JPH11194368A - 液晶表示装置用基板、液晶表示装置及びその製造方法 - Google Patents

液晶表示装置用基板、液晶表示装置及びその製造方法

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JPH11194368A
JPH11194368A JP10292559A JP29255998A JPH11194368A JP H11194368 A JPH11194368 A JP H11194368A JP 10292559 A JP10292559 A JP 10292559A JP 29255998 A JP29255998 A JP 29255998A JP H11194368 A JPH11194368 A JP H11194368A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静電気の荷電量に関係なしに静電気から液晶
表示基板を保護することにある。 【解決手段】 画像を表示する多数の画素電極と半導体
素子とを有している透明な絶縁の第1基板と、前記第1
基板上に形成され前記半導体素子と連結された配線と、
隣接した前記配線との間に連結され、前記第1基板から
発生される静電気を消耗させる多数のスパーク誘導回路
とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示装置用基
板、液晶表示装置及びその製造方法に係り、より詳しく
は液晶表示装置の静電気防止回路及びその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】平板表示装置の一種である液晶表示装置
は、電極が形成されている2枚の基板の間に液晶が注入
されていて、液晶に印加する電圧の強さを調節して光透
過量を調節する。
【0003】液晶表示装置の薄膜トランジスタ基板に
は、互いに交差してn×m行列形態の単位画素を定義す
るn個のゲート線とm個のデータ線とが形成されてい
る。そして、各画素には表示動作をする画素電極が形成
されており、かかる画素電極は薄膜トランジスタなどの
スイッチング素子を通じてゲート線及びデータ線と連結
されている。このとき、薄膜トランジスタは、ゲート線
を経由して印加される走査信号を通じて、データ線を経
由して伝達される画像信号を制御する。
【0004】かかる液晶表示装置の製作工程の大部分は
ガラス基板上において行われる。ガラス基板は不導体で
あるため、瞬間的に発生する電荷が基板の下方に分散さ
れず、静電気に非常に弱い。従って、ガラス基板に形成
された絶縁膜やTFT(薄膜トランジスタ)などが静電
気により損傷し得る。
【0005】液晶表示装置の製造工程において、TFT
基板とカラーフィルタ基板とを接着して液晶表示パネル
を形成した後に発生する静電気は、電圧は非常に高いが
電荷量は非常に低いという特性を有するので、局所的に
基板を劣化させる。また、静電気は主に基板を切断する
時に発生し、大部分はゲート線及びデータ線のパッド部
を通じて流入する。従って、ゲート線及びデータ線のパ
ッドの近くのTFTのチャンネルが静電気により劣化し
やすい。
【0006】図1に、従来の液晶表示装置における静電
気現象を現す液晶表示パネルの構成図を示している。
【0007】図1に示すように、液晶表示パネルはTF
T基板10とカラーフィルタ基板20とで形成されてい
る。図1において、TFT基板10の各配線と駆動回路
との接続のためのパッドが形成されたパッド部30と、
液晶パネルにおいて実際の画像を表示する活性領域40
を区分して表示している。
【0008】活性領域40に部分的に示した線50は静
電気により劣化したTFTによって不良が現れる画素を
示すものである。これは、パッド部30から発生する静
電気が活性領域40に伝達される際にパッド部30近く
に位置するTFTのチャンネルが劣化し、このために画
像が画素に正確に伝達されないで現れる現象である。
【0009】このように、チャンネルの劣化が発生した
TFTを図2に詳細に示す。
【0010】図2に示すように、ゲート線60とデータ
線80とが互いに交差する形態で重畳しており、ゲート
線60から延長されたゲート電極61の端部はデータ線
80から延長されたソース電極81と重畳しており、ゲ
ート電極61を基準としてソース電極81の反対側には
ドレイン電極82がゲート電極61の端部と重畳されて
いる。このとき、ゲート電極61とソース電極81及び
ドレイン電極82の間には半導体膜70が形成されてい
る。
【0011】このように、半導体膜70、ソース電極8
1、ドレイン電極82及びゲート電極61などで形成さ
れたTFT内に静電気が流入すると、ソース電極81と
ドレイン電極82との間にスパークが発生し、半導体膜
70のチャンネル領域に損傷90が発生してTFTの特
性が劣化する。
【0012】このような静電気による液晶表示装置の不
良を減少させるため、基板の端縁部に位置するショット
バーを用いてすべての金属配線を一つにくくる方法が広
く用いられている。
【0013】しかしながら、静電気の荷電量が大きい場
合にはショットバーのみでは静電気による被害を完全に
防止することができず、ショットバーを除去した後に発
生する静電気が基板内に流入するのを遮断することがで
きない。
【0014】また、かかる構造の液晶パネルの製造工程
においては、まずショットバーがある状態でショットバ
ーに試験信号を印加して液晶基板の画面表示検査を行っ
た後、偏光板を取付ける。この後、基板を切断して個々
の液晶基板を分離して液晶物質を注入した後、注入口を
封止する。基板が切断される時にショットバーも切断さ
れる。次に、それぞれのパッド別に直接接触するプロー
ブを用いて互いに異なる試験信号を個々のパッドに印加
する画面表示検査をした後、液晶パネルに駆動回路を取
付ける。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の製
造工程においては、基板が切断される時にショットバー
も除去されるので、基板の切断の際に発生する静電気か
ら基板を保護するのが難しい。また、ショットバーがあ
る状態における簡単な不良検査のみで液晶基板を選別し
て偏光板を取付けるので、不良な液晶基板にも偏光板が
取付けられる確率が高い。かかる不良な液晶パネルがシ
ョットバーの除去後に行われる検査で発見されると、高
価な偏光板も一緒に廃棄しなければならないので、費用
の浪費をもたらし得る。
【0016】本発明の目的は、静電気の荷電量に関係な
く静電気から液晶表示基板を保護することにある。
【0017】また、本発明の他の目的は、ショットバー
の除去工程及びそれ以降に静電気が基板に流入するのを
遮断して画素の不良を最小化することにある。
【0018】さらに、本発明の他の目的は、液晶基板の
製造工程を変更することで工程中に発生する静電気を防
止して製造費用を節減することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、TFT基板の配線で発生する静電気を消耗
させる多数のスパーク誘導回路と静電気を保存して消滅
させる静電気充電回路TFTとが基板に形成される。
【0020】スパーク誘導回路は隣接した二つの配線間
に直列に連結され、それぞれのゲート電極は互いに連結
された多数のTFTとゲート電極とに一端子が連結さ
れ、前記隣接した二つの配線にそれぞれ他端子が連結さ
れたキャパシタからなる。このようなスパーク誘導回路
が隣接した二つの配線間に並列に多数個連結されている
ため、配線で静電気が発生すると、スパーク誘導回路に
あるTFTでスパークがまず起こって、ソース電極及び
ドレイン電極に強い電流が誘導される。この時、サージ
電流はジュール熱に変換されてエネルギーを損失する。
従って、活性領域にあるTFTを静電気から保護するこ
とができる。また、配線で発生した静電気を隣接した配
線に分散させることも可能である。
【0021】このようなスパーク誘導回路は、各配線と
共通電極との間にTFTとキャパシタとを直列に連結し
た形態に形成することが可能である。
【0022】配線にゲート電極とドレイン電極とがそれ
ぞれ連結され、ダミー線にソース電極が連結された形態
の薄膜トランジスタ及び配線とドレイン電極との間に形
成されているキャパシタから構成することも可能であ
る。
【0023】一方、データ線とダミーゲート線との間に
抵抗及びキャパシタを直列に連結し、データ線と隣接し
た他のデータ線とキャパシタとの間には異なる抵抗を連
結して、静電気を分散するための静電気保護素子として
使用することも可能である。
【0024】静電気充電回路は、TFT基板と結合して
液晶基板を形成する対向基板とTFT基板とを縫合する
シールが取り囲む領域の外側に形成された第1静電気充
電回路と、シールが取り囲む領域の内部に形成された第
2静電気充電回路とに区分される。
【0025】第1静電気充電回路は、隣接した配線間に
二つのキャパシタが直列に連結された回路であり、この
ような回路が隣接した配線間に並列に多数個接続されて
いる。
【0026】第2静電気充電回路は、活性領域に流入す
る静電気を最終的に除去するためのものであって、それ
ぞれの配線と共通電極との間に形成されたキャパシタか
らなる。このキャパシタは共通電極に連結された別途の
対向電極板と配線とからなる。配線のうちのゲート線と
対向する対向電極板は、薄膜トランジスタのソース/ド
レイン金属で形成され、配線のうちのデータ線と対向す
る対向電極板はゲート金属で形成される。
【0027】第1静電気充電回路及び第2静電気充電回
路は配線で発生した静電気をキャパシタに保存して消滅
させることができる。
【0028】静電気保護のために、追加的にTFT基板
上に形成された配線をすべて連結するショットバーが基
板の切断線の内側に形成されている。TFT基板の切断
線の内側にショットバーが形成されることにより、TF
T基板が切断されて多数の液晶パネルに分離されてもシ
ョットバーがそのまま基板上に残るようになる。従っ
て、ショットバーによる静電気防止機能はTFT基板の
分離後にも維持され続けることが可能である。
【0029】製造工程中に発生する静電気から液晶表示
装置を保護するためには、まず静電気防止回路、TFT
及び配線などを基板に形成し、ショットバーをTFT基
板の内側に形成した後にTFT基板を切断する。次に、
個々の液晶パネルを形成し、エッジグラインダでショッ
トバーを除去する。各配線に試験信号を印加して液晶パ
ネルの画像表示検査を行った後、不良のない液晶パネル
に偏光板を取付けて駆動回路を接続させる。
【0030】このような液晶表示装置の製造方法は、従
来とは異なって基板の切断、液晶注入、注入口の封止工
程をショットバーがある状態で進めるため、工程中に発
生する静電気から液晶パネルを保護することができる。
また、高価な偏光板を画像表示検査を通過した良好な液
晶パネルにのみ取付けるので、費用を節減することがで
きる。
【0031】また、前述した課題を解決するための本発
明の他の実施例による液晶表示装置においては、画像を
表示する画素の集まりからなる活性領域の外側にゲート
線またはデータ線と交差して多数のダミー画素を定義す
るダミー配線が形成されており、多数のダミー画素には
ダミー配線と連結されているダミーTFTが形成されて
いる。
【0032】この時、ダミー薄膜トランジスタのチャン
ネルの幅と長さとの比は活性領域の画素に形成されてい
る薄膜トランジスタのチャンネルの幅と長さとの比より
大きいか、一つ以上のダミーTFTがダミー画素に形成
されている。従って、静電気が発生するとダミーTFT
を通じて静電気が放電される。
【0033】ここで、ダミー画素にはTFTと連結され
ているダミー画素電極が形成されており、このようなダ
ミー画素は二つの基板のうちの一つの基板に形成されて
いるブラックマトリックスによって覆われる。
【0034】普通、各工程の開始及び終了の際に多く発
生する静電気は、活性領域の周縁にダミー画素を定義す
るダミーゲート線及びダミーデータ線を通じてまず流入
するため、静電気による特性劣化はダミー画素に形成さ
れているダミーTFTでまず発生するようになる。従っ
て、活性領域に形成されゲート線及びデータ線と連結さ
れているTFTが静電気によって破損するのを防止する
ことができる。また、破損したダミーTFTによって駆
動されるダミー画素は、活性領域の画素のように正常に
駆動されなくてもブラックマトリックスに覆われている
ため、画素の不良として現われない。
【0035】この時、活性領域外側のダミー画素に静電
気が容易に流入するようにダミーTFTの構造を変更す
ることが好ましい。ここで、ダミーTFTのチャンネル
の幅と広さとの比は、TFTのチャンネルの幅と広さと
の比より大きいのが好ましく、ダミー画素のダミーTF
Tは一つ以上形成することも可能である。
【0036】または、活性領域の外側に二つの電極と半
導体パターンとからなる静電気放電パターンを置き、静
電気が発生するとトンネルリングが半導体パタン内で起
こってチャンネルが形成され、この時に形成されたチャ
ンネルを通じて静電気が放電されるようにすることがで
きる。 この時、静電気を効果的に放電させるために電
極の端部を尖った形態に形成することが可能であり、半
導体パターンの端部には蓄電器が形成されていることが
好ましい。
【0037】ここで、多数個の放電パターンが一つの配
線に対して並列に連結されているか、二つの配線に対し
て並列連結されていることが可能である。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面に基づいて詳細に説明する。図3は本発明による液晶
表示基板を概略的に示した平面図である。図3に示した
ように透明な絶縁基板10上に横方向に多数のゲート線
100が形成されており、ゲート線100の一端にはゲ
ートパッド101が形成されている。また、ゲート線1
00と交差するように縦方向に多数のデータ線200が
形成されており、データ線200の一端にはデータパッ
ド201が形成されており、データ線200とゲート線
100とが交差して定義される画素領域PX内にはスイ
ッチング素子であるTFTが形成されている。このよう
な多数の画素領域PXからなる領域が、画像が具現され
る活性領域41となる。
【0039】ゲート線100とデータ線200の端部に
は多数のゲート線100及び多数のデータ線200をそ
れぞれ一つにくくるショットバー102、202が基板
10の周縁内側に形成されており、このショットバー1
02、202は互いに連結されている。結果的にすべて
のゲート線100とデータ線200とが一つに連結され
ているため、ゲートパッド及びデータパッド101、2
01で静電気が発生すると、このショットバー102、
202を経路として静電気が放電される。
【0040】一方、発生した静電気が比較的大きい荷電
量を有する場合、ショットバー102、202が存在し
ても活性領域41内に静電気が流入し得る。また、TF
T基板10の製造が完了してショットバー102、20
2を切断線11に沿って除去した後に静電気が発生する
場合、活性領域41内に静電気が容易に流入する。この
ような静電気をより効果的に放電するために、基板10
のA部分、すなわち、パッド101、201と活性領域
41との間に、活性領域の周縁を取囲んでいるガードリ
ングまたはダミーゲート配線111及びダミーデータ配
線112が電気的に連結されて構成されたダミー配線1
10と連結されている静電気放電用回路を置く。一方、
切断線11はショットバー102、202の外側に位置
することも可能である。
【0041】図4は、図3のA部分を本発明の第1実施
例により拡大して示した平面図であって、便宜上、TF
T基板とシール90のみを示してカラーフィルタ基板は
図示せず、TFT基板10の端縁に沿って形成されたシ
ョットバー102を切断するための切断線11とカラー
フィルタ基板20の端縁に対応する線21及び活性領域
を区分する線41を点線で表している。
【0042】図4に示したように、切断線11の内側に
ショットバー102が位置し、ショットバー102と連
結されているパッド101が切断線11とカラーフィル
タ基板20の縁端に対応する線21との間に位置し、パ
ッド101から延長された配線100が活性領域41の
方に延びている。カラーフィルタ基板20の縁端に対応
する線21の内側にはTFT基板10とカラーフィルタ
基板20とを接着するためのシール90が二つの基板1
0、20間に形成されており、活性領域41の外側周縁
に金属のガードリングまたはダミー配線110が形成さ
れており、それぞれの配線100とダミー線110との
間に静電気保護用ダイオード120、スパーク誘導回
路、静電気充電回路のような静電気保護回路が形成され
ている。
【0043】まず、図5に示した静電気保護用ダイオー
ドについて説明する。図5に示したように、静電気保護
用ダイオード120が活性領域41の外側で配線100
に接続されている。
【0044】ダミー線110にTFTのゲート端子及び
ドレイン端子が連結されており、ソース端子は配線10
0に連結されている形態で第1ダイオードD1が形成さ
れており、配線100にゲート端子及びドレイン端子が
連結されており、ダミー線110にソース端子が連結さ
れている形態で第2ダイオードD2が形成されている。
すなわち、ダミー線110と配線100との間に第1及
び第2ダイオードD1、D2が逆並列に接続されてい
る。
【0045】このような静電気保護回路において用いら
れるダイオード120は、普通、高抵抗の非晶質シリコ
ンで作られるのに対し、配線100は低抵抗の物質で作
られる。従って、ダイオード120を通じてダミー線1
10に流れる静電気の量よりも低抵抗である配線100
に沿って活性領域41に流入する静電気の量の方が多い
場合も有り得る。従って、このような静電気保護回路だ
けでは荷電量が大きい静電気から液晶表示基板を完全に
保護することが難しい。
【0046】静電気放電機能はスパーク誘導回路及び静
電気充電回路などによって強化される。
【0047】図4において前述したスパーク誘導回路S
T130及び第1静電気充電回路FC140は、シール
90とパッド101との間で配線100に接続されてお
り、シール90と活性領域41との間には第2静電気充
電回路150が接続されている。従って、効果的に静電
気を放電させる。しかしながら、このようにスパーク誘
導回路130及び静電気充電回路140、150をシー
ル90の外側で配線100と接続させる場合、回路13
0、140、150が外側に露出しているため、空気に
よる腐食や衝撃による回路の損傷が起こり得る。
【0048】図6は、図3のA部分を本発明の第2実施
例により拡大して示した平面図であって、静電気防止の
ための回路がシールの内側に位置している。図6に示し
たように、スパーク誘導回路ST130が活性領域41
とシール90との間で配線100に接続されており、静
電気保護用ダイオード120は前述の実施例と同様に活
性領域41の外側で配線100と接続されている。
【0049】図示しないが、第1静電気充電回路140
及び第2静電気充電回路150が、シール90内側に形
成されることが可能である。
【0050】スパーク誘導回路STは、多様な形態で構
成することができ、これを図7乃至図10を参考にして
第1乃至第4スパーク誘導回路ST1、ST2、ST
3、ST4に区分して説明する。
【0051】最初に、第1スパーク誘導回路ST1を図
7に示す。図7のように、第1スパーク誘導回路ST1
は、隣接した二つの配線100間に直列に連結された多
数のTFTとキャパシタC1、C2とからなる。すなわ
ち、二つの配線100間で多数のTFTのゲート電極は
一つに連結されており、TFTのソース及びドレイン電
極が隣接したTFTのドレイン電極及びソース電極と連
結されており、TFTのゲート電極と隣接配線100と
の間にキャパシタC1、C2がそれぞれ連結されてい
る。このような第1スパーク誘導回路ST1が並列に隣
接配線100間に多数個接続されて静電気から基板を保
護する。
【0052】このような第1スパーク誘導回路ST1の
動作は具体的に次の通りである。
【0053】パッド101から発生した静電気が第1ス
パーク誘導回路ST1に流れ込むと、第1スパーク誘導
回路ST1のTFTでまずスパークが発生して静電気を
消耗させることにより、活性領域にあるTFTを静電気
から保護することができる。一方、配線100で発生し
た静電気の場合、キャパシタC1、C2に充電されてT
FTをターンオンするため、静電気を配線100全体に
放電することができる。第1スパーク誘導回路ST1に
おいて直列に連結されたTFTが多数個である場合、配
線100間を流れる電流が増加するのを効果的に抑制す
ることができる。
【0054】次に、第2スパーク誘導回路ST2を図8
に示す。
【0055】図8のように、第2スパーク誘導回路ST
2は、TFTと、TFTのゲート電極に一端子が連結さ
れているキャパシタとからなる。各TFTのゲート電極
とドレイン電極は電気的に互いに連結されており、ゲー
ト電極と上部カラーフィルタ基板(図示しない)に形成
されている共通電極間にキャパシタC3が形成される。
このような第2スパーク誘導回路ST2は各配線100
に多数個連結されている。第2スパーク誘導回路ST2
は、各画素に形成されたTFTと類似するように形成さ
れ、第1スパーク誘導回路ST1に比べてキャパシタ値
を容易に増加させることができ、二つ以上の配線から同
時に静電気が流入した場合にもスパークが容易に誘導さ
れ得る。ここでは共通電極を保持容量電極として使用し
たが、共通電極以外に別途の電極を形成することもでき
る。
【0056】次に、図9に示す第3スパーク誘導回路S
T3は、第2スパーク誘導回路ST2において多数個の
キャパシタC3が使用されるのとは異なり、一つのキャ
パシタC4の一端子がすべてのTFTに共通に連結され
ている。第3スパーク誘導回路ST3の機能は第2スパ
ーク誘導回路ST2の機能と殆ど同じである。ここでも
第2スパーク回路と同様に共通電極を保持電極として使
用したが、別途の共通電極を使用することもできる。こ
のような第1乃至第3スパーク誘導回路ST1、ST
2、ST3は、シール90の内側に形成されることも可
能である。
【0057】最後に、第4スパーク誘導回路ST4を図
10に示す。
【0058】図10に示すように、ダミーゲート線11
1及びダミーゲート線111と電気的に連結されたダミ
ーデータ線112などからなるダミー配線またはガード
リングが形成されており、ダミーゲート線111上にT
FT素子が形成されている。また、TFTのソース電極
はデータ線200に連結されており、ドレイン電極はダ
ミーゲート線111に対向してキャパシタC5の一電極
と連結されている。
【0059】このような第4スパーク誘導回路において
は、ダミー配線に静電気の一部が伝達されると、キャパ
シタC5に静電気が充電されてTFTがターンオンさ
れ、ダミーゲート線及びデータ線111、112から発
生した静電気はダミー配線及びデータ配線200の全体
に分散される。また、データ線200から発生した静電
気の荷電量が大きい場合には、TFTにスパークが起こ
ってTFTが破壊されながら静電気が消耗されることも
ある。
【0060】結局、このようなスパーク誘導回路ST
1、ST2、ST3、ST4は、すべてTFTを燃やす
ことによって静電気エネルギーをジュール熱に変換す
る。従って、静電気が活性領域の回路に影響を及ぼすこ
となく消滅し得る。
【0061】次に、第1静電気充電回路FCを図11に
示す。
【0062】図11に示すように、第1静電気充電回路
FCはキャパシタC6、C7が直列に連結された回路で
あり、このような回路が隣接した配線100間に並列に
多数個接続されている。スパーク誘導回路STと同様に
第1静電気充電回路FCもシール90の外側に形成する
こともできる。このような第1静電気充電回路FCは、
配線100で発生した静電気を保存して消滅させる機能
を有する。
【0063】シール90と活性領域41との間に形成さ
れた第2静電気充電回路を図12に示す。第2静電気充
電回路は、活性領域41に流入する静電気を最終的に除
去するためのものであって、図12に示すように各配線
100と別途に形成された共通電極Vcom間にそれぞ
れ連結されたキャパシタC8からなっている。このよう
な静電気充電回路も静電気をキャパシタC8に保存して
消滅させる機能を有する。
【0064】次に、図13乃至図15を参考にして、図
10で回路図として示した第4スパーク誘導回路の平面
及び断面構造をより詳しく説明する。
【0065】図13は第4スパーク誘導回路の配置図で
あり、図14は図13のXIV−XIV′線の断面図である。
図13及び図14に示すように、第4スパーク誘導回路
は、複数のダミーゲート線111、ゲート絶縁膜3、ダ
ミーゲート線111の上部ゲート絶縁膜3上に形成され
ている半導体パターン700、半導体パターン700の
両端部とそれぞれ重畳するデータ線200及び金属パタ
ーン103で構成されたTFTパターン、そして金属パ
ターン103と連結されてダミーゲート線111とは層
間絶縁膜4及びゲート絶縁膜3を間において重畳して保
持容量を形成する透明導電パターン6からなる。また、
このような第4スパーク誘導回路の外側にはダミーデー
タ線112が縦方向に形成されており、このダミーデー
タ線112はすべてのダミーデータ線111と連結パタ
ーン5を通じて連結されている。
【0066】これをより詳しく説明すると、基板10上
にダミーゲート線111が横方向に形成されており、そ
の上にはゲート絶縁膜3が覆われており、ダミーゲート
線111の上部のゲート絶縁膜3上には半導体パターン
700が形成されている。また、ゲート絶縁膜3上には
半導体パターン700の一端部と重畳する形態でデータ
線200が縦方向に形成されており、半導体パターン7
00を基準としてデータ線200の反対側には半導体パ
ターン700の他端部と重畳する金属パターン103が
形成されており、半導体パターン700とデータ線20
0及び金属パターン103が接触する面には電気的な接
触特性を向上させるためのオーミック接触層710が形
成されている。層間絶縁膜4がデータ線200及びダミ
ーデータ線112及び半導体700を覆っており、金属
パターン103を露出する形態で接触口C3が層間絶縁
膜4に開いており、層間絶縁膜4上にはダミーゲート線
111と重畳するキャパシタ用透明導電パターン6が形
成されており、このパターン6を接触口C3を通じて金
属パターン103と連結している。
【0067】ここで、ダミーゲート線111間の間隔
は、活性領域のゲート線より狭い間隔で配置され、活性
領域以外の部分において配線が広い面積を占めないよう
にする。
【0068】図14に示すように、ダミーゲート線11
2を露出する形態で層間絶縁膜4に開けられた接触口C
1と、ダミーゲート線111を露出する形態で層間絶縁
膜4及びゲート絶縁膜3に開けられた接触口C2とを通
じてダミーデータ線112とダミーゲート線111とを
透明連結パターン5が連結している。すなわち、ダミー
データ線112とスパーク誘導回路が設けられたダミー
ゲート線111とが電気的に連結される。
【0069】このような薄膜トランジスタ及びキャパシ
タ構造を有するスパーク誘導回路においては、データ線
200またはダミーデータ線112から静電気が流入す
ると、キャパシタ用透明導電パターン700とダミーゲ
ート線111との間に静電気が充電されて消耗する。ま
たは、ダミーデータ線112から発生した静電気によっ
てTFTにスパークが起こって、TFTが燃えることに
より、静電気エネルギーがジュール熱に変換される形態
で静電気が消耗する場合もある。
【0070】図15及び図16は、第4スパーク誘導回
路の他の配置図及び図15のXVI−XVI′の断面図であっ
て、キャパシタ用透明導電パターン(図14の図面符号
6)を別途に置かない代わりに金属パタン104がダミ
ーゲート線111と一定の面積だけ重畳するように延長
されているため、金属パターン104とダミーゲート線
111との間に充分な保持容量が形成される。
【0071】静電気が消耗する原理は前述の構造と同一
である。
【0072】活性領域内に静電気が流入するのを防止す
るために、活性領域内の各画素と類似した構造を有する
ダミー画素を活性領域の外側に置くことも可能である。
このようなダミー画素の構造を図17に示している。
【0073】図17は、本発明による第1静電気放電用
ダミー画素を示す配置図であり、図18は図17のXVII
I−XVIII′線の断面図である。図17及び図18に示す
ように、第1基板10上に横方向にゲート線またはダミ
ーゲート線100が形成されている。この時、ゲート線
またはダミーゲート線100の一部がダミーゲート電極
となる。
【0074】ダミーゲート線100上にはゲート絶縁膜
3が覆われており、ダミーゲート電極となる部分の上部
のゲート絶縁膜3上にはダミー非晶質シリコン層700
が形成されている。
【0075】ゲート絶縁膜3上には、縦方向にダミーデ
ータ線110が形成されている。ダミーデータ線110
とダミーゲート線100とが交差する領域がダミー画素
DPとなる。ダミー画素DPはゲート線とダミーデータ
線、またはダミーゲート線とデータ線とが交差して定義
されることも可能である。
【0076】ダミーゲート線110の分枝であるダミー
ソース電極113がドーピングされた非晶質シリコン層
700の一端部と重畳しており、ダミーソース電極11
3の向い側の端部にはダミードレイン電極114が重畳
している。ダミーソース及びドレイン電極113、11
4とダミー非晶質シリコン層700とが接触する面には
+不純物で高濃度にドーピングされた非晶質シリコン
層710が形成されている。
【0077】ダミーソース及びドレイン電極113、1
14の幅DWは半導体層となるダミー非晶質シリコン層
700に形成されるチャンネルの幅であり、ダミーソー
ス電極113とダミードレイン電極114との間の距離
DLはチャンネルの長さとなる。ここで、ダミーソース
及びドレイン電極113、114の幅DWは、表示領域
内の画素領域に形成されているソース及びドレイン電極
の幅とは異なり、ダミーソース電極113とダミードレ
イン電極114との間の距離DLは、画素領域に形成さ
れているソース及びドレイン電極間の距離とは異なる。
この時、前述したように、静電気がダミー画素に容易に
流入するようにするためには、ダミー画素におけるチャ
ンネルの幅とチャンネル長さとの比が、表示領域内の画
素におけるチャンネル幅とチャンネルの長さとの比より
大きく、二倍以上大きいのが好ましい。
【0078】ダミーデータ線110及びダミー非晶質シ
リコン層700上には保護膜4が形成されており、この
保護膜4にはダミードレイン電極114を露出する接触
孔C4が形成されている。 保護膜4上には接触孔C4
を通じてダミードレイン電極114と連結されている画
素電極300がITO膜で形成されている。この時、画
素電極300の一部は隣接するダミーゲート線100の
一部と重畳している。
【0079】また、第1基板10の全面上には保護膜4
を覆う配向膜7が形成されている。
【0080】一方、第1基板10と向い合う面の第2基
板11上にはダミー画素領域DPに開口部を有するブラ
ックマトリックス400が形成されており、画素領域D
Pには端縁部がブラックマトリックス400と重畳して
いるカラーフィルタ500が形成されている。また、カ
ラーフィルタ500及びブラックマトリックス400上
には透明導電膜からなる共通電極600及び配向膜8が
順次に形成されている。
【0081】このような本発明による液晶表示装置にお
いては、ブラックマトリックス400が第2基板11に
形成されているが、第1基板10に形成することもでき
る。
【0082】このように、表示領域の外側にダミーゲー
ト線及びダミーデータ線を追加して表示領域に流入する
静電気を防止することも可能である。
【0083】また、前述のように、ダミー画素のダミー
TFTは一つ以上形成することもできる。これについて
詳細に説明する。図19は、本発明による第2静電気放
電用ダミー画素を示す配置図である。図19に示すよう
に、大部分の構造は図17の構造と類似しているが、ダ
ミーゲート線100と連結されているダミーゲート電極
101が長く延長されている。また、ダミーデータ線1
10には三つ、すなわち、多数個のダミーソース電極1
15、116、117が連結されており、ダミーソース
電極115、116、117と向い合うダミードレイン
電極125、126、127が接触口C5、C6C7を
通じてそれぞれ一つのダミー画素電極301と連結され
ている。
【0084】この時、第1ダミーソース及びドレイン電
極115、125の幅DW1は、第2ダミーソース及び
ドレイン電極116、126の幅DW2より小さく、第
2ダミーソース及びドレイン電極116、126の幅D
W2は第3ダミーソース及びドレイン電極117、12
7の幅DW3より小さい。ここで、ダミーソース電極1
15、116、117とダミードレイン電極125、1
26、127との間の距離DLはすべて一定であるが、
互いに異なるように形成することも可能である。
【0085】このように、ダミー薄膜トランジスタの構
造を変更することで発生する静電気をダミー画素に速く
流入するようにすることにより、表示領域に静電気によ
る画素の不良を除去することができる。
【0086】次に、表示領域内に静電気が流入すること
を防止するための他の放電パターンを説明する。
【0087】図20は、本発明による第1静電気放電用
パターンを示す平面図であり、図21は、図20のXXI
−XXI′線の断面図であり、図22は、静電気放電用パ
ターンの端部に形成される蓄電器を示す斜視図である。
基板10上のゲート絶縁膜3上にデータ線またはダミー
データ線110が形成されており、放電用非晶質珪素パ
ターン704がゲート絶縁膜3上に形成されている。デ
ータ線またはダミーデータ線110からその一部が伸び
ている部分が第1電極パターン118となるが、第1電
極パターン118は非晶質珪素パターン704の一端と
重畳するように形成されており、反対側には第2電極パ
ターン128が重畳している。この時、第1及び第2電
極パターン118、128の端部は尖った形態に形成さ
れており、第1及び第2電極パターン118、128と
非晶質珪素パターン704が接触する部分にはオーミッ
ク接触層であるn+非晶質珪素パターン710が形成さ
れている。ダミーデータ線110、第1及び第2電極パ
ターン118、128の上部には保護膜4が形成されて
おり、保護膜4には第2電極パターン128を露出する
接触口C8が形成されており、保護膜4には第2電極パ
ターン128と重畳する蓄電器用ITOパターン302
が形成されている。この蓄電器用ITOパターン302
は、第2電極パターン128と接触口C8を通じて連結
されている。
【0088】すなわち、放電パターンは、非晶質珪素パ
ターン704、静電気を保存するための蓄電器用ITO
パターン302、そしてこの二つのパターン704、3
02をダミーデータ線110と電気的に連結する第1及
び第2電極パターン118、128を含む。
【0089】静電気が発生すると、非晶質珪素パターン
704にブレークダウンより速くトンネルリングが起こ
り、静電気が第2電極パターン128を経て蓄電器用I
TOパターン302に移動する。このように、トンネル
リング効果がブレークダウンより大きい理由は、第1及
び第2電極パターン118、128の端部が尖った形状
に形成されていて電荷が端部に集中するからである。
【0090】図22に示すように、このような放電パタ
ーンのITOパタン302は、上部基板の共通電極60
0と向い合うように対応し、ITOパターン302と共
通電極600との間には液晶物質LCが存在するため、
放電パターンの端部分に保持蓄電器CSTが形成される。
従って、蓄電器用ITOパターン302に移動した静電
気は、この保持蓄電器に保存されるので、活性領域A/
A内のTFTに影響を及ぼさない。
【0091】図23は本発明による第2静電気放電用パ
ターンを示した平面図である。第2静電気放電用パター
ンは、前述の第1静電気放電用パターンを基本構造とす
る。但し、二つ以上の放電素子が蓄電器用ITOパター
ン302及びダミーデータ線110に並列に連結されて
いることが異なる。
【0092】図21及び図23に示すように、ゲート絶
縁膜3上に第1非晶質珪素パターン704及び第1及び
第2電極パターン118、128からなる第1放電素子
D1と、第2非晶質珪素パターン705及び第3及び第
4電極パターン119、129とからなる第2放電素子
D2が形成されている。第1及び第2放電素子はダミー
データ線110に並列に連結されている。保護膜4には
第2及び第4電極パターン128、129を露出する接
触口C8、C9が形成されており、この接触口C8、C
9を通じて第2及び第4電極パターン128、129は
蓄電器用ITOパターン302と接触している。
【0093】前述の第1静電気放電用パターンのよう
に、第1乃至第4電極パターン118、128、11
9、129の端部は尖った形状に形成されており、第1
及び第3電極パターン118、119が第2及び第4電
極パターン128、129と対をなして第1及び第2非
晶質珪素パターン704、705上に向い合って形成さ
れており、ダミーデータ線110に沿って流れる静電気
は尖った部分を通じて容易に蓄電器用ITOパターン3
02に放電されて保存される。
【0094】必要に応じて並列に連結されている放電素
子D1、D2の個数を増加させることが可能である。
【0095】図24は本発明による第3静電気放電用パ
ターンを示す平面図である。図24に示すように、第3
実施例による放電パターンは隣接した二つのダミーデー
タ線または二つのデータ線またはダミーデータ線とデー
タ線とに二つ以上の放電素子が並列に連結されている形
態である。
【0096】図24に示すように、第2静電気放電用パ
ターンのような構造の第1及び第2放電素子D1、D2
の第2及び第4電極パターン128、129が隣接した
データ線120と連結されている。
【0097】この場合においても、必要に応じて放電素
子の個数を増加させることが可能である。
【0098】以上で説明した第1乃至第3静電気放電用
パターンにおいては、蓄電器は液晶表示装置用上部及び
下部基板の組立後に形成されるため、基板の組立工程や
液晶注入工程または不良検査過程中に生じる静電気を放
電させるのに適切な構造である。
【0099】以下、図25を参考にして第4静電気放電
用パターンによる放電パターンを説明する。
【0100】図25は第4静電気放電用パターンを示す
平面図である。図25に示すように、基板10上に横方
向にダミー金属線130が形成されていることを除くと
第1静電気放電用パターンと同一の構造を有する。この
時、ダミー金属線130は接地されており、ゲート絶縁
膜及び保護膜を間において蓄電器用ITOパターン30
2と重畳しているため、非晶質珪素パターン704内に
トンネルリングが発生して静電気が第1電極パターン1
18から第2電極パターン128及び蓄電器用ITOパ
ターン302内に移動する時、蓄電器用ITOパターン
302とダミー金属線130とが蓄電器を形成する。
【0101】第4静電気放電用パターンのような構造
は、基板内に配線を形成する過程で他の蓄電器構造が構
築されるため、静電気をさらに効果的に放電することが
できる。
【0102】以下、図21及び図25及び図26乃至図
31を参照して本発明による静電気放電用パターンの製
造方法について説明する。
【0103】最初に、図26に示すように、基板10上
に金属層を積層してパターニングし、ゲート線及びダミ
ーゲート線100をそれぞれ表示領域の内側と外側に形
成する。第4静電気放電用パターンの構造である場合に
は、この過程でダミー金属線130を表示領域の外側に
ゲート線及びダミーゲート線100と平行に形成するこ
とができる。
【0104】次に、図27に示すように、窒化珪素また
は酸化珪素でゲート絶縁膜3を積層し、その上に非晶質
珪素及びドーピングされた非晶質珪素を順次に積層した
後にパターニングし、放電用非晶質珪素パターン704
及びドーピングされた非晶質珪素層710を表示領域の
外側に形成する。
【0105】次に、図28に示すように、金属層を蒸着
してパターニングし、データ線及びダミーデータ線11
0、第1及び第2電極パターン118、128などを形
成する。放電素子Dを二つ以上形成する場合、多数の対
の電極パターン119、129がこの過程で形成され
る。次に、外側に露出しているn+非晶質珪素物質を除
去する。
【0106】次に、図29に示すように、その上に保護
膜4を蒸着し、図30に示すようにゲート絶縁膜3及び
保護膜4をパターニングして第2及び第4電極パターン
128、129を露出する接触口C8、C9を形成す
る。
【0107】次に、図31に示すように、ITO物質を
蒸着してパターニングし、蓄電器用IOTパターン30
2を形成する。
【0108】次に、図32を参考にして静電気から基板
を保護する他の形態の静電気保護回路について説明す
る。
【0109】図32は図3のA部分に連結されるまた他
の静電気保護回路を示した電気的等価回路図である。図
32に示すように、データ線200とダミーゲート配線
111との間には第1抵抗R1とキャパシタC1とが直
列に連結されており、キャパシタC1と隣接したデータ
線200は第2抵抗R2により直列に連結されている。
また、ダミーゲート配線はデータ線200の外側に形成
されているダミーデータ配線112と電気的に連結され
ている。
【0110】データ線200から発生した静電気は抵抗
R1、R2を通過しながら瞬間的に分散される。ダミー
データ線112から発生した静電気はダミーゲート線1
11に沿って広がり、データ線200とダミーゲート線
111との間のキャパシタC1に保存される。
【0111】これについて図33及び図34を参考にし
てさらに説明する。
【0112】図33はこのような静電気保護回路パター
ンを示した平面図であり、図34は図33のXXXIV−XXX
IV′線の断面図である。
【0113】一般に、静電気保護素子は活性領域とパッ
ドとの間の狭い領域に形成されなければならないので、
キャパシタの容量を大きくして静電気容量を最少化する
のに限界があるが、本発明の実施例においては、キャパ
シタを隣接したデータ線にそれぞれ連結する半導体パタ
ーン、すなわち抵抗を利用して静電気の分散能力を向上
させる。
【0114】図33及び図34に示したように、透明な
絶縁基板10上に横方向に多数のゲート線(図示しな
い)が形成されており、ゲート線の外側にダミーゲート
配線111が横方向に形成されており、ゲート線及びダ
ミーゲート配線111はゲート絶縁膜3に覆われてい
る。
【0115】ゲート絶縁膜3上にはダミーゲート配線1
11近くに非晶質珪素などで多数の半導体パターン70
7、708が形成されており、多数のデータ線200が
形成されている。この時、隣接した二つのデータ線20
0間に二つのまたはそれ以上の半導体パターン707、
708が位置する。この半導体パターン707のうちの
一つのパターンを第1半導体パターン707、他のパタ
ーンを第2半導体パターン708とする時、データ線2
00と連結されている第1電極12及び第1電極12と
向い合うように対応する第2電極13が第1半導体パタ
ーン707の両端と重畳するように形成されている。ま
た、隣接した他のデータ線200と連結されている第3
電極15及び第3電極15と向い合うように対応する第
4電極14が第2半導体パターン708の両端と重畳す
るように形成されている。第1及び第2電極12、13
と第1半導体パターン707、第3及び第4電極15、
14と第2半導体パターン708とが接触する面には接
触特性を向上させるためのオーム接触層717が形成さ
れている。
【0116】データ線200の外側には少なくとも一つ
のダミーデータ配線112がデータ線200と平行に形
成されている。
【0117】データ線200、ダミーデータ配線112
などは保護膜4に覆われており、保護膜4にはダミーデ
ータ配線112、ダミーゲート配線111の端部、第2
及び第4電極13、14が露出するように接触口C1、
C2、C3、C4が形成されている。
【0118】保護膜4上には、ダミーデータ配線112
及びダミーゲート配線111と重畳してダミーデータ配
線112とダミーゲート配線111とを連結する連結パ
ターン5が形成されており、第2電極13及び第4電極
14およびダミーゲート配線111と重畳して第2及び
第4電極13、14とは接触口C3、C4を通じて連結
されているキャパシタ用パターン9が形成されている。
連結パターン5及びキャパシタパターン9は透明なIT
Oで形成されることも可能である。
【0119】前述したように、ダミーゲート線111が
ダミーデータ線112と連結されているので、ダミーゲ
ート線112から発生した静電気はダミーゲート線11
1に伝達され、互いに重畳するキャパシタパターン9と
ダミーゲート線111との間に保存される。また、デー
タ線200から発生した静電気は第1または第2半導体
パターン707、708を通過してキャパシタパターン
9の方に伝達されるか、第1及び第2半導体パターン7
07、708自体を破壊する形態でエネルギーを消耗す
る。
【0120】図35は本発明の第4実施例によって図3
のA部分に連結される静電気保護回路パターンを示した
平面図であり、図36は図35のXXXVI−XXXVI′線の断
面図である。
【0121】図35及び図36に示すように、第1及び
第2半導体パターン707、708の下部に第5電極1
09がそれぞれ形成されていて、第1及び第2半導体パ
ターン707、708と第5電極109との間にまた他
のキャパシタが形成される。それ以外の他の構造は前述
の第3実施例と同一である。
【0122】図37は、本発明の第5実施例によって図
3のA部分に連結されている静電気保護回路パターンを
示した平面図であり、ダミーゲート線はデータ線と交差
せずにデータ線を中心にして分けられた多数のパターン
で構成される。
【0123】図37に示すように、ダミーゲート線11
1の各パターンは二つのデータ線200間でデータ線2
00に沿って長く形成されており、ダミーゲート線11
1の各パターンは多数個のキャパシタパターン9と同時
に重畳していて、充分なキャパシタンスを得ることがで
きる。 この場合、ダミーゲート線111は電気的にフ
ローティングされた状態である。
【0124】以下、図38及び図39を参考にして製造
工程中に発生する静電気からの被害を最少化する液晶表
示装置の製造方法について説明する。
【0125】図38は液晶表示装置の概略図であり、図
39は液晶表示装置の製造方法を示した流れ図である。
図38及び図39に示すように、第1段階(STEP
1)において、透明な絶縁基板10の一面に多数の配線
100、前記配線100の外側に形成されていて、外側
の駆動ICと接触するパッド101及び配線100を一
つにくくるショットバー102を形成する。この過程で
前述したダイオード、スパーク誘導回路ST、静電気充
電回路FC、放電素子などの静電気用パターンを形成し
てTFT基板を形成する。また、カラーフィルタ(図示
しない)及び共通電極(図示しない)などを有するカラ
ーフィルタ基板を製作する。
【0126】次に、第2段階(STEP2)において、
TFT基板10及びカラーフィルタ基板11を切断して
個々の液晶基板を形成し、TFT基板10とカラーフィ
ルタ基板11を対応させてその間に液晶物質を注入す
る。基板10、11を切断する過程及び液晶注入過程で
発生する静電気はショットバー102によって分散され
る。
【0127】次に、第3段階(STEP3)において、
液晶物質の注入口を封止してエッジグラインダーでショ
ットバー102を除去する。
【0128】次に、第4段階(STEP4)において、
各配線100に試験信号を印加して液晶基板の不良を検
査する。基板上のそれぞれのパッド101別に接触する
プローブを用いて各配線100別に相異する試験信号を
印加することにより、多様な画素表示検査が行える。こ
の段階で発生する静電気は、スパーク誘導回路ST及び
静電気充電回路FC、放電パターンによって消耗する。
【0129】不良検査後に、次の段階(STEP5)に
おいて不良のない液晶基板の外面に偏光板1、2を取付
け、第6段階(STEP6)において駆動回路を接続す
る。普通、偏光板1、2を接着する過程で静電気が発生
し易いが、スパーク誘導回路ST及び静電気保護回路F
Cによって静電気が効果的に消耗するので、表示活性領
域内に静電気が流入するのを防止することができる。
【0130】このように、液晶表示装置の製造方法は従
来とは異なり、基板の切断、液晶の注入、注入口の封止
工程をショットバー102がある状態で進めるため、工
程中に発生する静電気から液晶基板を保護することがで
きる。また、画素表示検査を通過した良好な液晶基板の
みに高価な偏光板1、2を取付けるため、費用を節減す
ることができる。
【0131】
【発明の効果】以上のように、本発明による液晶表示装
置においては、表示領域の外側にダミー線を追加し、多
数の静電気放電回路をダミー線に接続し、静電気分散回
路の構造は静電気を放電するのに適当な構造を形成する
ことにより、静電気が表示領域に流入するのを防止する
ことができる。
【0132】また、ショットバーの除去後にも静電気分
散回路が存在し、画素表示検査後に高価な偏光板を取付
けるため、静電気による液晶表示装置の損傷を最小化す
るばかりか製造費用を節減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】静電気が発生した従来の液晶基板を示した平面
図である。
【図2】図1でTFTの部分を拡大した平面図である。
【図3】本発明による液晶表示基板を概略的に示した平
面図である。
【図4】図3のA部分を本発明の第1実施例によって拡
大して示した平面図である。
【図5】静電気放電用ダイオード回路を示した電気的な
等価回路図である。
【図6】図3のA部分を本発明の第2実施例によって拡
大して示した平面図である。
【図7】図5及び図6の第1スパーク誘導回路を示した
電気的な等価回路図である。
【図8】図5及び図6の第2スパーク誘導回路を示した
電気的な等価回路図である。
【図9】図5及び図6の第3スパーク誘導回路を示した
電気的な等価回路図である。
【図10】図5及び図6の第4スパーク誘導回路を示し
た電気的な等価回路図である。
【図11】図5及び図6の第1静電気充電回路を示した
電気的な等価回路図である。
【図12】図5及び図6の第2静電気充電回路を示した
電気的な等価回路図である。
【図13】図10の第4スパーク誘導回路を構成するパ
ターンを示した平面図である。
【図14】図13のXIV−XIV′線の断面図である。
【図15】図10の第4スパーク誘導回路を構成する他
のパターンを示した平面図である。
【図16】図15のXVI−XVI′線の断面図である。
【図17】本発明による第1静電気放電用ダミー画素を
示した平面図である。
【図18】図17のXVIII−XVIII′線の断面図である。
【図19】本発明による第2静電気放電用ダミー画素を
示した平面図である。
【図20】本発明による第1静電気放電用パターンを示
した平面図である。
【図21】図20のXXI−XXI′線の断面図である。
【図22】第1静電気放電用パターンの端部に形成され
る畜電器を示した斜視図である。
【図23】本発明による第2静電気放電用パターンを示
した平面図である。
【図24】本発明による第3静電気放電用パターンを示
した平面図である。
【図25】本発明による第4静電気放電用パターンを示
した平面図である。
【図26】第1乃至第3静電気放電用パターンを形成す
る方法を工程順序に従って示した断面図である。
【図27】第1乃至第3静電気放電用パターンを形成す
る方法を工程順序に従って示した断面図である。
【図28】第1乃至第3静電気放電用パターンを形成す
る方法を工程順序に従って示した断面図である。
【図29】第1乃至第3静電気放電用パターンを形成す
る方法を工程順序に従って示した断面図である。
【図30】第1乃至第3静電気放電用パターンを形成す
る方法を工程順序に従って示した断面図である。
【図31】第1乃至第3静電気放電用パターンを形成す
る方法を工程順序に従って示した断面図である。
【図32】本発明の第3実施例によって図3のA部分に
連結される静電気保護回路パターンを示した電気的等価
回路図である。
【図33】図32の静電気保護回路パターンを示した平
面図である。
【図34】図33のXXXIV−XXXIV′線の断面図である。
【図35】本発明の第4実施例によって図3のA部分に
連結される静電気保護回路パターンを示した平面図であ
る。
【図36】図35のXXXVI−XXXVI′線の断面図である。
【図37】本発明の第5実施例による図3のA部分に連
結された静電気保護回路パターンを示した平面図であ
る。
【図38】薄膜トランジスタ基板とカラーフィルタ基板
が組立てられた状態の液晶表示装置の斜視図である。
【図39】液晶表示装置の製造方法の流れ図である。
【符号の説明】
3 ゲート絶縁膜 4 保護膜 10 基板 41 活性領域 110、112 ダミーデータ線 111 ダミーゲート線 120 ダイオード 130 スパーク誘導回路 140、150 静電気充電回路 118、128、119、129 第1〜第4電極パ
ターン C8、C9 接触口 302 ITOパターン 704、705 第1及び2非晶質珪素パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 1998P37940 (32)優先日 1998年9月15日 (33)優先権主張国 韓国(KR) (31)優先権主張番号 1998P42708 (32)優先日 1998年10月13日 (33)優先権主張国 韓国(KR)

Claims (51)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像を表示する多数の画素電極と半導体素
    子とを有している透明な絶縁第1基板と、 前記第1基板上に形成されて前記半導体素子と連結され
    た配線と、 隣接した前記配線間に連結されて前記第1基板から発生
    する静電気を消耗させる多数のスパーク誘導回路とを含
    む液晶表示装置用基板。
  2. 【請求項2】前記スパーク誘導回路は、 前記第1基板と対向する第2基板と前記第1基板とを縫
    合するシールラインの外側に形成された請求項1に記載
    の液晶表示装置用基板。
  3. 【請求項3】前記スパーク誘導回路は、 隣接した二つの配線間に直列に連結され、それぞれのゲ
    ート電極が互いに連結された多数の薄膜トランジスタ
    と、 前記ゲート電極に一端子が連結され、前記隣接した二つ
    の配線にそれぞれの他端子が連結された二つのキャパシ
    タとからなる請求項1に記載の液晶表示装置用基板。
  4. 【請求項4】前記スパーク誘導回路は、 前記各配線ごとに並列に多数個連結され、それぞれのゲ
    ート電極がそれぞれのソース電極と連結された多数の薄
    膜トランジスタと、 前記薄膜トランジスタのゲート電極と前記画素電極に対
    向する共通電極との間にそれぞれ連結された多数のキャ
    パシタとからなる請求項1に記載の液晶表示装置用基
    板。
  5. 【請求項5】前記スパーク誘導回路は、 前記各配線ごとに並列に多数個連結され、すべてのゲー
    ト電極とすべてのソース電極とが一つに連結された多数
    の薄膜トランジスタと、 前記ゲート電極と前記画素電極に対向する共通電極との
    間に連結されたキャパシタとからなる請求項1に記載の
    液晶表示装置用基板。
  6. 【請求項6】前記隣接した二つの配線間に連結され、前
    記配線から発生する静電気を保存して消滅させる第1静
    電気充電回路をさらに含む請求項1に記載の液晶表示装
    置用基板。
  7. 【請求項7】前記第1静電気充電回路は、直列に連結さ
    れた二つのキャパシタで形成された請求項6に記載の液
    晶表示装置用基板。
  8. 【請求項8】前記第1静電気充電回路は、前記隣接した
    二つの配線間に並列に二つ以上連結された請求項7に記
    載の液晶表示装置用基板。
  9. 【請求項9】前記第1静電気充電回路は、前記第1基板
    と対向する第2基板と前記第1基板とを縫合するシール
    の外側に形成された請求項7に記載の液晶表示装置用基
    板。
  10. 【請求項10】前記スパーク誘導回路は、 前記第1基板と対向する第2基板と前記第1基板とを縫
    合するシールラインの内側に形成された請求項1に記載
    の液晶表示装置用基板。
  11. 【請求項11】前記シールが取り囲む領域の内側にダミ
    ー配線をさらに含み、 前記スパーク誘導回路は、 前記配線にゲート電極とドレイン電極とがそれぞれ連結
    されており、前記ダミー配線にソース電極が連結されて
    いる薄膜トランジスタと、 前記配線と前記ドレイン電極との間に形成されているキ
    ャパシタとからなる請求項10に記載の液晶表示装置用
    基板。
  12. 【請求項12】画像を表示する多数の画素電極と半導体
    素子とを有している透明な絶縁第1基板と、 前記第1基板上に形成されて前記半導体素子と連結され
    た配線と、 前記各配線に連結されており、前記配線から発生される
    静電気を保存する静電気充電回路とを含む液晶表示装置
    用基板。
  13. 【請求項13】前記静電気充電回路は、 前記各配線と前記配線に対向する対向電極とからなるキ
    ャパシタで形成される請求項12に記載の液晶表示装置
    用基板。
  14. 【請求項14】前記配線のうちのゲート線と対向する前
    記対向電極は前記薄膜トランジスタのソース及びドレイ
    ン金属で形成され、 前記配線のうちのデータ線と対向する前記対向電極はゲ
    ート金属で形成された請求項12に記載の液晶表示装置
    用基板。
  15. 【請求項15】前記静電気充電回路は、前記第1基板と
    対向する第2基板と前記第1基板とを縫合する前記シー
    ルラインの内側に形成された請求項12に記載の液晶表
    示装置用基板。
  16. 【請求項16】前記配線をすべて連結して前記基板の切
    断線の内側に形成されているショットバーをさらに含む
    請求項1に記載の液晶表示装置用基板。
  17. 【請求項17】基板上に互いに平行に形成された多数の
    ゲート線と、 前記ゲート線とゲート絶縁膜を間において垂直に交差す
    る多数のデータ線と、 多数の前記ゲート線と多数の前記データ線をそれぞれ電
    気的に連結する少なくとも一つのダミーゲート線及びダ
    ミーデータ線と、 前記ダミーゲート線と電気的に連結されたゲート電極及
    び前記ダミーデータ線または前記データ線と電気的に連
    結されたソース電極及びドレイン電極で形成された薄膜
    トランジスタ素子と、 前記ダミーゲート線上部の前記ゲート絶縁膜を間におい
    て前記ドレイン電極と連結されているキャパシタ用電極
    とを含む液晶表示装置用基板。
  18. 【請求項18】前記キャパシタ用電極は、前記ドレイン
    電極上部の前記ゲート絶縁膜に開いてている接触口を通
    じて前記ドレイン電極と連結された透明導電膜で形成さ
    れている請求項17に記載の液晶表示装置用基板。
  19. 【請求項19】透明な絶縁第1基板上に薄膜トランジス
    タ、画素電極、配線及び静電気分散用回路を含む多数の
    液晶パネル領域を形成する段階と、 前記配線を連結するショットバーを前記液晶パネル領域
    別に形成する段階と、 前記液晶パネル領域を分離する切断線の内側に前記ショ
    ットバーが存在するように前記第1基板上に前記切断線
    を引く段階と、 第2基板を前記第1基板に対応させる段階と、 前記第1基板と前記第2基板とを接着する段階と、 前記第1基板と前記第2基板とを前記切断線に沿って切
    断して多数の液晶パネルに分離する段階と、 前記第1及び第2基板に液晶物質を注入する段階と、 注入口を縫合する段階と、 前記ショットバーを除去する段階と、 前記液晶パネルの不良を検査する段階と、 前記液晶パネルに偏光板を取付ける段階とを含む液晶表
    示装置の製造方法。
  20. 【請求項20】透明な絶縁第1基板上に形成されている
    多数のゲート線と、 前記ゲート線と交差して画素領域を定義する多数のデー
    タ線と、 前記画素領域に形成されている多数の画素電極と、 前記画素領域に形成されており、前記ゲート線、前記デ
    ータ線及び前記画素電極とそれぞれ連結されているゲー
    ト電極、ソース電極及びドレイン電極からなる薄膜トラ
    ンジスタと、 前記画素領域の集合からなる表示領域の外側に形成され
    ており、前記ゲート線と交差して第1ダミー画素領域を
    定義する一つまたはそれ以上のダミーデータ線と、 前記表示領域の外側に形成されており、前記データ線ま
    たは前記ダミーデータ線と交差して第2ダミー画素領域
    を定義する一つまたはそれ以上のダミーゲート線と、 前記ダミー画素領域に形成されているダミー画素電極
    と、 前記ダミー画素領域に形成されて前記ゲート線、前記デ
    ータ線、前記ダミーゲート線または前記ダミーデータ線
    と連結されており、前記薄膜トランジスタチャンネルの
    幅と長さの比より大きい幅と長さの比を有するダミー薄
    膜トランジスタと、 前記第1基板と対向する第2基板とを含む液晶表示装
    置。
  21. 【請求項21】前記第1基板または第2基板のうち、一
    つの基板に形成されているブラックマトリックスをさら
    に含む請求項20に記載の液晶表示装置。
  22. 【請求項22】前記ダミー画素電極は、前記ブラックマ
    トリックスにより覆われた請求項21に記載の液晶表示
    装置。
  23. 【請求項23】前記ダミー薄膜トランジスタチャンネル
    の幅と長さの比は、前記薄膜トランジスタチャンネルの
    幅と長さの比より2倍以上大きい請求項20に記載の液
    晶表示装置。
  24. 【請求項24】透明な絶縁基板上に形成されている多数
    のゲート線と、 前記ゲート線と交差して画素領域を定義する多数のデー
    タ線と、 前記画素領域に形成されている多数の画素電極と、 前記画素領域に形成されており、前記ゲート線、前記デ
    ータ線及び前記画素電極とそれぞれ連結されているゲー
    ト電極、ソース電極及びドレイン電極からなる薄膜トラ
    ンジスタと、 前記画素領域の集合からなる表示領域の外側に形成され
    ており、前記ゲート線と交差して第1ダミー画素領域を
    定義する一つまたはそれ以上のダミーデータ線と、 前記表示領域に形成されており、前記データ線及び前記
    ダミーデータ線と交差してダミー画素領域を定義する一
    つまたはそれ以上のダミーゲート線と、 前記ダミー画素領域に形成されているダミー画素電極
    と、 前記ゲート線、前記データ線、前記ダミーゲート線また
    は前記ダミーデータ線と連結されており、前記ダミー画
    素領域に一つ以上形成されているダミー薄膜トランジス
    タとを含む液晶表示装置。
  25. 【請求項25】前記ダミー薄膜トランジスタチャンネル
    は互いに異なる幅とチャンネル比とを有する請求項24
    に記載の液晶表示装置。
  26. 【請求項26】前記ダミー薄膜トランジスタは前記ダミ
    ー画素電極と連結されている請求項25に記載の液晶表
    示装置。
  27. 【請求項27】透明な絶縁基板と、 前記基板上に形成されている多数の配線と、 前記配線に連結されており、半導体パターンを有してい
    る放電パターンとを含み、 静電気はトンネルリング効果により前記半導体パターン
    に形成されるチャンネルを通じて放電する液晶表示装
    置。
  28. 【請求項28】前記半導体パターンの端部に保持蓄電器
    が形成されている請求項27に記載の液晶表示装置。
  29. 【請求項29】前記配線に前記放電パターンが多数個並
    列に連結されている請求項28に記載の液晶表示装置。
  30. 【請求項30】隣接した二つの前記配線に前記放電パタ
    ーンが多数個並列に連結されている請求項28に記載の
    液晶表示装置。
  31. 【請求項31】透明な絶縁基板と、 前記基板上に形成されている絶縁膜と、 前記絶縁膜上に縦方向に形成されている配線と、 前記配線と隣接するように形成されている放電用非晶質
    シリコンパターンと、 前記配線から延長されており、前記非晶質シリコンパタ
    ーンの一端と接触している第1電極と、 前記第1電極の反対側で前記非晶質シリコンパターンの
    端部と接触する第2電極とを含み、 静電気はトンネルリング効果により前記第1電極から前
    記非晶質シリコンパターンを通過して前記第2電極に放
    電される液晶表示装置。
  32. 【請求項32】前記第1及び第2電極の端部が尖るよう
    に形成されている請求項31に記載の液晶表示装置。
  33. 【請求項33】前記第1及び第2電極の上部に形成され
    ており、前記第2電極を露出させる接触口を有している
    保護膜と、前記保護膜上に形成されており、前記接触口
    を通じて前記第2電極と連結されている蓄電器用ITO
    パターンとをさらに含み、前記ITOパターンは前記基
    板と向い合う対向基板に形成されている共通電極と保持
    蓄電器をなして静電気電荷を保存する請求項32に記載
    の液晶表示装置。
  34. 【請求項34】前記基板上に横方向に形成されている金
    属線をさらに含み、前記蓄電器用ITOパターンは前記
    金属線と重畳する請求項33に記載の液晶表示装置。
  35. 【請求項35】透明な絶縁基板上に第1金属層を積層す
    る段階と、 前記第1金属層をパターニングしてゲート配線を形成す
    る段階と、 ゲート絶縁膜及び非晶質珪素層及びドーピングされた非
    晶質珪素層及び放電用非晶質珪素パターンを形成する段
    階と、 第2金属層を積層する段階と、 前記第2金属層をパターニングしてデータ配線と放電用
    第1及び第2電極を形成する段階とを含む液晶表示装置
    の製造方法。
  36. 【請求項36】前記第1電極は前記データ配線から延長
    されてその端部は尖るように形成され、尖った部分が前
    記放電用非晶質珪素パターンの一端と重畳するように形
    成される請求項35に記載の液晶表示装置の製造方法。
  37. 【請求項37】前記第2電極の端部は尖るように形成さ
    れ、前記第1電極の反対側の前記非晶質珪素パターンの
    端部と重畳するように形成される請求項36に記載の液
    晶表示装置の製造方法。
  38. 【請求項38】前記データ配線及び前記第1及び第2電
    極上に保護膜を積層する段階と、前記ゲート絶縁膜及び
    前記保護膜をパターニングして前記第2電極を露出する
    接触口を形成する段階とをさらに含む請求項37に記載
    の液晶表示装置の製造方法。
  39. 【請求項39】前記保護膜上にITO物質を積層する段
    階と、前記ITO物質をパターニングして前記接触口を
    通じて前記第2電極と連結される蓄電器用ITOパター
    ン及び画素電極を形成する段階とをさらに含む請求項3
    8に記載の液晶表示装置の製造方法。
  40. 【請求項40】前記第1金属層をパターニングして放電
    用ダミー金属線を形成する段階をさらに含む請求項39
    に記載の液晶表示装置の製造方法。
  41. 【請求項41】多数のゲート線、多数のデータ線及び前
    記ゲート線と前記データ線とが交差して生じる多数の画
    素領域が集まって区切られる活性領域の外側で、前記ゲ
    ート線と平行に形成されている少なくとも一つのダミー
    ゲート線を含む液晶表示装置において、 前記データ線と前記ダミーゲート線との間に直列に連結
    されている第1抵抗及びキャパシタと、 前記キャパシタと連結され、前記データ線と隣接した前
    記データ線と連結されている第2抵抗とを含む液晶表示
    装置。
  42. 【請求項42】前記活性領域の外側で前記データ線と平
    行に形成されている少なくとも一つのダミーデータ線を
    さらに含み、前記ダミーデータ線は前記ダミーゲート線
    と電気的に連結されている請求項41に記載の液晶表示
    装置。
  43. 【請求項43】基板上に形成されている多数のゲート線
    と、 前記ゲート線の外側に形成されている少なくとも一つの
    ダミーゲート線と、 前記ゲート線及び前記ダミーゲート線を覆っているゲー
    ト絶縁膜と、 前記ゲート絶縁膜上に前記ゲート線及び前記ダミーゲー
    ト線と交差するように形成されている多数のデータ線
    と、 前記データ線と連結されており、前記ゲート絶縁膜上に
    形成されている第1半導体パターンと、 前記データ線の隣接したデータ線と連結されており、前
    記ゲート絶縁膜上に形成されている第2半導体パターン
    と、 前記データ線及び前記第1及び第2半導体パターンを覆
    っている保護膜と、 前記ダミーゲート線と重畳して前記第1及び第2半導体
    パターンと電気的に連結されるように前記保護膜上に形
    成されているキャパシタ用パターンとを含む液晶表示装
    置。
  44. 【請求項44】前記基板上に前記データ線と平行に少な
    くとも一つ形成され、前記ダミーゲート線とは電気的に
    連結されるダミーデータ線をさらに含む請求項43に記
    載の液晶表示装置。
  45. 【請求項45】前記ダミーゲート線の端部及び前記ダミ
    ーデータ線と重畳するように前記保護膜上に形成されて
    おり、前記保護膜に開いている接触口を通じて前記ダミ
    ーゲート線と前記ダミーデータ線とを連結する連結パタ
    ーンをさらに含む請求項44に記載の液晶表示装置。
  46. 【請求項46】前記ダミーゲート線は前記データ線を基
    準として分離された多数のパターン形態に形成されてお
    り、前記ダミーゲート線の前記各パターンは前記データ
    線間で多数個の前記キャパシタ用パターンと重畳してい
    る請求項43に記載の液晶表示装置。
  47. 【請求項47】前記ダミーゲート線のパターンはフロー
    ティングされている請求項46に記載の液晶表示装置。
  48. 【請求項48】前記ゲート絶縁膜上に形成されており、
    前記第1半導体パターンと前記キャパシタ用パターン及
    び前記第1半導体パターンと前記キャパシタ用パターン
    とをそれぞれ連結する第1及び第2連結パターンをさら
    に含む請求項43に記載の液晶表示装置。
  49. 【請求項49】前記キャパシタ用パターンはITOで形
    成されている請求項48に記載の液晶表示装置。
  50. 【請求項50】前記第1及び第2半導体パターンは非晶
    質珪素で形成されている請求項43に記載の液晶表示装
    置。
  51. 【請求項51】前記ゲート絶縁膜を間において前記第1
    及び第2半導体パターンの下部の前記基板上にそれぞれ
    形成されている電極パターンをさらに含む請求項43に
    記載の液晶表示装置。
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