JPH0881666A - 水性エマルジョン - Google Patents

水性エマルジョン

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JPH0881666A
JPH0881666A JP7048072A JP4807295A JPH0881666A JP H0881666 A JPH0881666 A JP H0881666A JP 7048072 A JP7048072 A JP 7048072A JP 4807295 A JP4807295 A JP 4807295A JP H0881666 A JPH0881666 A JP H0881666A
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aqueous emulsion
viscosity
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mol
emulsion
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昌人 仲前
Naoki Fujiwara
直樹 藤原
Kazutoshi Terada
和俊 寺田
Daisuke Miyake
大介 三宅
Takeshi Yuki
健 結城
Toshiaki Sato
寿昭 佐藤
Hitoshi Maruyama
均 丸山
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 分散剤がエチレン単位含有量2〜9モル%及
びけん化度95モル%以上の変性ポリビニルアルコール
であり、分散質がエチレン性不飽和単量体の重合体であ
り、かつ30℃,20rpmのB型粘度を5,000〜
10,000mPa・Sに調製した場合の30℃,2r
pmのB型粘度(η2rpm)と30℃,20rpmのB型
粘度(η20rpm)の比(η2rpm/η20rpm)が1〜1.8
である水性エマルジョン。 【効果】 本発明の水性エマルジョンは、構造粘性(流
動性、高速塗工性)、皮膜の耐水性および低温放置安定
性に優れており、紙用、木工用およびプラスチック用の
接着剤;含浸紙用、不織製品用のバインダー;モルタル
の混和剤、モルタルの打継ぎ材、塗料、紙加工および繊
維加工などの分野で好適に用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水性エマルジョンに関す
る。さらに詳しくは、高速塗工性、耐水性および低温放
置安定性に優れる水性エマルジョンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリビニルアルコール(以
下、PVAと略記する)はエチレン性不飽和単量体、特
に酢酸ビニルなどのビニルエステルの乳化重合用保護コ
ロイドとして一般的に用いられている。PVAを保護コ
ロイドに用いて乳化重合して得られたポリビニルエステ
ルを分散質とする水性エマルジョンは、紙、木工および
プラスチックなどの各種接着剤;含浸紙および不織製品
などの各種バインダー;モルタル混和剤、モルタル打継
ぎ材、塗料、紙加工および繊維加工などの多くの分野で
用いられている。
【0003】乳化重合用分散剤に用いるPVAとして
は、けん化度98モル%程度の“完全けん化PVA”と
けん化度88モル%程度の“部分けん化PVA”が知ら
れている。完全けん化PVAを分散剤に使用して乳化重
合して得られたエマルジョンは、耐水性および流動性
(高速塗工性)は比較的良好であるが、水性エマルジョ
ンを低温に放置すると粘度上昇が著しく、ゲル化し易い
という問題がある。一方、部分けん化PVAを分散剤に
使用して乳化重合して得られたエマルジョンは、低温放
置時における粘度上昇やゲル化傾向は改善されるが、皮
膜の耐水性が低く、流動性の低下(塗工速度の変化に伴
う粘度変化および高速塗工時における液の飛散)などの
問題がある。上記の問題点を改良するために、完全けん
化PVAと部分けん化PVAの併用、完全けん化PVA
と部分けん化PVAの中間的なけん化度のPVAの使用
等が行われているが、皮膜の耐水性、高速塗工性、エマ
ルジョン粘度の小さい温度依存性およびエマルジョンの
低温放置安定性を同時に満足するものは見出されていな
い。また、皮膜の耐水性を向上させるために部分けん化
PVAを分散剤に用いて乳化重合して得られたエマルジ
ョンに、尿素樹脂や各種架橋剤の添加も行われている
が、この場合には皮膜の耐水性はある程度改良される
が、粘度が上昇して使用時の作業性が低下するという問
題がある。また、皮膜の耐水性およびエマルジョン粘度
の小さい温度依存性を改良するために、炭素数4以下の
α−オレフィン単位を1〜10モル%含有する変性PV
Aからなる乳化重合用分散剤が知られているが、耐水性
および流動性(高速塗工性)が同時に優れる水性エマル
ジョンが得られていない(特開平6−80709号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、PV
Aを保護コロイドとする水性エマルジョンの特長(高粘
度、良好な機械的安定性、良好な作業性、高い初期接着
力など)を損なうことなく、流動性(高速塗工性)、耐
水接着性および低温放置安定性に優れた水性エマルジョ
ンを提供することにある。さらに、本発明の目的は、特
に耐水接着性に優れた接着剤を提供することにある。さ
らに、本発明の目的は、上記の良好な物性を有する水性
エマルジョンが得られる乳化重合用分散剤を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意検討した結果、分散剤がエチレン単位含
有量2〜9モル%及びけん化度95モル%以上の変性ポ
リビニルアルコールであり、分散質がエチレン性不飽和
単量体の重合体であり、かつ30℃,20rpmのB型
粘度を5,000〜10,000mPa・S(ミリパス
カル・秒)に調製した場合の30℃,2rpmのB型粘
度(η2rpm)と30℃,20rpmのB型粘度(η
20rpm)の比(η2rpm/η20rpm)が1〜1.8である水
性エマルジョン;該水性エマルジョンからなる接着剤;
ならびにエチレン単位含有量2〜9モル%及びけん化度
95モル%以上の変性ポリビニルアルコールからなるエ
チレン性不飽和単量体の乳化重合用分散剤を見出し、本
発明を完成させるに至った。
【0006】本発明において分散剤として用いられる変
性PVAは、エチレン単位含有量2〜9モル%(好まし
くは3〜8モル%)及びけん化度95モル%以上(好ま
しくは95〜99.5モル%、より好ましくは96〜9
9.5モル%)である。エチレン含有量が2モル%未満
の場合には、皮膜の耐水性および低温放置安定性が低下
し、エチレン含有量が9モル%より大の場合には、水溶
性が低下し、安定な水性エマルジョンが得られない。け
ん化度が95モル%未満の場合には、流動性および皮膜
の耐水性が低下し、けん化度が99.5モル%より大の
場合には、乳化重合が困難となり、得られた水性エマル
ジョンの低温放置安定性が低下する。変性PVAの粘度
平均重合度(以下、重合度と略記する)は、100〜8
000が好ましく、300〜3000がより好ましい。
重合度が100未満の場合には、保護コロイドとしての
機能が低下し、重合度が8000より大の場合には、変
性PVAの工業的な製造が難しい。本発明の水性エマル
ジョンを得るためには、分散剤として用いる変性PVA
の界面活性が重要であり、変性PVAの1重量%水溶液
(20℃)の表面張力が52〜61dyne/cmであ
ることが必要である。表面張力が61dyne/cmよ
り大の場合には、界面活性が低下し、安定なエマルジョ
ンが得られない。表面張力が52dyne/cm未満の
場合には、界面活性が高すぎるために流動性に優れたエ
マルジョンが得られない。なお、本発明の水性エマルジ
ョンにおける分散剤としては、前述の変性PVAが用い
られるが、本発明の効果を損なわない範囲で従来公知の
アニオン性、ノニオン性あるいはカチオン性の界面活性
剤や、PVA、ヒドロキシエチルセルロースなどを併用
することもできる。
【0007】本発明における変性PVAは、ビニルエス
テルとエチレンとの共重合体をけん化することにより得
られる。ビニルエステルとしては、蟻酸ビニル、酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニルなどが挙
げられるが、酢酸ビニルが好ましい。
【0008】本発明の変性PVAは、本発明の効果を損
なわない範囲で、エチレン性不飽和単量体を共重合した
ものでも良い。このようなエチレン性不飽和単量体とし
ては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、(無水)フ
タル酸、(無水)マレイン酸、(無水)イタコン酸、ア
クリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、トリメチル−(3−アクリルア
ミド−3−ジメチルプロピル)−アンモニウムクロリ
ド、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸お
よびそのナトリウム塩、エチルビニルエーテル、ブチル
ビニルエーテル、N−ビニルピロリドン、塩化ビニル、
臭化ビニル、フッ化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビ
ニリデン、テトラフルオロエチレン、ビニルスルホン酸
ナトリウム、アリルスルホン酸ナトリウムなどが挙げら
れる。また、チオール酢酸、メルカプトプロピオン酸な
どのチオール化合物の存在下で、酢酸ビニルなどのビニ
ルエステル系単量体をエチレンと共重合し、それをけん
化することによって得られる末端変性PVAも用いるこ
とができる。本発明の変性PVAは、エチレンのみによ
る変性が最も好ましい。エチレン以外のコモノマーによ
り、本発明の変性PVAをさらに変性する場合には、該
コモノマーの含有量は1モル%未満が好ましく、0.5
モル%未満がより好ましく、0.1モル%未満がさらに
より好ましい。
【0009】本発明における分散質であるエチレン性不
飽和単量体の重合体としては各種のものがある。分散質
である重合体の原料であるエチレン性不飽和単量体の好
ましい例としては、エチレン、プロピレン、イソブチレ
ンなどのオレフィン;塩化ビニル、フッ化ビニル、ビニ
リデンクロリド、ビニリデンフルオリドなどのハロゲン
化オレフィン;ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸
ビニル、バーサチック酸ビニルなどのビニルエステル;
アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチル
ヘキシル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−ヒドロ
キシエチルなどのアクリル酸エステル;メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタ
クリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ドデシル、
メタクリル酸2−ヒドロキシエチルなどのメタクリル酸
エステル;アクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリ
ル酸ジメチルアミノエチルおよびそれらの四級化物;ア
クリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールアク
リルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、アクリ
ルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸およびそのナ
トリウム塩などのアクリルアミド系単量体;スチレン、
α−メチルスチレン、p−スチレンスルホン酸およびそ
のナトリウムまたはカリウム塩などのスチレン系単量
体;N−ビニルピロリドン;ブタジエン、イソプレン、
クロロプレンなどのジエン系単量体が挙げられ、これら
は単独あるいは二種以上併用して用いられる。上記のエ
チレン性不飽和単量体の中でも、ビニルエステル、(メ
タ)アクリル酸エステル、スチレンおよびジエン系単量
体が好ましく、特にビニルエステルの単独使用、エチレ
ンとビニルエステルとの併用およびビニルエステルと
(メタ)アクリル酸エステルの併用が好適である。
【0010】本発明の水性エマルジョンは、30℃,2
0rpmのB型粘度(ブルックフィールド型粘度)を
5,000〜10,000mPa・S(η20rpm)に調
製した場合における30℃,2rpmのB型粘度(η
2rpm)と30℃,20rpmのB型粘度(η20rpm)の
比(η2rpm/η20rpm)が1〜1.8(好ましくは1〜
1.4倍、より好ましくは1〜1.3倍)である。η
2rpm/η20rpm(以下、構造粘性値という)が1.8よ
り大の場合には、エマルジョンの塗工速度が変動した場
合に塗工量の変動が大きくなり、皮膜の耐水性が低下す
る場合がある。なお、B型粘度5,000〜10,00
0mPa・Sの粘度範囲においては、構造粘性値は実質
的に一定となることから、本発明においては、該粘度範
囲の少なくとも1点において、構造粘性値が1〜1.8
であれば良い。
【0011】本発明の水性エマルジョンの構造粘性値を
測定するために、30℃,20rpmのB型粘度を5,
000〜10,000mPa・S(η20rpm)に調製す
る方法としては、以下の寸法が好ましい。 (1)水性エマルジョンの粘度が高い場合 水性エマルジョンの濃度および粘度を測定しながら、水
を添加して希釈し、水性エマルジョンの濃度と粘度の関
係を測定することにより、目的とする粘度に調整する。 (2)水性エマルジョンの粘度が低い場合 水性エマルジョンの濃度および粘度を測定しながら、減
圧エバポレーターにより、濃縮することにより、水性エ
マルジョンの濃度と粘度の関係を測定することにより、
目的とする粘度に調整する。なお、本発明において特定
された30℃,20rpmのB型粘度5,000〜1
0,000mPa・Sは、水性エマルジョンを工業的に
塗工する場合の標準的な粘度である。
【0012】本発明の水性エマルジョンの固型分濃度は
通常40〜60重量%(好ましくは45〜55重量%)
であり、分散質の粒子径は通常0.01〜5μm(好ま
しくは0.1〜3μm)である。
【0013】本発明の水性エマルジョンは、前述した変
性PVAを分散剤に用いて、従来公知の重合開始剤の存
在下に、エチレン性不飽和単量体を一時又は連続的に添
加(好ましくは連続的に添加)して、エチレン性不飽和
単量体を乳化重合することにより得られる。重合開始剤
としては、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫
酸ナトリウム、過酸化水素、t−ブチルハイドロパーオ
キサイド、クメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロ
ピルベンゼンハイドロパーオキサイド、過酸化ベンゾイ
ル、ペルオキソホウ酸アンモニウム、アゾビスイソブチ
ロニトリル、2,2−アゾビス(2−アミジノプロパ
ン)2塩酸塩などの公知の重合開始剤が挙げられる。こ
れらの重合開始剤は単独で用いても良く、また、重亜硫
酸ナトリウム、酒石酸、クエン酸、グルコース、L−ア
スコルビン酸、ホルムアルデヒドナトリウムスルホキシ
レート、鉄イオンなどの還元剤と併用することにより、
レッドクス系で用いても良い。重合開始剤の使用量およ
び使用方法としては、従来公知の使用量および使用方法
で良い。また、エチレン性不飽和単量体を、本発明の変
性PVA水溶液を用いて予め乳化したものを、連続的に
重合反応系に添加する方法も採用できる。変性PVAの
使用量については特に制限はないが、エチレン性不飽和
単量体(重合体)100重量部に対して、好ましくは1
〜30重量部、より好ましくは2〜20重量部である。
変性PVAの使用量が1重量部未満または30重量部よ
り大の場合には、重合安定性が低下したり、初期接着力
や耐水接着性が低下することがある。本発明の水性エマ
ルジョンは、上記の方法により得られた水性エマルジョ
ンをそのまま用いることができるが、必要に応じて従来
公知の各種エマルジョンを本発明の効果を損なわない範
囲で併用して用いることができる。
【0014】本発明の水性エマルジョンには、乳化重合
開始前、乳化重合中または乳化重合後に、以下に示す従
来公知の界面活性剤を添加しても良い。界面活性剤とし
ては、オレイン酸カリウム、ヒマシ油カリウム、半硬化
牛脂脂肪酸ナトリウム、半硬化牛脂脂肪酸カリウム、ラ
ウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールア
ミン、ラウリル硫酸アンモニウム、ドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム、アルキルナフタレンスルホン酸ナ
トリウム、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナ
トリウム、アルキルリン酸カリウム、β−ナフタレンス
ルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩、芳香族スル
ホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩、ポリオキシエ
チレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウム、ビス
トリデシルスルホコハク酸ナトリウム、ジオクチルスル
ホコハク酸ナトリウム、ジヘキシルスルホコハク酸ナト
リウム、ジシクロヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、
ジアミルスルホコハク酸ナトリウム、ジイソブチルスル
ホコハク酸ナトリウム、イソデシルスルホコハク酸ナト
リウム、スルホコハク酸ジナトリウムエトキシ化アルコ
ール半エステル、スルホコハク酸ジナトリウムエトキシ
化ノニルフェニル半エステル、N−(1,2−ジカルボ
キシエチル)−N−オクタデシルスルホコハク酸アミド
テトラナトリウム、N−オクタデシルスルホコハク酸ア
ミドジナトリウム、ジイソプロピルナフタレンスルホン
酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、ヘキサメタ
リン酸ナトリウムなどのアニオン性界面活性剤;ポリオ
キシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセ
チルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシ
エチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンノニルフェニルエーテル、オキシエチレン−オキシプ
ロピレンブロックポリマー、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂
肪酸モノグリセライド、ポリエチレングリコール脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンラウリルアミン、ポリオ
キシエチレンステアリルアミンなどのノニオン性界面活
性剤;ステアリルアミンアセテート、ラウリルトリメチ
ルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルアン
モニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウ
ムクロライド、アルキルアミングアニジンポリオキシエ
タノール、アルキルベンジルジメチルアンモニウムクロ
ライドなどのカチオン性界面活性剤;ラウリルベタイ
ン、ステアリルベタイン、ラウリルジメチルアミンオキ
サイド、ラウリルカルボキシメチルヒドロキシエチルイ
ミダゾリニウムベタインなどの両性界面活性剤;さらに
上記の界面活性剤中に二重結合を導入したラテムルS−
180、S−120(以上、花王株式会社製)、アデカ
リアソープNE−10、アデカリアソープNE−20、
アデカリアソープNE−30、アデカリアソープSE−
10N(以上、旭電化株式会社製)、エレミノールJS
−2(三洋化成株式会社製)、アクアロンRN−20、
アクアロンHS−10(以上、第一工業製薬株式会社
製)などの反応性界面活性剤が挙げられる。界面活性剤
を添加する場合の添加量としては、単量体(分散質の重
合体)100重量部に対して0〜10重量部(好ましく
は0.1〜10重量部、より好ましくは0.5〜5重量
部、さらにより好ましくは1〜5重量部)が挙げられ
る。
【0015】本発明の水性エマルジョンには、乳化重合
中または乳化重合後に、以下に示す従来公知の可塑剤あ
るいは造膜助剤を添加しても良い。可塑剤あるいは造膜
助剤としては、ジメチルフタレート、ジエチルフタレー
ト、ジアミルフタレート、ジブチルフタレート(DB
P)、アセチルクエン酸トリブチル、アジピン酸ジイソ
ブチル、セバチン酸ジブチル、ジメチルグリコールアジ
ペート、ジエチルグリコールアジペート、ジブチルグリ
コールアジペート、ジメチルグリコールセバテート、ジ
エチルグリコールセバテート、ジメチルグリコールフタ
レート、ジエチルグリコールフタレート、ジブチルグリ
コールフタレート、トリクレシルホスフェート、、ジオ
クチルフタレート、テキサノール、ポリエチレングリコ
ールモノフェニルエーテル、ポリプロピレングリコール
モノフェニルエーテル、ベンジルアルコール、ブチルカ
ービトールアセテート、ブチルカービトール、3−メチ
ル−3−メトキシブタノール、エチレングリコール、ア
セチレングリコールブチルセロソルブ、エチレンセロソ
ルブ、塩化ビフェニールが挙げられる。可塑剤あるいは
造膜助剤を添加する場合の添加量としては、単量体(分
散質の重合体)100重量部に対して0〜200重量部
(好ましくは1〜100重量部、より好ましくは5〜2
0重量部)が挙げられる。
【0016】本発明の水性エマルジョンには、乳化重合
後に、以下に示す従来公知の充填剤、フィラーあるいは
顔料を添加しても良い。充填剤、フィラーあるいは顔料
としては、炭酸カルシウム、カオリンクレー、ロウ石ク
レー、タルク、酸化チタン、酸化鉄、パルプ、各種樹脂
粉末、マイカ、セリサイト、ベントナイト、アスベス
ト、けい酸カルシウム、けい酸アルミニウム、けいそう
土、けい石、無水ケイ酸、含水ケイ酸、炭酸マグネシウ
ム、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウ
ム、カーボンブラックが挙げられる。充填剤、フィラー
あるいは顔料添加する場合の添加量としては、分散質の
重合体100重量部に対して1〜200重量部(好まし
くは20〜150重量部、より好ましくは50〜150
重量部)が挙げられる。
【0017】本発明の水性エマルジョンには、乳化重合
後に、以下に示す従来公知の増量剤を添加しても良い。
増量剤としては、カゼイン、グルー、ゼラチン、グルテ
ン、大豆蛋白、アルギン酸アンモニウム、アルギン酸カ
リウム、アルギン酸ナトリウム、アラビヤゴム、トラガ
カントガム、カラヤガム、グアールガム、ローカストビ
ーンガム、アイリッシュモス、大豆レシチン、ペクチン
酸、澱粉、寒天、ベントナイトクレー、ポリアクリル酸
アンモニウム、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリ
ル酸、ポリメタクリル酸アンモニウム、ポリビニルアル
コール、変性ポリ(ビニルメチルエーテル/無水マレイ
ン酸)、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、
ポリエチレンオキシド、カルボキシル化メチルセルロー
ス、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、キサントゲン酸
セルロース、カルボキシル化澱粉、オレイン酸アンモニ
ウム、けい酸ナトリウムが挙げられる。増量剤添加する
場合の添加量としては、分散質の重合体100重量部に
対して0.1〜100重量部(好ましくは0.5〜50
重量部、より好ましくは1〜20重量部)が挙げられ
る。
【0018】以下において、本発明の水性エマルジョン
の好適な用途である接着剤について説明する。本発明の
接着剤は、基本的には上記の水性エマルジョンからなる
が、必要に応じて、その乾燥性、セット性、粘度、造膜
性などを調整するために、トルエン、パークレン、ジク
ロロベンゼン、トリクロロベンゼンなどの各種有機溶
剤;でんぷん、変性でんぷん、酸化でんぷん、アルギン
酸ソーダ、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロ
ース、ヒドロキシメチルセルロース、無水マレイン酸−
イソブテン共重合体、無水マレイン酸−スチレン共重合
体、無水マレイン酸−メチルビニルエーテル共重合体な
どの水溶性高分子;尿素−ホルマリン樹脂、尿素−メラ
ミン−ホルマリン樹脂、フェノール−ホルマリン樹脂な
どの一般に接着剤として使用されている熱硬化性樹脂を
適宜併用することができる。さらに、本発明の接着剤に
は、クレー、カオリン、タルク、炭酸カルシウム、木粉
などの充填剤;小麦粉などの増量剤;ホウ酸、硫酸アル
ミニウムなどの反応促進剤;酸化チタンなどの顔料、消
泡剤、分散剤、凍結防止剤、防腐剤、防錆剤などの各種
添加剤を適宜添加することができる。
【0019】
【実施例】次に、実施例および比較例により本発明をさ
らに詳細に説明する。なお、以下の実施例および比較例
において「部」および「%」は、特に断らない限り重量
基準を意味する。また、得られたエマルジョンの構造粘
性値(高速塗工性、粘度の剪断速度依存性)、耐水接着
性および低温放置安定性は、下記の方法で評価した。
【0020】(1)構造粘性値 本発明の水性エマルジョンの粘度が高い場合には水を添
加し、水性エマルジョンの粘度が低い場合には減圧エバ
ポレーターにより濃縮することにより、30℃,20r
pmにおけるB型粘度を5,000〜10,000mP
a・Sに調整し、B型粘度計により、30℃,2rpm
の粘度(η2rpm)と30℃,20rpmの粘度(η
20rpm)を測定し、次式により水性エマルジョンの構造
粘性値を求めた。 水性エマルジョンの構造粘性値=η2rpm/η20rpm 構造粘性値(η2rpm/η20rpm)が1〜1.8のエマル
ジョンは、ニュートニアン粘性を有しており、塗工性が
良好であり、高速塗工が可能となる。
【0021】(2)耐水接着性 水性エマルジョンの固形分100部あたり、ジブチルフ
タレート10部を配合して組成物を調整し、ライナー紙
にバーコーターによって、該組成物を50g/m2(w
et塗布量)塗布し、ただちに同種のライナー紙を貼り
合わせ、ハンドローラーによって軽く圧締、接着し、2
0℃、相対湿度(RH)65%下にて24時間養生して
試験体とした。上記試験体を30℃の水中に24時間浸
漬後、試験体をT字剥離して剥離状態を観察して評価し
た。その結果を下記の記号で示す。 ◎:ライナー紙の材破率75%以上 ○:ライナー紙の材破率20〜50% △:接着層における界面剥離 ×:自然剥離(応力をかけないでも剥離した)
【0022】(3)低温放置安定性 上記(1)の構造粘性値測定用に粘度調整した水性エマ
ルジョンを100mlのガラス製サンプル管にいれ、0
℃で1日間放置し、0℃で1日間放置後の粘度
(η0deg)と放置前の30℃の粘度(η30deg)との比
(低温増粘倍率=η0deg/η30deg)求めた。測定は、
B型粘度計(20rpm)を用いて、0℃および30℃
で行った。その結果を下記の記号で示す。 ◎:η0deg/η30deg=5.5〜6.4 ○:η0deg/η30deg=7〜10 △:η0deg/η30deg=11〜19 ×:η0deg/η30deg≧20
【0023】(4)表面張力 変性PVAの20℃,1%水溶液を調製して60分間静
置した後、ウィルヘルミー法(プレート法)により、表
面張力を測定した。
【0024】実施例1 (エチレン変性PVAの製造)撹拌機、窒素導入口、エ
チレン導入口および開始剤添加口を備えた100リット
ルの加圧反応槽に酢酸ビニル50kgおよび、メタノー
ル9.2kgを仕込み、60℃に昇温した後、30分間
窒素バブリングすることにより系内を窒素置換した。次
いで反応槽圧力が6kg/cm2になるようにエチレン
を仕込み、開始剤として2、2′−アゾビス(4−メト
キシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)の濃度1.4
g/リットルの溶液を調製し、窒素バブリングすること
により窒素置換した。反応槽の内温を60℃に調整した
後、開始剤溶液56mlを注入し、重合を開始した。重
合中はエチレンを導入して、反応槽内の圧力6kg/c
2および重合温度60℃に維持し、開始剤溶液を18
0ml/hrで連続添加した。6時間後に重合率が40
%に達したところで冷却して重合を停止した。反応槽を
常圧にして脱エチレンした後、窒素ガスをバブリングし
て脱エチレンを完全に行った。次いで減圧下において、
未反応の酢酸ビニルモノマーを除去し、メタノール溶液
とした。次に、20%に調整した変性ポリビニルエステ
ル(PVAc)のメタノール溶液にモル比0.05のN
aOHメタノール溶液(10%濃度)を添加してけん化
した。得られた変性PVAのけん化度は98.0モル%
であった。変性PVAの1%水溶液の表面張力を20℃
で測定したところ57.9dyne/cmであった。ま
た、未反応の酢酸ビニルモノマーを除去して得られた変
性PVAcのメタノール溶液をn−ヘキサンで沈殿さ
せ、、アセトンで溶解する再沈−精製を3回行った後、
60℃で減圧乾燥することにより、精製した変性PVA
cを得た。変性PVAcのアルカリ消費量の測定により
求めたエチレン含有量は5.5モル%であった。変性P
VAcのメタノール溶液をアルカリモル比0.2でけん
化した後、メタノールソックスレーを3日間行い、乾燥
することにより精製した変性PVAを得た。変性PVA
の重合度をJIS−K6726に準じて測定したとこ
ろ、1400であった。また変性PVAの融点を測定し
たところ224℃であった。
【0025】(酢酸ビニルの乳化重合)還流冷却器、滴
下ロート、温度計、窒素導入口を備えた5リットルのガ
ラス製重合容器に、イオン交換水1400g、エチレン
変性PVA(重合度1400、けん化度98.0モル
%、エチレン含有量5.5モル%)225gを仕込み9
5℃で完全に溶解した。次に、変性PVA水溶液を冷却
後pHを4に調整し、塩化第一鉄0.05gを添加し、
窒素置換した後、140rpmで撹拌しながら酢酸ビニ
ル350gを仕込み、60℃に昇温した。次に、0.7
%の過酸化水素水を15ml/hrで、6%のロンガリ
ット水溶液を10ml/hrで連続添加しながら、70
〜80℃で重合を行った。重合開始30分後から酢酸ビ
ニル1400gを3時間にわたって連続的に添加した。
添加終了後、内温を80℃に1時間保持し重合を完結さ
せた。固形分濃度50.4%、粘度23000mPa・
Sの安定なポリ酢酸ビニルの水性エマルジョンが得られ
た。この水性エマルジョンについて、30℃,20rp
mにおける水性エマルジョン粘度が5,000〜10,
000mPa・Sの範囲に調整し、構造粘性値および低
温放置安定性を評価した。その結果を表1および表2に
示す。
【0026】実施例2〜8 表1に示す分散剤及び重合条件に変更したこと以外は、
実施例1と同様にして酢酸ビニルの乳化重合を行い、得
られた水性エマルジョンを評価した。その結果を表1お
よび表2に示す。
【0027】実施例9 還流冷却器、滴下ロート、温度計および窒素吸込口を備
えた1リットルのガラス製重合容器に、イオン交換水4
00g、エチレン変性PVA(重合度1400、けん化
度98.5モル%、エチレン含有量4.5モル%)40
gを仕込み95℃で完全に溶解した。次に、この変性P
VA水溶液を冷却し、窒素置換した後、140rpmで
撹拌しながら酢酸ビニル40gを仕込み、60℃に昇温
した。次に、過酸化水素−酒石酸のレドックス開始剤の
存在下で重合を開始した。重合開始15分後から酢酸ビ
ニル360gを3時間にわたって連続的に添加し、重合
を完結させた。固形分濃度50.4%、粘度4500m
Pa.Sの安定なポリ酢酸ビニルの水性エマルジョンが
得られた。得られた水性エマルジョンの評価結果を表1
および表2に示す。
【0028】実施例10 エチレン変性PVA(重合度1750、けん化度98.
7モル%、エチレン含有量3.0モル%)21gをイオ
ン交換水290gに加熱溶解し、それを窒素吸込口およ
び温度計を備えた耐圧オートクレーブ中に仕込んだ。希
硫酸でpH=4に調製後、酢酸ビニル300gを仕込
み、次いでエチレンを45kg/cm2Gまで昇圧した
(エチレン共重合量は60gに相当)。温度を60℃ま
で昇温後、過酸化水素−ロンガリット系レドックス開始
剤で重合を開始した。2時間後、残存酢酸ビニル濃度が
0.6%となったところで重合を終了した。固形分濃度
52.6%、粘度6300mPa.Sの安定なポリ(エ
チレン−酢酸ビニル)共重合体の水性エマルジョンが得
られた。得られた水性エマルジョンの評価結果を表1お
よび表2に示す。
【0029】実施例11 還流冷却器、滴下ロート、温度計および窒素吸込口を備
えた1リットルのガラス製重合容器に、イオン交換水4
00g、エチレン変性PVA(重合度1000、けん化
度95.0モル%、エチレン含有量6.0モル%)36
gを仕込み、95℃で完全溶解した。次に、この変性P
VA水溶液を冷却し、窒素置換した後、140rpmで
撹拌しながら、酢酸ビニル32gおよびアクリル酸n−
ブチル8gを仕込み、70℃に昇温した後、過硫酸カリ
ウムを開始剤として重合を開始した。重合開始によって
発熱が確認された後、酢酸ビニル288gおよびアクリ
ル酸n−ブチル72gを3時間かけて連続的に添加し、
重合を完結させた。固形分濃度50.0%、粘度200
0mPa・Sの安定なポリ(酢酸ビニル−アクリル酸n
−ブチル)共重合の水性エマルジョンが得られた。得ら
れたの水性エマルジョンの評価結果を表1および表2に
示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】比較例1〜12 表3に示す分散剤及び重合条件に変更したこと以外は、
実施例1と同様にして酢酸ビニルの乳化重合を行い、得
られた水性エマルジョンを評価した。その結果を表3お
よび表4に示す。
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】
【0035】実施例9A〜11A 実施例9〜11により得られた水性エマルジョン(実施
例9A:実施例9により得られた水性エマルジョンを使
用、実施例10A:実施例10により得られた水性エマ
ルジョンを使用、実施例11A:実施例11により得ら
れた水性エマルジョンを使用)を用いて下記の方法によ
り、紙用接着剤、木工用接着剤およびプラスチック用接
着剤としての評価を行った。その結果を表5〜7に示
す。
【0036】(1)紙用接着剤としての評価 バーコーターを用いて、クラフト紙に接着剤を20g/
2(wet塗布量)塗布し、ただちに同様のクラフト
紙を貼り合わせ、ハンドローラーによって軽く圧締、接
着し、20℃、相対湿度(RH)65%下にて24時間
養生して試験体とした。 ・耐水性試験(耐煮沸性) 上記試験体を25mm巾に切断し、未塗布部を上下に開
いて上部を固定し、端に10gの重りをつけて、煮沸水
中に10分間浸漬した後、接着部のはがれた長さを測定
した。
【0037】(2)木工用接着剤としての評価 以下の条件で、木−木(カバ材)を接着した試験体を作
成し、接着力を測定した。 〔接着条件〕 被着材:カバ材−カバ材(マサ目)、含水率8% 塗布量:150g/m2(両面塗布) 堆積時間:1分 圧締条件:20℃、24時間、圧力10kg/cm2 〔測定条件〕 JIS K−6852に準じて圧縮剪断接着強度を測定 常態強度:20℃で7日間養生後、そのままの状態で測
定 耐水強度:20℃で7日間養生後、試験片を20℃の水
に3時間浸漬した後、濡れたままの状態で測定 耐温水強度:20℃で7日間養生後、試験片を60℃の
温水に3時間浸漬した後、20℃の水中で冷却し、濡れ
たままの状態で測定
【0038】(3)プラスチック用接着剤としての評価 以下の条件で、紙−ポリプロピレン(PP)フィルムを
接着した試験体を作成し、接着力を測定した。 〔接着条件〕 被着材:クラフト紙−延伸ポリプロピレン(OPP)フ
ィルム(20μm) 塗布量:30g/m2 堆積時間:0分 圧締条件:ゴムバンドローラーで軽く圧締 〔測定条件〕 常態:20℃で7日間養生後、手で剥離し、剥離状態を
観察した。 耐水:20℃で7日間養生後、20℃の水中に24時間
浸漬後、手で剥離し、剥離状態を観察した。
【0039】
【表5】
【0040】
【表6】
【0041】
【表7】
【0042】
【発明の効果】本発明の水性エマルジョンは、構造粘性
(流動性、高速塗工性)、皮膜の耐水性および低温放置
安定性に優れており、紙用、木工用およびプラスチック
用の接着剤;含浸紙用、不織製品用のバインダー;モル
タルの混和剤、モルタルの打継ぎ材、塗料、紙加工およ
び繊維加工などの分野で好適に用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三宅 大介 大阪市北区梅田1丁目12番39号 株式会社 クラレ内 (72)発明者 結城 健 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内 (72)発明者 佐藤 寿昭 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内 (72)発明者 丸山 均 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散剤がエチレン単位含有量2〜9モル
    %及びけん化度95モル%以上の変性ポリビニルアルコ
    ールであり、分散質がエチレン性不飽和単量体の重合体
    であり、かつ30℃,20rpmのB型粘度を5,00
    0〜10,000mPa・Sに調製した場合の30℃,
    2rpmのB型粘度(η2rpm)と30℃,20rpmの
    B型粘度(η20rpm)の比(η2rpm/η20rpm)が1〜
    1.8である水性エマルジョン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の水性エマルジョンからな
    る接着剤。
  3. 【請求項3】 エチレン単位含有量2〜9モル%及びけ
    ん化度95モル%以上の変性ポリビニルアルコールから
    なるエチレン性不飽和単量体の乳化重合用分散剤。
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