JPH0224927A - 断路器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、接点部の開閉操作時に発生するサージ性の過
電圧を抑制した断路器に関するものである。

（従来の技術） ガス絶縁開閉装置は、ＳＦ６ガスの持つ優れた絶縁性能
や消弧能力を生かしたガス変電所等における開閉操作に
必要な断路器や遮断器、接地装置、計器用変成器、避雷
器等を密閉した金属容器内に収納したもので、これらの
機器は絶縁スペーサによって支持固定されると共に、高
電圧導体によって互いに接続されている。

この様なガス絶縁電気機器によって系統の切換えを行う
場合、遮断器あるいは断路器等の開閉器を用いて、系統
間の切離しを行っているが、特に断路器を開閉する際に
、回路条件及び断路器の特性によって決まるサージ性の
過電圧が発生する。

このサージの大きさは、運転電圧の数倍にも達すること
があるため、絶縁スペーサやＳＦ６ガス空間において、
絶縁破壊を引き起こすことがおり、大きな問題となって
いた。

この様な異常電圧を抑制するために、例えば、実開昭５
３−５３３３２号公報に示された様な断路器が提案され
ている。即ち、第３図に示した様に、金属容器１の内部
に固定電極２と可動電極３が対向して配設され、主接点
が構成されている。

また、前記固定電極２の周囲には、抵抗体から成る固定
電極側シールド４が設けられている。この固定電極側シ
ールド４は、その先端に断面円弧部分を備えて円筒状に
形成され、さらに、その先端部には耐弧メタル５が配設
されている。また、可動電極３の周囲には可動電極側金
属製シールド６が配設されている。

さらに、前記固定電極２は導体７を介して、また、可動
電極３は集電子８を介して、他の機器に接続されている
。

この様に構成された断路器においては、断路器の閉極時
は、可動電極３が図中点線で示した様に固定電極２と電
気的に接続されている。一方、開極時には、可動電極３
は図中右側に移動し、その初期の段階においては、固定
電極２と可動電極３の先端部にアークが発生する。次い
で、可動電極３がさらに右側に移動し、ある程度開離す
ると、固定電極側シールド４の先端に取付けられた耐弧
メタル５と可動電極３との間にアーク９が移行し、抵抗
体より成る固定電極側シールド４によって遮断される。

反対に、閉極動作時には、まず、抵抗体より成る固定電
極側シールド４を介して通電され、その俊、固定電極２
と可動電極３とが接続される。

この様に、開極途上において、電流または再点弧電流は
抵抗体を流れるので、抵抗体の損失【よってサージ性の
過電圧が抑制される。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上述した様な従来の断路器においては、
以下に述べる様な問題点があった。

即ち、第３図に示した様に、固定電極側シールド４とし
て用いられる抵抗体は、サージ抑制の面から、約５００
Ωの抵抗値に設定されている。

しかし、抵抗体として、例えば、セラミックを用いて固
定電極側シールドを一体成形した場合には、抵抗値の均
一化が計れないといった欠点があった。

また、この種の抵抗体は、断路器開閉動作時の機械的衝
撃力に対してその強度が弱く、改善が望まれていた。

本発明は以上の欠点を解消するために提案されたもので
、その目的は、常に一定のサージ抑制効果を有し、断路
器の開閉動作時に生じる機械的衝撃力に対して優れた強
度を有する、信頼性の高い断路器を提供することにある
。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明は、金属容器内に固定電極と可動電極とから成る
主接点を配置し、固定電極の外周に同心円筒状にシール
ドを設けた断路器において、前記固定電極側シールドを
、磁性体粉末を充填したエポキシ樹脂から構成したもの
である。

（作用） 本発明の断路器によれば、固定電極側シールドとして磁
性体を用いることにより、常に一定のインダクタンスを
得ることができるので、サージ性の過電圧を効果的に抑
制することができる。

また、固定電極側シールドとしての機械的強度も増すの
で、断路器の信頼性を向上することができる。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を第１図及び第２図に基づいて
具体的に説明する。なお、第３図に示した従来型と同一
の部材には同一の符号を付して説明は省略する。

本実施例においては、第１図に示した様に、固定電極２
にその周囲を囲むように配設される固定電極側シールド
として、磁性体１０が取付けられている。また、その先
端部には耐弧メタル５が配設されている。

また、前記磁性体１０は、第２図に示した様に、その中
央に金属電極１１を有し、その周囲を強磁性体粉末を充
填したエポキシ樹脂１２を塗布または注形して形成され
、ボルト取付部１３によって固定電極２に支持固定され
ている。

この様な構成を有する本実施例の断路器においては、固
定電極側シールドを構成する磁性体１０として、エポキ
シ樹脂１２に充填される強磁性体粉末の量を一定にすれ
ば、常に、一定のインダクタンスを得ることができる。

このインダクタンスは、断路器の開閉動作時に生じるサ
ージ性の急峻波をなまらせる効果を有し、抵抗体を挿入
したのと同様の効果が得られる。

また、磁性体１０の中央に配設される金属電極１１の周
囲に、エポキシ樹脂１２が塗布または注形されているの
で、固定電極側シールドとしての強度が増し、断路器動
作時の機械的衝撃力に対しても優れた強度を有し、信頼
性も大幅に向上する。

［発明の効果］ 以上述べた様に、本発明によれば、固定電極側シールド
を、磁性体粉末を充填したエポキシ樹脂から構成すると
いう簡単な手段によって、常に一定のサージ抑制効果を
有し、断路器の開閉動作時に生じる機械的衝撃力に対し
て優れた強度を有する、信頼性の高い断路器を提供する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の断路器の一実施例を示す断面図、第２
図は第１図に示した断路器の要部拡大断面図、第３図（
Ａ）は従来の断路器の構成を示す断面図、（Ｂ）はその
Ａ矢視図である。 １・・・金属容器、２・・・固定電極、３・・・可動電
極、４・・・固定電極側シールド、５・・・耐弧メタル
、６・・・可動電極側シールド、７・・・導体、８・・
・集電子、９・・・アーク、１０・・・磁性体、１１・
・・金属電極、１２・・・エポキシ樹脂、１３・・・ボ
ルト取付部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 金属容器内に固定電極と可動電極とから成る主接点を配
   置し、固定電極の外周に同心円筒状にシールドを設けた
   断路器において、 前記固定電極側シールドを、磁性体粉末を充填したエポ
   キシ樹脂から構成したことを特徴とする断路器。