エンドカバー4(ケース2)の各ボス部40は、レゾルバステータ12の突出部14pが差し込まれる差込凹部41を有し、レゾルバステータ12は、各突出部14pを差込凹部41に差し込むと共に各ボス部40のレゾルバステータ12の軸方向における端部45と突出部14pとをかしめることによりエンドカバー4(ケース2)に固定される。
これにより、ボルト等の締結部材を用いることなくレゾルバステータ12を電動機1のケース2に固定することができるので、部品点数を削減することが可能となり、更に、締結部材の配置スペースを確保する必要もなくなる。また、レゾルバステータ12にボルト等の締結部材の座面を確保する必要がなくなり、かつボス部40の差込凹部41に差し込まれる各突出部14pも径方向外側にさほど大きく突出させる必要はない。従って、レゾルバステータコア15の突出部14pを除いた部分の外径(コアプレート14の外径)をロータ5の回転位置の検出に必要十分な範囲内に収めてレゾルバステータ12を小径化することができる。従って、レゾルバステータ12の複数の突出部14pと、ケース2を構成するエンドカバー4の複数のボス部40とから構成されるレゾルバ10の取付構造によれば、部品点数の削減、省スペース化およびレゾルバステータの小径化を図ることが可能となる。
また、上記実施形態において、レゾルバステータ12には、複数(7個)の突出部14pが周方向に間隔をおいて配設され、エンドカバー4(ケース2)には、突出部14pと同数のボス部40が周方向に間隔をおいて配設される。更に、各ボス部40の差込凹部41は、ボス部40の内周側および周方向における一端側で開口されると共に他端側で閉鎖される。そして、レゾルバステータ12は、各突出部14pを対応するボス部40の差込凹部41に差し込むと共に当該レゾルバステータ12を回転させて差込凹部41を画成する閉鎖端側(ボス部40の周方向における他端側)の端壁面44に突出部14pを突き当てた上で、ボス部40のレゾルバステータ12の軸方向における端部45と突出部14pとをかしめることにより、エンドカバー4に固定される。
これにより、レゾルバステータ12を周方向に精度よく位置決めした上で、エンドカバー4(ケース2)に対して強固に固定することが可能となる。なお、上記実施形態では、レゾルバステータ12に7個の突出部14pが設けられると共に、エンドカバー4に7個のボス部40が設けられるが、突出部14pやボス部40の数は、これらに限られるものではない。すなわち、レゾルバステータ12をケース2(エンドカバー4)に対して同軸に強固に固定するためには、突出部14pおよびボス部40をそれぞれ少なくとも2個、より好ましくは3個以上設ければよい。
更に、上記実施形態において、複数のボス部40は、軸受8を介してロータシャフト5sの一端部を回転自在に支持すると共にケース2を構成するエンドカバー4からロータシャフト5s(ロータ5)の軸方向に沿って突出するように形成される。これにより、電動機1のロータシャフト5sの一端部の近傍にレゾルバステータ12を強固かつ精度よく固定することが可能となる。なお、上記実施形態では、複数のボス部40がケース2の内部(ケース本体3)に向けて突出するようにエンドカバー4に形成され、それによりレゾルバステータ12(レゾルバ10)がケース2の内部に配置されることになるが、これに限られるものではない。すなわち、レゾルバステータ12(レゾルバ10)がケース2の外部に配置される場合、複数のボス部40は、ケース2の外部に向けて突出するようにエンドカバー4に形成されてもよい。そして、複数のボス部40は、エンドカバー4またはケース本体3(ケース2)の外筒部の内周面から周方向に間隔をおいて径方向内側に突出するものであってもよい。
また、上記実施形態において、レゾルバステータ12は、それぞれ電磁鋼板からなる複数のコアプレート14,14iを積層して構成されるレゾルバステータコア15を含み、突出部14pは、複数のコアプレート14,14iのうちの最もケース本体3側(ケース2の内部の中央寄り)に配置される1枚のコアプレート14iに形成されてレゾルバステータ12の軸方向における一方の端部に近接する。
これにより、突出部14pの軸方向位置に基づいてレゾルバステータ12の表裏を容易に判別することが可能となるので、レゾルバステータ12の組付性を向上させることができる。更に、突出部14pをコアプレート14iにのみ設けて突出部を有するコアプレートの枚数を減らすことで、レゾルバステータ12の材料使用量を削減すると共に当該レゾルバステータ12を軽量化することができる。ただし、突出部14pを有するコアプレートは、レゾルバステータ12の軸方向における何れか一方の端部に近接すると共に他方の端部から離間しているものであればよく、レゾルバステータ12の軸方向における最も端に位置するものである必要はない。また、突出部14pは、レゾルバステータ12の軸方向における何れか一方の端部に近接する複数のコアプレートに形成されてもよい。すなわち、コアプレート14の枚数が奇数である場合、突出部14pは、レゾルバステータ12の軸方向における中央に位置する1枚よりも当該レゾルバステータ12の一方の端部寄りに位置する1枚または複数枚のコアプレート14に形成されればよく、コアプレート14の枚数が偶数である場合、突出部14pは、レゾルバステータ12の軸方向における一方の端部寄りに位置する半数のうちの1枚または複数枚のコアプレート14に形成されればよい。
また、上記実施形態において、レゾルバステータ12は、各ボス部40の差込凹部41内で閉鎖端側の端壁面44に突出部14pを突き当てることによりエンドカバー4に対して周方向に位置決めされるが、図示しないピンやキー、ボス部40に形成された突起等によりレゾルバステータ12をエンドカバー4(ケース2)に対して周方向に位置決めしてもよい。この場合、各ボス部40の差込凹部41を当該ボス部40の内周側および周方向における両端で開口されるように構成すると共に、ボス部40の周方向における両端部(差込凹部41に差し込まれた突出部14pの両側)で端部45と突出部14pとをかしめてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の外延の範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。また、上記発明を実施するための形態は、あくまで課題を解決するための手段の欄に記載された発明の具体的な一形態に過ぎず、課題を解決するための手段の欄に記載された発明の要素を限定するものではない。
本発明は、レゾルバや当該レゾルバを有する電動機の製造産業等において利用可能である。
1 電動機、2 ケース、3 ケース本体、4 エンドカバー、4b 背板部、4h 貫通孔、4r 凹部、5 ロータ、5a ロータコア、5s ロータシャフト、6 ステータ、6a ステータコア、6c ステータコイル、8 軸受、10 レゾルバ、11 レゾルバロータ、12 レゾルバステータ、14,14i コアプレート、14p 突出部、15 レゾルバステータコア、16 レゾルバコイル、17 コイルエンドカバー、40 ボス部、41 差込凹部、42 内壁面、44 端壁面、45 端部、100 カシメ工具。
Claims (4)
- 電動機のケースに固定されるレゾルバステータと、前記電動機の回転軸に固定されるレゾルバロータとを有するレゾルバの取付構造において、
前記レゾルバステータは、径方向外側に突出する突出部を有し、
前記ケースは、前記レゾルバステータの前記突出部が差し込まれる差込部を有するステータ固定部を含み、
前記レゾルバステータは、前記突出部を前記差込部に差し込むと共に前記ステータ固定部と前記突出部とをかしめることにより前記ケースに固定されることを特徴とするレゾルバの取付構造。 - 請求項1に記載のレゾルバの取付構造において、
前記レゾルバステータには、少なくとも2つの前記突出部が周方向に間隔をおいて配設されており、
前記ケースには、前記突出部と同数の前記ステータ固定部が周方向に間隔をおいて配設されており、
前記差込部は、前記ステータ固定部の内周側および周方向における一端側で開口されると共に他端側で閉鎖された凹部であり、
前記レゾルバステータは、前記突出部のそれぞれを対応する前記差込部に差し込むと共に前記ステータ固定部の前記レゾルバステータの軸方向における端部と前記突出部とをかしめることにより前記ケースに固定されることを特徴とするレゾルバの取付構造。 - 請求項2に記載のレゾルバの取付構造において、
前記ケースは、軸受を介して前記回転軸の一端部を回転自在に支持するエンドカバーを有し、
前記ステータ固定部は、前記エンドカバーから前記回転軸の軸方向に沿って突出するように形成されることを特徴とするレゾルバの取付構造。 - 請求項1から3の何れか一項に記載のレゾルバの取付構造において、
前記レゾルバステータは、それぞれ電磁鋼板からなる複数のコアプレートを積層して構成されるレゾルバステータコアを含み、
前記突出部は、前記複数のコアプレートのうちの前記レゾルバステータの軸方向における一方の端部寄りに位置する少なくとも何れか1つに形成されることを特徴とするレゾルバの取付構造。
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JP2013235235A Pending JP2015094712A (ja) | 2013-11-13 | 2013-11-13 | レゾルバの取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015094712A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2016027290A1 (ja) * | 2014-08-21 | 2017-04-27 | 三菱電機株式会社 | レゾルバ |
WO2023243316A1 (ja) * | 2022-06-15 | 2023-12-21 | ニデック株式会社 | 回転電機 |
-
2013
- 2013-11-13 JP JP2013235235A patent/JP2015094712A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2016027290A1 (ja) * | 2014-08-21 | 2017-04-27 | 三菱電機株式会社 | レゾルバ |
WO2023243316A1 (ja) * | 2022-06-15 | 2023-12-21 | ニデック株式会社 | 回転電機 |
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