JPH08321646A - 光センサー、情報記録装置および情報記録再生方法 - Google Patents

光センサー、情報記録装置および情報記録再生方法

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JPH08321646A
JPH08321646A JP8001693A JP169396A JPH08321646A JP H08321646 A JPH08321646 A JP H08321646A JP 8001693 A JP8001693 A JP 8001693A JP 169396 A JP169396 A JP 169396A JP H08321646 A JPH08321646 A JP H08321646A
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layer
recording medium
optical sensor
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JP8001693A
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Daigo Aoki
大吾 青木
Mitsuhiro Kashiwabara
充宏 柏原
Osamu Shimizu
治 清水
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラー画像の良好な記録が可能な光センサー
および情報記録装置を得る。 【構成】 情報記録媒体に情報露光に起因する電流以上
に増幅された強度で情報記録をすることができ、情報露
光を終了した後も電圧を印加し続けると導電性を持続
し、引き続き情報記録媒体に情報記録を継続する作用を
有する光センサーとして、光導電層中に、電荷発生性物
質含有層の光吸収波長領域に蛍光を発する物質を含有し
ているものを用いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録媒体に光
情報を可視情報または静電情報の形で記録することがで
きる光センサーであって、情報記録媒体への情報が著し
く増幅される光センサーおよびその光センサーを組み込
んだ情報記録装置、情報記録方法および情報記録再生方
法に関し、特にカラーバランスの優れた光センサーおよ
びその光センサーを組み込んだ情報記録装置、情報記録
方法および情報記録再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電極上に光導電層が設けられた光センサ
ーを前面に設け、該光センサーに対向し、後面に電極が
設けられた電荷保持層からなる情報記録媒体とを光軸上
に配置し、両電極層間に電圧を印加しつつ露光し、入射
光学像に応じて電荷保持層に静電電荷を記録させ、その
静電電荷をトナー現像するかまたは電位読み取りにより
再生する方法は、例えば特開平1−290366号公
報、特開平1−289975号公報に記載されている。
また、前記方法における電荷保持層を熱可塑性樹脂層と
し、静電電荷を熱可塑性樹脂層表面に記録した後加熱
し、熱可塑性樹脂表面にフロスト像を形成することによ
り記録された静電電荷を可視化する方法は、例えば特開
平3−192288号公報に記載されている。
【0003】さらに、本出願人等は、前記情報記録媒体
における情報記録層を高分子分散型液晶層として、前記
同様に電圧印加時露光し、光センサーにより形成される
電界により液晶層を配向させて情報記録を行い、情報記
録の再生にあたっては透過光あるいは反射光により可視
情報として再生する情報記録再生方法を、先に特願平4
−3394号、特願平4−24722号(特開平6−1
30347号公報)、特願平5−266646号として
出願した。この情報記録再生方法は偏光板を使用しなく
とも記録された情報を可視化できる。
【0004】また、本出願人等は、前記情報記録再生方
法に使用する光センサーとして、半導電性であり、光セ
ンサーの電極と情報記録媒体の電極間に電圧を印加した
状態で情報露光すると、情報記録媒体に情報露光に起因
する電流以上に増幅された強度で情報記録することがで
き、また情報露光を終了した後も電圧を印加し続けると
徐々に導電性が減少する緩和減衰型導電性を示し、引き
続き情報記録媒体に情報記録を持続する作用を有する光
センサーを、特願平6−6437号として提案した。さ
らに、電荷発生層、電荷輸送層に加えて、光誘起電流増
幅作用もしくは注入電流安定化作用を有する光誘起電流
増幅層を積層した前記と同様の光センサーを特願平6−
84640号として提案した。しかしながら、これらの
システムを用いてカラー画像の記録を行う際、カラー感
度は光センサーの分光感度に負うところが大きく、青色
感度が若干不足し、カラーバランスが充分満足のいくも
のとはいえず、こうした情報記録方法において、さらに
青色感度が向上し、RGBカラーバランスの優れた光セ
ンサーが求められていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は情報記録媒体
への情報形成に使用される光センサーおよび情報記録再
生方法において、情報形成能に優れ情報記録感度が向上
し、カラーバランスの優れた画像が得られる光センサー
および情報記録装置、情報記録再生方法の提供を課題と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、電極上に電荷
発生層、電荷輸送層を積層した光導電層を有する光セン
サーあるいは電荷発生性物質と電荷輸送性物質を混合し
た光導電層を積層した光センサーにおいて、光導電層中
には電荷発生性物質含有層の光吸収波長領域に蛍光を発
する蛍光性物質を含有する光センサーである。電極上に
光導電層を有し、情報記録媒体への情報形成に使用され
る光センサーにおいて、半導電性であり、光センサーの
電極と情報記録媒体との電極間に露光した状態で電圧を
印加するか、あるいは電圧を印加した状態で露光する
と、情報記録媒体に露光に起因する電流以上に増幅され
た強度で情報記録をすることができ、また、露光を終了
した後も電圧を印加し続けると導電性が徐々に減衰する
挙動を示し、引き続き情報記録媒体に情報記録を継続す
る作用を有する光センサーであり、光導電層中に電荷発
生性物質含有層の光吸収波長領域に蛍光を発する蛍光性
物質を含有する光センサーである。電極上に光導電層を
有し、情報記録媒体への情報形成に使用される光センサ
ーにおいて、電極上に電界または電荷量により情報形成
が可能な情報記録層を積層した情報記録媒体と対向して
配置して使用され、半導電性であり、光センサーの電極
と情報記録媒体との電極間に露光した状態で電圧を印加
するか、あるいは電圧を印加した状態で露光すると、情
報記録媒体に付与される電界または電荷量が増幅され、
また、露光を終了した後でも電圧を印加し続けると導電
性が徐々に減衰する挙動を示し、引き続き電界または電
荷量を情報記録媒体に付与し続ける作用を有する光セン
サーであり、光導電層中に電荷発生性物質含有層の光吸
収波長領域に蛍光を発する蛍光性物質を含有する光セン
サーである。蛍光性物質が、370nm〜450nmの
範囲に最大吸収波長を持ち、かつ、主に350nm〜5
00nmの範囲内の波長の光を吸収し、470nm〜5
50nmの範囲に最大蛍光発光波長を持ち、かつ、45
0nm〜600nmの範囲内の蛍光発光をする蛍光性物
質であり、蛍光の光増感作用を有する前記の光センサー
である。蛍光性物質が電荷輸送性物質である前記の光セ
ンサーである。光センサーへ105〜106V/cmの電
界強度の印加時に、未露光部での通過電流密度が10-4
〜10-7A/cm2である光センサーである。
【0007】また、露光によって情報記録媒体へ光情報
を記録する情報記録装置において、前記の光センサーと
電極上に情報記録層を形成した情報記録媒体とを間隙を
設けて光軸上に対向配置し、光センサー側より露光可能
とし、光センサーの電極と情報記録媒体の電極間に電圧
印加を可能に結線した情報記録装置である。情報記録層
が少なくとも液晶相および樹脂相からなる前記の情報記
録装置である。情報記録層が熱可塑性樹脂からなり、情
報露光に応じた電荷が情報記録層表面に付与された後、
加熱され、露光に応じたフロスト像が情報記録層表面に
形成されるものである前記の情報記録装置である。
【0008】情報記録層が電荷保持層からなり、露光に
応じた電荷が情報記録層表面に付与され、露光に応じた
電荷が情報記録層表面に形成されたものであるか、もし
くは情報記録層表面に形成された電荷をトナーによって
現像する前記の情報記録装置である。情報記録層がメモ
リー性を有する前記の情報記録装置である。光センサー
へ105〜106V/cmの電界強度の印加時に、未露光
部での通過電流密度が10-4〜10-7A/cmであり、
情報記録媒体の比抵抗が1010〜1013Ω・cmである
前記の情報記録装置である。
【0009】下部電極上に光導電層、誘電体層、情報記
録層、上部電極を順に積層した情報記録装置において、
下部電極、光導電層からなる光センサー部は、前記の光
センサーからなり、光センサー部より露光可能とし、下
部電極と上部電極との間に電圧印加を可能に結線した情
報記録装置である。情報記録媒体における情報記録層
が、少なくとも液晶相および樹脂相からなる前記の情報
記録装置である。
【0010】露光によって情報記録媒体へ光情報を記録
する情報記録再生方法において、前記の光センサーと電
極上に情報記録層を形成した情報記録媒体を使用し、光
センサーもしくは情報記録媒体の少なくともいずれか一
方の電極を透明電極とするとともに、光センサーと情報
記録媒体を間隙を設けて光軸上に対向配置し、両電極間
に露光した状態で電圧を印加する、あるいは電圧を印加
した状態での露光により情報記録媒体への情報記録を行
い、透過光あるいは反射光により可視情報として情報記
録媒体に記録した光情報の再生を行う情報記録再生方法
である。露光によって情報記録媒体へ光情報を記録する
情報記録再生方法において、前記の光センサーと電極上
に熱可塑性樹脂からなる情報記録層を形成した情報記録
媒体を使用し、光情報の露光によって電荷が情報記録層
上に付与された後に加熱し、情報露光に応じたフロスト
像を形成し、透過光あるいは反射光により可視情報とし
て情報記録媒体に記録した光情報の再生を行う情報記録
再生方法である。露光によって情報記録媒体へ光情報を
記録する情報記録再生方法において、前記の光センサー
と電極上に電荷保持層からなる情報記録層を形成した情
報記録媒体を使用し、光情報の露光によって電荷を情報
記録層上に付与した後に、記録した光情報を電位センサ
ーによって読み取り再生を行う情報記録再生方法であ
る。
【0011】露光によって情報記録媒体へ光情報を記録
する情報記録再生方法において、前記の光センサーと電
極上に電荷保持層からなる情報記録層を形成した情報記
録媒体を使用し、光情報の露光によって電荷を情報記録
層上に付与した後に、記録した光情報をトナーによって
現像し、透過光または反射光によって可視情報として光
情報の再生を行う情報記録再生方法である。露光によっ
て情報記録媒体へ光情報を記録する情報記録再生方法に
おいて、情報記録媒体が下部電極上に光導電層、誘電体
層、情報記録層、上部電極を順に積層しており、下部電
極、光導電層からなる光センサー部は、前記の光センサ
ーからなり、下部電極と上部電極の少なくともいずれか
一方は透明電極とし、下部電極と上部電極との間に露光
した状態で電圧を印加する、あるいは電圧を印加しつつ
露光により情報記録媒体への情報記録を行い、透過光あ
るいは反射光により可視情報として情報記録媒体に記録
した光情報の再生を行う情報記録再生方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の光センサーは電極上に光
導電層を積層したものから構成されている。その光導電
層は単層型のものと電荷発生層および電荷輸送層を積層
した積層型のものがある。光導電層は、一般には光が照
射されると照射部分で光キャリア(電子、正孔)が発生
し、それらのキャリアが層幅を移動することができる機
能を有するものであり、特に電界が存在する場合にその
効果が顕著である。ここで、本発明の情報記録媒体にカ
ラー画像情報の記録を行う際に使用する光センサーはカ
ラーバランスを考慮すると、400〜700nmの可視
光領域の波長に対して均一な感度を有することが好まし
い。ところが、光センサーの分光特性は例えば図21に
示すような光導電層に含有される電荷発生性物質の分光
特性に支配され、一般に青色波長領域の感度が低いので
カラーバランスの良好な画像を得ることが困難である。
そこで、光導電層中に370nm〜450nmの範囲に
最大吸収波長を持ち、かつ、主に350nm〜500n
mの範囲内の波長の光を吸収し、470nm〜550n
mの範囲に最大蛍光波長を持ち、かつ、450nm〜6
00nmの範囲内の蛍光発光をする蛍光性物質を含有さ
せる。
【0013】このようにすると、電荷発生性物質の吸収
が弱く感度の低い青色波長領域の光である400nm〜
510nmの光をも充分に吸収し、感度の高い緑色波長
領域の蛍光(470nm〜600nm)として発光する
ので、青色波長領域の光を緑色波長領域の光として電荷
発生性物質に吸収させ、青色波長領域感度の増大を図る
ことができる。この特性は特に後述する3色分解プリズ
ムを用いたカラー画像記録方法には効果的で、入射光を
例えば図23に示すようなRGB波長領域、すなわち青
色領域400〜510nm、緑色領域470nm〜60
0nm、赤色領域560nm〜700nmに分けて情報
記録媒体上に記録するため、波長領域における効果が明
確で青色領域のみに増感作用が働き、カラーバランスの
改善がより顕著になされる。
【0014】加えるに、本発明の光センサーは、光セン
サーへの光照射時において、情報記録媒体に付与される
電界または電荷量が光照射につれて経時的に増幅され、
また光照射を終了した後でも電圧を印加し続けるとその
増加した導電性を緩和的に持続し、引き続き電界または
電荷量を情報記録媒体に付与し続ける作用を有するに至
るものである。本発明の光センサーにおける光誘起電流
増幅作用について以下に詳細に説明する。本発明の増幅
作用の測定用光センサーとして、透明ガラス上にITO
電極が設けられ、該電極上に光導電層が積層された光セ
ンサーにおいて、その光導電層上に0.16cm2 の金
電極を積層する。そして、この両電極間にITO電極を
正極として直流の一定電圧を印加すると共に、電圧印加
開始後0.5秒後に透明ガラス側から0.033秒間光
照射し、測定時間中の光センサーにおける電流値の挙動
を、光照射開始時(t=0)から測定する。なお、照射
光は、キセノンランプ(浜松ホトニクス社製L227
4)を光源に、グリーンフィルター(日本真空光学社
製)により緑色光を選択して照射し、照射光強度を照度
計(ミノルタ社製)で測定し、20ルックスのものとす
る。図3にそのフィルター特性を示す。この光強度で光
照射した時、透明基材、ITO膜の光透過率、フィルタ
ーの分光特性を考慮すると、光導電層には4.2×10
11個/cm2 秒のフォトンが入射する。そして、入射し
たフォトンが全て光キャリアに変換されると、理論的に
は光電流としては単位面積当たり1.35×10-6A/
cm2 の電流が発生する。
【0015】ここで、前記測定装置により測定する場合
に、理論的光電流に対して、光センサーで実際に発生し
た光誘起電流=(光センサーで実際に発生した光誘起電
流値/理論的光電流値)をその光センサーにおける量子
効率と定義する。また、光誘起電流とは、光照射部の電
流値から光を照射しない部分で流れる電流であるベース
電流値を差し引いたものであり、光照射中あるいは光照
射後もベース電流以上の光照射に起因する電流が流れる
ものをいい、いわゆる光電流とは相違する。本発明の光
センサーにおける光誘起電流増幅作用とは、このような
光誘起電流の挙動のことであると定義する。
【0016】本発明における光誘起電流増幅作用を有す
る光センサーと、光誘起電流増幅作用を有しない光セン
サー(以下、比較センサーと称す)とを、前記測定装置
での測定結果を使用して説明する。まず、比較センサー
についての測定結果を図4に示す。図4において、
(m)線は、前記理論値(1.35×10-6A/c
2 )を示す参考線で、光照射を0.033秒間行い、
光照射後も電圧印加を継続した状態を示す。(n)線
は、光誘起電流増幅作用を有しない光センサーの実測線
で光照射中の光電流の増加は小さく、その値も理論値
(1.35×10-6A/cm2 )を超えず、この比較セ
ンサーにおける量子効率は0.4とほぼ一定である。光
照射中の量子効率の変化を図5に示す。
【0017】これに対して本発明の光センサーは、一例
として図13に示すように光照射時は光誘起電流が増幅
し、量子効率との関係を示す図6から明らかなように、
約0.01秒で量子効率は1を超え、その後も量子効率
は増加を続けることがわかる。また、比較センサーでは
光照射終了と同時に有効な電流は得られない。これに対
して本発明の光センサーにおいては、光照射後も電圧印
加を継続することにより光誘起電流が継続して流れ、引
き続いて光誘起電流を取り出すことができ、光情報を続
けて得ることができる。
【0018】その詳細な理由は不明であるが、本発明の
光センサーにおいては、情報光の照射に伴い発生する光
誘起電荷キャリアの全てが電圧印加状態において光導電
層の層幅方向に移動するわけでなく、光誘起電荷キャリ
アの一部が光導電層中あるいは電極と光導電層の界面に
存在するトラップサイトにトラップされたような状態と
なり、このトラップされた電荷は経時的に蓄積され、電
圧印加した状態では露光により発生する光電流に加え
て、このトラップされた電荷により誘起される電極から
の注入電流が流れ、見掛けの光誘起電流量を経時的に増
幅させるものと考えられる。そして、電圧を印加した状
態を維持しつつ、露光を終了する場合には、露光により
生じる光キャリアはただちに減衰して消滅するが、トラ
ップされた電荷の減衰は緩やかであるためトラップされ
た電荷により誘起される電極からの注入電流は減衰しな
がらも充分な量が流れるものと推察される。この光誘起
電流は本発明の光センサーにおける光をトリガーとした
電流増幅による効果であり、通常の感光体で予想される
入射した光に起因する光電流以上の電流が流れるため
に、情報記録媒体に対して効果的な光情報の付与を可能
とするものである。
【0019】本発明の光センサーは、素子全体として半
導電性であり、所定の電流密度の電流が流れるためには
暗時の比抵抗が109 〜1013Ω・cmであることが好
ましい。特に、比抵抗が1010〜1011Ω・cmの範囲
のもので増幅作用が顕著である。比抵抗が1013Ω・c
mよりも大きい光センサーでは105〜106V/cmの
電界強度範囲では本発明の光センサーのような増幅作用
を示さない。また、比抵抗が109 Ω・cm未満の光セ
ンサーでは、電流が非常に多く流れ、電流によるノイズ
が発生し易く好ましくない。
【0020】これに対して、一般の電子写真用に用いら
れている感光体素子は、暗抵抗率が1014〜1016Ω・
cmのものが用いられており、本発明の光センサーは電
子写真において、その目的を達することができず、ま
た、一般の電子写真用の暗抵抗率が大きな光導電層を有
する光センサーは、本発明の目的には使用することがで
きない。また、光センサーの比抵抗ρ(Ω・cm)と電
流密度J(A/cm2 )の間には、光センサーの膜厚
d、電極面積S、および印加電界強度E(V/cm)の
間には、 ρ=(E・d/J・S)×(S/d)=E/J の関係式が成立するので、光センサーの比抵抗は印加電
界強度と電流密度から求めることができる。
【0021】また、情報記録媒体における情報記録層が
特に高分子分散型液晶である場合には、液晶の動作電圧
領域に光センサーの感度を設定することが必要である。
すなわち、露光部において情報記録媒体に印加される電
位(明電位)と未露光部において情報記録媒体に印加さ
れる電位(暗電位)との差であるコントラスト電圧を情
報記録媒体における液晶の動作電圧領域において一定の
大きさをとることが必要となる。そのため、例えば光セ
ンサーの未露光部の液晶層に印加される暗電位は、液晶
の動作開始電位程度に設定する必要がある。したがっ
て、情報記録媒体の抵抗率が常温で1010〜1013Ω・
cmであり、光センサーに105〜106V/cmの電界
が与えられた状態で、10-4〜10-7A/cm2 のベー
ス電流が生じる程度の導電性が要求され、好ましくは1
-5〜10-6A/cm2 の範囲がよい。ベース電流が1
-7A/cm2 の未満の光センサーでは液晶層が露光状
態でも配向せず、また、10-4A/cm2 以上のベース
電流の光センサーでは未露光状態でも電圧印加と同時に
電流が多く流れ、液晶が配向し、露光したとしても未露
光部との間で透過率の差が得られない。また、液晶によ
って動作電圧および範囲が異なるものもあるので、印加
電圧および電圧印加時間を設定するにあたっては情報記
録媒体における電圧配分を考慮する必要がある。
【0022】次に、本発明の光センサーの構成および材
料について説明する。まず、単層型光センサーについて
説明する。図1は単層型光センサーを説明するための断
面図であり、図中13は電極、14は光導電層、15は
基板である。光導電層14は、無機光導電性物質または
有機光導電性物質、バインダーおよび蛍光性物質から形
成されている。無機光導電性物質としてはSe、Se−
Te、ZnO、TiO2 、Si、CdS等が挙げられ、
これらを単独もしくは複数を組み合わせて微粒子とし、
バインダーを使用して光導電層を形成する。バインダー
には例えばシリコーン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ビ
ニルホルマール樹脂、ビニルアセタール樹脂、ビニルブ
チラール樹脂、スチレン樹脂、スチレン−ブタジエン共
重合体樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、飽和または
不飽和ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル
樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体樹脂等が挙げられ、それぞれバインダー用の樹脂を単
独または複数のものを組み合わせて使用することができ
る。この場合バインダー用の樹脂1重量部に対して光導
電性微粒子を0.1〜10重量部、好ましくは1〜5重
量部の割合で分散させたものとするとよい。
【0023】また、有機光導電性物質には高分子光導電
性物質、および低分子光導電性物質の絶縁性バインダー
中への分散物がある。高分子光導電性物質としては、例
えばポリビニルカルバゾール(PVK)、PVKにおけ
るビニル基の代わりにアリル基、アクリロキシアルキル
基のエチレン性不飽和基が含まれたポリ−N−エチレン
性不飽和基置換カルバゾール類、また、ポリ−N−アク
リルフェノチアジン、ポリ−N−(β−アクリロキシ)
フェノチアジン等のポリ−N−エチレン性不飽和基置換
フェノチアジン類、ポリビニルピレン等がある。なかで
もポリ−N−エチレン性不飽和基置換カルバゾール類、
特にポリビニルカルバゾールが好ましく用いられる。
【0024】また、低分子光導電性物質としては、アル
キルアミノフェニル基等で置換されたオキサジアゾール
類、トリフェニルメタン誘導体、ヒドラゾン誘導体、ブ
タジエン誘導体、スチルベン誘導体等が挙げられる。ま
た、光導電層を積層型光センサーで用いる電荷発生性物
質と電荷輸送性物質を1:1〜1:10、好ましくは
1:2〜1:5の割合で混合して用いてもよい。これら
の有機光導電性物質1重合部に対して、バインダー0.
1〜10重量部、好ましくは0.1〜1重量部中に分散
させて、皮膜形成性の有機光導電層を形成してもよい。
上述の光導電層中には後で述べるような蛍光性物質が、
光導電性物質1重量部に対して、0.01〜10重量
部、好ましくは1〜5重量部加えられる。ただし、蛍光
性物質が電荷輸送性物質である場合には、電荷輸送性物
質として光導電層内に含有されるため別個に蛍光性物質
を加える必要は特にない。これらの単層光導電層の乾燥
後の膜厚は1〜50μmであり、好ましくは3〜20μ
mで電極上に形成される。このような膜厚とすることに
よって光センサーは良好な感度と画質を示す。
【0025】次に、積層型光センサーについて説明す
る。図2は積層型光センサーを説明するための断面図で
あり、図13は電極、14’は電荷発生層、14”は電
荷輸送層、15は基板である。図に示すように、積層型
光センサーは電極上に電荷発生層、電荷輸送層を順次積
層して形成され、無機光センサーと有機光センサーとが
ある。無機光センサーにおける電荷発生層14’はSe
−Te、硫黄や酸素等をドープしたSi等を蒸着、スパ
ッタリング、CVD等により電極上に、0.05μm〜
1μmの膜厚に積層される。
【0026】有機光センサーにおける電荷発生層14’
は電荷発生性物質とバインダーからなる。電荷発生性物
質としては、下記に示すピリリウム系染料、チアピリリ
ウム系染料、アズレニウム系染料、シアニン系染料、ア
ズレニウム系染料等のカチオン系染料、スクアリリウム
塩系染料、フタロシアニン系顔料、ペリレン系顔料、ピ
ラントロン系顔料等の多環キノン系顔料、インジゴ系顔
料、キナクリドン系顔料、ピロール系顔料、アゾ系顔料
等の染料、顔料を単一層中で複数のものを組み合わせて
使用することができる。
【0027】
【化1】
【0028】
【化2】
【0029】
【化3】
【0030】また、使用可能なアゾ系顔料には多くのも
のを挙げることができるが、とくに好ましいアゾ系顔料
の化学構造を、中心骨格Aとカプラー部分Cpによって
【0031】
【化4】
【0032】としてあらわせば、Aの具体例としては以
下のものを挙げることができる。
【0033】
【化5】
【0034】
【化6】
【0035】
【化7】
【0036】
【化8】
【0037】また、Cpの具体例としては、
【0038】
【化9】
【0039】
【化10】
【0040】
【化11】
【0041】等が挙げられる。これらの中心骨格Aおよ
びカプラーCpは適宜組み合わせることによって電荷発
生性物質として好適なアゾ染料を得ることができる。バ
インダーとしては、例えばシリコーン樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、ビニルホルマール樹脂、ビニルアセタール
樹脂、ビニルブチラール樹脂、スチレン樹脂、スチレン
−ブタジエン共重合体樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹
脂、飽和または不飽和ポリエステル樹脂、メタクリル樹
脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体樹脂等が挙げられ、それぞれバインダ
ー樹脂を単独または複数のものを組み合わせて使用する
ことができる。これらの電荷発生性物質とバインダーの
混合比は、電荷発生性物質1重量部に対してバインダー
を0.1〜10重量部、好ましくは0.2〜1重量部の
割合で使用することが望ましい。電荷発生層は乾燥後膜
厚として0.01〜1μmであり、好ましくは0.1〜
0.5μmとするとよく、このような膜厚とすることに
よって良好な感度と画質を示す。また、先に示した電荷
発生性物質のうち、蒸着法で成膜可能なものは、バイン
ダーを用いず、単独で成膜することもできる。
【0042】電荷輸送層14”は電荷輸送性物質とバイ
ンダーとからなる。電荷輸送性物質は、電荷発生層で発
生した電荷の輸送特性が良い物質であり、例えば、オキ
サジアゾール、オキサゾール、トリアゾール、チアゾー
ル、トリフェニルメタン、スチリル、ピラリゾン、ヒド
ラゾン、芳香族アミン、カルバゾール、ポリビニルカル
バゾール、スチルベン、エナミン、アジン、トリフェニ
ルアミン、ブタジエン、多環芳香族化合物、スチルベン
二重体およびそれらの誘導体等があり、ホール輸送特性
のよい物質とすることが必要である。
【0043】バインダーとしては、前記した電荷発生層
におけるバインダーと同様のもの、さらにポリアリレー
ト樹脂、フェノキシ樹脂が使用できるが、好ましくはス
チレン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、ポリ
カーボネート樹脂である。バインダーは電荷輸送性物質
1重量部に対して0〜10重量部、好ましくは0.1〜
1重量部の割合で使用することが望ましい。電荷輸送層
は乾燥後膜厚として1〜50μmであり、好ましくは3
〜20μmとするとよく、このような膜厚とすることに
よって良好な感度と画質が得られる。電荷発生層と電荷
輸送層は、その構成を上下を逆に積層してもよい。先に
示した電荷輸送性物質で蒸着法で成膜可能なものは、バ
インダーを用いず、単独で成膜することもできる。
【0044】次に、本発明の特徴である蛍光性物質につ
いて説明する。本発明で用いられる蛍光性物質は、電荷
輸送性物質として電荷輸送層に使用するか、あるいは添
加剤として電荷発生層中に添加することができる。蛍光
性物質は、主に300nm〜500nmの範囲内の波長
の光を吸収し、主に450nm〜600nmの範囲内の
蛍光発光をするものであり、光導電層中に分散あるいは
混合、溶解等による添加が可能であるか、あるいは、電
荷輸送性を有し、電荷輸送層して用いることが可能であ
ればどのような構造のものでもよい。 電荷輸送性を持
った蛍光性物質としては、例えば下記構造の
【0045】
【化12】
【0046】等の化合物を挙げることができる。電極1
3は、後述する情報記録媒体が不透明であれば透明性を
有することが必要であるが、情報記録媒体が透明性を有
する場合には透明、不透明いずれでもよく、106Ω・
cm 以下の比抵抗を安定して与える材料、例えば金、
白金、亜鉛、チタン、銅、鉄、錫等の金属薄膜導電膜、
酸化錫、酸化インジウム、酸化亜鉛、四級アンモニウム
含有物質等の有機導電膜等を単独あるいは二種類以上の
複合材料として用いることができ。なかでも酸化物導電
体が好ましく、特にインジウム錫複合酸化物(ITO)
が好ましい。電極13は、蒸着、スパッタリング、CV
D、コーティング、めっき、ディッピング、電解重合等
の方法により形成される。また、その膜厚は電極を構成
する材料の電気特性、および情報記録の際の印加電圧に
より変化させる必要があるが、例えばITO膜では10
〜300nm程度であり、情報記録層の間の全面あるい
は任意のパターンに合わせて形成される。また、二種類
以上の材料を積層して用いることもできる。
【0047】基板15は、後述する情報記録媒体が不透
明であれば透明性を有することが必要であるが、情報記
録媒体が透明性を有する場合には透明、不透明いずれで
もよく、カード、フィルム、テープ、ディスク等の形状
を有し、光センサーを支持するものである。光センサー
自体が支持性を有する場合には設ける必要がないが、光
センサーを支持することができるある程度の強度を有し
ていれば、その材質、厚みは特に制限がない。例えば可
撓性のあるプラスチックフィルム、あるいはガラス、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリメチルメタクリレート、ポリメチルアクリレ
ート、ポリエステル、ポリカーボネート等のプラスチッ
クシート、カードが使用される。なお、基板の電極13
が設けられる面の他方の面には、電極13が透明であれ
ば必要に応じて反射防止効果を有する層を積層するか、
また、反射防止効果を発現しうる膜厚に透明基板を調整
するか、さらに両者を組み合わせることにより反射防止
性を付与するとよい。
【0048】また、電極13と光導電層14または電荷
発生層14’間に光誘起電流増幅層を設けてもよい。そ
の詳細な理由は不明であるが、光誘起電流増幅層は光セ
ンサーにおける光誘起によって発生した電流を増幅する
作用や、電極13から光導電層14または電荷発生層1
4’への電荷キャリアー注入性を制御して情報記録媒体
に実質的に印加される電圧を調節する作用、および電極
13から光導電層14または電荷発生層14’への電荷
キャリア注入性を均一化し、情報記録媒体への記録にお
いて、ノイズ、むら等を軽減する作用を有している。第
一の作用は光センサーとしての記録感度の向上に効果的
であり、第二の作用は記録画像の画像濃度の調整に効果
的であり、さらに第三の作用は記録画像の画質向上に効
果的である。
【0049】光誘起電流増幅層には、例えばシリコーン
樹脂、ポリカーボネート樹脂、ビニルホルマール樹脂、
ビニルアセタール樹脂、ビニルブチラール樹脂、スチレ
ン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、エポキシ
樹脂、アクリル樹脂、飽和または不飽和ポリエステル樹
脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂等が挙げら
れ、それぞれバインダー樹脂を単独または複数のものを
組み合わせて使用することができる。さらに、可溶性ポ
リアミド、フェノール樹脂、ポリウレタン、ポリウレ
ア、カゼイン、ポリペプチド、ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、無水マレイン酸エステル重合
体、第四級アンモニウム塩含有重合体、セルロース化合
物等を使用することができ、それぞれバインダー樹脂を
単独または複数のものを組み合わせて使用することがで
きる。特にビニルホルマール樹脂、ビニルアセタール樹
脂、ビニルブチラール樹脂が好ましい。
【0050】光誘起電流増幅層の厚さは0.005〜5
μm、好ましくは0.05〜5μmがよく、ディップコ
ーティング、ロールコーティング、スピンコーティング
等の方法によって塗布することができる。0.005μ
mよりも薄いと、画像ノイズの軽減作用はなくなり、ま
た、5μmよりも厚いと電極から電荷発生層への電荷キ
ャリアの注入を妨げてしまう。また、光誘起電流増幅層
には必要に応じて、各種の電子受容性物質、光導電性物
質が添加され、それぞれ添加物を単独または複数のもの
を組み合わせて使用することができる。
【0051】電子受容性物質としては、例えは置換ベン
ゼン類、置換ナフタレン類、置換および無置換ベンゾキ
ノン類、置換および無置換ナフトキノン類、置換および
無置換アントラキノン類、置換フルオレノン類、クロラ
ニル類、置換キノジメタン類を挙げることができる。光
導電性物質としては、前述した単層の光導電層を構成す
る無機と有機の光導電性物質および光導電層が積層して
形成された場合の電荷発生性物質を用いることができ、
例えば無機光導電性物質としてはSe、Se−Te、Z
nO、TiO2 、Si、硫黄や酸素等をドープしたS
i、CdS等が挙げられ、有機光導電性物質のうち高分
子光導電性物質としては、例えばポリビニルカルバゾー
ル(PVK)、PVKにおけるビニル基の代わりにアリ
ル基、アクリロキシアルキル基のエチレン性不飽和基が
含まれたポリ−N−エチレン性不飽和基置換カルバゾー
ル類、また、ポリ−N−アクリルフェノチアジン、ポリ
−N−(β−アクリロキシ)フェノチアジン等のポリ−
N−エチレン性不飽和基置換フェノチアジン類、ポリビ
ニルピレン等が挙げられる。有機光導電性物質のうち、
低分子光導電性物質としては、アルキルアミノフェニル
基等で置換されたオキサジアゾール類、トリフェニルメ
タン誘導体、ヒドラゾン誘導体、ブタジエン誘導体、ス
チルベン誘導体が挙げられる。
【0052】電荷発生性物質としては、ピリリウム系染
料、チアピリリウム系染料、アズレニウム系染料、シア
ニン系染料、アズレニウム系染料等のカオチン系染料、
スクアリリウム塩系染料、フタロシアニン系顔料、ペリ
レン系顔料、ピラントロン系顔料等の多環キノン系顔
料、インジゴ系顔料、キナクリドン系顔料、ピロール系
顔料、アゾ系顔料等の染料、顔料を単独もしくは複数の
ものを組み合わせて使用することができる。これらの添
加物はバインダー樹脂1重量部に対して0.001〜1
0重量部、好ましくは0.05〜5重量部の割合で添加
され、それぞれ添加物を単独または複数のものを組み合
わせて使用することができ、特に置換ベンゾキノン類と
アゾ顔料との組合せのように電子受容性化合物と有機光
導電性顔料を組み合わせて用いることにより大きな増幅
作用が得られ好ましい。
【0053】情報記録媒体2について説明する。まず、
本発明における情報記録媒体としては、その情報記録層
が液晶−高分子複合体(以下LCPCと示す)とする場
合が挙げられる。LCPCは液晶相中に樹脂粒子が分散
した構造を有しているが、液晶材料はスメクチック液
晶、ネマチック液晶、コレステリック液晶あるいはこれ
らの混合物を使用することができる。液晶としては、そ
の配向性を保持し、情報を永続的に保持させる、いわゆ
るメモリー性の観点からスメクチック液晶を使用するの
が好ましい。スメクチック液晶としては、液晶性を呈す
る物質の末端基の炭素基が長いシアノビフェニル系、シ
アノターフェニル系、フェニルエステル系、さらにフッ
素系等のスメクチックA相を呈する液晶物質、強誘電性
液晶として用いられるスメクチックC相を呈する液晶物
質、あるいはスメクチックH、G、E、F等を呈する液
晶物質等が挙げられる。
【0054】樹脂粒子を形成する材料としては、例えば
紫外線硬化型樹脂であって、モノマー、オリゴマーの状
態で液晶材料と相溶性を有するもの、あるいはモノマ
ー、オリゴマーの状態で液晶材料と共通の溶媒に相溶性
を有するものを好ましく使用できる。このような紫外線
硬化型樹脂としては、例えばアクリル酸エステル、メタ
クリル酸エステル等が挙げられる。その他、液晶材料と
共通の溶媒に相溶性を有する溶媒可溶性の熱硬化性樹
脂、例えばアクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリエステ
ル樹脂、ポリスチレン樹脂、およびこれらを主体とした
共重合体等、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等を使用し
てもよい。液晶材料と樹脂の使用割合は、液晶の含有率
が10重量%〜90重量%、好ましくは40重量%〜8
0重量%となるように使用するとよく、10重量%未満
であると情報記録により液晶相が配向しても光透過性が
低く、また、90重量%を超えると液晶の浸みだし等の
現象が生じ、画像むらが生じ好ましくない。
【0055】情報記録層の膜厚は解像性に影響を与える
ので、乾燥後膜厚0.1μm〜10μm、好ましくは3
μm〜8μmとするとよく、光解像性を維持しつつ、動
作電圧も低くすることができる。膜厚が薄すぎると、情
報記録部のコントラストが低く、また、厚すぎると動作
電圧が高くなるので好ましくない。以上のように情報記
録媒体として情報露光による記録を液晶の配向により可
視化した状態とするものであるが、液晶と樹脂との組合
せを選ぶことにより一度配向し、可視化した情報は消去
せず、メモリ性を付与することができる。また、等方相
転移付近の高温に加熱すると、メモリー性を消去するこ
とができるので、再度の情報記録に使用することができ
る。
【0056】この情報記録媒体は、図7に示すように上
述した光センサーをポリイミドのような絶縁性樹脂フィ
ルムからなるスペーサー19を介して、対向配置し、両
電極13、13’を電圧源を介して結線して第1の情報
記録装置とされる。この装置における電極13、13’
はいずれか一方、または両方が透明性であればよい。次
に、第2の情報記録装置について説明する。図8は、本
発明の第2の情報記録装置を断面図により示す図であ
り、図中20は誘電体層であり、また図2と同一符号は
同一内容を示す。第2の情報記録装置は、第1の情報記
録装置における光センサーと情報記録媒体とを誘電体層
20を介して対向配置し、直接積層したものであ。第2
の情報記録装置は光センサーにおける光導電層が溶媒を
使用して塗布形成される場合に特に適しており、光導電
層上に情報記録層を直接塗布形成すると、それらの相互
作用により情報記録層における液晶が溶出したり、ま
た、情報記録層形成用の溶媒により光導電材料が溶出す
ることによる画像むらを防止することができ、光センサ
ーと情報記録媒体との一体化を可能とするものである。
【0057】誘電体層20はその形成にあたって、光導
電層形成材料、情報記録形成材料のいずれに対しても溶
解性を有しないことが必要であり、また、導電性を有し
ないことが必要である。導電性を有する場合には、空間
電荷の拡散が生じ、解像度の劣化を生じることから絶縁
性が要求される。また、誘電体層は液晶層に印加される
分配電圧を低下させたり、あるいは解像性を悪化させる
ので、膜厚は薄い方が好ましく、2μm以下とすること
がよいが、逆に薄くすることにより経時的な相互作用に
よる画像ノイズの発生ばかりでなく、積層塗布する際に
ピンホール等の欠陥による浸透の問題が生じる。ピンホ
ール等の欠陥による浸透性は積層塗布する材料の固形分
比率、溶媒の種類、粘度により異なるので積層塗布され
るものの膜厚は適宜設定されるが、少なくとも10μm
以下の膜厚とするとよく、好ましくは0.1〜3μmと
するとよい。さらに、各層に印加される電圧分配を考慮
した場合、薄膜化と共に誘電率の高い材料が好ましい。
【0058】誘電体層を形成する材料としては、無機材
料ではSiO2 、TiO2 、CeO2 、Al23、Ge
2、Si34、AlN、TiN、MgF2、ZnS、二
酸化珪素と二酸化チタンの組合せ、硫化亜鉛とフッ化マ
グネシウムの組合せ、酸化アルミニウムとゲルマニウム
の組合せ等を使用し、蒸着法、スパッタリング法、化学
蒸着(CVD)法等により積層して形成するとよい。ま
た、有機溶剤に対して相溶性の少ない水溶性樹脂、例え
ばポリビニルアルコール、水系ポリウレタン、水ガラス
等の水溶液を使用し、スピンコート法、ブレードコート
法、ロールコート法等により積層してもよい。さらに、
塗布可能なフッ素樹脂を使用してもよく、この場合には
フッ素含有溶剤に溶解し、スピンコート法により塗布す
るか、ブレードコート法、ロールコート法等により積層
してもよい。塗布可能なフッ素樹脂としては、例えば特
開平6−130347号公報等に開示されたフッ素樹脂
を使用することができ、また、真空中において膜形成さ
れるポリパラキシリレン等の有機材料を好ましく使用す
ることができる。
【0059】次に、本発明の第1および第2の情報記録
装置における情報記録方法について説明する。図9は本
発明の第1の情報記録装置における情報記録方法を説明
するための図であるが、第2の情報記録装置においても
同様である。図中11は情報記録層、13は光センサー
の電極、13’は情報記録媒体の電極、14は光導電
層、21は光源、22は駆動機構を有するシャッター、
23は電源となるパルスジェネレーター、24は暗箱を
示す。電極13、13’の間にパルスジェネレーター2
3により適当な電圧を印加しつつ、光源21から情報光
を入射させると、光が入射した部分の光導電層14で発
生した光キャリアは両電極により形成される電界により
情報記録層11側の界面まで移動し、電圧の再分配が行
われ、情報記録層11における液晶層が配向し、情報光
のパターンに応じた記録が行われる。本発明の情報記録
方法においては、面状アナログ記録が可能であり、液晶
レベルでの記録が得られるので、高解像度の記録とな
り、また露光パターンは液晶相の配向により可視像化さ
れて保持される。
【0060】情報記録装置の形態としては、カメラによ
る方法、またレーザによる記録方法がある。カメラによ
る方法としては通常のカメラに使用されている写真フィ
ルムの代わりに情報記録媒体を使用して記録部材とする
もので、光学的なシャッターも使用し得るし、また電気
的なシャッタも使用し得る。また、プリズムおよびカラ
ーフィルターによる光情報を、図23に示すような特性
のR、G、B光成分に分離し、平行光として取り出し
R、G、Bの各色用の3個の情報記録媒体で1コマを形
成するか、または1個の情報記録媒体の異なる部分に
R、G、Bの各画像を記録して1コマとすることによ
り、カラー撮影することもできる。図23に示すような
RGB波長領域(青色領域400〜510nm、緑色領
域470〜600nm、赤色領域560nm〜700n
m)に分けて情報記録媒体上に記録する場合、波長領域
における効果が明確で青色領域のみに増感作用が働き、
カラーバランスの改善がより顕著になされる。
【0061】情報記録媒体に記録された露光情報は、図
10に示すように第1の情報記録装置の場合には情報記
録媒体を分離して、また第2の情報記録装置の場合には
そのまま透過光により情報を再生すると、情報記録部で
は液晶が電界方向に配向するために光Aは透過するのに
対して、情報を記録していない部位においては光Bは散
乱し、情報記録部とのコントラストが得られる。また、
光反射層を介して反射光により読み取ってもよい。この
積層体を組み込んだ図9に示すように第1の情報記録装
置において、例えば撮像用カメラ(例えばマミヤ社製R
B67)の写真フィルムに代えて本発明の光センサーと
情報記録媒体を取り付けて、光センサーと情報記録媒体
の両電極間に700Vの直接電圧を0.04秒印加する
と同時に、グレースケールを1/30秒間、光センサー
側から投影露光することにより、情報記録媒体の情報記
録層にグレースケールに応じた光透過部からなる記録部
が形成され、情報記録を行うことができる。
【0062】次いで、情報記録媒体における記録情報
を、図11に示す情報出力装置により情報記録媒体をC
CDラインセンサーを有するイメージスキャナーによっ
て記録情報を読み取り、その情報を昇華転写プリンター
(例えば日本ビクター社製、SP−5500)を使用し
て情報出力することによりグレースケールに応じた良好
な印刷物を得ることができる。液晶の配向により記録さ
れた情報は、目視による読み取りが可能な可視情報であ
るが、投影機により拡大して読み取ることもでき、レー
ザ光の走査、あるいはCCDを用いて高精度で情報を読
み取ることができる。なお、必要に応じてシュリーレン
光学系を用いることにより散乱光を防ぐことができる。
以上、情報記録媒体として情報露光による記録を結晶の
配向により可視化した状態とするものであるが、結晶と
樹脂の組合せを選ぶことにより、一度配向し可視化した
情報は消去せず、メモリ性を付与することができる。ま
た、等方相転移付近の高温に加熱すると、メモリー性を
消去することができるので、再度の情報記録に使用する
ことができる。
【0063】情報記録装置における情報記録媒体として
は、例えば特開平3−7942号、特開平5−1077
75号、特開平5−107776号、特開平5−107
777号公報、特開平4−70842号公報等に記載さ
れている電荷保持層を情報記録層とすると静電情報記録
媒体を使用してもよく、この場合には情報は情報記録媒
体において静電荷の形で蓄積されるので、その静電電荷
をトナー現像するか、またはその静電電荷を例えば特開
平1−2903666号公報等に記載されるように電位
読み取りにより再生することができる。また、特開平4
−46347号公報等に記載される熱可塑性樹脂層を情
報記録層とする情報記録媒体を使用してもよく、この場
合には前記同様に情報を静電荷の形で表面に蓄積した
後、熱可塑性樹脂層が加熱されることにより、情報をフ
ロスト像として蓄積し、可視情報として情報再生するこ
とが可能である。
【0064】本発明の情報記録媒体への光情報の記録に
使用する光センサーは、電極上に光導電層が積層されて
おり、半導電性であり光センサーへの電極と情報記録媒
体の電極間に電圧を印加した状態で情報露光するか、あ
るいは情報露光した状態で電圧を印加すると、情報記録
媒体に情報露光に付与される電界または電荷量が増幅さ
れ、また、情報露光を終了した後も、電圧を印加し続け
ると導電性を持続し、引き続き電界または電荷量を情報
記録媒体に付与し続ける使用を有しているが、情報記録
媒体にカラー画像情報の記録を行う再に使用する光セン
サーは、カラーバランスを考慮すると400〜700n
mの可視光領域の波長に対して均一な感度を有すること
が好ましい。ところが、光センサーの分光特性は電荷発
生層における電荷発生性物質の分光特性に支配され、一
般に青色波長領域の感度が低いので、カラーバランスの
良好な画像を得ることが困難であった。そこで、電荷発
生性物質の吸収が弱い青色波長領域の光を吸収し、緑色
波長領域の光を蛍光として発する物質を電荷輸送性物質
として使用するか、あるいは添加剤として光導電層中に
添加することにより、青色波長領域の光を緑色波長領域
の蛍光として電荷発生性物質に吸収させ、青色波長領域
感度を増大させることによりカラーバランスの良好な画
像情報が得られる。
【0065】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。 実施例1 (積層型光センサーの作製)。
【0066】充分洗浄した厚さ1.1mmのガラス基板
上に、電子線蒸着法により面積抵抗80Ω/□、膜厚1
00nmのITO膜を成膜し、電極を得た。電極をスク
ラバー洗浄機(商品名SSD−1 エンヤシステム社)
にて純水噴射11秒間、洗剤(商品名RBS−25 純
正化学製)を使用してスクラブ洗浄を20秒間、純水リ
ンス20間秒の後、120℃の乾燥機中で1時間乾燥し
た。この電極上に、電荷発生性物質しとて下記構造
【0067】
【化13】
【0068】構造を有するビスアゾ顔料3重量部、ポリ
ビニルホルマール樹脂1重量部とを、4−ジオキサン9
8重量部、シクロヘキサノン98重量部と混合し、ペイ
ントシェーカーによって充分に混練を行い塗布液とし
た。得られた塗布液をスピンナーにて1400rpm、
0.4秒間で塗布し、風乾後100℃で1時間乾燥し
て、膜厚0.3μmの電荷発生層を積層した。次に、こ
の電荷発生層上に電荷輸送性物質として下記構造
【0069】
【化14】
【0070】を有するビフェニルアミン誘導体5重量部
とポリカーボネート樹脂(三菱エンジニアリングプラス
ティックス製 ユーピロンZ−200)1重量部とジク
ロロメタン18重量部、1,1,2−トリクロロエタン
27重量部とを均一に溶解し塗布液とし、スピンナーに
て550rpm、0.4秒間で塗布し、無風下で放置し
レベリング乾燥を行った後、80℃、2時間乾燥して膜
厚10μmの電荷輸送層を積層した。
【0071】(光センサーの電気特性)得られた光セン
サーの電気特性を測定するために光センサーの電荷輸送
層上に0.16cm2 、厚さ10nm、表面抵抗1kΩ
/□の金層を蒸着して電極として測定用光センサーを作
製し、図12に示すような電流測定装置に装着した。図
中15は光センサー支持体、13は光センサー電極、1
4は電荷発生層および電荷輸送層からなる光導電層、3
0は金電極、31は光源、32はシャッター(コパル社
製No.0電磁シャッター)、33はシャッター駆動機
構、34はパルスジェネレーター(横河ヒューレットパ
ッカード社製)、35はオシロスコープである。この電
流測定装置において、光センサーにおける電極13を
正、金電極を負として、両電極間に150Vの直流電圧
を印加するとともに、電圧印加開始後0.5秒後に、ガ
ラス基板側から0.033秒間光照射し、光照射開始時
間をt=0として光センサーに流れる電流を測定した。
照射光はキセノンランプ(浜松ホトニクス社製L227
4)を光源にして、モノクロメーター(JOBIN Y
VON社製H20−VIS)により単色光にした。照射
強度は、照度計(ADVANTEST社製 TQ821
0)で測定した。光照射の終了後も電圧印加を継続し、
光照射開始時間から0.15秒間電圧印加を継続した。
その間の電流の時間変化をオシロスコープにより測定し
た。また、露光しないで電圧印加のみを行い、同様にし
て電流測定した結果を同時に示す。測定は室温で行っ
た。
【0072】その結果を図13に示す。横軸は電圧印加
時間(秒)、縦軸は電流密度(10-6A/cm2 )であ
る。図において、(A)線は露光した場合の電流測定
値、(B)線は露光しないで電圧のみを印加した場合で
ある。(A)線に示されるように、本発明の光センサー
により電流値は2つの変曲点(a)、(b)が観測され
る。変曲点(a)以下の電流量は後述する比較センサー
との比較から露光量に応じた電流、すなわち光誘起電流
の量であると考えられる。また、変曲点(b)は露光流
量に伴う電流量の変化点であり、露光を終了しても未露
光時でも電圧印加に応じた電流が持続して流れ、徐々に
減衰していくことがわかる。すなわち、この図から本発
明における光センサーは露光の間は光誘起電流が増加し
続け、露光後も光誘起電流が持続し、一定の時間を経て
減衰していくことがわかる。また、560nmの単色光
を照射した場合の利得を1とした場合の各波長における
利得を図14に示す。また、電荷発生層の吸収スペクト
ルを図21に示す。この図から400nm付近の青色波
長領域で電荷発生層の吸収と関係なく感度が増大してい
ることを示している。
【0073】(吸収スペクトルの測定)電荷輸送層の吸
収スペクトルを分光光度計(島津製作所製 UV−24
0)を用いて測定した。その結果を図15において
(a)で示す。400nm付近に吸収がみられた。 (蛍光スペクトル測定)電荷輸送層の蛍光スペクトルは
分光蛍光光度計(島津製作所 F4010)を用いて励
起光として400〜450nmの光を使用して測定し
た。その結果を図15において(B)で示す。電荷発生
性物質が吸収を示す497nm付近に強い蛍光スペクト
ルが観測された。以上の結果から電荷輸送性物質が電荷
輸送層において、400nm付近の青色波長領域の光を
吸収して497nm付近の緑色波長領域の光を発光し、
これを吸収した電荷発生層における電荷発生性物質がキ
ャリアを生成し、青色波長領域の感度が増大するものと
考えられる。
【0074】実施例2 実施例1の電荷輸送性物質を下記の化合物
【0075】
【化15】
【0076】を用いた点を除き、実施例1と同様にして
光センサーを作製した。 (光センサーの電気特性)光センサーの電気特性を実施
例1と同様に測定し、その結果を図16に示す。この光
センサーは、露光の間は光誘起電流が増加し続け、露光
終了後も光誘起電流が持続した後に減衰する。また、5
60nmの単色光を照射した場合の利得を1とした場合
の各波長における利得を図17に示す。この結果から青
色波長領域である420nm付近の電荷発生層の吸収と
関係なく、感度が増加した。
【0077】(吸収スペクトル測定)電荷輸送層の吸収
スペクトルを図18において(A)で示す。416nm
付近に吸収が見られた。 (蛍光スペクトル測定)電荷輸送層の蛍光スペクトルを
図18において(B)で示す。電荷発生性物質が吸収を
示す491nm付近に強度の大きな蛍光スペクトルが観
測された。
【0078】比較例2 電荷発生性物質として、下記の化学構造
【0079】
【化16】
【0080】を用いた点を除き、実施例1と同様にして
光導電層を作製した。 (光センサーの電気特性)光センサーの電気特性を実施
例1と同様に測定し、その結果を図19に示す。この光
センサーは露光の間は光誘起電流が増加し続け、露光終
了後も光誘起電流が持続した後に減衰する。また、56
0nmの単色光を照射場合の利得を1とした場合の各波
長における利得を図20に示す。
【0081】(吸収スペクトル測定)電荷発生層の吸収
スペクトルを図21に示す。また、図22において
(A)で電荷輸送層の吸収スペクトルを示す。光センサ
ーの分光感度は電荷発生層の吸収スペクトルと対応し、
電荷発生性物質の吸収特性に支配されていることがわか
る。(蛍光スペクトル測定)電荷輸送層の蛍光スペクト
ルを図22において(B)で示す。電荷輸送性物質は4
00nmに強い蛍光を発するが、電荷発生性物質の吸収
波長領域には蛍光を発生しない。
【0082】実施例3 (情報記録媒体の作製)厚さ1.1mmのガラス基板上
に膜厚100nmのITO膜をスパッタリングにより成
膜し、電極を得たのち、表面洗浄を行った。この電極上
に、多官能性モノマー(ジペンタエリストールヘキサア
クリレート、東亞合成化学工業製、M−400)40重
量部、光硬化開始剤(2−ヒドロキシ−2−メチル−1
−フェニルプロパン−1−オン チバガイギー社製、ダ
ロキュア1173)2重量部、液晶(スメクチック液晶
(メルク社製、S−6)を90%、ネマチック液晶(メ
ルク社製、E31LV)を10%含有)50重量部、界
面活性剤(住友スリーエム社製 フロラードFC−43
0)3重量部をキシレン96重量部中に均一に溶解して
得た塗布液を、50μmの間隔を設定したブレードコー
ターを用いて塗布した後、47℃で3分間乾燥し、次い
で47℃で2分間乾燥を行い、直ちに0.3J/cm2
の紫外線照射によって塗布膜を硬化させ、膜厚6μmの
情報記録層を有する情報記録媒体を得た。情報記録層面
を熱メタノールを用いて液晶を抽出し、乾燥させた後、
走査型電子顕微鏡(日立製作所製 S−800)で10
00倍の倍率で内部構造を観察したところ、層の表面は
0.6μmの紫外線硬化型樹脂で覆われ、層内部には連
続層を成す液晶相中に粒径0.1μmの樹脂粒子相が充
填した構造を有していた。
【0083】(情報記録方法および記録特性)実施例1
で得られた光センサーと情報記録媒体とを図7に示すよ
うにして、厚さ10μmのポリイミドフィルムのスペー
サを介して空気層を設けて対向させて積層した。この積
層体を図9に示すように撮像用カメラ(マミヤ社製RB
67)に写真フィルムに代えて装着し、光センサーと情
報記録媒体の両電極間に700Vの直流電圧を0.04
秒間印加すると同時に、グレースケール露光量が2〜2
00ルックスで1/30秒間、光センサー側から投影露
光した。露光後、情報記録媒体を取り出した。透過光に
より情報記録媒体を観察したところ、情報記録層にはグ
レースケールに応じた光透過部からなる記録部が観察さ
れた。ついで、情報記録媒体における情報記録を図11
に示す情報出力装置により再生した。図中41は、情報
記録媒体用スキャナー、42はパソコン、43はプリン
ターである。情報記録媒体をCCDラインセンサーを用
いたイメージスキャナーによって記録情報を読み取り、
その情報を昇華転写プリンター(日本ビクター社製SP
−5500)を使用して情報出力した結果、グレースケ
ールに応じた階調性を有した良好な印刷物が得られた。
また、プリズムとカラーフィルターによってR、G、B
の3色に分解して同様にカラー画像を記録したところ、
記録された画像は良好で、カラー画像の記録情報を同様
に読み取って情報出力した結果、良好な印刷物が得られ
た。
【0084】実施例4 実施例1で作製した光センサーの光導電層上に、ポリビ
ニルアルコール5重量部(日本合成化学製 AH−2
6、ケン化度97〜99%)を水95重量部中に溶解し
た塗布液を用いて、これをスピンナーにて塗布を行い、
膜厚0.6μmの誘電体層を積層した。次いで、この誘
電体層上に、実施例3で示した情報記録層の作製方法と
同様に情報記録層を作製し、さらにその情報記録層上に
スパッタリングでITOを20nm成膜することにより
導電層を積層し、情報記録媒体を作製した。
【0085】この情報記録媒体の両電極間に700Vの
直流電圧を印加すると同時に、実施例3同様にグレース
ケールを1/30秒間、光センサー側から投影露光し
た。電圧印加時間は0.05秒間とした。露光後、情報
記録媒体を取り出し実施例1同様の情報出力装置によ
り、読み取りおよび出力を行ったところ、良好な印刷物
が得られた。
【0086】
【発明の効果】情報記録媒体に情報記録をし、また情報
露光を終了した後も電圧を印加し続けると増加した導電
性を持続し、引き続き情報記録媒体に情報記録を継続す
る作用を有する光センサーが大きな増幅作用とともに、
光導電層中に含有した蛍光物質によって光導電層の青色
感度が向上し、カラー画像情報の記録においてカラーバ
ランスに優れた画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】単層型の光センサーを説明する断面図である。
【図2】光導電層が電荷発生層と電荷輸送層から構成さ
れる積層型光センサーを説明する断面図である。
【図3】使用したフィルターの特性を説明する図であ
る。
【図4】本発明における光電流の増幅作用を有する光セ
ンサーと、光電流増幅作用を有しない光センサーとの特
性を説明する図である。
【図5】増幅作用を有さない光センサーの光照射中の量
子効率の変化を説明する図である。
【図6】増幅作用を有する光センサーの光照射中の量子
効率の変化を説明する図である。
【図7】情報記録装置の一例を説明する断面図である。
【図8】他の情報記録装置を説明する図である。
【図9】本発明の情報記録装置を用いた情報記録方法を
説明する図である。
【図10】記録情報の再生方法を説明する図である。
【図11】情報出力装置を説明する図である。
【図12】電流測定装置を説明する図である。
【図13】本発明の光センサーの1実施例の特性を説明
する図である。
【図14】本発明の光センサーの1実施例の光導電層の
各波長における利得を説明する図である。
【図15】本発明の光センサーの1実施例の電荷輸送層
の各波長の吸収スペクトルおよび蛍光スペクトルを説明
する図である。
【図16】本発明の光センサーの他の実施例の特性を説
明する図である。
【図17】本発明の光センサーの他の実施例の光導電層
の各波長における利得を説明する図である。
【図18】本発明の光センサーの他の実施例の電荷輸送
層の各波長の吸収スペクトルおよび蛍光スペクトルを説
明する図である。
【図19】比較例の光センサーの特性を説明する図であ
る。
【図20】比較例の光センサーの光導電層の各波長にお
ける利得を説明する図である。
【図21】電荷発生層の吸収スペクトルを説明する図で
ある。
【図22】比較例の光センサーの電荷輸送層の各波長の
吸収スペクトルおよび蛍光スペクトルを説明する図であ
る。
【図23】RGBの各波長領域の分布特性を説明する図
である。
【符号の説明】
1…光センサー、2…情報記録媒体、13…電極、1
3’…電極、14…光導電層、14’…電荷発生層、1
4’’…電荷輸送層、15…基板、17…電荷、19…
スペーサー、11…情報記録層、20…誘電体層、21
…光源、22…駆動機構を有するシャッター、23…パ
ルスジェネレーター、24…暗箱、30…金電極、31
…光源、32…シャッター、33…シャッター駆動機
構、34…パルスジェネレーター、35…オシロスコー
プ、41…情報記録媒体用スキャナー、42…パソコ
ン、43…プリンター

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極上に電荷発生層、電荷輸送層を積層
    した光導電層を有する光センサーあるいは電荷発生性物
    質と電荷輸送性物質を混合した光導電層を積層した光セ
    ンサーにおいて、光導電層中には電荷発生性物質含有層
    の光吸収波長領域に蛍光を発する蛍光性物質を含有する
    ことを特徴とする光センサー。
  2. 【請求項2】 電極上に光導電層を有し、情報記録媒体
    への情報形成に使用される光センサーにおいて、半導電
    性であり、光センサーの電極と情報記録媒体との電極間
    に露光した状態で電圧を印加するか、あるいは電圧を印
    加した状態で露光すると、情報記録媒体に露光に起因す
    る電流以上に増幅された強度で情報記録をすることがで
    き、また、露光を終了した後も電圧を印加し続けると導
    電性が徐々に減衰する挙動を示し、引き続き情報記録媒
    体に情報記録を継続する作用を有する光センサーであ
    り、光導電層中に電荷発生性物質含有層の光吸収波長領
    域に蛍光を発する蛍光性物質を含有することを特徴とす
    る光センサー。
  3. 【請求項3】 電極上に光導電層を有し、情報記録媒体
    への情報形成に使用される光センサーにおいて、電極上
    に電界または電荷量により情報形成が可能な情報記録層
    を積層した情報記録媒体と対向して配置して使用され、
    半導電性であり、光センサーの電極と情報記録媒体との
    電極間に露光した状態で電圧を印加するか、あるいは電
    圧を印加した状態で露光すると、情報記録媒体に付与さ
    れる電界または電荷量が増幅され、また、露光を終了し
    た後でも電圧を印加し続けると導電性が徐々に減衰する
    挙動を示し、引き続き電界または電荷量を情報記録媒体
    に付与し続ける作用を有する光センサーであり、光導電
    層中に電荷発生性物質含有層の光吸収波長領域に蛍光を
    発する蛍光性物質を含有することを特徴とする光センサ
    ー。
  4. 【請求項4】 該蛍光性物質が、370nm〜450n
    mの範囲に最大吸収波長を持ち、かつ、主に350nm
    〜500nmの範囲内の波長の光を吸収し、470nm
    〜550nmの範囲に最大蛍光発光波長を持ち、かつ、
    450nm〜600nmの範囲内の蛍光発光をする蛍光
    性物質であり、蛍光の光増感作用を有することを特徴と
    する請求項1〜3記載の光センサー。
  5. 【請求項5】 蛍光性物質が電荷輸送性物質であること
    を特徴とする請求項1〜4記載の光センサー。
  6. 【請求項6】 光センサーへ105〜106V/cmの電
    界強度の印加時に、未露光部での通過電流密度が10-4
    〜10-7A/cm2であることを特徴とする請求項1〜
    5記載の光センサー。
  7. 【請求項7】 露光によって情報記録媒体へ光情報を記
    録する情報記録装置において、請求項1〜6に記載の光
    センサーと電極上に情報記録層を形成した情報記録媒体
    とを間隙を設けて光軸上に対向配置し、光センサー側よ
    り露光可能とし、光センサーの電極と情報記録媒体の電
    極間に電圧印加を可能に結線したことを特徴とする情報
    記録装置。
  8. 【請求項8】 情報記録層が少なくとも液晶相および樹
    脂相からなることを特徴とする請求項7記載の情報記録
    装置。
  9. 【請求項9】 情報記録層が熱可塑性樹脂からなり、情
    報露光に応じた電荷が情報記録層表面に付与された後、
    加熱され、露光に応じたフロスト像が情報記録層表面に
    形成されるものであることを特徴とする請求項7記載の
    情報記録装置。
  10. 【請求項10】 情報記録層が電荷保持層からなり、露
    光に応じた電荷が情報記録層表面に付与され、露光に応
    じた電荷が情報記録層表面に形成されたものであるか、
    もしくは情報記録層表面に形成された電荷をトナーによ
    って現像することを特徴とする請求項7記載の情報記録
    装置。
  11. 【請求項11】 情報記録層がメモリー性を有すること
    を特徴とする請求項7〜10記載の情報記録装置。
  12. 【請求項12】 光センサーへ105〜106V/cmの
    電界強度の印加時に、未露光部での通過電流密度が10
    -4〜10-7A/cmであり、情報記録媒体の比抵抗が1
    10〜1013Ω・cmであることを特徴とする請求項7
    または8記載の情報記録装置。
  13. 【請求項13】 下部電極上に光導電層、誘電体層、情
    報記録層、上部電極を順に積層した情報記録装置におい
    て、下部電極、光導電層からなる光センサー部は、請求
    項1〜6に記載の光センサーからなり、光センサー部よ
    り露光可能とし、下部電極と上部電極との間に電圧印加
    を可能に結線したことを特徴とする情報記録装置。
  14. 【請求項14】 情報記録媒体における情報記録層が、
    少なくとも液晶相および樹脂相からなることを特徴とす
    る請求項13記載の情報記録装置。
  15. 【請求項15】 露光によって情報記録媒体へ光情報を
    記録する情報記録再生方法において、請求項1〜6に記
    載の光センサーと電極上に情報記録層を形成した情報記
    録媒体を使用し、光センサーもしくは情報記録媒体の少
    なくともいずれか一方の電極を透明電極とするととも
    に、光センサーと情報記録媒体を間隙を設けて光軸上に
    対向配置し、両電極間に露光した状態で電圧を印加す
    る、あるいは電圧を印加した状態での露光により情報記
    録媒体への情報記録を行い、透過光あるいは反射光によ
    り可視情報として情報記録媒体に記録した光情報の再生
    を行うことを特徴とする情報記録再生方法。
  16. 【請求項16】 露光によって情報記録媒体へ光情報を
    記録する情報記録再生方法において、請求項1〜6に記
    載の光センサーと電極上に熱可塑性樹脂からなる情報記
    録層を形成した情報記録媒体を使用し、光情報の露光に
    よって電荷が情報記録層上に付与された後に加熱し、情
    報露光に応じたフロスト像を形成し、透過光あるいは反
    射光により可視情報として情報記録媒体に記録した光情
    報の再生を行うことを特徴とする情報記録再生方法。
  17. 【請求項17】 露光によって情報記録媒体へ光情報を
    記録する情報記録再生方法において、請求項1〜6に記
    載の光センサーと電極上に電荷保持層からなる情報記録
    層を形成した情報記録媒体を使用し、光情報の露光によ
    って電荷を情報記録層上に付与した後に、記録した光情
    報を電位センサーによって読み取り再生を行うことを特
    徴とする情報記録再生方法。
  18. 【請求項18】 露光によって情報記録媒体へ光情報を
    記録する情報記録再生方法において、請求項1〜6に記
    載の光センサーと電極上に電荷保持層からなる情報記録
    層を形成した情報記録媒体を使用し、光情報の露光によ
    って電荷を情報記録層上に付与した後に、記録した光情
    報をトナーによって現像し、透過光または反射光によっ
    て可視情報として光情報の再生を行うことを特徴とする
    情報記録再生方法。
  19. 【請求項19】 露光によって情報記録媒体へ光情報を
    記録する情報記録再生方法において、情報記録媒体が下
    部電極上に光導電層、誘電体層、情報記録層、上部電極
    を順に積層しており、下部電極、光導電層からなる光セ
    ンサー部は、請求項1〜6に記載の光センサーからな
    り、下部電極と上部電極の少なくともいずれか一方は透
    明電極とし、下部電極と上部電極との間に露光した状態
    で電圧を印加する、あるいは電圧を印加しつつ露光によ
    り情報記録媒体への情報記録を行い、透過光あるいは反
    射光により可視情報として情報記録媒体に記録した光情
    報の再生を行うことを特徴とする情報記録再生方法。
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