JP3221119B2 - ビスアゾ化合物及びそれを用いて繊維材料を染色又は捺染する方法 - Google Patents
ビスアゾ化合物及びそれを用いて繊維材料を染色又は捺染する方法Info
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Description
はアミド基を含有する材料、特にセルロース繊維、天然
又は合成ポリアミド繊維、ポリウレタン繊維あるいは皮
革等、更にはそれらの混紡繊維を染色及び捺染するに適
し、耐光堅牢かつ耐湿潤堅牢な染色を可能にする改良さ
れた新規なビスアゾ化合物、並びにその適用に関する。
ゾ化合物は、例えば特開昭61−2762号公報、特開
昭58−71957号公報において公知であるが、染色
性能(例えば、ビルドアップ性、湿潤堅牢度)において
不十分であり、更にレベルアップが望まれている。
は繊維材料の染色及び捺染の分野に広く使用されてい
る。しかし、現在の技術水準は、染色性に関する高い要
求水準ならびに染色物の堅牢性に関する要求の高度化の
点からしてまだまだ十分に満足すべきものではない。
牢性をバランスよく両立させるという面で不十分であ
り、更に改良された染料の提供が強く望まれている。
面を改良し、さらに染料に対して要求される要件を広く
満足できる新規な化合物を見い出す目的で鋭意検討した
結果、本発明を完成した。
(I)
い低級アルキル、Dは置換されていてもよいフェニル又
は置換されていてもよいナフチル、Aは下記一般式
(1)又は(2)
ル、C1 〜C4 アルコキシ、C1 〜C4アシルアミノ又
はウレイド、R2 は水素、C1 〜C4 アルキル又はC1
〜C4 アルコキシを表わし、*はD−N=N−への結合
を意味する。)で示される基を表わし、Bは下記一般式
(3)又は(4)
ル、C1 〜C4 アルコキシ、C1 〜C4アシルアミノ又
はウレイド、R4 は水素、C1 〜C4 アルキル又はC1
〜C4 アルコキシを表わし、**は−A−N=N−への
結合を意味する。)で示される基を表わす。Yは下記一
般式(5)、(6)、(7)又は(8)
よい低級アルキル、W2 はハロゲノ、ヒドロキシ、スル
ファート、カルボキシ、シアノ、C1 〜C4 アルキルカ
ルボニルオキシ、C1 〜C4 アルコキシカルボニル、カ
ルバモイル又は−SO2 Zにより置換されていてもよい
直鎖状又は分枝状のC1 〜C5 アルキレン、Zは−CH
=CH2 又は−CH2 CH2 Z1 、ここでZ1 はアルカ
リの作用で脱離する基を表わし、W1 は直鎖状又は分枝
状のC1 〜C5 アルキレン、R5 は水素、置換されてい
てもよい低級アルキル又は−W2 −CH2 SO2 Zであ
り、ここでW2 及びZは前記の意味を有する。W3 及び
W4 は互いに独立に直鎖状又は分枝状のC2 〜C6 アル
キレン、R7 は水素又は置換されていてもよい低級アル
キル、Qは−O−又は−NR8 −を表わし、ここでR8
は水素又はC1 〜C4 アルキルを表わし、pは1〜6の
整数を表わす。)で示される基を表わす。Xは下記一般
式(9)又は(10)
よいアルキル、R10は水素、置換されていてもよいアル
キル、置換されていてもよいフェニル又はC5 〜C7 シ
クロアルキルを表わし、nは1又は2、Q1 は−O−、
−S−、−CH2 −、−SO2−又は−NR11−で表わ
され、ここでR11は水素又はC1 〜C4 アルキルを表わ
す。)で示される基を表わす。但し、D、A、B及びX
のうち少なくとも1つはスルホン酸基を有する。〕で示
されるビスアゾ化合物及びそれを用いて繊維材料を染色
または捺染する方法を提供する。
が置換されていてもよい低級アルキルのとき、C1 〜C
4 のアルキルが好ましく、その置換基としては、ヒドロ
キシ、シアノ、アルコキシ、ハロゲン、カルバモイル、
カルボキシ、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニ
ルオキシ、スルホ及びスルファモイルが挙げられる。
もよい低級アルキルのとき、好ましいものとしては例え
ば、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピ
ル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、2
−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒ
ドロキシプロピル、2−ヒドロキシブチル、3−ヒドロ
キシブチル、4−ヒドロキシブチル、2,3−ジヒドロ
キシプロピル、3,4−ジヒドロキシブチル、シアノメ
チル、2−シアノエチル、3−シアノプロピル、メトキ
シメチル、エトキシメチル、2−メトキシエチル、2−
エトキシエチル、3−メトキシプロピル、3−エトキシ
プロピル、2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル、ク
ロロメチル、ブロモメチル、 2−クロロエチル、2−
ブロモエチル、3−クロロプロピル、3−ブロモプロピ
ル、4−クロロブチル、4−ブロモブチル、カルボキシ
メチル、2−カルボキシエチル、3−カルボキシプロピ
ル、4−カルボキシブチル、1,2−ジカルボキシエチ
ル、カルバモイルメチル、2−カルバモイルエチル、3
−カルバモイルプロピル、4−カルバモイルブチル、メ
トキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、
2−メトキシカルボニルエチル、2−エトキシカルボニ
ルエチル、3−メトキシカルボニルプロピル、3−エト
キシカルボニルプロピル、4−メトキシカルボニルブチ
ル、4−エトキシカルボニルブチル、メチルカルボニル
オキシメチル、エチルカルボニルオキシメチル、2−メ
チルカルボニルオキシエチル、2−エチルカルボニルオ
キシエチル、3−メチルカルボニルオキシプロピル、3
−エチルカルボニルオキシプロピル、4−メチルカルボ
ニルオキシブチル、4−エチルカルボニルオキシブチ
ル、スルホメチル、2−スルホエチル、3−スルホプロ
ピル、4−スルホブチル、スルファモイルメチル、 2
−スルファモイルエチル、3−スルファモイルプロピ
ル、4−スルファモイルブチルをあげることができる。
エチルである場合が好ましく、中でも水素が特に好まし
い。
又は(6)である場合、 W1 及びW2 で表わされるC
1 〜C5 アルキレンは、好ましくはメチレン、エチレ
ン、メチルメチレン、トリメチレン又はテトラメチレン
であり、特にメチレン又はエチレンが好ましい。R6 と
しては、水素、メチル又はエチルが好ましく、中でも水
素が特に好ましい。R5 としては、水素、メチル、エチ
ル又は一般式 −W2 −CH2 SO2 Z (式中、W2 及びZは前記の意味を有する。) で示される基が好ましく、中でも水素が特に好ましい。
4 で表わされるC2 〜C6 アルキレンは、好ましくはエ
チレン、トリメチレン又はテトラメチレンであり、特に
好ましくはエチレンである。 R7 は、水素、メチル又
はエチルである場合が好ましく、中でも特に水素が好ま
しい。Qは、−O−又は−NH−である場合が好まし
く、中でも−O−が特に好ましい。
又は4が好ましい。
る。)である場合が特に好ましい。
である場合、R9 及びR10で表される置換されていても
よいアルキルとしては、例えば、1〜4個の炭素原子を
有するアルコキシ、スルホ、カルボキシ、ヒドロキシ又
はスルファートにより置換されていてもよい炭素原子1
〜4個を有するアルキルが好ましい。中でも特に好まし
くは、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピ
ル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、β
−ヒドロキシエチル、β−スルファートエチル、β−ス
ルホエチル、β−メトキシエチル、β−カルボキシエチ
ル等が挙げられる。
フェニルとしては、例えば、1〜4個の炭素原子を有す
るアルキル、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ、
スルホ、カルボキシ、クロロ及びブロモの群から選ばれ
る、1又は2個の置換基により置換されていてもよいフ
ェニルが好ましい。中でも特に好ましくは、フェニル、
2−、3−又は4−スルホフェニル、2,4−又は2,
5−ジスルホフェニル、2−、3−又は4−カルボキシ
フェニル、2−、3−又は4−クロロフェニル、2−、
3−又は4−メチルフェニル及び2−、3−又は4−メ
トキシフェニル、2−カルボキシ−4−又は5−スルホ
フェニル、2−スルホ−4−又は5−メチルフェニル、
2−スルホ−4−又は5−メトキシフェニル、2−メチ
ル−4−又は5−スルホフェニル、2−メトキシ−4−
又は5−スルホフェニル等が挙げられる。
である場合、R9 としては水素、メチル又はエチルが好
ましい。
である場合、nが2であり、Q1 が−CH2 −又は−O
−である場合が好ましい。
されていてもよいフェニルとしては、C1 〜C4 アルキ
ル、C1 〜C4 アルコキシ、カルボキシ、スルホ、ハロ
ゲノ及びニトロの群から選ばれる、1,2又は3個の置
換基により置換されていてもよいフェニルが挙げられ
る。中でも下記一般式(11)
ル、C1 〜C4 アルコキシ又はカルボキシ、m1 は1又
は2を表わす。)が好ましい。更に、ここでR12が水
素、メチル、メトキシ又はカルボキシである場合が好ま
しい。
ルとしては、1,2又は3個のスルホにより置換されて
いてもよいナフチルが好ましい。中でも下記一般式(1
2)
を表わす。)が好ましく、とりわけ下式
のが特に好ましい。
あって、Bが一般式(3)である場合 、R1 及びR3 としては、水素、メチル、メトキシ、ア
セチルアミノ、又はウレイドが好ましく、中でも水素又
はメチルである場合が好ましい。
メトキシが好ましく、中でも水素である場合が好まし
い。
る場合が好ましい。また、Bは一般式(3)又は下式
ある場合が好ましく、中でも、一般式(3)が特に好ま
しい。
又はメチルであって、R4 が水素である場合が好まし
い。
式(II)又は(III)
し、m1 ,m,m5 及びZは前記の意味を有する。)で
表わされるビスアゾ化合物が好ましい。
基としては、例えば、硫酸エステル、チオ硫酸エステ
ル、リン酸エステル、酢酸エステル、ハロゲン等がこれ
に該当する。
い。
H2 Cl又は−CH2 CH2 OSO3 Hが好ましい。
の形で存在し、特にアルカリ金属塩およびアルカリ土類
金属塩、中でもソーダ塩、カリ塩、リチウム塩が好まし
い。
することができる。下記一般式(IV)
示される化合物と下記一般式(V) Y−H (V) (式中、Yは前記の意味を有する。)で示される化合
物、及び、下記一般式(VI) X−H (VI) (式中、Xは前記の意味を有する。)で示される化合物
を2,4,6−トリハロゲノ−s−トリアジンに任意の
順序でそれぞれ縮合させることにより製造することがで
きる。2,4,6−トリハロゲノ−s−トリアジンとの
縮合反応においてはその順序は特に制限されるものでは
なく、また反応条件も特に制限されないが、一次的には
温度−10℃乃至40℃でpH2乃至9、二次的には温
度0乃至70℃でpH2乃至9、更に三次的には温度1
0乃至100℃でpH2乃至7に調整しながら縮合させ
て一般式(I)で示されるビスアゾ化合物又はその塩を
得ることができる。
法によって合成される。例えば、下記一般式(VII) D−NH2 (VII) (式中、Dは前記の意味を有する。)で示される化合物
をジアゾ化し、下記一般式(VIII) A−NH2 (VIII) (式中、Aは前記の意味を有する。)で示される化合物
とジアゾカップリングを行い、生成したモノアゾ化合物
を、ジアゾ化し、下記一般式(IX) (式中、B及びRは前記の意味を有する。)で示される
化合物とジアゾカップリングを行い、一般式(IV) の化
合物が得られる。
ンとしては、塩化シアヌルとフッ化シアヌルが好まし
い。
例えば、2−、3−又は4−スルホアニリン、2,4−
又は2,5−ジスルホアニリン、2−カルボキシ−4−
又は5−スルホアニリン、2−スルホ−4−メトキシア
ニリン、2−スルホ−4−メチルアニリン、2−アミノ
ナフタレン−4,8−ジスルホン酸、2−アミノナフタ
レン−3,6−ジスルホン酸、2−アミノナフタレン−
6,8−ジスルホン酸、2−アミノナフタレン−3,7
−ジスルホン酸、2−アミノナフタレン−4,7−ジス
ルホン酸、2−アミノナフタレン−5,7−ジスルホン
酸、2−アミノナフタレン−4,6,8−トリスルホン
酸、2−アミノナフタレン−3,6,8−トリスルホン
酸等を挙げることができる。中でも、2−、3−又は4
−スルホアニリン、2,4−又は2,5−ジスルホアニ
リン、2−アミノナフタレン−4,8−ジスルホン酸又
は2−アミノナフタレン−4,6,8−トリスルホン酸
が好ましい。
物としては、例えば、1−アミノナフタレン−6−、7
−又は8−スルホン酸、アニリン、o−トルイジン、m
−トルイジン、m−エチルアニリン、2,5−ジメチル
アニリン、2,5−ジエチルアニリン、o−メトキシア
ニリン、o−エトキシアニリン、m−メトキシアニリ
ン、m−エトキシアニリン、2,5−ジメトキシアニリ
ン、2−メトキシ−5−メチルアニリン、2−エトキシ
−5−メチルアニリン、m−アセチルアミノアニリン、
m−プロピオニルアミノアニリン、m−ブチリルアミノ
アニリン、2−メチル−5−アセチルアミノアニリン、
2−メトキシ−5−アセチルアミノアニリン、2−エト
キシ−5−アセチルアミノアニリン、m−ウレイドアニ
リン等を挙げることができる。
例えば、 H2 NC2 H4 SO2 CH=CH2 H2 NC2 H4 SO2 C2 H4 Cl H2 NC2 H4 SO2 C2 H4 OSO3 H H2 NC3 H6 SO2 CH=CH2 H2 NC3 H6 SO2 C2 H4 Cl H2 NC3 H6 SO2 C2 H4 OSO3 H H2 NC4 H8 SO2 CH=CH2 H2 NC4 H8 SO2 C2 H4 Cl H2 NC4 H8 SO2 C2 H4 OSO3 H HN(C2 H4 SO2 CH=CH2 )2 HN(C2 H4 SO2 C2 H4 Cl)2 HN(C2 H4 SO2 C2 H4 OSO3 H)2 H2 NC2 H4 NHC2 H4 SO2 CH=CH2 H2 NC2 H4 NHC2 H4 SO2 C2 H4 Cl H2 NC2 H4 NHC2 H4 SO2 C2 H4 OSO3 H
例えば、アンモニア、1−アミノベンゼン、1−アミノ
−2−、−3−又は−4−メチルベンゼン、1−アミノ
−3,4−又は−3,5−ジメチルベンゼン、1−アミ
ノ−2−、−3−又は−4−エチルベンゼン、1−アミ
ノ−2−、−3−又は−4−メトキシベンゼン、1−ア
ミノ−2−、−3−又は−4−エトキシベンゼン、1−
アミノ−2−、−3−又は−4−クロルベンゼン、3−
又は4−アミノ−フェニルメタンスルホン酸、2−、3
−又は4−アミノベンゼンスルホン酸、3−メチルアミ
ノベンゼンスルホン酸、3−エチルアミノベンゼンスル
ホン酸、4−メチルアミノベンゼンスルホン酸、4−エ
チルアミノベンゼンスルホン酸、5−アミノベンゼン−
1,3−ジスルホン酸、6−アミノベンゼン−1,3−
ジスルホン酸、6−アミノベンゼン−1,4−ジスルホ
ン酸、4−アミノベンゼン−1,2−ジスルホン酸、4
−アミノ−5−メチルベンゼン−1,2−ジスルホン
酸、2−、3−又は4−アミノ安息香酸、5−アミノベ
ンゼン−1,3−ジカルボン酸、5−アミノ−2−ヒド
ロキシベンゼンスルホン酸、4−アミノ−2−ヒドロキ
シベンゼンスルホン酸、5−アミノ−2−エトキシベン
ゼンスルホン酸、N−メチルアミノベンゼン、N−エチ
ルアミノベンゼン、1−メチルアミノ−3−又は−4−
メチルベンゼン、1−エチルアミノ−4−クロルベンゼ
ン、1−エチルアミノ−3−又は−4−メチルベンゼ
ン、1−(2−ヒドロキシエチル)−アミノ−3−メチ
ルベンゼン、3−又は4−メチルアミノ安息香酸、3−
又は4−メチルアミノベンゼンスルホン酸、4−アミノ
−3−カルボキシベンゼンスルホン酸、3−アミノ−4
−カルボキシベンゼンスルホン酸、2−アミノ−4−メ
チルベンゼンスルホン酸、2−アミノ−5−メチルベン
ゼンスルホン酸、2−アミノ−4−メトキシベンゼンス
ルホン酸、2−アミノ−5−メトキシベンゼンスルホン
酸、3−アミノ−4−メトキシベンゼンスルホン酸、4
−アミノ−3−メトキシベンゼンスルホン酸、3−アミ
ノ−4−メチルベンゼンスルホン酸、4−アミノ−3−
メチルベンゼンスルホン酸、モルホリン、ピペリジン、
ピロリジン、シクロヘキシルアミン、シクロペンチルア
ミン、メチルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミ
ン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミン、イソブチ
ルアミン、sec−ブチルアミン、ジメチルアミン、ジ
エチルアミン、メチルエチルアミン、アリルアミン、2
−クロロエチルアミン、2−メトキシエチルアミン、2
−アミノエタノール、2−メチルアミノエタノール、ビ
ス−(2−ヒドロキシエチル)アミン、2−アセチルア
ミノエチルアミン、1−アミノ−2−プロパノール、3
−メトキシプロピルアミン、1−アミノ−3−ジメチル
アミノプロパン、2−アミノエタンスルホン酸、アミノ
メタンスルホン酸、2−メチルアミノエタンスルホン
酸、3−アミノ−1−プロパンスルホン酸、2−スルフ
ァトエチルアミン、アミノ酢酸、メチルアミノ酢酸、ε
−アミノカプロン酸、ベンジルアミン、2−、3−もし
くは4−クロロベンジルアミン、ビス−(2−スルファ
トエチル)アミン、4−メチルベンジルアミン、N−メ
チルベンジルアミン、2−、3−もしくは4−スルホベ
ンジルアミン、2−フェニルエチルアミン、1−フェニ
ルエチルアミン、1−フェニル−2−プロピルアミンの
様なアミンを挙げることができる。
ロキシ基含有またはカルボンアミド基含有材料の染色又
は捺染に使用できる。材料は繊維材料の形で、あるいは
その混紡材料の形で使用されるのが好ましい。
ドロキシ基含有材料、たとえばセルロース繊維材料又は
その再生生成物及びポリビニルアルコールである。セル
ロース繊維材料は、木綿又は、その他の植物繊維、たと
えばリネン、麻、ジュート及びラミー繊維が好ましい。
再生セルロース繊維は、たとえばビスコース・ステープ
ル及びフィラメントビスコースである。
及び天然のポリアミド及びポリウレタン、特に繊維の形
で、たとえば羊毛及びその他の動物毛、絹、皮革、ポリ
アミド−6,6、ポリアミド−6、ポリアミド−11及
びポリアミド−4である。
述の繊維材料上に、物理的化学的性状に応じた方法で、
染色又は捺染できる。
場合、炭酸ソーダ、第三燐酸ソーダ、苛性ソーダ等の酸
結合剤の存在下、場合により中性塩、例えば芒硝又は食
塩を加え、所望によっては、溶解助剤、浸透剤又は均染
剤を併用し、比較的低い温度で行われる。染料の吸尽を
促進する中性塩は、本来の染色温度に達した後に初めて
又はそれ以前に、場合によっては分割して添加できる。
する場合、室温又は高められた温度でパッドし乾燥後、
スチーミング又は乾熱によって固着できる。
一相で、例えば重曹又はその他の酸結合剤を含有する捺
染ペーストで捺染し、次いで95〜160℃でスチーミ
ングすることによって、あるいは二相で、例えば中性又
は弱酸性捺染ペーストで捺染し、これを熱い電解質含有
アルカリ性浴に通過させ、又はアルカリ性電解質含有パ
ジング液でオーバパジングし、スチーミング又は乾熱処
理して実施できる。
ダ又は澱粉エーテルのような糊剤又は乳化剤が、所望に
よっては、例えば尿素のような通常の捺染助剤かつ(又
は)分散剤と併用して用いられる。
せるに適した酸結合剤は、例えばアルカリ金属又はアル
カリ土類金属と無機又は有機酸あるいは加熱状態でアル
カリ遊離する化合物との水溶性塩基性塩である。特にア
ルカリ金属の水酸化物及び弱ないし中程度の強さの無機
又は有機酸のアルカリ金属塩が挙げられ、その内、特に
ソーダ塩及びカリ塩が好ましい。このような酸結合剤と
して、例えば苛性ソーダ、苛性カリ、重曹、炭酸ソー
ダ、蟻酸ソーダ、炭酸カリ、第一、第二又は第三燐酸ソ
ーダ、ケイ酸ソーダ、トリクロロ酢酸ソーダ等が挙げら
れる。
ン繊維の染色は、まず酸性ないし弱酸性の染浴からpH
値の制御下に吸尽させ、次に固着させるため、中性、場
合によりアルカリ性のpH値に変化させることによって
行える。染色は、通常60〜120℃の温度で行える
が、均染性を達成するために通常の均染剤、例えば塩化
シアヌルと3倍モルのアミノベンゼンスルホン酸又はア
ミノナフタレンスルホン酸との縮合生成物あるいは、例
えばステアリルアミンとエチレンオキサイドとの付加生
成物を用いることもできる。
捺染において優れた性能を発揮する点に特徴がある。特
にセルロース繊維材料の染色に好適であり、良好な耐光
性と耐汗日光性、優れた耐湿潤性、たとえば耐洗濯性、
耐過酸化洗濯性、耐汗性、耐酸加水分解性及び耐アルカ
リ性、更に良好な耐塩素性、耐摩擦性と耐アイロン性を
有する。
オッシュオフ性、さらに良好な溶解性と吸尽・固着性を
有する点、染色温度、中性塩もしくは酸結合剤の量や染
浴比の変動による影響を受けにくく安定した品質の染色
物が得られる点において特徴を有する。
や樹脂加工時における変色が少なく、保存時の塩基性物
質との接触による変化が少ないことも特徴である。
プ染色ですぐれたビルドアップ性とすぐれたアルカリ安
定性を示すとともに、低温での固着と25℃での固着に
ほとんど濃度差、色相差を認められず、しかもアルカリ
剤により加水分解を受けにくい性能を有している。
に、必要に応じて、他の染料と混合して使用することが
できる。また、混合して使用する染料としては、特に制
約はなく、公知の反応染料を用いることができるが、好
ましくは反応基としてスルファトエチルスルホン基、ビ
ニルスルホン基、モノクロロトリアジン基、モノフルオ
ロトリアジン基、モノニコチン酸トリアジン基、ジクロ
ロトリアジン基、ジフルオロモノクロロピリミジン基、
および、トリクロロピリミジン基の少なくとも1種を少
なくとも1つ以上有する染料、あるいは、Sumifix、Sum
ifix Supra、Remazol、Levafix、Procion、Cibacron、
Basilen、Drimarene、Kayacion、Kayacelon Reactなど
の冠称名で市販されている染料、さらには特開昭50-
178号、特開昭56-9483号、特開昭56-154
81号、特開昭56-118976号、特開昭56-12
8380号、特開昭57-2365号、特開昭57-89
679号、特開昭57-143360号、特開昭59-1
5451号、特開昭58-191755号、特開昭59-
96174号、特開昭59-161463号、特開昭6
0-6754号、特開昭60-123559号、特開昭6
0-229957号、特開昭60-260654号、特開
昭61-155469号、特開昭63-77974号、特
開昭63-225665号、特開平1-185370号、
特開平3-770号公報に記載されている染料などが例
示される。
る。例中、部および%はそれぞれ重量部および重量%を
表わす。
塩化シアヌル18.5部とを水性媒体中、酸性下で常法に
より縮合して縮合物を得、次いで、常法により合成した
遊離酸の形で下式
縮合物とを縮合させ、遊離酸の形で下式に示される化合
物を得た。
水性媒体中でγ−(β−スルファートエチルスルホニ
ル)プロピルアミン24.7部を縮合させ、遊離酸の形で
下式で示されるビスアゾ化合物を得た。
ノベンゼン−1,4−ジスルホン酸及びγ−(β−スル
ファートエチルスルホニル)プロピルアミンの代りに、
順に下表第2欄の化合物、第3欄の化合物及び第4欄の
化合物を用いて実施例1と同様の方法で合成し、各々対
応するビスアゾ化合物を得、染色して下表第5欄に示す
色調の染色物を得た。
部の水に溶解し芒硝20部を加え、木綿10部を加えて
50℃に昇温する。ついで30分経過後、炭酸ソーダ4
部を加え同温度で1時間染色する。染色終了後、水洗、
ソーピングを行って、諸堅牢度、特に塩素堅牢度、日光
堅牢度及び汗日光堅牢度のすぐれたビルドアップ性のよ
い茶色又は紫色の濃度の高い染色物が得られた。
300部の水に溶解し芒硝30部を加え、木綿10部を
加えて60℃に昇温する。ついで20分経過後、炭酸ソ
ーダ5部を加え同温度で1時間染色する。染色終了後、
水洗、ソーピングを行ってそれぞれ、諸堅牢度、特に日
光堅牢度及び汗日光堅牢度の優れたビルドアップ性のよ
い茶色又は紫色の濃度の高い染色物が得られた。
捺印し、中間乾燥後、100℃で5分間スチーミングを
行ない、湯洗い、ソーピング、湯洗い、乾燥して仕上げ
る。この様にして固着率の高い、諸堅牢度、特に日光堅
牢度及び汗日光堅牢度のすぐれたビルドアップ性のよい
茶色又は紫色の捺染物が得られた。
熱水に溶解し、25℃に冷却する。これに32.5%カセ
イソーダ水溶液5.5部および50度ボーメの水ガラス1
50部を添加し、さらに水を加えて全量を25度で 1,0
00部とした直後に、この液をパディング液として用いて
木綿織物を巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して
20℃の室内に貯蔵する。同様の方法にてパディングし
巻き上げポリエチレンフィルムで密閉した木綿織物は5
℃の室内に貯蔵する。各々パディング布を20時間放置
後、染色物を冷水次に熱湯で洗浄し、沸騰している洗剤
中でソーピングし、さらに冷水で洗浄後乾燥して仕上げ
る。20℃で20時間放置した染色物と5℃で20時間
放置した染色物の濃度色相差及び濃度差を調べたとこ
ろ、殆んど認められなかった。又、コールドバッチアッ
プ染色でビルドアップ性のよい染色物が得られた。
熱水で溶解し、25℃で冷却する。これに32.5%カセ
イソーダ水溶液10部および無水硫酸ナトリウム30部
を添加し、さらに水を加えて全量を25℃で 1,000部と
した直後に、この液をパディング液として用いて、ビス
コースレーヨン織物をパディングする。パディングした
ビスコースレーヨン織物を巻き上げ、ポリエチレンフィ
ルムで密閉して20℃の室内に貯蔵する。同様の方法に
て、パディング巻き上げポリエチレンフィルムで密閉し
たビスコースレーヨン織物は、5℃の室内に貯蔵する。
各々パディング布を20時間放置後、染色物を冷水、次
に熱湯で洗浄し、沸騰している洗剤中でソーピングし、
更に冷水で洗浄後乾燥して仕上げる。20℃で20時間
放置した染色物と、5℃で20時間放置した染色物の濃
度色相差及び濃度差を調べたところ、殆ど認められなか
った。
に変更した以外は全く同じ方法で染色を行い、使用した
ビスアゾ化合物各々について、染色例2で得られた染色
物と同等の品質を有する染色物を得た。
以外は全く同じ方法で染色を行い、使用したビスアゾ化
合物各々について染色例2で得られた染色物と同等の品
質を有する染色物を得た。温度を70℃とした場合も同
様であった。
変更した以外は全く同じ方法で染色を行い、使用したビ
スアゾ化合物各々について、染色例2で得られた染色物
と同等の品質を有する染色物を得た。
Claims (12)
- 【請求項1】下記一般式(I) 【化1】 〔式中、Rは水素又は置換されていてもよい低級アルキ
ル、Dは置換されていてもよいフェニル又は置換されて
いてもよいナフチル、Aは下記一般式(1)又は(2) 【化2】 (式中、R1 は水素、C1 〜C4 アルキル、C1 〜C4
アルコキシ、C1 〜C4アシルアミノ又はウレイド、R
2 は水素、C1 〜C4 アルキル又はC1 〜C4 アルコキ
シを表わし、*はD−N=N−への結合を意味する。)
で示される基を表わし、Bは下記一般式(3)又は
(4) 【化3】 (式中、R3 は水素、C1 〜C4 アルキル、C1 〜C4
アルコキシ、C1 〜C4アシルアミノ又はウレイド、R
4 は水素、C1 〜C4 アルキル又はC1 〜C4 アルコキ
シを表わし、**は−A−N=N−への結合を意味す
る。)で示される基を表わす。Yは下記一般式(5)、
(6)、(7)又は(8) 【化4】 (式中、R6 は水素又は置換されていてもよい低級アル
キル、W2 はハロゲノ、ヒドロキシ、スルファート、カ
ルボキシ、シアノ、C1 〜C4 アルキルカルボニルオキ
シ、C1 〜C4 アルコキシカルボニル、カルバモイル又
は−SO2 Zにより置換されていてもよい直鎖状又は分
枝状のC1 〜C5 アルキレン、Zは−CH=CH2 又は
−CH2 CH2 Z1 、ここでZ1 はアルカリの作用で脱
離する基を表わし、W1 は直鎖状又は分枝状のC1 〜C
5 アルキレン、R5 は水素、置換されていてもよい低級
アルキル又は−W2 −CH2 SO2 Zであり、ここでW
2 及びZは前記の意味を有する。W3 及びW4 は互いに
独立に直鎖状又は分枝状のC2 〜C6 アルキレン、R7
は水素又は置換されていてもよい低級アルキル、Qは−
O−又は−NR8 −を表わし、ここでR8 は水素又はC
1 〜C4 アルキルを表わし、pは1〜6の整数を表わ
す。)で示される基を表わす。Xは下記一般式(9)又
は(10) 【化5】 (式中、R9 は水素又は置換されていてもよいアルキ
ル、R10は水素、置換されていてもよいアルキル、置換
されていてもよいフェニル又はC5 〜C7 シクロアルキ
ルを表わし、nは1又は2、Q1 は−O−、−S−、−
CH2 −、−SO2−又は−NR11−であり、ここでR
11は水素又はC1 〜C4 アルキルを表わす。)で示され
る基を表わす。但し、D、A、B及びXのうち少なくと
も1つはスルホン酸基を有する。〕で示されるビスアゾ
化合物。 - 【請求項2】Dが遊離酸の形で下記一般式(11)又は
(12) 【化6】 (式中、R12は水素、C1 〜C4 アルキル、C1 〜C4
アルコキシ又はカルボキシ、m1 は1又は2、m2 は0
又は1、m3 は1又は2を表わす。)である請求項1に
記載の化合物。 - 【請求項3】Aが式(2)である請求項1又は2に記載
の化合物。 - 【請求項4】Bが式(3)であり、R3 が水素又はメチ
ル、R4 が水素である請求項1〜3のいずれかに記載の
化合物。 - 【請求項5】Rが水素である請求項1〜4のいずれかに
記載の化合物。 - 【請求項6】Yが下記一般式 −NH(CH2 )mSO2 Z (式中、mは2又は3、Zは請求項1に記載の意味を有
する。)である請求項1〜5のいずれかに記載の化合
物。 - 【請求項7】Xが式(9)であり、R9 及びR10が互い
に独立に水素又はスルホ、スルファート、カルボキシ、
ヒドロキシもしくはC1 〜C4 アルコキシにより置換さ
れていてもよいC1 〜C4 アルキルである請求項1〜6
のいずれかに記載の化合物。 - 【請求項8】Xが式(9)であり、R9 が水素、メチル
又はエチル、R10がスルホ、クロロ、ブロモ、カルボキ
シ、C1 〜C4 アルキル及びC1 〜C4 アルコキシの群
から選ばれる、1又は2個の置換基によって置換されて
いてもよいフェニルである請求項1〜6のいずれかに記
載の化合物。 - 【請求項9】遊離酸の形で下記一般式(II) 【化7】 (式中、m4 は0又は1、m1 は1又は2、mは2又は
3を表わし、Zは請求項1に記載の意味を有する。)で
ある請求項1に記載のビスアゾ化合物。 - 【請求項10】遊離酸の形で下記一般式(III) 【化8】 (式中、m5 及びm6 は互いに独立に0又は1、mは2
又は3を表わし、Zは請求項1に記載の意味を有す
る。)である請求項1に記載のビスアゾ化合物。 - 【請求項11】Zが−CH=CH2 、−CH2 CH2 O
SO3 H又は−CH2 CH2 Clである請求項1〜10
のいずれかに記載の化合物。 - 【請求項12】請求項1〜11のいずれかに記載の化合
物を用いることを特徴とする繊維材料を染色又は捺染す
る方法。
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