JPH0717854B2 - スピロビクロマン化合物およびそれを用いる染色または捺染法 - Google Patents

スピロビクロマン化合物およびそれを用いる染色または捺染法

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JPH0717854B2
JPH0717854B2 JP61008606A JP860686A JPH0717854B2 JP H0717854 B2 JPH0717854 B2 JP H0717854B2 JP 61008606 A JP61008606 A JP 61008606A JP 860686 A JP860686 A JP 860686A JP H0717854 B2 JPH0717854 B2 JP H0717854B2
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隆 尾村
和史 横川
尚樹 原田
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住友化学工業株式会社
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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、ヒドロキシ基及び/又はカルボンアミド基含
有材料、特にセルロース繊維、天然又は合成ポリアミド
繊維、ポリウレタン繊維あるいは皮革等、あるいはそれ
らの混紡繊維を染色及び捺染するに有用な化合物並びに
その適用に関する。
<従来の技術> 従来の染料は、最近の高級化指向に伴う、諸堅牢度に関
する高い要求の点から見て、今だ充分と言える程度でな
く、更にレベルアップが望まれている。
<発明が解決しようとする問題点> ヒドロキシ基及び/又はカルボンアミド基含有材料の染
色又は捺染物の諸堅牢度、中でも耐光並びに汗耐光堅牢
度は、特にヒドロキシ基含有繊維の場合において、今だ
充分満足できるレベルにはなく、本発明者らは鋭意この
レベルアップに努め、上記問題点を解決し得るスピロビ
クロマン誘導体を見い出した。
<問題点を解決するための手段> 本発明は、有機染料残基および下式(1) で示される基を分子中に少なくとも1個有してなる化合
物及びそれを用いることを特徴とするヒドロキシ基及び
/又はカルボンアミド基含有材料を染色又は捺染する方
法を提供するものである。
基(1)は、該材料用として用いられている染料種属、
例えば、酸性染料、ナフトイド染料、螢光染料、直接染
料あるいは反応染料に組み込んだ形で分子設計をするこ
とができ、その組み込み方法は共有結合を介することが
望ましく、中でも、有機染料残基と基(1)との連結基
が、 〔式中、Wはヘテロ環の架橋員又はヘテロ環を含有して
なる架橋員、Vは水素原子又は置換基を有していてもよ
い低級アルキル基、lは0又は1を示す。〕 であることが、原料事情、製造上及び性能上有利であ
る。Wは直接染料の分子を構成する連結基、あるいはセ
ルロース繊維と求核置換反応する反応染料の反応基を構
成する基で、公知のヘテロ環あるいはそれを含有してな
る架橋員が対象となるが、中でもヘテロ環として窒素原
子を2ないし3個含有するものが好適である。例えば、
ピリダジン環、ピリミジン環、ジオキサジン環、トリア
ジン環等を挙げることができ、特にトリアジン環が好適
である。
該連結基中に繊維反応性機能を付与することなく、例え
ば酸性染料、ナフトイド染料、螢光染料又は直接染料の
範疇に入る化合物とすることもでき、あるいは繊維反応
性機能を付与することもできる。その機能付与は、有機
染料残基並びに/あるいはWで示されるヘテロ環及び/
又はその置換基において行うことができ、反応染料の反
応基として知られている反応基、例えば求核置換型又は
求核付加型の反応基を採用することができる。
基(1)と有機染料残基を該連結基を介して連結し、染
料分子を組み立てる方法は、トリアジン型反応染料分子
の組み立て方法に準じた方法のいずれも採用し得るが、
中でも、式 〔式中、Dは水溶性の有機染料残基、Rは (式中、R′は水素原子又は置換されてもよい低級アル
キル基を示す。R1,R2はそれぞれ水素原子、メチル基、
メトキシ基、塩素原子、カルボン酸基、又はスルホン酸
基、Xは基−CH=CH2又は基−CH2CH2Yを示す。ここに、
Yはアルカリの作用で脱離する基である。)、又は上記
‐SO2Xを有しない脂肪族、芳香族もしくは環状アミノ基
を示し、Vは水素原子又は置換基を有していてもよい低
級アルキル基、lは0又は1、nは1又は2を示す。〕 で表わされる化合物又はその塩が好適である。
Dとしては水溶性の、中でもスルホン酸基及び/又はカ
ルボン酸基を含有した、例えば、モノ−またはポリ−ア
ゾ系、金属錯塩アゾ系、アントラキノン系、フタロシア
ニン系、ホルマザン系、アゾメチン系、ジオキサジン
系、フェナジン系、スチルベン系、トリフェニルメタン
系、キサンテン系、チオキサンテン系、ニトロアリール
系、ナフトキノン系、ピレンキノン系、又はペリレンカ
ルボイミド系等の有機染料残基を挙げることができる。
有機染料残基Dに存在しうる置換基はスルホン酸基、カ
ルボン酸基以外に下記のものが挙げられる。
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチルのご
とき1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ
のごとき1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基、ア
セチルアミノ、プロピオニルアミノ、ベンゾイルアミノ
のごとき1〜8個の炭素原子を有するアシルアミノ基、
1〜4個の炭素原子を有するアルキルアミノ基たとえば
メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプ
ロピルアミノまたはブチルアミノ、フェニルアミノ、N,
N−ジ−β−ヒドロキシエチルアミノ、N,N−ジ−β−ス
ルファトエチルアミノ、スルホベンジルアミノ、N,N−
ジスルホベンジルアミノ、メトキシカルボニルまたはエ
トキシカルボニルのごときアルコキシ基中に1〜4個の
炭素原子を有するアルコキシカルボニル、メチルスルホ
ニルまたはエチルスルホニルのごとき1〜4個の炭素原
子を有するアルキルスルホニル、トリフルオロメチル、
ニトロ、シアノ、弗素、塩素、臭素のごときハロゲン、
カルバモイル、N−メチルカルバモイルまたはN−エチ
ルカルバモイルのごときアルキル基中に1〜4個の炭素
原子を有するN−アルキルカルバモイル、スルファモイ
ル、N−メチルスルファモイル、N−エチルスルファモ
イル、N−プロピルスルファモイル、N−イソプロピル
スルファモイル、またはN−ブチルスルファモイルのご
とき1〜4個の炭素原子を有するN−アルキルスルファ
モイル、N−(β−ヒドロキシエチル)−スルファモイ
ル、N,N−ジ−(β−ヒドロキシエチル)−スルファモ
イル、ウレイド、ヒドロキシル、又はスルホメチル。
中でも特に好ましい置換基は、メチル、エチル、メトキ
シ、エトキシ、アセチルアミノ、ベンゾイルアミノ、ア
ミノ、塩素、臭素、ウレイド、ヒドロキシル及びスルホ
メチル等である。
式(2)および(3)中のV及び式(4)中のR′で表
わされる置換基を有していてもよい低級アルキル基とし
てはたとえば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、ヒドロキシメ
チル基、2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシプロ
ピル基、8−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシブ
チル基、4−ヒドロキシブチル基、1−メチル−2−ヒ
ドロキシプロピル基、シアノメチル基、シアノメチル
基、メトキシメチル基、2−メトキシエチル基、8−メ
トキシプロピル基、エトキシメチル基、2−エトキシエ
チル基、クロロメチル基、2−クロロエチル基、8−ク
ロロプロピル基、4−クロロブチル基、カルボキシメチ
ル基、2−カルボキシエチル基、カルバモイルメチル
基、2−カルバモイルエチル基、2−メトキシカルボニ
ルエチル基、2−エトキシカルボニルメチル基、スルホ
メチル基、2−スルホエチル基等をあげることができ
る。
Xが−CH2CH2Yである場合のYはカルカリの作用で脱離
する基であり、例えば、硫酸エステル基、チオ硫酸エス
テル基、リン酸エステル基、酢酸エステル基、ハロゲン
原子等であり、好ましいXは、−CH=CH2又は−CH2CH2O
SO3Hである。
本発明化合物が、遊離酸の形又はその塩の形で存在する
場合、特にアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩、中
でもナトリウム塩又はカリウム塩が好ましく、繊維材料
の染色及び捺染に使用されるときはアルカリ金属塩が特
に好ましい。
本発明のスピロビクロマン化合物は、式 で示されるスピロビクロマンの水酸基の1個の反応性を
利用して有機染料残基と、あるいはこれらの間に連結基
を介して結合させることによって合成できる。
詳しくは、下式 〔式中、V,lは前記の意味を有する。〕 で示される基を有する有機染料化合物に下式(6) hal−W−hal′ (6) 〔式中、hal,hal′は各々塩素原子又は弗素原子を示
し、Wは前記の意味を有する。〕 で表わされる化合物とスピロビクロマンを順次反応させ
ることによって合成される。
さらに詳しくは、例えば式(3)化合物及びその塩の合
成は次の様にして実施できる。
すなわち、式(7) 〔式中、D,V,l及びnは前記の意味を有する。〕 で示される有機染料化合物と、少なくともこれと同じ当
量の塩化シアヌル又は弗化シアヌル及び少なくともこれ
と同じ当量のスピロビクロマンを任意の順序で縮合させ
ることによって、式(3)におけるRが塩素原子又は弗
素原子である式(3)化合物及びその塩が合成できる。
Rが 、‐SO2Xを有する式(4)で示される芳香族アミノ基、
あるいは‐SO2Xを有しない脂肪族、芳香族もしくは環状
アミノ基である式(3)化合物又はその塩は、対応する
アミンを上記で合成した化合物と縮合させることによっ
て合成できる。
縮合反応においては、その順序は上記した順序に限定さ
れるものではないが、塩化シアヌル又は弗化シアヌルに
対する反応性の低い化合物から順次反応させることが好
ましく、その際の条件は化合物の安定性と反応性に応じ
て適宜決定することができ、一次的縮合は比較的低い、
pH域及び/又は比較的低い温度を選ぶことができ、二次
的、三次的縮合に及ぶにつれ比較的高いpH域と温度を選
ぶことができる。
式(7)で示される化合物としては、例えば次の様な有
機染料化合物が挙げられる。
下記式の染料の金属錯塩: 金属原子としてはCu(1:1−錯塩)またはCrおよびC
o(1:2−錯塩)が好ましい。Cr−およびCo−錯塩は上記
に示した式のアゾ化合物を1つまたは2つ含有しうる。
すなわち、対称形構造でも、あるいはまたは任意の他の
メンバーを有する非対称形構造でもよい。
この場合、PcはCu−またはNi−フタロシアニン基を意味
し、Pc−骨格に存在する置換基の総数は3又は4であ
る。
上記した各式において、基R5〜R10およびR17〜R20は水
素または低級アルキル基を意味して、そしてR3,R4およ
びR11〜R16は水素、低級アルキル、アルコキシ、アルカ
ノイルアミノ、ウレイド、又はハロゲンを意味する。な
お同一の式に属する基R3,R4などは、互いに独立に上記
の意味を有する。好ましくは、基R5〜R10およびR17〜R
20は水素、メチルまたはエチル、そして基R3,R4および
R11〜R16は水素、メチル、エチル、メトキシ、エトキ
シ、アセチルアミノ、ウレイド又は塩素を意味する。上
記の有機染料化合物中の芳香環は、場合によってはさら
に置換されていてもよい。すなわち、ベンゼン環は特に
メチル、メトキシ、エトキシ、カルボキシル、アセチル
アミノまたは塩素によって、そしてナフタリン環は特に
メトキシ、カルボキシル、アセチルアミノ、ニトロまた
は塩素によって置換されていてもよい。同じことが、ア
ントラキノン、ジオキサジンなどについても言える。ベ
ンゼンがさらに置換されていないものが好ましい場合、
ジアゾ成分としては特に1,3−フェニレンジアミン−4
−スルホン酸、1,4−フェニレンジアミン−2−スルホ
ン酸、1,4−フェニレンジアミン−2,5−ジスルホン酸ま
たは1,3−フェニレンジアミン−4,6−ジスルホン酸が使
用される。
式(7)で示される化合物の内、特に好ましいものとし
て、下式 〔式中、A1,A2は互いに独立に置換基を有していてもよ
いベンゼン環又はナフタレン環であり、m1,m2は互いに
独立に0〜3の整数、lは前記の意味を有する。〕 で示されるビスアゾ化合物を挙げることができる。上式
においてA1および/またはA2にスルホン酸基が結合する
場合(m1≠0および/またはm2≠0)、その少なくとも
1個のスルホン酸基は夫々のアゾ基の隣接位に結合する
ことが好ましい。
式(7)で示される有機染料化合物の内、アゾ系有機染
料化合物を製造するためにジアゾ成分及びカップリング
成分として使用できる化合物の具体例は下記のとおりで
ある。
<ジアゾ成分> アミノベンゼン、1−アミノ−2−、−3−または−4
−メチルベンゼン、1−アミノ−2−、−3−または−
4−メトキシベンゼン、1−アミノ−2−、−3−また
は−4−クロロベンゼン、1−アミノ−2,5−ジクロロ
ベンゼン、1−アミノ−2,5−ジメチルベンゼン、1−
アミノ−3−メチル−6−メトキシベンゼン、1−アミ
ノ−2−メトキシ−4−ニトロベンゼン、4−アミノビ
フェニル、1−アミノベンゼン−2−、−3−または−
4−カルボン酸、2−アミノジフェニルエーテル、1−
アミノベンゼン−2−、−3−または−4−スルホン酸
アミド、−N−メチルアミド、−N−エチルアミド、−
N,N−ジメチルアミドまたは−N,N−ジエチルアミド、デ
ヒドロチオ−p−トルイジン−スルホン酸、1−アミノ
−3−トリフルオロメチル−6−スルホン酸、1−アミ
ノ−3−または−4−ニトロベンゼン、1−アミノ−3
−または−4−アセチルアミノベンゼン、1−アミノベ
ンゼン−2−、−3−または−4−スルホン酸、1−ア
ミノベンゼン−2,4−および−2,5−ジスルホン酸、1−
アミノ−4−メチルベンゼン−2−スルホン酸、1−ア
ミノ−3−メチルベンゼン−6−スルホン酸、1−アミ
ノ−6−メチルベンゼン−3−または−4−スルホン
酸、1−アミノ−2−カルボキシベンゼン−4−スルホ
ン酸、1−アミノ−4−カルボキシベンゼン−2−スル
ホン酸、1−アミノ−4−または−5−クロロベンゼン
−2−スルホン酸、1−アミノ−6−クロロベンゼン−
3−または−4−スルホン酸、1−アミノ−3,4−ジク
ロロベンゼン−6−スルホン酸、1−アミノ−2,5−ジ
クロロベンゼン−6−スルホン酸、1−アミノ−2,5−
ジクロロベンゼン−4−スルホン酸、1−アミノ−4−
メチル−5−クロロベンゼン−2−スルホン酸、1−ア
ミノ−5−メチル−4−クロロベンゼン−2−スルホン
酸、1−アミノ−4−または−5−メトキシベンゼン−
2−スルホン酸、1−アミノ−6−メトキシベンゼン−
3−または−4−スルホン酸、1−アミノ−6−エトキ
シベンゼン−3−または−4−スルホン酸、1−アミノ
−2,4−ジメトキシベンゼン−6−スルホン酸、1−ア
ミノ−2,5−ジメトキシベンゼン−4−スルホン酸、1
−アミノ−3−アセチルアミノベンゼン−6−スルホン
酸、1−アミノ−4−アセチルアミノベンゼン−2−ス
ルホン酸、1−アミノ−3−アセチルアミノ−4−メチ
ルベンゼン−6−スルホン酸、2−アミノ−1−メチル
ベンゼン−3,5−ジスルホン酸、1−アミノ−4−メト
キシベンゼン−2,5−ジスルホン酸、1−アミノ−3−
または−4−ニトロベンゼン−6−スルホン酸、1−ア
ミノナフタリン、2−アミノナフタリン、1−アミノナ
フタリン−2−、−4−、−5−、−6−、−7−、ま
たは−8−スルホン酸、2−アミノナフタリン−1−、
−3−、−4−、−5−、−6−、−7−または−8−
スルホン酸、2−アミノナフタリン−3,6−または−5,7
−ジスルホン酸、1−アミノナフタリン−3,6−または
−5,7−ジスルホン酸、2−アミノナフタリン−1,5−、
−1,7−、−3,6−、−5,7−、−4,8−、または−6,8−
ジスルホン酸、1−アミノナフタリン−2,5,7−トリス
ルホン酸、2−アミノナフタリン−1,5,7−、−3,6,8
−、または−4,6,8−トリスルホン酸、1−ヒドロキシ
−2−アミノベンゼン−4−スルホン酸、1−ヒドロキ
シ−2−アミノベンゼン−5−スルホン酸、1−ヒドロ
キシ−2−アミノベンゼン−4,6−ジスルホン酸、1−
ヒドロキシ−2−アミノ−4−アセチルアミノベンゼン
−6−スルホン酸、1−ヒドロキシ−2−アミノ−6−
アセチルアミノベンゼン−4−スルホン酸、1−ヒドロ
キシ−2−アミノ−4−クロロベンゼン−5−スルホン
酸、1−ヒドロキシ−2−アミノ−4−メチルスルホニ
ルベンゼン、1−アミノ−2−ヒドロキシ−6−ニトロ
ナフタリン−4−スルホン酸、2−アミノ−1−ヒドロ
キシナフタリン−4,8−ジスルホン酸、4−アミノアゾ
ベンゼン−3,4′−ジスルホン酸、3−メトキシ−4−
アミノ−6−メチルアゾベンゼン−2′、4′−ジスル
ホン酸、3−メトキシ−4−アミノ−6−メチルアゾベ
ンゼン−2,5′−ジスルホン酸、1,3−ジアミノベンゼ
ン、1,4−ジアミノベンゼン、1,3−ジアミノ−4−クロ
ロベンゼン、1,3−ジアミノ−4−メチルベンゼン、1,3
−ジアミノ−4−エチルベンゼン、1,3−ジアミノ−4
−メトキシベンゼン、1,3−ジアミノ−4−エトキシベ
ンゼン、1,4−ジアミノ−2−メチルベンゼン、1,4−ジ
アミノ−2−メトキシベンゼン、1,4−ジアミノ−2−
エトキシベンゼン、1,4−ジアミノ−2−クロロベンゼ
ン、1,4−ジアミノ−2,5−ジメチルベンゼン、1,4−ジ
アミノ−2,5−ジエチルベンゼン、1,4−ジアミノ−2−
メチル−5−メトキシベンゼン、1,4−ジアミノ−2,5−
ジメトキシベンゼン、1,4−ジアミノ−2,5−ジエトキシ
ベンゼン、2,6−ジアミノ−ナフタリン、1,3−ジアミノ
−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,4−ジアミノ−2,3,5,
6−テトラメチルベンゼン、1,3−ジアミノ−4−ニトロ
ベンゼン、4,4′−ジアミノスチルベン、4,4′−ジアミ
ノジフェニルメタン、4,4′−ジアミノビフェニル(ベ
ンジジン)、3,3′−ジメチルベンジジン、3,3′−ジメ
トキシベンジジン、3,3′−ジクロロベンジジン、3,3′
−ジカルボキシベンジジン、3,3′−ジカルボキシ−メ
トキシ−ベンジジン、2,2′−ジメチルベンジジン、4,
2′−ジアミノジフェニル(ジフェニリン)、2,6−ジア
ミノナフタリン−4,8−ジスルホン酸、1,4−ジアミノベ
ンゼン−2−スルホン酸、1,4−ジアミノベンゼン−2,5
−ジスルホン酸、1,4−ジアミノベンゼン−2,6−ジスル
ホン酸、1,3−ジアミノベンゼン−4−スルホン酸、1,3
−ジアミノベンゼン−4,6−ジスルホン酸、1,4−ジアミ
ノ−2−クロロベンゼン−5−スルホン酸、1,4−ジア
ミノ−2−メチルベンゼン−5−スルホン酸、1,5−ジ
アミノ−6−メチルベンゼン−3−スルホン酸、1,3−
ジアミノ−6−メチルベンゼン−4−スルホン酸、3−
(3′−または4′−アミノベンゾイルアミノ)−1−
アミノベンゼン−6−スルホン酸、1−(4′−アミノ
ベンゾイルアミノ)−4−アミノベンゼン−2,5−ジス
ルホン酸、1,4−ジアミノベンゼン−2−カルボン酸、
1,3−ジアミノベンゼン−4−カルボン酸、1,2−ジアミ
ノベンゼン−4−カルボン酸、1,3−ジアミノベンゼン
−5−カルボン酸、4,4′−ジアミノジフェニルオキシ
ド、4,4′−ジアミノフェニル尿素−2,2′−ジスルホン
酸、4,4′−ジアミノジフェニルオキシエタン−2,2′−
ジスルホン酸、4,4′−ジアミノスチルベン−2,2′−ジ
スルホン酸、4,4′−ジアミノジフェニルエタン−2,2′
−ジスルホン酸、2−アミノ−5−アミノメチルナフタ
リン−1−スルホン酸、2−アミノ−5−アミノメチル
ナフタリン−1,7−ジスルホン酸、1−アミノ−4−メ
トキシ−5−アミノメチルベンゼン−6−スルホン酸。
ジアミンの代りにジアゾ成分として、後からそのアセチ
ル基がケン化によって脱離されるアミノ−アセチル化合
物が使用される場合には、上記に例示したジアゾ成分の
モノアセチル化合物、たとえば、1−アセチルアミノ−
3−アミノベンゼン−4−スルホン酸または、1−アセ
チルアミノ−4−アミノベンゼン−3−スルホン酸、1
−アセチルアミノ−3−アミノ−6−メチルベンゼン−
4−スルホン酸、2−アミノ−5−アセチルアミノメチ
ルナフタレン−1−スルホン酸が考慮される。
<カップリング成分> フェノール、1−ヒドロキシ−3−または−4−メチル
ベンゼン、1−ヒドロキシベンゼン−4−スルホン酸、
1−ヒドロキシナフタリン、2−ヒドロキシナフタリ
ン、2−ヒドロキシナフタリン−6−または−7−スル
ホン酸、2−ヒドロキシナフタリン−3,6−または−6,8
−ジスルホン酸、1−ヒドロキシナフタリン−4−スル
ホン酸、1−ヒドロキシナフタリン−4,6−または−4,7
−ジスルホン酸、1−アミノ−3−メチルベンゼン、1
−アミノ−2−メトキシ−5−メチルベンゼン、1−ア
ミノ−2,5−ジメチルベンゼン、3−アミノフェニル尿
素、1−アミノ−3−アセチルアミノベンゼン、1−ア
ミノ−3−ヒドロキシアセチルアミノベンゼン、1,3−
ジアミノベンゼン−4−スルホン酸、1−アミノナフタ
リン−6−または−8−スルホン酸、1−アミノ−2−
メトキシナフタリン−6−スルホン酸、2−アミノナフ
タリン−5,7−ジスルホン酸、1−アミノ−8−ヒドロ
キシナフタリン−4−スルホン酸、1−アミノ−8−ヒ
ドロキシナフタリン−6−スルホン酸、1−アミノ−8
−ヒドロキシナフタリン−2,4−ジスルホン酸、2−ヒ
ドロキシ−3−アミノナフタリン−5,7−ジスルホン
酸、1−アミノ−8−ヒドロキシナフタリン−2,4,6−
トリスルホン酸、1−ヒドロキシ−8−アセチルアミノ
ナフタリン−3−スルホン酸、1−ベンゾイルアミノ−
8−ヒドロキシナフタリン−3,6−または−4,6−ジスル
ホン酸、2−ベンゾイルアミノ−5−ヒドロキシナフタ
リン−7−スルホン酸、2−アミノ−5−ヒドロキシナ
フタリン−7−スルホン酸、2−メチル−または2−エ
チルアミノ−5−ヒドロキシナフタリン−7−スルホン
酸、2−(N−アセチル−N−メチルアミノ)−5−ヒ
ドロキシナフタリン−7−スルホン酸、2−アセチルア
ミノ−5−ヒドロキシナフタリン−7−スルホン酸、2
−アミノ−5−ヒドロキシナフタリン−1,7−ジスルホ
ン酸、2−アミノ−8−ヒドロキシナフタリン−6−ス
ルホン酸、2−メチル−または−エチルアミノ−8−ヒ
ドロキシナフタリン−6−スルホン酸、2−(N−アセ
チル−N−メチルアミノ)−8−ヒドロキシナフタリン
−6−スルホン酸、2−アセチルアミノ−8−ヒドロキ
シナフタリン−6−スルホン酸、2−アミノ−8−ヒド
ロキシナフタリン−3,6−ジスルホン酸、2−アセチル
アミノ−8−ヒドロキシナフタリン−3,6−ジスルホン
酸、1−アミノ−5−ヒドロキシナフタリン−7−スル
ホン酸、1−アミノ−8−ヒドロキシナフタリン−3,6
−または−4,6−ジスルホン酸、1−アセチルアミノ−
8−ヒドロキシナフタリン−3,6−または−4,6−ジスル
ホン酸、1−(4′−アミノベンゾイルアミノ)−8−
ヒドロキシナフタリン−3,6−または−4,6−ジスルホン
酸、1−(4′−ニトロベンゾイルアミノ)−8−ヒド
ロキシナフタリン−3,6−または−4,6−ジスルホン酸、
1−(3′−アミノベンゾイルアミノ)−8−ヒドロキ
シナフタリン−3,6−または−4,6−ジスルホン酸、1−
(3′−ニトロベンゾイルアミノ)−8−ヒドロキシナ
フタリン−3,6−または−4,6−ジスルホン酸、2−
(4′−アミノ−3′−スルホフェニルアミノ)−5−
ヒドロキシナフタリン−7−スルホン酸、3−メチルピ
ラゾロン−(5)、1−フェニル−3−メチル−5−ピ
ラゾロン、1−(4′−スルホフェニル)−3−メチル
−5−ピラゾロン、1−(4′−スルホフェニル)−ピ
ラゾロン−(5)−3−カルボン酸、1−(3′−アミ
ノフェニル)−3−メチル−5−ピラゾロン、1−
(2′,5′−ジスルホフェニル)−3−メチル−5−ピ
ラゾロン、1−(2′−メチル−4′−スルホフェニ
ル)−5−ピラゾロン−3−カルボン酸、1−(4′,
8′−ジスルホナフチル−〔2′〕)−3−メチル−5
−ピラゾロン、1−(5′,7′−ジスルホナフチル−
〔2′〕)−3−メチル−5−ピラゾロン、1−
(2′,5′−ジクロロ−4′−スルホフェニル)−3−
メチル−5−ピラゾロン、3−アミノカルボニル−4−
メチル−6−ヒドロキシピリドン−(2)、1−エチル
−3−シアノ−または−3−クロロ−4−メチル−6−
ヒドロキシピリドン−(2)、1−エチル−3−スルホ
メチル−4−メチル−6−ヒドロキシピリドン−
(2),2,4,6−トリアミノ−3−シアノピリジン、2−
(3′−スルホフェニルアミノ)−4,6−ジアミノ−3
−シアノピリジン、2−(2′−ヒドロキシエチルアミ
ノ)−3−シアノ−4−メチル−6−アミノピリジン、
2,6−ビス−(2′−ヒドロキシエチルアミノ)−3−
シアノ−4−メチルピリジン、1−エチル−3−カルバ
モイル−4−メチル−6−ヒドロキシピリドン−
(2)、1−エチル−3−スルホメチル−4−メチル−
5−カルバモイル−6−ヒドロキシピリドン−(2)、
N−アセトアセチルアミノベンゼン、1−(N−アセト
アセチルアミノ)−2−メトキシベンゼン−5−スルホ
ン酸、4−ヒドロキシキノロン−(2)、1−アミノ−
8−ヒドロキシ−2−(フェニルアゾ)−ナフタリン−
3,6−ジスルホン酸、1−アミノ−8−ヒドロキシ−2
−(4′−スルホフェニルアゾ)−ナフタリン−3,6−
ジスルホン酸、1−アミノ−8−ヒドロキシ−2−
(2′,5′−ジスルホフェニルアゾ)−ナフタリン−3,
6−ジスルホン酸、1−β−アミノエチル−3−シアノ
−4−メチル−6−ヒドロキシピリドン−(2)、1−
γ−アミノプロピル−3−スルホメチル−4−メチル−
6−ヒドロキシピリドン−(2)、1,3−ジアミノベン
ゼン、1−アミノ−3−N,N−ジ−β−ヒドロキシエチ
ルアミノベンゼン、1−アミノ−3−N,N−ジ−β−ス
ルファトエチルアミノベンゼン、1−アミノ−3−N,N
−ジ−β−ヒドロキシエチルアミノ−4−メトキシベン
ゼン、1−アミノ−3−N,N−ジ−β−スルファト−エ
チルアミノ−4−メトキシベンゼン、1−アミノ−3−
スルホ−ベンジルアミノ−ベンゼン、1−アミノ−3−
スルホ−ベンジルアミノ−4−クロロベンゼン、1−ア
ミノ−3−N,N−ジスルホ−ベンジルアミノベンゼン。
本発明化合物は、ヒドロキシ基及び/又はカルボンアミ
ド基含有材料、特にセルロース繊維、天然又は合成ポリ
アミド繊維、ポリウレタン繊維あるいは皮革等、あるい
はそれらの混紡繊維を染色又は捺染して、非常に良好な
染色物を与える。その方法は、本発明化合物の各々が属
する種属の染料分野における通常の染色又は捺染する方
法を適用することができる。中でも、反応染料である本
発明化合物は、特にセルロース繊維に対し有用であり、
次の様に実施される。
即ち、吸尽法の場合、炭酸ソーダ、第三リン酸ソーダ、
苛性ソーダ等の酸結合剤の存在下に芒硝または食塩を加
えた染浴で比較的低い温度で行われる。また、捺染法に
よる染色もでき例えば重炭酸ソーダ、炭酸ソーダ、第三
リン酸ソーダ、苛性ソーダ等の酸結合剤と尿素および糊
剤、好ましくはアルギン酸ソーダ等を含む色糊を繊維に
印捺し、中間乾燥後100〜200℃で蒸熱または乾熱するこ
とにより行なわれる。
本発明化合物の特徴は、ヒドロキシ基及び/又はカルボ
ンアミド基含有材料を染色又は捺染して優れた性能を発
揮する点にある。中でもセルロース繊維に対して好適で
あり、得られた染色物又は捺染物は濃厚であり、かつ均
染性に優れ、通常の諸堅牢度に対して良好であり、中で
も耐光、汗及び汗耐光堅牢度に優れている。本発明化合
物が反応染料である場合には、上記特徴に加え、さらに
優れた反応性と固着性を有し、吸尽法の場合は比較的低
い温度で使用することができる。
次に本発明を実施例によって説明する。
文中、部は重量部を表わす。
実施例1 氷水75部にアニリン−4−スルホン酸16.8部と濃塩酸2
2.6部を加え、0〜5℃にて35%亜硝酸ソーダ溶液19.6
部を注入してジアゾ化を行なう。余剰の亜硝酸を消去し
た後、1−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−3,6−
ジスルホン酸モノナトリウム塩30.1部の中性溶液を0〜
10℃で約1時間を要して注入し、カップリングを行う。
この混合物を数時間撹拌しモノアゾ化合物の溶液を得
る。
ついで1−アセチルアミノ−3−アミノベンゼン−4−
スルホン酸21.6部をジアゾ化し、これをpH6.0〜6.5に調
整したモノアゾ染料溶液に5〜10℃で注入しカップリン
グを行なう。1〜2時間撹拌後、カセイソーダを加えア
ルカリ性として80〜90℃に加熱することで、アセチル基
を加水分解する。中和後、塩化ナトリウムで塩析し遊離
酸の形で下記構造のジスアゾ化合物40部を得る。
このジスアゾ化合物と塩化シアヌル11部を界面活性剤水
溶液300部中でpH3〜4に1〜2時間、0〜5℃に保つこ
とにより第一縮合を行い、続いて、スピロビクロマン1
9.3部を加え、pH8〜9に保ちながら25〜30℃で一晩撹拌
することによって第二縮合を行う。希塩酸によってpH5
〜6とし、塩化ナトリウムで塩析し過、洗浄後、乾燥
し、遊離酸の形で下記構造のスピロビクロマン化合物55
部を得た。
実施例2 下記のジアゾ成分B及びCとアゾ成分Aからなるスピロ
ビクロマン化合物を実施例1と同様に方法で合成した。
これらの化合物は、アゾ成分:A欄、モノアゾ化合物のジ
アゾ成分:B欄、ジスアゾ化合物のジアゾ成分:C欄、並び
にジスアゾ化合物のセルロース繊維上での色調:D欄によ
り特徴づけられる。
実施例3 実施例1〜2で示される各々のスピロビクロマン化合物
0.3部を200部の水に溶解し芒硝10部を加え、木綿10部を
加えて50℃に昇温する。ついで20分経過後、炭酸ソーダ
4部を加える。
その温度で1時間染色する。染色終了後、水洗、ソーピ
ングを行って、汗、耐光、汗耐光堅牢度のすぐれたネー
ビー色の染色物を得た。
実施例4 実施例1において得られたスピロビクロマン化合物11部
を150部の水に溶解し、これに1−アミノベンゼン−3
−β−スルファトエチルスルホン2.7部を加え、pH3〜
4、温度80〜100℃に調節しながら、10時間撹拌する。
反応終了後、室温まで冷却したのち塩化ナトリウムで塩
析し、遊離酸の形で下記構造のスピロビクロマン化合物
を得た。
実施例5 実施例4において、1−アミノベンゼン−3−β−スル
ファートエチルスルホンの代わりに、下記のアミン成分
を使用して他は同様の方法で第三縮合を行なうことによ
り合成した。
下記に第三縮合アミン成分をA欄、並びに得られたスピ
ロビクロマン化合物のセルロース繊維上での色調をB欄
に示す。
実施例6 実施例1及び2において、塩化シアヌルの代りに弗化シ
アヌルを使用して他は同様の方法で実施し、対応するス
ピロビクロマン化合物を得た。これらは実施例8の方法
で染色し、同様に優れた性能を示した。
実施例7 実施例2で合成したスピロビクロマン化合物に、実施例
4及び5で用いた第三縮合アミン成分を同様の方法で縮
合させて、ネービー色で汗、耐光、汗耐光に優れた染色
物を与えるスピロビクロマン化合物を得た。
実施例8 1−アミノ−4−(3′−アミノ−2′,4′,6′−トリ
メチルフェニルアミノ)−アントラキノン−2,5′−ジ
スルホン酸25.6部の水200部中の中性水溶液に塩化シア
ヌル9.2部を加え、pH3〜4に調整しながら0〜5℃で3
時間撹拌した。続いてこの溶液にスピロビクロマン18.8
部を加え、pH8〜9に保ちながら25〜30℃で一晩撹拌す
ることによって第二縮合を行う。希塩酸によってpH5〜
6とし、塩化ナトリウムで塩析し、別後通気乾燥し、
遊離酸の形で下記構造の染料を得た。
実施例9 次表の第2欄に挙げたアミノ染料化合物を当量の塩化シ
アヌル、次いでスピロビクロマンとを実施例8に述べた
ように縮合させることによって染料を同様に得ることが
できた。
実施例10 1−アミノ−8−ヒドロキシナフタリン−3,6−ジスル
ホン酸6.4部を水50部に加え、0〜20℃、pH1〜3に調整
しながら、塩化シアヌル3.7部を加え、同温度、同pHで
遊離の1−アミノ−8−ヒドロキシナフタリン−3,6−
ジスルホン酸が認められなくなるまで撹拌を行なった後
続いてスピロビクロマン6.8部を加え、pH8〜9に保ちな
がら25〜30℃で一晩撹拌し第二縮合を行う。この反応液
に公知の方法でジアゾ化した、2−アミノナフタレン−
1,5−ジスルホン酸6.1部を加え、pH4〜5、温度0〜10
℃でカップリングを行なった。反応終了後、塩化ナトリ
ウムで塩析し、遊離酸の形で下記構造の染料を得た。
実施例11 2−アミノ−5−ヒドロキシナフタリン−7−スルホン
酸4.8部を水50部に加え、0〜20℃、pH1〜3に調整しな
がら塩化シアヌル3.7部を加え、同温度、同pHで遊離の
2−アミノ−5−ヒドロキシナフタリン−7−スルホン
酸が認められなくなるまで撹拌を行なう。この反応液に
公知の方法でジアゾ化した、4−メトキシアニリン−2
−スルホン酸4.1部を加え、pH4〜5、温度0〜10℃でカ
ップリングを行なった。この反応液にスピロビクロマン
4.7部を加え、pH8〜9に保ちながら25〜30℃で一晩撹拌
する。反応終了後、塩化カリウムで塩析し、遊離酸の形
で下記構造の染料を得た。
実施例12 実施例4、5及び8〜11で得られたスピロビクロマン化
合物の各々を反応染料として用いて、実施例3の方法で
染色し、同様に優れた性能を有する染色物を得た。
実施例13 実施例10、11に従って、塩化シアヌルと次頁の表中第2
欄に挙げたカップリング成分と反応させ、次にスピロビ
クロマンとの反応、第3欄のジアゾ成分とのカップリン
グ反応を任意の順序で行ない染料を同様に得た。
実施例14 水150部に下記式のスチルベン化合物19部を中性溶解す
る。
この溶液に塩化シアヌル19部を加え、0〜20℃、pH1〜
3に調整しながら同温度、同pHで遊離のスチルベン化合
物が認められなくなるまで撹拌を行なう。続いてスピロ
ビクロマン35部を加え、pH8〜9に保ちながら25〜30℃
で一晩撹拌して第二縮合を行う。この溶液にモノエタノ
ールアミン6.3部を加えて70〜90℃で撹拌し第三縮合を
行う。反応終了後、酸析して遊離酸の形で下記の染料を
得た。
実施例15 実施例14に示したスチルベン化合物を用いて、同様の操
作で塩化シアヌル、スピロビクロマンと順次縮合を行
い、第三縮合反応に要するアミン成分に下記の化合物を
用いて染料を合成した。
実施例16 実施例14及び15で得た化合物を螢光染料としてセルロー
ズ繊維に染色した結果、優れた増白性とともに、優れた
堅牢度を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06P 1/382

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下式(3) 〔式中、Dは水溶性の有機染料残基、Rは弗素原子、塩
    素原子、 (式中、R′は水素原子又は置換されてもよい低級アル
    キル基を示す。R1及びR2は互いに独立に水素原子、メチ
    ル基、メトキシ基、塩素原子、カルボン酸基又はスルホ
    ン酸基、Xは基‐CH=CH2又は基‐CH2CH2Yを示す。ここ
    に、Yはアルカリの作用で脱離する基である。)、又は
    β−ヒドロキシエチルアミノ、ビス(β−ヒドロキシエ
    チル)アミノ、β−スルホエチルアミノ、フェニルアミ
    ノもしくはモルホリノ基を示し、Vは水素原子又は置換
    基を有していてもよい低級アルキル基、lは0又は1、
    nは1又は2を示す。〕 で表わされるスピロビクロマン化合物又はその塩。
  2. 【請求項2】Dが、 〔式中、A1及びA2は互いに独立に置換基を有していても
    よいベンゼン環又はナフタレン環であり、m1及びm2は互
    いに独立に0〜3の整数である。〕 で示される水溶性有機染料残基である特許請求の範囲第
    1項に記載の化合物又はその塩。
  3. 【請求項3】A1に結合するスルホン酸基の1個が、Dを
    構成するアゾ基の隣接位に結合し、かつ/又はA2に結合
    するスルホン酸基の1個がDを構成するもう一つのアゾ
    基の隣接位に結合してなる特許請求の範囲第2項に記載
    の化合物又はその塩。
  4. 【請求項4】下式(3) 〔式中、Dは水溶性の有機染料残基、Rは弗素原子、塩
    素原子、 (式中、R′は水素原子又は置換されてもよい低級アル
    キル基を示す。R1及びR2は互いに独立に水素原子、メチ
    ル基、メトキシ基、塩素原子、カルボン酸基又はスルホ
    ン酸基、Xは基‐CH=CH2又は基‐CH2CH2Yを示す。ここ
    に、Yはアルカリの作用で脱離する基である。)、又は
    β−ヒドロキシエチルアミノ、ビス(β−ヒドロキシエ
    チル)アミノ、β−スルホエチルアミノ、フェニルアミ
    ノもしくはモルホリノ基を示し、Vは水素原子又は置換
    基を有していてもよい低級アルキル基、lは0又は1、
    nは1又は2を示す。〕 で表わされるスピロビクロマン化合物又はその塩を用い
    ることを特徴とするヒドロキシ基及び/又はカルボンア
    ミド基含有材料を染色又は捺染する方法。
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