JP2671477B2 - 非対称ジオキサジン化合物およびそれを用いて繊維材料を染色又は捺染する方法 - Google Patents

非対称ジオキサジン化合物およびそれを用いて繊維材料を染色又は捺染する方法

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JP2671477B2
JP2671477B2 JP1031496A JP3149689A JP2671477B2 JP 2671477 B2 JP2671477 B2 JP 2671477B2 JP 1031496 A JP1031496 A JP 1031496A JP 3149689 A JP3149689 A JP 3149689A JP 2671477 B2 JP2671477 B2 JP 2671477B2
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    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • C09B62/44Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves with the reactive group not directly attached to a heterocyclic ring
    • C09B62/503Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves with the reactive group not directly attached to a heterocyclic ring the reactive group being an esterified or non-esterified hydroxyalkyl sulfonyl or mercaptoalkyl sulfonyl group, a quaternised or non-quaternised aminoalkyl sulfonyl group, a heterylmercapto alkyl sulfonyl group, a vinyl sulfonyl or a substituted vinyl sulfonyl group, or a thiophene-dioxide group
    • C09B62/5033Dioxazine dyes

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はヒドロキシル基及び/又はアミド基を含有す
る材料、特にセルロース繊維、天然又は合成ポリアミド
繊維、ポリウレタン繊維あるいは皮革等、更にはそれら
の混紡繊維を染色及び捺染するに適し、耐光堅牢かつ耐
湿潤堅牢な染色を可能にする改良された新規な非対称ジ
オキサジン化合物、並びにその適用に関する。
<従来の技術> 染料の分子構造中にジオキサジン骨格を有する反応染
料は公知であるが、染色性能面、例えば均染性、ビルド
アップ性、染色速度において、あるいは堅牢度において
不充分であり、更にレベルアップが望まれている。
<発明が解決しようとする問題点> ヒドロキシル基及び/又はアミド基を含有する材料の
染色又は捺染物の堅牢度は特にヒドロキシル基含有繊維
の場合において、満足出来るレベルにはなく、本発明者
らは鋭意このレベルアップに努め、上記問題を解決し得
る非対称ジオキサジン化合物を見い出した。
<問題点を解決する為の手段> 本発明は、遊離酸の形で下記一般式(I) 〔式中、Xはハロゲンを、Wは置換されていてもよい脂
肪族又は芳香族の架橋基を、Qは置換されていてもよい
アミノ基又は式 で示される基を、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は互いに
独立に水素又は置換基を有していてもよい低級アルキル
基を、Y1およびY2は互いに独立に、置換基を有していて
もよいアルキレン、フェニレン又はナフチレン基を、Z1
およびZ2は互いに独立に、−SO2CH=CH2又は−SO2CH2CH
2Z′(Z′はアルカリの作用で脱離する基を表わす。)
を表わす。〕 で示される非対称ジオキサジン化合物及びそれを用いる
ことを特徴とする繊維材料を染色又は捺染する方法を提
供するものである。
ここで、Xで示されるハロゲンとしては、塩素または
臭素が好ましい。
Qで示される置換基を有していてもよいアミノ基とし
ては、アルキルアミノ、N,N−ジアルキルアミノ、シク
ロアルキルアミノ、アラールキルアミノ、アリールアミ
ノ、混合置換されたアミノ例えば、N−アルキル−N−
シクロヘキシルアミノ及びN−アルキル−N−アリール
アミノ、更に複素環式基を含有するアミノ(この環式基
は更に付加縮合された炭素環式環を有することができ
る。)、及びそのアミノ窒素原子がN−複素環式の環員
であるようなアミノ(このN−複素環は場合によっては
更に別のヘテロ原子を含有していてもよい。)などが挙
げられる。上記におけるアルキルは直鎖状でも分岐状で
もよく、又低分子のものでも高分子のものでもよいが、
好ましいのはC1〜C4のアルキルである。シクロアルキ
ル、アラールキル及びアリールとしては特にシクロヘキ
シル、ベンジル、フェネチル、エフェニルおよびナフチ
ルなどの基が好ましい。複素環式基の例としてはフラ
ン、チオフェン、ピラゾール、ピリジン、ピリミジン、
キノリン、ベンズイミダゾール、ベンズチアゾールおよ
びベンズオキサゾールなどである。アミノ窒素原子がN
−複素環式環の環員であるアミノとして好ましいのは6
員のN−複素環式環化合物であり、これは更にヘテロ原
子として窒素、酸素及び硫黄を含有していてもよい。上
記のアルキル、シクロアルキル、アラールキル、アリー
ル、複素環式環及びN−複素環式環は更に、ハロゲン、
ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、スルファモイ
ル、カルバモイル、C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルコ
キシ、アシルアミノ、ウレイド、ヒドロキシ、カルボキ
シ、スルホメチル及びスルホによって置換されていても
よい。Qで示されるアミノ基の例としては、−NH2、メ
チルアミノ、ヒドロキシメチルアミノ、エチルアミノ、
プロピルアミノ、ブチルアミノ、ヘキシルアミノ、β−
メトキシエチルアミノ、β−エトキシエチルアミノ、γ
−メトキシプロピルアミノ、N,N−ジメチルアミノ、N,N
−ジヒドロキシメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、
β−クロロエチルアミノ、β−シアノエチルアミノ、N,
N−ジ−β−ヒドロキシエチルアミノ、β−ヒドロキシ
エチルアミノ、γ−ヒドロキシプロピルアミノ、ベンジ
ルアミノ、フェネチルアミノ、シクロヘキシルアミノ、
N−メチル−N−フェニルアミノ、N−エチル−N−フ
ェニルアミノ、N−プロピル−N−フェニルアミノ、N
−ブチル−N−フェニルアミノ、N−β−シアノエチル
−N−フェニルアミノ、N−エチル−2−メチルフェニ
ルアミノ、N−エチル−4−メチルフェニルアミノ、N
−エチル−3−スルホフェニルアミノ、N−エチル−4
−スルホフェニルアミノ、フェニルアミノ、トルイジ
ノ、キシリジノ、クロルアニリノ、アニシジノ、フェネ
チジノ、2−,3−および4−スルホアニリノ、2,4−お
よび2,5−ジスルホアニリノ、スルホメチルアニリノ、
N−スルホメチルアニリノ、3−および4−カルボキシ
フェニルアミノ、2−カルボキシ−5−スルホフェニル
アミノ、2−カルボキシ−4−スルホフェニルアミノ、
2−メトキシ−5−スルホフェニルアミノ、2−メチル
−5−スルホフェニルアミノ、4−スルホナフチル−
(1)−アミノ、8,6−ジスルホナフチル−(1)−ア
ミノ、3,6,8−トリスルホナフチル−(1)−アミノ、
4,6,8−トリスルホナフチル−(1)−アミノ、6−ス
ルホナフチル−(2)−アミノ、4,8−ジスルホナフチ
ル−(2)−アミノ、3,6,8−トリスルホナフチル−
(2)−アミノ、4,6,8−トリスルホナフチル−(2)
−アミノ、ピリジル−(2)−アミノ、モルホリノ、ピ
ペリジノ、ピペラジノ、N−β−ヒドロキシエチル−N
−メチルアミノおよびN−エチル−N−ヒドロキシメチ
ルアミノ、β−カルボキシエチルアミノ、β−スルホエ
チルアミノ、N−(β−スルホエチル)−N−メチルア
ミノ等をあげることができる。
Y1、Y2で表わされる置換基を有していても良いアルキ
レン基としては、−(CH2−,−(CH2−,(CH
22O(CH2−などが例示される。また、置換基を有
していてもよいフェニレン基又はナフチレン基として
は、好ましくはメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、
塩素、臭素及びスルホの群から選ばれる、1又は2個の
置換基により置換されていてもよいフェニレン又はスル
ホ1個で置換されていてもよいナフチレンであり、たと
えば (式中、星印で示した結合は、 に通じている結合を意味する。)等をあげることができ
る。
Z′で示されるアルカリの作用で脱離する基として
は、例えば、硫酸エステル、チオ硫酸エステル、リン酸
エステル、酢酸エステル、ハロゲン等がこれに該当す
る。
R1、R2、R3、R4、R5及びR6の置換基を有していてもよ
い低級アルキルとしては、C1〜C4のアルキルが好まし
く、置換されていてもよい基としては、ヒドロキシ、シ
アノ、アルコキシ、ハロゲン、カルバモイル、カルボキ
シ、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキ
シ、スルホ及びスルファモイルが好ましい。
R2、R3、R4およびR5としては、特に水素が好ましい。
特に好ましいR1及びR6としては、例えば、水素、メチ
ル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチ
ル、iso−ブチル、sec−ブチル、2−ヒドロキシエチ
ル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピ
ル、2−ヒドロキシブチル、3−ヒドロキシブチル、4
−ヒドロキシブチル、2,3−ジヒドロプロピル、3,4−ジ
ヒドロキシブチル、シアノメチル、2−シアノエチル、
3−シアノプロピル、メトキシメチル、エトキシメチ
ル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、3−メ
トキシプロピル、3−エトキシプロピル、2−ヒドロキ
シ−3−メトキシプロピル、クロロメチル、ブロモメチ
ル、2−クロロエチル、2−ブロモエチル、3−クロロ
プロピル、3−ブロモプロピル、4−クロロブチル、4
−ブロモブチル、カルボキシメチル、2−カルボキシエ
チル、3−カルボキシプロピル、4−カルボキシブチ
ル、1,2−ジカルボキシエチル、カルバモイルメチル、
2−カルバモイルエチル、3−カルバモイルプロピル、
4−カルバモイルブチル、メトキシカルボニルメチル、
エトキシカルボニルメチル、2−メトキシカルボニルエ
チル、2−エトキシカルボニルエチル、3−メトキシカ
ルボニルプロピル、3−エトキシカルボニルプロピル、
4−メトキシカルボニルブチル、4−エトキシカルボニ
ルブチル、メチルカルボニルオキシメチル、エチルカル
ボニルオキシメチル、2−メチルカルボニルオキシエチ
ル、2−エチルカルボニルオキシエチル、3−メチルカ
ルボニルオキシプロピル、3−エチルカルボニルオキシ
プロピル、4−メチルカルボニルオキシブチル、4−エ
チルカルボニルオキシブチル、スルホメチル、2−スル
ホエチル、3−スルホプロピル、4−スルホブチル、ス
ルファモイルメチル、2−スルファモイルエチル、3−
スルファモイルプロピル、4−スルファモイルブチルを
あげることができる。
Wで示される置換されていても良い脂肪族架橋基とし
てはC2〜C4のアルキレン基があげられ、エチレン、プロ
ピレンが特に好ましい。
また、一般式(I)における はR2およびR3で表わされるアルキル基の炭素が各々隣接
する窒素と結合して、例えば のような複素環架橋基を形成してもよい。
Wで示される置換されていても良い芳香族架橋基とし
ては、0,1,2または3個のスルホ基により置換されてい
るフェニレン基またはナフチレン基があげられる。
本発明化合物は遊離酸の形でまたはその塩の形で存在
し、特にアルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩、中
でもソーダ塩、カリ塩、リチウム塩が好ましい。
本発明化合物は、例えば次の様にして製造することが
できる。下記一般式(II) (式中、X,R2,R3,R4,R5およびWは前記の意味を有す
る。) で示される非対称ジオキサジン中間体と下記一般式(II
I) (式中、R1,Y1およびZ1は前記の意味を有する。) で示されるアミンおよび下記一般式(IV) H−Q (IV) (式中、Qは前記の意味を有する。) で示されるアミン又は下記一般式(V) (式中、R6,Y2およびZ2は前記の意味を有する。) で示されるアミンとを、2,4,6−トリハロゲノ−s−ト
リアジンに任意の順序でそれぞれを縮合させることによ
り得られる。
2,4,6−トリハロゲノ−s−トリアジンとの縮合反応
においてはその順序は特に制限されるものではなく、ま
た反応条件も特に制限されないが、一次的には温度−10
℃乃至40℃でpH2乃至9、二次的には温度0乃至70℃でp
H2乃至9、更に三次を行う場合には温度10乃至100℃でp
H2乃至7に調整しながら縮合させて一般式(I)で示さ
れる非対称ジオキサジン化合物又はその塩を得ることが
できる。
式(II)で表わされる非対称ジオキサジン中間体は、
それ自体公知の方法によって合成されるが、例えば以下
の様に合成することができる。
相当するアニリン化合物とクロラニルを縮合すること
によって得られる下記一般式(VI) (式中、X,R2,R3,R4,R5およびWは前記の意味を有す
る。)で示される非対称ジアニリド化合物を、場合によ
っては酸化剤の存在下、環化させて一般式(II)の非対
称ジオキサジン中間体が得られる。
さらに、R4および/又はR5が置換基を有していても良
い低級アルキル基である場合には対応するR4および/又
はR5が水素である一般式(II)の非対称ジオキサジン中
間体または一般式(I)の非対称ジオキサジン化合物を
通常の方法でアルキル化することによっても得られる。
本発明化合物は、繊維反応性を有し、ヒドロキシ基含
有またはカルボンアミド基含有材料の染色又は捺染に使
用できる。材料は繊維材料の形で、あるいはその混紡材
料の形で使用されるのが好ましい。
ヒドロキシ基含有材料は天然又は合成ヒドロキシ基含
有材料、たとえばセルロース繊維材料又はその再生生成
物及びポリビニルアルコールである。セルロース繊維材
料は木綿、しかもその他の植物繊維、たとえばリネン、
麻、ジユート及びラミー繊維が好ましい。再生セルロー
ス繊維はたとえばビスコース.ステープル及びフィラメ
ントビスコースである。
カルボンアミド基含有材料はたとえば合成及び天然の
ポリアミド及びポリウレタン、特に繊維の形で、たとえ
ば羊毛及びその他の動物毛、絹、皮革、ポリアミド−6,
6、ポリアミド−6、ポリアミド−11及びポリアミド−
4である。
本発明化合物は、上述の材料上に、特に上述の繊維材
料上に、物理的化学的性状に応じた方法で、染色又は捺
染できる。
例えば、セルロース繊維上に吸尽染色する場合、炭酸
ソーダ、第三燐酸ソーダ、苛性ソーダ等の酸結合剤の存
在下、場合により中性塩、例えば芒硝又は食塩を加え、
所望によっては、溶解助剤、浸透剤又は均染剤を併用
し、比較的低い温度で行われる。染料の吸尽を促進する
中性塩は、本来の染色温度に達した後に初めて又はそれ
以前に、場合によっては分割して添加できる。
パジング法に従ってセルロース繊維を染色する場合、
室温又は高められた温度でパッドし乾燥後、スチーミン
グ又は乾燥によって固着できる。
セルロース繊維に対して捺染を行う場合、一相で、例
えば重曹又はその他の酸結合剤を含有する捺染ペースト
で捺染し、次いで100〜160℃でスチーミングすることに
よって、あるいは二相で、例えば中性又は弱酸性捺染ペ
ーストで捺染し、これを熱い電解質含有アルカリ性浴に
通過させ、又はアルカリ性電解質含有パジング液でオー
バパジングし、スチーミング又は乾燥処理して実施でき
る。
捺染ペーストには、例えばアルギン酸ソーダ又は澱粉
エーテルのような糊剤又は乳化剤が、所望によっては、
例えば尿素のような通常の捺染助剤かつ(又は)分散剤
と併用して用いられる。
セルロース繊維上に本発明化合物を固定させるに適し
た酸結合剤は、例えばアルカリ金属又はアルカリ土類金
属と無機又は有機酸あるいは加熱状態でアルカリ遊離す
る化合物との水溶性塩基性塩である。特にアルカリ金属
の水酸化物及び弱ないし中程度の強さの無機又は有機酸
のアルカリ金属塩が挙げられ、その内、特にソーダ塩及
びカリ塩が好ましい。このような酸結合剤として、例え
ば苛性ソーダ、苛性カリ、重曹、炭酸ソーダ、蟻酸ソー
ダ、炭酸カリ、第一、第二又は第三燐酸ソーダ、ケイ酸
ソーダ、トリクロロ酢酸ソーダ等が挙げられる。
合成及び天然のポリアミド及びポリウレタン繊維の染
色は、まず酸性ないし弱酸性の染浴からpH値の制御下に
吸尽させ、次に固着させるため中性、場合によりアルカ
リ性のpH値に変化させることによって行える。染色は通
常60〜120℃の温度で行えるが、均染性を達成するため
に通常の均染剤、例えば塩化シアヌルと3倍モルのアミ
ノベンゼンスルホン酸又はアミノナフタレンスルホン酸
との縮合生成物あるいは例えばステアリルアミンとエチ
レンオキサイドとの付加生成物を用いることもできる。
本発明化合物は繊維材料に対する染色及び捺染におい
て優れた性能を発揮する点に特徴がある。特にセルロー
ス繊維材料の染色に好適であり、良好な耐光性と耐汗日
光性、優れた耐湿潤性、たとえば耐洗濯性、耐過酸化洗
濯性、耐汗性、耐酸加水分解性及び耐アルカリ性、更に
良好な耐摩擦性と耐アイロン性を有する。
また優れたビルドアップ性、均染性及びウオッシュオ
フ性、さらに良好な溶解性と吸尽・固着性を有する点、
染色温度や染浴比の変動による影響を受けにくく安定し
た品質の染色物が得られる点において特徴を有する。
また、得られた染色物のフィックス処理時や樹脂加工
時における変色が少なく、保存時の塩基性物質との接触
による変化が少ないことも特徴である。
以下、実施例により本発明を詳細に説明する。例中、
部および%は夫々重量部および重量%を表す。
実施例1 遊離酸の形で上記構造式で表わされる非対称ジオキサ
ジン中間体18部を水200部に入れ塩化シアヌル5.5部とア
ニリン−2,5−ジスルホン酸7.6部を反応することで得ら
れた縮合物を含む水溶液200部を加え、pH7〜9、10〜30
℃で反応が終了するまで撹拌した。さらに、アニリン−
3−β−スルファートエチルスルホン8.4部を加え、pH2
〜6、30〜70℃で反応終了するまで撹拌することによっ
て、遊離酸の形で、下記構造式で表わされる非対称ジオ
キサジン化合物を得た。
実施例2 遊離酸の形で上記構造式で表わされる非対称ジオキサ
ジン中間体21.5部を水200部に入れ塩化シアヌル5.5部を
加えpH4〜7、0〜20℃で反応が終了するまで撹拌し
た。その後、スルファニル酸5.2部を加え、pH5〜7、10
〜40℃で反応が終了するまで撹拌した。さらに、アニリ
ン−3−β−スルファートエチルスルホン8.4部を加
え、pH2〜6、30〜70℃で反応が終了するまで撹拌する
ことによって、遊離酸の形で、下記構造式で表わされる
非対称ジオキサジン化合物を得た。
実施例3 実施例2のスルファニル酸の代りに、アニリン−4−
β−スルファートエチルスルホンを等モル用い、実施例
2と同様の方法で行うことによって、遊離酸の形で、下
記構造式で表わされる非対称ジオキサジン化合物を得
た。
実施例4 実施例1の非対称ジオキサジン中間体の代りに、遊離
酸の形で下記構造式 で表わされる非対称ジオキサジン中間体の等モルを用
い、実施例1と同様の方法で行うことによって、遊離酸
の形で、下記構造式で表わされる非対称ジオキサジン化
合物を得た。
実施例5 実施例1のアニリン−2,5−ジスルホン酸の代りに等
モルの以下のアミンを用いて、実施例1と同様の操作を
行うことにより、対応する非対称ジオキサジン化合物が
得られた。
(1) オルタニル酸 (2) メタニル酸 (3) スルファニル酸 (4) 1−アミノナフタレン−3,6−ジスルホン酸 (5) 1−アミノナフタレン−4,6,8−トリスルホン
酸 (6) 2−アミノナフタレン−1,5−ジスルホン酸 (7) 2−アミノナフタレン−4,8−ジスルホン酸 (8) 2−アミノナフタレン−3,6,8−トリスルホン
酸 (9) 2−アミノナフタレン−4,6,8−トリスルホン
酸 (10) アニリン−2,4−ジスルホン酸 (11) アニリン (12) N−メチルアニリン (13) N−エチルアニリン (14) m−トルイジン (15) p−トルイジン (16) m−クロルアニリン (17) p−アニシジン (18) p−アミノ安息香酸 (19) アンモニア (20) エチルアミン (21) β−ヒドロキシエチルアミン (22) β−アラニン (23) タウリン (24) N−メチルタウリン 実施例6 実施例2のスルファニル酸の代りに、等モルの、実施
例5の(1)〜(24)のアミンを用いて、実施例2と同
様の操作を行うことによって、対応する非対称ジオキサ
ジン化合物を得た。
実施例7 実施例1および実施例2のアニリン−3−β−スルフ
ァートエチルスルホンの代りに、等モルの以下のアミン
を用いて、実施例1または実施例2と同様の方法で行う
ことによって、対応する非対称ジオキサジン化合物を得
た。
実施例8 実施例1および実施例2において用いた非対称ジオキ
サジン中間体の代りに等モルの遊離酸の形で下記構造式
で表わされる非対称ジオキサジン中間体を用いることに
よって、対応する非対称ジオキサジン化合物を得た。
実施例9 実施例5〜実施例7で用いた非対称ジオキサジン中間
体の代りに、実施例8で用いた非対称ジオキサジン中間
体の等モルを用いることによって、対応する非対称ジオ
キサジン化合物が得られた。
実施例10 実施例1で得られた非対称ジオキサジン化合物35部を
水200部中に入れ、5部のエチレンクロルヒドリンを添
加し、pH6〜7、40〜90℃で反応が終了するまで撹拌
し、遊離酸の形で、下記構造式で表わされる非対称ジオ
キサジン化合物を得た。
実施例11 実施例1〜10で得られた各々の非対称ジオキサジン化
合物0.1,0.3及び0.6を各々水200部に溶解し、芒硝10部
と木綿10部を加え、60℃に昇温し炭酸ソーダ4部を加え
て時間染色した。水洗、ソーピング、水洗そして乾燥を
行ない、諸堅牢度に優れ、良好なビルドアップ性を有す
る帯赤味青色の染色物が得られた。
実施例12 実施例1〜10で得られた非対称ジオキサジン化合物の
それぞれを用いて、以下の組成をもつ色糊を作った。
非対称ジオキサジン化合物 5部 尿素 5部 アルギン酸ソーダ(5%)元糊 50部 熱湯 25部 重曹 2部 バランス 18部 この色糊をシルケット加工綿ブロード上に印捺し、中
間乾燥後、100℃で5分間スチーミングを行い、湯洗
い、ソーピング、湯洗いそして乾燥した。得られた染色
物は、諸堅牢度に優れ、良好なビルドアップ性を有して
いた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 尚樹 大阪府大阪市此花区春日出中3丁目1番 98号 住友化学工業株式会社内 (72)発明者 尾村 隆 大阪府大阪市此花区春日出中3丁目1番 98号 住友化学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−75066(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊離酸の形で下記一般式 〔式中、Xはハロゲンを、Wは置換されていてもよい脂
    肪族又は芳香族の架橋基を、Qは置換されていてもよい
    アミノ基又は式 で示される基を、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は互いに
    独立に水素又は置換基を有していてもよい低級アルキル
    基を、Y1およびY2は互いに独立に、置換基を有していて
    もよいアルキレン、フェニレン又はナフチレン基を、Z1
    およびZ2は互いに独立に、−SO2CH=CH2又は−SO2CH2CH
    2Z′(Z′はアルカリの作用で脱離する基を表わす。)
    を表わす。〕 で示される非対称ジオキサジン化合物。
  2. 【請求項2】Wが、エチレン、プロピレン、フェニレン
    又は1〜2個のスルホ基を有したフェニレンである請求
    項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】R2およびR3が水素である請求項1または2
    に記載の化合物。
  4. 【請求項4】R4およびR5が水素である請求項1〜3のい
    ずれかに記載の化合物。
  5. 【請求項5】Xが塩素または臭素である請求項1〜4の
    いずれかに記載の化合物。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載の非対称ジ
    オキサジン化合物を用いることを特徴とする繊維材料を
    染色又は捺染する方法。
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