JPH0970126A - 絶縁スペーサ及びシールド電極の製造方法 - Google Patents

絶縁スペーサ及びシールド電極の製造方法

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JPH0970126A
JPH0970126A JP8102743A JP10274396A JPH0970126A JP H0970126 A JPH0970126 A JP H0970126A JP 8102743 A JP8102743 A JP 8102743A JP 10274396 A JP10274396 A JP 10274396A JP H0970126 A JPH0970126 A JP H0970126A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁部材とシールド電極との境界面の電界集
中を緩和する。 【解決手段】 絶縁部材11の内部の容器2側および導
体6側、あるいは容器2側に導電性または半導電性エポ
キシ樹脂組成物からなるプラスチックで形成されたシー
ルド電極12および13を配置した絶縁スペーサにおい
て、シールド電極12および13を容器2と導体6の間
の中央部に向かって体積固有抵抗値が大きくなるように
形成する。以上の構成により、シールド電極12および
13と絶縁部材11との境界領域での電界集中を緩和す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガス絶縁開閉装
置等に使用する絶縁スペーサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にガス絶縁開閉装置や管路気中送電
装置では、高電圧導体を、接地した金属製容器に絶縁支
持するために絶縁スペーサが使用されている。図10は
例えば特開昭62−58820号公報及び特開昭56−
78315号公報に示された従来の絶縁スペーサの断面
図である。図10において、例えば、六弗化硫黄ガス
(SF6)などの高圧の絶縁ガス1を充填して接地した
容器2内に、高電圧導体3が絶縁スペーサ4を介して絶
縁支持されている。なお、絶縁スペーサ4は後述の5〜
9により構成されている。即ち、5はエポキシ樹脂等の
絶縁部材、6は絶縁部材5に固着した接続用導体、7は
導体6の各端に設けたコンタクトで、高電圧導体3が接
続される。8は容器2の近傍の絶縁部材5内に埋設した
アルミニウム又は導電性プラスチックからなるシールド
電極で、容器2と電気的に接続されている。9は導体6
の近傍の絶縁部材5内に埋設したアルミニウム又は高導
電性プラスチックからなるシールド電極で、導体6と電
気的に接続されている。10は絶縁スペーサ4を容器2
に固定したボルト及びナットからなる固着手段である。
上記のようにシールド電極8、9を設けることにより、
不平等電界が緩和されるので、絶縁ガス1の絶縁特性が
低下するのを防止できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の絶縁スペーサは
以上のように構成されているので、アルミニウム製のシ
ールド電極の場合には、エポキシ樹脂とアルミニウムと
の熱膨張率の差に起因する応力により絶縁部材にクラッ
クが発生する恐れがあるという問題点があった。また、
高導電性プラスチック製のシールド電極の場合には、初
期の絶縁特性としては良好である。しかし、絶縁部材と
シールド電極との境界が明確であるため、境界面に電界
が集中して長期間の使用時に絶縁劣化を起こしやすい。
さらに、導電性フィラーの充填率を高くするので、組成
物樹脂の粘度が増加するため、注型時にボイド等が発生
しやすくなり、安定したシールド電極を製造しにくいと
いう問題点があった。
【0004】この発明は、絶縁部材とシールド電極との
境界面の電界集中を緩和した絶縁スペーサを提供する。
【0005】また、絶縁部材の耐クラック性を向上させ
た絶縁スペーサを提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る絶
縁スペーサは、絶縁ガスを充填して接地した金属容器内
に配置され高電圧が印可される導体と、この導体を上記
容器に固定する絶縁部材、この絶縁部材内部の上記容器
側および上記導体側、あるいは上記容器側に設置された
シールド電極とを備えた絶縁スペーサにおいて、上記シ
ールド電極が、上記容器と上記導体との間の中央部に向
かって体積固有抵抗が大きくなるようにエポキシ樹脂組
成物からなるプラスチックで形成されているものであ
る。
【0007】請求項2の発明に係る絶縁スペーサは、請
求項1に記載の絶縁スペーサにおいて、シールド電極
が、前記容器と前記導体との間の中央部に向かって10
0〜1010Ωcmの範囲内で体積固有抵抗値が大きくな
るように形成されているものである。
【0008】請求項3の発明に係る絶縁スペーサは、請
求項1に記載の絶縁スペーサにおいて、シールド電極
が、前記容器と前記導体との間の中央部に向かって10
4〜1010Ωcmの範囲内で体積固有抵抗値が大きくな
るように形成されているものである。
【0009】請求項4の発明に係る絶縁スペーサは、請
求項1〜3のいずれかに記載の絶縁スペーサにおいて、
シールド電極が、前記プラスチックで金属体を被覆して
形成されているものである。
【0010】請求項5の発明に係る絶縁スペーサは、請
求項1〜4のいずれかに記載の絶縁スペーサにおいて、
シールド電極が、無機充填剤充填系エポキシ樹脂組成物
Aと、導電性エポキシ樹脂組成物Bとを混合した樹脂組
成物からなるプラスチックで形成されているものであ
る。
【0011】請求項6の発明に係る絶縁スペーサは、請
求項5に記載の絶縁スペーサにおいて、シールド電極
が、無機充填剤充填系エポキシ樹脂組成物Aと、前記導
電性エポキシ樹脂組成物Bとの混合体積比率A/Bが、
前記容器と前記導体の中央部に向かって0/100を越
え80/20までの範囲内で大きくなるように形成され
ているものである。
【0012】請求項7の発明に係る絶縁スペーサは、請
求項5または6に記載の絶縁スペーサにおいて、導電性
エポキシ樹脂組成物Bが、カーボン粉末、金属酸化物粉
末および金属コーティング架橋ポリマ粉末の少なくとも
1種類を含有するものである。
【0013】請求項8の発明に係る絶縁スペーサは、請
求項7に記載の絶縁スペーサにおいて、金属酸化物粉末
が、酸化アンチモンがドープされた酸化亜鉛、酸化錫お
よび酸化チタンの少なくとも1種類であるものである。
【0014】請求項9の発明に係る絶縁スペーサは、請
求項1〜4に記載の絶縁スペーサにおいて、シールド電
極が、無機充填剤Cおよび比重2.5以下の低比重導電
性粉末Dを含む導電性エポキシ樹脂組成物からなるプラ
スチックで形成されているものである。
【0015】請求項10の発明に係る絶縁スペーサは、
請求項9に記載の絶縁スペーサにおいて、組成物全体に
対する前記無機充填剤Cの含有量が10〜80重量%お
よび前記低比重導電性粉末Dの含有量が5〜70重量%
であるものである。
【0016】請求項11の発明に係る絶縁スペーサは、
請求項9または10に記載の絶縁スペーサにおいて、低
比重導電性粉末Dがカーボン粉末および金属コーティン
グ架橋ポリマ粉末の少なくとも1種類を含むものであ
る。
【0017】請求項12の発明に係る絶縁スペーサは、
請求項7または11に記載の絶縁スペーサにおいて、金
属コーティング架橋ポリマが、ニッケルコーティングま
たは銀コーティングされた架橋フェノール樹脂粉末であ
るものである。
【0018】請求項13の発明に係るシールド電極の製
造方法は、絶縁ガスを充填して接地した金属容器内に配
置され高電圧が印可される導体と、この導体を上記容器
に固定する絶縁部材と、この絶縁部材内部の上記容器側
および上記導体側、あるいは上記容器側に配置されたシ
ールド電極とを備えた絶縁スペーサの上記シールド電極
を製造するシールド電極の製造方法において、無機充填
剤充填系エポキシ樹脂組成物Aと導電性エポキシ樹脂組
成物Bとの混合体積比率A/Bを上記容器と上記導体と
の間の中央部に向かって0/100を越え80/20ま
での範囲内で大きくするように変化させながら、無機充
填剤充填系エポキシ樹脂組成物Aと導電性エポキシ樹脂
組成物Bとを成型用金型内に注入硬化させてシールド電
極を形成するものである。
【0019】請求項14の発明に係るシールド電極の製
造方法は、絶縁ガスを充填して接地した金属容器内に配
置され高電圧が印可される導体と、この導体を上記容器
に固定する絶縁部材と、この絶縁部材内部の上記容器側
および上記導体側、あるいは上記容器側に配置されたシ
ールド電極とを備えた絶縁スペーサの上記シールド電極
を製造するシールド電極の製造方法において、無機充填
剤Cおよび比重2.5以下の低比重導電性粉末Dを含む
エポキシ樹脂組成物を成型用金型内に注入硬化させるに
際し、該無機充填剤Cと低比重導電性粉末Dとの硬化時
における沈降速度の違いまたは遠心分離力を利用して、
上記シールド電極の体積固有抵抗値を上記容器と上記導
体との間の中央部に向かって大きくなるように変化させ
てシールド電極を形成するものである。
【0020】請求項15の発明に係る絶縁スペーサは、
絶縁ガスを充填して接地した金属容器内に配置され高電
圧が印可される導体と、この導体を上記容器に固定する
絶縁部材と、この絶縁部材内部の上記容器側および上記
導体側、あるいは上記容器側に配置されたシールド電極
とを備えた絶縁スペーサにおいて、上記シールド電極
が、体積固有抵抗値が104〜1010Ωcmの範囲内で
ある半導電性エポキシ樹脂組成物からなるプラスチック
で形成され、その体積固有抵抗値が一定値を示すもので
ある。
【0021】請求項16の発明に係る絶縁スペーサは、
請求項15に記載の絶縁スペーサにおいて、シールド電
極が、前記プラスチックで金属体を被覆して形成されて
いるものである。
【0022】請求項17の発明に係る絶縁スペーサは、
絶縁ガスを充填して接地した金属容器内に配置され高電
圧が印可される導体と、この導体を上記容器に固定する
絶縁部材と、この絶縁部材内部の上記容器側および上記
導体側、あるいは上記容器側に配置されたシールド電極
とを備えた絶縁スペーサにおいて、上記シールド電極
が、導電性エポキシ樹脂組成物または半導電性エポキシ
樹脂組成物からなるプラスチックで金属体を被覆して形
成されているものである。
【0023】請求項18の発明に係る絶縁スペーサは、
請求項15〜17のいずれかに記載の絶縁スペーサにお
いて、導電性エポキシ樹脂組成物および/または前記半
導電性エポキシ樹脂組成物が、カーボン粉末、金属酸化
物粉末および金属コーティング架橋ポリマ粉末の少なく
とも1種類を含有するものである。
【0024】請求項19の発明に係る絶縁スペーサは、
請求項18に記載の絶縁スペーサにおいて、金属酸化物
粉末が、酸化アンチモンがドープされた酸化亜鉛、酸化
錫および酸化チタンの少なくとも1種類であるものであ
る。
【0025】請求項20の発明に係る絶縁スペーサは、
請求項18に記載の絶縁スペーサにおいて、金属コーテ
ィング架橋ポリマが、ニッケルコーティングまたは銀コ
ーティングされた架橋フェノール樹脂粉末であるもので
ある。
【0026】請求項21の発明に係る絶縁スペーサは、
絶縁ガスを充填して接地した金属容器内に配置され高電
圧が印可される導体と、この導体を上記容器に固定する
絶縁部材と、この絶縁部材内部の上記容器側および上記
導体側、あるいは上記容器側に配置されたシールド電極
とを備えた絶縁スペーサにおいて、上記絶縁部材を、ブ
ロム化したエポキシ樹脂、酸無水物硬化剤、架橋ゴム粉
末、無機充填剤、硬化促進剤を含むエポキシ樹脂組成物
で形成したものである。
【0027】請求項22の発明に係る絶縁スペーサは、
請求項21に記載の絶縁スペーサにおいて、エポキシ樹
脂組成物が、さらに常温で液状のエポキシ樹脂を含むも
のである。
【0028】請求項23の発明に係る絶縁スペーサは、
請求項21または22に記載の絶縁スペーサにおいて、
架橋ゴム粉末が、架橋アクリル系ゴムであり、かつ前記
組成物の有機成分全体に対して5〜30重量%の量添加
されるものである。
【0029】請求項24の発明に係る絶縁スペーサは、
請求項21〜23のいずれかに記載の絶縁スペーサにお
いて、架橋ゴム粉末が、その表面にエポキシ基と反応可
能な有機基を有するものである。
【0030】請求項25の発明に係る絶縁スペーサは、
請求項21〜24のいずれかに記載の絶縁スペーサにお
いて、無機充填剤が、平均粒径5μm以下の粒子が5重
量%以上で全体の平均粒径が60μm以下のアルミナ粒
子からなる充填剤であり、かつ組成物全体に対して10
〜80重量%の範囲で配合されているものである。
【0031】請求項26の発明に係る絶縁スペーサは、
請求項21〜24のいずれかに記載の絶縁スペーサにお
いて、無機充填剤が、それぞれ平均粒径5μm以下の粒
子が5重量%以上で全体の平均粒径が60μm以下のア
ルミナ粒子とシリカ粒子とを混合してなる充填剤であ
り、かつ該充填剤における上記アルミナ粒子の配合割合
が0重量%を越え100重量%未満の範囲であるもので
ある。
【0032】
【発明の実施の形態】この発明に係る絶縁スペーサのシ
ールド電極は、段階的又は連続的に体積固有抵抗値が1
0〜1010Ωcmの範囲で変化するように、導電性ま
たは半導電性エポキシ樹脂組成物からなるプラスチック
で形成したものである。また、この発明に係る絶縁スペ
ーサのシールド電極は、体積固有抵抗値が100〜10
10Ωcmの範囲内で一定値を示すように、導電性または
半導電性エポキシ樹脂組成物からなるプラスチックで形
成したものである。なお、導電性および半導電性エポキ
シ樹脂組成物は絶縁スペーサを構成した絶縁部材の注型
用エポキシ樹脂組成物と構成樹脂成分が異なっても同一
でもよい。しかし、絶縁部材の耐クラック性を向上させ
るという点から両組成物の硬化物の熱膨張率はほぼ同等
であることが望ましい。導電性を発現させる材料として
は、カーボン粉末、酸化アンチモンがドープされた金属
酸化物粉末、金属コーティングポリマ粉末を用いる。カ
ーボン粉末としては、粒径が0.01〜200μmの範
囲で、例えばアセチレンブラック、ファーネスブラッ
ク、ガラス状カーボン粒子等がある。添加量は組成物全
体に対して5〜70重量%である。酸化アンチモンがド
ープされる金属酸化物粉末としては、酸化亜鉛、酸化
錫、酸化チタン等の粉末が挙げられる。これらの金属酸
化物のうち少なくとも1種類を金属酸化物粉末以外の組
成物全体に対して10〜500重量%を添加する。金属
コーティングポリマ粉末としては、銀又はニッケル等が
表面に薄膜コーティングされたフェノール樹脂粉末があ
る。添加量としては、金属コーティングポリマ粉末以外
の組成物全体に対して5〜200重量%である。
【0033】上記の導電性を発現させる材料は、一般に
知られている通常の攪拌混合装置により、エポキシ樹
脂、酸無水物硬化剤樹脂、無機充填剤、硬化促進剤と混
合して用いる。その際に、攪拌混合性(分散性)を向上
させるために、予めエポキシ樹脂や酸無水物硬化剤樹脂
と前混合して用いてもよい。さらに、導電性を発現する
材料の2種類以上を混合して用いてもよい。また、シー
ルド電極として、アルミニウムの金属体と、この金属体
の外周を導電性エポキシ樹脂組成物で被覆したものを使
用することができる。
【0034】
【実施例】
実施例1.図1は実施例1の断面図である。図2は図1
のII−II線の断面図である。図1及び図2におい
て、1〜3、6、7、10は従来のものと同様である。
11は導体6が固着された絶縁部材で、固着手段10に
より容器2に固定されている。12は絶縁部材11の容
器2の近傍になる位置に導体6を囲むように3分割して
埋設したシールド電極で、容器2と導体6との間の中央
部に向かって体積固有抵抗値が大きくなるように導電性
エポキシ樹脂組成物からなるプラスチックで形成されて
いる。13は絶縁部材11の導体の近傍になる位置に導
体6を囲むように3分割して埋設したシールド電極で、
容器2と導体6との間の中央部に向かって体積固有抵抗
値が大きくなるように導電性エポキシ樹脂からなるプラ
スチックで形成されている。14はシールド電極12を
容器2と電気的に接続する接続金具で、絶縁部材11内
に埋設してある。15はシールド電極13を導体6と電
気的に接続する接続金具である。上記6、7、11〜1
5で絶縁スペーサ16を構成している。なお、シールド
電極12、13は3分割したものについて説明したが、
分割数については限定する必要がない。また、導体の近
傍になる位置に埋設されるシールド電極13は、条件に
応じて省かれていてもよい。
【0035】導電性エポキシ樹脂組成物を用いてシール
ド電極12、13の内部で、段階的または連続的に、体
積固有抵抗値を半導電領域(104〜1010Ωcm)を
含めて100〜1010Ωcmの範囲で変化させるには次
の方法がある。例えば、絶縁スペーサ16を構成する絶
縁部材11の製造に用いられる無機充填剤混合エポキシ
樹脂組成物Aと、導電性エポキシ樹脂組成物Bとの混合
体積比率A/Bを0/100を越え80/20まで段階
的又は連続的に変化させながら、成形用金型内に注入す
ることにより達成できる。
【0036】以上のように実施例1の発明によれば、シ
ールド電極12および13を容器2と導体6との間の中
央部に向かって体積固有抵抗値が大きくなるようにした
ので、各シールド電極12、13の境界領域での電界集
中を緩和し、絶縁劣化を低減して長期的な信頼性の向上
を図ることができる。
【0037】実施例2.図3は実施例2におけるシール
ド電極12、13の成形装置の構成図である。図3にお
いて、17は注型用の無機充填剤充填系エポキシ樹脂組
成物(A)18を貯留したタンク、19は導電性エポキ
シ樹脂組成物(B)20を貯留したタンク、21はバル
ブ22を介してタンク17から無機充填剤充填系エポキ
シ樹脂組成物(A)18を引き込むシリンダ、23はバ
ルブ24を介してタンク19から導電性エポキシ樹脂組
成物(B)20を引き込むシリンダ、25はミキサで、
シリンダ21からバルブ26を介して注入された無機充
填剤充填系エポキシ樹脂組成物(A)18と、シリンダ
23からバルブ27を介して注入された導電性エポキシ
樹脂組成物(B)20とを混合する。28は100℃〜
200℃に保温された金型で、ミキサ25で混合したエ
ポキシ樹脂組成物18、20を注入して硬化させる。
【0038】上記構成において、無機充填剤充填系エポ
キシ樹脂(A)18と導電性エポキシ樹脂組成物(B)
20との混合体積比率A/Bを0/100を越え80/
20までまでバルブ22、24の開閉を調整して段階的
又は連続的に変化させながら、金型28内に注入するこ
とにより、所定の形状のシールド電極12、13(図2
参照)を製作する。
【0039】実施例3.図4は実施例3におけるシール
ド電極12、13の製造装置の他の構成図である。図4
において、17、19、21〜24、26〜28は図3
と同様のものである。29は注型用エポキシ樹脂組成物
で、無機充填剤充填系エポキシ樹脂組成物中の硬化促進
剤を除いたものである。30はエポキシ樹脂組成物で、
導電性エポキシ樹脂組成物中の硬化促進剤を除いたもの
である。31は硬化促進剤32を貯留したタンク、33
はバルブ34を介してタンク31から硬化促進剤32を
引き込むシリンダ、35はミキサで、シリンダ21から
バルブ26を介して注入されたエポキシ樹脂組成物29
と、シリンダ23からバルブ27を介して注入されたエ
ポキシ樹脂組成物30とをバルブ26、27、36の開
閉を調整して段階的又は連続的に体積混合比率を変化さ
せながら混合する。さらに、ミキサ35は両エポキシ樹
脂組成物29、30を混合した後半で、シリンダ33か
らバルブ36を介して注入された硬化促進剤32を混合
し、金型28に注入して硬化させる。
【0040】上記構成においては、硬化促進剤32が分
離して貯留されているので、タンク17、19に貯蔵さ
れた各エポキシ樹脂組成物29、30のポットライフが
延長できるという効果がある。さらに、タンク17、1
9を30℃〜150℃に保温できるので、各エポキシ樹
脂組成物29、30の粘度を低くできるため、作業性の
向上を図ることができる。
【0041】実施例4.シールド電極の製造方法とし
て、比重2.5以下のカーボン粉末及び金属コーティン
グ架橋ポリマ粉末の少なくとも1種類の低比重導電性材
料を組成物全体に対して5〜70重量%と、10〜80
重量%の無機充填剤を混合したエポキシ樹脂組成物を金
型内に注入する。硬化温度で樹脂が低粘度化するので、
低比重導電性材料(例えば、鐘紡(株)製カーボン粉
末、ベルパールC−800の比重1.6)と無機充填剤
(例えば、アルミナの比重4)との比重の違いにより沈
降速度に差が生じ、硬化時間内で濃度の分布が生じるこ
とを利用する。硬化温度は、硬化促進剤の種類や添加量
により異なるが、100℃〜200℃が好ましい。これ
により、シールド電極の内部で段階的又は連続的に体積
固有抵抗値を変化させることができる。
【0042】実施例5.シールド電極の製造方法とし
て、実施例4に示した低比重導電性材料と充填剤とを混
合したエポキシ樹脂組成物を、硬化時に遠心分離力を利
用する。硬化温度は実施例4と同様に100℃〜200
℃が好ましい。これにより、シールド電極の内部で段階
的又は連続的に体積固有抵抗値を変化させることができ
る。なお、実施例4の比重差による沈降速度の違いを利
用する方法を併用してもよい。
【0043】実施例6.注型用エポキシ樹脂組成物とし
て、式(1)に示すブロム化されたエポキシ樹脂、特に
ブロム化ビスA骨格、ブロム化ビスF骨格からなるエポ
キシ樹脂はガラス転移温度を向上できるとともに、破壊
強度も向上できる。
【0044】
【化1】
【0045】式(1)において、R1は水素原子、メチ
ル基、炭素数2〜6のアルキル基、アルケニル基で同一
でも異なっていてもよい、xは1〜4、nは0〜100
を示す。注型用エポキシ樹脂組成物として、式(1)に
示す常温で固形状のブロム化されたエポキシ樹脂のうち
少なくとも1種類を必須成分とし、常温で液状のエポキ
シ樹脂、例えばビスA骨格のエポキシ樹脂やビスF骨格
のエポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、ビフェニル骨格
のエポキシ樹脂を添加することができ、あらゆる構造の
エポキシ樹脂を混合して用いることができる。
【0046】酸無水物は特に限定がなく、あらゆる構造
の酸無水物を用いることができる。また、酸無水物は単
独で用いても、2種類以上を混合してもよい。エポキシ
100部に対する酸無水物の配合量は式(2)〜(4)
で表される。 (配合量phr)=(酸無水物当量)×a×100/(エポキシ当量) ・・・・・(2) (酸無水物当量)=(酸無水物の分子量)/(酸無水物基の数) ・・・・・(3) a=(酸無水物モル量)/(エポキシ当量) ・・・・・(4) 式(4)において、a=0.5〜1.0が好ましい。a
がこの範囲外では加熱重量減少が大きくなったり、ガラ
ス転移温度が低くなったりして特性の低下を招く恐れが
ある。
【0047】エポキシ樹脂と反応する官能基を有する架
橋ゴムポリマ粉末を用いる場合は、官能基の種類により
調整されるが、主となるエポキシ基と酸無水物基との反
応基の配合比率が上記範囲に入らなければならない。
【0048】架橋ゴム粉末としては、水素添加のブタジ
ェンゴム、水素添加のイソプレンゴム、アクリルゴム、
ブタジェン−アクリルゴム等の粒径が0.01〜50μ
mの微細粉末を使用する。これらの微細粉末をエポキシ
樹脂に均一に分散させることにより、破壊靱性を向上さ
せるとともに応力が低下できるため、耐クラック性、生
産性、成形性等を改善できる。架橋ゴム粉末は硬化物中
に均一に混合させるために、予めエポキシ樹脂や酸無水
物と予備混合して用いてもよい。架橋ゴム粉末の添加量
は、有機成分の合計重量に対して5〜30重量%が適し
ている。即ち、5重量%以下では破壊靱性値が向せず、
応力の低下も小さいので耐クラック性が改善できない。
また、30重量%以上では組成物の粘度が高くなるの
で、作業性が悪くなる。また、架橋ゴム粉末の粒子の表
面にカルボン酸基、アミノ基、水酸基等のエポキシ基と
反応可能な有機基(官能基)を有することにより、硬化
反応時にエポキシマトリクスと反応して界面が補強され
るので、より強靱化が図れる。さらに、ゴムの粒子の表
面に存在する官能基は硬化反応中に反応するが、予めエ
ポキシ樹脂と予備反応して用いてもよい。
【0049】無機充填剤としては、アルミナ充填剤又は
シリカ充填剤が用いられる。アルミナ充填剤を単独で用
いてもよく、シリカ充填剤と混合して用いてもよい。こ
の場合に混合比率に限定はない。また、形状はいずれの
場合も球状でも破砕でもよい。そして、平均粒径は60
μm以下で、特に平均粒径が5μm以下の範囲の粒子が
5重量%以上を占め、組成物全体に対して10〜80重
量%の範囲で配合する。また、シリカ充填剤としては、
天然シリカ、合成シリカを使用する。
【0050】硬化促進剤としては、2−エチル−4−メ
チルイミダゾール等のあらゆる種類のイミダゾール類及
びその塩類、リフェニルホスフィン、環状ホスフィン等
のあらゆる種類の有機ホスフィンで代表されるリン系化
合物、脂肪族アミン類、脂肪族ポリアミン類、芳香族ア
ミン類、第三アミン類及びその塩類、ジシアンジアミ
ド、あらゆる種類のルイス酸・塩基触媒、ブレンステッ
ド酸塩類、オクチル酸亜鉛、オクチル酸スズ等の有機金
属塩類、ポリメルカプタン類、マイクロカプセル触媒
等、通常のエポキシ樹脂を硬化させることができる硬化
促進剤であればよい。これらの硬化促進剤を単独又は2
種類以上を併用してもよい。使用量はエポキシ樹脂の重
量100%に対して0.05〜10重量%である。
【0051】上記のエポキシ樹脂組成物は通常の混合装
置で混合することができる。また、上記のエポキシ樹脂
組成物を用いて絶縁スペーサを製作する場合、通常の成
形装置の例えば加圧ゲル化成形装置等、特に限定するこ
となく使用できる。
【0052】図5は成形装置の一例を示す構成図であ
る。図5において、17、19、21〜26は実施例2
のものと同様である。37はタンク19に貯留した注型
用エポキシ樹脂組成物で、硬化促進剤を除いたものであ
る。38はタンク17に貯留した硬化促進剤である。3
9は絶縁スペーサの金型で、内部に予め成形したシール
ド電極(図示せず)が配置してある。
【0053】上記構成において、別々に分離して貯留し
てあるエポキシ樹脂組成物37と硬化促進剤38とをそ
れぞれシリンダ21、23を介してミキサ25に送り込
む。そして、ミキサ25でエポキシ樹脂組成物37と硬
化促進剤38とを定量混合し、5〜50kg/cm2
圧力で100℃〜200℃に加熱した金型39に注入し
て高速成形する。以上のように、架橋ゴム粉末が配合さ
れていることにより、絶縁部材11(図2参照)耐クラ
ック性が向上する。
【0054】以下、注型用エポキシ樹脂組成物及び導電
性エポキシ樹脂組成物の一実施例について具体的に説明
する。
【0055】実施例7.エポキシ樹脂としてCT200
(長瀬チバ(株)製、WPE400)、酸無水物として
HN2200(日立化成工業(株)、中和当量83.
0)、無機充填剤としてアルミナ(A−42−6、昭和
電工(株)製、平均粒径6.5μm)、硬化促進剤とし
てオクチル酸亜鉛を用いて表1の配合組成で混合し、注
型用エポキシ樹脂組成物(a)を得た。
【0056】実施例8.実施例7の注型用エポキシ樹脂
組成物(a)の他に、導電性粉末としてカーボン(鐘紡
(株)製、ベルパールC−800)を用いて表1の配合
組成で混合し、導電性エポキシ樹脂組成物(b)を得
た。
【0057】
【表1】
【0058】実施例9.エポキシ樹脂としてCT200
及び酸無水物としてHN2200、硬化促進剤としてオ
クチル酸亜鉛、及び導電性粉末として酸化アンチモンを
ドープした酸化錫SnO2(三菱マテリアル(株)製、
T−1)を用いて表1の配合組成で混合し、導電性エポ
キシ樹脂組成物(c)を得た。
【0059】実施例10.エポキシ樹脂としてCT20
0及び酸無水物としてHN2200、硬化促進剤として
オクチル酸亜鉛、及び導電性粉末としてニッケルコーテ
ィングしたフェノール樹脂(鐘紡(株)製、ベルパール
N)を用いて表1の配合組成で混合し、導電性エポキシ
樹脂組成物(d)を得た。
【0060】実施例11.エポキシ樹脂としてCT20
0、酸無水物としてHN2200、無機充填剤としてア
ルミナ(A−42−6)、導電性粉末としてC−800
及び硬化促進剤としてオクチル酸亜鉛を用いて表1の配
合組成で混合し、半導電性エポキシ樹脂組成物(e)を
得た。
【0061】実施例12.エポキシ樹脂として式(5)
に示す構造を有する臭素化エポキシ樹脂(油化シェルエ
ポキシ(株)製、E−5051、WPE650)、酸無
水物としてHN2200、架橋ゴムとして表面にカルボ
ン酸基を有するアクリロニトリル−ブタジエンゴム(日
本合成ゴム(株)製、XER−91)、無機充填剤とし
てA−42−6及び硬化促進剤としてオクチル酸亜鉛を
用いて表2の配合組成で混合し、注型用エポキシ樹脂組
成物(f)を得た。
【0062】
【化2】
【0063】
【表2】
【0064】実施例13.エポキシ樹脂として式(6)
に示す構造を有する臭素化エポキシ樹脂(三井東圧ファ
イン(株)製、FBEP−13、WPE700)の他は
実施例12と同様の成分を表2のように混合し、注型用
エポキシ樹脂組成物(g)を得た。
【0065】
【化3】
【0066】実施例14.実施例12の注型用エポキシ
樹脂組成物(f)のうち無機充填剤のアルミナ充填剤
(A−42−6)に代えて、表2のようにアルミナ充填
剤(A−42−6)とシリカ充填剤(龍森(株)製、R
D−8)とを配合して混合し、注型用エポキシ樹脂
(h)を得た。
【0067】実施例15.実施例12の注型用エポキシ
樹脂組成物(f)のうち無機充填剤のアルミナ充填剤
(A−42−6)に代えて、表2のようにシリカ充填剤
(RD−8)を配合して混合し、注型用エポキシ樹脂組
成物(i)を得た。
【0068】実施例16.実施例12の注型用エポキシ
樹脂組成物(f)のうち無機充填剤のアルミナ充填剤を
除いて、導電性粉末C−800を表2のように配合して
混合し、導電性エポキシ樹脂組成物(j)を得た。
【0069】実施例17.実施例12の注型用エポキシ
樹脂組成物(f)に導電性粉末C−800を表2のよう
に配合して混合し、半導電性エポキシ樹脂組成物(k)
を得た。
【0070】実施例18.実施例7の注型用エポキシ樹
脂組成物(a)を図3に示す成形装置のタンク18に貯
留し、実施例8の導電性エポキシ樹脂組成物(b)をタ
ンク19に貯留し、それぞれ100℃で保温する。そし
て、各樹脂組成物(a)(b)はシリンダ21、23を
介して、混合比(a/b)を0/100を越え80/2
0までの範囲で段階的又は連続的に変化させながらミキ
サ25に送り込まれる。ミキサ25では両樹脂組成物
(a)(b)を混合してから、30kgf/mm2の圧
力で160℃に保温された金型28内に注入する。金型
28内で12時間硬化させて図6に示す形状の導電性シ
ールド電極(表3の[1])を得た。なお、図6は導電性
シールド電極(表3の[1])の正面図、図7は、図6のV
II−VII線の断面図である。図6及び図7において、1
4は図1に示した接続金具である。
【0071】
【表3】
【0072】図8は図6のVIII−VIII線の断面における
領域I、領域II及び領域IIIを示す説明図である。図8
において、各領域I、II、IIIの硬化物について熱重量
分析(TGA)により灰分を測定して無機充填剤の混合
比率を確認する。そして、図9に示すように、予め実験
的に求めた無機充填剤(アルミナ充填剤)の混合比率と
体積抵抗値との関係から、各領域I、II、IIIの抵抗値
を求めた。その結果が表3に示したシールド電極の体積
抵抗値である。次に、上記で得たシールド電極[1]を1
60℃の金型内に設置して、注型用エポキシ樹脂組成物
(a)で24時間硬化する。これにより絶縁スペーサ
(A)を製作し、100℃/1時間及び0℃/1時間の
ヒートサイクルテストを10サイクル実施して、クラッ
ク発生の有無について調査した結果を表3に示す。絶縁
スペーサ(A)のシールド電極[1]の放電開始電圧の測
定及びヒートサイクルテストの結果は、表3に示すよう
にシールド電極[1]の放電開始電圧が充分に高く、クラ
ックの発生もなく良好であった。
【0073】実施例19.実施例7の注型用エポキシ樹
脂組成物(a)と実施例9の導電性エポキシ樹脂組成物
(c)とを用いて、実施例18と同様にして表3に示す
導電性シールド電極[2]及び絶縁スペーサ(B)を得
た。絶縁スペーサ(B)について実施例18と同様のテ
ストを実施した結果、表3に示すようにシールド電極
[2]の放電開始電圧が充分に高く、クラックの発生もな
く良好であった。
【0074】実施例20.実施例7の注型用エポキシ樹
脂組成物(a)と実施例10の導電性エポキシ樹脂組成
物(d)とを用いて、実施例18と同様にして表3に示
す導電性シールド電極[3]及び絶縁スペーサ(C)を得
た。絶縁スペーサ(C)について実施例18と同様のテ
ストを実施した結果、表3に示すようにシールド電極
[3]の放電開始電圧が充分に高く、クラックの発生もな
く良好であった。
【0075】実施例21.実施例7の注型用エポキシ樹
脂組成物(a)と導電性エポキシ樹脂組成物(b)との
体積比a/bを40/60にした混合物を130℃の金
型内に注入し、充填剤の比重の差による沈降速度を変え
て24時間硬化させ、表3に示す導電性シールド電極
[4]を得た。シールド電極[4]を用いて実施例18と同様
にして絶縁スペーサ(D)を得た。 以上により得られ
た絶縁スペーサ(D)について実施例18と同様のテス
トを実施した結果、表3に示すようにシールド電極[4]
の放電開始電圧が充分に高く、クラックの発生もなく良
好であった。
【0076】実施例22.実施例11の半導電性エポキ
シ樹脂組成物(e)を130℃の金型内に注入し、24
時間硬化させて半導電性シールド電極[5]を得た。シー
ルド電極[5]を用いて実施例18と同様にして絶縁スペ
ーサ(E)を得た。 得られた絶縁スペーサ(E)につ
いて実施例18と同様のテストを実施した結果、表3に
示すようにシールド電極[5]の放電開始電圧が充分に高
く、クラックの発生もなく良好であった。
【0077】実施例23.実施例16の導電性エポキシ
樹脂組成物(j)と実施例12の注型用エポキシ樹脂組
成物(f)とを用いて、実施例18と同様にして導電性
シールド電極[6]を得た。さらに、実施例18と同様に
して実施例7の注型用エポキシ樹脂組成物(a)を用い
てシールド電極[6]を埋設した絶縁スペーサ(F)を得
た。絶縁スペーサ(F)について実施例18と同様のテ
ストを実施した結果、表3に示すようにシールド電極
[6]の放電開始電圧が充分に高く、クラックの発生もな
く良好であった。
【0078】実施例24.実施例17の半導電性エポキ
シ樹脂組成物(k)を用いて、シールド電極[7]を得
た。次に、シールド電極[7]を160℃の金型内に設置
し、実施例7の注型用エポキシ樹脂組成物(a)で24
時間硬化して絶縁スペーサ(G)を得た。絶縁スペーサ
(G)について実施例18と同様のテストを実施した結
果、表3に示すようにシールド電極[7]の放電開始電圧
が充分に高く、クラックの発生もなく良好であった。
【0079】比較例1.アルミニウム(Al)製のシー
ルド電極[8]を160℃の金型内に設置し、実施例7の
注型用エポキシ樹脂組成物(a)で24時間硬化して絶
縁スペーサ(Y)を得た。絶縁スペーサ(Y)について
実施例18と同様のテストを実施した結果、表3に示す
ようにシールド電極[8]の放電開始電圧が実施例18〜
24に比してかなり低い。また、ヒートサイクルテスト
の結果もクラックが発生した。
【0080】比較例2.実施例7の注型用エポキシ樹脂
組成物(a)と実施例8の導電性エポキシ樹脂組成物
(b)とを用いて、混合比(a/b)が実施例18とは
逆に80/20以下0/100超になるように、段階的
又は連続的に変化させながらミキサ25(図3参照)に
送り込む。以下は実施例18と同様にして、シールド電
極[9]及び絶縁スペーサ(Z)を得た。絶縁スペーサ
(Z)について実施例18と同様のテストを実施した結
果、表3に示すようにシールド電極[9]の放電開始電圧
が高く、クラックの発生もなく良好であった。
【0081】実施例25.実施例18の導電性シールド
電極[1]を160℃の金型内に設置し、実施例12の注
型用エポキシ樹脂組成物(f)で24時間硬化して絶縁
スペーサ(H)を得た。絶縁スペーサ(H)について実
施例18と同様のテストを実施した結果、表4に示すよ
うにシールド電極[1]の放電開始電圧が充分に高く、ク
ラックの発生もなく良好であった。
【0082】
【表4】
【0083】実施例26.実施例18の導電性シールド
電極[1]を160℃の金型内に設置し、実施例13の注
型用エポキシ樹脂組成物(g)で24時間硬化して絶縁
スペーサ(I)を得た。絶縁スペーサ(I)について実
施例18と同様のテストを実施した結果、表4に示すよ
うにシールド電極[1]の放電開始電圧が充分に高く、ク
ラックの発生もなく良好であった。
【0084】実施例27.実施例18の導電性シールド
電極[1]を160℃の金型内に設置し、実施例14の注
型用エポキシ樹脂組成物(h)で24時間硬化して絶縁
スペーサ(J)を得た。絶縁スペーサ(J)について実
施例18と同様のテストを実施した結果、表4に示すよ
うにシールド電極[1]の放電開始電圧が充分に高く、ク
ラックの発生もなく良好であった。
【0085】実施例28.実施例18の導電性シールド
電極[1]を160℃の金型内に設置し、実施例15の注
型用エポキシ樹脂組成物(i)で24時間硬化して絶縁
スペーサ(K)を得た。絶縁スペーサ(K)について実
施例18と同様のテストを実施した結果、表4に示すよ
うにシールド電極[1]の放電開始電圧が充分に高く、ク
ラックの発生もなく良好であった。
【0086】実施例29.アルミニウム(Al)製のシ
ールド電極(10)を160℃の金型内に設置し、実施
例12の注型用エポキシ樹脂組成物(f)で24時間硬
化して絶縁スペーサ(L)を得た。絶縁スペーサ(L)
について実施例18と同様のテストを実施した結果、表
4に示すようにシールド電極(10)の放電開始電圧が
充分に高く、クラックの発生もなく良好であった。
【0087】実施例30.アルミニウム(Al)製のシ
ールド電極(10)を160℃の金型内に設置し、実施
例13の注型用エポキシ樹脂組成物(g)で24時間硬
化して絶縁スペーサ(M)を得た。絶縁スペーサ(M)
について実施例18と同様のテストを実施した結果、表
4に示すようにシールド電極(10)の放電開始電圧が
充分に高く、クラックの発生もなく良好であった。
【0088】実施例31.アルミニウム(Al)製のシ
ールド電極(10)を160℃の金型内に設置し、実施
例14の注型用エポキシ樹脂組成物(h)で24時間硬
化して絶縁スペーサ(N)を得た。絶縁スペーサ(N)
について実施例18と同様のテストを実施した結果、表
4に示すようにシールド電極(10)の放電開始電圧が
充分に高く、クラックの発生もなく良好であった。
【0089】実施例32.アルミニウム(Al)製のシ
ールド電極(10)を160℃の金型内に設置し、実施
例15の注型用エポキシ樹脂組成物(i)で24時間硬
化して絶縁スペーサ(P)を得た。絶縁スペーサ(P)
について実施例18と同様のテストを実施した結果、表
4に示すようにシールド電極(10)の放電開始電圧が
充分に高く、クラックの発生もなく良好であった。
【0090】実施例33.実施例16の導電性エポキシ
樹脂組成物(j)でアルミニウム(Al)製の金属体を
被覆したシールド電極(11)を得た。シールド電極
(11)を160℃の金型内に設置し、実施例7の注型
用エポキシ樹脂組成物(a)で24時間硬化して絶縁ス
ペーサ(Q)を得た。絶縁スペーサ(Q)について実施
例18と同様のテストを実施した結果、表4に示すよう
にシールド電極(11)の放電開始電圧が充分に高く、
クラックの発生もなく良好であった。
【0091】実施例34.実施例23の導電性シールド
電極[6]を160℃の金型内に設置し、実施例12の注
型用エポキシ樹脂組成物(f)で24時間硬化して絶縁
スペーサ(R)を得た。絶縁スペーサ(R)について実
施例18と同様のテストを実施した結果、表4に示すよ
うにシールド電極[6]の放電開始電圧が充分に高く、ク
ラックの発生もなく良好であった。
【0092】比較例3.アルミニウム(Al)製のシー
ルド電極(10)を160℃の金型内に設置し、実施例
7の注型用エポキシ樹脂組成物(a)で24時間硬化し
て絶縁スペーサ(Y)を得た。絶縁スペーサ(Y)につ
いて実施例18と同様のテストを実施した結果、表4に
示すようにシールド電極(10)の放電開始電圧が、実
施例25〜34の1/2以下であり、ヒートサイクルテ
ストの結果もクラックが発生した。
【0093】実施例35.アルミニウム(Al)製のシ
ールド電極(10)を160℃の金型28内に設置し、
実施例18で用いた注型用エポキシ樹脂(a)(b)を
用いて実施例18と同様の成型方法により導電性シール
ド電極[12]を得た。ついで注型用エポキシ樹脂(a)で
24時間硬化して絶縁スペーサ(S)を得た。絶縁スペ
ーサ(S)について実施例18と同様のテストを実施し
た結果、表5に示すようにシールド電極[12]の放電開始
電圧が充分に高く、クラックの発生もなく良好であっ
た。
【0094】
【表5】
【0095】実施例36.実施例11で用いた半導電性
エポキシ樹脂(e)の組成物のうち硬化促進剤の量を3
部に増やした他は同様の組成を有する樹脂組成物
(e')を用いて160℃の金型内に注入し、24時間
硬化させて半導電性シールド電極[13]を得た。ついで実
施例7の注型用エポキシ樹脂組成物(a)で24時間硬
化して絶縁スペーサ(T)を得た。絶縁スペーサ(T)
について実施例18と同様のテストを実施した結果、表
5に示すようにシールド電極[13]の放電開始電圧が充分
に高く、クラックの発生もなく良好であった。
【0096】実施例37.アルミニウム(Al)製のシ
ールド電極(10)を160℃の金型28内に設置し、
実施例36で用いた注型用エポキシ樹脂(e')で24
時間硬化させて半導電性シールド電極[14]を得た。つい
で実施例7の注型用エポキシ樹脂(a)で24時間硬化
して絶縁スペーサ(U)を得た。絶縁スペーサ(U)に
ついて実施例18と同様のテストを実施した結果、表5
に示すようにシールド電極[14]の放電開始電圧が充分に
高く、クラックの発生もなく良好であった。
【0097】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、シールド電極
を容器と導体との間の中央部に向かって体積固有抵抗値
が大きくなるようにエポキシ樹脂組成物からなるプラス
チックで形成することにより、シールド電極と絶縁部材
との境界領域での電界集中を緩和する。
【0098】請求項2の発明によれば、請求項1に記載
の絶縁スペーサにおいて、シールド電極を容器と導体と
の間の中央部に向かって100〜1010Ωcmの範囲内
で体積固有抵抗値が大きくなるようにエポキシ樹脂組成
物からなるプラスチックで形成することにより、シール
ド電極と絶縁部材との境界領域での電界集中を緩和す
る。
【0099】請求項3の発明によれば、請求項1に記載
の絶縁スペーサにおいて、シールド電極を容器と導体と
の間の中央部に向かって104〜1010Ωcmの範囲内
で体積固有抵抗値が大きくなるようにエポキシ樹脂組成
物からなるプラスチックで形成することにより、シール
ド電極と絶縁部材との境界領域での電界集中を緩和す
る。
【0100】請求項4の発明によれば、請求項1〜3の
いずれかに記載の絶縁スペーサにおいて、シールド電極
をプラスチックで金属体を被覆して形成して、シールド
電極の体積固有抵抗値が容器と導体との間の中央部に向
かって大きくすることにより、シールド電極と絶縁部材
との境界領域での電界集中を緩和する。
【0101】請求項5の発明によれば、請求項1〜4の
いずれかに記載の絶縁スペーサにおいて、シールド電極
を無機充填剤充填系エポキシ樹脂組成物Aと導電性エポ
キシ樹脂組成物Bとを混合した樹脂組成物からなるプラ
スティックで形成して、シールド電極の体積固有抵抗値
を容器と導体との間の中央部に向かって大きくすること
により、シールド電極と絶縁部材との境界領域での電界
集中を緩和する。
【0102】請求項6の発明によれば、請求項5に記載
の絶縁スペーサにおいて、シールド電極を無機充填剤充
填系エポキシ樹脂組成物Aと導電性エポキシ樹脂組成物
Bとの混合体積比率A/Bが、容器と導体との間の中央
部に向かって0/100を越え80/20までの範囲内
で大きくなるように形成して、シールド電極の体積固有
抵抗値を容器と導体との間の中央部に向かって大きくす
ることにより、シールド電極と絶縁部材との境界領域で
の電界集中を緩和する。
【0103】請求項7の発明によれば、請求項6に記載
の絶縁スペーサにおいて、導電性エポキシ樹脂組成物を
カーボン粉末、金属酸化物粉末及び金属コーティング架
橋ポリマ粉末の少なくとも1種類を含有するものとし
て、シールド電極の体積固有抵抗値を容器と導体との間
の中央部に向かって大きくすることにより、シールド電
極と絶縁部材との境界領域での電界集中を緩和する。
【0104】請求項8の発明によれば、請求項7に記載
の絶縁スペーサにおいて、金属酸化物粉末を酸化アンチ
モンがドープされた酸化亜鉛、酸化錫及び酸化チタンの
少なくとも1種類であるものとして、シールド電極の体
積固有抵抗値を容器と導体との間の中央部に向かって大
きくすることにより、シールド電極と絶縁部材との境界
領域での電界集中を緩和する。
【0105】請求項9の発明によれば、請求項1〜4の
いずれかに記載の絶縁スペーサにおいて、シールド電極
を、無機充填剤Cおよび比重2.5以下の低比重導電性
粉末Dを含む導電性エポキシ樹脂組成物からなるプラス
チックで形成して、シールド電極の体積固有抵抗値を容
器と導体との間の中央部に向かって大きくすることによ
り、シールド電極と絶縁部材との境界領域での電界集中
を緩和する。
【0106】請求項10の発明によれば、請求項9に記
載の絶縁スペーサにおいて、シールド電極を、組成物全
体に対する無機充填剤Cの含有量が10〜80重量%お
よび低比重導電性粉末Dの含有量が5〜7重量%である
組成物からなるプラスチックで形成して、シールド電極
の体積固有抵抗値を容器と導体との間の中央部に向かっ
て大きくすることにより、シールド電極と絶縁部材との
境界領域での電界集中を緩和する。
【0107】請求項11の発明によれば、請求項9また
は10に記載の絶縁スペーサにおいて、低比重導電性粉
末Dをカーボン粉末および金属コーティング架橋ポリマ
粉末の少なくとも1種類を含むものとして、シールド電
極の体積固有抵抗値を容器と導体との間の中央部に向か
って大きくすることにより、シールド電極と絶縁部材と
の境界領域での電界集中を緩和する。
【0108】請求項12の発明によれば、請求項7また
は11に記載の絶縁スペーサにおいて、金属コーティン
グ架橋ポリマをニッケルコーティングまたは銀コーティ
ングの架橋フェノール樹脂粉末として、シールド電極の
体積固有抵抗値を容器と導体との間の中央部に向かって
大きくすることにより、シールド電極と絶縁部材との境
界領域での電界集中を緩和する。
【0109】請求項13の発明によれば、無機充填剤充
填系エポキシ樹脂組成物Aと導電性エポキシ樹脂組成物
Bとの混合体積比率A/Bが容器と導体との間の中央部
に向かって0/100を越え80/20までの範囲内で
大きくなるように変化させながら、無機充填剤充填系エ
ポキシ樹脂組成物Aと導電性エポキシ樹脂組成物Bとを
成形用金型内に注入硬化させてシールド電極を形成する
ことにより、電界集中を緩和するシールド電極を製造で
きる。
【0110】請求項14の発明によれば、無機充填剤C
および比重2.5以下の低比重導電性粉末Dを含むエポ
キシ樹脂組成物を成型用金型内に注入硬化させるに際
し、上記無機充填剤Cと低比重導電性粉末Dとの硬化時
における沈降速度の違いまたは遠心分離力を利用して、
上記シールド電極の体積固有抵抗値を容器と導体との間
の中央部に向かって大きくすることにより、電界集中を
緩和するシールド電極を製造できる。
【0111】請求項15の発明によれば、シールド電極
を体積固有抵抗値が104〜1010Ωcmの範囲内であ
る半導電性エポキシ樹脂組成物からなるプラスチックで
形成することにより、シールド電極と絶縁部材との境界
領域での電界集中を緩和する。
【0112】請求項16の発明によれば、請求項15に
記載の絶縁スペーサにおいて、シールド電極を体積固有
抵抗値が104〜1010Ωcmの範囲内である半導電性
エポキシ樹脂組成物からなるプラスチックで金属体を被
覆して形成することにより、シールド電極と絶縁部材と
の境界領域での電界集中を緩和する。
【0113】請求項17の発明によれば、シールド電極
を導電性エポキシ樹脂組成物または半導電性エポキシ樹
脂組成物からなるプラスチックで金属体を被覆して形成
することにより、シールド電極と絶縁部材との境界領域
での電界集中を緩和する。
【0114】請求項18の発明によれば、請求項15〜
17のいずれかに記載の絶縁スペーサにおいて、導電性
エポキシ樹脂組成物をカーボン粉末、金属酸化物粉末及
び金属コーティング架橋ポリマ粉末の少なくとも1種類
を含むものとすることにより、シールド電極の体積固有
抵抗値を任意の値に変化させることができるので、シー
ルド電極と絶縁部材との境界領域での電界集中を緩和す
る。
【0115】請求項19の発明によれば、請求項18に
記載の絶縁スペーサにおいて、金属酸化物粉末を酸化ア
ンチモンがドープされた酸化亜鉛、酸化錫及び酸化チタ
ンの少なくとも1種類であるものとすることにより、シ
ールド電極の体積固有抵抗値を任意の値に変化させるこ
とができるので、シールド電極と絶縁部材との境界領域
での電界集中を緩和する。
【0116】請求項20の発明によれば、請求項18に
記載の絶縁スペーサにおいて、金属コーティング架橋ポ
リマをニッケルコーティングまたは銀コーティングの架
橋フェノール樹脂粉末とすることにより、シールド電極
の体積固有抵抗値を任意の値に変化させることができる
ので、シールド電極と絶縁部材との境界領域での電界集
中を緩和する。
【0117】請求項21の発明によれば、絶縁部材をブ
ロム化したエポキシ樹脂、酸無水物硬化剤、架橋ゴム粉
末、無機充填剤および硬化促進剤からなるエポキシ樹脂
組成物で形成したので、含有される架橋ゴム粉末の働き
でガラス転移温度が高くなりかつ熱膨張率が低くなるこ
とにより、耐クラック性が向上する。
【0118】請求項22の発明によれば、請求項21に
記載の絶縁スペーサにおいて、絶縁部材をブロム化した
エポキシ樹脂、酸無水物硬化剤、架橋ゴム粉末、無機充
填剤、硬化促進剤および常温で液状のエポキシ樹脂から
なるエポキシ樹脂組成物で形成したので、含有される架
橋ゴム粉末の働きでガラス転移温度が高くなりかつ熱膨
張率が低くなることにより、耐クラック性が向上する。
【0119】請求項23の発明によれば、請求項21ま
たは22に記載の絶縁スペーサにおいて、架橋ゴム粉末
を架橋アクリル系ゴムとし、かつ組成物の有機成分全体
に対して5〜30重量%の量添加することにより、絶縁
部材のガラス転移温度が高くなりかつ熱膨張率が低くな
るために耐クラック性が向上する。
【0120】請求項24の発明によれば、請求項21〜
23のいずれかに記載の絶縁スペーサにおいて、架橋ゴ
ム粉末を、その粒子表面にエポキシ基と反応可能な有機
基を有するものとしたことにより、架橋ゴム粉末が硬化
反応時にエポキシマトリクスと反応して界面が補強され
るので、絶縁部材の破壊靱性が向上し、かつ耐クラック
性が向上する。
【0121】請求項25の発明によれば、請求項21〜
24のいずれかに記載の絶縁スペーサにおいて、無機充
填剤を平均粒径が5μm以下の粒子が5重量%以上で全
体の平均粒径が60μm以下のアルミナ粒子からなる充
填剤とし、かつ組成物全体に対して10〜80重量%の
範囲で配合することにより、絶縁部材の耐クラック性を
向上する。
【0122】請求項26の発明によれば、請求項21〜
24のいずれかに記載の絶縁スペーサにおいて、無機充
填剤をそれぞれ平均粒径が5μmの粒子が5重量%以上
で全体の平均粒径が60μm以下のアルミナ粒子とシリ
カ粒子とを混合してなる充填剤とし、かつこの充填剤に
おけるアルミナ粒子の配合割合を0重量%を越え100
重量%未満の範囲としたことにより、絶縁部材の耐クラ
ック性を向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の絶縁スペーサの断面図である。
【図2】 図1のII−II線の断面図である。
【図3】 実施例2の成形装置の構成図である。
【図4】 実施例3の成形装置の構成図である。
【図5】 実施例6の成形装置の構成図である。
【図6】 実施例18のシールド電極を示す正面図であ
る。
【図7】 図6のVII−VII線の断面図である。
【図8】 図6のVIII−VIII線の断面における領域I〜
IIIを示す説明図である。
【図9】 無機充填剤の混合比率と体積抵抗値との関係
を示す説明図である。
【図10】 従来の絶縁スペーサの断面図である。
【符号の説明】
1 絶縁ガス、2 容器、6 導体、11 絶縁部材、
12 シールド電極、13 シールド電極、14 接続
金具、15 接続金具、16 絶縁スペーサ、18 無
機充填剤充填系エポキシ樹脂組成物(A)、20 導電
性エポキシ樹脂組成物(B)、28 金型、29 注型
用エポキシ樹脂組成物(硬化促進剤を除いた無機充填剤
充填系エポキシ樹脂組成物)、30 エポキシ樹脂組成
物(硬化促進剤を除いた導電性エポキシ樹脂組成物)、
32 硬化促進剤、37 硬化促進剤を除いた注型用エ
ポキシ樹脂組成物、38 硬化促進剤、39 金型。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 朝長 悦郎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 青木 浩 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 羽馬 洋之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁ガスを充填して接地した金属容器内
    に配置され高電圧が印可される導体と、この導体を上記
    容器に固定する絶縁部材、この絶縁部材内部の上記容器
    側および上記導体側、あるいは上記容器側に設置された
    シールド電極とを備えた絶縁スペーサにおいて、上記シ
    ールド電極が、上記容器と上記導体との間の中央部に向
    かって体積固有抵抗が大きくなるようにエポキシ樹脂組
    成物からなるプラスチックで形成されていることを特徴
    とする絶縁スペーサ。
  2. 【請求項2】 前記シールド電極が、前記容器と前記導
    体との間の中央部に向かって100〜1010Ωcmの範
    囲内で体積固有抵抗値が大きくなるように形成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の絶縁スペーサ。
  3. 【請求項3】 前記シールド電極が、前記容器と前記導
    体との間の中央部に向かって104〜1010Ωcmの範
    囲内で体積固有抵抗値が大きくなるように形成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の絶縁スペーサ。
  4. 【請求項4】 前記シールド電極が、前記プラスチック
    で金属体を被覆して形成されていることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の絶縁スペーサ。
  5. 【請求項5】 前記シールド電極が、無機充填剤充填系
    エポキシ樹脂組成物Aと、導電性エポキシ樹脂組成物B
    とを混合した樹脂組成物からなるプラスチックで形成さ
    れていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載の絶縁スペーサ。
  6. 【請求項6】 前記無機充填剤充填系エポキシ樹脂組成
    物Aと、前記導電性エポキシ樹脂組成物Bとの混合体積
    比率A/Bが、前記容器と前記導体の中央部に向かって
    0/100を越え80/20までの範囲内で大きくなる
    ように形成されていることを特徴とする請求項5に記載
    の絶縁スペーサ。
  7. 【請求項7】 前記導電性エポキシ樹脂組成物Bが、カ
    ーボン粉末、金属酸化物粉末および金属コーティング架
    橋ポリマ粉末の少なくとも1種類を含有するものである
    請求項5または6に記載の絶縁スペーサ。
  8. 【請求項8】 前記金属酸化物粉末が、酸化アンチモン
    がドープされた酸化亜鉛、酸化錫および酸化チタンの少
    なくとも1種類であることを特徴とする請求項7に記載
    の絶縁スペーサ。
  9. 【請求項9】 前記シールド電極が、無機充填剤Cおよ
    び比重2.5以下の低比重導電性粉末Dを含む導電性エ
    ポキシ樹脂組成物からなるプラスチックで形成されてい
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の絶
    縁スペーサ。
  10. 【請求項10】 前記組成物全体に対する前記無機充填
    剤Cの含有量が10〜80重量%および前記低比重導電
    性粉末Dの含有量が5〜70重量%であることを特徴と
    する請求項9に記載の絶縁スペーサ。
  11. 【請求項11】 前記低比重導電性粉末Dがカーボン粉
    末および金属コーティング架橋ポリマ粉末の少なくとも
    1種類を含むものである請求項9または10に記載の絶
    縁スペーサ。
  12. 【請求項12】 前記金属コーティング架橋ポリマが、
    ニッケルコーティングまたは銀コーティングされた架橋
    フェノール樹脂粉末であることを特徴とする請求項7ま
    たは11に記載の絶縁スペーサ。
  13. 【請求項13】 絶縁ガスを充填して接地した金属容器
    内に配置され高電圧が印可される導体と、この導体を上
    記容器に固定する絶縁部材と、この絶縁部材内部の上記
    容器側および上記導体側、あるいは上記容器側に配置さ
    れたシールド電極とを備えた絶縁スペーサの上記シール
    ド電極を製造するシールド電極の製造方法において、無
    機充填剤充填系エポキシ樹脂組成物Aと導電性エポキシ
    樹脂組成物Bとの混合体積比率A/Bを上記容器と上記
    導体との間の中央部に向かって0/100を越え80/
    20までの範囲内で大きくするように変化させながら、
    無機充填剤充填系エポキシ樹脂組成物Aと導電性エポキ
    シ樹脂組成物Bとを成型用金型内に注入硬化させてシー
    ルド電極を形成することを特徴とするシールド電極の製
    造方法。
  14. 【請求項14】 絶縁ガスを充填して接地した金属容器
    内に配置され高電圧が印可される導体と、この導体を上
    記容器に固定する絶縁部材と、この絶縁部材内部の上記
    容器側および上記導体側、あるいは上記容器側に配置さ
    れたシールド電極とを備えた絶縁スペーサの上記シール
    ド電極を製造するシールド電極の製造方法において、無
    機充填剤Cおよび比重2.5以下の低比重導電性粉末D
    を含むエポキシ樹脂組成物を成型用金型内に注入硬化さ
    せるに際し、該無機充填剤Cと低比重導電性粉末Dとの
    硬化時における沈降速度の違いまたは遠心分離力を利用
    して、上記シールド電極の体積固有抵抗値を上記容器と
    上記導体との間の中央部に向かって大きくなるように変
    化させてシールド電極を形成することを特徴とするシー
    ルド電極の製造方法。
  15. 【請求項15】 絶縁ガスを充填して接地した金属容器
    内に配置され高電圧が印可される導体と、この導体を上
    記容器に固定する絶縁部材と、この絶縁部材内部の上記
    容器側および上記導体側、あるいは上記容器側に配置さ
    れたシールド電極とを備えた絶縁スペーサにおいて、上
    記シールド電極が、体積固有抵抗値が104〜1010Ω
    cmの範囲内である半導電性エポキシ樹脂組成物からな
    るプラスチックで形成されたことを特徴とする絶縁スペ
    ーサ。
  16. 【請求項16】 前記シールド電極が、前記プラスチッ
    クで金属体を被覆して形成されていることを特徴とする
    請求項15に記載の絶縁スペーサ。
  17. 【請求項17】 絶縁ガスを充填して接地した金属容器
    内に配置され高電圧が印可される導体と、この導体を上
    記容器に固定する絶縁部材と、この絶縁部材内部の上記
    容器側および上記導体側、あるいは上記容器側に配置さ
    れたシールド電極とを備えた絶縁スペーサにおいて、上
    記シールド電極が、導電性エポキシ樹脂組成物または半
    導電性エポキシ樹脂組成物からなるプラスチックで金属
    体を被覆して形成されたことを特徴とする絶縁スペー
    サ。
  18. 【請求項18】 前記導電性エポキシ樹脂組成物および
    /または前記半導電性エポキシ樹脂組成物が、カーボン
    粉末、金属酸化物粉末および金属コーティング架橋ポリ
    マ粉末の少なくとも1種類を含有するものである請求項
    15〜17のいずれかに記載の絶縁スペーサ。
  19. 【請求項19】 前記金属酸化物粉末が、酸化アンチモ
    ンがドープされた酸化亜鉛、酸化錫および酸化チタンの
    少なくとも1種類であることを特徴とする請求項18に
    記載の絶縁スペーサ。
  20. 【請求項20】 前記金属コーティング架橋ポリマが、
    ニッケルコーティングまたは銀コーティングされた架橋
    フェノール樹脂粉末であることを特徴とする請求項18
    に記載の絶縁スペーサ。
  21. 【請求項21】 絶縁ガスを充填して接地した金属容器
    内に配置され高電圧が印可される導体と、この導体を上
    記容器に固定する絶縁部材と、この絶縁部材内部の上記
    容器側および上記導体側、あるいは上記容器側に配置さ
    れたシールド電極とを備えた絶縁スペーサにおいて、上
    記絶縁部材を、ブロム化したエポキシ樹脂、酸無水物硬
    化剤、架橋ゴム粉末、無機充填剤、硬化促進剤を含むエ
    ポキシ樹脂組成物で形成したことを特徴とする絶縁スペ
    ーサ。
  22. 【請求項22】 前記エポキシ樹脂組成物が、さらに常
    温で液状のエポキシ樹脂を含む請求項21に記載の絶縁
    スペーサ。
  23. 【請求項23】 前記架橋ゴム粉末が、架橋アクリル系
    ゴムであり、かつ前記組成物の有機成分全体に対して5
    〜30重量%の量添加されることを特徴とする請求項2
    1または22に記載の絶縁スペーサ。
  24. 【請求項24】 前記架橋ゴム粉末が、その表面にエポ
    キシ基と反応可能な有機基を有することを特徴とする請
    求項21〜23のいずれかに記載の絶縁スペーサ。
  25. 【請求項25】 前記無機充填剤が、平均粒径5μm以
    下の粒子が5重量%以上で全体の平均粒径が60μm以
    下のアルミナ粒子からなる充填剤であり、かつ組成物全
    体に対して10〜80重量%の範囲で配合されるもので
    あることを特徴とする請求項21〜24のいずれかに記
    載の絶縁スペーサ。
  26. 【請求項26】 前記無機充填剤が、それぞれ平均粒径
    5μm以下の粒子が5重量%以上で全体の平均粒径が6
    0μm以下のアルミナ粒子とシリカ粒子とを混合してな
    る充填剤であり、かつ該充填剤における上記アルミナ粒
    子の配合割合が0重量%を超え100重量%未満の範囲
    であることを特徴とする請求項21〜24のいずれかに
    記載の絶縁スペーサ。
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