JPH0749690Y2 - 碍子,碍管の破損防止装置 - Google Patents

碍子,碍管の破損防止装置

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JPH0749690Y2
JPH0749690Y2 JP1991071158U JP7115891U JPH0749690Y2 JP H0749690 Y2 JPH0749690 Y2 JP H0749690Y2 JP 1991071158 U JP1991071158 U JP 1991071158U JP 7115891 U JP7115891 U JP 7115891U JP H0749690 Y2 JPH0749690 Y2 JP H0749690Y2
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JP
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insulator
arc
porcelain
coating layer
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嘉弘 木口
龍志 丸山
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、磁器製碍子,碍管のア
ーク熱による破損を防止する碍子,碍管の破損防止装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、送配電設備等において送配電
線や充電部導体等を支持する際、これを支持物から絶縁
するために碍子,碍管が使用されている。これらは通常
磁器製の絶縁体の表面にうわぐすりを塗り、焼成して表
面を滑らかにし、埃りの付着を防止しかつ機械的強度を
高めるようにしている。
【0003】例えば、図3及び図4は柱上開閉器を示し
たものであり、開閉器ケース1の前後側壁にそれぞれ左
右方向に配列した3相のブッシング2,3が気密に貫設
されているが、この各ブッシング2,3はそれぞれ、磁
器製碍管2a,3a内に主回路導体2b,3bを貫通さ
せて構成され、碍管2a,3aにより主回路導体2b,
3bが開閉器ケース1に対し絶縁して支持されている。
【0004】なお、同図において、各相の向い合うブッ
シング2,3のそれぞれの主回路導体2b,3b間は、
電流を通電及び遮断するに必要な真空バルブ等の消弧室
4,可動導体5及び可撓リード6で接続され、左右方向
の主軸7に固着された各相毎の絶縁レバー8が可動導体
5の連結具9で連結され、主軸7の正逆回動により可動
導体5を往復移動させて消弧室4内の開閉要素を入切す
るようになっている。
【0005】一方、架空送電線等を支持する碍子におい
ては、特に雷によって閃絡することがしばしばあるた
め、図5に示すように、碍子10の碍子本体10aの両
端に設けた金物部10bにそれぞれアークホーン11を
互いに対向させて取り付け、ここから放電させることに
より碍子10及び電線の損傷を防ぐようにしている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】前述した従来技術にあ
っては、例えば柱上開閉器においてケース1内部で3相
地絡,短絡事故が起った場合、発生したアークは、例え
ば図4に示すように、ケース1のブッシング2用取付孔
周縁と主回路導体2bとの間に停滞しやすく、この間に
位置する碍管2aがアークに触れ、ヒートショックによ
りフランジ2a1よりケース1側の脚部2a2 が破損す
る問題がある。
【0007】従来では、この破損による亀裂等がフラン
ジ2a1 まで進展することはなく、碍管2aが落下する
ことはなかったが、定格電圧,アーク電流等の仕様が増
大すると、アークエネルギが増大し、フランジ2a1
破損を生じ、これが碍管2aにおけるケース1外の部分
に移行し、遂にはブッシング2の脱落となり、公衆に害
を招く危険がある。
【0008】また、碍子10の両端金物部10bにアー
クホーン11を設けたものでは、前述したようなアーク
による碍子10等の破損を防止することができ、この技
術を応用し、前記開閉器において開閉器ケース1内の各
相の主回路導体2b,3b間にアークホーン11を配置
することによりアークによる碍管2a,3aの破損を防
止することも可能であるが、この種アークホーン11を
用いるとコスト高になる欠点がある。
【0009】本考案は、従来の技術の有するこのような
問題点に留意してなされたものであり、その目的とする
ところは、アークによる碍子,碍管の破損をアークホー
ンを用いることなく防止できる碍子,碍管の破損防止装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本考案の碍子,碍管の破損防止装置においては、磁
器製碍子,碍管の両端部,円筒状の脚部等の,金物部の
近傍の突出部の表面に樹脂のコーティング層を形成する
ようにしたものである。
【0011】
【作用】碍子,碍管の両端部,円筒状の脚部等の,金物
部の近傍の突出部の表面に樹脂のコーティング層を形成
すると、この部分にアークが触れてもコーティング層に
より碍子,碍管に直接ヒートショックが加わらず、破損
が防止される。その上、アーク熱によりコーティング層
の樹脂からの蒸発発生ガスによりアークを碍子,碍管の
表面から遠ざけることが可能となる。
【0012】
【実施例】実施例につき、図1及び図2を用いて説明す
る。なお、前記と同一符号は同一もしくは相当するもの
を示すものとする。まず、図1に示す実施例1は、柱上
開閉器におけるブッシング2に適用した場合であり、従
来と異なる点は、開閉器ケース1に貫設されたブッシン
グ2の碍管2aにおいて、開閉器ケース1内に位置した
円筒状の脚部2a2の先端部,即ちケース1、主回路導
体2bの近傍の突出部の表面にエポキシ樹脂等からなる
コーティング層12を形成した点である。
【0013】前記構成によれば、ケース1内部で3相地
絡,短絡事故が起こった際、発生したアークがケース1
のブッシング2用取付孔周縁と主回路導体2b間に停滞
しても、コーティング層12によりアークが直接脚部2
2 に触れることが防止され、その破損が防止される。
【0014】しかも、このコーティング層12がアーク
にさらされる結果、アーク熱により樹脂からの蒸発発生
ガスにより図1に矢印で示すようにアークを脚部2a2
から遠ざけることができ、アーク熱による碍管2aの破
損防止をさらに確実なものにできる。
【0015】つぎに、図2に示す実施例2は碍子10に
適用した場合であり、碍子本体10aの両端部周面にそ
れぞれ金物部10bに隣接してエポキシ樹脂等からなる
コーティング層13を形成したものである。
【0016】したがって、両金物部10b間にアークが
発生しても、コーティング層13により碍子本体10a
のアークによるヒートショックが緩和され、その上、ア
ーク熱により両端部のコーティング層13からの蒸発発
生ガスでアークを遠ざけることができるため、碍子本体
10aの両端部のみならず中腹部においてもアークを遠
ざけることができる。
【0017】
【考案の効果】本考案は、以上説明したように構成され
ているため、つぎに記載する効果を奏する。磁器製碍
子,碍管の両端部,円筒状の脚部等の,金物部の近傍の
突出部の表面に樹脂のコーティング層を形成し、碍子,
碍管にアークによるヒートショックが加わらないように
すると共に、アーク熱による樹脂からの蒸発発生ガスで
アークを碍子,碍管から遠ざけることができるため、碍
子,碍管のアークによる破損を防止することができ、し
かも、樹脂をコーティングするだけの簡単な構成でよい
ため、アークホーンを用いる場合に比べ安価になるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による碍子,碍管の破損防止装置の実施
例1を示す碍管の断面図である。
【図2】本考案の実施例2を示す碍子の正面図である。
【図3】従来の碍管を用いた柱上開閉器の切断平面図で
ある。
【図4】図3の切断側面図である。
【図5】従来の碍子の正面図である。
【符号の説明】
2a 碍管 2a2 脚部 10 碍子 10a 碍子本体 12,13 コーティング層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁器製碍子,碍管の両端部,円筒状の脚
    部等の,金物部の近傍の突出部の表面に樹脂のコーティ
    ング層を形成してなる碍子,碍管の破損防止装置。
JP1991071158U 1991-08-09 1991-08-09 碍子,碍管の破損防止装置 Expired - Fee Related JPH0749690Y2 (ja)

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JPWO2010008076A1 (ja) * 2008-07-18 2012-01-05 シャープ株式会社 プラズマ処理装置用電力導入端子およびプラズマ処理装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0240815A (ja) * 1988-07-30 1990-02-09 Ngk Insulators Ltd ガス又は油入り絶縁機器用の防爆碍管

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JPH0587752U (ja) 1993-11-26

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