JP2008239872A - 水分散型アクリル系粘着剤組成物及び両面粘着テープ - Google Patents

水分散型アクリル系粘着剤組成物及び両面粘着テープ Download PDF

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Abstract

【課題】 有機溶剤を使用せず、かつ粘着力の大幅な低下を生じることなく再剥離性を付与した粘着剤および両面粘着テープを提供する。
【解決手段】 アクリル共重合体と粘着付与樹脂とを含有し、前記アクリル共重合体を構成するモノマー成分として2−エチルヘキシルアクリレート、窒素含有ビニル単量体、及び、カルボキシル基を有するエチレン性不飽和単量体とを含有し、前記窒素含有ビニル単量体の含有量が、前記アクリル共重合体を構成するモノマー成分中の0.1〜5質量%である水分散型アクリル系粘着剤組成物により、好適な粘着性と優れた再剥離性を実現できる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、再剥離性を付与した水系の粘着剤および該粘着剤を使用した両面粘着テープに関する。
自動車、建材、OA、家電業界などの工業用途において、各種製品内部の部品間の固定を行う粘着テープには、被着体の反発力に耐える耐剥がれ性、せん断方向にかかる荷重に耐える保持性、厳しい環境条件下での接着信頼性、少ない面積での部品間の固定等、安定して部材間を固定できる強固な粘着力が必要となる。これに加えて、作業工程における接着不備や、リサイクル時の部材間の分離に際しては、優れた再剥離性が求められる。従来、工業製品の部材間を固定する粘着テープには、主として溶液重合型のアクリル系樹脂を主成分とした粘着剤が用いられている。
粘着力と再剥離性に優れた両面粘着テープとしては、炭素数が1〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル、窒素含有ビニル単量体及び架橋剤と反応する官能基を有するビニル単量体からなるアクリル系共重合体を主成分とする両面粘着テープが開示されている(特許文献1参照)
しかし、これら溶液重合型のアクリル系樹脂を使用した粘着剤は、有機溶媒中で合成されるため、粘着剤を合成する際や、撹拌、塗工など粘着シートを生産する際の有機溶媒の揮発、そして、粘着製品が市場で使われた際の粘着剤中に残留した有機溶媒の揮発による人体への影響や環境影響が問題視されている。また、有機溶媒そのものや有機溶媒と共に揮散する粘着剤中の低分子量モノマー、添加剤等の刺激臭についても問題となってきており、このような有機溶媒を使用しない無溶剤型の粘着剤組成物が要望されている。当該溶剤型の粘着剤を無溶剤化するために、単に同様の組成を無溶剤化しても溶剤型と同様の特性が得られない。
優れた粘着力を有する水系の粘着剤としては、n−ブチルアクリレートを主モノマー成分として含有するアクリル系粘着樹脂と粘着付与剤とを含有する水分散型のアクリル系粘着剤(特許文献2参照)や、n−ブチルアクリレートと2−エチルヘキシルアクリレートを主モノマー成分として含有するアクリル系粘着樹脂を使用した水分散型のアクリル系粘着剤などが開示されている(特許文献3参照)。このような水分散型アクリル系粘着剤は、既存の生産設備を用いることができ、また、n−ブチルアクリレートを含有することにより優れた粘着力を発現して、凹凸を有するウレタンフォームのような粗面に対する接着性が良好である。
しかし、これら粘着剤を使用した粘着テープは、再剥離性に乏しく、一旦貼り付けると容易に剥離ができず、強引に剥離しようとすると粘着テープの粘着剤の凝集破壊が生じたり、不織布基材と粘着剤間の断裂が生じる場合があった。
特開平8−209086号公報 特開2006−348142号公報 特開2006−348143号公報
本発明が解決しようとする課題は、有機溶剤を使用せず、かつ粘着力の大幅な低下を生じることなく再剥離性を付与した粘着剤および両面粘着テープを提供することにある。
本発明においては、2−エチルヘキシルアクリレートを主たるモノマー成分とし、かつ窒素含有ビニル単量体を併用したアクリル共重合体を粘着樹脂として使用することにより、粘着剤の好適な粘着性と優れた再剥離性を実現できる。
すなわち、本発明はアクリル共重合体と粘着付与樹脂とを含有し、前記アクリル共重合体を構成するモノマー成分として2−エチルヘキシルアクリレート、窒素含有ビニル単量体、及び、カルボキシル基を有するエチレン性不飽和単量体とを含有し、前記窒素含有ビニル単量体の含有量が、前記アクリル共重合体を構成するモノマー成分中の0.1〜5質量%である水分散型アクリル系粘着剤組成物を提供するものである。
本発明の水分散型アクリル系粘着剤組成物は、有機溶媒を使用することなく両面粘着テープを製造できるため、人体や環境への悪影響が少ない。また粘着剤の粘着力の大幅な低下を招くことなく優れた再剥離性を実現できることから、各種工業製品の部品間固定などの再剥離作業が求められる用途に使用する両面粘着テープの粘着剤として極めて有用である。
さらに、n−ブチルアクリレートをモノマー成分として使用したものは、特に優れた接着性を示し、また、メチルメタアクリレートをモノマー成分として使用したものは、特に定荷重剥離に対して優れた接着性を示すため、これら粘着剤を使用した両面粘着テープは特に厳しい環境下で安定した接着性が求められる用途において有用に使用できる。
また、粘着付与樹脂として重合ロジンエステル系粘着付与樹脂(A)と、ロジンフェノール系粘着付与樹脂(B)とを含有した粘着剤組成物は、特に定荷重剥離に対して優れた接着性を示すため、これら粘着剤を使用した両面粘着テープは特に厳しい環境下で安定した接着性が求められる用途において有用に使用できる。
[アクリル共重合体]
本発明に使用するアクリル共重合体は、モノマー成分として2−エチルヘキシルアクリレートと窒素含有ビニル単量体、及び、カルボキシル基を有するエチレン性不飽和単量体を含有する。2−エチルヘキシルアクリレート及び窒素含有ビニル単量体、カルボキシル基を有するエチレン性不飽和単量体は、それぞれ、各種被着対象との界面剥離能を向上させることができ、当該アクリル共重合体を使用した粘着剤は、各種被着体、特にステンレス、スチレン−アクリロニトリル樹脂(ABS)、耐衝撃性ポリスチレン樹脂(HIPS)及びポリカーボネート/ABSのポリマーアロイ樹脂(PC/ABS)の被着体に対して、糊残りの発生を抑制でき、好適な再剥離性を実現できる。
(2−エチルヘキシルアクリレート)
2−エチルヘキシルアクリレートの含有量は、アクリル共重合体を構成するモノマー成分中の20〜90質量%、好ましくは30〜70質量%、より好ましくは40〜60質量%、更により好ましくは45〜55質量%含有することにより、被着対象との接着力を確保しつつ、良好な再剥離性を発現できる。
(窒素含有単量体)
本発明に使用する窒素含有単量体は、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、アクリロイルモルホリン、アクリロニトリル、アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド及びジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートから選ばれる1種又は2種以上を使用できる。
本発明においては、窒素含有単量体の含有量を0.1〜5.0質量%、好ましくは、0.5〜4.0質量%、より好ましくは0.5〜3.5質量%の範囲で調整することで本発明の効果を好適に発現できる。窒素含有単量体の含有量を上記下限以上とすることで、粘着テープの粘着剤層を形成した際に粘着剤層の凝集力が良好となる。これにより粘着テープを被着体から剥離する際に、粘着剤の糊残りや剥離不良を好適に抑制できる。また、上記上限以下とすることで、初期タック性や接着性を損なうことなく、良好な接着性を保持できる。
(カルボキシル基を有するエチレン性不飽和単量体)
カルボキシル基を有するエチレン性不飽和単量体は、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フタル酸、無水フタル酸、クロトン酸等がから選ばれる1種又は2種以上を使用できる。カルボキシル基を含有するエチレン性不飽和単量体の含有量は0.5〜5.0質量%が好適である。より好ましくは、0.5〜4.0質量%、更に好ましくは1.0〜3.0質量%である。当該範囲内とすることで、架橋剤との架橋反応が良好に進行して剥離時の粘着剤の断裂が生じにくくなり、また、ステンレス、ABS、HIPS、PC/ABS等の被着体に対する糊残りが生じにくくなる。
(窒素含有単量体とカルボキシル基を有するエチレン性不飽和単量体の比率)
窒素含有単量体とカルボキシル基を有するエチレン性不飽和単量体の比率は、特に限定されるものではないが、アクリル共重合体を構成するモノマー成分中の窒素含有単量体のモル数をX、カルボキシル基を有するエチレン性不飽和単量体のモル数をYとした場合のモル比X/Yが1/1〜1/10であることが好ましく、1/1〜1/5がより好ましく、1/1〜1/3が更に好ましい。当該範囲内であれば、カルボキシル基を有するエチレン性不飽和単量体と架橋剤との反応が、窒素含有単量体に阻害されることなく進行し、凝集力が向上し、定荷重剥離性及び再剥離性がいっそう向上する。
(他のモノマー成分)
また、粘着剤の各種特性を制御するために、上記以外のモノマー成分を適宜使用しても良い。他のモノマー成分としては、炭素数1〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルが使用することが好ましい。例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート等のモノマー成分を例示でき、これらの1種または2種以上が用いられる。なかでも、好適なモノマー成分は、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレートであり、n−ブチルアクリレートが特に好適である。前記モノマー成分の含有量は、アクリル共重合体を構成するモノマー成分中の40〜60質量%が好適である。当該範囲内とすることで、再剥離性を損なうことなく、強粘着力が発現できる。
また、炭素数1〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルの中でも、メチルメタアクリレート、エチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、シクロヘキシルメタアクリレートをモノマー成分中の1〜10質量%の含有量で併用すると、本発明の組成物を用いた粘着剤被膜の凝集力を向上することから好ましい。
(分子量)
本発明に使用するアクリル共重合体の重量平均分子量は50〜120万が好適であり、より好ましくは60〜100万である。当該範囲内とすることで、高い凝集力を保持したまま、中芯である不織布への含浸性が確保できるため、再剥離性が発現できる。前記重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)による標準ポリスチレン換算である。測定条件として、カラムはTSKgel GMHXL[東ソー製]を用い、カラム温度は40℃、溶離液はテトラヒドロフラン、流量は1.0mL/分とし、標準ポリスチレンはTSK標準ポリスチレンを用いた。
分子量を調整するために、重合には連鎖移動剤を用いても良い。連鎖移動剤としては、公知の連鎖移動剤、例えばラウリルメルカプタン、グリシジルメルカプタン、メルカプト酢酸、2−メルカプトエタノール、チオグリコール酸、チオグリコール酸2−エチルヘキシル、2,3−ジメチルカプト−1−プロパノールなどが使用できる。
[粘着付与樹脂]
(粘着付与樹脂の種類)
本発明に使用する粘着付与樹脂としては、水分散型の粘着剤組成物に使用する観点から、エマルジョン型の粘着付与樹脂を好ましく使用できる。当該エマルジョン型の粘着付与樹脂としては、ロジン系、重合ロジン系、重合ロジンエステル系、ロジンフェノール系、安定化ロジンエステル系、不均化ロジンエステル系、テルペン系、テルペンフェノール系、石油樹脂系等が例示できる。
なかでも、重合ロジンエステル系粘着付与樹脂と、ロジンフェノール系粘着付与樹脂が好ましく、これらを併用で配合することが特に好ましい。具体的には、重合ロジンエステル系粘着付与樹脂は、スーパーエステルE−650[荒川化学工業(株)製]、スーパーエステルE−788[荒川化学工業(株)製]、スーパーエステルE−786−60[荒川化学工業(株)製]、スーパーエステルE−865[荒川化学工業(株)製]、スーパーエステルE−865NT[荒川化学工業(株)製]、ハリエスターSK−508[ハリマ化成(株)製]ハリエスターSK−508H[ハリマ化成(株)製]、ハリエスターSK−816E[ハリマ化成(株)製]、ハリエスターSK−822E[ハリマ化成(株)製]、ハリエスターSK−323NS[ハリマ化成(株)製]等が挙げられ、ロジンフェノール系粘着付与樹脂は、タマノルE−100[荒川化学工業(株)製]、タマノルE−200[荒川化学工業(株)製]、タマノルE−200NT[荒川化学工業(株)製]等が挙げられる。
(粘着付与樹脂の比率)
これらを併用する場合には、前記重合ロジンエステル系粘着付与樹脂(A)とロジンフェノール系粘着付与樹脂(B)との比が、(A)/(B)で表される質量比で1/1〜1/5であることが好ましく、1/1〜1/4がより好ましく、1/1〜1/3が更に好ましい。当該範囲内であれば、アクリル共重合体と粘着付与樹脂との相溶性が良好であり、定荷重剥離性及び再剥離性の向上が期待できる。
(粘着付与樹脂の軟化点)
粘着付与樹脂の軟化点において、軟化点が120〜180℃であることが好適であり、より好ましくは140〜180℃である。軟化点の高い粘着付与樹脂を配合することで、高い接着性能、特に定荷重剥離性が期待できる。
[水分散型アクリル系粘着剤組成物]
本発明の水分散型アクリル系粘着剤組成物は、上記アクリル共重合体と粘着付与樹脂とを含有する組成物である。
(アクリル共重合体と粘着付与樹脂の配合比)
アクリル共重合体/粘着付与樹脂の配合比において、アクリル共重合体/粘着付与樹脂=100/10〜100/40が好適であり、より好ましくはアクリル共重合体/粘着付与樹脂=100/15〜100/35である。アクリル共重合体/粘着付与樹脂=100/10以上であると定荷重剥離性が向上し、アクリル共重合体/粘着付与樹脂=100/40以下では、再剥離性が良好である。
(架橋剤の種類)
また、粘着剤の凝集力を向上させる目的で、架橋剤を使用できる。架橋剤としては、公知のイソシアネート、エポキシ化合物、アジリジン化合物、多価金属塩、金属キレート、ケト・ヒドラジド化合物、オキサゾリン化合物、シラン化合物、グリシジル(アルコキシ)エポキシシラン化合物が使用できる。その中でも、重合終了後に添加し、架橋反応を進行させるタイプの架橋剤が好ましくい。例えば、イソシアネート系架橋剤や、エポキシ化合物、グリシジル(アルコキシ)エポキシシラン化合物等が挙げられる。具体的には、エポキシ化合物では、デナコール EX−832[ナガセ化成工業(株)製]、デナコール EX−841[ナガセ化成工業(株)製]、テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]、テトラッドX[三菱瓦斯化学(株)製]等が挙げられ、グリシジル(アルコキシ)エポキシシラン化合物では、2−(3,4−エポキシシクロヘキシルエチルトリメトキシシラン[KBM−303;信越シリコーン(株)製]、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン[KBM−403;信越シリコーン(株)製]、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン[KBE−402;信越シリコーン(株)製]、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン[KBE−403;信越シリコーン(株)製]等が挙げられる。架橋度合いの指標として、粘着剤層をトルエンに24時間浸漬した後の不溶分を測定するゲル分率の値が用いられる。ゲル分率は、好ましくは20〜45質量%である。より好ましくは25〜45質量%、更に好ましくは30〜40質量%の範囲であれば、定荷重剥離性と再剥離性がともに良好である。
(添加剤)
また、添加剤として、必要に応じて本発明の所望の効果を阻害しない範囲で、可塑剤、軟化剤、酸化防止剤、ガラスやプラスチック製の繊維・バルーン・ビーズ・金属粉末等の充填剤、顔料・染料等の着色剤、pH調整剤、皮膜形成補助剤、レベリング剤、増粘剤、撥水剤、消泡剤等の公知のものを粘着剤組成物に任意で添加することができる。
(製造方法/乳化剤の種類)
また、本発明における水分散型アクリル系粘着剤組成物は、エマルジョン型の粘着剤を得る乳化重合法により製造できる。乳化重合においては、重合安定性を確保するため、陰イオン性や非イオン性の乳化剤、その他の分散安定剤が適量用いられる。特に乳化剤は制限されず、公知の乳化剤を用いることができる。陰イオン性乳化剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウム等が挙げられ、非イオン性乳化剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等が挙げられる。
更に、公知の「反応性乳化剤」と称される重合性不飽和基を分子内に有する乳化剤を使用することが好ましい。具体的には、ラテムルS−180[花王(株)製]、ラテムルPD−104[花王(株)製]、アクアロンHS−10[第一工業製薬(株)製]、アクアロンHS−20[第一工業製薬(株)製]、アクアロンKH−10[第一工業製薬(株)製]、アクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製]、アクアロンKH−05[第一工業製薬(株)製]、アクアロンRN−10[第一工業製薬(株)製]、アクアロンRN−20[第一工業製薬(株)製]、アクアロンER−10[第一工業製薬(株)製]、アクアロンER−20[第一工業製薬(株)製]、ニューフロンティアA−229E[第一工業製薬(株)製]、アデカリアソープSE−10[旭電化工業(株)製]、アデカリアソープSE−20[旭電化工業(株)製]、アデカリアソープSR−10N[旭電化工業(株)製]、アデカリアソープSR−20N[旭電化工業(株)製]等が挙げられる。反応性乳化剤を使用することで、重合安定性に加え、被膜の耐水性が向上するため好ましい。
(開始剤)
乳化重合に際し用いられる重合開始剤は限定されず、公知の重合開始剤を用いることができる。具体的に、2,2’,−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二硫酸塩、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス[N−(2−アルボキシエチル)−2−メチルプロピオンアミジン]水和物、2,2’−アゾビス(N,N’−ジメチレンイソブチルアミジン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二塩酸塩等のアゾ系開始剤、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム等の過硫酸塩系開始剤、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、過酸化水素等の過酸化物系開始剤、芳香族カルボニル化合物等のカルボニル系開始剤、過硫酸塩と亜硫酸水素ナトリウムとの組合せ、過酸化物とアスコルビン酸ナトリウムとの組合せ等のレドックス系開始剤などが挙げられる。
(ガラス転移温度)
また、本発明の水分散型アクリル系粘着剤組成物から形成される被膜のガラス転移温度(以下、Tgという)は−25℃以下であることが好ましい。中でも−25℃〜−60℃の範囲にあることで、再剥離性を損なうことなく、好適に強粘着力が発現できる。ここでのTgとは、示差走査型熱量計を用いた吸熱曲線から求めた値である。
(固形分濃度)
また、本発明の水分散型アクリル系粘着剤組成物の固形分濃度は、特に制限されるものではないが、製造時のコストや輸送コストという観点、及び、乾燥して使用する際の乾燥性に優れるという観点から、固形分濃度が40〜70重量%であることが好ましい。
(平均粒子径)
また、本発明の水分散型アクリル系粘着剤組成物の平均粒子径は特に制限されるものではないが、50〜1000nmの範囲が好ましい。ここでの粒子の平均粒子径とは、エマルジョン粒子の体積基準での50%メジアン径をいい、数値は動的光散乱法により測定して得られる値に基づくものである。
[両面粘着テープ]
本発明の両面粘着テープは、不織布基材の両面に上記粘着剤組成物からなる粘着剤層を有する。
(粘着剤層)
本発明の両面粘着テープにおける粘着剤層は、上記エマルジョン型粘着剤から溶媒を除去して得られる層である。粘着剤層の好ましい厚さは30〜300μm、より好ましくは50〜200μmである。また、粘着剤層のゲル分率は、25〜45%とすることで定荷重剥離性と再剥離性がともに良好となり好ましい。
(不織布基材)
本発明の両面粘着テープの中芯として使用する不織布基材としては、パルプ、レーヨン、マニラ麻、アクリロニトリル、ナイロン、ポリエステルなどの素材からなるものを使用でき、好適な引張強度を実現するために、必要に応じてビスコース含浸処理などの処理をしても良い。なかでも23℃での流れ方向と幅方向の引張強度がいずれも1.0〜3.5kgf/20mmである不織布基材を使用することが好ましい。不織布の引張強度が、10kgf/20mm以上であると、両面粘着テープを再生または再利用が可能な部品より剥離する際に、両面粘着テープが切れにくいため、好適な作業性が得られる。引張強度が3.5kgf/20mm以下であると、定荷重剥離性を好適な範囲に調整しやすくなる。不織布の厚みは、好ましくは30〜200μmであり、より好ましくは50〜150μmである。坪量は、好ましくは10〜100g/mである。より好ましくは15〜50g/mである。
(製造工程)
不織布基材に粘着剤層を形成するには、粘着剤溶液をロールコーターやダイコーター等で直接不織布基材に塗布する方法や、セパレーター上にいったん粘着剤層を形成後、不織布基材に転写する方法を用いる。
(用途)
本発明の両面粘着テープは、被着体の反発力に耐える耐剥がれ性、せん断方向にかかる荷重に耐える保持性、厳しい環境条件下での接着信頼性、少ない面積での部品間の固定等、安定して部材間を固定できる強固な粘着力にも優れる。それに加えて、作業工程における接着不備や、リサイクル時の部材間の分離に際しては、優れた再剥離性を有する。なお、従来の溶液重合型のアクリル系樹脂を主成分とした粘着剤とは異なり、水分散型アクリル系粘着剤組成物を用いることで、揮発性有機化合物の低減効果も期待できるため、自動車、建材、OA、家電業界などの工業用途における各種製品内部の部品間の固定を行う粘着テープとして好適に使用できる。
次に、本発明を実施例および比較例により詳細に説明する。
実施例及び比較例で得られた両面粘着テープの各特性の評価方法は以下のとおりである。
(ゲル分率の測定)
ガラス板上に、乾燥後の厚さが65μmになるように水分散型アクリル系粘着剤組成物を塗工し、100℃で10分間乾燥し、40℃2日エージングしたものを50mm各に切り取り、これを試料とした。次に、予め上記試料のトルエン浸漬前の重量(G1)を測定しておき、トルエン溶液中に常温で24時間浸漬した後の試料のトルエン不溶解分を300メッシュ金網で濾過することにより分離し、110℃で1時間乾燥した後の残渣の重量(G2)を測定し、以下の式に従ってゲル分率を求めた。
ゲル分率(質量%)=(G2/G1)×100
(Tgの測定)
水分散型アクリル系粘着剤組成物を乾燥後の厚さが0.3mmとなるようにガラス板に塗工し、25℃で24時間乾燥した後、ガラス板から剥離し、更に100℃で5分間乾燥したものを試料とし、直径5mm、深さ2mmのアルミニウム製円筒型セルに試料約10mgを秤量し、TAインスツルメント社製のDSC−2920モジュレイテッド型示差走査型熱量計を用い、窒素雰囲気下で−150℃から昇温速度20℃/分で100℃まで昇温した時の吸熱曲線を測定して求めた。
(平均粒子径の測定)
日機装(株)製マイクロトラックUPA型粒度分布測定装置にて測定した平均粒子径(体積基準での50%メジアン径)の値を求めた。
(定荷重剥離試験)
厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの表面に、乾燥後の厚さが65μmになるように水分散型アクリル系粘着剤組成物を塗工し、粘着テープを作製した。この粘着テープを23℃、50%RHの雰囲気下でステンレス板、あるいはABS樹脂板、あるいは、耐衝撃性ポリスチレン樹脂(HIPS)板、PC/ABS樹脂板へ2kgロールにて、貼り合わせ面積が幅10mm、長さ50mmとなるように貼り合わせ、1時間放置後、23℃、50%RHの雰囲気下で剥離方向90°に300gの荷重をかけた。1時間後の剥がれ距離または落下時間を測定した。(単位:mmまたは分)
(再剥離試験)
厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの表面に、乾燥後の厚さが65μmになるように水分散型アクリル系粘着剤組成物を塗工し、粘着テープを作製した。この粘着テープを23℃、50%RHの雰囲気下でステンレス板、あるいはABS樹脂板、あるいは、耐衝撃性ポリスチレン樹脂(HIPS)板、PC/ABS樹脂板へ2kgロールにて、貼り合わせ面積が幅20mm、長さ50mmとなるように貼り合わせ、60℃、90%RHで12日間の条件で劣化後、23℃、50%RHの雰囲気下で1時間放置し、23℃、50%RHの雰囲気下で、手で180°方向に粘着テープをゆっくりと引き剥がした時の再剥離性(粘着剤の被着体への残留)を評価した。
尚、再剥離性評価は以下の基準で行った。
○:被着体への糊残り無し。
×:被着体への糊残り有り。
(実施例1)
<乳化液の調製>
容器に脱イオン水75.00gと界面活性剤アクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製;有効成分25%]20.00gと界面活性剤ラテムルPD−104[花王(株)製;有効成分20%]37.50gを入れ、均一に溶解した。そこに、2−エチルヘキシルアクリレート227.50g、n−ブチルアクリレート227.50g、メチルメタクリレート25.00g、N−ビニルピロリドン7.50g、アクリル酸[有効成分80%]15.63g、ラウリルメルカプタン0.20gを加えて乳化し、乳化液635.83gを得た。
<水分散型アクリル系ポリマーの製造>
攪拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器に、脱イオン水277.50gを入れ、窒素を吹き込みながら60℃まで昇温した。攪拌下、乳化液の一部[3.18g]、過硫酸アンモニウム水溶液5.00g[有効成分3%]、亜硫酸水素ナトリウム水溶液5g[有効成分3%]を添加し、60℃を保ちながら1時間で重合させた。引き続き、残りの乳化液632.65gと、過硫酸アンモニウム水溶液40g[有効成分1.25%]を別々の漏斗を使用して、反応容器を60℃に保ちながら6時間かけて滴下重合した。滴下終了後、反応容器を60℃に保ちながら2時間攪拌した後、内容物を冷却し、pHが8.0になるようにアンモニア水(有効成分10%)で調整した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系ポリマーを得た。ここで、得られた水分散型アクリルポリマーは固形分濃度51.9%、平均粒子径は340nm、重量平均分子量は808,000であった。
<分散型アクリル系粘着剤組成物の製造>
前記の水分散型アクリル系ポリマー963.39g[dry;500g]に、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製;有効成分100%]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製;有効成分100%]2.5g、架橋剤としてエポキシ化合物テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製]0.15g、粘着付与樹脂としてエマルジョン型重合ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルE−865NT[荒川化学工業(株)製;軟化点160℃]固形分で50g、エマルジョン型ロジンフェノール系粘着付与樹脂タマノルE−200NT[荒川化学工業(株)製;軟化点150℃]固形分で50gを添加し、100メッシュ金網で濾過し、本発明の水分散型アクリル系粘着剤組成物を得た。
<両面粘着テープの製造方法>
前記の水分散型アクリル系粘着剤組成物を剥離処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚さが65μmになるように塗工して、100℃で5分間乾燥して得た粘着シートを、パルプ/レーヨン/マニラ麻=1/1/1にビスコースを含浸してなる坪量15g/m、流れ方向の引張強度が2.5kgf/20mm、幅方向の引張強度が2.2kgf/20mmの不織布の両面に転写し、90℃の熱ロールで4kgf/cmの圧力でラミネートし、両面粘着テープを得た。尚、該両面粘着テープは40℃2日エージング後に試験に使用した。得られた両面粘着テープは、40℃2日エージング後のゲル分率が33.9%であった。
(実施例2)
実施例1と同様の操作によって、水分散型アクリル系ポリマーを製造した。エマルジョン型ロジンフェノール系粘着付与樹脂タマノルE−200NT固形分で50gを、100gに変更した以外は、実施例1と同様の操作によって、水分散型アクリル系粘着剤組成物を製造した。それに続いて、実施例1と同様の操作によって、両面粘着テープを製造した。得られた両面粘着テープは、40℃2日エージング後のゲル分率が32.7%であった。
(実施例3)
実施例1と同様の操作によって、水分散型アクリル系ポリマーを製造した。エマルジョン型重合ロジンエステル系粘着付与樹脂スーパーエステルE−865NT固形分で50gを25gに変更し、エマルジョン型ロジンフェノール系粘着付与樹脂タマノルE−200NT固形分で50gを75gに変更した以外は、実施例1と同様の操作によって、水分散型アクリル系粘着剤組成物を製造した。それに続いて、実施例1と同様の操作によって、両面粘着テープを製造した。得られた両面粘着テープは、40℃2日エージング後のゲル分率が35.7%であった。
(実施例4)
2−エチルヘキシルアクリレート227.50gを318.50gに変更し、n−ブチルアクリレート227.50gを136.50gに変更した以外は、実施例1と同様の操作によって、乳化液を調製した。実施例1と同様の操作によって、水分散型アクリル系ポリマーを製造した。得られた水分散型アクリル系ポリマーは固形分濃度52.0%、平均粒子径は330nm、重量平均分子量は755,000であった。それに続いて、実施例2と同様の操作によって、水分散型アクリル系粘着剤組成物を製造した。それに続いて、実施例1と同様の操作によって、両面粘着テープを製造した。得られた両面粘着テープは、40℃2日エージング後のゲル分率が31.9%であった。
(実施例5)
2−エチルヘキシルアクリレート227.50gを136.50gに変更し、n−ブチルアクリレート227.50gを318.50gに変更した以外は、実施例1と同様の操作によって、乳化液を調製した。実施例1と同様の操作によって、水分散型アクリル系ポリマーを製造した。得られた水分散型アクリル系ポリマーは固形分濃度51.7%、平均粒子径は304nm、重量平均分子量は728,000であった。それに続いて、実施例2と同様の操作によって、水分散型アクリル系粘着剤組成物を製造した。それに続いて、実施例1と同様の操作によって、両面粘着テープを製造した。得られた両面粘着テープは、40℃2日エージング後のゲル分率が31.9%であった。
(実施例6)
2−エチルヘキシルアクリレート227.50gを226.25gに変更し、n−ブチルアクリレート227.50gを226.25gに変更し、N−ビニルピロリドン7.50gを10.00gに変更した以外は、実施例1と同様の操作によって、乳化液を調製した。続いて、実施例1と同様の操作によって、水分散型アクリル系ポリマーを製造した。得られた水分散型アクリル系ポリマーは固形分濃度51.6%、平均粒子径は302nm、重量平均分子量は795,000であった。それに続いて、実施例1と同様の操作によって、水分散型アクリル系粘着剤組成物を製造した。それに続いて、実施例1と同様の操作によって、両面粘着テープを製造した。得られた両面粘着テープは、40℃2日エージング後のゲル分率が34.3%であった。
(比較例1)
2−エチルヘキシルアクリレート227.50gを233.75gに変更し、n−ブチルアクリレート227.50gを233.75gに変更し、アクリル酸[有効成分80%]15.63gを0gに変更した以外は、実施例1と同様の操作によって、乳化液を調製した。続いて、実施例1と同様の操作によって、水分散型アクリル系ポリマーを製造した。得られた水分散型アクリル系ポリマーは固形分濃度52.3%、平均粒子径は330nm、重量平均分子量は800,000であった。それに続いて、実施例1と同様の操作によって、水分散型アクリル系粘着剤組成物を製造した。それに続いて、実施例1と同様の操作によって、両面粘着テープを製造した。得られた両面粘着テープは、40℃2日エージング後のゲル分率が0.1%であった。
(比較例2)
2−エチルヘキシルアクリレート227.50gを231.25gに変更し、n−ブチルアクリレート227.50gを231.25gに変更し、N−ビニルピロリドン7.50gを0gに変更した以外は、実施例1と同様の操作によって、乳化液を調製した。続いて、実施例1と同様の操作によって、水分散型アクリル系ポリマーを製造した。得られた水分散型アクリル系ポリマーは固形分濃度52.4%、平均粒子径は338nm、重量平均分子量は820,000であった。それに続いて、実施例1と同様の操作によって、水分散型アクリル系粘着剤組成物を製造した。それに続いて、実施例1と同様の操作によって、両面粘着テープを製造した。得られた両面粘着テープは、40℃2日エージング後のゲル分率が40.7%であった。
(比較例3)
2−エチルヘキシルアクリレート227.50gを211.25gに変更し、n−ブチルアクリレート227.50gを211.25gに変更し、N−ビニルピロリドン7.50gを40.00gに変更した以外は、実施例1と同様の操作によって、乳化液を調製した。続いて、実施例1と同様の操作によって、水分散型アクリル系ポリマーを製造した。得られた水分散型アクリル系ポリマーは固形分濃度50.2%、平均粒子径は301nm、重量平均分子量は698,000であった。それに続いて、実施例1と同様の操作によって、水分散型アクリル系粘着剤組成物を製造した。それに続いて、実施例1と同様の操作によって、両面粘着テープを製造した。得られた両面粘着テープは、40℃2日エージング後のゲル分率が21.5%であった。
(比較例4)
2−エチルヘキシルアクリレート227.50gを206.25gに変更し、n−ブチルアクリレート227.50gを206.25gに変更し、N−ビニルピロリドン7.50gを50.00gに変更した以外は、実施例1と同様の操作によって、乳化液を調製した。続いて、実施例1と同様の操作によって、水分散型アクリル系ポリマーを製造した。得られた水分散型アクリル系ポリマーは固形分濃度47.8%、平均粒子径は209nm、重量平均分子量は662,000であった。それに続いて、実施例1と同様の操作によって、水分散型アクリル系粘着剤組成物を製造した。それに続いて、実施例1と同様の操作によって、両面粘着テープを製造した。得られた両面粘着テープは、40℃2日エージング後のゲル分率が4.5%であった。
(比較例5)
2−エチルヘキシルアクリレート227.50gを181.25gに変更し、n−ブチルアクリレート227.50gを181.25gに変更し、N−ビニルピロリドン7.50gを100.00gに変更した以外は、実施例1と同様の操作によって、乳化液を調製した。続いて、実施例1と同様の操作によって、水分散型アクリル系ポリマーを製造した。得られた水分散型アクリル系ポリマーは固形分濃度48.4%、平均粒子径は189nm、重量平均分子量は620,000であった。それに続いて、実施例1と同様の操作によって、水分散型アクリル系粘着剤組成物を製造した。それに続いて、実施例1と同様の操作によって、両面粘着テープを製造した。得られた両面粘着テープは、40℃2日エージング後のゲル分率が2.4%であった。
(比較例6)
2−エチルヘキシルアクリレート227.50gを0gに変更し、n−ブチルアクリレート227.50gを455.00gに変更した以外は、実施例1と同様の操作によって、乳化液を調製した。続いて、実施例1と同様の操作によって、水分散型アクリル系ポリマーを製造した。得られた水分散型アクリル系ポリマーは固形分濃度52.3%、平均粒子径は190nm、重量平均分子量は710,000であった。それに続いて、実施例2と同様の操作によって、水分散型アクリル系粘着剤組成物を製造した。それに続いて、実施例1と同様の操作によって、両面粘着テープを製造した。得られた両面粘着テープは、40℃2日エージング後のゲル分率が29.6%であった。
各実施例及び比較例において製造した両面粘着テープにつき、上記定荷重剥離試験及び再剥離試験を行った結果を表1〜2に示す。なお、表中の組成の数値は質量比を表す。
Figure 2008239872
Figure 2008239872
表1〜2から明らかなように、実施例1〜6に示した本発明の粘着剤を使用した粘着テープは、良好な再剥離性を有し、かつ各種被着対象に対しても好適な接着性を示した。一方、比較例1〜6の粘着テープは、被着対象によっては再剥離性に乏しく、また、比較例、1、3、4、5の粘着テープは、定荷重剥離試験において、全ての被着対象に対し剥がれが生じた。

Claims (12)

  1. アクリル共重合体と粘着付与樹脂とを含有し、前記アクリル共重合体を構成するモノマー成分として2−エチルヘキシルアクリレート、窒素含有ビニル単量体、及び、カルボキシル基を有するエチレン性不飽和単量体とを含有し、前記窒素含有ビニル単量体の含有量が、前記アクリル共重合体を構成するモノマー成分中の0.1〜5質量%であることを特徴とする水分散型アクリル系粘着剤組成物。
  2. 前記2−エチルヘキシルアクリレートの含有量が、前記アクリル共重合体を構成するモノマー成分中の20〜90質量%である請求項1に記載の水分散型アクリル系粘着剤組成物。
  3. 前記窒素含有ビニル単量体が、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、アクリロイルモルホリン、アクリロニトリル、アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、及びジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートから選ばれる少なくとも一種である請求項1又は2に記載の水分散型アクリル系粘着剤組成物。
  4. 前記カルボキシル基を有するエチレン性不飽和単量体の含有量が、前記アクリル共重合体を構成するモノマー成分中の0.5〜5質量%である請求項1〜3のいずれかに記載の水分散型アクリル系粘着剤組成物。
  5. 前記カルボキシル基を有するエチレン性不飽和単量体が、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フタル酸、無水フタル酸、及び、クロトン酸から選ばれる少なくとも一種である請求項1〜4のいずれかに記載の水分散型アクリル系粘着剤組成物
  6. 前記アクリル共重合体の重量平均分子量が50〜140万である請求項1〜5のいずれかに記載の水分散型アクリル系粘着剤組成物。
  7. 前記アクリル共重合体が、モノマー成分としてn−ブチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、エチルアクリレート、及び、イソノニルアクリレートを含有し、その含有量が前記アクリル共重合体を構成するモノマー成分中の40〜60質量%である請求項1〜6のいずれかに記載の水分散型アクリル系粘着剤組成物。
  8. 前記アクリル共重合体が、モノマー成分としてメチルメタアクリレート又はシクロヘキシルメタアクリレートの少なくとも一種を含有し、その含有量が前記アクリル共重合体を構成するモノマー成分中の1〜10質量%である請求項1〜7のいずれかに記載の水分散型アクリル系粘着剤組成物。
  9. 前記粘着付与剤として、軟化点が120〜180℃のエマルジョン型粘着付与剤を含有する請求項1〜8のいずれかに記載の水分散型アクリル系粘着剤組成物。
  10. 前記粘着付与剤として、エマルジョン型重合ロジンエステル系粘着付与樹脂(A)と、エマルジョン型ロジンフェノール系粘着付与樹脂(B)とを含有し、前記エマルジョン型重合ロジンエステル系粘着付与樹脂(A)とエマルジョン型ロジンフェノール系粘着付与樹脂(B)との比が、(A)/(B)で表される質量比で1/1〜1/3である請求項1〜9のいずれかに記載の水分散型アクリル系粘着剤組成物。
  11. 不織布基材の両面に請求項1〜10のいずれかに記載の水分散型アクリル系粘着剤組成物からなる粘着剤層を有する両面粘着テープ。
  12. 前記粘着剤層のゲル分率が25〜45%である請求項11に記載の両面粘着テープ。
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