JP2553287B2 - 乳化装置 - Google Patents
乳化装置Info
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- JP2553287B2 JP2553287B2 JP4202695A JP20269592A JP2553287B2 JP 2553287 B2 JP2553287 B2 JP 2553287B2 JP 4202695 A JP4202695 A JP 4202695A JP 20269592 A JP20269592 A JP 20269592A JP 2553287 B2 JP2553287 B2 JP 2553287B2
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- Japan
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- fluid
- emulsification
- emulsifying
- plate
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01F—MIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
- B01F25/00—Flow mixers; Mixers for falling materials, e.g. solid particles
- B01F25/40—Static mixers
- B01F25/46—Homogenising or emulsifying nozzles
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01F—MIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
- B01F25/00—Flow mixers; Mixers for falling materials, e.g. solid particles
- B01F25/20—Jet mixers, i.e. mixers using high-speed fluid streams
- B01F25/23—Mixing by intersecting jets
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01F—MIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
- B01F23/00—Mixing according to the phases to be mixed, e.g. dispersing or emulsifying
- B01F23/40—Mixing liquids with liquids; Emulsifying
- B01F23/41—Emulsifying
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T137/00—Fluid handling
- Y10T137/8593—Systems
- Y10T137/87571—Multiple inlet with single outlet
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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- Y10T137/8593—Systems
- Y10T137/87571—Multiple inlet with single outlet
- Y10T137/87652—With means to promote mixing or combining of plural fluids
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、水と油に代表されるよ
うな混じり合わない物質や、微細な粒子を液体中に分散
する乳化装置に関する。
うな混じり合わない物質や、微細な粒子を液体中に分散
する乳化装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】乳化装置は、塗料、顔料、インキ、医薬
品、感光材料、磁気記録媒体等の製造工程において、原
料の液体、微粒子を分散させて均質化させるために広く
用いられている。
品、感光材料、磁気記録媒体等の製造工程において、原
料の液体、微粒子を分散させて均質化させるために広く
用いられている。
【０００３】乳化装置には、各種のものが知られている
が、乳化分散度の高いものを得るためには、サンドグラ
インダー、高強度剪断分散機、コロイドミル、超音波分
散装置等が用いられている。
が、乳化分散度の高いものを得るためには、サンドグラ
インダー、高強度剪断分散機、コロイドミル、超音波分
散装置等が用いられている。
【０００４】ところがこれらの装置による乳化では、超
微粒子乳化物や凝集微粒子の少ない乳化物を得ることは
困難であった。そこで、乳化すべき流体を衝突させて乳
化する各種の装置が提案されている。特開昭６１−２３
８３３０号には２個の流入路と１個の流出路をパイプに
よって構成し、２個の流入路から高速度の流体を供給し
衝突させる乳化装置が提案されているが、単にパイプに
よって構成した装置によっては、高度に分散した流体を
得ることはできない。
微粒子乳化物や凝集微粒子の少ない乳化物を得ることは
困難であった。そこで、乳化すべき流体を衝突させて乳
化する各種の装置が提案されている。特開昭６１−２３
８３３０号には２個の流入路と１個の流出路をパイプに
よって構成し、２個の流入路から高速度の流体を供給し
衝突させる乳化装置が提案されているが、単にパイプに
よって構成した装置によっては、高度に分散した流体を
得ることはできない。
【０００５】また、米国特許第４５３３２５４号には、
図４に示すように溝状の流路を４１、４２を形成した部
材にシム４３によって反対側の部材４４を間隔を保持し
て形成した開孔部４５において、溝状の流路から導入し
た流体を衝突して乳化する装置が提案されている。
図４に示すように溝状の流路を４１、４２を形成した部
材にシム４３によって反対側の部材４４を間隔を保持し
て形成した開孔部４５において、溝状の流路から導入し
た流体を衝突して乳化する装置が提案されている。
【０００６】特開平１−９４９３３号公報においては、
図５（Ａ）に示すように、流体の流入口５１、５２を設
けた流入側板状体５３と、溝状貫通孔５４を設けた出口
側板状体５５を交差状流路５６を形成した中間板状体５
７を介して積層し、流入側板状体の入り口から乳化すべ
き流体を高圧で流入し、流体の流れる方向を直角に変え
た後に、溝と板状体の間に形成された流路において流体
を衝突させ、次いで両者の溝の交点部から反対側の板状
体に形成した溝からなる流路へと流入させて乳化を行う
乳化装置（Ｂ）が提案されている。
図５（Ａ）に示すように、流体の流入口５１、５２を設
けた流入側板状体５３と、溝状貫通孔５４を設けた出口
側板状体５５を交差状流路５６を形成した中間板状体５
７を介して積層し、流入側板状体の入り口から乳化すべ
き流体を高圧で流入し、流体の流れる方向を直角に変え
た後に、溝と板状体の間に形成された流路において流体
を衝突させ、次いで両者の溝の交点部から反対側の板状
体に形成した溝からなる流路へと流入させて乳化を行う
乳化装置（Ｂ）が提案されている。
【０００７】これらの装置では、従来の装置にない優れ
た乳化液を得ることができ、試験機程度の装置としては
実用に供されているが、板状体の部分の耐久性に問題が
ありとくに装置の大型化は困難であった。
た乳化液を得ることができ、試験機程度の装置としては
実用に供されているが、板状体の部分の耐久性に問題が
ありとくに装置の大型化は困難であった。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】図４および図５に示す
乳化装置では、乳化すべき流体の流路を変更しながら乳
化を行っているので、流体が相互に衝突して衝突エネル
ギーによって乳化分散を行うまでに、流体は方向を変換
し、流路の壁面等に幾度となく衝突をし、エネルギーを
放出するととに、板状体の流体が方向変換を行う箇所で
は、壁面は超高圧水による切断加工時のように大きな力
を受けることとなる。
乳化装置では、乳化すべき流体の流路を変更しながら乳
化を行っているので、流体が相互に衝突して衝突エネル
ギーによって乳化分散を行うまでに、流体は方向を変換
し、流路の壁面等に幾度となく衝突をし、エネルギーを
放出するととに、板状体の流体が方向変換を行う箇所で
は、壁面は超高圧水による切断加工時のように大きな力
を受けることとなる。
【０００９】そのため、板状体は極めて硬度の高い超硬
物質で形成し、超高圧の流体による損傷を防止すること
が行われているが、超硬物質でも長時間の使用では損傷
は避けられず、装置の耐久性には大きな問題があった。
物質で形成し、超高圧の流体による損傷を防止すること
が行われているが、超硬物質でも長時間の使用では損傷
は避けられず、装置の耐久性には大きな問題があった。
【００１０】本発明は、乳化分散特性に優れ、耐久性に
優れた装置を提供することを目的としている。
優れた装置を提供することを目的としている。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明は、流体の乳化分
散を行う装置において、高圧容器内に、高圧容器内の流
体の流路に比べて径の小さな貫通孔が形成された厚みの
薄い板状体が設けられており、板状体の貫通孔の中央
は、貫通孔に垂直な流出路が板状体の側面へ連通してお
り、乳化部の貫通孔の互いに反対の方向から供給された
流体は、板状体の中央部において衝突して乳化させるこ
とによって乳化させるものである。
散を行う装置において、高圧容器内に、高圧容器内の流
体の流路に比べて径の小さな貫通孔が形成された厚みの
薄い板状体が設けられており、板状体の貫通孔の中央
は、貫通孔に垂直な流出路が板状体の側面へ連通してお
り、乳化部の貫通孔の互いに反対の方向から供給された
流体は、板状体の中央部において衝突して乳化させるこ
とによって乳化させるものである。
【００１２】乳化、分散が行われる板状体は一体に形成
されたものでも、２枚の板状体の中央に形成した貫通孔
から板状体の側面に伸びる溝を板状体表面に形成し、２
枚の板状体の溝の部分を重ね合わせることによって貫通
孔からの流出口を形成しても良い。
されたものでも、２枚の板状体の中央に形成した貫通孔
から板状体の側面に伸びる溝を板状体表面に形成し、２
枚の板状体の溝の部分を重ね合わせることによって貫通
孔からの流出口を形成しても良い。
【００１３】とくに、２枚の板状体の部材を重ね合わせ
て乳化分散部を形成することによって、乳化部の各部材
への貫通孔あるいは溝の加工の際に任意の形状の加工を
容易に行うことができるので装置の製造が容易となる。
て乳化分散部を形成することによって、乳化部の各部材
への貫通孔あるいは溝の加工の際に任意の形状の加工を
容易に行うことができるので装置の製造が容易となる。
【００１４】
【作用】流体の衝突によって乳化、分散をさせる装置に
おいて、流体を高圧力で流入する管路の径に比べて流体
を高速度で衝突させる部分の径を小さくするとともに、
流体が高速で通過する部分は、直線状とし、また圧力を
流速へと変化させた部分の長さを短くしたので、流体が
器壁への衝突によって失われるエネルギーを小さくし、
乳化分散が行われる部材の耐久性を高めることができ
る。
おいて、流体を高圧力で流入する管路の径に比べて流体
を高速度で衝突させる部分の径を小さくするとともに、
流体が高速で通過する部分は、直線状とし、また圧力を
流速へと変化させた部分の長さを短くしたので、流体が
器壁への衝突によって失われるエネルギーを小さくし、
乳化分散が行われる部材の耐久性を高めることができ
る。
【００１５】
【実施例】図面を参照して、本発明をさらに詳細に説明
する。
する。
【００１６】図１は、本発明の乳化装置の１実施例を示
す図である。
す図である。
【００１７】乳化装置に供給される高圧の流体に耐える
圧力容器本体１の内部に設けた空間にはメタルシール駒
２および３の間に、乳化部４を設けて変換継手５を、右
ねじと左ねじを設けた継手６によって締め付けている。
圧力容器本体１の内部に設けた空間にはメタルシール駒
２および３の間に、乳化部４を設けて変換継手５を、右
ねじと左ねじを設けた継手６によって締め付けている。
【００１８】乳化すべき一方の流体は高圧ポンプによっ
て加圧されて圧力容器本体の流入路７から、流入路より
も内径が小さくなった乳化部の流入口８へと流入する。
また、他方の流体は変換継ぎ手側の流入路９からメタル
シール駒を通過して、内径が小さくなった乳化部の流入
口１０へと供給され、互いに反対方向から供給される高
速の流体の衝突によって乳化分散が行われる。乳化分散
が行われた流体は乳化部から流出口１１を通過し流出路
１２から取り出される。
て加圧されて圧力容器本体の流入路７から、流入路より
も内径が小さくなった乳化部の流入口８へと流入する。
また、他方の流体は変換継ぎ手側の流入路９からメタル
シール駒を通過して、内径が小さくなった乳化部の流入
口１０へと供給され、互いに反対方向から供給される高
速の流体の衝突によって乳化分散が行われる。乳化分散
が行われた流体は乳化部から流出口１１を通過し流出路
１２から取り出される。
【００１９】乳化部は、高圧容器内において変換継手の
締め付け力によって、メタルシール駒の平面部分と面接
触して機密状態を保持している。一方、乳化部の流出口
側はＯリング１３によって漏洩を防止している。
締め付け力によって、メタルシール駒の平面部分と面接
触して機密状態を保持している。一方、乳化部の流出口
側はＯリング１３によって漏洩を防止している。
【００２０】図２は、２個の部材から形成した乳化部の
１例の構造を詳細に示す図である。図２（Ａ）は、乳化
部本体の平面図であり、図２（Ｂ）は、図２（Ａ）をＡ
−Ａで切断した断面図、図２（Ｃ）は同一の構造の乳化
部本体を２個合わせて構成した乳化部を示す図である。
乳化部本体２１には、貫通孔２２を設けるとともに、流
出口となる溝２３を形成している。また、乳化部本体に
は貫通口の流出口とは反対の側に径の大きな拡張部２４
を形成し、分散、破砕、乳化等の均一化をはかり、同時
に乳化分散すべき流体の壁面への衝突による乳化部の損
傷を小さくしている。
１例の構造を詳細に示す図である。図２（Ａ）は、乳化
部本体の平面図であり、図２（Ｂ）は、図２（Ａ）をＡ
−Ａで切断した断面図、図２（Ｃ）は同一の構造の乳化
部本体を２個合わせて構成した乳化部を示す図である。
乳化部本体２１には、貫通孔２２を設けるとともに、流
出口となる溝２３を形成している。また、乳化部本体に
は貫通口の流出口とは反対の側に径の大きな拡張部２４
を形成し、分散、破砕、乳化等の均一化をはかり、同時
に乳化分散すべき流体の壁面への衝突による乳化部の損
傷を小さくしている。
【００２１】図３は、３個の部材を積層した乳化部の１
例の構造を詳細を示す図である。図３（Ａ）は、各構成
部材の平面図であり、図３（Ｂ）はＢ−Ｂ線で切断した
断面図である。また、図３（Ｃ）は、端部の部材の間に
中間部の部材を積層した乳化部を示している。
例の構造を詳細を示す図である。図３（Ａ）は、各構成
部材の平面図であり、図３（Ｂ）はＢ−Ｂ線で切断した
断面図である。また、図３（Ｃ）は、端部の部材の間に
中間部の部材を積層した乳化部を示している。
【００２２】乳化部の端部板３１には、貫通孔３２が形
成されており、中間板３３には流出口３４と乳化分散す
べき流体の壁面への衝突による乳化部の損傷を小さくす
る拡張部３４を形成している。
成されており、中間板３３には流出口３４と乳化分散す
べき流体の壁面への衝突による乳化部の損傷を小さくす
る拡張部３４を形成している。
【００２３】流体の衝突によって分散乳化を行う場合に
は、効果が顕著に現れるのは、流体の種類による違いは
あるが、４００ｋｇ／ｃｍ2 以上の場合が多く、流速で
はほぼ８６ｍ／秒以上である。このような圧力および流
速の条件を長いオリフィスによって保持することは、耐
食性が低いものとなってしまう。
は、効果が顕著に現れるのは、流体の種類による違いは
あるが、４００ｋｇ／ｃｍ2 以上の場合が多く、流速で
はほぼ８６ｍ／秒以上である。このような圧力および流
速の条件を長いオリフィスによって保持することは、耐
食性が低いものとなってしまう。
【００２４】例えば、小規模量産機を例に説明すると、
毎分の流量が４．５リットルの場合について、水を例と
して室温における圧力、オリフィス径と流速の関係を表
１に示す。
毎分の流量が４．５リットルの場合について、水を例と
して室温における圧力、オリフィス径と流速の関係を表
１に示す。
【００２５】
【表１】
【００２６】一方、オリフィスにおける圧力損失△ｐ
（ｋｇｆ／ｃｍ2）を下記の式によって求めると、 △ｐ＝γ×λ×（Ｌ／ｄ）×（Ｖ2／２ｇ）×１０-4 ただし、γ＝比重量（水の場合は１×１０3kgf／ｃ
ｍ2）、λ＝管内摩擦係数 Ｌ＝オリフィス長、ｄ＝オリフィス径、Ｖ＝管内速度
（ｍ／秒）、ｇ＝９．８ｍ／秒2 表１に示した各条件での、ダイヤモンド焼結体の表面仕
上げをした（Ａ）オリフィス長３．５ｍｍおよび（Ｂ）
１２ｍｍの圧力損失は表２のようになる。
（ｋｇｆ／ｃｍ2）を下記の式によって求めると、 △ｐ＝γ×λ×（Ｌ／ｄ）×（Ｖ2／２ｇ）×１０-4 ただし、γ＝比重量（水の場合は１×１０3kgf／ｃ
ｍ2）、λ＝管内摩擦係数 Ｌ＝オリフィス長、ｄ＝オリフィス径、Ｖ＝管内速度
（ｍ／秒）、ｇ＝９．８ｍ／秒2 表１に示した各条件での、ダイヤモンド焼結体の表面仕
上げをした（Ａ）オリフィス長３．５ｍｍおよび（Ｂ）
１２ｍｍの圧力損失は表２のようになる。
【００２７】
【表２】
【００２８】以上から、効率的な乳化分散を行うために
は、オリフィスの長さは長くても１２ｍｍ以内とするこ
とが好ましい。一方、乳化部には貫通孔とともに、貫通
孔に垂直に交わる穴を設ける必要があるので、オリフィ
スの長さをあまりにも小さくすることはできず、一体の
部材で形成した場合には２ｍｍ程度が限界となり、また
２個の部材の表面に溝加工する場合には、３．５ｍｍ程
度が限界となる。
は、オリフィスの長さは長くても１２ｍｍ以内とするこ
とが好ましい。一方、乳化部には貫通孔とともに、貫通
孔に垂直に交わる穴を設ける必要があるので、オリフィ
スの長さをあまりにも小さくすることはできず、一体の
部材で形成した場合には２ｍｍ程度が限界となり、また
２個の部材の表面に溝加工する場合には、３．５ｍｍ程
度が限界となる。
【００２９】また、オリフィスの流れを変更した場合に
は、そのとき発生する圧力損失△ｐは、 △ｐ＝ｆbe×（Ｖ2／２ｇ）×１０-1 ただし、ｆbe＝屈折損失係数（９０度の場合は０．９
９）、Ｖ＝管内速度（ｍ／秒）、ｇ＝９．８ｍ／秒2 であり、各条件について圧力損失は表３のようになる。
は、そのとき発生する圧力損失△ｐは、 △ｐ＝ｆbe×（Ｖ2／２ｇ）×１０-1 ただし、ｆbe＝屈折損失係数（９０度の場合は０．９
９）、Ｖ＝管内速度（ｍ／秒）、ｇ＝９．８ｍ／秒2 であり、各条件について圧力損失は表３のようになる。
【００３０】
【表３】
【００３１】したがって、図４および５に示すような従
来の装置では、屈折による圧力損失が大きいが、本発明
の装置では圧力損失が小さく加えた圧力が有効に乳化分
散に利用され、効率的な乳化分散が行われる。
来の装置では、屈折による圧力損失が大きいが、本発明
の装置では圧力損失が小さく加えた圧力が有効に乳化分
散に利用され、効率的な乳化分散が行われる。
【００３２】乳化部の流出口の大きさは、本装置以後に
接続される配管圧力損失によって決定されるが、流入口
の１．５〜２倍程度とすることが好ましい。また、乳化
部に設ける拡張部は流入口断面積の２〜４倍程度とする
ことが好ましい。
接続される配管圧力損失によって決定されるが、流入口
の１．５〜２倍程度とすることが好ましい。また、乳化
部に設ける拡張部は流入口断面積の２〜４倍程度とする
ことが好ましい。
【００３３】また、本発明の装置では、図１において、
２および３で示すメタルシール用駒は、直径３ｍｍ、全
長１０ｍｍの流路が設けられており、流入路９は５ｍｍ
の直径とすることによって、メタルシール部での圧力を
３５００ｋｇ／ｃｍ2 の場合には、片側で８ｋｇ／ｃｍ
2 程度の極めて小さな圧力損失となり、流入路に続く、
流入口を形成するオリフィス内での流速を極めて大きな
ものとして流体を衝突させることができ、効率的な乳化
分散が可能となる。
２および３で示すメタルシール用駒は、直径３ｍｍ、全
長１０ｍｍの流路が設けられており、流入路９は５ｍｍ
の直径とすることによって、メタルシール部での圧力を
３５００ｋｇ／ｃｍ2 の場合には、片側で８ｋｇ／ｃｍ
2 程度の極めて小さな圧力損失となり、流入路に続く、
流入口を形成するオリフィス内での流速を極めて大きな
ものとして流体を衝突させることができ、効率的な乳化
分散が可能となる。
【００３４】また、乳化部を形成する構成部材は、高い
硬度が必要とされるので、焼結ダイヤモンド、ダイヤモ
ンド単結晶、サファイア、タングステンカーバイド等の
物質を利用することができる。また、ダイヤモンド単結
晶によって乳化部を構成する場合には、ダイヤモンド単
結晶に流入口、流出口を形成し、乳化部を一体に形成す
ることによって、とくに硬度の大きな固体粒子を含有す
る流体のように乳化部への損傷の大きな流体の乳化分散
を行うことができる。
硬度が必要とされるので、焼結ダイヤモンド、ダイヤモ
ンド単結晶、サファイア、タングステンカーバイド等の
物質を利用することができる。また、ダイヤモンド単結
晶によって乳化部を構成する場合には、ダイヤモンド単
結晶に流入口、流出口を形成し、乳化部を一体に形成す
ることによって、とくに硬度の大きな固体粒子を含有す
る流体のように乳化部への損傷の大きな流体の乳化分散
を行うことができる。
【００３５】
【発明の効果】本発明の乳化装置は、流体の圧力が流速
に変換されて流体の衝突に至る経路を直線状に配置する
とともに、流体が衝突して乳化分散が進行する部分をダ
イヤモンド等の硬度の高い材料によって構成したので、
７０００ｋｇ／ｃｍ2 、流速にして９３０ｍ／秒の速度
で流体を衝突させることが可能となり、しかも耐久性の
大きな装置が得られる。
に変換されて流体の衝突に至る経路を直線状に配置する
とともに、流体が衝突して乳化分散が進行する部分をダ
イヤモンド等の硬度の高い材料によって構成したので、
７０００ｋｇ／ｃｍ2 、流速にして９３０ｍ／秒の速度
で流体を衝突させることが可能となり、しかも耐久性の
大きな装置が得られる。
【図１】本発明の乳化装置の１実施例を示す図である。
【図２】乳化部の１実施例を示す図である。
【図３】乳化部の他の実施例を示す図である。
【図４】従来の乳化装置の１例を示す図である。
【図５】従来の乳化装置の１例を示す図である。
１…圧力容器本体、２，３…メタルシール駒、４…乳化
部、５…変換継手、６…継手、７…流入路、８…流入
口、９…流入路、１０…流入口、１１…流出口、１２…
流出路、１３…Ｏリング、２１…乳化部本体、２２…貫
通孔、２３…溝、２４…拡張部、３１…端部板、３２…
貫通孔、３３…中間板、３４…拡張部、４１，４２…流
路、４３…シム、４４…部材、４５…開孔部、５１，５
２…流入口、５３…流入側板状体、５４…溝状貫通孔、
５５…出口側板状体、５６…交差状流路、５７…中間板
状体
部、５…変換継手、６…継手、７…流入路、８…流入
口、９…流入路、１０…流入口、１１…流出口、１２…
流出路、１３…Ｏリング、２１…乳化部本体、２２…貫
通孔、２３…溝、２４…拡張部、３１…端部板、３２…
貫通孔、３３…中間板、３４…拡張部、４１，４２…流
路、４３…シム、４４…部材、４５…開孔部、５１，５
２…流入口、５３…流入側板状体、５４…溝状貫通孔、
５５…出口側板状体、５６…交差状流路、５７…中間板
状体
Claims (2)
- 【請求項１】 流体の乳化分散を行う装置において、高
圧容器内に、高圧容器内の流体の流路に比べて径が小さ
な貫通孔が形成された板状体からなる乳化部が設けられ
ており、乳化部の貫通孔の中央には、貫通孔に垂直な流
出口が乳化部の板状体の側面へと連通しており、乳化部
の貫通孔の互いに反対の方向から供給された流体は、乳
化部の中央部において衝突して乳化させることを特徴と
した乳化装置。 - 【請求項２】 乳化部は複数の板状体を積層し、板状体
に形成した溝と板状体の面によって形成された流路によ
って、流出口を形成したことを特徴とする請求項１記載
の乳化装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4202695A JP2553287B2 (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 乳化装置 |
| US08/098,502 US5380089A (en) | 1992-07-29 | 1993-07-28 | Emulsifying apparatus for solid-liquid multiphase flow and nozzle for solid-liquid multiphase flow |
| DE4325541A DE4325541B4 (de) | 1992-07-29 | 1993-07-29 | Emulgiervorrichtung und Düse für Feststoff-Flüssigkeit-Mehrphasenfluß oder für zu emulgierende Flüssigkeiten |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4202695A JP2553287B2 (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 乳化装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0647264A JPH0647264A (ja) | 1994-02-22 |
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