JP3317120B2 - 非対称ジオキサジン化合物、その中間体化合物及び非対称ジオキサジン化合物の適用 - Google Patents

非対称ジオキサジン化合物、その中間体化合物及び非対称ジオキサジン化合物の適用

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JP3317120B2
JP3317120B2 JP01042596A JP1042596A JP3317120B2 JP 3317120 B2 JP3317120 B2 JP 3317120B2 JP 01042596 A JP01042596 A JP 01042596A JP 1042596 A JP1042596 A JP 1042596A JP 3317120 B2 JP3317120 B2 JP 3317120B2
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淳也 秦
聰之 荒木
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    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B19/00Oxazine dyes
    • C09B19/02Bisoxazines prepared from aminoquinones

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒドロキシル基及
び/又はアミド基を有する繊維材料等を染色又は捺染す
るに適した非対称ジオキサジン化合物、その中間体化合
物、及び当該非対称ジオキサジン化合物の繊維材料への
適用に関するものである。
【0002】
【従来の技術】両端のベンゼン環に同数のスルホン酸基
を有する対称形のトリフェンジオキサジン化合物及び当
該中間体化合物から誘導される対称形のトリフェンジオ
キサジン環を有する反応染料は、例えば特開昭61−1
4265号公報、特開平2−102270号公報、特開
平3−770号公報に記載されており、各々、公知の化
合物及び公知の反応染料である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
公知の反応染料は、ヒドロキシル基及び/又はアミド基
を有する繊維材料に適用した場合に、得られる染色物や
捺染物の諸堅牢度、特に耐塩素堅牢度が充分なものでは
ないという問題点があった。本発明者らは、上記問題点
を解決すべく鋭意研究した結果、トリフェンジオキサジ
ン骨格の1−位及び2−位に各々1個のスルホン酸基と
繊維反応性基を有する1個のトリアジン環で置換された
アミノ基を有し、且つ、トリフェンジオキサジン骨格の
9−位のアミノ基と当該アミノ基のオルト位に置換され
た2個のスルホン酸基を有する非対称形の特定の化合物
を反応染料として用いたときに、耐塩素堅牢度等の諸堅
牢度や染色性能に優れた青色の染色物又は捺染物が得ら
れることを見出して、本発明を完成したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、(i) 遊
離酸の形で表すと、一般式(I)
【0005】
【化4】
【0006】〔式中、T1 及びT2 は同一又は相異な
り、水素原子、塩素原子、臭素原子、C 1 〜C4 アルキ
ル基、C1 〜C4 アルコキシ基又はフェノキシ基を表わ
し、A1はC1 〜C4 アルキル基、C1 〜C4 アルコキ
シ基、塩素原子、臭素原子又はカルボキシル基を表わ
し、A2 は水素原子、C1 〜C4 アルキル基、C1 〜C
4 アルコキシ基、塩素原子、臭素原子又はカルボキシル
基を表わし、Rは水素原子又は置換基を有していてもよ
い低級アルキル基を表わし、Xはハロゲン原子、置換基
を有していてもよい低級アルコキシ基、置換基を有して
いてもよいアミノ基又は式(II) −N(R1 )−W1 −Z1 (II) (式中、R1 は水素原子又は置換基を有していてもよい
低級アルキル基を表わし、W1 は置換基を有していても
よいアルキレン基、置換基を有していてもよいフェニレ
ン基又は置換基を有していてもよいナフチレン基を表わ
し、Z1 は式 −SO2 −CH=CH2 又は −SO2 CH2 CH2
Z’ (ここで、Z’はアルカリの作用で脱離する基を表わ
す。)で示される基を表わす。)で示される基を表わ
し、Yはハロゲン原子、置換基を有していてもよい低級
アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基又は
式(III) −N(R2 )−W2 −Z2 (III) (式中、R2 は水素原子又は置換基を有していてもよい
低級アルキル基を表わし、W2 は置換基を有していても
よいアルキレン基、置換基を有していてもよいフェニレ
ン基又は置換基を有していてもよいナフチレン基を表わ
し、Z2 は式 −SO2 −CH=CH2 又は −SO2 CH2 CH2
Z" (ここで、Z" はアルカリの作用で脱離する基を表わ
す。)で示される基を表わす。)で示される基を表わ
す。但し、X及びYの少なくとも一方は、ハロゲン原
子、式(II)で示される基又は式(III) で示される基を表
わすものとする。〕で示される非対称ジオキサジン化合
物、(ii)上記(i) の非対称ジオキサジン化合物の中間体
である、遊離酸の形で表すと、一般式(IV)
【0007】
【化5】
【0008】〔式中、T1 2 、R、A1 及びA2 は各
々、上記と同じ意味を有する。〕で示される非対称トリ
フェンジオキサジン化合物、及び(iii) 上記(i) の非対
称ジオキサジン化合物を用いることを特徴とする繊維材
料を染色又は捺染する方法を提供するものである。以
下、本発明を詳細に説明する。
【0009】
【発明の実施の形態】一般式(I)において、T1 、T
2 、A1 及びA2 で表されるC1 〜C4 アルキル基とし
ては、直鎖状若しくは分岐状のアルキル基が挙げられ、
中でもメチル基、エチル基及びn−プロピル基が特に好
ましい。同じく、C1 〜C4 のアルコキシ基としては、
直鎖状若しくは分岐状のアルコキシ基が挙げられ、中で
もメトキシ基、エトキシ基及びn−プロポキシ基が特に
好ましい。T1 及びT2 としては、同一又は相異なり、
塩素及び臭素原子が好ましい。A1 としてはC1 〜C4
のアルキル基及びC1 〜C4 のアルコキシ基が好まし
く、A2 としては水素原子が好ましい。
【0010】R、R1 及びR2 で表される置換基を有し
ていてもよい低級アルキル基としては、置換又は無置換
の、C1 〜C4 の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基が
好ましく、当該C1 〜C4 のアルキル基としてはメチル
基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基及びn
−ブチル基等が例示される。上記の低級アルキル基の置
換基としては、ヒドロキシ、シアノ、C1 〜C4 アルコ
キシ、ハロゲン、カルバモイル、カルボキシ、アルコキ
シ(C1 〜C4 )カルボニル、アルキル(C1 〜C4
カルボニルオキシ、スルホ及びスルファモイルが好まし
く挙げられる。当該置換基を有する低級アルキル基とし
て具体的には、例えば、2−ヒドロキシエチル基、2−
ヒドロキシプロピル基、3−ヒドロキシプロピル基、3
−ヒドロキシブチル基、4−ヒドロキシブチル基、2,
3−ジヒドロキシプロピル基、3,4−ジヒドロキシブ
チル基、シアノメチル基、2−シアノエチル基、3−シ
アノプロピル基、メトキシエチル基、エトキシメチル
基、2−メトキシエチル基、2−エトキシエチル基、3
−メトキシプロピル基、3−エトキシプロピル基、2−
ヒドロキシ−3−メトキシプロピル基、クロロメチル
基、ブロモメチル基、2−クロロエチル基、2−ブロモ
エチル基、3−クロロプロピル基、3−ブロモプロピル
基、4−クロロブチル基、4−ブロモブチル基、カルボ
キシメチル基、2−カルボキシエチル基、3−カルボキ
シプロピル基、4−カルボキシブチル基、1,2−ジカ
ルボキシエチル基、カルバモイルエチル基、2−カルバ
モイルエチル基、3−カルバモイルプロピル基、4−カ
ルバモイルブチル基、メトキシカルボニルメチル基、エ
トキシカルボニルメチル基、2−メトキシカルボニルエ
チル基、2−エトキシカルボニルエチル基、3−メトキ
シカルボニルプロピル基、3−エトキシカルボニルプロ
ピル基、4−メトキシカルボニルブチル基、4−エトキ
シカルボニルブチル基、メチルカルボニルオキシメチル
基、エチルカルボニルオキシメチル基、2−メチルカル
ボニルオキシエチル基、2−エチルカルボニルオキシエ
チル基、3−エチルカルボニルオキシプロピル基、4−
メチルカルボニルオキシブチル基、4−エチルカルボニ
ルオキシブチル基、スルホメチル基、2−スルホエチル
基、3−スルホプロピル基、4−スルホブチル基、スル
ファモイルメチル基、2−スルファモイルエチル基、3
−スルファモイルプロピル基及び4−スルファモイルブ
チル基等が挙げられる。Rとしては、水素原子が好まし
い。
【0011】X及びYで表されるハロゲン原子として
は、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子等が例示され
る。
【0012】X及びYで表される置換されていてもよい
低級アルコキシ基としては、置換又は無置換の、C1
4 の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシ基が好まし
く、中でも置換又は無置換の、メトキシ基及びエトキシ
基等が特に好ましい。これらの低級アルコキシ基の低級
アルキル部に置換される基としては、例えば、ヒドロキ
シ、シアノ、ハロゲン及びスルホ等が挙げられる。
【0013】X及びYで表される置換されていてもよい
アミノ基のうち、置換アミノ基としては、例えば、アル
キル(C1 〜C6 )アミノ;C2 〜C8 のN,N−ジア
ルキルアミノ;シクロアルキル(C5 〜C7 )アミノ;
アラルキル(C7 〜C10)アミノ;アリール(C6 〜C
12)アミノ;混合置換されたアミノ基、例えばN−アル
キル(C1 〜C6 )−N−シクロヘキシルアミノ、N−
アルキル(C1 〜C6)−N−アラルキル(C7
10)アミノ及びN−アルキル(C1 〜C6 )−N−ア
リール(C6 〜C12)アミノ;複素環式基を置換基とし
て含むアリール基(アリール基としては例えばフェニル
基やナフチル基等)で置換されたアミノ基(この複素環
式基は芳香族性のものでもよく、又、非芳香族性を示す
ものでもよい。そして、更に付加縮合された、芳香族性
若しくは非芳香族性の炭素環式環を有することができ
る。);及びアミノ窒素原子がN−複素環式環の環員で
あるようなアミノ基(この場合のN−複素環式環は場合
により更に別のヘテロ原子である酸素、窒素又は硫黄原
子等を含んでいてもよい。)等が挙げられる。置換基と
してのアルキル基は、好ましくは、C1 〜C4 の直鎖状
若しくは分岐状のものである。又、置換基としてのシク
ロアルキル基、アラルキル基及びアリール基として好ま
しくは、各々、シクロヘキシル、ベンジルやフェネチ
ル、及びフェニルやナフチルである。更に、上記の置換
基としての複素環式基は、例えばフラン、チオフェン、
ピラゾール、ピリジン、ピリミジン、キノリン、ベンズ
イミダゾール、ベンズチアゾール及びベンズオキサゾー
ル等の複素環化合物の残基であることができる。アミノ
窒素原子がN−複素環式環の環員であるようなアミノ基
の好ましい例としては、6員環のN−複素環式化合物の
残基が挙げられ、これは更に別のヘテロ原子である酸
素、窒素又は硫黄原子を含んでいてもよい。以上のシク
ロアルキル基、アラルキル基、アリール基、複素環式基
を置換基として含むアリール基及びN−複素環式環は、
更に、ハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチ
ル、スルファモイル、カルバモイル、C1 〜C4 のアル
キル、C1 〜C4 のアルコキシ、アルキル(C1
4 )カルボニルアミノ、ウレイド、ヒドロキシ、カル
ボキシ、スルホメチル、β−スルファートエチルスルホ
ニル、ビニルスルホニル、β−クロロエチルスルホニ
ル、β−ヒドロキシエチルスルホニル、β−ヒドロキシ
エチルスルホニルエチルオキシ、ジメチルアミノ及びス
ルホ等よりなる群から選ばれる1個、2個又は3個の置
換基で置換されていてもよい。又、アルキル基は、C1
〜C4 のアルキルを除く、前記の群から選ばれる1個、
2個又は3個の置換基で置換されていてもよい。
【0014】XおよびYで示される置換されていてもよ
いアミノ基のうち、置換基を有するアミノ基の具体例と
しては、メチルアミノ、ヒドロキシメチルアミノ、ヒド
ロキシメチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、
ブチルアミノ、β−メトキシエチルアミノ、β−エトキ
シエチルアミノ、γ−メトキシプロピルアミノ、N,N
−ジメチルアミノ、N,N−ジヒドロキシメチルアミ
ノ、N,N−ジエチルアミノ、β−クロロメチルアミ
ノ、β−シアノエチルアミノ、N,N−ジ−β−ヒドロ
キシエチルアミノ、β−ヒドロキシエチルアミノ、γ−
ヒドロキシプロピルアミノ、N−β−スルホエチル−N
−メチルアミノ、β−カルボキシエチルアミノ及びβ−
スルホエチルアミノ等の脂肪族の直鎖状若しくは分岐状
のアルキル置換アミノ基;シクロヘキシルアミノ等のシ
クロアルキル置換アミノ基;ベンジルアミノ、フェネチ
ジノ、アニリノ、トルイジノ、キシリジノ、クロルアニ
リノ、アニシジノ、2−,3−又は4−スルホアニリ
ノ、2,4−又は2,5−ジスルホアニリノ、スルホメ
チルアニリノ、N−スルホメチルアニリノ、3−又は4
−カルボキシアニリノ、2−カルボキシ−5−スルホア
ニリノ、2−カルボキシ−4−スルホアニリノ、2−メ
トキシ−5−スルホアニリノ、2−メチル−5−スルホ
アニリノ、2−メチル−4−スルホアニリノ、2−メト
キシ−4−スルホアニリノ、3−メトキシ−4−スルホ
アニリノ、2,4−ジメトキシアニリノ、2,4−ジメ
トキ−5−スルホアニリノ、4−スルホナフチル−
(1)−アミノ、3,6−ジスルホナフチル−(1)−
アミノ、3,6,8,−トリスルホナフチル−(1)−
アミノ、4,6,8,−トリスルホナフチル−(1)−
アミノ、6−スルホナフチル−(2)−アミノ、4,8
−ジスルホナフチル−(2)−アミノ、3,6,8−ト
リスルホナフチル−(2)−アミノ及び4,6,8−ト
リスルホナフチル−(2)−アミノ等のアラルキル置換
アミノ基或いはアリール置換アミノ基;N−メチル−N
−フェニルアミノ、N−エチル−N−フェニルアミノ、
N−プロピル−N−フェニルアミノ、N−プロピル−N
−フェニルアミノ、N−ブチル−N−フェニルアミノ、
N−β−シアノエチル−N−フェニルアミノ、N−エチ
ル−2−メチルアニリノ、N−エチル−4−メチルアニ
リノ、N−エメチルアニリノ、N−エチル−3−スルホ
アニリノ及びN−エチル−4−スルホアニリノ等の混合
置換されたアミノ基;フラン、チオフェン、ピラゾー
ル、ピリジン、ピリミジン、キノリン、ベンズイミダゾ
ール、ベンズチアゾールおよびベンズオキサゾール等の
複素環式基を含むアリール基を含有するアミノ基(この
ようなアリール基を含有するアミノ基の具体例として
は、特開平4−224869号公報(10)及び(11)頁の実施例
8、9、17及び18に各々記載されたアミン類の残基が挙
げられる);モルホリノ、ピペリジノ及びピペラジノ等
の、アミノ窒素原子が6員のN−複素環式環の環員であ
る残基等を挙げることができる。
【0015】XおよびYで示される置換されていてもよ
いアミノ基のうち、特に好ましいものとしては、例え
ば、無置換のアミノ基や、メチルアミノ基、ヒドロキシ
メチルアミノ基、エチルアミノ基、β−ヒドロキシエチ
ルアミノ基、N,N−ジ−β−ヒドロキシエチルアミノ
基、シクロヘキシルアミノ基、N−メチル−N−フェニ
ルアミノ基、N−エチル−N−フェニルアミノ基、N−
エチル−2−メチルアニリノ基、N−エチル−4−メチ
ルアニリノ基、N−エチル−3−スルホアニリノ基、N
−エチル−4−スルホアニリノ基、アニリノ基、トルイ
ジノ基、キシリジノ基、クロルアニリノ基、アニシジノ
基、フェネチジノ基、2−,3−又は4−スルホアニリ
ノ基、2,4−又は2,5−ジスルホアニリノ基、2−
メトキシ−5−スルホアニリノ基、2−メチル−5−ス
ルホアニリノ基、3,6−ジスルホナフチル−(1)−
アミノ基、3,6,8,−トリスルホナフチル−(1)
−アミノ基、4,8−ジスルホナフチル−(2)−アミ
ノ基、3,6,8−トリスルホナフチル−(2)−アミ
ノ基、ピリジル−(2)−アミノ基、モルホリノ基、ピ
ペリジノ基、ピペラジノ基、N−β−スルホエチル−N
−メチルアミノ基、β−カルボキシエチルアミノ基及び
β−スルホエチルアミノ基等の置換アミノ基が挙げられ
る。
【0016】W1 及びW2 で表される置換基を有してい
てもよいアルキレン基としては、−(CH22 −、−
(CH23 −及び−(CH22 −O−(CH22
−等が例示される。同じく、置換基を有していてもよい
フェニレン基としては、好ましくはメチル、エチル、メ
トキシ、エトキシ、塩素、臭素及びスルホの群から選ば
れる、1個又は2個の置換基により置換されていてもよ
いフェニレン基が挙げられ、又、置換基を有していても
よいナフチレン基としては、好ましくは1個のスルホ基
で置換されていてもよいナフチレン基が挙げられる。上
記のフェニレン基又はナフチレン基としては、例えば
【0017】
【化6】
【0018】
【化7】
【0019】
【化8】
【0020】(式中、*印を付した結合は、W1 の場合
には−NR1 −に、W2 の場合には−NR2 −にそれぞ
れ結合していることを意味する。)等を挙げることがで
き、中でも
【0021】
【化9】
【0022】が好ましい。以上例示したもののうち、W
1 及び/又はW2 が、−(CH22 −又は
【0023】
【化10】
【0024】である場合が特に好ましい。
【0025】Z’及びZ”で示されるアルカリの作用で
脱離する基としては、例えば、硫酸エステル、チオ硫酸
エステル、リン酸エステル、酢酸エステル及びハロゲン
等が挙げられ、中でも硫酸エステルが特に好ましい。
【0026】本発明の一般式(I)で示される非対称ジ
オキサジン化合物としては、一般式(Ia)
【0027】
【化11】
【0028】〔式中、T5 及びT6 は同一又は相異な
り、塩素原子又は臭素原子を表し、A3はC1 〜C4
ルキル基又はC1 〜C4 アルコキシ基を表し、X7 は置
換基を有していてもよいアミノ基又は前記の式(II)で示
される基を表し、Y1 は前記の式(III) で示される基を
表す。〕で示される化合物が、染色性能の観点から、よ
り好ましい。尚、一般式(Ia)において、A3 、X7
及びY1 で表される各種の基のうち、好ましい具体例
は、一般式(I)において説明したA1 、X及びYで各
々表される基で、好ましい例として説明したものと同じ
である。本発明の一般式(I)で示される非対称ジオキ
サジン化合物は、通常、遊離酸の形で、又はアルカリ金
属塩及びアルカリ土類金属塩等の塩の形で存在し、中で
もソーダ塩、カリウム塩又はリチウム塩の形で存在する
ことが好ましい。
【0029】本発明の一般式(I)で示される非対称ジ
オキサジン化合物は、例えば、前記一般式(IV)で示
される非対称トリフェンジオキサジン化合物、一般式
(V) H−X’ (V) 〔式中、X’は置換基を有していてもよい低級アルコキ
シ基、置換基を有していてもよいアミノ基又は前記一般
式(II)で示される基を表す。〕で示される化合物及び一
般式(VI) H−Y’ (VI) 〔式中、Y’は置換基を有していてもよい低級アルコキ
シ基、置換基を有していてもよいアミノ基又は前記一般
式(III) で示される基を表す。〕で示される化合物を、
任意の順序で2,4,6−トリハロゲノ−s−トリアジ
ンとそれぞれ縮合させることにより、製造することがで
きる。
【0030】2,4,6−トリハロゲノ−s−トリアジ
ンとの上記縮合においては反応の順序や反応条件は特に
制限されないが、一次的な縮合では温度−10℃乃至4
0℃且つpH2乃至9で、二次的な縮合では温度0乃至
70℃且つpH2乃至9で、必要により、三次縮合を行
う場合には温度10乃至100℃且つpH2乃至7の条
件で、それぞれ行うことが好ましい。
【0031】一般式(IV)で示される非対称トリフェ
ンジオキサジン化合物は、例えば、一般式(VII)
【0032】
【化12】
【0033】〔式中、T1 及びT2 は前記と同じ意味を
有し、T3 及びT4 はハロゲン原子を表す。〕で示され
る1,4−ベンゾキノンを、一般式(VIII)
【0034】
【化13】
【0035】〔式中、R及びA1 は前記と同じ意味を有
する。〕で示されるジアミノベンゼンモノスルホン酸化
合物及び一般式(IX)
【0036】
【化14】
【0037】〔式中、A2 は前記と同じ意味を有す
る。〕で示されるジアミノベンゼンジスルホン酸化合物
と縮合させて、一般式(X)
【0038】
【化15】
【0039】〔式中、T1 、T2 、R、A1 及びA2
前記と同じ意味を有する。〕で示されるジアニリド化合
物を得、当該化合物を、必要に応じて酸化剤を共存させ
て、環化させることにより、製造することができる。
【0040】一般式(I)で示される本発明の非対称ジ
オキサジン化合物は、繊維反応性を有し、ヒドロキシ基
含有及び/又はカルボンアミド基含有材料の染色や捺染
に使用できる。材料は、繊維材料の形で、又はその混紡
材料の形で使用されるのが好ましい。
【0041】ヒドロキシル基含有材料としては天然又は
合成ヒドロキシ基含有材料、例えばセルロース繊維材料
又はその再生生成物やポリビニルアルコール等が挙げら
れる。セルロース繊維材料としては、木綿やその他の植
物繊維(例えばリネン、麻、ジュート及びラミー繊維)
等が好ましい。再生セルロース繊維としては、例えばビ
スコース・ステープル及びフィラメントビスコース等が
挙げられる。
【0042】カルボンアミド基含有材料としては、例え
ば合成又は天然のポリアミドやポリウレタン等が挙げら
れ、繊維(例えば羊毛やその他の動物毛、絹、皮革、ポ
リアミドー6,6、ポリアミドー6、ポリアミドー11
及びポリアミド−4等)の形であることが好ましい。
【0043】一般式(I)で示される本発明の非対称ジ
オキサジン化合物は、上述の材料上に、特に上述の繊維
材料上に、物理的及び化学的性状に応じた方法で染色又
は捺染できる。
【0044】例えば、セルロース繊維上に吸尽染色する
場合、炭酸ソーダ、第三燐酸ソーダ、苛性ソーダ等の酸
結合剤の存在下、場合により中性塩、例えばぼう硝又は
食塩を加え、所望によっては、溶解助剤、浸透剤又は均
染剤を併用し、比較的低い温度で行われる。染料の吸尽
を促進する中性塩は、本来の染色温度に達した後に初め
て又はそれ以前に、場合によっては分割して添加でき
る。
【0045】パジング法に従ってセルロース繊維を染色
する場合、室温又は高められた温度でパッドし乾燥後、
スチーミング又は乾熱によって固着できる。
【0046】セルロース繊維に対して捺染を行う場合、
一相で、例えば重曹又はその他の酸結合剤を含有する捺
染ペーストで捺染し、次いで100〜160℃でスチー
ミングすることによって、あるいは二相で、例えば中性
又は弱酸性捺染ペーストで捺染し、これを熱い電解質含
有アルカリ性浴に通過させ、又はアルカリ性電解質含有
パジング液でオーバーパジングし、スチーミング又は乾
熱処理して実施できる。
【0047】捺染ペーストには、例えばアルギン酸ソー
ダ及び澱粉エーテルのような糊剤や乳化剤が用いられ、
これらは、必要に応じて、例えば尿素等のような捺染助
剤及び/又は分散剤と併用して用いられる。
【0048】セルロース繊維上に本発明化合物を固定さ
せるに適した酸結合剤は、例えばアルカリ金属又はアル
カリ土類金属と無機又は有機酸あるいは加熱状態でアル
カリ遊離する化合物との水溶性塩基性塩である。特にア
ルカリ金属の水酸化物及び弱ないし中程度の強さの無機
又は有機酸のアルカリ金属塩が挙げられ、その内、特に
ソーダ塩及びカリ塩が好ましい。このような酸結合剤と
して、例えば苛性ソーダ、苛性カリ、重曹、炭酸ソー
ダ、蟻酸ソーダ、炭酸カリ、第一、第二又は第三燐酸ソ
ーダ、ケイ酸ソーダ、トリクロロ酢酸ソーダ等が挙げら
れる。
【0049】合成及び天然のポリアミド及びポリウレタ
ン繊維の染色は、まず酸性ないし弱酸性の染浴からpH
値の制御下に吸尽させ、次ぎに固着させるため中性、場
合によりアルカリ性のpH値に変化させることによって
行える。染色は通常60〜120℃の温度で行えるが、
均染性を達成するために通常の均染剤、例えば塩化シア
ヌルと3倍モルのアミノベンゼンスルホン酸又はアミノ
ナフタレンスルホン酸との縮合化合物あるいは例えばス
テアリルアミンとエチレンオキサイドとの付加生成物を
用いることもできる。
【0050】一般式(I)で示される本発明の非対称ジ
オキサジン化合物は繊維材料に対する染色及び捺染にお
いて優れた性能を発揮する点に特徴がある。特にセルロ
ース繊維材料の染色に好適であり、良好な耐光性、良好
な耐汗日光性、良好な耐湿潤性(例えば耐洗濯性、耐過
酸化洗濯性、耐汗性、耐酸加水分解性及び耐アルカリ加
水分解性)、優れた耐塩素性、優れた耐NOx(ノック
ス)性、良好な耐摩擦性や良好な耐アイロン性を有する
ものである。
【0051】又、優れたビルトアップ性、均染性及びウ
オッシュオフ性、更には、良好な溶解性と吸尽・固着性
を有する点、及び、染色温度や浴比の変動による影響を
受けにくく安定した品質の染色物が得られる点において
も特徴を有する。
【0052】更に、得られた染色物のフィックス処理時
や樹脂加工時における変色が少なく、保存時の塩基性物
質との接触による変化が少ないことも特徴である。
【0053】以下、実施例により本発明をさらに具体的
に説明する。例中、部及び%は夫々重量部及び重量%で
あることを表す。
【0054】実施例1 1,4−フェニレンジアミン−2,6−ジスルホン酸8
0.5部と、1,4−フェニレンジアミン−2−メトキ
シ−5−スルホン酸65.5部を水に溶解させた。次
に、クロラニル73.8部を添加し、常温でpHを4〜
8に調節し、反応が終了するまで攪拌した。その後塩析
を行い、結晶を分離して乾燥させた。得られたジアニリ
ド化合物は遊離酸の形で表すと、下記の構造式で示され
る。
【0055】
【化16】
【0056】このジアニリド化合物70.0部を3〜3
0%発煙硫酸4500部に0〜15℃で添加し、15〜
40℃で反応が終了するまで攪拌した。この反応混合液
を氷水に注ぎ、析出した結晶を濾別し、得られたケーキ
に水を加え、さらに苛性ソーダ溶液でpHを3〜6に調
節した。次に、塩化ナトリウムを用いて塩析を行い、析
出した結晶を濾別した。得られた非対称トリフェンジオ
キサジン化合物は、遊離酸の形で表すと、下記式(X
I)の構造で示される。
【0057】
【化17】
【0058】この非対称トリフェンジオキサジン化合物
63.2部を水1500部に溶解させ、5〜30℃の温
度で塩化シアヌル19.0部を添加し、炭酸ソーダ溶液
でpH2〜7に保ちつつ、反応が終了するまで攪拌し
た。次にタウリン12.4部を加え、pH2〜6に保ち
つつ、10〜50℃で反応させた。得られた本発明の非
対称ジオキサジン化合物は遊離酸の形で表すと、下記式
(XII)の構造を有する。
【0059】
【化18】
【0060】式(XII)の化合物80.6部を水に溶
解させ、1−アミノベンゼン−3−β−スルファートエ
チルスルホン24.3部を加え、pH2〜5に保ちつ
つ、50〜70℃まで昇温し、同じ条件で反応が終了す
るまで攪拌した。常温まで冷却した反応混合液に塩化カ
リウムを添加し、析出した結晶を単離した。この化合物
は遊離酸の形で表すと、下記式(XIII)の構造で示される
本発明の別の非対称ジオキサジン化合物であった。
【0061】
【化19】
【0062】実施例2 クロラニルの代わりに等モルのブロマニルを用いる以外
は、実施例1と同様の方法により対応するジアニリド化
合物と、当該化合物の環化反応生成物である非対称トリ
フェンジオキサジン化合物が得られた。続いて実施例1
と同様に塩化シアヌル、タウリン及び1−アミノベンゼ
ン−3−β−スルファートエチルスルホンをこの順に反
応させ、得られた反応混合液に塩化カリウムを添加し、
析出した結晶を単離した。遊離酸の形で表すと、下記の
構造式で示される本発明の非対称ジオキサジン化合物が
得られた。
【0063】
【化20】
【0064】実施例3 1,4−フェニレンジアミン−2−メトキシ−5−スル
ホン酸の代わりにこれと等モルの1,4−フェニレンジ
アミン−2−メチル−5−スルホン酸を用いる以外は実
施例1と同様にして、前記の式(XI)に対応する非対
称トリフェンジオキサジン化合物を得た。次に、実施例
1と同様に、塩化シアヌル、タウリン及び1−アミノベ
ンゼン−3−β−スルファートエチルスルホンをこの順
に反応させ、得られた反応混合液に塩化カリウムを添加
し、析出した結晶を単離した。この化合物は遊離酸とし
て下記構造式(XIV) で示される非対称ジオキサジン化合
物であった。
【0065】
【化21】
【0066】染色例1 実施例1〜3で得た各種の本発明の非対称ジオキサジン
化合物0.1,0.3,及び0.6部を、各々水200 部
に溶解し、芒硝10部と木綿10部を加えた後、60℃に昇温
し、同温度で炭酸ソーダ4部を加えて1時間染色した。
次いで、水洗、ソーピング、水洗及び乾燥を行って、そ
れぞれ、諸堅牢度に優れた良好なビルドアップ性を有す
る、赤味を帯びた青色の染色物が得られた。
【0067】実施例4 実施例1と同様にして式(XI)の非対称トリフェンジ
オキサジン化合物を得た。更に、実施例1と同様にして
塩化シアヌルを反応させた後、タウリンに代えてこれと
等モルの次に示す式(1)〜(50)のアミノ基を有する化
合物を用いる以外は実施例1と同様にして反応させた。
当該反応により得られたそれぞれの化合物を実施例1と
同様にして1−アミノベンゼン−3−β−スルファート
エチルスルホンと反応させ、遊離酸の形で表すと式(X
III)に対応する本発明の非対称ジオキサジン化合物
を得た。但し、式(12)〜(14)のアミノ基を有す
る化合物を用いた場合は、1−アミノベンゼン−3−β
−スルファートエチルスルホンと反応させた後、塩析に
より反応生成物を取り出し、得られたアミノアルコール
化合物を硫酸中で処理して、対応する硫酸エステル体を
得た。これらの本発明の非対称ジオキサジン化合物を用
いて染色例1と同様に染色して、いずれの場合も、赤み
を帯びた青色の染色物を得た。
【0068】
【化22】
【0069】
【化23】
【0070】
【化24】
【0071】
【化25】
【0072】
【化26】
【0073】
【化27】
【0074】
【化28】
【0075】実施例5 1,4−フェニレンジアミン−2−メトキシ−5−スル
ホン酸の代わりにこれと等モルの1,4−フェニレンジ
アミン−2−メチル−5−スルホン酸を用いる以外は実
施例1と同様の方法により、式(XI)の非対称トリフェン
ジオキサジン化合物に対応する化合物が得られた。次
に、実施例1と同様にして塩化シアヌルと反応させた
後、実施例4で示した式(1)〜(50)のアミノ基を有す
る化合物の等モル量をタウリンの代わりに用いて実施例
1と同様にして反応させた。得られた化合物のそれぞれ
を実施例1と同様にして1−アミノベンゼン−3−β−
スルファートエチルスルホンと反応させ、遊離酸の形で
表すと前記の式(XIV)に対応する非対称ジオキサジ
ン化合物を得た。但し、式(12)〜(14)のアミノ
基を有する化合物を用いた場合は、1−アミノベンゼン
−3−β−スルファートエチルスルホンと反応させた
後、塩析により反応生成物を取り出し、得られたアミノ
アルコール化合物を硫酸中で処理して対応する硫酸エス
テル体を得た。これらの本発明の非対称ジオキサジン化
合物を用いて染色例1と同様に染色して、いずれの場合
も赤みを帯びた青色の染色物を得た。
【0076】実施例6 実施例1と同様の方法により、式(XI)の非対称トリ
フェンジオキサジン化合物を得た。次に、実施例1と同
様にして塩化シアヌルと反応させた後、タウリンの代わ
りに実施例4で示した式(1)〜(50)のアミノ基を
有する化合物の等モル量を反応させて、遊離酸の形で表
すと、式(XII)に対応する本発明の非対称ジオキサ
ジン化合物を得た。これらの本発明の非対称ジオキサジ
ン化合物を用いて染色例1と同様に染色して、いずれの
場合も赤みを帯びた青色の染色物を得た。
【0077】実施例7 1,4−フェニレンジアミン−2−メトキシ−5−スル
ホン酸の代わりに等モルの1,4−フェニレンジアミン
−2−メチル−5−スルホン酸を用いる以外は、実施例
1と同様の方法により式(XI)に対応する非対称トリ
フェンジオキサジン化合物を得た。次に、実施例1と同
様にして塩化シアヌルと反応させた後、タウリンの代わ
りに実施例4で示した式(1)〜(50)のアミノ基を
有する化合物の等モル量を用いて反応させて、遊離酸の
形で表すと、下記一般式(XV)で示される本発明の非
対称ジオキサジン化合物を得た。但し、一般式(XV)
中のX1 は式(1)〜(50)で示したアミノ基を有す
る化合物に対応するアミン残基を示す。これらの本発明
の非対称ジオキサジン化合物を用いて染色例1と同様に
染色して、いずれの場合も赤みを帯びた青色の染色物を
得た。
【0078】
【化29】
【0079】実施例8 実施例1と同様にして式(XI)の非対称トリフェンジ
オキサジン化合物を得た。得られた非対称トリフェンジ
オキサジン化合物の63.2部を水1500部に溶解さ
せ、5〜30℃の温度でフッ化シアヌルを添加し、炭酸
ソーダ溶液でpH2〜7に保ちつつ、反応が終了するま
で攪拌した。次にタウリン12.4部を加え、pH2〜
6に保ちつつ、10〜50℃で反応させた。得られた化
合物は遊離酸の形で表すと、下記の構造式(XVI)を
有する本発明の非対称ジオキサジン化合物であった。得
られた非対称ジオキサジン化合物を用いて染色例1と同
様に木綿に染色して、赤みを帯びた青色の染色物を得
た。
【0080】
【化30】
【0081】実施例9 実施例1と同様にして式(XI)の非対称トリフェンジ
オキサジン化合物を得た。得られた非対称トリフェンジ
オキサジン化合物の63.2部を水1500部に溶解さ
せ、5〜30℃の温度でフッ化シアヌルを添加し、炭酸
ソーダ溶液でpH2〜7に保ちつつ、反応が終了するま
で攪拌した。次に1−アミノベンゼン−3−β−スルフ
ァートエチルスルホン24.3部を加え、pH2〜5に
保ちつつ、0〜30℃で反応が終了するまで攪拌した。
反応混合液に塩化カリウムを添加し、次いで、析出した
結晶を単離して、遊離酸の形で表すと、下記の構造式
(XVII)で示される本発明の非対称ジオキサジン化
合物を得た。得られた非対称ジオキサジン化合物を用い
て染色例1と同様に木綿に染色して、赤みを帯びた青色
の染色物を得た。
【0082】
【化31】
【0083】実施例10 1,4−フェニレンジアミン−2−メトキシ−5−スル
ホン酸の代わりにこれと等モルの1,4−フェニレンジ
アミン−2−カルボキシ−5−スルホン酸を用いる以外
は実施例1と同様の方法により、式(XI)の非対称ト
リフェンジオキサジン化合物に対応する化合物が得られ
た。次いで、実施例1と同様にして塩化シアヌル、タウ
リン及び1−アミノベンゼン−3−β−スルファートエ
チルスルホンをこの順に反応させた。得られた反応混合
液に塩化カリウムを添加し、次いで、析出した結晶を単
離して、遊離酸の形で表すと、下記の構造式で示される
本発明の非対称ジオキサジン化合物を得た。この非対称
ジオキサジン化合物を染色例1と同様にして木綿に染色
して、赤みを帯びた青色の染色物を得た。
【0084】
【化32】
【0085】実施例11 1,4−フェニレンジアミン−2−メトキシ−5−スル
ホン酸の代わりにこれと等モルの1,4−フェニレンジ
アミン−2−クロロ−5−スルホン酸を用いる以外は実
施例1と同様の方法により、式(XI)の非対称トリフ
ェンジオキサジン化合物に対応する化合物が得られた。
次いで、実施例1と同様にして、塩化シアヌル、タウリ
ン及び1−アミノベンゼン−3−β−スルファートエチ
ルスルホンをこの順に反応させた。得られた反応混合液
に塩化カリウムを添加し、析出した結晶を単離して得た
化合物は、遊離酸の形で表すと、下記の構造式で示され
る本発明の非対称ジオキサジン化合物であった。この非
対称ジオキサジン化合物を染色例1と同様にして木綿に
染色して、赤みを帯びた青色の染色物を得た。
【0086】
【化33】
【0087】実施例12 実施例1と同様にして式(XI)の非対称トリフェンジ
オキサジン化合物を得た。更に、実施例1と同様に塩化
シアヌルと反応させた後、タウリンの代わりにこれと等
モルの式(3)〜(50)のアミノ基を有する化合物を用い
る以外は実施例1と同様にして反応させた。それぞれの
反応生成物に、1−アミノベンゼン−3−β−スルファ
ートエチルスルホンに代えてN−エチル−1−アミノベ
ンゼン−3−β−スルファートエチルスルホンを用いる
以外は、実施例1と同様の方法で反応させ、遊離酸の形
で表すと、前記の式(XIII)に対応する、本発明の非対称
ジオキサジン化合物を得た。但し、式(12)〜(1
4)のアミノ基を有する化合物を用いた場合は、N−エ
チル−1−アミノベンゼン−3−β−スルファートエチ
ルスルホンと反応させた後、反応生成物を塩析により取
り出し、次いで、得られたアミノアルコール化合物を硫
酸中で処理して対応する硫酸エステル体を得た。これら
の本発明の非対称ジオキサジン化合物を染色例1と同様
に木綿に染色して、いずれの場合も赤みを帯びた青色の
染色物を得た。
【0088】実施例13 実施例1と同様にして式(XI)の非対称トリフェンジ
オキサジン化合物を得た。更に実施例1と同様に塩化シ
アヌルと反応させた後、タウリンの代わりにこれと等モ
ルの式(4)〜(50)のアミノ基を有する化合物を用いる
以外は実施例1と同様にして反応させた。それぞれの反
応生成物に、1−アミノベンゼン−3−β−スルファー
トエチルスルホンに代えて1−アミノ−4−メトキシベ
ンゼン−3−β−スルファートエチルスルホンを用いる
以外は、実施例1と同様の方法で反応させ、遊離酸の形
で表すと、前記の式(XIII)に対応する、本発明の非対称
ジオキサジン化合物を得た。但し、式(12)〜(1
4)のアミノ基を有する化合物を用いた場合は、1−ア
ミノ−4−メトキシベンゼン−3−β−スルファートエ
チルスルホンと反応させた後、反応生成物を塩析により
取り出し、次いで、得られたアミノアルコール化合物を
硫酸中で処理して対応する硫酸エステル体を得た。これ
らの本発明の非対称ジオキサジン化合物を染色例1と同
様にして木綿に染色して、いずれの場合も赤みを帯びた
青色の染色物を得た。
【0089】実施例14 実施例1と同様にして式(XI)の非対称トリフェンジオキ
サジン化合物を得た。更に実施例1と同様に塩化シアヌ
ルと反応させた後、タウリンの代わりにこれと等モルの
式(5)〜(50)のアミノ基を有する化合物を用いる以外
は実施例1と同様にして反応させた。それぞれの反応生
成物に、1−アミノベンゼン−3−β−スルファートエ
チルスルホンに代えて1−アミノ−2−メトキシベンゼ
ン−5−β−スルファートエチルスルホンを用いる以外
は、実施例1と同様の方法で反応させ、遊離酸の形で表
すと、式(XIII)に対応する、本発明の非対称ジオキサジ
ン化合物を得た。但し、式(12)〜(14)のアミノ基を有す
る化合物を用いた場合は、1−アミノ−2−メトキシベ
ンゼン−5−β−スルファートエチルスルホンと反応さ
せた後、反応生成物を塩析により取り出し、次いで、得
られたアミノアルコール化合物を硫酸中で処理して対応
する硫酸エステル体を得た。これらの本発明の非対称ジ
オキサジン化合物を染色例1と同様にして木綿に染色し
て、いずれの場合も赤みを帯びた青色の染色物を得た。
【0090】実施例15 実施例1と同様にして式(XI)の非対称トリフェンジオキ
サジン化合物を得た。更に、実施例1と同様にして塩化
シアヌルと反応させた後、タウリンに代えてこれと等モ
ルの式(6)〜(50)のアミノ基を有する化合物を用いる
以外は実施例1と同様にして反応させた。それぞれの反
応生成物に、1−アミノベンゼン−3−β−スルファー
トエチルスルホンに代えて1−アミノベンゼン−4−β
−スルファートエチルスルホンを用いる以外は、実施例
1と同様の方法で反応させ、遊離酸の形で表すと、式(X
III)に対応する、本発明の非対称ジオキサジン化合物を
得た。但し、式(12)〜(14)で示されるアミノ基を有する
化合物を用いた場合は、1−アミノベンゼン−4−β−
スルファートエチルスルホンと反応させた後、反応生成
物を塩析により取り出し、次いで、得られたアミノアル
コール化合物を硫酸中で処理して対応する硫酸エステル
体を得た。これらの本発明の非対称ジオキサジン化合物
を染色例1と同様に木綿に染色して、いずれの場合も赤
みを帯びた青色の染色物を得た。
【0091】実施例16 実施例1と同様にして式(XI)の非対称トリフェンジオキ
サジン化合物を得た。更に実施例1と同様に塩化シアヌ
ルと反応させた後、タウリンに代えてこれと等モルの式
(9)〜(50)のアミノ基を有する化合物を用いる以外は
実施例1と同様にして反応させた。それぞれの反応生成
物に、1−アミノベンゼン−3−β−スルファートエチ
ルスルホンに代えて1−アミノ−2−メトキシ−5−メ
チルベンゼン−4−β−スルファートエチルスルホンを
用いる以外は、実施例1と同様の方法で反応させ、遊離
酸の形で表すと、式(XIII)に対応する、本発明の非対称
ジオキサジン化合物を得た。但し、式(12)〜(14)のアミ
ノ基を有する化合物を用いた場合は、1−アミノ−2−
メトキシ−5−メチルベンゼン−4−β−スルファート
エチルスルホンと反応させた後、反応生成物を塩析によ
り取り出し、次いで、得られたアミノアルコール化合物
を硫酸中で処理して対応する硫酸エステル体を得た。こ
れらの本発明の非対称ジオキサジン化合物を染色例1と
同様に木綿に染色して、いずれの場合も赤みを帯びた青
色の染色物を得た。
【0092】実施例17 実施例1と同様にして式(XI)の非対称トリフェンジオキ
サジン化合物を得た。更に実施例1と同様に塩化シアヌ
ルと反応させた後、タウリンに代えてこれと等モルの式
(10)〜(50)のアミノ基を有する化合物を用いる以外は実
施例1と同様にして反応させた。それぞれの反応生成物
に、1−アミノベンゼン−3−β−スルファートエチル
スルホンに代えてN−エチル−1−アミノ−4−メトキ
シベンゼン−3−β−スルファートエチルスルホンを用
いる以外は、実施例1と同様の方法で反応させ、遊離酸
の形で表すと、式(XIII)に対応する、本発明の非対称ジ
オキサジン化合物を得た。但し、式(12)〜(14)のアミノ
基を有する化合物を用いた場合は、N−エチル−1−ア
ミノ−4−メトキシベンゼン−3−β−スルファートエ
チルスルホンと反応させた後、反応生成物を塩析により
取り出し、次いで、得られたアミノアルコール化合物を
硫酸中で処理して対応する硫酸エステル体を得た。これ
らの本発明の非対称ジオキサジン化合物を染色例1と同
様に木綿に染色して、いずれの場合も赤みを帯びた青色
の染色物を得た。
【0093】実施例18 実施例1と同様にして式(XI)の非対称トリフェンジオキ
サジン化合物を得た。更に実施例1と同様に塩化シアヌ
ルと反応させた後、タウリンに代えてこれと等モルの式
(12)〜(50)のアミノ基を有する化合物を用いる以外は実
施例1と同様にして反応させた。それぞれの反応生成物
に、1−アミノベンゼン−3−β−スルファートエチル
スルホンに代えてアミノエチルスルホニルエタノールを
用いる以外は実施例1と同様にして反応させ、反応生成
物を単離して乾燥した。次いで、得られた結晶を硫酸中
で処理した。常温まで冷却した反応混合液に塩化カリウ
ムを添加して析出した結晶を単離して、遊離酸の形で表
すと、下記の構造式で示される本発明の非対称ジオキサ
ジン化合物を得た。但し、式中のX2 は式(12)〜(50)で
示されるアミノ基を有する化合物に対応するアミン残基
を示す。又、式(12)〜(14)で示されるアミノ基を有する
化合物を用いた場合は、上記の塩析後に単離して得た化
合物は、X2 で示されるアミン残基のアルコール部分が
硫酸エステルに変換された本発明の非対称ジオキサジン
化合物であった。これらの本発明の非対称ジオキサジン
化合物を染色例1と同様に木綿に染色して、いずれの場
合も赤みを帯びた青色の染色物を得た。
【0094】
【化34】
【0095】〔式中、X2 は次に示す基の群から選ばれ
るいずれか1つの基である。〕
【0096】
【化35】
【0097】
【化36】
【0098】
【化37】
【0099】
【化38】
【0100】実施例19 実施例1と同様にして式(XI)の非対称トリフェンジ
オキサジン化合物を得た。更に、実施例1と同様にして
塩化シアヌルと反応させた後、タウリンの代わりにこれ
と等モルの式(13)〜(50)のアミノ基を有する化合物を用
いる以外は実施例1と同様にして反応させた。それぞれ
の反応生成物に、1−アミノベンゼン−3−β−スルフ
ァートエチルスルホンに代えてアミノプロピルスルホニ
ルエタノールを用いる以外は実施例1と同様の方法で反
応させ、反応生成物を単離して乾燥した。次いで、得ら
れた結晶を硫酸中で処理した。常温まで冷却した反応混
合液に塩化カリウムを添加し、その後、析出した結晶を
単離して、遊離酸の形で表すと、下記の構造式で示され
る本発明の非対称ジオキサジン化合物を得た。但し、式
中のX3 は式(13)〜(50)で示されるアミノ基を有する化
合物に対応するアミン残基を示す。又、式(13)及び(14)
で示されるアミノ基を有する化合物を用いた場合は、上
記の塩析後に単離して得た化合物は、X3 で示されるア
ミノ残基のアルコール部分が硫酸エステルに変換された
本発明の非対称ジオキサジン化合物であった。これらの
本発明の非対称ジオキサジン化合物を染色例1と同様に
染色して、いずれの場合も赤みを帯びた青色の染色物を
得た。
【0101】
【化39】
【0102】実施例20 実施例1と同様にして式(XI)の非対称トリフェンジオキ
サジン化合物を得た。更に、実施例1と同様にして塩化
シアヌルと反応させた後、タウリンの代わりに等モルの
式(14)〜(50)のアミノ基を有する化合物を用いる以外は
実施例1と同様にして反応させた。それぞれの反応生成
物に、1−アミノベンゼン−3−β−スルファートエチ
ルスルホンに代えてアミノエトキシエチルスルホニルエ
タノールを用いる以外は実施例1と同様の方法で反応さ
せ、反応生成物を単離して乾燥した。次いで、得られた
結晶を硫酸中で処理した。常温まで冷却した反応混合液
に塩化カリウムを添加し、次いで、析出した結晶を単離
して、遊離酸の形で表すと、下記の構造式で示される本
発明の非対称ジオキサジン化合物を得た。但し、式中の
4 は式(14)〜(50)で示されるアミノ基を有する化合物
に対応するアミン残基を示す。又、式(14)で示されるア
ミノ基を有する化合物を用いた場合は、上記の塩析後に
単離して得た化合物は、X4 で示されるアミン残基のア
ルコール部分が硫酸エステルに変換された本発明の非対
称ジオキサジン化合物であった。これらの本発明の非対
称ジオキサジン化合物を染色例1と同様に染色して、い
ずれの場合も赤みを帯びた青色の染色物を得た。
【0103】
【化40】
【0104】実施例21 実施例1と同様にして式(XI)の非対称トリフェンジオキ
サジン化合物を得た。更に、実施例1と同様にして塩化
シアヌルと反応させた後、タウリンの代わりにこれと等
モルの式(15)〜(50)のアミノ基を有する化合物を用いる
以外は実施例1と同様にして反応させた。それぞれの反
応生成物に、1−アミノベンゼン−3−β−スルファー
トエチルスルホンに代えて2−アミノ−1−スルホ−6
−β−スルファートエチルスルホンを用いる以外は実施
例1と同様の方法で反応させ、遊離酸の形で表すと、下
記構造式で示される本発明の非対称ジオキサジン化合物
を得た。但し、式中のX5 は式(16)〜(50)で示したアミ
ノ基を有する化合物に対応するアミン残基を示す。これ
らの本発明の非対称ジオキサジン化合物を染色例1と同
様に染色して、いずれの場合も赤みを帯びた青色の染色
物を得た。
【0105】
【化41】
【0106】実施例22 実施例1と同様の方法により式(XI)の非対称トリフェン
ジオキサジン化合物を得た。次いで、塩化シアヌルの代
わりにこれと等モルの2−メトキシ−4,6−ジクロル
−s−トリアジンを用い且つ30〜50℃で反応させる以外
は、実施例1と同様にして行った。更に、タウリンに代
えてこれと等モル量の式(1)〜(16)のアミノ基を有す
る化合物を用いる以外は実施例1と同様にして反応さ
せ、反応生成物を単離し、乾燥して、遊離酸の形で表す
と、下記構造式で示される本発明の非対称ジオキサジン
化合物を得た。但し、式中のX6 は式(1)〜(16)で示
したアミノ基を有する化合物に対応するアミン残基を示
す。又、式(12)〜(14)で示されるアミノ基を有する化合
物を用いた場合は、上記の単離後に乾燥して得た化合物
を硫酸中で処理した。常温まで冷却した反応混合液に塩
を加えて、析出した結晶を単離した。得られた本発明の
化合物は、X6 で示されるアミン残基のアルコール部分
が硫酸エステルに変換された化合物であった。これらの
本発明の非対称ジオキサジン化合物を染色例1と同様に
染色して、いずれの場合も赤みを帯びた青色の染色物を
得た。
【0107】
【化42】
【0108】実施例23 1,4−フェニレンジアミン−3−メチル−2,6−ジ
スルホン酸84.7部と、1,4−フェニレンジアミン
−2−メトキシ−5−スルホン酸65.5部を水に溶解
させた。次に、クロラニル73.8部を添加し、常温で
pHを4〜8に調節し、反応が終了するまで攪拌した。
その後塩析を行い、結晶を分離して乾燥させた。得られ
たジアニリド化合物は遊離酸として下記の構造式で示さ
れる。
【0109】
【化43】
【0110】得られたジアニリド化合物72.0部を3
〜30%発煙硫酸4500部に0〜15℃で添加し、1
5〜40℃で反応が終了するまで攪拌した。この反応混
合液を氷水に注ぎ、析出した結晶を濾別し、得られたケ
ーキに水を加え、さらに苛性ソーダ溶液でpHを3〜6
に調節した。次に、塩化ナトリウムを用いて塩析を行
い、析出した結晶を濾別した。得られた非対称トリフェ
ンジオキサジン化合物は、遊離酸の形で表すと、下記の
構造式で示される。
【0111】
【化44】
【0112】この非対称トリフェンジオキサジン化合物
65.0部を実施例1と同様の方法で塩化シアヌル、タ
ウリン及び1−アミノベンゼン−3−β−スルファート
エチルスルホンをこの順に反応させ、得られた反応混合
液に塩化カリウムを添加した。析出した結晶を単離し
て、遊離酸の形で表すと、下記の構造式で示される本発
明の非対称ジオキサジン化合物を得た。この非対称ジオ
キサジン化合物を染色例1と同様に染色して、赤みを帯
びた青色の染色物を得た。
【0113】
【化45】
【0114】捺染例1 染色例1で用いた本発明の非対称ジオキサジン化合物の
各々と、その他の下記添加物及び水を用いて、以下の組
成を持つ色糊を各々調製した。 非対称ジオキサジン化合物 5部 尿 素 5部 アルギン酸ソーダ(5%)元糊 50部 熱 湯 25部 重 曹 2部 水 13部
【0115】この色糊をシルケット加工綿ブロード上に
印捺し、中間乾燥後、100℃で5分間スチーミングを
行い、湯洗い後、乾燥した。得られた捺染物の各々は、
諸堅牢度、特に、塩素堅牢度に優れ、しかも良好なビル
ドアップ性を有していた。
【0116】
【発明の効果】本発明の一般式(I)で示される非対称
ジオキサジン化合物は特にセルロース繊維用の反応染料
として有用であり、一般式(IV)で示される非対称トリフ
ェンジオキサジン化合物は上記の非対称ジオキサジン化
合物の中間体として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−14265(JP,A) 特開 平6−299474(JP,A) 特開 平3−770(JP,A) 特開 平3−17084(JP,A) 特開 平2−120367(JP,A) 特開 平4−227662(JP,A) 特開 平8−60014(JP,A) 特開 平2−102270(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 498/04 C09B 62/04 C09B 62/503 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊離酸の形で表すと、一般式(I) 【化1】 〔式中、T1 及びT2 は同一又は相異なり、水素原子、
    塩素原子、臭素原子、C 1 〜C4 アルキル基、C1 〜C
    4 アルコキシ基又はフェノキシ基を表わし、A1はC1
    〜C4 アルキル基、C1 〜C4 アルコキシ基、塩素原
    子、臭素原子又はカルボキシル基を表わし、A2 は水素
    原子、C1 〜C4 アルキル基、C1 〜C4 アルコキシ
    基、塩素原子、臭素原子又はカルボキシル基を表わし、
    Rは水素原子又は置換基を有していてもよい低級アルキ
    ル基を表わし、Xはハロゲン原子、置換基を有していて
    もよい低級アルコキシ基、置換基を有していてもよいア
    ミノ基又は式(II) −N(R1 )−W1 −Z1 (II) (式中、R1 は水素原子又は置換基を有していてもよい
    低級アルキル基を表わし、W1 は置換基を有していても
    よいアルキレン基、置換基を有していてもよいフェニレ
    ン基又は置換基を有していてもよいナフチレン基を表わ
    し、Z1 は式 −SO2 −CH=CH2 又は −SO2 CH2 CH2
    Z’ (ここで、Z’はアルカリの作用で脱離する基を表わ
    す。)で示される基を表わす。)で示される基を表わ
    し、Yはハロゲン原子、置換基を有していてもよい低級
    アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基又は
    式(III) −N(R2 )−W2 −Z2 (III) (式中、R2 は水素原子又は置換基を有していてもよい
    低級アルキル基を表わし、W2 は置換基を有していても
    よいアルキレン基、置換基を有していてもよいフェニレ
    ン基又は置換基を有していてもよいナフチレン基を表わ
    し、Z2 は式 −SO2 −CH=CH2 又は −SO2 CH2 CH2
    Z" (ここで、Z" はアルカリの作用で脱離する基を表わ
    す。)で示される基を表わす。)で示される基を表わ
    す。但し、X及びYの少なくとも一方は、ハロゲン原
    子、式(II)で示される基又は式(III) で示される基を表
    わすものとする。〕で示される非対称ジオキサジン化合
    物。
  2. 【請求項2】T1 及びT2 が、同一又は相異なり、塩素
    原子又は臭素原子である請求項1に記載の非対称ジオキ
    サジン化合物。
  3. 【請求項3】Rが、水素原子である請求項1又は2に記
    載の非対称ジオキサジン化合物。
  4. 【請求項4】A2 が、水素原子である請求項1乃至3の
    いずれかに記載の非対称ジオキサジン化合物。
  5. 【請求項5】A1 が、C1 〜C4 アルキル基又はC1
    4 アルコキシ基である請求項1乃至4のいずれかに記
    載の非対称ジオキサジン化合物。
  6. 【請求項6】遊離酸の形で表すと、一般式(Ia) 【化2】 〔式中、T5 及びT6 は同一又は相異なり、塩素原子又
    は臭素原子を表し、A3はC1 〜C4 アルキル基又はC
    1 〜C4 アルコキシ基を表し、X7 は置換基を有してい
    てもよいアミノ基又は請求項1に記載の式(II)で示され
    る基を表し、Y1は請求項1に記載の式(III) で示され
    る基を表す。〕で示される請求項1に記載の非対称ジオ
    キサジン化合物。
  7. 【請求項7】遊離酸の形で表すと、一般式(IV) 【化3】 〔式中、T1 2 、R、A1 及びA2 は各々、請求項1
    に記載のものと同じ意味である。〕で示される非対称ト
    リフェンジオキサジン化合物。
  8. 【請求項8】請求項1乃至6のいずれかに記載の非対称
    ジオキサジン化合物を用いることを特徴とする繊維材料
    を染色又は捺染する方法。
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