JP2001342367A - ウレイド化合物又はその塩、及びそれらの繊維材料への適用 - Google Patents

ウレイド化合物又はその塩、及びそれらの繊維材料への適用

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JP2001342367A
JP2001342367A JP2000162046A JP2000162046A JP2001342367A JP 2001342367 A JP2001342367 A JP 2001342367A JP 2000162046 A JP2000162046 A JP 2000162046A JP 2000162046 A JP2000162046 A JP 2000162046A JP 2001342367 A JP2001342367 A JP 2001342367A
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JP2000162046A
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Katsumi Agata
克実 阿縣
Koji Toishi
好治 戸石
Satoyuki Araki
聡之 荒木
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルロース繊維の染色に有用な繊維反応性化
合物の提供。 【解決手段】 式(1)で示されるウレイド化合物又は
その塩。 【化1】 〔式中、m、nは0、1又は2、R1、R2はスルホ、ヒ
ドロキシ、置換可アルキル、置換可アルコキシ、シアノ
及びハロゲンからなる群より選択される置換基、m又は
nが2であるときは該置換基は同一でも、異なっていて
もよい。K1、K2はカップリング成分残基を表す。但
し、K1及びK2の少なくとも一方は繊維反応性基を有す
る。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維反応性のウレ
イド化合物又はその塩、該ウレイド化合物又はその塩の
2種以上を含有してなる反応染料混合物、及び、上記化
合物又はその塩の繊維材料への適用に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から種々の繊維反応性化合物が知ら
れており、繊維材料の染色及び捺染の分野に広く使用さ
れている。例えば、繊維反応性の酸アミド化合物が特開
平8−120188号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題及び課題を解決するため
の手段】本発明者らは、セルロース繊維等の繊維材料の
染色又は捺染の処理において、上記公知の染料に比べ
て、染色性能(低塩濃度での染色性、染色再現性、均染
性、ビルドアップ性、有効染着率及びウォッシュオフ性
等)がより良好であり、且つ、諸堅牢性(耐塩素性、耐
光性、耐汗性、耐汗日光性、耐酸加水分解性、耐アルカ
リ性、耐洗濯性及び耐過酸化洗濯性等)に優れた染色物
や捺染物を与えるような繊維反応性化合物を開発すべ
く、鋭意研究した結果、分子構造の中心に−NH−CO
−NH−基を有するウレイド化合物が目的とする性能を
示すことを見出して、本発明を完成するに至った。
【0004】即ち、本発明は、(イ)下記式(1)
【0005】
【化12】
【0006】〔式中、m及びnは同一又は相異なり、
0、1又は2であり、R1及びR2は同一又は相異なり、
スルホ、ヒドロキシ、非繊維反応性基で置換されていて
もよいC 1〜C4アルキル、非繊維反応性基で置換されて
いてもよいC1〜C4アルコキシ、シアノ及びハロゲンか
らなる群より選択される置換基であり、m又はnが2で
あるとき、これらの置換基は同一でもよく、相異なって
いてもよい。K1及びK2は、同一又は相異なり、カップ
リング成分の残基を表すが、K1及びK2の少なくとも一
方は、繊維反応性基を有する。〕で示されるウレイド化
合物又はその塩、(ロ)該ウレイド化合物又はその塩の
二種以上を含有してなる反応染料混合物、並びに、
(ハ)上記ウレイド化合物又はその塩を用いて繊維材料
を染色又は捺染する方法を提供するものである。以下、
本発明を詳細に説明する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の(イ)において、前記式
(1)で示されるウレイド化合物又はその塩は、遊離酸
の形であってもよく、塩の形であってもよく、それらの
混合物の形であってもよい。好ましくは、アルカリ金属
塩、アルカリ土類金属塩、及び、それらを含有する混合
物であり、中でも、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウ
ム塩及びそれらを含有する混合物がより好ましい。
【0008】R1及びR2は、同一又は相異なり、スル
ホ、ヒドロキシ、非繊維反応性基で置換されていてもよ
いC1〜C4アルキル、非繊維反応性基で置換されていて
もよいC1〜C4アルキルオキシ、シアノ及びハロゲンを
表し、R1及びR2が置換されていてもよいC1〜C4アル
キル又は置換されていてもよいC1〜C4アルキルオキシ
の場合、アルキル部分の置換基としては、例えば、ヒド
ロキシ、シアノ、C1〜C4アルコキシ、ハロゲノ、カル
バモイル、カルボキシ、C1〜C4アルコキシカルボニ
ル、C1〜C4アルキルカルボニルオキシ、スルホ及びス
ルファモイル等を挙げることができる。上記アルキル、
該アルキルの置換基としてのC1〜C4アルコキシ、同じ
くC1〜C4アルコキシカルボニル及び同じくC1〜C4
ルキルカルボニルオキシは、直鎖状でもよく、分岐状で
もよい。
【0009】R1およびR2が置換されてもよいC1〜C4
アルキルの場合の具体例としては、例えば、メチル、エ
チル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ
ブチル、sec−ブチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒ
ドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピル、2−ヒド
ロキシブチル、3−ヒドロキシブチル、4−ヒドロキシ
ブチル、2,3−ジヒドロキシプロピル、3,4−ジヒド
ロキシブチル、シアノメチル、2−シアノエチル、3−
シアノプロピル、メトキシメチル、エトキシメチル、2
−メトキシエチル、2−エトキシエチル、3−メトキシ
プロピル、3−エトキシプロピル、2−ヒドロキシ−3
−メトキシプロピル、クロロメチル、ブロモメチル、2
−クロロエチル、2−ブロモエチル、3−クロロプロピ
ル、3−ブロモプロピル、4−クロロブチル、4−ブロ
モブチル、カルボキシメチル、2−カルボキシエチル、
3−カルボキシプロピル、4−カルボキシブチル、1,
2−ジカルボキシエチル、カルバモイルメチル、2−カ
ルバモイルエチル、3−カルバモイルプロピル、4−カ
ルバモイルブチル、メトキシカルボニルメチル、エトキ
シカルボニルメチル、2−メトキシカルボニルエチル、
2−エトキシカルボニルエチル、3−メトキシカルボニ
ルプロピル、3−エトキシカルボニルプロピル、4−メ
トキシカルボニルブチル、4−エトキシカルボニルブチ
ル、メチルカルボニルオキシメチル、エチルカルボニル
オキシメチル、2−メチルカルボニルオキシエチル、2
−エチルカルボニルオキシエチル、3−メチルカルボニ
ルオキシプロピル、3−エチルカルボニルオキシプロピ
ル、4−メチルカルボニルオキシブチル、4−エチルカ
ルボニルオキシブチル、スルホメチル、2−スルホエチ
ル、3−スルホプロピル、4−スルホブチル、スルファ
モイルメチル、2−スルファモイルエチル、3−スルフ
ァモイルプロピル及び4−スルファモイルブチル等を挙
げることができる。中でも、メチル、エチル、イソプロ
ピルが好ましい。R1およびR2で表される置換されても
よいC1〜C4アルコキシとしては、例えば、メトキシ、
エトキシ、n-プロボキシ、イソプロポキシ、n-ブトキ
シ、イソ-ブトキシ、sec-ブトキシ及びtert-ブトキシ等
が例示される。中でも、メトキシ及びエトキシが好まし
い。R1およびR2で表されるハロゲンとしては、例え
ば、フルオロ、ブロモ及びクロロが例示される。
【0010】R1およびR2としては、スルホ、メチル又
はメトキシが好ましく、中でも、スルホが特に好まし
い。
【0011】mおよびnは、同一又は相異なり、0,1
または2である。又、mが1または2のとき、R1のう
ち少なくとも1つはアゾ基のオルト位に置換されている
ことが好ましく、nが1または2のとき、R2のうち少
なくとも1つはアゾ基のオルト位に置換されていること
が好ましい。mおよびnは、好ましくは1である。
【0012】K1及びK2は、同一又は相異なり、カップ
リング成分の残基を表し、K1及びK2の少なくとも一方
は繊維反応性基を有する。
【0013】上記繊維反応性基としては、例えば、下記
式(2a) −SO2−Y (2a) {式中、Yは−CH=CH2又は−CH2CH2Y'を表
し、Y'はアルカリの作用で脱離する基を表す。}で示
される基であるか、或いは、下記式(2b’)
【0014】
【化13】
【0015】{式中、Xは、ハロゲン、置換されていて
もよいピリジニオ、又は、下記式(3a),(3b),
(3c)もしくは(3d)
【0016】
【化14】
【0017】<式中、R4は水素原子又は非繊維反応性
基で置換されていてもよいアルキルを表し、R5及びR6
は、同一又は相異なり、水素原子、非繊維反応性基で置
換されていてもよいアルキル又は無置換のフェニルを表
し、A1は非繊維反応性基で置換されていてもよいフェ
ニレン又は非繊維反応性基で置換されていてもよいナフ
チレンを表し、A2は非繊維反応性基で置換されていて
もよいアルキレンを表し、Bは−O−、−S−又は−N
7−を表し、R7は水素原子、非繊維反応性基で置換さ
れていてもよいアルキル又は非繊維反応性基で置換され
ていてもよいフェニルであり、r及びsは、同一又は相
異なり、2、3又は4を表し、tは1〜6の整数を表
し、Yは前記の意味を有する。>で示される基を表す。
Tは、ハロゲン、置換されていてもよいピリジニオ、ヒ
ドロキシ、非繊維反応性基で置換されていてもよいC1
〜C4アルコキシ、非繊維反応性基で置換されていても
よいフェノキシ、非繊維反応性基で置換されていてもよ
いC1〜C4アルキルチオ、非繊維反応性基で置換されて
いてもよいアミノ、又は上式(3a),(3b),(3
c)もしくは(3d)で示される基を表す。}で示され
る基が好ましい。
【0018】式(2b')におけるX及びTで表される
ハロゲノとしては、例えば、フルオロ、クロロ及びブロ
モ等を挙げることができる。
【0019】式(2b')において、X及びTで表され
る置換されていてもよいピリジニオの置換基としては、
例えば、カルボキシ、カルバモイル、スルホ、ハロゲノ
及び置換されていてもよいC1〜C4アルキルの群から選
ばれる基を挙げることができる。ここで、置換されてい
てもよいC1〜C4アルキルとしては、2−ヒドロキシエ
チルや2−スルホエチル等を挙げることができる。
【0020】X及びTで表される置換されていてもよい
ピリジニオの具体例としては、ピリジニオ、2−、3−
又は4−カルボキシピリジニオ、2−、3−又は4−カ
ルバモイルピリジニオ、3−スルホピリジニオ、4−
(2−スルホエチル)ピリジニオ、3−(2−ヒドロキ
シエチル)ピリジニオ、4−クロロピリジニオ、3−メ
チルピリジニオや3,5−ジカルボキシピリジニオ等を
挙げることができる。X及びTが置換されていてもよい
ピリジニオである場合、該ピリジニオは、好ましくはカ
ルボキシやカルバモイルで置換されているピリジニオで
あり、特に、3−カルボキシピリジニオ又は4−カルボ
キシピリジニオが好ましい。
【0021】Tが非繊維反応性基で置換されていてもよ
いC1〜C4アルコキシである場合、該アルコキシの具体
例はR1やR2において例示したものと同様の基である。
【0022】Tが置換されてもよいアルコキシである場
合、該−T基を形成するのに用いられるアルコール化合
物(T−H)としては、メタノール、エタノール、n−
プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イ
ソブタノール、sec−ブタノール、2−クロロエタノー
ル、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノー
ル、3−メトキシプロパノール、3−エトキシプロパノ
ール、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、3−ヒドロキ
シ−1−プロパンスルホン酸、2−シアノエタノール、
2−スルファートエタノール、グリコール酸、3−ヒド
ロキシプロピオン酸、ベンジルアルコール、2−、3−
又は4−クロロベンジルアルコール、4−メチルベンジ
ルアルコール、2−、3−又は4−スルホベンジルアル
コール、2−フェニルエタノール、及び、1−フェニル
−2−プロパノール等を挙げることができる。
【0023】Tが非繊維反応性基で置換されていてもよ
いフェニルオキシである場合、フェニル部分の置換基と
しては、例えばC1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキ
シ、スルホ、カルボキシ、ハロゲノ、ヒドロキシ、シア
ノ、カルバモイル、スルファモイル、カルボン酸エステ
ル、2−ヒドロキシエチルスルホニル、アミノ、アシル
アミノ[好ましくはC1〜C4アルキルカルボニルアミ
ノ]及びC1〜C4アルキルアミノの群から選ばれる1又
は2個の非繊維反応性の基を挙げることができる。
【0024】Tが非繊維反応性基で置換されてもよいフ
ェノキシである場合、該−T基を形成するのに用いられ
るフェノール化合物(T−H)としては、例えばフェノ
ール、1−ヒドロキシ−2−、−3−又は−4−メチル
ベンゼン、1−ヒドロキシ−3,4−又は−3,5−ジ
メチルベンゼン、1−ヒドロキシ−2−、−3−又は−
4−エチルベンゼン、1−ヒドロキシ−2−、−3−又
は−4−メトキシベンゼン、1−ヒドロキシ−2−、−
3−又は−4−エトキシベンゼン、1−ヒドロキシ−2
−、−3−又は−4−クロロベンゼン、3−又は4−ヒ
ドロキシフェニルメタンスルホン酸、3−又は4−ヒド
ロキシベンゼンスルホン酸、5−ヒドロキシベンゼン−
1,3−ジスルホン酸、2−ヒドロキシベンゼン−1,
4−ジスルホン酸、4−ヒドロキシベンゼン−1,2−
ジスルホン酸、4−ヒドロキシ−5−メチルベンゼン−
1,2−ジスルホン酸、3−又は4−ヒドロキシ安息香
酸、5−ヒドロキシベンゼン−1,3−ジカルボン酸、
及び、5−ヒドロキシ−2−エトキシベンゼンスルホン
酸等を挙げることができる。
【0025】Tが非繊維反応性基で置換されていてもよ
いC1〜C4アルキルチオの場合、該アルキルチオの置換
基の例としては、Tがアルコキシ基の場合に例示したも
のと同様の基等を挙げることができる。
【0026】Tが置換されてもよいアルキルチオである
場合、該−T基を形成するのに用いられるメルカプタン
化合物(T−H)としては、先にTがC1〜C4アルコキ
シ基を形成するのに用いた化合物の水酸基を、それぞれ
メルカプト基に変更した化合物等を挙げることができ
る。
【0027】Tが非繊維反応性基で置換されていてもよ
いアミノ基である場合、該アミノ基の置換基としては、
例えば、C1〜C5アルキル、C1〜C4アルコキシ、ハロ
ゲノ、スルホ、カルボキシル又はヒドロキシ等で置換さ
れたフェニル基や、C1〜C5アルキル、C1〜C4アルコ
キシ、ハロゲノ、スルホ、カルボキシル又はヒドロキシ
等で置換されたナフチル基や、C1〜C4アルコキシ、ヒ
ドロキシ、モノC1〜C4アルキルアミノ、ジC1〜C4
ルキルアミノ、スルホンアミド、スルホ、カルボキシル
又はフェニルで置換されたアルキル基等を挙げることが
できる。
【0028】Tが非繊維反応性基で置換されてもよいア
ミノ基である場合、該−T基を形成するのに用いられる
アミン化合物(T−H)としては、例えば1−アミノベ
ンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−メチルベ
ンゼン、1−アミノ−2,4−、−3,4−又は−3,5
−ジメチルベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−
4−エチルベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−
4−メトキシベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は
−4−エトキシベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又
は−4−クロロベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又
は−4−ブロモベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又
は−4−フルオロベンゼン、3−又は4−アミノフェニ
ルメタンスルホン酸、2−、3−又は4−アミノベンゼ
ンスルホン酸、3−又は4−メチルアミノベンゼンスル
ホン酸、3−又は4−エチルアミノベンゼンスルホン
酸、5−アミノベンゼン−1,3−ジスルホン酸、6−
アミノベンゼン−1,3−又は−1,4−ジスルホン酸、
4−アミノベンゼン−1,2−ジスルホン酸、4−アミ
ノ−5−メチルベンゼン−1,2−ジスルホン酸、2
−、3−又は4−アミノ安息香酸、5−アミノベンゼン
−1,3−ジカルボン酸、5−アミノ−2−ヒドロキシ
ベンゼンスルホン酸、4−アミノ−2−ヒドロキシベン
ゼンスルホン酸、5−アミノ−2−エトキシベンゼンス
ルホン酸、N−メチルアミノベンゼン、N−エチルアミ
ノベンゼン、1−メチルアミノ−3−又は−4−メチル
ベンゼン、1−エチルアミノ−3−又は−4−メチルベ
ンゼン、1−メチルアミノ−2−、−3−又は−4−ク
ロロベンゼン、1−エチルアミノ−2−、−3−又は−
4−クロロベンゼン、1−(2−ヒロドキシエチル)ア
ミノ−3−メチルベンゼン、3−又は4−メチルアミノ
安息香酸、1−アミノ−2−メトキシ−5−メチルベン
ゼン、1−アミノ−2,5−ジメトキシベンゼン、2
−、3−又は4−アミノフェノール、1−アミノ−3−
又は−4−アセチルアミノベンゼン、2,4−又は2,5
−ジアミノベンゼンスルホン酸、1−アミノベンゼン−
3−又は−4−(β−ヒドロキシエチルスルホン)、2
−、4−、5−、6−、7−又は8−アミノナフタレン
−1−スルホン酸、1−、4−、5−、6−、7−又は
8−アミノナフタレン−2−スルホン酸、7−メチルア
ミノナフタレン−2−スルホン酸、7−エチルアミノナ
フタレン−2−スルホン酸、7−ブチルアミノナフタレ
ン−2−スルホン酸、7−イソブチルアミノナフタレン
−2−スルホン酸、4−、5−、6−、7−又は8−ア
ミノナフタレン−1,3−ジスルホン酸、2−、3−又
は4−アミノナフタレン−1,5−ジスルホン酸、4−
又は8−アミノナフタレン−1,6−ジスルホン酸、4
−アミノナフタレン−1,7−ジスルホン酸、3−又は
4−アミノナフタレン−2,6−ジスルホン酸、3−又
は4−アミノナフタレン−2,7−ジスルホン酸、6−
又は7−アミノナフタレン−1,3,5−トリスルホン
酸、4−、7−又は8−アミノナフタレン−1,3,6−
トリスルホン酸、4−アミノナフタレン−1,3,7−ト
リスルホン酸、アンモニア、メチルアミン、エチルアミ
ン、n−プロピルアミン、イソプロピルアミン、n−ブ
チルアミン、イソブチルアミン、sec−ブチルアミン、
ジメチルアミン、ジエチルアミン、メチルエチルアミ
ン、アリルアミン、2−クロロエチルアミン、2−メト
キシエチルアミン、2−アミノエタノール、2−メチル
アミノエタノール、ビス(2−ヒドロキシエチル)アミ
ン、2−アセチルアミノエチルアミン、1−アミノ−2
−プロパノール、3−メトキシプロピルアミン、1−ア
ミノ−3−ジメチルアミノプロパン、2−アミノエタン
スルホン酸アミド、2−アミノエタンスルホン酸、アミ
ノメタンスルホン酸、2−メチルアミノエタンスルホン
酸アミド、2−メチルアミノエタンスルホン酸、3−ア
ミノ−1−プロパンスルホン酸、2−スルファートエチ
ルアミン、アミノ酢酸、メチルアミノ酢酸、3−アミノ
プロピオン酸、3−アミノプロピオン酸アミド、3−メ
チルアミノプロピオン酸、3−メチルアミノプロピオン
酸アミド、ε−アミノカプロン酸、ベンジルアミン、2
−、3−又は4−スルホベンジルアミン、2−、3−又
は4−クロロベンジルアミン、2−、3−又は4−メチ
ルベンジルアミン、N−メチルベンジルアミン、1−フ
ェニルエチルアミン、2−フェニルエチルアミン、1−
フェニル−2−プロピルアミン、及び、モルホリン等が
例示される。
【0029】特に好ましいアミン化合物としては、例え
ば、アニリン、N−メチルアニリン、N−エチルアニリ
ン、2−、3−又は4−クロロアニリン、N−メチル−
2−、−3−又は−4−クロロアニリン、N−エチル−
2−、−3−又は−4−クロロアニリン、2−、3−又
は4−メチルアニリン、2−、3−又は4−エチルアニ
リン、2−、3−又は4−メトキシアニリン、2−、3
−又は4−エトキシアニリン、2−、3−又は4−ヒド
ロキシアニリン、アニリン−2−、−3−又は−4−ス
ルホン酸、3−又は4−メチルアミノベンゼンスルホン
酸、3−又は4−エチルアミノベンゼンスルホン酸、2
−、3−又は4−カルボキシアニリン、アンモニア、メ
チルアミン、エチルアミン、ジメチルアミン、タウリ
ン、N−メチルタウリン、モノ−又はジ−エタノールア
ミン、2−スルファモイルエチルアミン、2−カルバモ
イルエチルアミンやモルホリンを挙げることができる。
【0030】式(3a)におけるR4は、水素原子又は
非繊維反応性基で置換されていてもよいアルキルを表
す。上記アルキルは好ましくは炭素数1〜4のものであ
り、非繊維反応性の置換基としては、例えば、ヒドロキ
シ、シアノ、C1〜C4アルコキシ、ハロゲノ、カルバモ
イル、カルボキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C
1〜C4アルキルカルボニルオキシ、スルホ及びスルファ
モイル等を挙げることができる。
【0031】上記非繊維反応性の置換基としてのC1
4アルコキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル及びC1
〜C4アルキルカルボニルオキシは、直鎖状でもよく、
分岐状でもよい。
【0032】R4で表される非繊維反応性基で置換され
ていてもよいアルキルの具体例としては、例えば、メチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、イソブチル、sec−ブチル、2−ヒドロキシエチ
ル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピ
ル、2−ヒドロキシブチル、3−ヒドロキシブチル、4
−ヒドロキシブチル、2,3−ジヒドロキシプロピル、
3,4−ジヒドロキシブチル、シアノメチル、2−シア
ノエチル、3−シアノプロピル、メトキシメチル、エト
キシメチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチ
ル、3−メトキシプロピル、3−エトキシプロピル、2
−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル、クロロメチル、
ブロモメチル、2−クロロエチル、2−ブロモエチル、
3−クロロプロピル、3−ブロモプロピル、4−クロロ
ブチル、4−ブロモブチル、カルボキシメチル、2−カ
ルボキシエチル、3−カルボキシプロピル、4−カルボ
キシブチル、1,2−ジカルボキシエチル、カルバモイ
ルメチル、2−カルバモイルエチル、3−カルバモイル
プロピル、4−カルバモイルブチル、メトキシカルボニ
ルメチル、エトキシカルボニルメチル、2−メトキシカ
ルボニルエチル、2−エトキシカルボニルエチル、3−
メトキシカルボニルプロピル、3−エトキシカルボニル
プロピル、4−メトキシカルボニルブチル、4−エトキ
シカルボニルブチル、メチルカルボニルオキシメチル、
エチルカルボニルオキシメチル、2−メチルカルボニル
オキシエチル、2−エチルカルボニルオキシエチル、3
−メチルカルボニルオキシプロピル、3−エチルカルボ
ニルオキシプロピル、4−メチルカルボニルオキシブチ
ル、4−エチルカルボニルオキシブチル、スルホメチ
ル、2−スルホエチル、3−スルホプロピル、4−スル
ホブチル、スルファモイルメチル、2−スルファモイル
エチル、3−スルファモイルプロピル及び4−スルファ
モイルブチル等を挙げることができる。
【0033】R4としては、水素原子又は無置換のアル
キルが好ましく、水素原子、メチル及びエチルが特に好
ましい。
【0034】式(3b)及び(3c)におけるR5及び
6は同一又は相異なり、水素原子、非繊維反応性基で
置換されていてもよいアルキル又は無置換のフェニルを
表す。R5およびR6としては、水素原子又は無置換のア
ルキルが好ましく、水素原子、メチル及びエチルが特に
好ましい。
【0035】前記式(3a)におけるA1は、非繊維反
応性基で置換されていてもよいフェニレン又は非繊維反
応性基で置換されていてもよいナフチレンを表す。かか
る置換されていてもよいフェニレンとしては、例えば、
1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、スルホ及びハ
ロゲノの群から選ばれる1又は2個の非繊維反応性の基
により置換されていてもよいフェニレン等を挙げること
ができる。好ましいフェニレンとしては、メチル、エチ
ル、メトキシ、エトキシ、クロロ、ブロモ及びスルホの
群から選ばれる1又は2個の置換基により置換されてい
てもよいフェニレンが挙げられる。
【0036】かかるフェニレンの具体例としては、例え
ば、
【0037】
【化15】
【0038】〔式中、*印で示した結合は−NR4
(R4は前記の意味を有する。)に接続する結合を意味
する。〕等を挙げることができる。とりわけ、メチル又
はメトキシから選ばれる1または2個の基で置換されて
いてもよいフェニレンが好ましい。
【0039】前記式(3a)におけるA1で表される非
繊維反応性基で置換されていてもよいナフチレンとして
は、例えば、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、
スルホ及びハロゲノの群から選ばれる1又は2個の非繊
維反応性の基により置換されていてもよいナフチレン等
を挙げることができる。A1で表される置換されていて
もよいナフチレンとしては、好ましくは、1又は2個の
スルホにより置換されていてもよいナフチレンである。
かかるナフチレンの具体例としては、例えば、
【0040】
【化16】
【0041】〔式中、*で示した結合は−NR4−(R4
は前記の意味を有する。)に接続する結合を意味す
る。〕等を挙げることができる。A1としては、特に、
無置換のフェニレンが好ましい。
【0042】前記式(3b)におけるA2は非繊維反応
性基で置換されていてもよいアルキレンを表す。かかる
アルキレンとしては、C1〜C4アルキル、ハロゲノ、ヒ
ドロキシ、スルホ、シアノ、C1〜C4アルコキシ、C1
〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4アルキルカルボ
ニルオキシ及びカルバモイルの群から選ばれる非繊維反
応性の基により置換されていてもよいC2〜C4アルキレ
ン等が挙げられる。
【0043】A2で表される非繊維反応性基で置換され
ていてもよいアルキレンとしては、無置換の炭素数2〜
4個のアルキレンが好ましく、エチレン及びトリメチレ
ンが特に好ましい。
【0044】前記式(3c)におけるBは、−O−、−
S−又は−NR7−を表し、R7は水素原子、非繊維反応
性基で置換されていてもよいアルキル又は非繊維反応性
基で置換されていてもよいフェニルを表す。R7で表さ
れる置換されていてもよいアルキルとしては、例えば前
記R4、R5及びR6で例示したものと同様のC1〜C4
ルキル等を挙げることができる。又、R7で表される置
換されていてもよいフェニルとしては、例えば、スルホ
で置換されていてもよいフェニルを挙げることができ
る。R7は、好ましくは、水素原子、メチル及びエチル
である。
【0045】前記式(3c)におけるr及びsは、互い
に独立に、2、3又は4である。式(3c)で示される
基としては、Bが−O−であり、且つ、r及びsが互い
に独立に2又は3であるものが好ましい。具体的には、 #−CH2CH2−O−CH2CH2− #−CH2CH2−O−CH2CH2CH2− #−CH2CH2CH2−O−CH2CH2− #−CH2CH2CH2−O−CH2CH2CH2− 〔式中、#で示した結合は−NR6−(R6は前記の意味
を有する。)に接続する結合を意味する。〕が好まし
い。特に、式 #−CH2CH2−O−CH2CH2−〔#
は前記の意味である。〕の基が好ましい。式(3d)に
おけるtは1〜6の整数を表し、特に2、3又は4が好
ましい。
【0046】前記Y’で表されるアルカリの作用で脱離
する基としては、硫酸エステル基、チオ硫酸エステル
基、燐酸エステル基、酢酸エステル基及びハロゲノ等が
例示される。Y’としては、硫酸エステル基およびクロ
ロが好ましい。
【0047】K1及びK2で表されるカップリング成分の
残基としては、例えば、一般式(4a)〜(4g)
【0048】
【化17】
【0049】[式中、R8は水素、非繊維反応基で置換
されていてもよいC1〜C4アルキル又は下記式(2b)
【0050】
【化18】
【0051】{式中、X及びTは前記の意味であり、R
3は水素原子又は非繊維反応基で置換されていてもよい
1〜C4アルキルを表す。}で置換されたC1〜C4アル
キル基であり、R9は水素又は非繊維反応基で置換され
ていてもよいC1〜C4アルキルを表し、R10はカルバモ
イル、スルホメチル又はシアノを表す。]
【0052】
【化19】
【0053】[式中、R11はヒドロキシ基又はアミノ基
を表し、R12はメチル基又はカルボキシル基を表し、R
13はスルホ、ハロゲノ、ヒドロキシ、非繊維反応基で置
換されていてもよいC1〜C4アルコキシ及び非繊維反応
基で置換されていてもよいC1〜C4アルキルからなる群
より選択される0〜3個の基であり、2〜3個の場合
に、R13は互いに同一でもよく、相異なっていてもよ
い。Yは前記の意味を有する。]
【0054】
【化20】
【0055】[式中、R14は水素、メチル又はエチルを
表し、R15は前記式(2b’)で示される基、水素、非
繊維反応基で置換されていてもよいC1〜C4アルキル、
アセチル又はベンゾイルを表す。]
【0056】
【化21】
【0057】[式中、R16はフェニル又は非繊維反応基
で置換されていてもよいC1〜C4アルキルを表し、R17
は非繊維反応基で置換されていてもよいC1〜C4アルキ
ル、非繊維反応基で置換されていてもよいC1〜C4アル
コキシ、クロロ及びスルホからなる群より選択される0
〜2個の基であり、2個の場合に、R17は互いに同一で
もよく、相異なっていてもよい。R14、R15及びYは前
記と同じ意味である。]
【0058】
【化22】
【0059】[式中、R14、R15、R17及びYは前記と
同じ意味である。]
【0060】
【化23】
【0061】[式中、R14、R15、R17及びYは前記と
同じ意味である。]
【0062】
【化24】
【0063】[式中、R18は非繊維反応基で置換されて
いてもよいC1〜C4アルキル、非繊維反応基で置換され
ていてもよいC1〜C4アルコキシ、アセチルアミノ、ウ
レイド、クロロ及びスルホからなる群より選択される0
〜2個の基であり、2個の場合に、R18は互いに同一で
もよく、相異なっていてもよい。K3は前記式(4a)
〜(4f)で示されるいずれかの基を表す。]で示され
る基等が例示される。
【0064】上式(4a)〜(4g)におけるR8
9、R13、R15、R16、R17及びR18 が非繊維反応性
基で置換されてもよいC1〜C4アルキルの場合の具体例
としては、上記R1やR2において例示したものと同様の
1〜C4アルキル基等を挙げることができる。又、上式
(4b),(4d)及び(4g)におけるR13、R17
びR18が非繊維反応性基で置換されてもよいC1〜C4
ルコキシの場合の具体例としては、上記R1やR2におい
て例示したものと同様のC1〜C4アルコキシ基等を挙げ
ることができる。又、上式(2b)におけるR3で示さ
れる非繊維反応基で置換されていてもよいC1〜C4アル
キル基の具体例としては、上記のR4で表される非繊維
反応性基で置換されていてもよいアルキルの具体例とし
て例示したものと同様の基があげられる。
【0065】好ましいK1及びK2は下式(4b’)、
(4c’)、(4d’)、(4e’)及び(4f’)で
表されるものである。
【0066】
【化25】
【0067】(式中、R15、R16、R17及びYは上記と
同じ意味である。)
【0068】好ましいK1およびK2は、互いに同一のも
のである。
【0069】本発明のウレイド化合物は、例えば、1モ
ル当量の下式(5)
【0070】
【化26】
【0071】[式中、R1、R2、mおよびnは上記の意
味である。]で示される化合物を、酸性媒体中で、好ま
しくは塩酸を含有する媒体中で、好ましくは亜硝酸ナト
リウムのような亜硝酸塩でテトラゾ化し、得られるテト
ラゾ化物を、酸性、中性又はアルカリ性媒体中で、1モ
ル当量の下式(6) K1−H (6) (式中、K1は上記の意味である。)で示されるカップ
リング成分及び1モル当量の下式(7) K2−H (7) (式中、K2は上記の意味である。)で示されるカップ
リング成分とカップリング反応させることにより、製造
することができる。
【0072】上式(6)及び(7)のカップリング成分
が互いに同一である場合、1モル当量の式(5)で示さ
れる化合物のテトラアゾ化物を、2モル当量の式(6)
の化合物と反応させることが有利である。
【0073】また、K1及び/又はK2が式(4f)で示
される基である場合、式(4f)中のアゾ基の形成は最
後に行ってもよい。即ち、最初に、H酸又はK酸のよう
なアミノナフトールジスルホン酸を用いて式(5)の化
合物のテトラゾ化物とのカップリング反応を行い、得ら
れるビスアゾ化合物に式(8)
【0074】
【化27】
【0075】[式中、R14、R15、R17及びYは上記の
意味である。]で示される化合物のジアゾ化物をカップ
リング反応させることにより、式(1)で示されるウレ
イド化合物を製造することもできる。
【0076】さらに、K1及び/又はK2が式(4g)で
示される基である場合、式(4g)中のアゾ基の形成は
最後に行うことができる。即ち、最初に、下式(9)
【0077】
【化28】
【0078】[式中、R18は上記の意味である。]で示
される化合物を用いて、式(5)の化合物のテトラゾ化
物とのカップリング反応を行い、得られたビスアゾ化合
物のテトラゾ化物と下式(10) K3−H (10) [式中、K3は上記K1と同義である。]で示される化合
物をカップリング反応させることにより、得ることがで
きる。
【0079】式(5)、(6)、(7)、(8)、
(9)及び(10)の化合物は、公知の方法に準じて、
製造することができる。
【0080】例えば、式(5)の化合物は、下記(1
1)の化合物を還元することにより、得られる。
【0081】
【化29】
【0082】又、式(5)の化合物は、R1及びR2がス
ルホで、m及びnが1である場合、下記式(12)で示
される化合物の2当量をホスゲンと反応させることによ
っても得られる。
【0083】
【化30】
【0084】本発明のウレイド化合物(1)は、例え
ば、繊維材料を染色又は捺染するための反応染料として
有用である。繊維材料としては、ヒドロキシル基及び/
又はカルボンアミド基を含有するものであれば特に限定
されないが、例えば、天然又は再生セルロース繊維材
料、天然又は合成ポリアミド繊維材料、ポリウレタン繊
維材料、皮革、及びこれらを含有する混紡材料等を挙げ
ることができる。天然セルロース繊維材料として、具体
的には、木綿、あるいはその他の植物繊維、例えばリネ
ン、麻、ジュート及びラミー繊維等を挙げることができ
る。再生セルロース繊維材料として、具体的には、レー
ヨン、ポリノジック、キュプラ繊維、及び商品名「テン
セル」、「タフセル」、「モダール」、「セルティマ」
等を挙げることができる。天然又は合成ポリアミド繊維
材料として、具体的には、羊毛、その他の動物毛、絹、
ポリアミド−6,6、ポリアミド−6、ポリアミド−1
1、ポリアミド−4等を挙げることができる。又、これ
らを含有する混紡材料としては、これらの繊維材料の混
紡材料の他、これらの繊維材料とポリエステル、ナイロ
ン、アクリル等の合成繊維との混紡材料等も例示するこ
とができる。
【0085】本発明のウレイド化合物又はその塩は、上
述の材料上に、特に上述の繊維材料上に、物理化学的性
状に応じた方法で染色又は捺染することができる。具体
的には、例えば、上述の繊維材料上に、吸尽染色法、コ
ールドバッチアップ法、連続染色法、捺染法等の方法に
より染色又は捺染する方法を挙げることができる。例え
ばセルロース繊維材料上に吸尽染色する場合、炭酸ソー
ダ、第三燐酸ソーダ、重炭酸ソーダ、苛性ソーダのよう
な酸結合剤の存在下、必要に応じて、芒硝や食塩等の中
性塩を加え、さらに必要に応じて、溶解助剤、浸透剤又
は均染剤等を併用し、比較的低い温度で染色する方法等
が例示される。ここで酸結合剤、中性塩等の添加は、一
度に行ってもよく、分割して行ってもよい。セルロース
繊維上にコールドバッチアップ法で染色する場合におい
ては、芒硝や食塩等の中性塩、及び、苛性ソーダやケイ
酸ソーダ等の酸結合剤を用いてパジング後、密閉包装材
料中に一定温度で放置して処理する方法等が例示され
る。セルロース繊維上に連続染色法で染色する場合にお
いては、炭酸ソーダや重炭酸ソーダ等の酸結合剤の存在
下、公知の方法で室温又は高められた温度でパジング
後、スチーミング又は乾熱により処理する一相パジング
法や、本発明の化合物が溶解されているパジング液に繊
維を浸漬後、芒硝や食塩等の中性塩、及び、苛性ソーダ
やケイ酸ソーダ等の酸結合剤をパジングし、スチーミン
グ又は乾熱することにより処理する二相パジング法等が
例示される。セルロース繊維上に捺染を行う場合におい
ては、一相で、重曹等の結合剤を含有する捺染ペースト
で印捺し、次い80℃以上の高温でスチーミングする方
法や、二相で、例えば中性又は弱酸性の捺染ペーストで
印捺し、これを電解質含有のアルカリ性浴に通過させた
後、又はアルカリ性の電解質含有パジング液でオーバー
パジングし、その後スチーミング又は乾熱することによ
り処理する方法等が例示される。ここで、捺染ペースト
には、例えばアルギン酸ソーダや澱粉エーテル等の糊剤
及び/又は乳化剤を含んでいてもよく、また必要に応じ
て、例えば尿素等の捺染助剤及び/又は分散剤を含んで
いてもよい。セルロース繊維上に本発明化合物を染色又
は捺染する場合、用いられる酸結合剤は特に限定されな
いが、例えば、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ金属
又はアルカリ土類金属と無機又は有機酸との水溶性塩基
性塩、あるいは加熱状態でアルカリを遊離する化合物等
を例示できる。特に、アルカリ金属の水酸化物及び弱な
いし中程度の強さの無機又は有機酸のアルカリ金属塩が
挙げられ、これらの中でも、ナトリウム又はカリウムの
水酸化物、ナトリウム塩及びカリウム塩が好ましい。こ
のような酸結合剤として具体的には、上述した炭酸ソー
ダ、第三燐酸ソーダ、重炭酸ソーダ、苛性ソーダ、炭酸
ソーダ、ケイ酸ソーダ、重曹の他に、苛性カリ、蟻酸ソ
ーダ、炭酸カリ、第一又は第二燐酸ソーダ、トリクロロ
酢酸ソーダなども挙げられる。合成又は天然のポリアミ
ド繊維上や、ポリウレタン繊維上に吸尽染色する場合に
おいては、酸性〜弱酸性の染浴中、pH値の制御下、本
発明の化合物を吸尽させ、次いで60〜120℃程度の
温度下、中性〜アルカリ性のpH値に変化させる方法等
が例示される。ここで必要に応じて、均染剤等、例えば
塩化シアヌルと3倍モル量のアミノベンゼンスルホン酸
又はアミノナフタレンスルホン酸との縮合生成物あるい
は、例えばステアリルアミンとエチレンオキサイドとの
付加生成物等の均染剤等を用いても差し支えない。
【0086】本発明のウレイド化合物又はその塩は、特
にセルロース繊維材料を染色又は捺染する際、それらの
再現性に優れており、均染性、ウオッシュオフ性、ビル
ドアップ性が良好であり、有効染着率が高いものであ
る。又、低塩濃度で染色し得るという利点がある。さら
に、本発明のウレイド化合物又はその塩を用いることに
より、各種の堅牢度、特に耐塩素性、耐光性、耐汗性、
耐汗日光性、耐酸加水分解性、耐アルカリ性、耐洗濯性
や耐過酸化洗濯性が良好な染色物及び捺染物が得られ
る。
【0087】本発明のウレイド化合物又はその塩は、所
望の色相を得るために、必要に応じて本発明の特徴を損
なわない範囲で、他の反応染料と混合して使用すること
ができる。混合して使用する染料としては、反応染料で
あれば特に制約はないが、例えば、反応基としてスルフ
ァトエチルスルホン基、ビニルスルホン基、モノクロロ
トリアジン基、モノフルオロトリアジン基、モノニコチ
ン酸トリアジン基、ジクロロトリアジン基、ジフルオロ
モノクロロピリミジン基及びトリクロロピリミジン基の
少なくとも1種を、1つ以上有する反応染料や、Sum
ifix、Sumifix Supra、Sumifi
x HF、Remazol、Levafix、Proc
ion、Cibacron、Basilen、Drim
arene、Kayacion、Kayacelon
Reactなどの冠称名で市販されている染料や、特開
昭50-178号、特開昭51-17538号、特開昭56-9483号、特
開昭56-15481号、特開昭56-118976号、特開昭56-128380
号、特開昭57-2365号、特開昭57-89679号、特開昭57-14
3360号、特開昭58-191755号、特開昭59-15451号、特開
昭59-96174号、特開昭59-161463号、特開昭60-6754号、
特開昭60-123559号、特開昭60-229957号、特開昭 60-2
60654号、特開昭61-126175号、特開昭61-155469号、特
開昭61-225256号、特開昭63-77974号、特開昭63-225664
号、特開平1-185370号、特開平3-770号、特開平5-24736
6号、特開平6-287463号の各公報に記載されている染料
や、C.I.Reactive Blue19、C.
I.Reactive Black5で表される染料等
が例示される。
【0088】
【発明の効果】本発明のウレイド化合物又はその塩、及
び、該化合物又はその塩の2種以上を含有する反応染料
混合物は、染色又は捺染処理において、吸尽・固着特
性、溶解性、均染性やビルドアップ性に優れ、特にビル
ドアップ性に優れる(濃色域でも高い固着率を示す)も
のである。又、本発明のウレイド化合物又はその塩、及
び、それらの2種以上を含有する染料混合物は、染色時
の温度変化や中性塩・酸結合剤の量の変動、染浴比の変
動等による影響を受けにくく、これらの化合物又はその
塩や上記混合物を用いて得られる染色物及び捺染物は安
定した品質を有しており、諸堅牢性が良好である。
【0089】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるも
のではない。例中、部は重量部を表す。
【0090】参考例1 4、4’−ジニトロジフェニルウレア30.2部を硫化
ナトリウム151部と水性媒体中で、0〜100℃で反
応させ、濾別した。得られた結晶を水洗し、下式(1
3)で示される白色結晶を得た。
【0091】
【化31】
【0092】参考例2 4、4’−ジニトロジフェニルウレアを3、3’−ジニ
トロジフェニルウレアに変える以外は、参考例1と同様
に反応して、下式(14)で示される白色結晶を得た。
【0093】
【化32】
【0094】参考例3 4、4’−ジニトロジフェニルウレアを3、4’−ジニ
トロジフェニルウレアに変える以外は参考例1と同様に
反応して、下式(15)で示される白色結晶を得る。
【0095】
【化33】
【0096】例4 参考例1において得た式(13)の4、4’−ジアミノ
ジフェニルウレアの24.2部を常法によりテトラゾ化
させた。別途、常法により合成した7−〔4−(β−ス
ルファートエチルスルホニル)〕フェニルアゾ−1−ヒ
ドロキシ−8−アミノナフタレン−3,6−ジスルホン
酸の61.1部の懸濁液に、上記テトラゾ化反応液を滴
下してカップリング反応させた。次いで、塩析又は蒸発
乾燥することにより、遊離酸の形が下式(16)で示され
るウレイド化合物を得た。
【0097】
【化34】 (λmax=660nm in H2O)
【0098】例5 例4において使用した7−〔4−(β−スルファートエ
チルスルホニル)〕フェニルアゾ−1−ヒドロキシ−8
−アミノナフタレン−3,6−ジスルホン酸の代わり
に、順に、下表第2欄の化合物を用いて、例4と同様の
方法で合成し、各々対応するウレイド化合物を得る。
【0099】
【表1】
【0100】
【表2】
【0101】
【表3】
【0102】
【表4】
【0103】
【表5】
【0104】
【表6】
【0105】例6 参考例2において得た式(14)の3、3’−ジアミノ
ジフェニルウレア24.2部を常法により、テトラゾ化
させた。別途、常法により合成した7−〔4−(β−ス
ルファートエチルスルホニル)〕フェニルアゾ−1−ヒ
ドロキシ−8−アミノナフタレン−3,6−ジスルホン
酸61.1部の懸濁液に、上記テトラゾ化反応液を滴下
してカップリング反応させた後、塩析又は蒸発乾燥する
ことにより、遊離酸の形が下式(17)で示されるウレイ
ド化合物を得た。
【0106】
【化35】 (λmax=624nm in H2O)
【0107】例7 7−〔4−(β−スルファートエチルスルホニル)〕フ
ェニルアゾ−1−ヒドロキシ−8−アミノナフタレン−
3,6−ジスルホン酸の代わりに、例5における表1〜
5中の第2欄の化合物を用いる以外は、例6と同様の方
法で合成すると、各々対応するウレイド化合物が得られ
る。
【0108】例8 参考例2において得た式(9)の3、4’−ジアミノジ
フェニルウレアの24.2部を、常法により、テトラゾ
化させた。別途、常法により合成した7−〔4−(β−
スルファートエチルスルホニル)〕フェニルアゾ−1−
ヒドロキシ−8−アミノナフタレン−3,6−ジスルホ
ン酸61.1部の懸濁液に、上記テトラゾ化反応液を滴
下してカップリング反応させた後、塩析又は蒸発乾燥す
ると、遊離酸の形が下式(18)で示されるウレイド化合
物が得られる。
【0109】
【化36】
【0110】例9 7−〔4−(β−スルファートエチルスルホニル)〕フ
ェニルアゾ−1−ヒドロキシ−8−アミノナフタレン−
3,6−ジスルホン酸の代わりに、例5における表1〜
5中の第2欄の化合物を用いる以外は、例8と同様の方
法で合成すると、各々対応するウレイド化合物が得られ
る。
【0111】例10 4、4’−ジアミノジフェニルウレア−3,3‘−ジス
ルホン酸の40.2部を常法により、テトラゾ化させ
た。別途、常法により合成した7−〔4−(β−スルフ
ァートエチルスルホニル)〕フェニルアゾ−1−ヒドロ
キシ−8−アミノナフタレン−3,6−ジスルホン酸の
61.1部の懸濁液に、上記テトラゾ化反応液を滴下し
てカップリング反応させた後、塩析又は蒸発乾燥するこ
とにより、遊離酸の形が下式(19)で示されるポリアゾ
化合物を得た。
【0112】
【化37】 (λmax=650nm in H2O)
【0113】例11 7−〔4−(β−スルファートエチルスルホニル)〕フ
ェニルアゾ−1−ヒドロキシ−8−アミノナフタレン−
3,6−ジスルホン酸の代わりに、例5における表1〜
5中の第2欄の化合物を用いる以外は、例10と同様の
方法で合成すると、各々対応するポリアゾ化合物が得ら
れる。
【0114】例12 3、3’−ジアミノジフェニルウレア−4,4‘−ジス
ルホン酸の40.2部を、常法により、テトラゾ化す
る。別途、常法により合成した7−〔4−(β−スルフ
ァートエチルスルホニル)〕フェニルアゾ−1−ヒドロ
キシ−8−アミノナフタレン−3,6−ジスルホン酸6
1.1部の懸濁液に、上記テトラゾ化反応液を滴下して
カップリング反応させた後、塩析又は蒸発乾燥すること
により、遊離酸の形が下式(20)で示されるウレイド化
合物が得られる。
【0115】
【化38】
【0116】例13 7−〔4−(β−スルファートエチルスルホニル)〕フ
ェニルアゾ−1−ヒドロキシ−8−アミノナフタレン−
3,6−ジスルホン酸の代わりに例5における表1〜5
中の第2欄の化合物を用いる以外は、例12と同様の方
法で合成すると、各々対応するウレイド化合物が得られ
る。
【0117】例14 4、4’−ジアミノジフェニルウレア−3,3’−ジス
ルホン酸40.2部を用い、常法により、テトラゾ化さ
せた後、得られるテトラゾ化物を1−アミノ−8−ヒド
ロキシナフタレン−3,6−ジスルホン酸31.9部と
pH1〜4、0〜20℃でカップリング反応させる。得
られるカップリング反応マスに、4−(β−スルファー
トエチルスルホニル)アニリン28.1部を常法により
ジアゾ化して得られるジアゾ化物の液を滴下して、カッ
プリング反応させた後、塩析又は蒸発乾燥することによ
り、遊離酸の形が下式(21)で示されるウレイド化合物
が得られる。
【0118】
【化39】
【0119】例15 例14において使用した4、4’−ジアミノジフェニル
ウレア−3,3’−ジスルホン酸、1−アミノ−8−ヒ
ドロキシナフタレン−3,6−ジスルホン酸、及び、4
−(β−スルファートエチルスルホニル)アニリンの代
わりに、順に、下表第2欄の化合物を用いて、例14と
同様の方法で合成すると、各々対応するウレイド化合物
が得られる。
【0120】
【表7】
【0121】例16 4、4’−ジアミノジフェニルウレア−3,3’−ジス
ルホン酸40.2部を用い、常法により、テトラゾ化さ
せる。このテトラゾ化物の液を、常法により合成した7
−〔4−(β−スルファートエチルスルホニル)〕フェ
ニルアゾ−1−ヒドロキシ−8−アミノナフタレン−
3,6−ジスルホン酸305.8部と7−〔3−(β−
スルファートエチルスルホニル)〕フェニルアゾ−1−
ヒドロキシ−8−アミノナフタレン−3,6−ジスルホ
ン酸305.8部との混合懸濁液に滴下して、カップリ
ング反応させた後、塩析又は蒸発乾燥すると、遊離酸の
形が下式で示されるウレイド化合物の混合物が得られ
る。
【0122】
【化40】
【0123】染色例1 例4〜15で得たそれぞれのウレイド化合物0.3部
を、各々200部の水に溶解し、芒硝20部を加え、さ
らに木綿10部を加えて60℃に昇温する。60℃に達
してから、30分経過後、炭酸ソーダ4部を加え、同温
度で1時間染色する。次いで、水洗い、ソーピングを行
う。水洗い時及びソーピング時のウォッシュオフ性は良
好であり、染色排水の着色量はわずかである。得られる
染色物は、均一で、濃い紺色である。又、得られる染色
物の諸堅牢度(耐塩素性、耐光性、耐汗性、耐汗日光
性、耐酸加水分解性、耐アルカリ性、耐洗濯性、耐過酸
化洗濯性)は、いずれも良好である。
【0124】染色例2 染色例1において、芒硝の使用量を20部から10部に
変更する以外は、全く同じ方法で染色を行う。得られる
染色物は、各々、染色例1で得られる染色物と同等の品
質を有している。
【0125】染色例3 染色例1において、芒硝の使用量を20部から4部に変
更する以外は、全く同じ方法で染色を行う。得られる染
色物は、各々、染色例1で得られた染色物と同等の品質
を有している。
【0126】染色例4 染色例1〜3の各々において、染色の温度を60℃から
70℃に変更する以外は、全く同じ方法で染色を行う。
得られる染色物は、各々、染色例1〜3で得られる染色
物と同等の品質を有している。
【0127】染色例5 染色例1〜3の各々において、染色の温度を70℃から
80℃に変更する以外は、全く同じ方法で染色を行う。
得られる染色物は、各々、染色例1〜3で得られる染色
物と同等の品質を有している。
【0128】染色例6 染色例1〜5の各々において、各ポリアゾ化合物0.3
部を用いる代わりに、各ポリアゾ化合物0.3部及びメ
チルナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合
物のナトリウム塩(スルホン化度110%、平均重合度
1.8)0.06部を用いる以外は、全く同じ方法で染
色を行う。得られる染色物は、各々、染色例1〜5で得
られる染色物と同等の品質を有している。
【0129】染色例7 例4〜15で得られる各ウレイド化合物を用いて、以下
の組成をもつ色糊を作る。 色糊組成 ウレイド化合物 5部 尿素 5部 アルギン酸ソーダ(5%)元糊 50部 熱湯 25部 重曹 2部 バランス(水) 13部
【0130】この色糊をシルケット加工綿ブロード上に
印捺し、中間乾燥後、100℃で5分間スチーミングを
行い、湯洗い、ソーピング、湯洗い、乾燥して、仕上げ
る。得られる捺染物は、均一で、濃い紺色である。又、
得られる捺染物の諸堅牢度(耐塩素性、耐光性、耐汗
性、耐汗日光性、耐酸加水分解性、耐アルカリ性、耐洗
濯性、耐過酸化洗濯性)は、いずれも良好である。
【0131】染色例8 染色例1〜7において、例4〜15の化合物の代わりに
例16の混合物を用いて染色を行う。得られる染色物又
は捺染物は、各々、染色例1〜7で得られる染色物と同
等の品質を有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09B 62/513 C09B 62/513 D06P 1/38 D06P 1/38 A (72)発明者 荒木 聡之 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住 友化学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C063 AA01 BB02 CC43 DD12 EE10 4H056 FA01 JA07 JB03 JD04 4H057 AA01 AA02 BA07 BA24 DA01 DA24 GA04 GA07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式(1)で示されるウレイド化合物又
    はその塩。 【化1】 〔式中、m及びnは同一又は相異なり、0、1又は2で
    あり、R1及びR2は同一又は相異なり、スルホ、ヒドロ
    キシ、非繊維反応性基で置換されていてもよいC 1〜C4
    アルキル、非繊維反応性基で置換されていてもよいC1
    〜C4アルコキシ、シアノ及びハロゲンからなる群より
    選択される置換基であり、m又はnが2であるとき、こ
    れらの置換基は同一でもよく、相異なっていてもよい。
    1及びK2は、同一又は相異なり、カップリング成分の
    残基を表すが、K1及びK2の少なくとも一方は、繊維反
    応性基を有する。〕
  2. 【請求項2】繊維反応性基が、下記式(2a) −SO2−Y (2a) {式中、Yは−CH=CH2又は−CH2CH2Y’を表
    し、Y’はアルカリの作用で脱離する基を表す。}で示
    される基であるか、或いは、下記式(2b’) 【化2】 {式中、Xは、ハロゲン、置換されていてもよいピリジ
    ニオ、又は、下記式(3a),(3b),(3c)もし
    くは(3d) 【化3】 <式中、R4は水素原子又は非繊維反応性基で置換され
    ていてもよいアルキルを表し、R5及びR6は、同一又は
    相異なり、水素原子、非繊維反応性基で置換されていて
    もよいアルキル又は無置換のフェニルを表し、A1は非
    繊維反応性基で置換されていてもよいフェニレン又は非
    繊維反応性基で置換されていてもよいナフチレンを表
    し、A2は非繊維反応性基で置換されていてもよいアル
    キレンを表し、Bは−O−、−S−又は−NR7−を表
    し、R7は水素原子、非繊維反応性基で置換されていて
    もよいアルキル又は非繊維反応性基で置換されていても
    よいフェニルであり、r及びsは、同一又は相異なり、
    2、3又は4を表し、tは1〜6の整数を表し、Yは上
    記の意味を有する。>で示される基を表す。Tは、ハロ
    ゲン、置換されていてもよいピリジニオ、ヒドロキシ、
    非繊維反応性基で置換されていてもよいC1〜C4アルコ
    キシ、非繊維反応性基で置換されていてもよいフェノキ
    シ、非繊維反応性基で置換されていてもよいC1〜C4
    ルキルチオ、非繊維反応性基で置換されていてもよいア
    ミノ、又は上式(3a),(3b),(3c)もしくは
    (3d)で示される基を表す。}で示される基である請
    求項1に記載のウレイド化合物又はその塩。
  3. 【請求項3】K1及びK2が、同一又は相異なり、下記式
    (4a),(4b),(4c),(4d),(4e),
    (4f)又は(4g) 【化4】 [式中、R8は水素、非繊維反応基で置換されていても
    よいC1〜C4アルキル又は下記式(2b) 【化5】 {式中、X及びTは前記の意味であり、R3は水素原子
    又は非繊維反応基で置換されていてもよいC1〜C4アル
    キルを表す。}で置換されたC1〜C4アルキル基であ
    り、R9は水素又は非繊維反応基で置換されていてもよ
    いC1〜C4アルキルを表し、R10はカルバモイル、スル
    ホメチル又はシアノを表す。] 【化6】 [式中、R11はヒドロキシ基又はアミノ基を表し、R12
    はメチル基又はカルボキシル基を表し、R13はスルホ、
    ハロゲノ、ヒドロキシ、非繊維反応基で置換されていて
    もよいC1〜C4アルコキシ及び非繊維反応基で置換され
    ていてもよいC1〜C4アルキルからなる群より選択され
    る0〜3個の基であり、2〜3個の場合に、R13は互い
    に同一でもよく、相異なっていてもよい。Yは請求項1
    に記載の意味を有する。] 【化7】 [式中、R14は水素、メチル又はエチルを表し、R15
    前記式(2b’)で示される基、水素、非繊維反応基で
    置換されていてもよいC1〜C4アルキル、アセチル又は
    ベンゾイルを表す。] 【化8】 [式中、R16はフェニル又は非繊維反応基で置換されて
    いてもよいC1〜C4アルキルを表し、R17は非繊維反応
    基で置換されていてもよいC1〜C4アルキル、非繊維反
    応基で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ、クロ
    ロ及びスルホからなる群より選択される0〜2個の基で
    あり、2個の場合に、R17は互いに同一でもよく、相異
    なっていてもよい。R14、R15及びYは前記と同じ意味
    である。] 【化9】 [式中、R14、R15、R17及びYは前記と同じ意味であ
    る。] 【化10】 [式中、R14、R15、R17及びYは前記と同じ意味であ
    る。] 【化11】 [式中、R18は非繊維反応基で置換されていてもよいC
    1〜C4アルキル、非繊維反応基で置換されていてもよい
    1〜C4アルコキシ、アセチルアミノ、ウレイド、クロ
    ロ及びスルホからなる群より選択される0〜2個の基で
    あり、2個の場合に、R18は互いに同一でもよく、相異
    なっていてもよい。K3は前記式(4a)〜(4f)で
    示されるいずれかの基を表す。]で示される基である請
    求項1又は2に記載のウレイド化合物又はその塩。
  4. 【請求項4】R1及びR2が、同一又は相異なり、メチ
    ル、メトキシ又はスルホである請求項1〜3のいずれか
    に記載のウレイド化合物又はその塩。
  5. 【請求項5】R1及びR2が、互いに同一である請求項1
    〜4のいずれかに記載のウレイド化合物又はその塩。
  6. 【請求項6】K1及びK2が、同一又は相異なって、式
    (4c)、(4d)、(4e)又は(4f)で示される基
    である請求項1〜5のいずれかに記載のウレイド化合物
    又はその塩。
  7. 【請求項7】K1及びK2が、互いに同一である請求項1
    〜6のいずれかに記載のウレイド化合物又はその塩。
  8. 【請求項8】請求項1に記載の式(1)で示されるウレ
    イド化合物又はその塩の2種以上を含有してなる反応染
    料混合物。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれかに記載のウレイド
    化合物又はその塩を用いることを特徴とする繊維材料の
    染色又は捺染方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104312205A (zh) * 2014-10-13 2015-01-28 天津德凯化工股份有限公司 红色活性染料
CN109518488A (zh) * 2018-11-08 2019-03-26 浙江美欣达纺织印染科技有限公司 气流染的低盐低碱活性染色工艺

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104312205A (zh) * 2014-10-13 2015-01-28 天津德凯化工股份有限公司 红色活性染料
CN109518488A (zh) * 2018-11-08 2019-03-26 浙江美欣达纺织印染科技有限公司 气流染的低盐低碱活性染色工艺
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