JPH09226656A - 障害者用自転車 - Google Patents

障害者用自転車

Info

Publication number
JPH09226656A
JPH09226656A JP8033247A JP3324796A JPH09226656A JP H09226656 A JPH09226656 A JP H09226656A JP 8033247 A JP8033247 A JP 8033247A JP 3324796 A JP3324796 A JP 3324796A JP H09226656 A JPH09226656 A JP H09226656A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
handle
seat
bicycle
rear wheel
handicapped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8033247A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunikatsu Inoue
邦勝 井上
Akira Oda
彰 織田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cygnus Kogyo Kk
Original Assignee
Cygnus Kogyo Kk
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Cygnus Kogyo Kk filed Critical Cygnus Kogyo Kk
Priority to JP8033247A priority Critical patent/JPH09226656A/ja
Publication of JPH09226656A publication Critical patent/JPH09226656A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 障害者用自転車によって、脳梗塞等で半身に
麻痺等の後遺症からのリハビリに、高齢者や病弱者の
手、足、体の敏捷性等の機能回復を得るためと 、高齢
者や病弱者の外出訓練を行い、比較的回復したときの独
自の力による行動範囲の拡大を目的にしたのである。 【構成】 車体Aの後部1左右に後輪15、15を、前
部2にハンドル21と前輪25とを配し、これらをフレ
−ム3で連結し、フレ−ム3の略中央に駆動部4を設
け、後輪15、15を駆動する自転車において、座席1
2を後輪軸14、14に載架し、ハンドル21を上面視
で、ハンドルポスト22位置両側から座席12方向に湾
曲して、座席12前面に沿って配設された握り部21c
を有する障害者用自転車。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、障害者用自転車に関す
るものある。
【0002】
【従来の技術】従来、障害者が独力の力をもって、独自
走行できる軽車両としての乗り物は、車椅子のような形
式のもので、車輪の外輪を手で駆動して走行するもの
で、ハンドル、ペタル等を利用して手足の機能も引き出
しながら走行できるものはなかったのである。比較的高
齢者が利用するものとして、従来の3輪自転車(特開平
3−82689号公報および、同公報第13図参照)が
ある。また、4輪自転車(実用新案登録公報第3007
093号公報参照)等がある。さらに、部分的な解決策
として、円形ハンドル、サドルシ−ト(実開平1−11
2188号公報参照)等がある。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】従来の、3輪自転車の
場合、後輪が1輪の場合と2輪の場合が存在している
が、そのいずれも、座席がサドル形式であって、幅が狭
く座席にゆったり腰掛ける構造でなく、このサドルも立
てパイプに差し込む形式で、左右方向に安定が悪く、健
常者向けであり、ハンドルも棒ハンドルで、障害者がハ
ンドルを掴み、体を支える助けにはならない。さらに、
サドル、ハンドル、ペタル等の位置関係が、リハビリを
目的として、ゆっくりした動きを目ざすものでなく、高
速走行に向いている。また、4輪自転車の場合、前述同
様、サドル、ハンドル、ペタルも障害者向けの構造では
ない。
【0004】さらに、部分的解決策としての、円形ハン
ドルの場合、通常の自転車構造であって、ハンドル軸か
らの半径を大きくできず、手を同じ方向にしてハンドル
を握り締めることはできない。サドルも背当て式のサド
ルシ−トであるが、サドルの幅も狭くて横方向への配慮
がなく、とりあえず座席に腰掛るというリハビリ初期の
動作ができない。
【0005】以上のことから、本発明は、障害者用の自
転車によって、脳梗塞等で半身に麻痺等の後遺症からの
リハビリに、高齢者や病弱者の外出訓練等において、
手、足、敏捷性等の機能回復を得るためと、比較的回復
したときの独自の力による行動範囲の拡大を目的にした
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、後部の後輪を2輪にした3輪自転車
であって、座席を後輪の後輪軸に適宜に載架して、比較
的幅広で横方向にも安定した座席を有する障害者用自転
車で、前記座席に、背もたれ、肘掛等を付設するとよ
い。
【0007】また、上記座席に障害者が腰掛て、後輪に
装着した外輪を用いて、自転車のペタルとともに前後進
の駆動制御力を手動にて直接得られるようにした障害者
用自転車。
【0008】また、上記座席に腰掛た障害者が、座席の
前面に沿って配設されたハンドルの握り部に、両手を同
方向に向けて掴むことのできる障害者用自転車のハンド
ル。
【0009】また、上記握り部の座席側最寄り位置を、
ペタルを有するクランク軸の真上に位置させるとよい。
【0010】また、上記握り部と支持部との分割構造に
した障害者用自転車のハンドル。
【0011】また、ハンドルで囲まれた内側にバスケッ
トを掛けて載置し、さらに、ブレ−キ等のレバ−装置を
ハンドルの適宜位置に着脱自在に装着できるようにした
【0012】
【作用】上記のような障害者用自転車は、障害者がハン
ドルの握り部を掴み、座席の前側に進み出て、フレ−ム
やチエンのケ−スをまたぎ、座席に腰掛ければよい。こ
の場合、座席に肘掛が付設されていれば、もう片方の手
で肘掛を合わせて掴かめば、より安全である。また、障
害者がフレ−ムおよびチエンケ−スをまたぐとき、ペタ
ルを上下方向に合せておき、ハンドルの握り部の座席側
最寄り位置がペタルのクランク軸真上より座席側に張り
出さない構造となっていて、座席とハンドルとの間で、
体の前進が容易である。さらに、座席に腰掛た障害者
は、先ずハンドルの握り部に両手を置き、同じ方向にし
て握り部をつかめば、ハンドルの掴みは容易となる。そ
して、片方の足からペタルに乗せ、最初は、前進のため
のペタル踏みではなく、反対方向へのペタルの空踏みで
よい。次ぎに、ゆっくりと前進のためのペタル踏みをす
れば車体は前進する。
【0013】また、前進をはじめた車体は、停車すべき
操作として、ブレ−キのレバ−装置を操作すればよい。
このとき、レバ−装置の位置はあらかじめ、障害者のき
き手に合わせて、ハンドル上の最適位置に移動し、装着
しておけば、レバ−装置の操作がより確実になる。
【0014】また、前進した障害者用自転車は、通常の
自転車のように前進のみ可能であるが、後輪に外輪を装
着している場合は、障害者のきき手で、車椅子の操作と
同様に、手で外輪を駆動して障害者用自転車を後退また
は前進させ、もう片方の手でハンドルを操作すれば、障
害者は障害者用自転車から降りることなく、容易に前後
進の細かい操作ができる。
【0015】このように、障害者の能力に応じた乗車方
法をとることとなり、障害者用自転車による走行に親し
むと、少し遠方に行きたくなり、所持品も必要になって
くるから、ハンドルの内側に掛け止めしたバスケットに
物品を収納し、必要なとき、腰掛た状態で、バスケット
から必要な物を取り出せばよい。
【0016】また、ハンドルは、全体として平面視にお
いて、開口部のない方が使用勝手が良いのであるが、生
産する場合、コスト高にならざるをえない。そこで、握
り部と支持部とに分割し、握り部を支持部に着脱自在に
装着できるようにして 、製作も容易で、障害者が健康
になって、握り部を必要としなくなれば、取り外して通
常の棒ハンドルとしても使用できる。
【0017】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1、図2において、Aは障害者用自転車の車体で、そ
の後部1は、車台11の上に座席12を載置固定し、車
台11の下端両側の支持金13に軸装した後輪軸14、
14に比較的小径の後輪15、15を装着して、座席1
2を載架している。座席12はスポンジ等の弾性体を整
形したものをレザ−等で被覆して車台11の略全幅に渡
って載置し、その後側の車台11に背もたれ16を起立
状に取付けている。後輪15、15は、前記座席12の
横幅の内側にあって、座席12に腰掛た障害者B(図
3、図5に図示)が直接触れることはない。この場合、
座席12を、左右に回転、固定自在にしおけば、障害者
Bはより容易に乗り降りができる。車体Aの前部2は、
フレ−ム3前端のヘッドパイプ31に軸支したハンドル
21のハンドルポスト22と、下方に向けてホ−ク23
を配設し、ホ−ク23先端に軸装した前輪軸24に比較
的小径の前輪25を回転自在に装着している 。ハンド
ル21はパイプで形成し、ハンドルポスト22の上端に
支持部21aの中心を固定し、該支持部21aは上面視
において両側方に張り出し、両端部は前記座席12方向
に湾曲してなり、先端にソケット21b,21bが装着
され、該ソケット21b,21bに握り部21cの両端
部が着脱自在に装着されている。また、握り部21cの
主要部分は上面視で、座席12の前面に略沿った方向に
配設されている。車体Aのフレ−ム3は前端に前述ヘッ
ドパイプ31、後端に車台11が接続しており、フレ−
ム3の略中央に駆動部4のペタル41、41、クランク
42 、42及びスプロケット43等をクランク軸44
で軸支し、後輪軸14のスプロケット45を駆動するよ
うスプロケット46及びチエン47、48で連動連結し
てなり、49はチエンケ−スである。なお、実施例で、
スプロケット43、45、46及びチエン47、48を
ギア−とタイミングベルトに、または、ベベルギア−と
シャフトに変更することもできる。
【0018】図3、図4における車体Aは、後部1の後
輪15、15が比較的中径の車輪で、車台11の両側方
に張り出しており、座席12の両側に肘掛17、17を
装着してなり、座席12の上面18の高さ位置hを、座
席12に腰掛る障害者Bの足が確実に接地している状態
で、膝から下の長さmとに略合わせた状態にしている。
この場合、座席12の高さ調節を、上下移動固定自在の
構造にして 、障害者Bの体の大きさに応じておこなえ
ば、より確実である。車体Aの前部2は、そのハンドル
2部において、上面視で、ハンドルポスト22にに固定
した支持部21aと、握り部21cとを一体に形成し、
握り部21cの座席12側最寄り部分をハンドルポスト
22を中心にした半径Rの円弧状に湾曲させた形状に
し、さらに、握り部21cの座席側最寄り部分はフレ−
ム3の略中央のクランク軸44の真上方向か、または、
その近傍位置としている。また、前部2のホ−ク23下
端の前輪軸24に軸支されている前輪25の径は前記後
輪15、15と同じ中径にしている。フレ−ム3の駆動
部4は、ペタル41、41側のスプロケット43と後輪
軸14のスプロケット45とをチエン48にて直接駆動
する方式をとっている。
【0019】また、図5、図6の車体Aの後部1は、後
輪15、15を比較的大径なものにし、該後輪15、1
5が肘掛17、17付座席12の側方に張り出す形式と
なっており、後輪15、15の外側方に後輪15、15
を手で駆動制御できる外輪15a,15aを装着してい
る。また、前部2は、前輪25の径を比較的小径なもの
を装着することによって、ハンドル21の位置を全体と
して、座席12側へ寄せることができ、ハンドル21の
握り部21cの座席12最寄り部分のクランク軸44上
方位置設定と相まって、ハンドル21の前後長さを短く
することができる。従って、座席12に着座した障害者
Bは、足でペタル41、41を踏みながら、、片方の手
で、後輪15、15の外輪15a,15aを駆動し、も
う一方の手でハンドル21を操作できるのである。もち
ろん、この場合の障害者Bは機能回復がかなり進んでい
なければならない。
【0020】さらに、図7、図8は、車体Aの前部2に
おいて、ハンドル21内側にバスケット5をハンドル2
1のパイプに掛け止め固定したもので、バスケット5の
上端外縁に数個の掛け具51、……を装備して、パイプ
に固定するのである。また、ハンドル21のパイプの外
径を全体として同径の丸形に形成すると、該パイプに着
脱自在に装着するブレ−キ等のレバ−装置21d,21
dをハンドル21の適宜位置に移動して、装着可能であ
る。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0022】車体Aを後輪15、15と前輪25との3
輪型の障害者用自転車とし、この障害者用自転車の座席
12を前記後輪15、15の後輪軸14、14に適宜載
架した構造であるから、障害者Bが座席12に腰掛る
と、座席12両側に後輪15、15が位置して、左右の
安定が良く、座席12も、従来のようにサドル形式でな
いから、横幅、縦の長さとも充分にとることができ、障
害者、高齢者 、病弱者のための座席12として有効で
ある。
【0023】また、車体Aの座席12を後輪15と後輪
15との間に位置させて、後輪軸14、14に適宜載架
したから、座席12の両側方に後輪15、15が位置し
て、左右方向の安定性はより向上し、車体Aの走行時に
路面の凹凸の影響を後輪15、15間の広がりがあるだ
け受けにくく、障害者のための座席12配置に適してい
る。
【0024】さらに、車体Aの座席12上面18の高さ
hと、障害者Bが前記座席12に着座したとき、障害者
Bの足が着実に着地できる膝から下の長さmとを略等し
くしたから、後遺症のある障害者の初期のリハビリ段階
から、座席12に着座でき、機能回復の促進に役立つ。
そして、片足を着地しておきながら、もう一方の足をペ
タル41にのせるなど、次ぎの訓練への引継ぎが容易で
ある。
【0025】また、車体Aの座席12後側に背もたれ1
6、両側に肘掛17、17を配設したから、障害者Bが
座席12に着座するため、座席12の前に進み出て、車
体Aのハンドル21と肘掛17の両方を掴むことによっ
て、体の安定はより確実に得られ、着座が容易になる。
また、走行時も肘掛17、17によって、体のより確実
な安定が得られる。
【0026】また、車体Aの背もたれ16、肘掛17、
17付座席12の両側外側方に位置する後輪15、15
外側面に、前記後輪15、15の駆動制御用の外輪15
a、15aを装着したから、ペタル41、41踏みによ
る場合は、前進のみであって、都合上後退をやむなしと
したとき、片方の手で外輪15a、15aを後退方向に
駆動し、もう一方の手でハンドル21操作をすると、障
害者Bは乗車した状態で車体Aの後退を含めた進路変更
を容易におこなうことができる。この点でも障害者Bの
度々の乗り降りの苦痛から解放される。
【0027】また、車体Aのハンドル21をパイプで形
成し、上面視で該ハンドル21のハンドルポスト22位
置両側から座席12方向に湾曲して、座席12の前面に
略沿って握り部21cを配設したから、障害者Bが着
座、立上りのために、握り部21cのどの位置でも掴む
ことができ、乗り降りに安全である。また、着座、走行
時には、座席12の前に握り部21cが確実に存在する
ため、握り部21cに両手を同じ方向にして握り部21
cを握り締めると、麻痺している側の手をきき手で助け
ながら、ハンドル21操作ができるため、リハビリ効果
と走行の安全のためによい。
【0028】また、車体Aのハンドル21の握り部21
cを、ハンドル21の支持軸であるハンドルポスト22
を略中心にした、円弧状に湾曲させたから、障害者Bが
車体Aへ乗り降りする場合、ハンドル21の握り部21
cを掴むと、ハンドル22は左右に振れるが、握り部2
1cが支持軸を中心にした円弧であるため、握り部21
cがハンドル21の振れにもかかわらず、握り部21c
が座席12側に接近することがなく安全である。また、
運転中もハンドル21の左右の操作で、握り部21cが
座席12に対して、一定であり、運転が楽で、安全であ
る。
【0029】また、車体Aのハンドル21を握り部21
cと、支持部21aとに形成し、握り部21c側を支持
部21a側へ着脱自在に装着できる分割構造にしたから
、パイプ材等による加工が容易で、コスト低減に役立
つ。また、握り部21cを支持部21aから外すと、ハ
ンドル21は通常の棒ハンドルとなって、障害者Bの健
康が回復したときには、比較的高速で走行できるのであ
る。
【0030】また、車体Aのハンドル21をパイプで形
成し、該ハンドル21で囲まれた内側に、物品を収納す
るバスケット5を位置させ、該バスケット5の掛け具5
1……を前記ハンドル21に掛けて、バスケット5を固
定したから、乗車中の障害者Bは、着座の状態で、車体
Aから降りることなく、バスケット5から物品を取り出
すことができる。また、バスケット5はハンドル21で
周りを取り囲まれているため、物品を安全に収納でき
る。
【0031】また、車体Aのハンドル21をパイプで形
成し、該ハンドル21の外径を同径の丸形に形成し、該
ハンドル21の外形に装着しているブレ−キ等のレバ−
装置21d、21dを、ハンドル21の最適位置に着脱
自在に装着したから、障害者Bの障害の程度に応じてレ
バ−装置21d、21dの位置と方向を任意に決められ
て、ハンドル21操作の安全をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】障害者用自転車の全体側面図である。
【図2】図1の全体上面図である。
【図3】図1の応用例を示す全体側面図である。
【図4】図3の全体上面図である。
【図5】図3の応用例を示す全体側面図である。
【図6】図5の全体側面図である。
【図7】図3にバスケット5とレバ−装置21aを装着
した装着例図である。
【図8】図7の上面図である。
【符号の説明】
A 車体 h 上面の高
さ B 障害者 m 膝から下
の長さ 1 後部 22 ハンドル
ポスト 2 前部 23 ホ−ク 3 フレ−ム 24 前輪軸 4 駆動部 25 前輪 5 バスケット 31 ヘッドパ
イプ 12 座席 41 ペタル 14 後輪軸 42 クランク 15 後輪 43 スウプロ
ケット 15a 外輪 45 スウプロ
ケット 16 背もたれ 46 スウプロ
ケット 17 肘掛 44 クランク
軸 18 上面 47 チエン 21 ハンドル 48 チエン 21a 支持部 49 チエンケ
−ス 21c 握り部 5a 掛け具 21d レバ−装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年5月20日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 障害者用自転車
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、障害者用自転車に関す
るものある。
【0002】
【従来の技術】従来、障害者が独力の力をもって、独自
走行できる軽車両としての乗り物は、車椅子のような形
式のもので、車輪の外輪を手で駆動して走行するもの
で、ハンドル、ペタル等を利用して手足の機能も引き出
しながら走行できるものはなかったのである。比較的高
齢者が利用するものとして、従来の3輪自転車(特開平
3−82689号公報および、同公報第13図参照)が
ある。また、4輪自転車(実用新案登録公報第3007
093号公報参照)等もある。さらに、部分的な解決策
として、円形ハンドル、サドルシート(実開平1−11
2188号公報参照)等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の、3輪自転車の
場合、後輪が1輪の場合と2輪の場合が存在している
が、そのいずれも、座席がサドル形式であって、幅が狭
く座席にゆったり腰掛ける構造でなく、このサドルも立
てパイプに差し込む形式で、左右方向に安定が悪く、健
常者向けであり、ハンドルも棒ハンドルで、障害者がハ
ンドルを掴み、体を支える助けにはならない。さらに、
サドル、ハンドル、ペタル等の位置関係が、リハビリを
目的として、ゆっくりした動きを目ざすものでなく、比
較的高速走行に向いている。また、4輪自転車の場合、
前述同様、サドル、ハンドル、ペタルも障害者向けの構
造ではない。
【0004】さらに、部分的解決策としての、円形ハン
ドルの場合、通常の自転車構造であって、ハンドル軸か
らの半径を大きくできず、手を同じ方向にしてハンドル
を握り締めることはできない。サドルも背当て式のサド
ルシートであるが、サドルの幅も狭くて横方向への配慮
がなく、とりあえず座席に腰掛るというリハビリ初期の
動作ができない。
【0005】以上のことから、本発明は、障害者用の自
転車によって、脳梗塞等で半身に麻ひ等の後遺症からの
リハビリに、高齢者や病弱者の外出訓練等において、
手、足、敏捷性等の機能回復を得るためと、比較的回復
したときの独自の力による行動範囲の拡大を目的にした
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、後部の後輪を2輪にした3輪自転車
であって、座席を後輪の後輪軸に適宜に載架して、比較
的幅広で横方向にも安定した座席を有する障害者用自転
車で、前記座席に、背もたれ、肘掛等を付設するとよ
い。
【0007】また、上記後輪の外径を大径にし、前輪の
外径を後輪の外径に比較して小径に形成し、配装した障
害者用自転車。
【0008】また、上記座席に障害者が腰掛て、後輪に
装着した外輪を用いて、自転車のペタルとともに前後進
の駆動制御力を手動にて直接得られるようにした障害者
用自転車。
【0009】また、上記座席に腰掛た障害者が、座席の
前面に沿って配設されたハンドルの握り部に、両手を同
方向に向けて掴むことのできる障害者用自転車のハンド
ル。
【0010】また、上記握り部の座席側最寄り位置を、
ペタルを有するクランク軸の真上に位置させるとよい。
【0011】また、上記握り部と支持部との分割構造に
した障害者用自転車のハンドル。
【0012】また、ハンドルで囲まれた内側にバスケッ
トを掛けて載置し、さらに、ブレーキ等のレバー装置を
ハンドルの適宜位置に着脱自在に装着できるようにし
た。
【0013】
【作用】上記のような障害者用自転車は、障害者がハン
ドルの握り部を掴み、座席の前側に進み出て、フレーム
やチエンのケースをまたぎ、座席に腰掛ければよい。こ
の場合、座席に肘掛が付設されていれば、もう片方の手
で肘掛を合わせて掴かめば、より安全である。また、障
害者がフレームおよびチエンケースをまたぐとき、ペタ
ルを上下方向に合せておき、ハンドルの握り部の座席側
最寄り位置がペタルのクランク軸真上より座席側に張り
出さない構造となっていて、座席とハンドルとの間で、
体の前進が容易である。
【0014】さらに、座席に腰掛た障害者は、先ずハン
ドルの握り部に両手を置き、同じ方向にして握り部をつ
かめば、ハンドルの掴みは容易となる。そして、片方の
足からペタルに乗せ、最初は、前進のためのペタル踏み
ではなく、反対方向へのペタルの空踏みでよい。次ぎ
に、ゆっくりと前進のためのペタル踏みをすれば車体は
前進する。
【0015】また、前進をはじめた車体は、停車すべき
操作として、ブレーキのレバー装置を操作すればよい。
このとき、レバー装置の位置はあらかじめ、障害者のき
き手に合わせて、ハンドル上の最適位置に移動し、装着
しておけば、レバー装置の操作がより確実になる。
【0016】また、前進した障害者用自転車は、通常の
自転車のように前進のみ可能であるが、後輪に外輪を装
着している場合は、障害者のきき手で、車椅子の操作と
同じ要領で、手で外輪を駆動して障害者用自転車を後退
または前進させ、もう片方の手でハンドルを操作すれ
ば、障害者は障害者用自転車から降りることなく、容易
に前後進の細かい操作ができる。
【0017】このように、障害者の能力に応じた乗車方
法をとることとなり、低速走行が基本であって、ハンド
ル操作も前輪が後輪に比較して、小径だと操向のための
小回りが容易となり、乗車走行が楽しみになる。
【0018】さらに、障害者用自転車による走行に親し
むと、少し遠方に行きたくなり、所持品も必要になって
くるから、ハンドルの内側に掛け止めしたバスケットに
物品を収納し、必要なとき、腰掛た状態で、バスケット
から必要な物を取り出せばよい。
【0019】また、ハンドルは、全体として平面視にお
いて、開口部のない方が使用勝手が良いのであるが、生
産する場合、コスト高にならざるをえない。そこで、握
り部と支持部とに分割し、握り部を支持部に着脱自在に
装着できるようにして、製作も容易で、障害者が健康に
なって、握り部を必要としなくなれば、取り外して通常
の棒ハンドルとしても使用できる。
【0020】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1、図2において、Aは障害者用自転車の車体で、そ
の後部1は、車台11の上に座席12を載置固定し、車
台11の下端両側の支持金13に軸装した後輪軸14、
14に比較的小径の後輪15、15を装着して、座席1
2を載架している。座席12はスポンジ等の弾性体を整
形したものをビニールレザー等で被覆して車台11の略
全幅に渡って載置し、その後側の車台11に背もたれ1
6を起立状に取付けている。後輪15、15は、前記座
席12の横幅の内側にあって、座席12に腰掛た障害者
B(図3、図5に図示)が直接触れることはない。この
場合、座席12を、左右に回転、固定自在にしておけ
ば、障害者Bはより容易に乗り降りができる。
【0021】また、車体Aの前部2は、フレーム3前端
のヘッドパイプ31に軸支したハンドル21のハンドル
ポスト22と、下方に向けてホーク23を配設し、ホー
ク23先端に軸装した前輪軸24に比較的小径の前輪2
5を回転自在に装着している。ハンドル21はパイプで
形成し、ハンドルポスト22の上端に支持部21aの中
心を固定し、該支持部21aは上面視において両側方に
張り出し、両端部は前記座席12方向に湾曲してなり、
先端にソケット21b,21bが装着され、該ソケット
21b,21bに握り部21cの両端部が着脱自在に装
着されている。また、握り部21cの主要部分は上面視
で、座席12の前面に略沿った方向に配設されている。
【0022】また、車体Aのフレーム3は前端に前述ヘ
ッドパイプ31、後端に車台11が接続しており、フレ
ーム3の略中央に駆動部4のペタル41、41、クラン
ク42、42及びスプロケット43等をクランク軸44
で軸支し、後輪軸14のスプロケット45を駆動するよ
うスプロケット46及びチエン47、48で連動連結し
てなり、49はチエンケースである。なお、実施例で、
スプロケット43、45、46及びチエン47、48を
ギアーとタイミングベルトに、または、ベベルギアーと
シャフトに変更することもできる。
【0023】図3、図4における車体Aは、後部1の後
輪15、15が比較的中径の車輪で、車台11の両側方
に張り出しており、座席12の両側に肘掛17、17を
装着してなり、座席12の上面18の高さ位置hを、座
席12に腰掛る障害者Bの足が確実に接地している状態
で、膝から下の長さmとに略合わせた状態にしている。
この場合、座席12の高さ調節を、上下移動固定自在の
構造にして、障害者Bの体の大きさに応じておこなえ
ば、より確実である。
【0024】また、車体Aの前部2は、そのハンドル2
部において、上面視で、ハンドルポスト22にに固定し
た支持部21aと、握り部21cとを一体に形成し、握
り部21cの座席12側最寄り部分をハンドルポスト2
2を中心にした半径Rの円弧状に湾曲させた形状にし、
さらに、握り部21cの座席側最寄り部分はフレーム3
の略中央のクランク軸44の真上方向か、または、その
真上近傍位置としている。また、前部2のホーク23下
端の前輪軸24に軸支されている前輪25の外径は、前
記後輪15、15の外径と同じ中径にしている。フレー
ム3の駆動部4は、ペタル41、41側のスプロケット
43と後輪軸14のスプロケット45とをチエン48に
て直接駆動する方式をとっている。
【0025】また、図5、図6の車体Aの後部1は、後
輪15、15の外径を比較的大径なものにし、該後輪1
5、15が肘掛17、17付座席12の側方に張り出す
形式となっており、後輪15、15の外側方に後輪1
5、15を手で駆動制御できる外輪15a,15aを装
着している。
【0026】また、前部2は、前輪25の外径を後輪1
5、15に比較して小径なものを装着することによっ
て、ハンドル21の位置を全体として、座席12側へ寄
せることができ、ハンドル21の握り部21cの座席1
2最寄り部分のクランク軸44上方位置設定と相まっ
て、ハンドル21の前後長さを短くすることができる。
従って、座席12に着座した障害者Bは、足でペタル4
1、41を踏みながら、片方の手で、後輪15、15の
外輪15a,15aを駆動し、もう一方の手でハンドル
21を操作できるのである。もちろん、この場合の障害
者Bは機能回復がかなり進んでいなければならない。
【0027】さらに、図7、図8は、車体Aの前部2に
おいて、ハンドル21内側にバスケット5をハンドル2
1のパイプに掛け止め固定したもので、バスケット5の
上端外縁に数個の掛け具51、……を装備して、パイプ
に固定するのである。また、ハンドル21のパイプの外
径を全体として同径の丸形に形成すると、該パイプに着
脱自在に装着するブレーキ等のレバー装置21d,21
dをハンドル21の適宜位置に移動して、装着可能であ
る。
【0028】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0029】車体Aを後輪15、15と前輪25との3
輪型の障害者用自転車とし、この障害者用自転車の座席
12を前記後輪15、15の後輪軸14、14に適宜載
架した構造であるから、障害者Bが座席12に腰掛る
と、座席12両側に後輪15、15が位置して、左右の
安定が良く、座席12も、従来のようにサドル形式でな
く、横幅、縦の長さとも充分にとることができ、障害
者、高齢者、病弱者のための座席12として有効であ
る。
【0030】また、車体Aの座席12を後輪15と後輪
15との間に位置させて、後輪軸14、14に適宜載架
したから、座席12の両側方に後輪15、15が位置し
て、左右方向の安定性はより向上し、車体Aの走行時に
路面の凹凸の影響を後輪15、15間の広がりがあるだ
け受けにくく、障害者のための座席12配置に適してい
る。
【0031】さらに、車体Aの座席12上面18の高さ
hと、障害者Bが前記座席12に着座したとき、障害者
Bの足が着実に着地できる膝から下の長さmとを略等し
くしたから、後遺症のある障害者の初期のリハビリ段階
から、座席12に着座でき、機能回復の促進に役立つ。
そして、片足を着地しておきながら、もう一方の足をペ
タル41にのせるなど、次ぎの訓練への引継ぎが容易で
ある。
【0032】また、車体Aの座席12後側に背もたれ1
6、両側に肘掛17、17を配設したから、障害者Bが
座席12に着座するため、座席12の前に進み出て、車
体Aのハンドル21と肘掛17の両方を掴むことによっ
て、体の安定はより確実に得られ、着座が容易になる。
また、走行時も肘掛17、17によって、体のより確実
な安定が得られる。
【0033】また、車体Aの背もたれ16、肘掛17、
17付座席12の両側外側方に位置する後輪15、15
外側面に、前記後輪15、15の駆動制御用の外輪15
a、15aを装着したから、ペタル41、41踏みによ
る場合は、前進のみであって、都合上後退をやむなしと
したとき、片方の手で外輪15a、15aを後退方向に
駆動し、もう一方の手でハンドル21操作をすると、障
害者Bは乗車した状態で車体Aの後退を含めた進路変更
を容易におこなうことができる。この点でも障害者Bの
度々の乗り降りの苦痛から解放される。
【0034】また、左右の後輪15、15の外径を大径
にし、前輪25の外径を前記後輪15、15の外径に比
較して小径に形成して、配装したから、ハンドル21の
位置を全体として、座席12側へ寄せることができ、前
輪25が小径であることと相まって、ハンドル操作が軽
くなり、かつ、操向の小回りが可能で、スピードを必要
としない障害者にとって、操作が容易となるのである。
さらに、前述の配装で、ハンドル21の位置を全体とし
て、座席12側へ接近さることができ、それだけ、車体
A全体を短くしたこととなって、車体Aの置場等への収
納状態を容易にし、かつ、軽量に製作できる等の利点と
なる。
【0035】また、車体Aのハンドル21をパイプで形
成し、上面視で該ハンドル21のハンドルポスト22位
置両側から座席12方向に湾曲して、座席12の前面に
略沿って握り部21cを配設したから、障害者Bが着
座、立上りのために、握り部21cのどの位置でも掴む
ことができ、乗り降りに安全である。また、着座、走行
時には、座席12の前に握り部21cが確実に存在する
ため、握り部21cに両手を同じ方向にして握り部21
cを握り締めると、麻ひしている側の手をきき手で助け
ながら、ハンドル21操作ができるため、リハビリ効果
と走行の安全のためによい。
【0036】また、車体Aのハンドル21の握り部21
cを、ハンドル21の支持軸であるハンドルポスト22
を略中心にした、円弧状に湾曲させたから、障害者Bが
車体Aへ乗り降りする場合、ハンドル21の握り部21
cを掴むと、ハンドル22は左右に振れるが、握り部2
1cが支持軸を中心にした円弧であるため、握り部21
cがハンドル21の振れにもかかわらず、握り部21c
が座席12側により接近することなく安全である。ま
た、運転中もハンドル21の左右の操作で、握り部21
cが座席12に対して、一定であり、運転が楽で、安全
である。
【0037】また、車体Aのハンドル21を握り部21
cと、支持部21aとに形成し、握り部21c側を支持
部21a側へ着脱自在に装着できる分割構造にしたか
ら、パイプ材等による加工が容易で、コスト低減に役立
つ。また、握り部21cを支持部21aから外すと、ハ
ンドル21は通常の棒ハンドルとなって、障害者Bの健
康が回復したときには、比較的高速で走行できるのであ
る。
【0038】また、車体Aのハンドル21をパイプで形
成し、該ハンドル21で囲まれた内側に、物品を収納す
るバスケット5を位置させ、該バスケット5の掛け具5
1……を前記ハンドル21に掛けて、バスケット5を固
定したから、乗車中の障害者Bは、着座の状態で、車体
Aから降りることなく、バスケット5から物品を取り出
すことができる。また、バスケット5はハンドル21で
周りを取り囲まれているため、物品を安全に収納でき
る。
【0039】また、車体Aのハンドル21をパイプで形
成し、該ハンドル21の外径を同径の丸形に形成し、該
ハンドル21の外形に装着しているブレーキ等のレバー
装置21d、21dを、ハンドル21の最適位置に着脱
自在に装着したから、障害者Bの障害の程度に応じてレ
バー装置21d、21dの位置と方向を任意に決められ
て、ハンドル21操作の安全をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】障害者用自転車の全体側面図である。
【図2】図1の全体上面図である。
【図3】図1の応用例を示す全体側面図である。
【図4】図3の全体上面図である。
【図5】図3の応用例を示す全体側面図である。
【図6】図5の全体側面図である。
【図7】図3にバスケット5とレバー装置21aを装着
した装着例図である。
【図8】図7の上面図である。
【符号の説明】 A 車体 h 上面の高
さ B 障害者 m 膝から下
の長さ 1 後部 22 ハンドル
ポスト 2 前部 23 ホーク 3 フレーム 24 前輪軸 4 駆動部 25 前輪 5 バスケット 31 ヘッドパ
イプ 12 座席 41 ペタル 14 後輪軸 42 クランク 15 後輪 43 スプロケ
ット 15a 外輪 45 スプロケ
ット 16 背もたれ 46 スプロケ
ット 17 肘掛 44 クランク
軸 18 上面 47 チエン 21 ハンドル 48 チエン 21a 支持部 49 チエンケ
ース 21c 握り部 5a 掛け具 21d レバー装置
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図1】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 障害者用自転車
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、障害者用自転車に関す
るものある。
【0002】
【従来の技術】従来、障害者が独力の力をもって、独自
走行できる軽車両としての乗り物は、車椅子のような形
式のもので、車輪の外輪を手で駆動して走行するもの
で、ハンドル、ペタル等を利用して手足の機能も引き出
しながら走行できるものはなかったのである。比較的高
齢者が利用するものとして、従来の3輪自転車(特開平
3−82689号公報および、同公報第13図参照)が
ある。また、4輪自転車(実用新案登録公報第3007
093号公報参照)等もある。さらに、部分的な解決策
として、円形ハンドル、サドルシート(実開平1−11
2188号公報参照)等がある。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】従来の、3輪自転車の
場合、後輪が1輪の場合と2輪の場合が存在している
が、そのいずれも、座席がサドル形式であって、幅が狭
く座席にゆったり腰掛ける構造でなく、このサドルも立
てパイプに差し込む形式で、左右方向に安定が悪く、健
常者向けであり、ハンドルも棒ハンドルで、障害者がハ
ンドルを掴み、体を支える助けにはならない。さらに、
サドル、ハンドル、ペタル等の位置関係が、リハビリを
目的として、ゆっくりした動きを目ざすものでなく、比
較的高速走行に向いている。また、4輪自転車の場合、
前述同様、サドル、ハンドル、ペタルも障害者向けの構
造ではない。
【0004】さらに、部分的解決策としての、円形ハン
ドルの場合、通常の自転車構造であって、ハンドル軸か
らの半径を大きくできず、手を同じ方向にしてハンドル
を握り締めることはできない。サドルも背当て式のサド
ルシートであるが、サドルの幅も狭くて横方向への配慮
がなく、とりあえず座席に腰掛るというリハビリ初期の
動作ができない。
【0005】以上のことから、本発明は、障害者用の自
転車によって、脳梗塞等で半身に麻ひ等の後遺症からの
リハビリに、高齢者や病弱者の外出訓練等において、
手、足、敏捷性等の機能回復を得るためと、比較的回復
したときの独自の力による行動範囲の拡大を目的にした
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、後部の後輪を2輪にした3輪自転車
であって、座席を後輪の後輪軸に適宜に載架して、比較
的幅広で横方向にも安定した座席を有する障害者用自転
車で、前記座席に、背もたれ、肘掛等を付設するとよ
い。
【0007】また、上記後輪の外径に対し、前輪の外径
を後輪の外径に比較して小径に形成し、配装した障害者
用自転車。
【0008】また、上記座席に障害者が腰掛て、後輪に
装着した外輪を用いて、自転車のペタルとともに前後進
の駆動制御力を手動にて直接得られるようにした障害者
用自転車。
【0009】また、上記座席に腰掛た障害者が、座席の
前面に沿って配設されたハンドルの握り部に、両手を同
方向に向けて掴むことのできる障害者用自転車のハンド
ル。
【0010】また、上記握り部の座席側最寄り位置を、
ペタルを有するクランク軸の真上に位置させるとよい。
【0011】また、上記握り部と支持部との分割構造に
した障害者用自転車のハンドル。
【0012】また、ハンドルで囲まれた内側にバスケッ
トを掛けて載置し、さらに、ブレーキ等のレバー装置を
ハンドルの適宜位置に着脱自在に装着できるようにし
た。
【0013】
【作用】上記のような障害者用自転車は、障害者がハン
ドルの握り部を掴み、座席の前側に進み出て、フレーム
やチエンのケースをまたぎ、座席に腰掛ければよい。こ
の場合、座席に肘掛が付設されていれば、もう片方の手
で肘掛を合わせて掴かめば、より安全である。また、障
害者がフレームおよびチエンケースをまたぐとき、ペタ
ルを上下方向に合せておき、ハンドルの握り部の座席側
最寄り位置がペタルのクランク軸真上より座席側に張り
出さない構造となっていて、座席とハンドルとの間で、
体の前進が容易である。
【0014】さらに、座席に腰掛た障害者は、先ずハン
ドルの握り部に両手を置き、同じ方向にして握り部をつ
かめば、ハンドルの掴みは容易となる。そして、片方の
足からペタルに乗せ、最初は、前進のためのペタル踏み
ではなく、反対方向へのペタルの空踏みでよい。次ぎ
に、ゆっくりと前進のためのペタル踏みをすれば車体は
前進する。
【0015】また、前進をはじめた車体は、停車すべき
操作として、ブレーキのレバー装置を操作すればよい。
このとき、レバー装置の位置はあらかじめ、障害者のき
き手に合わせて、ハンドル上の最適位置に移動し、装着
しておけば、レバー装置の操作がより確実になる。
【0016】また、前進した障害者用自転車は、通常の
自転車のように前進のみ可能であるが、後輪に外輪を装
着している場合は、障害者のきき手で、車椅子の操作と
同じ要領で、手で外輪を駆動して障害者用自転車を後退
または前進させ、もう片方の手でハンドルを操作すれ
ば、障害者は障害者用自転車から降りることなく、容易
に前後進の細かい操作ができる。
【0017】このように、障害者の能力に応じた乗車方
法をとることとなり、低速走行が基本であって、ハンド
ル操作も前輪が後輪に比較して、小径だと操向のための
小回りが容易となり、乗車走行が楽しみになる。
【0018】さらに、障害者用自転車による走行に親し
むと、少し遠方に行きたくなり、所持品も必要になって
くるから、ハンドルの内側に掛け止めしたバスケットに
物品を収納し、必要なとき、腰掛た状態で、バスケット
から必要な物を取り出せばよい。
【0019】また、ハンドルは、全体として平面視にお
いて、開口部のない方が使用勝手が良いのであるが、生
産する場合、コスト高にならざるをえない。そこで、握
り部と支持部とに分割し、握り部を支持部に着脱自在に
装着できるようにして、製作も容易で、障害者が健康に
なって、握り部を必要としなくなれば、取り外して通常
の棒ハンドルとしても使用できる。
【0020】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1、図2において、Aは障害者用自転車の車体で、そ
の後部1は、車台11の上に座席12を載置固定し、車
台11の下端両側の支持金13に軸装した後輪軸14、
14に比較的小径の後輪15、15を装着して、座席1
2を載架している。座席12はスポンジ等の弾性体を整
形したものをビニールレザー等で被覆して車台11の略
全幅に渡って載置し、その後側の車台11に背もたれ1
6を起立状に取付けている。後輪15、15は、前記座
席12の横幅の内側にあって、座席12に腰掛た障害者
B(図3、図5に図示)が直接触れることはない。この
場合、座席12を、左右に回転、固定自在にしておけ
ば、障害者Bはより容易に乗り降りができる。
【0021】また、車体Aの前部2は、フレーム3前端
のヘッドパイプ31に軸支したハンドル21のハンドル
ポスト22と、下方に向けてホーク23を配設し、ホー
ク23先端に軸装した前輪軸24に比較的小径の前輪2
5を回転自在に装着している。ハンドル21はパイプで
形成し、ハンドルポスト22の上端に支持部21aの中
心を固定し、該支持部21aは上面視において両側方に
張り出し、両端部は前記座席12方向に湾曲してなり、
先端にソケット21b,21bが装着され、該ソケット
21b,21bに握り部21cの両端部が着脱自在に装
着されている。また、握り部21cの主要部分は上面視
で、座席12の前面に略沿った方向に配設されている。
【0022】また、車体Aのフレーム3は前端に前述ヘ
ッドパイプ31、後端に車台11が接続しており、フレ
ーム3の略中央に駆動部4のペタル41、41、クラン
ク42、42及びスプロケット43等をクランク軸44
で軸支し、後輪軸14のスプロケット45を駆動するよ
うスプロケット46及びチエン47、48で連動連結し
てなり、49はチエンケースである。なお、実施例で、
スプロケット43、45、46及びチエン47、48を
ギアーとタイミングベルトに、または、ベベルギアーと
シャフトに変更することもできる。
【0023】図3、図4における車体Aは、後部1の後
輪15、15が比較的中径の車輪で、車台11の両側方
に張り出しており、座席12の両側に肘掛17、17を
装着してなり、座席12の上面18の高さ位置hを、座
席12に腰掛る障害者Bの足が確実に接地している状態
で、膝から下の長さmとに略合わせた状態にしている。
この場合、座席12の高さ調節を、上下移動固定自在の
構造にして、障害者Bの体の大きさに応じておこなえ
ば、より確実である。
【0024】また、車体Aの前部2は、そのハンドル2
部において、上面視で、ハンドルポスト22にに固定し
た支持部21aと、握り部21cとを一体に形成し、握
り部21cの座席12側最寄り部分をハンドルポスト2
2を中心にした半径Rの円弧状に湾曲させた形状にし、
さらに、握り部21cの座席側最寄り部分はフレーム3
の略中央のクランク軸44の真上方向か、または、その
真上近傍位置としている。また、前部2のホーク23下
端の前輪軸24に軸支されている前輪25の外径は、前
記後輪15、15の外径と同じ中径にしている。フレー
ム3の駆動部4は、ペタル41、41側のスプロケット
43と後輪軸14のスプロケット45とをチエン48に
て直接駆動する方式をとっている。
【0025】また、図5、図6の車体Aの後部1は、後
輪15、15の外径を比較的大径なものにし、該後輪1
5、15が肘掛17、17付座席12の側方に張り出す
形式となっており、後輪15、15の外側方に後輪1
5、15を手で駆動制御できる外輪15a,15aを装
着している。
【0026】また、前部2は、前輪25の外径を後輪1
5、15に比較して小径なものを装着することによっ
て、ハンドル21の位置を全体として、座席12側へ寄
せることができ、ハンドル21の握り部21cの座席1
2最寄り部分のクランク軸44上方位置設定と相まっ
て、ハンドル21の前後長さを短くすることができる。
従って、座席12に着座した障害者Bは、足でペタル4
1、41を踏みながら、片方の手で、後輪15、15の
外輪15a,15aを駆動し、もう一方の手でハンドル
21を操作できるのである。もちろん、この場合の障害
者Bは機能回復がかなり進んでいなければならない。
【0027】さらに、図7、図8は、車体Aの前部2に
おいて、ハンドル21内側にバスケット5をハンドル2
1のパイプに掛け止め固定したもので、バスケット5の
上端外縁に数個の掛け具51、……を装備して、パイプ
に固定するのである。また、ハンドル21のパイプの外
径を全体として同径の丸形に形成すると、該パイプに着
脱自在に装着するブレーキ等のレバー装置21d,21
dをハンドル21の適宜位置に移動して、装着可能であ
る。
【0028】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0029】車体Aを後輪15、15と前輪25との3
輪型の障害者用自転車とし、この障害者用自転車の座席
12を前記後輪15、15の後輪軸14、14に適宜載
架した構造であるから、障害者Bが座席12に腰掛る
と、座席12両側に後輪15、15が位置して、左右の
安定が良く、座席12も、従来のようにサドル形式でな
く、横幅、縦の長さとも充分にとることができ、障害
者、高齢者、病弱者のための座席12として有効であ
る。
【0030】また、車体Aの座席12を後輪15と後輪
15との間に位置させて、後輪軸14、14に適宜載架
したから、座席12の両側方に後輪15、15が位置し
て、左右方向の安定性はより向上し、車体Aの走行時に
路面の凹凸の影響を後輪15、15間の広がりがあるだ
け受けにくく、障害者のための座席12配置に適してい
る。
【0031】さらに、車体Aの座席12上面18の高さ
hと、障害者Bが前記座席12に着座したとき、障害者
Bの足が着実に着地できる膝から下の長さmとを略等し
くしたから、後遺症のある障害者の初期のリハビリ段階
から、座席12に着座でき、機能回復の促進に役立つ。
そして、片足を着地しておきながら、もう一方の足をペ
タル41にのせるなど、次ぎの訓練への引継ぎが容易で
ある。
【0032】また、車体Aの座席12後側に背もたれ1
6、両側に肘掛17、17を配設したから、障害者Bが
座席12に着座するため、座席12の前に進み出て、車
体Aのハンドル21と肘掛17の両方を掴むことによっ
て、体の安定はより確実に得られ、着座が容易になる。
また、走行時も肘掛17、17によって、体のより確実
な安定が得られる。
【0033】また、車体Aの背もたれ16、肘掛17、
17付座席12の両側外側方に位置する後輪15、15
外側面に、前記後輪15、15の駆動制御用の外輪15
a、15aを装着したから、ペタル41、41踏みによ
る場合は、前進のみであって、都合上後退をやむなしと
したとき、片方の手で外輪15a、15aを後退方向に
駆動し、もう一方の手でハンドル21操作をすると、障
害者Bは乗車した状態で車体Aの後退を含めた進路変更
を容易におこなうことができる。この点でも障害者Bの
度々の乗り降りの苦痛から解放される。
【0034】また、左右の後輪15、15の外径に対
し、前輪25の外径を前記後輪15、15の外径に比較
して小径に形成して、配装したから、ハンドル21の位
置を全体として、座席12側へ寄せることができ、前輪
25が小径であることと相まって、ハンドル操作が軽く
なり、かつ、操向の小回りが可能で、スピードを必要と
しない障害者にとって、操作が容易となるのである。さ
らに、前述の配装で、ハンドル21の位置を全体とし
て、座席12側へ接近さることができ、それだけ、車体
A全体を短くしたこととなって、車体Aの置場等への収
納状態を容易にし、かつ、軽量に製作できる等の利点と
なる。
【0035】また、車体Aのハンドル21をパイプで形
成し、上面視で該ハンドル21のハンドルポスト22位
置両側から座席12方向に湾曲して、座席12の前面に
略沿って握り部21cを配設したから、障害者Bが着
座、立上りのために、握り部21cのどの位置でも掴む
ことができ、乗り降りに安全である。また、着座、走行
時には、座席12の前に握り部21cが確実に存在する
ため、握り部21cに両手を同じ方向にして握り部21
cを握り締めると、麻ひしている側の手をきき手で助け
ながら、ハンドル21操作ができるため、リハビリ効果
と走行の安全のためによい。
【0036】また、車体Aのハンドル21の握り部21
cを、ハンドル21の支持軸であるハンドルポスト22
を略中心にした、円弧状に湾曲させたから、障害者Bが
車体Aへ乗り降りする場合、ハンドル21の握り部21
cを掴むと、ハンドル22は左右に振れるが、握り部2
1cが支持軸を中心にした円弧であるため、握り部21
cがハンドル21の振れにもかかわらず、握り部21c
が座席12側により接近することなく安全である。ま
た、運転中もハンドル21の左右の操作で、握り部21
cが座席12に対して、一定であり、運転が楽で、安全
である。
【0037】また、車体Aのハンドル21を握り部21
cと、支持部21aとに形成し、握り部21c側を支持
部21a側へ着脱自在に装着できる分割構造にしたか
ら、パイプ材等による加工が容易で、コスト低減に役立
つ。また、握り部21cを支持部21aから外すと、ハ
ンドル21は通常の棒ハンドルとなって、障害者Bの健
康が回復したときには、比較的高速で走行できるのであ
る。
【0038】また、車体Aのハンドル21をパイプで形
成し、該ハンドル21で囲まれた内側に、物品を収納す
るバスケット5を位置させ、該バスケット5の掛け具5
1……を前記ハンドル21に掛けて、バスケット5を固
定したから、乗車中の障害者Bは、着座の状態で、車体
Aから降りることなく、バスケット5から物品を取り出
すことができる。また、バスケット5はハンドル21で
周りを取り囲まれているため、物品を安全に収納でき
る。
【0039】また、車体Aのハンドル21をパイプで形
成し、該ハンドル21の外径を同径の丸形に形成し、該
ハンドル21の外形に装着しているブレーキ等のレバー
装置21d、21dを、ハンドル21の最適位置に着脱
自在に装着したから、障害者Bの障害の程度に応じてレ
バー装置21d、21dの位置と方向を任意に決められ
て、ハンドル21操作の安全をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】障害者用自転車の全体側面図である。
【図2】図1の全体上面図である。
【図3】図1の応用例を示す全体側面図である。
【図4】図3の全体上面図である。
【図5】図3の応用例を示す全体側面図である。
【図6】図5の全体側面図である。
【図7】図3にバスケット5とレバー装置21aを装着
した装着例図である。
【図8】図7の上面図である。
【符号の説明】 A 車体 h 上面の高
さ B 障害者 m 膝から下
の長さ 1 後部 22 ハンドル
ポスト 2 前部 23 ホーク 3 フレーム 24 前輪軸 4 駆動部 25 前輪 5 バスケット 31 ヘッドパ
イプ 12 座席 41 ペタル 14 後輪軸 42 クランク 15 後輪 43 スプロケ
ット 15a 外輪 45 スプロケ
ット 16 背もたれ 46 スプロケ
ット 17 肘掛 44 クランク
軸 18 上面 47 チエン 21 ハンドル 48 チエン 21a 支持部 49 チエンケ
ース 21c 握り部 5a 掛け具 21d レバー装置

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体(A)の後部(1)左右に後輪(1
    5)(15)を、前部(2)に操向用のハンドル(2
    1)と前輪(25)とを配し、これらを連結したフレ−
    ム(3)と、該フレ−ム(3)の略中央に後輪(15)
    (15)を駆動するペタル(41)(41)、クランク
    (42)(42)及びスプロケット(45)等をクラン
    ク軸(44)で軸支し、後輪軸(14)(14)のスプ
    ロケット(45)へチエン(48)で連動連結してなる
    自転車において、前記後部(1)左右の後輪軸(14)
    (14)に座席(12)を適宜載架してなる障害者用自
    転車。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の座席(12)の位置を、
    後輪(15)と後輪(15)との間に位置させて、後輪
    軸(14)(14)に適宜載架してなる障害者用自転
    車。
  3. 【請求項3】 請求項1、2のいずれか1項記載の座席
    (12)上面(18)の高さ(h)を、障害者(B)が
    座席(12)に着座し、該障害者(B)の足が地面に確
    実に着地できる膝から下の長さ(m)に略等しくした障
    害者用自転車。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、3のいずれか1項記載の
    座席(12)の後側に背もたれ(16)、両側に肘掛
    (17)(17)等を配設してなる障害者用自転車。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の肘掛(17)(17)の
    両側外方に位置する後輪(15)(15)外側面に、前
    記後輪(15)(15)の駆動制御用の外輪(15a)
    (15a)を装着してなる障害者用自転車。
  6. 【請求項6】 車体の(A)後部(1)左右に後輪(1
    5)(15)を、前部(2)に操向用のハンドル(2
    1)と前輪(25)とを配し、これらを連結したフレ−
    ム(3)と、該フレ−ム(3)の略中央に後輪(15)
    (15)を駆動するペタル(41)(41)、クランク
    (42)(42)及びスプロケット(43)等をクラン
    ク軸(44)で軸支し、後輪軸(14)(14)のスプ
    ロケット(45)へチエン(48)で連動連結してなる
    自転車において、前記ハンドル(21)をパイプで形成
    し、上面視で該ハンドル(21)のハンドルポスト(2
    2)位置両側から座席(12)方向に湾曲して、座席
    (12)の前面に略沿って握り部(21c)を配設した
    障害者用自転車のハンドル。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のハンドル(21)の握り
    部(21c)を、ハンドル(21)の支持軸であるハン
    ドルポスト(22)を略中心にした、円弧状に湾曲させ
    てなる障害者用自転車のハンドル。
  8. 【請求項8】 請求項6、7のいずれか1項記載のハン
    ドル(21)握り部(21c)の座席(12)側最寄り
    位置を、ペタル(41)(41)とクランク(42)
    (42)の支持軸であるクランク軸(44)の真上、ま
    たは、その近傍に位置させてなる障害者用自転車のハン
    ドル。
  9. 【請求項9】 請求項6、7、8のいずれか1項記載の
    ハンドル(21)を握り部(21c)と、支持部(21
    a)とに形成し、握り部(21c)側を支持部(21
    a)側へ着脱自在に装着できる分割構造にした障害者用
    自転車のハンドル。
  10. 【請求項10】 請求項6、7、8、9のいずれか1項
    記載のパイプで形成するハンドル(21)で囲まれた内
    側に、物品を収納するバスケット(5)を位置させ、該
    バスケット(5)の掛け具(51)……を前記ハンドル
    (21)に掛けて、バスケット(5)を固定してなる障
    害者自転車のハンドル。
  11. 【請求項11】 請求項6、7、8、9のいずれか1項
    記載のパイプで形成するハンドル(21)の外径を同径
    の丸型に形成し、該ハンドル(21)の外形に装着して
    いるブレ−キ等のレバ−装置(21d)(21d)を、
    ハンドル(21)の最適位置に着脱自在に装着してなる
    障害者用自転車のハンドル。
JP8033247A 1996-02-21 1996-02-21 障害者用自転車 Pending JPH09226656A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8033247A JPH09226656A (ja) 1996-02-21 1996-02-21 障害者用自転車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8033247A JPH09226656A (ja) 1996-02-21 1996-02-21 障害者用自転車

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09226656A true JPH09226656A (ja) 1997-09-02

Family

ID=12381161

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8033247A Pending JPH09226656A (ja) 1996-02-21 1996-02-21 障害者用自転車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09226656A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007326423A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 治療用自転車
CN100427353C (zh) * 2004-11-08 2008-10-22 赵力捷 具有多功能座椅的代步车
JP2010202022A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Yoshikata Rokusha 2分割前輪自転車
JP2012120596A (ja) * 2010-12-06 2012-06-28 Yasuyoshi Okubo リハビリ介護用車椅子
CN102602495A (zh) * 2012-03-26 2012-07-25 沈阳工业大学 手脚双驱动户外运动车
CN102616330A (zh) * 2012-03-26 2012-08-01 沈阳工业大学 手脚双驱动户外三轮运动车
JP6174772B1 (ja) * 2016-10-12 2017-08-02 荘太郎 林 ベビーカーを脱着出来る構造にした、転倒しづらい安全な三輪自転車。
CN108567527A (zh) * 2018-05-16 2018-09-25 潍坊科技学院 一种用于脑出血下肢康复及代步运动车

Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4998932U (ja) * 1972-12-18 1974-08-26
JPS5624392U (ja) * 1979-08-02 1981-03-05
JPS5639973A (en) * 1979-07-26 1981-04-15 Takejirou Maruyama Handle for bicycle* etc*
JPS56129386U (ja) * 1980-03-01 1981-10-01
JPS56154375A (en) * 1980-02-28 1981-11-28 Mashiinenfuaburiku Noiman Gmbh Vehicle driven by muscular strength
JPS5822779A (ja) * 1981-08-01 1983-02-10 吉田 信光 三輪自転車
JPS6137585A (ja) * 1984-07-31 1986-02-22 高橋 顕龍 身体障害者用三輪車
US4966381A (en) * 1989-06-22 1990-10-30 Feikema Roger H Adult tricycle
JPH04131227U (ja) * 1991-02-01 1992-12-02 スズキ株式会社 電動三輪車
US5280937A (en) * 1992-03-03 1994-01-25 Dennis Needham Steered wheeled framework
JPH0710061A (ja) * 1993-06-24 1995-01-13 Kubota Corp 小型電動車のアクセル操作構造
JPH07156849A (ja) * 1993-12-03 1995-06-20 Teigu:Kk 車椅子
JPH07255787A (ja) * 1994-03-18 1995-10-09 Suzuki Motor Corp 電動車
JPH07323748A (ja) * 1994-06-01 1995-12-12 Kubota Corp 小型電動カートのクラッチ操作構造

Patent Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4998932U (ja) * 1972-12-18 1974-08-26
JPS5639973A (en) * 1979-07-26 1981-04-15 Takejirou Maruyama Handle for bicycle* etc*
JPS5624392U (ja) * 1979-08-02 1981-03-05
JPS56154375A (en) * 1980-02-28 1981-11-28 Mashiinenfuaburiku Noiman Gmbh Vehicle driven by muscular strength
JPS56129386U (ja) * 1980-03-01 1981-10-01
JPS5822779A (ja) * 1981-08-01 1983-02-10 吉田 信光 三輪自転車
JPS6137585A (ja) * 1984-07-31 1986-02-22 高橋 顕龍 身体障害者用三輪車
US4966381A (en) * 1989-06-22 1990-10-30 Feikema Roger H Adult tricycle
JPH04131227U (ja) * 1991-02-01 1992-12-02 スズキ株式会社 電動三輪車
US5280937A (en) * 1992-03-03 1994-01-25 Dennis Needham Steered wheeled framework
JPH0710061A (ja) * 1993-06-24 1995-01-13 Kubota Corp 小型電動車のアクセル操作構造
JPH07156849A (ja) * 1993-12-03 1995-06-20 Teigu:Kk 車椅子
JPH07255787A (ja) * 1994-03-18 1995-10-09 Suzuki Motor Corp 電動車
JPH07323748A (ja) * 1994-06-01 1995-12-12 Kubota Corp 小型電動カートのクラッチ操作構造

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100427353C (zh) * 2004-11-08 2008-10-22 赵力捷 具有多功能座椅的代步车
JP2007326423A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 治療用自転車
JP2010202022A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Yoshikata Rokusha 2分割前輪自転車
JP2012120596A (ja) * 2010-12-06 2012-06-28 Yasuyoshi Okubo リハビリ介護用車椅子
CN102602495A (zh) * 2012-03-26 2012-07-25 沈阳工业大学 手脚双驱动户外运动车
CN102616330A (zh) * 2012-03-26 2012-08-01 沈阳工业大学 手脚双驱动户外三轮运动车
JP6174772B1 (ja) * 2016-10-12 2017-08-02 荘太郎 林 ベビーカーを脱着出来る構造にした、転倒しづらい安全な三輪自転車。
CN108567527A (zh) * 2018-05-16 2018-09-25 潍坊科技学院 一种用于脑出血下肢康复及代步运动车
CN108567527B (zh) * 2018-05-16 2021-02-02 中南大学湘雅三医院 一种用于脑出血下肢康复及代步运动车

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3794132A (en) Self-propelled wheelchair
JPH09226656A (ja) 障害者用自転車
JP3395007B2 (ja) 自走車
TW201607831A (zh) 踏步車
JP5344399B2 (ja) 歩行補助装置
JP5459889B1 (ja) 歩行機具
JP2009280182A (ja) ステッキハンドル自転車
JP3118971U (ja) 歩行補助用三輪車
JPH04502742A (ja) 大腿部の力を利用したペダル駆動構造
JP3031503U (ja) 障害者用自転車
JP3122503U (ja) リハビリテーション用車椅子
JP7216438B2 (ja) 足漕ぎ式補助車及び買い物カート、足漕ぎ式車両
JP6635435B2 (ja) 車椅子
JP3544071B2 (ja) 起立姿勢で運転可能な電動走行車
JP3123886B2 (ja) 歩行補助車
JP4189509B2 (ja) 電動歩行補助車
KR100710485B1 (ko) 운동 자전거
JP2003010256A (ja) 上下動するサドルを装着した開脚三輪歩行車。
JP2005058672A (ja) 歩行補助器具及び自転車
JPH09249172A (ja) 障害者などの使用する自転車
JP3039674U (ja) 足腰の負担を軽減させる歩行支援車
JP3209200U (ja) 前輪駆動の三輪車
JP6664794B2 (ja) 介助用車いす
KR200374726Y1 (ko) 핸들로 중심을 잡는 외발 자전거
CN200974579Y (zh) 多方式驱动的多用途非机动车

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050329

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050516

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050802

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051115

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060314