JPH0995622A - ピリドンモノアゾ化合物及びそれを用いる繊維材料の染色又は捺染方法 - Google Patents

ピリドンモノアゾ化合物及びそれを用いる繊維材料の染色又は捺染方法

Info

Publication number
JPH0995622A
JPH0995622A JP7253004A JP25300495A JPH0995622A JP H0995622 A JPH0995622 A JP H0995622A JP 7253004 A JP7253004 A JP 7253004A JP 25300495 A JP25300495 A JP 25300495A JP H0995622 A JPH0995622 A JP H0995622A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
acid
amino
monoazo compound
salt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7253004A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobutaka Kunimi
信孝 国見
Yasuyoshi Ueda
泰嘉 植田
Takashi Omura
隆 尾村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP7253004A priority Critical patent/JPH0995622A/ja
Priority to EP95309333A priority patent/EP0719840A1/en
Priority to CN95113154A priority patent/CN1131169A/zh
Priority to US08/579,603 priority patent/US5596083A/en
Priority to KR1019950056478A priority patent/KR960022508A/ko
Publication of JPH0995622A publication Critical patent/JPH0995622A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Coloring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 染色性、堅牢性及び溶解性に優れたピリドン
モノアゾ化合物を提供する。 【解決手段】 一般式(I) 【化1】 (式中、Wはアルキレンを、R1 は低級アルキルを、R
2 は水素、ハロゲン、シアノ等を、R3 及びR4 は各々
水素、アルキルを、R5 及びR6 は各々水素、置換され
ていてもよいアルキル、置換されていてもよいフェニ
ル、置換されていてもよいナフチルを、nは2〜4の整
数を、Yはビニル等を、Dは置換されていてもよいフェ
ニル、置換されていてもよいナフチルをそれぞれ表す
が、D、R5 及びR6 で表されるフェニル、ナフチルは
置換基として繊維反応性基を持たず、又、D、R5 及び
6 で表されるフェニル及びナフチルの内少なくとも1
つは置換基としてスルホ又はカルボキシルを有する。)
で示されるピリドンモノアゾ化合物又はその塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒドロキシル基及
び/又はアミド基を含有する材料、特にセルロース繊
維、天然又は合成ポリアミド繊維、ポリウレタン繊維或
いは皮革等、更にはこれらのいずれかを含有する混紡繊
維を染色及び捺染するのに適し、耐光堅牢、耐汗日光堅
牢且つ耐湿潤堅牢な染色を可能にするピリドンモノアゾ
化合物或いはその塩に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から種々の反応染料が知られてお
り、これらはセルロース繊維等の繊維材料の染色及び捺
染の分野に使用されている。近年、需要家からは染色性
に関する高い要求及び染色物の堅牢度に関する高い要求
がなされており、これらの観点から、反応染料分野にお
ける従来の技術水準は必ずしも十分なものではなかっ
た。例えば、トリアジン環の炭素原子に結合した置換基
として2個の繊維反応性基を有するモノアゾ化合物が公
知であるが、当該化合物は染色性、堅牢性及び溶解性に
おいて必ずしも充分なものではなく、特に染色性及び堅
牢性をバランス良く両立させるという要求の観点からは
不充分なものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、公知の
モノアゾ化合物が有する染色性、堅牢性及び溶解性を更
に改良すべく、鋭意研究した結果、ピリドン環の5位が
芳香族アゾ基で置換された色素母体と1個のビニルスル
ホン系の繊維反応性基を含む基で置換されたトリアジン
環とが架橋基で連結された特定構造のピリドンモノアゾ
化合物が上記目的を達成することを見出して、本発明を
完成した。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、一般式
(I)
【0005】
【0006】〔式中、Wはアルキレン基を表わし、R1
は低級アルキル基を表わし、R2 は水素原子、ハロゲン
原子、シアノ基、カルバモイル基、スルホ基又はスルホ
アルキル基を表わし、R3 及びR4 は同一又は相異な
り、水素原子又は置換されていてもよい直鎖状もしくは
分岐状のアルキル基を表わし、R5 及びR6 は同一又は
相異なり、水素原子、置換されていてもよい直鎖状、分
岐状もしくは環状のアルキル基、置換されていてもよい
フェニル基又は置換されていてもよいナフチル基を表わ
し、nは2、3又は4を表わし、Yは−CH=CH2
は−CH2 CH2 Z(Zはアルカリの作用で脱離する基
を表す)を表わし、Dは置換されていてもよいフェニル
基又は置換されていてもよいナフチル基を表わすが、D
で表されるフェニル基及びナフチル基並びに、R5 及び
6 で表されるアルキル基、フェニル基及びナフチル基
は置換基として繊維反応性基を持たず、又、D、R5
びR6で表されるフェニル基及びナフチル基の内少なく
とも1つは置換基としてスルホ基又はカルボキシル基を
有するものとする。〕で示されるピリドンモノアゾ化合
物或いはその塩、及び当該化合物或いはその塩を用いて
繊維材料を染色又は捺染する方法を提供するものであ
る。
【0007】一般式(I)においてDで表される置換さ
れていてもよいフェニル基としては、好ましくはハロゲ
ン原子、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ
基、アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ニトロ
基、スルホ基及びカルボキシル基の群から選ばれる1、
2又は3個の置換基により置換されたフェニル基が挙げ
られる。Dで表される置換されていてもよいナフチル基
としては、好ましくは1、2又は3個のスルホ基で置換
されたナフチル基が挙げられる。Wで表されるアルキレ
ン基としては直鎖状でも分岐状でもどちらでもよいが、
好ましくは炭素数6以下の直鎖状のものが挙げられ、特
に好ましくは炭素数2又は3の直鎖状のものが挙げられ
る。R1 で表される低級アルキル基としては直鎖状でも
分岐状でもどちらでもよいが、好ましくは炭素数4以下
の直鎖状のものが挙げられ、特に好ましくはメチル基が
挙げられる。
【0008】R3 及びR4 で表される置換されていても
よい直鎖状もしくは分岐状のアルキル基としては、例え
ば、無置換の炭素数4以下のアルキル基や、ヒドロキシ
基、シアノ基、炭素数4以下のアルコキシ基、ハロゲン
原子、カルバモイル基、カルボキシル基、炭素数5以下
のアルコキシカルボニル基、炭素数5以下のアルキルカ
ルボニルオキシ基、スルホ基及びスルファモイル基の群
から選ばれる1種以上の置換基により置換された炭素数
4以下のアルキル基が挙げられる。好ましいR3 及びR
4 としては、例えば、水素原子、メチル基、エチル基、
n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−
ブチル基、sec-ブチル基、2−ヒドロキシエチル基、2
−ヒドロキシプロピル基、3−ヒドロキシプロピル基、
2−ヒドロキシブチル基、3−ヒドロキシブチル基、4
−ヒドロキシブチル基、2,3−ジヒドロキシプロピル
基、3,4−ジヒドロキシブチル基、シアノメチル基、
2−シアノエチル基、3−シアノプロピル基、メトキシ
メチル基、エトキシメチル基、2−メトキシエチル基、
2−エトキシエチル基、3−メトキシプロピル基、3−
エトキシプロピル基、2−ヒドロキシ−3−メトキシプ
ロピル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、2−クロ
ロエチル基、2−ブロモエチル基、3−クロロプロピル
基、3−ブロモプロピル基、4−クロロブチル基、4−
ブロモブチル基、カルボキシメチル基、2−カルボキシ
エチル基、3−カルボキシプロピル基、4−カルボキシ
ブチル基、1,2−ジカルボキシエチル基、カルバモイ
ルメチル基、2−カルバモイルエチル基、3−カルバモ
イルプロピル基、4−カルバモイルブチル基、メトキシ
カルボニルメチル基、エトキシカルボニルメチル基、2
−メトキシカルボニルエチル基、2−エトキシカルボニ
ルエチル基、3−メトキシカルボニルプロピル基、3−
エトキシカルボニルプロピル基、4−メトキシカルボニ
ルブチル基、4−エトキシカルボニルブチル基、メチル
カルボニルオキシメチル基、エチルカルボニルオキシメ
チル基、2−メチルカルボニルオキシエチル基、2−エ
チルカルボニルオキシエチル基、3−メチルカルボニル
オキシプロピル基、3−エチルカルボニルオキシプロピ
ル基、4−メチルカルボニルオキシブチル基、4−エチ
ルカルボニルオキシブチル基、スルホメチル基、2−ス
ルホエチル基、3−スルホプロピル基、4−スルホブチ
ル基、スルファモイルメチル基、2−スルファモイルエ
チル基、3−スルファモイルプロピル基及び4−スルフ
ァモイルブチル基等が挙げられる。特に好ましいR3
びR4 としては、同一又は相異なり、水素原子又は炭素
数4以下のアルキル基が挙げられ、殊に水素原子、メチ
ル基又はエチル基が好ましい。
【0009】R5 及びR6 で表される置換されていても
よい直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキル基として
は、例えば、無置換のシクロヘキシル基、無置換の炭素
数4以下のアルキル基や、ハロゲン原子、ヒドロキシ
基、シアノ基、炭素数4以下のアルコキシ基、スルホ
基、カルボキシ基、スルファモイル基、カルバモイル
基、カルボン酸エステル基、スルホン酸エステル基、ス
ルファート基及びフェニル基の群れから選ばれる1又は
2個の置換基により置換された炭素数4以下のアルキル
基等が挙げられる。又、R5 及びR6 で表される置換さ
れていてもよいアルキル基が置換基としてフェニル基を
有する場合は、当該アルキル基の好ましい例としてメチ
ル基が挙げられ、置換基としてのフェニル基は炭素数4
以下のアルキル基、炭素数4以下のアルコキシ基、スル
ホ基及びハロゲン原子の群れから選ばれる1又は2個の
置換基により置換されていてもよい。
【0010】R5 及びR6 で表される置換されていても
よい直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキル基として
は、好ましくは、例えばメチル基、エチル基、n−プロ
ピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル
基、sec-ブチル基、β−ヒドロキシエチル基、β−スル
ファートエチル基、β−スルホエチル基、β−メトキシ
エチル基、β−カルボキシエチル基、β−カルバモイル
エチル基、β−スルファモイルエチル基、ベンジル基及
び2−、3−又は4−スルホベンジル基等が挙げられ
る。
【0011】R5 及びR6 で表される置換されていても
よいフェニル基としては、例えば、無置換のフェニル基
や、炭素数4以下のアルキル基、炭素数4以下のアルコ
キシ基、スルホ基、カルボキシ基、ハロゲン原子、ヒド
ロキシ基、シアノ基、スルファモイル基、カルバモイル
基、カルボン酸エステル基、β−ヒドロキシエチルスル
ホニル基、アミノ基、アシルアミノ基、及びアルキルで
置換されたアミノ基(ここで、好ましいアルキルは炭素
数4以下のものである)の群れから選ばれる1又は2個
の置換基により置換されたフェニル基が挙げられる。R
5 及びR6 で表される置換されていてもよいフェニル基
として好ましくは、例えばフェニル基、2−、3−又は
4−メチルフェニル基、2−、3−又は4−メトキシフ
ェニル基、2−、3−又は4−エチルフェニル基、2
−、3−又は4−エトキシフェニル基、2−、3−又は
4−カルボキシフェニル基、2−、3−又は4−クロロ
フェニル基、2−、3−又は4−スルホフェニル基、3
−スルホ−4−メトキシフェニル基、及び2−、3−又
は4−ヒドロキシフェニル基等が挙げられる。
【0012】R5 及びR6 で表される置換されていても
よいナフチル基としては、例えば、無置換のナフチル基
や、炭素数4以下のアルキル基、炭素数4以下のアルコ
キシ基、スルホ基、カルボキシ基、ハロゲン原子及びヒ
ドロキシ基の群れから選ばれる1、2又は3個の置換基
により置換されたナフチル基が挙げられる。R5 及びR
6 で表される置換されていてもよいナフチル基として好
ましくは、例えば2−、3−4−、5−、6−、7−又
は8−スルホ−1−ナフチル基、1−、5−、6−、7
−又は8−スルホ−2−ナフチル基、1,5−、5,7
−、6,8−、4,8−、4,7−、3,8−、4,6
−、3,7−又は3,6−ジスルホ−2−ナフチル基、
及び1,5,7−、4,6,8−又は3,6,8−トリ
スルホ−2−ナフチル基等が挙げられる。
【0013】一般式(I)において、好ましいR5 及び
6 としては同一又は相異なり、水素原子、置換されて
いてもよいアルキル基、及び炭素数4以下のアルキル
基、炭素数4以下のアルコキシ基、スルホ基、カルボキ
シ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基又はアシ
ルアミノ基で置換されていてもよいフェニル基が挙げら
れる。中でも、R5 及びR6 の一方が水素原子、メチル
基又はエチル基であり、他方が置換されていてもよいフ
ェニル基である場合が特に好ましい。
【0014】nとしては、2又は3が好ましい。Zで表
されるアルカリの作用で脱離する基としては、例えばス
ルファート基、チオスルファート基、ホスファート基、
アセチルオキシ基及びハロゲン原子等が挙げられ、これ
らの中でも、スルファート基及びハロゲン原子が特に好
ましい。一般式(I)において、好ましいYとしては−
CH=CH2 、−CH2 CH2Cl及び−CH2 CH2
OSO3 H等が挙げられる。
【0015】本発明のピリドンモノアゾ化合物は遊離酸
の形で又はその塩の形で存在し、特にアルカリ金属塩及
びアルカリ土類金属塩が好ましく、中でも、ナトリウム
塩、カリウム塩及びリチウム塩が特に好ましい。
【0016】本発明のピリドンモノアゾ化合物は、例え
ば、遊離の形で示すと一般式(II) D−NH2 (II) (式中、Dは前記と同じ意味を表わす。)で示される芳
香族アミン、一般式(III)
【0017】
【0018】(式中、R1 、R2 、R3 及びWは前記と
同じ意味を有する。)で示されるピリドン誘導体、一般
式(IV) R4 NH−(CH2 )n −SO2 Y (IV) (式中、R4 、n及びYは前記と同じ意味を有する。)
で示される脂肪族アミン、一般式(V) HN(R5 )(R6 ) (V) (式中、R5 及びR6 は前記と同じ意味を有する。)で
示されるアミン化合物、及び2,4,6−トリハロゲノ
−s−トリアジンを原料として容易に製造することがで
きる。
【0019】例えば、第一の製造方法としては、一般式
(II)で示される芳香族アミンを常法によりジアゾ化し、
得られたジアゾ化物を一般式(III) で示されるピリドン
誘導体と弱酸性乃至弱アルカリ性条件でカップリングさ
せて一般式(VI)
【0020】
【0021】(式中、D、R1 、R2 、R3 及びWは前
記と同じ意味を有する。)で示されるモノアゾ化合物を
得、次いで、一般式(IV)で示される脂肪族アミン、一般
式(V) で示されるアミン化合物及び一般式(VI)で示され
るモノアゾ化合物を任意の順序で2,4,6−トリハロ
ゲノ−s−トリアジンと縮合させることにより、一般式
(I) で示されるピリドンモノアゾ化合物又はその塩を得
る方法が挙げられる。縮合の順序及び条件は特に制限さ
れないが、例えば、一次的には縮合温度が−10℃乃至
40℃であり、pHが1乃至10である条件で、二次的
には縮合温度が0℃乃至70℃であり、pHが2乃至1
0である条件で、三次的には縮合温度が10℃乃至10
0℃であり、pHが2乃至9である条件で、各々行われ
る。
【0022】第二の製造方法としては、一般式(III) で
示されるピリドン誘導体と2,4,6−トリハロゲノ−
s−トリアジンを縮合させ、得られた縮合物に一般式(I
I)で示される芳香族アミンを常法によりジアゾ化して得
られたジアゾ化物を弱酸性乃至弱アルカリ性でカップリ
ングさせ、得られたカップリング化物と一般式(IV)で示
される脂肪族アミン及び一般式(V) で示されるアミン化
合物を任意の順序で縮合させることにより、一般式(I)
で示されるピリドンモノアゾ化合物又はその塩を得る方
法が挙げられる。一般式(III) で示されるピリドン誘導
体と2,4,6−トリハロゲノ−s−トリアジンとの縮
合は温度が−10℃乃至40℃であり、pHが2乃至9
である条件で行われ、又、上記のカップリング化物と一
般式(IV)で示される脂肪族アミン及び一般式(V) で示さ
れるアミン化合物との縮合は一次的には縮合温度が10
℃乃至70℃であり、pHが2乃至9である条件で、二
次的には縮合温度が20℃乃至90℃であり、pHが2
乃至9である条件で各々行われる。
【0023】第三の製造方法としては、一般式(III) で
示されるピリドン誘導体及び一般式(IV)で示される脂肪
族アミンを、任意の順序で2,4,6−トリハロゲノ−
s−トリアジンと縮合させた後、得られた生成物と一般
式(II)で示される芳香族アミンを常法によりジアゾ化し
て得られたジアゾ化物とを弱酸性乃至弱アルカリ性でカ
ップリングさせ、得られたカップリング化物と一般式
(V) で示されるアミン化合物とを縮合させることによ
り、一般式(I) で示されるピリドンモノアゾ化合物又は
その塩を得る方法が挙げられる。一般式(III) で示され
るピリドン誘導体及び一般式(IV)で示される脂肪族アミ
ンと2,4,6−トリハロゲノ−s−トリアジンとの縮
合は一次的には縮合温度が−10℃乃至40℃であり、
pHが2乃至9である条件で、二次的には縮合温度が0
℃乃至70℃であり、pHが2乃至9である条件で各々
行われる。又、上記のカップリング化物と一般式(V) で
示されるアミン化合物との縮合は縮合温度が20℃乃至
90℃であり、pHが2乃至9である条件で行われる。
【0024】第四の製造方法としては、一般式(III) で
示されるピリドン誘導体、一般式(IV)で示される脂肪族
アミン及び一般式(V) で示されるアミン化合物を任意の
順序で2,4,6−トリハロゲノ−s−トリアジンと縮
合させた後、得られた生成物と一般式(II)で示される芳
香族アミンを常法によりジアゾ化して得られたジアゾ化
物とを弱酸性乃至弱アルカリ性でカップリングさせるこ
とにより、一般式(I)で示されるピリドンモノアゾ化合
物又はその塩を得る方法が挙げられる。上記縮合は一次
的には縮合温度が−10℃乃至40℃であり、pHが1
乃至10である条件で、二次的には縮合温度が0℃乃至
70℃であり、pHが2乃至10である条件で、三次的
には縮合温度が10℃乃至100℃であり、pHが2乃
至9である条件で、各々行われる。
【0025】以上の製造方法等により一般式(I) で示さ
れるピリドンモノアゾ化合物又はその塩を得ることがで
きるが、好ましい2,4,6−トリハロゲノ−s−トリ
アジンとしては、塩化シアヌル及びフッ化シアヌルが挙
げられる。
【0026】一般式(II)で示される芳香族アミンとして
は、例えば2−、3−又は4−アミノベンゼンスルホン
酸、2−アミノ−5−メチルベンゼンスルホン酸、2−
アミノ−5−エチルベンゼンスルホン酸、2−アミノ−
5−メトキシベンゼンスルホン酸、2−アミノ−5−エ
トキシベンゼンスルホン酸、2−アミノ−5−クロロベ
ンゼンスルホン酸、2−アミノ−5−ブロモベンゼンス
ルホン酸、2−アミノ−5−アセチルアミノベンゼンス
ルホン酸、2−アミノ−5−プロピオニルアミノベンゼ
ンスルホン酸、2−アミノ−5−ニトロベンゼンスルホ
ン酸、2−アミノ−4−クロロ−5−メチルベンゼンス
ルホン酸、2−アミノ−5−クロロ−4−メチルベンゼ
ンスルホン酸、2−アミノ−4−メチルベンゼンスルホ
ン酸、2−アミノ−4−エチルベンゼンスルホン酸、2
−アミノ−4−メトキシベンゼンスルホン酸、2−アミ
ノ−4−エトキシベンゼンスルホン酸、2−アミノ−4
−クロロベンゼンスルホン酸、2−アミノ−4−ブロモ
ベンゼンスルホン酸、3−アミノ−4−メチルベンゼン
スルホン酸、3−アミノ−4−エチルベンゼンスルホン
酸、3−アミノ−4−メトキシベンゼンスルホン酸、3
−アミノ−4−エトキシベンゼンスルホン酸、3−アミ
ノ−4−クロロベンゼンスルホン酸、3−アミノ−4−
ブロモベンゼンスルホン酸、4−アミノ−3−メチルベ
ンゼンスルホン酸、4−アミノ−3−エチルベンゼンス
ルホン酸、4−アミノ−3−メトキシベンゼンスルホン
酸、4−アミノ−3−エトキシベンゼンスルホン酸、4
−アミノ−3−クロロベンゼンスルホン酸、4−アミノ
−3−ブロモベンゼンスルホン酸、4−アミノ−3−ニ
トロベンゼンスルホン酸、2−アミノベンゼン−1,4
−ジスルホン酸、2−アミノベンゼン−1,5−ジスル
ホン酸、
【0027】2−アミノ安息香酸、2−アミノ−4−メ
トキシ安息香酸、2−アミノ−5−メトキシ安息香酸、
2−アミノ−4−アセチルアミノ安息香酸、2−アミノ
−5−アセチルアミノ安息香酸、2−アミノ−4−スル
ホ安息香酸、2−アミノ−5−スルホ安息香酸、
【0028】4−アミノ−2,5−ジメチルベンゼンス
ルホン酸、4−アミノ−2,5−ジエチルベンゼンスル
ホン酸、4−アミノ−2,5−ジメトキシベンゼンスル
ホン酸、4−アミノ−2,5−ジエトキシベンゼンスル
ホン酸、4−アミノ−2,5−ジクロロベンゼンスルホ
ン酸、4−アミノ−2,5−ジブロモベンゼンスルホン
酸、4−アミノ−2−メチル−5−メトキシベンゼンス
ルホン酸、4−アミノ−2−メチル−5−エトキシベン
ゼンスルホン酸、2−アミノ−5−メチルベンゼン−
1,4−ジスルホン酸、2−アミノ−5−エチルベンゼ
ン−1,4−ジスルホン酸、2−アミノ−5−メトキシ
ベンゼン−1,4−ジスルホン酸、2−アミノ−5−エ
トキシベンゼン−1,4−ジスルホン酸、2−アミノ−
5−アセチルアミノベンゼン−1,4−ジスルホン酸、
2−アミノ−5−プロピオニルアミノベンゼン−1,4
−ジスルホン酸、
【0029】2−アミノナフタレン−1−スルホン酸、
2−アミノナフタレン−1,5−ジスルホン酸、2−ア
ミノナフタレン−1,7−ジスルホン酸、2−アミノナ
フタレン−3,6−ジスルホン酸、2−アミノナフタレ
ン−3,8−ジスルホン酸、2−アミノナフタレン−
4,8−ジスルホン酸、2−アミノナフタレン−6,8
−ジスルホン酸、2−アミノナフタレン−1,5,7−
トリスルホン酸、2−アミノナフタレン−3,6,8−
トリスルホン酸、及び2−アミノナフタレン−4,6,
8−トリスルホン酸等が挙げられる。
【0030】一般式(V) で示されるアミン化合物として
は、例えばアンモニア;1−アミノベンゼン、1−アミ
ノ−2−、−3−又は−4−メチルベンゼン、1−アミ
ノ−2,4−、−3,4−又は−3,5−ジメチルベン
ゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−エチルベン
ゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−メトキシベ
ンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−エトキシ
ベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−クロロ
ベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−ブロモ
ベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−フルオ
ロベンゼン、3−又は4−メチルアミノベンゼンスルホ
ン酸、3−又は4−エチルアミノベンゼンスルホン酸、
5−アミノベンゼン−1,3−ジスルホン酸、6−アミ
ノベンゼン−1,3−又は−1,4−ジスルホン酸、4
−アミノベンゼン−1,2−ジスルホン酸、4−アミノ
−5−メチルベンゼン−1,2−ジスルホン酸、2−、
3−又は4−アミノ安息香酸、5−アミノベンゼン−
1,3−ジカルボン酸、5−アミノ−2−ヒドロキシベ
ンゼンスルホン酸、4−アミノ−2−ヒドロキシベンゼ
ンスルホン酸、5−アミノ−2−エトキシベンゼンスル
ホン酸、N−メチルアミノベンゼン、N−エチルアミノ
ベンゼン、1−メチルアミノ−3−又は−4−メチルベ
ンゼン、1−エチルアミノ−3−又は−4−メチルベン
ゼン、1−メチルアミノ−2−、−3−又は−4−クロ
ロベンゼン、1−エチルアミノ−2−、−3−又は−4
−クロロベンゼン、1−(2−ヒドロキシエチル)アミ
ノ−3−メチルベンゼン、3−又は4−メチルアミノ安
息香酸、1−アミノ−2−メトキシ−5−メチルベンゼ
ン、1−アミノ−2,5−ジメトキシベンゼン、2−、
3−又は4−アミノフェノール、1−アミノ−3−又は
−4−アセチルアミノベンゼン、2,4−又は2,5−
ジアミノベンゼンスルホン酸、1−アミノベンゼン−3
−又は−4−(β−ヒドロキシエチルスルホン)、2
−、4−、5−、6−、7−又は8−アミノナフタレン
−1−スルホン酸、1−、4−、5−、6−、7−又は
8−アミノナフタレン−2−スルホン酸、7−メチルア
ミノナフタレン−2−スルホン酸、7−エチルアミノナ
フタレン−2−スルホン酸、7−ブチルアミノナフタレ
ン−2−スルホン酸、7−i−ブチルアミノナフタレン
−2−スルホン酸、4−、5−、6−、7−又は8−ア
ミノナフタレン−1,3−ジスルホン酸、2−、3−又
は4−アミノナフタレン−1,5−ジスルホン酸、4−
又は8−アミノナフタレン−1,6−ジスルホン酸、4
−アミノナフタレン−1,7−ジスルホン酸、3−又は
4−アミノナフタレン−2,6−ジスルホン酸、6−又
は7−アミノナフタレン−1,3,5−トリスルホン
酸、4−、7−又は8−アミノナフタレン−1,3,6
−トリスルホン酸及び4−アミノナフタレン−1,3,
7−トリスルホン酸等の芳香族アミン類;
【0031】メチルアミン、エチルアミン、n−プロピ
ルアミン、i−プロピルアミン、n−ブチルアミン、i
−ブチルアミン、sec-ブチルアミン、ジメチルアミン、
ジエチルアミン、メチルエチルアミン、アリルアミン、
2−クロロエチルアミン、2−メトキシエチルアミン、
2−アミノエタノール、2−メチルアミノエタノール、
ビス(2−ヒドロキシエチル)アミン、2−アセチルア
ミノエチルアミン、1−アミノ−2−プロパノール、3
−メトキシプロピルアミン、1−アミノ−3−ジメチル
アミノプロパン、2−アミノエタンスルホン酸アミド、
2−アミノエタンスルホン酸、アミノメタンスルホン
酸、2−メチルアミノエタンスルホン酸アミド、2−メ
チルアミノエタンスルホン酸、3−アミノ−1−プロパ
ンスルホン酸、2−スルファートエチルアミン、アミノ
酢酸、メチルアミノ酢酸、3−アミノプロピオン酸、3
−アミノプロピオン酸アミド、3−メチルアミノプロピ
オン酸、3−メチルアミノプロピオン酸アミド、ε−ア
ミノカプロン酸、ベンジルアミン、2−、3−又は4−
スルホベンジルアミン、2−、3−又は4−クロロベン
ジルアミン、2−、3−又は4−メチルベンジルアミ
ン、N−メチルベンジルアミン、1−フェニルエチルア
ミン、2−フェニルエチルアミン及び1−フェニル−2
−プロピルアミン等の脂肪族アミン類等が挙げられる。
【0032】好ましい一般式(V) で示されるアミン化合
物としては、例えばアニリン、N−メチルアニリン、N
−エチルアニリン、2−、3−又は4−クロロアニリ
ン、N−メチル−2−、3−又は4−クロロアニリン、
N−エチル−2−、3−又は4−クロロアニリン、2
−、3−又は4−メチルアニリン、2−、3−又は4−
エチルアニリン、2−、3−又は4−メトキシアニリ
ン、2−、3−又は4−エトキシアニリン、2−、3−
又は4−ヒドロキシアニリン、アニリン−2−、−3−
又は−4−スルホン酸、3−又は4−メチルアミノベン
ゼンスルホン酸、3−又は4−エチルアミノベンゼンス
ルホン酸、2−、3−又は4−カルボキシアニリン、ア
ンモニア、メチルアミン、エチルアミン、ジメチルアミ
ン、タウリン、N−メチルタウリン、モノ−又はジ−エ
タノールアミン、2−スルファモイルエチルアミン及び
2−カルバモイルエチルアミン等が挙げられる。これら
の中でも、特にアニリン又はその誘導体が好ましい。
【0033】本発明のピリドンモノアゾ化合物は繊維反
応性を有し、ヒドロキシル基含有又はカルボンアミド基
含有材料の染色又は捺染に使用できる。これらの材料
は、好ましくは、繊維材料の形で、又はその混紡材料の
形で用いられる。ヒドロキシル基含有材料としては天然
又は合成ヒドロキシル基含有材料、例えば、セルロース
繊維材料もしくはその再生生成物及びポリビニルアルコ
ール等が挙げられる。セルロース繊維材料としては木綿
及びその他の植物繊維(リネン、麻、ジュート及びラミ
ー繊維等)が好ましく用いられ、再生セルロース繊維材
料としては例えばビスコース・ステープル及びフィラメ
ント・ビスコース等が用いられる。カルボンアミド基含
有材料としては、例えば合成又は天然のポリアミド、ポ
リウレタン及び皮革等が挙げられる。特に繊維の形のも
の、例えば羊毛、その他の動物毛、絹、ポリアミド−
6,6、ポリアミド−6、ポリアミド−11及びポリア
ミド−4等が挙げられる。
【0034】本発明のピリドンモノアゾ化合物を用い
て、上記の材料上に、特に上記の繊維材料上に、物理化
学的性状に応じた方法で染色又は捺染をすることができ
る。例えばセルロース繊維材料上に吸尽染色する場合、
炭酸ソーダ、第三燐酸ソーダ、苛性ソーダ等の酸結合剤
の存在下に、場合により中性塩、例えば芒硝又は食塩を
加え、所望によっては、溶解助剤、浸透剤又は均染剤を
使用し、比較的低い温度で行われる。染料の吸尽を促進
する中性塩は、本来の染色温度に達した後に初めて、又
はそれ以前に、場合によっては分割して添加できる。パ
ディング法に従ってセルロース繊維材料を染色する場
合、室温又は高められた温度でパッドし、乾燥後、スチ
ーミング又は乾熱によって固着できる。セルロース繊維
材料に対して捺染を行う場合、一相で、例えば重曹又は
その他の酸結合剤を含有する捺染ペーストで印捺し、次
いで95〜160℃でスチーミングすることによって、
或いは二相で、例えば中性又は弱酸性捺染ペーストで印
捺し、これを熱い電解質含有アルカリ性浴に通過させる
か、又はアルカリ性電解質含有パディング液でオーバー
パッドし、次いでスチーミング又は乾熱処理することに
よって、実施できる。捺染ペーストには、例えばアルギ
ン酸ソーダや澱粉エーテルのような糊剤又は乳化剤が用
いられ、所望によっては、例えば尿素のような通常の捺
染助剤及び/又は分散剤を併用してもよい。セルロース
繊維材料上に本発明のピリドンモノアゾ化合物を固定さ
せるのに適した酸結合剤としては、例えば、アルカリ金
属の水酸化物、アルカリ金属又はアルカリ土類金属と無
機酸又は有機酸との水溶性塩基性塩、或いは加熱状態で
アルカリを遊離する化合物等が挙げられる。特に、アル
カリ金属の水酸化物及び弱乃至中程度の強さの無機酸又
は有機酸のアルカリ金属塩が好ましく、これらの中で
も、ナトリウム又はカリウムの水酸化物、ナトリウム塩
及びカリウム塩が殊に好ましい。このような酸結合剤の
具体例としては、苛性ソーダ、苛性カリ、重曹、炭酸ソ
ーダ、蟻酸ソーダ、炭酸カリ、第一、第二又は第三燐酸
ソーダ、珪酸ソーダ及びトリクロロ酢酸ソーダ等が挙げ
られる。合成又は天然のポリアミド及びポリウレタン繊
維の染色は、先ず、酸性乃至弱酸性の染浴からpH値の
制御下に吸尽させ、次に固着させるために中性、場合に
よってはアルカリ性のpH値に変化させることによって
行うことができる。染色は通常60℃乃至120℃の温
度で実施できる。均染性を達成するために、通常の均染
剤、例えば塩化シアヌルと3倍モル量のアミノベンゼン
スルホン酸又はアミノナフタレンスルホン酸との縮合生
成物或いは、例えばステアリルアミンとエチレンオキサ
イドとの付加生成物を用いることもできる。
【0035】本発明のピリドンモノアゾ化合物は繊維材
料の形或いはその混紡材料の形のヒドロキシル基含有又
はカルボンアミド基含有材料上で黄色の色調を与えるも
のであり、単独で又は他の染料との混合物の形で用いら
れる。
【0036】
【発明の効果】本発明のピリドンモノアゾ化合物は繊維
材料に対する染色及び捺染において優れた性能を発揮す
る。特にセルロース繊維材料の染色に好適であり、当該
ピリドンモノアゾ化合物から得られる染色物は優れた堅
牢性(耐光堅牢性、耐汗日光堅牢性、耐湿潤堅牢性、耐
洗濯堅牢性、耐過酸化洗濯堅牢性、耐塩素堅牢性、耐汗
堅牢性、耐アルカリ堅牢性、耐摩擦堅牢性及び耐アイロ
ン堅牢性等)を有し、又、当該化合物は優れた染色性
(ビルドアップ性、均染性、ウオッシュオフ性、吸尽性
及び固着性等)と良好な溶解性を有するばかりでなく、
染色温度、染色助剤(塩やアルカリ剤等)及び浴比の変
動による影響を受けにくく、安定した品質の染色物が得
られる点でも優れている。さらに、得られた染色物のフ
ィックス処理時や樹脂加工時の変色が少なく、保存時の
塩基性物質との接触による変化が少ない点でも優れてい
る。
【0037】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるも
のではない。例中、部は重量部を表す。
【0038】実施例1 1−(β−アミノエチル)−4−メチル−6−ヒドロキ
シ−2−ピリドン16.8部及び2−(β−スルファートエ
チルスルホニル)エチルアミン23.3部を、常法により塩
化シアヌル18.4部に順次縮合させた。別に、2−アミノ
ナフタレン−1,5−ジスルホン酸30.3部を常法により
ジアゾ化し、得られたジアゾ化物を上記縮合により得ら
れた縮合物に加えてカップリングさせた。得られたカッ
プリング化物にアニリン9.3 部を加えて常法により縮合
させた後、塩析して、遊離酸の形で示すと下記式で表さ
れるピリドンモノアゾ化合物を得た。
【0039】
【0040】実施例2 2−アミノベンゼンスルホン酸17.3部を常法によりジア
ゾ化し、得られたジアゾ化物を1−(β−アミノエチ
ル)−3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−2−
ピリドン19.3部とカップリングさせて、遊離酸の形で示
すと下記式で表されるモノアゾ化合物を得た。
【0041】
【0042】上記モノアゾ化合物の全量、3−(β−ス
ルファートエチルスルホニル)プロピルアミン24.7部及
び3−アミノベンゼンスルホン酸17.3部を、常法により
塩化シアヌル18.4部に順次縮合させた後、塩析して、遊
離酸の形で示すと下記式で表されるピリドンモノアゾ化
合物を得た。
【0043】
【0044】実施例3 2−アミノナフタレン−1,5−ジスルホン酸、1−
(β−アミノエチル)−4−メチル−6−ヒドロキシ−
2−ピリドン、2−(β−スルファートエチルスルホニ
ル)エチルアミン及びアニリンの代わりに、順に、下表
の第2欄、第3欄、第4欄及び第5欄の化合物を用いる
以外は実施例1と同様にして、各々、対応するピリドン
モノアゾ化合物を得た。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】
【表4】
【0049】
【表5】
【0050】
【表6】
【0051】染色例1 実施例1〜3で得られたピリドンモノアゾ化合物の各々
0.3 部をそれぞれ200部の水に溶解した後に芒硝20部を
加え、次いで木綿10部を加えて60℃まで加温した。60℃
で30分保持後、炭酸ソーダ4部を加えて60℃で1時間染
色した。染色終了後、水洗及びソーピングを行って、諸
堅牢度に優れ、良好なビルドアップ性を有する鮮やかな
黄色の染色物を得た。
【0052】染色例2 実施例1〜3で得られたピリドンモノアゾ化合物の各々
を用いて、以下の組成を有する色糊を作製した。 ピリドンモノアゾ化合物 5部 尿素 5部 アルギン酸ソーダ(5%)元糊 50部 熱湯 25部 重曹 2部 バランス(水) 13部 この色糊をシルケット加工綿ブロード上に印捺し、中間
乾燥後、100 ℃で5分間スチーミングを行い、湯洗い、
ソーピング、湯洗い及び乾燥して、諸堅牢度に優れた鮮
やかな黄色の捺染物を得た。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 〔式中、Wはアルキレン基を表わし、R1 は低級アルキ
    ル基を表わし、R2 は水素原子、ハロゲン原子、シアノ
    基、カルバモイル基、スルホ基又はスルホアルキル基を
    表わし、R3 及びR4 は同一又は相異なり、水素原子又
    は置換されていてもよい直鎖状もしくは分岐状のアルキ
    ル基を表わし、R5 及びR6 は同一又は相異なり、水素
    原子、置換されていてもよい直鎖状、分岐状もしくは環
    状のアルキル基、置換されていてもよいフェニル基又は
    置換されていてもよいナフチル基を表わし、nは2、3
    又は4を表わし、Yは−CH=CH2 又は−CH2 CH
    2 Z(Zはアルカリの作用で脱離する基を表す)を表わ
    し、Dは置換されていてもよいフェニル基又は置換され
    ていてもよいナフチル基を表わすが、Dで表されるフェ
    ニル基及びナフチル基並びに、R5 及びR6 で表される
    アルキル基、フェニル基及びナフチル基は置換基として
    繊維反応性基を持たず、又、D、R5 及びR6で表され
    るフェニル基及びナフチル基の内少なくとも1つは置換
    基としてスルホ基又はカルボキシル基を有するものとす
    る。〕で示されるピリドンモノアゾ化合物或いはその
    塩。
  2. 【請求項2】R5 及びR6 が同一又は相異なって水素原
    子、置換されていてもよい直鎖状もしくは分岐状のアル
    キル基又は置換されていてもよいフェニル基である、請
    求項1に記載のピリドンモノアゾ化合物或いはその塩。
  3. 【請求項3】R5 及びR6 の一方が水素原子、メチル基
    又はエチル基であり、他方が置換されていてもよいフェ
    ニル基である、請求項2に記載のピリドンモノアゾ化合
    物或いはその塩。
  4. 【請求項4】R3 及びR4 が同一又は相異なって水素原
    子、メチル基又はエチル基である、請求項1〜3のいず
    れかに記載のピリドンモノアゾ化合物或いはその塩。
  5. 【請求項5】nが2又は3である、請求項1〜4のいず
    れかに記載のピリドンモノアゾ化合物或いはその塩。
  6. 【請求項6】Yが−CH=CH2 、−CH2 CH2 Cl
    又は−CH2 CH2 OSO3 Hである、請求項1〜5の
    いずれかに記載のピリドンモノアゾ化合物或いはその
    塩。
  7. 【請求項7】Yが−CH2 CH2 OSO3 Hである、請
    求項6に記載のピリドンモノアゾ化合物或いはその塩。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれかに記載のピリドン
    モノアゾ化合物或いはその塩を用いることを特徴とする
    繊維材料を染色又は捺染する方法。
JP7253004A 1994-09-29 1995-09-29 ピリドンモノアゾ化合物及びそれを用いる繊維材料の染色又は捺染方法 Pending JPH0995622A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7253004A JPH0995622A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 ピリドンモノアゾ化合物及びそれを用いる繊維材料の染色又は捺染方法
EP95309333A EP0719840A1 (en) 1994-12-26 1995-12-21 Monoazo compounds and method for dyeing or printing fiber materials using the same
CN95113154A CN1131169A (zh) 1994-12-26 1995-12-22 单偶氮化合物以及用其对纤维材料染色或印花的方法
US08/579,603 US5596083A (en) 1994-09-29 1995-12-26 Monoazo compounds and method for dyeing or printing fiber materials using the same
KR1019950056478A KR960022508A (ko) 1994-12-26 1995-12-26 모노아조 화합물 및 이를 사용하는 섬유 재료의 염색 또는 날염방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7253004A JPH0995622A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 ピリドンモノアゾ化合物及びそれを用いる繊維材料の染色又は捺染方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0995622A true JPH0995622A (ja) 1997-04-08

Family

ID=17245157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7253004A Pending JPH0995622A (ja) 1994-09-29 1995-09-29 ピリドンモノアゾ化合物及びそれを用いる繊維材料の染色又は捺染方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0995622A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR930009900B1 (ko) 섬유 반응성 디스아조 화합물의 제조방법
JP2946602B2 (ja) ヒドロキシベンゾトリアゾール化合物およびそれを固着してなる汗耐光性の繊維材料染色物
EP0719840A1 (en) Monoazo compounds and method for dyeing or printing fiber materials using the same
JP2853238B2 (ja) ビスアゾ化合物およびそれを用いて繊維材料を染色または捺染する方法
JP3221119B2 (ja) ビスアゾ化合物及びそれを用いて繊維材料を染色又は捺染する方法
JPH0461030B2 (ja)
JPH0995622A (ja) ピリドンモノアゾ化合物及びそれを用いる繊維材料の染色又は捺染方法
JP2861196B2 (ja) ピリドンモノアゾ化合物およびそれを用いる繊維材料の染色または捺染方法
JP3196284B2 (ja) モノアゾ化合物及びそれを用いる繊維材料の染色又は捺染方法
JP2943234B2 (ja) ビスアゾ化合物およびそれを用いる繊維材料の染色または捺染方法
JP3561941B2 (ja) ビスアゾ化合物およびそれを用いて繊維材料を染色または捺染する方法
JPH09137074A (ja) モノアゾ化合物及びそれを用いる繊維材料の染色又は捺染方法
JP2002105350A (ja) ビスアゾ化合物又はその塩、及びそれらの繊維材料への適用
JP2712419B2 (ja) モノアゾ化合物及びそれを用いて繊維材料を染色又は捺染する方法
JP2001106935A (ja) ビスアゾ化合物又はその塩及びこれらの繊維材料への適用
JP2001164137A (ja) ビスアゾ化合物又はその塩及びそれらの繊維材料への適用
JP2001106934A (ja) ビスアゾ化合物又はその塩及びそれらの繊維材料への適用
JPH08176454A (ja) ピラゾロンモノアゾ化合物およびそれを用いる繊維材料の染色または捺染方法
JPH08291262A (ja) モノアゾ化合物及びそれを用いる染色又は捺染方法
JP2000290521A (ja) ポリアゾ化合物又はその塩、これらの二種以上を含有してなる染料混合物、及び、それらの繊維材料への適用
JPH09143384A (ja) モノアゾ化合物およびそれを用いて繊維材料を染色または捺染する方法
JPH06104780B2 (ja) モノアゾ化合物及びそれを用いる染色又は捺染方法
JPH10130519A (ja) モノアゾ化合物及びそれを用いる繊維材料の染色又は捺染方法
JPH06248195A (ja) トリスアゾ化合物及びそれを用いる繊維材料の染色又は捺染方法
JPH10265696A (ja) ポリアゾ化合物及びそれを用いる繊維材料の染色又は捺染方法