JP4117806B2 - 光センサー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報記録媒体へ光情報を可視情報または静電情報の形で記録することができる光センサーに関する。
【0002】
【従来の技術】
前面に電極が設けられた光導電層からなる光センサーと、該光センサーに対向し、後面に電極が設けられた電荷保持層からなる情報記録媒体とを光軸上に配置し、両電極層間に電圧を印加しつつ露光し、入射光学像に応じて、電荷保持層に静電電荷を記録させ、その静電電荷をトナー現像するかまたは電位読み取りにより再生する方法は、例えば特開平1−290366号公報、特開平1−289975号公報に記載されている。
【0003】
また、前記方法における電荷保持層を熱可塑性樹脂層とし、静電電荷を熱可塑樹脂層表面に記録した後加熱し、熱可塑性樹脂層表面にフロスト像を形成することにより記録された静電電荷を可視化する方法は、例えば特開平3−192288号公報に記載されている。
【0004】
更に、本出願人等は、前記情報記録媒体における情報記録層を高分子分散型液晶層として、前記同様に電圧印加時露光し、光センサーにより形成される電界により液晶層を配向させて情報記録を行い、情報記録の再生にあたっては透過光あるいは反射光により可視情報として再生する情報記録再生方法を、先に特願平4−3394号、特願平4−24722号、特願平5−266646号として出願した。この情報記録再生方法は偏光板を使用しなくとも記録された情報を可視化できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、情報記録媒体への情報形成に使用される光センサーであって、高解像度と高感度であり、情報記録性能に優れる光センサーの提供を課題とする。
【0006】
本発明の光センサーは、電極層上に光誘起電流または光誘起電荷増幅層、電荷発生層、電荷輸送層を順次積層してなる光センサーであって、該光センサーと電極層上に電界または電荷により情報記録可能な情報記録層を積層した情報記録媒体とが光軸上に対向して配置され、両電極層間に情報露光した状態で電圧を印加するか、あるいは電圧を印加した状態で情報露光することにより情報記録媒体への情報記録を可能とする光センサーにおいて、該光センサーにおける電荷発生層の電荷発生物質が下記構造
【化4】
Figure 0004117806
を有するピロロピロール系顔料であると共に、光誘起電流または光誘起電荷増幅層が、前記電荷発生層の電荷発生物質よりイオン化ポテンシャルの高い電荷発生物質であって、下記構造
【化5】
Figure 0004117806
を有するビスアゾ系顔料、露光により電荷受容性が減少する電荷受容性物質であって、下記構造
【化6】
Figure 0004117806
を有するカルバゾール色素、および電荷輸送物質を含有することを特徴とする。
【0008】
上記の電荷輸送物質がポリビニルカルバゾールであることを特徴とする。
【0009】
上記の光センサーが情報記録媒体に情報露光に起因する電流以上に増幅された強度で情報記録をすることができ、また、情報露光を終了した後も電圧を印加し続けると緩和減衰型導電性を示し、引き続き情報記録媒体に情報記録を継続する作用を有するものであることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を詳細に説明する。
図1は本発明の光センサーを説明するための断面図である。図中13は電極、16は光誘起電流増幅層、14′は電荷発生層、14″は電荷輸送層、15は基板である。
【0011】
図に示すように、本発明の光センサーは、電極13上に光誘起電流増幅層16、電荷発生層14′、電荷輸送層14″を順次積層して形成されるものであり、有機材料系光センサーがある。
【0012】
有機材料系光センサーにおける電荷発生層は、電荷発生物質とバインダーから構成される。電荷発生物質としては、下記構造
【化7】
Figure 0004117806
を有するピロロピロール系顔料の単独か、または、該ピロロピロール系顔料に下記に示すピリリウム系染料、チアピリリウム系染料、アズレニウム系染料、シアニン系染料、アズレニウム系染料等のカオチン系染料、スクアリリウム塩系染料、フタロシアニン系顔料、ペリレン系顔料、ピラントロン系顔料等の多環キノン系顔料、インジゴ系顔料、キナクリドン系顔料、ピロール系顔料、アゾ系顔料等の染料、顔料を組み合せて使用することができる。
【0013】
【化1】
Figure 0004117806
【0014】
【化2】
Figure 0004117806
【0015】
【化3】
Figure 0004117806
【0016】
また、使用可能なアゾ系顔料には多くのものを挙げることができるが、とくに好ましいアゾ系顔料の化学構造を、中心骨格Aとカプラー部分Cpによって
【0017】
【化4】
Figure 0004117806
【0018】
として表わせば、Aの具体例としては以下のものを挙げることができる。
【0019】
【化5】
Figure 0004117806
【0020】
【化6】
Figure 0004117806
【0021】
【化7】
Figure 0004117806
【0022】
【化8】
Figure 0004117806
【0023】
また、Cpの具体例としては、
【0024】
【化9】
Figure 0004117806
【0025】
【化10】
Figure 0004117806
【0026】
【化11】
Figure 0004117806
【0027】
等が挙げられる。これらの中心骨格AおよびカプラーCpは適宜組み合わせることにより、電荷発生物質として好適なアゾ染料を得ることができる。
【0028】
バインダーとしては、例えばシリコーン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ビニルホルマール樹脂、ビニルアセタール樹脂、ビニルブチラール樹脂、スチレン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、飽和または不飽和ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂等が挙げられ、それぞれ単独または複数のものを組み合せて使用することができる。これらの電荷発生物質とバインダーの混合比は、電荷発生物質1重量部に対してバインダーを0.1重量部〜10重量部、好ましくは0.2重量部〜1重量部の割合で使用することが望ましい。電荷発生層は乾燥後膜厚として0.01〜2μmであり、好ましくは0.1〜0.5μmとするとよく、このような膜厚とすることによって良好な感度と画質を示す。なお、先に示した電荷発生物質のうち蒸着法で成膜可能なものは、単独で成膜してもよい。
【0029】
電荷輸送層は電荷輸送物質とバインダーとからなる。電荷輸送物質は、電荷発生層で発生した電荷の輸送特性に優れる物質であり、例えば、オキサジアゾール系、オキサゾール系、トリアゾール系、チアゾール系、トリフェニルメタン系、スチリル系、ピラゾリン系、ヒドラゾン系、芳香族アミン系、カルバゾール系、ポリビニルカルバゾール系、スチルベン系、エナミン系、アジン系、トリフェニルアミン系、ブタジエン系、多環芳香族化合物系、スチルベン二重体等が挙げられる。バインダーとしては、前記した電荷発生層におけるバインダーと同様のもの、他にポリアリレート樹脂、フェノキシ樹脂が使用できるが、好ましくはスチレン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、ポリカーボネート樹脂である。バインダーは、電荷輸送物質1重量部に対して0.1重量部〜10重量部、好ましくは0.1重量部〜1重量部の割合で使用することが望ましい。電荷輸送層は乾燥後膜厚として1〜50μmであり、好ましくは3〜20μmとするとよく、このような膜厚とすることによって良好な感度と画質が得られる。なお、先に示した電荷輸送物質で蒸着法で成膜可能なものは、単独で成膜してもよい。
【0030】
電極は、後述する情報記録媒体が不透明であれば透明性を有することが必要であるが、情報記録媒体が透明性を有する場合には透明、不透明いずれでもよく、106 Ω・cm以下の比抵抗を安定して与える材料、例えば金、白金、亜鉛、チタン、銅、鉄、錫等の金属薄膜導電膜、酸化錫、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化タングステン、酸化バナジウム等の金属酸化物導電膜、四級アンモニウム塩等の有機導電膜等を、単独あるいは二種以上の複合材料として用いることができる。なかでも酸化物導電体が好ましく、特にインジウム錫複合酸化物(ITO)が好ましい。
電極は、蒸着、スパッタリング、CVD、コーティング、メッキ、ディッピング、電界重合等の方法により形成される。またその膜厚は電極を構成する材料の電気特性、および情報記録の際の印加電圧により変化させる必要があるが、例えばITO膜では10〜300nm程度であり、情報記録層との間の全面、或いは任意のパターンに合わせて形成される。また、二種類以上の材料を積層して用いることもできる。
【0031】
基板は、後述する情報記録媒体が不透明であれば透明性を有することが必要であるが、情報記録媒体は透明性を有する場合には透明、不透明いずれでもよく、カード、フィルム、テープ、ディスク等の形状を有し、光センサーを強度的に支持するものである。光センサー自体が支持性を有する場合には設ける必要がないが、光センサーを支持することができるある程度の強度を有していれば、多くの材料を使用することができる。例えば、可撓性のあるプラスチックフィルム、或いはガラス、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリエステル、ポリカーボネート等のプラスチックシート、カード等を使用することができる。
【0032】
なお、基板における電極が設けられる面の他方の面には、電極が透明であれば必要に応じて反射防止効果を有する層を積層するか、また反射防止効果を発現しうる膜厚に透明基板を調整するか、更に両者を組み合わせることにより反射防止性を付与するとよい。
【0033】
光導電層には、電荷受容性物質、例えば電子受容性物質、また、電子供与性物質、増感色素、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等を添加してもよい。これらの物質は、電荷発生層、電荷輸送層中にそれぞれ同様の割合で添加することができるが、好ましくは電荷発生層中に添加するとよい。
【0034】
電荷受容性物質や増感色素にはベース電流の調整、ベース電流の安定化、増感等の作用があり、例えばニトロ置換ベンゼン類、アミノ置換ベンゼン類、ハロゲン置換ベンゼン類、置換ナフタレン類、ベンゾキノン類、ニトロ置換フルオレノン類、クロラニル類あるいは電荷輸送物質に列挙した化合物等が、増感色素としてはトリフェニルメタン色素、ピリリウム塩色素、キサンテン色素、ロイコ色素等が挙げられる。
【0035】
酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、リン系酸化防止剤を、紫外線吸収剤としては、サリチル酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤を、光安定剤としては、紫外線安定剤、ヒンダートアミン系光安定剤等を挙げることができる。
【0036】
電荷受容性物質、増感色素は、それぞれ光導電性物質1重量部に対して0.001重量部〜10重量部、好ましくは0.01重量部〜1重量部の割合で添加される。0.001重量部よりも少ないと作用を示さず、10重量部よりも多い場合には、画質に悪影響を与える。
【0037】
酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤は、単独あるいは複数を組み合わせて、光導電性物質1重量部に対して0.001重量部〜10重量部、好ましくは0.01重量部〜1重量部の割合で添加される。0.001重量部よりも少ないとこれらの物質の添加の効果が得られず、10重量部よりも多い場合には、画質に悪影響を与える。
【0038】
次に、本発明の光センサーにおける光誘起電流増幅層について説明する。
光誘起電流増幅層16は、電極13と電荷発生層14′間に設けられるもので、電荷輸送物質および少なくとも露光により電荷受容性が減少する電荷受容性物質とからなる。
電荷輸送物質としては、高分子光導電性物質、あるいは低分子光導電性物質のバインダーの中への分散物、あるいは高分子導電性物質、あるいは低分子導電性物質のバインダーの中への分散物を使用することができる。高分子光導電性物質としてはポリビニルカルバゾールが好ましく、また、そのビニル基の代わりに、アリル基、アクリロキシアルキル基等のエチレン性不飽和基が含まれたN−置換カルバゾールの重合体であるポリ−N−エチレン性不飽和基置換カルバゾール類が好ましい。また、ポリ−N−アクリルフェノチアジン等のポリ−N−エチレン性不飽和基置換フェノチアジン類、ポリビニルピレン等を用いてもよい。
【0039】
高分子光導電性物質は単独で使用し、バインダーを兼用してもよいが、バインダーとして、例えばシリコーン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ビニルホルマール樹脂、ビニルアセタール樹脂、ビニルブチラール樹脂、スチレン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、飽和または不飽和ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、可溶性ポリアミド、フェノール樹脂、ポリウレタン、ポチウレア、カゼイン、ポリペプチド、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、無水マレイン酸エステル重合体、第四級アンモニウム塩含有重合体、セルロース化合物等を単独または混合して使用してもよい。特に、ビニルホルマール樹脂、ビニルアセタール樹脂、ビニルブチラール樹脂が好ましい。
【0040】
また、低分子量光導電性物質としては、アルキルアミノフェニル基等で置換されたオキシゾアゾール類、ヒドラゾン類、ピラゾリン類、トリフェニルメタン誘導体などが挙げられる。これらの低分子量光導電性物質は、その1重量部に対して上述したバインダーを1重量部〜10重量部の割合で混合し、皮膜形成性の電荷輸送物質とされる。
【0041】
さらに、電荷輸送物質として、ZnO、TiO2 、CdS等の無機光導電材料も用いることができる。これらの無機光導電性材料は、その1重量部に対して0.1重量部〜1重量部のバインダー中への分散によって成膜される。
【0042】
電荷輸送物質は、後述する「光照射により電荷受容性が減少する電荷受容性物質」の光照射による構造変化によって、光誘起電流増幅層に導電性を発現させるものである。したがって、物性の点に着目した場合、上記作用を有する限りにおいて、電荷輸送物質としては比抵抗が10-3〜1018Ω・cmの範囲の有機化合物および(または)無機化合物が好ましく用いられる。例えば、比抵抗1017Ω・cm以上の物質としては、ポリビニルカルバゾールや低分子光導電性物質などがあり、また、1017〜1011Ω・cmのフタロシアニン化合物、1011〜104 Ω・cmのペリレン化合物、10〜10-3Ω・cmのTTF−TCNQ錯体等が挙げられる。
【0043】
また、高分子導電性物質、あるいは低分子導電性物質としては、10-5〜1014Ω・cmの範囲のπ共役系高分子、電荷移動高分子錯体、電荷移動錯体、金属錯体高分子が挙げられる。π共役系高分子としては、ポリアセチレン、ポリジアセチレリン、ポリ(P−フェニレン)、ポリ(P−フェニレンスルフィド)、ポリ(P−フェニレンオキシド)、ポリ(1,6−ヘプタジイン)、ポリ(P−フェニレンビニレン)、ポリ(2,5−チェニレン)、ポリ(2,5−ピロール)、ポリ(m−フェニレンスルフィド)、ポリ(4,4’−ビフェニレン)等が挙げられる。
【0044】
電荷移動高分子錯体としては、(ポリスチレン)・AgC1O4 、(ポリビニルナフタレン)・TCNE、(ポリビニルナフタレン)・P−CA、(ポリビニルナフタレン)・DDQ、(ポリビニルメシチレン)・TCNE、(ポリアセナフチレン)・TCNE、(ポリビニルアンスラセン)・Br2 、(ポリビニルアンスラセン)・I2 、(ポリビニルアンスラセン)・TNB、(ポリジメチルアミノスチレン)・CA、(ポリビニルイミダゾール)・CQ、(2−ビニルピリジン)・CQ、(ポリ−P−フェニレン)・I2 、(ポリ−1−ビニルピリジン)・I2 、(ポリ−4−ビニルピリジン)・I2 、(ポリ−P−1−フェニレン)・I2 、(ポリビニルピリジウム)TCNQ等が挙げられる。また、低分子電荷移動錯体としては、TCNQ−TTF等が、金属錯体高分子としてはポリ銅フタロシアニン等が挙げられる。
【0045】
次に、「光照射により電荷受容性が減少する電荷受容性物質」について説明す。
電極上に電荷輸送物質と電荷受容性物質を含有する層を設けた試料を用意し、この試料表面をコロナ帯電(初期受容電位Vo)した後、露光し、露光後に再度コロナ帯電(再帯電電位Vm)すると、電荷受容性物質によっては初期受容電位VoよりΔV低い、Vmの受容電位が得られる。すなわち、光照射により電荷受容性(帯電能)が減少し、メモリー性を発現する電荷受容性物質を「光照射により電荷受容性が減少する電荷受容性物質」という。このような光メモリー効果を評価する尺度としては、ΔVをVmで規格化した値(Fm)
Figure 0004117806
がある。Fm値は、試料の単位受容電位当たり誘起されるコントラスト電位の大きさに対応し、一定露光条件下では1種の感度として扱うことができる。例えば、カルバゾール色素塩は、光照射により電荷受容性が減少する物質であるが、このFm値は0.56であり、また、例えばトリニトロフルオレノンは光照射により電荷受容性が減少しない物質であるが、このFm値は0である。本発明の光誘起電流増幅層に添加される電荷受容性物質は、Fm値が0.1以上、好ましくは0.2以上のものであるのが好ましい。
【0046】
光照射により電荷受容性が減少する電荷受容性物質としては、光によってラジカル状態への構造変化を生じる物質が挙げられる。
【0047】
光によってラジカル状態への構造変化を生じる物質としては、例えば、イオン性染料塩が挙げられる。イオン性染料塩としては、下記構造
【化8】
Figure 0004117806
を有するカルバゾール色素等の塩類が挙げられる。これらのイオン性染料塩における対イオンとしては、BF4 - 等が挙げられる。
【0049】
これらの物質は、光エネルギーが付与されると、ホール−電子に分離した一方の光キャリアを捕捉してラジカル状態への構造変化を生じ、残された他の光キャリアにより、電極と電荷発生層との界面のエネルギー障壁の低下作用、すなわち、光誘起電流を増幅させる機能を発現させるものと考えられる。
【0067】
本発明の光誘起電流増幅層においては、電荷輸送物質1モル(重合体の場合にはそのモノマーユニット1モル)に対し、光照射により電荷受容性が減少する電荷受容性物質を0.001〜1モル、好ましくは0.01〜1モルの割合とするとよい。
【0068】
また、光誘起電流増幅層には、増幅効果をより高めることを目的として、電荷発生物質や無機塩類、有機塩類等が添加されてもよい。
【0069】
電荷発生物質としては、下記構造
【化9】
Figure 0004117806
を有するビスアゾ系顔料の単独か、または、該ビスアゾ系顔料に例えば、ピリリウム系染料、チアピリリウム系染料、アズレニウム系染料、シアニン系染料、アズレニウム系染料等のカオチン系染料、スクアリリウム塩系染料、フタロシアニン系顔料、ペリレン系顔料、ピラントロン系顔料等の多環キノン系顔料、インジゴ系顔料、キナトリドン系顔料、ピロール系顔料、アゾ系顔料等の染料、顔料を組み合せて使用するとよい。
【0070】
光誘起電流増幅層に添加される電荷発生物質は、そのイオン化ポテンシャルが、電荷発生層中に含有される電荷発生物質のイオン化ポテンシャルより高いものとするとよく、これにより、電極と電荷発生層とのエネルギー障壁を低下させることができ、光誘起電流増幅作用をより高めることができる。
【0071】
また、無機塩類、有機塩類としてはリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシュウム、アルミニウム等の金属イオン、第四級アンモニウムイオン、有機イオン等をカチオン種とする過塩素酸塩、ホウフッ化塩及びチオシアン酸塩、硝酸塩、カルボン酸塩、スルホン酸塩、ハロゲン化物等が挙げられる。
【0072】
これらの電荷発生物質、無機塩類、有機塩類は、バインダー樹脂1重量部に対して、0.001〜10重量部、好ましくは0.05〜5重量部の割合で、単独、または混合して添加することができる。
【0073】
光誘起電流増幅層は、上記の構成物質を、溶剤としてシクロヘキサノン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、メチルエチルケトン、クロロホルム、アルコール等に溶解または分散させた後、ディップコーティング、ロールコーティング、スピンコーティング等の方法により、乾燥後膜厚、0.005μm〜5μm、好ましくは0.05μm〜0.5μmで塗布するとよい。
【0074】
以下、本発明における光誘起電流増幅作用について説明する。
電荷発生層、電荷輸送層からなる光導電層は、一般には光が照射されると照射部分で光誘起電荷キャリア(電子、正孔)が発生し、それらのキャリアが層幅を移動することができる機能を有するものである。
【0075】
本発明の光センサーは、光誘起電流増幅層を電極と電荷発生層との間に設けることにより、光センサーへの光照射時において情報記録媒体に付与される電界または電荷量が光照射につれて増幅され、また光照射を終了した後でも電圧を印加し続けると、その増加した導電性を緩和的に持続し、引き続き電界または電荷量を情報記録媒体に付与し続ける作用を有するものである。
【0076】
この点を説明するために、図2に示すように、透明ガラス上にITO電極を設け、該電極上に光導電層を積層し、更に、その光導電層上に0.16cm2 の金電極を積層して、増幅作用測定用光センサーとする。両電極間にITO電極を正極として直流の一定電圧を印加すると共に、電圧印加開始後0.5秒後に基板側から0.033秒間光照射し、測定時間中の光センサーにおける電流値の挙動を、光照射開始時(t=0)から測定する。照射光は、キセノンランプ(浜松ホトニクス社製L2274)を光源に、グリーンフィルター(日本真空光学社製)により得られる緑色光を、20ルックスの強度で照射する。照射光強度は照度計(ミノルタ社製)で測定する。使用するフィルターの特性を図3に示す。
この光強度で光照射した時、透明基板、ITO膜の光透過率、フィルターの分光特性を考慮すると、光導電層には4.2×1011個/cm2 秒のフォトンが入射する。入射したフォトンが全て光キャリアに変換されると、理論的には光電流としては単位面積当たり1.35×10-6A/cm2 の電流が発生する。
【0077】
ここで、前記測定装置により測定する場合に、
量子効率=光センサーで実際に発生する光誘起電流/理論的光電流
すなわち、理論的光電流に対して、光センサーで実際に発生した光誘起電流の割合をその光センサーにおける量子効率と定義する。
【0078】
また、光誘起電流とは、光照射部の電流値から光を照射しない部分で流れる電流であるベース電流値を差し引いたものであり、光照射中あるいは光照射後もベース電流以上の光照射に起因する電流が流れるものをいい、このような光誘起電流を増幅する作用を光誘起電流増幅作用と定義する。
【0079】
光誘起電流増幅作用を有する光センサーと、光誘起電流増幅作用のない光センサー(以下、比較センサーという)との電気特性の比較を、前記測定装置での測定結果を使用して説明する。
比較センサーについての測定結果を図4に示す。図において、横軸は電圧印加時間(秒)、縦軸は電流密度(10-6A/cm2 )である。(m)線は、前記理論値(1.35×10-6A/cm2 )を示す参考線で、光照射を0.033秒間行い、光照射後も電圧印加を継続した状態を示す。(n)線は比較センサーの実測線で光照射中の光電流の増加は小さく、その値も理論値(1.35×10-6A/cm2 )を超えず、量子効率は最高で約0.5までにしかならない。光照射中の量子効率の変化を図5に示す。
【0080】
これに対して、光誘起電流増幅作用を有する光センサーにおける電気特性の一例を図6に示す。図において、(A)線は露光した場合の電流測定値、(B)線は露光しないで電圧のみを印加した場合である。また、上記と同様に、前記理論値(1.35×10-6A/cm2 )を示す参考線(m)を示す。
【0081】
(A)線で示されるように、電流値は、2つの変曲点(a)、(b)が観測される。変曲点(a)から下の電流量は、比較センサーとの比較から、露光量に応じた電流(光誘起電流)量であると考えられる。また、変曲点(b)は露光終了に伴う電流量の変化点であり、露光を終了しても未露光時でも電圧印加に応じた電流が持続して流れ、徐々に減衰していくことがわかる。
【0082】
また、光照射中の量子効率の変化を図7に示す。約0.003秒で量子効率は1を超え、その後も量子効率は増加を続けることがわかる。即ち、光誘起電流増幅作用は通常起こりうる光誘起電流状態よりもはるかに大きな増幅率を得ることができるものである。
【0083】
比較センサーでは光照射終了と同時に光電流が急激に減衰するため、光照射後継続して電圧印加しても光情報として有効な電流は得られない。これに対して、光誘起電流増幅作用を有する光センサーにおいては、光照射後も電圧印加を継続することにより光誘起電流が継続して流れ、引き続いて光誘起電流を取り出すことができ、光情報をつづけて得ることができる。
【0084】
光誘起電流増幅作用の詳細な理由は不明であるが、情報光の照射に伴い発生する光誘起電荷キャリアの一部が光誘起電流増幅層中のトラップサイトにトラップされたような状態となり、電圧印加した状態では露光により発生する光電流に加えて、このトラップされた電荷により誘起される電極からの注入電流が流れ、見かけの光誘起電流量を増幅させるものと考えられる。光誘起電流増幅層に電荷トラップサイトが多数存在することは、後述するように、光誘起電流増幅層についての熱刺激電流の測定により明らかである。
【0085】
そして、電圧を印加した状態を維持しつつ露光を終了する場合には、露光により生じる光キャリアはただちに減衰して消滅するが、トラップされた電荷の減衰は緩やかであるため、トラップされた電荷により誘起される電極からの注入電流は減衰しながらも充分な量が流れるものと推察される。この光誘起電流は本発明の光センサーにおける光をトリガーとした電流増幅による効果であり、通常の感光体で予想される入射した光に起因する光電流以上の電流が流れるために、情報記録媒体に対して効果的な光情報供与を可能とするものと考えられる。
【0086】
この光誘起電流増幅作用は、光誘起電流増幅層における電荷発生物質、電荷受容性物質、および電荷輸送物質等の添加物質、及びその添加量、また、膜厚を変えることにより調整することができる。
【0087】
次に、本発明の光センサーにより情報記録される情報記録媒体について説明する。本発明における情報記録媒体としては、図8において情報記録媒体2として示すものであり、支持体15、電極13′、情報記録層11を順次積層してなる。
【0088】
情報記録媒体としては、情報記録層が高分子分散型液晶とする場合が挙げられる。高分子分散型液晶は液晶相中に樹脂粒子が分散した構造を有しているが、液晶材料は、スメクチック液晶、ネマチック液晶、コレステリック液晶あるいはこれらの混合物を使用することができる。液晶としては、その配向性を保持し、情報を永続的に保持させる、いわゆるメモリー性の観点から、スメクチック液晶を使用するのが好ましい。スメクチック液晶としては、液晶性を呈する物質の末端基の炭素基が長いシアノビフェニル系、シアノタ−フェニル系、フェニルエステル系、更にフッ素系等のスメクチックA相を呈する液晶物質、強誘電性液晶として用いられるスメクチックC相を呈する液晶物質、或いはスメクチックH、G、E、F等を呈する液晶物質等が挙げられる。
【0089】
樹脂粒子を形成する材料としては、例えば、紫外線硬化型樹脂であって、モノマー、オリゴマーの状態で液晶材料と相溶性を有するもの、或いはモノマー、オリゴマーの状態で液晶材料と共通の溶媒に相溶性を有するものを好ましく使用できる。このような紫外線硬化型樹脂としては、例えばアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル等が挙げられる。その他、液晶材料と共通の溶媒に相溶性を有する溶媒可溶性の熱硬化性樹脂、例えばアクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、およびこれらを主体とした共重合体等、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等を使用してもよい。
【0090】
液晶材料と樹脂の使用割合は、液晶の含有率が10重量%〜90重量%、好ましくは40重量%〜80重量%となるように使用するとよく、10重量%未満であると情報記録により液晶相が配向しても光透過性が低く、また、90重量%を超えると液晶のしみ出し等の現象が生じ、画像むらが生じ好ましくない。
情報記録層の膜厚は解像性に影響を与えるので、乾燥後膜厚0.1μm〜10μm、好ましくは3μm〜8μmとするとよく、高解像性を維持しつつ、動作電圧も低くすることができる。膜厚が薄すぎると情報記録部のコントラストが低く、また、厚すぎると動作電圧が高くなるので好ましくない。
【0091】
図8は、光センサーと情報記録媒体とを分離した情報記録装置を示し、光センサー1と情報記録媒体2を、ポリイミドのような絶縁性樹脂フィルムからなるスペーサー19を挟んで光軸上に対向配置し、両電極13、13′間を電圧源Vを介して結線したものである。電極13、13′は、いずれか一方、または両方が透明であればよい。
【0092】
また、図9に示すように、光センサー1と情報記録媒体2を一体型とした情報記録装置としてもよい。図中20は誘電体層であり、また、図8と同一符号は同一内容を示す。
この情報記録装置は、光センサーと情報記録媒体との一体化を可能とするものである。誘電体層は、光導電層、情報記録層を塗布により形成することを可能とするものである。光導電層上に情報記録層を直接塗布形成すると、情報記録層における液晶が溶出したり、又、情報記録層形成用の溶媒により光導電材料が溶出して画像むらが生じる。そのため、誘電体層は、光導電層形成材料、情報記録層形成材料のいずれに対しても溶解性を有しないことが必要である。また、導電性を有しないことも必要である。導電性を有する場合には、空間電荷の拡散が生じ、解像度の劣化を生じることから絶縁性が要求される。
【0093】
なお、誘電体層は液晶層に印加される分配電圧を低下させたり、或いは解像性を悪化させるので、膜厚は薄い方が好ましいが、薄くしすぎると、経時的な相互作用による画像ノイズの発生ばかりでなく、積層塗布する際にピンホール等の欠陥による浸透の問題が生じる。ピンホール等の欠陥による浸透性は積層塗布する材料の固形分比率、溶媒の種類、粘度により異なるので、積層塗布されるものの膜厚は適宜設定されるが、少なくとも10μm以下の膜厚とすると良く、好ましくは0.1〜3μmとするとよい。
【0094】
誘電体層を形成する材料としては、各層に印加される電圧分配を考慮した場合、誘電率の高い材料が好ましく、無機材料ではSiO2 、TiO2 、CeO2 、Al2 3 、GeO2 、Si3 4 、AlN、TiN、MgF2 、ZnS、SiO2 +TiO2 、MgF2 +ZnS、Al2 3 +GeO2 等を使用し、蒸着法、スパッタリング法、化学蒸着(CVD)法等により積層して形成するとよい。また、有機溶剤に対して相溶性の少ない水溶性樹脂、例えばポリビニルアルコール、水系ポリウレタン、水ガラス等の水溶液や、フッ素樹脂をフッ素系溶剤に溶解した溶液を、スピンコート法、ブレードコート法、ロールコート法等により塗布して積層してもよい。フッ素樹脂としては、例えば特開平4−24722号公報等に開示されたフッ素樹脂が挙げられる。また、真空系で膜形成されるポリパラキシリレン等の有機材料も好ましく使用することができる。
【0095】
次に、情報記録方法について説明する。図10は、分離型の情報記録装置における情報記録方法を説明するための図である。一体型の情報記録装置においても同様である。図中11は情報記録層、13は光センサーの電極、13′は情報記録媒体の電極、16は光誘起電流増幅層、14は光導電層、21は光源、22は駆動機構を有するシャッター、23は電源となるパルスジェネレーター、24は暗箱を示す。
電極13、13′の間に、パルスジェネレーター23により適当な電圧を印加しつつ、光源21から情報光を入射させると、光が入射した部分の光導電層14で発生した光キャリアは、両電極により形成される電界により情報記録層11側の界面まで移動し、電圧の再配分が行われ、情報記録層11における液晶層が配向し、情報光のパターンに応じた記録が行われる。この情報記録方法においては面状アナログ記録が可能であり、液晶レベルでの記録が得られるので、高解像度の記録となり、また露光パターンは液晶相の配向により可視像化されて保持される。
【0096】
情報記録システムの形態としては、カメラによる方法、またレーザーによる記録方法がある。カメラによる方法としては、通常のカメラに使用されている写真フィルムの代わりに情報記録媒体を使用して記録部材とするもので、光学的なシャッタも使用し得るし、また電気的なシャッタも使用し得る。また、プリズム及びカラーフィルターにより光情報を、R、G、B光成分に分離し、平行光として取り出しR、G、Bの各色用の3個の情報記録媒体で1コマを形成するか、または1個の情報記録媒体の異なる部分にR、G、Bの各画像を記録して1コマとすることにより、カラー撮影することもできる。
【0097】
また、レーザーによる記録方法としては、光源としてはアルゴンレーザー(514.488nm)、ヘリウム−ネオンレーザー(633nm)、半導体レーザー(780nm、810nm等)が使用でき、画像信号、文字信号、コード信号、線画信号に対応したレーザー露光をスキャニングにより行うものである。画像のようなアナログ的な記録は、レーザーの光強度を変調して行い、文字、コード、線画のようなデジタル的な記録は、レーザー光のON−OFF制御により行う。また画像において網点形成されるものには、レーザー光にドットジェネレーターON−OFF制御を行って形成するものである。なお、光センサーにおける光導電層の分光特性は、パンクロマティックである必要はなく、レーザー光源の波長に感度を有していればよい。
【0098】
情報記録媒体に記録された露光情報は、図11に示すように分離型の情報記録装置の場合には情報記録媒体を分離して、また一体型の情報記録装置の場合にはそのまま透過光により情報を再生すると、情報記録部では液晶が電界方向に配向するために光Aは透過するのに対して、情報を記録していない部位においては光Bは散乱し、情報記録部とのコントラストが得られる。また、光反射層を介して反射光により読み取ってもよい。
【0099】
次いで、情報記録媒体における記録情報を、図12に示す情報出力装置により、情報記録媒体をCCDラインセンサーを有するイメージスキャナーによって記録情報を読み取り、その情報を昇華転写プリンター(例えば、日本ビクター社製SP−5500)を使用して情報出力することによりグレースケールに応じた良好な印刷物を得ることができる。
【0100】
液晶の配向により記録された情報は、目視による読み取りが可能な可視情報であるが、投影機により拡大して読み取ることもでき、レーザースキャニング、或いはCCDを用いて高精度で情報を読み取ることができる。なお必要に応じてシュリーレン光学系を用いることにより散乱光を防ぐことができる。
【0101】
以上、情報記録媒体として、情報露光による記録を液晶の配向により可視化した状態とするものであるが、液晶と樹脂との組み合せを選ぶことにより、一度配向し、可視化した情報は消去せず、メモリ性を付与することができる。また、等方相転移付近の高温に加熱すると、メモリー性を消去することができるので、再度の情報記録に使用することができる。
【0102】
情報記録システムにおける情報記録媒体としては、例えば特開平3−7942号、特開平5−107775号、特開平5−107776号、特開平5−107777号公報、特開平4−70842号公報等に記載されている電荷保持層を情報記録層とすると静電情報記録媒体を使用してもよく、この場合には情報は情報記録媒体において静電荷の形で蓄積されるので、その静電電荷をトナー現像するか、またはその静電電荷を例えば特開平1−290366号公報等に記載されるように電位読み取りにより再生することができる。また、特開平4−46347号公報等に記載される、熱可塑性樹脂層を情報記録層とする情報記録媒体を使用してもよく、この場合には、前記同様に情報を静電荷の形で表面に蓄積した後、熱可塑性樹脂層が加熱されることにより、情報をフロスト層として蓄積し、可視情報として情報再生することが可能である。
【0103】
本発明の光センサーは、電極上に光誘起電流増幅層、電荷発生層、電荷輸送層が順次積層されており、光誘起電流増幅層が露光により電荷受容性が減少する電荷受容性物質および電荷輸送物質とからなるものである。情報記録媒体との間で情報露光した状態で電圧を印加するか、あるいは電圧を印加した状態で情報露光すると、露光により、光誘起電流増幅層における電荷受容性が減少し、導電性化して電極と電荷発生層間のエネルギー障壁を低下させるために、情報記録媒体に付与される電界または電荷量が増幅され、また、情報露光を終了した後も電圧を印加し続けると導電性を持続し、引き続き電界または電荷量を情報記録媒体に付与し続ける作用を示すものと考えられる。
【0104】
【実施例】
光誘起電流増幅層における光メモリー効果を、参考例、参考比較例により説明する。
【0105】
(参考例1)
充分洗浄した厚さ1.1mmのガラス基板上にEB蒸着により面積抵抗80Ω/cm2 、膜厚500nmのITO膜を成膜し、スクラバー洗浄機で洗浄した後、クリーンオーブン中、150℃で1時間乾燥させた。
【0106】
次いで、電極上に、構造
【0107】
【化17】
Figure 0004117806
【0108】
を有するカルバゾール色素を3重量部とポリビニルカルバゾール(高砂香料(株)製ツビコール210)10重量部(ポリビニルカルバゾールのモノマーユニット1モルに対してカルバゾール色素0.1モル)とをクロロホルム117重量部に溶解させ、スピンコーターで塗布した後、クリーンオーブン中、80℃で30分間乾燥させ、4μmの膜厚の光誘起電流増幅層を積層した。
【0109】
(参考例2)
参考例1において、カルバゾール色素を2,6−ジヒドロキシ安息香酸に代えた以外は、参考例1と同様にして光誘起電流増幅層を積層した。
【0110】
(参考例3)
下記の構造
【0111】
【化18】
Figure 0004117806
【0112】
を有するビスアゾ顔料(イオン化ポテンシャル5.77eV)3重量部、ポリビニルホルマール樹脂1重量部とを1,4−ジオキサン98重量部、シクロヘキサノン98重量部と混合し、混合機により充分に混練し、顔料分散液とした。この分散液1重量部に、上記の参考例1で作製した光誘起電流増幅層作製用塗液1重量部を混合して塗液とした以外は、参考例1同様にして光誘起電流増幅層を積層した。
【0113】
(参考比較例1)
参考例1において、カルバゾール色素を添加しない以外は参考例1と同様にして層形成した。
【0114】
(参考比較例2)
参考例1において、光誘起電流増幅層用塗液を、ポリビニルカルバゾールのモノマーユニット1モルに対して2,4,7−トリニトロフルオレノンを1:1のモル比となるようにテトラヒドロフランに溶解させたものとした以外は参考例1と同様にして層形成した。
【0115】
(参考比較例3)
参考例1において、ポリビニルカルバゾールに代えてポリエステル樹脂(東洋紡社製、Vylon200)を使用した以外は参考例1と同様にして層形成した。
【0116】
(参考比較例4)
参考例2において、ポリビニルカルバゾールに代えてポリエステル樹脂(東洋紡社製、Vylon200)を使用した以外は参考例2と同様にして層形成した。
【0117】
(メモリー性の測定)
得られた各試料を、暗所で、回転式電位計(川口電機社製EPA8100)を用い、コロトロン(2wire electrodes)でコロナ電圧を(−)6kV加えてコロナ帯電させ、30秒後の帯電電位を初期帯電電位V0 とする。この試料にキセノンランプで白色光1000ルックスを10秒間照射した後に、再び30秒間同様にコロナ帯電を行ない帯電電位V1 を測定し、これを10回繰り返した時の値V10を測定する。この10回繰り返した試料を暗所に10分間放置した後に、再び30秒間帯電を行ない、帯電電位Vmを測定する。
サンプルの測定面積は、3.14cm2 (2cmφ円形)である。
【0118】
結果を下記表1に示す。
【0119】
【表1】
Figure 0004117806
【0120】
このように、参考例1〜3で得られた試料は、帯電能が低下し、メモリー性を有するものであることがわかる。
【0121】
(熱刺激電流)
参考例1と参考比較例2のそれぞれの光誘起電流増幅層上に膜厚30nm、表面抵抗1kΩ/□、0.16cm2 の金電極を蒸着した測定用試料を作製した。図13に示す短絡熱刺激電流測定装置((株)東洋精機製作所製)により、金電極を負として、両電極間に1.5V/μmの直流電圧を印加すると同時に10度/分の昇温速度で測定用光センサーを加熱した際に流れる電流を微小電流計によって熱刺激電流を測定した。
【0122】
測定結果を図14に示す。横軸は加熱温度(℃)、縦軸は電流密度値(10-11 A/cm2 )であり、図中(A)は参考例1で得た試料、(B)は参考比較例2で得た試料である。図から明らかなように、参考例1における光誘起電流増幅層は、明瞭なピーク状の波形が観測され、トラップ電荷が存在していることがわかる。
【0123】
以下、本発明の実施例を、参考例4、5及び比較例と共に説明する。
【0124】
(参考例4)
参考例1において、光誘起電流増幅層を0.1μmの膜厚に成膜した以外は同様にして光誘起電流増幅層を積層した。この光誘起電流増幅層上に、電荷発生物質として、下記構造
【0125】
【化19】
Figure 0004117806
【0126】
ピロロピロール系顔料(チバスパシャルティケミカルズ(株)製、イオン化ポテンシャル5.42eV)を5×10-6torrの真空下で5nm/秒の速度で蒸着させ、200nmの膜厚に積層した後、アセトン蒸気中で3時間放置して電荷発生層を積層した。
【0127】
次に、この電荷発生層上に、電荷輸送物質として下記の構造
【0128】
【化20】
Figure 0004117806
【0129】
を有するトリフェニルアミン誘導体3重量部とポリカーボネート樹脂1重量部とをキシレン16重量部、トルエン10重量部の混合溶媒に均一に溶解させた後、スピンナー塗布した。塗膜の表面に被膜が形成されて塗膜の表面に付着性がなくなるまで無風下でレベリング乾燥を行った後、クリーンオーブン中、80℃で2時間乾燥させ、膜厚12μmの電荷輸送層を積層し、光センサーを得た。
【0130】
(参考例5)
参考例2において、光誘起電流増幅層を0.1μmの膜厚に成膜した以外は同様にして光誘起電流増幅層を積層した。この光誘起電流増幅層上に、参考例4と同様にして電荷発生層、電荷輸送層を積層し、本発明の光センサーを得た。
【0131】
(実施例1)
参考例3において、光誘起電流増幅層を0.1μmの膜厚に成膜した以外は同様にして光誘起電流増幅層を積層した。この光誘起電流増幅層上に、参考例4と同様にして電荷発生層、電荷輸送層を積層し、本発明の光センサーを得た。
【0132】
(比較例1)
参考例比較例1において、光誘起電流増幅層を0.1μmの膜厚に成膜した以外は同様にして光誘起電流増幅層を積層した。この光誘起電流増幅層上に、参考例4と同様にして電荷発生層、電荷輸送層を積層し、光センサーを得た。
【0133】
(比較例2)
参考例比較例2において、光誘起電流増幅層を0.1μmの膜厚に成膜した以外は同様にして光誘起電流増幅層を積層した。この光誘起電流増幅層上に、参考例4と同様にして電荷発生層、電荷輸送層を積層し、光センサーを得た。
【0134】
(比較例3)
参考例比較例3において、光誘起電流増幅層を0.1μmの膜厚に成膜した以外は同様にして光誘起電流増幅層を積層した。この光誘起電流増幅層上に、参考例4と同様にして電荷発生層、電荷輸送層を積層し、光センサーを得た。
【0135】
(比較例4)
参考例比較例4において、光誘起電流増幅層を0.1μmの膜厚に成膜した以外は同様にして光誘起電流増幅層を積層した。この光誘起電流増幅層上に、参考例4と同様にして電荷発生層、電荷輸送層を積層し、光センサーを得た。
【0136】
(比較例5)
参考例4において、光誘起電流増幅層を設けない以外は、参考例4と同様にして光センサーを得た。
【0137】
(光センサーの電気特性)
得られた光センサーの電気特性を測定するために、光センサーにおける電荷輸送層上に、0.16cm2 、厚さ10nm、表面抵抗1kΩ/□の金層を蒸着して電極とし、測定用媒体とし、図2に示す電流測定装置を構成した。図中、15は光センサー支持体、13は光センサー電極、16は光誘起電流増幅層、14は電荷発生層、電荷輸送層からなる光導電層、30は金電極、31は光源、32はシャッター(コパル社製 No.0 電磁シャッター)、33はシャッター駆動機構、34はパルスジェネレーター(横河ヒューレットパッカード社製)、35はオシロスコープである。
この電流測定装置において、上記で作製したそれぞれの光センサーにおける電極を+、金電極を−として、両電極間に150V(15V/μm)の直流電圧を印加するとともに、電圧印加開始後0.5秒後に、ガラス基板側から0.033秒間光照射し、光照射開始時間をt=0として、光センサーに流れる電流を測定した。照射光はキセノンランプ(浜松ホトニクス社製L2274)を光源に、グリーンフィルター(日本真空光学社製)により得られる緑色光を、20ルックスの強度で照射した。照射光強度を照度計(ミノルタ社製)で測定した。図3は使用したフィルターの特性である。
【0138】
光照射の終了後も電圧印加を継続し、光照射開始時間から0.15秒間電圧印加を継続した。その間の電流の時間変化をオシロスコープにより測定した。測定は室温で行った。
【0139】
その結果を図15に示す。横軸は電圧印加時間(秒)、縦軸は電流密度(10-6A/cm2 )である。図から、本発明の実施例1、参考例4、5の光センサーは、露光の間は光誘起電流が増加し続け、露光後も光誘起電流が持続し、一定の時間を経て減衰していくことがわかる。
【0140】
これに対して、比較例1〜5の光センサーは、光照射に応じた光電流の増加はほとんど観測されず、情報記録に寄与する電流量は少なかいものであることがわかる。
【0141】
また、実施例1、参考例4、5で作製した光センサーにおける見かけの量子効率の算出を行い、その結果を図16に示す。本発明の光センサーでは量子効率1を超えることがわかる。
【0142】
(情報記録媒体の作製)
厚さ1.1mmのガラス基板上に膜厚100nmのITO膜をスパッタリングにより成膜し、電極を得たのち、表面洗浄を行った。
この電極上に、多官能性モノマー(ジペンタエリストールヘキサアクリレート、東亞合成化学工業製、M−400)40重量部、光硬化開始剤(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、チバガイギー社製、ダロキュア1173)2重量部、液晶(スメクチック液晶(メルク社製、S−6)を90%、ネマチック液晶(メルク社製、E31LV)を10%含有)50重量部、界面活性剤(住友スリーエム社製、フロラードFC−430)3重量部をキシレン96重量部中に均一に溶解して得た塗布液を、50μmの間隔に設定したブレードコーターを用いて塗布した後、47℃で3分間乾燥し、次いで47℃で2分間減圧乾燥を行い、直ちに0.3J/cm2 の紫外線照射によって塗布膜を硬化させ、膜厚6μmの情報記録層を有する情報記録媒体を得た。
情報記録層面を熱メタノールを用いて液晶を抽出し、乾燥させた後、走査型電子顕微鏡(日立製作所製 S−800)で1000倍で内部構造を観察したところ、層の表面は0.6μmの紫外線硬化型樹脂で覆われ、層内部には連続層を成す液晶相中に、粒径0.1μmの樹脂粒子相が充填した構造を有していた。
【0143】
(情報記録方法および記録特性)
実施例1で得られた光センサーと、上記で得た情報記録媒体とを、図8に示すようにして、厚さ10μmのポリイミドフィルムのスペーサを介して空気ギャップを設けて対向させて積層した。
この積層体を図10に示すように、撮像用カメラ(マミヤ社製RB67)に写真フィルムに代えて装着し、光センサーと情報記録媒体の両電極間に700Vの直流電圧を0.04秒印加すると同時に、グレースケール露光量が0.2〜200ルックスで1/30秒間、光センサー側から投影露光した。露光後、情報記録媒体を取り出した。透過光により情報記録媒体を観察したところ、情報記録層にはグレースケールに応じた光透過部からなる記録部が観察され、良好な記録画像が得られた。
【0144】
次いで、情報記録媒体における記録情報を、図12に示す情報出力装置により再生した。図中、41は情報記録媒体用スキャナー、42はパソコン、43はプリンターである。
情報記録媒体を、CCDラインセンサーを用いたスキャナーによって記録情報を読み取り、その情報を昇華転写プリンター(日本ビクター社製、SP−5500)を使用して情報出力した結果、グレースケールに応じた階調性を有し、画像むらや画像ノイズのない良好な印刷物が得られた。
【0145】
また、比較例5で作製した光センサーと前記情報記録媒体を使用して同様の情報記録装置を作製し、両電極間に700Vの直流電圧を0.04秒間印加すると同時に、光センサー側から投影露光した。露光後、情報記録媒体を取り出し、前記同様の情報出力装置により、読み取りおよび出力を行ったが、情報を記録することができなかった。
【0146】
(参考例6)
参考例4で作製した光センサーの光導電層上に、ポリビニルアルコール5重量部(日本合成化学(株)製、AH−26、ケン化度97〜99%)をイオン交換水95重量部中に溶解した塗布液を用いて、これをスピンナーにて塗布を行い、膜厚1μmの誘電体層を積層した。
次いで、この誘電体層上に、参考例4で示した情報記録層の作製方法と同様に情報記録層を作製し、さらにその情報記録層上にスパッタリングでITO膜を20nm成膜することにより電極層を積層し、情報記録媒体を作製した。
この情報記録装置の両電極間に680Vの直流電圧を印加すると同時に、参考例4同様にグレースケールを露光量0.2〜200ルックスで1/30秒間、光センサー側から投影露光した。電圧印加時間は0.02秒間とした。露光後、情報記録媒体を取り出し、参考例4同様の情報出力装置により、読み取りおよび出力を行ったところ、良好な印刷物が得られた。
【0147】
【発明の効果】
本発明の光センサーは、光照射により電荷受容性が減少する電荷受容性物質と電荷輸送物質とからなる光誘起電流増幅層を、電荷発生層と電極との間に設けることにより、光誘起電流の増幅性に優れたものとできるので、情報記録媒体への情報記録に際して、高感度の情報記録が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における光センサーを説明するための図である。
【図2】光センサーの電流測定装置を説明する図である。
【図3】グリーンフィルターの分光特性を示す図である。
【図4】比較用センサーの光電流増幅作用の測定結果を示す図である。
【図5】比較用センサーの光照射中における量子効率の変化を示す図である。
【図6】本発明の光センサーの電気特性を説明する図である。
【図7】本発明の光センサーの光照射中における量子効率の変化を示す図である。
【図8】光センサーと情報記録媒体とが分離型の情報記録装置を説明する図である。
【図9】光センサーと情報記録媒体とが一体型の情報記録装置を説明する図である。
【図10】光センサーと情報記録媒体とが分離型の情報記録装置における情報記録方法を説明するための図である。
【図11】光センサーと情報記録媒体とが分離型の情報記録装置の記録情報の再生方法を説明する図である。
【図12】情報出力装置の一例を説明する図である。
【図13】光誘起電流増幅層の熱刺激電流の測定に用いた電流測定装置を説明する図である。
【図14】熱刺激電流の測定結果を説明する図である。
【図15】本発明および比較例の光センサーの電気特性を説明する図である。
【図16】本発明および比較例の光センサーの量子効率を説明する図である。
【符号の説明】
1…光センサー、2…情報記録媒体、11…情報記録層、13…光センサーの電極、13′…情報記録媒体の電極、14…光導電層、14′…電荷発生層、14″…電荷輸送層、15…基板、16…光誘起電流増幅層、19…スペーサー、20…誘電体層、21…光源、22…駆動機構を有するシャッター、23…パルスジェネレーター(電源)、24…暗箱、30…金電極、31…光源、32…シャッター、33…シャッター駆動機構、34…パルスジェネレーター、、35…オシロスコープ、41…フィルムスキャナー、42…パソコン、43…プリンター

Claims (3)

  1. 電極層上に光誘起電流または光誘起電荷増幅層、電荷発生層、電荷輸送層を順次積層してなる光センサーであって、該光センサーと電極層上に電界または電荷により情報記録可能な情報記録層を積層した情報記録媒体とが光軸上に対向して配置され、両電極層間に情報露光した状態で電圧を印加するか、あるいは電圧を印加した状態で情報露光することにより情報記録媒体への情報記録を可能とする光センサーにおいて、該光センサーにおける電荷発生層の電荷発生物質が下記構造
    Figure 0004117806
    を有するピロロピロール系顔料てあると共に、光誘起電流または光誘起電荷増幅層が、前記電荷発生層の電荷発生物質よりイオン化ポテンシャルの高い電荷発生物質であって、下記構造
    Figure 0004117806
    を有するビスアゾ系顔料、露光により電荷受容性が減少する電荷受容性物質であって、下記構造
    Figure 0004117806
    を有するカルバゾール色素、および電荷輸送物質を含有することを特徴とする光センサー。
  2. 電荷輸送物質がポリビニルカルバゾールであることを特徴とする請求項1記載の光センサー。
  3. 光センサーが情報記録媒体に情報露光に起因する電流以上に増幅された強度で情報記録をすることができ、また、情報露光を終了した後も電圧を印加し続けると緩和減衰型導電性を示し、引き続き情報記録媒体に情報記録を継続する作用を有するものであることを特徴とする請求項1、または請求項2に記載の光センサー。
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