JPH0522830A - 絶縁スペーサ - Google Patents

絶縁スペーサ

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JPH0522830A
JPH0522830A JP17266291A JP17266291A JPH0522830A JP H0522830 A JPH0522830 A JP H0522830A JP 17266291 A JP17266291 A JP 17266291A JP 17266291 A JP17266291 A JP 17266291A JP H0522830 A JPH0522830 A JP H0522830A
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JP
Japan
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insulating spacer
insulating
ceramic composite
current
conductive ring
Prior art date
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Pending
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JP17266291A
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English (en)
Inventor
Hirokuni Aoyanagi
浩邦 青柳
Hiroshi Murase
洋 村瀬
Iwao Oshima
巖 大島
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 絶縁スペーサの構造、形状を大幅に変更する
ことなく、絶縁スペーサの絶縁性能の向上を図る。 【構成】 絶縁スペーサ本体4と高電圧導体1相互を接
合する部分に、絶縁スペーサ40と一体注形されるセラ
ミックス複合通電部材51が設けられている。このセラ
ミックス複合通電部材51は、金属部材の表面にセラミ
ックス材料をコーティング処理または物理的、化学的処
理して、セラミックス複合材としたものである。また、
絶縁スペーサ本体4の連結フランジ5相互に挟持される
部分に、絶縁スペーサ40と一体注形されるセラミック
ス複合導電性リング52も同様に構成され、セラミック
ス複合材とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁ガスを封入した密
閉構造の金属容器内に高電圧導体を絶縁支持する絶縁ス
ペーサに係り、特に、絶縁性能の向上を企図して改良を
施した絶縁スペーサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガス絶縁開閉装置や管路気中送
電装置では、接地された金属容器内に高電圧導体を絶縁
支持して収納するため、絶縁スペーサが数多く使用され
る。この絶縁スペーサは、例えば特公昭54ー4410
6号公報及び特開昭55ー155512号公報に示すよ
うに、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂からなる絶縁ス
ペーサ本体で高電圧導体を支持し、また、この絶縁スペ
ーサのフランジ部を、隣接する2つの金属容器のフラン
ジ部と締め付け固定するように構成されている。さら
に、SF6 ガスは不平等電界で絶縁性能が低下する傾向
にあるため、この対策として、高電圧導体の周りに接地
シールドを一体に埋め込み、この電位を取付けボルト穴
を兼用する接地用金具を介して確保している。
【0003】従来から用いられている絶縁スペーサの構
成を図4に示した。即ち、接地された金属容器3内に
は、絶縁スペーサ40で絶縁支持された高電圧導体1が
収納され、また、SF6 ガスのような絶縁ガス2が封入
されている。また、隣接する高電圧導体1,1相互間を
接合する通電部材41は、絶縁スペーサ本体4と一体に
注形されている。さらに、絶縁スペーサ本体4のフラン
ジ部側には、導電性リング42が一体に埋設されてい
る。この導電性リング42は常時接地され、金属容器3
と絶縁スペーサ40との接合部の電界を緩和し、絶縁性
能の向上に寄与している。
【0004】そして、隣接する金属容器3に設けられた
両連結フランジ5と、それらに挟持される絶縁スペーサ
40のフランジ部分すなわち金属フランジ6を貫通する
ようにスタッド7を挿入し、その両端側をナット7aに
よって締付け、また、絶縁スペーサ本体4に設けたパッ
キン溝に、Oリングのようなパッキング31を収納する
ことにより、連結フランジ5,5間の気密を保持してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
様な構成を有する従来の絶縁スペーサ40には、以下に
述べる様な解決すべき課題があった。即ち、絶縁スペー
サ本体4と通電部材41及び導電性リング42が一体に
注形されているため、絶縁スペーサ本体4と通電部材4
1、あるいは絶縁スペーサ本体4と導電性リング42の
界面の接着強度が、絶縁スペーサの絶縁性能に大きく影
響していた。
【0006】特に、絶縁スペーサ40には、以下の様な
種々の機械的応力が課せられる。例えば、絶縁スペーサ
40にはその両側に金属容器3が取付けられるため、そ
れら両容器内の絶縁ガス2の圧力差による圧縮応力、開
閉器の動作時の衝撃応力、組立時の曲げ応力及び電磁機
械力などの機械的応力である。また、高電圧導体1には
負荷電流が通電されるため、ジュール熱によるヒートサ
イクルでの熱的応力も課せられる。
【0007】このような機械的及び熱的応力が絶縁スペ
ーサ40に課せられると、通電部材41、導電性リング
42の界面に剥離が生じる恐れがある。万一、これらの
界面に剥離が生じると、剥離部分で部分放電が発生し、
界面の絶縁劣化を促進し、絶縁スペーサ本体の絶縁性能
を低下させる。その対策として、通常は、通電部材41
及び導電性リング42に表面処理を施している。即ち、
図5に示す様に、通電部材41を構成する金属部材41
aの表面を粗面加工し、エポキシ樹脂によるプライマー
41b処理を施している。そして、この通電部材41を
絶縁スペーサ40に一体に注形することにより、通電部
材41の界面の接着強度の向上を図っている。
【0008】しかし、この様な表面処理を施すことによ
り、通電部材41の表面が粗面になるため、ミクロ的に
みると多数の突起を形成し、絶縁スペーサ4の絶縁性能
を低下させる原因になっていた。
【0009】また、通電部材41の表面に塗布するエポ
キシ樹脂のプライマー41bはピュアレジンであるた
め、プライマー41bの誘電率は、絶縁スペーサ本体4
の充填材入りエポキシ樹脂の誘電率よりも小さい。その
ため、絶縁スペーサ40が荷電されると、通電部材41
の表面は、その分過大な電界強度になる。従って、この
ことも絶縁スペーサ40の絶縁性能を低下させる原因に
なっていた。
【0010】さらに、上記の様な従来の処理を施した通
電部材41を一体注形した絶縁スペーサ40は、現状の
550kVまでのガス絶縁開閉装置や管路気中送電装置
の適用については問題ないが、将来のUHV(1000
kV)に適用する場合には、絶縁性能上問題があり、絶
縁スペーサ本来の機能を損なう恐れがあった。
【0011】なお、絶縁スペーサ40の金属容器3側に
一体注形される導電性リング42にも、上記の通電部材
41と同様の表面処理が施されている。即ち、導電性部
材42aの表面を粗面加工し、エポキシ樹脂によるプラ
イマー42b処理を施している。そのため、導電性リン
グ42においても、前記通電部材41と同様の問題があ
った。
【0012】この様に、UHVに適用される絶縁スペー
サにおいては、一体注形される通電部材41、導電性リ
ング42の界面の絶縁性能を向上させた絶縁スペーサの
開発が切望されていた。
【0013】本発明は、上記の様な従来技術の問題点を
解決するために提案されたものであり、その目的は、絶
縁スペーサの構造、形状を大幅に変更することなく、且
つ、機械的性能を損なうことなく、絶縁性能の向上を図
った絶縁スペーサを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、内部に絶縁ガ
スを封入した金属容器内に通電用の高電圧導体を挿通
し、この高電圧導体を前記金属容器から絶縁して支持す
る絶縁スペーサにおいて、前記絶縁スペーサに一体に注
形される高電圧充電部または接地電位部の通電部材、電
極部材または導電性リングが、絶縁スペーサを構成する
絶縁部材の体積固有抵抗よりも低い体積固有抵抗を有す
るセラミックス材料で表面処理されたセラミックス複合
材より構成されていることを特徴とするものである。
【0015】
【作用】以上の様な構成を有する本発明の絶縁スペーサ
によれば、通電部材及び導電性リングの表面に粗面加工
を施す必要がない。また、表面処理に用いられるセラミ
ックス材料の誘電率は、絶縁スペーサのエポキシ樹脂の
誘電率よりも大きいので、通電部材及び導電性リング界
面の電界強度は緩和される。さらに、セラミックス材料
の体積固有抵抗が、絶縁スペーサ本体のエポキシ樹脂の
体積固有抵抗よりも小さいものを用いているため、絶縁
スペーサに電圧が印加された場合、通電部材及び導電性
リングからの注入電流が大きくなり、その分通電部材及
び導電性リング界面前面の空間電荷が緩和され、絶縁強
度が向上される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図3に基
づいて具体的に説明する。なお、図4乃至図6に示した
従来型と同一の部材には同一の符号を付して、説明は省
略する。
【0017】本実施例においては、図1に示した様に、
絶縁スペーサ本体4と高電圧導体1相互を接合する部分
に、絶縁スペーサ40と一体注形されるセラミックス複
合通電部材51が設けられている。このセラミックス複
合通電部材51は、図2に示した様に、金属部材51a
の表面にセラミックス材料51bをコーティング処理ま
たは物理的、化学的処理して、セラミックス複合材とし
たものである。
【0018】また、絶縁スペーサ本体4の連結フランジ
5相互に挟持される部分に、絶縁スペーサ40と一体注
形されるセラミックス複合導電性リング52も同様に構
成され、セラミックス複合材とされている。
【0019】なお、表面コーティングあるいは表面処理
に用いられるセラミックス材料としては、その体積固有
抵抗が、絶縁スペーサ本体4を構成するエポキシ樹脂の
体積固有抵抗より低い、酸化アルミニウム、窒化ホウ素
(ボロンナイトライド)、酸化ケイ素、シリカなどが用
いられる。
【0020】この様に構成された本実施例の絶縁スペー
サ40においては、絶縁スペーサに一体に注形される通
電部材及び導電性リングの表面を、従来のような粗面に
する必要がない。そのため、従来の様に通電部材及び導
電性リングの表面に多数の突起が形成されることもな
く、絶縁スペーサの絶縁性能が低下するといった問題も
生じない。
【0021】また、一体に注形されるセラミックス複合
通電部材51のセラミックス材料51bの体積固有抵抗
は、従来の通電部材41に施されるプライマー41b及
び絶縁スペーサ本体4を構成するエポキシ樹脂の体積固
有抵抗より低い。そのため、本実施例の絶縁スペーサ4
0が荷電された場合、従来の構成のものより金属部材5
1aからの注入電流が大きいため、その分、セラミック
ス複合通電部材51の界面の空間電荷は緩和されること
になり、金属部材51aの電界強度は低くなる。従っ
て、絶縁スペーサ40の絶縁耐力は大幅に向上される。
【0022】さらに、セラミックス材料51bの誘電率
は、プライマー41bの誘電率よりも大きいため、この
ことも金属部材51aの電界強度を低下させ、絶縁スペ
ーサ40の絶縁耐力の向上につながる。なお、セラミッ
クス複合導電性リング52についても全く同様の効果が
ある。
【0023】この様に、セラミックス複合通電部材51
及びセラミックス複合導電性リング52を一体に注形し
た絶縁スペーサ40は、機械的強度の低下及び界面剥離
の心配も全くないため、従来の絶縁スペーサとしての機
械的性能を損うことなく、絶縁強度の向上が図れる。
【0024】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではなく、単相の絶縁スペーサのみならず、三相
絶縁スペーサにも適用することができる。また、上記実
施例においては、高電圧導体側を通電部材に限定した
が、通電部材と同電位で注形される電極及びシールド類
全般にも、本発明を適用することができる。
【0025】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明によれば、絶縁
スペーサに一体に注形される高電圧充電部または接地電
位部の通電部材、電極部材または導電性リングを、絶縁
スペーサを構成する絶縁部材の体積固有抵抗よりも低い
体積固有抵抗を有するセラミックス材料で表面処理され
たセラミックス複合材より構成することにより、絶縁ス
ペーサの構造、形状を大幅に変更することなく、且つ、
機械的性能を損なうことなく、絶縁性能の向上を図った
絶縁スペーサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の絶縁スペーサの一実施例を示す断面図
【図2】図1に示したセラミックス複合通電部材の拡大
断面図
【図3】図1に示したセラミックス複合導電性リングの
拡大断面図
【図4】従来の絶縁スペーサの一例を示す断面図
【図5】図4に示した従来のセラミックス複合通電部材
の拡大断面図
【図6】図4に示した従来のセラミックス複合導電性リ
ングの拡大断面図
【符号の説明】
1…高電圧導体 2…絶縁ガス 3…金属容器 4…絶縁スペーサ本体 40…絶縁スペーサ 41…通電部材 41a…金属部材 41b…プライマー 42…導電性リング 42a…導電性部材 42b…プライマー 51…セラミックス複合通電部材 51a…金属部材 51b…セラミックス材料 52…セラミックス複合導電性リング 52a…導電性部材 52b…セラミックス材料

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 内部に絶縁ガスを封入した金属容器内に
    通電用の高電圧導体を挿通し、この高電圧導体を前記金
    属容器から絶縁して支持する絶縁スペーサにおいて、 前記絶縁スペーサに一体に注形される高電圧充電部また
    は接地電位部の通電部材、電極部材または導電性リング
    が、絶縁スペーサを構成する絶縁部材の体積固有抵抗よ
    りも低い体積固有抵抗を有するセラミックス材料で表面
    処理されたセラミックス複合材より構成されていること
    を特徴とする絶縁スペーサ。
JP17266291A 1991-07-12 1991-07-12 絶縁スペーサ Pending JPH0522830A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0970126A (ja) * 1995-06-23 1997-03-11 Mitsubishi Electric Corp 絶縁スペーサ及びシールド電極の製造方法
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KR20190002381U (ko) * 2018-03-15 2019-09-25 엘에스산전 주식회사 가스절연 개폐장치

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