JP2763736B2 - 高圧ポンプ - Google Patents
高圧ポンプInfo
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B9/00—Piston machines or pumps characterised by the driving or driven means to or from their working members
- F04B9/08—Piston machines or pumps characterised by the driving or driven means to or from their working members the means being fluid
- F04B9/10—Piston machines or pumps characterised by the driving or driven means to or from their working members the means being fluid the fluid being liquid
- F04B9/109—Piston machines or pumps characterised by the driving or driven means to or from their working members the means being fluid the fluid being liquid having plural pumping chambers
- F04B9/117—Piston machines or pumps characterised by the driving or driven means to or from their working members the means being fluid the fluid being liquid having plural pumping chambers the pumping members not being mechanically connected to each other
- F04B9/1176—Piston machines or pumps characterised by the driving or driven means to or from their working members the means being fluid the fluid being liquid having plural pumping chambers the pumping members not being mechanically connected to each other the movement of each piston in one direction being obtained by a single-acting piston liquid motor
- F04B9/1178—Piston machines or pumps characterised by the driving or driven means to or from their working members the means being fluid the fluid being liquid having plural pumping chambers the pumping members not being mechanically connected to each other the movement of each piston in one direction being obtained by a single-acting piston liquid motor the movement in the other direction being obtained by a hydraulic connection between the liquid motor cylinders
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B15/00—Pumps adapted to handle specific fluids, e.g. by selection of specific materials for pumps or pump parts
- F04B15/02—Pumps adapted to handle specific fluids, e.g. by selection of specific materials for pumps or pump parts the fluids being viscous or non-homogeneous
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- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B53/00—Component parts, details or accessories not provided for in, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B23/00 or F04B39/00 - F04B47/00
- F04B53/16—Casings; Cylinders; Cylinder liners or heads; Fluid connections
- F04B53/162—Adaptations of cylinders
- F04B53/164—Stoffing boxes
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
- Reciprocating Pumps (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、流体を高圧に加圧する
高圧ポンプに関し、とくに固液混相流体を高圧下におい
て、長期間にわたり停止することなく連続的に運転する
ことができる高圧ポンプに関する。
高圧ポンプに関し、とくに固液混相流体を高圧下におい
て、長期間にわたり停止することなく連続的に運転する
ことができる高圧ポンプに関する。
【０００２】
【従来の技術】流体を高圧に加圧するために各種のポン
プが用いられている。高圧ポンプには、プランジャ式、
ダイヤフラム式等のポンプが知られており、それらの駆
動方法もプランジャ等をモータによって直接駆動するも
の、油圧等によって間接的に駆動するものが知られてい
る。これらの高圧ポンプは、使用する流体の種類や使用
圧力に応じて各種のものが用いられている。金属や硬度
の大きな物質のウォータージェット加工に使用する高圧
水の発生用のポンプでは、１５００気圧以上の高圧が用
いられており、これらのポンプでは、一般に５００〜２
０００時間程度で重要な部分が磨耗等を起こし使用する
ことができなくなり、運転を停止して部品の交換等を行
う必要が生じていた。
プが用いられている。高圧ポンプには、プランジャ式、
ダイヤフラム式等のポンプが知られており、それらの駆
動方法もプランジャ等をモータによって直接駆動するも
の、油圧等によって間接的に駆動するものが知られてい
る。これらの高圧ポンプは、使用する流体の種類や使用
圧力に応じて各種のものが用いられている。金属や硬度
の大きな物質のウォータージェット加工に使用する高圧
水の発生用のポンプでは、１５００気圧以上の高圧が用
いられており、これらのポンプでは、一般に５００〜２
０００時間程度で重要な部分が磨耗等を起こし使用する
ことができなくなり、運転を停止して部品の交換等を行
う必要が生じていた。
【０００３】また、塗料、顔料、インキ、医薬品、有機
感光体、感光材料、磁気記録媒体等の製造工程におい
て、原料の液体と微粒子を高度に分散する乳化装置が広
く用いられている。乳化装置には、各種のものが知られ
ているが、乳化分散度の高いものを得るためには、サン
ドグラインダー、高強度剪断分散機、コロイドミル、超
音波分散装置等が用いられていたが、これらの装置によ
る乳化では、超微粒子乳化物や凝集微粒子の少ない乳化
物を得ることは困難であった。そこで、乳化すべき流体
を高圧に加圧し、高速の流体を衝突させて乳化する各種
の装置が提案されている。特開昭６１−２３８３３０号
には２個の流入路と１個の流出路を管路によって構成
し、２個の流入路から高速度の流体を供給し衝突させる
乳化装置が提案され、米国特許第４，５３３，２５４号
には、溝状の流路を形成した部材にシムによって反対側
の部材を間隔を保持して形成した開孔部において、溝状
の流路から導入した流体を衝突して乳化する装置が提案
されている。
感光体、感光材料、磁気記録媒体等の製造工程におい
て、原料の液体と微粒子を高度に分散する乳化装置が広
く用いられている。乳化装置には、各種のものが知られ
ているが、乳化分散度の高いものを得るためには、サン
ドグラインダー、高強度剪断分散機、コロイドミル、超
音波分散装置等が用いられていたが、これらの装置によ
る乳化では、超微粒子乳化物や凝集微粒子の少ない乳化
物を得ることは困難であった。そこで、乳化すべき流体
を高圧に加圧し、高速の流体を衝突させて乳化する各種
の装置が提案されている。特開昭６１−２３８３３０号
には２個の流入路と１個の流出路を管路によって構成
し、２個の流入路から高速度の流体を供給し衝突させる
乳化装置が提案され、米国特許第４，５３３，２５４号
には、溝状の流路を形成した部材にシムによって反対側
の部材を間隔を保持して形成した開孔部において、溝状
の流路から導入した流体を衝突して乳化する装置が提案
されている。
【０００４】また、特開平１−９４９３３号公報におい
ては、流体の流入口を設けた流入側板状体と、溝状貫通
孔を設けた出口側板状体を交差状流路を形成した中間板
状体を介して積層し、流入側板状体の入り口から乳化す
べき流体を高圧で流入し、流体の流れる方向を直角に変
えた後に、溝と板状体の間に形成された流路において流
体を衝突させ、次いで両者の溝の交点部から反対側の板
状体に形成した溝からなる流路へと流入させて乳化を行
う乳化装置が提案されている。さらに、本発明者は特願
平４−２０２６９５号において、高圧容器内に、高圧容
器内の流体の流路に比べて径の小さな貫通孔が形成され
た厚みの薄い板状体が設け、板状体の貫通孔の中央は、
貫通孔に垂直な流出路が板状体の側面へ連通し、乳化部
の貫通孔の互いに反対の方向から供給された流体は、板
状体の中央部において衝突して乳化させる耐久性の大き
な乳化装置を提案している。これらの装置では、従来の
装置では得ることができなかった特性の優れた分散液を
得ることができるが、固液混相流体を高圧に加圧するた
めの高圧ポンプの寿命が短く、頻繁に高圧ポンプの運転
を停止し、固液混相流によって磨耗した部品を交換する
ことが必要であった。また、高圧ポンプから吐出する固
液混相流中の固体の濃度が一定しないと問題もあった。
ては、流体の流入口を設けた流入側板状体と、溝状貫通
孔を設けた出口側板状体を交差状流路を形成した中間板
状体を介して積層し、流入側板状体の入り口から乳化す
べき流体を高圧で流入し、流体の流れる方向を直角に変
えた後に、溝と板状体の間に形成された流路において流
体を衝突させ、次いで両者の溝の交点部から反対側の板
状体に形成した溝からなる流路へと流入させて乳化を行
う乳化装置が提案されている。さらに、本発明者は特願
平４−２０２６９５号において、高圧容器内に、高圧容
器内の流体の流路に比べて径の小さな貫通孔が形成され
た厚みの薄い板状体が設け、板状体の貫通孔の中央は、
貫通孔に垂直な流出路が板状体の側面へ連通し、乳化部
の貫通孔の互いに反対の方向から供給された流体は、板
状体の中央部において衝突して乳化させる耐久性の大き
な乳化装置を提案している。これらの装置では、従来の
装置では得ることができなかった特性の優れた分散液を
得ることができるが、固液混相流体を高圧に加圧するた
めの高圧ポンプの寿命が短く、頻繁に高圧ポンプの運転
を停止し、固液混相流によって磨耗した部品を交換する
ことが必要であった。また、高圧ポンプから吐出する固
液混相流中の固体の濃度が一定しないと問題もあった。
【０００５】図２に、高圧ポンプの一例を示す。図２
（ａ）は、プランジャをモータの回転力によって直接駆
動する高圧ポンプを説明する図であり、図２（ｂ）は、
油圧によって低圧部を駆動する高圧ポンプを説明する図
である。図２（ａ）の高圧ポンプ２１は、加圧室２２の
内部のプランジャ２３をモータに結合したクランク軸２
４によって駆動している。加圧室内には、ガスケット２
５が設けられており、プランジャ面からの流体の漏洩を
防止している。流体は流入側逆止弁２６および流出側逆
止弁２７の作用によって、加圧流体を外部回路へ吐出し
ている。また、図２（ｂ）に示す油圧によって駆動する
高圧ポンプ３１は、プランジャの軸方向を水平に設置
し、左右に高圧部３２、３３を有している。中央には、
１個の低圧部３４が設けられており、油圧発生装置３５
において加圧した作動油を切換弁３６によって低圧部に
供給し、高圧部のプランジャ３７および３８を往復動さ
せ、左右の高圧部へ流体を吸引した後に加圧している。
高圧部には、プランジャ面からの流体の漏洩を防止する
ガスケット３９が設けられており、外部の流体回路に
は、逆止弁４０が設けられており、左右の高圧部から交
互に高圧の流体を外部回路に供給している。
（ａ）は、プランジャをモータの回転力によって直接駆
動する高圧ポンプを説明する図であり、図２（ｂ）は、
油圧によって低圧部を駆動する高圧ポンプを説明する図
である。図２（ａ）の高圧ポンプ２１は、加圧室２２の
内部のプランジャ２３をモータに結合したクランク軸２
４によって駆動している。加圧室内には、ガスケット２
５が設けられており、プランジャ面からの流体の漏洩を
防止している。流体は流入側逆止弁２６および流出側逆
止弁２７の作用によって、加圧流体を外部回路へ吐出し
ている。また、図２（ｂ）に示す油圧によって駆動する
高圧ポンプ３１は、プランジャの軸方向を水平に設置
し、左右に高圧部３２、３３を有している。中央には、
１個の低圧部３４が設けられており、油圧発生装置３５
において加圧した作動油を切換弁３６によって低圧部に
供給し、高圧部のプランジャ３７および３８を往復動さ
せ、左右の高圧部へ流体を吸引した後に加圧している。
高圧部には、プランジャ面からの流体の漏洩を防止する
ガスケット３９が設けられており、外部の流体回路に
は、逆止弁４０が設けられており、左右の高圧部から交
互に高圧の流体を外部回路に供給している。
【０００６】図２（ａ）に示す高圧ポンプを、固体粒子
の分散した固液混相流を高圧シリンダ内部に導入して加
圧した場合には、重力によって固体粒子は沈降し、高圧
シリンダ内の下部には固体粒子の濃度が大きな部分が存
在し、プランジャが摺動接触するガスケットが早期に劣
化し、さらには吐出する流体の濃度が不均一となる。ま
た、図２（ｂ）に示す高圧ポンプは、油圧によって低圧
部分を駆動しているので、作動油の加圧部分と高圧発生
部分を分離することができ、プランジャの軸を水平に設
置しているために、１個の共通の低圧部の両側に２個の
高圧部を設けることが可能となり、効率的な高圧ポンプ
を得ることができ、さらにメンテナンスが容易であり、
低圧部から油漏れの際に高圧部へ作動油が達することは
ないという特徴を有している。ところが、図２（ｂ）の
高圧ポンプにおいて、固体を液体中に分散した固液分散
流体を加圧する場合には、高圧部のシリンダ内におい
て、固体が沈降し、下部に固体粒子の多く存在する領域
が形成され、プランジャが接触するガスケットが早期に
劣化するという問題が生じ、さらには、吐出部から吐出
する流体の濃度が一定しないという問題が生じる。
の分散した固液混相流を高圧シリンダ内部に導入して加
圧した場合には、重力によって固体粒子は沈降し、高圧
シリンダ内の下部には固体粒子の濃度が大きな部分が存
在し、プランジャが摺動接触するガスケットが早期に劣
化し、さらには吐出する流体の濃度が不均一となる。ま
た、図２（ｂ）に示す高圧ポンプは、油圧によって低圧
部分を駆動しているので、作動油の加圧部分と高圧発生
部分を分離することができ、プランジャの軸を水平に設
置しているために、１個の共通の低圧部の両側に２個の
高圧部を設けることが可能となり、効率的な高圧ポンプ
を得ることができ、さらにメンテナンスが容易であり、
低圧部から油漏れの際に高圧部へ作動油が達することは
ないという特徴を有している。ところが、図２（ｂ）の
高圧ポンプにおいて、固体を液体中に分散した固液分散
流体を加圧する場合には、高圧部のシリンダ内におい
て、固体が沈降し、下部に固体粒子の多く存在する領域
が形成され、プランジャが接触するガスケットが早期に
劣化するという問題が生じ、さらには、吐出部から吐出
する流体の濃度が一定しないという問題が生じる。
【０００７】このように、固液混相流体の加圧用に使用
されていた従来の高圧ポンプは、磨耗による損傷が大き
く、早期にガスケット等を交換することが必要であり、
産業的に固液混相流の連続高圧処理が可能なポンプは皆
無に等しく、一般的には１００ｋｇｆ／ｃｍ2 の加圧条
件下で１００時間程度が限界であった。
されていた従来の高圧ポンプは、磨耗による損傷が大き
く、早期にガスケット等を交換することが必要であり、
産業的に固液混相流の連続高圧処理が可能なポンプは皆
無に等しく、一般的には１００ｋｇｆ／ｃｍ2 の加圧条
件下で１００時間程度が限界であった。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐久性の優
れた高圧ポンプを提供することと課題とするものであ
り、とくに固液混相流体のように機器の構成部材を磨耗
する流体を高圧に加圧することが可能な、耐久性に優れ
た高圧ポンプを提供することを課題としている。
れた高圧ポンプを提供することと課題とするものであ
り、とくに固液混相流体のように機器の構成部材を磨耗
する流体を高圧に加圧することが可能な、耐久性に優れ
た高圧ポンプを提供することを課題としている。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は、固液混相流体
の加圧用の高圧ポンプにおいて、鉛直方向に上下動する
プランジャが上方より嵌入する高圧シリンダを有し、高
圧シリンダの最底部に流体の流入もしくは流出する少な
くとも１個の開口部を有し、高圧シリンダの上部にはプ
ランジャの駆動用の油圧シリンダを有し、油圧シリンダ
と高圧シリンダの間には、プランジャ駆動軸に接して油
圧シリンダから漏洩した作動油の高圧シリンダへ嵌入す
るプランジャ面への移行防止手段を設けた高圧ポンプで
ある。また、少なくとも２個の油圧シリンダと高圧シリ
ンダを有し、油圧シリンダに切換弁を介して作動油を供
給し、高圧シリンダから交互に高圧流体を生成する高圧
ポンプである。
の加圧用の高圧ポンプにおいて、鉛直方向に上下動する
プランジャが上方より嵌入する高圧シリンダを有し、高
圧シリンダの最底部に流体の流入もしくは流出する少な
くとも１個の開口部を有し、高圧シリンダの上部にはプ
ランジャの駆動用の油圧シリンダを有し、油圧シリンダ
と高圧シリンダの間には、プランジャ駆動軸に接して油
圧シリンダから漏洩した作動油の高圧シリンダへ嵌入す
るプランジャ面への移行防止手段を設けた高圧ポンプで
ある。また、少なくとも２個の油圧シリンダと高圧シリ
ンダを有し、油圧シリンダに切換弁を介して作動油を供
給し、高圧シリンダから交互に高圧流体を生成する高圧
ポンプである。
【００１０】すなわち、本発明の高圧ポンプは、特に液
体中に固体を分散した固液混相流体を高度に乳化分散す
るのに好適な高圧ポンプである。従来の高圧ポンプが早
期に寿命に達するのは、高圧シリンダを水平あるいは高
圧シリンダを上部に垂直に設置した高圧ポンプでは、固
液混相流体中の固体粒子が高圧シリンダ内で沈澱し、高
圧シリンダ内のガスケットを始めとする各種の部材を損
傷することが原因であることを見いだし本発明を想到す
るに至った。また、本発明の高圧ポンプでは、高圧シリ
ンダの最底部に固液混相流体の流入もしくは吐出する開
口部を有するので、固液混相流体中から一部の固体が沈
降して高圧シリンダ内に滞留することはないので、得ら
れる高圧流体の濃度に分布が生じない。
体中に固体を分散した固液混相流体を高度に乳化分散す
るのに好適な高圧ポンプである。従来の高圧ポンプが早
期に寿命に達するのは、高圧シリンダを水平あるいは高
圧シリンダを上部に垂直に設置した高圧ポンプでは、固
液混相流体中の固体粒子が高圧シリンダ内で沈澱し、高
圧シリンダ内のガスケットを始めとする各種の部材を損
傷することが原因であることを見いだし本発明を想到す
るに至った。また、本発明の高圧ポンプでは、高圧シリ
ンダの最底部に固液混相流体の流入もしくは吐出する開
口部を有するので、固液混相流体中から一部の固体が沈
降して高圧シリンダ内に滞留することはないので、得ら
れる高圧流体の濃度に分布が生じない。
【００１１】
【作用】鉛直方向に上下動するプランジャが上方より嵌
入する高圧発生シリンダを有し、高圧シリンダの最底部
に流体の流入もしくは流出する少なくとも１個の開口部
を有し、高圧シリンダの上部にはプランジャの駆動用の
油圧シリンダを有し、油圧シリンダと高圧シリンダの間
には、プランジャ駆動軸に接して油圧シリンダから漏洩
した作動油のプランジャへの移行防止手段を設けたの
で、高圧シリンダ内に吸引された固液混相流体は高圧シ
リンダ内部において滞留することはない。
入する高圧発生シリンダを有し、高圧シリンダの最底部
に流体の流入もしくは流出する少なくとも１個の開口部
を有し、高圧シリンダの上部にはプランジャの駆動用の
油圧シリンダを有し、油圧シリンダと高圧シリンダの間
には、プランジャ駆動軸に接して油圧シリンダから漏洩
した作動油のプランジャへの移行防止手段を設けたの
で、高圧シリンダ内に吸引された固液混相流体は高圧シ
リンダ内部において滞留することはない。
【００１２】
【実施例】図面を参照して、本発明をさらに詳細に説明
する。図１は、本発明の高圧ポンプの１実施例を説明す
る図である。高圧ポンプ１は、上部からプランジャ２が
嵌入する高圧シリンダ３を下部に有し、上部に設けた油
圧シリンダ４に作動油５を供給し、プランジャを上下に
往復運動させている。作動油はモータ６により駆動され
る油圧ポンプ７からなる加圧機構によって加圧され、四
方切換弁８によって切り替えられて、油圧シリンダに供
給され、左右の油圧シリンダを交互に往復動させてい
る。作動油の加圧機構と高圧ポンプは同一の場所に設置
する必要はなく、管路９によって結合することにより、
相互に離れた場所に設置することが可能である。これに
よって、高圧ポンプをクリーンルームや防爆設備を設け
る場所に設置し、作動機構を外部に設置する等の手段を
とることができ、高圧ポンプを設置環境の制限を受ける
ことなく任意の場所に設けることが可能となる。この結
果、塗料、顔料、インキ、医薬品、有機感光体、感光材
料、磁気記録媒体等の製造工程等において任意の場所に
おいて乳化分散等を始めとする高圧発生手段として使用
することが可能となった。また、高圧を必要とする工程
以外にも、固液混相流体の長寿命の輸送手段として使用
することもできる。
する。図１は、本発明の高圧ポンプの１実施例を説明す
る図である。高圧ポンプ１は、上部からプランジャ２が
嵌入する高圧シリンダ３を下部に有し、上部に設けた油
圧シリンダ４に作動油５を供給し、プランジャを上下に
往復運動させている。作動油はモータ６により駆動され
る油圧ポンプ７からなる加圧機構によって加圧され、四
方切換弁８によって切り替えられて、油圧シリンダに供
給され、左右の油圧シリンダを交互に往復動させてい
る。作動油の加圧機構と高圧ポンプは同一の場所に設置
する必要はなく、管路９によって結合することにより、
相互に離れた場所に設置することが可能である。これに
よって、高圧ポンプをクリーンルームや防爆設備を設け
る場所に設置し、作動機構を外部に設置する等の手段を
とることができ、高圧ポンプを設置環境の制限を受ける
ことなく任意の場所に設けることが可能となる。この結
果、塗料、顔料、インキ、医薬品、有機感光体、感光材
料、磁気記録媒体等の製造工程等において任意の場所に
おいて乳化分散等を始めとする高圧発生手段として使用
することが可能となった。また、高圧を必要とする工程
以外にも、固液混相流体の長寿命の輸送手段として使用
することもできる。
【００１３】本発明の高圧ポンプには、一般の作動油を
使用する油圧シリンダと同様に、低圧側プランジャには
低圧ガスケット１０、プランジャの駆動軸とシリンダの
摺動面には、低圧側の漏洩と作動油の漏洩防止用の低圧
ガスケット１０が設けられているが、運転中にガスケッ
トから作動油が漏洩した場合にも、高圧シリンダへ作動
油が侵入することを防止する移行防止手段１１がプラン
ジャの駆動軸に接して設けられている。移行防止手段は
ゴム等のワイパーリング等によって構成することがで
き、漏洩した作動油は、ワイパーリングによってプラン
ジャの駆動軸から取り除かれて駆動軸から離れた部分へ
落下し、排出口１２から外部へ取り出される。
使用する油圧シリンダと同様に、低圧側プランジャには
低圧ガスケット１０、プランジャの駆動軸とシリンダの
摺動面には、低圧側の漏洩と作動油の漏洩防止用の低圧
ガスケット１０が設けられているが、運転中にガスケッ
トから作動油が漏洩した場合にも、高圧シリンダへ作動
油が侵入することを防止する移行防止手段１１がプラン
ジャの駆動軸に接して設けられている。移行防止手段は
ゴム等のワイパーリング等によって構成することがで
き、漏洩した作動油は、ワイパーリングによってプラン
ジャの駆動軸から取り除かれて駆動軸から離れた部分へ
落下し、排出口１２から外部へ取り出される。
【００１４】高圧シリンダの最底部には、開口部１３が
設けられており、流入管１４から逆止弁１５を通過して
高圧シリンダ内に固液混相流体が吸引され、高圧に加圧
されて開口部１３から吐出し、逆止弁１６を通過して、
流出管１７へと送られる。また、左側の高圧ポンプが加
圧吐出過程にある場合には、右側のポンプは吸入過程に
あり、左右の高圧ポンプが交互に連続的に吸入と吐出を
繰り返し、ほぼ連続して流出管へ高圧に加圧された固液
混相流体が供給される。また、左右の高圧ポンプを作動
油によって運転しているので、高圧ポンプの高圧側ガス
ケット１８等の部品の交換の際にも、管路の切換のみで
一方の高圧ポンプへの作動油の供給を停止し、他方の高
圧ポンプは運転を継続することができるので、高圧ポン
プの保守作業の際にも、実質的に高圧ポンプの運転を停
止することなく運転を継続することが可能となる。
設けられており、流入管１４から逆止弁１５を通過して
高圧シリンダ内に固液混相流体が吸引され、高圧に加圧
されて開口部１３から吐出し、逆止弁１６を通過して、
流出管１７へと送られる。また、左側の高圧ポンプが加
圧吐出過程にある場合には、右側のポンプは吸入過程に
あり、左右の高圧ポンプが交互に連続的に吸入と吐出を
繰り返し、ほぼ連続して流出管へ高圧に加圧された固液
混相流体が供給される。また、左右の高圧ポンプを作動
油によって運転しているので、高圧ポンプの高圧側ガス
ケット１８等の部品の交換の際にも、管路の切換のみで
一方の高圧ポンプへの作動油の供給を停止し、他方の高
圧ポンプは運転を継続することができるので、高圧ポン
プの保守作業の際にも、実質的に高圧ポンプの運転を停
止することなく運転を継続することが可能となる。
【００１５】実施例１ ステンレス製の内径６４ｍｍの高圧シリンダの内部に、
炭化タングステン製のプランジャを有する高圧ポンプに
おいて、高度（Ｈｖ）が８００〜９００の粒子径２〜３
μｍの酸化チタンからなる中心粒径１００μｍの凝集体
を、１，１，２−トリクロロエタンに粉末重量が５０％
となるように分散した。この懸濁液を２５℃において、
１４００ｋｇｆ／ｃｍ2 に加圧して連続的に高圧ポンプ
を運転したところ、濃度の均質な固液混相流体を得るこ
とができ、高圧ポンプは５００時間の耐久性を有してい
た。運転停止後交換の必要がある部品は、プランジャシ
ールおよび逆止弁プレート取り付けのシールのみであっ
た。
炭化タングステン製のプランジャを有する高圧ポンプに
おいて、高度（Ｈｖ）が８００〜９００の粒子径２〜３
μｍの酸化チタンからなる中心粒径１００μｍの凝集体
を、１，１，２−トリクロロエタンに粉末重量が５０％
となるように分散した。この懸濁液を２５℃において、
１４００ｋｇｆ／ｃｍ2 に加圧して連続的に高圧ポンプ
を運転したところ、濃度の均質な固液混相流体を得るこ
とができ、高圧ポンプは５００時間の耐久性を有してい
た。運転停止後交換の必要がある部品は、プランジャシ
ールおよび逆止弁プレート取り付けのシールのみであっ
た。
【００１６】
【発明の効果】鉛直方向に上下動するプランジャが上方
より嵌入する高圧発生シリンダを有し、高圧シリンダの
最底部に流体の流入もしくは流出する少なくとも１個の
開口部を有し、高圧シリンダの上部にはプランジャの駆
動用の油圧シリンダを有し、油圧シリンダと高圧シリン
ダの間には、プランジャ駆動軸に接して油圧シリンダか
ら漏洩した作動油のプランジャへの移行防止手段を設け
たので、上部の油圧シリンダから漏洩した作動油が高圧
プランジャ側へ移動することはなく、また高圧シリンダ
内部において、流入した固液混相流体が滞留することは
ないので、プランジャのガスケット類を長期にわたり損
傷することがなく、長寿命の高圧ポンプが得られる。
より嵌入する高圧発生シリンダを有し、高圧シリンダの
最底部に流体の流入もしくは流出する少なくとも１個の
開口部を有し、高圧シリンダの上部にはプランジャの駆
動用の油圧シリンダを有し、油圧シリンダと高圧シリン
ダの間には、プランジャ駆動軸に接して油圧シリンダか
ら漏洩した作動油のプランジャへの移行防止手段を設け
たので、上部の油圧シリンダから漏洩した作動油が高圧
プランジャ側へ移動することはなく、また高圧シリンダ
内部において、流入した固液混相流体が滞留することは
ないので、プランジャのガスケット類を長期にわたり損
傷することがなく、長寿命の高圧ポンプが得られる。
【図１】本発明の高圧ポンプを説明する図である。
【図２】従来の高圧ポンプを説明する図である。
１…高圧ポンプ、２…プランジャ、３…高圧シリンダ、
４…油圧シリンダ、５…作動油、６…モータ、７…油圧
ポンプ、８…四方切換弁、９…管路、１０…低圧ガスケ
ット、１１…移行防止手段、１２…排出口、１３…開口
部、１４…流入管、１５、１６…逆止弁、１７…流出
管、１８…高圧ガスケット
４…油圧シリンダ、５…作動油、６…モータ、７…油圧
ポンプ、８…四方切換弁、９…管路、１０…低圧ガスケ
ット、１１…移行防止手段、１２…排出口、１３…開口
部、１４…流入管、１５、１６…逆止弁、１７…流出
管、１８…高圧ガスケット
Claims (2)
- 【請求項１】 固液混相流体の加圧用の高圧ポンプにお
いて、鉛直方向に上下動するプランジャが上方より嵌入
する高圧シリンダを有し、高圧シリンダの最底部に流体
の流入もしくは流出する少なくとも１個の開口部を有
し、高圧シリンダの上部にはプランジャの駆動用の油圧
シリンダを有し、油圧シリンダと高圧シリンダの間に
は、油圧シリンダから漏洩した作動油が高圧シリンダへ
嵌入するプランジャ面への移行防止するために、プラン
ジャ駆動軸に接したワイパリングからなる移行防止手段
を設けたことを特徴とする高圧ポンプ。 - 【請求項２】 少なくとも２個の油圧シリンダと高圧シ
リンダを有し、油圧シリンダに切換弁を介して作動油を
供給し、高圧シリンダから交互に高圧流体を生成するこ
とを特徴とする請求項１記載の高圧ポンプ。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5158757A JP2763736B2 (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | 高圧ポンプ |
| DE4422819A DE4422819B4 (de) | 1993-06-29 | 1994-06-29 | Hochdruckpumpe |
| US08/841,268 US5769614A (en) | 1993-06-29 | 1997-04-29 | High pressure pump |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5158757A JP2763736B2 (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | 高圧ポンプ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0742666A JPH0742666A (ja) | 1995-02-10 |
| JP2763736B2 true JP2763736B2 (ja) | 1998-06-11 |
Family
ID=15678683
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5158757A Expired - Fee Related JP2763736B2 (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | 高圧ポンプ |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5769614A (ja) |
| JP (1) | JP2763736B2 (ja) |
| DE (1) | DE4422819B4 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103189646A (zh) * | 2010-12-20 | 2013-07-03 | 川崎重工业株式会社 | 流动体输送装置、具备该装置的船、以及输送装置用流动体 |
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| US6079959A (en) * | 1996-07-15 | 2000-06-27 | Saint-Gobain Performance Plastics Corporation | Reciprocating pump |
| JP6068160B2 (ja) * | 2013-01-24 | 2017-01-25 | 株式会社タイヨー製作所 | 連続移送用ポンプ装置 |
| WO2015031884A1 (en) | 2013-08-30 | 2015-03-05 | Flow Control Llc. | High viscosity portion pump |
| JP6843063B2 (ja) * | 2015-03-28 | 2021-03-17 | プレッシャー バイオサイエンシズ インコーポレイテッドＰｒｅｓｓｕｒｅ Ｂｉｏｓｃｉｅｎｃｅｓ，Ｉｎｃ． | 流体の高圧高剪断処理を行う装置 |
| CN108479622B (zh) * | 2018-04-16 | 2020-12-29 | 海宁巨邦经编有限公司 | 一种用于纺织的染色剂调配设备 |
| DE102018126444A1 (de) * | 2018-10-24 | 2020-04-30 | Finnah Technologien Gmbh | Vorrichtung zum Homogenisieren eines Produktes und Verwendung der Vorrichtung zum Homogenisieren eines Produktes |
| CN113586383B (zh) * | 2021-09-29 | 2021-12-07 | 宁波合力机泵股份有限公司 | 一种卧式二节压缩混输泵液力端 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CH357978A (de) * | 1956-06-09 | 1961-10-31 | Atomic Energy Authority Uk | Pumpanlage mit mindestens einer Pumpe |
| US3174409A (en) * | 1962-11-29 | 1965-03-23 | David C Hill | Pumps and regulating means therefor |
| GB1374538A (en) * | 1971-04-08 | 1974-11-20 | Anderson Greenwood & Co | Piston pump |
| US4533254A (en) * | 1981-04-17 | 1985-08-06 | Biotechnology Development Corporation | Apparatus for forming emulsions |
| US4477232A (en) * | 1983-01-10 | 1984-10-16 | Mayer James R | Hydraulically actuated reciprocating piston pump |
| SE443630B (sv) * | 1983-12-01 | 1986-03-03 | Volvo Bm | Kolvstangsavstrykare |
| FR2575792A1 (fr) * | 1985-01-09 | 1986-07-11 | Eimco Secoma | Amplificateur de pression hydraulique |
| NO170236C (no) * | 1989-04-06 | 1992-09-23 | Speeder As | Lineaermotor |
| DE3911278C2 (de) * | 1989-04-07 | 1997-08-28 | Klaus Obermann | Plunger-Pumpe |
| IT1236898B (it) * | 1989-12-20 | 1993-04-26 | Tetra Dev Co | Dispositivo in una unita' a pompa |
| JP2553287B2 (ja) * | 1992-07-29 | 1996-11-13 | 幸彦 唐澤 | 乳化装置 |
-
1993
- 1993-06-29 JP JP5158757A patent/JP2763736B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-06-29 DE DE4422819A patent/DE4422819B4/de not_active Expired - Fee Related
-
1997
- 1997-04-29 US US08/841,268 patent/US5769614A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103189646A (zh) * | 2010-12-20 | 2013-07-03 | 川崎重工业株式会社 | 流动体输送装置、具备该装置的船、以及输送装置用流动体 |
| CN103189646B (zh) * | 2010-12-20 | 2015-10-21 | 川崎重工业株式会社 | 流动体输送装置、具备该装置的船、以及输送装置用流动体 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| DE4422819B4 (de) | 2005-08-04 |
| JPH0742666A (ja) | 1995-02-10 |
| DE4422819A1 (de) | 1995-01-12 |
| US5769614A (en) | 1998-06-23 |
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