JP2001139608A - 水性エマルジョンの製造方法 - Google Patents
水性エマルジョンの製造方法Info
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Abstract
たとくに可塑剤を使用しなくても優れた造膜性を有する
水性エマルジョンを得ること。 【解決手段】 エチレン−ビニルエステル共重合体系樹
脂エマルジョンをシードとしてビニルエステル系単量体
を乳化重合する際に、分子内にエチレン単位を1〜15
モル%含有するビニルアルコール系重合体を分散剤とし
て用いることを特徴とする水性エマルジョンの製造方
法。
Description
の製造方法に関し、詳しくは、耐熱性、耐水性および放
置安定性に優れ、またとくに可塑剤を使用しなくても優
れた造膜性を有する水性エマルジョンの製造方法に関す
る。
VAと略記することがある)はエチレン性不飽和単量
体、特に酢酸ビニルに代表されるビニルエステル系単量
体の乳化重合用保護コロイドとして広く用いられてお
り、これを保護コロイドとして用いて乳化重合して得ら
れるビニルエステル系水性エマルジョンは紙用、木工用
およびプラスチック用などの各種接着剤、含浸紙用およ
び不織製品用などの各種バインダー、混和剤、打継ぎ
材、塗料、紙加工および繊維加工などの分野で広く用い
られている。このように広く用いられている酢酸ビニル
樹脂エマルジョンも種々の欠点を有している。すなわ
ち、粘度の温度依存性が大きく、冬期などの低温時に粘
度が著しく上昇して作業性が悪くなる。特に、低温にお
ける造膜性が悪く、フタル酸ジブチル(DBP)などの
可塑剤の添加が必要である。従って得られた皮膜は可塑
剤の添加により可とう性になるが、強度が弱くなり、耐
熱性が低下する。特に冬期用として使用する場合にはD
BPの添加量が多くなり、この傾向が顕著になる。ま
た、DBPは環境ホルモンとして作用する化合物として
取り上げられており、このような化合物を含まない酢酸
ビニル樹脂エマルジョンの開発が急務である。このよう
な状況下、特開平11−92734などでエチレン−酢
酸ビニル系樹脂エマルジョンをシードとした酢酸ビニル
樹脂エマルジョンが提案され、無可塑剤化を達成した
が、保護コロイドにポリビニルアルコール(PVA)を
用いているため、得られた皮膜は耐水性が十分に満足で
きるものではないのが現状である。
事情のもとで、耐熱性、耐水性および放置安定性に優
れ、従来必要とされていた可塑剤をとくに使用しなくて
も優れた造膜性を有する水性エマルジョンの製造方法を
提供することを目的とするものである。
ましい性質を有する水性エマルジョンの製造方法を開発
すべく鋭意研究を重ねた結果、エチレン−ビニルエステ
ル共重合体系樹脂エマルジョンをシードとしてビニルエ
ステル系単量体を乳化重合する際に、分子内にエチレン
単位を1〜15モル%含有するビニルアルコール系重合
体を分散剤として用いることを特徴とする水性エマルジ
ョンの製造方法が上記目的を満足するものであることを
見出した。
にシードとして用いるエチレン−ビニルエステル共重合
体系樹脂エマルジョン(以後EVAエマルジョンと略記す
る場合がある)としては、特に制限されないが、通常エ
チレン含有量が5〜35重量%、好ましくは10〜30
重量%のものが用いられる。エチレン含有量が5重量%
未満の場合、得られる水性エマルジョンの成膜性が悪化
する恐れがある。エチレン含有量が35重量%を超える
と得られる水性エマルジョンの皮膜強度が低下する懸念
が生じる。
有量は、シード重合されるビニルエステル樹脂系エマル
ジョン、シードとして用いるEVAエマルジョン及びPVAの
合計(水性エマルジョン中の全固形分)に対して、固形
分で15〜40重量%となることが好ましい。シードと
して用いるEVAエマルジョン(固形分)が15重量%よ
り少ないと、生成するビニルエステル樹脂系エマルジョ
ンの成膜温度が0℃以上となるばかりでなく、粘度が高
くなりすぎる。またシードとして用いるEVAエマルジョ
ン(固形分)の割合が40重量%を越えると、得られる
水性エマルジョンの皮膜強度が低下して好ましくない。
EVAエマルジョンに使用されるビニルエステルとして
は、蟻酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピ
バリン酸ビニルなどが挙げられるが、酢酸ビニルが最良
である。
として用いる、分子内にエチレン単位を1〜15モル%
含有するビニルアルコール系重合体は、ビニルエステル
とエチレンとの共重合体をけん化することにより得るこ
とができる。
としては、蟻酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、ピバリン酸ビニルなどが挙げられるが、酢酸ビニル
が経済的にみて好ましい。
モル%であることが必要であり、好ましくは3〜13
%、さらに好ましくは5〜12%である。エチレン単位
の含有量が1モル%未満の場合には、耐水性あるいは低
温放置安定性が満足されない場合があり、15モル%を
越える場合には、水溶性が低下し、安定な水性エマルジ
ョンが得られない懸念が生じる。
い範囲で共重合可能なエチレン性不飽和単量体を共重合
したものでも良い。このようなエチレン性不飽和単量体
としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、フマー
ル酸、(無水)マレイン酸、(無水)イタコン酸、アク
リロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、
メタクリルアミド、トリメチル−(3−アクリルアミド
−3−ジメチルプロピル)−アンモニウムクロリド、ア
クリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸およびそ
のナトリウム塩、エチルビニルエーテル、ブチルビニル
エーテル、N−ビニルピロリドン、塩化ビニル、臭化ビ
ニル、フッ化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニリデ
ン、テトラフルオロエチレン、ビニルスルホン酸ナトリ
ウム、アリルスルホン酸ナトリウムなどが挙げられる。
また、チオール酢酸、メルカプトプロピオン酸などのチ
オール化合物の存在下で、酢酸ビニルなどのビニルエス
テル系単量体を、エチレンと共重合し、それをけん化す
ることによって得られる末端変性物も用いることができ
る。
用いる、分子内にエチレン単位を1〜15モル%含有す
るビニルアルコール系重合体のけん化度は特に制限され
ないが、通常70モル%以上のもの、好ましくは、80
モル%以上、さらに好ましくは85モル%以上のものが
用いられる。けん化度が70モル%未満の場合には、ビ
ニルアルコール系重合体の水溶性が低下し、安定な水性
エマルジョンが得られない場合がある。該ビニルアルコ
ール系重合体の重合度は、100〜8000の範囲が好
ましく、300〜3000がより好ましい。重合度が1
00未満の場合には、PVA保護コロイドとしての特徴
が発揮されず、8000を越える場合には、該PVA系
重合体の工業的な製造に問題がある。
を構成するビニルエステル系単量体としては、蟻酸ビニ
ル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニ
ルなどが挙げられるが、酢酸ビニルが経済的にみて好ま
しい。
エチレン性不飽和単量体およびジエン系単量体を共重合
しても構わない。このような単量体としては、エチレ
ン、プロピレン、イソブチレンなどのオレフィン、塩化
ビニル、フッ化ビニル、ビニリデンクロリド、ビニリデ
ンフルオリドなどのハロゲン化オレフィン、アクリル
酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ド
デシル、アクリル酸2−ヒドロキシエチルなどのアクリ
ル酸およびそのエステル、メタクリル酸、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メ
タクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ドデシ
ル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチルなどのメタクリ
ル酸およびそのエステル、アクリル酸ジメチルアミノエ
チル、メタクリル酸ジメチルアミノエチルおよびこれら
の四級化物、さらには、アクリルアミド、メタクリルア
ミド、N−メチロールアクリルアミド、N,N−ジメチ
ルアクリルアミド、アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸およびそのナトリウム塩などのアクリルア
ミド系単量体、スチレン、α−メチルスチレン、p−ス
チレンスルホン酸およびナトリウム、カリウム塩などの
スチレン系単量体、ジビニルベンゼン、テトラアリロキ
シエタン、 N,N‘−メチレンビス−アクリルアミ
ド、1,3−ブチレングリコールジアクリレート、1,
5−ペンタンジオールジアクリレート、ネオペンチルグ
リコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ
アクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、
トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレ
ングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコール
ジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレ
ート等の多官能性エチレン性不飽和単量体、その他N−
ビニルピロリドンなど、また、ブタジエン、イソプレ
ン、クロロプレンなどのジエン系単量体が挙げられる。
ルジョンをシードとして酢酸ビニルなどのビニルエステ
ル系単量体を、分子内にエチレン単位を1〜15モル%
含有するビニルアルコール系重合体(以後エチレン変性
PVAと略記することがある)の水溶液を分散剤に用いて
乳化重合して得られる。重合の方法は特に制限されず、
重合容器に水およびEVAエマルジョンを入れ、通常のラ
ジカル重合に使用される重合開始剤を用いて、ビニルエ
ステルを添加しながら重合するとよい。この場合、ビニ
ルエステルの一部或いは全部を重合開始前に水およびEV
Aエマルジョンと一緒に重合容器に添加してもよいし、
またはその一部或いは全量を重合中、連続的に或いは断
続的に添加してもよい。
に制限はないが、最終的に得られる水性エマルジョンの
固形分中にPVAが2〜20重量%となる程度が好まし
い。 PVAの使用量が2重量%より少ないとシード重合の
際の重合安定性が低下し、また20重量%より多くして
も重合安定性はそれ以上向上せず、耐水性が低下する懸
念が生じる。
は、上記の方法で得られる水性エマルジョンをそのまま
用いることができるが、必要があれば、本発明の効果を
損なわない範囲で、従来公知の各種エマルジョンを添加
して用いることができる。なお、本発明により得られる
水性エマルジョンにおける分散剤としては、前述のエチ
レン変性PVA系重合体が用いられるが、必要に応じて、
従来公知のアニオン性、ノニオン性あるいはカチオン性
の界面活性剤や、PVA系重合体、ヒドロキシエチルセル
ロースなどを併用することもできる。またシードとして
使用されるEVAエマルジョンを製造する際、分散剤と
して前記したエチレン変性PVAを好適に使用すること
ができ、また前記した従来公知の従来公知のアニオン
性、ノニオン性あるいはカチオン性の界面活性剤や、PV
A系重合体、ヒドロキシエチルセルロースなどを併用す
ることもできる。
は、耐熱性、耐水性および放置安定性に優れており、紙
用、木工用およびプラスチック用の接着剤、含浸紙用、
不織製品用のバインダー、混和剤、打継ぎ材、塗料、紙
加工および繊維加工などの分野で好適に用いられる。
らに詳細に説明する。なお、以下の実施例および比較例
において「部」および「%」は、特に断らない限り重量
基準を意味する。また、得られたエマルジョンの耐水
性、放置安定性を、下記の要領で評価した。
/m2塗布し、はりあわせて7kg/m2の荷重で16時
間圧締した。その後、解圧し、20℃65%RH下で5
日間養生した後、60℃の温水に3時間浸漬し、ぬれた
ままの状態で圧縮せん断強度を測定した。 (2)耐熱性 得られた水性エマルジョンをツガ材(柾目)に150g
/m2塗布し、はりあわせて7kg/m2の荷重で16時
間圧締した。その後、解圧し、20℃65%RH下で5
日間養生し、70℃の乾燥機中に1時間放置した後、圧
縮せん断強度を測定した。 (3)放置安定性試験 エマルジョンを5℃および50℃に放置した場合の30
日後の粘度変化を観察した。 (4)造膜性 エマルジョンをPETフィルム上に流延し、5℃で乾燥
し、造膜の有無を目視により判定した。
レーブにPVA-1(重合度1700、けん化度88.0
%、クラレ製PVA-217)の7.5%水溶液100部を仕
込み、60℃に昇温してから、窒素置換を行った。酢酸
ビニル80部を仕込んだ後、エチレンを45kg/cm2まで
加圧し、0.5%過酸化水素水溶液2gおよび2%ロン
ガリット水溶液0.3gを圧入し、重合を開始した。残
存酢酸ビニル濃度が10%となったところで、エチレン
放出し、エチレン圧力20kg/cm2とし、3%過酸化水素
水溶液0.3gを圧入し重合を完結させた。その結果、
固形分濃度49.5%、エチレン含量10重量%のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体エマルジョンが得られた。
レーブにPVA-2(重合度1700、けん化度98.0
%、エチレン変性量5モル%)の7.5%水溶液120
部を仕込み、60℃に昇温してから、窒素置換を行っ
た。酢酸ビニル80部を仕込んだ後、エチレンを45kg
/cm2まで加圧し、0.5%過酸化水素水溶液2gおよび
2%ロンガリット水溶液0.3gを圧入し、重合を開始
した。残存酢酸ビニル濃度が10%となったところで、
エチレン放出し、エチレン圧力20kg/cm2とし、3%過
酸化水素水溶液0.3gを圧入し重合を完結させた。そ
の結果、固形分濃度50.5%、エチレン含量10重量
%のエチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョンが得ら
れた。
レーブにPVA-3(重合度1700、けん化度95.0
%、エチレン変性量5モル%)の7.5%水溶液120
部を仕込み、60℃に昇温してから、窒素置換を行っ
た。酢酸ビニル80部を仕込んだ後、エチレンを45kg
/cm2まで加圧し、0.5%過酸化水素水溶液2gおよび
2%ロンガリット水溶液0.3gを圧入し、重合を開始
した。残存酢酸ビニル濃度が10%となったところで、
エチレン放出し、エチレン圧力20kg/cm2とし、3%過
酸化水素水溶液0.3gを圧入し重合を完結させた。そ
の結果、固形分濃度50.4%、エチレン含量10重量
%のエチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョンが得ら
れた。
(重合度1700、けん化度98.0%、エチレン変性
量5モル%)50重量部を加え、80℃迄加熱した。P
VAが完全に溶解した後、製造例1のEVAエマルジョン
200重量部を添加した。系内の温度が80℃迄上がっ
たところで重合開始剤(過硫酸アンモニウムと炭酸水素
ナトリウムそれぞれ1重量部を水20重量部に溶解させ
た溶液)と、酢酸ビニル384重量部を2時間かけて滴
下し重合を行った。その結果、固形分濃度54.6%の
酢酸ビニル樹脂系エマルジョン(Em−1)が得られ
た。このエマルジョンの評価を上述の方法により行っ
た。結果を表1に示す。
(重合度1700、けん化度95.0%、エチレン変性
量5モル%)を用いた他は実施例1と同様にして固形分
濃度54.4%の酢酸ビニル樹脂系エマルジョン(Em
−2)が得られた。このエマルジョンの評価を上述の方
法により行った。結果を併せて表1に示す。
(重合度1700、けん化度98.5%、クラレ製PVA-
117)を用いた他は実施例1と同様にして固形分濃度5
4.4%の酢酸ビニル樹脂系エマルジョン(Em−3)
が得られた。このエマルジョンの評価を上述の方法によ
り行った。結果を併せて表1に示す。
(重合度1700、けん化度88.0%、クラレ製PVA-
217)を用いた他は実施例1と同様にして固形分濃度5
4.4%の酢酸ビニル樹脂系エマルジョン(Em−4)
が得られた。このエマルジョンの評価を上述の方法によ
り行った。結果を併せて表1に示す。
1リットルガラス製重合容器に、イオン交換水300、
PVA-1 26gを仕込み95℃で完全に溶解した。次
に、このPVA水溶液を冷却、窒素置換後、200rp
mで撹拌しながら、60℃に昇温した後、酒石酸の10
%水溶液を4.4gおよび5%過酸化水素水3gをショ
ット添加後、酢酸ビニル26gを仕込み重合を開始し
た。重合開始30分後に初期重合終了を確認した。酒石
酸の10%水溶液を0.9gおよび5%過酸化水素水3
gをショット添加後、酢酸ビニル234gを2時間にわ
たって連続的に添加し、重合を完結させた。その結果、
固形分濃度47.3%のポリ酢酸ビニル系エマルジョン
(Em−5)が得られた。このエマルジョンに可塑剤を
加えないで、前述の方法により評価を行った。結果を併
せて表1に示す。
代わりに、製造例2のEVAエマルジョンを用いた他は、
実施例1と同様にして、固形分濃度54.5%の酢酸ビ
ニル樹脂系エマルジョン(Em−6)が得られた。この
エマルジョンの評価を上述の方法により行った。結果を
併せて表1に示す。
用いた他は実施例3と同様にして固形分濃度54.3%
の酢酸ビニル樹脂系エマルジョン(Em−7)が得られ
た。このエマルジョンの評価を上述の方法により行っ
た。結果を併せて表1に示す。
代わりに、製造例3のEVAエマルジョンを用いた他は、
実施例1と同様にして、固形分濃度54.6%の酢酸ビ
ニル樹脂系エマルジョン(Em−8)が得られた。この
エマルジョンの評価を上述の方法により行った。結果を
併せて表1に示す。
用いた他は実施例5と同様にして固形分濃度54.4%
の酢酸ビニル樹脂系エマルジョン(Em−9)が得られ
た。このエマルジョンの評価を上述の方法により行っ
た。結果を併せて表1に示す。
代わりに、市販のEVAエマルジョン(OM-4200、クラレ
製、固形分濃度55.0%)を用いた他は、実施例1と
同様にして、固形分濃度54.6%の酢酸ビニル樹脂系
エマルジョン(Em−10)が得られた。このエマルジ
ョンの評価を上述の方法により行った。結果を併せて表
1に示す。
用いた他は実施例7と同様にして固形分濃度54.3%
の酢酸ビニル樹脂系エマルジョン(Em−11)が得ら
れた。このエマルジョンの評価を上述の方法により行っ
た。結果を併せて表1に示す。
用いた他は実施例7と同様にして固形分濃度54.6%
の酢酸ビニル樹脂系エマルジョン(Em−12)が得ら
れた。このエマルジョンの評価を上述の方法により行っ
た。結果を併せて表1に示す。
放置安定性に優れており、また特に可塑剤をとくに使用
しなくても優れた造膜性を有する水性エマルジョンが得
られ、得られた水性エアルジョンは、紙用、木工用およ
びプラスチック用の接着剤、含浸紙用、不織製品用のバ
インダー、混和剤、打継ぎ材、塗料、紙加工および繊維
加工などの分野で好適に用いられる。
Claims (3)
- 【請求項1】エチレン−ビニルエステル共重合体系樹脂
エマルジョンをシードとしてビニルエステル系単量体を
乳化重合する際に、分子内にエチレン単位を1〜15モ
ル%含有するビニルアルコール系重合体を分散剤として
用いることを特徴とする水性エマルジョンの製造方法。 - 【請求項2】シードとして用いるエチレン−ビニルエス
テル共重合体系樹脂エマルジョンの含有量が水性エマル
ジョン中の全固形分に対し、固形分で15〜40重量%
である請求項1記載の水性エマルジョンの製造方法。 - 【請求項3】シードとして用いるエチレン−ビニルエス
テル共重合体系樹脂エマルジョンが、分子内にエチレン
単位を1〜15モル%含有するビニルアルコール系重合
体を分散剤として用いたエチレン−ビニルエステル共重
合体系樹脂エマルジョンである請求項1または2記載の
水性エマルジョンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32093599A JP2001139608A (ja) | 1999-11-11 | 1999-11-11 | 水性エマルジョンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32093599A JP2001139608A (ja) | 1999-11-11 | 1999-11-11 | 水性エマルジョンの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001139608A true JP2001139608A (ja) | 2001-05-22 |
Family
ID=18126933
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32093599A Pending JP2001139608A (ja) | 1999-11-11 | 1999-11-11 | 水性エマルジョンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001139608A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002097332A (ja) * | 2000-09-21 | 2002-04-02 | Kuraray Co Ltd | 水性エマルジョン組成物 |
JP2005170967A (ja) * | 2003-12-08 | 2005-06-30 | Konishi Co Ltd | 酢酸ビニル樹脂系エマルジョン及びその製造方法 |
-
1999
- 1999-11-11 JP JP32093599A patent/JP2001139608A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002097332A (ja) * | 2000-09-21 | 2002-04-02 | Kuraray Co Ltd | 水性エマルジョン組成物 |
JP4578659B2 (ja) * | 2000-09-21 | 2010-11-10 | 株式会社クラレ | 水性エマルジョン組成物 |
JP2005170967A (ja) * | 2003-12-08 | 2005-06-30 | Konishi Co Ltd | 酢酸ビニル樹脂系エマルジョン及びその製造方法 |
JP4544852B2 (ja) * | 2003-12-08 | 2010-09-15 | コニシ株式会社 | 酢酸ビニル樹脂系エマルジョン及びその製造方法 |
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