JPH06258647A - 液晶表示装置およびその製造方法 - Google Patents

液晶表示装置およびその製造方法

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JPH06258647A
JPH06258647A JP4684193A JP4684193A JPH06258647A JP H06258647 A JPH06258647 A JP H06258647A JP 4684193 A JP4684193 A JP 4684193A JP 4684193 A JP4684193 A JP 4684193A JP H06258647 A JPH06258647 A JP H06258647A
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JP
Japan
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liquid crystal
black mask
crystal display
display device
film
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JP4684193A
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English (en)
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Kenichi Shimada
賢一 島田
Takashi Yajima
敬司 矢島
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Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
Japan Display Inc
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Hitachi Device Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高コントラストを図り表示品質を向上させた
液晶表示装置を得る。 【構成】 薄膜トランジスタTFT,駆動電極ITO
1,液晶LC,配向膜OR11を形成した透明基板SU
B1と、ブラックマスクBM,3色(R,G,B)のカ
ラーフィルタFIL,画素周縁に吸光性を持たせるため
のブラックマスクBM,共通電極ITO2,配向膜OR
12を形成した透明基板SUB2の間に液晶LCを注入
し、シール材SLで封止してなり、前記透明基板SUB
1と透明基板SUB2との間に介在して両者の間隔を一
定に保つための透明な材料のスペーサSPCを前記ブラ
ックマスクBMの部分に配置した。 【効果】 スペーサによる光の漏れが発生することがな
くなり、選択部と非選択部のコントラスト比が大きくな
って、表示品質が著しく向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置の製造方
法に係り、特に、薄膜トランジスタ(TFT)等を使用
したアクティブ・マトリクス方式の液晶表示装置の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アクティブ・マトリクス方式の液晶表示
装置は、マトリクス状に配列された複数の画素電極のそ
れぞれに対応して非線形素子(スイッチング素子)を設
けたものである。各画素における液晶は理論的には常時
駆動(デューティ比 1.0)されているので、時分割駆動
方式を採用している、いわゆる単純マトリクス方式と比
べてアクティブ方式はコントラストが良く、特にカラー
液晶表示装置では欠かせない技術となりつつある。スイ
ッチング素子として代表的なものとしては薄膜トランジ
スタ(TFT)がある。
【0003】図25は従来技術による薄膜トランジスタ
を使用したカラー液晶表示装置の要部概略構造を説明す
るための部分断面図である。一般に、この種の液晶表示
装置は、薄膜トランジスタ(TFT)を形成した透明基
板(以下、下部透明ガラス基板ともいう)SUB1とカ
ラーフィルタFILを形成した透明基板(以下、上部透
明ガラス基板ともいう)SUB2の間に液晶LCを注入
し、シール材SLで封止してなる。
【0004】透明基板SUB1側には、駆動電極ITO
1,液晶TFT,配向膜OR11等が形成されており、
また透明基板SUB2側には少なくとも3色(R,G,
B)のカラーフィルタFIL,画素周縁に吸光性を持た
せるためのブラックマスクBM,共通電極ITO2,配
向膜OR12等が形成されており、上記配向膜OR11
とOR12との間にネマチック等の液晶LCが封入され
ている。
【0005】そして、上記液晶LCの封入層の厚さ、す
なわち透明基板SUB1と透明基板SUB2との間の間
隔を一定に保つために、表示領域にはポリマービーズ等
の透明な材料のスペーサSPCが上記間隔内に分散配置
されており、また封止部分には封止材SL内にガラスフ
ァイバー等の材料からなる封止部スペーサSPC−Eが
配置されている。
【0006】なお、薄膜トランジスタを使用したアクテ
ィブ・マトリクス方式の液晶表示装置は、例えば特開昭
63−309921号公報や、「冗長構成を採用した1
2.5型アクティブ・マトリクス方式カラー液晶ディスプ
レイ」、日経エレクトロニクス、頁193〜210、1986年12
月15日、日経マグロウヒル社発行、で知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の液晶表示装
置の製造において、液晶LCの封入層の厚さ、すなわち
透明基板SUB1と透明基板SUB2との間の間隔を一
定に保つために配置されるポリマービーズ等の透明な材
料のスペーサSPCの上記間隔への分散は、スペーサS
PCとなるポリマービーズ等を適宜の溶剤あるいは水な
どに混合し、これをスプレー法などで透明基板SUB1
または透明基板SUB2に一様に散布する方法を用いて
いた。
【0008】しかし、上記の方法により分散されたスペ
ーサSPCは基板間の全面に一様に分散されるために、
画素部にも配置されてしまう。そのため、画素部に配置
されたスペーサSPCの光屈折あるいは光反射作用によ
って選択された画素の周囲に光が漏れて、選択画素と非
選択画素間のコントラスト比が小さくなってしまい、表
示品質を劣化させるという問題があった。
【0009】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解消し、高コントラストを図って表示品質を向上させた
液晶表示装置を得ることのできる液晶表示装置とそのの
製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の液晶表示装置は、液晶LCを封入する2枚
の透明基板の間に配置するスペーサを、光吸収材である
ブラックマスク部分にのみ配置したことを特徴とする。
すなわち、薄膜トランジスタTFT,駆動電極ITO
1,液晶LC,配向膜OR11を形成した透明基板SU
B1と、ブラックマスクBM,3色(R,G,B)のカ
ラーフィルタFIL,画素周縁に吸光性を持たせるため
のブラックマスクBM,共通電極ITO2,配向膜OR
12を形成した透明基板SUB2の間に液晶LCを注入
し、シール材SLで封止してなり、前記透明基板SUB
1と透明基板SUB2との間に介在して両者の間隔を一
定に保つための透明な材料のスペーサSPCを前記ブラ
ックマスクBMの部分に配置したことを特徴とする。
【0011】また、本発明の液晶表示装置の製造方法
は、静電写真の原理を利用してブラックマスクBM部分
にのみ選択的にスペーサSPCを配置して、画素部には
スペーサSPCが存在しないようにしたことを特徴とす
る。すなわち、少なくとも前記液晶表示装置の表示領域
をカバーする大きさの感光体1に、静電写真法により一
様に電荷を帯電させ、前記ブラックマスクBMのパター
ンと同一のパターンをもつホトマスク5を介して前記感
光体1に露光を施してブラックマスクBMのパターンと
同一のパターンの電荷を残し、ブラックマスクBMパタ
ーンと同一のパターンの電荷を残した前記感光体1に、
静電的に前記所定の間隔を保持する粒径を有する透明ビ
ーズ状のスペーサSPCを吸着させ、感光体1に吸着さ
せた前記スペーサSPCを液晶表示装置を構成する透明
基板SUB2のブラックマスクBM上に静電的に転写さ
せることによって、前記スペーサSPCがブラックマス
クBM部分にのみ存在し、画素部には存在しない液晶表
示装置を得ることを特徴とする。
【0012】
【作用】上記本発明の構成とした液晶表示装置によれ
ば、光の通過しないブラックマスクBM部分に配置され
たスペーサSPCは光の通過に影響を及ぼすことが無
く、また画素部にはスペーサSPCが存在しないために
選択された画素部を通過する光は散乱を受けることがな
い。
【0013】したがって、従来のごとくスペーサによる
光の漏れが発生することがなくなり、選択部と非選択部
のコントラスト比が大きくなって、表示品質が著しく向
上する。また、本発明の製造方法は静電写真法を用いる
ために、微細なブラクマスクBM部分に対して正確なス
ペーサSPCに配置が容易かつ正確になされ、コストダ
ウンにも大きく寄与する。
【0014】
【実施例】本発明、本発明の更に他の目的及び本発明の
更に他の特徴は図面を参照した以下の説明から明らかと
なるであろう。図1は本発明による液晶表示装置の1実
施例の構造を説明する要部概略断面図であって、SUB
1は薄膜トランジスタTFTを形成した透明基板、IT
O1は駆動電極等、PSV1は保護膜、ORI1は配向
膜、SUB2はブラックマスクBM,3色カラーフィル
タFILを形成した透明基板、ITO2は共通透明電
極、PSV2は保護膜、ORI2は配向膜、SLはシー
ル材(封止材)、SPC−Eは封止部スペーサ、SPC
はスペーサ、LCは液晶である。
【0015】同図において、透明基板SUB1には駆動
電極等のITO1や保護膜PSV1、薄膜トランジスタ
TFT、配向膜ORI1が形成されている。また、透明
基板SUB2にはブラックマスクBM,3色(R,G,
B)カラーフィルタFIL、共通透明電極ITO2、保
護膜PSV2、配向膜ORI2が形成されている。
【0016】透明基板SUB1と透明基板SUB2の間
の間隔には、液晶LCが注入されており、封止部スペー
サSPC−Eを混入したシール材SLで封止されてい
る。そして、透明基板SUB1と透明基板SUB2の間
の間隔を一様に保持するために、ポリマービーズからな
るスペーサSPCが上記透明基板SUB2に形成された
ブラックマスクBM部分に配置されている。
【0017】このスペーサSPCは画素部分、すなわち
光が通過するカラーフィルタFIL部分には存在しない
ため、選択された画素を通過する光に対してスペーサS
PCにより反射、屈折あるいは散乱等の所謂光漏れを及
ぼすことがない。そのため、選択部と非選択部のコント
ラスト比が大きくなり、表示品質が大幅に向上される。
【0018】次に、本発明による液晶表示装置の製造方
法について説明する。図2〜図5は本発明による液晶表
示装置の製造方法の1実施例を説明する工程概念図であ
って、前記図1と同一符号は同一部分に対応し、1は少
なくとも前記液晶表示装置の表示領域をカバーする大き
さの感光体、11は感光体1の基体を構成する金属基
板、12は感光層、2はコロナ放電器、3は電荷、4は
露光光、5はブラックマスクBMと同一の遮光パターン
51を有するホトマスクである。
【0019】先ず、図2に示したように、感光体1に表
面全面にコロナ放電器2を用いて電荷を一様に帯電させ
る。次に、図3に示したように、一様に電荷3を帯電さ
せた感光体1にホトマスク5を介して露光光4を照射
し、パターン51部分に対応する部分を残して電荷を中
和させる。
【0020】図4はマスク露光後の感光体1にスペーサ
SPCを吸着させる工程を示し、スペーサSPCを感光
体1に振り掛けることで静電低に吸着され、電荷の残っ
た部分すなわちブラックマスクBMと同一パターンでス
ペーサSPCが被着する。スペーサSPCを吸着させた
感光体1を、図5に示したようにブラックマスクBMお
よびカラーフィルタFILを形成した透明基板SUB2
に対して位置合わせする。この位置合わせは、吸着した
スペーサSPCのパターンとブラックマスクBMとを一
致させる。
【0021】感光体1と透明基板SUB2を位置合わせ
した後、透明基板SUB2の背面からコロナ放電器2に
より電荷3を帯電させるこによって透明基板SUB2の
ブラックマスクBM側に、感光体1に被着したスペーサ
SPCと逆極性の電荷が誘起し、スペーサSPCは透明
基板SUB2のブラックマクス部分に転写される。こう
してスペーサSPCを転写した透明基板SUB2をTF
Tを形成した透明基板SUB1に組合せ、両者の間隙に
液晶LCを注入して封止材SLで封止することにより、
図1に示した液晶表示装置が構成される。
【0022】この実施例の方法によれば、微細なブラク
マスクBM部分に対して正確なスペーサSPCを容易か
つ正確に配置することが可能となる。なお、ホトマスク
はブラックマスクの形成に用いたものを利用することが
でき、帯電する電荷の極性、転写に用いる帯電極性は上
記と互いに逆極性としてもよいことが言うまでもない。
【0023】また、本発明は上記したカラー液晶表示装
置のみならず、白黒の液晶表示装置に適用することも可
能である。以下、アクティブ・マトリクス方式のカラー
液晶表示装置にこの発明を適用した実施例を説明する。
なお、以下説明する図面で、同一機能を有するものは同
一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。 《マトリクス部の概要》図6は本発明明が適用されるア
クティブ・マトリクス方式カラー液晶表示装置の1画素
とその周辺を示す平面図、図7は図6の3−3切断線に
おける断面を示す図、図8は図6の4−4切断線におけ
る断面図である。
【0024】図6に示すように、各画素は隣接する2本
の走査信号線(ゲート信号線または水平信号線)GL
と、隣接する2本の映像信号線(ドレイン信号線または
垂直信号線)DLとの交差領域内(4本の信号線で囲ま
れた領域内)に配置されている。各画素は薄膜トランジ
スタTFT、透明画素電極ITO1および保持容量素子
Caddを含む。走査信号線GLは図では左右方向に延在
し、上下方向に複数本配置されている。映像信号線DL
は上下方向に延在し、左右方向に複数本配置されてい
る。なお、ここではスペーサSPCは図示を省略してあ
る。
【0025】図7に示すように、液晶層LCを基準にし
て下部透明ガラス基板SUB1側には薄膜トランジスタ
TFTおよび透明画素電極ITO1が形成され、上部透
明ガラス基板SUB2側にはカラーフィルタFIL、遮
光用ブラックマトリクスパターンBMが形成されてい
る。透明ガラス基板SUB1、SUB2の両面にはディ
ップ処理等によって形成された酸化シリコン膜SIOが
設けられている。
【0026】上部透明ガラス基板SUB2の内側(液晶
LC側)の表面には、遮光膜BM、カラーフィルタFI
L、保護膜PSV2、共通透明画素電極ITO2(CO
M)および上部配向膜ORI2が順次積層して設けられ
ている。 《マトリクス周辺の概要》図9は上下のガラス基板SU
B1,SUB2を含む表示パネルPNLのマトリクス
(AR)周辺の要部平面を、図10はその周辺部を更に
誇張した平面を、図7は図9及び図10のパネル左上角
部に対応するシール部SL付近の拡大平面を示す図であ
る。また、図12は図7の断面を中央にして、左側に図
11の8a−8a切断線における断面を、右側に映像信
号駆動回路が接続されるべき外部接続端子DTM付近の
断面を示す図である。同様に図13は、左側に走査回路
が接続されるべき外部接続端子GTM付近の断面を、右
側に外部接続端子が無いところのシール部付近の断面を
示す図である。
【0027】このパネルの製造では、小さいサイズであ
ればスループット向上のため1枚のガラス基板で複数個
分のデバイスを同時に加工してから分割し、大きいサイ
ズであれば製造設備の共用のためどの品種でも標準化さ
れた大きさのガラス基板を加工してから各品種に合った
サイズに小さくし、いずれの場合も一通りの工程を経て
からガラスを切断する。図9〜図11は後者の例を示す
もので、図9、図10の両図とも上下基板SUB1,S
UB2の切断後を、図11は切断前を表しており、LN
は両基板の切断前の縁を、CT1とCT2はそれぞれ基
板SUB1,SUB2の切断すべき位置を示す。いずれ
の場合も、完成状態では外部接続端子群Tg,Td(添
字略)が存在する(図で上下辺と左辺の)部分はそれら
を露出するように上側基板SUB2の大きさが下側基板
SUB1よりも内側に制限されている。端子群Tg,T
dはそれぞれ後述する走査回路接続用端子GTM、映像
信号回路接続用端子DTMとそれらの引出配線部を集積
回路チップCHIが搭載されたテープキャリアパッケー
ジTCP(図22、図23)の単位に複数本まとめて名
付けたものである。各群のマトリクス部から外部接続端
子部に至るまでの引出配線は、両端に近づくにつれ傾斜
している。これは、パッケージTCPの配列ピッチ及び
各パッケージTCPにおける接続端子ピッチに表示パネ
ルPNLの端子DTM,GTMを合わせるためである。
【0028】透明ガラス基板SUB1、SUB2の間に
はその縁に沿って、液晶封入口INJを除き、液晶LC
を封止するようにシールパターンSLが形成される。シ
ール材は例えばエポキシ樹脂から成る。上部透明ガラス
基板SUB2側の共通透明画素電極ITO2は、少なく
とも一箇所において、本実施例ではパネルの4角で銀ペ
ースト材AGPによって下部透明ガラス基板SUB1側
に形成されたその引出配線INTに接続されている。こ
の引出配線INTは後述するゲート端子GTM、ドレイ
ン端子DTMと同一製造工程で形成される。 配向膜O
RI1、ORI2、透明画素電極ITO1、共通透明画
素電極ITO2、それぞれの層は、シールパターンSL
の内側に形成される。偏光板POL1、POL2はそれ
ぞれ下部透明ガラス基板SUB1、上部透明ガラス基板
SUB2の外側の表面に形成されている。液晶LCは液
晶分子の向きを設定する下部配向膜ORI1と上部配向
膜ORI2との間でシールパターンSLで仕切られた領
域に封入されている。下部配向膜ORI1は下部透明ガ
ラス基板SUB1側の保護膜PSV1の上部に形成され
る。
【0029】この液晶表示装置は、下部透明ガラス基板
SUB1側、上部透明ガラス基板SUB2側で別個に種
々の層を積み重ね、シールパターンSLを基板SUB2
側に形成し、下部透明ガラス基板SUB1と上部透明ガ
ラス基板SUB2とを重ね合わせ、シール材SLの開口
部INJから液晶LCを注入し、注入口INJをエポキ
シ樹脂などで封止し、上下基板を切断することによって
組み立てられる。 《薄膜トランジスタTFT》次に、図6、図7に戻り、
TFT基板SUB1側の構成を詳しく説明する。
【0030】薄膜トランジスタTFTは、ゲート電極G
Tに正のバイアスを印加すると、ソース−ドレイン間の
チャネル抵抗が小さくなり、バイアスを零にすると、チ
ャネル抵抗は大きくなるように動作する。各画素には複
数(2つ)の薄膜トランジスタTFT1、TFT2が冗
長して設けられる。薄膜トランジスタTFT1、TFT
2のそれぞれは、実質的に同一サイズ(チャネル長、チ
ャネル幅が同じ)で構成され、ゲート電極GT、ゲート
絶縁膜GI、i型(真性、intrinsic、導電型決定不純
物がドープされていない)非晶質シリコン(Si)から
なるi型半導体層AS、一対のソース電極SD1、ドレ
イン電極SD2を有す。なお、ソース、ドレインは本来
その間のバイアス極性によって決まるもので、この液晶
表示装置の回路ではその極性は動作中反転するので、ソ
ース、ドレインは動作中入れ替わると理解されたい。し
かし、以下の説明では、便宜上一方をソース、他方をド
レインと固定して表現する。 《ゲート電極GT》ゲート電極GTは走査信号線GLか
ら垂直方向に突出する形状で構成されている(T字形状
に分岐されている)。ゲート電極GTは薄膜トランジス
タTFT1、TFT2のそれぞれの能動領域を越えるよ
う突出している。薄膜トランジスタTFT1、TFT2
のそれぞれのゲート電極GTは、一体に(共通のゲート
電極として)構成されており、走査信号線GLに連続し
て形成されている。本例では、ゲート電極GTは、単層
の第2導電膜g2で形成されている。第2導電膜g2と
しては例えばスパッタで形成されたアルミニウム(A
l)膜が用いられ、その上にはAlの陽極酸化膜AOF
が設けられている。
【0031】このゲート電極GTはi型半導体層ASを
完全に覆うよう(下方からみて)それより大き目に形成
され、i型半導体層ASに外光やバックライト光が当た
らないよう工夫されている。 《走査信号線GL》走査信号線GLは第2導電膜g2で
構成されている。この走査信号線GLの第2導電膜g2
はゲート電極GTの第2導電膜g2と同一製造工程で形
成され、かつ一体に構成されている。また、走査信号線
GL上にもAlの陽極酸化膜AOFが設けられている。 《絶縁膜GI》絶縁膜GIは、薄膜トランジスタTFT
1、TFT2において、ゲート電極GTと共に半導体層
ASに電界を与えるためのゲート絶縁膜として使用され
る。絶縁膜GIはゲート電極GTおよび走査信号線GL
の上層に形成されている。絶縁膜GIとしては例えばプ
ラズマCVDで形成された窒化シリコン膜が選ばれ、1
200〜2700Åの厚さに(本実施例では、2000
Å程度)形成される。ゲート絶縁膜GIは図11に示す
ように、マトリクス部ARの全体を囲むように形成さ
れ、周辺部は外部接続端子DTM,GTMを露出するよ
う除去されている。絶縁膜GIは走査信号線GLと映像
信号線DLの電気的絶縁にも寄与している。 《i型半導体層AS》i型半導体層ASは、本例では薄
膜トランジスタTFT1、TFT2のそれぞれに独立し
た島となるよう形成され、非晶質シリコンで、200〜
2200Åの厚さに(本実施例では、2000Å程度の
膜厚)で形成される。層d0はオーミックコンタクト用
のリン(P)をドープしたN(+)型非晶質シリコン半導
体層であり、下側にi型半導体層ASが存在し、上側に
導電層d2(d3)が存在するところのみに残されてい
る。
【0032】i型半導体層ASは走査信号線GLと映像
信号線DLとの交差部(クロスオーバ部)の両者間にも
設けられている。この交差部のi型半導体層ASは交差
部における走査信号線GLと映像信号線DLとの短絡を
低減する。 《透明画素電極ITO1》透明画素電極ITO1は液晶
表示部の画素電極の一方を構成する。
【0033】透明画素電極ITO1は薄膜トランジスタ
TFT1のソース電極SD1および薄膜トランジスタT
FT2のソース電極SD1の両方に接続されている。こ
のため、薄膜トランジスタTFT1、TFT2のうちの
1つに欠陥が発生しても、その欠陥が副作用をもたらす
場合はレーザ光等によって適切な箇所を切断し、そうで
ない場合は他方の薄膜トランジスタが正常に動作してい
るので放置すれば良い。透明画素電極ITO1は第1導
電膜d1によって構成されており、この第1導電膜d1
はスパッタリングで形成された透明導電膜(Indium-Tin
-Oxide ITO:ネサ膜)からなり、1000〜200
0Åの厚さに(本実施例では、1400Å程度の膜厚)
形成される。 《ソース電極SD1、ドレイン電極SD2》ソース電極
SD1、ドレイン電極SD2のそれぞれは、N(+)型半
導体層d0に接触する第2導電膜d2とその上に形成さ
れた第3導電膜d3とから構成されている。
【0034】第2導電膜d2はスパッタで形成したクロ
ム(Cr)膜を用い、500〜1000Åの厚さに(本
実施例では、600Å程度)で形成される。Cr膜は膜
厚を厚く形成するとストレスが大きくなるので、200
0Å程度の膜厚を越えない範囲で形成する。Cr膜はN
(+)型半導体層d0との接着性を良好にし、第3導電膜
d3のAlがN(+)型半導体層d0に拡散することを防
止する(いわゆるバリア層の)目的で使用される。第2
導電膜d2として、Cr膜の他に高融点金属(Mo、T
i、Ta、W)膜、高融点金属シリサイド(MoSi
、TiSi 、TaSi 、WSi )膜を用いてもよ
い。
【0035】第3導電膜d3はAlのスパッタリングで
3000〜5000Åの厚さに(本実施例では、400
0Å程度)形成される。Al膜はCr膜に比べてストレ
スが小さく、厚い膜厚に形成することが可能で、ソース
電極SD1、ドレイン電極SD2および映像信号線DL
の抵抗値を低減したり、ゲート電極GTやi型半導体層
ASに起因する段差乗り越えを確実にする(ステップカ
バーレッジを良くする)働きがある。
【0036】第2導電膜d2、第3導電膜d3を同じマ
スクパターンでパターニングした後、同じマスクを用い
て、あるいは第2導電膜d2、第3導電膜d3をマスク
として、N(+)型半導体層d0が除去される。つまり、
i型半導体層AS上に残っていたN(+)型半導体層d0
は第2導電膜d2、第3導電膜d3以外の部分がセルフ
アラインで除去される。このとき、N(+)型半導体層d
0はその厚さ分は全て除去されるようエッチングされる
ので、i型半導体層ASも若干その表面部分がエッチン
グされるが、その程度はエッチング時間で制御すればよ
い。 《映像信号線DL》映像信号線DLはソース電極SD
1、ドレイン電極SD2と同層の第2導電膜d2、第3
導電膜d3で構成されている。 《保護膜PSV1》薄膜トランジスタTFTおよび透明
画素電極ITO1上には保護膜PSV1が設けられてい
る。保護膜PSV1は主に薄膜トランジスタTFTを湿
気等から保護するために形成されており、透明性が高く
しかも耐湿性の良いものを使用する。保護膜PSV1は
たとえばプラズマCVD装置で形成した酸化シリコン膜
や窒化シリコン膜で形成されており、1μm程度の膜厚
で形成する。
【0037】保護膜PSV1は図11に示すように、マ
トリクス部ARの全体を囲むように形成され、周辺部は
外部接続端子DTM,GTMを露出するよう除去され、
また上基板側SUB2の共通電極COMを下側基板SU
B1の外部接続端子接続用引出配線INTに銀ペースト
AGPで接続する部分も除去されている。保護膜PSV
1とゲート絶縁膜GIの厚さ関係に関しては、前者は保
護効果を考え厚くされ、後者はトランジスタの相互コン
ダクタンスgmを薄くされる。従って図11に示すよう
に、保護効果の高い保護膜PSV1は周辺部もできるだ
け広い範囲に亘って保護するようゲート絶縁膜GIより
も大きく形成されている。 《遮光膜BM》上部透明ガラス基板SUB2側には、外
部光又はバックライト光がi型半導体層ASに入射しな
いよう遮光膜BMが設けられている。図6に示す遮光膜
BMの閉じた多角形の輪郭線は、その内側が遮光膜BM
が形成されない開口を示している。遮光膜BMは光に対
する遮蔽性が高いたとえばアルミニウム膜やクロム膜等
で形成されており、本実施例ではクロム膜がスパッタリ
ングで1300Å程度の厚さに形成される。
【0038】従って、薄膜トランジスタTFT1、TF
T2のi型半導体層ASは上下にある遮光膜BMおよび
大き目のゲート電極GTによってサンドイッチにされ、
外部の自然光やバックライト光が当たらなくなる。遮光
膜BMは各画素の周囲に格子状に形成され(いわゆるブ
ラックマトリクス)、この格子で1画素の有効表示領域
が仕切られている。従って、各画素の輪郭が遮光膜BM
によってはっきりとし、コントラストが向上する。つま
り、遮光膜BMはi型半導体層ASに対する遮光とブラ
ックマトリクスとの2つの機能をもつ。
【0039】透明画素電極ITO1のラビング方向の根
本側のエッジ部分(図6右下部分)も遮光膜BMによっ
て遮光されているので、上記部分にドメインが発生した
としても、ドメインが見えないので、表示特性が劣化す
ることはない。遮光膜BMは図10に示すように周辺部
にも額縁状に形成され、そのパターンはドット状に複数
の開口を設けた図6に示すマトリクス部のパターンと連
続して形成されている。周辺部の遮光膜BMは図10〜
図13に示すように、シール部SLの外側に延長され、
パソコン等の実装機に起因する反射光等の漏れ光がマト
リクス部に入り込むのを防いでいる。他方、この遮光膜
BMは基板SUB2の縁よりも約0.3〜1.0mm程
内側に留められ、基板SUB2の切断領域を避けて形成
されている。 《カラーフィルタFIL》カラーフィルタFILは画素
に対向する位置に赤、緑、青の繰り返しでストライプ状
に形成される。カラーフィルタFILは透明画素電極I
TO1の全てを覆うように大き目に形成され、遮光膜B
MはカラーフィルタFILおよび透明画素電極ITO1
のエッジ部分と重なるよう透明画素電極ITO1の周縁
部より内側に形成されている。
【0040】カラーフィルタFILは次のように形成す
ることができる。まず、上部透明ガラス基板SUB2の
表面にアクリル系樹脂等の染色基材を形成し、フォトリ
ソグラフィ技術で赤色フィルタ形成領域以外の染色基材
を除去する。この後、染色基材を赤色染料で染め、固着
処理を施し、赤色フィルタRを形成する。つぎに、同様
な工程を施すことによって、緑色フィルタG、青色フィ
ルタBを順次形成する。 《保護膜PSV2》保護膜PSV2はカラーフィルタF
ILの染料が液晶LCに漏れることを防止するために設
けられている。保護膜PSV2はたとえばアクリル樹
脂、エポキシ樹脂等の透明樹脂材料で形成されている。 《共通透明画素電極ITO2》共通透明画素電極ITO
2は、下部透明ガラス基板SUB1側に画素ごとに設け
られた透明画素電極ITO1に対向し、液晶LCの光学
的な状態は各画素電極ITO1と共通透明画素電極IT
O2との間の電位差(電界)に応答して変化する。この
共通透明画素電極ITO2にはコモン電圧Vcomが印加
されるように構成されている。本実施例では、コモン電
圧Vcomは映像信号線DLに印加される最小レベルの駆
動電圧Vdminと最大レベルの駆動電圧Vdmaxとの中間
直流電位に設定されるが、映像信号駆動回路で使用され
る集積回路の電源電圧を約半分に低減したい場合は、交
流電圧を印加すれば良い。なお、共通透明画素電極IT
O2の平面形状は図10、図11を参照されたい。 《保持容量素子Caddの構造》透明画素電極ITO1
は、薄膜トランジスタTFTと接続される端部と反対側
の端部において、隣りの走査信号線GLと重なるように
形成されている。この重ね合わせは、図8からも明らか
なように、透明画素電極ITO1を一方の電極PL2と
し、隣りの走査信号線GLを他方の電極PL1とする保
持容量素子(静電容量素子)Caddを構成する。この保
持容量素子Caddの誘電体膜は、薄膜トランジスタTF
Tのゲート絶縁膜として使用される絶縁膜GIおよび陽
極酸化膜AOFで構成されている。
【0041】保持容量素子Caddは走査信号線GLの第
2導電膜g2の幅を広げた部分に形成されている。な
お、映像信号線DLと交差する部分の第2導電膜g2は
映像信号線DLとの短絡の確率を小さくするため細くさ
れている。保持容量素子Caddの電極PL1の段差部に
おいて透明画素電極ITO1が断線しても、その段差を
またがるように形成された第2導電膜d2および第3導
電膜d3で構成された島領域によってその不良は補償さ
れる。 《ゲート端子部》図14は表示マトリクスの走査信号線
GLからその外部接続端子GTMまでの接続構造を示す
図であり、(A)は平面であり(B)は(A)のB−B
切断線における断面を示している。なお、同図は図11
下方付近に対応し、斜め配線の部分は便宜状一直線状で
表した。
【0042】AOは写真処理用のマスクパターン、言い
換えれば選択的陽極酸化のホトレジストパターンであ
る。従って、このホトレジストは陽極酸化後除去され、
図に示すパターンAOは完成品としては残らないが、ゲ
ート配線GLには断面図に示すように酸化膜AOFが選
択的に形成されるのでその軌跡が残る。平面図におい
て、ホトレジストの境界線AOを基準にして左側はレジ
ストで覆い陽極酸化をしない領域、右側はレジストから
露出され陽極酸化される領域である。陽極酸化されたA
L層g2は表面にその酸化物Al O 膜AOFが形成さ
れ下方の導電部は体積が減少する。勿論、陽極酸化はそ
の導電部が残るように適切な時間、電圧などを設定して
行われる。マスクパターンAOは走査線GLに単一の直
線では交差せず、クランク状に折れ曲がって交差させて
いる。
【0043】図中AL層g2は、判り易くするためハッ
チを施してあるが、陽極化成されない領域は櫛状にパタ
ーニングされている。これは、Al層の幅が広いと表面
にホイスカが発生するので、1本1本の幅は狭くし、そ
れらを複数本並列に束ねた構成とすることにより、ホイ
スカの発生を防ぎつつ、断線の確率や導電率の犠牲を最
低限に押さえる狙いである。従って、本例では櫛の根本
に相当する部分もマスクAOに沿ってずらしている。
【0044】ゲート端子GTMは酸化珪素SIO層と接
着性が良くAl等よりも耐電触性の高いCr層g1と、
更にその表面を保護し画素電極ITO1と同レベル(同
層、同時形成)の透明導電層d1とで構成されている。
なお、ゲート絶縁膜GI上及びその側面部に形成された
導電層d2及びd3は、導電層d3やd2のエッチング
時ピンホール等が原因で導電層g2やg1が一緒にエッ
チングされないようその領域をホトレジストで覆ってい
た結果として残っているものである。又、ゲート絶縁膜
GIを乗り越えて右方向に延長されたITO層d1は同
様な対策を更に万全とさせたものである。
【0045】平面図において、ゲート絶縁膜GIはその
境界線よりも右側に、保護膜PSV1もその境界線より
も右側に形成されており、左端に位置する端子部GTM
はそれらから露出し外部回路との電気的接触ができるよ
うになっている。図では、ゲート線GLとゲート端子の
一つの対のみが示されているが、実際はこのような対が
図11に示すように上下に複数本並べられ端子群Tg
(図10、図11)が構成され、ゲート端子の左端は、
製造過程では、基板の切断領域CT1を越えて延長され
配線SHgによって短絡される。製造過程におけるこの
ような短絡線SHgは陽極化成時の給電と、配向膜OR
I1のラビング時等の静電破壊防止に役立つ。 《ドレイン端子DTM》図15は映像信号線DLからそ
の外部接続端子DTMまでの接続を示す図であり、
(A)はその平面を示し、(B)は(A)のB−B切断
線における断面を示す。なお、同図は図11右上付近に
対応し、図面の向きは便宜上変えてあるが右端方向が基
板SUB1の上端部(又は下端部)に該当する。
【0046】TSTdは検査端子でありここには外部回
路は接続されないが、プローブ針等を接触できるよう配
線部より幅が広げられている。同様に、ドレイン端子D
TMも外部回路との接続ができるよう配線部より幅が広
げられている。検査端子TSTdと外部接続ドレイン端
子DTMは上下方向に千鳥状に複数交互に配列され、検
査端子TSTdは図に示すとおり基板SUB1の端部に
到達することなく終端しているが、ドレイン端子DTM
は、図11に示すように端子群Td(添字省略)を構成
し基板SUB1の切断線CT1を越えて更に延長され、
製造過程中は静電破壊防止のためその全てが互いに配線
SHdによって短絡される。検査端子TSTdが存在す
る映像信号線DLのマトリクスを挟んで反対側にはドレ
イン接続端子が接続され、逆にドレイン接続端子DTM
が存在する映像信号線DLのマトリクスを挟んで反対側
には検査端子が接続される。
【0047】ドレイン接続端子DTMは前述したゲート
端子GTMと同様な理由でCr層g1及びITO層d1
の2層で形成されており、ゲート絶縁膜GIを除去した
部分で映像信号線DLと接続されている。ゲート絶縁膜
GIの端部上に形成された半導体層ASはゲート絶縁膜
GIの縁をテーパ状にエッチングするためのものであ
る。端子DTM上では外部回路との接続を行うため保護
膜PSV1は勿論のこと取り除かれている。AOは前述
した陽極酸化マスクでありその境界線はマトリクス全体
をを大きく囲むように形成され、図ではその境界線から
左側がマスクで覆われるが、この図で覆われない部分に
は層g2が存在しないのでこのパターンは直接は関係し
ない。
【0048】マトリクス部からドレイン端子部DTMま
での引出配線は図12の(C)部にも示されるように、
ドレイン端子部DTMと同じレベルの層d1,g1のす
ぐ上に映像信号線DLと同じレベルの層d2,d3がシ
ールパターンSLの途中まで積層された構造になってい
るが、これは断線の確率を最小限に押さえ、電触し易い
Al層d3を保護膜PSV1やシールパターンSLでで
きるだけ保護する狙いである。 《表示装置全体等価回路》表示マトリクス部の等価回路
とその周辺回路の結線図を図16に示す。同図は回路図
ではあるが、実際の幾何学的配置に対応して描かれてい
る。ARは複数の画素を二次元状に配列したマトリクス
・アレイである。
【0049】図中、Xは映像信号線DLを意味し、添字
G、BおよびRがそれぞれ緑、青および赤画素に対応し
て付加されている。Yは走査信号線GLを意味し、添字
1,2,3,…,endは走査タイミングの順序に従って
付加されている。映像信号線X(添字省略)は交互に上
側(または奇数)映像信号駆動回路He、下側(または
偶数)映像信号駆動回路Hoに接続されている。
【0050】走査信号線Y(添字省略)は垂直走査回路
Vに接続されている。SUPは1つの電圧源から複数の
分圧した安定化された電圧源を得るための電源回路やホ
スト(上位演算処理装置)からのCRT(陰極線管)用
の情報をTFT液晶表示装置用の情報に交換する回路を
含む回路である。 《保持容量素子Caddの働き》保持容量素子Caddは、薄
膜トランジスタTFTがスイッチングするとき、中点電
位(画素電極電位)Vlcに対するゲート電位変化ΔVg
の影響を低減するように働く。この様子を式で表すと、
次のようになる。
【0051】 ΔVlc={Cgs/(Cgs+Cadd+Cpix)}×ΔVg ここで、Cgsは薄膜トランジスタTFTのゲート電極G
Tとソース電極SD1との間に形成される寄生容量、C
pixは透明画素電極ITO1(PIX)と共通透明画素
電極ITO2(COM)との間に形成される容量、ΔV
lcはΔVgによる画素電極電位の変化分を表わす。この
変化分ΔVlcは液晶LCに加わる直流成分の原因となる
が、保持容量Caddを大きくすればする程、その値を小
さくすることができる。また、保持容量素子Caddは放
電時間を長くする作用もあり、薄膜トランジスタTFT
がオフした後の映像情報を長く蓄積する。液晶LCに印
加される直流成分の低減は、液晶LCの寿命を向上し、
液晶表示画面の切り替え時に前の画像が残るいわゆる焼
き付きを低減することができる。
【0052】前述したように、ゲート電極GTはi型半
導体層ASを完全に覆うよう大きくされている分、ソー
ス電極SD1、ドレイン電極SD2とのオーバラップ面
積が増え、従って寄生容量Cgsが大きくなり、中点電位
Vlcはゲート(走査)信号Vgの影響を受け易くなると
いう逆効果が生じる。しかし、保持容量素子Caddを設
けることによりこのデメリットも解消することができ
る。
【0053】保持容量素子Caddの保持容量は、画素の
書込特性から、液晶容量Cpixに対して4〜8倍(4・C
pix<Cadd<8・Cpix)、寄生容量Cgsに対して8〜3
2倍(8・Cgs<Cadd<32・Cgs)程度の値に設定す
る。保持容量電極線としてのみ使用される初段の走査信
号線GL(Y )は共通透明画素電極ITO2(Vcom)
と同じ電位にする。図11の例では、初段の走査信号線
は端子GT0、引出線INT、端子DT0及び外部配線
を通じて共通電極COMに短絡される。或いは、初段の
保持容量電極線Y は最終段の走査信号線Yendに接続、
Vcom以外の直流電位点(交流接地点)に接続するかま
たは垂直走査回路Vから1つ余分に走査パルスY を受
けるように接続してもよい。 《製造方法》つぎに、上述した液晶表示装置の基板SU
B1側の製造方法について図17〜図19を参照して説
明する。なお同図において、中央の文字は工程名の略称
であり、左側は図11に示す画素部分、右側は図14に
示すゲート端子付近の断面形状でみた加工の流れを示
す。工程Dを除き工程A〜工程Iは各写真処理に対応し
て区分けしたもので、各工程のいずれの断面図も写真処
理後の加工が終わりフォトレジストを除去した段階を示
している。
【0054】なお、写真処理とは本説明ではフォトレジ
ストの塗布からマスクを使用した選択露光を経てそれを
現像するまでの一連の作業を示すものとし、繰返しの説
明は避ける。以下区分けした工程に従って、説明する。 工程A、図17 7059ガラス(商品名)からなる下部透明ガラス基板
SUB1の両面に酸化シリコン膜SIOをディップ処理
により設けたのち、500℃、60分間のベークを行な
う。下部透明ガラス基板SUB1上に膜厚が1100Å
のクロムからなる第1導電膜g1をスパッタリングによ
り設け、写真処理後、エッチング液として硝酸第2セリ
ウムアンモニウム溶液で第1導電膜g1を選択的にエッ
チングする。それによって、ゲート端子GTM、ドレイ
ン端子DTM、ゲート端子GTMを接続する陽極酸化バ
スラインSHg、ドレイン端子DTMを短絡するバスラ
インSHd、陽極酸化バスラインSHgに接続された陽
極酸化パッド(図示せず)を形成する。
【0055】工程B、図17 膜厚が2800ÅのAl−Pd、Al−Si、Al−S
i−Ti、Al−Si−Cu等からなる第2導電膜g2
をスパッタリングにより設ける。写真処理後、リン酸と
硝酸と氷酢酸との混酸液で第2導電膜g2を選択的にエ
ッチングする。 工程C、図17 写真処理後(前述した陽極酸化マスクAO形成後)、3
%酒石酸をアンモニアによりPH6.25±0.05に調
整した溶液をエチレングリコール液で1:9に稀釈した
液からなる陽極酸化液中に基板SUB1を浸漬し、化成
電流密度が0.5mA/cm になるように調整する(定
電流化成)。次に所定のAl O 膜厚が得られるのに必
要な化成電圧125Vに達するまで陽極酸化を行う。そ
の後この状態で数10分保持することが望ましい(定電
圧化成)。これは均一なAlO 膜を得る上で大事なこ
とである。それによって、導電膜g2を陽極酸化され、
走査信号線GL、ゲート電極GTおよび電極PL1上に
膜厚が1800Åの陽極酸化膜AOFが形成される。
【0056】工程D、図18 プラズマCVD装置にアンモニアガス、シランガス、窒
素ガスを導入して、膜厚が2000Åの窒化Si膜を設
け、プラズマCVD装置にシランガス、水素ガスを導入
して、膜厚が2000Åのi型非晶質Si膜を設けたの
ち、プラズマCVD装置に水素ガス、ホスフィンガスを
導入して、膜厚が300ÅのN(+)型非晶質Si膜を設
ける。
【0057】工程E、図18 写真処理後、ドライエッチングガスとしてSF 、CC
l を使用してN(+)型非晶質Si膜、i型非晶質Si
膜を選択的にエッチングすることにより、i型半導体層
ASの島を形成する。 工程F、図18 写真処理後、ドライエッチングガスとしてSF を使用
して、窒化Si膜を選択的にエッチングする。
【0058】工程G、図19 膜厚が1400ÅのITO膜からなる第1導電膜d1を
スパッタリングにより設ける。写真処理後、エッチング
液として塩酸と硝酸との混酸液で第1導電膜d1を選択
的にエッチングすることにより、ゲート端子GTM、ド
レイン端子DTMの最上層および透明画素電極ITO1
を形成する。
【0059】工程H、図19 膜厚が600ÅのCrからなる第2導電膜d2をスパッ
タリングにより設け、さらに膜厚が4000ÅのAl−
Pd、Al−Si、Al−Si−Ti、Al−Si−C
u等からなる第3導電膜d3をスパッタリングにより設
ける。写真処理後、第3導電膜d3を工程Bと同様な液
でエッチングし、第2導電膜d2を工程Aと同様な液で
エッチングし、映像信号線DL、ソース電極SD1、ド
レイン電極SD2を形成する。つぎに、ドライエッチン
グ装置にCCl 、SF を導入して、N(+)型非晶質S
i膜をエッチングすることにより、ソースとドレイン間
のN(+)型半導体層d0を選択的に除去する。
【0060】工程I、図19 プラズマCVD装置にアンモニアガス、シランガス、窒
素ガスを導入して、膜厚が1μmの窒化Si膜を設け
る。写真処理後、ドライエッチングガスとしてSF を
使用した写真蝕刻技術で窒化Si膜を選択的にエッチン
グすることによって、保護膜PSV1を形成する。 《液晶表示モジュールの全体構成》図20は、液晶表示
モジュールMDLの各構成部品を示す分解斜視図であ
る。
【0061】SHDは金属板から成る枠状のシールドケ
ース(メタルフレーム)、LCWその表示窓、PNLは
液晶表示パネル、SPBは光拡散板、MFRは中間フレ
ーム、BLはバックライト、BLSはバックライト支持
体、LCAは下側ケースであり、図に示すような上下の
配置関係で各部材が積み重ねられてモジュールMDLが
組み立てられる。
【0062】モジュールMDLは、シールドケースSH
Dに設けられた爪CLとフックFKによって全体が固定
されるようになっている。中間フレームMFRは表示窓
LCWに対応する開口が設けられるように枠状に形成さ
れ、その枠部分には拡散板SPB、バックライト支持体
BLS並びに各種回路部品の形状や厚みに応じた凹凸
や、放熱用の開口が設けられている。
【0063】下側ケースLCAはバックライト光の反射
体も兼ねており、効率のよい反射ができるよう、蛍光管
BLに対応して反射山RMが形成されている。 《表示パネルPNLと駆動回路基板PCB1》図21
は、図9等に示した表示パネルPNLに映像信号駆動回
路He、Hoと垂直走査回路Vを接続した状態を示す上
面図である。
【0064】CHIは表示パネルPNLを駆動させる駆
動ICチップ(下側の3個は垂直走査回路側の駆動IC
チップ、左右の6個ずつは映像信号駆動回路側の駆動I
Cチップ)である。TCPは図22、図23で後述する
ように駆動用ICチップCHIがテープ・オートメイテ
ィド・ボンディング法(TAB)により実装されたテー
プキャリアパッケージ、PCB1は上記TCPやコンデ
ンサCDS等が実装された駆動回路基板で、3つに分割
されている。FGPはフレームグランドパッドであり、
シールドケースSHDに切り込んで設けられたバネ状の
破片FGが半田付けされる。FCは下側の駆動回路基板
PCB1と左側の駆動回路基板PCB1、および下側の
駆動回路基板PCB1と右側の駆動回路基板PCB1と
を電気的に接続するフラットケーブルである。フラット
ケーブルFCとしては図に示すように、複数のリード線
(りん青銅の素材にSn鍍金を施したもの)をストライ
プ状のポリエチレン層とポリビニルアルコール層とでサ
ンドイッチして支持したものを使用する。 《TCPの接続構造》図22は走査信号駆動回路Vや映
像信号駆動回路He,Hoを構成する、集積回路チップ
CHIがフレキシブル配線基板に搭載されたテープキャ
リアパッケージTCPの断面構造を示す図であり、図2
3はそれを液晶表示パネルの、本例では映像信号回路用
端子DTMに接続した状態を示す要部断面図である。
【0065】同図において、TTBは集積回路CHIの
入力端子・配線部であり、TTMは集積回路CHIの出
力端子・配線部であり、例えばCuから成り、それぞれ
の内側の先端部(通称インナーリード)には集積回路C
HIのボンディングパッドPADがいわゆるフェースダ
ウンボンディング法により接続される。端子TTB,T
TMの外側の先端部(通称アウターリード)はそれぞれ
半導体集積回路チップCHIの入力及び出力に対応し、
半田付け等によりCRT/TFT変換回路・電源回路S
UPに、異方性導電膜ACFによって液晶表示パネルP
NLに接続される。パッケージTCPは、その先端部が
パネルPNL側の接続端子DTMを露出した保護膜PS
V1を覆うようにパネルに接続されており、従って、外
部接続端子DTM(GTM)は保護膜PSV1かパッケ
ージTCPの少なくとも一方で覆われるので電触に対し
て強くなる。
【0066】BF1はポリイミド等からなるベースフィ
ルムであり、SRSは半田付けの際半田が余計なところ
へつかないようにマスクするためのソルダレジスト膜で
ある。シールパターンSLの外側の上下ガラス基板の隙
間は洗浄後エポキシ樹脂EPX等により保護され、パッ
ケージTCPと上側基板SUB2の間には更にシリコー
ン樹脂SILが充填され保護が多重化されている。 《駆動回路基板PCB2》中間フレームMFRに保持・
収納される液晶表示部LCDの駆動回路基板PCB2
は、図24に示すように、L字形をしており、IC、コ
ンデンサ、抵抗等の電子部品が搭載されている。この駆
動回路基板PCB2には、1つの電圧源から複数の分圧
した安定化された電圧源を得るための電源回路や、ホス
ト(上位演算処理装置)からのCRT(陰極線管)用の
情報をTFT液晶表示装置用の情報に変換する回路を含
む回路SUPが搭載されている。CJは外部と接続され
る図示しないコネクタが接続されるコネクタ接続部であ
る。駆動回路基板PCB2とインバータ回路基板PCB
3とはバックライトケーブルにより中間フレームMFR
に設けたコネクタ穴を介して電気的に接続される。
【0067】駆動回路基板PCB1と駆動回路基板PC
B2とは折り曲げ可能なフラットケーブルFCにより電
気的に接続されている。組立て時、駆動回路基板PCB
2は、フラットケーブルFCを180°折り曲げることに
より駆動回路基板PCB1の裏側に重ねられ、中間フレ
ームMFRの所定の凹部に嵌合される。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光の通過しないブラックマスクBM部分に配置されたス
ペーサSPCは光の通過に影響を及ぼすことが無く、ま
た画素部にはスペーサSPCが存在しないために選択さ
れた画素部を通過する光は散乱を受けることがない。
【0069】したがって、従来のごとくスペーサによる
光の漏れが発生することがなくなり、選択部と非選択部
のコントラスト比が大きくなって、表示品質が著しく向
上する。また、本発明の製造方法は静電写真法を用いる
ために、微細なブラックマスクBM部分に対して正確な
スペーサSPCに配置が容易かつ正確になされ、コスト
ダウンにも大きく寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液晶表示装置の1実施例の構造を
説明する要部概略断面図である。
【図2】本発明による液晶表示装置の製造方法の1実施
例を説明する帯電工程の概念図である。
【図3】本発明による液晶表示装置の製造方法の1実施
例を説明する露光工程の概念図である。
【図4】本発明による液晶表示装置の製造方法の1実施
例を説明する吸着工程の概念図である。
【図5】本発明による液晶表示装置の製造方法の1実施
例を説明する転写工程の概念図である。
【図6】本発明が適用されるアクティブ・マトリックス
方式のカラー液晶表示装置の液晶表示部の一画素とその
周辺を示す要部平面図である。
【図7】図6の3−3切断線における1画素とその周辺
を示す断面図である。
【図8】図6の4−4切断線における付加容量Caddの
断面図である。
【図9】表示パネルのマトリクス周辺部の構成を説明す
るための平面図である。
【図10】図9の周辺部をやや誇張し更に具体的に説明
するためのパネル平面図である。
【図11】上下基板の電気的接続部を含む表示パネルの
角部の拡大平面図である。
【図12】マトリクスの画素部を中央に、両側にパネル
角付近と映像信号端子部付近を示す断面図である。
【図13】左側に走査信号端子、右側に外部接続端子の
無いパネル縁部分を示す断面図である。
【図14】ゲート端子GTMとゲート配線GLの接続部
近辺を示す平面図と断面図である。
【図15】ドレイン端子DTMと映像信号線DLとの接
続部付近を示す平面図と断面図である。
【図16】アクティブ・マトリックス方式のカラー液晶
表示装置のマトリクス部とその周辺を含む回路図であ
る。
【図17】基板SUB1側の工程A〜Cの製造工程を示
す画素部とゲート端子部の断面図のフローチャートであ
る。
【図18】基板SUB1側の工程D〜Fの製造工程を示
す画素部とゲート端子部の断面図のフローチャートであ
る。
【図19】基板SUB1側の工程G〜Iの製造工程を示
す画素部とゲート端子部の断面図のフローチャートであ
る。
【図20】液晶表示モジュールの分解斜視図である。
【図21】液晶表示パネルに周辺の駆動回路を実装した
状態を示す上面図である。
【図22】駆動回路を構成する集積回路チップCHIが
フレキシブル配線基板に搭載されたテープキャリアパッ
ケージTCPの断面構造を示す図である。
【図23】テープキャリアパッケージTCPを液晶表示
パネルPNLの映像信号回路用端子DTMに接続した状
態を示す要部断面図である。
【図24】周辺駆動回路基板PCB1(上面が見える)
と電源回路回路基板PCB2(下面が見える)との接続
状態を示す上面図である。
【図25】従来技術による薄膜トランジスタを使用した
カラー液晶表示装置の要部概略構造を説明するための部
分断面図である。
【符号の説明】
1 感光体 11 基体 12 感光層 2 コロナ放電器 3 電荷 4 露光光 5 ホトマスク 51 遮光パターン SPC スペーサ SUB 透明ガラス基板 GL 走査信号線 DL 映像信号線 GI 絶縁膜 GT ゲート電極 AS i型半導体層 SD ソース電極またはドレイン電極 PSV 保護膜 BM ブラックマスク(遮光膜) LC 液晶 TFT 薄膜トランジスタ ITO 透明画素電極 g、d 導電膜 Cadd 保持容量素子 AOF 陽極酸化膜 AO 陽極酸化マスク GTM ゲート端子 DTM ドレイン端子 SHD シールドケース PNL 液晶表示パネル SPB 光拡散板、 MFR 中間フレーム BL バックライト BLS バックライト支持体 LCA 下側ケース RM バックライト光反射山

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄膜トランジスタTFT,駆動電極ITO
    1,液晶LC,配向膜OR11を形成した透明基板SU
    B1と、ブラックマスクBM,3色(R,G,B)のカ
    ラーフィルタFIL,画素周縁に吸光性を持たせるため
    のブラックマスクBM,共通電極ITO2,配向膜OR
    12を形成した透明基板SUB2の間に液晶LCを注入
    し、シール材SLで封止してなる液晶表示装置におい
    て、 前記透明基板SUB1と透明基板SUB2との間に介在
    して両者の間隔を一定に保つための透明な材料のスペー
    サSPCを前記ブラックマスクBMの部分に配置したこ
    とを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】薄膜トランジスタTFT,駆動電極ITO
    1,液晶LC,配向膜OR11を形成した透明基板SU
    B1と、ブラックマスクBM,3色(R,G,B)のカ
    ラーフィルタFIL,画素周縁に吸光性を持たせるため
    のブラックマスクBM,共通電極ITO2,配向膜OR
    12を形成した透明基板SUB2の間に形成された所定
    の間隔に液晶LCを注入し、シール材SLで封止してな
    る液晶表示装置の製造方法において、 少なくとも前記液晶表示装置の表示領域をカバーする大
    きさの感光体に、静電写真法により一様に電荷を帯電さ
    せ、 前記ブラックマスクBMのパターンと同一のパターンを
    もつホトマスクを介して前記感光体に露光を施してブラ
    ックマスクBMのパターンと同一のパターンの電荷を残
    し、 ブラックマスクBMパターンと同一のパターンの電荷を
    残した前記感光体に、静電的に前記所定の間隔を保持す
    る粒径を有する透明ビーズ状のスペーサSPCを吸着さ
    せ、 感光体に吸着させた前記スペーサSPCを液晶表示装置
    を構成する透明基板SUB2のブラックマスクBM上に
    静電的に転写させることによって、前記スペーサSPC
    がブラックマスクBM部分にのみ存在し、画素部には存
    在しない液晶表示装置を得ることを特徴とする液晶表示
    装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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