JPH07333641A - 情報記録媒体、情報記録装置及び情報記録再生方法 - Google Patents

情報記録媒体、情報記録装置及び情報記録再生方法

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Publication number
JPH07333641A
JPH07333641A JP12606494A JP12606494A JPH07333641A JP H07333641 A JPH07333641 A JP H07333641A JP 12606494 A JP12606494 A JP 12606494A JP 12606494 A JP12606494 A JP 12606494A JP H07333641 A JPH07333641 A JP H07333641A
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JP
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electrode
recording medium
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Pending
Application number
JP12606494A
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English (en)
Inventor
Osamu Shimizu
治 清水
Minoru Uchiumi
実 内海
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 情報記録媒体は、電極13上に、光導電層1
4、誘電体層20、電界または電荷量により情報形成が
可能な情報記録層11を順次積層したものであり、プラ
スチックフイルムを情報記録媒体と電極間に挟持してス
ペーサーとするか、または電極上にスペーサーを積層し
て情報記録装置とするものであり、両電極間に情報露光
した状態での電圧印加により、あるいは電圧印加した状
態での情報露光により情報記録媒体へ情報記録を行った
後、情報記録媒体を分離し、情報記録層に記録された情
報を透過光または反射光により可視情報として再生する
ものであり、特に、電極と光導電層とからなる光センサ
ーが層幅方向において半導電性であると共に、電圧印加
時露光に際して、光誘起電流増幅作用を有する。 【効果】 スペーサーを直接情報記録層、光導電層上に
設ける必要がないので、情報記録層、光導電層にダメー
ジを与えることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光情報を高感度、高精
細で、かつノイズなく記録することができる情報記録媒
体、情報記録装置及び情報記録再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】前面に電極が設けられた光導電層からな
る光センサーと、該光センサーに対向し、後面に電極が
設けられた電荷保持層からなる情報記録媒体とを間隙を
設けて光軸上に配置し、両電極層間に電圧を印加しつつ
露光し、入射光学像に応じて、電荷保持層に静電電荷を
記録させ、その静電電荷をトナー現像するかまたは電位
読み取りにより生成する方法は、例えば特開平1−29
0366号公報、特開平1−289975号公報に記載
されている。また、前記方法における電荷保持層を熱可
塑性樹脂層とし、静電電荷を熱可塑樹脂層表面に記録し
た後加熱し、熱可塑性樹脂層表面にフロスト像を形成す
ることにより記録された静電電荷を可視化する方法は、
例えば特開平3−192288号公報に記載されてい
る。
【0003】更に、本出願人等は、前記情報記録媒体に
おける情報記録層を高分子分散型液晶層として、前記同
様に電圧印加時露光し、光センサーにより形成される電
界により液晶層を配向させて情報記録を行い、情報記録
の再生にあたっては透過光あるいは反射光により可視情
報として再生する情報記録再生方法を、先に特願平4−
3394号、特願平4−24722号、特願平5−26
6646号として出願した。この情報記録再生方法は偏
向板を使用しなくとも記録された情報を可視化できる。
【0004】また、上記の方法において、光センサーと
情報記録媒体との間隙を設ける手段としては、ポリイミ
ド等の均等膜厚の薄膜フイルムを使用する方法を特開平
5−107924号公報、同5−101306号公報
に、また、光センサー若しくは情報記録媒体表面に印刷
法或いは蒸着法によりスペーサーを予め形成しておく方
法を特開平4−172924号公報、同5−17669
7号公報に示している。また、情報記録媒体として、下
部電極上に光導電層、誘電体層、情報記録層、上部電極
を順次積層した情報記録媒体について、特願平4−24
722号として出願している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光セン
サーと情報記録媒体との間隙を設ける手段として、ポリ
イミド等の均等膜厚の薄膜フイルムを使用する場合に
は、それぞれ別個に作製された光センサー、情報記録媒
体、スペーサーを積層構造に組み上げる必要があり、精
度よく、かつ光センサー、情報記録媒体を傷つけること
なく組み上げることは困難であり、また、スペーサーは
薄膜フイルムであるために静電気を帯びているために、
粉塵等を取込み易いという問題がある。
【0006】また、光センサー若しくは情報記録媒体の
最表面に印刷法或いは蒸着法等によりスペーサーを予め
形成しておく方法は、光導電層若しくは情報記録層上に
直接スペーサー形成物質を積層するため、積層時の溶剤
や加熱等の影響により光導電層、情報記録層にダメージ
を与えやすく、また、スペーサー全体の物性、膜厚を均
一形成するすることが困難であり、更に、スペーサー形
成後、経時と共に光導電層や情報記録層を構成する化合
物との相互作用が生じる場合があり、光導電層や情報記
録層の機能劣化を生じる場合がある。
【0007】更に、上述した情報記録媒体において、光
センサー部と情報記録層部とを誘電体層を介して積層す
るものにあっては、上記した問題は解決しうるが、情報
記録層上に電極層をスパッタリング法等により形成する
と情報記録層表面に熱やプラズマによるダメージが生じ
やすいという問題がある。
【0008】本発明は、スペーサーを設けることによる
ダメージを受けることがなく、そのためノイズがなく、
高感度、高精細な情報記録が可能な情報記録媒体、情報
記録装置および情報記録再生方法の提供を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の情報記録媒体
は、電極上に、光導電層、誘電体層、電界または電荷量
により情報形成が可能な情報記録層を順次積層したこと
を特徴とする。
【0010】また、本発明の情報記録媒体は、その情報
記録層が、液晶相および樹脂相からなることを特徴とす
る。
【0011】また、本発明の情報記録媒体は、その情報
記録層がメモリー性を有することを特徴とする。
【0012】また、本発明の情報記録装置は、電極上
に、光導電層、誘電体層、電界または電荷量により情報
形成が可能な情報記録層を順次積層した情報記録媒体
と、電極上にスペーサーを積層した電極板とを、該電極
板をそのスペーサー側から情報記録媒体における情報記
録層面に載置し、両電極間を電圧印加可能に結線したこ
とを特徴とする。
【0013】また、本発明の情報記録装置は、その電極
と光導電層とからなる光センサー部が、その層幅方向に
おいて半導電性であり、かつ、両電極間に情報露光した
状態での電圧印加により、あるいは電圧印加した状態で
の情報露光により情報露光に起因する電流以上に増幅さ
れた光誘起電流を発生し、情報露光に起因する強度以上
の強度で情報記録層に情報記録をすることができ、ま
た、情報露光を終了した後も電圧を印加し続けると緩和
減衰型導電性を示し、引き続き情報記録層に情報記録を
継続する作用を有するものであることを特徴とする。
【0014】また、本発明の情報記録装置は、その電極
と光導電層とからなる光センサー部へ105 〜106
/cmの電界強度の印加時に、該光センサー部における
未露光部での通過電流密度が10-4〜10-7A/cm2
であり、かつ情報記録層の比抵抗が1010〜1013Ω・
cmであることを特徴とする。
【0015】また、本発明の情報記録装置は、そのスペ
ーサーが電気絶縁性フイルムであることを特徴とする。
【0016】また、本発明の情報記録装置は、そのスペ
ーサーが電極板に積層されてなり、そのスペーサー側か
ら情報記録媒体における情報記録層面に載置されたもの
であることを特徴とする。
【0017】また、本発明の情報記録装置は、電極板に
積層されたスペーサーが、電気絶縁性樹脂を印刷法によ
り形成されたものであることを特徴とする。
【0018】また、本発明の情報記録再生方法は、電極
上に、光導電層、誘電体層、電界または電荷量により情
報形成が可能な情報記録層を順次積層した情報記録媒体
と、電極板とをスペーサーを介して対向させると共に、
両電極間に情報露光した状態での電圧印加により、ある
いは電圧印加した状態での情報露光により情報記録媒体
へ情報記録を行った後、情報記録媒体を分離し、情報記
録層に記録された情報を透過光または反射光により可視
情報として再生することを特徴とする。
【0019】以下、本発明を詳細に説明する。図1は本
発明の情報記録媒体を断面で説明するための図で、図
中、11は電界または電荷量により情報形成が可能な情
報記録層、13は電極、14は光導電層、15は基板、
20は誘電体層である。
【0020】まず、本発明の情報記録媒体における電極
と光導電層とからなる光センサー部について説明する。
【0021】光センサー部における光導電層は単層型の
ものと電荷発生層および電荷輸送層を積層した積層型の
ものがある。光導電層は、一般には光が照射されると照
射部分で光誘起電荷キャリア(電子、正孔)が発生し、
それらのキャリアが層幅を移動することができる機能を
有するものであるが、本発明における光センサー部は、
光照射時において情報記録層に付与される電界または電
荷量が光照射につれて経時的に増幅され、また光照射を
終了した後でも電圧を印加し続けるとその増加した導電
性を緩和減衰的に持続し、引き続き電界または電荷量を
情報記録層に付与し続ける作用をより有効かつ安定的に
引き起こすことができるものである。
【0022】光導電層14が単層型の場合には、無機光
導電性物質または有機光導電性物質から形成される。無
機光導電性物質としてはSe、Se−Te、ZnO、T
iO2 、Si、CdS等が挙げられ、これらを単独もし
くは複数組み合わせて蒸着、スパッタリング、CVD等
により電極上に、1〜30μm、好ましくは3〜20μ
mの膜厚で積層される。また、無機光導電性物質を微粒
子として、バインダーとしては、例えばシリコーン樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ビニルホルマール樹脂、ビ
ニルアセタール樹脂、ビニルブチラール樹脂、スチレン
樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、エポキシ樹
脂、アクリル樹脂、飽和または不飽和ポリエステル樹
脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂等が挙げら
れ、それぞれバインダー樹脂を単独または複数のものを
組み合わせて使用することができる。この場合樹脂1重
量部に対して光導電性微粒子を0.1〜10重量部、好
ましくは1〜5重量部の割合で分散させたものとすると
よい。
【0023】また、有機光導電性物質には高分子光導電
性物質、及び低分子光導電性物質の絶縁性バインダー中
への分散物がある。高分子光導電性物質としては、例え
ばポリビニルカルバゾール(PVK)、PVKにおける
ビニル基の代わりにアリル基、アクリロキシアルキル基
のエチレン性不飽和基が含まれたポリ−N−エチレン性
不飽和基置換カルバゾール類、また、ポリ−N−アクリ
ルフェノチアジン、ポリ−N−(β−アクリロキシ)フ
ェノチアジン等のポリ−N−エチレン性不飽和基置換フ
ェノチアジン類、ポリビニルピレン等がある。なかでも
ポリ−N−エチレン性不飽和基置換カルバゾール類、特
にポリビニルカルバゾールが好ましく用いられる。
【0024】また、低分子光導電性物質としては、アル
キルアミノフェニル基等で置換されたオキサジアゾール
類、トリフェニルメタン誘導体、ヒドラゾン誘導体、ブ
タジエン誘導体、スチルベン誘導体等が挙げられる。ま
た、光導電層を後述する積層型光センサーで用いる電荷
発生性物質と電荷輸送性物質を1:1〜1:10、好ま
しくは1:2〜1:5の割合(重量比)で混合して用い
てもよい。
【0025】これらの有機光導電性物質1重量部を、電
気絶縁性樹脂0.1〜10重量部、好ましくは0.1〜
1重量部中に分散させて、皮膜形成性の有機光導電層と
してもよい。これらの有機光導電層の乾燥後の膜厚は1
〜50μmであり、好ましくは3〜20μmで電極上に
形成される。この範囲の膜厚とすることによって光セン
サーは良好な感度と画質を示す。
【0026】次に、光導電層14が積層型の場合につい
て説明する。積層型光導電層は電極上に電荷発生層、電
荷輸送層を順次積層して形成され、無機材料系と有機材
料系とがある。
【0027】無機材料系における電荷発生層は、Se−
Te、硫黄や酸素等をドープしたSi等を蒸着、スパッ
タリング、CVD等により電極上に、0.05μm〜1
μmの膜厚に積層される。
【0028】次いで、この電荷発生層上に電荷輸送層と
して、Si、As2 Se3 、Si、メタン等をドープし
たSi等を同様にして1μm〜50μm、好ましくは3
〜20μmの膜厚に積層して形成される。
【0029】有機材料系における電荷発生層は電荷発生
性物質とバインダーからなる。電荷発生性物質として
は、下記に示すピリリウム系染料、チアピリリウム系染
料、アズレニウム系染料、シアニン系染料、アズレニウ
ム系染料等のカオチン系染料、スクアリリウム塩系染
料、フタロシアニン系顔料、ペリレン系顔料、ピラント
ロン系顔料等の多環キノン系顔料、インジゴ系顔料、キ
ナクリドン系顔料、ピロール系顔料、アゾ系顔料等の染
料、顔料を単独もしくは複数のものを組み合せて使用す
ることができる。なお、電荷発生性物質のうち蒸着法で
成膜可能なものは、バインダーを用いず、単独で成膜す
ることもできる。
【0030】バインダーとしては、例えばシリコーン樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ビニルホルマール樹脂、ビ
ニルアセタール樹脂、ビニルブチラール樹脂、スチレン
樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、エポキシ樹
脂、アクリル樹脂、飽和または不飽和ポリエステル樹
脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂等が挙げら
れ、それぞれバインダー樹脂を単独または複数のものを
組み合せて使用することができる。
【0031】これらの電荷発生剤とバインダーの混合比
は、電荷発生剤1重量部に対してバインダーを0.1〜
10重量部、好ましくは0.2〜1重量部の割合で使用
することが望ましい。電荷発生層は乾燥後膜厚として
0.01〜1μm、好ましくは0.1〜0.5μmとす
るとよく、このような膜厚とすることによって良好な感
度と画質を示す。
【0032】電荷輸送層は電荷輸送性物質とバインダー
とからなる。電荷輸送性物質は、電荷発生層で発生した
電荷の輸送特性が良い性質であり、例えば、オキサジア
ゾール系、オキサゾール系、トリアゾール系、チアゾー
ル系、トリフェニルメタン系、スチリル系、ピラゾリン
系、ヒドラゾン系、芳香族アミン系、カルバゾール系、
ポリビニルカルバゾール系、スチルベン系、エナミン
系、アジン系、トリフェニルアミン系、ブタジエン系、
多環芳香族化合物系、スチルベン二重体、ビフェニル系
等があり、ホール輸送特性の良い物質とすることが必要
である。なお、電荷輸送性物質で蒸着法で成膜可能なも
のは、バインダーを用いず、単独で成膜することもでき
る。
【0033】バインダーとしては、前記した電荷発生層
におけるバインダーと同様のもの、さらにポリアリレー
ト樹脂、フェノキシ樹脂が使用できるが、好ましくはス
チレン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、ポリ
カーボネート樹脂である。バインダーは、電荷輸送性物
質1重量部に対して0.1〜10重量部、好ましくは
0.1〜1重量部の割合で使用することが望ましい。電
荷輸送層は乾燥後膜厚として1〜50μmであり、好ま
しくは3〜20μmとするとよく、このような膜厚とす
ることによって良好な感度と画質が得られる。
【0034】光導電層には、電子受容性物質、増感色
素、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等を添加して
もよい。
【0035】電子受容性物質および増感色素は、ベース
電流調節作用、ベース電流安定化作用もしくは光誘起電
流増幅作用を有する。電子受容性物質としては、例えば
ニトロ置換ベンゼン類、アミノ置換ベンゼン類、ハロゲ
ン置換ベンゼン類、置換ナフタレン類、ベンゾキノン
類、ニトロ置換フルオレノン類、クロラニル類あるいは
電荷輸送性物質に列挙した化合物等が、増感色素として
はトリフェニルメタン色素、ピリリウム塩色素、キサン
テン色素、ロイコ色素等が挙げられる。
【0036】電子受容性物質、増感色素は、それぞれ光
導電性物質1重量部に対して0.001〜10重量部、
好ましくは0.01〜1重量部の割合で添加される。
0.001重量部よりも少ないと作用は示さず、10重
量部よりも多い場合には、画質に悪影響を与える。
【0037】酸化防止剤としては、フェノール系酸化防
止剤、硫黄系酸化防止剤、リン系酸化防止剤を、紫外線
吸収剤としては、サリチル酸系紫外線吸収剤、ベンゾフ
ェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸
収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤を、光安定剤
としては、紫外線安定剤、ヒンダートアミン系光安定剤
等を挙げることができる。
【0038】酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤につ
いては、単独あるいは複数を組み合わせて、光導電性物
質1重量部に対して0.001〜10重量部、好ましく
は0.01〜1重量部の割合で添加される。0.001
重量部よりも少ないとこれらの物質の添加の効果が得ら
れず、10重量部よりも多い場合には、画質に悪影響を
与える。積層型光センサーの場合は、電荷発生層、電荷
輸送層中にそれぞれ同様の割合で添加することができ
る。好ましくはこれらの物質は電荷発生層中に添加する
とよい。
【0039】また、電極13と光導電層14間に、光誘
起電流増幅層を設けても良い。光誘起電流増幅層は、光
センサー中で光誘起によって発生した電流を増幅する作
用や、電極13から光導電層14への電荷キャリヤー注
入性を制御して情報記録層に実質的に印加される電圧を
調節する作用、および、電極13から光導電層14への
電荷キャリヤー注入性を均一化し、情報記録層へ記録す
る情報のノイズ、ムラ等を軽減する作用を有する。第一
の作用は光センサーとしての記録感度の向上に効果的で
あり、第二の作用は記録画像の画像濃度のコントロール
に効果的であり、さらに、第三の作用は記録画像の画質
向上に効果的である。
【0040】この光誘起電流増幅層は、例えばシリコー
ン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ビニルホルマール樹
脂、ビニルアセタール樹脂、ビニルブチラール樹脂、ス
チレン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、エポ
キシ樹脂、アクリル樹脂、飽和または不飽和ポリエステ
ル樹脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル
樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂等を単独ま
たは複数のものを組み合せたものからなる。さらに、可
溶性ポリアミド、フェノール樹脂、ポリウレタン、ポリ
ウレア、カゼイン、ポリペプチド、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、無水マレイン酸エステル重
合体、第四級アンモニウム塩含有重合体、セルロース化
合物等を単独または複数のものを組み合わせて使用する
こともできる。特にビニルホルマール樹脂、ビニルアセ
タール樹脂、ビニルブチラール樹脂が好ましい。
【0041】光誘起電流増幅層の厚さは、0.005〜
5μm、好ましくは0.05〜0.5μmが良く、ディ
ップコーティング、ロールコーティング、スピンコーテ
ィング等の方法によって塗布することができる。0.0
05μmよりも薄いと、画像ノイズの軽減作用はなくな
り、また5μmよりも厚いと電極から電荷発生層への電
荷キャリヤー注入を妨げてしまう。
【0042】また、光誘起電流増幅層には必要に応じ
て、各種の電子受容性物質、光導電性物質、無機塩類、
有機塩類が添加され、それぞれ添加物を単独または複数
のものを組み合わせて使用することができる。電子受容
性物質としては、例えば、置換ベンゼン類、置換ナフタ
レン類、置換および無置換ベンゾキノン類、置換および
無置換ナフトキノン類、置換および無置換アントラキノ
ン類、置換フルオレノン類、クロラニル類、置換キノジ
メタン類を挙げることができる。
【0043】光導電性物質としては、前記した単層系に
おける無機と有機の光導電性物質および積層系における
電荷発生性物質を用いることができる。電荷発生性物質
としては、ピリリウム系染料、チアピリリウム系染料、
アズレニウム系染料、シアニン系染料、アズレニウム系
染料等のカオチン系染料、スクアリリウム塩系染料、フ
タロシアニン系顔料、ペリレン系顔料、ピラントロン系
顔料等の多環キノン系顔料、インジゴ系顔料、キナクリ
ドン系顔料、ピロール系顔料、アゾ系顔料等の染料、顔
料を単独もしくは複数のものを組み合せて使用すること
ができる。
【0044】これらの添加物は、バインダー樹脂1重量
部に対して、0.001〜10重量部、好ましくは0.
05〜5重量部の割合で添加され、それぞれ添加物を単
独または複数のものを組み合わせて使用することがで
き、特に、置換ベンゾキノン類とアゾ顔料との組合せの
ように電子受容性化合物と有機光導電性顔料を組み合わ
せて用いることにより大きな増幅作用が得られ、好まし
い。
【0045】電極13は、後述する情報記録層側が不透
明であれば透明性を有することが必要であるが、情報記
録層側が透明性を有する場合には透明、不透明いずれで
もよく、106 Ω・cm以下の比抵抗を安定して与える
材料、例えば金、白金、亜鉛、チタン、銅、鉄、錫等の
金属薄膜導電膜、酸化錫、酸化インジウム、酸化亜鉛、
酸化チタン、酸化タングステン、酸化バナジウム等の金
属酸化物導電膜、四級アンモニウム塩等の有機導電膜等
を、単独あるいは二種以上の複合材料として用いること
ができる。なかでも酸化物導電体が好ましく、特に酸化
インジウム錫(ITO)が好ましい。電極13は蒸着、
スパッタリング、CVD、コーティング、メッキ、ディ
ッピング、電界重合等の方法により形成される。またそ
の膜厚は電極を構成する材料の電気特性、および情報記
録の際の印加電圧により変化させる必要があるが、例え
ばITO膜では10〜300nm程度であり、光導電層
との間の全面、或いは任意のパターンに合わせて形成さ
れる。また、二種類以上の材料を積層し用いることもで
きる。
【0046】基板15は、後述する情報記録層側が不透
明であれば透明性を有することが必要であるが、情報記
録層側が透明性を有する場合には透明、不透明いずれで
もよく、カード、フィルム、テープ、ディスク等の形状
を有し、情報記録媒体を強度的に支持するものであり、
情報記録媒体を支持することができるある程度の強度を
有していれば、その材質、厚みは特に制限がない。例え
ば、可撓性のあるプラスチックフィルム、或いはガラ
ス、ポリエチレン、ポリプロピレル、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリメチルメタクリレート、ポリメチルア
クリレート、ポリエステル、ポリカーボネート等のプラ
スチックシート、カード等の剛体が使用される。
【0047】なお、基板15の電極13が設けられる面
の他方の面には、必要に応じて反射防止効果を有する層
を積層するか、また反射防止効果を発現しうる膜厚に透
明基板を調整するか、更に両者を組み合わせ、反射防止
性を付与するとよい。
【0048】また、ストライプフィルター等の色分解フ
ィルタ層を基板15に隣接して積層するとカラー情報を
記録することができる。色分解フィルタ層が基板15に
おける電極側に積層される場合には、基板上に色分解フ
ィルタ層を設けた後、電極をその色分解フィルタ層上に
積層するとよく、また、基板における電極側と反対面に
積層される場合には、基板上に色分解フィルタ層を設け
た後、必要に応じて反射防止層が設けられる。
【0049】色分解フィルタ層を設けてカラー情報を情
報記録層に記録した場合には、情報記録層におけるカラ
ー情報は、色分解フィルタ層と位置合わせした色分解フ
ィルタを介してカラー情報を再生することができる。
【0050】次に、光センサー部における光誘起電流増
幅作用について説明する。増幅作用測定用光センサーと
して、図2に示すように、支持体15上に電極13を積
層し、次いで電極13上に上述した光導電層14を積層
し、更にその光導電層上に0.16cm2 の金電極30
を積層した電流測定装置を構成した。図中、31は光
源、32はシャッター(コパル(株)製No.0電磁シ
ャッター)、33はシャッター駆動機構、34はパルス
ジェネレーター(横河ヒューレットパッカード社製)、
35はオシロスコープである。
【0051】この電流測定装置において、両電極間にI
TO電極を正極として直流の一定電圧(150V)を印
加すると共に、電圧印加開始後0.5秒後に基板側から
0.033秒間光照射し、測定時間中の光センサーにお
ける電流値の挙動を、光照射開始時(t=0)から測定
する。なお、照射光は、キセノンランプ(浜松ホトニク
ス社製L2274)を光源に、グリーンフィルター(日
本真空光学社製)により、緑色光を選択して照射し、照
射光強度を照度計(ミノルタ社製)で測定し、20ルッ
クスのものとする。図3にそのフィルター特性を示す。
【0052】この光強度で光照射した時、透明基材、I
TO膜の光透過率、フィルターの分光特性を考慮する
と、光導電層には4.2×1011個/cm2 秒のフォト
ンが入射する。そして、入射したフォトンが全て光キャ
リアに変換されると、理論的には光誘起電流としては単
位面積当たり1.35×10-6A/cm2 の電流が発生
する。ここで、前記測定装置により測定する場合に、理
論的光誘起電流に対して、光センサーで実際に発生した
光誘起電流の場合(光センサーで実際に発生した光誘起
電流値/理論的光誘起電流値)をその光センサーにおけ
る量子効率と定義する。また光誘起電流とは、光照射部
の電流値から光を照射しない部分で流れる電流であるベ
ース電流値を差し引いたものであり、光照射中あるいは
光照射後もベース電流以上の光照射に起因する電流が流
れるものをいい、いわゆる光誘起電流とは相違する。本
発明の光センサー部における光誘起電流増幅作用とは、
このような光誘起電流の挙動のことであると定義する。
【0053】次に、光誘起電流増幅作用を有しない光セ
ンサー(以下、比較センサーという)として、上述した
光誘起電流増幅作用を有する光センサーにおいて、光導
電層を絶縁層を介して電極上に積層して作製し、両者の
比較を、前記測定装置での測定結果を使用して説明す
る。なお、絶縁層の積層方法は、洗浄した電極上に、電
子ビーム蒸着によりSiO2 を100nmの膜厚で積層
し、形成した。
【0054】比較センサーについての測定例を図4に示
す。図4において(m)線は、前記理論値(1.35×
106 A/cm2 )を示す参考線で、光照射を0.03
3秒間行い、光照射後も電圧印加を継続した状態を示
す。(n)線は光誘起電流増幅作用を有しない光センサ
ーの実測線で光照射中の光誘起電流の増加はなく、その
値も理論値(1.35×106 A/cm2 )を超えず、
この比較センサーにおける量子効率は0.4とほぼ一定
である。光照射中の量子効率の変化を図5に示す。
【0055】これに対して、光誘起電流増幅作用を有す
る光センサーの測定例は、図6に示すように光照射時は
光誘起電流が増加し、量子効率との関係を示す図7から
明らかなように、約0.01秒で量子効率は1を超え、
その後も量子効率は増加を続けるものである。また、比
較センサーでは光照射終了と同時に光誘起電流が急激に
減衰するため、光照射後継続して電圧印加しても光情報
として有効な電流は得られない。これに対して、本発明
の光センサー部においては、光照射後も電圧印加を継続
することにより光誘起電流が継続して流れ、引き続いて
光誘起電流を取り出すことができ、光情報をつづけて得
ることができる。
【0056】その詳細な理由は不明であるが、本発明の
光センサー部においては、情報光の照射に伴い発生する
光誘起電荷キャリアの内の全てが電圧印加状態において
光導電層の層幅方向に移動するわけでなく、光誘起電荷
キャリアの一部が光導電層中あるいは電極と光導電層の
界面に存在するトラップサイトにトラップされたような
状態となり、このトラップされた電荷は経時的に蓄積さ
れ、電圧印加した状態では露光により発生する光誘起電
流に加えて、このトラップされた電荷により誘起される
電極からの注入電流が流れ、見かけの光誘起電流量を経
時的に増幅させるものと考えられる。そして電圧を印加
した状態を維持しつつ露光を終了する場合には、露光に
より生じる光キャリアはただちに減衰して消滅するが、
トラップされた電荷の減衰は緩やかであるためトラップ
された電荷により誘起される電極からの注入電流は減衰
しながらも十分な量が流れるものと推察される。この光
誘起電流は本発明の光センサー部における光をトリガー
とした電流増幅による効果であり、通常の感光体で予想
される入射した光に起因する光誘起電流以上の電流が流
れるために、情報記録部に対して効果的な光情報供与を
可能とするものである。
【0057】本発明における電極と光導電層とからなる
光センサー部は、半導電性であり、流れる電流密度から
暗時の比抵抗が109 〜1013Ω・cmであることが好
ましい。特に、比抵抗が1010〜1011Ω・cmの範囲
の場合で増幅作用が顕著である。比抵抗が1013Ω・c
mよりも大きい光センサー部では、105 〜106 V/
cmの電界強度範囲では増幅作用を示さない。また、比
抵抗が109 Ω・cm未満の光センサー部では、電流が
非常に多く流れ、電流によるノイズが発生しやすく好ま
しくない。
【0058】また、一般の電子写真用で用いられている
感光体素子は、暗抵抗率が1014〜1016Ω・cmのも
のが用いられており、本発明の光センサー部を一般の電
子写真に使用してもその目的を達することができず、ま
た一般の電子写真用の暗抵抗率が大きな光導電層を有す
る感光体素子は、本発明の目的には使用することができ
ない。また、光センサーの比抵抗ρ(Ω・cm)は、電
流密度J(A/cm2)との間に、光センサーの膜厚
d、電極面積S、印加電界強度E(V/cm)とすると ρ=(E・d/J・S)×(S/d)=E/J の関係式が成立するので印加電界強度と電流密度とから
求めることができる。
【0059】情報記録層が特に高分子分散型液晶である
場合には、液晶の動作電圧領域に光センサー部の感度を
設定することが必要である。すなわち、露光部において
情報記録層に印加される電位(明電位)と未露光部にお
いて情報記録層に印加される電位(暗電位)との差であ
るコントラスト電圧を情報記録層における液晶の動作電
圧領域において一定の大きさをとることが必要となる。
そのため、例えば光センサーの未露光部における液晶層
に印加される暗電位は、液晶の動作開始電位程度に設定
する必要がある。したがって、情報記録層の抵抗率が室
温で1010〜1013Ω・cmであり、光センサー部に1
5 〜106 V/cmの電界が与えられた状態で、10
-4〜10-7A/cm2 のベース電流が生じる程度の導電
性が要求され、好ましくは10-5〜10-6A/cm2
範囲がよい。ベース電流が10-7A/cm2 未満の光セ
ンサーでは液晶層が露光状態でも配向せず、また10-4
A/cm2 以上のベース電流での光センサーでは未露光
状態でも電圧印加と同時に電流が多く流れ、液晶が配向
し、露光したとしても未露光部との間で透過率の差が得
られない。また、液晶によって動作電圧および範囲が異
なるものもあるので、印加電圧および電圧印加時間を設
定するにあたっては、情報記録層における電圧配分を考
慮する必要がある。
【0060】次に、光導電層上には誘電体層20を介し
て情報記録層が形成される。誘電体層20は、その形成
にあたっては光導電層形成材料、情報記録層形成材料の
いずれに対しても溶解性を有しないことが必要であり、
また導電性を有しないことが必要である。導電性を有す
る場合には、空間電荷の拡散が生じ、解像度の劣化が生
じることから、106 Ω・cm以上の電気絶縁性が要求
される。また、誘電体層は液晶層にかかる分配電圧を低
下させたり、或いは解像性を悪化させるので、膜厚は少
なくとも10μm以下の膜厚とするとよく、好ましくは
0.1〜3μmとするとよい。薄すぎると、経時的な相
互作用による画像ノイズの発生ばかりでなく、ピンホー
ル等の欠陥による浸透の問題が生じる。
【0061】誘電体層は、各層に掛かる電圧分配を考慮
した場合、薄膜化と共に誘電率の高い材料が好ましい。
誘電体層を形成する材料としては、無機材料ではSiO
2 ,TiO2 ,CeO2 ,Al2 3 ,GeO2 ,Si
3 4 ,AiN,TiN,MgF2 ,ZnS,二酸化珪
素と二酸化チタンの組み合せ、硫化亜鉛と弗化マグネシ
ウムの組み合せ、酸化アルミニウムとゲルマニウムの組
み合せ等を使用し、蒸着法、スパッタ法、化学蒸着(C
VD)法等により積層して形成するとよい。また、有機
溶剤に対して相溶性の少ない水溶性樹脂、例えばポリビ
ニルアルコール、水系ポリウレタン、水ガラス等の水溶
液を使用し、スピンコート法、ブレードコート法、ロー
ルコート法等により積層してもよい。更に、塗布可能な
フッ素樹脂を使用してもよく、この場合にはフッ素系溶
剤に溶解し、スピンコート法により塗布するか、またブ
レードコート法、ロールコート法等により積層してもよ
い。塗布可能なフッ素樹脂としては、例えば特開平4−
24722号公報等に開示されたフッ素樹脂、更に真空
系で膜形成されるポリパラキシリレン等の有機材料を好
ましく使用することができる。
【0062】誘電体層は、光導電層が溶媒を使用して塗
布形成される場合に特に適している。即ち、光導電層上
に情報記録層を直接塗布形成すると、それらの相互作用
により情報記録層における液晶が溶出したり、又、情報
記録層形成用の溶媒により光導電材料が溶出することに
より画像ムラを生じるので、これを防止することができ
るものである。また、誘電体層を誘電体ミラー層とする
ことにより、情報記録層に記録された情報を反射光で読
み取ることができる。
【0063】次に、情報記録層11について説明する。
情報記録層としては例えば特開平1−290366号公
報、特開平1−289975号公報に記載されているよ
うな電荷保持層として、静電荷の形で情報記録するもの
や、また、例えば特開平3−192288号公報に記載
されるフロスト像を形成するものとすることもできる
が、高分子分散型液晶とする場合が、特に好ましい。
【0064】高分子分散型液晶は液晶相中に樹脂粒子が
分散した構造を有しているが、液晶材料は、スメクチッ
ク液晶、ネマチック液晶、コレステリック液晶あるいは
これらの混合物を使用することができる。液晶として
は、その配向性を保持し、情報を永続的に保持させる、
所謂メモリー性の観点から、スメクチック液晶を使用す
るのが好ましい。
【0065】スメクチック液晶としては、液晶性を呈す
る物質の末端基の炭素基が長いシアノビフェニル系、シ
アノターフェニル系、フェニルエステル系、更にフッ素
系等のスメクチックA相を呈する液晶物資、強誘電性液
晶として用いられるスメクチックC相を呈する液晶物
質、或いはスメクチックH、G、E、F等を呈する液晶
物質等が挙げられる。
【0066】樹脂粒子を形成する材料としては、例え
ば、紫外線硬化型樹脂であって、モノマー、オリゴマー
の状態で液晶材料と相溶性を有するもの、或いはモノマ
ー、オリゴマーの状態で液晶材料と共通の溶媒に相溶性
を有するものを好ましく使用できる。このような紫外線
硬化型樹脂としては、例えばアクリル酸エステル、メタ
クリル酸エステル等が挙げられる。その他、液晶材料と
共通の溶媒に相溶性を有する溶媒可溶型の熱硬化性樹
脂、例えばアクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリエステ
ル樹脂、ポリスチレン樹脂、およびこれらを主体として
共重合体等、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等を使用し
てもよい。
【0067】液晶材料と樹脂の使用割合は、液晶の含有
率が10重量%〜90重量%、好ましくは40重量%〜
80重量%となるように使用するとよく、10重量%未
満であると情報記録により液晶相が配向しても光透過性
が低く、また、90重量%を超えると液晶のしみ出し等
の現象が生じ、画像むらが生じ好ましくない。
【0068】情報記録層の膜厚は解像性に影響を与える
ので、乾燥後膜厚0.1μm〜10μm、好ましくは3
μm〜8μmとするとよく、高解像性を維持しつつ、動
作電圧も低くすることができる。膜厚が薄すぎると情報
記録部のコントラストが低く、また、厚すぎると動作電
圧が高くなるので好ましくない。
【0069】次に、本発明における情報記録装置、及び
情報記録方法について説明する。図8は、情報記録装置
に組み込む積層体の断面図であり、図9は情報記録装置
の断面図であり、図中、図2と同一符号は同一内容を示
し、また、21は光源、22は駆動機構を有するシャッ
ター、23は電源となるパルスジェネレーター、24は
暗箱を示す。
【0070】本発明の情報記録装置は、図8に示すよう
に、支持体15上に電極13′を設けた電極板をスペー
サー19を介して情報記録媒体上に対向配置し、両電極
間を電圧印加可能に結線して構成される。電極板におけ
る支持体、電極13′は、上述した支持体、電極13と
同じものを使用することができる。
【0071】スペーサー19は、電極13′と情報記録
層11との間隙を一定化させることを目的とし、スペー
サー形状のプラスチックフイルムを電極板と情報記録媒
体との間に挟持させるか、または電極13′上にスペー
サー形状のプラスチックフイルムを接着させてから、情
報記録媒体上にスペーサー側から載置してもよく、ま
た、電極13′上に後述するように、電気絶縁性樹脂を
印刷法等により電極13′上にスペーサーパターン状に
コーティングして形成してもよい。
【0072】プラスチックフイルムとしては、ポリイミ
ドフイルム、ポリエチレンテレフタレートフイルム等の
ポリエステルフイルム、ポリエチレンフイルム、ポリ塩
化ビルフイルム、ポリ塩化ビニリデンフイルム、ポリア
クリロニトリルフイルム、ポリアミドフイルム、酢酸セ
ルロースフイルム、エチルセルロースフイルム、ポリカ
ーボネートフイルム、ポリスチレンフイルム、ポリテト
ラフルオロエチレンフイルム等を使用するとよく、ま
た、印刷法により形成する場合には、ポリイミド前駆体
樹脂をスペーサーパターンで電極13′上に印刷形成し
た後、加熱してポリイミド膜を形成するか、ポリエステ
ル樹脂、シリコーン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ
スチレン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹
脂、アクリル樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリエチレン系樹脂、弗素系樹脂等を溶融、または
溶液状とした後、印刷法により形成してもよい。また、
フォトレジストを使用したレジストワークにより形成し
てもよい。スペーサーの膜厚は、3μm〜20μm、好
ましくは6μm〜12μmとするとよい。
【0073】次に、本発明の情報記録再生方法について
図9により説明する。本発明の情報記録装置は、情報記
録媒体に、電極板を、スペーサーを介して載置した後、
電極13、13’間を電圧印加可能に結線し、情報記録
装置とされるが、情報記録に際しては両電極間に、パル
スジェネレーター23により適当な電圧を印加しつつ、
光源21から情報光を入射させると、光が入射した部分
の光導電層14で発生した光キャリアは、両電極により
形成される電界により情報記録層11側の界面まで移動
し、電圧の再配分が行われ、情報記録層11における液
晶層が配向し、情報光のパターンに応じた記録が行われ
る。本発明の情報記録方法においては面状アナログ記録
が可能であり、液晶レベルでの記録が得られるので、高
解像度の記録となりうる。
【0074】情報記録装置の形態としては、カメラによ
る方法等があり、通常のカメラに使用されている写真フ
ィルムの代わりに情報記録媒体が使用され、記録部材と
するもので、光学的なシャッタも使用でき、また電気的
なシャッタも使用できる。例えば、撮像用カメラ(マミ
ヤ社製RB67改造品)に本発明の情報記録装置を組み
込み、両電極間に700Vの直流電圧を0.04秒印加
すると同時に、グレースケールを1/30秒間、光セン
サー側から投影露光すると、情報記録層にグレースケー
ルに応じた光透過部からなる記録部が形成され、情報記
録を行うことができる。
【0075】また、本発明の情報記録媒体にカラー情報
を記録するには、上述したように、支持体に隣接して色
分解フィルタ層を設けてもよいが、プリズム、カラーフ
ィルターを使用して、R、G、Bの3色に分割して、情
報記録媒体を3面分割してそれぞれR、G、Bを記録し
てもよい。
【0076】情報記録媒体に記録された情報は、図10
に示すように透過光により情報を再生する。情報が記録
された部位は、液晶が電界方向に配向するために光Aは
透過するのに対して、情報を記録していない部位におい
ては光Bは散乱し、情報記録部とのコントラストがとれ
る。また、情報記録、読み出しを情報記録層側から行う
場合には、支持体や電極を反射性のものとするか、また
は光反射層を設けて反射光により読み取ることもでき
る。
【0077】また、情報記録媒体に記録された情報は、
図11に示す情報出力系のように、情報記録媒体をフィ
ルムスキャナー41にかけて記録情報を読み取り(42
はパソコン)、その情報を昇華転写プリンター43(例
えば、JVC社製 SP−5500)を使用して出力す
ることにより、良好な印刷物を得ることができる。
【0078】液晶の配向により記録された情報は、目視
による読み取りが可能な可視情報であるが、投影機によ
り拡大して読み取ることもでき、或いはCCDを用いて
高精度で情報を読み取ることができる。なお必要に応じ
てシュリーレン光学系を用いることにより散乱光を防ぐ
ことができる。
【0079】情報記録媒体における記録は、液晶の配向
により可視化した状態とするものであるが、液晶と樹脂
との組み合せを選ぶことにより、一旦配向し、可視化し
た情報は消去せず、メモリ性を付与することができる。
また、等方相転移付近の高温に加熱すると、メモリー性
を消去することができるので、再度の情報記録に使用す
ることができる。
【0080】
【作用及び発明の効果】本発明の情報記録媒体は、電極
上に、光導電層、誘電体層、電界または電荷量により情
報形成が可能な情報記録層を順次積層したものであり、
スペーサーを介して電極板を対向配置し、両電極間への
電圧印加時露光により情報記録するものであり、情報記
録層、光導電層にスペーサーを設ける必要がないので、
情報記録層、光導電層にダメージを与えることがなく、
また、経時と共に光導電層や情報記録層を構成する化合
物との相互作用が生じるようなことがなく、光導電層や
情報記録層の機能劣化を生じることのないものとできる
と共に、情報再生に際して、支持体や電極を介すること
なく、直接、情報記録層から情報を再生できるので、ノ
イズの少ない情報再生が可能とするものである。
【0081】以下に本発明の実施例を説明する。
【0082】
【実施例1】充分洗浄した厚さ1.1mmのガラス基板
上に、スパッタリングにより面積抵抗80Ω/口、膜厚
100nmのITO膜を成膜し、電極を設けた。電極面
をスクラバー洗浄機(商品名プレートクリーナー モデ
ル602 ウルトラテック社)にて、純水噴射2秒、ス
クラバー洗浄20秒、純水リンス15秒、高速回転によ
る水分の除去25秒、赤外線乾燥55秒の洗浄処理を2
回行った。
【0083】洗浄後、電極上に、電荷発生性物質として
下記構造
【0084】
【化1】
【0085】を有するビスアゾ顔料3重量部、塩化ビニ
ル−醋酸ビニル混合樹脂(電気化学工業(株)製「デン
カビニール#1000D」とアルドリッチ社製「183
25.89J」酢酸ビニル樹脂との75:25(重量
比)の混合樹脂)1重量部とを、1,4─ジオキサン9
8重量部、シクロヘキサノン98重量部と混合し、ペイ
ントシェーカーによって充分に混練を行い、塗布液と
し、スピンナーコーティング(1400rpm、0.4
秒)し、風乾後、100℃、1時間乾燥して、膜厚0.
3μmの電荷発生層を積層した。
【0086】次に、この電荷発生層上に、電荷輸送性物
質として下記構造
【0087】
【化2】
【0088】を有するブタジエン誘導体(アナン社製T
−405)50重量部とスチレン−ブタジエン共重合樹
脂(電気化学工業(株)製「クリアレン730L」)1
0重量部とを、クロロベンゼン68重量部、ジクロロメ
タン68重量部、1,1,2−トリクロロエタン136
重量部に均一に溶解して塗布液とし、スピンナーコーテ
ィング(400rpm、0.4秒)した。この塗膜の表
面に皮膜が形成されて、塗膜の表面が付着性が無くなる
までの間、無風下で放置しレベリング乾燥を行った後、
80℃、2時間乾燥して電荷輸送層を膜厚10μmで形
成した。
【0089】(光センサー部の電気特性)得られた電極
と光導電層とからなる光センサー部の電気特性を測定す
るために、電荷輸送層上に0.16cm2 、厚さ10n
m、表面抵抗1kΩ/口の金電極を蒸着して電極とし、
測定用媒体とした。図2に示す電流測定装置において、
光センサーにおける電極13を正、金電極を負として、
両電極間に150Vの直流電圧を印加するとともに、電
圧印加開始後0.5秒後に、ガラス基板側から0.03
3秒間光照射し、光照射開始時間をt=0として、光セ
ンサーに流れる電流を測定した。照射光は、キセノンラ
ンプ(浜松ホトニクス社製L2274)を光源に、グリ
ーンフィルター(日本真空光学社製)により得られる緑
色光を、20luxの強度で照射した。照射光強度を照
度計(ミノルタ社製)で測定し、使用したフィルターの
特性は前述した図3に示したものである。
【0090】光照射の終了後も電圧印加を継続し、光照
射開始時間から0.15秒間電圧印加を継続した。その
間の電流の時間変化をオシロスコープにより測定した。
また露光をしないで電圧印加のみを行い、同様にして電
流測定した結果を同時に示す。なお、測定は室温で行っ
た。
【0091】光センサーの測定結果を図12に示す。横
軸は電圧印加時間(秒)、縦軸は電流密度(A/c
2 )である。図において、(A)線は露光した場合の
電流測定値、(B)線は露光しないで電圧のみを印加し
た場合である。
【0092】(A)線に示されるように、電流値は、2
つの変曲点(a)、(b)が観測される。変曲点(a)
から下の電流量は、露光量に応じた電流(以下、光誘起
電流という)の量であると考えられる。また、変曲点
(b)は露光終了に伴う電流量の変化点であり、露光を
終了しても未露光時でも電圧印加に応じた電流が持続し
て流れ、徐々に減衰していくことがわかる。すなわち、
この図から、本発明の情報記録媒体における光センサー
部は、露光の間は光誘起電流が増加し続け、露光後も光
誘起電流が持続し、一定の時間を経て減衰していくこと
がわかる。この光センサーに流れる電流値から、比抵抗
は(1.0×1011)Ωcmであった。
【0093】次に、本発明の情報記録媒体を作製するた
めに、上述した電荷輸送層上に、ポリビニルアルコール
5重量部(日本合成化学(株)製,AH−26,ケン化
度97〜99%)をイオン交換水95重量部中に溶解し
た塗布液を用いて、これをスピンナーにてコーティング
を行い、膜厚1μmの誘電体層を積層した。
【0094】次いで、この誘電体層上に、多官能性モノ
マー(ジペンタエリストールヘキサアクリレート、東亜
合成化学工業製、M−400)40重量部、光硬化開始
剤(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェルプロパン
−1−オン、チバガイギー社製、ダロキュア1173)
2重量部、液晶〔スメクチック液晶(メルク社製、S−
6)を90%、ネマチック液晶(メルク社製、E31L
V)を10%含有〕50重量部、界面活性剤(住友スリ
ーエム社製、フロラードFC−430)3重量部をキシ
レン96重量部中に均一に溶解して得た塗布液を、50
μmの間隔を設定したブレードコーターを用いて塗布し
た後、47℃で3分間乾燥し、次いで47℃で2分間減
圧乾燥を行い、直ちに0.3J/cm2 の紫外線照射に
よって塗布膜を硬化させ、膜厚6μmの情報記録層を積
層し、本発明の情報記録媒体を得た。
【0095】情報記録層面を熱メタノールを用いて液晶
を抽出し、乾燥させた後、走査型電子顕微鏡(日立製作
所製 S−800)で1000倍で内部構造を観察した
ところ、層の表面は0.6μmの紫外線硬化型樹脂で覆
われ、層内部には連続層を成す液晶相中に、粒径0.1
μmの樹脂粒子相が充填した構造を有していた。
【0096】(電極板の製法)充分洗浄した厚さ1.1
mmのガラス基板上に、スパッタリングにより面積抵抗
80Ω/口、膜厚100nmのITO膜を成膜し、電極
を設けた。電極面をスクラバー洗浄機(商品名プレート
クリーナー モデル602 ウルトラテック社)にて、
純水噴射2秒、スクラバー洗浄20秒、純水リンス15
秒、高速回転による水分の除去25秒、赤外線乾燥55
秒の洗浄処理を2回行った。
【0097】(情報記録装置および情報記録再生方法)
上記で作製した電極板と情報記録媒体とを、厚さ10μ
mのポリイミドフイルムを介して空気ギャップを設けて
対向させて積層した。
【0098】この積層体を図9に示すように、撮像用カ
メラ(マミヤ社製RB67)に写真フィルムに代えて装
着し、光センサーと情報記録媒体の両電極間に800V
の直流電圧を0.04秒印加すると同時に、グレースケ
ール露光量が2〜200ルックスで1/30秒間、光導
電層側から投影露光した。露光後、情報記録媒体を取り
出した。透過光により情報記録媒体を観察したところ、
情報記録層にはグレースケールに応じた光透過部からな
る記録部が観察された。
【0099】また、図11に示すように、情報記録媒体
に透過読み出し光を照射し、CCDラインセンサー4
1、パソコン42を用いた透過光学系イメージスキャナ
ー装置によって記録情報を読み取り、情報出力装置43
〔昇華転写プリンター(日本ビクター社製、SP−55
00)〕を使用して情報出力した結果、クレースケール
に応じた階調性を有する良好な印刷物が得られた。
【0100】また、プリズムとカラーフィルターを使用
して情報光をR、G、Bの3色に分解してカラー画像を
情報記録媒体にそれぞれ記録したところ、記録された画
像は良好で、また、カラー情報を図11に示す再生装置
により同様に再生したところ、良好なカラー印刷物が得
られた。
【0101】
【実施例2】充分洗浄した厚さ1.1mmのガラス基板
上に、スパッタリングにより面積抵抗80Ω/口、膜厚
100nmのITO膜を成膜し、電極を得た。次に、こ
の電極面において、スペーサー積層予定部をマスキング
した後、塩酸:硝酸:純粋=100:8:100(重量
比)のエッチング液により電極をパターニングした。更
に、マスキングを除去した後、電極をスクラバー洗浄機
(商品名プレートクリーナー モデル602 ウルトラ
テック社)にて、純水噴射2秒、スクラバー洗浄20
秒、純水リンス15秒、高速回転による水分の除去25
秒、赤外線乾燥55秒の洗浄処理を2回行った。なお、
パターニングはフォトレジストを使用したレジストワー
クによっても可能である。
【0102】パターニング後、電極の存在しないガラス
基板上に、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
(DPHA、東亜化学(株)製、「アロニックス40
0」)に2重量%の光重合開始剤(チバガイギー社製
「ダロキュア1173」)を混合して印刷インキとし、
400メッシュのスクリーン印刷版を用いて5cm×5
cm、幅2mmのラインパターンを印刷した後、ただち
に0.6mJ/cm2 のUV照射を行い、膜厚10μm
のスペーサーを積層した。
【0103】得られた電極板をそのスペーサー部から、
上記の実施例1で作製した情報記録媒体における情報記
録層上に載置し、実施例1同様にして情報記録装置を組
み上げ、同様に情報を記録し、再生したところ、実施例
1同様にグレースケールに対応した記録部が観察され、
また、グレースケールに対応した階調性を有する良好な
印刷物が得られ、また、同様のカラー印刷物が得られ
た。
【0104】
【実施例3】実施例2同様に、充分洗浄した厚さ1.1
mmのガラス基板上に、スペーサー積層予定部を除い
て、電極をパターニングした。
【0105】パターニング後、電極の存在しないガラス
基板上に、a−セレン蒸着層を9μmの膜厚にてパター
ン蒸着させた。蒸着条件は、真空蒸着装置(JEE−4
B:日本電子(株)製)を使用し、到達真空度を2.0
×10-5Torrとし、蒸発原料として粒状セレン(純度9
9.999%、三菱金属(株)製)を使用し、アルミナ
坩堝(ニラコ社製)により蒸発させた。セレンの蒸発源
の蒸発速度を水晶発振子膜厚計(CRTM−7000、
日本真空技術(株)製)により測定し、フィドバックを
かけながら規定膜厚となるようにコンピュータ制御しつ
つ蒸着させた。得られた電極板をそのスペーサー部か
ら、上記の実施例1で作製した情報記録媒体における情
報記録層上に載置し、実施例1同様にして情報記録装置
を組み上げ、同様に情報を記録し、再生したところ、実
施例1同様にグレースケールに対応した記録部が観察さ
れ、また、グレースケールに対応した階調性を有する良
好な印刷物が得られ、また、同様のカラー印刷物が得ら
れた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の情報記録媒体を断面で説明
するための図である。
【図2】 図2は、光センサー部の電流測定装置を説明
する図である。
【図3】 図3は、光センサー部における光誘起電流の
増幅作用を説明するために使用した測定系で使用したグ
リーンフィルターの分光特性を示す図である。
【図4】 図4は、比較センサーの光誘起電流増幅作用
を説明するための図である。
【図5】 図5は、比較センサーの光照射中における量
子効率の変化を示す図である。
【図6】 図6は、本発明の光センサー部における光誘
起電流増幅作用を説明するための図である。
【図7】 図7は、本発明の光センサーの光照射中にお
ける量子効率の変化を説明するための図である。
【図8】 図8は、本発明の情報記録装置の積層構造を
その断面で説明する図である。
【図9】 図9は、本発明の情報記録装置をその断面で
説明する図である。
【図10】 図10は、本発明の情報記録媒体における
情報再生方法を説明する図である。
【図11】 図11は、本発明の情報記録媒体における
情報再生方法を説明する図である。
【図12】 本発明の情報記録媒体における光センサー
部の光誘起電流増幅作用の測定結果を示す図である。
【符号の説明】 11は情報記録層、13、13′は電極、14は光導電
層、15は基板、19はスペーサー、20は誘電体層、
21は光源、22は駆動機構を有するシャッター、23
はパルスジェネレーター(電源)、24は暗箱、30金
電極、31は光源、32はシャッター、33はシャッタ
ー駆動機構、34はパルスジェネレーター(電源)、3
5はオシロスコープ、41はCCDラインセンサー、4
2はパソコン、43はプリンターである。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極上に、光導電層、誘電体層、電界ま
    たは電荷量により情報形成が可能な情報記録層を順次積
    層したことを特徴とする情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 情報記録層が、液晶相および樹脂相から
    なることを特徴とする請求項1記載の情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 情報記録層がメモリー性を有することを
    特徴とする請求項1または2記載の情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 電極上に、光導電層、誘電体層、電界ま
    たは電荷量により情報形成が可能な情報記録層を順次積
    層した情報記録媒体と、電極板とをスペーサーを介して
    対向させると共に、両電極間を電圧印加可能に結線した
    ことを特徴とする情報記録装置。
  5. 【請求項5】 電極と光導電層とからなる光センサー部
    が、その層幅方向において半導電性であり、かつ、両電
    極間に情報露光した状態での電圧印加により、あるいは
    電圧印加した状態での情報露光により情報露光に起因す
    る電流以上に増幅された光誘起電流を発生し、情報露光
    に起因する強度以上の強度で情報記録層に情報記録をす
    ることができ、また、情報露光を終了した後も電圧を印
    加し続けると緩和減衰型導電性を示し、引き続き情報記
    録層に情報記録を継続する作用を有するものであること
    を特徴とする請求項4記載の情報記録装置。
  6. 【請求項6】 電極と光導電層とからなる光センサー部
    へ105 〜106 V/cmの電界強度の印加時に、該光
    センサー部における未露光部での通過電流密度が10-4
    〜10-7A/cm2 であり、かつ情報記録層の比抵抗が
    1010〜1013Ω・cmであることを特徴とする請求項
    5記載の情報記録装置。
  7. 【請求項7】 スペーサーが電気絶縁性フイルムである
    請求項4〜6いずれか1つ記載の情報記録装置。
  8. 【請求項8】 スペーサーが電極板に積層されてなり、
    そのスペーサー側から情報記録媒体における情報記録層
    面に載置されたものである請求項4〜7いずれか1つ記
    載の情報記録装置。
  9. 【請求項9】 スペーサーが、電気絶縁性樹脂を印刷法
    により形成されたものである請求項8記載の情報記録装
    置。
  10. 【請求項10】 電極上に、光導電層、誘電体層、電界
    または電荷量により情報形成が可能な情報記録層を順次
    積層した情報記録媒体と、電極板とをスペーサーを介し
    て対向させると共に、両電極間に情報露光した状態での
    電圧印加により、あるいは電圧印加した状態での情報露
    光により情報記録媒体へ情報記録を行った後、情報記録
    媒体を分離し、情報記録層に記録された情報を透過光ま
    たは反射光により可視情報として再生することを特徴と
    する情報記録再生方法。
JP12606494A 1994-06-08 1994-06-08 情報記録媒体、情報記録装置及び情報記録再生方法 Pending JPH07333641A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000305289A (ja) * 1999-02-16 2000-11-02 Ricoh Co Ltd 電子写真用感光体と、それを用いた画像形成方法及び装置
JP2001133742A (ja) * 1999-09-16 2001-05-18 Council Scient Ind Res ポリマーを塗布された長寿命の光学メモリーデバイスの製造方法
JP2007240578A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 液晶光変調素子およびその製造方法

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