JP2001253994A - 水性エマルジョンおよび木工用接着剤 - Google Patents

水性エマルジョンおよび木工用接着剤

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JP2001253994A
JP2001253994A JP2000068250A JP2000068250A JP2001253994A JP 2001253994 A JP2001253994 A JP 2001253994A JP 2000068250 A JP2000068250 A JP 2000068250A JP 2000068250 A JP2000068250 A JP 2000068250A JP 2001253994 A JP2001253994 A JP 2001253994A
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vinyl
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Seiji Tanimoto
征司 谷本
Naokiyo Inomata
尚清 猪俣
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘度が高く、耐水性、木質材への接着性に優
れた水性エマルジョンおよび木工用接着剤を得ること。 【解決手段】 ビニルエステル系単量体単位を有する重
合体を分散質とし、エチレン単位を0.5〜5モル%含
有し、けん化度が80〜89.9モル%であるビニルア
ルコール系重合体を分散剤とする水性エマルジョン、お
よび該水性エマルジョンからなる木工用接着剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高粘度かつ木質材
の接着性に優れ、さらに耐水性に優れる水性エマルジョ
ンおよび該水性エマルジョンを用いた木工用接着剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリビニルアルコール(以下、P
VAと略記することがある)はエチレン性不飽和単量
体、特に酢酸ビニルに代表されるビニルエステル系単量
体の乳化重合用保護コロイドとして広く用いられてお
り、これを保護コロイドとして用いて乳化重合して得ら
れるビニルエステル系水性エマルジョンは紙用、木工用
およびプラスチック用などの各種接着剤、含浸紙用およ
び不織製品用などの各種バインダー、混和剤、打継ぎ
材、塗料、紙加工および繊維加工などの分野で広く用い
られている。このような水性エマルジョンは、PVA系
重合体のけん化度を調整することにより、一般的に粘度
が低く、ニュートニアン流動に近い粘性を有し、比較的
耐水性の良好なものから、一般的に粘度が高く、比較的
エマルジョン粘度の温度依存性が小さいものが得られる
ことから、種々の用途に賞用されてきた。木工用接着剤
としては、いわゆる部分けん化PVAを保護コロイドと
したビニルエステル系水性エマルジョンが広く用いられ
ている。部分けん化PVAを保護コロイドとしたビニル
エステル系水性エマルジョンからなる木工用接着剤は高
粘度であることが望ましく、そのような水性エマルジョ
ンを得るため、ポリビニルアルコールの残存酢酸基のブ
ロック性を高くし、界面活性を高くする方法、あるいは
重合度の高いポリビニルアルコールを用いる方法等がこ
れまで行われてきた。しかしながら、前者の方法では、
ポリビニルアルコールの製造方法が特殊になり、後者の
方法でも重合度の高いポリビニルアルコールには、製造
コストが上がる問題があった。さらに、いずれの方法で
も、耐水性が乏しい欠点を有しており、さらには木質材
への接着性に劣る場合があり改善が望まれているのが現
状であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、高粘度かつ木質材の接着性に優れ、さら
に耐水性に優れる水性エマルジョンおよび該水性エマル
ジョンを用いた木工用接着剤を提供することを目的とす
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の好
ましい性質を有する水性エマルジョンおよび木工用接着
剤を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、ビニルエステル
系単量体単位を有する重合体を分散質とし、エチレン単
位を0.5〜5モル%含有し、けん化度が80〜89.
9モル%であるビニルアルコール系重合体を分散剤とす
る水性エマルジョンが上記目的を満足するものであるこ
とを見出した。また、該水性エマルジョンからなる木工
用接着剤が上記目的を満足するものであることを見出し
本発明を完成させるに到った。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるエチレン単位
を0.5〜5モル%含有し、けん化度が80〜89.9
モル%であるビニルアルコール系重合体の製造方法とし
ては特に制限はなく、公知の方法によりビニルエステル
とエチレンとの共重合体をけん化することにより得るこ
とができる。
【0006】また、ここで、ビニルエステルとしては、
蟻酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリ
ン酸ビニルなどが挙げられるが、一般に酢酸ビニルが好
ましく用いられる。
【0007】また、該分散剤は本発明の効果を損なわな
い範囲で共重合可能なエチレン性不飽和単量体を共重合
したものでも良い。このようなエチレン性不飽和単量体
としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、フマル
酸、(無水)マレイン酸、(無水)イタコン酸、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、メ
タクリルアミド、トリメチル−(3−アクリルアミド−
3−ジメチルプロピル)−アンモニウムクロリド、アク
リルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸およびその
ナトリウム塩、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエ
ーテル、N−ビニルピロリドン、塩化ビニル、臭化ビニ
ル、フッ化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニリデ
ン、テトラフルオロエチレン、ビニルスルホン酸ナトリ
ウム、アリルスルホン酸ナトリウム、N−ビニルピロリ
ドン、 N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトア
ミド等のN−ビニルアミド類が挙げられる。また、チオ
ール酢酸、メルカプトプロピオン酸などのチオール化合
物の存在下で、酢酸ビニルなどのビニルエステル系単量
体を、エチレンと共重合し、それをけん化することによ
って得られる末端変性物も用いることができる。
【0008】本発明に用いるエチレン単位を0.5〜5
モル%含有し、けん化度が80〜89.9モル%である
ビニルアルコール系重合体のけん化度は、89.9モル
%以下であることが必要であり、好ましくは、89.5
モル%以下であり、最適には89モル%以下である。ま
た、80モル%以上であることが必要であり、好ましく
は82モル%以上であり、最適には85モル%以上であ
る。けん化度が80モル%未満の場合には、ビニルアル
コール系重合体本来の性質である水溶性が低下する懸念
が生じる。また、けん化度が89.9モル%を超える場
合、得られる水性エマルジョンの粘度が低下する恐れが
ある。該ビニルアルコール系重合体の重合度は特に制限
されないが、通常100〜8000の範囲のものが用い
られ、300〜3000がより好ましく用いられる。重
合度が100未満の場合には、ビニルアルコール系重合
体の保護コロイドとしての特徴が発揮されず、8000
を越える場合には、該ビニルアルコール系重合体の工業
的な製造に問題がある。
【0009】本発明の水性エマルジョンの分散質を構成
するビニルエステル系単量体として、蟻酸ビニル、酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニルなどが
挙げられるが、一般に酢酸ビニルが好ましく用いられ
る。
【0010】また、上記分散質は、本発明の効果を損な
わない範囲で共重合可能なエチレン性不飽和単量体を共
重合しても構わない。エチレン性不飽和単量体およびジ
エン系単量体から選ばれる少なくとも一種の単量体単位
としては、エチレン、プロピレン、イソブチレンなどの
オレフィン、塩化ビニル、フッ化ビニル、ビニリデンク
ロリド、ビニリデンフルオリドなどのハロゲン化オレフ
ィン、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
バーサチック酸ビニルなどのビニルエステル、アクリル
酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−ヒドロキシエ
チルなどのアクリル酸エステル、メタクリル酸メチル、
メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル
酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ドデシル、メタク
リル酸2−ヒドロキシエチルなどのメタクリル酸エステ
ル、アクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジ
メチルアミノエチルおよびこれらの四級化物、さらに
は、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロー
ルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸および
そのナトリウム塩などのアクリルアミド系単量体、スチ
レン、α−メチルスチレン、p−スチレンスルホン酸お
よびナトリウム、カリウム塩などのスチレン系単量体、
その他N−ビニルピロリドンなど、また、ブタジエン、
イソプレン、クロロプレンなどのジエン系単量体、さら
に、ジビニルベンゼン、テトラアリロキシエタン、N,N'
−メチレンビス−アクリルアミド、2,2'−ビス(4−ア
クリロキシポリエトキシフェニル)プロパン、 1,3−ブ
チレングリコールジアクリレート、 1,5−ペンタンジオ
ールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリ
レート、1,6 −ヘキサンジオールジアクリレート、ジエ
チレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコ
ールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアク
リレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポ
リプロピレングリコールジアクリレート、ペンタエリス
リトールトリアクリレート、トリメチロールプロパント
リアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレ
ート、アリルメタクリレート、 1,4−ブタンジオールジ
アクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、
1,3 −ブチレングリコールジメタクリレート、ネオペン
チルグリコールジメタクリレート、1,6 −ヘキサンジオ
ールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタク
リレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、
ポリエチレングリコールジメタクリレート、ジプロピレ
ングリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリコ
ールジメタクリレート、トリメチロールエタントリメタ
クリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト、2,2 −ビス(4−メタクリロキシポリエトキシフェ
ニル)プロパン、メタクリル酸アルミニウム、メタクリ
ル酸亜鉛、メタクリル酸カルシウム、メタクリル酸マグ
ネシウム、N,N'−m−フェニレンビスマレイミド、ジア
リルフタレート、トリアリルシアヌレート、トリアリル
イソシアヌレート、トリアリルトリメリテート、ジアリ
ルクロレンデート、エチレングリコールジグリシジルエ
ーテルアクリレート等の多官能性単量体が挙げられ、こ
れらは単独あるいは二種以上混合して用いられる。これ
らの共重合可能な単量体のうち、とくにエチレンが好適
である。
【0011】本発明の水性エマルジョンの製法は特に制
限されないが、例えばエチレン単位を0.5〜5モル%
含有し、けん化度が80〜89.9モル%であるビニル
アルコール系重合体の水溶液を分散剤に用い、ビニルエ
ステル系単量体を一時又は連続的に添加し、アゾ系重合
開始剤、過酸化水素、過硫酸アンモニウムおよび過硫酸
カリウム等の過酸化物系重合開始剤等の重合開始剤を添
加し、乳化重合する方法が挙げられる。
【0012】エチレン単位を0.5〜5モル%含有し、
けん化度が80〜89.9モル%であるビニルアルコー
ル系重合体の使用量については特に制限はないが、上記
ビニルエステル系単量体を含有する重合体100重量部
に対して好ましくは3〜20重量部、より好ましくは5
〜15重量部の範囲である。該使用量が3重量部未満の
場合には重合安定性が低下する恐れがあり、20重量部
を越える場合には、得られたエマルジョンの放置安定性
が低下することがある。
【0013】本発明の水性エマルジョンおよび木工用接
着剤は、上記の方法で得られる水性エマルジョンをその
まま用いることができるが、必要があれば、本発明の効
果を損なわない範囲で、従来公知の各種エマルジョンを
添加して用いることができる。なお、本発明の水性エマ
ルジョンにおける分散剤としては、前述のエチレン単位
を0.5〜5モル%含有し、けん化度が80〜89.9
モル%であるビニルアルコール系重合体が用いられる
が、必要に応じて、従来公知のアニオン性、ノニオン性
あるいはカチオン性の界面活性剤や、ヒドロキシエチル
セルロースを併用することができるし、また本発明の目
的を損なわない範囲でエチレン単位を0.5〜5モル%
含有し、けん化度が80〜89.9モル%であるビニル
アルコール系重合体以外のビニルアルコール系重合体を
併用しても構わない。
【0014】本発明の水性エマルジョンおよび木工用接
着剤は、粘度が高く、耐水性、木質材への接着性に優れ
ており、フラッシュパネル、集成材、ツキ板、合板加工
用、合板二次加工用(練り合わせ)、一般木工等の木工
用接着剤、各種接着剤、含浸紙用、不織製品用のバイン
ダー、混和剤、打継ぎ材、塗料、紙加工および繊維加工
などの分野で好適に用いられる。
【0015】
【実施例】次に、実施例および比較例により本発明をさ
らに詳細に説明する。なお、以下の実施例および比較例
において「部」および「%」は、特に断らない限り重量
基準を意味する。また、得られたエマルジョンの耐水
性、放置安定性を、下記の要領で評価した。
【0016】(エマルジョンの評価) (1)木質材への接着性および耐水接着力 得られた水性エマルジョンをカバ材(柾目)に150g
/m2塗布し、はりあわせて7kg/m2の荷重で16
時間圧締した。その後、解圧し、20℃65%RH下で
5日間養生した後、圧縮せん断強度を測定した(常態接
着力)。また、養生後、60℃の温水に3時間浸漬し、
ぬれたままの状態で圧縮せん断強度を測定した(耐温水
接着力)。 (2)エマルジョン粘度 BH型粘度計((株)トキメック製)を用い、30℃に
おいて、20rpmの回転数で、得られた水性エマルジ
ョンの粘度を測定した。
【0017】実施例1 還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素吹込口を備えた
1リットルガラス製重合容器に、イオン交換水300、
PVA−1(重合度1700、けん化度88モル%、エ
チレン単位含有量2モル%)26gを仕込み95℃で完
全に溶解した。次に、このPVA水溶液を冷却、窒素置
換後、200rpmで撹拌しながら、60℃に昇温した
後、酒石酸の10%水溶液を4.4gおよび5%過酸化
水素水3g(酢酸ビニルに対し、モル比で0.015)
をショット添加後、酢酸ビニル26gを仕込み重合を開
始した。重合開始30分後に初期重合終了を確認した。
酒石酸の10%水溶液を0.9gおよび5%過酸化水素
水3gをショット添加後、酢酸ビニル234gを2時間
にわたって連続的に添加し、重合を完結させた。冷却
後、60メッシュのステンレス製金網を用いてろ過し
た。以上の結果、固形分濃度47.3%のポリ酢酸ビニ
ル系エマルジョンが得られた。このエマルジョンの10
0重量部に対してジブチルフタレート5部を添加混合し
た(Em−1)。このエマルジョンの評価を前述の方法
により行った。結果を表1に示す。
【0018】比較例1 実施例1で用いたPVA−1を用いる代わりにエチレン
単位を含有しないPVA−2((株)クラレ製PVA-217;重
合度1700、けん化度88モル%)を用いた他は実施
例1と同様にして固形分濃度47.1%の(Em−2)
を得た。このエマルジョンの評価を前述の方法により行
った。結果をあわせて表1に示す。
【0019】比較例2 実施例1で用いたPVA−1を用いる代わりにエチレン
単位を含有せず公知の方法により残存酢酸基のブロック
性の高いPVA−3((株)クラレ製PVA-217EE;重合度
1700、けん化度88モル%)を用いた他は実施例1
と同様にして固形分濃度47.1%の(Em−3)を得
た。このエマルジョンの評価を前述の方法により行っ
た。結果をあわせて表1に示す。
【0020】実施例2 還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素吹込口を備えた
1リットルガラス製重合容器に、イオン交換水300、
PVA−4(重合度1000、けん化度88モル%、エ
チレン単位含有量3モル%) 13gを仕込み95℃で
完全に溶解した。次に、このPVA水溶液を冷却、窒素
置換後、200rpmで撹拌しながら、60℃に昇温し
た後、酒石酸の10%水溶液18gおよび酢酸ビニル2
6gを仕込み、1%過酸化水素水85gを2.5時間に
わたって連続的に添加し、重合を開始した。重合開始3
0分後に初期重合終了を確認し、さらに酢酸ビニル23
4gを2時間にわたって連続的に添加した。酢酸ビニル
添加終了後、1%過酸化水素水4.8gをショットで添
加し、重合を完結させた。冷却後、60メッシュのステ
ンレス製金網を用いてろ過した。ろ過後のろ過残量によ
り、実施例1と同様の方法で重合安定性を評価した。以
上の結果、固形分濃度47.6%のポリ酢酸ビニル系エ
マルジョンが得られた。さらに得られたエマルジョン1
00重量部に対してジブチルフタレート5部を添加混合
した(Em−4)。このエマルジョンの評価を前述の方
法により行った。結果をあわせて表1に示す。
【0021】比較例3 実施例2において用いたPVA−4を用いる代わりにエ
チレン単位を含有しないPVA−5((株)クラレ製PV
A-210;重合度1000、けん化度88モル%)を用いた
他は実施例2と同様にして固形分濃度47.4%の(E
m−5)が得られた。このエマルジョンの評価を前述の
方法により行った。結果をあわせて表1に示す。
【0022】比較例4 実施例1において用いたPVA−1を用いる代わりにP
VA−6(重合度1000、けん化度95モル%、エチ
レン単位含有量6モル%)を用いた他は実施例1と同様
にして固形分濃度47.9%の(Em−6)が得られ
た。このエマルジョンの評価を前述の方法により行っ
た。結果をあわせて表1に示す。
【0023】実施例3 実施例1において用いたPVA−1を用いる代わりにP
VA−7(重合度500、けん化度88モル%、エチレ
ン単位含有量3.5モル%)を用いた他は実施例1と同
様にして固形分濃度47.7%の(Em−7)が得られ
た。このエマルジョンの評価を前述の方法により行っ
た。結果をあわせて表1に示す。
【0024】比較例5 実施例1において用いたPVA−1を用いる代わりにエ
チレン単位を含有しないPVA−8((株)クラレ製PV
A-205;重合度500、けん化度88モル%)を用いた他
は実施例1と同様にして固形分濃度47.6%の(Em
−8)が得られた。このエマルジョンの評価を前述の方
法により行った。結果をあわせて表1に示す。
【0025】実施例4 実施例1において用いたPVA−1を用いる代わりにP
VA−9(重合度1000、けん化度85モル%、エチ
レン単位含有量2モル%)を用いた他は実施例1と同様
にして固形分濃度47.8%の(Em−9)が得られ
た。このエマルジョンの評価を前述の方法により行っ
た。結果をあわせて表1に示す。
【0026】比較例6 実施例1において用いたPVA−1を用いる代わりにエ
チレン単位を含有しないPVA−10(重合度100
0、けん化度85モル%)を用いた他は実施例1と同様
にして固形分濃度47.7%の(Em−10)が得られ
た。このエマルジョンの評価を前述の方法により行っ
た。結果をあわせて表1に示す。
【0027】実施例5 窒素吹き込み口、温度計、撹拌機を備えた耐圧オートク
レーブにPVA−1の7.5%水溶液100部を仕込
み、60℃に昇温してから、窒素置換を行った。酢酸ビ
ニル80部を仕込んだ後、エチレンを45kg/cm2まで加
圧し、0.5%過酸化水素水溶液2部および2%ロンガ
リット水溶液0.3部を圧入し、重合を開始した。残存
酢酸ビニル濃度が10%となったところで、エチレン放
出し、エチレン圧力20kg/cm2とし、3%過酸化水素水
溶液0.3部を圧入し重合を完結させた。重合中に凝集
などがなく、重合安定性に優れており、固形分濃度4
9.5%、エチレン含量10重量%のエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体エマルジョン(Em−11)が得られた。
評価を前述の方法により行った。結果を表1に示す。
【0028】比較例7 実施例5において用いたPVA−1を用いる代わりにP
VA−2を用いた他は実施例5と同様にして固形分濃度
49.4%、エチレン含量10重量%のエチレン−酢酸
ビニル共重合体エマルジョン(Em−12)が得られ
た。評価を前述の方法により行った。結果をあわせて表
1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】PVA-1;重合度1700,けん化度88モル%、エ
チレン単位含有量2モル% PVA-2;重合度1700,けん化度88モル%{(株)クラレ製PV
A-217} PVA-3;重合度1700,けん化度88モル%{(株)クラレ製PV
A-217EE} PVA-4;重合度1000,けん化度88モル%、エチレン単位含有
量3モル% PVA-5;重合度1000,けん化度88モル%{(株)クラレ製PV
A-210} PVA-6; 重合度1000,けん化度95モル%、エチレン単位含有
量6モル% PVA-7;重合度500,けん化度88モル%、エチレン単位含有量
3.5モル% PVA-8;重合度500,けん化度88モル%{(株)クラレ製PVA
-205} PVA-9;重合度1000,けん化度85モル%、エチレン単位含有
量2モル% PVA-10;重合度1000,けん化度85モル%
【0031】
【発明の効果】本発明の水性エマルジョンおよび木工用
接着剤は、粘度が高く、耐水性、木質材への接着性に優
れており、フラッシュパネル、集成材、ツキ板、合板加
工用、合板二次加工用(練り合わせ)、一般木工等の木
工用接着剤、各種接着剤、含浸紙用、不織製品用のバイ
ンダー、混和剤、打継ぎ材、塗料、紙加工および繊維加
工などの分野で好適に用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 BD03X BD09X BD10X BD13X BD14X BD15X BE02W BE02X BE04X BF02X BG01X BG10X BG13X BH02X BJ00X BQ00X GJ01 HA07 4J040 DD022 DE011 JA03 LA07 MA08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビニルエステル系単量体単位を有する重
    合体を分散質とし、エチレン単位を0.5〜5モル%含
    有し、けん化度が80〜89.9モル%であるビニルア
    ルコール系重合体を分散剤とする水性エマルジョン。
  2. 【請求項2】 分散質がビニルエステル系単量体および
    エチレン単位を有する重合体である請求項1記載の水性
    エマルジョン。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは2記載の水性エマルジ
    ョンからなる木工用接着剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005171065A (ja) * 2003-12-10 2005-06-30 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 耐水性接着剤

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