JPH09143384A - モノアゾ化合物およびそれを用いて繊維材料を染色または捺染する方法 - Google Patents

モノアゾ化合物およびそれを用いて繊維材料を染色または捺染する方法

Info

Publication number
JPH09143384A
JPH09143384A JP30616095A JP30616095A JPH09143384A JP H09143384 A JPH09143384 A JP H09143384A JP 30616095 A JP30616095 A JP 30616095A JP 30616095 A JP30616095 A JP 30616095A JP H09143384 A JPH09143384 A JP H09143384A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
salt
hydrogen atom
general formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30616095A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoji Mikami
智司 三上
Satoshi Niitome
訓 新留
Yasuyoshi Ueda
泰嘉 植田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP30616095A priority Critical patent/JPH09143384A/ja
Priority to DE1996148757 priority patent/DE19648757A1/de
Priority to GB9624458A priority patent/GB2307481B/en
Publication of JPH09143384A publication Critical patent/JPH09143384A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B62/00Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves
    • C09B62/44Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves with the reactive group not directly attached to a heterocyclic ring
    • C09B62/503Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves with the reactive group not directly attached to a heterocyclic ring the reactive group being an esterified or non-esterified hydroxyalkyl sulfonyl or mercaptoalkyl sulfonyl group, a quaternised or non-quaternised aminoalkyl sulfonyl group, a heterylmercapto alkyl sulfonyl group, a vinyl sulfonyl or a substituted vinyl sulfonyl group, or a thiophene-dioxide group
    • C09B62/507Azo dyes
    • C09B62/51Monoazo dyes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Coloring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒドロキシ基または/およびアミド基を含有
する有機材料を黄色に染色または捺染するに有用な反応
染料であって、濃色での染色において高い固着性を有す
るモノアゾ化合物を提供する。 【解決手段】下記一般式(1)で示されるモノアゾ化合
物およびそれを用いる染色または捺染法。 一般式(1) 【化1】 〔式中、Rは水素原子他、Dは少なくとも1つのスルホ
基を有し、さらに非繊維反応基で置換されていてもよい
フェニルまたは非繊維反応基で置換されていてもよいナ
フチル基、Aは置換されていてもよいフェニレンまたは
置換されていていてもよいナフチレン基、Xは芳香族、
脂肪族、脂環式、環状または無置換アミノを表わし、Y
は脂肪族アミン系の連結基を表わし、SO2 Zはビニル
スルホン系の反応基を表わす。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は繊維反応性のモノア
ゾ化合物に関し、通常染色および捺染プロセスにおいて
繊維反応性の黄色原料として、ヒドロキシ基または/お
よびアミド基を含有する有機基材、特にセルロース繊
維、天然または合成ポリアミド繊維、ポリウレタン繊維
あるいは皮革等、さらにそれらの混紡繊維に用いるのに
適する。
【0002】
【従来の技術】脂肪族ビニルスルホン系反応基を有する
モノアゾ化合物は、特開昭58-65759号公報、特公昭60-1
7457号公報等に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これまで、黄色染料と
して種々の反応染料が繊維材料等の染色および捺染の分
野に多く使用されている。しかし、現在の技術水準は、
染色性に関する高い要求水準ならびに染色物の堅牢性に
関する要求の高度化の点から満足すべきものとは言えな
い。なかでもビルドアップ性に優れることの重要性は、
染色方法の経済性に対する要求レベルがますます高くな
っている今日、極めて重要な要素である。すなわち、濃
色での染色において、染色排水の着色負荷軽減等から染
料の高固着化が課題とされている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、濃色での
染色においいて、高い固着性、すなわちビルドアップ性
に優れた性能を有する新規な黄色染色となる繊維反応性
の化合物を見い出すべく鋭意検討した結果、ある種のモ
ノアゾ化合物が優れた性能を有することを見い出し、本
発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、下記一
般式(I)
【0005】
【化7】
【0006】〔式中、Rは水素原子または非繊維反応基
で置換されていてもよいC1 〜C4 アルキル基を表わ
し、Dは少なくとも1つのスルホ基を有し、さらに非繊
維反応基で置換されていてもよいフェニル基または非繊
維反応基で置換されていてもよいナフチル基を表わし、
Aは下記一般式(A1)または(A2)
【0007】
【化8】
【0008】(式中、R1 は水素原子、C1 〜C4 アル
キル基、C1 〜C4 アルキルオキシ基、ウレイド基、 -
NHCOR3 または -NHSO2 3 、ここにR3 は非
繊維反応基で置換されていてもよいC1 〜C4 アルキル
基、非繊維反応基で置換されていてもよいC2 〜C4
ルケニル基または非繊維反応基で置換されていてもよい
フェニル基であり、R2 は水素原子、C1 〜C4 アルキ
ル基、C1 〜C4 アルキルオキシ基またはスルホ基を表
わし、mは0または1を表わし、*印はアゾ基に接続す
る結合を意味する。)で示される基を表わし、Yは下記
一般式(Y1)、(Y2)または(Y3)
【0009】
【化9】
【0010】(式中、R4 は水素原子、非繊維反応基で
置換されていてもよいC1 〜C4 アルキル基または -W
1 −CH2 SO2 Zを表わし、R5 は水素原子または非
繊維反応基で置換されていてもよいC1 〜C4 アルキル
基を表わし、W1 は直鎖状または分枝状のC1 〜C5
ルキレン基を表わし、W2 およびW3 は互いに独立に直
鎖状または分枝状のC2 〜C6 アルキレン基を表わし、
Qは -O- または -NR 6 - を表わし、ここにR6 は水
素原子またはC1 〜C4 アルキル基であり、pは1〜6
の整数を表わし、**印は -SO2 Zへの結合を意味す
る。)で示される基を表わし、Zは -CH=CH2 また
は -CH2 CH2 1 (式中、Z1 は硫酸エステル、チ
オ硫酸エステル、リン酸エステルまたは酢酸エステルを
表わす。);Xは下記一般式(X1)または(X2)
【0011】
【化10】
【0012】(式中、R7 は水素原子または非繊維反応
基で置換されていてもよいC1 〜C6アルキル基を表わ
し、R8 は水素原子、非繊維反応基で置換されていても
よいC 1 〜C6 アルキル基、非繊維反応基で置換されて
いてもよいフェニル基、非繊維反応基で置換されていて
もよいナフチル基または非繊維反応基で置換されていて
もよいC5 〜C7 シクロアルキル基を表わし、nは1〜
3の整数を表わし、Eは-O- 、 -S- 、 -CH2 - 、
-SO- 、 -SO2 - または -NR9 - 、(ここに、R
9 は、水素原子またはC1 〜C4 アルキル基である)で
示される基を表わす。)で示されるモノアゾ化合物また
はその塩〔以下、本発明化合物と記す〕およびそれを用
いることヒドロキシ基または/およびアミド基を含有す
る有機機材を染色若しくは捺染する方法を提供する。以
下、本発明について詳細に説明する。
【0013】
【発明の実施の形態】一般式(I)においてR、R4
よびR5 において、C1 〜C4 アルキル基に置換する非
繊維反応基としては、ヒドロキシ基、シアノ基、アルキ
ルオキシ基、ハロゲン原子、カルバモイル基、カルボキ
シル基、アルキルオキシカルボニル基、アルキルカルボ
ニルオキシ基、スルホ基およびスルファモイル基があげ
られる。
【0014】R、R4 およびR5 が非繊維反応基で置換
されていてもよいC1 〜C4 アルキル基のとき、好まし
いものとしては例えば、メチル、エチル、n−プロピ
ル、 iso−プロピル、n−ブチル、 iso−ブチル、 sec
−ブチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロ
ピル、3−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシブチ
ル、3−ヒドロキシブチル、4−ヒドロキシブチル、2,
3−ジヒドロキシプロピル、3,4−ジヒドロキシブチ
ル、シアノメチル、2−シアノエチル、3−シアノプロ
ピル、メトキシメチル、エトキシメチル、2−メトキシ
エチル、2−エトキシエチル、3−メトキシプロピル、
3−エトキシプロピル、2−ヒドロシ−3−メトキシプ
ロピル、クロロメチル、ブロモメチル、2−クロロエチ
ル、2−ブロモエチル、3−クロロプロピル、3−ブロ
モプロピル、4−クロロブチル、4−ブロモブチル、カ
ルボキシメチル、2−カルボキシエチル、3−カルボキ
シプロピル、4−カルボキシブチル、1,2−ジカルボキ
シエチル、カルバモイルメチル、2−カルバモイルエチ
ル、3−カルバモイルプロピル、4−カルバモイルブチ
ル、メトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルメ
チル、2−メトキシカルボニルエチル、2−エトキシカ
ルボニルエチル、3−メトキシカルボニルプロピル、3
−エトキシカルボニルプロピル、4−メトキシカルボニ
ルブチル、4−エトキシカルボニルブチル、メチルカル
ボニルオキシメチル、エチルカルボニルオキシメチル、
2−メチルカルボニルオキシエチル、2−エチルカルボ
ニルオキシエチル、3−メチルカルボニルオキシプロピ
ル、3−エチルカルボニルオキシプロピル、4−メチル
カルボニルオキシブチル、4−エチルカルボニルオキシ
ブチル、スルホメチル、2−スルホエチル、3−スルホ
プロピル、4−スルホブチル、スルファモイルメチル、
2−スルファモイルエチル、3−スルファモイルプロピ
ル、4−スルファモイルブチル等をあげられる。
【0015】本発明において、Rは水素原子、メチルま
たはエチルである場合が好ましく、中でも水素原子が特
に好ましい。
【0016】一般式(I)において、Yが一般式(Y
1)である場合、W1 で表わされる直鎖状または分枝状
のアルキレン基は、好ましくはメチレン、エチレン、メ
チルメチレン、トリメチレンまたはテトラメチレンであ
り、特にメチレンまたはエチレンが好ましい。R4 とし
ては水素原子、メチル、エチルまたは一般式 −W1 −CH2 SO2 Z (式中、W1 およびZは前記と同じ意味を表する。)で
ある場合が好ましく、中でも水素原子が特に好ましい。
またR4 が水素原子である場合、W1 がメチレンまたは
エチレンである場合が特に好ましい。
【0017】Yが一般式(Y2)である場合、W2 およ
びW3 で表わされる直鎖状または分枝状のアルキレン基
は、好ましくはエチレン、トリメチレンまたはテトラメ
チレンである。R5 は特に水素原子が好ましい。Qは -
O- または -NH- である場合が好ましく、中でも -O
- が特に好ましい。また、Yが一般式(Y3)である場
合、pは2、3または4が好ましい。
【0018】一般式(I)において、Xが一般式(X
1)であり、R7 およびR8 が水素原子または非繊維反
応基で置換されていてもよいC1 〜C6 アルキルである
場合、R7 は水素原子、メチルまたはエチルが好まし
く、その時、R8 は水素原子またはC1 〜C4 アルキル
オキシ、スルホ、カルボキシ、ヒドロキシ、スルファー
ト、フェニル、シアノおよびクロロの群から選ばれる、
1または2個の置換基により置換されていてもよい直鎖
状または分枝状C1 〜C4 アルキルが好ましい。特に好
ましいR8 としては水素原子、メチル、エチル、n−プ
ロピル、 iso−プロピル、n−ブチル、 iso−ブチル、
sec−ブチル、ベンジル、β−ヒドロキシエチル、β−
スルホエチル、β−スルファートエチル、β−カルボキ
シエチル、β−クロロエチル、β−シアノエチル、γ−
カルボキシプロピル、γ−メトキシプロピル、γ−エト
キシプロピル等があげられる。
【0019】また、R8 で表される非繊維反応基で置換
されていてもいフェニル基としては、例えば、無置換で
あるかまたは、C1 〜C4 アルキル、C1 〜C4 アルキ
ルオキシ、スルホ、カルボキシ、クロロ及びブロモの群
から選ばれる、1または2個の置換基により置換されて
いてもよいフェニル基が好ましい。置換基としては、特
にメチル、エチル、メトキシ、クロロ、スルホまたはカ
ルボキシが好ましい。中でも特に好ましくは、フェニ
ル、2−、3−または4−スルホフェニル、2,4−また
は2,5−ジスルホフェニル、2−、3−または4−カル
ボキシフェニル、2−、3−または4−クロロフェニ
ル、2−、3−または4−メチルフェニル、2−、3−
または4−メトキシフェニル、2−カルボキシ−4−ま
たは5−スルホフェニル、2−スルホ−4−または5−
メチルフェニル、2−スルホ−4−または5−メトキシ
フェニル、2−メチル−4−または5−スルホフェニ
ル、2−メトキシ−4−または5−スルホフェニル等が
あげられる。
【0020】R8 が非繊維反応基で置換されていてもよ
いフェニル基である場合、R7 としては水素原子および
スルホ、カルボキシ、ヒドロキシ、クロロ、シアノによ
り置換されていてもよいC1 〜C2 アルキルが好まし
い。
【0021】R8 が非繊維反応基で置換されていてもよ
いナフチル基としては、例えば、無置換であるかまたは
1 〜C4 アルキル、C1 〜C4 アルキルオキシ、スル
ホ、カルボキシ、クロロおよびブロモの群から選ばれ
る、1、2または3個の置換基により置換されていても
よいナフチルが好ましい。中でも、特に好ましくは、2
−、3−、4−、5−、6−、7−または、8−スルホ
−1−ナフチル、1−、5−、6−、7−または、8−
スルホ−2−ナフチル、1,5−、3,6−、4.8−、5,7
−または6,8−ジスルホ−2−ナフチル、3,6,8または
4,6,8−トリスルホ−1−ナフチル、3,6,8または4,6,
8−トリスルホ−2−ナフチル等があげられる。
【0022】R8 がC5 〜C7 シクロアルキル基である
場合、またそこに置換してもよい非繊維反応基としては
例えば、C1 〜C4 アルキル等があげられる。
【0023】一般式(I)において、Xが一般式(X
2)である場合、nは1〜3の整数であり、Eは -O-
、 -S- 、 -CH2 - 、 -SO- 、 -SO2 - または
-NR9- であり、ここでR9 は前記と同じ意味を表す
る。中でも、nは2であり、Eは-O- 、 -CH2 - ま
たは -SO2 - であるのが好ましい。
【0024】一般式(I)において、Dで示される少な
くとも1つのスルホ基を有する非繊維反応基で置換され
ていてもよいフェニル基としては、C1 〜C4 アルキ
ル、C 1 〜C4 アルキルオキシ、カルボキシ、スルホ、
ハロゲノおよびニトロの群から選ばれる、1、2または
3個の置換基により置換されていてもよいフェニルがあ
げられる。中でも下記一般式(D1)
【0025】
【化11】
【0026】(式中、R10は水素原子、C1 〜C4 アル
キル基、C1 〜C4 アルキルオキシ基、ハロゲン原子ま
たはカルボキシル基、kは1または2を表わす。)が好
ましい。さらに、ここでR10が水素原子、メチル、メト
キシまたはカルボキシである場合が好ましい。
【0027】Dで示される少なくとも1つのスルホ基を
有する非繊維反応基で置換されていてもよいナフチル基
としては、1、2または3個のスルホ基により置換され
ていてもよいナフチル基が好ましい。中でも下記一般式
(D2)
【0028】
【化12】
【0029】(式中、qおよびrは互い独立に0または
1を表わし、但し、q+r≧1の整数である。)のもの
が特に好ましい。
【0030】一般式(I)においてAが一般式(A1)
であって、R1 としては、水素原子、メチル、メトキ
シ、ウレイドまたは、 -NHCOR3 (ここでR3 は、
前記と同じ意味を表する。)が好ましく、中でもメチ
ル、ウレイドまたは -NHCOR 3 (ここでR3 は、前
記と同じ意味を表する。)が好ましい。R3 としては、
スルホ、カルボキシ、ハロゲノのような置換基で置換さ
れていてもよいC1 〜C4アルキル、C1 〜C4 アルケ
ニル、またはスルホ、カルボキシ、メチルまたはハロゲ
ノのような置換基で置換されていてもよいフェニルがあ
げられる。
【0031】R2 としては、水素原子、メチルまたはメ
トキシが好ましく、中でも水素原子またはメトキシであ
る場合が好ましい。
【0032】本発明においては、下記一般式(II)
【0033】
【化13】
【0034】〔式中、tは2または3を表わし、q、
r、R1 、R2 、R7 、R8 およびZは前記と同じ意味
を表する。〕で示されるモノアゾ化合物またはその塩が
好ましい。
【0035】また、下記一般式(III)
【0036】
【化14】
【0037】〔式中、E、t、n、q、r、R1 、R2
およびZは前記と同じ意味を表する。〕で示されるモノ
アゾ化合物およびその塩も好ましい。
【0038】Z1 で示される基としては硫酸エステルが
好ましい。
【0039】Zとしては、 -CH=CH2 または -CH
2 CH2 OSO3 Hが好ましい。さらに、 -CH2 CH
2 OSO3 Hが好ましい。
【0040】本発明化合物は遊離酸の形でまたはその塩
の形で存在し、特にアルカリ金属塩およびアルカリ土類
金属塩、中でもソーダ塩、カリ塩、リチウム塩が好まし
い。
【0041】本発明化合物は、例えば、次のようにして
製造することができる。下記一般式(IV)
【0042】 〔式中、D、A、BおよびRは前記と同じ意味を表す
る。〕で示される化合物と下記一般式(V) H−Y−SO2 Z (V−1) H−Y−SO2 CH2 CH2 OH (V−2) 〔式中、YおよびZは前記と同じ意味を表する。〕で示
される化合物および下記一般式(VI) H−X (IV) 〔式中、Xは前記と同じ意味を表する。〕で示される化
合物を2,4,6−トリハロゲノ−s−トリアジンに任意の
順序でそれぞれ縮合させることにより製造することがで
きる。但し、一般式(V−2)で示される脂肪族アミン
を用いた場合は、その後の任意の段階でエステル化され
る。2,4,6−トリハロゲノ−s−トリアジンとの縮合反
応においてはその順序は特に制限されるものではなく、
また反応条件も特に制限されないが、一次的には温度−
10℃乃至40℃でpH2乃至9、二次的には温度0乃
至70℃でpH2乃至9、更に三次的には温度10乃至
100℃でpH2乃至7に調整しながら縮合させて一般
式(I)で示されるモノアゾ化合物またはその塩を得る
ことができる。
【0043】一般式(IV)で示される化合物は、公知の
方法によって合成される。例えば、下記一般式(VII) D−NH2 (VII) 〔式中、Dは前記と同じ意味を表する。〕で示される化
合物をジアゾ化し、下記一般式(VIII) 〔式中、Aは前記と同じ意味を表する。〕で示される化
合物とジアゾカップリングを行い、一般式(IV) の化合
物が得られる。
【0044】2,4,6−トリハロゲノ−s−トリアジンと
しては、塩化シアヌルとフッ化シアヌルが好ましい。
【0045】一般式 (VII)で示される化合物としては、
例えば、2−、3−または4−スルホアニリン、2,4−
または2,5−ジスルホアニリン、2−カルボキシ−4−
または5−スルホアニリン、2−スルホ−4−メトキシ
アニリン、2−スルホ−4−メチルアニリン、2−メト
キシ−4または5−スルホアニリン、2−メチル−4ま
たは5−スルホアニリン、2−スルホ−4−クロロ−5
−メチルアニリン、2−メチル−4−スルホ−5または
6−クロロアニリン、2−アミノナフタレン1,5−、3,
6−、4,8−、5,7−または6,8−ジスルホン酸、2−
アミノナフタレン−3,6,8または4,6,8−トリスルホン
酸等をあげることができる。中でも、2−、3−または
4−スルホアニリン、2,4−または2,5−ジスルホアニ
ン、2−アミノナフタレン−4,8−ジスルホン酸、2−
アミノナフタレン−6,8−ジスルホン酸、2−アミノナ
フタレン−3,6,8−または4,6,8−トリスルホン酸が好
ましい。
【0046】一般式(V111) で示される化合物として
は、例えば、1−アミノナフタレン−6−、7−または
8−スルホン酸、アニリン、o−トルイジン、m−トル
イジン、m−エチルアニリン、2,5−ジメチルアニリ
ン、2,5−ジエチルアニリン、o−メトキシアニリン、
o−エトキシアニリン、m−メトキシアニリン、m−エ
トキシアニリン、2,5−ジメトキシアニリン、2−メト
キシ−5−メチルアニリン、2−エトキシ−5−メチル
アニリン、m−ウレイドアニリン、m−アセチルアミノ
アニリン、m−プロピオニルアニリン、m−ブチリルア
ミノアニリン、2−メチル−5−アセチルアミノアニリ
ン、2−メトキシ−5−アセチルアミノアニリン、2−
エトキシ−5−アセチルアミノアニリン、3−スクシニ
ルアミノアニリン、3−マレイニルアミノアニリン、3
−ベンゾイルアミノアニリンまたはそれら化合物のアミ
ノ基(これはベンゼン環に結合した基)をN−メチル化
またはN−エチル化した化合物等をあげられる。
【0047】一般式(V−1)で示される化合物として
は、例えば、 H2 NC3 4 SO2 CH=CH22 NC2 4 SO2 2 4 OSO3 H H2 NC3 6 SO2 CH=CH22 NC3 6 SO2 2 4 OSO3 H H2 NC4 8 SO2 CH=CH22 NC4 8 SO2 2 4 OSO3 H HN(C2 4 SO2 CH=CH2 2 HN(C2 4 SO2 2 4 OSO3 H)2 2 NC2 4 NHC2 4 SO2 CH=CH22 NC2 4 NHC2 4 SO2 2 4 OSO3
【0048】
【化15】
【0049】H2 NC2 4 OC2 4 SO2 2 4
OSO3 H H2 NC2 4 OC2 4 SO2 CH=CH22 NC3 6 OC3 6 SO2 CH=CH22 NC2 4 OC3 6 SO2 2 4 OSO3 H 等があげられる。
【0050】一般式(V−2)で示される脂肪族アミン
としては、上記の一般式(V−1)で示される脂肪族ア
ミンの具体例において、 -CH2 =CH2 または -CH
2 CH2 OSO3 Hで示される基をそれぞれ、 -CH2
CH2 OHに変更した化合物があげられる。
【0051】一般式(VI) で示される化合物としては、
例えば次のようなものがあげられる。
【0052】アンモニア
【0053】1−アミノベンゼン、1−アミノ−2−、
−3−または−4−メチルベンゼン、1−アミノ−3,4
−または−3,5−ジメチルベンゼン、1−アミノ−2
−、−3−または−4−エチルベンゼン、1−アミノ−
2−、−3−または−4−メトキシベンゼン、1−アミ
ノ−2−、−3−または−4−エトキシベンゼン、1−
アミノ−2−、−3−または−4−クロロベンゼン、2
−、3−または4−アミノフェノール、1−アミノ−3
−または−4−アセチルアミノベンゼン、3−または4
−アミノ−フェニルメタンスルホン酸、2−、3−また
は4−アミノベンゼンスルホン酸、3−メチルアミノベ
ンゼンスルホン酸、3−エチルアミノベンゼンスルホン
酸、4−メチルアミノベンゼンスルホン酸、4−エチル
アミノゼンスルホン酸、5−または4−アミノベンゼン
−1,3−ジスルホン酸、2−アミノベンゼン−1,4−ジ
スルホン酸、4−アミノベンゼン−1,2−ジスルホン
酸、4−アミノ−5−メチルベンゼン−1,2−ジスルホ
ン酸、2−、3−または4−アミノ安息香酸、5−アミ
ノベンゼン1,3−ジカルボン酸、5−アミノ−2−ヒド
ロキシベンゼンスルホン酸、4−アミノ−2−ヒドロキ
シベンゼンスルホン酸、5−アミノ−2−エトキシベン
ゼンスルホン酸、N−メチルアミノベンゼン、N−エチ
ルアミノベンゼン、N−ヒドロシエチルアミノベンゼ
ン、N−シアノエチルアミノベンゼン、N−カルボキエ
チルアミノベンゼン、N−メチルアミノ−1−メチルベ
ンゼン、N−エチルアミノ−1−メチルベンゼン、N−
メチルアミン−1,2−または−3−カルボキシベンゼ
ン、N−メチルアミノ−1−,−2−または−3−スル
ホベンゼン、1−メチルアミノ−3−または−4−クロ
ロベンゼン、1−メチルアミノ−3−または−4−メチ
ルベンゼン、1−エチルアミノ−4−クロロベンゼン、
1−エチルアミノ−3−または−4−メチルベンゼン、
1−(2−ヒドロキシエチル)−アミノ−3−メチルベ
ンゼン、3−または4−メチルアミノ安息香酸、3−ま
たは4−メチルアミノベンゼンスルホン酸、4−アミノ
−3−カルボキシベンゼンスルホン酸、3−アミノ−4
−カルボキベンゼンスルホン酸、2−アミノ−4−メチ
ルベンゼンスルホン酸、2−アミノ−5−メチルベンゼ
ンスルホン酸、2−アミノ−4−メトキシベンゼンスル
ホン酸、2−アミノ−5−メトキシベンゼンスルホン
酸、3−アミノ−4−メトキシベンゼンスルホン酸、4
−アミノ−3−メトキシベンゼンスルホン酸、3−アミ
ノ−4−メチルベンゼンスルホン酸、4−アミノ−3−
メチルベンゼンスルホン酸のようなアニリン類
【0054】2−、3−、4−、5−、6−、7−また
は8−アミノナフタレン−1−スルホン酸、1−、4
−、5−、6−、7−または8−アミノナフタレン−2
−スルホン酸、7−エチルアミノナフタレン−2−スル
ホン酸、4−、5−、6−、7−または、8−アミノナ
フタレン−1,3−ジスルホン酸、2−、3−または、4
−アミノナフタレン−1,5−ジスルホン酸、3−、4
−、7−または、8−アミノナフタレン−1,6−ジスル
ホン酸、3−または、4−アミノナフタレン−1,7−、
−2,6−または−2,7−ジスルホン酸、6−、7−また
は、8−アミノナフタレン−1,3,5−トリスルホン酸、
4−、7−または、8−アミノナフタレン−1,3,6−ト
リスルホン酸、4−アミノナフタレン−1,3,7−トリス
ルホン酸のようなナフチルアミン類
【0055】シクロヘキシルアミン、シクロペンチルア
ミン、メチルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミ
ン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミン、イソブチ
ルアミン、 sec−ブチルアミン、ジメチルアミン、ジエ
チルアミン、メチルエチルアミン、アリルアミン、2−
クロロエチルアミン、2−メトキシエチルアミン、2−
アミノエタノール、2−メチルアミノエタノール、ビス
−(2−ヒドロキシエチル)アミン、2−アセチルアミ
ノエチルアミン、1−アミノ−2−プロパノール、3−
メトキシプロピルアミン、1−アミノ−3−ジメチルア
ミノプロパン、2−アミノエタンスルホン酸、アミノメ
タンスルホン酸、2−メチルアミノエタンスルホン酸、
3−アミノ−1−プロパンスルホン酸、2−スルファト
エチルアミン、アミノ酢酸、メチルアミノ酢酸、β−ア
ラニン、α−アラニン、γ−アミノ酪酸、ε−アミノカ
プロン酸、ベンジルアミン、2−、3−または4−クロ
ロベンジルアミン、ビス−(2−スルファトエチル)ア
ミン、4−メチルベンジルアミン、N−メチルベンジル
アミン、2−、3−または4−スルホベンジルアミン、
2−フェニルエチルアミン、1−フェニルエチルアミ
ン、1−フェニル−2−プロピルアミンのような脂肪族
アミン類
【0056】モルホリン、チオモルホリン、ピペリジ
ン、ピロリジン、または下式
【0057】
【化16】 のような環状アミン類
【0058】本発明化合物は、繊維反応性を有し、ヒド
ロキシ基または/およびアミド基を含有する有機材料の
染色または捺染に使用できる。有機材料は繊維材料の形
で、あるいはその混紡材料の形で使用されるのが好まし
い。
【0059】ヒドロキシ基含有材料は天然または合成ヒ
ドロキシ基含有材料、たとえばセルロース繊維材料また
はその再生生成物およびポリビニルアルコールがあげら
れる。セルロース繊維材料は木綿、しかもその他の植物
繊維、たとえばネリン、麻、ジュートおよびラミー繊維
が好ましい。再生セルロース繊維はたとえばビスコース
・ステープルおよびフィラメントビスコースがあげられ
る。
【0060】アミド基含有材料はたとえば合成および天
然のポリアミド、およびポリウレタン、特に繊維の形
で、たとえば羊毛およびその他の動物毛、絹、皮革、ポ
リアミド−6,6、ポリアミド−6、ポリアミド−11お
よびポリアミド−4があげられる。
【0061】本発明化合物は、上述の材料上に、特に上
述の繊維材料上に、物理的化学的性状に応じた方法で、
染色または捺染できる。
【0062】たとえば、セルロース繊維上に吸尽染色す
る場合、炭酸ソーダ、第三燐酸ソーダ、苛性ソーダ等の
酸結合剤の存在下、場合により中性塩、例えば芒硝また
は食塩を加え、所望によっては、溶解助剤、浸透剤また
は均染剤を併用し、比較的低い温度で行われる。染料の
吸尽を促進する中性塩は、本来の染色温度に達した後に
初めてまたはそれ以前に、場合によっては分割して添加
できる。
【0063】バジング法に従ってセルロース繊維を染色
する場合、室温または高められた温度でパッドし乾燥
後、スチーミングまたは乾熱によって固着できる。
【0064】セルロース繊維に対して捺染を行う場合、
一相で、例えば重曹またはその他の酸結合剤を含有する
捺染ペーストで捺染し、次いで95〜160℃でスチー
ミングすることによって、あるいは二相で、例えば中性
または弱酸性捺染ペーストで捺染し、これを熱い電解質
含有アルカリ性浴に通過させ、またはアルカリ性電解質
含有パジング液でオーバパジングし、スチーミングまた
は乾熱処理して実施できる。
【0065】捺染ペーストには、例えばアルギン酸ソー
ダまたは澱粉エーテルのような糊剤または乳化剤が、所
望によっては、例えば尿素のような通常の捺染助剤かつ
(または)分散剤と併用して用いることができる。
【0066】セルロース繊維上に本発明化合物を固定さ
せるに適した酸結合剤は、例えばアルカリ金属またはア
ルカリ土類金属と無機または有機酸あるいは加熱状態で
アルカリ遊離する化合物との水溶性塩基性塩があげられ
る。特にアルカリ金属の水酸化物および弱ないし中程度
の強さの無機または有機酸のアルカリ金属塩があげら
れ、その内、特にソーダ塩およびカリ塩が好ましい。こ
のような酸結合剤として、例えば苛性ソーダ、苛性カ
リ、重曹、炭酸ソーダ、蟻酸ソーダ、炭酸カリ、第一、
第二または第三燐酸ソーダ、ケイ酸ソーダ、トリクロロ
酢酸ソーダ等があげられる。
【0067】合成および天然のポリアミド、ポリウレタ
ン繊維の染色または、まず酸性ないし弱酸性の染浴から
pH値の制御下に吸尽させ、次に固着させるため中性、
場合によりアルカリ性のpH値に変化させることによっ
て行える。染色は通常60〜120℃の温度で行える
が、均染性を達成するために通常の均染剤、例えば塩化
シアヌルと3倍モルのアミノベンゼンスルホン酸または
アミノナフタレンスルホン酸との縮合生成物あるいは、
例えばステアリルアミンとエチレンオキサイドとの付加
生成物を用いることもできる。
【0068】本発明化合物は、所望の色相を得るため
に、必要に応じて、他の染料と混合して使用することが
できる。また、混合して使用する染料としては、特に制
約はなく、公知の反応染料を用いることができるが、好
ましくは反応基としてスルファトエチルスルホン基、ビ
ニルスルホン基、モノクロロトリアジン基、モノフルオ
ロトリアジン基、モノニコチン酸トリアジン基、ジクロ
ロトリアジン基、ジフルオロモノクロロピリミジン基お
よびトリクロロピリミジン基の少なくとも1種を少なく
とも1つ以上有する染料、あるいはSumifix 、Sumifix
Supra 、Remazol、Levafix 、Procion 、Cibacron、Bas
ilen 、Drimarene 、Kayacion、Kayacelon 、React な
どの冠称名で市販されている染料、さらには特開昭50−
178 号、特開昭56−9483号、特開昭56−15481 号、特開
昭56−18976 号、特開昭56−128380号、特開昭57−2365
号、特開昭57−89679 号、特開昭57−143360号、特開昭
59−15451 号、特開昭58−191755号、特開昭59−96174
号、特開昭59−161463号、特開昭60−6754号、特開昭60
−123559号、特開昭60−229957号、特開昭60−260654
号、特開昭61−155469号、特開昭63−77974 号、特開昭
63−225665号、特開平1−185370号、特開平3−770 号
公報に記載されている染料などが例示される。
【0069】本発明化合物は繊維材料に対する染色およ
び捺染において優れた性能を発揮する点に特徴がある。
特にセルロース繊維材料の染色に好適であり、良好な耐
候性と耐汗日光性、優れた耐湿潤性、たとえば耐洗濯
性、耐過酸化洗濯性、耐汗性、耐酸加水分解性および耐
アルカリ性、さらに良好な耐塩素性、耐摩擦性と耐アイ
ロン性を有する。
【0070】また、本発明化合物は優れたビルドアップ
性、均染性およびウオッシュオフ性、さらに良好な溶解
性と吸尽・固着性を有する点、染色温度、中性塩もしく
は酸結合剤の量や染浴比の変動による影響を受けにくく
安定した品質の染色物が得られる点において特徴を有す
る。
【0071】さらに、本発明化合物は得られた染色物の
フィックス処理時や樹脂化工時における変色が少なく、
保存時の塩基性物質との接触による変化が少ないことも
特徴であり、また、コールドバッチアップ染色にも適性
を有する。
【0072】
【発明の効果】本発明化合物は、ヒドロキシ基または/
およびアミド基を含有する有機基材の黄色染料として、
濃色での染色において高い固着性、すなわちビルドアッ
プ性に優れた性能を有する。
【0073】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。例中、部および%はそれぞれ重量部および重量%を
表わす。
【0074】実施例1 2−アミノベンゼン−1,4−ジスルホン酸25.3部と塩
化シアヌル18.5部とを水性媒体中、酸性下で常法によ
り縮合して縮合物を得、次いで、常法により合成した遊
離酸の形で式(1)
【0075】
【化17】
【0076】で示されるモノアゾ中間体54.3部と上記
縮合物とを縮合させ、遊離酸の形で下式に示される化合
物を得た。
【0077】
【化18】
【0078】これに、pH3〜6、温度60〜80℃、
水性媒体中で3−(2′−スルファートエチルスルホニ
ル)プロピルアミン24.7部を縮合させ、遊離酸の形で
式(2)で示されるモノアゾ化合物を得た。この化合物
は、水溶液中でλmax 420nmを示し、また木綿上で黄
色の色調を与えた。
【0079】
【化19】
【0080】実施例2 常法により合成した遊離酸の形で式(1)で示されるモ
ノアゾ中間体54.3部と塩化シアヌル18.5部とを、水
性媒体中で常法により縮合させた。次いで、3−(2′
−スルファートエチルスルホニル)プロピルアミン24.
7部を加え、弱酸性下で縮合させた後、2−アミノベン
ゼン−1,4−ジスルホン酸25.3部を縮合させ、遊離酸
の形で式(2)で示されるモノアゾ化合物が得られる。
【0081】実施例3 常法により合成した遊離酸の形で式(1)で示されるモ
ノアゾ中間体54.3部と塩化シアヌル18.5部とを、水
性媒体中で常法により縮合させた。次いで、2−アミノ
ベンゼン−1,4−ジスルホン酸25.3部を加え、弱酸性
下で縮合させた後、3−(2′−スルファートエチルス
ルホニル)プロピルアミン24.7部を縮合させ、遊離酸
の形で式(2)で示されるモノアゾ化合物が得られる。
【0082】実施例4 2−アミノベンゼン−1,4−ジスルホン酸25.3部と塩
化シアヌル18.5部とを水性媒体中、酸性下で常法によ
り縮合して縮合物を得、次いで、常法により合成した遊
離酸の形で式(1)で示されるモノアゾ中間体54.3部
と、上記縮合物とを縮合させた。次いで、3−(2′−
ヒドロシエチルスルホニル)プロピルアミン16.7部を
加え、pH6〜9、温度50〜80℃、水性媒体中で、
縮合させた後、常法により硫酸エステル化して、遊離酸
の形で式(2)で示されるモノアゾ化合物が得られる。
【0083】実施例5 常法により合成した遊離酸の形で式(1)で示されるモ
ノアゾ中間体54.3部と塩化シアヌル18.5部とを水性
媒体中、常法により縮合させた。次いで、3−(2′−
ヒドロキシエチルスルホニル)プロピルアミン16.7部
を加え、pH6〜9、温度15〜60℃、水性媒体中
で、縮合させた。得られた化合物に、2−アミノベンゼ
ン−1,4−ジスルホン酸25.3部を、pH2〜5、温度
50〜80℃で縮合させた後、常法により硫酸エステル
化して、遊離酸の形で式(2)で示されるモノアゾ化合
物が得られる。
【0084】実施例6 常法により合成した遊離酸の形で式(1)で示されるモ
ノアゾ中間体54.3部と塩化シアヌル18.5部とを、水
性媒体中で常法により縮合させた。次いで、2−アミノ
ベンゼン−1,4−ジスルホン酸25.3部を加え、弱酸性
下で縮合させた。得られた化合物に、3−(2′−ヒド
ロキシエチルスルホニル)プロピルアミン16.7部を縮
合させた後、常法により硫酸エステル化して、遊離酸の
形で式(2)で示されるモノアゾ化合物が得られる。
【0085】実施例7 実施例1、実施例2および実施例3において使用した、
モノアゾ中間体、2−アミノベンゼン−1,4−ジスルホ
ン酸および3−(2′−スルファートエチルスルホニ
ル)プロピルアミンの代りに、順に下表第2欄の化合
物、第3欄の化合物および第4欄の化合物を用いて実施
例1、実施例2および実施例3と同様の方法で合成し、
各々対応するモノアゾ化合物が得られる。これらの化合
物は、木綿上で各々、下表第5欄に示す色調を与える。
【0086】
【表1】
【0087】
【表2】
【0088】
【表3】
【0089】
【表4】
【0090】
【表5】
【0091】
【表6】
【0092】
【表7】
【0093】
【表8】
【0094】実施例8 実施例4、実施例5および実施例6において使用した、
モノアゾ中間体、2−アミノベンゼン−1,4−ジスルホ
ン酸および3−(2′−ヒドロキシエチルスルホニル)
プロピルアミンの代りに、順に下表第2欄の化合物、第
3欄の化合物および第4欄の化合物を用いて実施例4、
実施例5および実施例6と同様の方法で合成し、各々対
応するモノアゾ化合物が得られる。これらの化合物は、
木綿上で各々、下表第5欄に示す色調を与える。
【0095】
【表9】
【0096】
【表10】
【0097】
【表11】
【0098】
【表12】
【0099】
【表13】
【0100】
【表14】
【0101】染色例1 実施例1〜8で得られたモノアゾ化合物0.3部を200
部の水に溶解し芒硝20部を加え、木綿10部を加えて
50℃に昇温する。ついで30分経過後、炭酸ソーダ4
部を加え同温度で1時間染色する。染色終了後、水洗、
ソーピングを行って、諸堅牢度、特に塩素堅牢度、日光
堅牢度および汗日光堅牢度の優れたビルドアップ性のよ
い黄色の濃度の高い染色物が得られた。
【0102】染色例2 実施例1〜8で得られたモノアゾ化合物の各々0.3部を
300部の水に溶解し芒硝30部を加え、木綿10部を
加えて60℃に昇温する。ついで20分経過後、炭酸ソ
ーダ5部を加え同温度で1時間染色する。染色終了後、
水洗、ソーピングを行ってそれぞれ、諸堅牢度、特に日
光堅牢度および汗日光堅牢度の優れたビルドアップ性の
よい黄色の濃度の高い染色物が得られた。
【0103】染色例3 色糊組成 実施例1〜8で得られたモノアゾ化合物の各々 5部 尿 素 5部 アルギン酸ソーダ(5%)元糊 50部 熱 湯 25部 重 曹 2部 バ ラ ン ス 13部 上記組成を持った色糊をシルケット加工綿ブロード上に
捺印し、中間乾燥後、100℃で5分間スチーミングを
行い、湯洗い、ソーピング、湯洗い、乾燥して仕上げ
る。このようにして固着率の高い、諸堅牢度、特に日光
堅牢度および汗日光堅牢度の優れたビルドアップ性のよ
い黄色の捺染物が得られた。
【0104】染色例4 染色例2において、炭酸ソーダの使用量を5部から3部
に変更した以外は全く同じ方法で染色を行い、使用した
モノアゾ化合物各々について、染色例2で得られた染色
物と同等の品質を有する染色物を得た。
【0105】染色例5 染色例2において、温度を60℃から50℃に変更した
以外は全く同じ方法で染色を行い、使用したモノアゾ化
合物各々について染色例2で得られた染色物と同等の品
質を有する染色物を得た。温度を70℃とした場合も同
様であった。
【0106】染色例6 染色例2において、芒硝の使用量を30部から15部に
変更した以外は全く同じ方法で染色を行い、使用したモ
ノアゾ化合物各々について、染色例2で得られた染色物
と同等の品質を有する染色物を得た。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I) 【化1】 〔式中、Rは水素原子または非繊維反応基で置換されて
    いてもよいC1 〜C4 アルキル基を表わし、Dは少なく
    とも1つのスルホ基を有し、さらに非繊維反応基で置換
    されていてもよいフェニル基または非繊維反応基で置換
    されていてもよいナフチル基を表わし、 Aは下記一般式(A1)または(A2) 【化2】 (式中、R1 は水素原子、C1 〜C4 アルキル基、C1
    〜C4 アルキルオキシ基、ウレイド基、 -NHCOR3
    または -NHSO2 3 、ここにR3 は非繊維反応基で
    置換されていてもよいC1 〜C4 アルキル基、非繊維反
    応基で置換されていてもよいC2 〜C4 アルケニル基ま
    たは非繊維反応基で置換されていてもよいフェニル基で
    あり、R2 は水素原子、C1 〜C4 アルキル基、C1
    4 アルキルオキシ基またはスルホ基を表わし、mは0
    または1を表わし、*印はアゾ基に接続する結合を意味
    する。)で示される基を表わし、 Yは下記一般式(Y1)、(Y2)または(Y3) 【化3】 (式中、R4 は水素原子、非繊維反応基で置換されてい
    てもよいC1 〜C4 アルキル基または -W1 −CH2
    2 Zを表わし、R5 は水素原子または非繊維反応基で
    置換されていてもよいC1 〜C4 アルキル基を表わし、
    1 は直鎖状または分枝状のC1 〜C5 アルキレン基を
    表わし、W2 およびW3 は互いに独立に直鎖状または分
    枝状のC2 〜C6 アルキレン基を表わし、Qは -O- ま
    たは -NR 6 - を表わし、ここにR6 は水素原子または
    1 〜C4 アルキル基であり、pは1〜6の整数を表わ
    し、**印は -SO2 Zへの結合を意味する。)で示さ
    れる基を表わし、 Zは -CH=CH2 または -CH2 CH2 1 (式中、
    1 は硫酸エステル、チオ硫酸エステル、リン酸エステ
    ルまたは酢酸エステルを表わす。);Xは下記一般式
    (X1)または(X2) 【化4】 (式中、R7 は水素原子または非繊維反応基で置換され
    ていてもよいC1 〜C6アルキル基を表わし、R8 は水
    素原子、非繊維反応基で置換されていてもよいC 1 〜C
    6 アルキル基、非繊維反応基で置換されていてもよいフ
    ェニル基、非繊維反応基で置換されていてもよいナフチ
    ル基または非繊維反応基で置換されていてもよいC5
    7 シクロアルキル基を表わし、nは1〜3の整数を表
    わし、Eは-O- 、 -S- 、 -CH2 - 、 -SO- 、 -
    SO2 - または -NR9 - 、(ここに、R9 は水素原子
    またはC1 〜C4 アルキル基である)で示される基を表
    わす。)で示されるモノアゾ化合物またはその塩。
  2. 【請求項2】Aが一般式(A1)である請求項1に記載
    の化合物またはその塩。
  3. 【請求項3】Rが水素原子である請求項1または2のい
    ずれかに記載の化合物またはその塩。
  4. 【請求項4】Yが一般式(Y1)であり、R4 が水素原
    子であり、W1 がメチレンまたはエチレンである請求項
    1〜3のいずれかに記載の化合物またはその塩。
  5. 【請求項5】Xが一般式(X1)であり、R7 は水素原
    子、またはスルホ、カルボキシ、ヒドロキシ、クロロ若
    しくはシアノにより置換されていてもよいC1 〜C2
    ルキルであり、R8 は水素原子またはC1 〜C4 アルキ
    ル、C1 〜C4 アルキルオキシ、スルホ、カルボキシ、
    クロロおよびブロモの群から選ばれる、1または2個の
    置換基により置換されていてもよいフェニル基である請
    求項1〜4のいずれかに記載の化合物またはその塩。
  6. 【請求項6】Xが一般式(X1)であり、R7 は水素原
    子、メチルまたはエチルであり、R 8 が水素原子または
    1 〜C4 アルキルオキシ、スルホ、カルボキシ、ヒド
    ロキシ、スルファート、フェニル、シアノおよびクロロ
    の群から選ばれる、1または2個の置換基により置換さ
    れていてもよい直鎖状または分枝状C1 〜C4 アルキル
    である請求項1〜4のいずれかに記載の化合物またはそ
    の塩。
  7. 【請求項7】R1 がメチル、メトキシ、ウレイドまたは
    -NHCOR3 (ここに、R3 は請求項1と同じ意味を
    表わす。)である請求項1〜5のいずれかに記載の化合
    物またはその塩。
  8. 【請求項8】R2 が水素原子、メチル、メトキシである
    請求項1〜6のいずれかに記載の化合物またはその塩。
  9. 【請求項9】下記一般式(II) 【化5】 〔式中、tは2または3を表わし、qおよびrは互いに
    独立に0または1を表わし、但し、q+r≧1の整数で
    あり、R1 、R2 、R7 、R8 およびZは請求項1と同
    じ意味を表わす。〕で示される請求項1に記載のモノア
    ゾ化合物またはその塩。
  10. 【請求項10】下記一般式(III) 【化6】 〔式中、t、qおよびrは請求項9と同じ意味を表わ
    し、R1 、R2 、n及びEは請求項1と同じ意味を表わ
    す。〕で示される請求項1に記載のモノアゾ化合物また
    はその塩。
  11. 【請求項11】Zが -CH=CH2 、 -CH2 CH2
    SO3 Hである請求項1〜10のいずれかに記載の化合
    物またはその塩。
  12. 【請求項12】Zが -CH2 CH2 OSO3 Hである請
    求項1〜11に記載の化合物またはその塩。
  13. 【請求項13】請求項1〜12のいずれかに記載の化合
    物またはその塩を用いることを特徴とするヒドロキシ基
    または/およびアミド基を含有する有機基材を染色若し
    くは捺染する方法。
JP30616095A 1995-11-24 1995-11-24 モノアゾ化合物およびそれを用いて繊維材料を染色または捺染する方法 Pending JPH09143384A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30616095A JPH09143384A (ja) 1995-11-24 1995-11-24 モノアゾ化合物およびそれを用いて繊維材料を染色または捺染する方法
DE1996148757 DE19648757A1 (de) 1995-11-24 1996-11-25 Monoazoverbindungen und Verfahren zum Färben oder Textilbedrucken eines Fasermaterials unter Verwendung derselben
GB9624458A GB2307481B (en) 1995-11-24 1996-11-25 Monoazo compound and process for dyeing or textile-printing fiber material using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30616095A JPH09143384A (ja) 1995-11-24 1995-11-24 モノアゾ化合物およびそれを用いて繊維材料を染色または捺染する方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09143384A true JPH09143384A (ja) 1997-06-03

Family

ID=17953776

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30616095A Pending JPH09143384A (ja) 1995-11-24 1995-11-24 モノアゾ化合物およびそれを用いて繊維材料を染色または捺染する方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JPH09143384A (ja)
DE (1) DE19648757A1 (ja)
GB (1) GB2307481B (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102504591B (zh) * 2011-09-28 2016-08-17 天津德凯化工股份有限公司 一种黄色染料及其制备方法和应用

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3269650D1 (en) * 1981-10-02 1986-04-10 Ciba Geigy Ag Reactive dyestuffs, their preparation and their use
JP3649749B2 (ja) * 1992-04-20 2005-05-18 ダイスタージャパン株式会社 水溶性モノアゾ色素

Also Published As

Publication number Publication date
GB9624458D0 (en) 1997-01-15
GB2307481B (en) 1998-03-04
GB2307481A (en) 1997-05-28
DE19648757A1 (de) 1997-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR930009900B1 (ko) 섬유 반응성 디스아조 화합물의 제조방법
JP2946602B2 (ja) ヒドロキシベンゾトリアゾール化合物およびそれを固着してなる汗耐光性の繊維材料染色物
JP2009228007A (ja) ビスアゾ化合物及びそれを用いる繊維材料の染色又は捺染方法
JP2861197B2 (ja) ピリドンモノアゾ化合物およびそれを用いて繊維材料を染色または捺染する方法
JP3221119B2 (ja) ビスアゾ化合物及びそれを用いて繊維材料を染色又は捺染する方法
JPH09143384A (ja) モノアゾ化合物およびそれを用いて繊維材料を染色または捺染する方法
JPH0461030B2 (ja)
JP3203826B2 (ja) 非対称ジオキサジン化合物及びそれを用いて繊維材料を染色又は捺染する方法
EP0501415B1 (en) Monoazo compounds and method for dyeing or printing fiber materials using the same
JPH09137074A (ja) モノアゾ化合物及びそれを用いる繊維材料の染色又は捺染方法
JP3561941B2 (ja) ビスアゾ化合物およびそれを用いて繊維材料を染色または捺染する方法
JP2005290388A (ja) ビスアゾ化合物及びそれを用いる繊維材料の染色又は捺染方法
JP2861196B2 (ja) ピリドンモノアゾ化合物およびそれを用いる繊維材料の染色または捺染方法
JP2671477B2 (ja) 非対称ジオキサジン化合物およびそれを用いて繊維材料を染色又は捺染する方法
JP2754660B2 (ja) 非対称ジオキサジン化合物及びそれを用いて繊維材料を染色又は捺染する方法
JP3196284B2 (ja) モノアゾ化合物及びそれを用いる繊維材料の染色又は捺染方法
JP2001106935A (ja) ビスアゾ化合物又はその塩及びこれらの繊維材料への適用
JP2712419B2 (ja) モノアゾ化合物及びそれを用いて繊維材料を染色又は捺染する方法
JPH08291262A (ja) モノアゾ化合物及びそれを用いる染色又は捺染方法
JP2001106934A (ja) ビスアゾ化合物又はその塩及びそれらの繊維材料への適用
JP2001164137A (ja) ビスアゾ化合物又はその塩及びそれらの繊維材料への適用
JPH0995622A (ja) ピリドンモノアゾ化合物及びそれを用いる繊維材料の染色又は捺染方法
JP2000290521A (ja) ポリアゾ化合物又はその塩、これらの二種以上を含有してなる染料混合物、及び、それらの繊維材料への適用
JPH08176454A (ja) ピラゾロンモノアゾ化合物およびそれを用いる繊維材料の染色または捺染方法
JPH0717856B2 (ja) モノアゾ化合物およびそれを用いて繊維材料を染色または捺染する方法