JP2011001902A - 内燃機関のクランクケース - Google Patents

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    • F02F7/0082Mounting of engine casings

Abstract

【課題】オイルパンを小型化できる内燃機関のクランクケースを提供する。
【解決手段】クランクケース3は、上部クランクケース半体111と下部クランクケース半体121とから成り、下部クランクケース半体121のジャーナルボルト締結面125の下方に、潤滑油が流れる空間部Xを形成する壁部140を設けると共に、この壁部140にジャーナルボルト131を締結するための工具挿通穴145を設けるようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関のクランクケースに関する。
内燃機関には、上部クランクケース半体と下部クランクケース半体とから成るクランクケースを備えるものがある。この種のクランクケースには、上部クランクケース半体と下部クランクケース半体との間に、クランクシャフトのクランクジャーナルを支承する上部ジャーナル支持壁と下部ジャーナル支持壁を設け、この上部ジャーナル支持壁と下部ジャーナル支持壁をクランクケース下方からジャーナルボルトで締結したものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−308519号公報
ところで、上記内燃機関では、オイルポンプによりシリンダ部などに潤滑油(エンジンオイル)を供給し、戻り潤滑油をクランクケースサイド側からクランクケース下部のオイルパンに戻すようにしている。
しかしながら、クランクケースサイド側からの潤滑油を、クランクケース内のジャーナル支持壁やジャーナルボルトの外側を通してオイルパンへ戻す構成にした場合、オイルパンの幅を拡げなくてはならず、オイルパンが大型化してしまう。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、オイルパンを小型化できる内燃機関のクランクケースを提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、上部クランクケース半体と下部クランクケース半体とから成り、上部クランクケース半体と下部クランクケース半体との間に、クランクシャフトのクランクジャーナルを支承する上部ジャーナル支持壁と下部ジャーナル支持壁を設け、この上部ジャーナル支持壁と下部ジャーナル支持壁をクランクケース下方からジャーナルボルトで締結するように成した内燃機関のクランクケースにおいて、前記下部クランクケース半体の前記ジャーナルボルト締結面の下方に、潤滑油が流れる空間を形成する壁部を設けると共に、前記壁部に前記ジャーナルボルトを締結するための工具挿通穴を設けたことを特徴とする。
この発明によれば、下部クランクケース半体のジャーナルボルト締結面の下方に、潤滑油が流れる空間を形成する壁部を設けると共に、壁部にジャーナルボルトを締結するための工具挿通穴を設けたので、クランクケース下方からジャーナルボルトを締結可能にしつつ、ジャーナルボルト締結面下方に潤滑油通路を形成できる。この潤滑油通路は、クランクケースの幅方向内側に位置するので、この潤滑油通路からのオイルが流れるオイルパンの幅を狭くすることができ、オイルパンを小型化できる。このため、オイルパンなどの拡張による重量の増加を回避できる。
また、ジャーナルボルト締結面の下方の潤滑油通路を形成するので、潤滑油通路を、ジャーナル支持壁やジャーナルボルトを迂回して設けることによるフリクションの増加を防止できる。
上記構成において、前記壁部は、前記内燃機関のオイルパンよりも幅方向外側に延在し、この壁部に、当該壁部が形成する空間に入った潤滑油を前記オイルパンに向けて流す出口油路を設けるようにしてもよい。この構成によれば、下部クランクケース半体の下方空間に入った潤滑油を下部クランクケース半体の幅方向内側からオイルパンにスムーズに流すことができる。
また、上記構成において、前記壁部は、前記下部クランクケース半体の側方に開口する空間を形成し、この開口を介して下部クランクケース半体の側方に連結されるサイドカバーからの戻り潤滑油が流入するようにしてもよい。この構成によれば、サイドカバーから戻り潤滑油を戻す構成でのオイルパンの小型化を十分に図ることができる。
また、上記構成において、前記潤滑油が流れる空間を形成する壁部を着脱式のオイルフィルタにしてもよい。この構成によれば、クランクケース下方からジャーナルボルトを締結可能にし、かつ、このジャーナルボルト下方に潤滑油通路を形成しつつ、ジャーナルボルト下方の開口部をオイルフィルタで閉塞することができる。このため、オイルフィルタを経由する潤滑油経路をジャーナル支持壁やジャーナルボルトを迂回させずに設けることができ、フリクションが低減すると共に、オイルフィルタをジャーナルボルトの装着位置を避けて配置する必要がなくなる。
本発明では、下部クランクケース半体のジャーナルボルト締結面の下方に、潤滑油が流れる空間を形成する壁部を設けると共に、壁部にジャーナルボルトを締結するための工具挿通穴を設けたので、該空間からのオイルが流れるオイルパンを小型化できる。
また、壁部は、内燃機関のオイルパンよりも幅方向外側に延在し、この壁部に、当該壁部が形成する空間に入った潤滑油をオイルパンに向けて流す出口油路を設けるので、下部クランクケース半体の下方空間に入った潤滑油を下部クランクケース半体の幅方向内側からオイルパンにスムーズに流すことができる。
また、壁部は、下部クランクケース半体の側方に開口する空間を形成し、この開口を介して下部クランクケース半体の側方に連結されるサイドカバーからの戻り潤滑油が流入するので、サイドカバーから戻り潤滑油を戻す構成でのオイルパンの小型化を十分に図ることができる。
また、潤滑油が流れる空間を形成する壁部を着脱式のオイルフィルタにしたので、オイルフィルタを経由する潤滑油経路をジャーナル支持壁やジャーナルボルトを迂回させずに設けることができ、フリクションが低減すると共に、オイルフィルタをジャーナルボルトの装着位置を避けて配置する必要がなくなる。
以下、本発明の一実施形態を添付した図面を参照して説明する。
なお、以下の説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車両における向きと同一とする。また、図中、矢印Frは車両前方を、矢印Lhは車両左方を、矢印Upは車両上方をそれぞれ示す。
図1は、本発明の実施形態を適用したエンジンの右側面図である。
このエンジン(内燃機関とも言う)1は、水冷4ストロークV型4気筒エンジンであり、例えば、自動二輪車の原動機としてそのクランクシャフト2の回転中心C1を車両進行方向と直交させて(横向きに)車体に搭載される。
このエンジン1のクランクケース3の前上部には、斜め前上方に向けて前シリンダ4が立設され、その直ぐ後方には斜め後上方に向けて後シリンダ5が立設される。また、クランクケース3の前部内側には、クランクシャフト2が配設される。クランクケース3の後部内側には不図示の変速機が収容される。
前シリンダ4の後面側および後シリンダ5の前面側には、不図示のスロットルボディに連なる吸気管取り付け部8が設けられ、前シリンダ4の前面側および後シリンダ5の後面側には、不図示の排気管に連なる排気管取り付け部9が設けられる。クランクケース3の下側にはオイルパン10が取り付けられる。
前後シリンダ4,5は、それぞれクランクケース3の前部上側に一体に設けられるシリンダ本体12と、該各シリンダ本体12の先端側に取り付けられるシリンダヘッド13と、該各シリンダヘッド13の先端側に取り付けられるヘッドカバー14とを備える。また、各シリンダ本体12内に形成される不図示のシリンダボア内には、ピストン16が往復動可能に配置される。
なお、図1中、符号1Aは前側エンジンマウントであり、符号1Bは後側上部エンジンマウントであり、符号1Cは後側下部エンジンマウントであり、これらエンジンマウント1A〜1Cはクランクケース3に一体に形成されている。
図2は、エンジン1の内部構成を示す図である。
各ピストン16(図1参照)には、それぞれコンロッド17の小端部が揺動自在に連結される。各コンロッド17の大端部は、クランクシャフト2の各クランクピン18,19に回転自在に連結される。なお、図2中、符号CLは、エンジン1の左右中心を示す。
クランクシャフト2は、左右一対のクランクピン18,19を有し、左クランクピン18には、前後シリンダ4,5左側の気筒における各コンロッド17が連結され、右クランクピン19には、前後シリンダ4,5右側の気筒における各コンロッド17が連結される。また、クランクシャフト2の左端部には、ジェネレータ20が同軸配置され、このジェネレータ20は、クランクケース3の左側に連結されるクランクケースサイドカバー(ジェネレータカバーとも言う)21Lにより覆われる。
各シリンダヘッド13(図1参照)は、各シリンダボアの先端開口を閉塞してピストン16と共に燃焼室を形成する。この実施例におけるエンジン1はDOHC4バルブであり、燃焼室の天井部には吸気ポートおよび排気ポートにおける燃焼室側開口が2つずつ形成され、これら各燃焼室側開口がそれぞれ吸気バルブ24又は排気バルブ25により開閉される。
各バルブ24,25のステム(軸部)は、シリンダヘッド13先端側に向けて側面視V字状をなして延び、その先端が不図示のバルブリフタを介して吸気用又は排気用カムシャフト26,27の各カム山にそれぞれ摺接する。各カムシャフト26,27は、クランクシャフト2と平行に(左右方向に沿って)延在し、これら各カムシャフト26,27の回転駆動により、各バルブ24,25がそのステムに沿って往復動して各ポートの燃焼室側開口を開閉させる。これら各バルブ24,25およびカムシャフト26,27を主要部とする動弁機構は、シリンダヘッド13およびヘッドカバー14で形成される動弁室内に収容される。
各カムシャフト26,27は、各シリンダ4,5右側に配設されるカムギアトレーン機構(ギア式調時伝達機構とも言う)29を介して、クランクシャフト2と連係駆動して各バルブ24,25を開閉させる。カムギアトレーン機構29は、各シリンダ4,5右側内部に形成されたギアトレーン室(調時伝達室)32内に収容される。ギアトレーン室32は、上記動弁室内に供給されたエンジンオイル(潤滑油)のクランクケース3内への戻り通路としても機能する。
図2に示すように、クランクシャフト2は、その左右両側および左右中央にそれぞれクランクジャーナル33,34,35を有し、各クランクジャーナル33,34,35がクランクケース3に上下一対で設けられた上部ジャーナル支持壁110と下部ジャーナル支持壁120との間にメタルベアリング36a,37a,38aを介して回転自在に支持される。
左および中央のクランクジャーナル33,34間には、左右一対の左クランクウェブ(クランクアーム)39を介して左クランクピン18が支持され、中央および右クランクジャーナル34,35間には、左右一対の右クランクウェブ40を介して右クランクピン19が支持される。
クランクシャフト2の右側部には、右ジャーナル35右側に隣接してプライマリドライブギア41が同軸に設けられ、このプライマリドライブギア41右側に隣接してカムドライブギア44が同軸に設けられる。また、このカムドライブギア44右側に隣接してパルサーロータ42が同軸に設けられる。
カムドライブギア44は、カムギアトレーン機構29の一部をなすものであり、図1に示すように、このカムドライブギア44からの回転駆動力は、その上方に位置する単一のセカンドギア(アイドルギア)45に伝達され、この後、シリンダ本体12右側に位置する前後一対のサードギア(アイドルギア)46に振り分けて伝達される。そして、各サードギア46からシリンダヘッド13右側に位置する前後一対のフォースギア(アイドルギア)47に伝達された後、さらに、各フォースギア47から各カムシャフト26,27の右側端に同軸固定された吸気用および排気用カムドリブンギア48,49に各々振り分けて伝達される。
すなわち、セカンドギア45、サードギア46およびフォースギア47は、カムドライブギア44とカムドリブンギア48,49との間の動力伝達を中継するアイドルギアを構成している。これによって、クランクシャフト2と共に回転するカムドライブギア44の回転が、複数ギアからなるアイドルギアを介してクランクシャフト2から離れた前後一対のカムシャフト26,27に精度良く伝達されるようになっている。
なお、このカムギアトレーン機構29は、クランクシャフト2が2回転(=カムドライブギア44が2回転)する毎にカムシャフト26,27を1回転させており、本構成では、カムドライブギア44とセカンドギア(アイドルギア)45との歯数比を1:2に設定することによって上記回転比とされる。
クランクシャフト2におけるパルサーロータ42の右側には、パルサーロータ42、カムドライブギア44およびプライマリドライブギア41を固定するナットを螺着可能な雄ねじ部52が突設され、この雄ねじ部52のさらに右側には雄ねじ部52よりも小径の円筒部53が突設される。
この小径の円筒部53のエンジン幅方向外側(右側)は、クランクケース3の右側に連結されるクランクケースサイドカバー21Rによって覆われる。
すなわち、本エンジン1は、クランクケース3の両側に左右一対のクランクケースサイドカバー21R,21Lを連結して構成されている。
クランクシャフト2の左側部には、左クランクジャーナル33の左側に隣接して左バランサドライブギア54が同軸に設けられ、この左バランサドライブギア54は、クランクケース3の前部左側に設けられた左バランサ(不図示)を駆動する駆動ギアとして機能する。
また、クランクシャフト2における左バランサドライブギア54の左側の部位は、左側ほど緩やかに縮径するテーパ部55とされ、このテーパ部55には、上記ジェネレータ20の例えばアウタロータが嵌合固定される。テーパ部55の左側には、ジェネレータ20を固定するナットを螺着可能な雄ねじ部56が突設され、この雄ねじ部56のさらに左側には雄ねじ部56よりも小径の左円筒部57が突設される。
クランクケース3の後部には、メインシャフト59、カウンタシャフト60、出力軸61が横置きで回転自在に支持される(図1参照)。なお、図1中、符号C4,C5,C6はメインシャフト59、カウンタシャフト60および出力軸61の回転中心を各々示している。このメインシャフト59は、カウンタシャフト60と共に変速ギア群を支持して変速機を構成する軸部材である。
また、メインシャフト59の右側部には、上記プライマリドライブギア41(図2参照)と噛み合う比較的大径のプライマリドリブンギア62が同軸かつ相対回転自在に設けられており、クランクシャフト2の回転駆動力は、プライマリドライブギア41、プライマリドリブンギア62および不図示のクラッチ機構を介してメインシャフト59に伝達される。
また、上記プライマリドライブギア41は、クランクケース3の前部右側に設けられた右バランサ(不図示)を駆動する駆動ギアとしても機能する。
クランクケース3の下部内側には、エンジン1内の各オイル通路(潤滑油通路)にエンジンオイルを圧送するオイルポンプ68が配設される。オイルポンプ68は、メインシャフト59に同軸固定された不図示のポンプドライブスプロケットとチェーンを介して連係され、クランクシャフト2の回転駆動に伴い作動する。オイルポンプ68の下部からは、オイルパン10内に向けてオイルストレーナ70が延出し、オイルポンプ68の前部からは、クランクケース3の下部前側に設けられたオイルフィルタ69に向けて吐出通路71が延出する。以下の説明では、エンジンオイルを適宜オイルと表記している。
エンジン運転中はオイルポンプ68が作動し、まず、オイルストレーナ70を介してオイルパン10内に貯留されるオイルが吸引され、オイルが吐出通路71を介してオイルフィルタ69内に吐出されてエンジン各部の給油箇所に圧送される。各給油箇所に圧送されたオイルは、オイルパン10内に戻り、再びオイルポンプ68により圧送されることでエンジン1内を循環する。
ここで、図2には、このエンジン1のオイル通路(潤滑油通路)の一部を示している。同図に示すように、クランクケース3の下側には、クランクシャフト2の左右両端に跨る流入側オイル通路82が設けられると共に、クランクケース3の前部上側には、同じくクランクシャフト2の左右両側に跨る流出側オイル通路83が設けられる。
各オイル通路82,83は、クランクケース3の左右外壁内、つまり、左右のクランクケースサイドカバー21L、21R内に、トンネル状の通路を形成してなり、その両端がクランクシャフト2の左右両端に隣接する左右軸端油室84,85に接続されてこれらに連通する。
流入側オイル通路82は、クランクシャフト2の下方に位置してこれと概ね同等の長さを有して左右に延在する流入側横通路86と、流入側横通路86の左右両端から上方に延びる流入側縦通路87とを有し、クランクシャフト2の径方向視で上方に開放する略コ字状をなしている。そして、流入側横通路86の右側部には、オイルフィルタ69からの導出路88が接続される。なお、図2中、矢印はオイルの流れを示している。
流出側オイル通路83は、クランクシャフト2の上方(前後シリンダ4,5のバンク間)に位置してこれと概ね同等の長さを有して左右に延在する流出側横通路89と、流出側横通路89の左右両端から下方に延びる流出側縦通路90とを有し、クランクシャフト2の径方向視で下方に開放する略コ字状をなしている。そして、オイル通路82,83が、左右軸端油室84,85を介して互いに連通することにより、クランクシャフト2の径方向視でこれを取り囲むループ状のオイル通路を形成している。
また、流出側横通路89の左側部、右側部、及び中央部からは、それぞれ左右及び中央の上部ジャーナル支持壁110に向けて左右及び中央軸受けオイル通路91,92,93が延出する。また、流出側横通路89の右側部からは、前後シリンダ4,5に沿って前後シリンダオイル通路94,95が延出する。
そして、内燃機関1運転時にオイルポンプ68が作動すると、まず、流入側オイル通路82内にオイルが圧送され、このオイルが一旦左右軸端油室84,85内に供給された後に、後述するクランクシャフト2内の左右軸内オイル通路101,105を経て各クランクピン18,19に供給されると共に、流出側オイル通路83および各軸受けオイル通路91,92,93を経て各メタルベアリング36a,37a,38aに供給される。
また、流出側オイル通路83内のオイルの一部は、各シリンダオイル通路94,95を経て動弁室内に供給される。
クランクシャフト2の左側部内には、その左端部が左軸端油室84に接続される左軸内オイル通路101が形成され、この左軸内オイル通路101に連なるオイル通路103,104を経由して左側のコンロッド17の摺動面などへオイルを供給する。
また、クランクシャフト2の右側部内には、その右端部が右軸端油室85に接続される右軸内オイル通路105が形成され、この右軸内オイル通路105に連なるオイル通路107,108を経由して左側のコンロッド17の摺動面などへオイルを供給する。
本実施形態では、クランクケース3が上下分割構造に形成されており、上ケースを構成する上部クランクケース半体111には、クランクシャフト2のクランクジャーナル33,34,35の上半部を各々支持する上部ジャーナル支持壁110が設けられる。また、下ケースを構成する下部クランクケース半体121には、クランクシャフト2のクランクジャーナル33,34,35の下半部を各々支持する下部ジャーナル支持壁120が設けられる。
なお、図1中、符号3Aは、上部クランクケース半体111と下部クランクケース半体121との合わせ面(クランクケース3の分割面とも言う)である。
図3は、クランクシャフト2の支持構造を周辺構成と共に示す側断面図である。この図に示すように、上部ジャーナル支持壁110と下部ジャーナル支持壁120とは、各々クランクジャーナル33の外周面に沿って凹む半円状の凹部110A,120Bを有し、この凹部110A,110B間にクランクジャーナル33が上下から挟まれ、クランクケース3下方から前後一対ずつの締結部品であるジャーナルボルト131,132で互いに締結される。
なお、図3では、最も左側のクランクジャーナル33に対応する上下のジャーナル支持壁110、120をジャーナルボルト131,132で連結しているが、他のクランクジャーナル34、35に対応する上下のジャーナル支持壁110、120についても、同じくジャーナルボルト131,132で連結される。
すなわち、上部クランクケース半体111と下部クランクケース半体121との間には、クランクシャフト2のクランクジャーナル33,34,35を各々支承できるように上部ジャーナル支持壁110と下部ジャーナル支持壁120とがエンジン幅方向(車幅方向と一致)に間隔を空けて3組設けられている。
また、図3に示すように、下部クランクケース半体121には、下部ジャーナル支持壁120の凹部120Aの後方に、カウンタシャフト60(図1参照)を支持するための軸受部120Bが形成されている。
図4は、下部クランクケース半体121を下方から見た図である。この図に示すように、下部クランクケース半体121の底面からは、各ジャーナルボルト131,132を挿通するボルト挿通穴122、123が各々露出し、クランクケース3下方から各ジャーナルボルト131,132を容易に着脱できるようになっている。
ところで、本エンジン1では、エンジン1の所定箇所(例えば、シリンダ部(前シリンダ4、後シリンダ5))を潤滑したオイルを、左側のクランクケースサイドカバー21L(図2参照)内に形成した不図示の戻りオイル通路(戻り油路)を通すようにしている。
この場合、クランクケースサイドカバー21L側からのオイルを、クランクケース3内のジャーナル支持壁110,120やジャーナルボルト131,132を避けるためにこれらの幅方向外側を通してオイルパン10へ戻す構成にしたとすると、オイルパン10の幅を大きく拡げなければならず、オイルパン10が大型化してしまう。
そこで、本実施形態では、図3に示すように、下部クランクケース半体121のジャーナルボルト締結面125の下方に、クランクケースサイドカバー21L側からの戻りオイルが流れる空間部Xを形成する壁部140を設け、かつ、この壁部140に、ジャーナルボルト132を締結するための工具挿通穴145を設けるようにしている。
以下、この壁部140について説明する。
図5は下部クランクケース半体121の左側面図を示している。
この壁部140は、図3に示すように、下部クランクケース半体121において、前側のジャーナルボルト131が締結されるジャーナルボルト締結面125の下方に空間部Xを形成するように下部クランクケース半体121の前下部から下方に膨出する壁形状であって、かつ、図5に示すように、クランクケースサイドカバー21Lが連結される側(左側)に開口する空間部Xを形成する壁形状に形成されている。
すなわち、この壁部140は、上記空間部Xの底面を規定する底壁部141(図3、図5参照)と、上記空間部Xの幅方向奥側の壁を規定する縦壁142(図4参照)とを備えて構成され、上記空間部Xの上面はジャーナルボルト締結面125で規定される。
なお、この壁部140は、下部クランクケース半体121を鋳造する際に一体に形成されるものであり、エンジン側面視では、下部クランクケース半体121の下部前側に配置されるオイルフィルタ69(図1参照)の上方であって、前側エンジンマウント1A(図1参照)の後方に位置し、オイルパン10の前面よりも前方に位置する。つまり、この壁部140を含む空間部Xは、オイルパン10の前面よりも前方であって、オイルフィルタ69上方、かつ、前側エンジンマウント1A後方の空間内を利用して形成される。
底壁部141は、図5に示すように、下部クランクケース半体121の左側方から見た場合に、この下部クランクケース半体121の前壁121Aに連なるように後方斜め下方に延びた後、後方に向けて略水平に延びる形状に形成されており、この前壁105Aおよび底壁部141の端面には、クランクケースサイドカバー21Lが連結される。
すなわち、前壁105Aおよび底壁部141の端面は、クランクケースサイドカバー21Lの合わせ面M1(図5)として機能する。この場合、クランクケースサイドカバー21L内に形成された戻りオイル通路の出口が空間部Xに連通することによって、この戻りオイル通路からのオイルを空間部Xに導入できるように構成されている。
また、この底壁部141は、図3に示すように、ジャーナルボルト131近傍では、後方斜め下方に向かって傾斜し、この底壁部141の後部には、この底壁部141の上面141Aの傾斜に沿って下部クランクケース半体121の壁を貫通する貫通孔(出口油路)143が形成されている。
この貫通孔143は、クランクケースサイドカバー21Lの合わせ面M1よりも幅方向内側に位置し、この合わせ面M1より内側にて、空間部Xとオイルパン10に連通する空間部Yとを連通させる。
これによって、クランクケースサイドカバー21Lからの戻りオイルを、クランクケースサイドカバー21Lの合わせ面M1内側に形成された空間部Xに流入させ、この空間部Xから合わせ面M1内側に設けられた貫通孔143を通してオイルパン10に戻すことができる。
この場合、ジャーナル支持壁110,120やジャーナルボルト131,132の幅方向外側を経由することなく、クランクケースサイドカバー21Lからの戻りオイルをオイルパン10に流すことができるので、オイルパン10を上記空間部Xよりも幅方向内側に配置することができる。
つまり、オイルパン10をクランクケースサイドカバー21Lの合わせ面M1よりも幅方向内側に配置することができ、オイルパン10の幅を狭くすることができる。
なお、図4には、下部クランクケース半体121におけるオイルパン10の合わせ面を符号M2を付して示している。本実施形態では、この合わせ面M2の右側面M2Rの位置、つまり、オイルパン10の右側面の位置を、クランクケースサイドカバー21Lの合わせ面M1よりも幅方向内側に寄せた態様を示しているが、さらに幅方向内側に配置してもよい。
また、底壁部141には、図3に示すように、前側のジャーナルボルト131の下方にて下方に延出する筒部145Aが形成される。この筒部145Aは、ジャーナルボルト132を締結するための工具挿通穴145を形成するものであり、つまり、この筒部145Aの開口である工具挿通穴145は、ジャーナルボルト131を挿通自在で、かつ、ジャーナルボルト131を締結するための工具を挿通自在な開口形状とされる。
また、この筒部145Aには、通常時(エンジン分解時以外)は不図示の栓がねじ込まれ、この栓によって工具挿通穴141Bが閉塞される。例えば、この筒部145Aに雌ねじを形成しておくことによって、汎用の各種ねじ部品を栓として利用することができる。
縦壁142は、図4に示すように、下部クランクケース半体121の内部空間を、エンジン1の幅方向において空間部Xの領域とそれ以外の領域とに仕切る仕切り壁として機能する。
本構成では、縦壁142は、クランクケースサイドカバー21Lの合わせ面M1に最も近い位置にあるジャーナルボルト131を締結するための筒部145A近傍であって、かつ、この筒部145Aの幅方向内側を前後に延在し、その前端が、下部クランクケース半体121の前壁121Aに当接するまで延びている。
このため、空間部Xの前後長を比較的大きく確保でき、空間部Xの前後容積を大きく確保することができる。
また、底壁部141についても、図3および図4に示すように、筒部145A下方を前後に大きく跨いでその前端が下部クランクケース半体121の前端まで延在しており、つまり、空間部Xは下部クランクケース半体121の前端から筒部145A後方に渡って形成される。
このように、下部クランクケース半体121の前端から筒部145A後方に渡って空間部Xを形成するので、下部クランクケース半体121の前後寸法を変更することなく、前後に長い空間部Xを形成でき、空間部Xの容積を大きく確保できる。
この空間部Xの容積を大きく確保すれば、クランクケースサイドカバー21Lからの戻りオイルの勢いをこの空間部Xで抑える効果を得ることができる。これによれば、この空間部Xを戻りオイルのバッファーとして機能させることができると共に、この空間部Xにて戻りオイル中に生じた泡を消す効果も期待することができる。
以上説明したように、本実施形態では、下部クランクケース半体121のジャーナルボルト締結面125の下方に、戻りオイルが流れる空間部Xを形成する壁部140を設けると共に、この壁部140にジャーナルボルト131を締結するための工具挿通穴145を設けたので、クランクケース3下方からジャーナルボルト131を締結可能にしつつ、ジャーナルボルト締結面125下方に戻りオイル通路を形成できる。この戻りオイル通路は、クランクケースサイドカバー21Lの合わせ面M1よりも幅方向内側に位置するので、オイルパン10の幅を狭くすることができる。
また、図3〜図5に示すように、本構成では、空間部Xとオイルパン10とを前後方向にずらして配置するので、オイルパン10の前後長も短くすることができる。従って、オイルパン10の幅だけでなく、前後長も短くしてオイルパン10全体を小型化することができる。
このように本構成では、ジャーナルボルト締結面125下方に戻りオイル通路(戻り側の潤滑油経路)を形成するので、戻りオイル通路を、ジャーナル支持壁110,120やジャーナルボルト131,132を幅方向外側に迂回しないで設けることができる。このため、迂回することによるフリクションの増加を防止できる。
これらにより、本構成では、オイル通路を迂回して設けることによるフリクションの増加を防止し、かつ、オイルパン10などの拡張による重量の増加を防止できる。
また、ジャーナルボルト締結面125下方のデッドスペースを利用してオイル通路を設けることができるので、スペースの有効利用を図ることができると共に、下部クランクケース半体121の幅を拡げる必要がなく、クランクケース2の幅の拡張を防止できる。このため、空間部Xを形成する壁部140を備えない従来の下部クランクケース半体に対し、設計変更による壁部140の追加を容易に行うこともできる。
さらに、本構成では、ジャーナルボルト131を締結するための工具挿通穴145を設け、この工具挿通穴145については栓で封止するだけなので、封止構造が簡易であり、コストアップを最小限に留めることができる。
また、本構成では、壁部140は、エンジン1のオイルパン10よりも幅方向外側に延在し(図4参照)、この壁部140に、当該壁部140が形成する空間部Xに入ったオイルをオイルパン10に向けて流す貫通孔(出口油路)143(図3参照)を設けたので、下部クランクケース半体121の空間部Xに入ったオイルを、下部クランクケース半体121の幅方向内側からオイルパン10に向けてスムーズに流すことができる。
また、本構成では、壁部140は、下部クランクケース半体121の側方に開口する空間部Xを形成し、この空間部Xの側方開口を介して下部クランクケース半体121の側方に連結されるクランクケースサイドカバー21Lからの戻りオイルが流入するので、クランクケースサイドカバー21Lから戻りオイルを戻す構成でのオイルパン10の小型化を十分に図ることができる。
ところで、図4に示すように、本構成のクランクケース半体121では、クランクケースサイドカバー21L側におけるジャーナルボルト締結面125(最も右側のボルト挿通穴122Aに挿通されるジャーナルボルト131の締結面)の下方に、戻りオイルが流れる空間部Xを形成する壁部140を設けるだけでなく、クランクケースサイドカバー21R側におけるジャーナルボルト締結面125(最も左側のボルト挿通穴122Bに挿通されるジャーナルボルト131の締結面)の下方にも、オイルが流れる空間を形成する壁部150を設けると共に、この壁部150を上下に貫通する工具挿通穴155を設けている。
図6(A)は、下部クランクケース半体121のボルト挿通穴122Bの周辺を示す側断面図であり、図6(B)は、オイルフィルタ69を示す図である。
ボルト挿通穴122B下方の壁部150は、オイルポンプ68から送られるオイル、つまり、吐出側のオイルが流れる吐出側のオイル空間を形成するものであり、図6(A)に示すように、この壁部150の工具挿通穴155は、着脱式のオイルフィルタ69で閉塞される。つまり、このオイルフィルタ69は、ジャーナルボルト締結面125下方でオイルが流れる空間を形成する壁部150の一部を構成する。
この場合、オイルフィルタ69には、一端側(左側)に設けられたオイル吸入口69A(図6(B))を介してオイルポンプ68からのオイルが供給され、このオイルを内部に配置された2層のフィルタカートリッジ69B、69Bを経由させて清浄化し、清浄化したオイルを壁部150の内部空間Zへと供給してエンジン各部の給油箇所に圧送させる。
このように、本エンジン1では、ジャーナルボルト締結面125下方のデッドスペースを利用して、戻り側のオイル通路と、吐出側のオイル通路(吐出側の潤滑油経路)とが左右に形成される。言い換えると、本エンジン1では、前述したように、ジャーナルボルト締結面125下方のデッドスペースを利用して戻り側のオイル通路を形成したから、戻り側のオイル通路の空間部Xに対してオイルパン10を後側にずらしてオイルパン10の前後長を小さくでき、オイルパン10が後側にずれたから、オイルパン10の前側で空間部Xとは左右方向で反対側にも、ジャーナルボルト締結面125下方にデッドスペースが形成され、該デッドスペースを利用して吐出側のオイル通路(吐出側の潤滑油経路)を形成可能となっている。
このため、オイルフィルタ69を経由する吐出側のオイル通路(吐出側の潤滑油経路)をジャーナル支持壁110,120やジャーナルボルト131,132を迂回させずに設けることができ、フリクションが低減すると共に、オイルフィルタ69をジャーナルボルト131の装着位置を避けて配置する必要がなくなる。オイルフィルタ69をジャーナルボルト131の装着位置を避ける必要がなくなるので、オイルフィルタ69のレイアウト自由度や形状自由度などが向上する効果も奏する。
また、図6(A)に示すように、この工具挿通穴155は、車体前方に向けて斜め下方に開口する略矩形の開口形状とされる。この工具挿通穴155の周囲には、矩形枠状のフィルタ受け156が前方に突出するように形成され、このフィルタ受け156にオイルフィルタ69を複数のボルト(不図示)で締結することによって、オイルフィルタ69が工具挿通穴155を閉塞するように下部クランクケース半体121に連結される。
この場合、図示のように、工具挿通穴155は、ボルト挿通穴122Bの直下を開口させるので、ジャーナルボルト131及びボルト締結用の工具をボルト挿通穴122に向けて出し入れ容易にできる。また、側面視で縦長形状のオイルフィルタ69を、下部クランクケース半体121に沿わせて前上がりに装着することができるので、オイルフィルタ69を含めたエンジン下部の前後長を短くできる。
なお、図6(B)において、符合69Cは、オイルフィルタ69の周囲に間隔を空けて設けられた複数のボルト挿通部を示しており、これらボルト挿通部69Cを介してオイルフィルタ69が下部クランクケース半体121にボルト連結されるようになっている。
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものでない。例えば、上述の実施形態では、水冷4ストロークV型4気筒エンジンに本発明を適用する場合を説明したが、これに限らず、他の内燃機関に本発明を適用してもよい。
本発明の実施形態を適用したエンジンの右側面図である。 エンジンの内部構成を示す図である。 クランクシャフトの支持構造を周辺構成と共に示す側断面図である。 下部クランクケース半体を下方から見た図である。 下部クランクケース半体の左側面図である。 (A)は下部クランクケース半体のボルト挿通穴周辺を示す側断面図であり、(B)はオイルフィルタを示す図である。
1 自動二輪車
2 クランクシャフト
3 クランクケース
4 前シリンダ
5 後シリンダ
10 オイルパン
21L、21R クランクケースサイドカバー(サイドカバー)
68 オイルポンプ
110 上部ジャーナル支持壁
111 上部クランクケース半体
120 下部ジャーナル支持壁
121 下部クランクケース半体
125 ジャーナルボルト締結面
140、150 壁部
141 底壁部
142 縦壁
143 貫通孔(出口油路)
145、155 工具挿通穴
X 空間部

Claims (4)

  1. 上部クランクケース半体と下部クランクケース半体とから成り、上部クランクケース半体と下部クランクケース半体との間に、クランクシャフトのクランクジャーナルを支承する上部ジャーナル支持壁と下部ジャーナル支持壁を設け、この上部ジャーナル支持壁と下部ジャーナル支持壁をクランクケース下方からジャーナルボルトで締結するように成した内燃機関のクランクケースにおいて、
    前記下部クランクケース半体の前記ジャーナルボルト締結面の下方に、潤滑油が流れる空間を形成する壁部を設けると共に、前記壁部に前記ジャーナルボルトを締結するための工具挿通穴を設けたことを特徴とする内燃機関のクランクケース。
  2. 前記壁部は、前記内燃機関のオイルパンよりも幅方向外側に延在し、
    この壁部に、当該壁部が形成する空間に入った潤滑油を前記オイルパンに向けて流す出口油路を設けたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のクランクケース。
  3. 前記壁部は、前記下部クランクケース半体の側方に開口する空間を形成し、この開口を介して下部クランクケース半体の側方に連結されるサイドカバーからの戻り潤滑油が流入することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関のクランクケース。
  4. 前記潤滑油が流れる空間を形成する壁部は、着脱式のオイルフィルタであることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のクランクケース。
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