JPH10130519A - モノアゾ化合物及びそれを用いる繊維材料の染色又は捺染方法 - Google Patents

モノアゾ化合物及びそれを用いる繊維材料の染色又は捺染方法

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JPH10130519A
JPH10130519A JP8290094A JP29009496A JPH10130519A JP H10130519 A JPH10130519 A JP H10130519A JP 8290094 A JP8290094 A JP 8290094A JP 29009496 A JP29009496 A JP 29009496A JP H10130519 A JPH10130519 A JP H10130519A
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hydrogen atom
monoazo compound
acid
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JP8290094A
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Nobutaka Kunimi
信孝 国見
Koji Toishi
好治 戸石
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B62/00Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves
    • C09B62/44Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves with the reactive group not directly attached to a heterocyclic ring
    • C09B62/503Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves with the reactive group not directly attached to a heterocyclic ring the reactive group being an esterified or non-esterified hydroxyalkyl sulfonyl or mercaptoalkyl sulfonyl group, a quaternised or non-quaternised aminoalkyl sulfonyl group, a heterylmercapto alkyl sulfonyl group, a vinyl sulfonyl or a substituted vinyl sulfonyl group, or a thiophene-dioxide group
    • C09B62/507Azo dyes
    • C09B62/51Monoazo dyes

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規なモノアゾ化合物、及びそれを用いて繊
維材料を染色又は捺染する方法を提供する。 【解決手段】 遊離酸の形が下記一般式(I)で示される
モノアゾ化合物、又はその塩。 〔式中、R4 及びR5 は、互いに独立に、水素原子、置
換されていてもよい低級アルキル、置換されていてもよ
いフェニル又は置換されていてもよいナフチルであり、
1 及びY2 は、−CH=CH2 又は−CH2 CH2
を表し、Lはアルカリの作用で脱離する基を表し、U
は、下記一般式(U1)、(U2)又は(U3)で示される連
結基を表し、 (R6 及びR7 は、互いに独立に、水素原子、置換され
ていてもよい低級アルキル又は置換されていてもよいフ
ェニルを表し、Aは、置換されていてもよい低級アルキ
レンを表し、*は、−SO2 −Y2 に通じる結合を表
す。)〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維反応性のモノ
アゾ化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から種々の反応染料が知られてお
り、繊維材料の染色及び捺染の分野に広く使用されてい
る。例えば、繊維反応性の橙〜緋色の染料であるモノア
ゾ化合物としては、
【0003】
【化3】
【0004】で示される化合物等、ハロゲン原子、及び
ビニルスルホン系繊維反応性基を有する芳香族アミン
(上記Bの部分)で、置換されたトリアジン環を有する
モノアゾ化合物(特開平4−268379号公報等)が
知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、それら
の反応染料を用いて繊維材料を染色又は捺染しても、現
在の要求水準に比し、優れた再現性、均染性、ビルドア
ップ性、ウォッシュオフ性、耐塩素性、耐光性、耐汗
性、耐汗日光性、耐酸加水分解性、耐アルカリ性、耐洗
濯性、耐過酸化洗濯性等を十分満足することはなく、こ
れらを満足する橙〜緋色の反応染料の開発が望まれてい
る。また、近年の染色・捺染方法の経済性に対する高い
要求レベルや、環境問題の高まりから、有効染着率が高
く、染色排水の着色負荷が削減し得、且つ、低塩濃度で
染色し得る橙〜緋色の反応染料の開発が強く望まれてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような状況下、本発
明者らは、染色又は捺染処理において、再現性に優れ、
均染性やウォッシュオフ性が良好で、高いビルドアップ
性を有し、有効染着率が高く、低塩濃度で染色し得、且
つ各種の堅牢度、特に、耐塩素性、耐光性、耐汗性、耐
汗日光性、耐酸加水分解性、耐アルカリ性、耐洗濯性、
耐過酸化洗濯性に優れる橙〜緋色の染色物及び捺染物を
与える染料を開発すべく鋭意研究した結果、例えば、上
記の公知化合物において、トリアジン環に置換したハロ
ゲン原子及び芳香族アミンを、各々、繊維非反応性のア
ミノ基及び脂肪族アミンに代えた化合物である、繊維非
反応性のアミノ基とビニルスルホン系繊維反応性基を有
する脂肪族アミンとで置換されたトリアジン環を有する
モノアゾ化合物が、目的とする性能を示すことを見出
し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明は、下記
一般式(I)で示されるモノアゾ化合物及びその塩を提供
するものである。
【0007】
【化4】
【0008】〔式中、pは、0又は1を表し;R1 及び
2 は、互いに独立に、水素原子、低級アルキル、低級
アルコキシ、カルボキシ、スルホ又はハロゲノを表し;
3 は、水素原子又は置換されていてもよい低級アルキ
ルを表し;R4 及びR5 は、互いに独立に、水素原子、
置換されていてもよい低級アルキル、置換されていても
よいフェニル又は置換されていてもよいナフチルであ
り;Y1 及びY2 は、互いに独立に、−CH=CH2
は−CH2 CH2 Lを表し、ここにLはアルカリの作用
で脱離する基を表し;Uは、下記一般式(U1)、(U2)
又は(U3)で示される連結基を表し;
【0009】
【化5】
【0010】(ここで、R6 及びR7 は、互いに独立
に、水素原子、置換されていてもよい低級アルキル又は
置換されていてもよいフェニルを表し;Aは、置換され
ていてもよい低級アルキレンを表し;Qは、−O−、−
S−又は−NR8 −を表し、ここにR8 は水素原子、置
換されていてもよい低級アルキル又は置換されていても
よいフェニルを表し;q及びrは、互いに独立に、2、
3又は4を表し;sは、1〜6の整数を表し;*は、−
SO2 −Y2 に通じる結合を表す。)−NR3 −で表さ
れる基は、ナフタレン環の6位又は7位に結合する。〕
【0011】また本発明は、前記一般式(I)で示される
モノアゾ化合物又はその塩を用いて繊維材料を染色又は
捺染する方法をも提供する。以下に本発明を詳細に説明
する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明におけるモノアゾ化合物
は、前記一般式(I)で示されるものであるが、式中、p
は、0又は1を表す。又、R1 及びR2 は、互いに独立
に水素原子、低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキ
シ、スルホ又はハロゲノを表す。かかる低級アルキルの
具体例としては、例えば、メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec −ブ
チル等、炭素数1〜4個のアルキルを挙げることがで
き、又、低級アルコキシの具体例としては、例えば、メ
トキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、
n−ブトキシ、イソブトキシ、sec −ブブトキシ等、炭
素数1〜4個のアルコキシを挙げることができる。
1 、R2 としては、中でも、水素原子、メチル、エチ
ル、メトキシ、エトキシ、スルホ、クロロ、ブロモが好
ましく、特に、R1 、R2 が置換するフェニルである、
【0013】
【化6】
【0014】〔式中、*は、−SO2 −Y1 に通じる結
合を意味する。〕で示される基として好ましいものを例
示すると、以下のものが挙げられる。
【0015】
【化7】
【0016】〔式中、*は、前記の意味を有する。〕中
でも、R1 、R2 が、互いに独立に、水素原子、メチ
ル、メトキシ又はスルホである基が特に好ましく、とり
わけ水素原子、メチル、メトキシである基が特に好まし
い。
【0017】又、本発明におけるモノアゾ化合物(I)に
おいて、R3 は、水素原子又は置換されていてもよい低
級アルキルを表す。かかるアルキルとしては、例えば、
炭素数1〜4個のアルキル等を挙げることができ、その
置換基としては、例えば、ヒドロキシ、シアノ、炭素数
1〜4個のアルコキシ、ハロゲノ、カルバモイル、カル
ボキシ、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオ
キシ、スルホ及びスルファモイル等を挙げることができ
る。
【0018】R3 で表される置換されていてもよいアル
キルとしては、例えば、メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec −ブ
チル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピ
ル、3−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシブチル、
3−ヒドロキシブチル、4−ヒドロキシブチル、2, 3
−ジヒドロキシプロピル、3, 4−ジヒドロキシブチ
ル、シアノメチル、2−シアノエチル、3−シアノプロ
ピル、メトキシメチル、エトキシメチル、2−メトキシ
エチル、2−エトキシエチル、3−メトキシプロピル、
3−エトキシプロピル、2−ヒドロキシ−3−メトキシ
プロピル、クロロメチル、ブロモメチル、2−クロロエ
チル、2−ブロモエチル、3−クロロプロピル、3−ブ
ロモプロピル、4−クロロブチル、4−ブロモブチル、
カルボキシメチル、2−カルボキシエチル、3−カルボ
キシプロピル、4−カルボキシブチル、1, 2−ジカル
ボキシエチル、カルバモイルメチル、2−カルバモイル
エチル、3−カルバモイルプロピル、4−カルバモイル
ブチル、メトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニ
ルメチル、2−メトキシカルボニルエチル、2−エトキ
シカルボニルエチル、3−メトキシカルボニルプロピ
ル、3−エトキシカルボニルプロピル、4−メトキシカ
ルボニルブチル、4−エトキシカルボニルブチル、メチ
ルカルボニルオキシメチル、エチルカルボニルオキシメ
チル、2−メチルカルボニルオキシエチル、2−エチル
カルボニルオキシエチル、3−メチルカルボニルオキシ
プロピル、3−エチルカルボニルオキシプロピル、4−
メチルカルボニルオキシブチル、4−エチルカルボニル
オキシブチル、スルホメチル、2−スルホエチル、3−
スルホプロピル、4−スルホブチル、スルファモイルメ
チル、2−スルファモイルエチル、3−スルファモイル
プロピル及び4−スルファモイルブチル等を挙げること
ができる。
【0019】R3 は、好ましくは、水素原子又は無置換
のアルキルであり、とりわけ、水素原子、メチル及びエ
チルが特に好ましい。
【0020】本発明におけるモノアゾ化合物(I)におい
て、R4 及びR5 は、互いに独立に、水素原子、置換さ
れていてもよい低級アルキル、置換されていてもよいフ
ェニル又は置換されていてもよいナフチルを表す。かか
るアルキルとしては、例えば、炭素数1〜4個のアルコ
キシ、スルホ、カルボキシ、スルファモイル、カルバモ
イル、ヒドロキシ、ハロゲノ、シアノ、カルボン酸エス
テル、スルホン酸エステル、置換されていてもよいフェ
ニル及びスルファートの群から選ばれる1〜2個の置換
基により置換されていてもよい炭素数1〜4個のアルキ
ル及びシクロヘキシル等を挙げることができる。ここ
で、置換されていてもよいフェニルとしては、例えば、
炭素数1〜4個のアルキル、炭素数1〜4個のアルコキ
シ、スルホ及びハロゲノの群から選ばれる1〜2個の置
換基により置換されていてもよいフェニル等を挙げるこ
とができる。
【0021】かかるアルキルの具体例としては、前記R
3 で例示したアルキルの他、置換されていてもよいベン
ジル等を挙げることができる。好ましくは、メチル、エ
チル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ
ブチル、sec −ブチル、2−ヒドロキシエチル、、2−
スルホエチル、2−メトキシエチル、2−カルボキシエ
チル、2−カルバモイルエチル、2−スルファモイルエ
チル、ベンジル、2−、3−又は4−スルホベンジル等
である。
【0022】R4 及びR5 における置換されていてもよ
いフェニルとしては、例えば、炭素数1〜4個のアルキ
ル、炭素数1〜4個のアルコキシ、スルホ、カルボキ
シ、ハロゲノ、ヒドロキシ、シアノ、カルバモイル、ス
ルファモイル、カルボン酸エステル、2−ヒドロキシエ
チルスルホニル、アミノ、アシルアミノ、及び炭素数1
〜4個のアルキルにより置換されたアミノの群から選ば
れる1〜2個の置換基により置換されていてもよいフェ
ニル等を挙げることができる。
【0023】かかるフェニルの具体例としては、例え
ば、フェニル、2−、3−又は4−メチルフェニル、2
−、3−又は4−メトキシフェニル、2−、3−又は4
−エチルフェニル、2−、3−又は4−エトキシフェニ
ル、2−、3−又は4−イソプロピルフェニル、2−、
3−又は4−カルボキシフェニル、2−、3−又は4−
カルバモイルフェニル、2−、3−又は4−クロロフェ
ニル、2−、3−又は4−スルホフェニル、2−、3−
又は4−ヒドロキシフェニル、2−スルホ−4−又は−
5−メトキシフェニル、2−スルホ−4−又は−5−ア
セチルアミノフェニル、2−カルボキシ−4−又は−5
−アセチルアミノフェニル、2−メトキシ−4−又は−
5−メチルフェニル、2,4−ジメトキシフェニル、
2,5−ジメトキシフェニル等を挙げることができる。
【0024】R4 及びR5 における置換されていてもよ
いナフチルとしては、例えば、炭素数1〜4個のアルキ
ル、炭素数1〜4個のアルコキシ、スルホ、カルボキ
シ、ハロゲノ、ヒドロキシの群から選ばれる1〜3個の
置換基により置換されていてもよいナフチル等を挙げる
ことができる。
【0025】かかるナフチルの具体例としては、例え
ば、2−、3−、4−、5−、6−、7−又は8−スル
ホ−1−ナフチル、1−、5−、6−、7−又は8−ス
ルホ−2−ナフチル、1, 5−、5, 7−、6, 8−、
4, 8−、4, 7−、3, 8−、4, 6−、3, 7−又
は3, 6−ジスルホ−2−ナフチル、4, 6, 8−、
2, 4, 7−又は3, 6, 8−トリスルホ−1−ナフチ
ル、1, 5, 7−、4, 6, 8−又は3, 6, 8−トリ
スルホ−2−ナフチル等を挙げることができる。
【0026】本発明におけるモノアゾ化合物(I)におい
て、−NR4 5 で示される基は、R4 及びR5 のどち
らか一方が水素原子又は置換されていてもよい低級アル
キルであり、もう一方が置換されていてもよいフェニル
であることが好ましい。より好ましくは、R4 が、水素
原子、メチル又はエチルであり、且つ、R5 が炭素数1
〜4のアルキル、炭素数1〜4のアルコキシ、スルホ、
カルボキシ、ハロゲノ、ヒドロキシ、シアノ又はアシル
アミノの群から選ばれる基で置換されていてもよいフェ
ニルである場合が特に好ましい。
【0027】本発明におけるモノアゾ化合物(I)におい
て、−NR4 5 で示される基の具体例を、その基を形
成するのに用いられるアミン化合物(HNR4 5 )で
表すと、例えば次のようなものを挙げることができる。
【0028】アンモニア;1−アミノベンゼン、1−ア
ミノ−2−、−3−又は−4−メチルベンゼン、1−ア
ミノ−2, 4−、−3, 4−又は−3, 5−ジメチルベ
ンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−エチルベ
ンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−メトキシ
ベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−エトキ
シベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−プロ
ピルベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−イ
ソプロピルベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−
4−クロロベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−
4−ブロモベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−
4−フルオロベンゼン、1−アミノ−2,4−又は−
2,5−ジメトキシベンゼン、1−アミノ−2−メトキ
シ−5−メチルベンゼン、3−又は4−アミノフェニル
メタンスルホン酸、2−、3−又は4−アミノベンゼン
スルホン酸、3−又は4−メチルアミノベンゼンスルホ
ン酸、3−又は4−エチルアミノベンゼンスルホン酸、
5−アミノベンゼン−1, 3−ジスルホン酸、6−アミ
ノベンゼン−1, 3−又は−1, 4−ジスルホン酸、4
−アミノベンゼン−1, 2−ジスルホン酸、4−アミノ
−5−メチルベンゼン−1, 2−ジスルホン酸、1−ア
ミノ−2−スルホ−4−又は−5−メトキシベンゼン、
1−アミノ−2−スルホ−4−又は−5−アセチルアミ
ノベンゼン、2−、3−又は4−アミノ安息香酸、2
−、3−又は4−カルバモイルアニリン、1−アミノ−
2−カルボキシ−4−アセチルアミノベンゼン、5−ア
ミノベンゼン−1, 3−ジカルボン酸、
【0029】5−アミノ−2−ヒドロキシベンゼンスル
ホン酸、4−アミノ−2−ヒドロキシベンゼンスルホン
酸、5−アミノ−2−エトキシベンゼンスルホン酸、N
−メチルアミノベンゼン、N−エチルアミノベンゼン、
1−メチルアミノ−3−又は−4−メチルベンゼン、1
−エチルアミノ−3−又は−4−メチルベンゼン、1−
メチルアミノ−2−、−3−又は−4−クロロベンゼ
ン、1−エチルアミノ−2−、−3−又は−4−クロロ
ベンゼン、1−(2−ヒロドキシエチル)アミノ−3−
メチルベンゼン、3−又は−メチルアミノ安息香酸、1
−アミノ−2−メトキシ−5−メチルベンゼン、1−ア
ミノ−2, 4−又は−2, 5−ジメトキシベンゼン、2
−、3−又は4−アミノフェノール、1−アミノ−3−
又は−4−アセチルアミノベンゼン、2, 4−又は2,
5−ジアミノベンゼンスルホン酸、1−アミノベンゼン
−3−又は−4−(β−ヒドロキシエチルスルホン)、
2−、4−、5−、6−、7−又は8−アミノナフタレ
ン−1−スルホン酸、1−、4−、5−、6−、7−又
は8−アミノナフタレン−2−スルホン酸、7−メチル
アミノナフタレン−2−スルホン酸、7−エチルアミノ
ナフタレン−2−スルホン酸、7−ブチルアミノナフタ
レン−2−スルホン酸、7−イソブチルアミノナフタレ
ン−2−スルホン酸、4−、5−、6−、7−又は8−
アミノナフタレン−1, 3−ジスルホン酸、2−、3−
又は4−アミノナフタレン−1, 5−ジスルホン酸、4
−又は8−アミノナフタレン−1, 6−ジスルホン酸、
4−アミノナフタレン−1, 7−ジスルホン酸、3−又
は4−アミノナフタレン−2, 6−ジスルホン酸、3−
又は4−アミノナフタレン−2, 7−ジスルホン酸、6
−又は7−アミノナフタレン−1, 3, 5−トリスルホ
ン酸、4−、7−又は8−アミノナフタレン−1, 3,
6−トリスルホン酸、4−アミノナフタレン−1, 3,
7−トリスルホン酸等の芳香族アミン類;
【0030】メチルアミン、エチルアミン、n−プロピ
ルアミン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミン、イ
ソブチルアミン、sec −ブチルアミン、ジメチルアミ
ン、ジエチルアミン、メチルエチルアミン、アリルアミ
ン、2−クロロエチルアミン、2−メトキシエチルアミ
ン、2−アミノエタノール、2−メチルアミノエタノー
ル、ビス(2−ヒドロキシエチル)アミン、2−アセチ
ルアミノエチルアミン、1−アミノ−2−プロパノー
ル、3−メトキシプロピルアミン、1−アミノ−3−ジ
メチルアミノプロパン、2−アミノエタンスルホン酸ア
ミド、2−アミノエタンスルホン酸、アミノメタンスル
ホン酸、2−メチルアミノエタンスルホン酸アミド、2
−メチルアミノエタンスルホン酸、3−アミノ−1−プ
ロパンスルホン酸、2−スルファートエチルアミン、ア
ミノ酢酸、メチルアミノ酢酸、3−アミノプロピオン
酸、3−アミノプロピオン酸アミド、3−メチルアミノ
プロピオン酸、3−メチルアミノプロピオン酸アミド、
ε−アミノカプロン酸、ベンジルアミン、2−、3−又
は4−スルホベンジルアミン、2−、3−又は4−クロ
ロベンジルアミン、2−、3−又は4−メチルベンジル
アミン、N−メチルベンジルアミン、1−フェニルエチ
ルアミン、2−フェニルエチルアミン、1−フェニル−
2−プロピルアミン等の脂肪族アミン類。
【0031】かかるアミン化合物のうち、好ましいもの
としては、例えば、アニリン、N−メチルアニリン、N
−エチルアニリン、2−、3−又は4−クロロアニリ
ン、N−メチル−2−、−3−又は−4−クロロアニリ
ン、N−エチル−2−、−3−又は−4−クロロアニリ
ン、2−、3−又は4−メチルアニリン、2−、3−又
は4−エチルアニリン、2−、3−又は4−メトキシア
ニリン、2−、3−又は4−エトキシアニリン、2−、
3−又は4−プロピルアニリン、2−、3−又は4−イ
ソプロピルアニリン、2−、3−又は4−ヒドロキシア
ニリン、アニリン−2−、−3−又は−4−スルホン
酸、3−又は4−メチルアミノベンゼンスルホン酸、3
−又は4−エチルアミノベンゼンスルホン酸、2−、3
−又は4−カルボキシアニリン、2−、3−又は4−カ
ルバモイルアニリン、2,4−又は2,5−ジメトキシ
アニリン、2−スルホ−4−又は−5−メトキシアニリ
ン、2−スルホ−4−又は−5−アセチルアミノアニリ
ン、2−カルボキシ−4−又は−5−アセチルアミノア
ニリン、2−メトキシ−4−又は−5−メチルアニリ
ン、1−、4−、5−、6−、7−又は8−アミノナフ
タレン−2−スルホン酸、4−、5−、6−、7−又は
8−アミノナフタレン−1, 3−ジスルホン酸、2−、
3−又は4−アミノナフタレン−1, 5−ジスルホン
酸、4−又は8−アミノナフタレン−1, 6−ジスルホ
ン酸、4−アミノナフタレン−1, 7−ジスルホン酸、
3−又は4−アミノナフタレン−2, 6−ジスルホン
酸、3−又は4−アミノナフタレン−2, 7−ジスルホ
ン酸、アンモニア、メチルアミン、エチルアミン、ジメ
チルアミン、タウリン、N−メチルタウリン、モノ−又
はジ−エタノールアミン、2−スルファモイルエチルア
ミン、2−カルバモイルエチルアミン等を挙げることが
できる。これらの中でも、とりわけ、アニリン、N−メ
チルアニリン、N−エチルアニリン、N−エチル−2
−、−3−又は−4−クロロアニリン、2−、3−又は
4−エチルアニリン、2−、3−又は4−メトキシアニ
リン、2−、3−又は4−プロピルアニリン、2−、3
−又は4−イソプロピルアニリン、2−、3−又は4−
ヒドロキシアニリン、アニリン−2−、−3−又は−4
−スルホン酸、2−、3−又は4−カルボキシアニリ
ン、2−、3−又は4−カルバモイルアニリン、2,4
−又は2,5−ジメトキシアニリン、2−スルホ−4−
又は−5−メトキシアニリン、2−スルホ−4−又は−
5−アセチルアミノアニリン、2−カルボキシ−4−又
は−5−アセチルアミノアニリン、2−メトキシ−4−
又は−5−メチルアニリン、1−、4−、5−、6−、
7−又は8−アミノナフタレン−2−スルホン酸、2
−、3−又は4−アミノナフタレン−1, 5−ジスルホ
ン酸、4−又は8−アミノナフタレン−1, 6−ジスル
ホン酸、4−アミノナフタレン−1, 7−ジスルホン酸
等が特にが好ましい。
【0032】本発明におけるモノアゾ化合物(I)におい
て、Y1 及びY2 は、互いに独立に、−CH=CH2
は−CH2 CH2 Lを表し、ここにLはアルカリの作用
で脱離する基を表す。Lは、具体的には、例えば、硫酸
エステル、チオ硫酸エステル、燐酸エステル、酢酸エス
テル等の基、ハロゲノなどを挙げることができる。中で
も、硫酸エステル基及びクロロが好ましい。従って、Y
1 及びY2 の好ましい具体例としては、−CH=C
2 、−CH2CH2 Cl又は−CH2 CH2 OSO3
Hなどを挙げることができ、中でも、−CH2 CH2
SO3 Hが特に好ましい。
【0033】又、本発明におけるモノアゾ化合物(I)に
おいて、Uは前記一般式(U1)、(U2)又は(U3)で示
される連結基を表すが、これらの式中、R6 及びR
7 は、互いに独立に、水素原子、置換されていてもよい
低級アルキル又は置換されていてもよいフェニルを表
す。かかる置換されていてもよい低級アルキルの具体例
としては、前記R3 で例示したものと同様の置換されて
いてもよい炭素数1〜4個の低級アルキル等を挙げるこ
とができる。又、かかる置換されていてもよいフェニル
としては、前記R4及びR5 で例示したものと同様の置
換されていてもよいフェニル等を挙げることができる。
6 及びR7 として、好ましくは、水素原子、メチル、
エチル及びフェニルであり、これらの中でも水素原子が
特に好ましい。
【0034】前記一般式(U1)中、Aは置換されていて
もよい低級アルキレンを表すが、かかるアルキレンとし
ては、炭素数1〜4個のアルキル、ハロゲノ、ヒドロキ
シ、スルホ、シアノ、炭素数1〜4個のアルコキシ、炭
素数1〜4個のアルコキシカルボニル、炭素数1〜4個
のアルキルカルボニルオキシ及びカルバモイルの群から
選ばれる置換基により置換されていてもよい炭素数2〜
4個のアルキレン等が挙げられる。好ましくは、無置換
の炭素数2〜4個のアルキレンであり、中でもエチレン
及びトリメチレンが特に好ましい。
【0035】前記一般式(U2)中、Qは−O−、−S−
又は−NR8 −を表し、ここでR8は水素原子、置換さ
れていてもよい低級アルキル又は置換されていてもよい
フェニルを表す。R8 における置換されていてもよい低
級アルキルとしては、例えば、前記R3で例示したもの
と同様の置換されていてもよい炭素数1〜4個のアルキ
ル等を挙げることができる。R8 で表される置換されて
いてもよいフェニルとしては、例えば、スルホで置換さ
れていてもよいフェニル等を挙げることができる。R8
は、好ましくは、水素原子、メチル及びエチルである。
前記一般式(U2)中、q及びrは、互いに独立に、2、
3又は4である。前記一般式(U2)では、式中、Qが−
O−であり、q及びrが、互いに独立に、2又は3であ
るものが好ましく、具体的には、
【0036】
【化8】**−CH2 CH2 −O−CH2 CH2 − **−CH2 CH2 −O−CH2 CH2 CH2 − **−CH2 CH2 CH2 −O−CH2 CH2 − **−CH2 CH2 CH2 −O−CH2 CH2 CH2
【0037】〔式中、**は−NR7 −(R7 は前記の
意味を有する。)に通じる結合を表す。〕である基が好
ましい。とりわけ、
【0038】
【化9】**−CH2 CH2 −O−CH2 CH2
【0039】〔式中、**は前記の意味を有する。〕で
ある基が特に好ましい。
【0040】又、前記一般式(U3)中、sは1〜6の整
数を表し、中でも、2、3又は4であるものが好まし
い。
【0041】本発明のモノアゾ化合物(I)において、U
としては、前記一般式(U1)で示される連結基である場
合が好ましい。この場合、Aとしては、エチレン又はト
リメチレンが特に好ましい。R6 としては、水素原子、
メチル、エチル又はフェニルが好ましく、とりわけ水素
原子が特に好ましい。
【0042】本発明におけるモノアゾ化合物(I)は、遊
離酸の形であっても、その塩の形であっても、又、それ
らの混合物の形であってもよい。好ましくは、アルカリ
金属塩、アルカリ土類金属塩、及びそれらを含有する混
合物であり、中でもナトリウム塩、カリウム塩、リチウ
ム塩及びそれらを含有する混合物が好ましい。
【0043】本発明のモノアゾ化合物(I)の製造方法は
特に限定されないが、例えば次の3つの方法を例示する
ことができる。第一の製造方法は、遊離酸の形が下記一
般式(II)
【0044】
【化10】
【0045】〔式中、R1 、R2 、R3 、Y1 及びpは
前記の意味を有する。〕で示される化合物と、下記一般
式(III)
【0046】
【化11】
【0047】〔式中、U及びY2 は前記の意味を有す
る。〕で示される化合物と、下記一般式(IV)
【0048】
【化12】
【0049】〔式中、R4 及びR5 は前記の意味を有す
る。〕で示される化合物を、2, 4, 6−トリハロゲノ
−s−トリアジンと任意の順序で縮合させる方法であ
る。
【0050】第二の製造方法は、下記一般式(V)、(V
I)又は(VII)
【0051】
【化13】
【0052】〔式中、R3 、R4 、R5 、U、Y2 及び
pは前記の意味を有する。Tはハロゲノを表す。〕で示
されるいずれかの化合物に、常法によりジアゾ化した下
記一般式(VIII)
【0053】
【化14】
【0054】〔式中、R1 、R2 及びY1 は前記の意味
を有する。〕で示される化合物を常法によりカップリン
グさせ、次いで、前記一般式(III)及び/又は前記一般
式(IV) の化合物を縮合させる方法である。
【0055】第三の製造方法は、下記一般式(IX)
【0056】
【化15】
【0057】〔式中、R3 、R4 、R5 、U、Y2 及び
pは前記の意味を有する。〕で示される化合物に、常法
によりジアゾ化した前記一般式(VIII)をカップリング
させる方法である。
【0058】本発明のモノアゾ化合物(I)を得るにあた
り、用いる2, 4, 6−トリハロゲノ−s−トリアジン
の具体化合物としては、例えば、塩化シアヌル、フッ化
シアヌル等を挙げることができる。
【0059】また、2, 4, 6−トリハロゲノ−s−ト
リアジンにかかわる縮合反応においては、その縮合順序
は特に制限されるものではない。また、かかる縮合反応
の条件も特に制限されないが、例えば、一番初めの縮合
反応は温度−10℃ないし40℃でpH1ないし10の
条件下で実施し、二番目の縮合反応は温度0℃ないし7
0℃でpH2ないし10の条件下で実施し、三番目の縮
合反応は温度10℃ないし100℃でpH2ないし9の
条件下で実施することを例示することができる。
【0060】更に、本発明のモノアゾ化合物(I)におい
て、Y1 及び/又はY2 で表される基が−CH2 CH2
Lであって、アルカリの作用で脱離する基Lが、例え
ば、硫酸エステルや燐酸エステルのようなエステルであ
る場合、当該エステル基の形成は縮合反応あるいはカッ
プリング反応の後に行ってもよい。即ち、前記した本発
明化合物の製造に用いた一般式(III)及び(VIII)で示
される化合物のかわりに、それぞれ下記一般式(III-a)
及び(VIII-a)
【0061】
【化16】
【0062】〔式中、R1 、R2 及びUは前記の意味を
有する。〕で示される化合物を用い、前記の方法に準じ
て合成を行って本発明のモノアゾ化合物(I)の前駆体を
得、その後、例えば、常法にしたがってエステル化を行
うことによっても、即ち、当該エステル基の形成を縮合
反応あるいはカップリング反応の後に行う方法によって
も、一般式(I)の化合物を得ることができる。
【0063】本発明のモノアゾ化合物(I)は繊維反応性
を有し、ヒドロキシル基含有又はカルボンアミド基含有
材料を染色又は捺染する染料として用いることができ
る。かかる材料としては、ヒドロキシ基及び/又はアミ
ド基を含有するものであれば特に限定されないが、例え
ば、天然又は再生セルロース繊維、天然又は合成ポリア
ミド繊維、ポリウレタン繊維、皮革、及びこれらを含有
する混紡材料等を挙げることができる。
【0064】天然セルロース繊維として、具体的には、
木綿、ネリン、麻、ジュート、ラミー繊維等を挙げるこ
とができる。好ましくは、木綿である。
【0065】再生セルロース繊維として、具体的には、
レーヨン、ポリノジック、キュプラ繊維、及び商品名
「テンセル」、「タフセル」、「モダール」、「セルテ
ィマ」等を挙げることができる。
【0066】天然又は合成ポリアミド繊維として、具体
的には、羊毛、絹、ポリアミド−6,6、ポリアミド−
6、ポリアミド−11、ポリアミド−4等を挙げること
ができる。
【0067】またこれらを含有する混紡材料としては、
これら繊維材料の混紡材料の他、これらの繊維材料と、
ポリエステル、ナイロン、アクリル等の合成繊維との混
紡材料等も例示することができる。
【0068】本発明の化合物は、上述の材料上、特に上
述の繊維材料上に、物理的化学的性状に応じた方法で、
染色又は捺染できる。
【0069】具体的には、例えば、上述の繊維上に、吸
尽染色法、コールドバッチアップ法、連続染色法、捺染
法等の方法により染色又は捺染する方法を挙げることが
できる。例えば、セルロース繊維上に吸尽染色法で染色
する場合においては、炭酸ソーダ、重炭酸ソーダ、第三
燐酸ソーダ、苛性ソーダ等の酸結合剤の存在下、必要に
応じて芒硝、食塩等の中性塩を加え、更に必要に応じ
て、溶解助剤、浸透剤又は均染剤等を併用し、30〜1
00℃程度の温度で染色する方法等が例示される。ここ
で酸結合剤、中性塩等の添加は、一度に行ってもよく、
また常法により分割して行ってもよい。
【0070】セルロース繊維上にコールドバッチアップ
法で染色する場合においては、芒硝、食塩等の中性塩、
及び、苛性ソーダやケイ酸ソ−ダ等の酸結合剤を用いて
パジング後、密閉包装材料中に一定温度で放置して処理
する方法等が例示される。
【0071】セルロース繊維上に連続染色法で染色する
場合においては、炭酸ソーダ、重炭酸ソーダ等の酸結合
剤の存在下、公知の方法で室温又は高められた温度でパ
ジング後、スチーミング又は乾熱により処理する一相パ
ジング法や、本発明の化合物が溶解されているパジング
液に繊維を浸漬後、芒硝又は食塩等の中性塩、及び、苛
性ソーダやケイ酸ソ−ダ等の酸結合剤をパジングし、ス
チーミング又は乾熱することにより処理する二相パジン
グ法等が例示される。
【0072】セルロース繊維上に捺染する場合において
は、一相で、重曹等の酸結合剤を含有する捺染ペースト
で印捺し、次いで80℃以上の高温でスチーミングする
方法や、二相で、例えば中性又は弱酸性の捺染ペースト
で印捺し、これを電解質含有のアルカリ性浴に通過させ
た後、又はアルカリ性の電解質含有パジング液でオーバ
パジングし、その後スチーミング又は乾熱処理すること
により処理する方法等が例示される。ここで、捺染ペー
ストには、例えばアルギン酸ソーダ、澱粉エーテル等の
糊剤及び/又は乳化剤を含んでいてもよく、また必要に
応じて、例えば尿素等の捺染助剤及び/又は分散剤を含
んでいてもよい。
【0073】セルロース繊維上に本発明の化合物を染色
又は捺染する場合、用いられる酸結合剤は特に限定され
ず、上記の炭酸ソーダ、重炭酸ソーダ、第三燐酸ソー
ダ、苛性ソーダ、ケイ酸ソーダの他、苛性カリ、蟻酸ソ
ーダ、炭酸カリ、第一又は第二燐酸ソーダ、トリクロロ
酢酸ソーダ等を用いることもできる。
【0074】合成又は天然のポリアミド繊維上や、ポリ
ウレタン繊維上に吸尽染色する場合においては、酸性〜
弱酸性の染浴中、pHの制御下に、本発明の化合物を吸
尽させ、次いで60〜120℃程度の温度下、中性〜ア
ルカリ性にpHに変化させる方法等が例示される。ここ
で必要に応じて、均染剤等、例えば、塩化シアヌルとア
ミノベンゼンスルホン酸の縮合生成物、塩化シアヌルと
アミノナフタレンスルホン酸の縮合生成物、ステアリル
アミンとエチレンオキサイドとの付加生成物等の均染剤
等を用いても差し支えない。
【0075】本発明のモノアゾ化合物(I)は、所望の色
相を得るために、必要に応じて本発明の特徴を損なわな
い範囲で、他の染料と混合して使用することができる。
混合して使用する染料としては、反応染料であれば特に
制約はないが、例えば、反応基としてスルファトエチル
スルホン基、ビニルスルホン基、モノクロロトリアジン
基、モノフルオロトリアジン基、モノニコチン酸トリア
ジン基、ジクロロトリアジン基、ジフルオロモノクロロ
ピリミジン基、および、トリクロロピリミジン基の少な
くとも1種を少なくとも1つ以上有する染料、又はSumi
fix 、SumifixSupra 、Remazol 、Levafix 、Procion
、Cibacron、Basilen 、Drimarene 、Kayacion、Kayac
elon React などの冠称名で市販されている染料、更に
は、特開昭50-178号、特開昭 56-9483号、特開昭56-154
81号、特開昭 56-118976号、特開昭56-128380号、特開
昭 57-2365号、特開昭57-89679号、特開昭 57-143360
号、特開昭59-15451号、特開昭 58-191755号、特開昭59
-96174号、特開昭 59-161463号、特開昭 60-6754号、特
開昭 60-123559号、特開昭 60-229957号、特開昭 60-26
0654号、特開昭 61-126175号、特開昭 61-155469号、特
開昭 61-225256号、特開昭63-77974号、特開昭 63-2256
64号、特開平1-185370号、特開平 3-770号、特開平5-11
7538号、特開平5-247366号、特開平6-287463号の各公報
に記載されている染料、及びC.I.Reactive Blue 19、C.
I.Reactive Black 5で表される染料等が例示される。
【0076】
【発明の効果】本発明のモノアゾ化合物を用いることに
より、繊維材料に対する染色及び捺染において、再現性
に優れ、均染性やウオッシュオフ性が良好で、高いビル
ドアップ性を有し、有効染着率が高く、低塩濃度で染色
し得、且つ各種の堅牢度、特に耐塩素性、耐光性、耐汗
性、耐汗日光性、優れた耐湿潤性、例えば耐酸加水分解
性、耐アルカリ性、耐洗濯性及び耐過酸化洗濯性が良好
な染色物及び捺染物が得られる。
【0077】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例によって限定されるもので
はない。例中、部は重量部を表す。
【0078】実施例1 常法により、1−ヒドロキシ−6−アミノナフタレン−
3−スルホン酸23.9部と塩化シアヌル18. 4部を
常法により縮合させ、次に2−(2−スルファートエチ
ルスルホニル)エチルアミン23.3部を、常法により
縮合させた。これに、常法によりジアゾ化した2−メト
キシ−4−(2−スルファートエチルスルホニル)−5
−メチルアニリン32.5部を常法によりカップリング
させ、更にアニリン9.3部を常法により縮合させた
後、塩析して、遊離酸の形が下式で示されるモノアゾ化
合物を得た。
【0079】
【化17】
【0080】(λmax =502nm、水媒体中)
【0081】実施例2 実施例1において使用した2−メトキシ−4−(2−ス
ルファートエチルスルホニル)−5−メチルアニリン、
1−ヒドロキシ−6−アミノナフタレン−3−スルホン
酸、2−(2−スルファートエチルスルホニル)エチル
アミン及びアニリンの代わりに、順に、表1〜13の第
2欄、第3欄、第4欄及び第5欄の化合物を用いて、実
施例1と同様の方法で合成し、各々対応するモノアゾ化
合物を得、染色して表1〜13の第6欄に示す色調の染
色物を得た。尚、上記の合成に際しては、塩化シアヌル
に対する一次的縮合及び二次的縮合の順序を替えて行っ
ても、得られた化合物は同じであった。また、第2欄及
び/又は第4欄の化合物の代わりに、それぞれ対応する
ヒドロキシエチルスルホニル体を用いて同様に合成し、
最後に常法により硫酸エステル化することによっても、
得られた化合物は同じであった。
【0082】
【表1】
【0083】
【表2】
【0084】
【表3】
【0085】
【表4】
【0086】
【表5】
【0087】
【表6】
【0088】
【表7】
【0089】
【表8】
【0090】
【表9】
【0091】
【表10】
【0092】
【表11】
【0093】
【表12】
【0094】
【表13】
【0095】実施例3 実施例1〜2で得られたそれぞれのモノアゾ化合物0.
3部を、各々200部の水に溶解し、芒硝20部を加
え、さらに木綿10部を加えて60℃に昇温した。60
℃に達してから、30分経過後、炭酸ソーダ4部を加
え、同温度で1時間染色した。次いで水洗い及びソーピ
ングを行った。水洗い時、及びソーピング時のウオッシ
ュオフ性は良好であり、染色排水の着色量はわずかであ
った。得られた染色物は、均一で濃い橙〜緋色の染色物
であり、その耐塩素性、耐光性、耐汗性、耐汗日光性、
耐酸加水分解性、耐アルカリ性、耐洗濯性、耐過酸化洗
濯性等の諸堅牢度は、いずれも良好であった。又、モノ
アゾ化合物の使用量を0. 3部から0. 6部に代えて同
様に染色したところ、得られた染色物は、モノアゾ化合
物を0. 3部用いて得た染色物に比べていずれも著しく
濃く、いずれのモノアゾ化合物も良好なビルドアップ性
を有するものであることがわかった。
【0096】実施例4 実施例3において、芒硝の使用量を20部から10部に
代える以外は、実施例3に準拠して染色を行った。得ら
れた染色物は、各々、実施例3で得られた染色物と同等
の品質を有していた。
【0097】実施例5 実施例3において、芒硝の使用量を20部から4部に代
える以外は、実施例3に準拠して染色を行った。得られ
た染色物は、各々、実施例3で得られた染色物と同等の
品質を有していた。
【0098】実施例6 実施例3〜5において、温度を60℃から70℃に代え
る以外は、実施例3〜5に準拠して染色を行った。得ら
れた染色物は、各々、実施例3で得られた染色物と同等
の品質を有していた。
【0099】実施例7 実施例3〜5において、温度を60℃から80℃に代え
る以外は、実施例3〜5に準拠して染色を行った。得ら
れた染色物は、各々、実施例3で得られた染色物と同等
の品質を有していた。
【0100】実施例8 実施例1〜2で得られたそれぞれのモノアゾ化合物を用
いて、以下の組成をもつ色糊を作った。
【0101】色糊組成 モノアゾ化合物 5部 尿素 5部 アルギン酸ソーダ(5%)元糊 50部 熱湯 25部 重曹 2部バランス(水) 13部 合 計 100部
【0102】この色糊をシルケット加工綿ブロード上に
印捺し、中間乾燥後、100℃で5分間スチーミングを
行い、湯洗い、ソーピング、湯洗い、そして乾燥して、
仕上げた。得られた捺染物は、均一で濃い橙〜緋色の捺
染物であり、その耐塩素性、耐光性、耐汗性、耐汗日光
性、耐酸加水分解性、耐アルカリ性、耐洗濯性、耐過酸
化洗濯性等の諸堅牢度は、いずれも良好であった。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊離酸の形が下記一般式(I)で示されるモ
    ノアゾ化合物、又はその塩。 【化1】 〔式中、pは、0又は1を表し;R1 及びR2 は、互い
    に独立に、水素原子、低級アルキル、低級アルコキシ、
    カルボキシ、スルホ又はハロゲノを表し;R3 は、水素
    原子又は置換されていてもよい低級アルキルを表し;R
    4 及びR5 は、互いに独立に、水素原子、置換されてい
    てもよい低級アルキル、置換されていてもよいフェニル
    又は置換されていてもよいナフチルであり;Y1 及びY
    2 は、互いに独立に、−CH=CH2 又は−CH2 CH
    2 Lを表し、ここにLはアルカリの作用で脱離する基を
    表し;Uは、下記一般式(U1)、(U2)又は(U3)で示
    される連結基を表し; 【化2】 (ここで、R6 及びR7 は、互いに独立に、水素原子、
    置換されていてもよい低級アルキル又は置換されていて
    もよいフェニルを表し;Aは、置換されていてもよい低
    級アルキレンを表し;Qは、−O−、−S−又は−NR
    8 −を表し、ここにR8 は水素原子、置換されていても
    よい低級アルキル又は置換されていてもよいフェニルを
    表し;q及びrは、互いに独立に、2、3又は4を表
    し;sは、1〜6の整数を表し;*は、−SO2 −Y2
    に通じる結合を表す。)−NR3 −で表される基は、ナ
    フタレン環の6位又は7位に結合する。〕
  2. 【請求項2】Uが、一般式(U1)である請求項1に記載
    のモノアゾ化合物又はその塩。
  3. 【請求項3】Uが、一般式(U1)であり、かつAがエチ
    レン又はトリメチレンであり、R6が水素原子である請
    求項2に記載のモノアゾ化合物又はその塩。
  4. 【請求項4】R1 及びR2 が、互いに独立に、水素原
    子、メチル、メトキシ又はスルホである請求項1〜3の
    いずれかに記載のモノアゾ化合物又はその塩。
  5. 【請求項5】R4 及びR5 のどちらか一方が水素原子、
    メチル又はエチルであり、もう一方が置換されていても
    よいフェニルである請求項1〜4のいずれかに記載のモ
    ノアゾ化合物又はその塩。
  6. 【請求項6】Y1 及びY2 が互いに独立に−CH=CH
    2 又は−CH2 CH2 OSO3 Hである、請求項1〜5
    のいずれかに記載のモノアゾ化合物又はその塩。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載のモノアゾ
    化合物又はその塩を用いることを特徴とする繊維材料を
    染色又は捺染する方法。
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