JP3401302B2 - 接着剤組成物 - Google Patents
接着剤組成物Info
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Description
にポリプロピレン基材の接着において、プライマー処理
を施さなくとも高い接着性を示すプロピレン基材用の接
着剤として有用な接着剤組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、ポリプロピレン、ポリエチレン、
ポリエチレンテレフタレート等基材の難接着面への接着
は、接着剤単独での接着が非常に困難であるため、これ
ら基材の接着面をコロナ放電、CASINGのような処
理、あるいはアンダーコート剤の塗布等、プライマー処
理を施すことにより接着面を別の状態にして接着が行わ
れていた。しかし、これらの方法は、施工が煩雑である
上、接着剤としてポリエチレンイミン系、イソシアネー
ト系等の有機溶剤型接着剤を使用するため、有機溶剤に
よる作業環境の点で難があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、コロ
ナ放電、CASINGのような処理、あるいはアンダー
コート剤の塗布等のプライマー処理を施さなくとも、基
材特にポリプロピレン基材に対して大きい接着性を示
す、水系接着剤組成物を提供するにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の接
着剤組成物について鋭意検討した結果、平均炭素数9の
第3級カルボン酸のビニルエステルを含むビニルエステ
ル成分(A)とエチレン(B)を乳化重合して得られた
水性分散液であって、共重合体組成がビニルエステル成
分(A)の含有率が70〜95重量%、エチレン(B)
の含有率が5〜30重量%で、該共重合体のガラス転移
温度が−20℃〜+45℃である水性分散液を主成分と
する接着剤組成物を開発することにより、上記目的を達
成した。 【0005】本発明の水系接着剤組成物は、ポリプロピ
レン基材のみならず、ポリエチレンテレフタレート(P
ET)、ナイロン(NY)、ポリ塩化ビニル等の基材に
対しても大きな接着強度を示し、これらの接着剤となり
得る。ここでいう基材とは、フィルム、シート、板等が
あげられ、接着可能であればその形状に特に制限を受け
るものではない。 【0006】本発明でいう接着剤組成物は、ポリプロピ
レン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリ塩
化ビニル等の基材の接着剤として使用されるばかりでな
く、アンカーコート剤、もしくはプライマー、もしくは
接着促進剤としても使用することができ、本発明におい
てはこれらも含めて接着剤組成物という。 【0007】本発明に使用される平均炭素数9の第3級
カルボン酸のビニルエステルを含むビニルエステル成分
(A)−エチレン(B)共重合体中のビニルエステル成分
(A)の含有率は70〜95重量%である。ビニルエス
テル成分(A)の含有率が70重量%未満では、基材、
特にポリプロピレン基材に対する密着性が低下するばか
りでなく、共重合体の凝集力も低下するため充分な接着
性が得られない。また、ビニルエステル成分(A)の含
有率が95重量%を超えると、基材特にポリプロピレン
に対する密着性は優れているが、共重合体が硬くなりす
ぎ充分な接着性を発現しない。またエチレン(B)の含
有率は5〜30重量%に限定される。5重量%未満では
共重合体が硬くなりすぎ充分な接着性を発現しない。一
方、30重量%を超えると、基材特にポリプロピレンに
対する密着性が低下し、また共重合体の凝集力も低下す
るため充分な接着性が得られない。 【0008】ビニルエステル成分(A)としては、平均
炭素数9の第3級カルボン酸のビニルエステルを含有し
ていることが必要である。すなわち、本発明において
は、ビニルエステル成分(A)として、平均炭素数9の
第3級カルボン酸のビニルエステルを単独で使用しても
よく、また平均炭素数9の第3級カルボン酸のビニルエ
ステルと平均炭素数9の第3級カルボン酸のビニルエス
テル以外の平均炭素数10の第3級カルボン酸のビニル
エステル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等の他のビ
ニルエステルとを併用してもよい。平均炭素数9の第3
級カルボン酸のビニルエステルと他のビニルエステルと
を併用する場合は、平均炭素数9の第3級カルボン酸の
ビニルエステルを単独で使用した場合の特性、すなわち
基材、特にポリプロピレン基材に対する接着性を損なわ
ない範囲で他のビニルエステルを配合する必要があり、
そのためには平均炭素数9の第3級カルボン酸のビニル
エステルをビニルエステル成分(A)全体の少なくとも
50重量%使用することが好ましい。 【0009】本発明に用いられる平均炭素数9の第3級
カルボン酸のビニルエステルとしては、平均炭素数9の
第3級カルボン酸ビニル(VEOVA−9,シェル社商
品名)等があげられる。 【0010】さらに、上記ビニルエステル成分(A)と
エチレン(B)の2成分が特定範囲内であれば、これら
と共重合可能な成分を併用することも可能である。特に
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタク
リル酸2−ヒドロキシエチル等のエチレン系不飽和カル
ボン酸エステルが望ましく適している。その他共重合可
能なアクリル酸、メタアクリル酸、イタコン酸等のエチ
レン系不飽和カルボン酸、アクリルアミド、N−メチロ
ールアクリルアミド、グリシジルメタクリレート、塩化
ビニル、ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレー
ト、エチレングリコールジメタクリレート等共重合可能
なモノマーの使用も可能である。 【0011】本発明において接着剤組成物として使用さ
れる水性分散液は、界面活性剤、保護コロイドの存在下
で加圧重合して得られる。界面活性剤としては、一般に
市販されているアニオン性界面活性剤、ノニオン性界面
活性剤、カチオン性界面活性剤及び共重合性乳化剤が使
用できる。保護コロイドとしては、ポリビニルアルコー
ル(PVA)、ヒドロキシエチルセルロール(HE
C)、無水マレイン酸−イソブチレン共重合体等が使用
できる。なお、保護コロイドに関しては安定性に問題が
なければ必ずしも使用する必要はない。 【0012】重合開始剤は、過硫酸カリウム、過硫酸ア
ンモニウム等の過硫酸塩、過酸化水素、アゾ系化合物等
が使用される。また、これらと還元剤の併用によるレド
ックス系開始剤を使用することもできる。 【0013】本発明に使用される該共重合体水性分散液
のガラス転移温度は−20℃〜+45℃に限定される。
ガラス転移温度は測定方法によって値が異なるが、ここ
ではDSC(示差走査熱量計)により測定した温度をい
う。 【0014】また、本発明の接着剤組成物には、必要に
応じて他の重合体の水性分散液を混合してもよく、例え
ば酢酸ビニル系重合体、アクリル酸アルキルエステル系
共重合体、オレフィン系共重合体、スチレン−ブタジエ
ン系共重合体等の水性分散液があげられる。さらに本発
明の接着剤組成物には、他の一般的に使用されている添
加剤、例えば増粘剤、粘着付与剤、可塑剤、消泡剤、顔
料やイソシアネート化合物、メラミン樹脂、エポキシ化
合物等の架橋剤等を混合してよいが、組成物の性能を低
下させない程度の量に限られる。 【0015】 【実施例】以下に実施例、比較例をあげて本発明を具体
的に説明する。なお、実施例及び比較例中の部及び%は
特に断りのないかぎり重量基準である。 【0016】なお、実施例、比較例中の試験体は下記の
方法で作成した。市販のポリプロピレン板(日本テスト
パネル工業社製)に固形分濃度50%、粘度6000cp
sに調整した接着剤を8mil(200g/m2 )アプリケ
ーターで塗布し、その上に帆布をのせローラーで5往復
し、70℃、10分間乾燥機で乾燥した。その後1日養
生し剥離強度を測定した。 【0017】また、実施例、比較例中の剥離強度は下記
の方法で測定した。 常態剥離強度;剥離幅 25mm、剥離角度 90度、剥
離速度 300mm/min、測定温度 20℃の条件でオー
トグラフを用いて測定した。 低温剥離強度;剥離幅 25mm、剥離角度 90度、剥
離速度 300mm/min、0℃に1日放置し、0℃にてオ
ートグラフを用いて測定した。 高温剥離強度;剥離幅 25mm、剥離角度 90度、剥
離速度 300mm/min、50℃に1日放置し、50℃に
てオートグラフを用いて測定した。 【0018】実施例1 撹拌機、数個の供給口、冷却及び加熱装置、圧力計及び
温度計を装備した1Lの加圧反応器内にポリビニルアル
コール(PVA GM−14)2.4部、アニオン性界
面活性剤(ハイテノール N−08)4.0部、ノニオ
ン性界面活性剤(エマルゲン 950)20.0部及び
ピロリン酸ナトリウム2.4部を325.2部の水に溶
解して仕込んだ後、エチレンで25kg/cm2 に加圧し、
80℃に昇温した。加圧反応器内の温度が80℃になっ
た時点から3%過硫酸アンモニウム水溶液80部、平均
炭素数9の第3級カルボン酸のビニルエステル(VEO
VA−9,シェル化学社製)366部を加圧反応器内に
3時間で添加した。その後、80℃にて2時間熟成し水
性分散液(A)を得た。得られた水性分散液(A)の安
定性は良好であった。水性分散液(A)の組成を表1に
示す。また、水性分散液(A)の接着性能を表2に示
す。 【0019】実施例2 実施例1のエチレン圧を25kg/cm2 から55kg/cm2
にかえ、それ以外は実施例1と同一の条件で重合し水性
分散液(B)を得た。得られた水性分散液(B)の組成を
表1に示す。また、水性分散液(B)の接着性能を表2
に示す。 【0020】実施例3 実施例1のエチレン圧を25kg/cm2 から10kg/cm2
にかえ、それ以外は実施例1と同一の条件で重合し水性
分散液(C)を得た。得られた水性分散液(C)の組成を
表1に示す。また、水性分散液(C)の接着性能を表2
に示す。 【0021】実施例4 実施例1のポリビニルアルコール2.4部をヒドロキシ
エチルセルロース(HEC)4.0部にかえて、それ以外
は実施例1と同一の条件で重合し水性分散液(D)を得
た。得られた水性分散液(D)の組成を表1に示す。ま
た、水性分散液(D)の接着性能を表2に示す。 【0022】実施例5 実施例1のポリビニルアルコールを除き、ノニオン性界
面活性剤を30部に増加し、それ以外は実施例1と同一
の条件で重合し水性分散液(E)を得た。得られた水性
分散液(E)の組成を表1に示す。また、水性分散液
(E)の接着性能を表2に示す。 【0023】比較例1 実施例1のエチレン圧を25kg/cm2 から70kg/cm2
にかえ、それ以外は実施例1と同一の条件で重合し水性
分散液(F)を得た。得られた水性分散液(F)の組成を表
1に示す。また、水性分散液(F)の接着性能を表2に
示す。 【0024】比較例2 実施例1のエチレン圧を25kg/cm2 から5kg/cm2 に
かえ、それ以外は実施例1と同一の条件で重合し水性分
散液(G)を得た。得られた水性分散液(G)の組成を表
1に示す。また、水性分散液(G)の接着性能を表2に
示す。 【0025】比較例3 市販のエチレン−酢酸ビニル共重合体の水性分散液
(H)を使用した。この水性分散液(H)の組成を表1
に示し、またこの水性分散液(H)の接着性能を表2に
示す。 【0026】比較例4 市販のアクリル系樹脂の水性分散液(I)を使用した。こ
の水性分散液(I)の組成を表1に示した。また、この
水性分散液(I)の接着性能を表2に示した。 【0027】 【表1】【0028】 【表2】【0029】 【発明の効果】本発明の接着剤組成物は、ポリプロピレ
ンの接着において、従来、必要であったコロナ放電、C
ASINGのような処理、あるいはアンダーコート剤の
塗布等のプライマー処理を施さなくともポリプロピレン
に対し高い接着性を示す。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 平均炭素数9の第3級カルボン酸のビニ
ルエステルを含むビニルエステル成分(A)とエチレン
(B)を乳化重合して得られた水性分散液であって、共
重合体組成がビニルエステル成分(A)の含有率が70
〜95重量%、エチレン(B)の含有率が5〜30重量
%で、該共重合体のガラス転移温度が−20℃〜+45
℃である水性分散液を主成分とする接着剤組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26009593A JP3401302B2 (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 接着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26009593A JP3401302B2 (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 接着剤組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07113069A JPH07113069A (ja) | 1995-05-02 |
| JP3401302B2 true JP3401302B2 (ja) | 2003-04-28 |
Family
ID=17343230
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26009593A Expired - Fee Related JP3401302B2 (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 接着剤組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3401302B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19825052A1 (de) | 1998-06-04 | 1999-12-16 | Wacker Chemie Gmbh | Verfahren zur Herstellung von Klebemitteln mit verbesserter Adhäsion |
-
1993
- 1993-10-18 JP JP26009593A patent/JP3401302B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07113069A (ja) | 1995-05-02 |
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