JP2002114926A - ビスアゾ化合物又はその塩及びそれらの繊維材料への適用 - Google Patents

ビスアゾ化合物又はその塩及びそれらの繊維材料への適用

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JP2002114926A
JP2002114926A JP2000308827A JP2000308827A JP2002114926A JP 2002114926 A JP2002114926 A JP 2002114926A JP 2000308827 A JP2000308827 A JP 2000308827A JP 2000308827 A JP2000308827 A JP 2000308827A JP 2002114926 A JP2002114926 A JP 2002114926A
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JP2000308827A
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Junya Hata
淳也 秦
Katsumi Agata
克実 阿縣
Koji Toishi
好治 戸石
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルロース繊維を紺色に染色するに有用な反
応染料の提供。 【解決手段】 下式のビスアゾ化合物(1)又はその
塩。 【化1】 〔式中、R1〜R4は水素等、Uはビニルスルホン系反応
基を含む特定の基、X1〜X3はクロロ又は置換可ピリジ
ニオ、Tは特定の非繊維反応基、W1、W2は一方がアミ
ノ、他方がヒドロキシである。[ ]内に示した2つの
*印は、一方は−Uとの結合であり、他方は−Tとの結
合を表す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セルロース系繊維
材料等の染色又は捺染に有用な紺色のビスアゾ化合物又
はその塩、及び、それらの繊維材料への適用に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】セルロース系繊維材料等の染色及び捺染
の分野に使用される紺色の反応染料は、例えば、特開昭
57−78458号や特開昭57−198757号公報
等により公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題及び課題を解決するため
の手段】本発明者らは、セルロース系繊維材料等の染色
等において、低塩濃度での染色性、染色再現性、均染性
及び染色性能(ビルドアップ性、有効染着率及びウォッ
シュオフ性等)がより良好であり、且つ、諸堅牢度(耐
塩素性、耐光性、耐汗性、耐汗日光性、耐酸加水分解
性、耐アルカリ性、耐洗濯性及び耐過酸化洗濯性等)に
優れた紺色の染色物を与えるようなビスアゾ化合物又は
その塩を開発すべく鋭意研究した結果、3つのトリアジ
ン環を有し、一端のトリアジン環の特定位置にビニルス
ルホン系繊維反応基を有し、且つ、他端のトリアジン環
の対応位置に非繊維反応性基を有する特定構造の化合物
又はその塩が上記目的を達成することを見出して、本発
明を完成した。
【0004】即ち、本発明は、イ)下記一般式(1)で
示されるビスアゾ化合物又はその塩、及び、ロ)該化合
物又はその塩を用いて繊維材料を染色又は捺染する方法
を提供するものである。
【0005】
【化8】
【0006】〔式中、R1、R2、R3及びR4は、同一又
は相異なり、水素又は置換されていてもよいアルキルを
表し、Uは下記式(2a)、(2b)又は(2c)で示
される繊維反応性基を表す。
【化9】 〈ここで、R5は水素又は置換されていてもよいアルキ
ルを表し、R6及びR7は、同一又は相異なり、水素、置
換されていてもよいアルキル、又は置換されていてもよ
いフェニルを表し、A1は置換されていてもよいフェニ
レン又は置換されていてもよいナフチレンを表し、A2
は置換されていてもよいアルキレンを表し、Q1は−O
−、−S−又は−NR8−を表し、ここに、R8は水素、
置換されていてもよいアルキル又は置換されていてもよ
いフェニルを表し、r及びsは、同一又は相異なり、
2、3又は4を表し、Z1、Z2及びZ3は同一又は相異
なり、下記式(3a)又は(3b)で示されるビニルス
ルホン系反応基を表す。
【化10】 [式中、Y1及びY2は−CH=CH2又は−CH2CH2
Lを表し、Lはアルカリの作用で脱離する基であり、R
9は水素又は置換されていてもよいアルキルを表し、m
は1〜6の整数である。]〉X1、X2及びX3は、同一
又は相異なり、フルオロ、クロロ、又は置換されていて
もよいピリジニオであり、Tは下記式(4a)、(4
b)又は(4c)で示される非繊維反応性基を表す。
【化11】 {式中、R10は水素又は置換されていてもよいアルキル
を表し、R11は、水素、置換されていてもよいシアノ、
置換されていてもよいアルキル又は置換されていてもよ
いフェニルを表し、R12は水素、置換されていてもよい
アルキル又は置換されていてもよいフェニルを表し、Q
2は−CH2−、−O−、−S−、−SO2−又は−NR
13−を表し、R13は水素又は置換されていてもよいアル
キルを表し、nは1、2又は3である。} W1及びW2は、いずれか一方がアミノであり、他方がヒ
ドロキシである。但し、[ ]内に示した2つの*印
は、一方は−Uとの結合であり、他方は−Tとの結合を
表す。〕
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明におけるビスアゾ化合物又
はその塩は、前記式(1)で示されるものであり、
1、R2、R3及びR4は、同一又は相異なり、水素又は
置換されていてもよいアルキルを表す。当該アルキルは
好ましくは炭素数1〜4のものであり、アルキルの置換
基としては、例えば、ヒドロキシ、シアノ、炭素数1〜
4のアルコキシ、炭素数1〜4のヒドロキシアルコキ
シ、ハロゲノ、カルバモイル、カルボキシ、アルコキシ
(炭素数1〜4)カルボニル、アルキル(炭素数1〜
4)カルボニルオキシ、スルホ及びスルファモイル等を
挙げることができる。上記アルキル、該アルキルの置換
基としての炭素数1〜4のアルコキシ、同じくアルコキ
シ(炭素数1〜4)カルボニル及びアルキル(炭素数1
〜4)カルボニルオキシは、直鎖状でもよく、又、分岐
状でもよい。
【0009】R1、R2、R3及びR4で表される置換され
ていてもよいアルキルの具体例としては、例えば、メチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、2−ヒ
ドロキシエチル、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチ
ル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピ
ル、3−メトキシプロピル、3−エトキシプロピル、2
−ヒドロキシブチル、3−ヒドロキシブチル、1−ヒド
ロキシメチル−1−メチルエチル、1,1−ジ(ヒドロ
キシメチル)エチル、1,1−ジ(ヒドロキシメチル)
−2−ヒドロキシエチル、 4−ヒドロキシブチル、
2,3−ジヒドロキシプロピル、3,4−ジヒドロキシブ
チル、シアノメチル、2−シアノエチル、3−シアノプ
ロピル、メトキシメチル、エトキシメチル、2−メトキ
シエチル、2−エトキシエチル、3−メトキシプロピ
ル、3−エトキシプロピル、2−ヒドロキシ−3−メト
キシプロピル、クロロメチル、ブロモメチル、2−クロ
ロエチル、2−ブロモエチル、3−クロロプロピル、3
−ブロモプロピル、4−クロロブチル、4−ブロモブチ
ル、カルボキシメチル、2−カルボキシエチル、3−カ
ルボキシプロピル、4−カルボキシブチル、1,2−ジ
カルボキシエチル、カルバモイルメチル、2−カルバモ
イルエチル、3−カルバモイルプロピル、4−カルバモ
イルブチル、メトキシカルボニルメチル、エトキシカル
ボニルメチル、2−メトキシカルボニルエチル、2−エ
トキシカルボニルエチル、3−メトキシカルボニルプロ
ピル、3−エトキシカルボニルプロピル、4−メトキシ
カルボニルブチル、4−エトキシカルボニルブチル、メ
チルカルボニルオキシメチル、エチルカルボニルオキシ
メチル、2−メチルカルボニルオキシエチル、2−エチ
ルカルボニルオキシエチル、3−メチルカルボニルオキ
シプロピル、3−エチルカルボニルオキシプロピル、4
−メチルカルボニルオキシブチル、4−エチルカルボニ
ルオキシブチル、スルホメチル、2−スルホエチル、3
−スルホプロピル、4−スルホブチル、スルファモイル
メチル、2−スルファモイルエチル、3−スルファモイ
ルプロピル及び4−スルファモイルブチル等を挙げるこ
とができる。
【0010】R1、R2、R3及びR4としては、水素、メ
チル又はエチルが好ましく、水素がより好ましい。
【0011】本発明のビスアゾ化合物(1)又はその塩
において、Uは前記式(2a)、(2b)又は(2c)
で示される繊維反応性基を表し、R5は水素又は置換さ
れていてもよいアルキルを表し、R6及びR7は、同一又
は相異なり、水素、置換されていてもよいアルキル又は
置換されていてもよいフェニルを表すが、当該アルキル
としては、前記R1、R2、R3及びR4で例示したものと
同様のものが挙げられる。又、フェニルの置換基として
は、例えばヒドロキシ、スルホ、ハロゲン等が挙げられ
る。R5、R6及びR7としては、水素、メチル又はエチ
ルが好ましい。
【0012】前記式(2a)中、A1は置換されていて
もよいフェニレン又は置換されていてもよいナフチレン
を表すが、かかる置換されていてもよいフェニレンとし
ては、例えば、炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜4
のアルコキシ、スルホ及びハロゲノの群から選ばれる1
又は2個の置換基により置換されていてもよいフェニレ
ン等を挙げることができる。好ましい置換されていても
よいフェニレンとしては、メチル、エチル、メトキシ、
エトキシ、クロロ、ブロモ及びスルホの群から選ばれる
1又は2個の置換基により置換されていてもよいフェニ
レンが挙げられる。
【0013】かかるフェニレンの具体例としては、例え
ば、
【0014】
【化12】
【0015】〔上式中、#印は、−NR5−(R5は前記
の意味を有する。)に接続する結合を意味する。〕等を
挙げることができる。A1で表される好ましい置換され
ていてもよいフェニレンは、メチル及びメトキシから選
ばれる1又は2個の基で置換されていてもよいフェニレ
ンである。
【0016】前記式(2a)中、A1で表される置換さ
れていてもよいナフチレンとしては、例えば、炭素数1
〜4のアルキル、炭素数1〜4のアルコキシ、スルホ及
びハロゲノの群から選ばれる1又は2個の置換基により
置換されていてもよいナフチレン等を挙げることができ
る。A1で表される置換されていてもよいナフチレンと
しては、好ましくは、1又は2個のスルホにより置換さ
れていてもよいナフチレンである。かかるナフチレンの
具体例としては、例えば、
【0017】
【化13】
【0018】〔この式中、#印は、−NR5−(R5は前
記の意味を有する。)に接続する結合を意味する。〕等
を挙げることができる。
【0019】A1は、好ましくは、メチル及びメトキシ
から選ばれる1又は2個の基で置換されていてもよいフ
ェニレンであり、無置換のフェニレンが特に好ましい。
【0020】前記式(2b)中、A2は置換されていて
もよいアルキレンを表すが、かかるアルキレンとして
は、炭素数1〜4のアルキル、ハロゲノ、ヒドロキシ、
スルホ、シアノ、炭素数1〜4のアルコキシ、炭素数1
〜4のアルコキシカルボニル、炭素数1〜4のアルキル
カルボニルオキシ及びカルバモイルの群から選ばれる置
換基により置換されていてもよい炭素数2〜4のアルキ
レン等が挙げられる。A2で表される置換されていても
よいアルキレンとしては、好ましくは、無置換の炭素数
2〜4のアルキレンが挙げられ、中でも、エチレン及び
トリメチレンが特に好ましい。
【0021】式(2c)中、Q1は−O−、−S−又は
−NR8−を表し、R8は水素、置換されていてもよいア
ルキル又は置換されていてもよいフェニルを表すが、R
8で表される置換されていてもよいアルキルとしては、
例えば、前記R1、R2、R3及びR4で例示したものと同
様の炭素数1〜4のアルキル等を挙げることができる。
又、R8で表される置換されていてもよいフェニルとし
ては、例えば、スルホで置換されていてもよいフェニル
を挙げることができる。R8は、好ましくは、水素原
子、メチル又はエチルである。式(2c)中、r及びs
は同一又は相異なり2、3又は4であるが、該式で示さ
れる基としては、Q1が−O−であり、且つ、r及びs
が同一又は相異なり2又は3であるものが好ましく、具
体的には、 **−CH2CH2−O−CH2CH2− **−CH2CH2−O−CH2CH2CH2− **−CH2CH2CH2−O−CH2CH2− **−CH2CH2CH2−O−CH2CH2CH2− 〔式中、**印は−NR7−(R7は前記の意味を有す
る。)に接続する結合を意味する。〕が好ましい。とり
わけ、 **−CH2CH2−O−CH2CH2− 〔式中、**印は前記の意味を有する。〕が好ましい。
【0022】Uで示される繊維反応性基としては、前記
式(2a)又は(2b)で示される基が好ましく、式
(2a)で示される基が特に好ましい。Uが式(2a)
で示される基である場合、A1が置換されていてもよい
フェニレンであり、且つ、R5が水素、メチル又はエチ
ルであるものが好ましい。又、Uが式(2b)で示され
る基である場合、A2がエチレン又はトリメチレンであ
り、且つ、R6が水素、メチル又はエチルであるものが
好ましい。
【0023】式(2a)、(2b)又は(2c)中のZ
1、Z2及びZ3は、前記式(3a)又は(3b)で示さ
れるビニルスルホン系の反応基を表し、Y1及びY2は−
CH=CH2又は−CH2CH2L(Lはアルカリの作用
で脱離する基)を表すが、Lとしては、例えば硫酸エス
テル、チオ硫酸エステル、燐酸エステル、酢酸エステル
等の基、ハロゲノなどを挙げることができる。中でも、
硫酸エステル基およびクロロが好ましい。Z1、Z2、Z
3は、好ましくは−CH=CH2、−CH2CH2Cl又は
−CH2CH2OSO3Hなどを挙げることができ、特に
−CH=CH2及び−CH2CH2OSO3Hが好ましい。
前記式(3b)中のmは1〜6の整数であり、R9は水
素又は置換されていてもよいアルキルを表すが、かかる
置換されていてもよいアルキルとしては、例えば、前記
1、R2、R3及びR4で例示したものと同様の炭素数1
〜4のアルキル等を挙げることができる。式(3b)で
示される基としては、R9が水素であり、且つ、mが2
又は3であるものが特に好ましい。Z1、Z2及びZ3
示される基としては、前記式(3a)で示される基が特
に好ましい。
【0024】前記式(1)におけるX1、X2及びX
3は、同一又は相異なり、フルオロ、クロロ、置換され
ていてもよいピリジニオを表すが、上記置換されていて
もよいピリジニオとしては、例えば、ピリジニオ、2
−、3−又は4−カルボキシピリジニオ、2−、3−又
は4−カルバモイルピリジニオ、3−スルホピリジニ
オ、4−(2−スルホエチル)ピリジニオ、3−(2−
ヒドロキシエチル)ピリジニオ、4−クロロピリジニ
オ、3−メチルピリジニオ、3,5−ジカルボキシピリ
ジニオ等を挙げることができる。特に、3−又は4−カ
ルボキシピリジニオが好ましい。上記X1、X2及びX3
で示される基としては、フルオロ、クロロが特に好まし
い。
【0025】前記式(1)におけるTは、前記式(4
a)、(4b)又は(4c)で示される非繊維反応性基
を表すが、式(4a)におけるR10は、水素又は置換さ
れていてもよいアルキルを表し、該アルキルは直鎖又は
分岐状の炭素数1〜4のものが好ましい。かかる置換さ
れていてもよいアルキルとしては、例えば、炭素数1〜
4のアルコキシ、スルホ、カルボキシ、スルファモイ
ル、カルバモイル、ヒドロキシ、ハロゲノ(クロロ、ブ
ロモ等)、シアノ、カルボン酸エステル及びスルホン酸
エステルの群から選ばれる1又は2個の置換基により置
換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル等を挙げる
ことができる。R10で表される置換されていてもよいア
ルキルの具体例としては、R1、R2、R3及びR4におい
て例示したものと同様の基等を挙げることができる。こ
の置換されていてもよいアルキルとして、好ましくは、
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブ
チル、イソブチル、sec−ブチル、2−ヒドロキシエチ
ル、2−スルホエチル、2−メトキシエチル、2−カル
ボキシエチル、2−カルバモイルエチル、2−スルファ
モイルエチル等が例示される。
【0026】前記式(4a)におけるR11は、水素、置
換されていてもよいシアノ、置換されていてもよいアル
キル又は置換されていてもよいフェニルを表す。R11
表される置換されていてもよいアルキルの具体例として
は、R1、R2、R3及びR4において例示したものと同様
の基等を挙げることができ、好ましくは、メチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、2−ヒドロキシエ
チル、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル、1−ヒ
ドロキシメチル−1−メチルエチル、1,1−ジ(ヒド
ロキシメチル)エチル、1,1−ジ(ヒドロキシメチ
ル)−2−ヒドロキシエチル、 2−スルホエチル、2
−メトキシエチル、2−カルボキシエチル、2−カルバ
モイルエチル、2−スルファモイルエチル等が例示され
る。R11で表される置換されていてもよいフェニルの具
体例としては、例えば、炭素数1〜4のアルキル、炭素
数1〜4のアルコキシ、スルホ、カルボキシ、ハロゲ
ノ、ヒドロキシ、シアノ、カルバモイル、スルファモイ
ル、カルボン酸エステル、2−ヒドロキシエチルスルホ
ニル、アミノ、アシルアミノ[好ましくは、アルキル
(炭素数1〜4)カルボニルアミノ]及びアルキル(炭
素数1〜4)アミノの群から選ばれる1又は2個の置換
基により置換されていてもよいフェニル等を挙げること
ができる。かかる置換されていてもよいフェニルとして
は、好ましくは、フェニル、2−、3−又は4−メチル
フェニル、2−、3−又は4−メトキシフェニル、2
−、3−又は4−エチルフェニル、2−、3−又は4−
エトキシフェニル、2−、3−又は4−イソプロピルフ
ェニル、2−、3−又は4−カルボキシフェニル、2
−、3−又は4−カルバモイルフェニル、2−、3−又
は4−クロロフェニル、2−、3−又は4−スルホフェ
ニル、2−、3−又は4−ヒドロキシフェニル、2−ス
ルホ−4−メトキシフェニル、2−スルホ−4−アセチ
ルアミノフェニル、2−カルボキシ−4−アセチルアミ
ノフェニル、2−メトキシ−5−メチルフェニル、2,
4−ジメトキシフェニル、2,5−ジメトキシフェニル
等が挙げられる。
【0027】式(4a)としては、R10が水素、メチル
又はエチルであって、R11が置換されていてもよいアル
キル又は置換されていてもよいシアノである場合が好ま
しく、中でもR10が水素であって、R11が置換されてい
てもよいアルキル又は置換されていてもよいシアノであ
る場合が特に好ましい。
【0028】前記式(4c)におけるR12は水素、置換
されていてもよいアルキル又は置換されていてもよいフ
ェニルを表すが、かかる置換されていてもよいアルキル
としては、 R1、R2、R3及びR4で例示したものと同
様の置換されていてもよいアルキルが挙げられる。又、
12で表されるかかる置換されていてもよいフェニルと
しては、R11で例示したものと同様の置換されていても
よいフェニルが挙げられる。
【0029】前記式(1)におけるTが式(4a)で示
される基である場合、この基を形成するのに用いられる
式 HNR1011で示されるアミン化合物としては、例
えば次のようなものを挙げることができる。
【0030】イ)下記の芳香族アミン類:1−アミノベ
ンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−メチルベ
ンゼン、1−アミノ−2,4−、−3,4−又は−3,5
−ジメチルベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−
4−エチルベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−
4−メトキシベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は
−4−エトキシベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又
は−4−プロピルベンゼン、1−アミノ−2−、−3−
又は−4−イソプロピルベンゼン、1−アミノ−2−、
−3−又は−4−クロロベンゼン、1−アミノ−2−、
−3−又は−4−ブロモベンゼン、1−アミノ−2−、
−3−又は−4−フルオロベンゼン、1−アミノ−2,
4−又は−2,5−ジメトキシベンゼン、1−アミノ−
2−メトキシ−5−メチルベンゼン、2−、3−又は4
−アミノ安息香酸、2−、3−又は4−カルバモイルア
ニリン、1−アミノ−2−カルボキシ−4−アセチルア
ミノベンゼン、5−アミノベンゼン−1,3−ジカルボ
ン酸、N−メチルアミノベンゼン、N−エチルアミノベ
ンゼン、1−メチルアミノ−3−又は−4−メチルベン
ゼン、1−エチルアミノ−3−又は−4−メチルベンゼ
ン、1−メチルアミノ−2−、−3−又は−4−クロロ
ベンゼン、1−エチルアミノ−2−、−3−又は−4−
クロロベンゼン、1−(2−ヒロドキシエチル)アミノ
−3−メチルベンゼン、3−又は−メチルアミノ安息香
酸、1−アミノ−2−メトキシ−5−メチルベンゼン、
1−アミノ−2,5−ジメトキシベンゼン、2−、3−
又は4−アミノフェノール、1−アミノ−3−又は−4
−アセチルアミノベンゼン。 ロ)シアナミド。 ハ)下記の脂肪族アミン類:メチルアミン、エチルアミ
ン、n−プロピルアミン、イソプロピルアミン、n−ブ
チルアミン、イソブチルアミン、sec−ブチルアミン、t
ert−ブチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミ
ン、メチルエチルアミン、アリルアミン、2−クロロエ
チルアミン、2−メトキシエチルアミン、2−アミノエ
タノール、2−(2−アミノエトキシ)エタノール、2
−メチルアミノエタノール、ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)アミン、2−アミノ−2−メチルプロパノール、2
−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2
−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジ
オール、2−アセチルアミノエチルアミン、1−アミノ
−2−プロパノール、3−メトキシプロピルアミン、1
−アミノ−3−ジメチルアミノプロパン、2−アミノエ
タンスルホン酸アミド、2−アミノエタンスルホン酸、
アミノメタンスルホン酸、(2−メチルアミノ)エタン
スルホン酸アミド、(2−メチルアミノ)エタンスルホ
ン酸、3−アミノ−1−プロパンスルホン酸、2−スル
ファートエチルアミン、アミノ酢酸、メチルアミノ酢
酸、3−アミノプロピオン酸、3−アミノプロピオン酸
アミド、3−メチルアミノプロピオン酸、3−メチルア
ミノプロピオン酸アミド、e−アミノカプロン酸、ベン
ジルアミン、2−、3−又は4−スルホベンジルアミ
ン、2−、3−又は4−クロロベンジルアミン、2−、
3−又は4−メチルベンジルアミン、N−メチルベンジ
ルアミン、1−フェニルエチルアミン、2−フェニルエ
チルアミン、1−フェニル−2−プロピルアミン。
【0031】上記イ)、ロ)及びハ)のアミン類とし
て、好ましくは、例えば1−アミノベンゼン、N−メチ
ルアミノベンゼン、N−エチルアミノベンゼン、1−ア
ミノ−2−、−3−又は−4−クロロベンゼン、1−メ
チルアミノ−2−、−3−又は−4−クロロベンゼン、
1−エチルアミノ−2−、−3−又は−4−クロロベン
ゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−メチルベン
ゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−エチルベン
ゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−メトキシベ
ンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−エトキシ
ベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−プロピ
ルベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−イソ
プロピルベンゼン、2−、3−又は4−アミノフェノー
ル、2−、3−又は4−アミノ安息香酸、2−、3−又
は4−カルバモイルアニリン、1−アミノ−2,4−又
は−2,5−ジメトキシベンゼン、1−アミノ−2−カ
ルボキシ−4−アセチルアミノベンゼン、1−アミノ−
2−メトキシ−5−メチルベンゼン、シアナミド、メチ
ルアミン、エチルアミン、ジメチルアミン、イソブチル
アミン、sec−ブチルアミン、tert−ブチルアミン、ジ
エチルアミン、メチルエチルアミン、2−アミノ−2−
メチルプロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3
−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチ
ル−1,3−プロパンジオール、2−アミノエタンスル
ホン酸、(2−メチルアミノ)エタンスルホン酸、2−
メチルアミノエタノール、ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)アミン、2−スルファモイルエチルアミン、2−カ
ルバモイルエチルアミン、アミノ酢酸、メチルアミノ酢
酸、3−アミノプロピオン酸等を挙げることができる。
これらのうち、1−アミノベンゼン、N−メチルアミノ
ベンゼン、N−エチルアミノベンゼン、1−アミノ−2
−、−3−又は−4−エチルベンゼン、2−、3−又は
4−アミノ安息香酸、シアナミド、メチルアミン、エチ
ルアミン、ジメチルアミン、tert−ブチルアミン、2−
アミノ−2−メチルプロパノール、2−アミノ−2−メ
チル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒ
ドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2−アミ
ノエタンスルホン酸、(2−メチルアミノ)エタンスル
ホン酸、2−メチルアミノエタノール、ビス(2−ヒド
ロキシエチル)アミン、アミノ酢酸等が、特に好まし
い。
【0032】R12としては、水素又は炭素数1〜4のア
ルキルが好ましく、中でも、メチル又はエチルが特に好
ましい。
【0033】式(1)におけるTが式(4c)で示され
る基である場合、この基を形成するのに用いられるHO
12で示される化合物としては、例えば次のようなもの
を挙げることができる。
【0034】ニ)下記のフェノール類:フェノール、1
−ヒドロキシ−2−、−3−又は−4−メチルベンゼ
ン、1−ヒドロキシ−3,4−又は−3,5−ジメチル
ベンゼン、1−ヒドロキシ−2−、−3−又は−4−エ
チルベンゼン、1−ヒドロキシ−2−、−3−又は−4
−メトキシベンゼン、1−ヒドロキシ−2−、−3−又
は−4−エトキシベンゼン、1−ヒドロキシ−2−、−
3−又は−4−クロロベンゼン、3−又は4−ヒドロキ
シフェニルメタンスルホン酸、3−又は4−ヒドロキシ
ベンゼンスルホン酸、5−ヒドロキシベンゼン−1,3
−ジスルホン酸、2−ヒドロキシベンゼン−1,4−ジ
スルホン酸、4−ヒドロキシベンゼン−1,2−ジスル
ホン酸、4−ヒドロキシ−5−メチルベンゼン−1,2
−ジスルホン酸、3−又は4−ヒドロキシ安息香酸、5
−ヒドロキシベンゼン−1,3−ジカルボン酸、5−ヒ
ドロキシ−2−エトキシベンゼンスルホン酸。
【0035】ホ)下記の脂肪族アルコール類:メタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノー
ル、n−ブタノール、イソブタノール、sec−ブタノー
ル、2−クロロエタノール、2−メトキシエタノール、
2−エトキシエタノール、3−メトキシプロパノール、
3−エトキシプロパノール、2−ヒドロキシエタンスル
ホン酸、3−ヒドロキシ−1−プロパンスルホン酸、2
−シアノエタノール、2−スルファートエタノール、グ
リコール酸、3−ヒドロキシプロピオン酸、ベンジルア
ルコール、2−、3−又は4−クロロベンジルアルコー
ル、4−メチルベンジルアルコール、2−、3−又は4
−スルホベンジルアルコール、2−フェニルエタノー
ル、1−フェニル−2−プロパノール。
【0036】一般式(4b)において、Q2は−CH
2−、−O−、−S−、−SO2−又は−NR13−(R13
は水素又は置換されていてもよいアルキル)を表し、n
は1、2又は3であるが、R13で表されるアルキルとし
ては、炭素数1〜4のものが好ましく、該アルキルの置
換基としては、例えば、ハロゲノ(クロロ、ブロモ等)
や炭素数1〜4のアルコキシが挙げられる。R13として
は、水素、直鎖もしくは分岐状の炭素数1〜4のアルキ
ル等が例示され、とりわけ、水素、メチル、エチルが好
ましい。式(4b)で表される基としては、例えば、ピ
ロリジン、ピペリジン、ピペラジン、n−アルキルピペ
ラジン及びモルホリンなどから導かれる残基を挙げるこ
とができる。中でも、nが2であって、且つ、Qが−O
−又は−CH2−である場合、即ち、モルホリノ又はピ
ペリジノが特に好ましい。
【0037】Tで示される基としては、前記式(4a)
又は(4c)が特に好ましい。W1及びW2は、一方がア
ミノであり、他方がヒドロキシである。
【0038】本発明のビスアゾ化合物(1)又はその塩
としては、それらの混合物の形であってもよい。好まし
くは、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩及びこれら
を含有する混合物の形であり、特に好ましくは、ナトリ
ウム塩、カリウム塩、リチウム塩及びそれらを含有する
混合物が好ましい。
【0039】本発明におけるビスアゾ化合物(1)とし
ては、下式(1a)
【0040】
【化14】
【0041】[式中、R1、R2、R3、R4、X1、X2
3、W1、W2、U、T及び*印は、上記の意味を表
す。]で示されるものが好ましく、具体的には、下記式
(1a−1)、(1a−2)、(1a−3)又は(1a
−4)で示されるものがより好ましい。
【0042】
【化15】
【0043】
【化16】
【0044】
【化17】
【0045】
【化18】
【0046】〔R1、R2、R3、R4、X1、X2、X3
U及びTは、前記の意味を表す。]
【0047】式(1a−1)、(1a−2)、(1a−
3)又は(1a−4)の化合物のうち、(一)R1
2、R3及びR4が水素であり、(二)Uが式(2a)
であり、該式中のA1がフェニレンであり、R5が水素、
メチル及びエチルであり、Z1が−SO2CH=CH2
び−SO2CH2CH2OSO3Hであり、(三)X1、X2
及びX3がフルオロ又はクロロであり、(四)Tが式
(4a)又は(4c)であり、式(4a)中のR10が水
素であり、R11が置換されていてもよいアルキル又は置
換されていてもよいシアノであるか、或いは、Tが式
(4c)であり、該式中のR12がメチル又はエチルであ
る化合物が、特に好ましい。
【0048】本発明のビスアゾ化合物(1)又はその塩
は、例えば、次のようにして製造することができる。先
ず、ビスアゾ化合物(1)のうち、 X1、X2及びX3
クロロ又はフルオロであるものは、例えば、遊離酸の形
が下記式(5)
【0049】H−U (5) 〔式中、Uは前記の意味を有する。〕で示される化合
物、下記式(6)
【0050】
【化19】
【0051】〔式中、R1及びR2は前記の意味を有す
る。〕で示されるジアミン化合物、下記式(7)
【0052】
【化20】
【0053】〔式中、R3は前記の意味を有する。〕で
示されるジアミン化合物及び2,4,6−トリハロゲノ−
s−トリアジンを公知の方法に準じてそれぞれ縮合させ
ることにより、下記式(8)
【0054】
【化21】
【0055】〔式中、R1、R2、R3及びUは前記の意
味を表し、X1a及びX2aはフルオロ又はクロロを表
す。〕に示す化合物を得ることができる。上記縮合にお
いては、2,4,6−トリハロゲノ−s−トリアジンと
の縮合は2回行われる。
【0056】別途、次式 H−T (9) [式中、Tは前記の意味である。]で示される化合物、
下式(10)
【0057】
【化22】
【0058】〔式中、R4は前記の意味を有する。〕で
示されるジアミン化合物及び2,4,6−トリハロゲノ−
s−トリアジンを公知の方法に準じて縮合させることに
より、下記式(11)
【0059】
【化23】
【0060】〔式中、R4及びTは前記の意味を表し、
3aはフルオロ又はクロロを表す。〕で示される化合
物を得ることができる。
【0061】上記方法で得た式(8)及び(11)で示
されるアミン化合物を各々常法に従ってジアゾ化し、得
られたジアゾ化物のうち前者のものを、遊離酸の形で下
記式(12)
【0062】
【化24】
【0063】で示される1−アミノ−8−ナフトール化
合物と、温度−10℃〜30℃でpH0〜4に調整しな
がらカップリングし、次いで、得られたカップリング反
応生成物に後者のジアゾ化物を、0℃〜40℃でpH2
〜8に調整しながらカップリングすることにより、下式
(13)
【0064】
【化25】
【0065】〔式中、R1、R2、R3、R4、U及びTは
前記の意味を表し、X1a、X2a及びX3aはフルオロ
又はクロロを表す。〕で示される化合物又はその塩を得
ることができる。
【0066】また、式(13)で示される化合物を得る
方法において、式(8)及び(11)で示されるアミン
化合物から誘導されたジアゾ化物のカップリング順序を
入れ替えることより、下記式(14)
【化26】
【0067】〔式中、R1、R2、R3、R4、U、T、X
1a、X2a及びX3aは、前記の意味を表す。〕で示さ
れる化合物又はその塩を得ることができる。
【0068】更に、本発明のビスアゾ化合物(1)は、
例えば次のようにして製造することもできる。先ず、遊
離酸の形が上式(6)、(7)及び(9)で示される化
合物を、2,4,6−トリハロゲノ−s−トリアジンと公
知の方法に準じて縮合させることにより、下式(15)
【0069】
【化27】
【0070】〔式中、R1、R2、R3及びTは前記の意
味を表し、X1a及びX2aはフルオロ又はクロロを表
す。〕で示される化合物を得ることができる。
【0071】別に、上式(5)及び(10)で示される
化合物を、各々2,4,6−トリハロゲノ−s−トリアジ
ンと公知の方法に準じて縮合させることにより、下式
(16)
【0072】
【化28】
【0073】〔式中、R4及びUは前記の意味を表し、
3aはフルオロ又はクロロを表す。〕で示される化合
物を得ることができる。
【0074】上式(15)及び(16)で示されるアミ
ン化合物を、各々常法に従ってジアゾ化し、得られたジ
アゾ化物のうち前者のものを、遊離酸の形が式(12)
で示される1−アミノ−8−ナフトール化合物と、温度
−10℃〜30℃でpH0〜4に調整しながらカップリ
ングさせ、次いで、得られた生成物を前者のジアゾ化物
と、0℃〜40℃でpH2〜8に調整しながらカップリ
ングすることにより、下式(17)
【0075】
【化29】
【0076】〔式中、R1、R2、R3、R4、U、T、X
1a、X2a及びX3aは前記の意味を表す。〕で示され
る化合物又はその塩を得ることができる。
【0077】又、式(17)で示される化合物を得る方
法において、式(15)及び(16)で示されるアミン
化合物から誘導されたジアゾ化物のカップリング順序を
入れ替えることより、下式(18)
【0078】
【化30】
【0079】〔式中、R1、R2、R3、R4、U、T、X
1a、X2a及びX3aは前記の意味を表す。〕で示され
る化合物又はその塩を得ることができる。
【0080】更には、本発明のビスアゾ化合物(1)の
うち、X1、X2及びX3が置換されていてもよいピリジ
ニオであるものは、例えば、遊離酸の形が上式(13)
で示される化合物を上述と同様の方法で合成し、置換さ
れていてもよいピリジニオに対応するピリジン化合物を
温度10℃〜100℃でpH2〜9の条件下で反応させ
ることにより、下式(19)で示される化合物を得るこ
とができる。
【0081】
【化31】
【0082】〔式中、R1、R2、R3、R4、U及びTは
前記の意味を表し、X1b、X2b及びX3bは置換され
ていてもよいピリジニオを表す。〕 上述した製造方法において2,4,6−トリハロゲノ−s
−トリアジンとの縮合反応においては、その順序や反応
条件は特に制限されないが、例えば、一番目の縮合反応
は温度−10℃〜40℃、pH1〜10の条件下で実施
し、二番目の縮合反応は温度0℃〜70℃、pH2〜1
0の条件下で実施することができる。本発明のビスアゾ
化合物(1)又はその塩のうち、式(3a)及び(3
b)中のY1及びY2で表される基が−CH2CH2Lであ
って、該Lが硫酸エステルや燐酸エステルのようなエス
テル基であるビスアゾ化合物又はその塩は、例えば、前
記縮合反応の後に得られるβ−ヒドロキシエチルスルホ
ニル基を有する前駆体化合物と硫酸や燐酸とのエステル
化反応により前記エステル基に変換しても、一般式
(1)の化合物又はその塩を得ることができる。
【0083】2,4,6−トリハロゲノ−s−トリアジン
としては、塩化シアヌル又はフッ化シアヌルが好まし
い。式(12)で示される1−アミノ−8−ナフトール
化合物としては、H酸及びK酸が好ましく、H酸が特に
好ましい。
【0084】本発明のビスアゾ化合物(1)又はその塩
は、例えば、繊維材料を染色又は捺染する染料として用
いることができる。かかる材料としては、ヒドロキシ基
及び/又はカルボンアミド基を含有するものであれば特
に限定されないが、例えば、天然又は再生セルロース繊
維材料、天然又は合成ポリアミド繊維材料、ポリウレタ
ン繊維材料、皮革、及びこれらを含有する混紡材料等を
挙げることができる。天然セルロース繊維材料として、
具体的には、木綿、あるいはその他の植物繊維、例えば
リネン、麻、ジュート及びラミー繊維等を挙げることが
できる。再生セルロース繊維材料としては、例えばレー
ヨン、ポリノジック、キュプラ繊維、及び商品名「テン
セル」、「タフセル」、「モダール」、「セルティマ」
等を挙げることができる。天然又は合成ポリアミド繊維
材料として、具体的には、羊毛、その他の動物毛、絹、
ポリアミド−6,6、ポリアミド−6、ポリアミド−1
1、ポリアミド−4等を挙げることができる。又、これ
らを含有する混紡材料としては、これらの繊維材料の混
紡材料の他、これらの繊維材料と、ポリエステル、ナイ
ロン、アクリル等の合成繊維との混紡材料等も例示する
ことができる。
【0085】本発明化合物は、上述の材料上に、特に上
述の繊維材料上に、物理化学的性状に応じた方法で染色
又は捺染することができる。具体的には、例えば、上述
の繊維材料上に、吸尽染色法、コールドバッチアップ
法、連続染色法、捺染法等の方法により染色又は捺染す
る方法を挙げることができる。例えばセルロース繊維材
料上に吸尽染色する場合、炭酸ソーダ、第三燐酸ソー
ダ、重炭酸ソーダ、苛性ソーダのような酸結合剤の存在
下、必要に応じて、芒硝や食塩等の中性塩を加え、さら
に必要に応じて、溶解助剤、浸透剤又は均染剤等を併用
し、30〜100℃程度の温度で染色する方法等が例示
される。ここで酸結合剤、中性塩等の添加は、一度に行
ってもよく、又常法により分割して行ってもよい。セル
ロース繊維上にコールドバッチアップ法で染色する場合
においては、芒硝や食塩等の中性塩、及び、苛性ソーダ
やケイ酸ソーダ等の酸結合剤を用いてパジング後、密閉
包装材料中に一定温度で放置して処理する方法等が例示
される。セルロース繊維上に連続染色法で染色する場合
においては、炭酸ソーダや重炭酸ソーダ等の酸結合剤の
存在下、公知の方法で室温又は高められた温度でパジン
グ後、スチーミング又は乾熱により処理する一相パジン
グ法や、本発明の化合物が溶解されているパジング液に
繊維を浸漬後、芒硝や食塩等の中性塩、及び、苛性ソー
ダやケイ酸ソーダ等の酸結合剤をパジングし、スチーミ
ング又は乾熱することにより処理する二相パジング法等
が例示される。セルロース繊維上に捺染を行う場合にお
いては、一相で、重曹等の結合剤を含有する捺染ペース
トで印捺し、次い80℃以上の高温でスチーミングする
方法や、二相で、例えば中性又は弱酸性の捺染ペースト
で印捺し、これを電解質含有のアルカリ性浴に通過させ
た後、又はアルカリ性の電解質含有パジング液でオーバ
ーパジングし、その後スチーミング又は乾熱することに
より処理する方法等が例示される。ここで、捺染ペース
トには、例えばアルギン酸ソーダや澱粉エーテル等の糊
剤及び/又は乳化剤を含んでいてもよく、また必要に応
じて、例えば尿素等の捺染助剤及び/又は分散剤を含ん
でいてもよい。セルロース繊維上に本発明化合物を染色
又は捺染する場合、用いられる酸結合剤は特に限定され
ないが、例えば、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ金
属又はアルカリ土類金属と無機又は有機酸との水溶性塩
基性塩、あるいは加熱状態でアルカリを遊離する化合物
等を例示できる。特に、アルカリ金属の水酸化物及び弱
ないし中程度の強さの無機又は有機酸のアルカリ金属塩
が挙げられ、これらの中でも、ナトリウム又はカリウム
の水酸化物、ナトリウム塩及びカリウム塩が好ましい。
このような酸結合剤として具体的には、上述した炭酸ソ
ーダ、第三燐酸ソーダ、重炭酸ソーダ、苛性ソーダ、炭
酸ソーダ、ケイ酸ソーダ、重曹の他に、苛性カリ、蟻酸
ソーダ、炭酸カリ、第一又は第二燐酸ソーダ、トリクロ
ロ酢酸ソーダなども挙げられる。合成又は天然のポリア
ミド繊維上や、ポリウレタン繊維上に吸尽染色する場合
においては、酸性〜弱酸性の染浴中、pH値の制御下、
本発明の化合物を吸尽させ、次いで60〜120℃程度
の温度下、中性〜アルカリ性のpH値に変化させる方法
等が例示される。ここで必要に応じて、均染剤等、例え
ば塩化シアヌルと3倍モル量のアミノベンゼンスルホン
酸又はアミノナフタレンスルホン酸との縮合生成物ある
いは、例えばステアリルアミンとエチレンオキサイドと
の付加生成物等の均染剤等を用いても差し支えない。
【0086】本発明化合物は、特にセルロース繊維材料
を染色又は捺染する際に、再現性に優れており、均染性
やウオッシュオフ性が良好であり、高いビルドアップ性
を有し、且つ、有効染着率が高いものである。又、低塩
濃度で染色し得るという利点がある。さらに、本発明化
合物を用いることにより、各種の堅牢度、特に耐塩素
性、耐光性、耐汗性、耐汗日光性、耐酸加水分解性、耐
アルカリ性、耐洗濯性や耐過酸化洗濯性が良好な染色物
及び捺染物が得られる。
【0087】本発明化合物は、所望の色相を得るため
に、必要に応じて本発明の特徴を損なわない範囲で、他
の染料と混合して使用することができる。混合して使用
する染料としては、反応染料であれば特に制約はない
が、例えば、反応基としてスルファトエチルスルホン
基、ビニルスルホン基、モノクロロトリアジン基、モノ
フルオロトリアジン基、モノニコチン酸トリアジン基、
ジクロロトリアジン基、ジフルオロモノクロロピリミジ
ン基、および、トリクロロピリミジン基の少なくとも1
種を、少なくとも1つ以上有する染料、又はSumif
ix、SumifixSupra、Sumifix H
F、Remazol、Levafix、Procio
n、Cibacron、Basilen、Drimar
ene、Kayacion、Kayacelon Re
actなどの冠称名で市販されている染料、更には、特
開昭50-178号、特開昭51-17538号、特開昭56-9483号、
特開昭56-15481号、特開昭56-118976号、特開昭56-1283
80号、特開昭57-2365号、特開昭57-89679号、特開昭57-
143360号、特開昭58-191755号、特開昭59-15451号、特
開昭59-96174号、特開昭59-161463号、特開昭60-6754
号、特開昭60-123559号、特開昭60-229957号、特開昭
60-260654号、特開昭61-126175号、特開昭61-155469
号、特開昭61-225256号、特開昭63-77974号、特開昭63-
225664号、特開平1-185370号、特開平3-770号、特開平5
-247366号、特開平6-287463号の各公報に記載されてい
る染料及びC.I.Reactive Blue19、
C.I.Reactive Black5で表される染
料等が例示される。
【0088】
【発明の効果】本発明のビスアゾ化合物(1)は、反応染
料として有用であり、例えば、ビルドアップ性や均染性
等の染色性に優れており、又、本発明の方法によれば、
諸堅牢度に優れた紺色の染色物や捺染物が、再現性よく
得られる。
【0089】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの例によって限定されるもので
はない。例中、部は重量部を表す。
【0090】例1 塩化シアヌル3.69部と1−アミノベンゼン−4−β
−スルファートエチルスルホン5.63部を水性媒体中
で、pH2〜6,温度−5℃〜20℃で縮合させ、次
に、2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸3.76部
を、pH3〜7、5℃〜40℃で縮合させることによ
り、下記式(20)
【0091】
【化32】
【0092】に示される化合物を得た。
【0093】次に、塩化シアヌル3.69部と2,4−
ジアミノベンゼンスルホン酸3.76部を水性媒体中で
pH1〜4、−15℃〜20℃で縮合させ、次に、シア
ナミド0.84部をpH8〜12、0℃〜50℃で縮合
させることにより、下記式(21)
【0094】
【化33】
【0095】に示される化合物を得た。
【0096】更に、前記式(21)の化合物と、塩化シ
アヌル3.69部をpH2〜5、−5℃〜30℃で縮合
させ、次に、2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸3.
76部をpH3〜7、5℃〜40℃で縮合させることに
より、下記式(22)
【0097】
【化34】
【0098】に示される化合物を得た。
【0099】前記式(20)の化合物を常法によりジア
ゾ化し、得られたジアゾ化物を1−アミノ−8−ヒドロ
キシナフタレン−3,6−ジスルホン酸6.39部と、
pH1〜4、0℃〜30℃でカップリングさせ、カップ
リング生成物を得た。別途、式(22)の化合物を常法
によりジアゾ化し、該ジアゾ化物を上記カップリング生
成物とpH4〜9、0℃〜30℃でカップリング反応さ
せ、次いで、得られた生成物を常法により塩析又は蒸発
乾燥することにより、遊離酸の形が式(23)
【0100】
【化35】 (λmax=610nm、水性媒体中)
【0101】で示される化合物を得た。
【0102】例2 上式(22)の化合物の代わりに下記の表1〜3におけ
る第2欄の化合物を、1−アミノ−8−ヒドロキシナフ
タレン−3,6−ジスルホン酸の代わりに同表の第3欄
の化合物を、式(20)の化合物の代わりに同表の第4
欄の化合物を、各々用いる以外は例1と同様の方法で合
成すると、各々、対応するビスアゾ化合物が得られる。
【0103】
【表1】
【0104】
【表2】
【0105】
【表3】
【0106】例3 例1において、式(22)及び式(20)の該ジアゾ化
物のカップリング順序を入れ替え、最初のカップリング
反応条件はpH1〜4、0℃〜30℃、次のカップリン
グ反応条件はpH4〜9、0℃〜30℃とすること以外
は例1と同様の方法で合成し、得られた生成物を常法に
より塩析又は蒸発乾燥することにより、遊離酸の形が式
(24)
【0107】
【化36】
【0108】で示される化合物が得られる。
【0109】例4 例2において、前記の表1〜3における第2欄及び第4
欄の該ジアゾ化物のカップリング順序を入れ替える以外
は例3と同様の方法で合成すると、各々、対応するビス
アゾ化合物が得られる。
【0110】例5 塩化シアヌル3.69部と2,4−ジアミノベンゼンス
ルホン酸3.76部を水性媒体中でpH1〜4、−15
℃〜20℃で縮合させ、次に、2−エチルアニリン2.
42部をpH3〜7、5℃〜40℃で縮合させることに
より、下式(25)
【0111】
【化37】
【0112】で示される化合物が得られる。
【0113】次に、例1と同様に式(20)の化合物を
合成し、これに塩化シアヌル3.69部をpH2〜5、
−5℃〜30℃で縮合させ、次に、2,4−ジアミノベ
ンゼンスルホン酸3.76部をpH3〜7、5℃〜40
℃で縮合させることにより、式(26)
【0114】
【化38】
【0115】で示される化合物が得られる。
【0116】式(25)の化合物を常法によりジアゾ化
し、得られたジアゾ化物を1−アミノ−8−ヒドロキシ
ナフタレン−3,6−ジスルホン酸6.39部と、pH
1〜4、0℃〜30℃でカップリングさせ、カップリン
グ生成物を得た。別途、式(26)の化合物を常法によ
りジアゾ化し、該ジアゾ化物を上記カップリング生成物
とpH4〜9、0℃〜30℃でカップリング反応させ、
次いで、得られた生成物を常法により塩析又は蒸発乾燥
することにより、遊離酸の形が式(27)
【0117】
【化39】
【0118】で示される化合物が得られる。
【0119】例6 上式(25)の化合物の代わりに下記の表4〜6におけ
る第2欄の化合物を、1−アミノ−8−ヒドロキシナフ
タレン−3,6−ジスルホン酸の代わりに同表の第3欄
の化合物を、式(26)の化合物の代わりに同表の第4
欄の化合物を、各々用いる以外は例5と同様の方法で合
成すると、各々、対応するビスアゾ化合物が得られる。
【0120】
【表4】
【0121】
【表5】
【0122】
【表6】
【0123】例7 例5において、式(25)及び式(26)の該ジアゾ化
物のカップリング順序を入れ替え、最初のカップリング
反応条件はpH1〜4、0℃〜30℃、次のカップリン
グ反応条件はpH4〜9、0℃〜30℃とすること以外
は例5と同様の方法で合成し、得られた生成物を常法に
より塩析又は蒸発乾燥することにより、遊離酸の形が下
式(28)
【0124】
【化40】
【0125】で示される化合物が得られる。
【0126】例8 例6において、前記の表4〜6における第2欄及び第4
欄の該ジアゾ化物のカップリング順序を入れ替える以外
は例7と同様の方法で合成すると、各々、対応するビス
アゾ化合物が得られる。
【0127】例9 例1と同様に式(23)の化合物を合成し、これに3−
カルボキシピリジン7.38部をpH2〜4,40℃〜
100℃で縮合させて得られる生成物を、塩析又は蒸発
乾燥すると、遊離酸の形が下式(29)
【0128】
【化41】
【0129】で示される化合物が得られる。
【0130】例10 式(23)の化合物の代わりに下記の表7、8における
第2欄の化合物を、3−カルボキシピリジニンの代わり
に同表の第3欄の化合物を、各々用いる以外は例9と同
様の方法で合成すると、各々、対応するビスアゾ化合物
が得られる。
【0131】
【表7】
【0132】
【表8】
【0133】染色例1 例1で得た化合物0.3部を、各々200部の水に溶解
し、芒硝20部を加え、さらに木綿10部を加えて60
℃に昇温する。60℃に達してから、30分経過後、炭
酸ソーダ4部を加え、同温度で1時間染色し、次いで水
洗い及びソーピングを行った。水洗い時及びソーピング
時のウォッシュオフ性は良好であり、染色排水の着色量
はわずかであった。得られた染色物は、均一で、濃い紺
色であった。又、得られた染色物の諸堅牢度(耐塩素
性、耐光性、耐汗性、耐汗日光性、耐酸加水分解性、耐
アルカリ性、耐洗濯性、耐過酸化洗濯性)は、いずれも
良好であった。 染色例2 芒硝の使用量を20部から10部に変更する以外は染色
例1と同様に染色を行う。得られる染色物は、各々、染
色例1で得た染色物と同等の品質である。 染色例3 芒硝の使用量を20部から4部に変更する以外は染色例1
と同様に染色を行う。得られる染色物は、各々、染色例
1で得た染色物と同等の品質である。 染色例4 染色温度を60℃から70℃に変更する以外は染色例1
〜3と同様に染色を行う。得られる染色物は、各々、染
色例1〜3と同等の品質である。 染色例5 染色温度を60℃から80℃に変更する以外は、染色例
1〜3と同様に染色を行う。得られる染色物は、各々、
染色例1〜3の染色物と同等の品質である。 染色例6 各化合物0.3部を用いる代わりに、各化合物0.3部及
びメチルナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒドの縮
合物のナトリウム塩(スルホン化度110%、平均重合
度1.8)0.06部の混合物を用いる以外は染色例1
〜5と同様に染色を行う。得られる染色物は、各々染色
例1〜5の染色物と同等の品質である。 捺染例1 例1で得られる各ビスアゾ化合物を用い、以下の組成を
もつ色糊を作る。
【0134】色糊組成 化合物 5部 尿素 5部 アルギン酸ソーダ(5%)元糊 50部 熱湯 25部 重曹 2部 バランス(水) 13部 この色糊をシルケット加工綿ブロード上に印捺し、中間
乾燥後、100℃で5分間スチーミングを行い、湯洗
い、ソーピング、湯洗い、そして乾燥して、仕上げる。
この捺染物は均一で、濃い紺色である。又、該捺染物の
諸堅牢度(耐塩素性、耐光性、耐汗性、耐汗日光性、耐
酸加水分解性、耐アルカリ性、耐洗濯性、耐過酸化洗濯
性)は、いずれも良好である。 捺染例2 例1のビスアゾ化合物の代わりに例2〜8のビスアゾ化
合物又は混合物を用いる以外は、染色例1〜6又は捺染
例1と同様に染色又は捺染を行う。得られる染色物又は
捺染物は、各々、上記例で得られる染色物又は捺染物と
同等の品質である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸石 好治 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住 友化学工業株式会社内 Fターム(参考) 4H056 JA06 JB02 JB03 JE02 4H057 AA02 BA07 DA01 DA24 FA17 GA21 HA01 JA10 JB02

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1)で示されるビスアゾ化合
    物又はその塩。 【化1】 〔式中、R1、R2、R3及びR4は、同一又は相異なり、
    水素又は置換されていてもよいアルキルを表し、Uは下
    記式(2a)、(2b)又は(2c)で示される繊維反
    応性基を表す。 【化2】 〈R5は水素又は置換されていてもよいアルキルを表
    し、R6及びR7は、同一又は相異なり、水素、置換され
    ていてもよいアルキル又は置換されていてもよいフェニ
    ルを表し、A1は置換されていてもよいフェニレン又は
    置換されていてもよいナフチレンを表し、A2は置換さ
    れていてもよいアルキレンを表し、Q1は−O−、−S
    −又は−NR8−を表し、ここに、R8は水素、置換され
    ていてもよいアルキル又は置換されていてもよいフェニ
    ルを表し、r及びsは、同一又は相異なり、2、3又は
    4を表し、Z1、Z2及びZ3は同一又は相異なり、下記
    式(3a)又は(3b)で示されるビニルスルホン系反
    応基を表す。 【化3】 [式中、Y1及びY2は−CH=CH2又は−CH2CH2
    Lを表し、Lはアルカリの作用で脱離する基であり、R
    9は水素又は置換されていてもよいアルキルを表し、m
    は1〜6の整数である。]〉 X1、X2及びX3は、同一又は相異なり、フルオロ、ク
    ロロ、又は置換されていてもよいピリジニオであり、T
    は下記式(4a)、(4b)又は(4c)で示される非
    繊維反応性基を表す。 【化4】 {式中、R10は水素又は置換されていてもよいアルキル
    を表し、R11は、水素、置換されていてもよいシアノ、
    置換されていてもよいアルキル又は置換されていてもよ
    いフェニルを表し、R12は水素、置換されていてもよい
    アルキル又は置換されていてもよいフェニルを表し、Q
    2は−CH2−、−O−、−S−、−SO2−又は−NR
    13−を表し、R13は水素又は置換されていてもよいアル
    キルを表し、nは1、2又は3である。} W1及びW2は、いずれか一方がアミノであり、他方がヒ
    ドロキシである。但し、[ ]内に示した2つの*印
    は、一方は−Uとの結合であり、他方は−Tとの結合を
    表す。〕
  2. 【請求項2】下記一般式(1a)で示される請求項1に
    記載の化合物又はその塩。 【化5】 〔式中、R1、R2、R3、R4、X1、X2、X3、W1、W
    2、U及びTは請求項1に記載の意味を表し、[ ]内
    に示した2つの*印は、一方は−Uとの結合であり、他
    方は−Tとの結合を表す。〕
  3. 【請求項3】下記一般式(1b)で示される請求項1に
    記載の化合物又はその塩。 【化6】 〔式中、R1、R2、R3、R4、X1、X2、X3、W1、W
    2、U及びTは請求項1に記載の意味を表す。〕
  4. 【請求項4】下記一般式(1c)で示される請求項1に
    記載の化合物又はその塩。 【化7】 〔式中、R1、R2、R3、R4、X1、X2、X3、W1、W
    2、U及びTは請求項1に記載の意味を表す。〕
  5. 【請求項5】W1がアミノ、W2がヒドロキシである請求
    項1〜4のいずれかに記載の化合物又はその塩。
  6. 【請求項6】W1がヒドロキシ、W2がアミノである請求
    項1〜4のいずれかに記載の化合物又はその塩。
  7. 【請求項7】R1、R2、R3及びR4が、水素である請求
    項1〜6のいずれかに記載の化合物又はその塩。
  8. 【請求項8】X1、X2及びX3が、同一又は相異なり、
    フルオロ又はクロロである請求項1〜7のいずれかに記
    載の化合物又はその塩。
  9. 【請求項9】X1、X2及びX3が、置換されていてもよ
    いピリジニオである請求項1〜7のいずれかに記載の化
    合物又はその塩。
  10. 【請求項10】Uが、式(2a)又は(2b)で示され
    る繊維反応性基である請求項1〜9のいずれかに記載の
    化合物又はその塩。
  11. 【請求項11】Z1及びZ2が、式(3a)で示される基
    である請求項10に記載の化合物又はその塩。
  12. 【請求項12】Tが、式(4a)で示される非繊維反応
    性基である請求項1〜11のいずれかに記載の化合物又
    はその塩。
  13. 【請求項13】Tが、式(4b)で示される非繊維反応
    性基である請求項1〜11のいずれかに記載の化合物又
    はその塩。
  14. 【請求項14】Tが、式(4c)で示される非繊維反応
    性基である請求項1〜11のいずれかに記載の化合物又
    はその塩。
  15. 【請求項15】請求項1〜14のいずれかに記載の化合
    物又はその塩を用いることを特徴とする繊維材料の染色
    又は捺染方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104788993A (zh) * 2015-05-12 2015-07-22 上海安诺其集团股份有限公司 毛用藏青染料组合物及其制备方法
TWI583743B (zh) * 2012-06-26 2017-05-21 臺灣永光化學工業股份有限公司 新穎反應性染料

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