JP4595632B2 - ビスアゾ化合物又はその塩 - Google Patents
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A2は炭素数1〜4のアルキル、ハロゲノ、ヒドロキシ、スルホ、シアノ及び炭素数1〜4のアルコキシからなる群より選ばれる置換基で置換されてもよい炭素数2〜4のアルキレンを表す。
Q1は−O−、−S−又は−NR6−を表す。
R6はヒドロキシ、シアノ、炭素数1〜4のアルコキシ、ハロゲノ、カルボキシ及びスルホからなる群より選ばれる置換基で置換されてもよい炭素数1〜4のアルキル、スルホで置換されてもよいフェニル又は水素原子を表す。
r及びsは、それぞれ独立に2、3又は4を表す。
Z2及びZ3はそれぞれ独立に、下式(3a)又は(3b)で示される繊維反応性基を表す。}
X1及びX2は、それぞれ独立に置換されてもよいピリジニオ、フルオロ又はクロロであり、Tは下式(4a)、(4b)又は(4c)で示される非繊維反応性基を表す。
R9はヒドロキシ、シアノ、炭素数1〜4のアルコキシ、ハロゲノ、カルボキシ及びスルホからなる群より選ばれる1又は2個の置換基により置換されてもよい炭素数1〜4のアルキルを表すか、又は、R9は炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜4のアルコキシ、カルボキシ、ハロゲノ、ヒドロキシ、シアノ、カルバモイル、カルボン酸エステル、アミノ、アシルアミノ及びアルキル(炭素数1〜4)アミノの群から選ばれる1又は2個の置換基により置換されてもよいフェニルを表す。
R10はヒドロキシ、シアノ、炭素数1〜4のアルコキシ、ハロゲノ、カルボキシ及びスルホからなる群より選ばれる1又は2個の置換基により置換されてもよい炭素数1〜4のアルキルを表すか、炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜4のアルコキシ、スルホ、カルボキシ、ハロゲノ、ヒドロキシ、シアノ、カルバモイル、スルファモイル、カルボン酸エステル、2−ヒドロキシエチルスルホニル、アミノ、炭素数2〜5のアルキルカルボニルアミノ、アルキル(炭素数1〜4)アミノの群から選ばれる1又は2個の置換基で置換されていてもよいフェニルを表すか、又は水素原子を表す。
Q2は−CH2−、−O−、−S−、−SO2−又は−NR11−を表す。
R11はハロゲノあるいは炭素数1〜4アルコキシで置換されてもよいアルキル、又は水素原子を表す。nは1、2又は3である。}
但し、[ ]内に示した2つの*印は、一方は−Uとの結合であり、他方は−Tとの結合を表す。]
さらに、本発明化合物を用いることにより、各種の堅牢度、特に耐塩素性、耐光性、耐汗性、耐汗日光性、耐酸加水分解性、耐アルカリ性、耐洗濯性や耐過酸化洗濯性が良好な染色物及び捺染物が得られる。
式(1)におけるR1及びR2は、それぞれ独立に水素又は置換されてもよいアルキルを表す。
上記のアルキルは炭素数1〜4のものであり、炭素数1〜4のアルキルの置換基としては、例えば、ヒドロキシ、シアノ、炭素数1〜4のアルコキシ、ハロゲノ、カルボキシ、及びスルホが挙げられる。
炭素数1〜4のアルキル、及び炭素数1〜4のアルキルの置換基である炭素数1〜4のアルコキシは直鎖状でもよく、分岐状でもよい。
上式(2b)及び(2c)におけるR4及びR5は、それぞれ独立に、水素原子を表すか、ヒドロキシ、炭素数1〜4のアルコキシ、ハロゲノ、カルボキシ及びスルホからなる群より選ばれる置換基で置換されてもよい炭素数1〜4のアルキル基または置換されていてもよいフェニルを表す。
R4及びR5としては、水素原子、メチル又はエチルが好ましい。
A2で表されるアルキレンとしては、無置換の炭素数2〜4のアルキレンが好ましく、エチレン及びトリメチレンが特に好ましい。
R6で表されるアルキルとしては、例えば、置換可能な炭素数1〜4のアルキル等を挙げることができる。置換可能な炭素数1〜4のアルキルの具体例は、前記R1及びR2で例示したものと同様である。
また、R6で表される置換可能なフェニルとしては、スルホで置換されてもよいフェニルが挙げられる。好ましいR6は、水素原子、メチル又はエチルである。
**−CH2CH2−O−CH2CH2−
**−CH2CH2−O−CH2CH2CH2−
**−CH2CH2CH2−O−CH2CH2−
**−CH2CH2CH2−O−CH2CH2CH2−
[式中、**印は−NR5−に接続する結合を意味する。R5は前記の意味を有する。]
が好ましく、とりわけ、**−CH2CH2−O−CH2CH2−で示される基が特に好ましい。
Z2及びZ3としては、−CH=CH2、−CH2CH2Cl又は−CH2CH2OSO3H等が好ましく、−CH=CH2及び−CH2CH2OSO3Hが特に好ましい。
置換されてもよいピリジニオとしては、例えば、ピリジニオ、2−、3−又は4−カルボキシピリジニオ、2−、3−又は4−カルバモイルピリジニオ、3−スルホピリジニオ、4−(2−スルホエチル)ピリジニオ、3−(2−ヒドロキシエチル)ピリジニオ、4−クロロピリジニオ、3−メチルピリジニオ及び3,5−ジカルボキシピリジニオ等が挙げられる。これらのうち、3−又は4−カルボキシピリジニオが特に好ましい。
上記のX1及びX2としては、フルオロやクロロが特に好ましい。
上記の置換されてもよいアルキルとしては、炭素数1〜4のアルコキシ、スルホ、カルボキシ、ヒドロキシ、ハロゲノ(クロロ、ブロモ等)及びシアノの群から選ばれる1又は2個の置換基により置換されてもよい炭素数1〜4のアルキル等を挙げることができる。
R8における置換されてもよいアルキルの具体例としては、R1やR2において例示したものと同様の基等を挙げることができる。この置換されてもよいアルキルとしては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、2−ヒドロキシエチル、2−スルホエチル、2−メトキシエチルや2−カルボキシエチルル等が好ましい。
R9における置換されてもよいアルキルとしては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、2−ヒドロキシエチル、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル、1−ヒドロキシメチル−1−メチルエチル、1,1−ジ(ヒドロキシメチル)エチル、1,1−ジ(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル、2−スルホエチル、2−メトキシエチル、2−カルボキシエチル等が好ましい。
1−アミノベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−メチルベンゼン、1−アミノ−2,4−、−3,4−又は−3,5−ジメチルベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−エチルベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−メトキシベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−エトキシベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−プロピルベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−イソプロピルベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−クロロベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−ブロモベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−フルオロベンゼン、1−アミノ−2,4−又は−2,5−ジメトキシベンゼン、1−アミノ−2−メトキシ−5−メチルベンゼン、2−、3−又は4−アミノ安息香酸、2−、3−又は4−カルバモイルアニリン、1−アミノ−2−カルボキシ−4−アセチルアミノベンゼン、5−アミノベンゼン−1,3−ジカルボン酸、N−メチルアミノベンゼン、N−エチルアミノベンゼン、1−メチルアミノ−3−又は−4−メチルベンゼン、1−エチルアミノ−3−又は−4−メチルベンゼン、1−メチルアミノ−2−、−3−又は−4−クロロベンゼン、1−エチルアミノ−2−、−3−又は−4−クロロベンゼン、1−(2−ヒロドキシエチル)アミノ−3−メチルベンゼン、3−又は−メチルアミノ安息香酸、1−アミノ−2−メトキシ−5−メチルベンゼン、1−アミノ−2,5−ジメトキシベンゼン、2−、3−又は4−アミノフェノール、1−アミノ−3−又は−4−アセチルアミノベンゼン。
メチルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミン、イソブチルアミン、sec−ブチルアミン、tert−ブチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、メチルエチルアミン、アリルアミン、2−クロロエチルアミン、2−メトキシエチルアミン、2−アミノエタノール、2−メチルアミノエタノール、ビス(2−ヒドロキシエチル)アミン、2−アミノ−2−メチルプロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、1−アミノ−2−プロパノール、3−メトキシプロピルアミン、1−アミノ−3−ジメチルアミノプロパン、2−アミノエタンスルホン酸、アミノメタンスルホン酸、(2−メチルアミノ)エタンスルホン酸、3−アミノ−1−プロパンスルホン酸、アミノ酢酸、メチルアミノ酢酸、3−アミノプロピオン酸。
これらのうち、1−アミノベンゼン、N−メチルアミノベンゼン、N−エチルアミノベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−エチルベンゼン、2−、3−又は4−アミノ安息香酸、メチルアミン、エチルアミン、ジメチルアミン、tert−ブチルアミン、2−アミノ−2−メチルプロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノエタンスルホン酸、(2−メチルアミノ)エタンスルホン酸、2−メチルアミノエタノール、ビス(2−ヒドロキシエチル)アミンやアミノ酢酸等が特に好ましい。
フェノール、1−ヒドロキシ−2−、−3−又は−4−メチルベンゼン、1−ヒドロキシ−3,4−又は−3,5−ジメチルベンゼン、1−ヒドロキシ−2−、−3−又は−4−エチルベンゼン、1−ヒドロキシ−2−、−3−又は−4−メトキシベンゼン、1−ヒドロキシ−2−、−3−又は−4−エトキシベンゼン、1−ヒドロキシ−2−、−3−又は−4−クロロベンゼン、3−又は4−ヒドロキシフェニルメタンスルホン酸、3−又は4−ヒドロキシベンゼンスルホン酸、5−ヒドロキシベンゼン−1,3−ジスルホン酸、2−ヒドロキシベンゼン−1,4−ジスルホン酸、4−ヒドロキシベンゼン−1,2−ジスルホン酸、4−ヒドロキシ−5−メチルベンゼン−1,2−ジスルホン酸、3−又は4−ヒドロキシ安息香酸、5−ヒドロキシベンゼン−1,3−ジカルボン酸や5−ヒドロキシ−2−エトキシベンゼンスルホン酸。
メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、sec−ブタノール、2−クロロエタノール、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、3−メトキシプロパノール、3−エトキシプロパノール、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、3−ヒドロキシ−1−プロパンスルホン酸、2−シアノエタノール、2−スルファートエタノール、グリコール酸、3−ヒドロキシプロピオン酸、ベンジルアルコール、2−、3−又は4−クロロベンジルアルコール、4−メチルベンジルアルコール、2−、3−又は4−スルホベンジルアルコール、2−フェニルエタノールや1−フェニル−2−プロパノール。
R11で表されるアルキルは、炭素数1〜4のものが好ましい。
R11で表されるアルキルの置換基としては、例えば、ハロゲノ(クロロ、ブロモ等)や炭素数1〜4のアルコキシが挙げられる。
R11としては、水素原子や直鎖又は分岐状の炭素数1〜4のアルキル等が好ましく、水素、メチルやエチルが特に好ましい。
式(4b)で表される基としては、例えばピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、n−アルキルピペラジン及びモルホリン等の残基を挙げることができる。中でも、モルホリノ又はピペリジノが特に好ましい。
先ず、ビスアゾ化合物(1)のうち、X1及びX2がクロロ又はフルオロであるものは、例えば、遊離酸の形が下式(5)
H−T (5)
[式中、Tは前記の意味を有する。]
で示される化合物と下式(6)
で示されるジアミン化合物を、2,4,6−トリハロゲノ−s−トリアジンと公知の方法に準じて縮合させることにより、下式(7)
を得ることができる。
H−U (8)
[式中、Uは前記の意味を有する。]
で示される化合物及び下式(9)
で示されるジアミン化合物を、2,4,6−トリハロゲノ−s−トリアジンと公知の方法に準じて縮合させることにより、下式(10)
を得ることができる。
を得ることができる。
先ず、遊離酸の形で表すと、上式(6)と(8)で示される化合物を、2,4,6−トリハロゲノ−s−トリアジンと公知の方法に準じて縮合させることにより下式(13)
で示される化合物を得る。
別途、上式(5)及び(9)で示されるアミン化合物を各々2,4,6−トリハロゲノ−s−トリアジンと公知の方法に準じて縮合させることにより、下式(14)
の化合物を得る。
の化合物を得ることができる。
上式(11)で示される1−アミノ−8−ナフトール化合物としては、H酸及びK酸が好ましく、H酸が特に好ましい。
再生セルロース繊維材料としては、例えばレーヨン、ポリノジック、キュプラ繊維、及び商品名「テンセル」、「タフセル」、「モダール」、「セルティマ」等を挙げることができる。
天然又は合成ポリアミド繊維材料として、具体的には、羊毛、その他の動物毛、絹、ポリアミド−6,6、ポリアミド−6、ポリアミド−11、ポリアミド−4等を挙げることができる。
また、これらを含有する混紡材料としては、これらの繊維材料の混紡材料の他、これらの繊維材料と、ポリエステル、ナイロン、アクリル等の合成繊維との混紡材料等も例示することができる。
具体的には、例えば、上述の繊維材料上に、吸尽染色法、コールドバッチアップ法、連続染色法、捺染法等の方法により染色又は捺染する方法を挙げることができる。
例えばセルロース繊維材料上に吸尽染色する場合、炭酸ソーダ、第三燐酸ソーダ、重炭酸ソーダ、苛性ソーダのような酸結合剤の存在下、必要に応じて、芒硝や食塩等の中性塩を加え、さらに必要に応じて、溶解助剤、浸透剤又は均染剤等を併用し、30〜100℃程度の温度で染色する方法等が例示される。ここで酸結合剤、中性塩等の添加は、一度に行ってもよく、又常法により分割して行ってもよい。
セルロース繊維上に連続染色法で染色する場合においては、炭酸ソーダや重炭酸ソーダ等の酸結合剤の存在下、公知の方法で室温又は高められた温度でパジング後、スチーミング又は乾熱により処理する一相パジング法や、本発明の化合物が溶解されているパジング液に繊維を浸漬後、芒硝や食塩等の中性塩、及び、苛性ソーダやケイ酸ソーダ等の酸結合剤をパジングし、スチーミング又は乾熱することにより処理する二相パジング法等が例示される。
合成又は天然のポリアミド繊維上や、ポリウレタン繊維上に吸尽染色する場合においては、酸性〜弱酸性の染浴中、pH値の制御下、本発明の化合物を吸尽させ、次いで60〜120℃程度の温度下、中性〜アルカリ性のpH値に変化させる方法等が例示される。ここで必要に応じて、均染剤等、例えば塩化シアヌルと3倍モル量のアミノベンゼンスルホン酸又はアミノナフタレンスルホン酸との縮合生成物、或いは、ステアリルアミンとエチレンオキサイドとの付加生成物等のような均染剤等を用いてもよい。
塩化シアヌル3.69部と1−アミノベンゼン−4−β−スルファートエチルスルホン5.63部を水性媒体中で常法により、pH2〜6,温度−5℃〜20℃で縮合させ、次に、2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸3.76部を、pH3〜7、10℃〜40℃で縮合させることにより、下式(17)の化合物を得た。
別途、式(18)の化合物を常法によりジアゾ化し、該ジアゾ化物を上記カップリング生成物とpH4〜8、0℃〜30℃でカップリング反応させ、次いで、得られた生成物を常法により塩析又は蒸発乾燥し、遊離酸の形で表すと、下式(19)で示される化合物を得た。
塩化シアヌル3.69部と1−アミノベンゼン−4−β−スルファートエチルスルホン5.63部を水性媒体中で常法により、pH2〜6,温度−5℃〜20℃で縮合させ、次に、2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸3.76部を、pH3〜7、10℃〜40℃で縮合させることにより、上式(17)の化合物を得た。
別途、式(20)の化合物を常法によりジアゾ化し、該ジアゾ化物を上記カップリング生成物とpH4〜8、0℃〜30℃でカップリング反応させ、次いで、得られた生成物を常法により塩析又は蒸発乾燥し、遊離酸の形で表すと、下式(21)で示される化合物を得た。
塩化シアヌル3.69部と1−アミノベンゼン−4−β−スルファートエチルスルホン5.63部を水性媒体中で常法により、pH2〜6,温度−5℃〜20℃で縮合させ、次に、2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸3.76部をpH3〜7、10℃〜40℃で縮合させることにより、上式(17)の化合物を得た。
次に、常法により、塩化シアヌル3.69部と2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸3.76部をpH1〜4、−10℃〜20℃で縮合させ、次に、tert−ブチルアミン1.46部をpH7〜11、20℃〜60℃で縮合させることにより、下式(22)の化合物を得た。
別途、式(22)の化合物を常法によりジアゾ化し、該ジアゾ化物を上記カップリング生成物とpH4〜8、0℃〜30℃でカップリング反応させ、次いで、得られた生成物を常法により塩析又は蒸発乾燥し、遊離酸の形で表すと、下式(23)で示される化合物を得た。
前記式(17)の化合物の代わりに下記の表1における第4欄の化合物を、1−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−3,6−ジスルホン酸の代わりに同表の第3欄の化合物を、前記式(18)の化合物の代わりに同表の第2欄の化合物を、各々用いる以外は参考例1と同様の方法で合成すると、各々、対応するビスアゾ化合物を得ることができる。
例1と同様にして上式(17)及び(18)の化合物を合成する。上式(18)の化合物を常法によりジアゾ化して得たジアゾ化物と1−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−3,6−ジスルホン酸6.39部とをpH1〜3.5、0℃〜30℃でカップリング反応させ、反応生成物を得る。
別途、上式(17)の化合物を常法によりジアゾ化して、ジアゾ化合物を得る。
上記で得たカップリング反応生成物を上記化合物(17)のジアゾ化物と、pH4〜8、0℃〜30℃でカップリング反応させる。得られる生成物を塩析又は蒸発乾燥する。遊離酸の形で表すと、下式(24)で示されるビスアゾ化合物が得られる。
前記式(17)の化合物の代わりに下記の表2における第2欄の化合物を、1−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−3,6−ジスルホン酸の代わりに同表の第3欄の化合物を、前記式(18)の化合物の代わりに同表の第4欄の化合物を、各々用いる以外は参考例4と同様の方法で合成すると、各々、対応するビスアゾ化合物が得られる。
例1と同様に化合物(19)を合成し、これに3−カルボキシピリジン4.92部をpH2〜4、40℃〜100℃で縮合させて得られる生成物を塩析又は蒸発乾燥すると、遊離酸の形で表すと、下記化合物(25)が得られる。
実施例7で得た化合物の各0.3部を、各々200部の水に溶解し、芒硝20部を加え、さらに木綿10部を添加し、その後60℃に昇温する。60℃で30分保持後、炭酸ソーダ4部を加え、60℃度で1時間染色後、水洗い及びソーピングを行った。水洗いとソーピング時のウォッシュオフ性は良好であり、染色排水の着色量は僅かであった。得られた染色物は、均一で、濃い紺色であった。また、得られた染色物の諸堅牢度(耐塩素性、耐光性、耐汗性、耐汗日光性、耐酸加水分解性、耐アルカリ性、耐洗濯性、耐過酸化洗濯性)はいずれも良好であった。
芒硝の使用量を20部から10部に変更する以外は染色例1と同様に染色を行う。得られる染色物は、各々、染色例1で得た染色物と同等の品質である。
芒硝の使用量を20部から4部に変更する以外は染色例1と同様に染色を行う。
得られる染色物は、各々、染色例1で得た染色物と同等の品質である。
染色温度を60℃から70℃に変更する以外は、染色例1〜3と同様に染色を行う。得られる染色物は、各々、染色例1〜3と同等の品質である。
染色温度を60℃から80℃に変更する以外は、染色例1〜3と同様に染色を行う。得られる染色物は、各々、染色例1〜3の染色物と同等の品質である。
各化合物0.3部を用いる代わりに、各化合物0.3部及びメチルナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒドの縮合物のナトリウム塩(スルホン化度110%、平均重合度1.8)0.06部の混合物を用いる以外は染色例1〜5と同様に染色を行う。得られる染色物は、各々染色例1〜5の染色物と同等の品質である。
実施例7で得られる各ビスアゾ化合物を用い、以下の組成をもつ色糊を作る。
化合物 5部
尿素 5部
アルギン酸ソーダ(5%)元糊 50部
熱湯 25部
重曹 2部
バランス(水) 13部
Claims (11)
- 下式(1)で示されるビスアゾ化合物又はその塩。
[式中、R1及びR2は、それぞれ独立に、ヒドロキシ、シアノ、炭素数1〜4のアルコキシ、ハロゲノ、カルボキシ及びスルホからなる群より選ばれる置換基で置換されてもよい炭素数1〜4のアルキル基又は水素原子を表し、Uは下式(2b)又は(2c)で示される基を表す。
{式中、R4及びR5は、それぞれ独立に、水素原子を表すか、フェニルを表すか、ヒドロキシ、シアノ、炭素数1〜4のアルコキシ、ハロゲノ、カルボキシ及びスルホからなる群より選ばれる置換基で置換されてもよい炭素数1〜4のアルキルを表す。
A2は炭素数1〜4のアルキル、ハロゲノ、ヒドロキシ、スルホ、シアノ及び炭素数1〜4のアルコキシからなる群より選ばれる置換基で置換されてもよい炭素数2〜4のアルキレンを表す。
Q1は−O−、−S−又は−NR6−を表す。
R6はヒドロキシ、シアノ、炭素数1〜4のアルコキシ、ハロゲノ、カルボキシ及びスルホからなる群より選ばれる置換基で置換されてもよい炭素数1〜4のアルキル、スルホで置換されてもよいフェニル又は水素原子を表す。
r及びsは、それぞれ独立に2、3又は4を表す。
Z2及びZ3は、それぞれ独立に下式(3a)又は(3b)で示される繊維反応性基を表す。
(式中、Y1及びY2は−CH=CH2又は−CH2CH2Lを表し、Lはアルカリの作用で脱離する基であり、R7は水素原子又は炭素数1〜4のアルキルを表し、mは1〜6の整数である。)}
X1及びX2は、それぞれ独立に、置換されていてもよいピリジニオ、フルオロ又はクロロを表す。
Tは下式(4a)、(4b)又は(4c)で示される非繊維反応性基を表す。
(式中、R8はヒドロキシ、シアノ、炭素数1〜4のアルコキシ、ハロゲノ、カルボキシ及びスルホからなる群より選ばれる1又は2個の置換基により置換されてもよい炭素数1〜4のアルキル又は水素原子を表す。
R9はヒドロキシ、シアノ、炭素数1〜4のアルコキシ、ハロゲノ、カルボキシ及びスルホからなる群より選ばれる1又は2個の置換基により置換されてもよい炭素数1〜4のアルキルを表すか、又は、R9は炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜4のアルコキシ、カルボキシ、ハロゲノ、ヒドロキシ、シアノ、カルバモイル、カルボン酸エステル、アミノ、アシルアミノ及び炭素数1〜4のアルキルアミノからなる群より選ばれる1又は2個の置換基により置換されていてもよいフェニルを表す。
R10はヒドロキシ、シアノ、炭素数1〜4のアルコキシ、ハロゲノ、カルボキシ及びスルホからなる群より選ばれる1又は2個の置換基により置換されてもよい炭素数1〜4のアルキルを表すか、炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜4のアルコキシ、スルホ、カルボキシ、ハロゲノ、ヒドロキシ、シアノ、カルバモイル、スルファモイル、カルボン酸エステル、2−ヒドロキシエチルスルホニル、アミノ、炭素数2〜5のアルキルカルボニルアミノ及び炭素数1〜4のアルキルアミノの群から選ばれる1又は2個の置換基で置換されていてもよいフェニルを表すか、又は水素原子を表す。
Q2は−CH2−、−O−、−S−、−SO2−又は−NR11−を表す。nは1、2又は3である。
R11はハロゲノあるいは炭素数1〜4のアルコキシで置換されてもよいアルキル、又は水素原子を表す。)]
但し、[ ]内に示した2つの*印は、一方は−Uとの結合であり、他方は−Tとの結合を表す。]
- 下式(1a)で示される請求項1に記載の化合物又はその塩。
(式中、R1、R2、X1、X2、U及びTは請求項1に記載の意味を表す。また、[ ]内に示した2つの*印は、一方は−Uとの結合を表し、他方は−Tとの結合を表す。) - R1及びR2が、水素原子である請求項1又は2に記載の化合物又はその塩。
- X1及びX2が、それぞれ独立にフルオロ又はクロロである請求項1〜3のいずれかに記載の化合物又はその塩。
- X1及びX2が、置換されていてもよいピリジニオである請求項1〜3のいずれかに記載の化合物又はその塩。
- Uが、上式(2b)で示される基である請求項1〜5のいずれかに記載の化合物又はその塩。
- Z 2 及びZ 3 が、上式(3a)で示される基である請求項6に記載の化合物又はその塩。
- Tが、式(4a)で示される基である請求項1〜7のいずれかに記載の化合物又はその塩。
- Tが、式(4b)で示される基である請求項1〜7のいずれかに記載の化合物又はその塩。
- Tが、式(4c)で示される基である請求項1〜7のいずれかに記載の化合物又はその塩。
- 請求項1〜10のいずれかに記載の化合物又はその塩を用いることを特徴とする繊維材料の染色又は捺染方法。
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