JP2002097332A - 水性エマルジョン組成物 - Google Patents

水性エマルジョン組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐水性および耐熱性に優れた水性エマルジ
ョン組成物を得ること。 【解決手段】 分子内にエチレン単位を1〜20モル
%含有するビニルアルコール系重合体を分散剤とし、ビ
ニルエステル系単量体単位からなる重合体を分散質とす
る水性エマルジョン(A)および非水溶性の脂肪族系エス
テルアルコール(B)からなることを特徴とする水性エマ
ルジョン組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐水性および耐熱
性に優れた水性エマルジョン組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリビニルアルコール(以下、P
VAと略記することがある)はエチレン性不飽和単量
体、特に酢酸ビニルに代表されるビニルエステル系単量
体の乳化重合用保護コロイドとして広く用いられてお
り、これを保護コロイドとして用いて乳化重合して得ら
れるビニルエステル系水性エマルジョンは紙用、木工用
およびプラスチック用などの各種接着剤、含浸紙用およ
び不織製品用などの各種バインダー、混和剤、打継ぎ
材、塗料、紙加工および繊維加工などの分野で広く用い
られている。このような水性エマルジョンは、PVA系
重合体のけん化度を調整することにより、一般的に粘度
が低く、ニュートニアン流動に近い粘性を有し、比較的
耐水性の良好なものから、一般的に粘度が高く、比較的
エマルジョン粘度の温度依存性が小さいものが得られる
ことから、種々の用途に賞用されてきた。しかしなが
ら、例えば木工用接着剤用途においては、耐水接着力が
低い、接着剤粘度の経時変化が大きい、低温時のエマル
ジョン粘度の上昇が著しいなどの欠点を有しており、こ
れらの性質は乳化重合に用いたPVA系重合体に依ると
ころが大であることが知られている。
【0003】すなわち、乳化重合用分散剤としてのPV
A系重合体は、一般的にはけん化度98モル%程度のい
わゆる“完全けん化PVA”とけん化度88モル%程度
の“部分けん化PVA”があり、前者を使用した場合、
比較的耐水性および流動性(高速塗工性)は良好なもの
の、低温放置時のエマルジョン粘度の上昇が著しく、ゲ
ル化し易いという欠点がある。他方、後者のPVA系重
合体を使用した場合、エマルジョンの低温時の粘度上昇
やゲル化性向は改善されるものの耐水性に劣るという欠
点を有している。このような欠点を改良するために、両
者のPVA系重合体の併用、両者の中間的なけん化度の
PVA系重合体の使用等が行われているが、耐水性、エ
マルジョン粘度の低温放置安定性を同時に満足すること
はできなかった。そこで、エチレン単位を含有するビニ
ルアルコール系重合体が提案(特開平11−21529
号公報、特開平11−21380号公報、特開平10−
226774号公報等)され、耐水性と低温放置安定性
が大幅に改善された。しかしながら、エチレン単位を有
するPVAを用いた場合でも、高い耐水性を要求される
場面では不十分な場合があり、また、得られるエマルジ
ョンは熱可塑性樹脂であるが故に耐熱性に劣る欠点があ
るのが現状であった。さらに、従来、ポリ酢酸ビニル系
エマルジョンにおいては造膜温度を調整する目的で可塑
剤として、ジブチルフタレートが広く用いられてきた。
しかし最近、ジブチルフタレートは環境に悪影響を与え
る可能性のある化学物質として忌避される傾向にあり、
また、これを用いたエマルジョン組成物の耐水性、耐熱
性等の物性も十分に満足できるものでないのが現状であ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで耐水性、耐熱性に優れた水性エマルジョン
組成物を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の好
ましい性質を有する水性エマルジョン組成物を開発すべ
く鋭意研究を重ねた結果、分子内にエチレン単位を1〜
20モル%含有するビニルアルコール系重合体を分散剤
とし、ビニルエステル系単量体単位からなる重合体を分
散質とする水性エマルジョン(A)および非水溶性の脂肪
族系エステルアルコール(B)からなることを特徴とする
水性エマルジョン組成物が上記目的を満足するものであ
ることを見出し、本発明を完成させるに到った。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の、例えば木工用接着剤に
好適に用いられる水性エマルジョン(A)の分散剤として
用いられる、分子内にエチレン単位を1〜20モル%含
有するビニルアルコール系重合体は、ビニルエステルと
エチレンとの共重合体をけん化することにより得ること
ができる。
【0007】ここで、ビニルエステルとしては、蟻酸ビ
ニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビ
ニルなどが挙げられるが、酢酸ビニルが好ましい。
【0008】エチレン単位の含有量としては、1〜20
モル%であることが必須であり、好ましくは3〜15モ
ル%、さらに好ましくは5〜12モル%である。エチレ
ン単位の含有量が1モル%未満の場合には、耐水性を満
足する水性エマルジョンが得られず、20モル%を越え
る場合には、水溶性が低下し、安定な水性エマルジョン
が得られない懸念が生じる。
【0009】また、該分散剤は本発明の効果を損なわな
い範囲で共重合可能なエチレン性不飽和単量体を共重合
したものでも良い。このようなエチレン性不飽和単量体
としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、フマル
酸、(無水)マレイン酸、イタコン酸、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリル
アミド、トリメチル−(3−アクリルアミド−3−ジメ
チルプロピル)−アンモニウムクロリド、アクリルアミ
ド−2−メチルプロパンスルホン酸およびそのナトリウ
ム塩、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、
N−ビニルピロリドン、塩化ビニル、臭化ビニル、フッ
化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニリデン、テトラ
フルオロエチレン、ビニルスルホン酸ナトリウム、アリ
ルスルホン酸ナトリウムなどが挙げられる。また、チオ
ール酢酸、メルカプトプロピオン酸などのチオール化合
物の存在下で、酢酸ビニルなどのビニルエステル系単量
体を、エチレンと共重合し、それをけん化することによ
って得られる末端変性物も用いることができる。
【0010】本発明の水性エマルジョン組成物に用いる
分子内にエチレン単位を1〜20モル%含有するビニル
アルコール系重合体のけん化度は特に制限されないが、
通常80モル%以上のものが用いられ、好ましくは、9
0モル%以上、さらに好ましくは95モル%以上であ
る。特にけん化度が95モル%以上のものを用いると耐
水性、耐熱性に極めて優れた水性エマルジョン組成物が
得られる。けん化度が80モル%未満の場合には、ビニ
ルアルコール系重合体の水溶性が低下する恐れがある。
該ビニルアルコール系重合体の重合度は、100〜80
00の範囲が好ましく、300〜3000がより好まし
い。重合度が100未満の場合には、PVA保護コロイ
ドとしての特徴が発揮されず、8000を越える場合に
は、該PVA系重合体の工業的な製造に問題がある。
【0011】本発明の水性エマルジョン組成物における
分散質を構成するビニルエステル系単量体からなる重合
体におけるビニルエステル系単量体としては、蟻酸ビニ
ル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニ
ルなどが挙げられるが、酢酸ビニルが好ましい。
【0012】また、本発明の特徴を損なわない範囲で、
エチレン性不飽和単量体およびジエン系単量体を共重合
しても構わない。このような単量体としては、エチレ
ン、プロピレン、イソブチレンなどのオレフィン、塩化
ビニル、フッ化ビニル、ビニリデンクロリド、ビニリデ
ンフルオリドなどのハロゲン化オレフィン、アクリル
酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−ヒドロキシエ
チルなどのアクリル酸エステル、メタクリル酸メチル、
メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル
酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ドデシル、メタク
リル酸2−ヒドロキシエチルなどのメタクリル酸エステ
ル、アクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジ
メチルアミノエチルおよびこれらの四級化物、さらに
は、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロー
ルアクリルアミド、 N,N'−ジメチルアクリルアミド、
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸および
そのナトリウム塩などのアクリルアミド系単量体、スチ
レン、α−メチルスチレン、p−スチレンスルホン酸お
よびナトリウム、カリウム塩などのスチレン系単量体、
その他N−ビニルピロリドンなど、また、ブタジエン、
イソプレン、クロロプレンなどのジエン系単量体、さら
に、ジビニルベンゼン、テトラアリロキシエタン、N,N'
−メチレンビス−アクリルアミド、2,2'−ビス(4−ア
クリロキシポリエトキシフェニル)プロパン、 1,3−ブ
チレングリコールジアクリレート、 1,5−ペンタンジオ
ールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリ
レート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ジエ
チレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコ
ールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアク
リレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポ
リプロピレングリコールジアクリレート、ペンタエリス
リトールトリアクリレート、トリメチロールプロパント
リアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレ
ート、アリルメタクリレート、 1,4−ブタンジオールジ
アクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、
1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、ネオペン
チルグリコールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオ
ールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタク
リレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、
ポリエチレングリコールジメタクリレート、ジプロピレ
ングリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリコ
ールジメタクリレート、トリメチロールエタントリメタ
クリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト、2,2−ビス(4−メタクリロキシポリエトキシフェ
ニル)プロパン、メタクリル酸アルミニウム、メタクリ
ル酸亜鉛、メタクリル酸カルシウム、メタクリル酸マグ
ネシウム、N,N'−m−フェニレンビスマレイミド、ジア
リルフタレート、トリアリルシアヌレート、トリアリル
イソシアヌレート、トリアリルトリメリテート、ジアリ
ルクロレンデート、エチレングリコールジグリシジルエ
ーテルアクリレート等の多官能性単量体が挙げられ、こ
れらは単独あるいは二種以上混合して用いられる。これ
らのうち、とくにエチレンをビニルエステル系単量体と
共重合することはひとつの好適な態様である。
【0013】本発明に用いる水性エマルジョン(A)の乳
化重合は、分子内にエチレン単位を1〜20モル%含有
するビニルアルコール系重合体(以後エチレン変性PV
A系重合体と略記することがある)の水溶液を分散剤に
用い、ビニルエステル系単量体を一時又は連続的に添加
し、過酸化水素、過硫酸アンモニウムおよび過硫酸カリ
ウムなどの重合開始剤を添加して、乳化重合することに
より得られる。また、前記重合開始剤は還元剤と併用
し、レドックス系で用いられる場合もある。その場合、
通常、過酸化水素は酒石酸、L−アスコルビン酸、ロン
ガリットなどと共に用いられる。また、過硫酸アンモニ
ウム、過硫酸カリウムは亜硫酸水素ナトリウム、炭酸水
素ナトリウムなどと共に用いられる。
【0014】該エチレン変性PVA系重合体の使用量に
ついては特に制限はないが、上記ビニルエステル系単量
体単位からなる重合体100重量部に対して好ましくは
3〜20重量部、より好ましくは5〜15重量部の範囲
である。該使用量が3重量部未満および20重量部を越
える場合には、重合安定性が低下したり、水性エマルジ
ョン組成物の放置安定性が低下することがある。
【0015】本発明に用いられる非水溶性の脂肪族系エ
ステルアルコール(B)としては、非水溶性の脂肪族系エ
ステルアルコールであれば特に制限されない。ここで非
水溶性とは20℃の水100cc中に本発明の化合物が
10g以上溶解しないことをいう。例えばプロピレング
リコール−モノ−2−エチルヘキサノエート、ポリプロ
ピレングリコール−モノ−2−エチルヘキサノエート、
プロピレングリコール−モノ−2−メチルヘキサノエー
ト、プロピレングリコール−モノ−2−エチルプロパネ
ート、エチレングリコール−モノ−2−エチルヘキサノ
エート、ポリエチレングリコール−モノ−2−エチルヘ
キサノエート等が挙げられ、商品名としては、四日市合
成(株)製ワイジノールEHP01が挙げられる。
【0016】水性エマルジョン(A)100重量部に対す
る非水溶性の脂肪族系エステルアルコール(B)の含有量
は特に制限されないが、0.5〜20重量部、より好ま
しくは1〜15重量部、さらに好ましくは2〜10重量
部用いることが望ましい。(A)100重量部に対する(B)
の含有量が0.5重量部未満の場合、低温における水性
エマルジョン組成物の造膜性が低下する恐れがある。一
方、20重量部をこえる場合、水性エマルジョン組成物
から得られる皮膜の強度が低下する恐れがある。
【0017】本発明では、非水溶性の脂肪族系エステル
アルコール(B)は、乳化重合の終了した水性エマルジョ
ン(A)に配合して用いる。
【0018】本発明の水性エマルジョン組成物は、必要
があれば、本発明の効果を損なわない範囲で、従来公知
の各種エマルジョン、フィラー、可塑剤を添加して用い
ることができる。なお、本発明の水性エマルジョン組成
物における分散剤としては、前述のエチレン変性PVA
系重合体が用いられるが、必要に応じて、従来公知のア
ニオン性、ノニオン性あるいはカチオン性の界面活性剤
や、PVA系重合体、ヒドロキシエチルセルロースなど
を併用することもできる。
【0019】本発明の水性エマルジョン組成物は、耐水
性および耐熱性に優れており、フラッシュパネル、集成
材、ツキ板、合板二次加工用(練り合わせ)、一般木工
等の木工用接着剤あるいは合板などの積層体を作製する
際の接着剤、さらには紙管、合紙等の紙加工用接着剤な
どとして広く用いられる。
【0020】
【実施例】次に、実施例および比較例により本発明をさ
らに詳細に説明する。なお、以下の実施例および比較例
において「部」および「%」は、特に断らない限り重量
基準を意味する。
【0021】エマルジョン製造例1 還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素吹込口を備えた
1リットルガラス製重合容器に、イオン交換水300
g、ポリビニルアルコール(以下、PVAと略記する)
−1(重合度1000、けん化度99.0%、エチレン
変性量7.0モル%)26gを仕込み95℃で完全に溶
解した。次に、このPVA水溶液を冷却、窒素置換後、
200rpmで撹拌しながら、60℃に昇温した後、酒
石酸の10%水溶液を4.4gおよび5%過酸化水素水
3gをショット添加後、酢酸ビニル26gを仕込み重合
を開始した。重合開始30分後に初期重合終了を確認し
た。酒石酸の10%水溶液を0.9gおよび5%過酸化
水素水3gを添加後、酢酸ビニル234gを2時間にわ
たって連続的に添加し、重合を完結させた。冷却後、6
0メッシュのステンレス製金網を用いてろ過した。以上
の結果、固形分濃度47.3%のポリ酢酸ビニル系エマ
ルジョン(Em-1)が得られた。
【0022】エマルジョン製造例2 エマルジョン製造例1で用いたPVA−1の代わりにP
VA−2(重合度1700、けん化度98.0%、エチ
レン変性量4.0モル%)20gを用いた他はエマルジ
ョン製造例1と同様にして固形分濃度47.0%のポリ
酢酸ビニル系エマルジョン(Em-2)が得られた。
【0023】エマルジョン製造例3 エマルジョン製造例1で用いたPVA−1の代わりにエ
チレン単位を含有しないPVA−3(重合度1700、
けん化度98.5%)を用いた他はエマルジョン製造例
1と同様にして固形分濃度47.7%のポリ酢酸ビニル
系エマルジョン(Em-3)が得られた。
【0024】実施例1 エマルジョン製造例1で得られたエマルジョン(Em-1)
100重量部に対してプロピレングリコール−モノ−2
−エチルヘキサノエート(四日市合成(株)製ワイジノ
ールEHP01)4部を添加混合した。この水性エマルジョ
ン組成物の評価を以下の方法により行った。結果を表1
に示す。 (耐熱性、耐水性の評価) (1)耐熱接着力(カバ材の接着) 得られた水性エマルジョン組成物をカバ材(柾目)に1
50g/m2塗布し、はりあわせて7kg/m2の荷重で
16時間圧締し、その後、解圧し、20℃65%RH下
で5日間養生した。この試験片を60℃の乾燥機中に2
4時間放置し、放置直後の圧縮せん断接着強度を20
℃、65%RH下で測定した。 (2)耐水接着力(カバ材の接着) 得られた水性エマルジョン組成物をカバ材(柾目)に1
50g/m2塗布し、はりあわせて7kg/m2の荷重で
16時間圧締し、その後、解圧し、20℃65%RH下
で5日間養生した。養生後、60℃の温水に3時間浸漬
し、ぬれたままの状態で圧縮せん断接着強度を測定し
た。
【0025】実施例2 実施例1で用いたプロピレングリコール−モノ−2−エ
チルヘキサノエートを用いる代わりにジプロピレングリ
コール−モノ−2−エチルヘキサノエートを用いた他は
実施例1と同様にして得られた水性エマルジョン組成物
の評価を行った。結果を併せて表1に示す。
【0026】実施例3 実施例1で用いたプロピレングリコール−モノ−2−エ
チルヘキサノエートを用いる代わりにエチレングリコー
ル−モノ−2−エチルヘキサノエートを用いた他は実施
例1と同様にして得られた水性エマルジョン組成物の評
価を行った。結果を併せて表1に示す。
【0027】比較例1 実施例1で用いたプロピレングリコール−モノ−2−エ
チルヘキサノエートを用いる代わりにジブチルフタレー
ト10部を用いた他は実施例1と同様にして得られた水
性エマルジョン組成物の評価を行った。結果を併せて表
1に示す。
【0028】実施例4 実施例1で用いた(Em-1)を用いる代わりにエマルジョ
ン製造例2で得られた(Em-2)を用いた他は実施例1と
同様にして得られた水性エマルジョン組成物の評価を行
った。結果を併せて表1に示す。
【0029】比較例2 実施例1で用いた(Em-1)を用いる代わりにエマルジョ
ン製造例3で得られた(Em-3)を用いた他は実施例1と
同様にして得られた水性エマルジョン組成物の評価を行
った。結果を併せて表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】本発明の水性エマルジョン組成物は、耐
水性および耐熱性に優れており、フラッシュパネル、集
成材、ツキ板、合板二次加工用(練り合わせ)、一般木
工等の木工用接着剤あるいは合板などの積層体を作製す
る際の接着剤、紙管、合紙など紙工用の接着剤などとし
て広く用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 131/02 C09J 131/02 Fターム(参考) 4J002 BE03X BF01W BF02W EH056 FD206 GJ01 HA07 4J040 DD032 DE011 DE021 GA01 GA03 GA05 GA07 GA15 GA16 GA17 GA22 GA25 GA32 HA126 HB31 JA03 JB05 LA07 LA08 MA08 MA09 NA10 NA12 NA13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子内にエチレン単位を1〜20モル
    %含有するビニルアルコール系重合体を分散剤とし、ビ
    ニルエステル系単量体単位からなる重合体を分散質とす
    る水性エマルジョン(A)および非水溶性の脂肪族系エス
    テルアルコール(B)からなることを特徴とする水性エマ
    ルジョン組成物。
  2. 【請求項2】 分子内にエチレン単位を1〜20モル
    %含有するビニルアルコール系重合体がけん化度95モ
    ル%以上のビニルアルコール系重合体である請求項1記
    載の水性エマルジョン組成物。
  3. 【請求項3】 水性エマルジョン(A)100重量部に対
    する非水溶性の脂肪族系エステルアルコール(B)の含有
    量が0.5〜20重量部である請求項1または2記載の
    水性エマルジョン組成物。
  4. 【請求項4】 非水溶性の脂肪族系エステルアルコー
    ル(B)がプロピレングリコール−モノ−2−エチルヘキ
    サノエートである請求項1ないし3記載の水性エマルジ
    ョン組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4記載の水性エマルジ
    ョン組成物からなることを特徴とする木工用接着剤。
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