JPS58132079A - カ−ボンフアイバ−とその原料の製造方法 - Google Patents

カ−ボンフアイバ−とその原料の製造方法

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JPS58132079A
JPS58132079A JP21911682A JP21911682A JPS58132079A JP S58132079 A JPS58132079 A JP S58132079A JP 21911682 A JP21911682 A JP 21911682A JP 21911682 A JP21911682 A JP 21911682A JP S58132079 A JPS58132079 A JP S58132079A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 石油ピッチからのカーボンファイバーの製造は本明細書
に於て引用されている出願中の米国特許出願番号第9.
153,080号(11/22/78登録)及び96ろ
、232号(11/22/7B登録)に開示されている
。本特許願はUSSN 06/331443、(12/
14/1981  登録)の続きである。
カーボンファイバー及びグラファイトファイバー並びに
それらからつくったコンポジットは軽量航空機、宇宙構
造物、自動車部品、スポーツ用具のような広汎な応用に
於いて増大する用途を見出しつつある。重量あたりの高
強度比のために、これらコンポジットの用途はさらに増
えることが将来期待される。
代表的にはカーボンファイバーまたはクラファイバーの
製造に於ては、炭素質物質を溶融し、慣用の紡糸技術に
よって糸またはフィラメン1[紡糸し、その後、フィラ
メントをカーボンファイバーまたはグラファイトファイ
バーへ転化させる。
慣習的には、紡糸、フィラメントは酸化雰囲気中σ)熱
処理によって安定化、すなわち、不融性となされ、その
後、不活性雰囲気中でより高温へ加熱してそれをカーボ
ンファイバーまたはグラファイトファイバーへ転化する
在来の技術はカーボンファイバーまTこはグラファイト
ファイバーを製造するのに利用できる多くの各種炭素質
物質(ときにはファイバー前駆体とよぶ)を開示してい
る。しかし、二つの最も顕著な商業的方法はメソフェー
ズピッチあるいはポリアクリロニトリルを採用している
。このような物質の使用により高強度グラファイトファ
イバーを製造することができる。
カーボンファイバーまたはグラファイトファイバーが商
業的応用に於てより広く受は容れられるfは、改善され
たより経済的なファイバーが開発されねばならない。三
つの顕著な製造コストはファイバーがつくられる供給原
料の製造、ファイバーの紡糸、及び、ファイバーの安定
化とその後の最終生成物への転化、のコスト、である。
比較的高価で構造的に高性能のグラファイトファイバー
をメンフェーズピッチから製造する際には、最も著しい
コストの一つはメソフェーズピッチの製造コストである
。たいていの方法は通常は慣用のピッチを昇温下で数時
間にわたって加熱することを必要とする。例えば、ルイ
スらの米国特許明細書第6,967.729号、シンガ
ーの米国特許明細書第4,005,183号、及びシュ
ルツの米国特許明細書第4,014,725号に於て、
メソフェーズ上0ツチの製造ははじめの供給原料を長時
間昇温へ加熱することを必要としている。明らかに、こ
のような方法は時間がかかりコストがかかる。
また、メソフェーズピッチは制度が迅速に上がり紡糸に
不適当となるので、ある特定時間加熱することに注意を
払わねばならない。
ポリアクリロニトリルからのグラファイトファイバーま
たはカーボンファイバーの製造はまたその工程に於て比
較的高価な供給原料を使用する。
一般的には、ポリアクリロニトリルからのファイバー製
造の総コストはメソフェーズピンチからカーボンファイ
バーまたはグラファイトファイバーを製造するコストに
ほぼ等しいと考えられている。
いずれの方法によっても、グラファイトファイバーの最
終コストは現在ポンドあたり15ドルから50ドルであ
る。
ポリアクリロニトリルまたはメソフェーズピンチからつ
(られる商業的ファイバーの大部分はあとでグラファイ
トファイバーへ転化されたファイバーであった。グラフ
ァイト化塀度のために、カーボンファイバー製造に要す
る温度よりもそれが高いとしても、グラファイトファイ
バーはカーボンファイバーより製造コストがずっと高い
。しかし、グラファイトファイバーのある機械的節用は
一般にはカーボンファイバーよりもすぐれている。
過去に於ては、ピッチをメソフェーズ状態へまず転化さ
せることなしにピッチ物質からカーボンファイバーを製
造する試みがなされた。各種の理由で、これらの試みは
全く成功せず、現在でも、非メソフェーズピッチ材料か
ら中間的機械性質をもつ低コストカーボンファイバーを
例えばアスベスト代替市場のためにつくる商業的に経済
的な方法は、その必要性が存在している。
ファイバー前駆体の望ましい特性と望ましくない特性は
従来の技術に於て開示されている。例えば、フラーらの
米国特許明細書第3.959.448号はコールタール
ピッチの軟化点が上がると安定化時間を短かくし得るこ
とを示している。しかし、付随する欠点が認められ、す
なわち、200C以上の軟化点をもつコールタールピッ
チからファイバーを紡糸することはきわめて困難である
。例えば、ターナ−らの米国特許明細書第3,767.
741号を見られたい。同様に、ピッチからつくったカ
ーボンファイバーの取扱いは比較的困難である。
例えば、キムラらの米国特許明細書第3,639,95
3号を見られたい。
オータニらの米国特許明細■第6,629,379号は
高真空蒸溜と組合わせた外淵下での熱処理の使用、及び
、反応活性種(・ξ−オキサイド、)・ロゲン化金属、
など)の混合物と組合わせた昇湿下での加熱処理を行な
って溶融紡糸または遠心紡糸に適したピッチをつくるこ
とを教えている。加熱処理工程は約1時間であり、蒸溜
工程は約6時間であり、すべての操作は連続式でな(回
分式である。オータニはまた脂肪鎖成分を減らして炭化
中のガス放散を制限することの望ましさ、及び上記引用
の反応活性枠を用いて炭化用ピッチファイバーをつくる
のに要する安定化時間を減らすことを教えている。
軟化点のほかに、ピッチ材料のその他の性質も重要であ
る。例えば、不純物及び粒状物の存在、分子量及び分子
量範囲、及び芳香族性塵、である。
また、ピッチ材料の化学的組成は、特に炭化前のファイ
バーの安定化に関するかぎり重要である。
実際に、@種の添加剤及び他の技法は、迅速かつ容易に
安定化され得るピッチファイバーを提供するだめに、ピ
ッチ材料への添加に関して従来技術に示されている。例
えばバールらの欧州特許出願804001ろ6(28・
01・80登録)、バールらの「カーボン」第16巷、
439−444頁(イルガモン ′プレス社、1979
年)、及びオータニの米国特許明細書第3.629.3
79号を見られたい。
グラファイトファイバー製造に使用するためのメソフェ
ーズ製造を指向した従来技術の多くのものの先入主と対
照的に、本発明ははるかに低いコストでカーボンファイ
バーへ迅速に加工できかつアスベストが現在使用されて
いる多(の応用に於て使用することを可能とさせるすぐ
れた中間的性質をもつ、非メソフェーズの芳香族分の多
いピッチの製造を、本発明は指向している。
本発明の一つの重要な目的は、高価なメソフェーズピッ
チを生成させることなく、慣用の芳香族分の多い石油誘
導ピッチからカーボンファイバーを製造する経済的に可
能な方法を提供することである。本発明のもう一つの重
要な目的は、容易に安定化できかつ高強度コンポジット
の使用に3r7j、 したカーボンファイバーを形成す
るよう炭化し得る高い反応をもつ、改善された高軟化点
の、すなわち、249C(480’F)またはそれ以上
、好ましくは266CC51n’F)またはそれ以上の
軟化点の芳香族分の多い石油誘導ピッチを提供すること
である。もう一つの目的はアスベスト置換型のカーボン
ファイバーを提供することである。もう一つの重要な目
的はピッチをより高温軟化点物質へきわめて短時間の蒸
溜時間、好ましくは約1秒から30秒、より好ましくは
5秒から25秒、最も好ましくは約5秒から15秒の間
に転化してメソフェーズピッチの形成をさげるようにす
る方法を提供することである。
本発明の他の重要な目的は、ファイバーが直径が小さく
従って迅速に安定化でき、かつ工程中の取扱いに対して
耐久性をもつ芳香族分の多い物質からつ(られるカーボ
ンファイバーを提供することである。本発明のこれらの
目的及びその他の目的は以下の記述と実施例から当業熟
練者にとって明らかである。
本発明の一つの特徴は、カーボンファイバー製造に於て
約80−90重量%のノルマルへブタン不溶分(AST
M D −3279−78)  と第1表に示す性質を
もつ高軟化点で非メソフェーズの急速安定化可能の芳香
族分の多いピッチ材料を調製及び利用することである。
第1表 軟化点、CD−31Q4    少くとも249キシレ
ン不溶分、%   D−367115−40コーキング
値、%    D−241665−90ヘリウム密度、
9/crI13    ※   約1.25−1.32
に於て、硫黄 %       D−15520,1−
4,0※ ベツクマンピクノメータで測定、25Uに於
ける9 /cc0バーセントの数字は重量%である。
本発明のもう一つの特長は、原油蒸溜からかあるいは最
も好ましくは石油溜升の接触分解からの芳香族性重質ス
ラリー油の加熱分解から得られる酸化されていない炭素
質ピッチであるピッチ材料から、上述の芳香族分の多い
ピッチ材料馨製造することである。それはさらに芳香族
分の多いサーマル石油ピッチとしてさらに特徴づけるこ
とができる。本発明のピッチを必ずしも同等でない各種
ピッチの製造は既知であり、ナツシュの米国特許明細書
画2,768,119号、及びベルの米国時♂[明細1
第ろ、140,249号に示されている。これらのより
慣用的なピッチの性質は第1表に於てさらによく規定さ
れている。
本発明のもう一つの重要な面は上述の石油ピンチを低分
子量種の除去によって本発明のより高い軟化点の芳香族
分の多いピッチへ転化する方法である。オータニの中の
前述の数多くの111用技術を用いることができ、例え
ばさきに指摘した通りの慣用のバッチ式真空蒸溜であり
、連続式の平衡フラッシュ蒸溜が好ましい。このピッチ
をより高い軟化点の物質へ転化する良好な方法は、モン
テイの米国特許明細書画3,348,600号及びモン
テイの米国特許明細書画3.349.828号に於て示
されるタイプの短滞溜時間の塗布膜(wiped fi
lm)蒸発器を使用することである。
約550以下の分子量をもつ物質の25重量%以−E、
好ましくは25から50重量%、最も好ましくは45か
ら55重量%を除去することが特に好ましい。
本発明のもう一つの重要な面はケラ−らの米国特許明細
書画3,755,525号、バーティングらの米国特許
明細書画3,825,380号、及びブンテインの米国
特許明細書画3,849,241号に於て開示されてい
るメルトフロー法を使用して高軟化点ピッチをファイバ
ーの連続マットの形に加工することである。連続フィラ
メントファイバーはまた上記引用のグイ技術を用いて製
造することができる。
この技術はポ11プロピレンのような重合物質へうま(
応用されてきたが、我々は高品質のピッチファイバーマ
ットの製造を可能とさせるメルトブロー法の修正に成功
したのである。
本発明はきわめて細い径、例えば約6から60ミクロン
、より可能性のあるのは約8から20ミクロン、そして
最も選択的には約10から14ミクロンのファイバーの
製造を可能とさせるものである。このような直径をもつ
ファイバーはより太い直径Qファイバーが適しなかった
いくつかの特殊な応用を可能とす石。
伺らかの理論に束縛された(はないが、本発明の改良さ
れた結果は軟化点を一トげ芳香族分ケ多くするための処
理時間が目的的にきわめて短か< 1′A、’たれる事
実に基づくものと信じられている。時間を短か(保ちピ
ッチ材料を過度に処理しない場合に、ピッチ中に存在す
るアルキル基は高軟化点ピッチ製造中の熱的脱アルキル
化によって破壊されることなくまた除かれない。全水素
のうちのアルファ水素のパーセンテージは約20から4
0、より好ましくは約25から約65、最も好ましくは
約28から約62である。全水素原子中のベーター水素
のパーセンテージは従って約2%から15%、より好ま
しくは約4%から12%、そして最も好ましくは約6%
から10%である。全水素原子中のガンマ水素原子のパ
ーセンテージは従って好ましくは約1%から10%、よ
り好ましくは約3%から9%、そして最も好ましくは約
5%から8%である。
バールらの「ピッチの温和な空気酸化中の化学変化」〔
カーボン、第16巻、439−444頁(1978年)
〕に於て、コールタールピッチと比べてより大きい石油
ピッチの反応性は石油ピッチ中のアルキル(メチル、エ
チル)側鎖の高濃度に基因することを認めている。本発
明のピッチの軟化点がほんの僅かの高温露出によって実
質的に上がる方法を利用することによって、これらの望
ましいアルキル側鎖は保存される。その上、以下で認め
られる通り、ピッチの化学的組成は、安定化速度の観点
から、増強される。このことはピッチの反応性を保存し
かつファイ−ミー安定化に要する時間を大いに短縮させ
る。
本発明にh′て含まれる基本的工程は以下のものを含む
: 1、高度に芳香族質であるスラリー油から石油ピッチを
生成させ、このピッチを真空フラッシュ蒸溜または塗布
膜蒸発にかけて、好ましくは少くとも249CC480
F)、より好ましくは約265r(510F)またはそ
れ以−F、そして最も好ましくは254Cから266 
C(490Fから511F)の軟化点をもつ独得のピッ
チを、ASTM法D−3104によるメトラー軟化点装
置によって測定して約77Cから122C,好ましくは
約122Cの軟化点をもつ変性されずいないサーマル石
油ピッチを処理することによってつ(す、2、工程1の
高軟化点の芳香族成分の多いピッチを、好ましくは一ト
述諸特許にRヒ載のメルトプロー法を使用することによ
ってピッチファイバーのロービングまたはマットへ変換
させ、 6、ヒツチへ反応性種を添加することなく200分以内
で、より好ましくは100分以内、最も好ましくは約5
0−90分以内に、工程2に於て生成したピッチファイ
バーのロービングまたはマット生成物を約80UC35
6F)から61DC(590F)の間の温度の酸化雰囲
気中に於て、好ましくは酸化条件下の連続式多段熱処理
装置の中で安定化させ、 4、工程6の鴇られた不融性ロービングまたはマットの
生成物を約1000t’?(1832’F)から300
0C(5500F)、より好ましくは約900Cから1
500C1最も好ましくは約100Orから1200C
の温度へ、それらを炭化またはグラファイト化するため
にさらに加熱する。
本発明の方法に於て用いられる出発石油ピッチは石油溜
升の接触分解に於て生成する重質スラリー油から製造さ
れた芳香族ベースの酸化されていない炭素質ピッチであ
る。それはまた芳香族を高度に含有する酸化されていな
いサーマル石油ピッチとして特長づけることができる。
これらのピッチはその融点にきわめて近い温度に於て剛
性のままである。この酸化されていない出発石油ピッチ
の好ましい製造方法は、出発物質として、実質上すべて
のパラフィンを流動接触分解に於て除去した清澄スラリ
ー油またはサイクル油を使用する。
流動接触分解がスラリー油またはサイクル油から実質上
すべてのパラフィンケ除去−r6はどに十分きびしくな
い場合には、パラフィンはフルフラールで以て抽出せね
ばならない。いずれの場合に於ても、得られる出発物質
は約315Cから540Cの沸点の高芳香族質油である
。この油は約687Cから約126.7tl?の軟化点
をもつ熱分重石rll+ピッチを生ずるのに十分な時間
の間、昇温昇圧下で熱分解される。い(つかのその他の
酸化されていない石油ピッチ生成物の製造は、アッシュ
ランド石油ピッチ240のように必ずしも使用に適して
いるとは考えられないが、ナツシュの米国特許明細書第
2,768,119号及びベルらの米国特許明細書第6
,140,249号に記載されている。第1表は本発明
で使用する出発物質としての用途に適した四つの酸化さ
れていない市販の石油ピッチ(A、B、C及びD)の比
較性質を示している。
ピッチのアルファ及びベーター水素: 本明細書の他の個所に於て述べる通り、アルファ水素及
びベーター水素(すなわち、アルキル(11!1鎖)の
保存は本発明の一つの特定的特色である六F述のアルフ
ァ及びは−ター水素のパーセンテージ(1丁べての処理
が完了してピッチファイバーが形成する後に於てもピッ
チ中に保存される。
アルファ及びベーター水素の含有量は核磁気共鳴(NM
R)法によって分析的に決定することができる。この方
法はまた他の水素のタイプ(芳香族的、など)の濃度も
決定する。
ピッチ軟化点: 本発明の軟化点は当工業に周知の方法、好ましくは、本
発明のピッチのもつ高齢化点の見地からステンレス鋼製
ボールとカップ及び高温炉を使用するよう変形したAs
TM/l6D−3104によって測定する。軟化点は好
ましくは少(とも249C1より好ましくは約265C
から274C1最も好ましくは約2540から約266
Cの範囲にある。
本発明の物質のキシレン不溶分含量は約0から約40重
量%、より好ましくは約0から約35重量%、最も好ま
しくは約0から32重量%σ)範囲にあるべきである。
キシレン不溶分はASTM、x=D−3671を含めた
当工業周知の方法によって測定する。
本発明のピッチのキノリンネ溶分は約0から約5重量%
、より好ましくは約0から約1重量%、最も好ましくは
約0から約0.25重量%である。
キノリンネ溶分は一般には触媒または遊跨1tカーボン
あるいはメンフェーズカーボンのいずれかを示し、でき
るだけキノリンネ溶分含すが低いことが好ましい。
ピッチの硫黄含蓄 本発明のピッチの硫黄含量は供給原料物質σ)含量によ
って決定されるが、できるだけ低いことが好ましい。約
0.1から約4重量%、より好ましくは約0.1から約
3重量%、及び最も好ましくは約0.1から約1.5重
量%、の硫黄含有伊を本発明の場合使用できる。環境的
考慮及びピッチからの硫黄のガス化によっておこるファ
イバー品質の崩壊から低硫黄含量が望まれる。研黄含量
はASTM A−1551またはその他の当工業周知の
他の方法によって容易に測定される。
ピッチのコーキング値: 本発明のピッチのコーキング値は一般的にはASTMA
D −2416によって測定され、好ましくは、ピッチ
全重量を基準として約65から約90重量%、より好ま
しくは約70から85重量%、最も好ましくは約75か
ら約85重量%の範囲にある。より高いコーキング値も
もちろんあり、コーキング値は最終のカーボンファイバ
ー中に安定化及びすべての他の工程が完了したのちに残
るカーボンのパーセントを大いに表わすものであるから
である。
ピッチのメソフェーズ含量: 本発明のピッチのメンフェーズ含量は5%程度のあるい
はそれ以上に多い量も特殊の場合には許容されるかもし
れないができるだけ少ない方が好ましい。一般的には、
経済的考慮のために、約0%から約5重量%、より好ま
しくは0から約1重量%、最も好ましくは約0から約0
.25重重量の量のメソフェーズが本発明θ)場合有用
である。ピッチσ)メソフェーズ含@′%はキノリンネ
溶分により、あるいは、直交偏光フィルタを使用し偏光
下の顕微鏡下に存在するメンフェーズの面精を’ il
]++定(次いで容積及び重量として計算)することに
よる光学顕微鏡法により測定できる。
第1表 (AM’;’0)   l)−2318ブルックフィー
ルド粘度 350  (177)   40  395  515
 2000325  (163)   60   − 
   −−300  (149)  140   − 
   一本発明に於て使用する好ましい酸化されていな
い成分増強石油ピッチは、他の元素を除外して考えて、
約93重量%から約95重量%の炭素と約5重量%から
約7重量%の水素を含有している。
酸素、は黄、及び窒素のような炭素及び水素以外の元素
は望ましくな(、約4重量%より多(存在すべきではな
く、好ましくは4%以下である。ピッチは加工処理の結
果低濃度の硬い粒子を含有するかもしれない。粒状物質
の存在または非存在は分析的に決定でき、これもまた全
(望ましくないものである。好ましくは粒状物質は0.
1%以下、より好ましくは0.01%、最も好ましくは
0.001%以下である。例えば、問題とするピッチの
試料はベンゼン、キシレンあるいはキノリンのよウナ芳
香族溶剤中に溶かしてr過することができる。
400Cまでの昇温下で軟化しないフィルター媒体上の
何らかの残渣の存在(標準の毛細管部、壱装置によって
測定)は硬い粒子物質の存在を示す。
適性についての別の試験に於ては、問題とするピッチを
特定寸法のオリフィス中に強制的に入れる。
オリフィスの閉塞は許容できない大粒子の存在を示す。
灰分も硬い粒子不純物を確認するのに使用できる。
アシュランドオイル社により記号A−240として供給
されているピッチは上述の諸要晶ヲ満たす市販の酸化さ
れていない石油ピッチである。本明細書に於て引用して
いるスミスらの「石油ピッチの特性づけと再生性」に於
てより詳細に記述されている。それは以下の特性をもっ
ている:第1表 試 験         方 法      代表的分
析値軟化点         ASTM D−2319
120C密飢 9/ccS 25Cベックマン ビクノ
メーター   1.230コーキング値       
ASTM D−241652開放式引火点、(coc)
711’    ASThA D−92312灰分、重
量%      ASTM D−24150,16BI
Offif%       ASTM D−23175
QI On量%    ASTM D−2318なし硫
黄、重量%      ASTM D−15522,5
%蒸溜(重量%)      ASTM D−2569
0−270t:’                 
          0270−300C0 300−36Or’                
         2.45比熱、(カロリー79) 
    計 算−51Z”に於て          
            0・27138C#    
                   0.2999
3C−0,331 140c  #                  
      0.365本発明の高軟化点をもつ芳香族
分の多い好ましいピッチ制料をつくるために、第1表の
ピッチを軟化点を約2491”’(480F)またはそ
れ以北へ上げ第1表に示した特性を付与するように処理
する。このようにしてつくったピッチは非メソフェーズ
のピッチである。非メソフェーズが約5重#%より少な
いピッチを意味する。このようなピッチは一般には当業
に於て等方性ピッチとよばれ、例えばあらゆる方向の軸
に沿って測定するときに同じ値の先側1透過のような物
理的性質を示すピッチである。
このようなピッチ材料を製造する努力に於て、各種の方
法が試みられてきた。その結果、好ましい技法は塗布膜
蒸発器を使用することを含むことが発見された。この技
法は生成物の熱的露出時間を減らし、従ってより良好な
ファイバー前駆体を提供する。適当な塗布膜蒸発器はマ
サチューセッツ州つォルサムのアーチザンインダストリ
ー社により製造され、ロートサームの商標で販売されて
いる。これは乱流フィルム(turbulant fi
lm)  原理で作動する側面の真直ぐな機械的に助け
られた薄膜処理機である。この装置の中に入る供給原料
例えばピッチ材料は遠心力によって加熱された蒸発器の
壁へ向けて投げ出されて壁とローターの羽根先端との間
に乱流フィルムを形成する。この乱流的に流動するフィ
ルムは蒸発速度と無関係に全壁面を蔽う。材料は僅か数
秒間高温へ露出される。ロートサーム塗布膜蒸発器は一
般には本明細書に於て引用しているモンテイの米国特許
第6,348,600号及びモンティの米国特許第3.
349.828号に於て示されている。その′600の
特許に於て認められるように、入口と出口の位置を各種
に変えることができる。
事実、ロートサーム塗布膜蒸発器の実際の操作に於ては
、供給原料入口(その特許に於て、%18 )は生成物
出口であり得ることが決定された。以下は本発明の高軟
化点ピッチがいかにして生成するかの例として役立つで
あろう。
1平方フイート(0,09m2)  の蒸発面をもちロ
ーターの羽根が壁から”16” (1,6朋)はなれた
アーチザンロートサーム塗布膜蒸発器を使用して、多数
の実験を行なった。使用蒸発器は向流式の水平型であり
、すなわち、液体と蒸気は反対力向に移動する。使用凝
縮器は装置力対にあり、実験には機械的真空ポンプの前
に一個のトラップを設けて2基使用した。使用した装置
は必要とする温度の達成及び維持めためにガラス時維断
熱(Aで以て厳重に断熱する。使用した系の模型を第1
図に示す。
簡単に説明すると、A−240ピツチ材料を浴融タンク
1に於て溶融する。それに先立ち、触媒微分を含む不純
物を濾過して除く。配管2を通り背圧バルブ4を経てゼ
ニスポンプ乙によって塗布膜蒸発器5の中にポンプで移
送する。塗布膜蒸発器5を貯槽6に入れた熱油によって
加熱し、これは配管7を通して薄膜蒸発器へポンプで移
送する。
ピッチ材料を薄膜蒸発器5の中で処理するとき、蒸気は
配管8を経て逃げ第−凝縮器及び配管10でつないだ第
二凝弊器の中で凝縮される。蒸気は次に導管12を通っ
てコールドトラップ1ろの中に入り配管14を通って出
る。この系には真空ポンプ15から真空を付与する。補
助真空ポンプ16が主真空ポンプ故障の場合に準備され
ている。
1時間あたり15から20ポンビ(6,75から9、0
 kg)のピッチ供給速度を使用し、これにより高軟化
点のピッチが毎時約10ポン)”(4,5kg)生成す
る。軟化点をあげるのに要する時間は僅かに5秒から1
5秒である。用いる絶対圧力は約01トールから0.5
トールである。装置の温度は約377C(710F)で
安定化される。第り表は実験記号1008.1009.
及び1010の三つの実験の結果を示す。
第■表 1008245  15.2   78.1  1.2
602.691009 244  17.6   78
.4  1.2802.791010 261  29
.1   81.3  1.2602.61ASTセD
−3]04  D−3671D−2416*  D−1
551※ ベツクマンピクノメーターにより25Cで測
定(5+/cc)比較の目的で、ピッチ材料を次の方法
でつくり、実験記号はA−410−VRとした。すべて
の生成物は約210c(410F)の軟化点をもってい
た。前述の慣用的製品A−240ピッチ41ミクロンの
ガラスファイバー織りフィルターを通して濾過する。約
2501ぞンド(112に!?)のこのピッチを慣用の
真空蒸留器の中に入+1、次いで343−37IC(6
50−700F)へ加熱し、1トールから2ト一ルカ間
へ真空とした。第V表(A+及びβ)はピッチ製造方法
に関する追加情報と得られた性質を提供する。
第V表(A) 蒸溜器への装填量、kg   114  114  1
14  114塔頂、%    30 29.6  2
82  32.0塔底、%   68.8 7旧  7
2,0 69,4真空、mr!r19clf19寸f直
)     1   1    1    1最終ポッ
ト温度、C364364335342蒸瀞寺間、時間 
    17,0 13.6 27,7 19.0第V
表(B)。
XI、’Fo       D−367119f5  
19.1 21.6 163C■、%      D−
2416−−+    +ヘリウム密度(9/cc) 
  ※    1.260  1289 1.275 
1268S、%      D−155211−125
1,141,191,33灰分、%     D−24
150,040040,03005※ ベツクマンピク
ノメーターによって25Cで測定(9/cc)。
さらに処理することな(、この軟化点の上がっタヒッチ
(AR−510−TF : KN表の実験1009)を
ブンテインらの米国特許明細書第6.615,995号
及びブンテインらの米国特許明細書第3,684,41
5号に記載のタイプのメルトブロー押出機へ供給する。
これらの特許は熱可塑性物質σ)メルトブローの技法を
述べており、この方法においては、溶融状のファイバー
形成性熱可塑樹脂を適当な径の複数個のオリフィスから
動いている不活性熱ガス流の中に押出し、このガスはこ
の溶融物質なファイバとして細くするようにオリフィス
をどっかこんでいるかその近傍にある出口から吹き出し
、これらのファイバーが一つのファイバー流を形成する
不活性熱ガス流はオリフィスから出るフィラメントと同
じかあるいはそれより高い線速反で流才1、従ってフィ
ラメントがこのガス流によって引き出されるようになる
。ファイバーはそれの流れの通路σ)中の受器−トに集
められて不%マツ7、、’y影形成る。
ファイバーはA−410−VR(実験番号5521)を
用いて同様につくられる。
安定化及び炭化 ファイバーを次に以下のように安定化する。
AR−510−TFからつくったファイバーが特に適し
ていることがわかった特殊な加熱サイ、タルによって空
気中で5ま(安定化される。より具体的にいえば、第2
図に示す安定化サイクルは100分以下の時間でファイ
バーを安定化するのに効果的に採用できることが実験的
に決定されたが、この時間は商業的基準と調和する時間
である。さらに具体的にいえば、この100分サイクル
はこのピッチファイバーを前駆体ピッチのガラス転移点
(T?) (すなわち約18[1r’[356F))よ
り約11′C″(20F)低く約50分間保持すること
から成り立っている。続いて約20Or(392F)へ
温度を上げ、30分間その温度に保つ。温度を次に約2
65tZ’(509’F)へ上げ、ファイバーを10分
間保持する。最後に、ファイバーを約605C(’58
17’)へ加熱し、この温度で10分間保持する。これ
らのファイバーを約110Or’(2000F)へ窒素
雰囲気中で2時間加熱してカーボンファイバーへ転化さ
せたのちこれらのファイバーの物理的性質は第4表に示
されている。
「酸化」環境とは、酸化雰囲気またはファイメー表面内
部または表面上に含浸された酸化性物質のいずれかを意
味する。酸化雰囲気は空気、酸素補強空気、酸素、オゾ
ン、窒素酸化物、硫黄酸化物、などのようなガスから成
り立ち得る。含浸された酸化性物質はイ流黄、窒素酸化
物、硫黄酸化物、過酸化物、過伊酸塩、などのような多
数の酸化剤のいずれでもあり得る。
第4表 抗張力、10103psx(/cIrL2)     
53(3,7)   41.2(29)ASTM D−
3379 ヤング毛ヂュラヌ、106psi(kli/cm2) 
 43(031)   4.1(029)ASTM D
−3379 直径、ミクロン        13.4    22
試験したファイバー数      11   1OA−
410−VRからつくっ1−ファイバーを安定化するた
めには、36時間にわたる加熱サイクルを必要とする。
より具体的にいえば、これらのファイバーは約152r
’(3067’)の?U度で24時間保持し、次いで3
01tll”(574F)へ温度を上げ、そこで12時
間保持することによって安定化される。温度が−Lがり
すぎるか時間が旬かいと、ファイバーは溶融しはじめ、
あとの工程中で融着する。適切に処理されたときのファ
イバーはそれを120Or(2192F)へ窒素雰囲気
中で加熱することによって炭化される。A−410−V
Rからつ(つたカーボンファイバーの物理的性質は第■
表に示され、第■表に示す通りAR−510−TFから
つくったファイバーの性質とほぼ等しいかあるいはやや
劣っている。
上記の通り、AR−510−TFあるいは他の高軟化点
のピッチ材料からつ(つたファイバーの空気安定化に於
ては、ファイバーがまずピッチ前駆体のガラス転移点よ
り約6から11C(10から20F)低い温度へ加熱さ
れその後約50分の時間の後に次に299−316t1
1”(570−600F)へファイバーが安定化される
まで加熱する場合に、空気安定化がはるかに効果的であ
ることが発見されたのである。ここでいう「ガラス転移
点」はガラス状物質が膨張係数の変化を受ける温度であ
り、ときにはそれは応力緩和と関連す〕。T9を測定す
るには熱機械的分析が適切な分析法である。用いる手順
はピッチファイバーの小部分ン磨砕しそれを0.25“
直径X0.125“(6,3mm直径×6.2朋)のカ
ップの中に詰めることから成る。
円錐形のプローブをその表面と接触させ、109の荷重
ケかげる。プローブの侵入を、試料41007分で窒素
雰囲気中で加熱するときの湛反σ)関数として測定する
。ガラス転移温度より6−11t?(10−20F)低
い温度に於ては、ファイバーはその硬さを保ち一方同時
にその温度はGj足すべき安定化がおこることを許容す
る□・・高温度を示す。この温度はファイバー−ファイ
ハーノ融着がおこり得る温度より低い温度である。ファ
イバーをこの温度でスキンを形成するQ)に十分な時間
J)間加熱したのち、次に、上げた温度が酸化されfこ
ファイバーのガラス転移温度より低(なるような速度で
温度を上げることができろ。カーボンファイバーの酸化
中にガラス転移温度が上がり、熱十げ中にその温度をガ
ラス転移温度より6から11C(10から20F)低く
保つことによって、ファイバーの望ましくない溶融がお
こらないことが発見された。温度が上がると酸化速度が
増し、逆に安定化時間が短かくなる。
上記の諸表に於て認められるように、AR−510−T
F  ピッチファイバーはA−410−VF(ファイノ
ミ−よ、りもずっと短かい時間で安定化できる。
実際に、 安定化に要する時間はA−410−VRピッ
チからり(ったファイバーよりもほぼ25倍長い。この
安定化時間の短縮は一部にはピッチファイバーの軟化点
−ト昇に基因しており、これはファイバーがずっと高い
初期安定化温度へ加熱されることを可能にするものであ
る。また実質的部分としてはより低い軟化点のピッチ材
料からの場合と比べた前駆体ピッチ材料物質の反応性増
加に基因している。
上記の通り、塗布膜蒸発器の使用は現在好ましい方法で
あり、なぜならば高い熱効率が高温への生成物の露出を
減らすことに連がり、従って粘度がより高い分散相すな
わちメソフェーズの形成を最小化することになるからで
あり、このメソフェーズはファイバー形成作業に於て困
難をもたらしかつ最終製品ファイバー中に組成的不連続
領域を生じさせることになるものである。
安定化サイクルの短縮が大部分がピッチ材料の異なる化
学的組成に基因することを示すために、次のテストケ実
施する。二つのピッチ、 AR−510−TF  (実
験1009 )及びA−468−VR(実験5053 
”)の試料を粉砕して一100メツシュ+200メツシ
ュ(すなわち−150+75ミクロン)で篩にかけ、次
に16Or:(320F)、182r’(360F)、
及び190 tT (375F)で循環する熱空気中で
加熱する。試料を16時間と165時間の間の種々の時
間でとり出す。試料を重量減とキシレン不溶分の両方に
ついて分析[る。キシレン不溶分対時間を一次関係とし
てプロットすることによって速度恒数を見出す。この評
価からAR−510−TF  (実験1009)はA−
430−VR(実験5053)より実質的に早< rR
化することがきめられる。計q−シた速度恒数は約25
倍早く、実際の試験結果と合理的によく相関する姿であ
る。15秒以下でつくった本発明の高軟化点ピッチは従
来のピッチよりも実質的により高い反応性をもっている
塗布膜蒸発以外の各種方法を活性に悪い影響?及ぼすこ
とな(ピッチの軟化点を増すのに使用してよい。溶剤抽
出、酸化、窒素による追い出し、及びフラッシュ蒸留、
を用いてよい。各々の簡単な説明をここで行なう。
高勅化点ピッチ材料をつくるのに使える一つの方法は溶
剤抽出である。三つの抽出方法が使用できろ。それらは
(1)超臨界(supercri tical )抽出
、(2)慣用的抽出、(7)  反溶剤抽出である。こ
れらの方法はピッチが受ける湿度を大いに下げ、従って
より良好なファイバー前駆体を提供する。抽出は低分子
量物質を除去し従って高軟化点高分子量のファイバー前
駆体を残留させる一つの方法である。
超臨界抽出に於ては、ピツチタ圧力容器の中にポンプで
送り込みそこで溶剤の臨界圧以上の圧力で溶剤で連続的
に抽出する。この目的に使用する普通の溶剤はノルマル
炭化水素であるが、それに限定されることはない。可溶
化されるピッチの部分と一緒の溶剤を一連の圧力段階降
下容器へ除去しそこで溶剤をフラッシュさせる。ピッチ
の不溶部分を反応器の底からとり出す。この不溶部分を
ファイバー前駆体として使用する。この不溶部の軟化点
は抽出を行なう温度欠変えることによって調節する。
超臨界抽出の一つの利点はファイバー前駆体ピッチを精
製するのに使用できることである。ピッチが無機質不純
物及び粒状物を含むことは前に述べた。少(とも95%
のピッチを抽出する溶剤を用いることにより無機質不純
物及び粒状物はピッチの5%以下を構成する不溶部の中
に残り得る。
この第一の抽出から得られるピッチの少くとも95%を
次に上述の通り超臨界的に抽出して無機質不純物及び粒
状物を含まない高軟化点ピッチ前駆体を生じさせる。
使用できる抽出のもう一つの方法は反溶剤4+h出であ
る。この抽出方法も無機質不純物及び粒状物ン含まない
ファイバー前駆体ピッチをつくるのに使用できる。出発
ピッチをクロロホルムのような溶剤に溶解し、これはピ
ッチの少(とも95%を溶解する。このピッチ/クロロ
ホルム溶液を次に小孔のフィルターを通して濾過する。
このρ過段階は無機質不純物と粒状物を除去する。ピッ
チ/クロロホルム溶液を次に、ピッチに対して限定され
た溶解性をもつノルマル炭化水素のような溶剤で以て稀
釈する。ノルマル炭化水素を添加すると、不’FJのピ
ッチが沈澱しはじめる。ノルマル炭化水素の添加完了後
、溶液を濾過する。濾過によって除かれる不溶部分は無
機質不純物及び粒状物を含まない高軟化点ファイバー前
駆体ピッチである。
この不溶部分の軟化点はピッチ/クロロホルム溶液へθ
)ノルマル炭化水素の添加量によって調節する。
高軟化点ファイバー前駆体ピッチをつ(るのに用い得る
もう一つの抽出方法は石油精製業者の溶剤脱アスファル
トに於て使用されろような慣用的溶剤抽出である。゛ピ
ッチを抽出容器中で抽出溶剤を用いて与えられた温度及
び圧力に於て抽出する。
この目的のための通常の溶剤はノルマル炭化水素である
が、それに限定されるものではない。可溶化されたピッ
乙の部分と一緒の溶剤タフラッシュ蒸溜室へとり川しそ
こで溶剤を除く。ピッチ力不溶部分を抽出2°の底から
とり出す。この不溶部分の軟化点は抽出条件のきびしさ
を変える二とによって調節する。
高軟化点ピッ千ファイバー前駆体をつくるのに使用する
ことができるもう一つσ)方法は1ζ・ν化である。酸
化は接触的であっても非接触的であってもよい。ピッチ
を高温にかける時間はきわめて長(それ故酸化剤の温度
が高(なりすぎないよう注意が必要である。注量ヲよく
でればメソフェーズを含まないピッチをつ(ることが可
能である。酸化は蒸留によって低分子量分子を除き、そ
して(または)それらを反応させてより大きい分子を形
成させることによって除く両者を含む方法である。
酸化は回分式反応か連続式反応のいずれであることもで
きる。
ピッチは250−3001’?の爺、度に於て回分式か
連続式の酸化器中で酸化される。酸化用ガスは空気、酸
素を増した空気、N02  及びSO2のようなガスの
どれでもよい。望ましくないメソフェーズの形成を避け
るために酸化器の温度が約300Cをこえないように注
意せねばならない。この方法は望ましさの最も小さい技
法の一つであり、ピッチをかなりの高温度へさらす時間
が犬でメンフェーズ形成の危険があるからである。酸化
は任意の数の酸化触媒の添加によって接触的に実施する
ことができる。これらの触媒はFe(J3、P2O5、
パーオキサイド、Na 2 Go 3、などを含む。触
媒はまたファイバー安定化用触媒として作用し得るとい
う点で別の機能も果たし得ろ。安定化は単純には一つの
酸化工程である。
高軟化点ファイバー前躯体?製造するのに使用できるも
う一つの方法はピッチと硫黄との反応である。硫黄はピ
ッチの分子を脱水素し交差結合する点に於て酸素と全(
同じ機能を果たす。何黄はたいていは小分子をそれを反
応させることによって除く。硫黄はピッチが250−3
00Uへ加熱されたのちにゆっくりピッチへ添加する。
硫黄を添加するとH2Sの発生があり、従って注意が必
要である。また、温度はメソフェーズの形成を避けるた
めに300C以下に調節せねばならない。この方法は望
ましさの最も小さい方法の一つであり、それはまた、ピ
ッチが長時間高温にさらされかつ砧黄がまた最終生成物
中に入り込むからである。
もう一つの方法はピッチを約ろO、Or)のθ1六度に
保ちながら窒素で以てストリッピングを行なうことから
成る。例えば、ピッチJ)軟化点は次の手順に従って窒
素で以てストリッピングを行なうことによって上げるこ
とができる。300回/分117)攪拌幾を備えた反応
器に商業的のA−240ピツチを半分充填する。反応器
及びそσ)内容0Il17)詰1′1度を電気加熱マン
トルを使ってろ00Cヘトげる。窒素を攪拌されている
ピッチの中に5立方フイ一ト/時/ボンド・ピッチ(6
ろe/時/Kg・ピッチ)の割合で通す。塔頂物質を反
応器頂部にある配管を通して排気し、燃焼させる。6時
間後、ピッチを反応器からとり出し、メトラー軟化点装
置(ASTM D−3104)を使って軟化点が約25
Orであることが測定され、変性したコンラビソンカー
ボン(ASTM 2416 )  が8土0であること
カリ(1定される。ストリッピング用ガスとして過熱ス
チームで以てこの同じ方法を繰返すことができる。
高軟化点ピッチは平衡フラッシュ蒸留がまを使用fるこ
とによってつくることかできる。このような装置に於て
は、液状のA−240ピツチを予熱帯の中にポンプで移
送し、そこで供給原料をフラッシュ温度へ加熱する。加
熱直後、供給原料をフラッシュ帯の中に入れる。この帯
域は真空下の太き(て十分加熱された容器であり、ここ
で揮発分は液相から逃がされる。蒸気を凝縮させ、塔頂
配管?経て回収し、一方、液状塔底物は底の開口から流
出させて捕集し、カーボンファイバー前駆体として使用
する。
変 形: 諸実施例は単に説明用であり、本発明が各種の変形及び
変更を受は易(、それらは当業熟練名・にとっては本願
を一読でることによって明らかとなることは理解される
であろう。
【図面の簡単な説明】
第1図はアーチザンロートサーム式塗布膜蒸発器を使用
する系の模型図であり、ピッチ材料の軟化点を上げるた
めの短時間高温処理を行うものである。第2図はピッチ
ファイバーの安定化4・■・作J)温度と時間の関係を
示す一例である。 1 溶融タンク   10 配管 ろ ゼニスポンプ  12 層管 5 塗布胛蒸発器  14 配管 6 貯槽      15 真空ポンプ8 配管   
   16 補助直空ボンゾ%許出願人  アシュラン
ト8・オイル・インコーポレーテノド(外4名) 第1頁の続き 優先権主張 ■1982年12月3日■米国(US)■
446535 0発 明 者 フランク・エッチ・トリルアンリカ合衆
国ウェスト・バー ジニア州25705ハンチントン。 ロランド・パート・ドライブ70 0発 明 者 ノーマン・ダブリュー・ホールアメリカ
合衆国ケンタラキー州 41101アシユランド・ブエナ・ ビスタ202 手続補正書 昭和58年/月J7  日 昭和57年特許願第 2−1’/ ///、  号2、
発明の名称 カーボンファイバーとその原料の製造方法6、補正をす
る者 事件との関係  特許出願人 住所 名 称  アシュランド・オイル・インコーポレーテッ
ト94、代理人 明細書の〔特許請求の範囲〕の欄 (別紙) 1. 特許請求の範囲を下記に補正する。 r(1)  安定化時間が短かい、カーボンファイバー
製造用に特に適した石油ピッチであって;ピッチ中に存
在する水素のモル数を基準として約20モル%から約4
0モル%のアルファ水素を含む芳香族分の多い石油ピッ
チから成り、少くとも約250℃の軟化点、約15重量
%から約40重量%のキシレン不溶分、約0重量%から
約5.0重量%のキノリンネ溶分、約0.1重量%から
約4重量%の硫黄含有量、65重量%から90重量%の
コーキング値、及び0%から約5重量%のメソフェーズ
を持つ、石油ピッチ。 (2)軟化点が少くとも265℃であり全水素原子のう
ちのベータ水素原子のパーセンテージが好ましくは2%
から15%、より好ましくは約6%から10%である、
特許請求の範囲第1項に記載のピッチ物質。 (3)キシレン不溶分が18%から65%であり、コー
キング値が75重量%から85重量%であり、硫黄含有
量が1.6%から2,8%であり、キノリンネ溶物が1
.0%より少ない、特許請求の範囲第2項に記載のピッ
チ物質。 (4)軟化点が少くとも290℃である、特許請求の範
囲第6項に記載のピッチ物質。 (5)特許請求の範囲第1項に記載のピッチ物質からつ
くられるカーボンファイバー。 (6)  ファイバーの直径が1ミクロンまたはそれよ
り大きい、特許請求の範囲第5項に記載のカーボンファ
イバー。 (7)特許請求の範囲第3項に記載のピッチ物質からつ
くられるカーボンファイバー。 (8)  ファイバーの直径が1ミクロンまたはそれよ
り大きい、特許請求の範囲第7項に記載のカーボンファ
イバー。 (9)特許請求の範囲第1項に記載のピッチ物質からフ
ァイバーを形成させ、このファイバーをそのガラス転移
温度より6℃から11℃低い第一の温度へ区化環境中で
加熱し、次いで温度をより高温へ上げてファイバーを不
融とさせ、そしてその後ファイバーを炭化させる、こと
がら成るカーボンファイバー製造用法。 00)  ピッチの軟化点が少くとも265℃である、
特許請求の範囲第9項に記載の方法。 01)  ピッチの軟化点が少くとも290℃である。 特許請求の範囲第9項に記載の方法。 (121第一の温度が約175℃であり、最高の温度が
285℃を超える、特許請求の範囲第9項に記載の方法
。 0タ 第一の温度が約175℃であり、第二の温度が3
00℃を超える、特許請求の範囲第9項に記載の方法。 ■ ファイバーをメルトブローによってつくる、特許請
求の範囲第9項に記載の方法。 051  ファイバーをメルトブローによってつくる、
特許請求の範囲第10項に記載の方法。 (10ファイバーをメルトブローによってつくる、特許
請求の範囲第11項に記載の方法。 αη ファイバーを不活性雰囲気中で約1200’Cの
温度へ加熱することによってあとで炭化させる、特許請
求の範囲第9項に記載の方法。 0槌 ファイバーを不活性雰囲気中で約12000の温
度へ加熱することによってあとで炭化させる、特許請求
の範囲第14項に記載の、方法。 Q’J  ファイバーを不活性雰囲気中で約3000℃
1の温度へ加熱することによってあとで黒鉛化させる、
特許請求の範囲第14項に記載の方法。 (201分子量が600より小さい分子種の実質的量を
除去しそれによって少(とも250℃の軟化点をもつピ
ッチがつくられることから成る、約75℃から160℃
の軟化点および少量の芳香族炭化水素不溶分をもつ酸化
されていないサーマル石油ピッチからカーボンファイバ
ー前駆体を製造する方法。 (2I)除去段階が上記の変性され工いないサーマルピ
ッチを低分子量様の除去に必要とする短時間の間昇温に
さらすことを含む、特許請求の範囲第20項に記載の方
法。 c!渇  変性されていないピッチを低分子量物質の実
質的量を除去する十分な時間の間昇温にさらしそれによ
って250℃以上の軟化点をもつピッチがつくられるこ
とから成り、上記の時間と温度をこのようにつくられる
ピッチ物質中にできるだけ多(のアルキル基を保存する
ように選ぶ、約75℃から150’Cの軟化点と少量の
芳香族不溶分とをもつ変性されていないサーマル石油ピ
ッチからファイバー前、躯体j吻質を製造する方法。 (23)時間が5秒から15秒であり、温度が約375
℃である、特許請求の範囲第22項に記載の方法。 (24)(a)  デカント油、スラリー油、あるいは
他の残油から誘導される石油ピッチを得、このピッチが
その中の水素の全重量を基準として約20%から40%
のアルファ水素と2%から約15%のベーター水素原子
とを含み、このピッチが少くとも約250℃の軟化点、
約15重量%から約40重量%のキシレン不溶分、約0
重量%から約5重量%のキノリ/不溶分、約0.1重量
%から約4重量%の硫黄含量、約65重量%から約90
重量%のコーキング値、及び約O%から約5重量%のメ
ソフェーズ含量をもち、 (b)  このピッチを溶融し、それからファイノミ−
を形成し、 (C)  このファイバーを約100分より短かい時間
の間約285℃をこえる温度で空気またはその他の酸化
体と接触させることによって安定化させる、 各段階の組合わせから成る、カーボンファイ/ミー4び
(または)グラファイトファイノく−へ容易に転化し得
る前駆体であるピッチファイノく−の製造方法。 (ハ)(a)  実質的にすべてのパラフィンを流動接
触分解丁稚に於ておよび/または抽出によって除去した
清澄なスラリー油またはサイクル油を熱的に処理して沸
点が約315℃から540℃の芳香族炭化水素分の多い
油を製造し、(b)  約68.7℃から約126.7
℃の軟化点をもつ熱的に分解した石油ピッチをつくるの
に十分な温度と圧力に於てかつ十分な時間の間、この高
芳香族質油な熱的に分解し、 (c)  前記工程の生成物を約0.1から約0.5ト
ールで約710″Fの温度に於て約5カ・ら約15秒の
範囲の時間の間、真空蒸留にかける、各工程の組合わせ
から成る方法によって上】己ピッチを特徴する特許請求
の範囲第24項に古己載の方法。」

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)安定化時間が短かい、カーボンファイバー製造用
    に特に適した石油ピッチであって;ピッチ中に存在する
    水素のモル数を基準として約20モル%から約40モル
    %のアルファ水素を含む芳香族分の多い石油ピッチから
    成り、少くとも約250Cの軟化点、約15重量%から
    約40重量%のキシレン不溶分、約0重量%から約5.
    0重量%のキノリンネ溶分、約0.1重量%から約4重
    量%の硫黄含有量、65重量%から90重量%のコーキ
    ング値、及び0%から約5重量%のメソフェーズを持つ
    、石油ピッチ。 (2)軟化点が少くとも265Cであり全水素原子のう
    ちのベータ水素原子のパーセンテージが好ましくは2%
    から15%、より好雀しくは約6%から10%である、
    特許請求の範囲第1項に記載のピッチ物質。 (3)キシレン不溶分が18%から35%であり、コー
    キング値が75重量%から85重骨炎であり、硫黄含有
    量が1.6%から2.8%であり、キノリンネ溶物が1
    .0%より少ない、特許請求の範囲第2項に記載のピッ
    チ物質。 (4)  軟化点が少くとも290Cである、特許請求
    の範囲第3項に記載のピッチ物質。 (5)特許請求の範囲第1項に記載のピッチ′#独から
    つくられるカーボンファイバー。 (6)ファイバーの直径が1ミクロンまたはそれより太
    きい、特許請求の範囲第5頂に記載のカーボンファイバ
    ー。 (7)特許請求の範囲第3項に記載のピッチ物質からつ
    (られるカーボンファイバー〇 (8)  ファイバーの直径が1ミクロンまたはそれよ
    り大きい、特許請求の範囲第7項に記載のカーボンファ
    イバー。 (9)特許請求の範囲第1項に記載のピッチ物質からフ
    ァイバーを形成させ、このファイバーをそのガラス転移
    温度より6Cから11C低い第一の温度へ酸化環境中で
    加熱し、次いで温度をより高温へ上げてファイバーを不
    融とさせ、そしてその後ファイバーを炭化させる、こと
    から成るカーボンファイバー製造方法。 00)  ピッチの軟化点が少くとも265Cであ、る
    、特許請求の範囲第9項に記載の方法。 旧) ピッチの軟化点が少くとも290Cである、特許
    請求の範囲第9項に記載の方法。 Q2+  第一の温度が約175Cであり、最高の温度
    が285Cを超える、特許請求の範囲第9項に記載の方
    法。 03)第一の温度が約175Cであり、第二の温度が3
    00Cを超える、特許請求の範囲第9項に記載の方法。 04)  ファイバーをメルトブローによってつ(る、
    特許請求の範囲第9項に記載の方法。 (151ファイバーをメルトプローによってつくる、特
    許請求の範囲第10項に記載の方法。 (+61 7アイノξ−をメルトブローによってつ(る
    、特許請求の範囲第11項に記載の方法。 07)ファイバーを不活性雰囲気中で約1200tl’
    の温度へ加熱することによってあとで炭化させる、特許
    請求の範囲第9項に記載の方法。 (国 ファイバーを不活性雰囲気中で約1200Uの温
    度へ加熱するごとによってあとで炭化させる、特許請求
    の範囲第14項に記載の方法。 09  ファイバーを不活性雰囲気中で約3000Cの
    温度へ加熱することによってあとで黒鉛化させる、特許
    請求の範囲第14頓に記載の方法。 (20)分子量が600より小さい分子量の実質的量を
    除去しそれによって少(とも 250Cの軟化点をもつ
    ピッチがつくられることから成る、約75Cから130
    Cの軟化点をもつ酸化されていないサーマル石油ピッチ
    からカーボンファイバー前駆体を製造する方法。 Qυ 除去段階が上記の変性されていないサーマルピッ
    チを低分子量種の除去に必要とする短時間の間昇温にさ
    らすことを含む、特許請求の範囲第20項に記載の方法
    。 (2渇  変性されていないピッチを低分子量物質の実
    質的量を除去する十分な時間の間昇温にさらしそれによ
    って2’lll’Oυ1′J、上の軟化点をもつピッチ
    がつくられることから成り、上記の時間と温度をこのよ
    うにつくられるピッチ物質中にできるだけ多くのアルキ
    ル基を保存するように選ぶ、約75Cから130Cの軟
    化点と少量の芳香族不溶分とをもつ変性されていないサ
    ーマル石油ピッチからファイバー前駆体物質を製造する
    方法。 (231時間が5秒から15秒であり、温度が約675
    Cである、特許請求の範囲第22項に記載の方法。 (241[al  デカント油、スラリー油、あるいは
    他の残油かも誘導される石油ピッチを得、このピッチが
    その中の水素の全重量を基準として約20%から40%
    のアルファ水素と2%から約15%の(−ター水素原子
    とを含み、このピッチが少くとも約2soc’の軟化点
    、約15重量%から約40重量%のキシレン不溶分、約
    0重量%から約5重量%のキノリンネ溶分、約0.1重
    量%から約4重量%の値黄含量、約65重量%から約9
    0重量%のコーキング値、及び約0%から約5重量%の
    メソフェーズ含址をもち、(bl  このピッチを溶融
    し、それからファイノミ−を形成し、 (c)  このファイバーを約100分より短かり・時
    間の間約285Cをこえる温度で空気またはその他の酸
    化剤と接触させることによって安定化させる、 各段階の組合わせから成る、カーボンファイノく−及び
    (または)グラファイトファイノ;−へ容易に転化し得
    る前駆体であるピッチファイバーの製造方法。 (25)(a)  実質的にすべてのパラフィンを流動
    接触分解工程に於てかつ(または)抽出によって除去し
    て約ろ15Cから540Cの沸点の高芳香族質油がつく
    られる清澄スラリー油またはサイクル油を熱的に処理し
    、 [b)  約38,7Cから約126.7Cの軟化点を
    もつ熱的に分解した石油ピッチをつくるのに十分な温度
    と圧力に於てかつ十分な時間の間、この高芳香族質油を
    熱的に分解し、 tc+  前記工程の生成物を約0.1から約0.5)
    −ルで約710Fの温度に於て約5から約15秒の範囲
    の時間の間、真空蒸溜にかける、各工程の組合わせから
    成る方法によって上記ピッチを特徴する特許請求の範囲
    第24項に記載の方法。
JP21911682A 1981-12-14 1982-12-14 カ−ボンフアイバ−とその原料の製造方法 Granted JPS58132079A (ja)

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