JP2001254063A - 感圧性接着剤組成物およびそれを用いた感圧性接着シート - Google Patents

感圧性接着剤組成物およびそれを用いた感圧性接着シート

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JP2001254063A
JP2001254063A JP2000068057A JP2000068057A JP2001254063A JP 2001254063 A JP2001254063 A JP 2001254063A JP 2000068057 A JP2000068057 A JP 2000068057A JP 2000068057 A JP2000068057 A JP 2000068057A JP 2001254063 A JP2001254063 A JP 2001254063A
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emulsion
weight
copolymer
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Yasushi Ariyoshi
泰 有吉
Hiroko Azuma
比呂子 東
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ポリオレフィンなど低表面エネルギ
ー基材への高い接着性を有する感圧性接着剤組成物と該
組成物を塗布したシートを提供することを目的とする。 【解決手段】共重合体エマルジョンを含む感圧接着剤組
成物であって、前記共重合体が、共重合体全体に対して
10〜50重量%の(A)メタクリル酸2−エチルヘキ
シルが共重合されており、かつ、前記共重合体のガラス
転移温度が−25℃以下である感圧性接着剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリオレフィン基
材に対して強い接着力を有する感圧性接着剤組成物に関
する。また、本発明は、粘着テープ、粘着ラベル、粘着
シールなどに使える当該感圧接着剤を基材に積層した感
圧性接着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】近年広く普及している粘着テープやラベ
ルには、(メタ)アクリル酸エステルを重合した共重合
体を主成分とする感圧性接着剤が使用されており、溶剤
系と水系(エマルジョン型)が様々な分野で使用されて
いる。
【0003】これらのうち溶剤系感圧性接着剤は、これ
に含まれる溶剤がもたらす火に対する安全性、および、
大気、水質もしくは人体への影響などの点で、近年、水
性感圧性接着剤へ置き換えられつつある。
【0004】一方、テープ、ラベル類の使用範囲も広が
り、難接着基材であるポリオレフィンへの接着が要求さ
れている。
【0005】この問題を解決する方法として、特開平2
−212573号公報にエチレン及び酢酸ビニルを共重
合したエマルジョンをブレンドする方法が開示されてい
るが、これは気体のエチレンを共重合する設備が必要と
なる。
【0006】また、特開平7−330813号公報に
は、アルキル基の炭素数が9〜13である長鎖アルキル
(メタ)アクリル酸エステルを含む単量体の混合物を一
定粒径以下に微小乳化し、その滴中で重合せしめること
により得た共重合体を主成分とする方法が開示されてい
る。しかし、この方法では工業的に微小乳化する設備や
時間が必要になることや、長鎖アルキル(メタ)アクリ
ル酸エステルが高価であるなどの問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリオレフ
ィンなど低表面エネルギー基材への高い接着性を有する
感圧性接着剤組成物と該組成物を塗布したシートを提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、感圧性接着
剤にメタクリル酸2−エチルヘキシルが共重合された共
重合体エマルジョンを含有させることにより、課題を解
決する可能性のあることを見いだし、本発明に至った。
【0009】すなわち、本発明は共重合体エマルジョン
を含む感圧接着剤組成物であって、前記共重合体が、共
重合体全体に対して10〜50重量%の(A)メタクリ
ル酸2−エチルヘキシルが共重合されており、かつ、前
記共重合体のガラス転移温度が−25℃以下である感圧
性接着剤組成物に関する。
【0010】また、本発明は、共重合体のエマルジョン
が、(A)メタクリル酸2−エチルヘキシル、(B)単
独重合体のガラス転移温度が−30℃未満であるアクリ
ル酸アルキルエステル、(C)カルボキシル基含有α,
β−エチレン性不飽和単量体、及び必要であれば(D)
その他α,β−エチレン性不飽和単量体の混合物を乳化
重合して得られるものであることを特徴とする上記感圧
性接着剤組成物に関する。
【0011】また、本発明は、共重合体エマルジョン
が、(A)メタクリル酸2−エチルヘキシル、(B)単
独重合体のガラス転移温度が−30℃未満であるアクリ
ル酸アルキルエステル、(C)カルボキシル基含有α,
β−エチレン性不飽和単量体、及び必要であれば(D)
その他α,β−エチレン性不飽和単量体の混合物を乳化
重合して得られる、ガラス転移温度が−25℃以下の共
重合体エマルジョン(E1)、及び(B)単独重合体の
ガラス転移温度が−30℃未満であるアクリル酸アルキ
ルエステル、(C)カルボキシル基含有α,β−エチレ
ン性不飽和単量体、及び必要であれば(D)その他α,
β−エチレン性不飽和単量体の混合物を乳化重合して得
られる、ガラス転移温度が−30℃以下の共重合体エマ
ルジョン(E2)のブレンド物であることを特徴とする
上記感圧性接着剤組成物に関する。
【0012】また、本発明は、共重合体エマルジョン
が、シードエマルジョンの存在下に、(A)メタクリル
酸2−エチルヘキシル、(B)単独重合体のガラス転移
温度が−30℃未満であるアクリル酸アルキルエステ
ル、(C)カルボキシル基含有α,β−エチレン性不飽
和単量体、及び必要であれば(D)その他α,β−エチ
レン性不飽和単量体の混合乳化物を逐次供給して製造さ
れることを特徴とする上記感圧性接着剤組成物に関す
る。
【0013】また、本発明は、共重合体が、共重合体全
体に対して、(A)メタクリル酸2−エチルヘキシル1
0〜50重量%、(B)単独重合体のガラス転移温度が
−30℃未満であるアクリル酸アルキルエステル49.
5〜87重量%、(C)カルボキシル基含有α,β−エ
チレン性不飽和単量体0.5〜3.0重量%、及び
(D)その他α,β−エチレン性不飽和単量体0〜20
重量%からなる上記感圧性接着剤組成物に関する。
【0014】また、本発明は、共重合体エマルジョンの
固形分濃度が58重量%以上で、かつ25℃での粘度が
700mPa・s以下であることを特徴とする上記感圧
性接着剤組成物。
【0015】また、本発明は、請求項1〜6いずれか記
載の感圧性接着剤組成物を20g/m2厚さ100μm
の上質紙上に積層し、2mm厚のポリエチレン基材に張
り付け、その直後23℃湿度65%の条件下で300m
m/分の速度で180度でポリエチレン基材を剥離した
時の力が1000g/25mm以上であり、かつ凝集破
壊を示さないことを特徴とする感圧性接着剤組成物に関
する。
【0016】また、本発明は、基材上に、上記感圧性接
着剤組成物を積層してなる感圧性接着シートに関する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の感圧性接着剤組成物で
は、(A)メタクリル酸2−エチルヘキシルを共重合し
たエマルジョンが必須成分として含まれる。(A)を使
用することで共重合体の溶解度パラメーター(SP値、
Solubility Parameter)を下げる
ことができ、SP値が18.4(J/m31/2以下と小
さいポリオレフィン基材に対する接着性を向上させるこ
とができる。ここで、SP値とは、液体分子同士または
高分子と液体分子の分子間相互作用の指標となるもので
あり、2成分間の数値が近いほど親和性が高く、感圧性
接着性の分野では接着力が高くなるといわれている。ア
クリル酸アルキル系の単量体のみの共重合体では、共重
合体のSP値を下げる効果に限界がある。
【0018】また、メタクリル酸ターシャリーブチルの
様に炭素数が6以下のメタクリル酸アルキルの中にも
(A)と同様にSP値を下げる効果のあるものがある
が、これらは単独共重合体のガラス転移温度が0℃以上
であるため、これらを主体に使用すると共重合体全体の
ガラス転移温度の上昇が起こり感圧性接着剤として使用
が難しくなる。
【0019】また、(A)はメタクリル酸ラウリルの様
な炭素数が10以上の長鎖メタクリル酸アルキルとは異
なり、水への拡散速度が小さすぎないため乳化重合可能
であり、水の拡散速度が小さい単量体を重合する際に使
用されるミニエマルジョン重合法や、水溶性の有機溶剤
を重合系に添加して拡散速度を上げる方法など特別な方
法を必要としない。
【0020】以上のように、(A)は(メタ)アクリル
酸アルキル系単量体のなかで、特異的に、単独重合体の
SP値が比較的小さく、またガラス転移温度も比較的小
さく、さらに乳化重合可能な水への拡散速度を有すると
いう特徴をもち、感圧性接着剤を構成するエマルジョン
に通常の乳化重合で共重合されることで、ポリオレフィ
ン系被着体へ強い接着力を有する感圧性接着剤を得るこ
とができる。
【0021】本発明の感圧性接着剤組成物に使用される
エマルジョンには、(A)以外に(B)単独重合体のガ
ラス転移温度が−30℃未満であるアクリル酸アルキル
エステル、(C)カルボキシル基含有α,β−エチレン
性不飽和単量体、及び必要であれば(D)その他α,β
−エチレン性不飽和単量体が通常の乳化重合で共重合さ
れる(以下通常法と呼ぶ)。
【0022】(B)単独重合体のガラス転移温度が−3
0℃未満であるアクリル酸アルキルエステルとしては、
アクリル酸ブチル、アクリル酸ペンチル、アクリル酸ヘ
キシル、アクリル酸ヘプチル、アクリル酸オクチル、ア
クリル酸2−エチルヘキシルアクリル酸ノニル等が挙げ
られるが、必ずしもこれらに限定されるわけではなく、
単独重合体のガラス転移温度が−30℃未満のアクリル
酸アルキルエステルで乳化重合で重合できるものなら
ば、どの様なものを用いても構わない。これらは2種以
上用いても良い。
【0023】このうち、アクリル酸ブチルおよび/また
はアクリル酸2−エチルヘキシルがコストの点で好適に
用いられる。
【0024】(C)カルボキシル基含有α,β−エチレ
ン性不飽和単量体としてはアクリル酸、メタクリル酸、
マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン酸、アク
リル酸β−カルボキシエチル、メタクリル酸β−カルボ
キシエチル等が挙げられるが、必ずしもこれらに限定さ
れるものではなく、カルボキシル基を有し、かつα,β
−エチレン性不飽和基を有するものならば構わない。こ
れらは2種以上用いても良い。
【0025】このうち、汎用性や取り扱い易さ、乳化重
合物の機械安定性などの理由からアクリル酸が使用され
るのが好ましい。
【0026】その他のα,β−エチレン性不飽和単量体
(D)としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ターシャリーブ
チル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸2−ヒド
ロキシエチル等のアクリル酸エステル化合物、メタクリ
ル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピ
ル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸イソブチル、メ
タクリル酸ターシャリーブチル、メタクリル酸ペンチ
ル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシ
ル、メタクリル酸ヘプチル、メタクリル酸オクチル、メ
タクリル酸2−ヒドロキシエチル等のメタクリル酸エス
テル化合物およびスチレン等が挙げられるが、必ずしも
これらに限定されるわけではない。これらは、2種以上
用いても良い。
【0027】このうち、保持力(凝集力)を向上させる
目的で、アクリル酸メチル、アクリル酸2−ヒドロキシ
エチル、メタクリル酸エステル化合物やスチレンを必要
に応じて使用するのが好ましい。特にメタクリル酸メチ
ルやスチレンが使用されるのが好ましい。
【0028】エマルジョン中のα,β−エチレン性不飽
和単量体(A)、(B)、(C)および(D)は、共重
合体としたときのガラス転移温度が−25℃以下になる
ようにその共重合割合を設定する必要がある。更に好ま
しくはガラス転移温度が−30℃以下になるように設定
するとよい。−25℃より高いとポリオレフィン基材に
対して充分な接着力を有さない場合や、剥離時のジッピ
ング(不連続に剥離する現象)が起こる場合があり好ま
しくない。
【0029】ガラス転移温度は、下記一般式1により計
算し判定する。一般式1 1/Tg=Σ(Wi/Tgi) (ただし、 Tg:共重合体のガラス転移温度(K) Tgi:単量体iの単独重合体のガラス転移温度(K) Wi:共重合体中の単量体iの重量分率) また、本発明の感圧性接着剤組成物に含まれるエマルジ
ョンは、α,β−エチレン性不飽和単量体(A)、
(B)、(C)および(D)の混合物を乳化重合したエ
マルジョン(E1)に、α,β−エチレン性不飽和単量
体(B)、(C)および(D)の混合物を乳化重合した
エマルジョン(E2)を別に製造してブレンドすること
ができる(以下ブレンド法と呼ぶ)。ブレンド法の場
合、(E1)のガラス転移温度は−25℃以下、(E
2)のガラス転移温度は−30℃以下であることが好ま
しい。(E1)のガラス転移温度が−25℃より高く、
および/または(E2)のガラス転移温度が−30℃よ
り高いとポリオレフィン基材に対して充分な接着力を有
さない場合や、剥離時のジッピングが起こる場合があり
好ましくない。
【0030】さらに、本発明の感圧性接着剤組成物に含
まれるエマルジョンは、重合初期にα,β−エチレン性
不飽和単量体(B)、(C)および(D)の混合物を乳
化重合してシード粒子を形成させ、そこへ(A)を含む
単量体の混合乳化液を逐次供給してシード重合すること
ができる(以下シード重合法と呼ぶ)。シード重合法の
場合、使用された全単量体の割合から求めたガラス転移
温度が−25℃以下であることが好ましい。−25℃よ
り高いとポリオレフィン基材に対して充分な接着力を有
さない場合や、剥離時のジッピングが起こる場合があり
好ましくない。
【0031】シード重合法は、先に示した通常法および
ブレンド法のいずれのエマルジョンの製造にも適用でき
る。
【0032】α,β−エチレン性不飽和単量体(A)、
(B)、(C)および(D)の使用量は、感圧性接着剤
組成物に含まれる全共重合体エマルジョンの構成成分
は、(A)メタクリル酸2−エチルヘキシルが10〜5
0重量%、(B)単独重合体のガラス転移温度が−30
℃未満であるアクリル酸アルキルエステルが49.5〜
87重量%、(C)カルボキシル基含有α,β−エチレ
ン性不飽和単量体が0.5〜3.0重量%、及び(D)
その他α,β−エチレン性不飽和単量体が0〜20重量
%となるのが好ましい。
【0033】(A)の使用量は全共重合体エマルジョン
100重量%中通常法の場合、特に好ましくは20〜4
0重量%、ブレンド法の場合、特に好ましくは10〜3
0重量%となるようにブレンドされ、シード重合法の場
合、特に好ましくは10〜40重量%使用される。全共
重合体エマルジョン中の使用量が10重量%未満である
とポリオレフィン系被着帯への接着力が向上しない。5
0重量%を越えると、共重合体のガラス転移温度が高く
なりタック不足や接着力不足になることや、コスト面で
問題が生じる。
【0034】(B)の使用量は全共重合体エマルジョン
100重量%中、特に好ましくは60〜87重量%使用
される場合である。使用量が49.5重量%未満である
と共重合体のガラス転移温度が高くなりタック不足や接
着力不足の問題が生じる。87重量%を越えると、ポリ
オレフィン系被着帯への接着力が向上しない。
【0035】(C)の使用量は全共重合体エマルジョン
100重量%中、特に好ましくは1.0〜2.5重量%
使用される場合である。使用量が0.5重量%未満であ
ると保持力不足やエマルジョンの分散安定性悪化の問題
が生じる。3.0重量%を越えると、ポリオレフィン系
被着帯への接着力が低くなる。
【0036】(D)の使用量は(A)、(B)及び
(C)の使用量に応じて調整されるが、特に0〜10重
量%使用されるのが好ましい。20重量%を越えるとタ
ック不足や接着力不足の原因となる場合がある。
【0037】本発明の感圧性接着剤に使用されるエマル
ジョンを乳化重合する場合には、界面活性剤が使用さ
れ、アニオン性、ノニオン性、カチオン性、両性のいず
れの活性剤も使用することができる。アニオン性活性剤
の例として、アルキルスルホネート塩、アルキルジフェ
ニルエーテルスルホネート塩、アルキルサルフェート
塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルのサルフェー
ト塩、ジアルキルスルホサクシネート塩、アルキルホス
フェート塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルのホ
スフェート塩、パーフルオロアルキルサルフェート塩、
アシルサルコシネート塩、脂肪酸石鹸、アルケニルコハ
ク酸塩等を挙げることができる。ノニオン性界面活性剤
の例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオ
キシエチレングリコールの脂肪酸エステル、プロピレン
オキサイドとエチレンオキサイドのブロック共重合体、
グリセリン誘導体、ソルビタン誘導体、グリコール誘導
体を挙げることができる。カチオン性界面活性剤の例と
しては、長鎖アルキルアミン塩、長鎖アルキル4級アン
モニウム塩が挙げられる。両性界面活性剤としてはベタ
イン誘導体、スルホベタイン誘導体が挙げられる。更
に、保護コロイドとしてポリビニルアルコールおよびそ
の誘導体、セルロース誘導体、ポリアクリル酸オリゴマ
ー、ポリビニルピロリドン等の水溶性高分子を使用する
ことができる。
【0038】このうち、アニオン性またはアニオン性と
ノニオン性の併用が機械安定性、重合安定性、重合釜の
劣化防止等の点で好ましい。更に好ましくは、共重合性
二重結合を有する反応性界面活性剤を使用する場合であ
り、このとき特に好ましくはアニオン性の反応性界面活
性剤のみを使用する場合である。
【0039】共重合性二重結合を有する反応性界面活性
剤とは、上記の界面活性剤に、アリル基、プロペニル
基、アクリロイル基、メタクリロイル基、マレイン酸基
の様な共重合性二重結合を付加した化合物である。具体
的には、三洋化成工業(株)製、商品名エレミノールJ
S−2、旭電化工業(株)製、商品名アデカリアソープ
SEシリーズおよびNEシリーズ、花王(株)製、商品
名ラテムルS−180シリーズ、第一工業製薬(株)
製、商品名アクアロンHSシリーズおよびRNシリーズ
等が挙げられる。
【0040】これら界面活性剤は、単独で用いられても
良いし、2種以上用いられても良い。使用量は全α,β
−エチレン性不飽和単量体100重量部に対して0.3
重量部以上5重量部以下が望ましい。更に0.5重量部
以上2.5重量部以下が望ましい。0.3重量部未満で
あると乳化安定性が悪くなり、5重量部を越えるとポリ
オレフィン接着性、保持力が低下する。
【0041】本発明の感圧性接着剤に含まれるエマルジ
ョンを重合するとき、共重合体の分子量を下げ、接着力
を上げる目的で必要に応じて連鎖移動剤を使用すること
ができる。チオール基を有する化合物が、連鎖移動定数
が大きく好適に用いられる。具体的には、ラウリルメル
カプタン、ステアリルメルカプタン等の炭素数12以上
のアルキルメルカプタン、2−メルカプトオクタン酸エ
ステル等のメルカプトエタノールとアルキル酸のエステ
ル化物、チオグリコール酸オクチル、チオグリコール酸
メトキシブチル等のチオグリコール酸誘導体、メルカプ
トプロピオン酸オクチル、メルカプトプロピオン酸メト
キシブチル、メルカプトプロピオン酸トリデシルなどの
メルカプトプロピオン酸誘導体などが用いられる。特
に、チオグリコール酸オクチル、チオグリコール酸メト
キシブチル、メルカプトプロピオン酸オクチル、メルカ
プトプロピオン酸メトキシブチルが重合後の臭気の点で
好適に用いられる。
【0042】本発明においては、ラジカル重合開始剤と
して水溶性、油溶性のどちらを用いても両者を用いても
構わない。水溶性の開始剤としては、過硫酸カリウム、
過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩、ターシャリーブチル
ハイドロパーオキサイド等の水溶性の過酸化物、アゾビ
ス(2−アミジノプロパン)ジハイドロクロリド等の水
溶性アゾ化合物が挙げられ、油溶性の開始剤としてはベ
ンゾイルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイ
ド、ジブチルパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキ
シジカーボネートなどの油溶性過酸化物、アゾビスイソ
ブチロニトリル、アゾビス(2,4−ジメチルバレロニ
トリル)等の油溶性アゾ化合物が挙げられるが必ずしも
これらに限定されるわけではなく、ラジカル重合開始剤
として働き、乳化重合に悪影響を与えないものならばど
の様なものを用いても構わない。これらは、2種以上用
いても良い。このうち特に好ましくは過硫酸カリウム、
過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩を使用する場合であ
る。
【0043】さらに必要に応じ、ロンガリット、アスコ
ルビン酸、ジメチルアニリンなどの還元剤を用いてレド
ックス系にしても構わない。
【0044】ラジカル重合開始剤の量は、全α,β−エ
チレン性不飽和単量体100重量部に対し、0.01重
量部から10重量部とすればよい。特に好ましくは0.
1重量部以上3重量部以下である。0.01重量部未満
であると転化率が低くなり、10重量部以上であると凝
集物を発生したり、耐水性が悪くなる場合がある。
【0045】本発明において、主成分となる共重合体エ
マルジョンを製造するには、公知の方法に準じて水中に
重合開始剤、モノマー及び乳化剤を存在させて乳化し重
合させるという一括仕込み法を用いても良いし、また乳
化剤及び重合開始剤が存在する水中にモノマーを滴下す
るという方法や、あらかじめモノマー、乳化剤、水を混
合乳化したプレ乳化液を、重合開始剤を溶解させた水中
へ滴下する方法を採用しても、重合後の粘度や固形分濃
度が下記条件に含まれていれば構わない。このうち、特
に好ましくはあらかじめモノマー、乳化剤、水を混合乳
化したプレ乳化液を、重合開始剤を溶解させた水中へ滴
下する方法である。本発明の共重合体エマルジョンの重
合は、30℃〜95℃で撹拌条件下で行うのが好まし
い。
【0046】本発明において、重合後のエマルジョンは
固形分濃度が58重量%以上で、かつB型粘度計(ロー
ターNo.2、30rpm)で測定した25℃での粘度
が700mPa・s以下であることが望ましい。更に好
ましくは、固形百分率が60重量%以上で、かつ粘度が
500mPa・s以下の場合である。更に特に好ましく
は固形百分率が60重量%以上で、かつ粘度が300m
Pa・s以下の場合である。固形百分率が58重量%未
満であると、塗工面積に対する感圧性接着剤液の使用量
が多くなり、経済性が悪くなる。粘度が700mPa・
sを越えると、重合釜からの輸送、取り出しが困難にな
る場合があり、またpH調製剤や添加物を混合したとき
に粘度が過度に高くなり塗工性が悪くなる場合があり好
ましくない。
【0047】重合終了後のエマルジョンに接着力に悪影
響を与えない範囲で必要に応じて、2価の金属イオンを
含む化合物、アジリジン化合物またはオキサゾリン化合
物の添加など公知の方法で架橋してもよい。
【0048】また本発明の感圧性接着剤組成物には、必
要に応じ更に粘着付与剤を添加することができる。粘着
付与剤としては、例えばクマロン・インデン樹脂、テル
ペン樹脂、テルペン・フェノール樹脂、ロジン樹脂、石
油系炭化水素樹脂の使用が望ましい。その軟化点は70
℃以上180℃以下、好ましくは100℃以上160℃
以下がよい。70℃未満であると得られる感圧性接着剤
の凝集力が低下する場合があり、180℃より高いとタ
ックが低下するので好ましくない。粘着付与剤は重合時
に単量体混合物に溶かして導入しても良いが、共重合体
の分子量の制御の容易性や作業性の点から共重合体エマ
ルジョンの製造後、水分散型粘着付与剤を添加混合する
方が好ましい。添加量は共重合体エマルジョンの固形分
100重量部に対して固形分で20重量部以下が望まし
い。20重量部を越えて添加しても、それ以上の粘着力
向上は望めない上に機械安定性や凝集力が低下する傾向
にあり望ましくない。
【0049】更に、酸化チタン等の顔料、増粘剤、防腐
剤、レベリング剤、消泡剤などを添加、配合することが
できる。
【0050】本発明の感圧性接着剤はプラスチックフィ
ルム、紙、発泡体、剥離紙などの剥離シート等を基材に
積層して感圧性接着シートとする。積層する方法に限定
はなく、塗布、転写など公知の技術が使える。感圧性接
着シートは、テープ、ラベル、シール、化粧用シート、
滑り止めシート、両面粘着テープ等の感圧性接着シート
として好適に使用される。
【0051】剥離シートを基材として用いた場合は、塗
布後に、プラスチックフィルムなどのシートに転写す
る、あるいはプラスチックシートなどと張り合わせるこ
ともできる。
【0052】本発明におけるプラスチックフィルムとし
ては、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリエチレンテレフタ
レート(PET)フィルム、ポリウレタンフィルム、ナ
イロンフィルム、処理ポリオレフィンフィルム、未処理
ポリオレフィンフィルム等が挙げられる。特に基材への
密着性、塗工の容易性からPETフィルムが好ましい。
それらの基材の厚みは15〜100μmであるものが好
ましい。また基材への粘着剤の塗工厚は5〜100μm
が好ましい。なお、本発明の感圧性接着剤を基材上に塗
布するには、公知の塗工法で適宜塗工できる。
【0053】本発明における紙基材としては、普通紙、
コート紙、アート紙等が挙げられる。これらの基材の厚
みは15〜5,000μmであるものが好ましい。また
基材への粘着剤の塗工厚は5〜100μmが好ましい。
【0054】本発明の感圧性接着剤組成物およびそれを
用いた感圧性接着シートおよびラベルは、ポリエチレン
に対して強い接着力を有するのが特徴であり、下記試験
法で1000g/25mm以上の接着力を有する。すな
わち、23℃、湿度65%の条件下で、上記感圧性接着
剤組成物を厚さ100μmの上質紙に20g/m2塗布
したシートを25mm×100mmに切断し、厚さ2m
mのポリエチレン板に対して、2kgのロールで接着部
分に1往復荷重をかけ張り付け、その直後300mm/
分の速度で180度剥離力した時、その接着力が100
0g/25mm以上であり、凝集破壊を示さない。
【0055】この様な特徴を持つため、この感圧性接着
剤は、ポリオレフィンを原料とした板、棒、フィルム、
食品ラップ、容器、袋等に張り付ける感圧接着性シート
およびラベルに好適に使用される。
【0056】
【実施例】本発明を実施例及び比較例に基づき具体的に
説明するが、本発明は実施例に限定されるものではな
い。また、固形分濃度は、重量%である。
【0057】合成例1 2EHMA31重量部、2EHA31重量部、BA31
重量部、MMA6重量部、AA1重量部からなる単量体
の混合物に、OTG0.09重量部を溶解し、界面活性
剤として第一工業製薬株式会社製アクアロンHS−10
を1重量部加え、更に蒸留水46重量部に過硫酸カリウ
ム0.3重量部を溶解した水溶液を加え、撹拌機であら
かじめ乳化した。撹拌機、冷却管、温度計、窒素導入管
を取り付けた重合容器に、蒸留水20重量部に過硫酸カ
リウム0.1重量部を溶解した水溶液を入れ、窒素置換
し80℃に昇温したところへ、上記単量体の乳化液を3
時間かけて滴下し、さらに2時間反応させて重合を終え
た。ただし、重合後期に少量のターシャリーブチルハイ
ドロパーオキサイドおよびロンガリットを添加して残存
単量体を消費させた。得られたエマルジョンの固形分濃
度は61.0%であった。
【0058】合成例2〜6 合成例1と同様にして、単量体、界面活性剤、連鎖移動
剤であるチオール基含有化合物を、表1に示した種類お
よび量で乳化重合しエマルジョンを得た。
【0059】合成例7 2EHA46.5重量部、MMA3.0重量部、AA
0.5重量部からなる単量体の混合物に、OTG0.0
5重量部を溶解し、界面活性剤として第一工業製薬株式
会社製アクアロンHS−10を0.5重量部加え、更に
蒸留水23重量部に過硫酸カリウム0.15重量部を溶
解した水溶液を加え、撹拌機であらかじめ乳化した(プ
レ乳化液1)。また、別に2EHMA23.25重量
部、2EHA23.25重量部、MMA3.0重量部、
AA0.5重量部からなる単量体の混合物に、OTG
0.05重量部を溶解し、界面活性剤として第一工業製
薬株式会社製アクアロンHS−10を0.5重量部加
え、更に蒸留水23重量部に過硫酸カリウム0.15重
量部を溶解した水溶液を加え、撹拌機であらかじめ乳化
した(プレ乳化液2)。撹拌機、冷却管、温度計、窒素
導入管を取り付けた重合容器に、蒸留水20重量部に過
硫酸カリウム0.1重量部を溶解した水溶液を入れ、窒
素置換し80℃に昇温したところへ、まず、プレ乳化液
1を1.5時間かけて滴下し、続けてプレ乳化液2を
1.5時間かけて滴下した。その後2時間反応させて重
合を終えた。ただし、重合後期に少量のターシャリーブ
チルハイドロパーオキサイドおよびロンガリットを添加
して残存単量体を消費させた。得られたエマルジョンの
固形分濃度は61.0%であった。
【0060】合成例8〜10 合成例7と同様にして、単量体、界面活性剤、連鎖移動
剤であるチオール基含有化合物を、表2に示した種類お
よび量で乳化重合しエマルジョンを得た。表2中の各合
成例の上段が先に滴下するプレ乳化液1、下段が後に滴
下するプレ乳化液2の組成を示す。ただし、各合成例の
プレ乳化液の滴下時間は合成例8は、プレ乳化液1を
1.5時間、続けてプレ乳化液2を1.5時間、合成例
9は、プレ乳化液1を2.25時間、続けてプレ乳化液
2を0.75時間、合成例10は、プレ乳化液1を1時
間、続けてプレ乳化液2を2時間かけて滴下した。
【0061】合成例11 2EHMA31重量部、2EHA31重量部、BA31
重量部、MMA6重量部、AA1重量部からなる単量体
の混合物に、OTG0.09重量部を溶解し、界面活性
剤として第一工業製薬株式会社製アクアロンHS−10
を1重量部加え、更に蒸留水46重量部に過硫酸カリウ
ム0.3重量部を溶解した水溶液を加え、撹拌機であら
かじめ乳化した。撹拌機、冷却管、温度計、窒素導入管
を取り付けた重合容器に、蒸留水20重量部に第一工業
製薬株式会社製アクアロンHS−10を0.2重量部、
過硫酸カリウム0.1重量部を溶解した水溶液を入れ、
窒素置換し80℃に昇温したところへ、上記単量体の乳
化液を3時間かけて滴下し、さらに2時間反応させて重
合を終えた。ただし、重合後期に少量のターシャリーブ
チルハイドロパーオキサイドおよびロンガリットを添加
して残存単量体を消費させた。得られたエマルジョンの
固形分濃度は61.0%であったが、粘度が3200m
Pa・sであった。
【0062】
【表1】
【0063】
【表2】
【0064】ここで、表中及び実施例中で示した略称は
以下の通りである。 2EHMA:メタクリル酸2−エチルヘキシル、 2EHA:アクリル酸2−エチルヘキシル BA:アクリル酸ブチル、 St:スチレン、 MMA:メタクリル酸メチル、 i−BA:アクリル酸イソブチル、 AA:アクリル酸、 HS−10及びHS−20:第一工業製薬株式会社製ア
クアロンHS−10及びアクアロンHS−20、 SE−10N:旭電化工業株式会社製アデカリアソープ
SE−10N、 OTG:チオグリコール酸オクチル。
【0065】実施例1〜5および比較例1〜9 上記で得たエマルジョンを表3および表4に示すように
合計100重量部使用し、撹拌下、粘着付与剤として荒
川化学(株)製スーパーエステルE−650を10重量
部、ジオクチルスルホこはく酸ナトリウム型アニオン系
界面活性剤0.5重量部を添加混合し、次いでpH=
7.3、粘度8000mPa・sになるように水性分散
型(メタ)アクリル酸系共重合体アルカリ増粘剤及びア
ンモニア水を加え感圧性接着剤を得た。ただし、合成例
11のエマルジョンを使用した場合、上記添加物を加え
ると粘度が40000mPa・sを越え塗工することが
困難であった(比較例9とする)。
【0066】これを、テストコーターを用いて、乾燥後
の塗工量が20g/m2となるように離型紙に塗工した
後、100℃2分の条件で乾燥し、次いで厚さ100μ
mの上質紙に転写し感圧性接着剤シートを得た。得られ
たシートを幅25mmの短冊状に切断し試験片を得た。
これを用い厚さ2mmのポリエチレン板に対する極初期
接着力および厚さ2mmのSUS板に対する保持力を測
定した。各試験は23℃、湿度65%の条件下で以下の
ように行った。
【0067】極初期接着力(単位:g/25mm) 25mm幅の短冊状に切断した試験片をポリエチレン板
に重ね合わせ、2kgのゴムローラーを300mm/分
の速度で一往復させ張り付けた。張り付け直後、300
mm/分の速度で接着面を180度剥離する力を測定し
た。
【0068】保持力(単位:秒) #280の耐水研磨紙で研磨したSUS板に、張り合わ
せ面積が25mm×25mmとなるように重ね合わせ、
2kgのゴムローラーを300mm/分の速度で一往復
させ張り付けた。40℃の雰囲気で20分放置後同温度
で試験片の一端に1kgの荷重をかけ10時間放置し剪
断剥離するまでの時間を測定した。
【0069】以上の感圧性接着剤の使用エマルジョンの
組成、メタクリル酸2−エチルヘキシルの含有量、およ
び試験結果を表3、4に示す。
【0070】
【表3】
【0071】
【表4】
【0072】ただし、表中の「Z」は、不連続剥離現象
であったことを示す。
【0073】以上のように、実施例は全て極初期接着力
が1000g/25mmを越え、また保持力も10時間
保つ。一方、比較例1は(A)メタクリル酸2−エチル
ヘキシルをしておらず、また比較例2、3、7はその含
有量が少ないため、ポリエチレン板に対して充分な接着
力を有さない。比較例4は、ブレンド物のうち(A)が
共重合されている合成例5のエマルジョンのガラス転移
温度が−25℃よりも高いため充分な接着力を有さな
い。比較例5、8は、(A)の使用量が多すぎ、使用さ
れるエマルジョンのガラス転移温度が−25℃よりも高
いため剥離の際に不連続剥離となり、保持力も低い。比
較例6は(A)の使用量は範囲内だが、使用されるエマ
ルジョンのガラス転移温度が−25℃よりも高いため剥
離の際に不連続剥離となる。比較例9は、エマルジョン
の粘度が高すぎるため、添加剤を加えた際に粘度が著し
く上がり塗工が困難になる。
【0074】
【発明の効果】本発明により、難接着面であるポリオレ
フィン基材に十分に接着し、また凝集力も満足する感圧
性接着剤が提供された。この特性により、本発明の感圧
性接着剤は、実用的に極めて有利である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】共重合体エマルジョンを含む感圧接着剤組
    成物であって、前記共重合体が、共重合体全体に対して
    10〜50重量%の(A)メタクリル酸2−エチルヘキ
    シルが共重合されており、かつ、前記共重合体のガラス
    転移温度が−25℃以下である感圧性接着剤組成物。
  2. 【請求項2】共重合体のエマルジョンが、(A)メタク
    リル酸2−エチルヘキシル、(B)単独重合体のガラス
    転移温度が−30℃未満であるアクリル酸アルキルエス
    テル、(C)カルボキシル基含有α,β−エチレン性不
    飽和単量体、及び必要であれば(D)その他のα,β−
    エチレン性不飽和単量体の混合物を乳化重合して得られ
    るものであることを特徴とする請求項1記載の感圧性接
    着剤組成物。
  3. 【請求項3】共重合体エマルジョンが、(A)メタクリ
    ル酸2−エチルヘキシル、(B)単独重合体のガラス転
    移温度が−30℃未満であるアクリル酸アルキルエステ
    ル、(C)カルボキシル基含有α,β−エチレン性不飽
    和単量体、及び必要であれば(D)その他のα,β−エ
    チレン性不飽和単量体の混合物を乳化重合して得られ
    る、ガラス転移温度が−25℃以下の共重合体エマルジ
    ョン(E1)、及び(B)単独重合体のガラス転移温度
    が−30℃未満であるアクリル酸アルキルエステル、
    (C)カルボキシル基含有α,β−エチレン性不飽和単
    量体、及び必要であれば(D)その他α,β−エチレン
    性不飽和単量体の混合物を乳化重合して得られる、ガラ
    ス転移温度が−30℃以下の共重合体エマルジョン(E
    2)のブレンド物であることを特徴とする請求項1記載
    の感圧性接着剤組成物。
  4. 【請求項4】共重合体エマルジョンが、シードエマルジ
    ョンの存在下に、(A)メタクリル酸2−エチルヘキシ
    ル、(B)単独重合体のガラス転移温度が−30℃未満
    であるアクリル酸アルキルエステル、(C)カルボキシ
    ル基含有α,β−エチレン性不飽和単量体、及び必要で
    あれば(D)その他のα,β−エチレン性不飽和単量体
    の混合乳化物を逐次供給して製造されることを特徴とす
    る請求項1記載の感圧性接着剤組成物。
  5. 【請求項5】共重合体が、共重合体全体に対して、
    (A)メタクリル酸2−エチルヘキシル10〜50重量
    %、(B)単独重合体のガラス転移温度が−30℃未満
    であるアクリル酸アルキルエステル49.5〜87重量
    %、(C)カルボキシル基含有α,β−エチレン性不飽
    和単量体0.5〜3.0重量%、及び(D)その他の
    α,β−エチレン性不飽和単量体0〜20重量%からな
    る請求項1〜4いずれか記載の感圧性接着剤組成物。
  6. 【請求項6】共重合体エマルジョンの固形分濃度が58
    重量%以上で、かつ25℃での粘度が700mPa・s
    以下であることを特徴とする請求項1〜5いずれか記載
    の感圧性接着剤組成物。
  7. 【請求項7】請求項1〜6いずれか記載の感圧性接着剤
    組成物を20g/m2厚さ100μmの上質紙上に積層
    し、2mm厚のポリエチレン基材に張り付け、その直後
    23℃湿度65%の条件下で300mm/分の速度で1
    80度でポリエチレン基材を剥離した時の力が1000
    g/25mm以上であり、かつ凝集破壊を示さないこと
    を特徴とする感圧性接着剤組成物。
  8. 【請求項8】基材上に、請求項1〜7いずれか記載の感
    圧性接着剤組成物を積層してなる感圧性接着シート。
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