JP3031503U - 障害者用自転車 - Google Patents

障害者用自転車

Info

Publication number
JP3031503U
JP3031503U JP1996000849U JP84996U JP3031503U JP 3031503 U JP3031503 U JP 3031503U JP 1996000849 U JP1996000849 U JP 1996000849U JP 84996 U JP84996 U JP 84996U JP 3031503 U JP3031503 U JP 3031503U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
handle
seat
bicycle
grip portion
rear wheels
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1996000849U
Other languages
English (en)
Inventor
邦勝 井上
彰 織田
Original Assignee
有限会社シグナス工業
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社シグナス工業 filed Critical 有限会社シグナス工業
Priority to JP1996000849U priority Critical patent/JP3031503U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3031503U publication Critical patent/JP3031503U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 障害者用自転車によって、脳梗塞等で半身に
麻痺等の後遺症からのリハビリに、高齢者や病弱者の
手、足、体の敏捷性等の機能回復を得るためと 、高齢
者や病弱者の外出訓練を行い、比較的回復したときの独
自の力による行動範囲の拡大を目的にしたのである。 【構成】 車体Aの後部1左右に後輪15、15を、前
部2にハンドル21と前輪25とを配し、これらをフレ
−ム3で連結し、フレ−ム3の略中央に駆動部4を設
け、後輪15、15を駆動する自転車において、座席1
2を後輪軸14、14に載架し、ハンドル21を上面視
で、ハンドルポスト22位置両側から座席12方向に湾
曲して、座席12前面に沿って配設された握り部21c
を有する障害者用自転車。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、障害者用自転車に関するものある。
【0002】
【従来の技術】
従来、障害者が独力の力をもって、独自走行できる軽車両としての乗り物は 、車椅子のような形式のもので、車輪の外輪を手で駆動して走行するもので、ハ ンドル、ペタル等を利用して手足の機能も引き出しながら走行できるものはなか ったのである。 比較的高齢者が利用するものとして、従来の3輪自転車(特開平3−8268 9号公報および、同公報第13図参照)がある。また、4輪自転車(実用新案登 録公報第3007093号公報参照)等がある。さらに、部分的な解決策として 、円形ハンドル、サドルシ−ト(実開平1−112188号公報参照)等がある 。
【0003】
【考案が解決しょうとする課題】
従来の、3輪自転車の場合、後輪が1輪の場合と2輪の場合が存在しているが 、そのいずれも、座席がサドル形式であって、幅が狭く座席にゆったり腰掛ける 構造でなく、このサドルも立てパイプに差し込む形式で、左右方向に安定が悪く 、健常者向けであり、ハンドルも棒ハンドルで、障害者がハンドルを掴み、体を 支える助けにはならない。さらに、サドル、ハンドル、ペタル等の位置関係が、 リハビリを目的として、ゆっくりした動きを目ざすものでなく、高速走行に向い ている。 また、4輪自転車の場合、前述同様、サドル、ハンドル、ペタルも障害者向け の構造ではない。
【0004】 さらに、部分的解決策としての、円形ハンドルの場合、通常の自転車構造であ って、ハンドル軸からの半径を大きくできず、手を同じ方向にしてハンドルを握 り締めることはできない。サドルも背当て式のサドルシ−トであるが、サドルの 幅も狭くて横方向への配慮がなく、とりあえず座席に腰掛るというリハビリ初期 の動作ができない。
【0005】 以上のことから、本考案は、障害者用の自転車によって、脳梗塞等で半身に麻 痺等の後遺症からのリハビリに、高齢者や病弱者の外出訓練等において、手、足 、敏捷性等の機能回復を得るためと、比較的回復したときの独自の力による行動 範囲の拡大を目的にしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案では、後部の後輪を2輪にした3輪自転 車であって、座席を後輪の後輪軸に適宜に載架して、比較的幅広で横方向にも安 定した座席を有する障害者用自転車で、前記座席に、背もたれ、肘掛等を付設す るとよい。
【0007】 また、上記座席に障害者が腰掛て、後輪に装着した外輪を用いて、自転車のペ タルとともに前後進の駆動制御力を手動にて直接得られるようにした障害者用自 転車。
【0008】 また、上記座席に腰掛た障害者が、座席の前面に沿って配設されたハンドルの 握り部に、両手を同方向に向けて掴むことのできる障害者用自転車のハンドル。
【0009】 また、上記握り部の座席側最寄り位置を、ペタルを有するクランク軸の真上に 位置させるとよい。
【0010】 また、上記握り部と支持部との分割構造にした障害者用自転車のハンドル。
【0011】 また、ハンドルで囲まれた内側にバスケットを掛けて載置し、さらに、ブレ− キ等のレバ−装置をハンドルの適宜位置に着脱自在に装着できるようにした 。
【0012】
【作用】
上記のような障害者用自転車は、障害者がハンドルの握り部を掴み、座席の前 側に進み出て、フレ−ムやチエンのケ−スをまたぎ、座席に腰掛ければよい。こ の場合、座席に肘掛が付設されていれば、もう片方の手で肘掛を合わせて掴かめ ば、より安全である。また、障害者がフレ−ムおよびチエンケ−スをまたぐとき 、ペタルを上下方向に合せておき、ハンドルの握り部の座席側最寄り位置がペタ ルのクランク軸真上より座席側に張り出さない構造となっていて、座席とハンド ルとの間で、体の前進が容易である。 さらに、座席に腰掛た障害者は、先ずハンドルの握り部に両手を置き、同じ方 向にして握り部をつかめば、ハンドルの掴みは容易となる。そして、片方の足か らペタルに乗せ、最初は、前進のためのペタル踏みではなく、反対方向へのペタ ルの空踏みでよい。次ぎに、ゆっくりと前進のためのペタル踏みをすれば車体は 前進する。
【0013】 また、前進をはじめた車体は、停車すべき操作として、ブレ−キのレバ−装置 を操作すればよい。このとき、レバ−装置の位置はあらかじめ、障害者のきき手 に合わせて、ハンドル上の最適位置に移動し、装着しておけば、レバ−装置の操 作がより確実になる。
【0014】 また、前進した障害者用自転車は、通常の自転車のように前進のみ可能である が、後輪に外輪を装着している場合は、障害者のきき手で、車椅子の操作と同様 に、手で外輪を駆動して障害者用自転車を後退または前進させ、もう片方の手で ハンドルを操作すれば、障害者は障害者用自転車から降りることなく、容易に前 後進の細かい操作ができる。
【0015】 このように、障害者の能力に応じた乗車方法をとることとなり、障害者用自転 車による走行に親しむと、少し遠方に行きたくなり、所持品も必要になってくる から、ハンドルの内側に掛け止めしたバスケットに物品を収納し、必要なとき、 腰掛た状態で、バスケットから必要な物を取り出せばよい。
【0016】 また、ハンドルは、全体として平面視において、開口部のない方が使用勝手が 良いのであるが、生産する場合、コスト高にならざるをえない。そこで、握り部 と支持部とに分割し、握り部を支持部に着脱自在に装着できるようにして 、製 作も容易で、障害者が健康になって、握り部を必要としなくなれば、取り外して 通常の棒ハンドルとしても使用できる。
【0017】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、図1、図2において、Aは障害者 用自転車の車体で、その後部1は、車台11の上に座席12を載置固定し、車台 11の下端両側の支持金13に軸装した後輪軸14、14に比較的小径の後輪1 5、15を装着して、座席12を載架している。座席12はスポンジ等の弾性体 を整形したものをレザ−等で被覆して車台11の略全幅に渡って載置し、その後 側の車台11に背もたれ16を起立状に取付けている。後輪15、15は、前記 座席12の横幅の内側にあって、座席12に腰掛た障害者B(図3、図5に図示 )が直接触れることはない。この場合、座席12を、左右に回転、固定自在にし おけば、障害者Bはより容易に乗り降りができる。 車体Aの前部2は、フレ−ム3前端のヘッドパイプ31に軸支したハンドル2 1のハンドルポスト22と、下方に向けてホ−ク23を配設し、ホ−ク23先端 に軸装した前輪軸24に比較的小径の前輪25を回転自在に装着している 。ハ ンドル21はパイプで形成し、ハンドルポスト22の上端に支持部21aの中心 を固定し、該支持部21aは上面視において両側方に張り出し、両端部は前記座 席12方向に湾曲してなり、先端にソケット21b,21bが装着され、該ソケ ット21b,21bに握り部21cの両端部が着脱自在に装着されている。また 、握り部21cの主要部分は上面視で、座席12の前面に略沿った方向に配設さ れている。 車体Aのフレ−ム3は前端に前述ヘッドパイプ31、後端に車台11が接続し ており、フレ−ム3の略中央に駆動部4のペタル41、41、クランク42 、 42及びスプロケット43等をクランク軸44で軸支し、後輪軸14のスプロケ ット45を駆動するようスプロケット46及びチエン47、48で連動連結して なり、49はチエンケ−スである。 なお、実施例で、スプロケット43、45、46及びチエン47、48をギア −とタイミングベルトに、または、ベベルギア−とシャフトに変更することもで きる。
【0018】 図3、図4における車体Aは、後部1の後輪15、15が比較的中径の車輪で 、車台11の両側方に張り出しており、座席12の両側に肘掛17、17を装着 してなり、座席12の上面18の高さ位置hを、座席12に腰掛る障害者Bの足 が確実に接地している状態で、膝から下の長さmとに略合わせた状態にしている 。この場合、座席12の高さ調節を、上下移動固定自在の構造にして 、障害者 Bの体の大きさに応じておこなえば、より確実である。 車体Aの前部2は、そのハンドル2部において、上面視で、ハンドルポスト2 2にに固定した支持部21aと、握り部21cとを一体に形成し、握り部21c の座席12側最寄り部分をハンドルポスト22を中心にした半径Rの円弧状に湾 曲させた形状にし、さらに、握り部21cの座席側最寄り部分はフレ−ム3の略 中央のクランク軸44の真上方向か、または、その近傍位置としている。また、 前部2のホ−ク23下端の前輪軸24に軸支されている前輪25の径は前記後輪 15、15と同じ中径にしている。 フレ−ム3の駆動部4は、ペタル41、41側のスプロケット43と後輪軸1 4のスプロケット45とをチエン48にて直接駆動する方式をとっている。
【0019】 また、図5、図6の車体Aの後部1は、後輪15、15を比較的大径なものに し、該後輪15、15が肘掛17、17付座席12の側方に張り出す形式となっ ており、後輪15、15の外側方に後輪15、15を手で駆動制御できる外輪1 5a,15aを装着している。 また、前部2は、前輪25の径を比較的小径なものを装着することによって 、ハンドル21の位置を全体として、座席12側へ寄せることができ、ハンドル 21の握り部21cの座席12最寄り部分のクランク軸44上方位置設定と相ま って、ハンドル21の前後長さを短くすることができる。 従って、座席12に着座した障害者Bは、足でペタル41、41を踏みながら 、、片方の手で、後輪15、15の外輪15a,15aを駆動し、もう一方の手 でハンドル21を操作できるのである。もちろん、この場合の障害者Bは機能回 復がかなり進んでいなければならない。
【0020】 さらに、図7、図8は、車体Aの前部2において、ハンドル21内側にバスケ ット5をハンドル21のパイプに掛け止め固定したもので、バスケット5の上端 外縁に数個の掛け具51、……を装備して、パイプに固定するのである。 また、ハンドル21のパイプの外径を全体として同径の丸形に形成すると、該 パイプに着脱自在に装着するブレ−キ等のレバ−装置21d,21dをハンドル 21の適宜位置に移動して、装着可能である。
【0021】
【考案の効果】
本考案は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような 効果を奏する。
【0022】 車体Aを後輪15、15と前輪25との3輪型の障害者用自転車とし、この障 害者用自転車の座席12を前記後輪15、15の後輪軸14、14に適宜載架し た構造であるから、障害者Bが座席12に腰掛ると、座席12両側に後輪15、 15が位置して、左右の安定が良く、座席12も、従来のようにサドル形式でな いから、横幅、縦の長さとも充分にとることができ、障害者、高齢者 、病弱者 のための座席12として有効である。
【0023】 また、車体Aの座席12を後輪15と後輪15との間に位置させて、後輪軸1 4、14に適宜載架したから、座席12の両側方に後輪15、15が位置して、 左右方向の安定性はより向上し、車体Aの走行時に路面の凹凸の影響を後輪15 、15間の広がりがあるだけ受けにくく、障害者のための座席12配置に適して いる。
【0024】 さらに、車体Aの座席12上面18の高さhと、障害者Bが前記座席12に着 座したとき、障害者Bの足が着実に着地できる膝から下の長さmとを略等しくし たから、後遺症のある障害者の初期のリハビリ段階から、座席12に着座でき、 機能回復の促進に役立つ。そして、片足を着地しておきながら、もう一方の足を ペタル41にのせるなど、次ぎの訓練への引継ぎが容易である。
【0025】 また、車体Aの座席12後側に背もたれ16、両側に肘掛17、17を配設し たから、障害者Bが座席12に着座するため、座席12の前に進み出て、車体A のハンドル21と肘掛17の両方を掴むことによって、体の安定はより確実に得 られ、着座が容易になる。また、走行時も肘掛17、17によって、体のより確 実な安定が得られる。
【0026】 また、車体Aの背もたれ16、肘掛17、17付座席12の両側外側方に位置 する後輪15、15外側面に、前記後輪15、15の駆動制御用の外輪15a、 15aを装着したから、ペタル41、41踏みによる場合は、前進のみであって 、都合上後退をやむなしとしたとき、片方の手で外輪15a、15aを後退方向 に駆動し、もう一方の手でハンドル21操作をすると、障害者Bは乗車した状態 で車体Aの後退を含めた進路変更を容易におこなうことができる。この点でも障 害者Bの度々の乗り降りの苦痛から解放される。
【0027】 また、車体Aのハンドル21をパイプで形成し、上面視で該ハンドル21のハ ンドルポスト22位置両側から座席12方向に湾曲して、座席12の前面に略沿 って握り部21cを配設したから、障害者Bが着座、立上りのために、握り部2 1cのどの位置でも掴むことができ、乗り降りに安全である。また、着座、走行 時には、座席12の前に握り部21cが確実に存在するため、握り部21cに両 手を同じ方向にして握り部21cを握り締めると、麻痺している側の手をきき手 で助けながら、ハンドル21操作ができるため、リハビリ効果と走行の安全のた めによい。
【0028】 また、車体Aのハンドル21の握り部21cを、ハンドル21の支持軸である ハンドルポスト22を略中心にした、円弧状に湾曲させたから、障害者Bが車体 Aへ乗り降りする場合、ハンドル21の握り部21cを掴むと、ハンドル22は 左右に振れるが、握り部21cが支持軸を中心にした円弧であるため、握り部2 1cがハンドル21の振れにもかかわらず、握り部21cが座席12側に接近す ることがなく安全である。また、運転中もハンドル21の左右の操作で、握り部 21cが座席12に対して、一定であり、運転が楽で、安全である。
【0029】 また、車体Aのハンドル21を握り部21cと、支持部21aとに形成し、握 り部21c側を支持部21a側へ着脱自在に装着できる分割構造にしたから 、 パイプ材等による加工が容易で、コスト低減に役立つ。また、握り部21cを支 持部21aから外すと、ハンドル21は通常の棒ハンドルとなって、障害者Bの 健康が回復したときには、比較的高速で走行できるのである。
【0030】 また、車体Aのハンドル21をパイプで形成し、該ハンドル21で囲まれた内 側に、物品を収納するバスケット5を位置させ、該バスケット5の掛け具51… …を前記ハンドル21に掛けて、バスケット5を固定したから、乗車中の障害者 Bは、着座の状態で、車体Aから降りることなく、バスケット5から物品を取り 出すことができる。また、バスケット5はハンドル21で周りを取り囲まれてい るため、物品を安全に収納できる。
【0031】 また、車体Aのハンドル21をパイプで形成し、該ハンドル21の外径を同径 の丸形に形成し、該ハンドル21の外形に装着しているブレ−キ等のレバ−装置 21d、21dを、ハンドル21の最適位置に着脱自在に装着したから、障害者 Bの障害の程度に応じてレバ−装置21d、21dの位置と方向を任意に決めら れて、ハンドル21操作の安全をはかることができる。
【提出日】平成8年6月12日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、障害者用自転車に関するものある。
【0002】
【従来の技術】
従来、障害者が独力の力をもって、独自走行できる軽車両としての乗り物は、 車椅子のような形式のもので、車輪の外輪を手で駆動して走行するもので、ハン ドル、ペタル等を利用して手足の機能も引き出しながら走行できるものはなかっ たのである。 比較的高齢者が利用するものとして、従来の3輪自転車(特開平3−8268 9号公報および、同公報第13図参照)がある。また、4輪自転車(実用新案登 録公報第3007093号公報参照)等もある。さらに、部分的な解決策として 、円形ハンドル、サドルシート(実開平1−112188号公報参照)等がある 。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の、3輪自転車の場合、後輪が1輪の場合と2輪の場合が存在しているが 、そのいずれも、座席がサドル形式であって、幅が狭く座席にゆったり腰掛ける 構造でなく、このサドルも立てパイプに差し込む形式で、左右方向に安定が悪く 、健常者向けであり、ハンドルも棒ハンドルで、障害者がハンドルを掴み、体を 支える助けにはならない。さらに、サドル、ハンドル、ペタル等の位置関係が、 リハビリを目的として、ゆっくりした動きを目ざすものでなく、比較的高速走行 に向いている。 また、4輪自転車の場合、前述同様、サドル、ハンドル、ペタルも障害者向け の構造ではない。
【0004】 さらに、部分的解決策としての、円形ハンドルの場合、通常の自転車構造であ って、ハンドル軸からの半径を大きくできず、手を同じ方向にしてハンドルを握 り締めることはできない。サドルも背当て式のサドルシートであるが、サドルの 幅も狭くて横方向への配慮がなく、とりあえず座席に腰掛るというリハビリ初期 の動作ができない。
【0005】 以上のことから、本考案は、障害者用の自転車によって、脳梗塞等で半身に麻 ひ等の後遺症からのリハビリに、高齢者や病弱者の外出訓練等において、手、足 、敏捷性等の機能回復を得るためと、比較的回復したときの独自の力による行動 範囲の拡大を目的にしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案では、後部の後輪を2輪にした3輪自転 車であって、座席を後輪の後輪軸に適宜に載架して、比較的幅広で横方向にも安 定した座席を有する障害者用自転車で、前記座席に、背もたれ、肘掛等を付設す るとよい。
【0007】 また、上記後輪の外径に対し、前輪の外径を後輪の外径に比較して小径に形成 し、配装した障害者用自転車。
【0008】 また、上記座席に障害者が腰掛て、後輪に装着した外輪を用いて、自転車のペ タルとともに前後進の駆動制御力を手動にて直接得られるようにした障害者用自 転車。
【0009】 また、上記座席に腰掛た障害者が、座席の前面に沿って配設されたハンドルの 握り部に、両手を同方向に向けて掴むことのできる障害者用自転車のハンドル。
【0010】 また、上記握り部の座席側最寄り位置を、ペタルを有するクランク軸の真上に 位置させるとよい。
【0011】 また、上記握り部と支持部との分割構造にした障害者用自転車のハンドル。
【0012】 また、ハンドルで囲まれた内側にバスケットを掛けて載置し、さらに、ブレー キ等のレバー装置をハンドルの適宜位置に着脱自在に装着できるようにした
【0013】
【作用】
上記のような障害者用自転車は、障害者がハンドルの握り部を掴み、座席の前 側に進み出て、フレームやチエンのケースをまたぎ、座席に腰掛ければよい。こ の場合、座席に肘掛が付設されていれば、もう片方の手で肘掛を合わせて掴かめ ば、より安全である。また、障害者がフレームおよびチエンケースをまたぐとき 、ペタルを上下方向に合せておき、ハンドルの握り部の座席側最寄り位置がペタ ルのクランク軸真上より座席側に張り出さない構造となっていて、座席とハンド ルとの間で、体の前進が容易である。
【0014】 さらに、座席に腰掛た障害者は、先ずハンドルの握り部に両手を置き、同じ方 向にして握り部をつかめば、ハンドルの掴みは容易となる。そして、片方の足か らペタルに乗せ、最初は、前進のためのペタル踏みではなく、反対方向へのペタ ルの空踏みでよい。次ぎに、ゆっくりと前進のためのペタル踏みをすれば車体は 前進する。
【0015】 また、前進をはじめた車体は、停車すべき操作として、ブレーキのレバー装置 を操作すればよい。このとき、レバー装置の位置はあらかじめ、障害者のきき手 に合わせて、ハンドル上の最適位置に移動し、装着しておけば、レバー装置の操 作がより確実になる。
【0016】 また、前進した障害者用自転車は、通常の自転車のように前進のみ可能である が、後輪に外輪を装着している場合は、障害者のきき手で、車椅子の操作と同じ 要領で、手で外輪を駆動して障害者用自転車を後退または前進させ、もう片方の 手でハンドルを操作すれば、障害者は障害者用自転車から降りることなく、容易 に前後進の細かい操作ができる。
【0017】 このように、障害者の能力に応じた乗車方法をとることとなり、低速走行が基 本であって、ハンドル操作も前輪が後輪に比較して、小径だと操向のための小回 りが容易となり、乗車走行が楽しみになる。
【0018】 さらに、障害者用自転車による走行に親しむと、少し遠方に行きたくなり、所 持品も必要になってくるから、ハンドルの内側に掛け止めしたバスケットに物品 を収納し、必要なとき、腰掛た状態で、バスケットから必要な物を取り出せばよ い。
【0019】 また、ハンドルは、全体として平面視において、開口部のない方が使用勝手が 良いのであるが、生産する場合、コスト高にならざるをえない。そこで、握り部 と支持部とに分割し、握り部を支持部に着脱自在に装着できるようにして、製作 も容易で、障害者が健康になって、握り部を必要としなくなれば、取り外して通 常の棒ハンドルとしても使用できる。
【0020】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、図1、図2において、Aは障害者 用自転車の車体で、その後部1は、車台11の上に座席12を載置固定し、車台 11の下端両側の支持金13に軸装した後輪軸14、14に比較的小径の後輪1 5、15を装着して、座席12を載架している。座席12はスポンジ等の弾性体 を整形したものをビニールレザー等で被覆して車台11の略全幅に渡って載置し 、その後側の車台11に背もたれ16を起立状に取付けている。後輪15、15 は、前記座席12の横幅の内側にあって、座席12に腰掛た障害者B(図3、図 5に図示)が直接触れることはない。この場合、座席12を、左右に回転、固定 自在にしておけば、障害者Bはより容易に乗り降りができる。
【0021】 また、車体Aの前部2は、フレーム3前端のヘッドパイプ31に軸支したハン ドル21のハンドルポスト22と、下方に向けてホーク23を配設し、ホーク2 3先端に軸装した前輪軸24に比較的小径の前輪25を回転自在に装着している 。ハンドル21はパイプで形成し、ハンドルポスト22の上端に支持部21aの 中心を固定し、該支持部21aは上面視において両側方に張り出し、両端部は前 記座席12方向に湾曲してなり、先端にソケット21b.21bが装着され、該 ソケット21b,21bに握り部21cの両端部が着脱自在に装着されている。 また、握り部21cの主要部分は上面視で、座席12の前面に略沿った方向に配 設されている。
【0022】 また、車体Aのフレーム3は前端に前述ヘッドパイプ31、後端に車台11が 接続しており、フレーム3の略中央に駆動部4のペタル41、41、クランク4 2、42及びスプロケット43等をクランク軸44で軸支し、後輪軸14のスプ ロケット45を駆動するようスプロケット46及びチエン47、48で連動連結 してなり、49はチエンケースである。 なお、実施例で、スプロケット43、45、46及びチエン47、48をギア ーとタイミングベルトに、または、ベベルギアーとシャフトに変更することもで きる。
【0023】 図3、図4における車体Aは、後部1の後輪15、15が比較的中径の車輪で 、車台11の両側方に張り出しており、座席12の両側に肘掛17、17を装着 してなり、座席12の上面18の高さ位置hを、座席12に腰掛る障害者Bの足 が確実に接地している状態で、膝から下の長さmとに略合わせた状態にしている 。この場合、座席12の高さ調節を、上下移動固定自在の構造にして、障害者B の体の大きさに応じておこなえば、より確実である。
【0024】 また、車体Aの前部2は、そのハンドル2部において、上面視で、ハンドルポ スト22にに固定した支持部21aと、握り部21cとを一体に形成し、握り部 21cの座席12側最寄り部分をハンドルボスト22を中心にした半径Rの円弧 状に湾曲させた形状にし、さらに、握り部21cの座席側最寄り部分はフレーム 3の略中央のクランク軸44の真上方向か、または、その真上近傍位置としてい る。また、前部2のホーク23下端の前輪軸24に軸支されている前輪25の外 径は、前記後輪15、15の外径と同じ中径にしている。 フレーム3の駆動部4は、ペタル41、41側のスプロケット43と後輪軸1 4のスプロケット45とをチエン48にて直接駆動する方式をとっている。
【0025】 また、図5、図6の車体Aの後部1は、後輪15、15の外径を比較的大径な ものにし、該後輪15、15が肘掛17、17付座席12の側方に張り出す形式 となっており、後輪15、15の外側方に後輪15、15を手で駆動制御できる 外輪15a,15aを装着している。
【0026】 また、前部2は、前輪25の外径を後輪15、15に比較して小径なものを装 着することによって、ハンドル21の位置を全体として、座席12側へ寄せるこ とができ、ハンドル21の握り部21cの座席12最寄り部分のクランク軸44 上方位置設定と相まって、ハンドル21の前後長さを短くすることができる。 従って、座席12に着座した障害者Bは、足でペタル41、41を踏みながら 、片方の手で、後輪15、15の外輪15a,15aを駆動し、もう一方の手で ハンドル21を操作できるのである。もちろん、この場合の障害者Bは機能回復 がかなり進んでいなければならない。
【0027】 さらに、図7、図8は、車体Aの前部2において、ハンドル21内側にバスケ ット5をハンドル21のパイプに掛け止め固定したもので、バスケット5の上端 外縁に数個の掛け具51、……を装備して、パイプに固定するのである。 また、ハンドル21のパイプの外径を全体として同径の丸形に形成すると、該 パイプに着脱自在に装着するブレーキ等のレバー装置21d,21dをハンドル 21の適宜位置に移動して、装着可能である。
【0028】
【考案の効果】
本考案は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような 効果を奏する。
【0029】 車体Aを後輪15、15と前輪25との3輪型の障害者用自転車とし、この障 害者用自転車の座席12を前記後輪15、15の後輪軸14、14に適宜載架し た構造であるから、障害者Bが座席12に腰掛ると、座席12両側に後輪15、 15が位置して、左右の安定が良く、座席12も、従来のようにサドル形式でな く、横幅、縦の長さとも充分にとることができ、障害者、高齢者、病弱者のため の座席12として有効である。
【0030】 また、車体Aの座席12を後輪15と後輪15との間に位置させて、後輪軸1 4、14に適宜載架したから、座席12の両側方に後輪15、15が位置して、 左右方向の安定性はより向上し、車体Aの走行時に路面の凹凸の影響を後輪15 、15間の広がりがあるだけ受けにくく、障害者のための座席12配置に適して いる。
【0031】 さらに、車体Aの座席12上面18の高さhと、障害者Bが前記座席12に着 座したとき、障害者Bの足が着実に着地できる膝から下の長さmとを略等しくし たから、後遺症のある障害者の初期のリハビリ段階から、座席12に着座でき、 機能回復の促進に役立つ。そして、片足を着地しておきながら、もう一方の足を ペタル41にのせるなど、次ぎの訓練への引継ぎが容易である。
【0032】 また、車体Aの座席12後側に背もたれ16、両側に肘掛17、17を配設し たから、障害者Bが座席12に着座するため、座席12の前に進み出て、車体A のハンドル21と肘掛17の両方を掴むことによって、体の安定はより確実に得 られ、着座が容易になる。また、走行時も肘掛17、17によって、体のより確 実な安定が得られる。
【0033】 また、車体Aの背もたれ16、肘掛17、17付座席12の両側外側方に位置 する後輪15、15外側面に、前記後輪15、15の駆動制御用の外輪15a、 15aを装着したから、ペタル41、41踏みによる場合は、前進のみであって 、都合上後退をやむなしとしたとき、片方の手で外輪15a、15aを後退方向 に駆動し、もう一方の手でハンドル21操作をすると、障害者Bは乗車した状態 で車体Aの後退を含めた進路変更を容易におこなうことができる。この点でも障 害者Bの度々の乗り降りの苦痛から解放される。
【0034】 また、左右の後輪15、15の外径に対し、前輪25の外径を前記後輪15、 15の外径に比較して小径に形成して、配装したから、ハンドル21の位置を全 体として、座席12側へ寄せることができ、前輪25が小径であることと相まっ て、ハンドル操作が軽くなり、かつ、操向の小回りが可能で、スピードを必要と しない障害者にとって、操作が容易となるのである。 さらに、前述の配装で、ハンドル21の位置を全体として、座席12側へ接近 さることができ、それだけ、車体A全体を短くしたこととなって、車体Aの置場 等への収納状態を容易にし、かつ、軽量に製作できる等の利点となる。
【0035】 また、車体Aのハンドル21をパイプで形成し、上面視で該ハンドル21のハ ンドルポスト22位置両側から座席12方向に湾曲して、座席12の前面に略沿 って握り部21cを配設したから、障害者Bが着座、立上りのために、握り部2 1cのどの位置でも掴むことができ、乗り降りに安全である。また、着座、走行 時には、座席12の前に握り部21cが確実に存在するため、握り部21cに両 手を同じ方向にして握り部21cを握り締めると、麻ひしている側の手をきき手 で助けながら、ハンドル21操作ができるため、リハビリ効果と走行の安全のた めによい。
【0036】 また、車体Aのハンドル21の握り部21cを、ハンドル21の支持軸である ハンドルポスト22を略中心にした、円弧状に湾曲させたから、障害者Bが車体 Aへ乗り降りする場合、ハンドル21の握り部21cを掴むと、ハンドル22は 左右に振れるが、握り部21cが支持軸を中心にした円弧であるため、握り部2 1cがハンドル21の振れにもかかわらず、握り部21cが座席12側により接 近することなく安全である。また、運転中もハンドル21の左右の操作で、握り 部21cが座席12に対して、一定であり、運転が楽で、安全である。
【0037】 また、車体Aのハンドル21を握り部21cと、支持部21aとに形成し、握 り部21c側を支持部21a側へ着脱自在に装着できる分割構造にしたから、パ イプ材等による加工が容易で、コスト低減に役立つ。また、握り部21cを支持 部21aから外すと、ハンドル21は通常の棒ハンドルとなって、障害者Bの健 康が回復したときには、比較的高速で走行できるのである。
【0038】 また、車体Aのハンドル21をパイプで形成し、該ハンドル21で囲まれた内 側に、物品を収納するバスケット5を位置させ、該バスケット5の掛け具51… …を前記ハンドル21に掛けて、バスケット5を固定したから、乗車中の障害者 Bは、着座の状態で、車体Aから降りることなく、バスケット5から物品を取り 出すことができる。また、バスケット5はハンドル21で周りを取り囲まれてい るため、物品を安全に収納できる。
【0039】 また、車体Aのハンドル21をパイプで形成し、該ハンドル21の外径を同径 の丸形に形成し、該ハンドル21の外形に装着しているブレーキ等のレバー装置 21d、21dを、ハンドル21の最適位置に着脱自在に装着したから、障害者 Bの障害の程度に応じてレバー装置21d、21dの位置と方向を任意に決めら れて、ハンドル21操作の安全をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】障害者用自転車の全体側面図である。
【図2】図1の全体上面図である。
【図3】図1の応用例を示す全体側面図である。
【図4】図3の全体上面図である。
【図5】図3の応用例を示す全体側面図である。
【図6】図5の全体側面図である。
【図7】図3にバスケット5とレバ−装置21aを装着
した装着例図である。
【図8】図7の上面図である。
【符号の説明】
A 車体 h 上面の高
さ B 障害者 m 膝から下
の長さ 1 後部 22 ハンドル
ポスト 2 前部 23 ホ−ク 3 フレ−ム 24 前輪軸 4 駆動部 25 前輪 5 バスケット 31 ヘッドパ
イプ 12 座席 41 ペタル 14 後輪軸 42 クランク 15 後輪 43 スウプロ
ケット 15a 外輪 45 スウプロ
ケット 16 背もたれ 46 スウプロ
ケット 17 肘掛 44 クランク
軸 18 上面 47 チエン 21 ハンドル 48 チエン 21a 支持部 49 チエンケ
−ス 21c 握り部 5a 掛け具 21d レバ−装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月12日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 障害者用自転車
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】障害者用自転車の全体側面図である。
【図2】図1の全体上面図である。
【図3】図1の応用例を示す全体側面図である。
【図4】図3の全体上面図である。
【図5】図3の応用例を示す全体側面図である。
【図6】図5の全体側面図である。
【図7】図3にバスケット5とレバー装置21aを装着
した装着例図である。
【図8】図7の上面図である。
【符号の説明】 A 車体 h 上面の高
さ B 障害者 m 膝から下
の長さ 1 後部 22 ハンドル
ポスト 2 前部 23 ホーク 3 フレーム 24 前輪軸 4 駆動部 25 前輪 5 バスケット 31 ヘッドパ
イプ 12 座席 41 ペタル 14 後輪軸 42 クランク 15 後輪 43 スプロケ
ット 15a 外輪 45 スプロケ
ット 16 背もたれ 46 スプロケ
ット 17 肘掛 44 クランク
軸 18 上面 47 チエン 21 ハンドル 48 チエン 21a 支持部 49 チエンケ
ース 21c 握り部 5a 掛け具 21d レバー装置
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図1】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】

Claims (11)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体(A)の後部(1)左右に後輪(1
    5)(15)を、前部(2)に操向用のハンドル(2
    1)と前輪(25)とを配し、これらを連結したフレ−
    ム(3)と、該フレ−ム(3)の略中央に後輪(15)
    (15)を駆動するペタル(41)(41)、クランク
    (42)(42)及びスプロケット(45)等をクラン
    ク軸(44)で軸支し、後輪軸(14)(14)のスプ
    ロケット(45)へチエン(48)で連動連結してなる
    自転車において、前記後部(1)左右の後輪軸(14)
    (14)に座席(12)を適宜載架してなる障害者用自
    転車。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の座席(12)の位置を、
    後輪(15)と後輪(15)との間に位置させて、後輪
    軸(14)(14)に適宜載架してなる障害者用自転
    車。
  3. 【請求項3】 請求項1、2のいずれか1項記載の座席
    (12)上面(18)の高さ(h)を、障害者(B)が
    座席(12)に着座し、該障害者(B)の足が地面に確
    実に着地できる膝から下の長さ(m)に略等しくした障
    害者用自転車。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、3のいずれか1項記載の
    座席(12)の後側に背もたれ(16)、両側に肘掛
    (17)(17)等を配設してなる障害者用自転車。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の肘掛(17)(17)の
    両側外方に位置する後輪(15)(15)外側面に、前
    記後輪(15)(15)の駆動制御用の外輪(15a)
    (15a)を装着してなる障害者用自転車。
  6. 【請求項6】 車体の(A)後部(1)左右に後輪(1
    5)(15)を、前部(2)に操向用のハンドル(2
    1)と前輪(25)とを配し、これらを連結したフレ−
    ム(3)と、該フレ−ム(3)の略中央に後輪(15)
    (15)を駆動するペタル(41)(41)、クランク
    (42)(42)及びスプロケット(43)等をクラン
    ク軸(44)で軸支し、後輪軸(14)(14)のスプ
    ロケット(45)へチエン(48)で連動連結してなる
    自転車において、前記ハンドル(21)をパイプで形成
    し、上面視で該ハンドル(21)のハンドルポスト(2
    2)位置両側から座席(12)方向に湾曲して、座席
    (12)の前面に略沿って握り部(21c)を配設した
    障害者用自転車のハンドル。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のハンドル(21)の握り
    部(21c)を、ハンドル(21)の支持軸であるハン
    ドルポスト(22)を略中心にした、円弧状に湾曲させ
    てなる障害者用自転車のハンドル。
  8. 【請求項8】 請求項6、7のいずれか1項記載のハン
    ドル(21)握り部(21c)の座席(12)側最寄り
    位置を、ペタル(41)(41)とクランク(42)
    (42)の支持軸であるクランク軸(44)の真上、ま
    たは、その近傍に位置させてなる障害者用自転車のハン
    ドル。
  9. 【請求項9】 請求項6、7、8のいずれか1項記載の
    ハンドル(21)を握り部(21c)と、支持部(21
    a)とに形成し、握り部(21c)側を支持部(21
    a)側へ着脱自在に装着できる分割構造にした障害者用
    自転車のハンドル。
  10. 【請求項10】 請求項6、7、8、9のいずれか1項
    記載のパイプで形成するハンドル(21)で囲まれた内
    側に、物品を収納するバスケット(5)を位置させ、該
    バスケット(5)の掛け具(51)……を前記ハンドル
    (21)に掛けて、バスケット(5)を固定してなる障
    害者自転車のハンドル。
  11. 【請求項11】 請求項6、7、8、9のいずれか1項
    記載のパイプで形成するハンドル(21)の外径を同径
    の丸型に形成し、該ハンドル(21)の外形に装着して
    いるブレ−キ等のレバ−装置(21d)(21d)を、
    ハンドル(21)の最適位置に着脱自在に装着してなる
    障害者用自転車のハンドル。
JP1996000849U 1996-02-22 1996-02-22 障害者用自転車 Expired - Lifetime JP3031503U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996000849U JP3031503U (ja) 1996-02-22 1996-02-22 障害者用自転車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996000849U JP3031503U (ja) 1996-02-22 1996-02-22 障害者用自転車

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3031503U true JP3031503U (ja) 1996-11-29

Family

ID=43166450

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1996000849U Expired - Lifetime JP3031503U (ja) 1996-02-22 1996-02-22 障害者用自転車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3031503U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6352274B1 (en) Occupant propelled land vehicle
US4152005A (en) Tricycle for handicapped individuals
US10143604B2 (en) Motor vehicle with wheelchair caddy
CN101927811A (zh) 人力行走装置
CN103448851B (zh) 手驱动脚控制两轮自行车
CN103204217A (zh) 手驱动脚控制三轮代步器
JP5267781B2 (ja) ステッキハンドル自転車
JPH09226656A (ja) 障害者用自転車
TW201607831A (zh) 踏步車
JP3395007B2 (ja) 自走車
JP5459889B1 (ja) 歩行機具
JP3118971U (ja) 歩行補助用三輪車
JPH04502742A (ja) 大腿部の力を利用したペダル駆動構造
JP3031503U (ja) 障害者用自転車
US8714593B2 (en) Human powered vehicle with unpowered wheels
JP3169458U (ja) 手漕ぎ式自転車
JP3122503U (ja) リハビリテーション用車椅子
JP6635435B2 (ja) 車椅子
CN103950501B (zh) 手驱动前轮脚控制前轮代步器
JP3544071B2 (ja) 起立姿勢で運転可能な電動走行車
KR100710485B1 (ko) 운동 자전거
JP2003010256A (ja) 上下動するサドルを装着した開脚三輪歩行車。
JP4189509B2 (ja) 電動歩行補助車
KR20150102278A (ko) 재활훈련이 가능한 휠체어 결합 자전거
JP3209200U (ja) 前輪駆動の三輪車