JPH11310729A - 反応染料混合物及びその適用 - Google Patents

反応染料混合物及びその適用

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JPH11310729A
JPH11310729A JP10119599A JP11959998A JPH11310729A JP H11310729 A JPH11310729 A JP H11310729A JP 10119599 A JP10119599 A JP 10119599A JP 11959998 A JP11959998 A JP 11959998A JP H11310729 A JPH11310729 A JP H11310729A
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hydrogen atom
alkyl
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Nobutaka Kunimi
信孝 国見
Koji Toishi
好治 戸石
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/0033Blends of pigments; Mixtured crystals; Solid solutions
    • C09B67/0046Mixtures of two or more azo dyes
    • C09B67/0055Mixtures of two or more disazo dyes
    • C09B67/0057Mixtures of two or more reactive disazo dyes

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 諸堅牢度や各種染色性等に優れた赤色系の反
応染料を提供する。 【解決手段】 下記式(3)で示されるビスアゾ化合物
の2種以上を含有してなる染料混合物。 【化1】 (式中、A2はアルキレン、R10及びR11は水素、
アルキル、R15及びR16は水素、アルキル、スル
ホ、Qはビニルスルホン、Yはビニルを表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反応染料混合物に
関し、詳しくは赤色を呈する反応染料混合物及びその適
用に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、繊維材料の染色及び捺染のための種々の反応染料及
びその混合物が知られている。例えば、繊維反応性の赤
色系のビスアゾ染料としては、1個のトリアジン環の2
位及び4位に、各々、ベンゼン又はナフタレン/1−ア
ミノ−8−ナフトール系のモノアゾ染料残基が対称形に
接続された反応染料が、特開昭54−73827号公報
等に記載されている。しかしながら、かかる公知の赤色
染料を用いて繊維材料を染色または捺染しても、吸尽特
性、固着率、ビルドアップ性、カラーバリュー、未固着
染料の繊維材料からの洗浄除去の容易さ、乾燥状態、湿
潤状態および溶液状態での保存安定性、均染性、染色再
現性、水性溶媒に対する溶解性、他の反応性染料との相
容性、配合染色における染め上がり具合、並びに、より
経済的な染色処方への適性等の染色性能や、例えば、耐
光堅牢性、耐汗堅牢性、耐汗日光堅牢性、耐塩素堅牢
性、耐酸加水分解堅牢性、耐アルカリ堅牢性、耐洗濯堅
牢性、耐過酸化洗濯堅牢性及び繊維−染料間の結合安定
性等に関する現在の要求水準を十分満足することはな
く、上記各種性能や堅牢性に優れた赤色の反応染料の開
発が望まれている。
【0003】
【課題を解決するための手段】このような状況のもと、
本発明者らは、上記の染色性能や堅牢性等に優れた反応
染料を開発すべく鋭意検討した結果、2つのトリアジン
環を有し、少なくとも1つのビニルスルホン系の反応基
を有する、ある特定構造のビスアゾ化合物の混合物が上
記目的を達成することを見い出して、本発明を完成し
た。
【0004】即ち、本発明は、遊離酸の形が、下記一般
式(1)で示されるビスアゾ化合物の2種以上を含有し
て成る反応染料混合物を提供するものである。
【0005】
【化7】
【0006】〔式中、m及びnは互いに独立に0又は1
を表し、R1、R2及びR3は、互いに独立に、水素原子
又は置換されていてもよいアルキルを表し、Dは置換さ
れていてもよいフェニル又は置換されていてもよいナフ
チルを表し、Bは下記一般式(B1)又は(B2)で示され
る基を表し、
【0007】
【化8】
【0008】(ここで、*印は、アゾ基に接続する結合
を表し、R4は水素原子、低級アルキル、低級アルコキ
シ又はスルホを表し、p及びqは、互いに独立に、0又
は1を表す。) Uは下記一般式(U1)、(U2)、(U3)又は(U4)で示
される連結基を表し、
【0009】
【化9】
【0010】(ここで、R5、R6及びR7は、互いに独
立に、水素原子又は置換されていてもよいアルキルを表
し、A1は置換されていてもよいフェニレン又は置換さ
れていてもよいナフチレンを表し、A2は置換されてい
てもよいアルキレンを表し、Q1は−O−、−S−又は
−NR8−を表し、ここに、R8は水素原子、置換されて
いてもよいアルキル又は置換されていてもよいフェニル
を表し、r及びsは、互いに独立に、2、3又は4を表
し、tは1〜6の整数を表し、**印は、−SO2Yに
接続する結合を意味する。) X1及びX2は互いに独立に、ハロゲノ、置換されていて
もよいピリジニオ、下記式(X1)、(X2)、(X3)、
(X4)又は(X5)で示される基を表し、
【0011】
【化10】
【0012】(ここで、A3は脂肪族又は芳香族の2価
の架橋員を表し、R9は水素原子又は置換されていても
よいアルキルを表し、R10、R11、R12及びR13は、互
いに独立に、水素原子、置換されていてもよいアルキ
ル、置換されていてもよいシクロヘキシル、置換されて
いてもよいフェニル又は置換されていてもよいナフチル
を表し、Q2は、−CH2−、−O−、−S−、−SO2
−又は−NR14−を表し、ここに、R15は水素原子又は
置換されていてもよいアルキルを表し、uは1、2又は
3である。) Y及びZは互いに独立に、−CH=CH2又は−CH2
2Lを表し、ここに、Lはアルカリの作用で脱離する
基を表す。〕
【0013】また、本発明は、遊離酸の形が下記一般式
(1)で示されるビスアゾ化合物の2種以上を含有して
成る反応染料混合物を用いて繊維材料を染色又は捺染す
る方法をも提供する。以下に本発明を詳細に説明する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の混合物において用いられ
るビスアゾ化合物は、遊離酸の形が、前記一般式(1)
で示されるものであるが、式中、m及びnは互いに独立
に、0又は1を表す。
【0015】本発明の混合物において用いられるビスア
ゾ化合物(1)において、R1、R2及びR3は、互いに独
立に、水素原子又は置換されていてもよいアルキルを表
し、当該アルキルは、好ましくは、炭素数1〜4個のも
のであり、該アルキルの置換基としては、例えば、ヒド
ロキシ、シアノ、炭素数1〜4個のアルコキシ、ハロゲ
ノ、カルバモイル、カルボキシ、アルコキシ(炭素数1
〜4)カルボニル、アルキル(炭素数1〜4)カルボニ
ルオキシ、スルホ及びスルファモイル等を挙げることが
できる。上記アルキル、該アルキルの置換基としての炭
素数1〜4個のアルコキシ、同じくアルコキシ(炭素数
1〜4)カルボニル及び同じくアルキル(炭素数1〜
4)カルボニルオキシは、直鎖状でもよく、又、分岐状
でもよい。
【0016】R1、R2及びR3で表される置換されてい
てもよいアルキルの具体例としては、例えば、メチル、
エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イ
ソブチル、sec−ブチル、2−ヒドロキシエチル、2−
ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピル、2−ヒ
ドロキシブチル、3−ヒドロキシブチル、4−ヒドロキ
シブチル、2,3−ジヒドロキシプロピル、3,4−ジヒ
ドロキシブチル、シアノメチル、2−シアノエチル、3
−シアノプロピル、メトキシメチル、エトキシメチル、
2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、3−メトキ
シプロピル、3−エトキシプロピル、2−ヒドロキシ−
3−メトキシプロピル、クロロメチル、ブロモメチル、
2−クロロエチル、2−ブロモエチル、3−クロロプロ
ピル、3−ブロモプロピル、4−クロロブチル、4−ブ
ロモブチル、カルボキシメチル、2−カルボキシエチ
ル、3−カルボキシプロピル、4−カルボキシブチル、
1,2−ジカルボキシエチル、カルバモイルメチル、2
−カルバモイルエチル、3−カルバモイルプロピル、4
−カルバモイルブチル、メトキシカルボニルメチル、エ
トキシカルボニルメチル、2−メトキシカルボニルエチ
ル、2−エトキシカルボニルエチル、3−メトキシカル
ボニルプロピル、3−エトキシカルボニルプロピル、4
−メトキシカルボニルブチル、4−エトキシカルボニル
ブチル、メチルカルボニルオキシメチル、エチルカルボ
ニルオキシメチル、2−メチルカルボニルオキシエチ
ル、2−エチルカルボニルオキシエチル、3−メチルカ
ルボニルオキシプロピル、3−エチルカルボニルオキシ
プロピル、4−メチルカルボニルオキシブチル、4−エ
チルカルボニルオキシブチル、スルホメチル、2−スル
ホエチル、3−スルホプロピル、4−スルホブチル、ス
ルファモイルメチル、2−スルファモイルエチル、3−
スルファモイルプロピル及び4−スルファモイルブチル
等を挙げることができる。
【0017】R1、R2及びR3として好ましくは、水素
原子又は無置換のアルキルであり、とりわけ、水素原
子、メチル及びエチルが特に好ましい。
【0018】本発明の混合物において用いられるビスア
ゾ化合物(1)において、Dは置換されていてもよいフ
ェニル又は置換されていてもよいナフチルを表す。フェ
ニル及びナフチルの置換基としては、例えば、炭素数1
〜4個の直鎖もしくは分岐状のアルキル、炭素数1〜4
個のアルコキシ、カルボキシ、スルホ、ハロゲノ、ニト
ロ、−SO2CH=CH2及び−SO2CH2CH21など
が挙げられる。ここに、L1はアルカリの作用で脱離す
る基を表すが、L1としては、具体的には、例えば、硫
酸エステル、チオ硫酸エステル、燐酸エステル、酢酸エ
ステル等の基、ハロゲノなどを挙げることができる。中
でも、硫酸エステル基およびクロロが好ましい。Dは、
好ましくは、−SO2CH=CH2、−SO2CH2CH2
1(L1は前記の意味を有する。)及びスルホの群から
選ばれる少なくとも1個の置換基で置換されている、フ
ェニル又はナフチルであり、この場合、さらに、前記例
示した別の置換基、例えば、炭素数1〜4個のアルキル
等を有していてもよい。
【0019】Dで表されるフェニルとしては、具体的に
は、無置換のフェニルや、炭素数1〜4個のアルキル、
炭素数1〜4個のアルコキシ、カルボキシ、スルホ、ハ
ロゲノ、ニトロ、−SO2CH=CH2及び−SO2CH2
CH21(L1は前記の意味を有する)の群から選ばれ
る1、2もしくは3個の置換基により置換されたフェニ
ル等が挙げられる。これらの中でも、遊離酸の形が、下
記一般式(D1)及び(D2)で示される基が好ましい。
【0020】
【化11】
【0021】〔式中、R15及びR16は、互いに独立に、
水素原子、炭素数1〜4個のアルキル、炭素数1〜4個
のアルコキシ、カルボキシ、スルホ又はハロゲノを表
し、Qは−SO2CH=CH2又は−SO2CH2CH21
(L1は前記の意味を有する)を表し、R17は水素原
子、炭素数1〜4個のアルキル、炭素数1〜4個のアル
コキシ又はカルボキシを表し、vは1又は2を表す。〕
【0022】ここで、一般式(D1)で示される基として
は、以下のものが例示される。
【0023】
【化12】
【0024】〔式中、Qは、前記の意味を表す。〕
【0025】又、一般式(D2)で示される基としては、
以下のものが例示される。
【0026】
【化13】
【0027】式(D1)及び(D2)で示される基の中で
も、一般式(D1)のR15及びR16が互いに独立に水素原
子、メチル、メトキシ又はスルホであって、かつ、Qが
−SO 2CH2CH2OSO3Hである場合、及び、一般式
(D2)のR17が水素原子、メチル、メトキシ又はカルボ
キシである場合が、特に好ましい。又、式(D1)及び
(D2)の基の中、前者が、より好ましい。
【0028】Dで表されるナフチルとして、好ましく
は、無置換のナフチル、或いは、−SO2CH=CH2
−SO2CH2CH21(L1は前記の意味を有する)及
びスルホの群から選ばれる1、2もしくは3個の置換基
により置換されたナフチルが挙げられる。これらの中で
も、遊離酸の形が、下記式(D3)又は(D4)で示される
基が、好ましい。
【0029】
【化14】
【0030】〔式中、wは、1又は2を表し、xは、0
又は1を表し、Qは、前記の意味を表す。〕
【0031】ここで、一般式(D3)で示される基として
は、以下のものが例示される。
【0032】
【化15】
【0033】又、一般式(D4)で示される基としては、
以下のものが例示される。
【0034】
【化16】
【0035】〔Qは、前記の意味を表す。〕
【0036】一般式(D4)で示される基としては、これ
らの例示のナフチル基の中でも、Qが−SO2CH2CH
2OSO3Hであり、且つ、スルホで置換されていてもよ
いナフチルが、特に好ましい。
【0037】Dとしては、式(D1)で示される基である
のが好ましく、中でも、R15及びR 16が互いに独立に水
素原子、メチル、メトキシ又はスルホであって、かつ、
Qが−SO2CH2CH2OSO3Hである場合が、特に好
ましい。
【0038】又、本発明の混合物において用いられるビ
スアゾ化合物(1)において、Bは、前記一般式(B1)
又は(B2)で示される基を表し、p及びqは互いに独立
に0又は1を表し、*印はアゾ基に接続する結合を表
し、R4は水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ
又はスルホを表す。ここで、上記低級アルキル基や低級
アルコキシとしては、例えば、メチル、エチル、n−プ
ロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec
−ブチル、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソ
プロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシやsec−ブト
キシ等が、挙げられる。
【0039】上記Bの具体例としては、例えば、
【0040】
【化17】
【0041】〔式中、*印は、アゾ基に接続する結合を
表す。〕等の基を挙げることができる。
【0042】中でも、2−スルホ−1,5−フェニレン
(この場合、1−位で、アゾ基に結合している)等が、
特に好ましい。
【0043】本発明の混合物において用いられるビスア
ゾ化合物(1)において、Uは、前記式(U1)、(U
2)、(U3)又は(U4)で示される連結基を表し、これ
らの式中、R5、R6及びR7は、互いに独立に、水素原
子又は置換されていてもよいアルキルを表すが、当該ア
ルキルとしては、前記R1、R2及びR3で例示したもの
と同様の、置換されていてもよいアルキルが、挙げられ
る。R5、R6及びR7としては、好ましくは、水素原
子、メチル及びエチルである場合が挙げられ、この場
合、R6及びR7が、水素原子であるときが、特に好まし
い。
【0044】Uにおける前記式(U1)中、A1は置換さ
れていてもよいフェニレン又は置換されていてもよいナ
フチレンを表す。かかる置換されていてもよいフェニレ
ンとしては、例えば、炭素数1〜4個のアルキル、炭素
数1〜4個のアルコキシ、スルホ及びハロゲノの群から
選ばれる1又は2個の置換基により置換されていてもよ
いフェニレン等を挙げることができる。好ましいフェニ
レンとしては、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、
クロロ、ブロモ及びスルホの群から選ばれる1又は2個
の置換基により置換されていてもよいフェニレンが挙げ
られる。
【0045】かかるフェニレンの具体例としては、例え
ば、
【0046】
【化18】
【0047】〔化18の式中、*印で示した結合は−N
5−(R5は前記の意味を有する。)に接続する結合を
意味する。〕等を挙げることができる。とりわけ、メチ
ル又はメトキシから選ばれる1または2個の基で置換さ
れていてもよいフェニレンが特に好ましい。
【0048】前記一般式(U1)中の、A1で表される置
換基されていてもよいナフチレンとしては、例えば、炭
素数1〜4個のアルキル、炭素数1〜4個のアルコキ
シ、スルホ及びハロゲノの群から選ばれる1又は2個の
置換基により置換されていてもよいナフチレン等を挙げ
ることができる。A1で表される置換基されていてもよ
いナフチレンとしては、好ましくは、1又は2個のスル
ホにより置換されていてもよいナフチレンである。かか
るナフチレンの具体例としては、例えば、
【0049】
【化19】
【0050】〔化19の式中、*で示した結合は、−N
5−(R5は前記の意味を有する。)に接続する結合を
意味する。〕等を挙げることができる。
【0051】A1は、好ましくは、置換されていてもよ
いフェニレンであり、とりわけ、メチル及びメトキシか
ら選ばれる1又は2個の基で置換されていてもよいフェ
ニレンが好ましい。
【0052】また、前記式(U2)中、A2は置換されて
いてもよいアルキレンを表すが、かかるアルキレンとし
ては、炭素数1〜4個のアルキル、ハロゲノ、ヒドロキ
シ、スルホ、シアノ、炭素数1〜4個のアルコキシ、炭
素数1〜4個のアルコキシカルボニル、炭素数1〜4個
のアルキルカルボニルオキシ及びカルバモイルの群から
選ばれる置換基により置換されていてもよい炭素数2〜
4個のアルキレン等が挙げられる。A2で表される置換
されていてもよいアルキレンとしては、好ましくは、無
置換の炭素数2〜4個のアルキレンが挙げられ、中で
も、エチレン及びトリメチレンが、特に好ましい。
【0053】前記式(U3)中、Q1は−O−、−S−又
は−NR8−を表し、ここでR8は水素原子、置換されて
いてもよいアルキル又は置換されていてもよいフェニル
を表す。R8で表される置換されていてもよいアルキル
としては、例えば、前記R1、R 2及びR3で例示したも
のと同様の、炭素数1〜4個のアルキル等を挙げること
ができる。又、R8で表される置換されていてもよいフ
ェニルとしては、例えば、スルホで置換されていてもよ
いフェニルを挙げることができる。R8は、好ましく
は、水素原子、メチル及びエチルである。
【0054】前記一般式(U3)中、r及びsは互いに独
立に2、3又は4である。一般式(U3)で示される基と
しては、Q1が−O−であり、且つ、r及びsが、互い
に独立に、2又は3であるものが好ましく、具体的に
は、
【0055】 #−CH2CH2−O−CH2CH2− #−CH2CH2−O−CH2CH2CH2− #−CH2CH2CH2−O−CH2CH2− #−CH2CH2CH2−O−CH2CH2CH2
【0056】〔式中、#で示した結合は、−NR7(R7
は前記の意味を有する。)に接続する結合を意味す
る。〕である基が好ましい。
【0057】とりわけ、 #−CH2CH2−O−CH2CH2− 〔式中、#は前記の意味を有する。〕である基が、特に
好ましい。
【0058】前記式(U4)中、tは1〜6の整数を表す
が、中でも、2、3又は4であるものが、好ましい。
【0059】このようなUで示される連結基としては、
前記一般式(U1)又は(U2)で示される連結基が好まし
く、中でも、前記一般式(U2)で示される基が、特に好
ましい。
【0060】更に、Uが前記式(U1)で示される基であ
る場合、A1が、置換されていてもよいフェニレン、特
にメチル、メトキシ及びスルホから選ばれる1又は2個
の基で置換されていてもよいフェニレンであり、且つ、
5が、水素原子、メチル又はエチルであるものが好ま
しい。
【0061】また、Uが前記一般式(U2)で示される基
である場合、A2が、エチレン又はトリメチレンであ
り、且つ、R6が、水素原子、メチル又はエチル、特に
水素原子であるものが好ましい。
【0062】本発明の混合物において用いられるビスア
ゾ化合物(1)において、X1及びX 2は互いに独立に、
ハロゲノ、置換されていてもよいピリジニオ、前記一般
式(X1)、(X2)、(X3)、(X4)又は(X5)で示され
る基を表す。ここで、ハロゲノとしては、例えば、フル
オロ、クロロ、ブロモ等を挙げることができる。
【0063】また、置換されていてもよいピリジニオと
しては、例えば、カルボキシ、カルバモイル、スルホ、
ハロゲノ及び置換されていてもよい炭素数1〜4のアル
キルの群から選ばれる基で置換されていてもよいピリジ
ニオ等が挙げられる。ここで、置換されていてもよい炭
素数1〜4のアルキルとしては、2−ヒドロキシエチ
ル、2−スルホエチル等を挙げることができる。
【0064】かかるピリジニオの具体例としては、ピリ
ジニオ、2−、3−又は4−カルボキシピリジニオ、2
−、3−又は4−カルバモイルピリジニオ、3−スルホ
ピリジニオ、4−(2−スルホエチル)ピリジニオ、3
−(2−ヒドロキシエチル)ピリジニオ、4−クロロピ
リジニオ、3−メチルピリジニオ、3,5−ジカルボキ
シピリジニオ等を挙げることができる。好ましくはカル
ボキシ又はカルバモイルで置換されているピリジニオで
あり、とりわけ、3−又は4−カルボキシピリジニオが
特に好ましい。
【0065】式(X1)中、R9は水素原子又は置換され
ていてもよいアルキルを表すが、当該アルキルとして
は、前記R1、R2及びR3で例示したものと同様の、置
換されていてもよいアルキルが挙げられる。好ましいR
9は、水素原子、メチル及びエチルである。
【0066】また、式(X1)中、 A3は脂肪族又は芳
香族の2価の架橋員を表す。かかる脂肪族の2価の架橋
員としては、置換されていてもよい炭素数2〜6個のア
ルキレンが挙げられ、これはエーテル結合で中断されて
いてもよい。かかるアルキレンとしては、前記A2で例
示したものと同様の、置換されていてもよいアルキレン
のほか、エチレンオキシエチレン、エチレンオキシトリ
メチレン及びトリメチレンオキシトリメチレン等が挙げ
られる。かかる芳香族の2価の架橋員としては、前記A
1で例示したものと同様の、置換されていてもよいフェ
ニレン及び置換されていてもよいナフチレンが挙げられ
る。A3は、好ましくは、メチル、メトキシ及びスルホ
から選ばれる1又は2個の置換基により置換されていて
もよいフェニレン、又は、無置換の炭素数2〜3個のア
ルキレンである。
【0067】また、式(X1)中、Zは−CH=CH2
は−CH2CH2Lを表し、ここにLはアルカリの作用で
脱離する基である。かかるLとしては、前記L1で例示
したものと同様の基を例示することができ、中でも、硫
酸エステル基およびクロロが好ましい。Zの好ましい具
体例としては、−CH=CH2、−CH2CH2Cl又は
−CH2CH2OSO3Hなどを挙げることができ、中で
も、−CH2CH2OSO3Hが、特に好ましい。
【0068】前記一般式(X2)、(X4)又は(X5)で示
される基中、R10、R11、R12及びR13は互いに独立
に、水素原子、置換されていてもよいアルキル、置換さ
れていてもよいシクロへキシル、置換されていてもよい
フェニル又は置換されていてもよいナフチルを表す。か
かるアルキルとしては、例えば、炭素数1〜4個のアル
コキシ、スルホ、カルボキシ、スルファモイル、カルバ
モイル、ヒドロキシ、ハロゲノ、シアノ、カルボン酸エ
ステル、スルホン酸エステル、置換されていてもよいフ
ェニル及びスルファートの群から選ばれる1又は2個の
置換基により置換されていてもよい炭素数1〜4個のア
ルキルが挙げられる。又、置換されていてもよいシクロ
ヘキシルとしては、例えば、未置換のシクロヘキシル
や、メチル及び水酸基等で置換されたシクロヘキシル等
を挙げることができる。置換されていてもよいフェニル
としては、例えば、炭素数1〜4個のアルキル、炭素数
1〜4個のアルコキシ、スルホ及びハロゲノの群から選
ばれる1又は2個の置換基により置換されていてもよい
フェニル等を挙げることができる。
【0069】R10、R11、R12及びR13で表される置換
されていてもよいアルキルの具体例としては、前記
1、R2及びR3で例示したアルキルの他、置換されて
いてもよいベンジル等を挙げることができる。置換され
ていてもよいアルキルとしては、好ましくは、メチル、
エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イ
ソブチル、sec−ブチル、2−ヒドロキシエチル、、2
−スルホエチル、2−メトキシエチル、2−カルボキシ
エチル、2−カルバモイルエチル、2−スルファモイル
エチル、ベンジル、2−、3−又は4−スルホベンジル
等である。
【0070】前記一般式(X2)、(X4)又は(X5)で示
される基中、R10、R11、R12及びR13における置換さ
れていてもよいフェニルとしては、例えば、炭素数1〜
4個のアルキル、炭素数1〜4個のアルコキシ、スル
ホ、カルボキシ、ハロゲノ、ヒドロキシ、シアノ、カル
バモイル、スルファモイル、カルボン酸エステル、2−
ヒドロキシエチルスルホニル、アミノ、アシルアミノ及
び炭素数1〜4個のアルキルにより置換されたアミノの
群から選ばれる1又は2個の置換基により置換されてい
てもよいフェニル等を挙げることができる。
【0071】かかるフェニルの具体例としては、例え
ば、フェニル、2−、3−又は4−メチルフェニル、2
−、3−又は4−メトキシフェニル、2−、3−又は4
−エチルフェニル、2−、3−又は4−エトキシフェニ
ル、2−、3−又は4−カルボキシフェニル、2−、3
−又は4−クロロフェニル、2−、3−又は4−スルホ
フェニル、2−スルホ−4−メトキシフェニル、2−、
3−又は4−ヒドロキシフェニル等が、好ましいものと
して挙げられる。
【0072】前記一般式(X2)、(X4)又は(X5)で示
される基中、R10、R11、R12及びR13における置換さ
れていてもよいナフチルとしては、例えば、炭素数1〜
4個のアルキル、炭素数1〜4個のアルコキシ、スル
ホ、カルボキシ、ハロゲノ及びヒドロキシの群から選ば
れる1、2又は3個の置換基により置換されていてもよ
いナフチル等を挙げることができる。
【0073】かかるナフチルの具体例としては、例え
ば、2−、3−、4−、5−、6−、7−又は8−スル
ホ−1−ナフチル、1−、5−、6−、7−又は8−ス
ルホ−2−ナフチル、1,5−、5,7−、6,8−、4,
8−、4,7−、3,8−、4,6−、3,7−又は3,6
−ジスルホ−2−ナフチル、4,6,8−、2,4,7−又
は3,6,8−トリスルホ−1−ナフチル、1,5,7−、
4,6,8−又は3,6,8−トリスルホ−2−ナフチル等
が、好ましいものとして挙げられる。
【0074】前記一般式(X3)で示される基中、Q2
−CH2−、−O−、−S−、−SO 2−又は−NR14
を表す。ここで、R14は水素原子又は置換されていても
よいアルキルを表すが、かかるR14としては、例えば、
水素原子、炭素数1〜4個のアルキル及び炭素数1〜4
個のアルコキシで置換された炭素数1〜4個のアルキル
等を挙げることができる。R14としては、水素原子、メ
チル、エチルが、特に好ましい。
【0075】又、前記一般式(X3)中、uは1、2又は
3の整数を意味する。
【0076】前記式(X3)で示される基の具体例として
は、例えば、ピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、n
−アルキルピペラジノ及びモルホリノ等を挙げることが
できる。中でも、Q2が−CH2−又は−O−であり、か
つ、uが2である場合、つまり、ピペリジノ又はモルホ
リノが特に好ましい。
【0077】本発明の混合物において用いられるビスア
ゾ化合物(1)において、X1及び/又はX2が−NR10
11で示される前記式(X2)で示される基である場合、
このような基(X2)を形成するのに用いられるアミン化合
物(HNR1011)としては、例えば次のようなものを
挙げることが出来る。
【0078】イ)アンモニア; ロ)下記の芳香族アミン類 1−アミノベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−
4−メチルベンゼン、1−アミノ−2,4−、−3,4−
又は−3,5−ジメチルベンゼン、1−アミノ−2−、
−3−又は−4−エチルベンゼン、1−アミノ−2−、
−3−又は−4−メトキシベンゼン、1−アミノ−2
−、−3−又は−4−エトキシベンゼン、1−アミノ−
2−、−3−又は−4−クロロベンゼン、1−アミノ−
2−、−3−又は−4−ブロモベンゼン、1−アミノ−
2−、−3−又は−4−フルオロベンゼン、3−又は4
−アミノフェニルメタンスルホン酸、2−、3−又は4
−アミノベンゼンスルホン酸、3−又は4−メチルアミ
ノベンゼンスルホン酸、3−又は4−エチルアミノベン
ゼンスルホン酸、5−アミノベンゼン−1,3−ジスル
ホン酸、6−アミノベンゼン−1,3−又は−1,4−ジ
スルホン酸、4−アミノベンゼン−1,2−ジスルホン
酸、4−アミノ−5−メチルベンゼン−1,2−ジスル
ホン酸、2−、3−又は4−アミノ安息香酸、5−アミ
ノベンゼン−1,3−ジカルボン酸、5−アミノ−2−
ヒドロキシベンゼンスルホン酸、4−アミノ−2−ヒド
ロキシベンゼンスルホン酸、5−アミノ−2−エトキシ
ベンゼンスルホン酸、N−メチルアミノベンゼン、N−
エチルアミノベンゼン、1−メチルアミノ−3−又は−
4−メチルベンゼン、1−エチルアミノ−3−又は−4
−メチルベンゼン、1−メチルアミノ−2−、−3−又
は−4−クロロベンゼン、1−エチルアミノ−2−、−
3−又は−4−クロロベンゼン、1−(2−ヒロドキシ
エチル)アミノ−3−メチルベンゼン、3−又は4−メ
チルアミノ安息香酸、1−アミノ−2−メトキシ−5−
メチルベンゼン、1−アミノ−2,5−ジメトキシベン
ゼン、2−、3−又は4−アミノフェノール、1−アミ
ノ−3−又は−4−アセチルアミノベンゼン、2,4−
又は2,5−ジアミノベンゼンスルホン酸、1−アミノ
ベンゼン−3−又は−4−(β−ヒドロキシエチルスル
ホン)、2−、4−、5−、6−、7−又は8−アミノ
ナフタレン−1−スルホン酸、1−、4−、5−、6
−、7−又は8−アミノナフタレン−2−スルホン酸、
7−メチルアミノナフタレン−2−スルホン酸、7−エ
チルアミノナフタレン−2−スルホン酸、7−ブチルア
ミノナフタレン−2−スルホン酸、7−イソブチルアミ
ノナフタレン−2−スルホン酸、4−、5−、6−、7
−又は8−アミノナフタレン−1,3−ジスルホン酸、
2−、3−又は4−アミノナフタレン−1,5−ジスル
ホン酸、4−又は8−アミノナフタレン−1,6−ジス
ルホン酸、4−アミノナフタレン−1,7−ジスルホン
酸、3−又は4−アミノナフタレン−2,6−ジスルホ
ン酸、3−又は4−アミノナフタレン−2,7−ジスル
ホン酸、6−又は7−アミノナフタレン−1,3,5−ト
リスルホン酸、4−、7−又は8−アミノナフタレン−
1,3,6−トリスルホン酸、4−アミノナフタレン−
1,3,7−トリスルホン酸等;
【0079】ハ)下記の脂肪族アミン類 メチルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミン、イ
ソプロピルアミン、n−ブチルアミン、イソブチルアミ
ン、sec−ブチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルア
ミン、メチルエチルアミン、アリルアミン、2−クロロ
エチルアミン、2−メトキシエチルアミン、2−アミノ
エタノール、2−メチルアミノエタノール、ビス(2−
ヒドロキシエチル)アミン、2−アセチルアミノエチル
アミン、1−アミノ−2−プロパノール、3−メトキシ
プロピルアミン、1−アミノ−3−ジメチルアミノプロ
パン、2−アミノエタンスルホン酸アミド、2−アミノ
エタンスルホン酸、アミノメタンスルホン酸、2−メチ
ルアミノエタンスルホン酸アミド、2−メチルアミノエ
タンスルホン酸、3−アミノ−1−プロパンスルホン
酸、2−スルファートエチルアミン、アミノ酢酸、メチ
ルアミノ酢酸、3−アミノプロピオン酸、3−アミノプ
ロピオン酸アミド、3−メチルアミノプロピオン酸、3
−メチルアミノプロピオン酸アミド、ε−アミノカプロ
ン酸、ベンジルアミン、2−、3−又は4−スルホベン
ジルアミン、2−、3−又は4−クロロベンジルアミ
ン、2−、3−又は4−メチルベンジルアミン、N−メ
チルベンジルアミン、1−フェニルエチルアミン、2−
フェニルエチルアミン、1−フェニル−2−プロピルア
ミン等。
【0080】かかる式 HNR1011で示されるアミン
化合物として、特に好ましいものとしては、例えば、ア
ニリン、N−メチルアニリン、N−エチルアニリン、2
−、3−又は4−クロロアニリン、N−メチル−2−、
−3−又は−4−クロロアニリン、N−エチル−2−、
−3−又は−4−クロロアニリン、2−、3−又は4−
メチルアニリン、2−、3−又は4−エチルアニリン、
2−、3−又は4−メトキシアニリン、2−、3−又は
4−エトキシアニリン、2−、3−又は4−ヒドロキシ
アニリン、アニリン−2−、−3−又は−4−スルホン
酸、3−又は4−メチルアミノベンゼンスルホン酸、3
−又は4−エチルアミノベンゼンスルホン酸、2−、3
−又は4−カルボキシアニリン、アンモニア、メチルア
ミン、エチルアミン、ジメチルアミン、タウリン、N−
メチルタウリン、モノ−又はジ−エタノールアミン、2
−スルファモイルエチルアミン、2−カルバモイルエチ
ルアミンを挙げることができる。これらの中でも、とり
わけ、、アニリン、N−メチルアニリン、N−エチルア
ニリン、2−、3−又は4−クロロアニリン、N−メチ
ル−2−、−3−又は−4−クロロアニリン、N−エチ
ル−2−、−3−又は−4−クロロアニリン、2−、3
−又は4−メチルアニリン、2−、3−又は4−エチル
アニリン、2−、3−又は4−メトキシアニリン、2
−、3−又は4−エトキシアニリン、2−、3−又は4
−ヒドロキシアニリン、アニリン−2−、−3−又は−
4−スルホン酸、3−又は4−メチルアミノベンゼンス
ルホン酸、3−又は4−エチルアミノベンゼンスルホン
酸、2−、3−又は4−カルボキシアニリン等が、特に
好ましい。
【0081】更に、X1及び/又はX2が前記式(X2)で
示される基である場合、R10及びR 11で示される基は、
一方が置換されていてもよいフェニルであることが好ま
しく、より好ましくは、R10が、水素原子、メチル又は
エチルであり、かつ、R11が炭素数1〜4のアルキル、
炭素数1〜4のアルコキシ、スルホ、カルボキシ、ハロ
ゲノ、ヒドロキシ、シアノ及びアシルアミノの群から選
ばれる基で置換されていてもよいフェニルである場合
が、特に好ましい。
【0082】X1及び/又はX2が、−OR12で示される
前記一般式(X4)である場合、−OR12基を形成するの
に用いられる化合物(即ち、HOR12)としては、例え
ば、次のようなものを挙げることが出来る。
【0083】ニ)下記のフェノール類やナフトール類 フェノール、1−ヒドロキシ−2−、−3−又は−4−
メチルベンゼン、1−ヒドロキシ−3,4−又は−3,
5−ジメチルベンゼン、1−ヒドロキシ−2−、−3−
又は−4−エチルベンゼン、1−ヒドロキシ−2−、−
3−又は−4−メトキシベンゼン、1−ヒドロキシ−2
−、−3−又は−4−エトキシベンゼン、1−ヒドロキ
シ−2−、−3−又は−4−クロロベンゼン、3−又は
4−ヒドロキシフェニルメタンスルホン酸、3−又は4
−ヒドロキシベンゼンスルホン酸、5−ヒドロキシベン
ゼン−1,3−ジスルホン酸、2−ヒドロキシベンゼン
−1,4−ジスルホン酸、4−ヒドロキシベンゼン−
1,2−ジスルホン酸、4−ヒドロキシ−5−メチルベ
ンゼン−1,2−ジスルホン酸、3−又は4−ヒドロキ
シ安息香酸、5−ヒドロキシベンゼン−1,3−ジカル
ボン酸、5−ヒドロキシ−2−エトキシベンゼンスルホ
ン酸;
【0084】2−、4−、5−、6−、7−又は8−ヒ
ドロキシナフタレン−1−スルホン酸、1−、4−、5
−、6−、7−又は8−ヒドロキシナフタレン−2−ス
ルホン酸、4−、5−、6−、7−又は8−ヒドロキシ
ナフタレン−1,3−ジスルホン酸、2−、3−又は4
−ヒドロキシナフタレン−1,5−ジスルホン酸、4−
又は8−ヒドロキシナフタレン−1,6−ジスルホン
酸、4−ヒドロキシナフタレン−1,7−ジスルホン
酸、3−又は4−ヒドロキシナフタレン−2,6−ジス
ルホン酸、3−又は4−ヒドロキシナフタレン−2,7
−ジスルホン酸、6−又は7−ヒドロキシナフタレン−
1,3,5−トリスルホン酸、4−、7−又は8−ヒドロ
キシナフタレン−1,3,6−トリスルホン酸、4−ヒド
ロキシナフタレン−1,3,7−トリスルホン酸;
【0085】ホ)下記の脂肪族アルコール類 メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロ
パノール、n−ブタノール、イソブタノール、sec−ブ
タノール、2−クロロエタノール、2−メトキシエタノ
ール、2−エトキシエタノール、3−メトキシプロパノ
ール、3−エトキシプロパノール、2−ヒドロキシエタ
ンスルホン酸、3−ヒドロキシ−1−プロパンスルホン
酸、2−シアノエタノール、2−スルファートエタノー
ル、グリコール酸、3−ヒドロキシプロピオン酸、ベン
ジルアルコール、2−、3−又は4−クロロベンジルア
ルコール、4−メチルベンジルアルコール、2−、3−
又は4−スルホベンジルアルコール、2−フェニルエタ
ノール、1−フェニル−2−プロパノール。
【0086】X1及び/又はX2が、−SR13で示される
前記一般式(X5)である場合、−SR13基を形成するの
に用いられる化合物(即ち、HSR13)としては、例え
ば、式(X4)を形成するのに用いられる化合物として先
に例示した、フェノール類、ナフトール類、脂肪族アル
コール類における水酸基を、それぞれメルカプト基に変
更した化合物等を挙げることができる。
【0087】本発明の混合物において用いられるビスア
ゾ化合物(1)において、X1は、ハロゲノ、一般式(X
2)又は一般式(X4)であるのが好ましい。X1がハロゲ
ノである場合は、フルオロ又はクロロ好ましい。X1
一般式(X2)である場合は、R10及びR11の一方が水素
原子、メチル又はエチルであって、他方が置換されてい
てもよいフェニル、特に炭素数1〜4のアルキル、炭素
数1〜4のアルコキシ、スルホ、カルボキシ、ハロゲ
ノ、ヒドロキシ、シアノ及びアシルアミノの群から選ば
れる基で置換されていてもよいフェニルである場合が好
ましい。X1が一般式(X4)である場合は、R12が水素
原子又はメチルである場合が好ましい。
【0088】本発明の混合物において用いられるビスア
ゾ化合物(1)において、X2は、ハロゲノであるのが好
ましく、とりわけ、フルオロ又はクロロが、特に好まし
い。
【0089】本発明の混合物において用いられるビスア
ゾ化合物(1)において、Yは−CH=CH2又は−CH
2CH2Lを表し、ここにLはアルカリの作用で脱離する
基である。かかるLとしては、前記L1で例示したもの
と同様の基を例示することができ、中でも、硫酸エステ
ル基およびクロロが好ましい。Yの好ましい具体例とし
ては、−CH=CH2、−CH2CH2Cl又は−CH2
2OSO3Hなどを挙げることができ、中でも、−CH
2CH2OSO3Hが、特に好ましい。
【0090】本発明の混合物において用いられるビスア
ゾ化合物(1)において、D又はBとアゾ基を介して連
結しているアミノナフトールスルホン酸類としては、例
えば、H酸、K酸、J酸、γ酸、スルホJ酸及びN−メ
チルJ酸等を挙げることができる。これらの中でも、H
酸、K酸、J酸が特に好ましい。
【0091】本発明の混合物において用いられるビスア
ゾ化合物(1)は、遊離酸の形であっても、その塩の形
であっても、又は、それらの混合物の形であってもよ
い。好ましくは、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属
塩、及びそれらを含有する混合物であり、中でもナトリ
ウム塩、カリウム塩、リチウム塩及びそれらを含有する
混合物が好ましい。
【0092】本発明の混合物において用いられるビスア
ゾ化合物(1)は、一般式(1)で示されるものであれば
特に限定されないが、一般式(2)
【0093】
【化20】
【0094】〔式中、R3、D、B、U、X1、X2及び
Yは、前記の意味を表す。〕で示されるものが好まし
く、この中でもとりわけ、一般式(3)
【0095】
【化21】
【0096】〔式中、A2、R6、R10、R11、R15、R
16、Q及びYは前記の意味を表し、Halはハロゲノを意
味する。〕で示されるものが特に好ましい。
【0097】本発明の反応染料混合物中の各成分化合物
の割合は、特に限定されるものではないが、好ましく
は、前記一般式(3)で示される単数もしくは複数のモ
ノアゾ化合物が、一般式(1)で示されるモノアゾ化合
物の総量に対して50〜100重量%であり、より好ま
しくは75〜100重量%であり、更に好ましくは90
〜100重量%である。
【0098】本発明の混合物において用いられるビスア
ゾ化合物(1)の製造方法は特に限定されないが、例え
ば次の4つの方法を例示することができる。第一の製造
方法は、遊離酸の形が下記一般式(4)
【0099】
【化22】
【0100】〔式中、m、n、R1、R2、R3、D、B
及びX1は前記の意味を有する。〕で示されるビスアゾ
中間化合物と、下記一般式(5)
【0101】 H−U−SO2−Y (5) 〔式中、U及びYは前記の意味を有する。〕で示される
アミン化合物を、2,4,6−トリハロゲノ−s−トリア
ジンと任意の順序で縮合させる方法、又は、一般式
(4)で示されるビスアゾ中間化合物と、一般式(5)で
示されるアミン化合物と、下記一般式(6a)、(6b)、
(6c)、(6d)、(6e)又は(6f)
【0102】
【化23】
【0103】〔式中、A3、R9、R10、R11、R12、R
13、Q2、Z及びuは前記の意味を有する。R'は水素原
子、カルボキシ、カルバモイル、スルホ、ハロゲノ又は
置換されていてもよい炭素数1〜4個のアルキルを表
し、yは1又は2を表す。〕で示される化合物のいずれ
かを、2,4,6−トリハロゲノ−s−トリアジンと任意
の順序で縮合させる方法である。
【0104】第二の製造方法は、遊離酸の形が下記一般
式(7)
【0105】
【化24】
【0106】〔式中、m、R1及びDは前記の意味を有
する。〕で示される化合物と、遊離酸の形が下記一般式
(8)
【0107】
【化25】
【0108】〔式中、n、R2、R3、B、U、X2及び
Yは前記の意味を有する。〕で示される化合物を、2,
4,6−トリハロゲノ−s−トリアジンと任意の順序で
縮合させる方法、又は、一般式(7)で示される化合物
と、一般式(8)で示される化合物と、一般式(6a)、
(6b)、(6c)、(6d)、(6e)又は(6f)で示される
化合物のいずれかを、2,4,6−トリハロゲノ−s−ト
リアジンと任意の順序で縮合させる方法である。
【0109】第三の製造方法は、遊離酸の形が、下記一
般式(9)
【0110】
【化26】
【0111】〔式中、m、n、R1、R2、D及びX1
前記の意味を有する。〕で示される化合物に、常法によ
りジアゾ化した下記一般式(10)
【0112】
【化27】
【0113】〔式中、B、R3、U、X2及びYは、前記
の意味を有する。〕で示される化合物を、常法によりカ
ップリングさせる方法である。
【0114】第四の製造方法は、下記一般式(11)
【0115】
【化28】
【0116】〔式中、m、n、R1、R2、R3、B、
U、X1、X2及びYは前記の意味を有する。〕で示され
る化合物に、常法によりジアゾ化した下記一般式(12)
【0117】D−NH2 (12) 〔式中、Dは前記の意味を有する。〕で示される化合物
を、常法によりカップリングさせる方法である。
【0118】以上の4つの製造方法に於いて、原料とな
る化合物、例えば、一般式(4)、(7)、(8)、
(9)、(10)及び(11)は、それ自身公知の方法で製
造することができる。すなわち、公知のジアゾ化反応及
び公知のカップリング反応によってまたは、公知の2,
4,6−トリハロゲノ−s−トリアジンとアミン化合物
との縮合反応によって、さらには必要に応じて、それら
の反応を任意に組み合わせることによって、それぞれの
原料化合物を製造することができる。
【0119】本発明の混合物において用いられるビスア
ゾ化合物(1)及びその原料を得るに当たり、用いる2,
4,6−トリハロゲノ−s−トリアジンの具体化合物と
しては、例えば、塩化シアヌル、フッ化シアヌル等を挙
げることができる。
【0120】また、2,4,6−トリハロゲノ−s−トリ
アジンにかかわる縮合反応においては、上述したよう
に、その縮合順序は特に制限されるものではない。ま
た、かかる縮合反応の条件も特に制限されないが、例え
ば、一番初めの縮合反応は温度−10℃ないし40℃で
pH1ないし10の条件下で実施し、二番目の縮合反応
は温度0℃ないし70℃でpH2ないし10の条件下で
実施し、三番目の縮合反応は温度10℃ないし100℃
でpH2ないし9の条件下で実施することを例示するこ
とができる。
【0121】更に、本発明の混合物において用いられる
ビスアゾ化合物(1)中のYで表される基が−CH2CH
2Lであって、アルカリの作用で脱離する基Lが、例え
ば、硫酸エステルや燐酸エステルのようなエステルであ
る場合、当該エステル基の形成は、前述した4つの製造
方法の縮合反応やカップリング反応の後に行ってもよ
い。即ち、前述した4つの製造方法において使用した原
料化合物である、一般式(5)、(8)、(10)及び(1
1)で示される化合物のかわりに、それぞれYを−CH2
CH2−OH に置き換えた化合物を用い、前述した方
法に従って合成を行ってビスアゾ化合物(1)の前駆体
を得、その後、例えば、常法にしたがってエステル化を
行うことによっても一般式(1)の化合物を得ることが
できる。
【0122】また、本発明の混合物において用いられる
ビスアゾ化合物(1)中、X1及び/又はX2が(X1)で
示される基であって、Zで表される基が−CH2CH2
であって、且つアルカリの作用で脱離する基Lが、例え
ば、硫酸エステルや燐酸エステルのようなエステルであ
る場合も同様に、当該エステル基の形成は、前述した4
つの製造方法の縮合反応やカップリング反応の後に行っ
てもよい。すなわち、この場合も、Zを有する原料化合
物の代わりに、Zを−CH2CH2−OH に置き換えた
化合物を用い、前述した方法に従って合成を行ってビス
アゾ化合物(1)の前駆体を得、その後、例えば、常法
にしたがってエステル化を行うことによっても一般式
(1)の化合物を得ることができる。
【0123】さらに、本発明の混合物において用いられ
るビスアゾ化合物(1)中、D上に−SO2CH2CH2
1が置換しており、アルカリの作用で脱離する基L1が、
例えば、硫酸エステルや燐酸エステルのようなエステル
である場合も、前述したのと全く同様に、当該エステル
基の形成は、前述した4つの製造方法の縮合反応やカッ
プリング反応の後に行ってもよい。
【0124】本発明の混合物は、例えば、繊維材料を染
色又は捺染する染料として用いることができる。かかる
材料としては、ヒドロキシル基及び/又はカルボンアミ
ド基を含有するものであれば特に限定されないが、例え
ば、天然又は再生セルロース繊維材料、天然又は合成ポ
リアミド繊維材料、ポリウレタン繊維材料、皮革、及び
これらを含有する混紡材料等を挙げることができる。
【0125】天然セルロース繊維材料として、具体的に
は、木綿、あるいはその他の植物繊維、例えばリネン、
麻、ジュート及びラミー繊維等を挙げることができる。
【0126】再生セルロース繊維材料として、具体的に
は、レーヨン、ポリノジック、キュプラ繊維、及び商品
名「テンセル」、「タフセル」、「モダール」、「セル
ティマ」等を挙げることができる。
【0127】天然又は合成ポリアミド繊維材料として、
具体的には、羊毛、その他の動物毛、絹、ポリアミド−
6,6、ポリアミド−6、ポリアミド−11、ポリアミ
ド−4等を挙げることができる。
【0128】また、これらを含有する混紡材料として
は、これらの繊維材料の混紡材料の他、これらの繊維材
料と、ポリエステル、ナイロン、アクリル等の合成繊維
との混紡材料等も例示することができる。
【0129】本発明の混合物は、上述の材料上に、特に
上述の繊維材料上に、物理化学的性状に応じた方法で染
色又は捺染することができる。
【0130】具体的には、例えば、上述の繊維材料上
に、吸尽染色法、コールドバッチアップ法、連続染色
法、捺染法等の方法により染色又は捺染する方法を挙げ
ることができる。例えばセルロース繊維材料上に吸尽染
色する場合、炭酸ソーダ、第三燐酸ソーダ、重炭酸ソー
ダ、苛性ソーダのような酸結合剤の存在下、必要に応じ
て、芒硝や食塩等の中性塩を加え、さらに必要に応じ
て、溶解助剤、浸透剤又は均染剤等を併用し、比較的低
い温度で染色する方法等が例示される。ここで酸結合
剤、中性塩等の添加は、一度に行ってもよく、又常法に
より分割して行ってもよい。
【0131】セルロース繊維上にコールドバッチアップ
法で染色する場合においては、芒硝や食塩等の中性塩、
及び、苛性ソーダやケイ酸ソーダ等の酸結合剤を用いて
パジング後、密閉包装材料中に一定温度で放置して処理
する方法等が例示される。
【0132】セルロース繊維上に連続染色法で染色する
場合においては、炭酸ソーダや重炭酸ソーダ等の酸結合
剤の存在下、公知の方法で室温又は高められた温度でパ
ジング後、スチーミング又は乾熱により処理する一相パ
ジング法や、本発明の化合物が溶解されているパジング
液に繊維を浸漬後、芒硝や食塩等の中性塩、及び、苛性
ソーダやケイ酸ソーダ等の酸結合剤をパジングし、スチ
ーミング又は乾熱することにより処理する二相パジング
法等が例示される。
【0133】セルロース繊維上に捺染を行う場合におい
ては、一相で、重曹等の結合剤を含有する捺染ペースト
で印捺し、次い80℃以上の高温でスチーミングする方
法や、二相で、例えば中性又は弱酸性の捺染ペーストで
印捺し、これを電解質含有のアルカリ性浴に通過させた
後、又はアルカリ性の電解質含有パジング液でオーバー
パジングし、その後スチーミング又は乾熱することによ
り処理する方法等が例示される。ここで、捺染ペースト
には、例えばアルギン酸ソーダや澱粉エーテル等の糊剤
及び/又は乳化剤を含んでいてもよく、また必要に応じ
て、例えば尿素等の捺染助剤及び/又は分散剤を含んで
いてもよい。
【0134】セルロース繊維上に本発明の混合物を染色
又は捺染する場合、用いられる酸結合剤は特に限定され
ないが、例えば、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ金
属又はアルカリ土類金属と無機又は有機酸との水溶性塩
基性塩、あるいは加熱状態でアルカリを遊離する化合物
等を例示できる。特に、アルカリ金属の水酸化物及び弱
ないし中程度の強さの無機又は有機酸のアルカリ金属塩
が挙げられ、これらの中でも、ナトリウム又はカリウム
の水酸化物、ナトリウム塩及びカリウム塩が好ましい。
このような酸結合剤として具体的には、上述した炭酸ソ
ーダ、第三燐酸ソーダ、重炭酸ソーダ、苛性ソーダ、炭
酸ソーダ、ケイ酸ソーダ、重曹の他に、苛性カリ、蟻酸
ソーダ、炭酸カリ、第一又は第二燐酸ソーダ、トリクロ
ロ酢酸ソーダなども挙げられる。
【0135】合成又は天然のポリアミド繊維上や、ポリ
ウレタン繊維上に吸尽染色する場合においては、酸性〜
弱酸性の染浴中、pH値の制御下、本発明の化合物を吸
尽させ、次いで60〜120℃程度の温度下、中性〜ア
ルカリ性のpH値に変化させる方法等が例示される。こ
こで必要に応じて、均染剤等、例えば塩化シアヌルと3
倍モル量のアミノベンゼンスルホン酸又はアミノナフタ
レンスルホン酸との縮合生成物あるいは、例えばステア
リルアミンとエチレンオキサイドとの付加生成物等の均
染剤等を用いても差し支えない。
【0136】本発明の混合物は、所望の色相を得るため
に、必要に応じて本発明の特徴を損なわない範囲で、他
の染料と混合して使用することができる。混合して使用
する染料としては、反応染料であれば特に制約はない
が、例えば、反応基としてスルファトエチルスルホン
基、ビニルスルホン基、モノクロロトリアジン基、モノ
フルオロトリアジン基、モノニコチン酸トリアジン基、
ジクロロトリアジン基、ジフルオロモノクロロピリミジ
ン基、および、トリクロロピリミジン基の少なくとも1
種を、少なくとも1つ以上有する染料、又はSumif
ix、Sumifix Supra、Remazol、
Levafix、Procion、Cibacron、
Basilen、Drimarene、Kayacio
n、Kayacelon Reactなどの冠称名で市
販されている染料、更には、特開昭50-178号、特開昭51
-17538号、特開昭56-9483号、特開昭56-15481号、特開
昭56-118976号、特開昭56-128380号、特開昭57-2365
号、特開昭57-89679号、特開昭57-143360号、特開昭58-
191755号、特開昭59-15451号、特開昭59-96174号、特開
昭59-161463号、特開昭60-6754号、特開昭60-123559
号、特開昭60-229957号、特開昭60-260654号、特開昭61
-126175号、特開昭61-155469号、特開昭61-225256号、
特開昭63-77974号、特開昭63-225664号、特開平1-18537
0号、特開平3-770号、特開平5-247366号、特開平6-2874
63号の各公報に記載されている染料及びC.I.Rea
ctive Blue19、C.I.Reactive
Black5で表される染料等が例示される。
【0137】
【発明の効果】本発明の反応染料混合物は、繊維材料に
対する染色及び捺染処理において、吸尽特性が優れ、固
着率が高く、優れたビルドアップ性と高いカラーバリュ
ーを示し、未固着染料の繊維材料からの洗浄除去が容易
で、乾燥状態、湿潤状態及び溶液状態での保存安定性が
良く、均染性、染色再現性、溶解性、他の反応性染料と
の相容性、配合染色における染め上がり具合、経済的な
染色処方への適性等が良好であり、これを用いることに
より、全般的堅牢性、例えば、耐光堅牢性、耐汗堅牢
性、耐汗日光堅牢性、耐塩素堅牢性、耐酸加水分解性、
耐アルカリ性、耐洗濯堅牢性、耐過酸化洗濯堅牢性に優
れ、繊維−染料の結合安定性が良好な赤色の染色物及び
捺染物が得られる。
【0138】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例によって限定されるもので
はない。部及び%は、特記ない限り、各々、重量部及び
重量%を表わす。
【0139】実施例1 遊離酸の形が、下記式(13)
【0140】
【化29】
【0141】で示される化合物100部と、遊離酸の形
が、下記式(14)
【0142】
【化30】
【0143】で示される化合物10部とを十分混合し、
反応染料混合物を得る。この反応染料混合物を用いて木
綿を染色すると、赤色の色調を持つ染色物を得ることが
できる。
【0144】実施例2 上記式(14)で示される化合物の量を100部に代える
以外は、実施例1と同様にして、反応染料混合物を得
る。この反応染料混合物を用いて木綿を染色すると、赤
色の色調を持つ染色物を得ることができる。
【0145】実施例3 式(14)で示される化合物の代わりに、遊離酸の形が、
下記式(15)
【0146】
【化31】
【0147】で示される化合物を用いる以外は、実施例
1及び実施例2と同様にして、反応染料混合物を得る。
この反応染料混合物を用いて木綿を染色すると、赤色の
色調を持つ染色物を得ることができる。
【0148】実施例4 実施例1〜3と同様の方法で、表1〜表14に示す反応
染料混合物を得ることができる。この反応染料混合物を
用いて木綿を染色すると、赤色の色調を持つ染色物を得
ることができる。
【0149】染色例1 実施例1〜4で得られるそれぞれの反応染料混合物0.
3部を、各々200部の水に溶解し、芒硝20部を加
え、さらに木綿10部を加えて60℃に昇温する。60
℃に達してから、30分経過後、炭酸ソーダ4部を加
え、同温度で1時間染色する。次いで水洗い及びソーピ
ングを行う。いずれの混合物を用いる場合でも、水洗い
時及びソーピング時のウォッシュオフ性は良好であり、
染色排水の着色量はわずかである。得られる染色物はい
ずれも均一で、濃い赤色である。また、得られる染色物
の耐塩素性、耐光性、耐汗性、耐汗日光性、耐酸加水分
解性、耐アルカリ性、耐洗濯性、耐過酸化洗濯性の諸堅
牢度は、いずれも良好である。さらに、染色加工時にお
いて、溶解性は良好であり、吸尽特性が優れ、均染性に
優れ、固着率が高く、高いカラーバリューを示す。
【0150】染色例2 染色例1において、芒硝の使用量を20部から10部に
変更する以外は、全く同じ方法で染色を行い、こうして
得られる染色物は、各々、染色例1で得られる染色物と
同等の品質を有している。
【0151】染色例3 染色例1において、芒硝の使用量を20部から4部に変
更する以外は、全く同じ方法で染色を行い、こうして得
られる染色物は、各々、染色例1で得られる染色物と同
等の品質を有している。
【0152】染色例4 染色例1〜3の各々において、染色の温度を60℃から
70℃に変更する以外は、全く同じ方法で染色を行い、
こうして得られる染色物は、各々、染色例1〜3で得ら
れる染色物と同等の品質を有している。
【0153】染色例5 染色例1〜3の各々において、染色の温度を60℃から
80℃に変更する以外は、全く同じ方法で染色を行い、
こうして得られる染色物は、各々、染色例1〜3で得ら
れる染色物と同等の品質を有している。
【0154】染色例6 染色例1〜5の各々において、各反応染料混合物0.3
部を用いる代わりに、各反応染料混合物0.3部、及
び、スルホン化度110%、平均重合度1.8のメチル
ナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合物の
ナトリウム塩0.06部を用いる以外は、全く同じ方法
で染色を行い、こうして得られる染色物は、各々、染色
例1〜5で得られる染色物と同等の品質を有している。
【0155】染色例7 染色例1〜6の各々において、各反応染料混合物0.3
部を用いる代わりに、各反応染料混合物0.1部、又
は、0.6部を用いる以外は、全く同じ方法で染色を行
う。上記混合物0.3部を用いて得られる染色物は、同
混合物0.1部を用いたものに比べて十分に濃く、ま
た、同混合物0.6部を用いて得られる染色物は、同混
合物0.3部を用いたものに比べて十分に濃い。その他
の品質においても、反応染料混合物の使用量にかかわら
ず、染色例1〜6で得られる染色物と同等である。
【0156】染色例8 実施例1〜4で得られる各反応染料混合物を用いて、以
下の組成をもつ色糊を作る。
【0157】色糊組成 ビスアゾ化合物 5部 尿素 5部 アルギン酸ソーダ(5%)元糊 50部 熱湯 25部 重曹 2部 バランス(水) 13部
【0158】この色糊をシルケット加工綿ブロード上に
印捺し、中間乾燥後、100℃で5分間スチーミングを
行い、湯洗い、ソーピング、湯洗い、そして乾燥して、
仕上げ、こうして得られる捺染物は、均一で、濃い赤色
であり、また、得られた捺染物の耐塩素性、耐光性、耐
汗性、耐汗日光性、耐酸加水分解性、耐アルカリ性、耐
洗濯性、耐過酸化洗濯性の諸堅牢度は、いずれも良好で
ある。
【0159】染色例9 実施例1〜4の反応染料混合物30部をそれぞれ熱水に
溶解した後、25℃に冷却し、この染料溶液に、32.
5%苛性ソーダ水溶液15部および50度ボーメの水ガ
ラス150部を添加し、さらに25℃で水を加えて全量
を1000部とした直後に、この液をパジング液として
木綿織物をパジングする。パジングした木綿織物を巻き
上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して、25℃の室温
で20時間放置した後、常法で洗浄し、乾燥して仕上げ
る。こうして得られる捺染物は、均一で、濃い赤色であ
り、また、得られた染色物の耐塩素性、耐光性、耐汗
性、耐汗日光性、耐酸加水分解性、耐アルカリ性、耐洗
濯性、耐過酸化洗濯性の諸堅牢度は、いずれも良好であ
る。
【0160】染色例10 実施例1〜4の反応染料混合物20部をそれぞれ熱水に
溶解した後、25℃に冷却する。この染料溶液に、アル
ギン酸ソーダ1部、メタニトロベンゼンスルホン酸ソー
ダ10部、および重炭酸ソーダ20部を添加し、さら
に、25℃で水を加えて全量を1000部とした直後
に、この液をパジング液として、木綿織物をパジングす
る。パジングした木綿織物を120℃で2分間乾燥し、
次いで100℃で5分間スチーミングして、染料を固着
させる。こうして得られる捺染物は、均一で、濃い赤色
であり、また、得られた染色物の耐塩素性、耐光性、耐
汗性、耐汗日光性、耐酸加水分解性、耐アルカリ性、耐
洗濯性、耐過酸化洗濯性の諸堅牢度は、いずれも良好で
ある。
【0161】
【表1】
【0162】
【表2】
【0163】
【表3】
【0164】
【表4】
【0165】
【表5】
【0166】
【表6】
【0167】
【表7】
【0168】
【表8】
【0169】
【表9】
【0170】
【表10】
【0171】
【表11】
【0172】
【表12】
【0173】
【表13】
【0174】
【表14】

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊離酸の形が、下記一般式(1)で示され
    るビスアゾ化合物の2種以上を含有して成る反応染料混
    合物。 【化1】 〔式中、m及びnは互いに独立に0又は1を表し、
    1、R2及びR3は、互いに独立に、水素原子又は置換
    されていてもよいアルキルを表し、Dは置換されていて
    もよいフェニル又は置換されていてもよいナフチルを表
    し、Bは下記一般式(B1)又は(B2)で示される基を表
    し、 【化2】 (ここで、*印は、アゾ基に接続する結合を表し、R4
    は水素原子、低級アルキル、低級アルコキシ又はスルホ
    を表し、p及びqは、互いに独立に、0又は1を表
    す。) Uは下記一般式(U1)、(U2)、(U3)又は(U4)で示
    される連結基を表し、 【化3】 (ここで、R5、R6及びR7は、互いに独立に、水素原
    子又は置換されていてもよいアルキルを表し、A1は置
    換されていてもよいフェニレン又は置換されていてもよ
    いナフチレンを表し、A2は置換されていてもよいアル
    キレンを表し、Q1は−O−、−S−又は−NR8−を表
    し、ここに、R8は水素原子、置換されていてもよいア
    ルキル又は置換されていてもよいフェニルを表し、r及
    びsは、互いに独立に、2、3又は4を表し、tは1〜
    6の整数を表し、**印は、−SO2Yに接続する結合
    を意味する。) X1及びX2は互いに独立に、ハロゲノ、置換されていて
    もよいピリジニオ、下記式(X1)、(X2)、(X3)、
    (X4)又は(X5)で示される基を表し、 【化4】 (ここで、A3は脂肪族又は芳香族の2価の架橋員を表
    し、R9は水素原子又は置換されていてもよいアルキル
    を表し、R10、R11、R12及びR13は、互いに独立に、
    水素原子、置換されていてもよいアルキル、置換されて
    いてもよいシクロヘキシル、置換されていてもよいフェ
    ニル又は置換されていてもよいナフチルを表し、Q
    2は、−CH2−、−O−、−S−、−SO2−又は−N
    14−を表し、ここに、R14は水素原子又は置換されて
    いてもよいアルキルを表し、uは1、2又は3であ
    る。) Y及びZは互いに独立に、−CH=CH2又は−CH2
    2Lを表し、ここに、Lはアルカリの作用で脱離する
    基を表す。〕
  2. 【請求項2】一般式(1)で示されるビスアゾ化合物
    が、下記一般式(2)で示される化合物である請求項1
    に記載の混合物 【化5】 〔式中、R3、D、B、U、X1、X2及びYは、請求項
    1に記載の意味を表す。〕
  3. 【請求項3】Bが、一般式(B1)で示される基であり、
    4が水素原子であり、且つ、pが0である請求項1又
    は2に記載の混合物。
  4. 【請求項4】Uが、一般式(U1)又は(U2)で示される
    基である請求項1〜3のいずれかに記載の混合物。
  5. 【請求項5】Dが、−SO2CH=CH2又は−SO2
    2CH21(L1はアルカリの作用で脱離する基を表
    す)で置換されており、さらに別の置換基で置換されて
    いてもよいフェニルである、請求項1〜4のいずれかに
    記載の混合物。
  6. 【請求項6】X2がハロゲノである請求項1〜5のいず
    れかに記載の混合物。
  7. 【請求項7】一般式(X2)又は一般式(X4)で示される
    基であり、かつ、R11及びR10の一方が水素原子、メチ
    ル又はエチルであり、他方が置換されていてもよいフェ
    ニルであり、R12が水素原子又はメチルである、請求項
    1〜5のいずれかに記載の混合物。
  8. 【請求項8】一般式(1)で示されるビスアゾ化合物
    が、下記一般式(3)で示される化合物である請求項1
    〜7のいずれかに記載の混合物 【化6】 〔式中、R15及びR16は互いに独立に水素原子、炭素数
    1〜4個のアルキル、炭素数1〜4個のアルコキシ、カ
    ルボキシ、スルホ又はハロゲノを表し、Qは−SO2
    H=CH2又は−SO2CH2CH21(L1はアルカリの
    作用で脱離する基を表す)を表し、Halはハロゲノを表
    す。A2、R6、R10、R11及びYは、請求項1に記載の
    意味を表す。〕
  9. 【請求項9】一般式(3)で示される化合物が、ビスア
    ゾ化合物の総重量に対して、50〜100%含まれる請
    求項1〜8のいずれかに記載の混合物。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれかに記載の混合物
    を用いることを特徴とする繊維材料の染色又は捺染方
    法。
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