JPH1010493A - 液晶表示装置および液晶表示基板 - Google Patents

液晶表示装置および液晶表示基板

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JPH1010493A
JPH1010493A JP16276096A JP16276096A JPH1010493A JP H1010493 A JPH1010493 A JP H1010493A JP 16276096 A JP16276096 A JP 16276096A JP 16276096 A JP16276096 A JP 16276096A JP H1010493 A JPH1010493 A JP H1010493A
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JP16276096A
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Takashi Isoda
高志 磯田
Minoru Hiroshima
實 廣島
Yasushi Nakano
泰 中野
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Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
Japan Display Inc
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Hitachi Device Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基板切断後も静電気保護効果を有し、非線形抵
抗素子や共通線の欠陥を補償することができ、静電気保
護回路の占有スペースを縮小する。 【解決手段】表示領域の外周に2重の共通線CW1、C
W2を有し、各共通線CW1、CW2とゲート配線GL
およびドレイン配線DLとを、それらの交差部近傍で順
方向と逆方向のダイオードDOを介して電気的に接続
し、共通線CW1、CW2とを短絡線SBにより電気的
に接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電気保護対策を
施したアクティブマトリクス方式の液晶表示素子の液晶
表示装置および液晶表示基板に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばアクティブマトリクス方式の液晶
表示素子(液晶表示パネル)では、液晶層を介して互い
に対向配置されるガラス等からなる2枚の液晶表示基板
のうち、スイッチング素子である薄膜トランジスタを作
成する方の基板(TFT基板と称される)の液晶層側の
面に、そのx方向に延在し、y方向に並設されるゲート
線群と、このゲート線群と絶縁されてy方向に延在し、
x方向に並設されるドレイン線群とが形成されている。
【0003】これらのゲート線群とドレイン線群とが交
差する領域が表示領域となる。また、これらのゲート線
群とドレイン線群とで囲まれた各領域がそれぞれ画素領
域となり、この画素領域にスイッチング素子として例え
ば薄膜トランジスタ(TFT)と透明画素電極とが形成
されている。なお、薄膜トランジスタのゲート電極はゲ
ート線に、ドレイン電極はドレイン線に、ソース電極は
透明画素電極にそれぞれ接続されている。
【0004】このような構成において、ゲート線に走査
信号が供給されることにより、薄膜トランジスタがオン
され、このオンされた薄膜トランジスタを介してドレイ
ン線からの映像信号が画素電極に供給される。
【0005】なお、ゲート線群の各ゲート線と、ドレイ
ン線群の各ドレイン線とは、それぞれ透明絶縁基板の周
辺にまで延在されて外部端子を構成し、この外部端子に
それぞれ接続されて映像駆動回路、ゲート走査駆動回
路、すなわち、これらを構成する複数個の駆動用IC
(半導体集積回路)が該透明絶縁基板の周辺に外付けさ
れるようになっている。つまり、これらの各駆動用IC
を搭載したテープキャリアパッケージ(TCP)を基板
の周辺に複数個外付けする。
【0006】しかし、このように透明絶縁基板は、その
周辺に駆動用ICが搭載されたTCPが外付けされる構
成となっているので、これらの回路によって、透明絶縁
基板のゲート線群とドレイン線群との交差領域によって
構成される表示領域の輪郭と、該透明絶縁基板の外枠の
輪郭との間の領域(通常、額縁と称している)の占める
面積が大きくなってしまい、液晶表示モジュールの外形
寸法を小さくしたいという要望に反する。
【0007】それゆえ、このような問題を少しでも解消
するために、すなわち、液晶表示素子の高密度化と液晶
表示モジュールの外形をできる限り縮小したいとの要求
から、TCP部品を使用せず、映像駆動用ICおよびゲ
ート走査駆動用ICを透明絶縁基板上に直接搭載する構
成が提案された。このような実装方式をフリップチップ
方式、あるいはチップオンガラス(COG)方式とい
う。
【0008】また、公知例ではないが、チップオンガラ
ス方式の液晶表示装置に関しては、同一出願人である
が、モジュール実装方法について先願がある(特願平6
−256426号)。
【0009】なお、液晶表示素子の製造においては、製
造工程中に外部から侵入したり、液晶表示素子内部で発
生する静電気によって、薄膜トランジスタのしきい値電
圧Vthの変動による表示むら、薄膜トランジスタの破損
や、ゲート線とドレイン線との絶縁膜を介する交差部に
おける短絡による表示不良等が発生する問題がある。
【0010】従来は、液晶表示素子を構成するTFT基
板の切断線の外側の最外周に、静電気対策用のガードリ
ングを形成し、これにゲート線とドレイン線とを電気的
に接続することにより、液晶表示素子内部で発生する電
位差を緩和して、前記問題を回避する方法が一般的であ
る。しかし、2枚の基板を所定の間隙を隔てて重ね合わ
せて組み立て、TFT基板の周辺部を切断線により切断
した後は、切断線の外側にあるガードリングは切り落さ
れるので、基板切断後の液晶封入工程以降は、静電気に
対して無防備となる。
【0011】このため、ガードリングを切り離した後も
静電気から保護するため、ゲート線とドレイン線とを、
2端子動作薄膜トランジスタや金属−絶縁物−金属ダイ
オード等の非線形抵抗素子を介して共通線に電気的に接
続する静電気保護回路が提案されている。
【0012】例えば、特開昭63−85586号公報、
特開昭63−106788号公報、特開昭63−220
289号公報では、表示領域(すなわち、画素アレイ)
を囲むようにその外周に共通線を配置し、薄膜トランジ
スタのゲート電極上のゲート絶縁層にコンタククトホー
ルを形成して、ドレイン電極あるいはソース電極と接続
した非線形抵抗素子を、ゲート線およびドレイン線と共
通線との間に挿入することにより、液晶表示素子の製造
工程中に発生する静電気によるゲート線とドレイン線間
の電位差を緩和し、静電気による破壊等を回避してい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図13は、従来の静電
気保護回路の一例を示す概略図である。
【0014】GLはゲート配線、DLはドレイン配線、
TFTは薄膜トランジスタ、ITO1は画素電極、GT
Mはゲート端子、DTMはドレイン端子、CWは共通
線、DOはダイオード、CTは液晶表示基板の切断線、
GGRはゲート配線用ガードリング、DGR1、DGR
2はドレイン配線用ガードリング、GRは配線が接続さ
れていないガードリングである。
【0015】このようなダイオードDO等の非線形抵抗
素子を使用した保護回路による静電気対策は、保護効果
が高いが、従来から採用されてきたゲート配線およびド
レイン配線と共通線とを短絡線により短絡させた保護回
路と比較すると、保護効果が劣る。このため、図13に
示すように、両者が併用されている。しかし、配線間を
短絡する保護回路は、切断線の箇所で基板を切断した後
は短絡が解除され、ダイオードDOを介して接続した共
通線CWからなる保護回路のみとなる。したがって、こ
の残った保護回路において、ダイオードDOの欠陥によ
る短絡や、共通線CWの断線等の欠陥があると、静電気
対策の上で致命的なものとなる。
【0016】また、ゲート配線GLおよびドレイン配線
DLと共通線CWとは、図13に示すように、例えば2
端子動作薄膜トランジスタを使用したダイオードDOを
介する接続を採用している場合が多い。なお、静電気に
よる薄膜トランジスタTFTの特性の変動や破壊は、ゲ
ート配線GLあるいはドレイン配線DLから静電気が侵
入することにより生じる場合と、液晶表示素子内に蓄積
した電荷が放電することにより生じる場合が考えられ
る。一方、ダイオードは方向性を有するため、順方向と
逆方向のダイオードDOを組み合わせて1対とし、双方
向ダイオードとして配置している。また、ダイオードの
サイズは、静電気発生時の高速応答と低抵抗化が要求さ
れるため、画素の薄膜トランジスタと比較して大きくす
る必要もある。以上のことから、ダイオードDOは多く
のスペースを占有する。したがって、液晶表示素子の高
精細化が進むにつれて、ゲート配線GLとドレイン配線
DLの配線ピッチが狭くなり、ダイオードDOのサイズ
の縮小や配線、素子のレイアウトやサイズの設計ルール
による調整が余儀なくされ、静電気保護効果やプロセス
裕度の低下を招く原因となる。
【0017】なお、配線間の抵抗を測定することによ
り、配線間の短絡の有無を判断する方法は、測定系が簡
易で安価なこと、スループットが高いことから有効な手
段である。しかし、図13に示すような従来から採用さ
れているダイオードDOを使用した静電気保護回路で
は、例えば、ゲート配線用ガードリングGGRとドレイ
ン配線用ガードリングDGR1およびDGR2間に電圧
を印加し、この間に流れる電流値ですべてのゲート配線
GLとドレイン配線DLの交差部における短絡を一括し
て検査する方法を実施する場合、検査経路には配線数に
相当する順方向ダイオードの並列回路が存在するため、
これらのダイオードの順方向電流により検査が不可能と
なる。
【0018】本発明の目的は、基板切断後も静電気保護
効果を有し、また、非線形抵抗素子や共通線の欠陥を補
償することができる液晶表示装置および液晶表示基板を
提供することにある。
【0019】また、本発明の別の目的は、静電気保護回
路の構成要素として多くのスペースを占有する非線形抵
抗素子を配置する場合、スペースを縮小することがで
き、高精細あるいはチップオンガラス方式に有利な液晶
表示装置および液晶表示基板を提供することにある。
【0020】さらに、本発明の別の目的は、非線形抵抗
素子を使用した静電気保護回路を有する液晶表示素子に
おいて、配線の短絡検査を容易に行なうことができる液
晶表示装置および液晶表示基板を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明では、液晶層を介して互いに対向配置される
液晶表示素子を構成する2枚の液晶表示基板のうち、一
方の前記液晶表示基板の前記液晶層側の面上に、x方向
に延在し、y方向に並設された複数のゲート線群と、該
ゲート線群と絶縁されてy方向に延在し、x方向に並設
されたドレイン線群とが形成され、前記ゲート線群と前
記ドレイン線群とが交差する領域によって表示領域が構
成され、前記ゲート線と前記ドレイン線とで囲まれる領
域にそれぞれ薄膜トランジスタと画素電極とが形成され
た液晶表示装置において、前記表示領域の外周に少なく
とも2重の共通線が形成され、かつ、前記各共通線と、
前記ゲート線および前記ドレイン線とが、それらの交差
部近傍で少なくとも1個の非線形抵抗素子を介して電気
的に接続されていることを特徴とする。なお、本明細書
中で、各共通線と、ゲート線あるいはドレイン線との交
差部とは、十字状に交わる場合の他、T字状に交わる場
合も含む。
【0022】また、前記少なくとも2重の共通線が、互
いに少なくとも1箇所で短絡線により電気的に接続され
ていることを特徴とする。
【0023】また、前記ゲート線および前記ドレイン線
の両端部の、前記各共通線との交差部近傍に、該各共通
線に対して、順方向と逆方向の前記非線形抵抗素子が1
個ずつ配置されていることを特徴とする。
【0024】また、前記一方の前記液晶表示基板の切断
線が、前記2重の共通線の外側に位置することを特徴と
する。
【0025】また、前記一方の前記液晶表示基板の切断
線が、前記共通線との前記共通線との間に位置すること
を特徴とする。
【0026】また、前記表示領域の外周に少なくとも1
重の共通線が形成され、前記共通線と、前記ゲート線お
よび前記ドレイン線とが、それらの交差部近傍で少なく
とも1個の非線形抵抗素子を介して電気的に接続され、
かつ、前記ゲート線および前記ドレイン線の両端部の、
前記共通線との交差部近傍に、該共通線に対して、順方
向と逆方向の前記非線形抵抗素子が1個ずつ配置されて
いることを特徴とする。
【0027】また、前記表示領域の外周に少なくとも1
重の共通線が形成され、前記共通線と、前記ゲート線お
よび前記ドレイン線とが、それらの交差部近傍で少なく
とも1個の非線形抵抗素子を介して電気的に接続され、
前記ゲート線および前記ドレイン線の両端部の、前記共
通線との交差部近傍に、該共通線に対して、順方向と逆
方向の前記非線形抵抗素子が1個ずつ配置され、かつ、
隣接するそれぞれ平行な前記ゲート線あるいは前記ドレ
イン線が、前記共通線と前記非線形抵抗素子を介して、
電気的に特定方向に閉ループを成していることを特徴と
する。
【0028】また、前記共通線と前記ゲート線あるいは
前記ドレイン線とを接続する順方向と逆方向の前記非線
形抵抗素子が、該共通線に沿って互い違いに接続配置さ
れていることを特徴とする。
【0029】さらに、液晶表示基板において、前記表示
領域の外周に少なくとも1重の共通線が形成され、前記
共通線と、前記ゲート線および前記ドレイン線とが、そ
れらの交差部近傍で少なくとも1個の非線形抵抗素子を
介して電気的に接続され、前記ゲート線および前記ドレ
イン線の両端部の、前記共通線との交差部近傍に、該共
通線に対して、順方向と逆方向の前記非線形抵抗素子が
1個ずつ配置され、隣接する前記ゲート線あるいは前記
ドレイン線が、前記共通線と前記非線形抵抗素子を介し
て、電気的に特定方向に閉ループを成し、かつ、前記共
通線の外側に設けられ、前記ゲート線の一端が短絡され
た第1の短絡線と、前記ドレイン線の一端が短絡された
第2の短絡線とを有し、該第1の短絡線と該第2の短絡
線とは電気的に分離されていることを特徴とする。
【0030】本発明では、基板切断後も、ゲート線およ
びドレイン線と非線形抵抗素子を介して接続した共通線
からなる静電気保護回路を有するので、基板切断後の工
程においても静電気保護効果を有する。
【0031】また、ゲート線およびドレイン線と非線形
抵抗素子を介して接続した共通線を2重に形成すること
により、非線形抵抗素子の短絡や共通線の断線等の欠陥
があった場合も、該欠陥を補償することができる。
【0032】また、ゲート線およびドレイン線の両端部
の、共通線との交差部近傍に、該共通線に対して、順方
向と逆方向の非線形抵抗素子を1個ずつ分散配置するこ
とにより、非線形抵抗素子の占有スペースを縮小できる
ので、高精細やCOG方式の液晶表示素子においても静
電気保護回路を容易に挿入形成することができる。
【0033】また、隣接するそれぞれ平行なゲート線あ
るいはドレイン線が、共通線と非線形抵抗素子を介し
て、電気的に特定方向に閉ループを成すように静電気保
護回路を形成することにより、外部から静電気が侵入し
た場合でも、液晶表示素子内に蓄積された電荷が外部に
放電される場合でも、静電気がループ状に速やかに分散
されるので、静電気に対する抑制効果が高い。
【0034】さらに、共通線の外側に、ゲート線の一端
が短絡された第1の短絡線と、ドレイン線の一端が短絡
された第2の短絡線とを電気的に分離して設けることに
より、簡易、安価でスループットの高い配線間の抵抗測
定による短絡検査を容易に行なうことができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について詳細に説明する。なお、以下で説明する
図面で、同一機能を有するものは同一符号を付け、その
繰り返しの説明は省略する。
【0036】実施の形態1 図1は、本発明の実施の形態1を示す液晶表示素子の一
方の液晶表示基板に形成された配線の等価回路の概略図
である。
【0037】GLはゲート配線、DLはドレイン配線、
TFTは薄膜トランジスタ、ITO1は画素電極、GT
Mはゲート端子、DTMはドレイン端子、CW1は第1
の共通線、CW2は第2の共通線、DOはダイオード、
GRはガードリング、SBは短絡線、CTは液晶表示基
板の切断線である。
【0038】液晶表示素子を構成する2枚のうちの一方
の液晶表示基板面上には、図1に示すように、x方向に
延在し、y方向に並設された複数のゲート線GLと、こ
のゲート線GLと絶縁膜を介して絶縁されてy方向に延
在し、x方向に並設された複数のドレイン線DLとが形
成されている。複数のゲート線GLと複数のドレイン線
DLとが交差する領域によって表示領域が構成される。
ゲート線GLとドレイン線DLとで囲まれる領域の交差
部に、薄膜トランジスタTFTと透明画素電極ITO1
とがそれぞれ形成されている。薄膜トランジスタTFT
のゲート電極はゲート線GLに、ドレイン電極はドレイ
ン線DLに、ソース電極は透明画素電極ITO1にそれ
ぞれ接続されている。
【0039】本実施の形態では、図1に示すように、表
示領域(画素アレイ)の外周にリング状の2重の共通線
CW1、CW2が形成されている。また、第1の共通線
CW1と、ゲート線GLおよびドレイン線DLとの各交
差部には、順方向と逆方向のダイオードDOを組み合わ
せてなる1対の双方向ダイオードが電気的に接続されて
いる。また、第2の共通線CW2と、ゲート線GLおよ
びドレイン線DLとの各交差部にも、同様に1対の双方
向ダイオードが配置されている。また、ゲート配線GL
およびドレイン配線DLの両端部において、双方向ダイ
オードが配置され、共通線CW1、CW2に接続されて
いる。また、共通線CW1とCW2とは、少なくとも1
箇所(ここでは角部の4箇所)で短絡線SBにより電気
的に接続されている。さらに、切断線CTの外側の、最
外周に、共通線CW1、CW2やゲート配線GL、ドレ
イン配線DLと電気的に接続しないで、外部からの静電
気の侵入防止用のガードリングGRが設けられている。
【0040】図7は、非線形抵抗素子として使用される
双方向TFTダイオードの回路構成図で、図1に示す双
方向ダイオードの具体的構成例としての2端子動作薄膜
トランジスタを示す。このように2個の2端子動作薄膜
トランジスタで構成されるダイオードDOを互いに逆向
きに並列に配置して、非線形な電流−電圧特性を有する
非線形抵抗素子を構成し、配線に静電気が侵入した場
合、静電気を双方向に共通線CW1(CW2)の方へ流
すようになっている。なお、TFTダイオードの代わり
に、MIM素子等を用いてもよいことはもちろんであ
る。
【0041】このような構成により、本実施の形態で
は、まず、共通線CW1、CW2を2重に設けたので、
静電気により液晶表示素子内部に発生する電位分布を緩
和する能力を増大させることができる。
【0042】なお、共通線に断線が発生すると、保護回
路としての機能が大幅に低下する。本実施の形態では、
共通線を2重に設けたので、一方が断線しても、保護回
路が問題なく動作し、保護効果を向上することができ
る。また、共通線CW1、CW2をリング状に形成して
いるが、共通線の持つ抵抗や容量により電位分布を緩和
する能力が低下する。本実施の形態では、共通線CW1
とCW2とを、少なくとも任意の1箇所で電気的に接続
することにより、一方が断線しても、共通線の自己救済
効果が得られる。
【0043】また、ダイオードが破壊されて短絡が発生
した場合、共通線とゲート配線またはドレイン配線の短
絡となる。これが2箇所あれば、見かけ上、ゲート配線
とドレイン配線間の短絡欠陥となる。これに対しては、
例えば検査工程にて、まず共通線とゲート配線またはド
レイン配線の短絡検査を実施して、短絡の有無を検査す
る(後述の実施の形態5の図6参照)。ついで、短絡が
検出された場合は、当該ゲート配線またはドレイン配線
の両脇にて共通線を切断することにより救済することが
でき、かつ、保護回路も正常に動作する。
【0044】また、本実施の形態では、最外周に配線と
接続していないガードリングGRを設けているので、外
部から静電気が液晶表示素子に直接侵入するのを防止す
ることができる。また、ガラス等からなる液晶表示基板
の切断線CTを、配線とガードリングGRとの間に配置
し、配線が切断線CTを横切って形成されていないの
で、基板切断時に配線が切断されず、配線の損傷を防止
することができる。
【0045】実施の形態2 図2は、本発明の実施の形態2を示す液晶表示素子の一
方の液晶表示基板に形成された配線の等価回路の概略図
である。
【0046】本実施の形態は、図1に示した実施の形態
1において、設置するダイオードDOの数を最小限にし
たものである。すなわち、図2に示すように、すべての
ゲート配線GLおよびドレイン配線DLは、第1の共通
線CW1およびCW2に対してそれぞれ計2個の順方向
と逆方向のダイオードDOにより電気的に接続されてい
る。つまり、各ゲート配線GLおよび各ドレイン配線D
Lは、表示領域を挟んでそれらの両端部で、それぞれ逆
方向のダイオードDO1個を介して、共通線CW1およ
びCW2にそれぞれ接続されている。その他の構成は実
施の形態1と同じである。
【0047】なお、前述のように、ダイオードのサイズ
は、画素の薄膜トランジスタTFTと比較して大きくす
る必要があり、多数のダイオードにより多くのスペース
が占有される。本実施の形態では、設置するダイオード
DOの数を最小限にし、占有スペースを縮小できるの
で、高精細の液晶表示素子あるいはチップオンガラス方
式の液晶表示素子(つぎの図3に示す実施の形態3参
照)等のように、ダイオードの設置スペースが制限され
る場合に有効である。
【0048】実施の形態3 図3は、本発明の実施の形態3を示すチップオンガラス
方式の液晶表示素子の一方の液晶表示基板に形成された
配線の等価回路の概略図である。本実施の形態は、図2
に示した実施の形態2をチップオンガラス方式の液晶表
示素子に適用した例である。
【0049】ICG、ICD、FPCG、FPCDはそ
れぞれ2枚の液晶表示基板を組み合わせて液晶表示素子
を完成させた後、実装される部品の設置位置を示す。す
なわち、ICGはゲート線駆動用ICが実装される位
置、ICDはドレイン線駆動用ICが実装される位置、
FPCGはゲート線駆動用IC(ICG)に外部から動
作信号を入力するフレキシブル配線基板が実装される位
置、FPCDはドレイン線駆動用IC(ICD)に外部
から動作信号を入力するフレキシブル配線基板が実装さ
れる位置、IPGはフレキシブル配線基板(FPCG)
の出力端子および駆動用IC(ICG)の入力バンプが
接続される入力端子、IPDはフレキシブル配線基板
(FPCD)の出力端子および駆動用IC(ICD)の
入力バンプが接続される入力端子である。
【0050】チップオンガラス方式では、ゲート配線G
Lおよびドレイン配線DLを駆動する外部駆動回路、す
なわち駆動用ICを液晶表示基板の上に直付けする構成
を採る。ゲート線駆動用IC(ICG)下面にもうけら
れた各電極バンプは、入力端子IGPとゲート端子GT
Mに接続され、ドレイン線駆動用IC(ICD)下面に
もうけられた各電極バンプは、入力端子IDPとドレイ
ン端子DTMに接続される。駆動用IC(ICG、IC
D)の取り付け後、さらに、入力端子IGPもしくはI
DPに外部から動作信号を与えるためのフレキシブル配
線基板(FPCG、FPCD)が取り付けられる。この
ため、ゲート端子GTMと入力端子IPG、およびドレ
イン端子DTMと入力端子IPDとは、各駆動用IC
(ICG、ICD)の辺に沿って該辺と直角方向に、そ
れぞれ平行に隣合って配置されている。また、液晶表示
基板の切断線CTは、入力端子IPG、IPDの外側に
設けられ、さらにその外側にガードリングGRを設けた
構成になっている。
【0051】実施の形態4 図4は、本発明の実施の形態4を示す液晶表示素子の一
方の液晶表示基板に形成された配線の等価回路の概略図
である。
【0052】本実施の形態では、図2に示した実施の形
態2において、第2の共通線とガードリングとを共用さ
せたものである。この場合、切断線としては、切断線C
T1とCT2が有り得、どちらにしてもよい。
【0053】実施の形態5 図5は、本発明の実施の形態5を示す液晶表示素子の一
方の液晶表示基板に形成された配線の等価回路の概略図
である。
【0054】CWは共通線、GGRはゲート配線用ガー
ドリング、DGR1、DGR2はドレイン配線用ガード
リング、GRは配線が接続されていないガードリングで
ある。
【0055】本実施の形態では、図5に示すように、ゲ
ート配線GLおよびドレイン配線DLと共通線CWとの
交差部に、ダイオードDOを1個ずつ配置したものであ
り、共通線CWに沿って順方向と逆方向のダイオードD
Oを互い違いに接続している。したがって、隣接するす
べてのゲート配線GLおよびドレイン配線DLは、共通
線CWとダイオードDOを介して、図5の楕円状矢印に
示すごとく、電気的に特定方向に閉じたループを成すよ
うに接続されている。また、ゲート配線GLとドレイン
配線DLは、すべての組み合わせにおいて、共通線CW
を介し、2個のダイオードDOで双方向に接続された構
成となっている。これにより、外部から静電気が侵入し
た場合でも、また、液晶表示素子内に蓄積された電荷が
外部に放電される場合でも、静電気がループ状に速やか
に分散され、また、ゲート配線GLとドレイン配線DL
間の電位差も緩和されるので、静電気に対する抑制効果
が高く、従来構成と比較しても効果が薄れることはな
い。また、ダイオードDOをゲート配線GLおよびドレ
イン配線DLの両端に1個ずつ分散させて配置すること
により、ダイオードの数を大幅に減らすことができ、ダ
イオードの設置スペースが制限される高精細やチップオ
ンガラス方式の液晶表示素子に有利である。
【0056】また、本実施の形態におけるガードリング
は、ゲート配線用ガードリングGGR、ドレイン配線用
ガードリングDGR1、DGR2および配線に接続しな
いガードリングGRのように、分離して配置されてい
る。すなわち、ゲート配線GLは、ゲート配線用ガード
リングGGRと共に、見かけ上櫛形をなし、ドレイン配
線DLも、ドレイン配線用ガードリングDGR1、DG
R2と共に、それぞれ見かけ上櫛形を成し、2個の櫛形
が組み合わされた形状を成している。このような構成に
することで、ゲート配線GLとドレイン配線DL間、お
よび隣接するドレイン配線DL間の抵抗を測定する簡
易、安価でスループットの高い配線間の短絡検査が可能
となる。
【0057】図6は、本発明の実施の形態5における配
線間短絡検査の方法の一例を説明する図である。
【0058】例えば、ゲート配線GLとドレイン配線D
L間の短絡検査を行なう場合、ゲート配線用ガードリン
グGGRに正電位を与え、ドレイン配線用ガードリング
DGR2をグランドとして、この間の抵抗を測定するこ
とにより可能となる。同様にして、ゲート配線用ガード
リングGGRとドレイン配線用ガードリングDGR1
間、ドレイン配線用ガードリングDGR1とDGR2間
の抵抗を同様に測定することにより、すべての配線間の
短絡検査が容易に実施できる。なお、短絡検査する配線
間のダイオードDOに順方向電圧をかけずに検査するこ
とができる。すなわち、ドレイン配線DL側のダイオー
ドDOには常に逆バイアスの電圧を与えればよい。ダイ
オードに逆バイアス電圧を与えた場合の抵抗は1010
1012Ωのオーダーであり、これに対して配線抵抗は数
kΩ〜数10kΩであるため、充分に判別することがで
きる。
【0059】ただし、本実施の形態では、配線間の簡易
な検査を考慮した例であり、例えば画素欠陥が判別可能
なアレイテスタ等を採用する検査を前提とすれば、同一
ゲート配線GLまたはドレイン配線DL上のダイオード
DOの向きを揃えれば、他はランダムにダイオードを配
置してよい。
【0060】なお、図5に示した実施の形態において、
液晶表示基板の切断線CTをガードリングGGR、DG
R1、DGR2、あるいはGRの外側に配置してもよ
い。
【0061】《マトリクス部の概要》図8は本発明が適
用可能なアクティブマトリクス方式カラー液晶表示装置
の一画素とその周辺を示す平面図、前にも述べた図9
(a)〜(c)はマトリクスの画素部を中央にして(図
8の9b−9b切断線における断面図)、両側に液晶表
示素子角付近と映像信号端子部付近を示す断面図であ
る。
【0062】図8に示すように、各画素は隣接する2本
の走査信号線(ゲート信号線または水平信号線)GL
と、隣接する2本の映像信号線(ドレイン信号線または
垂直信号線)DLとの交差領域内(4本の信号線で囲ま
れた領域内)に配置されている。各画素は薄膜トランジ
スタTFT、透明画素電極ITO1および保持容量素子
Caddを含む。走査信号線GLは図では左右方向に延在
し、上下方向に複数本配置されている。映像信号線DL
は上下方向に延在し、左右方向に複数本配置されてい
る。
【0063】図9に示すように、液晶層LCを基準にし
て下部透明ガラス基板SUB1側には薄膜トランジスタ
TFTおよび透明画素電極ITO1が形成され、上部透
明ガラス基板SUB2側にはカラーフィルタFIL、遮
光用ブラックマトリクスパターンBMが形成されてい
る。透明ガラス基板SUB1、SUB2の両面にはディ
ップ処理等によって形成された酸化シリコン膜SIOが
設けられている。
【0064】上部透明ガラス基板SUB2の内側(液晶
LC側)の表面には、ブラックマトリクスBM、カラー
フィルタFIL、保護膜PSV2、共通透明画素電極I
TO2(COM)および上部配向膜ORI2が順次積層
して設けられている。
【0065】《マトリクス周辺の概要》図10は上下の
ガラス基板SUB1、SUB2を含む表示パネルPNL
のマトリクス(AR)周辺部を誇張した要部平面を示す
図である。また、図9は図8の9b−9b切断線におけ
る断面を中央にして、左側に銀ペースト材AGPによっ
て下部透明ガラス基板SUB1側の引出配線INTとの
接続部を含むパネルの角部における断面を、右側に映像
信号駆動回路が接続されるべき外部接続端子DTM付近
の断面を示す図である。
【0066】このパネルの製造では、小さいサイズであ
ればスループット向上のため、1枚のガラス基板で複数
個分のデバイスを同時に加工してから分割し、大きいサ
イズであれば製造設備の共用のためどの品種でも標準化
された大きさのガラス基板を加工してから各品種に合っ
たサイズに小さくし、いずれの場合も一通りの工程を経
てからガラスを切断する。図10は後者の例を示すもの
で、上下基板SUB1、SUB2の切断後を表してお
り、LNは両基板の切断前の縁を示す。この場合、完成
状態では外部接続端子群Tg、Td(添字略)が存在す
る(図で上下辺と左辺の)部分はそれらを露出するよう
に上側基板SUB2の大きさが下側基板SUB1よりも
内側に制限されている。端子群Tg、Tdはそれぞれ後
述する走査回路接続用端子GTM、映像信号回路接続用
端子DTMとそれらの引出配線部を集積回路チップCH
Iが搭載されたテープキャリアパッケージTCPの単位
に複数本まとめて名付けたものである。各群のマトリク
ス部から外部接続端子部に至るまでの引出配線は、両端
に近づくにつれ傾斜している。これは、パッケージTC
Pの配列ピッチ及び各パッケージTCPにおける接続端
子ピッチに表示パネルPNLの端子DTM、GTMを合
せるためである。
【0067】透明ガラス基板SUB1、SUB2の間に
はその縁に沿って、液晶封入口INJを除き、液晶LC
を封止するようにシールパターンSLが形成される。シ
ール材は例えばエポキシ樹脂から成る。上部透明ガラス
基板SUB2側の共通透明画素電極ITO2は、少なく
とも一箇所において、本実施例ではパネルの4角で銀ペ
ースト材AGPによって下部透明ガラス基板SUB1側
に形成されたその引出配線INTに接続されている。こ
の引出配線INTは後述するゲート端子GTM、ドレイ
ン端子DTMと同一製造工程で形成される。
【0068】配向膜ORI1、ORI2、透明画素電極
ITO1、共通透明画素電極ITO2、それぞれの層
は、シールパターンSLの内側に形成される。偏光板P
OL1、POL2はそれぞれ下部透明ガラス基板SUB
1、上部透明ガラス基板SUB2の外側の表面に形成さ
れている。液晶LCは液晶分子の向きを設定する下部配
向膜ORI1と上部配向膜ORI2との間でシールパタ
ーンSLで仕切られた領域に封入されている。下部配向
膜ORI1は下部透明ガラス基板SUB1側の保護膜P
SV1の上部に形成される。
【0069】この液晶表示装置は、下部透明ガラス基板
SUB1側、上部透明ガラス基板SUB2側で別個に種
々の層を積み重ね、シールパターンSLを基板SUB2
側に形成し、下部透明ガラス基板SUB1と上部透明ガ
ラス基板SUB2とを重ね合せ、シール材SLの開口部
INJから液晶LCを注入し、注入口INJをエポキシ
樹脂などで封止し、上下基板を切断することによって組
み立てられる。
【0070】《薄膜トランジスタTFT》つぎに、図
8、図9に戻り、TFT基板SUB1側の構成を詳しく
説明する。
【0071】薄膜トランジスタTFTは、ゲート電極G
Tに正のバイアスを印加すると、ソース−ドレイン間の
チャネル抵抗が小さくなり、バイアスを零にすると、チ
ャネル抵抗は大きくなるように動作する。
【0072】各画素には複数(2つ)の薄膜トランジス
タTFT1、TFT2が冗長して設けられる。薄膜トラ
ンジスタTFT1、TFT2のそれぞれは、実質的に同
一サイズ(チャネル長、チャネル幅が同じ)で構成さ
れ、ゲート電極GT、ゲート絶縁膜GI、i型(真性、
intrinsic、導電型決定不純物がドープされていない)
非晶質シリコン(Si)から成るi型半導体層AS、一
対のソース電極SD1、ドレイン電極SD2を有す。な
お、ソース、ドレインは本来その間のバイアス極性によ
って決まるもので、この液晶表示装置の回路ではその極
性は動作中反転するので、ソース、ドレインは動作中入
れ替わると理解されたい。しかし、以下の説明では、便
宜上一方をソース、他方をドレインと固定して表現す
る。
【0073】《ゲート電極GT》ゲート電極GTは走査
信号線GLから垂直方向に突出する形状で構成されてい
る(T字形状に分岐されている)。ゲート電極GTは薄
膜トランジスタTFT1、TFT2のそれぞれの能動領
域を越えるよう突出している。薄膜トランジスタTFT
1、TFT2のそれぞれのゲート電極GTは、一体に
(共通のゲート電極として)構成されており、走査信号
線GLに連続して形成されている。本例では、ゲート電
極GTは、単層の第2導電膜g2で形成されている。第
2導電膜g2としては例えばスパッタで形成されたアル
ミニウム(Al)膜が用いられ、その上にはAlの陽極
酸化膜AOFが設けられている。
【0074】このゲート電極GTはi型半導体層ASを
完全に覆うよう(下方からみて)それより大き目に形成
され、i型半導体層ASに外光やバックライト光が当た
らないよう工夫されている。
【0075】《走査信号線GL》走査信号線GLは第2
導電膜g2で構成されている。この走査信号線GLの第
2導電膜g2はゲート電極GTの第2導電膜g2と同一
製造工程で形成され、かつ一体に構成されている。ま
た、走査信号線GL上にもAlの陽極酸化膜AOFが設
けられている。
【0076】《絶縁膜GI》絶縁膜GIは、薄膜トラン
ジスタTFT1、TFT2において、ゲート電極GTと
共に半導体層ASに電界を与えるためのゲート絶縁膜と
して使用される。絶縁膜GIはゲート電極GTおよび走
査信号線GLの上層に形成されている。絶縁膜GIとし
ては例えばプラズマCVDで形成された窒化シリコン膜
が選ばれ、1200〜2700Åの厚さに(本実施例で
は、2000Å程度)形成される。ゲート絶縁膜GI
は、マトリクス部ARの全体を囲むように形成され、周
辺部は外部接続端子DTM、GTMを露出するよう除去
されている。絶縁膜GIは走査信号線GLと映像信号線
DLの電気的絶縁にも寄与している。
【0077】《i型半導体層AS》i型半導体層AS
は、本例では薄膜トランジスタTFT1、TFT2のそ
れぞれに独立した島となるよう形成され、非晶質シリコ
ンで、200〜2200Åの厚さに(本実施例では、2
000Å程度の膜厚)で形成される。層d0はオーミッ
クコンタクト用のリン(P)をドープしたN+型非晶質
シリコン半導体層であり、下側にi型半導体層ASが存
在し、上側に導電層d2(d3)が存在するところのみ
に残されている。
【0078】i型半導体層ASは走査信号線GLと映像
信号線DLとの交差部(クロスオーバ部)の両者間にも
設けられている。この交差部のi型半導体層ASは交差
部における走査信号線GLと映像信号線DLとの短絡を
低減する。
【0079】《透明画素電極ITO1》透明画素電極I
TO1は液晶表示部の画素電極の一方を構成する。
【0080】透明画素電極ITO1は薄膜トランジスタ
TFT1のソース電極SD1および薄膜トランジスタT
FT2のソース電極SD1の両方に接続されている。こ
のため、薄膜トランジスタTFT1、TFT2のうちの
1つに欠陥が発生しても、その欠陥が副作用をもたらす
場合はレーザ光等によって適切な箇所を切断し、そうで
ない場合は他方の薄膜トランジスタが正常に動作してい
るので放置すれば良い。透明画素電極ITO1は第1導
電膜d1によって構成されており、この第1導電膜d1
はスパッタリングで形成された透明導電膜(Indium-Tin
-Oxide ITO:ネサ膜)からなり、1000〜200
0Åの厚さに(本実施例では、1400Å程度の膜厚)
形成される。
【0081】《ソース電極SD1、ドレイン電極SD
2》ソース電極SD1、ドレイン電極SD2のそれぞれ
は、N+型半導体層d0に接触する第2導電膜d2とそ
の上に形成された第3導電膜d3とから構成されてい
る。
【0082】第2導電膜d2はスパッタで形成したクロ
ム(Cr)膜を用い、500〜1000Åの厚さに(本
実施例では、600Å程度)で形成される。Cr膜は膜
厚を厚く形成するとストレスが大きくなるので、200
0Å程度の膜厚を越えない範囲で形成する。Cr膜はN
+型半導体層d0との接着性を良好にし、第3導電膜d
3のAlがN+型半導体層d0に拡散することを防止す
る(いわゆるバリア層の)目的で使用される。第2導電
膜d2として、Cr膜の他に高融点金属(Mo、Ti、
Ta、W)膜、高融点金属シリサイド(MoSi2、T
iSi2、TaSi2、WSi2)膜を用いてもよい。
【0083】第3導電膜d3はAlのスパッタリングで
3000〜5000Åの厚さに(本実施例では、400
0Å程度)形成される。Al膜はCr膜に比べてストレ
スが小さく、厚い膜厚に形成することが可能で、ソース
電極SD1、ドレイン電極SD2および映像信号線DL
の抵抗値を低減したり、ゲート電極GTやi型半導体層
ASに起因する段差乗り越えを確実にする(ステップカ
バーレッジを良くする)働きがある。
【0084】第2導電膜d2、第3導電膜d3を同じマ
スクパターンでパターニングした後、同じマスクを用い
て、あるいは第2導電膜d2、第3導電膜d3をマスク
として、N+型半導体層d0が除去される。つまり、i
型半導体層AS上に残っていたN+型半導体層d0は第
2導電膜d2、第3導電膜d3以外の部分がセルフアラ
インで除去される。このとき、N+型半導体層d0はそ
の厚さ分はすべて除去されるようエッチングされるの
で、i型半導体層ASも若干その表面部分がエッチング
されるが、その程度はエッチング時間で制御すればよ
い。
【0085】《映像信号線DL》映像信号線DLはソー
ス電極SD1、ドレイン電極SD2と同層の第2導電膜
d2、第3導電膜d3で構成されている。
【0086】《保護膜PSV1》薄膜トランジスタTF
Tおよび透明画素電極ITO1上には保護膜PSV1が
設けられている。保護膜PSV1は主に薄膜トランジス
タTFTを湿気等から保護するために形成されており、
透明性が高くしかも耐湿性の良いものを使用する。保護
膜PSV1はたとえばプラズマCVD装置で形成した酸
化シリコン膜や窒化シリコン膜で形成されており、1μ
m程度の膜厚で形成する。
【0087】保護膜PSV1は、マトリクス部ARの全
体を囲むように形成され、周辺部は外部接続端子DT
M、GTMを露出するよう除去され、また上基板側SU
B2の共通電極COMを下側基板SUB1の外部接続端
子接続用引出配線INTに銀ペーストAGPで接続する
部分も除去されている。保護膜PSV1とゲート絶縁膜
GIの厚さ関係に関しては、前者は保護効果を考え厚く
され、後者はトランジスタの相互コンダクタンスgmを
薄くされる。したがって、保護効果の高い保護膜PSV
1は周辺部もできるだけ広い範囲に亘って保護するよう
ゲート絶縁膜GIよりも大きく形成されている。
【0088】《遮光膜BM》上部透明ガラス基板SUB
2側には、外部光又はバックライト光がi型半導体層A
Sに入射しないよう遮光膜BMが設けられている。図8
に示す遮光膜BMの閉じた多角形の輪郭線は、その内側
が遮光膜BMが形成されない開口を示している。遮光膜
BMは光に対する遮蔽性が高いたとえばアルミニウム膜
やクロム膜等で形成されており、本実施例ではクロム膜
がスパッタリングで1300Å程度の厚さに形成され
る。
【0089】したがって、薄膜トランジスタTFT1、
TFT2のi型半導体層ASは上下にある遮光膜BMお
よび大き目のゲート電極GTによってサンドイッチにさ
れ、外部の自然光やバックライト光が当たらなくなる。
遮光膜BMは各画素の周囲に格子状に形成され、この格
子で1画素の有効表示領域が仕切られている。したがっ
て、各画素の輪郭が遮光膜BMによってはっきりとし、
コントラストが向上する。つまり、遮光膜BMはi型半
導体層ASに対する遮光とブラックマトリクスとの2つ
の機能をもつ。
【0090】透明画素電極ITO1のラビング方向の根
本側のエッジ部分(図8右下部分)も遮光膜BMによっ
て遮光されているので、上記部分にドメインが発生した
としても、ドメインが見えないので、表示特性が劣化す
ることはない。
【0091】遮光膜BMは図10に示すように周辺部に
も額縁状に形成され、そのパターンはドット状に複数の
開口を設けた図8に示すマトリクス部のパターンと連続
して形成されている。周辺部の遮光膜BMは図9、図1
0に示すように、シール部SLの外側に延長され、パソ
コン等の実装機に起因する反射光等の漏れ光がマトリク
ス部に入り込むのを防いでいる。他方、この遮光膜BM
は基板SUB2の縁よりも約0.3〜1.0mm程内側
に留められ、基板SUB2の切断領域を避けて形成され
ている。
【0092】《カラーフィルタFIL》カラーフィルタ
FILは画素に対向する位置に赤、緑、青の繰り返しで
ストライプ状に形成される。カラーフィルタFILは透
明画素電極ITO1のすべてを覆うように大き目に形成
され、遮光膜BMはカラーフィルタFILおよび透明画
素電極ITO1のエッジ部分と重なるよう透明画素電極
ITO1の周縁部より内側に形成されている。
【0093】カラーフィルタFILはつぎのように形成
することができる。まず、上部透明ガラス基板SUB2
の表面にアクリル系樹脂等の染色基材を形成し、フォト
リソグラフィ技術で赤色フィルタ形成領域以外の染色基
材を除去する。この後、染色基材を赤色染料で染め、固
着処理を施し、赤色フィルタRを形成する。つぎに、同
様な工程を施すことによって、緑色フィルタG、青色フ
ィルタBを順次形成する。
【0094】《保護膜PSV2》保護膜PSV2はカラ
ーフィルタFILの染料が液晶LCに漏れることを防止
するために設けられている。保護膜PSV2はたとえば
アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の透明樹脂材料で形成さ
れている。
【0095】《共通透明画素電極ITO2》共通透明画
素電極ITO2は、下部透明ガラス基板SUB1側に画
素ごとに設けられた透明画素電極ITO1に対向し、液
晶LCの光学的な状態は各画素電極ITO1と共通透明
画素電極ITO2との間の電位差(電界)に応答して変
化する。この共通透明画素電極ITO2にはコモン電圧
Vcomが印加されるように構成されている。本実施例で
は、コモン電圧Vcomは映像信号線DLに印加される最
小レベルの駆動電圧Vdminと最大レベルの駆動電圧V
dmaxとの中間直流電位に設定されるが、映像信号駆動
回路で使用される集積回路の電源電圧を約半分に低減し
たい場合は、交流電圧を印加すれば良い。なお、共通透
明画素電極ITO2の平面形状は図10を参照された
い。
【0096】《液晶表示モジュールの全体構成》図11
は、液晶表示モジュールMDLの分解斜視図である。
【0097】SHDは金属板から成るシールドケース
(メタルフレームとも称す)、WDは表示窓、INS1
〜3は絶縁シート、PCB1〜3は回路基板(PCB1
はドレイン側回路基板、PCB2はゲート側回路基板、
PCB3はインターフェイス回路基板)、JNは回路基
板PCB1〜3どうしを電気的に接続するジョイナ、T
CP1、TCP2はテープキャリアパッケージ、PNL
は液晶表示パネル、GCはゴムクッション、ILSは遮
光スペーサ、PRSはプリズムシート、SPSは拡散シ
ート、GLBは導光板、RFSは反射シート、MCAは
一体成型により形成された下側ケース(モールドケー
ス)、LPは蛍光管、LPCはランプケーブル、GBは
蛍光管LPを支持するゴムブッシュであり、図に示すよ
うな上下の配置関係で各部材が積み重ねられて液晶表示
モジュールMDLが組み立てられる。
【0098】モジュールMDLは、下側ケースMCA、
シールドケースSHDの2種の収納・保持部材を有す
る。絶縁シートINS1〜3、回路基板PCB1〜3、
液晶表示パネルPNLを収納、固定した金属製シールド
ケースSHDと、蛍光管LP、導光板GLB、プリズム
シートPRS等から成るバックライトBLを収納した下
側ケースMCAとを合体させることにより、モジュール
MDLが組み立てられる。
【0099】図12は液晶表示モジュールMDLを実装
したノートブック型のパソコン、あるいはワープロの斜
視図である。
【0100】以上本発明を実施例に基づいて具体的に説
明したが、本発明は前記実施例に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
あることは勿論である。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基板切断後も静電気保護回路を有するので、基板切断後
の工程においても静電気保護効果を有する。また、共通
線を2重に形成することにより、非線形抵抗素子の短絡
や共通線の断線等の欠陥を補償することができる。ま
た、順方向と逆方向の非線形抵抗素子を1個ずつ分散配
置することにより、非線形抵抗素子の占有スペースを縮
小できる。また、隣接する平行なゲート線あるいはドレ
イン線が、共通線と非線形抵抗素子を介して、電気的に
特定方向に閉ループを成すようにすることにより、静電
気がループ状に速やかに分散されるので、静電気に対す
る抑制効果が高い。さらに、共通線の外側に、ゲート線
あるいはドレイン線の一端が短絡された短絡線を電気的
に分離して設けることにより、簡易、安価でスループッ
トの高い配線間の抵抗測定による短絡検査を容易に行な
うことができる。このように、静電気保護回路の安定し
た動作が得られ、歩留りとスループットが向上し、静電
気に対して強い高精細アクティブマトリクス方式液晶表
示素子を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示す液晶表示素子の一
方の液晶表示基板に形成された配線の等価回路の概略図
である。
【図2】本発明の実施の形態2を示す液晶表示素子の一
方の液晶表示基板に形成された配線の等価回路の概略図
である。
【図3】本発明の実施の形態3を示すCOG方式の液晶
表示素子の一方の液晶表示基板に形成された配線の等価
回路の概略図である。
【図4】本発明の実施の形態4を示す液晶表示素子の一
方の液晶表示基板に形成された配線の等価回路の概略図
である。
【図5】本発明の実施の形態5を示す液晶表示素子の一
方の液晶表示基板に形成された配線の等価回路の概略図
である。
【図6】本発明の実施の形態5における配線間短絡検査
の方法の一例を説明する図である。
【図7】(a)、(b)はそれぞれ本発明による非線形
抵抗素子として使用される双方向TFTダイオードの一
例の回路構成図である。
【図8】本発明が適用可能なアクティブマトリックス方
式のカラー液晶表示装置の液晶表示部の一画素とその周
辺を示す要部平面図である。
【図9】マトリクスの画素部を中央に、両側にパネル角
付近と映像信号端子部付近を示す断面図である。
【図10】表示パネルのマトリクス周辺部の構成を説明
するための周辺部をやや誇張しさらに具体的に説明する
ためのパネル平面図である。
【図11】液晶表示モジュールの分解斜視図である。
【図12】液晶表示モジュールを実装したノートブック
型のパソコンあるいはワープロの斜視図である。
【図13】従来の静電気保護回路の一例を示す概略図で
ある。
【符号の説明】
GL…ゲート配線、DL…ドレイン配線、TFT…薄膜
トランジスタ、ITO1…画素電極、GTM…ゲート端
子、DTM…ドレイン端子、CW1…第1の共通線、C
W2…第2の共通線、DO…ダイオード、GR…ガード
リング、SB…短絡線、CT…液晶表示基板の切断線、
CW…共通線、GGR…ゲート配線用ガードリング、D
GR1、DGR2…ドレイン配線用ガードリング。
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 泰 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶層を介して互いに対向配置される液晶
    表示素子を構成する2枚の液晶表示基板のうち、一方の
    前記液晶表示基板の前記液晶層側の面上に、x方向に延
    在し、y方向に並設された複数のゲート線群と、該ゲー
    ト線群と絶縁されてy方向に延在し、x方向に並設され
    たドレイン線群とが形成され、前記ゲート線群と前記ド
    レイン線群とが交差する領域によって表示領域が構成さ
    れ、前記ゲート線と前記ドレイン線とで囲まれる領域に
    それぞれ薄膜トランジスタと画素電極とが形成された液
    晶表示装置において、 前記表示領域の外周に少なくとも2重の共通線が形成さ
    れ、かつ、 前記各共通線と、前記ゲート線および前記ドレイン線と
    が、それらの交差部近傍で少なくとも1個の非線形抵抗
    素子を介して電気的に接続されていることを特徴とする
    液晶表示装置。
  2. 【請求項2】前記少なくとも2重の共通線が、互いに少
    なくとも1箇所で短絡線により電気的に接続されている
    ことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】前記ゲート線および前記ドレイン線の両端
    部の、前記各共通線との交差部近傍に、該各共通線に対
    して、順方向と逆方向の前記非線形抵抗素子が1個ずつ
    配置されていることを特徴とする請求項1記載の液晶表
    示装置。
  4. 【請求項4】前記一方の前記液晶表示基板の切断線が、
    前記2重の共通線の外側に位置することを特徴とする請
    求項1記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】前記一方の前記液晶表示基板の切断線が、
    前記共通線との前記共通線との間に位置することを特徴
    とする請求項1記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】液晶層を介して互いに対向配置される液晶
    表示素子を構成する2枚の液晶表示基板のうち、一方の
    前記液晶表示基板の前記液晶層側の面上に、x方向に延
    在し、y方向に並設された複数のゲート線群と、該ゲー
    ト線群と絶縁されてy方向に延在し、x方向に並設され
    たドレイン線群とが形成され、前記ゲート線群と前記ド
    レイン線群とが交差する領域によって表示領域が構成さ
    れ、前記ゲート線と前記ドレイン線とで囲まれる領域に
    それぞれ薄膜トランジスタと画素電極とが形成された液
    晶表示装置において、 前記表示領域の外周に少なくとも1重の共通線が形成さ
    れ、 前記共通線と、前記ゲート線および前記ドレイン線と
    が、それらの交差部近傍で少なくとも1個の非線形抵抗
    素子を介して電気的に接続され、かつ、 前記ゲート線および前記ドレイン線の両端部の、前記共
    通線との交差部近傍に、該共通線に対して、順方向と逆
    方向の前記非線形抵抗素子が1個ずつ配置されているこ
    とを特徴とする液晶表示装置。
  7. 【請求項7】液晶層を介して互いに対向配置される液晶
    表示素子を構成する2枚の液晶表示基板のうち、一方の
    前記液晶表示基板の前記液晶層側の面上に、x方向に延
    在し、y方向に並設された複数のゲート線群と、該ゲー
    ト線群と絶縁されてy方向に延在し、x方向に並設され
    たドレイン線群とが形成され、前記ゲート線群と前記ド
    レイン線群とが交差する領域によって表示領域が構成さ
    れ、前記ゲート線と前記ドレイン線とで囲まれる領域に
    それぞれ薄膜トランジスタと画素電極とが形成された液
    晶表示装置において、 前記表示領域の外周に少なくとも1重の共通線が形成さ
    れ、 前記共通線と、前記ゲート線および前記ドレイン線と
    が、それらの交差部近傍で少なくとも1個の非線形抵抗
    素子を介して電気的に接続され、 前記ゲート線および前記ドレイン線の両端部の、前記共
    通線との交差部近傍に、該共通線に対して、順方向と逆
    方向の前記非線形抵抗素子が1個ずつ配置され、かつ、 隣接するそれぞれ平行な前記ゲート線あるいは前記ドレ
    イン線が、前記共通線と前記非線形抵抗素子を介して、
    電気的に特定方向に閉ループを成していることを特徴と
    する液晶表示装置。
  8. 【請求項8】前記共通線と前記ゲート線あるいは前記ド
    レイン線とを接続する順方向と逆方向の前記非線形抵抗
    素子が、該共通線に沿って互い違いに接続配置されてい
    ることを特徴とする請求項8記載の液晶表示装置。
  9. 【請求項9】液晶層を介して互いに対向配置される液晶
    表示素子を構成する2枚の液晶表示基板のうち、一方の
    前記液晶表示基板の前記液晶層側の面上に、x方向に延
    在し、y方向に並設された複数のゲート線群と、該ゲー
    ト線群と絶縁されてy方向に延在し、x方向に並設され
    たドレイン線群とが形成され、前記ゲート線群と前記ド
    レイン線群とが交差する領域によって表示領域が構成さ
    れ、前記ゲート線と前記ドレイン線とで囲まれる領域に
    それぞれ薄膜トランジスタと画素電極とが形成された液
    晶表示基板において、 前記表示領域の外周に少なくとも1重の共通線が形成さ
    れ、 前記共通線と、前記ゲート線および前記ドレイン線と
    が、それらの交差部近傍で少なくとも1個の非線形抵抗
    素子を介して電気的に接続され、 前記ゲート線および前記ドレイン線の両端部の、前記共
    通線との交差部近傍に、該共通線に対して、順方向と逆
    方向の前記非線形抵抗素子が1個ずつ配置され、 隣接する前記ゲート線あるいは前記ドレイン線が、前記
    共通線と前記非線形抵抗素子を介して、電気的に特定方
    向に閉ループを成し、かつ、 前記共通線の外側に設けられ、前記ゲート線の一端が短
    絡された第1の短絡線と、前記ドレイン線の一端が短絡
    された第2の短絡線とを有し、該第1の短絡線と該第2
    の短絡線とは電気的に分離されていることを特徴とする
    液晶表示基板。
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