JP2003335805A - 合成樹脂水性エマルジョン型感圧接着剤及びその製造方法 - Google Patents

合成樹脂水性エマルジョン型感圧接着剤及びその製造方法

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JP2003335805A
JP2003335805A JP2002143191A JP2002143191A JP2003335805A JP 2003335805 A JP2003335805 A JP 2003335805A JP 2002143191 A JP2002143191 A JP 2002143191A JP 2002143191 A JP2002143191 A JP 2002143191A JP 2003335805 A JP2003335805 A JP 2003335805A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性、耐候性、ポリオレフィン系樹脂に対
する強い粘着性及び耐水白化性に優れ、大気汚染防止、
環境保全性に優れた水性エマルジョン型感圧接着剤の提
供。 【解決手段】 アルキル基の炭素数が4〜8の(メタ)
アクリル酸アルキルエステルを主成分とするモノマー
(A)と粘着付与樹脂(B)からなる成分をアニオン性
界面活性剤(C)を含有する水溶液を用いて乳化分散
し、平均粒子径が0.4μm以下となるモノマー乳化液
(D)となし、これを水溶性重合開始剤及びアニオン性
界面活性剤(E)を含有する重合用水溶液(F)中に滴
下しながら重合してポリマー粒子の平均粒子径が0.0
5〜0.15μmの合成樹脂水性エマルジョンとする水
性エマルジョン型感圧接着剤の製造方法及びそれを用い
た水性エマルジョン型感圧接着剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性、耐候性に
優れているアクリル系感圧接着剤の内、ポリオレフィン
系樹脂に対する強い粘着性と耐水白化性が優れ、有機溶
媒を含まないため大気汚染防止、作業環境保全性に好ま
しいとされた合成樹脂水性エマルジョン型感圧接着剤に
関する。
【0002】
【従来の技術】家電品、日用品、建材等の用途に、感圧
接着剤を加工して得られる粘着テープ、粘着ラベル、両
面粘着テープ等の粘着製品が広く用いられている。これ
らの粘着製品に用いられる感圧接着剤として、物性バラ
ンスのほか耐熱性、耐候性等の耐久性が優れたアクリル
系感圧接着剤が普及している。なかでも大気汚染防止、
作業環境改善の観点から合成樹脂水性エマルジョン型ア
クリル系感圧接着剤が広く用いられ、ポリオレフィン類
に対する粘着力を向上させるために炭化水素系、テルペ
ン系、ロジン系等の粘着付与樹脂を添加するのが一般的
である。しかし、従来の合成樹脂水性エマルジョン型ア
クリル系感圧接着剤は高湿度環境下や水浸漬時において
白濁を生じ、耐水白化性が悪くなるために、透明ラベル
など意匠性が要求される分野では殆ど使用されていな
い。
【0003】例えば、特許2599589号(特開昭6
3−256672号、荒川化学工業(株))には、通常
アニオン系界面活性剤を用いて粘着付与樹脂をエマルジ
ョン化した粘着付与樹脂エマルジョンに合成樹脂水性ア
クリル系重合体エマルジョンとをブレンドしてなる感圧
接着剤が開示されている。しかしこの感圧接着剤は粘着
付与樹脂をエマルジョン化するために界面活性剤を使用
しているために耐水白化性の低下を引き起こし易く、更
に粘着付与樹脂をエマルジョン化したとき、粘着付与樹
脂エマルジョン粒子を0.2μm以下まで分散にするこ
とが困難なために透明性と耐水白化性の低下が避けられ
ない。
【0004】また特許1832455号(特開昭58−
185668号、特公平2−30351号、ヘキスト合
成(株))、特開平8−231937号(積水化学工業
(株))及び特開平9−111218号公報(旭化成工
業(株))等には、粘着付与樹脂をモノマーに溶解さ
せ、更にはそれに界面活性剤水溶液を加えてモノマーを
乳化させて、通常の乳化重合を行う方法が開示されてい
るが、通常モノマー乳化で得られるモノマー油滴の平均
粒子径は1〜5μmと大きく、且つ、モノマーは界面活
性剤ミセルやポリマー重合体粒子に水相を介して拡散さ
れて重合が行われるが、粘着付与樹脂は水相を介しての
拡散は困難なので、重合後、最終生成ポリマー粒子と粘
着付与樹脂の巨大粒子とが個別に存在したり、粘着付与
樹脂が凝集物となることが多い。従って、これらの方法
ではエマルジョン中に1μm以上の粘着付与樹脂の巨大
粒子が生成して、ポリオレフィン類に対する粘着性の低
下とと耐水白化性が低下を引き起こすことが避けられな
かった。
【0005】また特開2000−313865号公報
(東洋インキ製造(株))には、アルキル基の炭素数が
9〜14の(メタ)アクリル酸エステルに粘着付与樹脂
と油溶性開始剤を溶解させ、平均粒子径が1μm以下の
モノマー油滴を形成させた後、モノマー油滴内で乳化重
合を行う方法が開示されている。この方法では粘着付与
樹脂の巨大粒子の生成が抑制され、ポリオレフィン類に
対する粘着性は向上するが、モノマー油滴の平均粒子径
を0.15μm以下まで小さくしないとポリマー粒子の
平均粒子径を0.05〜0.15μmまで小さくするこ
とが困難である。しかしこの方法でモノマー油滴の平均
粒子径を0.15μm以下にすることが困難であるため
に、この方法を用いてもポリオレフィン類に対する粘着
性と耐水白化性を両立させることは困難であった。
【0006】本発明者らは上記の問題を解決するため、
従来のアクリル系水性エマルジョン型感圧接着剤のポリ
オレフィン系樹脂に対する粘着性と耐水白化性を検討し
た結果、水性エマルジョン粒子径サイズ(粘着付与樹脂
およびアクリル共重合体)は小さいほど好ましいだけで
なく、エマルジョン粒子の構成が強く影響することを見
出した。即ちメカニズムまでは解明できなかったが、結
果的に粘着付与樹脂とアクリル共重合体が同一粒子内に
あるのではなく、できるだけ別個に存在する方が粘着性
を低下させずに耐水白化性に優れた水性エマルジョン型
感圧接着剤となることを見出した。このため粒子サイズ
の小さい粘着付与樹脂粒子およびアクリル共重合体粒子
をいかにして製造するかが問題となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐熱性、耐
候性に優れたアクリル系感圧接着剤の内で、ポリオレフ
ィン系樹脂に対する強い粘着性及び耐水白化性に優れ、
大気汚染防止、環境保全性に優れた水性エマルジョン型
感圧接着剤を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、[1] アル
キル基の炭素数が4〜8の(メタ)アクリル酸アルキル
エステルを主成分とするモノマー(A)と粘着付与樹脂
(B)からなる成分をアニオン性界面活性剤(C)を含
有する水溶液を用いて乳化分散し、平均粒子径が0.4
μm以下となるモノマー乳化液(D)となし、これを水
溶性重合開始剤及びアニオン性界面活性剤(E)を含有
する重合用水溶液(F)中に滴下しながら重合してポリ
マー粒子の平均粒子径が0.05〜0.15μmの合成
樹脂水性エマルジョンとすることを特徴とする水性エマ
ルジョン型感圧接着剤の製造方法、[2] モノマー
(A)が、アルキル基の炭素数が4〜8の(メタ)アク
リル酸アルキルエステルを50〜99.49重量%、カ
ルボキシル基を有するモノマーを0.5〜5.0重量
%、アルコキシシリル基を有するモノマーを0.01〜
1.0重量%を必須成分として含有するモノマーの混合
物である上記[1]に記載の水性エマルジョン型感圧接
着剤の製造方法、[3] モノマー乳化液(D)が、モ
ノマー(A)100重量部に対し、粘着付与樹脂(B)
4〜20重量部、ポリオキシアルキレン構造と不飽和二
重結合を有するアニオン性界面活性剤(C)0.5〜
2.0重量部を含有する水溶液である上記[1]に記載
の水性エマルジョン型感圧接着剤の製造方法、[4]
重合用水溶液(F)が、モノマー(A)100重量部に
対し、水溶性重合開始剤及びポリオキシアルキレン構造
と不飽和二重結合を有するアニオン性界面活性剤(E)
0.1〜2.0重量部を含有する水溶液である上記
[1]に記載の合成樹脂水性エマルジョン型感圧接着剤
の製造方法、[5] 粘着付与樹脂(B)として、脂環
族石油樹脂を用いることを特徴とする上記[1]または
[3]に記載の合成樹脂水性エマルジョン型感圧接着剤
の製造方法、及び
【0009】[6] 粘着付与樹脂の存在下に、アルキ
ル基の炭素数が4〜8の(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステルを50〜99.49重量%、カルボキシル基を有
するモノマーを0.5〜5.0重量%、アルコキシシリ
ル基を有するモノマーを0.01〜1.0重量%を必須
成分として含有するモノマーの混合物と、ポリオキシア
ルキレン構造と不飽和二重結合を有するアニオン性界面
活性剤からなる平均粒子径0.4μm以下のモノマー乳
化液を、水溶性重合開始剤と不飽和二重結合を有するア
ニオン性界面活性剤を含有する重合用水溶液中で共重合
して得られたポリマー粒子の平均粒子径が0.05〜
0.15μmの合成樹脂水性エマルジョンからなる水性
エマルジョン型感圧接着剤、を開発することにより上記
の課題を解決した。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明者らは上記の課題、即ち結
果的に粘着付与樹脂とアクリル共重合体が同一粒子内に
あるのではなく、できるだけ別個に形成するべく、モノ
マーとして粘着付与樹脂を溶解可能で、且つ重合用水溶
液(F)の水相を通して界面活性剤ミセルへ拡散するよ
うに、アルキル基の炭素数が4〜8の(メタ)アクリル
酸アルキルエステルを主成分とするモノマー(A)を選
び、これで粘着付与樹脂(B)を溶解したモノマー油滴
成分を、アニオン性界面活性剤水溶液(C)中に機械的
に強制乳化分散して平均粒子径が0.4μm以下となる
モノマー乳化液(D)を製造し、次にこれを、水溶性重
合開始剤とアニオン性界面活性剤(E)を含有する重合
用水溶液(F)中に滴下しながら重合する。
【0011】かくして重合用水溶液(F)中の界面活性
剤ミセルで重合が開始され、重合核となる粒子数が格段
に多くなり、モノマー乳化液(D)中の(モノマー+粘
着付与樹脂)粒子からモノマー(A)が重合用水溶液
(F)中に溶解して重合用水溶液(F)中のアニオン性
界面活性剤(E)で安定化された共重合体粒子を形成す
るものと考えられる。このためモノマー乳化液(D)中
の(モノマー+粘着付与樹脂)粒子は、モノマーの溶解
流出に伴いそのサイズを小さくなる。そして粘着付与樹
脂とアクリル共重合体とが別個の粒子として、ポリマー
粒子の平均粒子径が0.05〜0.15μmとして存在
するエマルジョンとなるものと推定している。この結果
粘着付与樹脂が微細に分散し、且つ、ポリマー粒子の平
均粒子径が0.05〜0.15μmとなるポリオレフィ
ン類に対する粘着性と耐水白化性が優れた合成樹脂水性
エマルジョン型感圧接着剤が得られた。
【0012】一般の粘着付与剤成分(B)は、アクリル
酸2エチルヘキシルやアクリル酸n−ブチル等の通常の
乳化重合可能なモノマーに比べ、水に対する溶解度が極
めて小さいので、水相を通してはミセルに拡散できな
い。そのために通常の乳化重合や滴下乳化重合法では合
成樹脂水性エマルジョン中に粘着付与樹脂を微細に分散
させることができない。しかし、粘着付与剤を溶解した
モノマーのモノマー油滴の平均粒子径を0.4μm以下
まで小さくし、好ましくは0.2〜0.3μmとし、水
溶性重合開始剤の存在下に、アニオン性界面活性剤水溶
液(F)中に滴下しながら重合すると、粘着付与樹脂の
分散が向上することできる。粘着付与剤を溶解したモノ
マーのモノマー乳化液の平均粒子径を0.4μm以上に
すると、粘着付与樹脂の分散が低下し、透明性と耐水白
化性の低下を引き起こす。
【0013】本発明において粘着付与樹脂を溶解したモ
ノマーの乳化分散に用いる乳化機として、例えば超音波
乳化機、高圧ホモゲナイザー等を挙げることができる。
また、モノマー乳化液(D)のモノマー油滴を小さくす
るとモノマー油滴の総表面積が増大し、界面活性剤がモ
ノマー油滴表面に殆ど吸着し、界面活性剤ミセルが生成
しなくなる。そのために、モノマー油滴を0.4μm以
下まで小さくすると、界面活性剤ミセルでの重合開始が
起こり難くなり、モノマー油滴内でモノマーが重合し、
粘着付与剤とポリマーが含まれたポリマー粒子が得られ
てしまう。そのために、モノマー油滴内で重合させる場
合、モノマー油滴の平均粒子径を小さくしないと、ポリ
マー粒子の平均粒子径を小さくすることが困難である。
しかし、水溶性重合開始剤の存在下に界面活性剤ミセル
を多量に存在させた界面活性剤水溶液(F)中に、モノ
マー油滴の平均粒子径が0.4μm以下となるモノマー
乳化液(D)を滴下重合させると、モノマー油滴よりモ
ノマーが重合用水溶液中に溶解し、界面活性剤ミセルで
も重合反応が開始する事により、ポリマー粒子数が格段
に増え、ポリマー粒子の平均粒子径が0.05〜0.1
5μmとなり、耐水白化性が格段に向上することを見出
した。
【0014】この場合に、重合を容易に進ませるため
に、モノマー油滴の平均粒子径が0.4μm以下となる
モノマー乳化液(D)を予め少量加えてから滴下重合を
開始しても良いが、モノマー乳化液(D)を重合用水溶
液(F)中に予め加えると、モノマー乳化液(D)中の
モノマー油滴に、重合用水溶液(F)中の界面活性剤
(E)が吸着し、開始剤ミセルが減少するために、予め
界面活性剤(E)を含む重合用水溶液(F)中に加える
モノマー乳化液(D)の割合はモノマー乳化液(D)の
5重量%以内が望ましい。このとき重合反応が抑制され
ないよう窒素、アルゴン等の不活性ガスで重合系を置換
しておくことが好ましい。重合温度は、40〜90℃の
範囲が適当であり、重合時間は1〜10時間が適当であ
る。
【0015】本発明で使用されるアルキル基の炭素数が
4〜8である(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、
モノマーの混合物に粘着付与樹脂を溶解させることが必
要であるために、アルキル基の炭素数が4以上であるこ
とが必要である。アルキル基の炭素数が3以下であると
粘着付与樹脂をモノマーの混合物に溶解させることが難
しくなる。また、アルキル基の炭素数が9以上であると
水に対する溶解度が極めて小さくなり、モノマ−油滴中
の不飽和和単量体が界面活性剤ミセルに移動しなくなる
ために、合成樹脂水性エマルジョンの平均粒子径を小さ
くすることが困難になる。
【0016】本発明で使用されるアルキル基の炭素数が
4〜8である(メタ)アクリル酸アルキルとして、例え
ばアクリル酸又はメタクリル酸のブチル、イソブチル、
t−ブチル、ペンチル、シクロヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、2エチルヘキシル等のアルキルエステルが挙げ
られ、その中でもアクリル酸2エチルヘキシル、アクリ
ル酸n−ブチルが好ましい。モノマー全量中の含有量
は、粘着力と粘着付与樹脂の溶解性を向上させる観点か
ら、50重量%以上、好ましくは70重量%以上であ
る。これらは単独でも、2種以上組み合わせて用いても
よい。
【0017】本発明で使用されるカルボキシル基を有す
るモノマーは、合成樹脂水性エマルジョンの機械的な安
定性を付与させるために使用する。カルボキシル基を有
するモノマーを共重合して合成樹脂水性エマルジョンの
機械的な安定性を付与させるためには、アンモニア水等
で合成樹脂水性エマルジョンを中和してpHを7以上に
することが望ましい。その結果として、耐水性を低下さ
せる界面活性剤を少なくすることができる。
【0018】本発明で使用されるカルボキシル基を有す
るモノマーとして、例えばメタクリル酸、アクリル酸、
マレイン酸、イタコン酸等が挙げられ、メタクリル酸、
アクリル酸が好ましい。これらは単独でも、2種以上組
み合わせて用いてもよい。不飽和単量体全量中の含有量
は、合成樹脂水性エマルジョンの機械的安定性を向上さ
せる観点から0.5重量%以上、好ましくは1.0重量
%以上であり、耐水白化性を向上させる観点から5重量
%以下、好ましくは3重量%以下である。
【0019】本発明で使用されるアルコシキシシリル基
を有するモノマーは、乾燥皮膜の膨潤を抑制し、耐水白
化性を更に向上させるために使用する。本発明で使用さ
れるアルコキシシリル基を有する不飽和単量体として
は、ビニルトリス(β―メトキシエトキシ)シラン、γ
―メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ―メ
タクリロキシプロピルジメトキシシラン、γ―アクリロ
キシプロピルトリメトキシシラン、γ―アクリロキシプ
ロピルジメトキシシラン等があり、単独或いは併用して
用いることができる。中でも、γ―メタクリロキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ―メタクリロキシプロピル
ジメトキシシラン、γ―アクリロキシプロピルトリメト
キシシラン、γ―アクリロキシプロピルジメトキシシラ
ンが好ましい。使用量は0.01〜1.0重量%、好ま
しくは0.05〜0.5重量%が望ましい。使用量が
0.01重量%より少なくなると、耐水白化性の向上効
果が少なくなり、1.0重量%より多くなると逆に乾燥
皮膜の成膜性が低下して耐水白化性が低下する。
【0020】本発明では、粘着付与樹脂のモノマーの混
合物への溶解を損なわない程度、アルキル基の炭素数が
4〜8である(メタ)アクリル酸アルキル及びカルボキ
シル基を有する不飽和単量体と共重合可能な各種モノマ
ーも用いることができ、例えば(メタ)アクリル酸のメ
チル、エチル、プロピル、ベンジル、デシル、イソデシ
ル、ドデシル、イソドデシル、ラウリル、トリデシル、
イソトリデシル、テトラデシル等のエステル、アクリロ
ニトリル、スチレン、ジビニルベンセン、酢酸ビニル等
の極性基をもたない不飽和単量体や(メタ)アクリル酸
のヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル等のエステ
ル、パラスチレンスルホン酸ナトリル等の極性基を有す
る不飽和単量体が挙げられる。更にはモノマー全量中の
含有量は49.5重量%以下が好ましい。
【0021】本発明で使用される粘着付与脂は、例えば
脂肪族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、水添ロジン系樹
脂等が挙げられる。特に軟化点が80℃以上の水相に拡
散し難い粘着付与樹脂や、酸価及び水酸基価が0.1以
下の水相に拡散し難い粘着付与樹脂が望ましい。中でも
脂環族系石油樹脂が望ましい。本製造方法ではモノマー
の重合の場から粘着付与剤を隔離することができるため
に粘着付与剤によるモノマーの重合阻害を少なくするこ
とができるが、未水添のロジン系樹脂、フェノール系樹
脂、キシレン系樹脂等は、不飽和単量体の重合阻害を起
こやすく、更に凝集力の低下が起こし易いために、保持
力と粘着力のバランスをとることが難しく好ましくな
い。粘着付与樹脂樹脂の使用量は、全モノマー100重
量部に対して、ポリオレフィン被着体に対する粘着力を
向上させる観点から 4重量部以上であり、透明性を保
持するために20量部以下である。
【0022】これらは単独でも、2種以上をブレンド又
は変性等で組み合わせて用いてもよい。脂環族系石油樹
脂としては、荒川化学工業(株)製のアルコンP−14
0、P−125、P−115、アルコンM−135、M
−115、M−100、等が上げられる。水添ロジン系
樹脂としては、荒川化学工業(株)製のパインクリスタ
ルKE−656等が上げられる。本発明で乳化剤で使用
されるポリオキシアルキレン構造と不飽和二重結合を有
するアニオン性界面活性剤としては、式(1)〜式
(3)で示されるような界面活性剤が望ましい。
【0023】
【0024】
【0025】
【化1】
【0026】ここで、R1、R3,R4,R5は水素又はア
ルキル基、R2はアルキル基或いはアルキルフェニル基
等であり、Aは−CH2CH2−などのアルキレン基、M
はアンモニウム塩又はカリウム、ナトリウム等の金属
塩、nは2〜20の整数、mは0〜20の整数を示す。
【0027】式(1)で表させる化合物としては、アク
アロンKH−10、KH−5(第一工業製薬(株)製)
等があり、式(2)で表される化合物としては、アデカ
リアソープSE−10N(旭電化工業(株)製)等があ
り、式(3)で表される化合物としては、アクアロンH
S−10(第一工業製薬(株)製)等がある。本発明で
はアニオン性界面活性剤にポリオキシアルキレン構造を
持たせることによりモノマー乳化液の安定性が大幅に向
上する。また不飽和二重結合を持たせることにより重合
体エマルジョンの機械的な安定性が大幅に向上する。そ
のために界面活性剤の使用量を大幅に減らすことができ
る。
【0028】使用量は乳化分散して平均粒子径が0.4
μm以下のモノマー油滴を形成させたモノマー乳化液
(C)には、不飽和単量体混合物100重量部に対し
て、0.5〜2.0重量部が用いられる。また、界面活
性剤水溶液中(F)には、0.1〜2.0重量部用いら
れる。また、耐水白化性及び耐水密着性を低下させない
範囲でポリアルキレン構造と不飽和二重結合を分子内に
持たないイオン性界面活性剤、或いは、非イオン性界面
活性剤を併用することもできるが、極力併用しない方が
望ましい。
【0029】本乳化重合には通常の水溶性開始剤を用い
て重合することができる。本発明で使用される水溶性開
始剤としては、過硫酸ナトリルム、過硫酸カリウム、過
硫酸アンモニウム、過酸化水素、ターシャリーブチルハ
イドロパーオキサイド等を使用することができ、還元剤
を併用してレドックスにしても良い。また、モノマー乳
化液(C)のモノマー油滴内で重合を防ぐために、油溶
性開始剤は併用しない方が良い。
【0030】更に、耐水性に影響の少ない範囲で、目的
に応じて、中和剤、防腐剤、消泡剤、増粘剤、架橋剤、
粘着付与剤等の各種添加剤を乳化重合時または乳化重合
物に併用することができる。本発明において、全仕込み
量に対する粘着付与樹脂を溶解した不飽和単量体混合物
の比率は、乾燥効率の観点から35重量%以上が好まし
く、製造時の重合熱除去、撹拌効率の観点から55重量
%以下が好ましい。
【0031】本発明の粘着製品は、本発明の合成樹脂水
性エマルジョン型感圧接着剤を基材に塗工し乾燥するこ
とにより得られる。塗工には、ワイヤーコーター、アプ
リケーター、ダイコーター、ロールコーター、コンマコ
ーター、リップコーター、カーテンコーター等が用いら
れる。基材は、透明基材、特に透明フィルムテープが好
ましく、OPP (二軸延伸ポリプロピレン)フィルム
や PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム、
更にはPE(ポリエチレン)フィルムや塩化ビニルフィ
ルム等が用いられる。エマルジョンを直接塗工する場合
には、コロナ処理をフィルム表面に施してあるものや表
面コートしてあるものを用いることもでき、また、増粘
剤等を添加した高粘度のエマルジョンに対しては、剥離
紙や剥離フィルムへ塗工して乾燥し、透明基材を張り合
わせることによる転写塗工をすることもできる。粘着剤
の塗工厚は、マイクロメーターで測定することができ、
一般的には約20〜30μm程度の塗工厚となるように
塗工される。塗工後の粘着剤の乾燥には、熱風乾燥機が
用いられ、塗工面が透明で平滑になる条件(例えば、9
0〜110 ℃で1〜5分程度)で乾燥が行われる。
【0032】本発明の合成樹脂水性エマルジョン型感圧
接着剤は、水浸漬時でも白濁が殆どなく、加えて強粘着
性と保持力が共に優れ、ポリオレフィン被着体に対する
良好な粘着性を示す。更に透明性の低下が少ない。従っ
て、一般的な感圧接着剤としてのみならず、透明ラベル
など意匠性が要求される分野の感圧接着剤としても利用
できる。
【0033】
【実施例】実施例及び比較例におけるエマルジョン及び
そのフィルムの物性等は以下に示す方法で測定した。 (1).平均粒径 Honeywell社の粒子径分布測定器(Micro
trac(UPA150))を使用して測定した。(5
0%頻度値を採用) (2).耐水白化性 粘着フィルム片を25mm×50mmの大きさに切り取
り、離型PETフィルムを剥がして粘着剤層を露出さ
せ、430nmの透過率を測定した。(粘着剤を塗工し
ていないフィルムの透過率を100%とした。)次に2
3℃の水で満たされたビーカーで7日間浸漬し、430
nmの透過率を測定した。耐水白化性は7日間水中浸漬
前後の透過率の差で表され、透過率の差が小さいほど白
化が少なく耐水白化性が良好である。
【0034】(3).ポリオレフィン類に対する粘着性 粘着フィルム片を25mm幅に切断し、エタノールで脱
脂処理した低密度ポリエチレン板に、23℃×50%R
Hの雰囲気下で2kgのローラーを1往復させて圧着し
た試験体を、同雰囲気下で24時間放置した後、テンシ
ロン型定速引っ張り試験機を用い、300mm/min
の引っ張り速度で引き剥がし、180°剥離力を測定し
た。 (4).保持力 JIS 6253に規定されるステンレス鋼板に、粘着
フィルムを、貼付け面積25mm×25mmとなるよう
貼付し、40℃雰囲気下20分間静置した。続いて1k
gの荷重をかけ、24時間後のズレ幅を測定した。24
時間保持できなかったものは落下時間を記録した。
【0035】また、実施例及び比較例における粘着フィ
ルムは以下に示す方法で作製した。内面コロナ処理した
50μPETフィルムに乾燥膜厚が30μmになるよう
に水性エマルジョン型感圧接着剤を塗工し、110℃の
オーブン中で5分間乾燥させた後、離型処理したPET
フィルムを張り合わせ、23℃×50%RHの雰囲気下
で24時間以上放置したのものを粘着フィルムとした。
【0036】(実施例1)容器に、アクリル酸2エチル
ヘキシル 80g、メタクリル酸メチル 17.44
g、アクリル酸 2.4g 、γ―メタクリロキシプロ
ピルトリメトキシシラン 0.16g、アルコンM−1
35 10g(荒川化学工業(株)脂環族系石油樹脂)
を仕込み、混合物が均一になるまで室温で撹拌した。こ
れにアクアロンKH−10(第一工業製薬(株)製アニ
オン性反応性界面活性剤) 1.2gと水 92g加
え、高圧ホモゲナイザー(APV GAULIN社)
で400kg/cm2の圧力で乳化分散して平均粒子径
が0.25μmのモノマー乳化液(D)を得た。
【0037】セパラブルフラスコにアクアロンKH−1
0(第一工業製薬(株)製アニオン性反応性界面活性
剤) 0.8gと水 34gからなる界面活性剤水溶液
(F)を仕込み攪拌しながら80℃に昇温した。更に、
モノマー乳化液(D)の3%と過硫酸カリウム 0.0
6gを添加し乳化重合を開始した。その後、モノマー乳
化液(A)の97%と過硫酸カリウム 0.2gと水8
gを3時間かけてゆっくり添加し、更に80℃で2時間
熟成し、室温に冷却後、25%アンモニア水でpHを
8.5に調製し。180メッシュの金網で濾過して重合
体エマルジョンを得た。重合体エマルジョンの平均粒径
は0.11μm、固型分は45.1%であった。得られ
た合成樹脂水性エマルジョン型感圧接着剤を内面コロナ
処理した50μmPET(ポリエチレンテレフタレー
ト)フィルムにアプリケーターで乾燥厚みが25〜35
μmとなるよう塗布し、110℃に調製した熱風乾燥器
中で5分間乾燥後、離型処理したPET(ポリエチレン
テレフタレート)フィルムを貼りあわせ、1日間エージ
ングすることで粘着フィルムを作製した。配合比及びエ
マルジョンの物性値を表1に示す。
【0038】(実施例2)実施例1において、容器に、
アクリル酸2エチルヘキシル 80.0g、メタクリル
酸メチル 17.44g、アクリル酸 2.4g 、γ
―メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン 0.1
6g、アルコンM−135 5g(荒川化学工業(株)
脂環族系石油樹脂)を仕込み、混合物が均一になるまで
室温で撹拌した。これにアクアロンKH−10(第一工
業製薬(株)製アニオン性反応性界面活性剤) 1.2
gと水 86g加え、高圧ホモゲナイザー(APV
GAULIN社)で400kg/cm2の圧力で乳化分
散して平均粒子径が0.26μmのモノマー乳化液
(C)を得た。重合体エマルジョンの平均粒径は0.1
1μm、固型分は45.2%であった。実施例1と同様
に粘着フィルムを作製した。配合比及びエマルジョンの
物性値を表1に示す。
【0039】(実施例3)実施例1において、アルコン
M−135をアルコンP−140(荒川化学工業(株)
脂環族系石油樹脂)に変更した以外は同様にした。重合
体エマルジョンの平均粒径は0.11μm、固型分は4
4.9%であった。実施例1と同様に粘着フィルムを作
製した。配合比及びエマルジョンの物性値を表1に示
す。
【0040】(実施例4)実施例1において、界面活性
剤水溶液(F)をアクアロンKH−10(第一工業製薬
(株)製アニオン性反応性界面活性剤) 0.4gと水
34.4gにした以外は同様にした。重合体エマルジ
ョンの平均粒径は0.13μm、固型分は45.0%で
あった。実施例1と同様に粘着フィルムを作製した。配
合比及びエマルジョンの物性値を表1に示す。
【0041】(実施例5)実施例1において、アクリル
酸2エチルヘキシル90.0g、メタクリル酸メチル
7.44gとした以外は同様に反応を行った。重合体エ
マルジョンの平均粒径は0.11μm、固型分は45.
2%であった。実施例1と同様に粘着フィルムを作製し
た。配合比及びエマルジョンの物性値を表2に示す。
【0042】(実施例6)実施例1において、アクリル
酸2エチルヘキシル45.0g、アクリル酸n−ブチル
45.0g、アクリル酸メチル7.44gとした以外は
同様に反応を行った。重合体エマルジョンの平均粒径は
0.12μm、固型分は45.2%であった。実施例1
と同様に粘着フィルムを作製した。配合比及びエマルジ
ョンの物性値を表2に示す。
【0043】(実施例7)実施例1において、メタクリ
ル酸メチル17.1g、γ−メタクリロキシプロピルト
リメトキシシラン0.5gとした以外は同様に反応を行
った。重合体エマルジョンの平均粒径は0.11μm、
固型分は45.0%であった。実施例1と同様に粘着フ
ィルムを作製した。配合比及びエマルジョンの物性値を
表2に示す。
【0044】(実施例8)メタクリル酸メチルを17.
6gとし、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ランを使用しないで実施例1と同様に反応を行った。重
合体エマルジョンの平均粒径は0.11μm、固型分は
45.1%であった。実施例1と同様に粘着フィルムを
作製した。配合比及びエマルジョンの物性値を表2に示
す。
【0045】(比較例1)実施例1において、界面活性
剤水溶液(B)のアクアロンKH−10モノマー乳化液
(B)の平均粒子径を0.48μmにした以外は同様に
した。重合体エマルジョンの平均粒径は0.12μm、
固型分は44.7%であった。実施例1と同様に粘着フ
ィルムを作製した。配合比及びエマルジョンの物性値を
表3に示す。
【0046】(比較例2)実施例1において、界面活性
剤水溶液(F)をアクアロンKH−10(第一工業製薬
(株)製アニオン性反応性界面活性剤) 0gと水 3
4.8gにした以外は同様にした。重合体エマルジョン
の平均粒径は0.24μm、固型分は44.8%であっ
た。実施例1と同様に粘着フィルムを作製した。配合比
及びエマルジョンの物性値を表3に示す。
【0047】(比較例3)実施例1において、アクリル
酸2エチルヘキシルをアクリル酸n−ラウリルにした以
外は実施例1と同様にした。重合体エマルジョンの平均
粒径は0.20μm、固型分は44.4%であった。実
施例1と同様に粘着フィルムを作製した。配合比及びエ
マルジョンの物性値を表3に示す。
【0048】(比較例4)実施例1において、容器に、
アクリル酸2エチルヘキシル 80g、メタクリル酸メ
チル 17.44g、アクリル酸 2.4g 、γ―メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシラン 0.16g
を仕込み、混合物が均一になるまで室温で撹拌した。こ
れにアクアロンKH−10(第一工業製薬(株)製アニ
オン性反応性界面活性剤) 1.2gと水 80g加
え、高圧ホモゲナイザー(APVGAULIN社)で4
00kg/cm2の圧力で乳化分散して平均粒子径が
0.24μmのモノマー乳化液(C)を得た。重合体エ
マルジョンの平均粒径は0.10μm、固型分は45.
2%であった。実施例1と同様に粘着フィルムを作製し
た。配合比及びエマルジョンの物性値を表3に示す。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
【0052】
【発明の効果】本発明の合成樹脂水性エマルジョン型感
圧接着剤は、耐熱性、耐候性に優れ、有機溶媒を含まな
いため大気汚染防止、環境保全性に優れ、且つ作業環境
保全性に好ましい上、ポリオレフィン類に対する粘着性
が優れ一般的な感圧接着剤としてのみならず、特に水浸
漬時での白濁が少ないため透明ラベルなど意匠性が要求
される分野の従来エマルジョン型感圧接着剤では置き換
えられなかった分野の感圧接着剤としても利用可能とな
った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 151/00 C09J 151/00 157/02 157/02 Fターム(参考) 4J011 AA05 AA08 AA10 BB04 KA06 KB08 KB19 KB29 PA75 PB39 PC06 4J026 AA64 AB06 BA34 BB04 DB04 DB14 DB22 GA06 4J040 DF031 DF041 DF051 DJ031 DN032 EE012 GA07 GA29 GA31 JA03 JB09 KA26 KA38 LA06 LA07 LA08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルキル基の炭素数が4〜8の(メタ)
    アクリル酸アルキルエステルを主成分とするモノマー
    (A)と粘着付与樹脂(B)からなる成分をアニオン性
    界面活性剤(C)を含有する水溶液を用いて乳化分散
    し、平均粒子径が0.4μm以下となるモノマー乳化液
    (D)となし、これを水溶性重合開始剤及びアニオン性
    界面活性剤(E)を含有する重合用水溶液(F)中に滴
    下しながら重合してポリマー粒子の平均粒子径が0.0
    5〜0.15μmの合成樹脂水性エマルジョンとするこ
    とを特徴とする水性エマルジョン型感圧接着剤の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 モノマー(A)が、アルキル基の炭素数
    が4〜8の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを50
    〜99.49重量%、カルボキシル基を有するモノマー
    を0.5〜5.0重量%、アルコキシシリル基を有する
    モノマーを0.01〜1.0重量%を必須成分として含
    有するモノマーの混合物である請求項1に記載の水性エ
    マルジョン型感圧接着剤の製造方法。
  3. 【請求項3】 モノマー乳化液(D)が、モノマー
    (A)100重量部に対し、粘着付与樹脂(B)4〜2
    0重量部、ポリオキシアルキレン構造と不飽和二重結合
    を有するアニオン性界面活性剤(C)0.5〜2.0重
    量部を含有する水溶液である請求項1に記載の水性エマ
    ルジョン型感圧接着剤の製造方法。
  4. 【請求項4】 重合用水溶液(F)が、モノマー(A)
    100重量部に対し、水溶性重合開始剤及びポリオキシ
    アルキレン構造と不飽和二重結合を有するアニオン性界
    面活性剤(E)0.1〜2.0重量部を含有する水溶液
    である請求項1に記載の合成樹脂水性エマルジョン型感
    圧接着剤の製造方法。
  5. 【請求項5】 粘着付与樹脂(B)として、脂環族石油
    樹脂を用いることを特徴とする請求項1または3に記載
    の合成樹脂水性エマルジョン型感圧接着剤の製造方法。
  6. 【請求項6】 粘着付与樹脂の存在下に、アルキル基の
    炭素数が4〜8の(メタ)アクリル酸アルキルエステル
    を50〜99.49重量%、カルボキシル基を有するモ
    ノマーを0.5〜5.0重量%、アルコキシシリル基を
    有するモノマーを0.01〜1.0重量%を必須成分と
    して含有するモノマーの混合物と、ポリオキシアルキレ
    ン構造と不飽和二重結合を有するアニオン性界面活性剤
    からなる平均粒子径0.4μm以下のモノマー乳化液
    を、水溶性重合開始剤と不飽和二重結合を有するアニオ
    ン性界面活性剤を含有する重合用水溶液中で共重合して
    得られたポリマー粒子の平均粒子径が0.05〜0.1
    5μmの合成樹脂水性エマルジョンからなる水性エマル
    ジョン型感圧接着剤。
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