JP2001142097A - 液晶表示装置とその製造方法 - Google Patents

液晶表示装置とその製造方法

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JP2001142097A
JP2001142097A JP2000263301A JP2000263301A JP2001142097A JP 2001142097 A JP2001142097 A JP 2001142097A JP 2000263301 A JP2000263301 A JP 2000263301A JP 2000263301 A JP2000263301 A JP 2000263301A JP 2001142097 A JP2001142097 A JP 2001142097A
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周憲 吉川
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勇司 山本
Mamoru Okamoto
守 岡本
Shinichi Nakada
慎一 中田
Masanobu Hidehira
昌信 秀平
Yoshitaka Horie
由高 堀江
Muneo Maruyama
宗生 丸山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に高精細液晶表示装置において開口率が向
上し、高い信頼性を有し、蓄積容量電極における充電の
遅延及びその静電容量のバラツキが抑制され、しかも構
造が簡単で低コストで歩留まりよく製造できる液晶表示
装置及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 アドレス配線10a,10b上に形成さ
れたゲート絶縁層を挟んでアドレス配線10a,10b
と交差するように帯状のデータ配線20a,20bが配
置されている。データ配線20a,20b上に上層絶縁
層が形成され、この上層絶縁層上に画素電極31が形成
されている。蓄積容量部50は隣接する画素領域P2の
アドレス配線10bから画素領域P1内に延びる共通電
極52と、ゲート絶縁層を挟んで共通電極52との間で
静電容量を蓄積する蓄積容量電極51とを備える。蓄積
容量電極51と画素電極31とが上層絶縁層を貫通する
導電性貫通孔33により接続され、かつ蓄積容量電極5
1と薄膜トランジスタ部40のソース電極43とが配線
53を介して同一金属膜で一体に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜トランジスタ
(TFT)方式の液晶表示装置及びその製造方法に関
し、特に高精細液晶表示装置において、改善された開口
率と高い信頼性とを有し、しかも構造が簡単で安価かつ
歩留まりよく製造できる液晶表示装置及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】薄膜トランジスタ(以下、TFTとい
う)をスイッチング素子として用いるアクティブマトリ
クス型液晶表示装置は、夫々独立したTFT及び画素電
極を有する画素領域がマトリクス状に配置されたTFT
アレイ基板と、遮光膜(いわゆるブラックマトリクス)
と、着色層及び透明共通電極が積層されたカラーフィル
タ基板とが液晶を挟んで対向配置されて構成されてい
る。
【0003】図16は、従来の液晶表示装置における1
画素領域の回路構成を示す回路図である。図16におい
て、この液晶表示装置は、絶縁性基板上に形成された複
数のアドレス配線110a,110b…と、この上にゲ
ート絶縁層を挟んでアドレス配線110a,110b…
と交差するように形成された複数のデータ配線120
a,120b…と、アドレス配線110a,110bと
データ配線120a,120bとで囲まれた当該画素領
域P1に形成された液晶素子130と、この液晶素子1
30を駆動するTFT部140と、液晶素子130と並
列に静電容量を蓄積する蓄積容量部150とを有してい
る。
【0004】アドレス配線110a,110b…は、ア
ドレス配線ドライバ(図示せず)によって駆動され、液
晶表示装置の表示面で走査線を形成する信号を画素領域
P1のTFT部140に伝達する。
【0005】データ配線120a,120b…は、デー
タ配線ドライバ(図示せず)によって駆動され、当該画
素領域P1のTFT部140に画像信号を伝達する。
【0006】液晶素子130は、画素領域P1の範囲内
に広がる画素電極131と液晶132と、この液晶13
2を挟んで画素電極131と対向しかつ液晶表示装置の
表示面全体に共通する対向電極133とから構成され、
この対向電極133は共通電位COMに接続されている。
この画素電極131と対向電極133とはいずれも、I
TO(インジウム・錫オキサイド)等の透明導電膜によ
って形成されている。
【0007】TFT部140は、アドレス配線110a
から延びるゲート141と、データ配線120aから延
びる電極(以下、ドレイン電極という)142と、画素
電極131に接続された電極(以下、ソース電極とい
う)143とからなり、ゲート141に印加される走査
線信号によりドレイン電極142とソース電極143と
が選択的に接続し、データ配線120aからもたらされ
る画像信号を画素電極131に伝達するようになってい
る。
【0008】蓄積容量部150は、アドレス配線110
aが非選択となったときに画素電極131に印加されて
いた液晶駆動電位が、TFT部140等を通じてリーク
することによって降下し、液晶132が不活性モードに
移行して色濃度が変化することを防止するために、ゲー
ト141に次回の走査線信号が印加されるまで液晶駆動
電位を保持するために設けられている。図16の例で
は、蓄積容量部150は、隣接する画素領域P2のアド
レス配線110bと当該画素領域P1の蓄積容量電極1
51との間に形成されている。隣接する画素領域P2の
アドレス配線110bは、当該画素領域P1に走査線信
号が印加されているときは非選択となっていて、−10
V程度の定電位がドライバIC(図示せず)から与えら
れているので、蓄積容量部150の共通電極152とし
て利用することができる。
【0009】液晶表示装置の他の例としては、蓄積容量
電極151に対向する共通電極を隣接する画素領域P2
のアドレス配線110bから引かずに、別途にアドレス
配線110aと110bとの間に補助容量共通配線を設
け、この補助容量共通配線を蓄積容量電極151に対向
する共通電極152として用いる場合もある。
【0010】図17は図16に示した回路構成からなる
従来の液晶表示装置における画素領域を示す平面図、図
18は図17のF−F線で切った断面図である。図16
に示した回路構成からなる従来の液晶表示装置における
画素領域の一般的な構成を図17及び図18に示す。
【0011】図17及び図18において、この液晶表示
装置は、絶縁性基板101上にアドレス配線110a,
110bが形成され、この上にゲート絶縁層102が形
成され、更にこの上にアドレス配線110a,110b
と交差するデータ配線120a,120bが形成され、
アドレス配線110a,110bとデータ配線120
a,120bとで囲まれた画素領域P1内に画素電極1
31が配設され、また、この画素領域P1には、アドレ
ス配線110aから延びたゲート141とデータ配線1
20aから延びたドレイン電極142と画素電極131
に接続されたソース電極143とからなるTFT部14
0が形成され、このソース電極143と画素電極131
とは上層絶縁層103を貫通する導電性貫通孔135で
接続されている。この液晶表示装置においては、画素電
極131の一方の端部が隣接する画素領域のアドレス配
線110bと重畳する位置まで延びて蓄積容量電極15
1を形成し、アドレス配線110bを共通電極152と
する蓄積容量部150を形成している。
【0012】しかし、図17及び図18に示した液晶表
示装置では、蓄積容量電極151とその共通電極152
との間にゲート絶縁層102と上層絶縁層103とが挟
まれていて誘電体層が厚いので、面積当たりの静電容量
が小さい。そこで、アドレス配線110bの一部を共通
電極152として画素領域内に延ばし、蓄積容量部15
0の面積を増大する方法が考えられたが、蓄積容量部は
不透明なので、所定の画素領域内で開口率と静電容量と
を共に確保することが困難になり、画像が暗くなるとい
う問題が生じる。
【0013】図19は、従来の他の液晶表示装置におけ
る画素領域を示す断面図である。この問題を解決するた
めに、図19に示すように、ゲート絶縁層102を挟ん
でアドレス配線110bの上にソース電極143と同様
の金属膜を用いて蓄積容量電極151を形成し、この蓄
積容量電極151が上層絶縁層103を貫通する導電性
貫通孔136によって画素電極131に接続された構造
が提案された。
【0014】最近になって、高精細の液晶表示装置が求
められるに伴い、画素領域の寸法も従来は、例えば10
0μm×300μm程度であったものが最近では40μ
m×120μm程度となり、高度な加工精度が求められ
ると共に、画素の開口率を阻害する要因を極力画素領域
から排除することが求められるようになった。そこで、
図19の構成が、1画素領域内に2個の導電性貫通孔1
35,136を必要とすることが問題になった。即ち、
導電性貫通孔135,136を形成する加工精度には限
界があり、特に平坦化のために上層絶縁層103に有機
絶縁膜等の厚い膜を用いた場合には、この有機絶縁膜に
形成する貫通孔の大きさを小さくしようとしても限界が
ある。例えば現状のプロセスでは、10μm×10μm
以下の導電性貫通孔を精度・歩留りよく形成することは
非常に困難である。従って高精細の液晶表示装置におい
て、1画素領域内に2個の導電性貫通孔135,136
が存在することは開口率を著しく阻害する要因となっ
た。例えば40μm×120μmの高精細画素領域に前
記寸法の導電性貫通孔135,136が2個存在する
と、開口率は高々49%にすぎない。
【0015】高精細の液晶表示装置における開口率に係
わる前記の課題を解決しようとして、本発明者らは導電
性貫通孔を一つにすることを考えた。この観点から類似
する技術として、特開平9−152625号公報は、例
えば図20及び図21に示す単一貫通孔方式の液晶表示
装置を提案している。図20は従来の単一貫通孔方式の
液晶表示装置における画素領域を示す平面図、図21は
図20のG−G線で切った断面図である。図20及び図
21において、この液晶表示装置は、透明絶縁性基板2
01上にアドレス配線210a,210bが形成され、
ゲート絶縁層202を挟んでアドレス配線210a,2
10bと交差するデータ配線220a,220bが形成
されて画素領域を形成している。このデータ配線220
a,220bは、下層の透明導電膜221と上層の金属
膜222との2層構造とされている。この画素領域内
で、アドレス配線210aから延びたゲート241と、
データ配線220aから画素領域内に延びた突出部に接
続されたn+型アモルファスシリコン膜からなるドレイ
ン電極242と、ゲート241に印加される信号により
ドレイン電極242に選択的に接続されるn+型アモル
ファスシリコン膜からなるソース電極243と、このソ
ース電極243の端末に接続された透明導電膜からなる
配線253及びこの配線253から一体に延びた蓄積容
量電極251と、上層絶縁層203を挟んでその上に形
成され、上層絶縁層203を貫通する導電性貫通孔23
6により蓄積容量電極251に接続された画素電極23
1と、ソース電極243と配線253との接続部に配さ
れた金属層254とが形成されている。この構成によっ
て導電性貫通孔は1個(導電性貫通孔236)のみとな
り、開口率の拡大が図られている。
【0016】しかし、前記単一貫通孔方式の液晶表示装
置には下記の問題があり実施が困難であった。即ち、こ
の方式ではゲート絶縁層202と上層絶縁層203との
間にITOで代表される透明導電膜からなる配線253
及び蓄積容量電極251が形成されているので、このた
めに従来の方式よりパターニング工程が1工程増えるこ
とになる。そしてITOのパターニングには王水を用い
るが、TFT部のドレイン電極242及びソース電極2
43がn+型アモルファスシリコン膜で形成されてお
り、このn+型アモルファスシリコン膜は王水に溶解す
るので、これを保護するための工程が更に増えてしま
う。また、透明導電膜のパターニングは、加工精度が金
属膜に比べてかなり悪いために透明導電膜でパターニン
グされた蓄積容量電極251は蓄積容量のバラツキ又は
欠損が大きく、画素間で画像の安定性が異なるために表
示面全体を見るとムラが発生し見づらくなる。更に、配
線253はn+型アモルファスシリコン膜からなるソー
ス電極243に直接接続されているが、ITO膜とn+
型アモルファスシリコン膜との接続界面における接触抵
抗は大きいので、静電容量を充電する時間の遅延が無視
できない程度となり、充分に充電できなくなる。
【0017】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、特に高精細液晶表示装置において開口率が
向上し、高い信頼性を有し、蓄積容量電極における充電
の遅延及びその静電容量のバラツキが抑制され、しかも
構造が簡単で低コストで歩留まりよく製造できる液晶表
示装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係る液晶表示装
置は、絶縁性基板上に形成された複数のアドレス配線
と、前記アドレス配線の上に形成されたゲート絶縁層
と、このゲート絶縁層を挟んで前記アドレス配線と交差
するように形成された複数のデータ配線と、前記データ
配線の上に形成された上層絶縁層と、前記上層絶縁層の
上に形成され前記アドレス配線とデータ配線とに囲まれ
た画素領域内の液晶に電位を印加する透明導電膜からな
る画素電極と、前記各画素領域に配置され、前記アドレ
ス配線に接続されたゲート並びに前記データ配線及び前
記画素電極に接続された1対の電極を有し、前記ゲート
に印加される信号により前記1対の電極を選択的に接続
する薄膜トランジスタ部と、前記各画素領域に隣接する
画素領域のアドレス配線に接続された共通電極との間又
は前記絶縁性基板上に形成されて前記各画素領域を通る
補助容量共通配線との間に静電容量を蓄積する蓄積容量
電極とを備え、前記薄膜トランジスタ部の前記画素電極
に接続された電極と前記蓄積容量電極とが同一金属膜で
一体に形成され、前記蓄積容量電極と前記画素電極とが
前記蓄積容量電極上に設けられた導電性貫通孔により接
続されていることを特徴とする。
【0019】本発明の液晶表示装置は、画素領域内の導
電性貫通孔が1個のみであるので、特に高精細液晶表示
装置において、導電性貫通孔が2個必要であった従来の
画素構成に比べて開口率が向上する。また蓄積容量電極
とソース電極とが同一金属膜で一体に形成されているの
で、蓄積容量電極とソース電極とが1度のパターニング
で形成でき、製造工程が簡略化され、安価に液晶表示装
置を製造することができる。更に、蓄積容量電極がソー
ス電極と同一の金属膜で一体に形成されていることによ
り、その間に接触抵抗は発生せず従って充電の遅延が起
こらないばかりでなく、金属膜の加工精度は高いので蓄
積容量電極のパターン精度が高く欠損や静電容量のバラ
ツキも小さく抑えられる。
【0020】前記蓄積容量電極は配線を介して前記薄膜
トランジスタ部の前記画素電極に接続された電極に接続
されており、前記共通電極は前記ゲート絶縁層を挟んで
前記蓄積容量電極と相互に重なる部分と、前記ゲート絶
縁膜を挟んで前記配線と相互に重なる部分とを有するこ
とが好ましい。このように、共通電極は蓄積容量電極と
重なっているだけでなく、配線とも重なり合っているの
で、蓄積容量を大きくすることができる。
【0021】前記共通電極の前記配線と重なる部分は前
記配線と同一の幅を有し、前記部分と前記配線とはその
長手方向の半分の領域において幅方向の一方にずれてお
り、残りの領域において幅方向の他方にずれて配置され
ているように構成できる。なお、共通電極又は配線のい
ずれか一方の幅を広くすることにより、露光機によるア
ライメントのずれを補償することができる。しかし、そ
うすると、開口率の低下が大きくなるので、上述の如
く、同一の幅を有する配線と共通電極における配線と重
なる部分とを互い違いに幅方向にずらすことで開口率の
低下を抑えることができる。
【0022】導電性貫通孔に接続する蓄積容量電極の部
分と、アドレス配線又は補助容量共通配線とが、ゲート
絶縁層を挟んで互いに重畳しないように配置されている
ことが好ましい。
【0023】蓄積容量電極と画素電極とを接続する導電
性貫通孔は、上層絶縁層をエッチングして形成される。
このエッチングに際して、蓄積容量電極の形状に欠損が
あると、この欠損を通してゲート絶縁膜までエッチング
され、貫通孔が下層のアドレス配線又は補助容量共通配
線にまで達する場合がある。この貫通孔に導電化処理を
施すと、蓄積容量電極とアドレス配線又は補助容量共通
配線との間にリークが生じる。この場合にも、蓄積容量
電極の導電性貫通孔に接続する部分とアドレス配線又は
補助容量共通配線とがゲート絶縁層を挟んで互いに重畳
しないように配置されていれば、貫通孔が下層のゲート
絶縁層に及んでも、その下方にはアドレス配線又は補助
容量共通配線がないので、リークを起こすことはない。
【0024】また、導電性貫通孔に接続する蓄積容量電
極の部分とゲート絶縁層との間にエッチング保護層が設
けられていることが好ましい。
【0025】導電性貫通孔が接続する蓄積容量電極の部
分とゲート絶縁層との間にエッチング保護層が設けられ
ていれば、蓄積容量電極のパターンに欠損があっても、
貫通孔がこのエッチング保護層に阻止されてゲート絶縁
層にまで達しないので、リークによる製品の歩留り低下
を防ぐことができる。
【0026】エッチング保護層はアモルファスシリコン
膜からなることが好ましい。アモルファスシリコン膜は
前記のエッチングにより侵食されないので、ゲート絶縁
層を保護する効果がある。
【0027】本発明の液晶表示装置において、データ配
線は一定幅の帯状に形成され、かつTFT部のドレイン
電極がこの帯状データ配線内に含まれるように形成され
ていることが好ましい。
【0028】ドレイン電極が帯状データ配線内に含まれ
ていれば、TFT部のドレイン電極部分が画素領域内に
突出しないので、その分、画素領域の開口率を向上させ
ることができる。またこの時、TFT部のチャネル幅の
全体がドレイン電極となるので、ドレイン電極とチャネ
ル層との接触抵抗が減少し、データの書き込み速度が向
上する。
【0029】また、本発明は、前記上層絶縁膜はシリコ
ン窒化膜からなる第1上層絶縁膜と有機膜からなる第2
上層絶縁膜との2層構造とすることができる。更に、前
記第1上層絶縁膜と前記第2上層絶縁膜との間にカラー
フィルター及び/又はブラックマトリクスを設けてもよ
い。
【0030】本発明に係る液晶表示装置の製造方法は、
絶縁性基板上に複数のアドレス配線と、各画素領域にお
いて前記アドレス配線から延びるゲートとを形成し、前
記アドレス配線及び前記ゲート上にゲート絶縁層を形成
し、このゲート絶縁層の上に、前記アドレス配線と交差
して前記画素領域を形成する複数のデータ配線と、各画
素領域の薄膜トランジスタ部において前記データ配線か
ら延びる電極と、画素電極に接続される電極と、この画
素電極に接続される電極から同一金属膜で一体に延びて
隣接する画素領域のアドレス配線との間に静電容量を蓄
積する蓄積容量電極とを形成し、前記データ配線、前記
各電極及び前記蓄積容量電極上に上層絶縁層を形成し、
この上層絶縁層に前記蓄積容量電極に達する貫通孔を形
成し、前記上層絶縁層の上に前記画素電極を形成すると
共に、この画素電極と前記蓄積容量電極とを前記貫通孔
で接続することを特徴とする。
【0031】この製造方法によれば、隣接する画素領域
のアドレス配線と蓄積容量電極との間に静電容量を蓄積
する液晶表示装置を製造することができる。この際、デ
ータ配線と、TFT部のドレイン電極とソース電極と、
このソース電極から同一金属膜で一体に延びる蓄積容量
電極とが1度のパターニング工程で一挙に形成できるの
で蓄積容量電極形成のために追加のパターニング工程を
必要とせず、しかも金属膜を用いることによって加工精
度よく蓄積容量電極を形成することができる。
【0032】本発明に係る他の液晶表示装置の製造方法
は、絶縁性基板上に複数のアドレス配線と、各画素領域
において、前記アドレス配線から延びるゲートと補助容
量共通配線とを形成し、前記アドレス配線、前記ゲート
及び前記補助容量共通配線上にゲート絶縁層を形成し、
このゲート絶縁層の上に、前記アドレス配線と交差して
前記画素領域を形成する複数のデータ配線と、各画素領
域の薄膜トランジスタ部において前記データ配線から延
びる電極と、前記画素電極に接続される電極と、この画
素電極に接続される電極から同一金属膜で一体に延びて
前記補助容量共通配線との間に静電容量を蓄積する蓄積
容量電極とを形成し、前記データ配線、前記電極及び前
記蓄積容量電極上に上層絶縁層を形成し、この上層絶縁
層に前記蓄積容量電極に達する貫通孔を形成し、前記上
層絶縁層の上に前記画素電極を形成すると共に、この画
素電極と前記蓄積容量電極とを前記貫通孔で接続するこ
とを特徴とする。
【0033】この製造方法によれば、補助容量共通配線
と蓄積容量電極との間に静電容量を蓄積する液晶表示装
置を製造することができる。この場合も、データ配線
と、TFT部のドレイン電極とソース電極と、このソー
ス電極から同一金属膜で一体に延びる蓄積容量電極とが
1度のパターニング工程で一挙に形成できるので、蓄積
容量電極形成のために追加のパターニング工程を必要と
せず、しかも金属膜を用いることによって加工精度よく
蓄積容量電極を形成することができる。
【0034】本発明は、また前記において、ゲート絶縁
層と蓄積容量電極との間にエッチング保護層を設ける液
晶表示装置の製造方法を提供する。
【0035】これによって、後のパターニング工程にお
いて上層絶縁層をエッチングして蓄積容量電極に達する
貫通孔を形成する際に、蓄積容量電極のパターンに欠損
などがあっても、貫通孔が下層のゲート絶縁層を侵食し
てリークを起こす可能性が防止できる。
【0036】エッチング保護層は、TFT部においてゲ
ート絶縁層の上に形成されるアモルファスシリコン膜か
らなるチャネル層及びコンタクト層の形成と同時に、ア
モルファスシリコン膜を用いて形成することが好まし
い。
【0037】画素領域にTFT部を形成する際には、一
般にゲート絶縁層の上にアモルファスシリコン膜からな
るチャネル層及びコンタクト層を形成する。そこで、チ
ャネル層及びコンタクト層の形成と同時に、導電性貫通
孔が接続する蓄積容量電極の位置にもこのTFT部と同
じアモルファスシリコン膜を形成すれば、パターニング
工程を増やすことなくエッチング保護層を形成すること
ができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付の図面を参照して具体的に説明する。
【0039】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1の液晶表示装置におけるTFTアレイ基板の1画素領
域P1を示す平面図、図2は図1のA−A線で切った断
面図である。なお、図1において画素電極31は2点鎖
線で示す。
【0040】図1及び図2において、実施形態1の液晶
表示装置は、透明ガラスからなる絶縁性基板1の上にア
ドレス配線10a,10bが並列に配置され、この上に
シリコン窒化膜からなるゲート絶縁層2が形成され、こ
の上に、アドレス配線10a,10bと交差するように
帯状のデータ配線20a,20bが並列に配置され、ア
ドレス配線10a,10bとデータ配線20a,20b
とで囲まれた領域が画素領域P1を形成し、この画素領
域P1に隣接して、他の画素領域P2が同様に形成され
ている。
【0041】データ配線20a,20bが形成された層
の上にはシリコン窒化膜からなる第1上層絶縁層3とそ
の上の感光性アクリル樹脂からなる第2上層絶縁層4と
が形成され、この第2上層絶縁層4の上に、ITOから
なる画素電極31が形成されている。以下、第1上層絶
縁層3と第2上層絶縁層4とを一括して「上層絶縁層
5」という。
【0042】画素領域P1内には、TFT部40が設け
られている。このTFT部40は、アドレス配線10a
から延びるゲート41と、帯状データ配線20aの一部
を利用して形成されたドレイン電極42と、画素電極3
1に連結するソース電極43とを有し、ゲート41に印
加される走査線信号によりドレイン電極42とソース電
極43とが選択的に接続されるようになっている。
【0043】アドレス配線10a,10b、データ配線
20a,20b、ドレイン電極42及びソース電極43
を形成する素材はいずれも、例えばAl、Mo及びCr
等の単層膜、積層膜又は合金膜であって、同じでも異な
っていてもよい。
【0044】また、画素領域P1内には、蓄積容量部5
0が設けられている。この蓄積容量部50は、隣接する
画素領域P2のアドレス配線10bから画素領域P1内
に延びる共通電極52と、ゲート絶縁層2を挟んでその
間に静電容量を蓄積する蓄積容量電極51とを備え、こ
の蓄積容量電極51は、配線53を通じてTFT部40
のソース電極43と同一金属膜で一体に形成されてい
る。また、この蓄積容量電極51は、上層絶縁層5を貫
通する導電性貫通孔33により画素電極31に接続され
ている。
【0045】この液晶表示装置は、アドレス配線10a
に走査線信号が印加され、また、データ配線20aに画
像信号が印加されると、TFT部40において、ドレイ
ン電極42とソース電極43とが接続され、画像信号電
位は、配線53を経由して蓄積容量部50に至り、蓄積
容量電極51と共通電極52との間に静電容量を蓄積す
ると同時に、導電性貫通孔33を通じて画素電極31に
液晶を駆動する電位を印加する。そして、走査線信号が
オフとなっても、蓄積容量部50に蓄積された静電容量
により、次に、走査線信号と画像信号とが印加されるま
で、画素電極31の液晶駆動電位が維持される。
【0046】画素電極31は、その縁部が上層絶縁層5
を介してアドレス配線10a,10b、データ配線20
a,20b、及びTFT部40の夫々の縁部と重畳する
ように形成されている。これによって画素電極31の縁
部からの光漏れが防止され、従って、ブラックマトリク
スの幅も狭くすることができて画素の開口率向上に寄与
することができる。
【0047】図1及び図2に示した実施形態1の液晶表
示装置を、図19に示した従来例と比較すると、実施形
態1ではソース電極43と蓄積容量電極33と画素電極
31との接続が配線53と1個の導電性貫通孔33とを
介して行われているのに対して、従来例ではソース電極
143と画素電極131との接続が導電性貫通孔135
を介して行われ、画素電極131と蓄積容量電極151
との接続が導電性貫通孔136を介して行われ、画素領
域内に2つの導電性貫通孔135,136が形成されて
いる。ここで、1個の導電性貫通孔33の面積と配線5
3の面積とを比較すると、画素領域が高精細化するに伴
い配線53は長さも幅も小さくなり面積を縮小すること
ができるが、導電性貫通孔33の面積の縮小には前記の
ように加工精度上の限界があるので、高精細液晶表示装
置においては、配線53と1個の導電性貫通孔33との
組合せからなる実施形態1のほうが開口率が向上するこ
とになる。
【0048】また、実施形態1の液晶表示装置を、図2
0及び図21に示した従来例と比較すると、実施形態1
ではデータ配線20aとドレイン電極42とが同一金属
膜で一体に形成され、また、蓄積容量電極51とソース
電極43とが配線53と共に同一金属膜で一体に形成さ
れているのに対して、前記従来例では、ドレイン電極2
42及びソース電極243がn+型アモルファスシリコ
ン膜で形成され、このドレイン電極242と接触するデ
ータ配線がITO膜221であり、また、ソース電極2
43と接触する配線253及び蓄積容量電極251もI
TO膜を用いて形成されている。
【0049】ここで、実施形態1のものはデータ配線2
0aとドレイン電極42、及びソース電極43と配線5
3と蓄積容量電極51とが同一金属膜で一体に形成され
ているので、1度のパターニングでこれらを一括成形す
ることができ、蓄積容量電極51を形成するために製造
工程が増えることはない。更に、データ配線20aとド
レイン電極42との間、及びソース電極43と配線53
と蓄積容量電極51との間に接続部がないので、従来の
+型アモルファスシリコン膜とITO膜との間におけ
るような大きい接触抵抗は存在せず、充電の遅延が起こ
らないばかりでなく、金属膜の加工精度は一般にITO
等よりかなり良好であるので、蓄積容量電極51のパタ
ーン精度が高く蓄積容量のバラツキが小さく抑えられ
る。更に実施形態1のものは、パターン精度が高いこと
によって書き込み電圧のバラツキ及び輝度のバラツキも
小さく抑えられる。
【0050】例えば、実施形態1の金属膜を用いて形成
した蓄積容量電極と従来のITO膜を用いて形成した蓄
積容量電極とのバラツキを検定すると、 実施形態1 ITO使用の従来例 静電容量のバラツキ ±9.4% ±18.9% 書き込み電圧のバラツキ ±0.14V ±0.29V 輝度(中間調)のバラツキ ±9.6% ±21.0% となり、金属膜を使用したことによるパターン精度の向
上は明かである。
【0051】更に実施形態1の液晶表示装置は、TFT
部40において、ドレイン電極42が帯状データ配線2
0a内に含まれていることと、画素電極31の縁部が周
囲のアドレス配線10a,10b、データ配線20a,
20b、及びTFT部40の夫々の縁部と重畳して光漏
れが防止されていることによって、開口率が一層向上し
ている。
【0052】実施形態1の液晶表示装置は以下の手順で
製造することができる。ここでは画素領域の形成に限っ
て説明する。図3(a)乃至(g)は、実施形態1の液
晶表示装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【0053】先ず、図3(a)に示すように、ガラス製
の絶縁性基板1の上にCr等の金属を用いて厚さが、例
えば100nm〜400nmとなるようにアドレス配線
10a,10b…を並列して形成する。各アドレス配線
10a,10b…は、夫々画素領域P1,P2…内のT
FT部40にゲート41が、また、蓄積容量部50に共
通電極52が延びるようにパターニングされている。
【0054】次に、図3(b)に示すように、アドレス
配線10a…が形成された絶縁性基板1の全面に、例え
ばシリコン窒化膜からなるゲート絶縁層2を形成する。
その後、図3(c)に示すように、ゲート絶縁層2を挟
んでゲート41の上に、チャネル層となる厚さ300n
mのイントリンシック・アモルファスシリコン膜44
と、この上にコンタクト層となる厚さ50nmのn+
アモルファスシリコン膜45とを形成する。次いで、図
示はしないが、パターニングしてチャネル層(44)と
コンタクト層(45)とを形成する。
【0055】次に、図3(d)に示すように、ゲート絶
縁層2の上に、アドレス配線10a,10b…と交差す
る複数のデータ配線20a,20b…を並列して形成す
る。このデータ配線20a,20b…は帯状に形成し、
この帯状データ配線20a,20b…の側部がチャネル
層(44)及びコンタクト層(45)の一部を覆うよう
に配置する。これによって、チャネル層(44)及びコ
ンタクト層(45)を覆ったデータ配線20a,20b
…の部分がTFT部40におけるドレイン電極42を形
成することになる。
【0056】また、このデータ配線20a,20b…の
形成と同時に、同じパターニング操作により、ソース電
極43と配線53と蓄積容量電極51とからなる回路も
形成する。この回路とデータ配線20a,20b…と
は、アドレス配線10a,10b…と同様の金属を用
い、厚さは、例えば100nm〜400nmとされる。
【0057】次に、図3(e)に示すように、画素領域
P1全体を、例えば厚さが100nm〜200nmのシ
リコン窒化膜からなる第1上層絶縁層3で覆い、更に、
図3(f)に示すように、第1上層絶縁層3の上に、例
えば厚さ2.0μm〜4.5μmの感光性アクリル樹脂
製レジスト膜からなる第2上層絶縁層4を形成する。こ
のとき、レジスト膜のパターン露光と現像とにより蓄積
容量電極51の上方となる位置に貫通孔34を形成す
る。次いで、レジスト膜パターン(図示せず)をマスク
とするウエットエッチング又はドライエッチングによっ
て、この位置の第1上層絶縁層3にも蓄積容量電極51
に達する貫通孔35を形成する。なおこのレジスト膜パ
ターンは必ずしも必要ではなく、例えば感光性アクリル
樹脂をマスクとしてウエットエッチング又はドライエッ
チングしてもよい。
【0058】次に、図3(g)に示すように、第2上層
絶縁層4の上に、例えば厚さが40nm〜100nmの
ITO膜からなる画素電極31を形成する。このITO
膜は、貫通孔34,35の壁面にも形成され、これによ
って、貫通孔34,35は蓄積容量電極51に達する導
電性貫通孔33となる。
【0059】以上のステップにより実施形態1の画素領
域P1は形成される。
【0060】この製造方法によれば、データ配線20
a,20b…と、TFT部40のドレイン電極42とソ
ース電極43と、このソース電極43から同一金属膜で
一体に延びる配線53と蓄積容量電極51とが1度のパ
ターニング工程で一挙に形成できるので、蓄積容量電極
51を形成するための追加のパターニング工程を必要と
せず、しかも蓄積容量電極51がソース電極43と同一
の金属からなるので、加工精度が良好で欠損や蓄積容量
のバラツキ等が少なく、生産歩留りがよい。
【0061】図1乃至3に示す実施形態1においては、
TFTアレイ基板にはカラーフィルター又はブラックマ
トリクスを組み込まず、対向基板側にカラーフィルター
又はブラックマトリクスを配置したが、図4に示すよう
に、TFTアレイ基板側にカラーフィルター6又はブラ
ックマトリクス7を組み込み、本発明を所謂CFオンT
FT(カラーフィルター・オン・TFT)に適用するこ
とも可能である。図4は実施形態1の変形例を示す断面
図である。なお、図4において、蓄積容量電極は図示さ
れていない。この蓄積容量電極及び共通電極は、例え
ば、後述する図6の実施例と同様に構成することができ
る。
【0062】本実施例においては、第1上層絶縁層3と
第2上層絶縁層4との間にカラーフィルター6が挿入さ
れている。また、TFTのチャネル領域を遮光するよう
にブラックマトリクス7が第1上層絶縁層3と第2上層
絶縁層4との間に設けられている。これ以外の点は実施
形態1と同様である。これらカラーフィルター6及びブ
ラックマトリクス7は顔料を含む透明樹脂からなるが、
導電性貫通孔33を形成する領域には設けないようにす
る必要がある。
【0063】(実施形態2)図5は、本発明の実施形態
2の液晶表示装置におけるTFTアレイ基板の1画素領
域P1を示す平面図、図6は、図5のB−B線で切った
断面図である。なお、図5において画素電極31は2点
鎖線で示す。
【0064】図5及び図6に示す実施形態2の液晶表示
装置は、製造時の不具合によって発生する惧れがある蓄
積容量電極51と共通電極54との間のリークの防止を
図ったものであり、蓄積容量部50の構成が異なる以外
は実施形態1のものと同様である。従って、ここでは主
として蓄積容量部50の構成についてのみ説明する。
【0065】図5及び図6において、この蓄積容量部5
0は、隣接する画素領域P2のアドレス配線11bから
画素領域P1内に延びる共通電極54と、ゲート絶縁層
2を挟んでその間に静電容量を蓄積する蓄積容量電極5
1とを備え、この蓄積容量電極51は、配線53を通じ
てTFT部40のソース電極43と同一金属膜で一体に
形成されている。また、この蓄積容量電極51は、上層
絶縁層5を貫通する導電性貫通孔33により画素電極3
1に接続されている。
【0066】共通電極54には切欠55が形成されてい
る。この切欠55は、導電性貫通孔33の平面投影が共
通電極54に重ならないように形成されている。このた
め、製造時に、蓄積容量電極51の貫通孔33により露
出している部分に欠損が生じた場合、後のステップで上
層絶縁層5をエッチングして貫通孔を形成する際に、こ
の貫通孔が下層のゲート絶縁層2にまで達したとして
も、その下方には共通電極54又はアドレス配線11b
が存在しないので、蓄積容量部50と共通電極54とが
ITO膜で接続される惧れはなく、リークは発生しな
い。
【0067】実施形態2の製造方法は、切欠55が形成
されるように共通電極54の形状を変える以外は、実施
形態1の場合と実質的に同様なので、ここでは説明を省
略する。
【0068】(実施形態3)図7は、本発明の実施形態
3の液晶表示装置におけるTFTアレイ基板の1画素領
域P1を示す平面図、図8は図7のC−C線で切った断
面図である。なお、図7において画素電極31は2点鎖
線で示す。
【0069】この実施形態3は、製造時の不具合によっ
て発生する惧れがある蓄積容量電極51と共通電極54
との間のリークの防止を図ったものであり、実施形態2
よりも開口率の向上と静電容量の増加との両立を意図し
たものである。
【0070】この実施形態3では、蓄積容量電極51と
ゲート絶縁層2との間にエッチング保護層56が設けら
れている。
【0071】図7及び図8において、実施形態3の液晶
表示装置は、透明ガラスからなる絶縁性基板1の上にア
ドレス配線10a,10bが並列され、この上に、例え
ばシリコン窒化膜からなるゲート絶縁層2が形成され、
この上にアドレス配線10a,10bと交差するように
帯状のデータ配線20a,20bが並列され、アドレス
配線10a,10bとデータ配線20a,20bとで囲
まれた領域が1画素領域P1を形成し、この画素領域P
1に隣接して、他の画素領域P2が同様に形成されてい
る。
【0072】データ配線20a,20bが形成された層
の上には、例えばシリコン窒化膜からなる第1上層絶縁
層3と、その上に感光性アクリル樹脂からなる第2上層
絶縁層4とが形成され、この第2上層絶縁層4の上に、
ITOからなる画素電極31が形成されている。
【0073】TFT部40には、アドレス配線10aか
ら延びるゲート41とゲート絶縁層2を挟んで対向する
位置にイントリンシック・アモルファスシリコン膜44
からなるチャネル層と、この上にn+型アモルファスシ
リコン膜45からなるコンタクト層とが形成され、帯状
データ配線20aの側部がこのアモルファスシリコン膜
44,45の一部を覆うように配置されてTFT部40
のドレイン電極42を形成している。
【0074】蓄積容量部50は、隣接する画素領域P2
のアドレス配線10bから画素領域P1内に延びる共通
電極52と、ゲート絶縁層2を挟んでこの共通電極と対
向する位置に順次イントリンシック・アモルファスシリ
コン膜44とn+型アモルファスシリコン膜45とから
なるエッチング保護層56が形成され、この上に蓄積容
量電極51が形成されている。この蓄積容量電極51
は、配線53を通じてTFT部40のソース電極43と
同一金属膜で一体に形成され、また、上層絶縁層5を貫
通する導電性貫通孔33により画素電極31に接続され
ている。
【0075】エッチング保護層56は、導電性貫通孔3
3の平面投影がその中に含まれる形状と大きさを有して
いる。
【0076】この実施形態3の液晶表示装置は、製造時
に蓄積容量電極51に欠損が生じても、後のステップで
上層絶縁層5をエッチングして貫通孔33を形成する際
に、アモルファスシリコン膜44,45がエッチング保
護層56となるので、ゲート絶縁層2がエッチングされ
ることがなく、従って、蓄積容量電極51と共通電極5
2とのリークが防止される。実施形態3の構成によれば
共通電極52と重なる位置に貫通孔33を形成できるた
め、実施形態2のものよりも開口率の向上と静電容量の
増加とを両立させることができる。
【0077】図9(a)乃至(g)は、実施形態3の液
晶表示装置の製造方法を工程順に示す断面図である。先
ず、図9(a)に示すように、ガラス製の絶縁性基板1
の上に金属を用いて、例えば厚さが100nm〜400
nmのアドレス配線10a,10b…を形成する。各ア
ドレス配線10a,10b…は、夫々画素領域P1,P
2…のTFT部40にゲート41が、また、蓄積容量部
50に共通電極52が延びるようにパターニングされて
いる。
【0078】次に、図9(b)に示すように、アドレス
配線10a…が形成された絶縁性基板1の全面に、例え
ばシリコン窒化膜からなるゲート絶縁層2を形成する。
【0079】次いで、図9(c)に示すように、ゲート
絶縁層2を挟んでゲート41と対向する位置に、順次、
TFTのチャネル層となるイントリンシック・アモルフ
ァスシリコン膜44と、この上にコンタクト層となるn
+型アモルファスシリコン膜45とを形成する。このと
き同時に夫々同じパターニング操作によって、ゲート絶
縁層2を挟んで共通電極52と対向する位置に、順次、
イントリンシック・アモルファスシリコン膜44とn+
型アモルファスシリコン膜45とからなるエッチング保
護層56とを形成する。
【0080】次いで、図示はしないが、TFT部40の
イントリンシック・アモルファスシリコン膜44とn+
型アモルファスシリコン膜45とをパターニングしてチ
ャネル層(44)とコンタクト層(45)とを成形す
る。
【0081】次に、図9(d)に示すように、ゲート絶
縁層2の上に、アドレス配線10a,10b…と交差す
る複数のデータ配線20a,20b…を、アドレス配線
10a,10b…と同様の金属を用い並列に形成する。
このデータ配線20a,20b…は帯状に形成し、この
帯状データ配線20a,20b…の側部がチャネル層
(44)及びコンタクト層(45)の一部を覆うように
配置する。これによって、チャネル層(44)及びコン
タクト層(45)を覆ったデータ配線20a,20b…
の部分がTFT部40におけるドレイン電極42とな
る。
【0082】また、このデータ配線20a,20b…の
形成と同時に、同じパターニング操作により、アドレス
配線10a,10b…と同様の金属を用いソース電極4
3と配線53と蓄積容量電極51とからなる回路も形成
する。
【0083】次に、図9(e)に示すように、画素領域
P1全体をシリコン窒化膜からなる第1上層絶縁層3で
覆い、更に、図9(f)に示すように、第1上層絶縁層
3の上に、例えば感光性アクリル樹脂製レジスト膜から
なる第2上層絶縁層4を形成する。このとき、レジスト
膜のパターン露光と現像とにより蓄積容量電極51の上
方となる位置に貫通孔34を形成する。また、この位置
の第1上層絶縁層3にも、レジスト膜パターン(図示せ
ず)をマスクとするウエットエッチング又はドライエッ
チングにより、蓄積容量電極51に達する貫通孔35を
形成する。
【0084】次に、図9(g)に示すように、第2上層
絶縁層4の上にITO膜からなる画素電極31を形成す
る。このITO膜は、貫通孔34,35の壁面にも形成
され、これによって貫通孔34,35は蓄積容量電極5
1に達する導電性貫通孔33となる。以上のステップに
より実施形態3の画素領域P1は形成される。
【0085】この製造方法によれば、TFT部40にチ
ャネル層及びコンタクト層を形成するのと同時に、同じ
パターニング工程で同じアモルファスシリコン膜44,
45を用いてエッチング保護層56が形成できるので、
エッチング保護層56形成のための追加の工程は不要で
ある。
【0086】(実施形態4)図10は、本発明の実施形
態4の液晶表示装置におけるTFTアレイ基板の1画素
領域P1を示す平面図である。なお、図10において画
素電極31は2点鎖線で示す。
【0087】この実施形態4は、アドレス配線とは別
に、補助容量共通配線が蓄積容量電極の対向電極として
形成された例である。図10に示すようにこの液晶表示
装置は、絶縁性基板上にアドレス配線12a,12bが
形成されると共に、画素領域P1内を通りアドレス配線
12a,12bと平行な補助容量共通配線13が形成さ
れている。この層の上にはゲート絶縁層を挟んでアドレ
ス配線12a,12bと交差するように帯状のデータ配
線20a,20bが形成され、TFT部40において
は、アドレス配線12aから延びるゲート41と、帯状
データ配線20aの部分に形成されたドレイン電極42
とソース電極43とが形成され、このソース電極43か
らは、配線58を通じて、ゲート絶縁層を挟んで補助容
量共通配線13と対向する位置に、蓄積容量電極59が
ソース電極43及び配線58と同一金属膜で一体に形成
されている。この上には、上層絶縁層を挟んで画素領域
P1内の液晶に電位を印加する透明導電膜からなる画素
電極31が形成され、この画素電極31は、上層絶縁層
に形成された導電性貫通孔36によって蓄積容量電極5
9と接続されている。
【0088】一般に、隣接するアドレス配線10bを当
該画素領域P1の蓄積容量部50における定電位側の電
極として利用した場合には、画素領域P2に書き換え信
号を印加するためアドレス配線10bが駆動されたと
き、この瞬間に画素領域P1の蓄積容量部50における
静電容量が変化してしまう。これに対してこの実施形態
4の液晶表示装置は、画素領域P1の静電容量が蓄積容
量電極59と電位変動のない補助容量共通配線13との
間に蓄積されるので、隣接する画素領域のアドレス配線
12bを対向電極とする場合に比べて液晶に印加される
電圧が安定し、均一な表示画像が得られるようになる。
【0089】(実施形態5)図11は本発明の実施形態
5の液晶表示装置におけるTFTアレイ基板の1画素領
域P1を示す平面図である。なお、図11において画素
電極31は2点鎖線で示す。
【0090】実施形態1乃至4に示す液晶表示装置を画
素領域の寸法が40μm×120μm程度の高精細液晶
表示装置に適用した場合、画素寸法が従来の液晶表示装
置(100μm×300μm程度)に比べて極端に小さ
いため、液晶容量及び蓄積容量が従来の液晶表示装置に
比べ1/3〜1/4程度に小さくなる。このため、保持
容量が小さすぎ、TFTのオフ特性が劣化した場合に、
コントラストの低下又はフリッカによるちらつき等の表
示不良を生じる場合がある。この問題を抑制するため
に、蓄積容量を大きくすることが有効である。図11に
示す実施形態5の液晶表示装置は、上記問題点を解決す
るため、高精細液晶表示装置に適用する場合でも、蓄積
容量を大きくすることを図ったものであり、蓄積容量部
50の構成が異なる以外は実施形態1と同様である。従
って、ここでは、主として蓄積容量部50の構成につい
て説明する。
【0091】画素領域P1内には、蓄積容量部50が設
けられている。この蓄積容量部50は、隣接する画素領
域P2のアドレス配線10bから画素領域P1内に延び
る共通電極52と、ゲート絶縁層2を挟んでその間に静
電容量を蓄積する蓄積容量電極51とを備え、この蓄積
容量電極51は配線53を介してTFT部40のソース
電極43と同一金属膜で一体に成形されている。また、
この蓄積容量電極51は、上層絶縁層5を貫通する貫通
孔33により画素電極31に接続されている。共通電極
52は蓄積容量電極51の下方でこの蓄積容量電極51
とオーバーラップしている部分を有すると共に、蓄積容
量を大きくするため、配線53の下方でこの配線53の
長手方向に平行に延びる部分を有する。この場合に、共
通電極52の配線53とオーバーラップしている部分の
幅は、配線53の幅より狭い。このように、共通電極5
2は配線53の大部分において配線53とオーバーラッ
プしている。
【0092】本実施形態においては、蓄積容量電極51
及び配線53と、共通電極52とが、蓄積容量電極51
及び配線53のほぼ全域でゲート絶縁層52を間に挟ん
で対向しているので、蓄積容量部50は、図1乃至10
に示す前述の各実施形態よりも大きな面積で電荷を蓄積
することができる。このため、蓄積容量を増大させるこ
とができる。
【0093】図12はこの第5の実施形態の変形例を示
す図である。本変形例は、図11に示す蓄積容量部50
に対して、配線53の幅の方がこの配線53にオーバー
ラップしている共通電極52の部分の幅よりも広い点が
異なる。この蓄積容量電極50においても、この配線と
53とこの配線53に重なる共通電極52部分との間で
電荷を蓄積できるため、蓄積容量を増大させることがで
きる。
【0094】次に、本実施形態5の更に他の変形例につ
いて説明する。図13は本変形例の液晶表示装置におけ
るTFTアレイ基板の1画素領域P1を示す平面図、図
14は図13のD−D線による断面図、図15は図13
のE−E線による断面図である。
【0095】図13に示す実施形態5の液晶表示装置
は、高精細液晶表示装置に適用する場合でも、開口率が
低下することなく、蓄積容量を大きくすることを図った
ものであり、蓄積容量部50の構成が異なる以外は実施
形態1と同様である。従って、ここでは、主として蓄積
容量部50の構成について説明する。
【0096】画素領域P1内には、蓄積容量部50が設
けられている。この蓄積容量部50は、隣接する画素領
域P2のアドレス配線10bから画素領域P1内に延び
る共通電極52と、ゲート絶縁層2を挟んでその間に静
電容量を蓄積する蓄積容量電極51とを備え、この蓄積
容量電極51は配線53を介してTFT部40のソース
電極43と同一金属膜で一体に成形されている。また、
この蓄積容量電極51は、上層絶縁層5を貫通する貫通
孔33により画素電極31に接続されている。共通電極
52は蓄積容量電極51とオーバーラップしているのみ
でなく、蓄積容量を大きくするため、配線53の長手方
向に平行に延び、この配線53の大部分において配線5
3とオーバーラップしている。本実施例の共通電極52
は、蓄積容量電極51に重なる部分と、配線53に重な
る部分とを有し、配線53に重なる部分において、配線
53と幅が同一である。しかし、この共通電極52の配
線53に重なる部分はその蓄積容量電極51側の半分
と、残りの半分とでその幅方向にずれている。
【0097】図14及び図15は夫々図13のD−D線
及びE−E線による断面図であり、共通電極52と配線
53のオーバーラップ部分を示す断面図である。前述の
如く、配線53と、共通電極52における配線53に重
なる部分とは幅が同一であり、配線53の蓄積容量電極
51側の部分Aでは、共通電極52が配線53よりも図
14において左側にΔxμmだけずれるように設計され
ている。一方、配線53のTFT側の部分Bでは、共通
電極52が配線53よりも図14において右側にΔxμ
mだけずれるように設計されている。
【0098】上述の如く、共通電極52と配線53とを
その長手方向の半分づつ互い違いに幅方向に若干ずらせ
て配置した理由は、露光機による共通電極52と配線5
3部とのアライメントずれを考慮したためである。上記
高精細液晶表示装置では、保持容量(蓄積容量と液晶容
量との和)のうち蓄積容量が占める部分が大きいため、
蓄積容量のばらつきはフリッカちらつきの面内ばらつき
等の表示不良を生じやすい。
【0099】一般に露光機のアライメント精度は3σで
1.5〜2μm程度なので、共通電極52の方を、配線
53よりもアライメント精度分のΔxだけ大きくする必
要がある。この場合、共通電極52の長軸方向の両側を
Δx分大きくしてもよいが、開口率の低下が大きくなる
ので、本変形例では上述の如く共通電極52の配線と重
なる部分を互い違いに幅方向にずらすことで開口率の低
下を抑えている。なお、本実施形態では共通電極52を
その半分の領域で互い違いにずらせたが、配線53の方
をその長手方向の半分の領域で互い違いにずらせても同
様の効果が得られることはいうまでもない。また、上述
の実施形態においては、共通電極52における配線53
と重なる部分は帯状をなしているが、この部分は帯状に
限らず、菱形又は平行四辺形等、種々の形状にすること
ができる。但し、蓄積容量値のバラツキを回避するため
に、各蓄積容量部において、共通電極と配線とが重なる
面積は一定にすることが好ましい。
【0100】
【発明の効果】本発明の液晶表示装置は、蓄積容量電極
と画素電極とが上層絶縁層を貫通する導電性貫通孔によ
り接続され、かつ蓄積容量電極とTFT部の一方の電極
とが同一金属膜で一体に形成されているので、1個の導
電性貫通孔によって画素領域内の回路構成が可能とな
り、特に高精細液晶表示装置において、導電性貫通孔が
2個必要であった従来の画素構成に比べて開口率が向上
する。また、蓄積容量電極とTFT部の一方の電極とが
1度のパターニングで形成できるので、製造工程が簡略
化され、液晶表示装置を安価に製造することができる。
更に、TFT部においてn+型アモルファスシリコン膜
と金属膜とが直接接触しているのでこの間の接触抵抗が
低く抑えられ、充電時間が短縮され、安定した画像が得
られるようになる。また蓄積容量電極が金属膜で形成さ
れているので、加工精度のバラツキも低く抑えられ歩留
りが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の液晶表示装置におけるT
FTアレイ基板の1画素領域P1を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線で切った断面図である。
【図3】(a)〜(g)は実施形態1の液晶表示装置の
製造方法を工程順に示す断面図である。
【図4】実施形態1の変形例を示す断面図である。
【図5】本発明の実施形態2の液晶表示装置におけるT
FTアレイ基板の1画素領域P1を示す平面図である。
【図6】図5のB−B線で切った断面図である。
【図7】本発明の実施形態3の液晶表示装置におけるT
FTアレイ基板の1画素領域P1を示す平面図である。
【図8】図7のC−C線で切った断面図である。
【図9】(a)〜(g)は実施形態3の液晶表示装置の
製造方法を工程順に示す断面図である。
【図10】本発明の実施形態4の液晶表示装置における
TFTアレイ基板の1画素領域P1を示す平面図であ
る。
【図11】本発明の実施形態5の液晶表示装置における
TFTアレイ基板の1画素領域P1を示す平面図であ
る。
【図12】同じく、実施形態5の変形例の液晶表示装置
におけるTFTアレイ基板の1画素領域P1を示す平面
図である。
【図13】同じく、実施形態5の他の変形例の液晶表示
装置におけるTFTアレイ基板の1画素領域P1を示す
平面図である。
【図14】図13のD−D線による断面図である。
【図15】図13のE−E線による断面図である。
【図16】従来の液晶表示装置における1画素領域の回
路構成を示す回路図である。
【図17】図16に示した回路構成からなる従来の液晶
表示装置における画素領域を示す平面図である。
【図18】図17のF−F線で切った断面図である。
【図19】従来の他の液晶表示装置における画素領域を
示す断面図である。
【図20】従来の単一貫通孔方式の液晶表示装置におけ
る画素領域を示す平面図である。
【図21】図20のG−G線で切った断面図である。
【符号の説明】
1;絶縁性基板 2;ゲート絶縁層 3;第1上層絶縁層 4;第2上層絶縁層 5;上層絶縁層 10a,10b;アドレス配線 11a,11b;アドレス配線 12a,12b;アドレス配線 13;補助容量共通配線 20a,20b;データ配線 31;画素電極 33;導電性貫通孔 34;貫通孔 35;貫通孔 40;TFT部 41;ゲート 42;ドレイン電極 43;ソース電極 44;イントリンシック・アモルファスシリコン膜
(44);チャネル層 45;n+型アモルファスシリコン膜 (45);コン
タクト層 50;蓄積容量部 51;蓄積容量電極 52;共通電極 53;配線 54;共通電極 55;切欠 56;エッチング保護層 58;配線 59;蓄積容量電極 P1,P2;画素領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/336 H01L 29/78 612C (72)発明者 吉川 周憲 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 山本 勇司 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 岡本 守 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 中田 慎一 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 秀平 昌信 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 堀江 由高 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 丸山 宗生 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基板上に形成された複数のアドレ
    ス配線と、前記アドレス配線の上に形成されたゲート絶
    縁層と、このゲート絶縁層を挟んで前記アドレス配線と
    交差するように形成された複数のデータ配線と、前記デ
    ータ配線の上に形成された上層絶縁層と、前記上層絶縁
    層の上に形成され前記アドレス配線とデータ配線とに囲
    まれた画素領域内の液晶に電位を印加する透明導電膜か
    らなる画素電極と、前記各画素領域に配置され、前記ア
    ドレス配線に接続されたゲート並びに前記データ配線及
    び前記画素電極に接続された1対の電極を有し、前記ゲ
    ートに印加される信号により前記1対の電極を選択的に
    接続する薄膜トランジスタ部と、前記各画素領域に隣接
    する画素領域のアドレス配線に接続された共通電極との
    間又は前記絶縁性基板上に形成されて前記各画素領域を
    通る補助容量共通配線との間に静電容量を蓄積する蓄積
    容量電極とを備え、 前記薄膜トランジスタ部の前記画素電極に接続された電
    極と前記蓄積容量電極とが同一金属膜で一体に形成さ
    れ、前記蓄積容量電極と前記画素電極とが前記蓄積容量
    電極上に設けられた導電性貫通孔により接続されている
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記蓄積容量電極は配線を介して前記薄
    膜トランジスタ部の前記画素電極に接続された電極に接
    続されており、前記共通電極は前記ゲート絶縁層を挟ん
    で前記蓄積容量電極と相互に重なる部分と、前記ゲート
    絶縁膜を挟んで前記配線と相互に重なる部分とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記共通電極の前記配線と重なる部分は
    前記配線と同一の幅を有し、前記部分と前記配線とはそ
    の長手方向の半分の領域において幅方向の一方にずれて
    おり、残りの領域において幅方向の他方にずれて配置さ
    れていることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装
    置。
  4. 【請求項4】 前記導電性貫通孔に接続する蓄積容量電
    極の部分と、前記アドレス配線又は前記補助容量共通配
    線とが、前記ゲート絶縁層を挟んで互いに重畳しないよ
    うに配置されていることを特徴とする請求項1に記載の
    液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記導電性貫通孔に接続する蓄積容量電
    極の部分と前記ゲート絶縁層との間にエッチング保護層
    が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の液
    晶表示装置。
  6. 【請求項6】 前記エッチング保護層がアモルファスシ
    リコン膜からなることを特徴とする請求項5に記載の液
    晶表示装置。
  7. 【請求項7】 前記データ配線が一定幅の帯状に形成さ
    れ、かつ前記薄膜トランジスタ部のデータ配線に連結す
    る電極がこの帯状データ配線内に含まれるように形成さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1
    項に記載の液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 前記上層絶縁膜はシリコン窒化膜からな
    る第1上層絶縁膜と有機膜からなる第2上層絶縁膜との
    2層構造であることを特徴とする請求項1乃至6のいず
    れか1項に記載の液晶表示装置。
  9. 【請求項9】 前記第1上層絶縁膜と前記第2上層絶縁
    膜との間にカラーフィルター及び/又はブラックマトリ
    クスが設けられていることを特徴とする請求項1乃至6
    のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  10. 【請求項10】 絶縁性基板上に複数のアドレス配線
    と、各画素領域において前記アドレス配線から延びるゲ
    ートとを形成し、前記アドレス配線及び前記ゲート上に
    ゲート絶縁層を形成し、このゲート絶縁層の上に、前記
    アドレス配線と交差して前記画素領域を形成する複数の
    データ配線と、各画素領域の薄膜トランジスタ部におい
    て前記データ配線から延びる電極と、画素電極に接続さ
    れる電極と、この画素電極に接続される電極から同一金
    属膜で一体に延びて隣接する画素領域のアドレス配線と
    の間に静電容量を蓄積する蓄積容量電極とを形成し、前
    記データ配線、前記各電極及び前記蓄積容量電極上に上
    層絶縁層を形成し、この上層絶縁層に前記蓄積容量電極
    に達する貫通孔を形成し、前記上層絶縁層の上に前記画
    素電極を形成すると共に、この画素電極と前記蓄積容量
    電極とを前記貫通孔で接続することを特徴とする液晶表
    示装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 絶縁性基板上に複数のアドレス配線
    と、各画素領域において、前記アドレス配線から延びる
    ゲートと補助容量共通配線とを形成し、前記アドレス配
    線、前記ゲート及び前記補助容量共通配線上にゲート絶
    縁層を形成し、このゲート絶縁層の上に、前記アドレス
    配線と交差して前記画素領域を形成する複数のデータ配
    線と、各画素領域の薄膜トランジスタ部において前記デ
    ータ配線から延びる電極と、前記画素電極に接続される
    電極と、この画素電極に接続される電極から同一金属膜
    で一体に延びて前記補助容量共通配線との間に静電容量
    を蓄積する蓄積容量電極とを形成し、前記データ配線、
    前記電極及び前記蓄積容量電極上に上層絶縁層を形成
    し、この上層絶縁層に前記蓄積容量電極に達する貫通孔
    を形成し、前記上層絶縁層の上に前記画素電極を形成す
    ると共に、この画素電極と前記蓄積容量電極とを前記貫
    通孔で接続することを特徴とする液晶表示装置の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 前記ゲート絶縁層と前記蓄積容量電極
    との間にエッチング保護層を設けることを特徴とする請
    求項10又は11に記載の液晶表示装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記エッチング保護層を、前記薄膜ト
    ランジスタ部においてゲート絶縁層の上に形成されるア
    モルファスシリコン膜からなるチャネル層及びコンタク
    ト層の形成と同時に、アモルファスシリコン膜を用いて
    形成することを特徴とする請求項12に記載の液晶表示
    装置の製造方法。
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