JP4560891B2 - 反応染料混合物及びその適用 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、セルロース系繊維材料等の染色又は捺染に有用な紺色の反応染料混合物、及び、その繊維材料への適用に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来から種々の反応染料が知られており、セルロース系繊維材料の染色又は捺染の分野に広く使用されている。しかしながら、それらの反応染料を用いて繊維材料を染色又は捺染しても、現在の高い要求水準に比し、染色性能(溶解性、吸尽特性、均染性、固着率、ビルドアップ性、アルカリ浴安定性、及び未固着染料の繊維材料からの洗浄除去の容易さ等)において、特に、溶解性、吸尽特性、均染性、又はアルカリ浴安定性等において、十分満足することはないという問題がある。又、諸堅牢性(例えば、耐光堅牢性、耐汗堅牢性、耐汗日光堅牢性、耐塩素堅牢性、耐酸加水分解堅牢性、耐アルカリ堅牢性、耐洗濯堅牢性、耐過酸化洗濯堅牢性、及び繊維−染料の結合安定性等)を十分満足することはないという問題があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】
このような状況下、本発明者らは、セルロース系繊維材料の染色又は捺染処理において、染色性能、特に、溶解性、吸尽特性、均染性及びアルカリ浴安定性に優れ、且つ、諸堅牢性の良好な染色物又は捺染物を与えることができる反応染料を開発すべく鋭意検討した結果、特定の異種染料を含有してなる反応染料混合物が上記目的を達成することを見出して、本発明を完成した。
【0004】
即ち、本発明は、遊離酸の形が下記一般式(1)で示される染料化合物と、遊離酸の形が下記一般式(2)及び(3)で示される染料化合物の1種以上とを含有して成る反応染料混合物、および、該混合物を用いて繊維材料を染色または捺染する方法を提供するものである。
【化6】
Figure 0004560891
〔式中、R1及びR2は、同一又は相異なり、水素又は置換されていてもよいアルキルを表し、Uは下記式(4a)、(4b)又は(4c)で示される基を表す。
【化7】
Figure 0004560891
〈ここで、R3は水素又は置換されていてもよいアルキルを表し、R4及びR5は、水素、置換されていてもよいアルキル又は置換されていてもよいフェニルを表し、A1は置換されていてもよいフェニレン又は置換されていてもよいナフチレンを表し、A2は置換されていてもよいアルキレンを表し、Q1は−O−、−S−又は−NR6−を表し、ここに、R6は水素、置換されていてもよいアルキル又は置換されていてもよいフェニルを表し、r及びsは、同一又は相異なり、2、3又は4を表し、※は−SO2−との結合を表す 〉
1は−CH2CH21を表し、L1はアルカリの作用で脱離する基であり、V1及びW1は、同一又は相異なり、フルオロ、クロロ、又は置換されていてもよいピリジニオであり、Tは下記式(5a)、(5b)又は(5c)で示される非繊維反応性基を表す。
【化8】
Figure 0004560891
{式中、R7は水素又は置換されていてもよいアルキルを表し、R8は置換されていてもよいアルキル、シアノ、或いは、炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜4のアルコキシ、カルボキシ、ハロゲノ、ヒドロキシ、シアノ、カルバモイル、カルボン酸エステル、アミノ、アシルアミノ及びアルキル(炭素数1〜4)アミノの群から選ばれる1又は2個の置換基により置換されていてもよいフェニルを表し、R9は水素、置換されていてもよいアルキル又は置換されていてもよいフェニルを表し、Q2は−CH2−、−O−、−S−、−SO2−又は−NR10−を表し、R10は水素又は置換されていてもよいアルキルを表し、nは1、2又は3である。}
但し、[ ]内に示した2つの*印は、一方は−U−SO2−Y1との結合であり、他方は−Tとの結合を表す。]
【化9】
Figure 0004560891
〔式中、R1、R2、 U及びTは前記の意味を表し、Y2は、−CH=CH 2または−C24−OHを表し、V2及びW2は、同一又は相異なり、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、又は置換されていてもよいピリジニオを表す。
但し、[ ]内に示した2つの*印は、一方は−U−SO2−Y2との結合であり、他方は−Tとの結合を表す。〕
【化10】
Figure 0004560891
〔式中、R1、R2、U及びTは前記の意味を表し、Y3は−CH2CH22を表し、L2はアルカリの作用で脱離する基であり、V3及びW3は、同一又は相異なり、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、又は置換されていてもよいピリジニオを表すが、少なくとも一方はヒドロキシ基を表す。
但し、[ ]内に示した2つの*印は、一方は−U−SO2−Y3との結合であり、他方は−Tとの結合を表す。〕
【0005】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明における前記一般式(1)、(2)及び(3)において、R1及びR2は、同一又は相異なり、水素又は置換されていてもよいアルキルを表すが、当該アルキルは好ましくは炭素数1〜4のものであり、該アルキルの置換基としては、例えば、ヒドロキシ、シアノ、炭素数1〜4のアルコキシ、炭素数1〜4のヒドロキシアルコキシ、ハロゲノ、カルバモイル、カルボキシ、アルコキシ(炭素数1〜4)カルボニル、アルキル(炭素数1〜4)カルボニルオキシ、スルホ及びスルファモイル等を挙げることができる。
上記アルキル、該アルキルの置換基としての炭素数1〜4のアルコキシ、同じくアルコキシ(炭素数1〜4)カルボニル及びアルキル(炭素数1〜4)カルボニルオキシは、直鎖状でもよく、又、分岐状でもよい。
【0007】
1及びR2で表される置換されていてもよいアルキルの具体例としては、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、2−ヒドロキシエチル、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピル、3−メトキシプロピル、3−エトキシプロピル、2−ヒドロキシブチル、3−ヒドロキシブチル、1−ヒドロキシメチル−1−メチルエチル、1,1−ジ(ヒドロキシメチル)エチル、1,1−ジ(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル、4−ヒドロキシブチル、2,3−ジヒドロキシプロピル、3,4−ジヒドロキシブチル、シアノメチル、2−シアノエチル、3−シアノプロピル、メトキシメチル、エトキシメチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、3−メトキシプロピル、3−エトキシプロピル、2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル、クロロメチル、ブロモメチル、2−クロロエチル、2−ブロモエチル、3−クロロプロピル、3−ブロモプロピル、4−クロロブチル、4−ブロモブチル、カルボキシメチル、2−カルボキシエチル、3−カルボキシプロピル、4−カルボキシブチル、1,2−ジカルボキシエチル、カルバモイルメチル、2−カルバモイルエチル、3−カルバモイルプロピル、4−カルバモイルブチル、メトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、2−メトキシカルボニルエチル、2−エトキシカルボニルエチル、3−メトキシカルボニルプロピル、3−エトキシカルボニルプロピル、4−メトキシカルボニルブチル、4−エトキシカルボニルブチル、メチルカルボニルオキシメチル、エチルカルボニルオキシメチル、2−メチルカルボニルオキシエチル、2−エチルカルボニルオキシエチル、3−メチルカルボニルオキシプロピル、3−エチルカルボニルオキシプロピル、4−メチルカルボニルオキシブチル、4−エチルカルボニルオキシブチル、スルホメチル、2−スルホエチル、3−スルホプロピル、4−スルホブチル、スルファモイルメチル、2−スルファモイルエチル、3−スルファモイルプロピル及び4−スルファモイルブチル等を挙げることができる。
【0008】
1及びR2としては、水素、メチル又はエチルが好ましく、水素がより好ましい。
【0009】
前記一般式(1)、(2)及び(3)において、Uは前記式(4a)、(4b)又は(4c)で示される基を表し、R3は水素又は置換されていてもよいアルキルを表し、R4およびR5は水素、置換されていてもよいアルキル又は置換されていてもよいフェニルを表すが、当該アルキルとしては、前記R1及びR2で例示したものと同様のものが挙げられる。又、フェニルの置換基としては、例えば、炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜4のアルコキシ、ハロゲノ、ヒドロキシ、スルホ及びシアノ等があげられる。
3、R4およびR5としては、水素、メチル又はエチルが好ましい。
【0010】
Uが式(4a)である場合、A1は置換されていてもよいフェニレン又は置換されていてもよいナフチレンを表すが、かかる置換されていてもよいフェニレンとしては、例えば、炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜4のアルコキシ、スルホ及びハロゲノの群から選ばれる1又は2個の置換基により置換されていてもよいフェニレン等を挙げることができる。
好ましい置換されていてもよいフェニレンとしては、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、クロロ、ブロモ及びスルホの群から選ばれる1又は2個の置換基により置換されていてもよいフェニレンが挙げられる。
【0011】
かかるフェニレンの具体例としては、例えば、
【0012】
【化11】
Figure 0004560891
【0013】
〔化11の式中、※印は、−SO2−に接続する結合を意味する。〕
等を挙げることができる。
1で表される置換されていてもよいフェニレンとしては、好ましくは、メチル及びメトキシから選ばれる1又は2個の置換基で置換されていてもよいフェニレンである。
【0014】
前記式(4a)中、A1で表される置換されていてもよいナフチレンとしては、例えば、炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜4のアルコキシ、スルホ及びハロゲノの群から選ばれる1又は2個の置換基により置換されていてもよいナフチレン等を挙げることができる。
1で表される置換されていてもよいナフチレンとしては、好ましくは、1又は2個のスルホにより置換されていてもよいナフチレンである。
かかるナフチレンの具体例としては、例えば、
【0015】
【化12】
Figure 0004560891
【0016】
〔化12の式中、※印は、−SO2−に接続する結合を意味する。〕
等を挙げることができる。
【0017】
1は、好ましくは、メチル及びメトキシから選ばれる1又は2個の基で置換されていてもよいフェニレンであり、無置換のフェニレンが特に好ましい。
【0018】
前記式(4b)中、A2は置換されていてもよいアルキレンを表すが、かかるアルキレンとしては、炭素数1〜4のアルキル、ハロゲノ、ヒドロキシ、スルホ、シアノ、炭素数1〜4のアルコキシ、炭素数1〜4のアルコキシカルボニル、炭素数1〜4のアルキルカルボニルオキシ及びカルバモイルの群から選ばれる置換基により置換されていてもよい炭素数2〜4のアルキレン等が挙げられる。
2で表される置換されていてもよいアルキレンとしては、好ましくは、無置換の炭素数2〜4のアルキレンが挙げられ、中でも、エチレン及びトリメチレンが特に好ましい。
【0019】
式(4c)中、Q1は−O−、−S−又は−NR6−を表し、R6は水素、置換されていてもよいアルキル又は置換されていてもよいフェニルを表すが、R6で表される置換されていてもよいアルキルとしては、例えば、前記R1及びR2で例示したものと同様の炭素数1〜4のアルキル等を挙げることができる。
又、R6で表される置換されていてもよいフェニルとしては、例えば、スルホで置換されていてもよいフェニルを挙げることができる。
6は、好ましくは、水素原子、メチル又はエチルである。
【0020】
式(4c)中、r及びsは同一又は相異なり2、3又は4であるが、該式で示される基としては、Q1が−O−であり、且つ、r及びsが同一又は相異なり2又は3であるものが好ましく、具体的には、
【0021】
−CH2CH2−O−CH2CH2−※
−CH2CH2−O−CH2CH2CH2−※
−CH2CH2CH2−O−CH2CH2−※
−CH2CH2CH2−O−CH2CH2CH2−※
【0022】
〔式中、※印は−SO2−に接続する結合を意味する。〕
が好ましい。
【0023】
とりわけ、
−CH2CH2−O−CH2CH2−※
〔式中、※印は前記の意味を有する。〕
が好ましい。
【0024】
Uで示される基としては、前記式(4a)又は(4b)で示される基が好ましい。
【0025】
Uが式(4a)で示される基である場合、A1が置換されていてもよいフェニレンであり、且つ、R3が水素、メチル又はエチルであるものが好ましい。
【0026】
又、Uが式(4b)で示される基である場合、A2がエチレン又はトリメチレンであり、且つ、R4が水素、メチル又はエチルであるものが好ましい。
【0027】
前記式(1)、(2)及び(3)におけるTは、前記式(5a)、(5b)又は(5c)で示される非繊維反応性基を表すが、式(5a)におけるR7は、水素、置換されていてもよいアルキルを表し、該アルキルは直鎖又は分岐状の炭素数1〜4のものが好ましい。
【0028】
かかる置換されていてもよいアルキルとしては、例えば、炭素数1〜4のアルコキシ、スルホ、カルボキシ、スルファモイル、カルバモイル、ヒドロキシ、ハロゲノ(クロロ、ブロモ等)、シアノ、カルボン酸エステル及びスルホン酸エステルの群から選ばれる1又は2個の置換基により置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル等を挙げることができる。
7で表される置換されていてもよいアルキルの具体例としては、R1やR2において例示したものと同様の基等を挙げることができる。
この置換されていてもよいアルキルとして、好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、2−ヒドロキシエチル、2−スルホエチル、2−メトキシエチル、2−カルボキシエチル、2−カルバモイルエチル、2−スルファモイルエチル等が例示される。
【0029】
前記式(5a)におけるR8は、置換されていてもよいアルキル、シアノ、或いは、炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜4のアルコキシ、カルボキシ、ハロゲノ、ヒドロキシ、シアノ、カルバモイル、カルボン酸エステル、アミノ、アシルアミノ(炭素数2〜5)及びアルキルアミノ(炭素数1〜4)の群から選ばれる1又は2個の置換基により置換されていてもよいフェニルを表す。
8で表される置換されていてもよいアルキルの具体例としては、R1やR2、R7において例示したものと同様の基等を挙げることができ、好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、2−ヒドロキシエチル、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル、1−ヒドロキシメチル−1−メチルエチル、1,1−ジ(ヒドロキシメチル)エチル、1,1−ジ(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル、 2−スルホエチル、2−メトキシエチル、2−カルボキシエチル、2−カルバモイルエチル、2−スルファモイルエチル等が例示される。
【0030】
8で表される炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜4のアルコキシ、カルボキシ、ハロゲノ、ヒドロキシ、シアノ、カルバモイル、カルボン酸エステル、アミノ、アシルアミノ[アルキル(炭素数1〜4)カルボニルアミノ]及びアルキル(炭素数1〜4)アミノの群から選ばれる1又は2個の置換基により置換されていてもよいフェニルとしては、好ましくは、フェニル、2−、3−又は4−メチルフェニル、2−、3−又は4−メトキシフェニル、2−、3−又は4−エチルフェニル、2−、3−又は4−エトキシフェニル、2−、3−又は4−イソプロピルフェニル、2−、3−又は4−カルボキシフェニル、2−、3−又は4−カルバモイルフェニル、2−、3−又は4−クロロフェニル、2−、3−又は4−ヒドロキシフェニル、2−カルボキシ−4−アセチルアミノフェニル、2−メトキシ−5−メチルフェニル、2,4−ジメトキシフェニル、2,5−ジメトキシフェニル等が挙げられる。
【0031】
式(5a)としては、R7が水素、メチル又はエチルであって、R8が置換されていてもよいアルキル、または、シアノである場合が好ましい。
【0032】
前記式(5c)におけるR9は水素、置換されていてもよいアルキル又は置換されていてもよいフェニルを表すが、かかる置換されていてもよいアルキルとしては、前記R8で例示したものと同様の置換されていてもよいアルキルが挙げられる。
【0033】
又、R9で表される置換されていてもよいフェニルとしては、例えば、炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜4のアルコキシ、スルホ、カルボキシ、ハロゲノ、ヒドロキシ、シアノ、カルバモイル、スルファモイル、カルボン酸エステル、2−ヒドロキシエチルスルホニル、アミノ、アシルアミノ[アルキル(炭素数1〜4)カルボニルアミノ等]及びアルキル(炭素数1〜4)アミノの群から選ばれる1又は2個の置換基により置換されていてもよいフェニル等を挙げることができる。
【0034】
かかる置換されていてもよいフェニルとしては、好ましくは、フェニル、2−、3−又は4−メチルフェニル、2−、3−又は4−メトキシフェニル、2−、3−又は4−エチルフェニル、2−、3−又は4−エトキシフェニル、2−、3−又は4−イソプロピルフェニル、2−、3−又は4−カルボキシフェニル、2−、3−又は4−カルバモイルフェニル、2−、3−又は4−クロロフェニル、2−、3−又は4−スルホフェニル、2−、3−又は4−ヒドロキシフェニル、2−スルホ−4−メトキシフェニル、2−スルホ−4−アセチルアミノフェニル、2−カルボキシ−4−アセチルアミノフェニル、2−メトキシ−5−メチルフェニル、2,4−ジメトキシフェニル、2,5−ジメトキシフェニル等が挙げられる。
【0035】
9としては、水素又は炭素数1〜4のアルキルが好ましく、中でも、メチル又はエチルが特に好ましい。
【0036】
前記式(1)、(2)及び(3)におけるTが式(5a)で示される基である場合、この基を形成するのに用いられる式 HNR78で示されるアミン化合物としては、例えば次のようなものを挙げることができる。
【0037】
イ)下記の芳香族アミン類:
1−アミノベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−メチルベンゼン、1−アミノ−2,4−、−3,4−又は−3,5−ジメチルベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−エチルベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−メトキシベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−エトキシベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−プロピルベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−イソプロピルベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−クロロベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−ブロモベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−フルオロベンゼン、1−アミノ−2,4−又は−2,5−ジメトキシベンゼン、1−アミノ−2−メトキシ−5−メチルベンゼン、2−、3−又は4−アミノ安息香酸、2−、3−又は4−カルバモイルアニリン、1−アミノ−2−カルボキシ−4−アセチルアミノベンゼン、5−アミノベンゼン−1,3−ジカルボン酸、N−メチルアミノベンゼン、N−エチルアミノベンゼン、1−メチルアミノ−3−又は−4−メチルベンゼン、1−エチルアミノ−3−又は−4−メチルベンゼン、1−メチルアミノ−2−、−3−又は−4−クロロベンゼン、1−エチルアミノ−2−、−3−又は−4−クロロベンゼン、1−(2−ヒロドキシエチル)アミノ−3−メチルベンゼン、3−又は−メチルアミノ安息香酸、1−アミノ−2−メトキシ−5−メチルベンゼン、1−アミノ−2,5−ジメトキシベンゼン、2−、3−又は4−アミノフェノール、1−アミノ−3−又は−4−アセチルアミノベンゼン。
【0038】
ロ)シアナミド。
【0039】
ハ)下記の脂肪族アミン類:
メチルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミン、イソブチルアミン、sec−ブチルアミン、tert−ブチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、メチルエチルアミン、アリルアミン、2−クロロエチルアミン、2−メトキシエチルアミン、2−アミノエタノール、2−(2−アミノエトキシ)エタノール、2−メチルアミノエタノール、ビス(2−ヒドロキシエチル)アミン、2−アミノ−2−メチルプロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2−アセチルアミノエチルアミン、1−アミノ−2−プロパノール、3−メトキシプロピルアミン、1−アミノ−3−ジメチルアミノプロパン、2−アミノエタンスルホン酸アミド、2−アミノエタンスルホン酸、アミノメタンスルホン酸、(2−メチルアミノ)エタンスルホン酸アミド、(2−メチルアミノ)エタンスルホン酸、3−アミノ−1−プロパンスルホン酸、2−スルファートエチルアミン、アミノ酢酸、メチルアミノ酢酸、3−アミノプロピオン酸、3−アミノプロピオン酸アミド、3−メチルアミノプロピオン酸、3−メチルアミノプロピオン酸アミド、e−アミノカプロン酸、ベンジルアミン、2−、3−又は4−スルホベンジルアミン、2−、3−又は4−クロロベンジルアミン、2−、3−又は4−メチルベンジルアミン、N−メチルベンジルアミン、1−フェニルエチルアミン、2−フェニルエチルアミン、1−フェニル−2−プロピルアミン。
【0040】
上記イ)、ロ)及びハ)のアミン類として、好ましくは、例えば1−アミノベンゼン、N−メチルアミノベンゼン、N−エチルアミノベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−クロロベンゼン、1−メチルアミノ−2−、−3−又は−4−クロロベンゼン、1−エチルアミノ−2−、−3−又は−4−クロロベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−メチルベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−エチルベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−メトキシベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−エトキシベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−プロピルベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−イソプロピルベンゼン、2−、3−又は4−アミノフェノール、2−、3−又は4−アミノ安息香酸、2−、3−又は4−カルバモイルアニリン、1−アミノ−2,4−又は−2,5−ジメトキシベンゼン、1−アミノ−2−カルボキシ−4−アセチルアミノベンゼン、1−アミノ−2−メトキシ−5−メチルベンゼン、シアナミド、メチルアミン、エチルアミン、ジメチルアミン、イソブチルアミン、sec−ブチルアミン、tert−ブチルアミン、ジエチルアミン、メチルエチルアミン、2−アミノ−2−メチルプロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノエタンスルホン酸、(2−メチルアミノ)エタンスルホン酸、2−メチルアミノエタノール、ビス(2−ヒドロキシエチル)アミン、2−スルファモイルエチルアミン、2−カルバモイルエチルアミン、アミノ酢酸、メチルアミノ酢酸、3−アミノプロピオン酸等を挙げることができる。
これらのうち、1−アミノベンゼン、N−メチルアミノベンゼン、N−エチルアミノベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−エチルベンゼン、2−、3−又は4−アミノ安息香酸、シアナミド、メチルアミン、エチルアミン、ジメチルアミン、tert−ブチルアミン、2−アミノ−2−メチルプロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノエタンスルホン酸、(2−メチルアミノ)エタンスルホン酸、2−メチルアミノエタノール、ビス(2−ヒドロキシエチル)アミン、アミノ酢酸等が、特に好ましい。
【0041】
式(1)、(2)及び(3)におけるTが式(5c)で示される基である場合、この基を形成するのに用いられるHOR9で示される化合物としては、例えば次のようなものを挙げることができる。
【0042】
ニ)下記のフェノール類:
フェノール、1−ヒドロキシ−2−、−3−又は−4−メチルベンゼン、1−ヒドロキシ−3,4−又は−3,5−ジメチルベンゼン、1−ヒドロキシ−2−、−3−又は−4−エチルベンゼン、1−ヒドロキシ−2−、−3−又は−4−メトキシベンゼン、1−ヒドロキシ−2−、−3−又は−4−エトキシベンゼン、1−ヒドロキシ−2−、−3−又は−4−クロロベンゼン、3−又は4−ヒドロキシフェニルメタンスルホン酸、3−又は4−ヒドロキシベンゼンスルホン酸、5−ヒドロキシベンゼン−1,3−ジスルホン酸、2−ヒドロキシベンゼン−1,4−ジスルホン酸、4−ヒドロキシベンゼン−1,2−ジスルホン酸、4−ヒドロキシ−5−メチルベンゼン−1,2−ジスルホン酸、3−又は4−ヒドロキシ安息香酸、5−ヒドロキシベンゼン−1,3−ジカルボン酸、5−ヒドロキシ−2−エトキシベンゼンスルホン酸。
【0043】
ホ)下記の脂肪族アルコール類:
メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、sec−ブタノール、2−クロロエタノール、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、3−メトキシプロパノール、3−エトキシプロパノール、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、3−ヒドロキシ−1−プロパンスルホン酸、2−シアノエタノール、2−スルファートエタノール、グリコール酸、3−ヒドロキシプロピオン酸、ベンジルアルコール、2−、3−又は4−クロロベンジルアルコール、4−メチルベンジルアルコール、2−、3−又は4−スルホベンジルアルコール、2−フェニルエタノール、1−フェニル−2−プロパノール。
【0044】
一般式(5b)において、Q2は−CH2−、−O−、−S−、−SO2−又は−NR10−(R10は水素又は置換されていてもよいアルキル)を表し、nは1、2又は3であるが、R10で表されるアルキルとしては、炭素数1〜4のものが好ましく、該アルキルの置換基としては、例えば、ハロゲノ(クロロ、ブロモ等)や炭素数1〜4のアルコキシが挙げられる。R10としては、水素、直鎖もしくは分岐状の炭素数1〜4のアルキル等が例示され、とりわけ、水素、メチル、エチルが好ましい。
式(5b)で表される基としては、例えば、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、n−アルキルピペラジン及びモルホリンなどから導かれる残基を挙げることができる。中でも、nが2であって、且つ、Q2が−O−又は−CH2−である場合、即ち、モルホリノ又はピペリジノが特に好ましい。
【0045】
Tで示される基としては、前記式(5a)又は(5b)が特に好ましい。
【0046】
前記一般式(1)及び(3)中のY1及びY3は、同一又は相異なり、−SO2CH2CH2L(Lはアルカリの作用で脱離する基)を表すが、Lとしては、例えば硫酸エステル、チオ硫酸エステル、燐酸エステル、酢酸エステル等の基、ハロゲノなどを挙げることができる。中でも、硫酸エステル基およびクロロが好ましい。
【0047】
前記一般式(2)中のY2は、−SO2CH=CH2又は−SO2CH2CH2OHを表す。
【0048】
前記一般式(1)におけるV1及びW1は、同一又は相異なり、フルオロ、クロロ、置換されていてもよいピリジニオを表すが、上記置換されていてもよいピリジニオとしては、例えば、ピリジニオ、2−、3−又は4−カルボキシピリジニオ、2−、3−又は4−カルバモイルピリジニオ、3−スルホピリジニオ、4−(2−スルホエチル)ピリジニオ、3−(2−ヒドロキシエチル)ピリジニオ、4−クロロピリジニオ、3−メチルピリジニオ、3,5−ジカルボキシピリジニオ等を挙げることができる。特に、3−又は4−カルボキシピリジニオが好ましい。
【0049】
上記V1及びW1で示される基としては、フルオロ、クロロが特に好ましい。
【0050】
前記一般式(2)におけるV2及びW2は、同一又は相異なり、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、又は置換されていてもよいピリジニオを表す。上記置換されていてもよいピリジニオとしては、V1及びW1が置換されていてもよいピリジニオの場合に例示した基と同様の基が挙げられる。
【0051】
上記V2及びW2で示される基としては、フルオロ、クロロが特に好ましい。
【0052】
前記一般式(3)におけるV3及びW3は、同一又は相異なり、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、又は置換されていてもよいピリジニオを表すが、V3及びW3の少なくとも一方はヒドロキシ基を表す。上記置換されていてもよいピリジニオとしては、V3及びW3が置換されていてもよいピリジニオの場合に例示した基と同様の基が挙げられる。
【0053】
上記V3及びW3で示される基としては、ヒドロキシ、フルオロ、クロロが特に好ましい。
【0054】
本発明において用いられる前記一般式(1)、(2)および(3)の染料化合物は、アルカリ金属又はアルカリ土類金属及びこれらを含有する混合物の形であり、特に好ましくは、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩及びそれらを含有する混合物が好ましい。
【0055】
本発明において用いられる染料化合物(1)は、例えば、次のようにして製造することができる。
【0056】
染料化合物(1)のうち、下記一般式(1a)で示されるものは例えば以下の方法で合成することができる。
【0057】
【化13】
Figure 0004560891
〔式中、R1、R2、U、Y1、T、V1及びW1は前記の意味を有する。〕
【0058】
下記一般式(6)
【化14】
Figure 0004560891
【0059】
〔式中、R2、U、Y1及びW1は前記の意味を有する。〕
で示されるアミン化合物を常法に従ってジアゾ化し、得られたジアゾ化物を下記式(7)
【化15】
Figure 0004560891
【0060】
で示される1−アミノ−8−ナフトール化合物と、温度−10℃〜30℃でpH0〜4に調整しながらカップリングし、次いで、得られたカップリング反応生成物に下記一般式(8)
【化16】
Figure 0004560891
【0061】
〔式中、R1、T及びV1は前記の意味を有する。〕
で示されるアミン化合物を常法に従ってジアゾ化し、得られたジアゾ化物を、0℃〜40℃でpH2〜8に調整しながらカップリングすることにより、上記一般式(1a)で示される化合物又はその塩を得ることができる。
【0062】
染料化合物(1)のうち、下記一般式(1b)で示されるものは例えば以下の方法で合成することができる。
Figure 0004560891
〔式中、R1、R2、U、Y1、T、V1及びW1は前記の意味を有する。〕
【0063】
下記一般式(9)
【化17】
Figure 0004560891
【0064】
〔式中、R2、T及びW1は前記の意味を有する。〕
で示されるアミン化合物を常法に従ってジアゾ化し、得られたジアゾ化物を前記式(7)で示される1−アミノ−8−ナフトール化合物と、温度−10℃〜30℃でpH0〜4に調整しながらカップリングし、次いで、得られたカップリング反応生成物に下記一般式(10)
【化18】
Figure 0004560891
【0065】
〔式中、R1、U、Y1及びV1は前記の意味を有する。〕
で示されるアミン化合物を常法に従ってジアゾ化し、得られたジアゾ化物を、0℃〜40℃でpH2〜8に調整しながらカップリングすることにより、上記一般式(1b)で示される化合物又はその塩を得ることができる。
【0066】
染料化合物(2)は、例えば、次のようにして製造することができる。
【0067】
染料化合物(2)のうち、下記一般式(2a)で示されるものは例えば以下の方法で合成することができる。
【0068】
【化19】
Figure 0004560891
〔式中、R1、R2、U、Y2、T、V2及びW2は前記の意味を有する。〕
【0069】
下記一般式(11)
【化20】
Figure 0004560891
【0070】
〔式中、R2、U、Y2及びW2は前記の意味を有する。〕
で示されるアミン化合物を常法に従ってジアゾ化し、得られたジアゾ化物を前記記式(7)で示される1−アミノ−8−ナフトール化合物と、温度−10℃〜30℃でpH0〜4に調整しながらカップリングし、次いで、得られたカップリング反応生成物に下記一般式(12)
【化21】
Figure 0004560891
【0071】
〔式中、R2、T及びV2は前記の意味を有する。〕
で示されるアミン化合物を常法に従ってジアゾ化し、得られたジアゾ化物を、0℃〜40℃でpH2〜8に調整しながらカップリングすることにより、上記一般式(2a)で示される化合物又はその塩を得ることができる。
また、染料化合物(2)のうち、下記一般式(2b)で示されるものは例えば以下の方法で合成することができる。
Figure 0004560891
〔式中、R1、R2、U、Y2、T、V2及びW2は前記の意味を有する。〕
下記一般式(13)
【0072】
【化22】
Figure 0004560891
【0073】
〔式中、R2、T及びW2は前記の意味を有する。〕
で示されるアミン化合物を常法に従ってジアゾ化し、得られたジアゾ化物を前記式(7)で示される1−アミノ−8−ナフトール化合物と、温度−10℃〜30℃でpH0〜4に調整しながらカップリングし、次いで、得られたカップリング反応生成物に下記一般式(14)
【0074】
【化23】
Figure 0004560891
【0075】
〔式中、R1、U、Y2及びV2は前記の意味を有する。〕
で示されるアミン化合物を常法に従ってジアゾ化し、得られたジアゾ化物を、0℃〜40℃でpH2〜8に調整しながらカップリングすることにより、上記一般式(2b)で示される化合物又はその塩を得ることができる。
【0076】
染料化合物(3)は、例えば、次のようにして製造することができる。
【0077】
染料化合物(3)のうち、下記一般式(3a)で示されるものは例えば以下の方法で合成することができる。
【0078】
【化24】
Figure 0004560891
〔式中、R1、R2、U、Y3、T、V3及びW3は前記の意味を有する。〕
下記一般式(15)
【0079】
【化25】
Figure 0004560891
【0080】
〔式中、R2、U、Y3及びW3は前記の意味を有する。〕
で示されるアミン化合物を常法に従ってジアゾ化し、得られたジアゾ化物を前記記式(7)で示される1−アミノ−8−ナフトール化合物と、温度−10℃〜30℃でpH0〜4に調整しながらカップリングし、次いで、得られたカップリング反応生成物に下記一般式(16)
【0081】
【化26】
Figure 0004560891
【0082】
〔式中、R1、T及びV3は前記の意味を有する。〕
で示されるアミン化合物を常法に従ってジアゾ化し、得られたジアゾ化物を、0℃〜40℃でpH2〜8に調整しながらカップリングすることにより、上記一般式(3a)で示される化合物又はその塩を得ることができる。
また、染料化合物(3)のうち、下記一般式(3b)で示されるものは例えば以下の方法で合成することができる。
Figure 0004560891
〔式中、R1、R2、U、Y3、T、V3及びW3は前記の意味を有する。〕
下記一般式(17)
【0083】
【化27】
Figure 0004560891
【0084】
〔式中、R2、T及びW3は前記の意味を有する。〕
で示されるアミン化合物を常法に従ってジアゾ化し、得られたジアゾ化物を前記式(7)で示される1−アミノ−8−ナフトール化合物と、温度−10℃〜30℃でpH0〜4に調整しながらカップリングし、次いで、得られたカップリング反応生成物に下記一般式(18)
【0085】
【化28】
Figure 0004560891
【0086】
〔式中、R1、U、Y3及びV3は前記の意味を有する。〕
で示されるアミン化合物を常法に従ってジアゾ化し、得られたジアゾ化物を、0℃〜40℃でpH2〜8に調整しながらカップリングすることにより、上記一般式(3b)で示される化合物又はその塩を得ることができる。
【0087】
更に、染料化合物(1)、(2)及び(3)のうち、V1、V2、V3、W1、W2及びW3が置換されていてもよいピリジニオであるものは、例えば、遊離酸の形が前記式(1a)の化合物を上述と同様の方法で合成し、置換されていてもよいピリジニオに対応するピリジン化合物を温度10℃〜100℃でpH2〜9の条件下で反応させることにより下記式(19)の化合物を得ることができる。
【0088】
【化29】
Figure 0004560891
【0089】
〔式中、R1、R2、T、U及びY1は前記の意味を表し、Wa 1、Va 1は置換されていてもよいピリジニオを表す。〕
【0090】
染料化合物(1)及び(3)のうち、Y1及びY3で表される基が−CH2CH21及び−CH2CH22であって、該L1及びL2が硫酸エステル、酢酸エステルや燐酸エステルのようなエステル基であるビスアゾ化合物又はその塩は、例えば、前記縮合反応の後に得られるβ−ヒドロキシエチルスルホニル基を有する前駆体化合物と硫酸、酢酸や燐酸とのエステル化反応により前記エステル基に変換しても、上記染料の化合物を得ることができる。
前記式(7)で示される1−アミノ−8−ナフトール化合物としては、H酸及びK酸が好ましく、H酸が特に好ましい。
【0091】
本発明の反応染料混合物は、好ましくは、染料化合物(1)の100重量部に対して、染料化合物(2)及び(3)の1種以上の割合が0.5〜60重量部であり、特に好ましくは、染料化合物(1)の100重量部に対して、染料化合物(2)及び(3)の1種以上の割合が1〜50重量部である。
【0092】
本発明の反応染料混合物は、例えば、繊維材料を染色又は捺染する染料として用いることができる。かかる材料としては、ヒドロキシ基及び/又はカルボンアミド基を含有するものであれば特に限定されないが、例えば、天然又は再生セルロース繊維材料、天然又は合成ポリアミド繊維材料、ポリウレタン繊維材料、皮革、及びこれらを含有する混紡材料等を挙げることができる。
【0093】
天然セルロース繊維材料として、具体的には、木綿、あるいはその他の植物繊維、例えばリネン、麻、ジュート及びラミー繊維等を挙げることができる。
再生セルロース繊維材料としては、例えばレーヨン、ポリノジック、キュプラ繊維、及び商品名「テンセル」、「タフセル」、「モダール」、「セルティマ」等を挙げることができる。
【0094】
天然又は合成ポリアミド繊維材料として、具体的には、羊毛、その他の動物毛、絹、ポリアミド−6,6、ポリアミド−6、ポリアミド−11、ポリアミド−4等を挙げることができる。
【0095】
又、これらを含有する混紡材料としては、これらの繊維材料の混紡材料の他、これらの繊維材料と、ポリエステル、ナイロン、アクリル等の合成繊維との混紡材料等も例示することができる。
【0096】
本発明混合物は、上述の材料上に、特に上述の繊維材料上に、物理化学的性状に応じた方法で染色又は捺染することができる。
【0097】
具体的には、例えば、上述の繊維材料上に、吸尽染色法、コールドバッチアップ法、連続染色法、捺染法等の方法により染色又は捺染する方法を挙げることができる。
例えばセルロース繊維材料上に吸尽染色する場合、炭酸ソーダ、第三燐酸ソーダ、重炭酸ソーダ、苛性ソーダのような酸結合剤の存在下、必要に応じて、芒硝や食塩等の中性塩を加え、さらに必要に応じて、溶解助剤、浸透剤又は均染剤等を併用し、30〜100℃程度の温度で染色する方法等が例示される。ここで酸結合剤、中性塩等の添加は、一度に行ってもよく、又常法により分割して行ってもよい。
【0098】
セルロース繊維上にコールドバッチアップ法で染色する場合においては、芒硝や食塩等の中性塩、及び、苛性ソーダやケイ酸ソーダ等の酸結合剤を用いてパジング後、密閉包装材料中に一定温度で放置して処理する方法等が例示される。
【0099】
セルロース繊維上に連続染色法で染色する場合においては、炭酸ソーダや重炭酸ソーダ等の酸結合剤の存在下、公知の方法で室温又は高められた温度でパジング後、スチーミング又は乾熱により処理する一相パジング法や、本発明の化合物が溶解されているパジング液に繊維を浸漬後、芒硝や食塩等の中性塩、及び、苛性ソーダやケイ酸ソーダ等の酸結合剤をパジングし、スチーミング又は乾熱することにより処理する二相パジング法等が例示される。
【0100】
セルロース繊維上に捺染を行う場合においては、一相で、重曹等の結合剤を含有する捺染ペーストで印捺し、次い80℃以上の高温でスチーミングする方法や、二相で、例えば中性又は弱酸性の捺染ペーストで印捺し、これを電解質含有のアルカリ性浴に通過させた後、又はアルカリ性の電解質含有パジング液でオーバーパジングし、その後スチーミング又は乾熱することにより処理する方法等が例示される。ここで、捺染ペーストには、例えばアルギン酸ソーダや澱粉エーテル等の糊剤及び/又は乳化剤を含んでいてもよく、また必要に応じて、例えば尿素等の捺染助剤及び/又は分散剤を含んでいてもよい。
【0101】
セルロース繊維上に本発明混合物を染色又は捺染する場合、用いられる酸結合剤は特に限定されないが、例えば、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ金属又はアルカリ土類金属と無機又は有機酸との水溶性塩基性塩、あるいは加熱状態でアルカリを遊離する化合物等を例示できる。特に、アルカリ金属の水酸化物及び弱ないし中程度の強さの無機又は有機酸のアルカリ金属塩が挙げられ、これらの中でも、ナトリウム又はカリウムの水酸化物、ナトリウム塩及びカリウム塩が好ましい。このような酸結合剤として具体的には、上述した炭酸ソーダ、第三燐酸ソーダ、重炭酸ソーダ、苛性ソーダ、炭酸ソーダ、ケイ酸ソーダ、重曹の他に、苛性カリ、蟻酸ソーダ、炭酸カリ、第一又は第二燐酸ソーダ、トリクロロ酢酸ソーダなども挙げられる。
【0102】
合成又は天然のポリアミド繊維上や、ポリウレタン繊維上に吸尽染色する場合においては、酸性〜弱酸性の染浴中、pH値の制御下、本発明の混合物を吸尽させ、次いで60〜120℃程度の温度下、中性〜アルカリ性のpH値に変化させる方法等が例示される。ここで必要に応じて、均染剤等、例えば塩化シアヌルと3倍モル量のアミノベンゼンスルホン酸又はアミノナフタレンスルホン酸との縮合生成物あるいは、例えばステアリルアミンとエチレンオキサイドとの付加生成物等の均染剤等を用いても差し支えない。
【0103】
本発明混合物は、特にセルロース繊維材料を染色又は捺染する際に、再現性に優れており、均染性やウオッシュオフ性が良好であり、高いビルドアップ性を有し、且つ、有効染着率が高いものである。又、低塩濃度で染色し得るという利点がある。
【0104】
さらに、本発明混合物を用いることにより、各種の堅牢度、特に耐塩素性、耐光性、耐汗性、耐汗日光性、耐酸加水分解性、耐アルカリ性、耐洗濯性や耐過酸化洗濯性が良好な染色物及び捺染物が得られる。
【0105】
本発明混合物は、所望の色相を得るために、必要に応じて本発明の特徴を損なわない範囲で、他の染料と混合して使用することができる。混合して使用する染料としては、反応染料であれば特に制約はないが、例えば、反応基としてスルファトエチルスルホン基、ビニルスルホン基、モノクロロトリアジン基、モノフルオロトリアジン基、モノニコチン酸トリアジン基、ジクロロトリアジン基、ジフルオロモノクロロピリミジン基、および、トリクロロピリミジン基の少なくとも1種を、少なくとも1つ以上有する染料、又はSumifix、SumifixSupra、 Sumifix HF、Remazol、Levafix、Procion、Cibacron、Basilen、Drimarene、Kayacion、Kayacelon Reactなどの冠称名で市販されている染料、更には、特開昭50-178号、特開昭51-17538号、特開昭56-9483号、特開昭56-15481号、特開昭56-118976号、特開昭56-128380号、特開昭57-2365号、特開昭57-89679号、特開昭57-143360号、特開昭58-191755号、特開昭59-15451号、特開昭59-96174号、特開昭59-161463号、特開昭60-6754号、特開昭60-123559号、特開昭60-229957号、特開昭 60-260654号、特開昭61-126175号、特開昭61-155469号、特開昭61-225256号、特開昭63-77974号、特開昭63-225664号、特開平1-185370号、特開平3-770号、特開平5-247366号、特開平6-287463号の各公報に記載されている染料及びC.I.Reactive Blue19、C.I.Reactive Black5で表される染料等が例示される。
【0106】
【発明の効果】
本発明混合物は、染色又は捺染処理において、吸尽特性、溶解性、均染性に優れ、固着率が高く、優れたビルドアップ性を示し、特に濃色域でも高い固着率を示すビルドアップ性に優れたものである。
【0107】
又、本発明混合物は、染色時の温度変化や中性塩・酸結合剤の量の変動、染浴比の変動等による影響を受けにくく、これを用いて得た染色物及び捺染物は安定した品質を有しており、諸堅牢性が良好である。
【0108】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。例中、部および%は特記ない限り、各々重量部及び重量%を表す。
【0109】
参考例1
塩化シアヌル3.69部と1−アミノベンゼン−4−β−スルファートエチルスルホン5.63部を水性媒体中で常法により、pH2〜6,温度−5℃〜20℃で縮合させ、次に、2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸3.76部を、pH3〜7、10℃〜40℃で縮合させることにより、下記式(20)
【0110】
【化30】
Figure 0004560891
【0111】
の化合物を得た。
【0112】
別途、常法により、塩化シアヌル3.69部と2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸3.76部をpH1〜4、−10℃〜20℃で縮合させ、次に、エタノールアミン1.2部をpH2.5〜9、0℃〜40℃で縮合させることにより、下記式(21)
【0113】
【化31】
Figure 0004560891
【0114】
の化合物を得た。
次に、前記式(20)の化合物を常法によりジアゾ化し、得られたジアゾ化物を1−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−3,6−ジスルホン酸6.39部と、 pH1〜3.5、0℃〜30℃でカップリングさせ、カップリング生成物を得た。
上述のようにして得た式(21)の化合物を、別途、常法によりジアゾ化し、該ジアゾ化物を上記カップリング生成物とpH4〜8、0℃〜30℃でカップリング反応させ、次いで、得られた生成物を常法により塩析又は蒸発乾燥し、遊離酸の形が、下記式(22)
【0115】
【化32】
Figure 0004560891
(λmax=606nm、水性媒体中)
で示される化合物を得た。
【0116】
本発明において用いられる染料化合物(1)は、上記参考例1の塩化シアヌル、2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸、1−アミノベンゼン−4−β−スルファートエチルスルホン、エタノールアミン、1−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−3,6−ジスルホン酸の代わりに、それぞれ、対応する類似の化合物を用いても合成することができる。
【0117】
実施例1
遊離酸の形が、上記構造式(22)で示される化合物100部と、遊離酸の形が下記構造式(23)
【0118】
【化33】
Figure 0004560891
【0119】
で示される化合物10部と、遊離酸の形が下記構造式(24)
【0120】
【化34】
Figure 0004560891
【0121】
で示される化合物2部と、遊離酸の形が下記構造式(25)
【0122】
【化35】
Figure 0004560891
【0123】
で示される化合物5部と、遊離酸の形が下記構造式(26)
【0124】
【化36】
Figure 0004560891
【0125】
で示される化合物5部とをよく混合し、反応染料混合物を得る。この混合物0.1 、0.3 及び0.6 部を、各々水200部に溶解し、芒硝6部と木綿10部を加え、70℃に昇温し、炭酸ソーダ4部を加えて、1時間染色した。水洗、ソーピング、水洗そして乾燥を行う。水洗時、及びソーピング時において、染色排水の着色量はわずかである。得られた染色物は、いずれも均一で色の濃い紺色であり、反応染料混合物0.6 部を用いて得た染色物は、0.3 部を用いて得た染色物に比べて十分に濃く、又、反応染料混合物0.3 部を用いて得た染色物は、0.1 部を用いて得た染色物に比べて十分に濃いものであり、用いた反応染料混合物のビルドアップ性は良好である。染色加工時において、吸尽特性、溶解性及び均染性は優れており、又、高い固着率を示す。又、得られた染色物の耐光性、耐汗性、耐汗日光性、耐塩素性、耐酸加水分解性、耐アルカリ性、耐洗濯性、耐過酸化洗濯性の諸堅牢度はいずれも良好である。
【0126】
実施例2
実施例1において、芒硝の使用量を6部から4部に代える以外は、実施例1に準拠して染色を行う。得られる染色物は、各々、実施例1で得られた染色物と同等の品質を有している。
【0127】
実施例3
実施例1〜2の各々において、染色の温度を70℃から60℃に代える以外は、実施例1〜2に準拠して染色を行なう。得られる染色物は、各々、実施例1〜2で得られる染色物と同等の品質を有している。
【0128】
実施例4
実施例1における反応染料混合物を用いて、以下の組成をもつ色糊を作る。
【0129】
Figure 0004560891
【0130】
この色糊をシルケット加工綿ブロード上に各々印捺し、中間乾燥後、100℃で5分間スチーミングを行い、湯洗い、ソーピング、湯洗い、そして乾燥して、仕上げる。得られる捺染物は、均一で色の濃い紺色であり、諸堅牢度及び保存安定性も良好である。
【0131】
実施例5
実施例1における反応染料混合物30部を熱水に溶解した後、25℃に冷却する。この染料溶液に、32.5%苛性ソーダ水溶液15部及び50度ボーメの水ガラス150部を添加し、さらに25℃で水を加えて全量を1000部とした直後に、この液をパジング液として木綿織物をパジングする。パジングした木綿織物を巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して、25℃の室温で20時間放置した後、常法で洗浄し、乾燥して仕上げる。得られる染色物は、均一で色の濃い紺色であり、諸堅牢度及び保存安定性も良好である。
【0132】
実施例6
実施例1における反応染料混合物20部を熱水に溶解した後、25℃に冷却する。この染料溶液に、アルギン酸ソーダ1部、メタニトロベンゼンスルホン酸ソーダ10部、及び重炭酸ソーダ20部を添加し、さらに25℃で水を加えて全量を1000部とした直後に、この液をパジング液として木綿織物をパジングする。パジングした木綿織物を120℃で2分間乾燥し、次いで100℃で5分間スチーミングして、染料を固着させる。得られる染色物は、均一で色の濃い紺色であり、諸堅牢度及び保存安定性も良好である。
【0133】
実施例7
遊離酸の形が、下記構造式(27)
【0134】
【化37】
Figure 0004560891
【0135】
で示される化合物100部と、遊離酸の形が下記構造式(28)
【0136】
【化38】
Figure 0004560891
【0137】
で示される化合物20部と、遊離酸の形が下記構造式(29)
【0138】
【化39】
Figure 0004560891
【0139】
で示される化合物2部と、遊離酸の形が下記構造式(30)
【0140】
【化40】
Figure 0004560891
【0141】
で示される化合物1部と、遊離酸の形が下記構造式(31)
【0142】
【化41】
Figure 0004560891
【0143】
で示される化合物3部とをよく混合し、反応染料混合物を得る。この混合物0.1、0.3及び0.6部を、各々水200部に溶解し、芒硝6部と木綿10部を加え、70℃に昇温し、炭酸ソーダ4部を加えて、1時間染色する。水洗、ソーピング、水洗そして乾燥を行う。水洗時、及びソーピング時において、染色排水の着色量はわずかである。得られる染色物は、各々、実施例1で得られる染色物と同等の品質を有している。
【0144】
例8
例7の反応染料混合物を用いて、例2〜6に準拠して染色又は捺染を行う。得られる染色物又は捺染物は、いずれも例2〜6で得られるものと同等の品質を有している。
【0145】
実施例1〜6の各々において、上記構造式(27)、(28)、(29)、(30)及び(31)で示される染料化合物の各々を、表1〜4中第2欄の化合物及び第3欄の組成比に代える以外は、実施例1〜6に準拠して染色を行う。得られる染色物は、各々、木綿上で表1〜7中第4欄に示す色調を与え、いずれも、実施例1〜6で得られる染色物と同等の品質を有している。
【0146】
【表1】
Figure 0004560891
【0147】
【表2】
Figure 0004560891
【0148】
【表3】
Figure 0004560891
【0149】
【表4】
Figure 0004560891
【0150】
【表5】
Figure 0004560891
【0151】
【表6】
Figure 0004560891
【0152】
【表7】
Figure 0004560891

Claims (4)

  1. 遊離酸の形が下記一般式(1)で示される染料化合物と、遊離酸の形が下記一般式(2)及び(3)で示される染料化合物の1種以上とを含有して成る反応染料混合物。
    Figure 0004560891
    〔式中、R1及びR2 は水素を表し、Uは下記式(4a)又は(4b)で示される基を表す。
    Figure 0004560891
    〈ここで、R3は水素又はエチルを表し、 4 は水素を表し、A1 はフェニレンを表し、A2エチレンを表し、※は−SO2−との結合を表す。〉
    1は−CH2CH2 OSO を表し、V 1及びW1 はクロロであり、Tは下記式(5a)、(5b)又は(5c)で示される非繊維反応性基を表す。
    Figure 0004560891
    {式中、R7は水素を表し、R8tert-ブチル又はシアノを表し、R9メチルを表し、Q2−O−を表し、nは2である。}
    但し、[ ]内に示した2つの*印は、一方は−U−SO2−Y1との結合であり、他方は−Tとの結合を表す。]
    Figure 0004560891
    〔式中、R1、R2、U及びTは前記の意味を表し、Y2は、−CH=CH2または−C24−OHを表し、V2及びW2は、同一又は相異なり、ヒドロキシ又はクロロを表す。
    但し、[ ]内に示した2つの*印は、一方は−U−SO2−Y2との結合であり、他方は−Tとの結合を表す。〕
    Figure 0004560891
    〔式中、R1、R2、U及びTは前記の意味を表し、Y3は−CH2CH2 OSO を表し、V 3及びW3は、同一又は相異なり、ヒドロキシ又はクロロを表すが、少なくとも一方はヒドロキシ基を表す。
    但し、[ ]内に示した2つの*印は、一方は−U−SO2−Y3との結合であり、他方は−Tとの結合を表す。〕
  2. 遊離酸の形が一般式(1)で示される染料化合物の100重量部に対して、遊離酸の形が一般式(2)及び(3)で示される染料化合物の1種以上の割合が、1〜50重量部である請求項1に記載の混合物。
  3. 1及びR2が、水素である請求項1又は2に記載の混合物。
  4. 請求項1〜のいずれかに記載の混合物を用いることを特徴とする繊維材料の染色又は捺染方法。
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