JPH09249172A - 障害者などの使用する自転車 - Google Patents

障害者などの使用する自転車

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Publication number
JPH09249172A
JPH09249172A JP8090390A JP9039096A JPH09249172A JP H09249172 A JPH09249172 A JP H09249172A JP 8090390 A JP8090390 A JP 8090390A JP 9039096 A JP9039096 A JP 9039096A JP H09249172 A JPH09249172 A JP H09249172A
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JP
Japan
Prior art keywords
bicycle
user
rear wheels
steering handle
tricycle
Prior art date
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Pending
Application number
JP8090390A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunikatsu Inoue
邦勝 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bizen Hatsujoh Co Ltd
Original Assignee
Bizen Hatsujoh Co Ltd
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Publication date
Application filed by Bizen Hatsujoh Co Ltd filed Critical Bizen Hatsujoh Co Ltd
Priority to JP8090390A priority Critical patent/JPH09249172A/ja
Publication of JPH09249172A publication Critical patent/JPH09249172A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 歩行の困難な者でも、介護者などの補助を要
することなく、比較的遠方へ、自分の脚を使って移動す
ることを可能とする。 【構成】 前から順に前輪、ペダル及び、左右一対の後
輪を設けた自転車であって、一対の後輪の相互間で同輪
の近傍位置に、恰も椅子に腰掛けるように着座できるシ
ートを設け、このシートに座ってペダルを踏むことがで
き且つ前輪の操向ハンドルを操作できるようになす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に歩行困難な者
の使用に適した自転車に関する。
【0002】
【従来の技術】歩行困難な者の移動用乗り物として、車
椅子が一般に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記車椅子では、次の
ような問題点がある。即ち、両手が自由に使える者は介
護者の補助なくして自力であちこちへ移動することがで
きるが、そうでない者は介護者に車体を押し引きしても
らって初めて移動することができるのであって、介護者
に対しあれこれと気を使わなければならず、どうしても
屋外活動に対し消極的となって室内に閉じこもりがちと
なり、精神衛生上好ましくない状況となる。
【0004】また、移動速度が極めて小さいため、一般
の路上での走行に不向きであり、遠出は到底行えないも
のである。
【0005】さらに、歩行困難な者のなかには、機能回
復とか脚部の弱化防止のため脚部の鍛錬を必要とする者
が多数存在するが、車椅子による移動は脚部を使うこと
にならないため、このような者にとっては、却って、鍛
錬の機会を減少させる結果となってしまう。
【0006】本発明は、斯かる問題点に鑑みて案出した
のであって、即ち、歩行が困難な上に必ずしも両手が自
由に使えなくても他人の補助を要せずして支障なく移動
でき、且つ比較的速く移動できて一般の路上での走行に
も適し、さらに楽しみながら脚部の鍛錬を行えるものと
した障害者などの使用する自転車を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、前から順に前輪、ペダル及び、左右一
対の後輪を設けた自転車であって、一対の後輪の相互間
で同後輪の近傍位置に、恰も椅子に腰掛けるように着座
できるシートを設け、このシートに座ってペダルを踏む
ことができ且つ前輪の操向ハンドルを操作できる構成と
する。
【0008】具体的には次のようになす。即ち、前輪を
転向自在に支持した縦支持軸の上端部に操向ハンドルを
固定するのであり、このハンドルは概ね水平面に沿わせ
たループ状に形成し且つ、後端部をペダル位置よりも後
方に位置させる。
【0009】また、操向ハンドルにジュース缶などを置
くことのできる物載せ手段を設けるか、或いはこれに代
えて、若しくはこれと共に同ハンドルの下方の車体フレ
ームに物載せ手段を設ける。
【0010】さらに、シートには着座者の後方移動を規
制するための背後受けを設けると共に、各ペダルの足載
せ部にはこれに載せた足が横方へ外れないようにするた
めの係止手段を設ける。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る自転車の正面
図、図2は同自転車の平面図、図3は同自転車の斜視図
である。
【0012】図において、1は車体フレームで、前から
順に縦向きの軸受筒部1a、斜め降下棒部1b、横軸受
筒部1c及び、高さが成る可く低く(例えば凡そ250
mm程度)設定された水平棒部1dからなる。
【0013】2は前輪で、軸受筒部1aに挿通された縦
支持軸3を介して一定範囲内の転向変位自在に支持され
ている。
【0014】縦支持軸3の上端部には概ね水平面に沿わ
せてループ状に形成した操向ハンドル4が固定してあっ
て、これの後端部4aは後述のペダルの位置よりも後方
に達するものとなされている。
【0015】5は横軸受筒部1cに回転自在に支持され
たペダルクランクである。このペダルクランク5には一
対のペダル6、6が装着してあり、このさい各ペダル6
にはこれの足載せ部6aに載置状に押し当てた足が横滑
りするのを規制するための係止手段7を設ける。
【0016】この係止手段7は任意に形成して良いので
あって、図示例ではリング部材となして各ペダル6の足
載せ部6aの左右端に固定してある。
【0017】8は四角形の支持枠で、前記水平棒部1d
の後端部に前後方向の軸廻りへ幾分左右揺動変位し得る
ように装着されている。
【0018】支持枠8の左右箇所には一対の後輪9、9
が装着してあって、チェーン伝動装置10を介して前記
ペダルクランク5と連動連結してある。このさい、チェ
ーン伝動装置10は、ペダルクランク5の回転速度が同
じでも、一般の自転車の半分程度の速度でしか走行でき
ないような回転比を有するものとなすのが良い。
【0019】しかして、11は支持枠8に装着されたシ
ートで、その前後位置は車長を成る可く短くするため後
輪9、9の近傍に位置させ、且つ乗車時の安定性を良く
するため一対の後輪9、9の相互間に位置させると共に
座乗者を含めた全体重心が後輪9、9の回転中心よりも
前方となるようになし、且つ必要不可欠な事項として、
歩行状態から恰も椅子に腰掛けるように着座できるよう
なものとなす。
【0020】このため、図示例のシート11は座面を比
較的広くなし、高さを凡そ300mm〜500mm程度
とし、しかも前側を出来るだけ広くして足周りの邪魔物
の存在しない状態とした。
【0021】また、シート11は着座者の後方移動を規
制するための背後受けを具備したものとなすのであり、
この背後受けはシートの後縁を少し高くしたものなどで
も差し支えないが、図示例では凡そ400mm程度の高
さとしてシート周縁に固定した保護枠12の背もたれ部
12aを背後受けとしてある。
【0022】ここに、保護枠12は座乗者の転落などを
防止するためのもので、図示例では左右側部12b、1
2cの一方のもの12bを短くして乗り降りに便利なよ
うにしてある。なお、これに代えて、左右側部を同じよ
うに長くし、その一方又は双方を開閉操作可能となして
も良い。
【0023】また、上記シート11を使い勝手の良いも
のとするには、その高さ及び前後位置を変更調整可能と
なすのが良い。
【0024】13a及び13bは前輪2及び後輪9、9
のブレーキ装置を作動させるための操作レバーである。
ここに、後輪9、9のブレーキ装置は走行速度が例えば
10km/h以上となった時に自動的に10km/h以
下になるまで適当な制動力が作用するような自動ブレー
キ機能を有するものとなす。
【0025】14は駐車ブレーキの操作レバーで、後輪
9、9のブレーキ装置に制動力を発生させ且つその状態
を維持させるためのものである。
【0026】15はジュース缶などを載せるために設け
た物載せ手段としての台板、16は荷物などを収容する
ために設けた物載せ手段としてのバケットで、操向ハン
ドル4の下方に必然的に形成される比較的大きな空間箇
所に配置し、車体フレーム1又は操向ハンドル4に固定
する。
【0027】17は前記チェーン伝動装置10の回転比
を変更すための操作レバー、18はシート11の後部に
固定したバケットである。
【0028】上記のように構成した本発明品は、例え
ば、次のように使用される。歩行困難な者は、杖を突く
などしてシート11の側方まで歩いて行き、駐車ブレー
キの作動を確認した後、保護枠12を持ってこれを支え
にするなどして身体の安定を図り、保護枠12の短い側
部12aの側から恰も椅子に腰掛けるように、即ち足を
大きく持ち上げるなどの不安定な動作をすることなく着
座するのである。
【0029】これにより、使用者は障害があるにも拘わ
らず、困難を伴うことなく安全に乗車できるのであり、
このさい荷物があればバケット16又は18内に入れる
ようにする。
【0030】続いて、足をペダル6、6に載せると共
に、操作レバー14を操作して駐車ブレーキを解除した
後、操向ハンドル4を持ってペダルクランク5を踏み回
し、走行させる。
【0031】ペダルクランク5の踏み回しのさいは、シ
ート11とペダル6、6の位置関係から、足を前に押し
出すような動作となるため、身体は後方へ変位し易く且
つ足はペダル6、6から横へ外れ易くなるが、背後受け
12aや係止部材7・・があるため、そのような不具合
は生じない。
【0032】また進行方向を変更するさいは、操向ハン
ドル4を縦支持軸3廻りへ揺動させるが、同ハンドル4
がループ状に形成されているため、その揺動中、手は常
に操向ハンドル4に触れることができ、従ってその手繰
り操作が小刻みに行えるのであり、たとえ片手が自由に
使えなくても、操向ハンドルを確実に操作できる。
【0033】また下り坂などで走行速度が過度に上昇し
たときは自動ブレーキ機能が自動的に作動してこれを減
速させるものとなり、また任意時の減速は操作レバー1
3a又は13bを操作することにより行う。
【0034】さらに、バケット16内の荷物は走行時に
おける全体の重量バランスを良好となして、安定的な走
行を可能となす。
【0035】従って、路上などであっても他人の補助を
要することなく、安全にしかも比較的速く走行できるも
のとなる。
【0036】走行途中で、ひと休みするときは、駐車ブ
レーキを作動させておき、台板15上にジュース缶など
を取り出してゆっくりとくつろぐようにする。
【0037】
【発明の効果】以上のような構成とした本発明によれ
ば、歩行の困難な者又は歩行が困難な上にさらに片手が
不自由な者でも、自分の希望するときに希望する場所
へ、介護者などの補助を受けることなく、かなり遠方で
あっても比較的速く、しかも安全に行くことを可能とな
すのである。
【0038】また使用中には必ず脚を使うため、屋外の
環境を楽しみながら、脚部の機能回復訓練が行えると共
に、老人などの脚の弱化を防止できるのである。さらに
従来では移動に介護者の補助を必要としていたため何事
にも消極的となって沈みがちであった精神状態が、介護
者を必要としなくなるため、積極的となって明るくな
り、精神衛生上に寄与するものとなる。
【0039】そして請求項2に記載のものによれば、片
手の不自由な者でも操向ハンドルを確実に操作でき、安
全に使用することができるのである。
【0040】請求項3に記載のものによれば、ペダルか
ら足が外れるの防止できるため、ペダルクランクを円滑
且つ力強く踏み回すことができるものとなる。
【0041】請求項4に記載のものによれば、使用中に
ひと休みするさい操向ハンドルに固定した物載せ手段
(台板)上にジュース缶などを置くことができて便利で
あり、また操向ハンドルの下方の必然的にできる空間が
操向ハンドルの下方の物載せ手段(バケット)の存在に
より荷物の収容場所として有効利用されると共に、この
バケット内の荷物の重量が走行時の全体バランスを良好
となして、走行安定性に優れるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自転車の正面図である。
【図2】同自転車の平面図である。
【図3】同自転車の斜視図である。
【符号の説明】
1 車体フレーム 2 前輪 3 縦支持軸 4 操向ハンドル 6 ペダル 6a 足載せ部 7 係止部材 9 後輪 11 シート 12a 背後受け 15及び16 物載せ手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前から順に前輪、ペダル及び、左右一対
    の後輪を設けた自転車であって、一対の後輪の相互間で
    同後輪の近傍位置に、恰も椅子に腰掛けるように着座で
    きるシートを設け、このシートに座ってペダルを踏むこ
    とができ且つ前輪の操向ハンドルを操作できるようにな
    されていることを特徴とする障害者などの使用する自転
    車。
  2. 【請求項2】 前輪の縦支持軸の上端部に操向ハンドル
    を固定し、このハンドルは概ね水平面に沿わせたループ
    状に形成し且つ、後端部をペダル位置よりも後方に位置
    させたことを特徴とする請求項1記載の障害者などの使
    用する自転車。
  3. 【請求項3】 操向ハンドルに物載せ手段を設けるか、
    或いはこれに代えて、若しくはこれと共に同ハンドルの
    下方の車体フレームに物載せ手段を設けたことを特徴と
    する請求項2記載の障害者などの使用する自転車。
  4. 【請求項4】 シートに着座者の後方移動を規制するた
    めの背後受けを設けると共に、各ペダルの足載部にはこ
    れに載せた足が横方へ外れないようにするための係止手
    段を設けたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の
    障害者などの使用する自転車。
JP8090390A 1996-03-18 1996-03-18 障害者などの使用する自転車 Pending JPH09249172A (ja)

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JP8090390A JPH09249172A (ja) 1996-03-18 1996-03-18 障害者などの使用する自転車

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JP (1) JPH09249172A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100837445B1 (ko) * 2007-01-08 2008-06-12 김현옥 사륜 자전거용 조향구조
JP2010052709A (ja) * 2008-07-28 2010-03-11 Watanabe Kk 3輪自転車
JP2013121756A (ja) * 2011-12-09 2013-06-20 Yamaha Motor Engineering Kk 車両
USD1014342S1 (en) * 2022-01-27 2024-02-13 Suzhoumeghna Imp And Exp Co., Ltd. Adult tricycle

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JP2010052709A (ja) * 2008-07-28 2010-03-11 Watanabe Kk 3輪自転車
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