JPH11102844A - 電気二重層キャパシタおよびその製造方法 - Google Patents

電気二重層キャパシタおよびその製造方法

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JPH11102844A
JPH11102844A JP10212147A JP21214798A JPH11102844A JP H11102844 A JPH11102844 A JP H11102844A JP 10212147 A JP10212147 A JP 10212147A JP 21214798 A JP21214798 A JP 21214798A JP H11102844 A JPH11102844 A JP H11102844A
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JP
Japan
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double layer
electric double
layer capacitor
current collector
resin
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JP10212147A
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English (en)
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Keiichi Nakao
恵一 中尾
Takumi Yamaguchi
巧 山口
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種電気機器や電気自動車用の回生電力、電
力貯蔵用として広く用いられている捲回形や積層形の電
気二重層キャパシタにおいて、充放電での信頼性向上
と、容量値の増加、更に製造コストの削減を目的とす
る。 【解決手段】 電気二重層キャパシタの集電体に可塑剤
を含ませ集電体の柔軟性を改善し、密度を0.35g/
cc以上1.50g/cc以下になるよう高圧分散方法
を用い、捲回工程での塗膜の割れや剥がれを起こさず製
品の生産性及び容量密度を高められる。また集電体の結
着力や密着力も高められ、より効率的にプレスによる充
填密度の向上も可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種電気機器及び
電気自動車用の回生用や、電力貯蔵用として用いられる
電気二重層キャパシタ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気二重層キャパシタとしては、
特開平3−280518号公報に記載されたものが知ら
れている。こうした電気二重層キャパシタは、電極塗膜
の表面に形成された導電箔を、セパレータを間に挟んで
捲回され、非水系電解液中と共にケースの中に封止され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電気二重層キャパシタ
においては、大容量化、低コスト化、信頼性の改善が要
求されている。
【0004】従来提案されていた電気二重層キャパシタ
では、フッ素を含んだ樹脂をバインダ(結着剤あるいは
接着剤、多くの場合は樹脂)として用いることも提案さ
れていたが、分散方法や専用溶剤が課題になっていた。
そこで例えば、特公昭59−42448号公報で提案さ
れているようなカルボキシメチルセルロースやカルボキ
シメチルデンプン等の多糖類をバインダとして用いるも
のが、特開平4−88619号公報では分極性電極が活
性炭の結着剤としてカルボキシメチルセルロースや水溶
性チキン等の水溶性の多糖類およびその誘導体を用いる
ものや、また特開昭63−181307号公報では電極
のバインダーとしてカルボキシル基またはそのアルカリ
金属塩を有するアルギン酸ナトリウム等の多糖類を用い
るものが提案されている。こうした材料をバインダとし
て、活性炭を接着させ、集電体(電気二重層の構成部分
であり、ベースとなる金属箔の上に形成された活性炭塗
膜を指す)として用いる。
【0005】しかしこうした材料は、原料がパルプ(セ
ルロース)となるため、これらセルロース誘導体はすべ
て分子鎖の中央はセルロース(グルコピラノース分子が
1,4位置でβグルコシド結合をした長鎖状構造をと
る)であり、このセルロース分子はミセル状の構造を持
ち、結晶化しやすいため、硬く(植物の骨に相当するた
め)て脆い。こうした樹脂材料を用いた電極塗膜に対し
て、塗膜密度を上げるために特開昭57−60828号
公報等で提案されているプレスを行おうとしても、柔軟
性が無いため、高圧のプレスでないと塗膜密度が上がら
ない。また高圧のプレスの場合、電極塗膜の割れ、剥離
したり、あるいは導電箔自身の伸びや変形の課題があっ
た。樹脂量を少なくすることでプレス圧力を多少下げら
れるが、集電体の結着力が不足する(具体的には、金属
箔と活性炭塗膜の接着強度が不足したり、活性炭塗膜自
体の凝集破壊が発生する)ため捲回の際に、電極塗膜が
割れたり、剥がれたりしやすい。このためこうしたバイ
ンダの場合では、集電体中に水分を残した(柔らかい)
ままプレスする必要があり、集電体中に水分が残りやす
い。
【0006】特に非水溶系電解液を用いた電気二重層キ
ャパシタの場合、内部に水分が入ると、耐電圧劣化原因
(有機溶剤系の分解電圧は3Vであるが、水系の分解電
圧は1V程度と低い)になりやすい。こうした従来のバ
インダの場合、それ自体が水溶性であるため、水分の吸
着性が高く、残留水分の除去が難しい。こうした現象は
特開昭63−181307号公報等で提案されているア
ルギン酸の多糖類でも同様に発生する。
【0007】一方、特開昭62−179711号公報や
特開昭62−16506号公報では、活性炭を人造ラテ
ックスに分散させて混合溶液を作成し、更に脱水処理し
て得られた凝集物を乾燥し、ついで凝集物を粉砕し、さ
らにこれを造粒し、この造粒粉末を加圧、成形すること
が提案されているが、このような電気二重層キャパシタ
の製造方法ではボタン形やコイン形にしか対応できない
ため、現在、産業用や電気自動車用に要求されている大
容量(例えば4,000F以上)捲回形あるいは積層形
の電気二重層キャパシタの製造には応用することができ
なかった。
【0008】本発明は、電気二重層キャパシタの部材で
ある集電体部分に、含まれる水を可能な限り(粘度上昇
を最小限に抑えながら)少なくすることで長期の信頼性
を改善するとともに、大容量化、低コスト化を目的とす
るものである。
【0009】特開平6−316784号公報ではカーボ
ンブラックとPTFEの均一混合粉末の製造手法として
超音波ホモジナイザーの使用が、特開平6−20384
9号公報及び特開平8−203536号公報では燃料電
池の燃料電極とその触媒製造方法及び電池の運転方法に
おいて、触媒及びニッケルをカーボンブラックと共に分
散させる手法として超音波ホモジナイザーの使用が提案
されているが、高分散化には限度があった。
【0010】また特開昭63−104316号公報で
は、ケッチェンブラックにガラス転移温度が−10℃以
下のエラストマーからなる分極性電極を用いることが提
案されている。ここでエラストマーとしては、共重合体
や各種ゴム材料が提案されている。しかしこうした材料
は、有機溶剤にバインダーを溶解し、これにケッチェン
ブラックを混合し両者を分散し、溶剤を蒸発させた後、
更にロールでブレンドし、成形しようとするものであ
る。しかし、こうした手法は、昔よりタイヤを初めとす
るゴム練物の製法で作成されたものであり、リチウム二
次電池や鉛二次電池に並ぶ高容量のものを作成すること
は難しい。
【0011】こうした事例としては、特開平7−331
201号公報でも、膨張黒鉛のバインダーとして、ゴム
材を混練することが提案されている。この場合、ゴム材
はトルエン等の溶媒に溶解され、炭素粉末を加えて混練
された後、熱処理するものである。また特開平8−25
0380号公報では、アクリルニトリルブタジエンゴム
等の粉末をキシレン等の溶剤に溶解させた後、活性炭粉
末やアセチレンブラックと混合させ、最後に溶剤を蒸発
させて得られた混合物を加圧成形法や押し出し成形金型
を用い厚み50〜500μmに成形する方法が提案され
ている。
【0012】こうした、従来の溶解方法では、ゴム剤が
完全溶解(言い換えると数オングストロームの分子状態
まで溶解もしくは分散)してしまうため、活性炭表面の
数オングストロームの微細孔まで塞いでしまい、製品の
容量値を下げてしまうことが問題になっていた。こうし
た課題を解決するため、ゴムとの混練や成形方法を工夫
することが行われていたが、どうしても限度があった。
【0013】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、集電体部分のバインダに可塑剤を添加し、
更に活性炭や導電性付与剤との分散を改善することによ
り、集電体密度を0.35g/cc以上1.5g/cc
以下に形成し、更に集電体塗膜の柔軟性を改善すること
で、より高性能、低コストの電気二重層キャパシタが得
られる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、活性炭及び導電性付与剤はカルボキシメチルセルロ
ース樹脂のアンモニウム塩、ポリビニールアルコール、
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースのいず
れか一種類以上の樹脂と共に、可塑剤が導電箔の表面に
密度が0.35g/cc以上1.50g/cc以下の集
電体塗膜として形成され、前記導電箔は複数枚がセパレ
ータを介して捲回もしくは積層され、非水系電極液中に
取出し電極と共に封口された電気二重層キャパシタであ
り、可塑剤を含むことで、集電体塗膜に柔軟性を持たせ
られより高性能の電気二重層キャパシタが得られるとい
う作用を有する。
【0015】本発明の請求項2に記載の発明は、活性炭
及び導電性付与剤は、カルボキシメチルセルロース樹脂
のアンモニウム塩、ポリビニールアルコール、メチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロースのいずれか一種
類以上の樹脂と4フッ化エチレン樹脂、ラテックス樹脂
のいずれか一種類以上の樹脂と共に、可塑剤が導電箔の
表面に密度が0.35g/cc以上1.50g/cc以
下の集電体塗膜として形成され、前記導電箔は複数枚が
セパレータを介して捲回もしくは積層され、非水系電極
液中に取出し電極と共に封口された電気二重層キャパシ
タであり、可塑剤と共にラテックス樹脂や4フッ化エチ
レン樹脂を含むことで、集電体塗膜の柔軟性と丈夫さを
向上でき、より高性能の電気二重層キャパシタが得られ
るという作用を有する。
【0016】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1または2記載の電気二重層キャパシタが複数個、直列
接続された電気二重層キャパシタであり、複数個を直列
接続することで、高電圧化すると共に、電気二重キャパ
シタ1個当たりの印加電圧を低減でき、信頼性を高めら
れるという作用を有する。
【0017】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1または2記載の電気二重層キャパシタが複数個、並列
接続された電気二重層キャパシタであり、複数個を並列
接続することで、高容量化すると共に、等価直列抵抗を
低減でき、大電流を短時間に取出せるようになるという
作用を有する。
【0018】本発明の請求項5に記載の発明は、活性炭
100重量部に対して樹脂は乾燥重量で1重量部以上2
00重量部以下、可塑剤は前記樹脂100重量部に対し
て10重量部以上1000重量部以下であり、前記可塑
剤の沸点は200℃以上である請求項1または2記載の
電気二重層キャパシタであり、バインダ量を電気特性及
び製造安定性の面から規定することにより、より高性能
の電気二重層キャパシタを製造することができるという
作用を有する。
【0019】本発明の請求項6に記載の発明は、樹脂と
可塑剤は、純水もしくはイオン交換水と、活性炭と導電
性付与剤と共に、高圧分散機を用いて圧力100kg/
cm 2以上で分散して電極液を作成し、それを導電箔の
上に塗膜として塗付、乾燥して集電体を形成し、それを
セパレータを介して捲回または積層して非水系電極液中
に取出し電極と共に封口した電気二重層キャパシタの製
造方法であり、高圧分散機を用いることで、電極液を高
分散化でき、高性能の電気二重層キャパシタを製造する
ことができるという作用を有する。
【0020】本発明の請求項7に記載の発明は、カルボ
キシメチルセルロース樹脂、ポリビニールアルコール、
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースのいず
れか一種類以上の樹脂を水中にラテックスもしくは4フ
ッ化エチレン微粒子と共に溶解または分散された後、可
塑剤、活性炭、導電性付与剤と共に高圧分散機を用いて
分散して電極液を作成し、それを導電箔の上に塗膜とし
て所定厚みで塗付、乾燥して集電体を形成し、それをセ
パレータを介して捲回または積層して非水系電極液中に
取出し電極と共に封口した電気二重層キャパシタの製造
方法であり、ラテックスや4フッ化エチレン樹脂を予め
溶解、分散させて作成した溶液と、活性炭や導電性付与
剤を混合、分散させることにより、ラテックスや4フッ
化エチレン樹脂やその微粒子が、活性炭表面に吸着し、
凝集体や凝固体を作ってしまうことを防止することがで
き、電気二重層キャパシタの製造歩留りを高められると
いう作用を有する。
【0021】本発明の請求項8に記載の発明は、ラテッ
クスもしくは4フッ化エチレン微粒子は、界面活性剤が
添加された水の中に分散されたエマルジョン状態のもの
であり、かつ前記エマルジョンのPHが5以上12以下
である請求項7記載の電気二重層キャパシタの製造方法
であり、ラテックスや4フッ化エチレン微粒子をエマル
ジョン状態で加え、更に高圧分散機を用いることでエマ
ルジョンのPHを最適化し活性炭のみならず、カーボン
ブラック、アセチレンブラック等の水に対する濡れ性の
悪い炭素材料であっても、容易に濡れやすく高分散化で
きるという作用を有する。
【0022】本発明の請求項9に記載の発明は、集電体
は、導電箔上に所定厚みで形成された後、密度0.35
g/cc以上1.5g/cc以下になるようにプレスま
たはカレンダー加工された請求項6または7記載の電気
二重層キャパシタの製造方法であり、プレスやカレンダ
ー加工により、集電体密度を上げ、電気二重層キャパシ
タの製品の電気容量やエネルギー密度を高めるものであ
るという作用を有する。
【0023】本発明の請求項10に記載の発明は、電極
液の粘度は1ポイズ以上200ポイズ以下であり、集電
体の厚みは20μm以上5mm以下であり、集電体の厚
み差は5μm以下である請求項6または7記載の電気二
重層キャパシタの製造方法であり、粘度や集電体の厚み
を最適化することにより、厚み差(最大厚みと最小厚み
の差)が5μm以下の高精度な集電体を得ることができ
るという作用を有する。
【0024】本発明の請求項11に記載の発明は、少な
くとも100kg/cm2以上の圧力を電極液に印加で
きる加圧部分と、ダイヤモンド製もしくはセラミック製
もしくは超硬金属製の分散混合部分とから構成された高
圧分散機を用いて、電極液を圧力100kg/cm2
上で複数回分散または混合させる請求項6または7記載
の電気二重層キャパシタの製造方法であり、高圧分散機
の一部分をダイヤモンド等の硬質材料にすることで、部
品の摩耗を最小限に抑え、電極液の均質な高分散化と低
粘度化を行うことができ製造コストを下げられるという
作用を有する。
【0025】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図5を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は高圧分散機の概念図を示し、図
1において投入口1から投入された、電極液は、圧力部
2で100kg/cm2以上の圧力に加圧され、混合分
散部3で圧力分散され、排出口4から排出される。この
電極液は、導電箔上に塗工され、集電体となる。
【0026】図2は、この集電体を用いて、作成した捲
回形電気二重層コンデンサの構成図を示す。図2におい
て、5はケースで、この中に、導電箔6の表面にバイン
ダー(接着剤)となる樹脂と可塑剤により活性炭及び導
電性付与剤が集電体7として結着されている。またこの
集電体7の形成された導電箔6は複数枚が、セパレータ
8を介して捲回されて捲回体9を形成している。この捲
回体9を形成する複数枚の導電箔6に、複数本の取出し
電極10が接続され、封口材11を介して、端子12に
接続されている。なお、実際の電気二重層キャパシタ
は、捲回体9が、ケース5の中に、電解液と共に封口さ
れた状態になっている。
【0027】図3は、高圧分散による電極液の粘度変化
の一例を示したものであり、13は高圧分散処理前の電
極液の粘度、14は高圧分散処理後の電極液の粘度であ
る。このように、高圧分散処理によって、同じ組成であ
るにもかかわらず電極液の粘度は1/10程度まで低下
している。
【0028】更に詳しく説明する。純水中に、可塑剤と
共にカルボキシメチルセルロース樹脂を溶解し、ここに
活性炭粉末と導電性付与剤としてのアセチレンブラック
と可塑剤を添加し、充分攪拌し、これを電極液とした。
次にこの電極液を、図1に示す高圧分散機を用いて、数
回分散した。この結果、電極液の粘度が大幅に低くなっ
た。図3は粘度変化の一例を対数グラフにて示すもので
あり、13は高圧分散処理前の電極液の粘度であり、1
4は高圧分散処理後の電極液の粘度である。
【0029】このように、高圧分散処理することによ
り、電極液の粘度を大幅に低減することができる。こう
して作成した電極液(図3の14に相当)をろ過し、そ
のまま導電箔の上に片面の乾燥厚みが50μmになる用
塗工した。最後に図2に示す様に組立て、所定の電解液
を注入し製品とした(発明品1と呼ぶ)。
【0030】比較のために、高圧分散機を通す前の電極
液(図3の13に相当)をろ過し、そのまま導電箔の上
に、片面の乾燥厚みが50μmになる様、塗工した。最
後に図2に示す様に組立て、所定の電解液を注入し製品
とした(従来品1と呼ぶ)。
【0031】こうして作成したサンプル電気特性を測定
したところ、従来品1に比べ、発明品1の方が、50%
以上容量値が高くなっていた。また発明品1の方が従来
品に比べ、インピーダンス(及び等価直列抵抗)が半分
以下に下がっていた。このように、高圧分散を行うこと
で、容量やインピーダンスを大幅に改善することができ
た。またこれらサンプルの信頼性評価を行ったが、共に
問題は発生しなかった。
【0032】次に、なぜ同じ材料を用いて作成したもの
同士が、これだけ特性が異なるのかを、試作サンプルを
分解して調べた。各集電体の密度を測定したところ、従
来品は0.30g/ccであったが、発明品では0.5
0g/ccであった。このことから、高圧分散を行うこ
とで、活性炭や導電性付与剤がより緻密化できたことが
判った。
【0033】なお、カルボキシメチルセルロース樹脂や
同樹脂のアンモニウム塩、ポリビニールアルコール、メ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースであって
も同様な効果があった。
【0034】(実施の形態2)実施の形態2では、集電
体の高膜厚化に取組んだ。集電体が厚くなると、捲回時
にヒビやクラックが発生することが問題になる。図4
は、捲回性の評価方法の一例を示すものである。図4に
おいて、15は丸棒であり、丸棒15の周りに、製品幅
に切断された、少なくとも一表面に集電体7が結着され
た導電箔6を巻き付けることで、その集電体7の捲回性
を評価するものである。
【0035】図4(A)は、集電体7が導電箔6から剥
がれ、更に集電体7自体が破断面16を形成した様子を
示し、この状態の評価は×(捲回不可能)に相当する。
図4(B)は、集電体7は導電箔6から剥がれず、集電
体7の表面に微細クラック17を形成した様子を示し、
この状態の評価は△(捲回性に劣る)に相当する。図4
(C)は、集電体7から導電箔6が剥がれず、集電体7
の表面に割れやクラック等のダメージが発生していない
様子を示し、この状態の評価は○(捲回性が良好)に相
当する。なお、こうした評価は、導電箔6の両面に集電
体7を形成し、この両面について交互に、各10回〜1
00回行った。
【0036】更に詳しく説明する。純水中に、ポリビニ
ールアルコール樹脂と可塑剤を溶解し、ここに活性炭粉
末と導電性付与剤としてのアセチレンブラックを添加
し、充分攪拌し、これを電極液とした。次にこの電極液
を、図1に示す高圧分散機を用いて数回分散した。実施
の形態1と同様に、電極液を高圧分散することで粘度が
大幅に低くなった。こうして作成した電極液(図3の1
4に相当)をろ過し、そのまま導電箔の上に片面の乾燥
厚みが500μmになる用塗工した(発明品2と呼
ぶ)。
【0037】比較のために、高圧分散機を通す前の電極
液(図3の13に相当)をろ過し、そのまま導電箔の上
に、片面の乾燥厚みが500μmになる様、塗工した
(従来品2と呼ぶ)。これら集電体について図4に示す
ような評価を行った。すると発明品2では全数が(C)
状態であった。一方の従来品2では(A)状態や(B)
状態が多く、(C)状態は得られなかった。
【0038】そこで、各集電体の断面をSEM(走査型
電子顕微鏡)で観察したところ、発明品2に比べ、従来
品2は、集電体塗膜の内部に密度ムラ(及び疎密)が有
り、これが捲回性の差の主原因で有ることが予想され
た。こうして作成した発明品2を捲回し、捲回体9を完
成させ、図2に示すような電気二重層コンデンサを作成
することができた。しかし、従来品2では、捲回の際、
塗膜が割れてしまい、捲回体9を作成することは出来な
かった。また電気二重層コンデンサも作成することがで
きなかった。
【0039】このように可塑剤の添加量としては、用い
る樹脂の種類、Tg(ガラス転移温度)、活性炭等の影
響も受けるが、樹脂100重量部に対して10重量部以
上1000重量部以下が望ましい。5重量部以下では集
電体塗膜を200μm以上の厚みに形成した場合、塗膜
剥がれや塗膜割れが発生しやすくなる。2000重量部
以上添加しても、塗膜の柔軟性が飽和してしまい、あま
り効果はない。
【0040】なお、可塑剤としては、水溶性のものを選
ぶことができる。こうした可塑剤としては、沸点150
℃以上のものが望ましい。具体的には、ヘキシレングリ
コール、オクチレングリコール、ブテンジオール、ペン
タンジオール、ブタンジオール、プロパンジオール、プ
ロピレングリコール、グリセリン、ヘキサグリセロー
ル、ヘキサントリオール、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、メトキシエタノール、エトキシエタノ
ール、メトキシメトキシエタノール、イソプロキシエタ
ノール、ブトキシエタノール、イソペンチルオキシエタ
ノール、ヘキシルオキシエタノール、フェノキシエタノ
ール、バンジルオキシエタノール、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノ
メチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエー
テル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリ
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、テトラ
エチレングリコール、トリエチレングリコールモノメチ
ルエーテル、メトキシプロパノール、エトキシプロパノ
ール、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ルモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエ
チルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテ
ル、ポリプレピレングリコール、ジアセトンアルコール
やアルコール類、ケトン類を用いることができる。
【0041】(実施の形態3)実施の形態3では、カル
ボキシメチルセルロース樹脂とラテックスを用い、ここ
に可塑剤、活性炭、導電性付与剤を添加し同様に高圧分
散実験した結果を示す。ラテックスも可塑剤も含まない
集電体では、可塑剤を多めに添加しないとその厚みが5
0μmでは、捲回直径が5mmでも、図4(C)で有っ
たが、80μmと厚くなった場合、図4(B)の△(捲
回性に劣る)になることがあった。また150μm以上
の厚みにした場合、捲回直径が5mmでも、図4(A)
の×(捲回不可能)になる場合も有った。また厚みが5
0μmでも、捲回直径を4mm,3mm,2mmと小さ
くするほど、図4(B)の△(捲回性に劣る)の現象が
発生することが有った。
【0042】なお、こうした集電体の捲回性に関して
は、集電体塗膜中の残留水分量にも影響を受けることが
経験的に知られている。そのため、集電体中の残留水分
を30%以上に調整することで、捲回時に微細クラック
11や破断面10を発生しにくくすることもできる。し
かし残留水分を正確に制御することは難しく、季節によ
って、気温によって大きく影響を受けてしまうことが問
題で有った。
【0043】一方、実施の形態3のラテックスと可塑剤
を含む集電体の場合、集電体厚みを100μm,200
μmと厚くし、かつ捲回直径を2mm以下にした場合で
も、捲回時に微細クラック11や破断面10が発生しな
かった。更に集電体の残留水分の水分を変化させて同様
に実験したが、残留水分が5%以下でも、残留水分が5
0%以上でも、同様に微細クラック11や破断面10が
発生することは無かった。このように、ラテックスを含
む集電体を用いることで、従来に増して、高密度な捲回
や、集電体の高厚膜化が可能にできる。このように可塑
剤を添加することで集電体自体の柔軟性を改善でき、ラ
テックスを添加することで塗膜の丈夫さを改善できる。
このように柔軟性と丈夫さを集電体塗膜に加味すること
で、より集電体塗膜の捲回性を改善できる。
【0044】また当然のことながら、ラテックスを、カ
ルボキシメチルセルロース樹脂のアンモニウム塩、ポリ
ビニールアルコール、メチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロースのいずれか一種類以上の樹脂と共に用い
ても良い。
【0045】(実施の形態4)実施の形態2では、樹脂
に可塑剤を添加し、柔軟性を改善した後、更に活性炭及
び導電性付与剤を、集電体として導電箔表面に形成し、
電気二重層キャパシタを製造する方法を説明する。ま
ず、活性炭には市販の比表面積1500〜2000m2
/gのものを、導電性付与剤としては同様に市販のアセ
チレンブラックを用いた。次にカルボキシメチルセルロ
ース水溶液とラテックスの混合水溶液の中に、可塑剤と
活性炭とアセチレンブラックを添加し、高圧分散させ、
電極液とした。
【0046】次にこの電極液を、市販の導電箔の上の両
面に、片面の乾燥厚みが100μmになる様に、塗工し
た。次にこの集電体を図1に示すように、所定幅に切断
しセパレータ4を介して、複数枚を、最小巻き径2mm
φで捲回し始め、最終巻径8mmφで止め、捲回体5を
作成した。捲回体5を形成する複数の導電箔に、各々取
出し電極6を接続し、φ10mmの円筒状ケース1に入
れ、所定の電解質で浸漬させ、端子8付きの封口材7で
封口した(発明品3と呼ぶ)。
【0047】比較のため、カルボキシメチルセルロース
水溶液の中に、前記活性炭とアセチレンブラックを添加
し、高圧分散させ、電極液とした。次にこの電極液を、
市販の導電箔の上の両面に、片面の乾燥厚みが100μ
mになる様に、塗工した。次にこの集電体を図1に示す
ように、所定幅に切断しセパレータ4を介して、複数枚
を、捲回しようとしたが、最小巻き径2mmφでは、図
4(A)や図4(B)に示す様な現象が発生する場合が
有った。そこで、しかたなく最小巻き径5mmφで捲回
し始め、最終巻き径8mmφで止め、捲回体9を作成し
た。これを同様にφ10mmの円筒状ケースに入れ、電
気二重層キャパシタを作成した(以下従来品3と呼
ぶ)。
【0048】発明品3と従来品3の特性を調べたとこ
ろ、発明品3の方が、容量が10%以上大きかった。こ
の原因は、従来品に比較し、発明品3の方がより巻き数
が大きく(集電体長さが長くなり)なるためと考えられ
た。
【0049】このようにラテックスを用いることで(ラ
テックス自体には吸水性、水溶性が無いため)、集電体
の物理特性を向上でき、製品の信頼性も向上できた。
【0050】なおラテックス自体は弾性ゴムであるが、
こうした材料を水の中にエマルジョン状態として分散さ
せることで取扱いや電極液の製造が楽になる。ラテック
スとしては、天然ラテックス以外に、SBR(スチレン
ブタジエンゴム)、NBR(ニトリルブタジエンゴム)
等の合成品も用いることができる。このような合成ラテ
ックスには、他にもブタジエン共重合体、スチレンブタ
ジエン共重合体、カルボキシ変性スチレンブタジエン共
重合体が有る。こうしたラテックスのエマルジョンは水
の中に30から70重量%の濃度でエマルジョン状態で
分散されているものが多いため、電極液に用いる場合、
所定濃度に純水で希釈して、活性炭や導電性付与剤を添
加することが望ましい。電極塗膜用として用いるラテッ
クスのエマルジョンの場合、エマルジョン粒子の大きさ
は0.1μm以下のものが望ましい。0.3μm以上の
ものを用いて作成した電極液の場合、凝集は沈殿が起き
る場合がある。
【0051】ラテックスの場合、純水中に界面活性剤等
を用いて分散されている場合が多い。そのため出来上が
ったラテックスの種類によってはPHが異なる。電気二
重層キャパシタの電極液を製造する場合は、中性もしく
は弱アルカリ性のものが望ましい。電気二重層キャパシ
タに用いる活性炭の種類によっては、活性炭の処理によ
っては表面化学物質としてカルボキシル基が残留物とし
て残っている場合が有る。こうした活性炭は、弱アルカ
リ性の樹脂溶液中に分散させることは容易である。しか
し樹脂溶液が酸性度が高い場合、活性炭を均一に分散さ
せにくくなる。このためラテックスの分散液のPHは、
5以上12以下が望ましい。
【0052】なおラテックスエマルジョンの添加量は、
活性炭100重量部に対して、ラテックス固形分で(乾
燥重量として)4重量部以上200重量部以下が望まし
い。ラテックスだけを樹脂として電極液を作成する場
合、3重量部以下の場合は接着強度が低くなる。一方、
250重量部以上の場合、製品の容量を落としてしまう
ことがある。
【0053】またエマルジョン状態のラテックスを用い
ることで、ラテックス中の分散剤を有効に活用でき、ア
ルコールやアンモニア等の環境負荷物質を添加すること
なく電極液を作成することもできる。こうして設備の清
掃を含む作業環境を改善できる。
【0054】また従来例として、アクリルニトリルブタ
ジエンゴム等の粉末をキシレン等の溶剤に溶解させた
後、活性炭粉末やアセチレンブラックと混合させ、最後
に溶剤を蒸発させて得られた混合物を加圧成形法や押し
出し成形金型を用い厚み50〜500μmに成形してみ
たが、充分な特性が得られず、有機溶剤を多量に使い作
業性に問題が有った。本発明で提案するようにラテック
スはエマルジョン状態で活性炭等と混ぜ合わせることが
望ましい。
【0055】(実施の形態5)純水中500重量部にラ
テックス(固形分30%のエマルジョンを使用)12重
量部、カルボキシメチルセルロースの一部をNH4イオ
ンで置換したもの(以下CMC−NH4と呼ぶ)を可塑
剤と共に分散させ、更にこの中に活性炭粉末10とアセ
チレンブラック10重量部を投入し、均一に分散させ、
電極液とする。なおこの分散には、図1に示すような高
圧分散機を用いた。図1において、1は投入口であり、
ここから予備混練の終了した電極液を投入する。2は圧
力部で、投入された電極液を油圧ポンプ等で100kg
/cm2以上の高圧状態にすることができる。また3は
分散混合部で、ここでは高圧状態の電極インキを特殊な
治具に吹き付けたり、複数個のキャピラリーから高圧で
噴出された電極液同士をぶつけ合わせたりすることで、
分散を行う場所である。圧力部において、電極液は少な
くとも100kg/cm2以上の高圧力に昇圧させられ
る。この分散時の圧力は、圧力部2(もしくは圧力部2
と分散混合部3の間)に圧力計を取付けることでモニタ
ーすることができる。また分散混合部3の内部は、局所
的にダイヤモンド製もしくはセラミック製もしくは超硬
金属で形成しておくことで、摩耗から守ることができ
る。こうして、100kg/cm2以上の高圧を印加し
た電極液を分散混合部分に導入して、音速を超える速度
で液同士を(または液を所定治具に)衝突、分散させる
ものである。こうして高圧分散された電極液は排出口4
から排出される。
【0056】こうした装置としては、米国ゴーリン社製
の圧力式ホモジナイザー等を用いることができる。こう
した装置を用いることで電極液に100kg/cm2
上(装置仕様によっては3,000kg/cm2以上)
の高圧を印加しながら分散させることで、容易に集電体
塗膜の密度を0.35g/cc以上、特に0.50以上
に)向上させられる。なお電極液への不純物混入を避け
ながら分散機の長寿命化、分散の安定化をするには、混
合分散部分の材質には、ダイヤモンド製もしくはセラミ
ック製もしくは超硬金属製のものを用いることが望まし
い。
【0057】次にこの電極液を同様に粗面化した導電箔
上に塗付し、乾燥させ、実施例1と同様に電気二重層キ
ャパシタを作成した(以下発明品2と呼ぶ)。
【0058】比較のため、従来例としてカルボキシメチ
ルセルロース(一部をNH4イオンで置換したもの)を
可塑剤を添加することなく、電気二重層キャパシタを作
成した(以下従来品2と呼ぶ)。
【0059】出来上がった塗膜を各々比較したところ、
発明品1の集電体の場合1mmφとより細い径にまで巻
くことができた。一方、従来品2の場合、3mmφより
小さい径に巻いたところ割れや剥がれが発生した。この
ため製品(アルミケース)の中に捲回できる集電体の長
さは、発明品の方が従来品2に比較して長くすることが
でき、製品の容量及びエネルギー密度を高くすることが
できた。
【0060】なおラテックスと従来の水溶性樹脂を混合
して用いる場合、添加される活性炭や導電性付与剤(特
に、これら材料の粒径や比表面積によって)によって、
出来上がる電極液の濃度は大きく変化することがある。
そのため電極液の粘度は2ポイズ以上200ポイズ以下
の範囲になるように組成を設定することが望ましい。1
ポイズ以下では粘度が低すぎて、50μm以上の厚みの
塗膜を形成することは難しく、出来上がっても厚み差が
±5μmより大きくなってしまう。また300ポイズ以
上の粘度の場合、50μm以上の厚い塗膜の形成は容易
であるが、レベリング性(電極液自体が重力の作用によ
って塗付ムラを無くすように流れること)が悪くなり、
生産性が落ちる。
【0061】電気二重層キャパシタとして製造するには
集電体の厚み差(最大厚みと最小厚みの差)は、5μm
以下が望ましい。10μmを超えると、同じ長さの集電
体を捲回した場合であっても、出来上がった捲回物の直
径が異なってしまう場合が有る。このため塗工機(ドク
ターブレードコーター等)で塗付する際は、ここに説明
したように、水溶性高分子を添加することで、塗付しや
すい粘度(5〜100ポイズ程度が望ましい)に粘度を
最適化することで、塗膜の厚み差を5μm以下に抑える
ことができ、製造工程の安定化と製品のバラツキ低減が
可能になる。
【0062】また従来の電極液の分散方法として、回転
式のホモジナイザー、超音波式ホモジナイザー、及びそ
の他各種ミキサー、ボールミル、サンドミル等を用いて
実験したが、塗膜の密度は0.25g/ccから0.3
0g/cc程度であった。一方、高圧分散を行うこと
で、0.35以上に、また分散を最適化することで塗膜
密度を0.45g/cc以上に高められるため、製品の
容量密度を大幅に改善することができた。また比較のた
めに超音波ホモジナイザーを用いたが、塗膜密度は0.
30程度と殆ど増加せず、その分散効果は見られなかっ
た。
【0063】またラテックスの場合、安定化剤として各
種の界面活性剤が添加されている場合が多い。このた
め、従来の分散方法(各種ミキサー、ボールミル、サン
ドミル等)では、空気と共に電極液をかき回すため泡が
発生しやすくなる。電極液に発生した泡は、真空脱泡処
理しても完全には抜けきれず、塗膜集電体内部に残った
り(密度低下や容量低下の原因になる)、乾燥表面に痘
痕状の痕跡を残してしまう。いずれの場合も、製品の容
量密度を下げる原因になってしまう。一方、高圧分散方
法の場合は、電極液は高圧下(空気に触れることなく)
で液同士をぶつけたり、当て板に打ち付けたりすること
で分散するため、泡は発生しにくい。
【0064】また電極塗膜に可塑剤を添加することでそ
の柔軟性を改善できる。またラテックスを混入すること
で、塗膜の柔軟性及び曲げに対する強度を大幅に改善で
きた。そのため塗膜の厚みを、500μm以上(5mm
程度まで)上げた場合でも、捲回の際にクラック(塗膜
割れや塗膜剥がれ)等の不良を発生させることなく所定
の製品を製造できた。また塗膜の柔軟性と結着力を両立
しながら大幅に改善できたため、導電箔の変形を最小限
に抑えながらプレスやカレンダー加工を行うこともでき
た。この結果、塗膜密度を0.75から0.95まで大
幅に増加でき、更に製品の高性能化を可能にできた。な
お塗膜密度を1.50g/cc以上にした場合、製品容
量が下がってしまった。この原因は、密度が高くなりす
ぎ、電気二重層を形成するだけの非水系電極液(及びイ
オン)が集電体内部に充填できなかったためと考えられ
る。
【0065】(実施の形態6)可塑剤に添加した集電体
のプレス実験を行った。すると発明品の場合、従来品
1,2に比較して半分以下の圧力で、密度を10%以上
上げられた。またプレス前後で塗膜の柔軟性や結着強度
を低下することは無かった。また集電体の伸び(特に導
電箔の変形)も無かった。こうしてプレス圧力やカレン
ダ圧力を下げることで、設備費を抑えるとともに生産性
を上げることにつながり、集電体の伸び(特に導電箔の
変形)を抑えられた。一方、従来品の場合、プレスをす
ることで塗膜の柔軟性や結着強度を低下した。また圧力
を上げると集電体が変形した。
【0066】なお、導電性付与剤としては、アセチレン
ブラックの他にも、ケッチェンブラック、グラファイト
微粉末等の炭素系導電材料を用いることができる。ある
いはポリピロール等の導電性高分子や金属微粉末を用い
ることができる。このとき、導電性付与剤の量は、活性
炭100重量部に対して、2重量部以上10重量部以下
が望ましい。導電性付与剤の量が1重量部以下の場合
は、電極塗膜の導電性が落ちるため、製品に組んだとき
のESR(等価直列抵抗)やインピーダンスが高くなる
可能性が有る。また15重量部以上添加した場合は、製
品中に充填できる活性炭量がその分、減少することにな
り、製品容量を下げる可能性が有る。
【0067】なお塗膜密度は、用いる活性炭の平均粒径
や粒度分布によっても左右される。しかしどの場合にお
いても、高圧式分散方法を用いた場合、その塗膜密度を
10%から30%向上させることができ、製品容量を5
0%以上高めることができた。
【0068】なお高圧式分散機の圧力は、100kg/
cm2以上が必要である。80kg/cm2以下では圧力
が足りず分散効果も不十分であることが多い。分散圧力
は250kg/cm2以上、500kg/cm2以上が望
ましい。こうした高圧分散を行う場合、電極液が50℃
から80℃程度に自己発熱し、電極液のロット変動の原
因になることがある。そのため電極液の発熱を最小限に
抑える水冷機構を付加することが望ましい。また100
0kg/cm2以上の分散が可能な超高圧分散機を用い
ることもできる。また分散回数は、1回に限る必要は無
い。所定の電極液を複数回、同じ分散機で繰返し処理す
ることにより、電極液の品質を安定化できる。また分散
圧力が脈動する(圧力が規則的に上下する)場合でも、
複数回繰返して分散させることで、分散度合いを安定化
できる。
【0069】なお捲回形電気二重層コンデンサ以外に、
積層形電気二重層コンデンサへも応用できることは言う
までもない。また、捲回形や積層形に関係なく、複数個
を直列接続することにより、高容量化すると共に、等価
直列抵抗を低減でき、大電流を短時間に取出せるように
なる。
【0070】また同様に捲回形や積層形に関係なく、複
数個を並列接続することにより、等価直列抵抗を低減で
き、大電流を短時間に取出せるようになる。
【0071】なお日本化学会編(丸善株式会社発行)の
標準化学用語辞典(平成3年発行)によると、ラテック
スは、“従来は天然ゴムラテックスをさしたが、合成ゴ
ム及びゴム系以外の合成樹脂エマルジョンを出現してか
らは、これらを総称してラテックスと言うようになっ
た”と記載されている。つまり、本発明においてラテッ
クスとは、天然ゴムや合成ゴムにこだわるものでなく、
合成樹脂のエマルジョンも含むものであり、こうした樹
脂が活性炭もしくはアセチレンブラック、ケッチェンブ
ラック等の粒子間に点在し、これらが前記粒子同士を点
接触させるものである。
【0072】また本発明においてエマルジョンとは、同
標準化学用語辞典に示すように、“液体溶質中に、これ
に難溶な他の液体微粒子が分散している系”であるが、
液体微粒子以外に、粘着性や弾性を有するゲル状微粒子
であってもよい。また溶媒は油であっても良いが、環境
問題や作業性を考えると、水系が望ましい。
【0073】また溶解とは、同標準化学用語辞典による
と、“物質が液体に溶けて均一な液相になる現象”と記
載されているように、従来の溶剤に溶解された樹脂材料
では、活性炭等の微粒子の表面(及びその表面の微細孔
自体も)覆うため製品特性を下げてしまう可能性が有
る。しかし本発明のようなエマルジョンもしくはラテッ
クスは電極液内に分散された場合でも、出来上がった集
電体7中で、点在することが予想され、活性炭が賦活化
されてできた微細孔を塞ぐ可能性も少なくなる。
【0074】また導電箔としては、アルミ箔やチタン箔
のバルブ金属(電気化学的に溶解しにくい金属材料)
や、金属の表面処理を行ったものを用いることができ
る。
【0075】(実施の形態7)実施の形態7では、図5
を用いて積層形の電気二重層キャパシタについて説明す
る。図5において、直方体のケース5の中に、導電箔6
の少なくとも一面以上に形成された集電体7が、複数
枚、セパレータ8を介して接続されている。集電体7の
形成された複数枚の導電箔6が、セパレータ8を介して
積層体19を形成している。このように積層形にするこ
とで、商品の外形を立方体にすることができ、死角を減
らせられ、有効体積も増加できるため、単位体積当たり
の容量(容量密度)を捲回型に比べて30%近く高める
ことができる。また製品の厚みを数mmと薄く設定した
ままで、製品の大きさを数十cm角にすることができ、
搭載機器の薄層化、小型化に貢献することができる。
【0076】さらに詳しく説明する。まず厚み1mm、
200mm×300mmの超薄層大型積層形の電気二重
層キャパシタを試作した。製品にある程度の弾力性や変
形に対する耐久性が要求される。こうした場合、従来の
硬質の集電体では、割れたり欠けたりする心配が有っ
た。そこで本実施の形態4で作成した集電体を、180
×280mmの寸法で複数枚を切り取り、これを市販の
セパレータを介して、複数枚積層し、非水系電極液中に
取出し電極と共に封口し、超薄層電気二重層キャパシタ
を作成した。これは、曲がりや反りに強く、無理矢理た
わませても、電気的特性や信頼性に悪影響は表れなかっ
た。このような変形試験を行った後、ラテックス品3を
分解して集電体の状態を調べたが、異常は無かった。
【0077】比較のために、高圧分散を行っていない集
電体を用いて、同様に集電体を作成し、同じようにまず
厚み1mm、200mm×300mmの超薄層大型積層
形の電気二重層キャパシタを試作した。しかしこの場
合、集電体3自体が弾力性が無く撓みにくく、硬い板状
であった。こうして作成したものは、小さく曲げたとこ
ろ、電気的特性が急激に下がってしまった。後で解析し
たところ、集電体膜に多数の割れが発生し、導電箔の一
部も破損して、場所によってはショートしかけている場
合もあった。このようにして、電極液を高圧分散するこ
とで、集電体内部に4フッ化エチレン微粒子が均一に分
散し、集電体の性能を上げられた。
【0078】なお、こうした積層形あるいは捲回形の電
気二重層キャパシタを複数個、直列接続し、ユニット化
することで、耐電圧を高められ、DC−DCコンバータ
等を用いて電圧変換する際も、その変換効率を高められ
る。
【0079】また、こうした積層形あるいは捲回形の電
気二重層キャパシタを複数個、並列接続し、ユニット化
することで、容量を大幅に増やせられる。また電気二重
層キャパシタを選別、ランク分けすることで、より安定
した特性のものを組立てることもできる。
【0080】このような超薄層の電気二重層キャパシタ
は、捲回形に比べて、ESR(等価直列抵抗)を低くし
やすく、周波数特性も良いため、パソコン、TV、エア
コン、各種暖房機等に用いることができる。またレーザ
ービームプリンタ等で急激に大電流が要求される場合
の、電圧降下を防止する用途に用いることができる。ま
た本発明で説明する様な電気二重層キャパシタは、集電
体の厚みや密度が揃っているため、個々の製品の容量が
正確(あるいはバラツキが少なく揃っているため)、複
数個を接続して、充放電した場合でも、電力ロスが少な
くできる。
【0081】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電気二重
層キャパシタの主要部材である集電体をカルボキシメチ
ルセルロース樹脂、ポリビニールアルコール、メチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース等の樹脂や可塑
剤と共に0.35g/cc以上1.50g/cc以下の
集電体とし、この際に必要に応じて高圧分散機を用いて
圧力100kg/cm2以上で分散されて電極液を形成
し、この電極液を用いて集電体を形成することで、柔軟
性及び塗膜密度を向上させながら容量やエネルギー密度
を大幅に増加でき捲回工程での塗膜の割れや剥がれを起
こさず製品の生産性も高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による高圧分散機の概念
【図2】同実施の形態における捲回形電気二重層キャパ
シタの斜視構成図
【図3】同実施の形態における粘度変化の一例を対数グ
ラフにて示した特性図
【図4】捲回性の評価方法の一例を示した要部斜視図
【図5】積層形電気二重層キャパシタの斜視分解構成図
【符号の説明】
1 投入口 2 圧力部 3 混合分散部 4 排出口 5 ケース 6 導電箔 7 集電体 8 セパレータ 9 捲回体 10 取出し電極 11 封口材 12 端子 13 高圧分散処理前の電極液の粘度 14 高圧分散処理後の電極液の粘度 15 丸棒 16 破断面 17 微細クラック 18 正常面 19 積層体

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性炭及び導電性付与剤はカルボキシメ
    チルセルロース樹脂のアンモニウム塩、ポリビニールア
    ルコール、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
    ースのいずれか一種類以上の樹脂と共に、可塑剤が導電
    箔の表面に密度が0.35g/cc以上1.50g/c
    c以下の集電体塗膜として形成され、前記導電箔は複数
    枚がセパレータを介して捲回もしくは積層され、非水系
    電極液中に取出し電極と共に封口された電気二重層キャ
    パシタ。
  2. 【請求項2】 活性炭及び導電性付与剤は、カルボキシ
    メチルセルロース樹脂のアンモニウム塩、ポリビニール
    アルコール、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
    ロースのいずれか一種類以上の樹脂と4フッ化エチレン
    樹脂、ラテックス樹脂のいずれか一種類以上の樹脂と共
    に、可塑剤が導電箔の表面に密度が0.35g/cc以
    上1.50g/cc以下の集電体塗膜として形成され、
    前記導電箔は複数枚がセパレータを介して捲回もしくは
    積層され、非水系電極液中に取出し電極と共に封口され
    た電気二重層キャパシタ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の電気二重層キャ
    パシタが複数個、直列接続された電気二重層キャパシ
    タ。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の電気二重層キャ
    パシタが複数個、並列接続された電気二重層キャパシ
    タ。
  5. 【請求項5】 活性炭100重量部に対して樹脂は乾燥
    重量で1重量部以上200重量部以下、可塑剤は前記樹
    脂100重量部に対して10重量部以上1000重量部
    以下であり、前記可塑剤の沸点は200℃以上である請
    求項1または2記載の電気二重層キャパシタ。
  6. 【請求項6】 樹脂と可塑剤は、純水もしくはイオン交
    換水と、活性炭と導電性付与剤と共に、高圧分散機を用
    いて圧力100kg/cm2以上で分散して電極液を作
    成し、それを導電箔の上に塗膜として塗付、乾燥して集
    電体を形成し、それをセパレータを介して捲回または積
    層して非水系電極液中に取出し電極と共に封口した電気
    二重層キャパシタの製造方法。
  7. 【請求項7】 カルボキシメチルセルロース樹脂、ポリ
    ビニールアルコール、メチルセルロース、ヒドロキシエ
    チルセルロースのいずれか一種類以上の樹脂を水中にラ
    テックスもしくは4フッ化エチレン微粒子と共に溶解ま
    たは分散された後、可塑剤、活性炭、導電性付与剤と共
    に高圧分散機を用いて分散して電極液を作成し、それを
    導電箔の上に塗膜として所定厚みで塗付、乾燥して集電
    体を形成し、それをセパレータを介して捲回または積層
    して非水系電極液中に取出し電極と共に封口した電気二
    重層キャパシタの製造方法。
  8. 【請求項8】 ラテックスもしくは4フッ化エチレン微
    粒子は、界面活性剤が添加された水の中に分散されたエ
    マルジョン状態のものであり、かつ前記エマルジョンの
    PHが5以上12以下である請求項7記載の電気二重層
    キャパシタの製造方法。
  9. 【請求項9】 集電体は、導電箔上に所定厚みで形成さ
    れた後、密度0.35g/cc以上1.5g/cc以下
    になるようにプレスまたはカレンダー加工された請求項
    6または7記載の電気二重層キャパシタの製造方法。
  10. 【請求項10】 電極液の粘度は1ポイズ以上200ポ
    イズ以下であり、集電体の厚みは20μm以上5mm以
    下であり、集電体の厚み差は5μm以下である請求項6
    または7記載の電気二重層キャパシタの製造方法。
  11. 【請求項11】 少なくとも100kg/cm2以上の
    圧力を電極液に印加できる加圧部分と、ダイヤモンド製
    もしくはセラミック製もしくは超硬金属製の分散混合部
    分とから構成された高圧分散機を用いて、電極液を圧力
    100kg/cm2以上で複数回分散または混合させる
    請求項6または7記載の電気二重層キャパシタの製造方
    法。
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