JP2002080809A - 水性エマルジョン型感圧接着剤 - Google Patents

水性エマルジョン型感圧接着剤

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JP2002080809A
JP2002080809A JP2000268684A JP2000268684A JP2002080809A JP 2002080809 A JP2002080809 A JP 2002080809A JP 2000268684 A JP2000268684 A JP 2000268684A JP 2000268684 A JP2000268684 A JP 2000268684A JP 2002080809 A JP2002080809 A JP 2002080809A
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emulsion
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Kimihiko Nakamura
公彦 中村
Takuji Nakamura
拓二 中村
Tetsuya Onishi
哲弥 大西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エマルジョンの安定性が高く、耐水白化性及
び耐水密着性が優れた感圧接着剤層を形成できる、水性
エマルジョン型感圧接着剤および該感圧接着剤を用いた
感圧接着材料の提供。 【解決手段】 (a)、(b)、(c)および(d)か
らなる不飽和単量体混合物:(a) カルボキシル基含
有不飽和単量体: 0.1〜5重量%、(b)水酸基含
有不飽和単量体: 0.1〜5重量%、(c)アルキル
基の炭素数が4〜12のアクリル酸エステル:60〜9
9.8重量%および(d).その他不飽和単量体 : 0
〜39.8重量%からなる混合物100重量部、不飽和
二重結合を分子内に有するラジカル重合性界面活性剤
0.1〜5重量部をエマルジョン重合して得られた、テ
トラヒドロフランに対するゲル分率が50〜95重量%
の乾燥皮膜を与えるエマルジョン共重合体からなる水性
エマルジョン型感圧接着剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムシート用
感圧接着剤、フィルムテープ用感圧接着剤、オーバーラ
ミネートフィルム用感圧接着剤などの用途に使用し得る
耐水白化性及び耐水密着性の優れた感圧接着剤層を形成
し得る水性エマルジョン型感圧接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】テープ状、ラベル状あるいはシート状の
基材に感圧性接着剤層を形成してなる接着材料(本発明
においては感圧性接着テープ、ラベルあるいはシートな
どを一括して「接着材料」という。)は各種の分野にお
いて広く用いられている。従来はゴム系、アクリレート
系など粘着性高分子材料を有機溶剤に溶解したタイプの
感圧接着剤が主として使用されてきたが、溶剤型感圧接
着剤における有機溶剤が環境汚染や安全性の面から問題
とされており、有機溶剤を用いていない感圧接着剤、す
なわち水性エマルジョン型感圧接着剤に置き換えようと
する要求が高まってきている。しかしながら、水性エマ
ルジョン型感圧接着剤は一般に溶剤系感圧接着剤と比較
して耐水白化性及び耐水密着性が大幅に劣っている。
【0003】従って耐水白化性及び耐水密着性を要求さ
れない紙基材のラベル用感圧接着剤は殆ど水性エマルジ
ョン型粘感圧接着剤に置き換わっているが、耐水白化性
及び耐水密着性を要求されるフィルム基材のラベル用感
圧接着剤、テープ用感圧接着剤、オーバーラミネート用
感圧接着剤などは未だに水性エマルジョン型感圧接着剤
に置き換えることができないのが実状であり、この分野
への適用可能な水性エマルジョン型感圧接着剤の開発が
待たれている。
【0004】これまではこの要望に適用できる水性エマ
ルジョン型感圧接着剤の開発を目的として、たとえば耐
水白化性及び耐水密着性を向上させるため、エマルジョ
ン重合に用いる界面活性剤を減量する方法、ラジカル重
合性界面活性剤を用いる方法、水性エマルジョンの平均
粒子径を小さくする方法など多くの提案がなされてきた
が、これらの方法によっては未だに実用上製造が容易
で、且つ安定な水性エマルジョンを得ることができない
ために、耐水白化性及び耐水密着性を大幅に向上した水
性エマルジョン型感圧接着剤を提供することができなか
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術に
おける前記問題点の解消を目的としてなされたもので、
製造が容易であり、得られたエマルジョンの安定性が高
く、感圧接着剤として使用したとき耐水白化性及び耐水
密着性が優れた感圧接着剤層を形成できる、水性エマル
ジョン型感圧接着剤および該感圧接着剤を用いた感圧接
着材料を提供することを目的とする。
【0006】
【発明が解決するための手段】本発明は、[1] 下記
(a)、(b)、(c)および(d)からなる不飽和単
量体混合物 (a) カルボキシル基含有不飽和単量体 : 0.1〜5重量 % (b) 水酸基含有不飽和単量体 : 0.1〜5重量 % (c) アルキル基の炭素数が4〜12のアクリル酸エステル :60〜99.8重量% (d).その他不飽和単量体 : 0〜39.8重量 % 100重量部、不飽和二重結合を分子内に有するラジカ
ル重合性界面活性剤0.1〜5重量部をエマルジョン重
合して得られた、テトラヒドロフランに対するゲル分率
が50〜95重量%の乾燥皮膜を与えるエマルジョン共
重合体からなる水性エマルジョン型感圧接着剤、[2]
上記(a)、(b)、(c)および(d)の不飽和単
量体混合物中に、さらに (e)アルコキシシラン基含有不飽和単量体 :0.001〜5重量% を配合した上記[1]に記載の水性エマルジョン型感圧
接着剤、[3] エマルジョン共重合体の平均粒子径が
250nm以下である上記[1]に記載の水性エマルジ
ョン型感圧接着剤、
【0007】[4] 下記(a)、(b)、(c)およ
び(d)またはこれらと(e)からなる不飽和単量体混
合物 (a) カルボキシル基含有不飽和単量体 : 0.1〜5重量 % (b) 水酸基含有不飽和単量体 : 0.1〜5重量 % (c) アルキル基の炭素数が4〜12のアクリル酸エステル :60〜99.8重量% (d).その他不飽和単量体 : 0〜39.8重量 % (e)アルコキシシラン基含有不飽和単量体 :0.001〜5重量% 100重量部、不飽和二重結合を分子内に有するラジカ
ル重合性界面活性剤0.1〜5重量部を連鎖移動剤0.
001〜5重量部の存在下にエマルジョン重合し、重合
後アンモニア水にてpHを7.5〜10に調整する事を
特徴とする感圧接着剤用水性エマルジョンの製造方法、
および
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において不飽和単量体混合
物を構成する成分(a)カルボキシル基含有単量体は、
エマルジョン重合の後、アンモニア水でpHを7.5〜
10に調整することにより、水性感圧接着剤として基本
的に必要な水性分散液の機械的安定性の付与と、乾燥皮
膜の成膜性を向上させて、耐水白化性及び耐水密着性を
向上させる目的で必須成分として使用する。pHを7.
5以下にすると、水性分散液の機械的安定性が低下する
とともに乾燥皮膜の成膜性が低下し、耐水白化性が低下
する。逆にpHを10以上にすると乾燥時のアンモニア
水の揮散が低下し、耐水白化性及び耐水密着性が低下す
る。アンモニア水以外の揮散性の劣る沸点の高いアルカ
リ中和剤で中和すると、中和剤が乾燥時に揮散し難くな
り、感圧接着剤としての耐水白化性及び耐水密着性が共
に低下する。
【0009】該不飽和単量体混合物を構成する成分
(a)カルボキシル基含有不飽和単量体としては、アク
リル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、フマ
ール酸、β―カルボキシルエチルアクリレート等の不飽
和カルボン酸があり、単独或いは併用して用いることが
できる。中でもアクリル酸、メタクリル酸が好ましい。
使用量は不飽和単量体混合物中0.1〜5重量%、好ま
しくは、1〜3重量%である。使用量が0.1重量%よ
り少なくなると、水性分散液の機械的安定性が低下す
る。更には乾燥皮膜の成膜性が低下して耐水白化性が低
下する。逆に5重量%より多くなると乾燥皮膜の耐水密
着性が低下する。
【0010】不飽和単量体混合物を構成する成分(b)
水酸基含有単量体は、カルボキシル基含有単量体と併用
したときにはじめて乾燥皮膜の成膜性が向上し、耐水白
化性を向上するので必須成分として使用することが必要
である。これらの物性が向上する理由は明らかではない
が、カルボキシル基と水酸基が架橋結合を形成し、耐水
性を向上させるものと推定している。水酸基含有単量体
としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ-
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等であり、単
独或いは併用して用いることができる。中でも、2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレ-トが好ましい。
【0011】使用量は不飽和単量体混合物中0.1〜5
重量%、好ましくは、1〜3重量%である。使用量が
0.1重量%より少なくなると、カルボキシル基含有単
量体と併用した時の耐水白化性及び耐水密着性の向上効
果がなくなり、5%重量より多くなると乾燥皮膜の耐水
密着性が低下する。
【0012】不飽和単量体混合物を構成する成分(c)
アルキル基の炭素数が4〜12のアクリル酸エステル
は、ブチルアクリレート、2―エチルヘキシルアクリレ
ート、n−オクチルアクリレート、イソオクリルアクリ
レート、n―ノニルアクリレート、イソノニルアクリレ
ート、ラウリルアクリレート等であり、単独或いは併用
して用いることができる。中でも、ブチルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレートが好ましい。使用
量は不飽和単量体混合物中60〜99.8重量%、好ま
しくは、70〜95重量%である。使用量が60重量%
より少なくなると、粘着性が低下し感圧接着剤として必
要なのタックがなくなる。
【0013】不飽和単量体混合物を構成する成分(d)
その他不飽和単量体は、通常のエマルジョン型粘着剤の
共重合体を構成する不飽和単量体であり、例えば、メチ
ル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、n−ブチルメタアクリレート、シクロヘキシル(メ
タ)クリレート)、スチレン、αメチルスチレン、アク
リロニトリル、酢酸ビニル等の不飽和単量体を目的に応
じて使用することが出来る。また、グリシジル(メタ)
アクリレート、メチルグリシジル(メタ)アクリレート
等のエポキシ基含有不飽和単量体、(メタ)アクロレイ
ン、ダイアセトンアクリルアミド等のカルボニル基含有
単量体、N−メチロール(メタ)アクリルアマイド等の
メチロール基含有単量体、ジビニルベンゼン等の不飽和
二重結合を2個以上有する不飽和単量体、ビニルスルホ
ン酸ナトリウム、スチレンスルホン酸ナトリル、2−ア
クリルアミドー2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウ
ム等のスルホン酸基含有単量体及びその他の官能基を有
する不飽和単量体を目的に応じて用いることができる。
【0014】使用量は不飽和単量体混合物中39.8重
量%以下であり、他の不飽和単量体のバランスとして使
用する。その他不飽和単量体の使用量がこの範囲を超え
て使用するときは、粘着材として必要なタック、凝集力
などの基本的性質が損なわれやすくなる。不飽和単量体
混合物として任意に配合して使用する成分(e)アルコ
キシシラン基含有単量体は、耐水白化性を低下させずに
テトラヒドロフランに対するゲル分率のコントロールす
る架橋剤としてと、ガラス等の無機物に対する耐水密着
性をさらに向上させる必要がある場合に使用する。
【0015】アルコキシシラン基含有単量体としては、
ビニルメトキシシラン、ビニルエトキシシラン、ビニル
トリス(β―メトキシエトキシ)シラン、γ―メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン、γ―メタクリロキ
シプロピルジメトキシシラン、γ―アクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン、γ―アクリロキシプロピルジメ
トキシシラン等があり、単独或いは併用して用いること
ができる。中でもγ−メタクリロキシプロピルトリメト
キシシラン、γ−メタクリロキシプロピルジメトキシシ
ラン、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−アクリロキシプロピルジメトキシシラが好ましい。
不飽和単量体混合物としての使用量は、0.001〜5
重量%、好ましくは0.1〜1重量%が望ましい。使用
量が0.001重量%より少なくなると、目的とする耐
水密着性の向上効果が殆ど認められなくなり、5%重量
より多くなると逆に乾燥皮膜の成膜性が低下して耐水白
化性が低下する。
【0016】連鎖移動剤は、感圧接着剤として必要な粘
着力を付与するための必須成分として使用する。連鎖移
動剤は、メタノール、エタノール、イソプロビルアルコ
ール等のアルコール、ドデシルメルカプタン、2−エチ
ルヘキシルチコグリコーレート等のメルカプタン等であ
り、単独或いは併用して用いることができる。使用量は
0.001〜5重量部が望ましい。使用量が0.001
重量部より少ないと、感圧接着剤として必要なタック及
び粘着力が低下し、5重量部より多いと、感圧接着剤と
して必要な凝集力が低下する。
【0017】本発明で用いられる不飽和二重結合を分子
内に有するラジカル重合性界面活性剤としては、たとえ
ば式(1)〜式(9)で示されるような界面活性剤が使
用できる。
【化1】
【化2】
【0018】
【化3】
【化4】
【0019】
【化5】
【化6】
【0020】
【化7】
【化8】 または
【化9】 [ここで、Aは炭素数2−3のアルキレン基、R1
3,R4,R5は水素又はアルキル基、R2はアルキル基
或いはアルキルフェニル基等であり、Mはアンモニウム
塩又はカリウム、ナトリウム等の金属塩、nは0〜20
の整数、mは0〜20の整数を示す。]
【0021】中でも、不飽和二重結合とポリオキシアル
キレンエーテル硫酸エステルのアンモニウム塩を分子内
に有するラジカル重合性界面活性剤が望ましい。たとえ
ば、式(5)、式(6)または式(7)で表される化合
物である反応性界面活性剤が界面活性能が高く、より少
量の界面活性剤で水性分散液を安定にすることが可能な
ためにより望ましい。
【0022】式(5)で表させる市販の化合物として
は、アクアロンKH−10等があり、式(6)で表され
る市販の化合物としては、アデカリアソープSE−10
N(旭電化工業(株)製)等があり、式(7)で表され
る市販の化合物としては、アクアロンHS−10(第一
工業製薬(株)製)等がある。使用量は不飽和単量体混
合物100重量部に対して、0.1〜5重量部が用いら
れ、好ましくは、0.2〜2重量部用いる。0.1重量
部未満の使用においては、エマルジョンとしての安定性
が損なわれ、また5重量部を超えて用いると接着性や耐
水性が低下する。尚、耐水白化性及び耐水密着性を低下
させない範囲で不飽和二重結合を分子内に持たないイオ
ン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤を併用すること
もできるが、極力併用しない方が望ましい。
【0023】平均粒子径は乾燥皮膜の耐水白化性を維持
するために、250nm以下にする。望ましくは100
〜180nmである。250nm以上にすると乾燥皮膜
の耐水白化性が低下する。平均粒子径は界面活性剤を反
応系にあらかじめ仕込むことにより調整できる。界面活
性剤の添加量を多くする事により平均粒子径を小さくす
る事ができる。
【0024】本エマルジョン重合には通常の開始剤を用
いて重合することができる。また耐水性に影響の少ない
範囲で目的に応じて、防腐剤、消泡剤、増粘剤、架橋
剤、粘着付与剤等の各種添加剤をエマルジョン重合時ま
たはエマルジョン重合物に添加することができる。
【0025】本発明の水性エマルジョン型感圧接着剤
は、乾燥皮膜のテトラヒドロフランに対するゲル分率が
50〜95重量%になるようにラジカル重合性界面活性
剤量、開始剤量、連鎖移動剤、架橋剤等を調整する必要
があり、簡単なテストで条件を特定することができる。
ラジカル重合性界面活性剤、架橋剤を増量するとゲル分
率が大きくなり、連鎖移動剤と同様に開始剤量を増量す
るとゲル分率が少なくなる。このゲル分率が50重量%
以下になると、感圧接着剤として必要なの凝集力が劣
り、一方95重量%以上になると、感圧接着剤として必
要な感圧接着剤膜の被着体への濡れ性が低下し、粘着力
が低下する。
【0026】
【実施例】以下に本発明を説明するために実施例と比較
例を示す。 (実施例1)攪拌機、温度計、還流コンデンサー、滴下
ロートを付けた重合フラスコに、イオン交換水40重量
部と、乳化分散液(1)に使用する界面活性剤(アクア
ロンKH−10)0.2重量部を仕込み80℃まで昇温
した。次に、表1に示すようにメチルメタクリレート1
6重量部、2−エチルヘキシルアクリレート80重量
部、メタクリル酸2重量部、2−ヒドロキシエチルアク
リレート2重量部の混合物に、連鎖移動剤としてラウリ
ルメルカプタン0.03重量部を加え、式(7)に示す
ラジカル重合性界面活性剤であるアクアロンHS−10
(第一工業製薬製)1.0重量部を水49重量部ととも
に乳化分散させた乳化分散液(1)と、過硫酸カリウム
0.3重量部を水9.7重量部で溶解した重合開始剤液
とを、3時間かけて滴下ロートから重合フラスコに供給
し、80℃でエマルジョン重合を行った。
【0027】その後更に80℃で2時間エージングを行
った後、冷却し、その水性分散液を、アンモニア水0.
6重量部を用いてpHを8に調整し、水性エマルジョン
型感圧接着剤を得た。次に、この水性エマルジョン型感
圧接着剤を厚さ50μのPETフィルムのコロナ処理面
に塗布して、110℃で60秒間の乾燥条件で乾燥し、
乾燥膜厚が25μの感圧接着剤層を形成させたテープを
得た。この感圧接着剤層をテトラヒドロフランに20℃
で24時間浸漬したものを100メッシュのフィルター
でろ過し、更に20℃で24時間再乾燥させて、次式か
ら前後の重量変化からゲル分率を求めた。 ゲル分率=(再乾燥後の重量/元の重量)*100
(%)
【0028】このテープをSUS板に貼合して、20分
後の初期粘着力、更に水に245時間浸漬後の耐水後剥
離力、40℃での保持力を測定した。また、このテープ
を水に24時間浸漬し、感圧接着剤層の白化の度合いを
目視評価した。
【0029】(実施例2〜3,比較例1〜9)以下、表
1(実施例2〜3,比較例1〜3)および表2(比較例
4〜9)に示す様に、実施例1の不飽和単量体混合物の
組成、ラジカル重合性界面活性剤、アルコキシシラン基
含有不飽和単量体pHなどを変更してエマルジョン重合
を行い、実施例2〜3、比較例1〜9の水性エマルジョ
ン型感圧接着剤をを製造し、実施例1のエマルジョン型
感圧接着剤と同様に各種のテストを行った。結果を表1
および表2に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】ただし: アクアロンHS−10・・式(7)で表される界面活性
剤(第一工業製薬(株)製) アクアロンKH−10・・ 式(5)で表される界面活
性剤(第一工業製薬(株)製) レベノールWZ ・・・・非ラジカル重合性アニオン性
界面活性剤(花王(株)製) アクアロンRN−20・・式(7)で表される界面活性
剤の―SO3M基をーH基 に変更した界面活性剤(第一工業製薬(株)製)
【0033】2EHA ・・・・・・・・・ 2エチル
ヘキシルアクリレート MMA ・・・・・・・・・・ メチルメタアクリレー
ト MAa ・・・・・・・・・・ メタクリル酸 2HEMA ・・・・・・・ 2ヘドロキシエチルメ
タアクリレート シリコンKBM−503・・・ γ−アクリロキシプロ
ピルトリメトキシシラン(信越化学(株)製)
【0034】
【発明の効果】本発明は、カルボキシル基含有不飽和単
量体および水酸基含有不飽和単量体を併用した不飽和単
量体を用いることにより、水性エマルジョン型であるに
もかかわらず、溶剤型感圧接着剤と比肩しうる耐水白化
性および耐水密着性を有する水性エマルジョン型感圧接
着剤が開発できた。この結果本感圧接着剤は有機溶剤を
全く使用していないため、溶剤揮散に伴う環境汚染がな
く、また火災などの危険もない、製造が容易で、エマル
ジョンとしての安定性も高い、耐水白化性および耐水密
着性に優れた感圧接着材料を提供することができた。
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Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(a)、(b)、(c)および
    (d)からなる不飽和単量体混合物 (a) カルボキシル基含有不飽和単量体 : 0.1〜5重量% (b) 水酸基含有不飽和単量体 : 0.1〜5重量% (c) アルキル基の炭素数が4〜12のアクリル酸エステル :60〜99.8重量% (d).その他不飽和単量体 :0〜39.8重量% 100重量部、不飽和二重結合を分子内に有するラジカ
    ル重合性界面活性剤0.1〜5重量部をエマルジョン重
    合して得られた、テトラヒドロフランに対するゲル分率
    が50〜95重量%の乾燥皮膜を与えるエマルジョン共
    重合体からなる水性エマルジョン型感圧接着剤。
  2. 【請求項2】 上記(a)、(b)、(c)および
    (d)の不飽和単量体混合物中に、さらに (e)アルコキシシラン基含有不飽和単量体 :0.001〜5重量% を配合した請求項1に記載の水性エマルジョン型感圧接
    着剤。
  3. 【請求項3】 エマルジョン共重合体の平均粒子径が2
    50nm以下である請求項1に記載の水性エマルジョン
    型感圧接着剤。
  4. 【請求項4】 下記(a)、(b)、(c)および
    (d)、またはこれらと(e)からなる不飽和単量体混
    合物 (a) カルボキシル基含有不飽和単量体 : 0.1〜5重量 % (b) 水酸基含有不飽和単量体 : 0.1〜5重量 % (c) アルキル基の炭素数が4〜12のアクリル酸エステル :60〜99.8重量% (d).その他不飽和単量体 : 0〜39.8重量 % (e)アルコキシシラン基含有不飽和単量体 :0.001〜5重量% 100重量部、不飽和二重結合を分子内に有するラジカ
    ル重合性界面活性剤0.1〜5重量部を連鎖移動剤0.
    001〜5重量部の存在下にエマルジョン重合し、重合
    後アンモニア水にてpHを7.5〜10に調整する事を
    特徴とする感圧接着剤用水性エマルジョンの製造方法。
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