JPH08271979A - 背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装置およびそれを用いたディスプレイシステム - Google Patents

背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装置およびそれを用いたディスプレイシステム

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JPH08271979A
JPH08271979A JP7150367A JP15036795A JPH08271979A JP H08271979 A JPH08271979 A JP H08271979A JP 7150367 A JP7150367 A JP 7150367A JP 15036795 A JP15036795 A JP 15036795A JP H08271979 A JPH08271979 A JP H08271979A
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display device
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projection
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Satoru Oishi
哲 大石
Hiroki Yoshikawa
博樹 吉川
Hideo Tanide
秀雄 谷出
Takahiko Yoshida
隆彦 吉田
Shigeru Mori
繁 森
Atsuo Osawa
敦夫 大沢
Koji Hirata
浩二 平田
Yutaka Matsuda
裕 松田
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 明るく、高精細で、臨場感の高い画像を得ら
れる背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装置およ
びそれを用いたディスプレイシステムを提供すること。 【構成】 背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装
置、それを用いたディスプレイシステムは、構成要素と
なる個々の背面投写型ディスプレイ装置のうちの少なく
とも1つが、長方形以外の透過型スクリーンを持つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像の表示装置として
複数の背面投写型ディスプレイ装置を用い、この複数の
背面投写型ディスプレイ装置を互いに隣接させ、より大
きな画像を得る背面投写型マルチスクリーンディスプレ
イ装置、および、それを用い映像を観視する人に臨場感
ある知覚を生じさせるに好適なディスプレイシステムに
関するものであり、特に、上記背面投写型マルチスクリ
ーンディスプレイ装置のスクリーン面を3次元曲面状に
湾曲させた背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装
置、および、それを用いたディスプレイシステムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、アミューズメントパークの遊戯装
置、ドライブシミュレーターやフライトシミュレータ等
の訓練装置などのディスプレイシステムにおいては、観
視する人にあたかも映像の中に入り込むような感覚を与
える擬似空間を提供することで、臨場感ある知覚を生じ
させ、遊びの質あるいは訓練の練成度を高めることが要
求されている。上記ディスプレイシステムは、観視する
人に知覚させたい事柄を、たとえば視覚,聴覚などの各
種感覚に、映像,音,加速度感などで与えるものであ
る。この場合、個体差はあるが、映像による知覚効果が
一番高く、このためには、より視野角の広い映像がより
迫力のある臨場感を与えることができる。
【0003】この視野角の広い映像を得る装置として
は、観視する人に覆いかぶさる形のドーム型の反射型ス
クリーンに、観視者側から画像を投影するフロント投写
型のドーム型ディスプレイ装置が存在した。
【0004】図30は、フロント投写型のドーム型ディ
スプレイ装置の横断面の概略図である。同図において、
フロント投写装置90から投写された映像は、反射型ス
クリーン91によって反射され、観視用座席23に座っ
た観視者9に到達する。フロント投写装置90は、小型
画像発生源としての投写型ブラウン管や液晶表示装置、
またはフィルムなどに表示された画像を、魚眼タイプの
投写レンズにより拡大し、ドーム型の反射型スクリーン
91に投影する構成である。また、フロント投写装置9
0は、図30に示すように観視者の頭上に位置するだけ
でなく、脇,足元等に設置される構成も考えられる。
【0005】一方、より簡易なシステムとして、小型画
像発生源としての投写型ブラウン管や液晶表示装置など
に表示された画像を、投写レンズによって拡大し、透過
型スクリーンに投写する背面投写型テレビなどのディス
プレイ装置が、近年画質の向上が著しく、大画面を簡易
に供給しうるシステムとして業務用に普及が進んでい
る。
【0006】この背面投写型ディスプレイ装置において
は、投写型ブラウン管を画像発生源として用いる場合、
透過型スクリーン上の輝度を十分に明るくし、かつ画像
の精細度を保つために、従来より一般にR,G,Bの3
原色についてそれぞれ投写型ブラウン管と投写レンズを
組み合わせ、透過型スクリーン上で3原色の合成を行な
う方式を採用していた。
【0007】図31は、一般的な背面投写型ディスプレ
イ装置の光学系を示す横断面図である。同図に示すよう
に、対角約5インチの投写型ブラウン管の画像を、投写
レンズ60によって8倍〜20倍程度に拡大する。ま
た、投写型ブラウン管の配置はG投写型ブラウン管61
を中心に、左右にB投写型ブラウン管63,R投写型ブ
ラウン管62が横1列にインライン配置され、透過型ス
クリーン65上で映像光を合成している。また、各投写
型ブラウン管と各投写レンズとは、ブラケット66によ
り接続される。
【0008】図32は、このような背面投写型ディスプ
レイ装置に用いられる従来技術による透過型スクリーン
の要部を示す斜視図である。同図に示すように、従来の
透過型スクリーンは、フレネルレンズシート50とレン
チキュラーレンズシート70からなる2枚構成である。
フレネルレンズシート50の、光入射面52は平面で、
光出射面53にはフレネル凸レンズが形成されている。
フレネルレンズシート50の光出射面53のフレネル凸
レンズは、光入射面52から入射する画像光の光束が、
光出射面53からほぼ平行光束となって出射するように
設けられており、透過型スクリーンの画面全体の明るさ
を均一にする効果がある。
【0009】図33は、レンチキュラーレンズシート7
0の要部を示す横断面図である。同図及び図32に示す
ように、レンチキュラーレンズシート70はその光入射
面71の形状が、スクリーン画面垂直方向を長手方向と
する縦長レンチキュラーレンズを、スクリーン画面水平
方向に連続して複数配列した形状をなし、またその光出
射面72の形状が、スクリーン画面垂直方向を長手方向
とする縦長レンチキュラーレンズと、スクリーン画面垂
直方向を長手方向とする有限幅の光吸収帯73とを、交
互に連続して複数配列した形状をなしている。光入射面
71のレンチキュラーレンズの横断面形状は楕円に近い
面形状をしており、その形状及び特性は、特開昭58−
59436号公報に詳しく述べられている。
【0010】明るい室内でディスプレイ装置の映像を観
視した場合、室内の光が外光となってスクリーンにより
反射され、映像光と重なって見え、映像が見づらくなる
現象が発生することがあるが、上記のレンチキュラーレ
ンズシートの持つ作用に、ディスプレイ装置の外光反射
の低減がある。
【0011】図33に示すように、縦長レンチキュラー
レンズによって屈折された入射光74は、光出射面72
を通過する際に光出射面の一定の幅の範囲内に集めるこ
とができる。そして、光が出射しない位置を黒色の塗料
で塗装し、光吸収帯73とすることによって、スクリー
ンの外光反射を大幅に低減できる。従来のレンチキュラ
ーレンズシートにおいて、光出射面における光吸収帯の
面積比率を約50%にすると、光吸収帯の外光反射は極
めて小さいため、ほぼ0と見なせ、スクリーン表面での
外光の平均反射率は、光吸収帯がない場合に比較すると
約50%低減される。従って、同じ外光があった場合で
も反射強度は半減する。
【0012】この背面投写型ディスプレイ装置におい
て、より高い臨場感を得るため、複数の背面投写型ディ
スプレイ装置を縦,横方向に多数連結させ、大きな画像
を得る背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装置が
提案されている。このようなマルチスクリーンシステム
とすることによって、個々の背面投写型ディスプレイ装
置の画面の大きさは対角40インチ程度のまま、対角2
00インチなどの大画面を、比較的簡単に提供すること
ができるため、投写レンズによる投写型ブラウン管の拡
大率は約8倍ですみ、明るさ,精細度などの点で有利と
なる。
【0013】しかし観視者に対し、画像の中に入り込む
ような臨場感のある画像を提供するためには、たとえ大
画面であってもスクリーン面が平面では十分ではなく、
観視者を取り囲む形で画像を提供するディスプレイ装置
が必要となる。
【0014】そのため、従来の背面投写型マルチスクリ
ーンディスプレイ装置には、組み合わせる画面を水平方
向に互いに角度を持たせ、スクリーン全体を水平方向に
湾曲させる技術が存在した。
【0015】図34は、水平方向に湾曲した従来の背面
投写型マルチスクリーンディスプレイ装置の1例を示す
斜視図である。同図において、背面投写型マルチスクリ
ーンディスプレイ装置は、背面投写型ディスプレイ装置
を縦方向に3段、水平方向に4段それぞれ互いに隣接さ
せたものとして、構成されている。また、個々の背面投
写型ディスプレイ装置は、水平方向に互いに30°の角
度を持って組み合わされている。ここで、個々の背面投
写形ディスプレイの透過型スクリーンの縦横の長さの比
は4:3であり、画面サイズは対角40インチである。
なお図34において、3は、投写装置4を内蔵した個々
の背面投写型ディスプレイ装置のユニット支持枠で、そ
の前面に長方形スクリーン(透過型スクリーン)1を保
持したスクリーン支持枠2を取り付けてある。また、8
はマルチスクリーンディスプレイ装置を搭載・保持する
支持台である。
【0016】図35は、図34の従来の背面投写型マル
チスクリーンディスプレイ装置を上から見た横断面図で
ある。同図に示すように、観視者9が画面から1.5m
離れた位置にいた場合、水平方向の視野角は約120°
となり、水平方向には充分な臨場感が得られる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した図
30のフロント投写型のドーム型ディスプレイ装置にお
いては、主に以下に述べる理由により、臨場感の高い映
像を提供できなかった。
【0018】まず第1の問題点として、投写装置がスク
リーンに対して観視者と同じ側に位置するため、観視者
は映像の観視中に、視野の中に投写装置が入り、完全な
映像に対する没入感を得られないでいた。また、特にド
ームの直径が4m以下の場合、投写装置が邪魔になり、
観視者が最適な観視位置につくことが困難であった。
【0019】また、第2の問題点として、1つの投写装
置により広い面積を照射する必要があるため、投写レン
ズによる画像の拡大率が大きくなり、暗い映像しか提供
することができなかった。例えば、画像源の画面サイズ
を対角5インチとすると、対角120インチ相当の画面
に投影する際の拡大率は24倍となり、明かるさは映像
源の輝度の約1/600となる。投写装置の数を増やす
ことにより、明るさを増すことは可能であるが、その場
合には、投写装置の取るスペース及び位置的な制限が、
更に大きくなる問題が発生する。
【0020】更に第3の問題点として、投写レンズによ
る画像の拡大率が大きくなったとき、画像の精細度が犠
牲になるという問題も発生していた。
【0021】一方、従来の背面投写型マルチスクリーン
ディスプレイ装置では、フロント投写型のドーム型ディ
スプレイ装置の持つ、明るさ及び精細度の問題はない。
また、背面投写型ディスプレイ装置の場合、投写装置は
観視者に対してスクリーンの反対側に位置するため、投
写装置の数を増やした場合でも、観視位置の制限や、投
写装置が視野に入るなどの問題が無いため、投写装置の
数を増やしマルチスクリーンシステムとすることが容易
である。例えば、対角40インチの背面投写型ディスプ
レイ装置を使用する場合、投写型ブラウン管の対角5イ
ンチの画面を対角40インチに拡大する拡大率は8倍で
あり、明るさの低下も1/64となり、個々の背面投写
型ディスプレイ装置は、充分な明るさ及び精細度を確保
できる。
【0022】しかしながら、従来の背面投写型マルチス
クリーンディスプレイ装置は、画面を横方向もしくは縦
方向のどちらか一方に湾曲させ、視野角を広げることが
可能であるが、両方向に湾曲させ、縦横両方向の視野角
を広げることが不可能であった。
【0023】例えば、前記図34,図35に示す背面投
写型マルチスクリーンディスプレイ装置では、上下方向
に充分な視野角が得られない。
【0024】図36は、前記従来の背面投写型マルチス
クリーンディスプレイ装置の縦断面図である。同図に示
すように、観視者9がスクリーン面より1.5m離れた
位置から観視した場合、上方向の視野角は約45°とな
る。しかし、スクリーン上端においてスクリーン法線方
向80に対する観視者の観視角度は45°となり、見た
目の画像の歪みが大きくなる問題が発生するため、実質
的な上方向の視野角は更に小さくなる。
【0025】また、背面投写型ディスプレイ装置は1機
50kgから100kgの重さを持つため、積み重ねる
数が増えると、組立ての困難さが伴った。
【0026】更に、背面投写型ディスプレイ装置の持つ
問題点として、観視角度によって色が変化するカラーシ
フトがある。投写レンズを3本使用したシステムの場
合、R,G,Bの各映像光の透過型スクリーンに入射す
る角度が違うため、出射する映像光にも、R,G,B別
にその光が強くなる観視角度が別々に存在する。この観
視角度の変化に伴う色の変化を、カラーシフトと呼ぶ。
また、前記図31に示すように、従来の投写型ブラウン
管を使用した背面投写型ディスプレイ装置では、RとB
の投写レンズがそれぞれ約±10°の角度をもって透過
型スクリーンに対面する。この角度を集中角と呼ぶ。こ
こで、透過型スクリーンから出射するR,G,B別の映
像光の、最も強くなる観視角度の差は、透過型スクリー
ンによって補正されるため、集中角の約50%となる。
しかし、依然としてR,G,B別に映像光の最も強くな
る観視角度には±5°程度の差がある。このため、スク
リーンを湾曲させ組み合わせた場合、特にスクリーンの
つぎ合せ部において色が急激に変化する問題がある。
【0027】図37は、従来の背面投写型マルチスクリ
ーンディスプレイ装置における、スクリーンのつぎ合わ
せ部の横断面を示す拡大概略図である。同図において、
スクリーン65(長方形スクリーン1)は30°の角度
を持って組み合わされている。同図に示すように、スク
リーンのつぎ合わせ部では、スクリーン法線方向80に
対する観視者9の観視角度81が、左右のスクリーンで
±15°異なるため、観視角度の変化が色の変化となっ
て、左右のスクリーンの色が異なる問題が発生する。
【0028】更に、スクリーンを湾曲させた場合、対面
するスクリーンから映像光が入射し、画像のコントラス
トを悪くする問題が発生する。
【0029】図38は、湾曲させた背面投写型マルチス
クリーンディスプレイ装置の縦断面の1例を示す概略図
である。同図に示すように、スクリーンを湾曲させた場
合、スクリーン面から出射した映像光が他のスクリーン
面で反射され、反射光82となって観視者9に向かう現
象が発生するため、画像のコントラストが劣化する。
【0030】本発明は上述した従来技術の持つ問題点に
鑑みなされたもので、その目的とするところは、観視す
る人にあたかも映像の中に入り込むような感覚を与えう
る擬似空間を実現するディスプレイシステムを提供する
ことにあり、そのために、従来のフロント投写型のドー
ム型ディスプレイ装置の問題点を解決しうる、明るく、
高精細でかつ、投写装置が観視者の邪魔にならないドー
ム型ディスプレイ装置を提供することにあり、さらに、
従来の背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装置の
映像に更に臨場感を持たせ、観視者の視野全てを網羅し
うる、背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装置を
提供することにある。
【0031】また、本発明の他の目的とするところは、
ドーム型の背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装
置を実現するに当り、軽量で組立ての簡易な背面投写型
ディスプレイ装置を提供することにある。
【0032】また、本発明の更に他の目的とするところ
は、従来の湾曲させた背面投写型マルチスクリーンディ
スプレイ装置の問題である、つぎ合わせ部における色の
変化及び画像のコントラストを改善し、更に高画質な背
面投写型マルチスクリーンディスプレイ装置を提供する
ことにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明では、背面投写型
ディスプレイ装置を複数隣接させ大画面を得る背面投写
型マルチスクリーン構成とし、更に、個々の背面投写型
ディスプレイ装置のうちの適宜のものの透過型スクリー
ンの形状に、台形、5角以上の角を持つ多角形、または
碗形の3次元曲面形状等を使用することで、前記の目的
を達成する。
【0034】図1は、本発明の背面投写型マルチスクリ
ーンディスプレイ装置の構成の1例を表す斜視図であ
る。また、図2は各透過型スクリーンの形状の1例であ
る。
【0035】図1及び図2に示すように本発明は、背面
投写型ディスプレイ装置の透過型スクリーンの形状に、
従来の長方形だけでなく、台形の形状を含むことによっ
て、縦,横の両方向に湾曲したスクリーンを得る構成で
ある。また本発明では、縦,横の両方向に湾曲したスク
リーンを得るために、上記の構成以外に、台形の透過型
スクリーンのみの構造、正5角形の透過型スクリーンを
使用した正12面体構造またはその一部、サッカーボー
ル形の32面体構造(正5角形12面と正6角形20面
とからなる32面体構造;いわゆる切頭20面体)また
はその一部、更には、前記スクリーン構成において個々
の透過型スクリーン自体に3次元曲面形状を使用するよ
うにもされる。
【0036】また、本発明においては、画像の臨場感を
更に高めるために、観視者の足もとよりも下に映像を出
し覗き込む形にする構成や、床や通路に透明な材質を使
用することにより、床や通路越しに映像を観視する構成
をとるようにもされる。更に、観視者の後方や下方をド
ーム形状の出入口とする他、出入口の扉を背面投写型デ
ィスプレイ装置とすることにより、観視者から出入口を
見えづらく、もしくは全く見えないようにし、臨場感を
更に高める構成をとるようにもされる。
【0037】また、本発明においては、透過型スクリー
ン形状を持つ背面投写型マルチスクリーンディスプレイ
装置を簡易に組み立てうる構造とするため、個々の背面
投写型ディスプレイ装置のスクリーン支持枠に、スクリ
ーン側が狭くなる中空の多角錐台形状(中空多角錐体の
頭部側を切り落とした形状)を採用したり、あるいは、
スクリーン支持枠と投写装置支持枠とを別構造とし、ス
クリーン支持枠のみを先に組み立てうる構造をとるよう
にされる。
【0038】図19は、スクリーン支持枠に多角錐台形
状を使用した背面投写形ディスプレイ装置の1例の横断
面図である。同図において、スクリーン41を支持する
スクリーン支持枠42が、そのスクリーン側がユニット
支持枠43側に対して狭い構成をなしており、隣接する
スクリーン枠が互いに面同士で接触しうる構成となって
いる。
【0039】図20は、スクリーン支持枠と投写装置支
持枠とを別構造とした背面投写形ディスプレイ装置の1
例の縦断面図である。同図において、背面投写型ディス
プレイ装置は、スクリーン41を支持するスクリーン支
持枠42と、スクリーン支持枠42を支えるユニット支
持枠45と、投写装置4と、投写装置4を支える投写装
置支持枠46からなり、スクリーン支持枠42がユニッ
ト支持枠45に支えられる構造をなしている。そして、
スクリーン支持枠42及びユニット支持枠45の組立て
体が単独で自立する構成となっている。
【0040】上記構成において、背面投写型マルチスク
リーンディスプレイ装置を組み立てるとき、ユニット支
持枠45をまず組立て、その後スクリーン支持枠42を
ユニット支持枠45に組み付け、最後に投写装置4及び
投写装置支持枠46を組みつけるようにされる。
【0041】また、本発明においては、ドーム型のマル
チスクリーンディスプレイ装置の画質を高めるために、
3本の投写レンズの配置を、従来の横1列に3本並べる
インライン配置でなく、2等辺3角形の各頂点に配置す
る構造としたり、透過型スクリーンに、従来のレンチキ
ュラーレンズシートでなくマイクロレンズシートを使用
する構成をとるようにされる。
【0042】図22は、3本の投写レンズを2等辺3角
形の各頂点に配置した場合の、投写レンズ及び投写型ブ
ラウン管の配置の1例を示す正面図である。同図に示す
ように、Gの投写型ブラウン管61を直角方向にずら
し、RとBの投写型ブラウン管62,63を隣合わせ
た、2等辺3角形配置とされている。また本発明におい
ては、投写型ブラウン管と投写レンズとを接続するブラ
ケットについて、従来3本別々についていたものを、1
体化することにより軽量化を図るようにも構成される。
【0043】図21は、透過型スクリーンの要部を示す
斜視図である。同図において、透過型スクリーンは、マ
イクロレンズシート51とフレネルレンズシート50か
らなる2枚構成である。マイクロレンズレンズシート5
1の光入射面54は、フレネルレンズシート側に凸のマ
イクロレンズ素子を画面水平方向及び画面垂直方向に連
続して並べた形状をなしている。さらに光出射面55
は、観視側に凸のマイクロレンズ素子を画面水平方向及
び画面垂直方向に連続して並べた形状をなしている。そ
して、光出射面55のマイクロレンズ素子相互の境界部
には、レンズよりも高く突き出した格子状の平面部が設
けられ、その上に格子状の光吸収帯56が設けられてい
る。この光吸収帯の面積比率はマイクロレンズシートの
光出射面の面積の75%である。
【0044】
【作用】本発明は、背面投写型マルチスクリーンディス
プレイの視野角を検討した結果、主に以下のような事実
を見出したことにより、創案されたものである。
【0045】観視者が映像に没入できる臨場感を得るた
めには、垂直方向に約50°、水平方向に約120°の
視野角をカバーしうる画像が必要と考える。従来の平面
のマルチスクリーンディスプレイにおいては、この視野
角をカバーするためには、観視者がスクリーンから1.
5m離れた場合には、縦約70インチ,横約200イン
チの大画面が必要となる。また、上記の大画面を構成し
た場合においても、端のスクリーンでは、スクリーン法
線に対する観視者の観視角度が65°近くとなるため、
観視者から見た画像の歪みが激しく、観視しづらくな
る。また、スクリーン法線に対する観視角度が大きい場
合、観視者の位置する方向に映像光が飛ばず、見た目の
明るさが犠牲になる。
【0046】従って、前記の視野角をカバーするスクリ
ーン構成においては、左右端のスクリーン及び上端のス
クリーンは、観視者に対して少なくとも30°傾くこと
が望ましい。
【0047】本発明においては、従来の長方形の透過型
スクリーン以外の形状を持つ透過型スクリーンを使用す
ることにより、左右端のスクリーン及び上下端のスクリ
ーンを自由に観視者側に傾けることができるため、より
少ない画面の面積で視野角を広げることができる。ま
た、スクリーン法線を観視者側に傾けることが可能なた
め、見た目の画像の歪みが少なく、明るい画像を提供で
きる。
【0048】また、本発明によれば、映像を全周囲、更
には観視者の下方向にも拡張可能なため、観視者が頭を
動かしたり、足もとを見た場合にも、画像の切れ目を無
くし、臨場感をより一層高めることも容易に可能とな
る。
【0049】更に、2等辺3角形配置の投写レンズをも
つ方式の投写装置を採用した場合、画面水平方向のRと
Bの投写レンズの集中角が従来の±10°から±5°
と、従来の50%に低減可能なため、カラーシフトも従
来の50%に低減することができ、各背面投写型ディス
プレイ装置間の画像の色が異なる現象を緩和することが
できる。ただしこのとき、従来は投写レンズが1列に並
んでいたため、画面垂直方向にはカラーシフトは発生し
ないが、本発明による2等辺3角形配置では、垂直方向
に集中角が±4°発生する。しかし、集中角の絶対値は
従来に対して半分以下となるため、色の変化は問題とな
る大きさではなくなる。
【0050】更に、透過型スクリーンにマイクロレンズ
シートを使用することにより、光出射面の光吸収帯が従
来の縦縞の模様から格子状となり、面積比率を従来のレ
ンチキュラーレンズシートの約150%に高めることが
可能なため、他のスクリーンから入射する映像光の表面
反射が、従来のレンチキュラーレンズの50%に低減可
能となり、コントラストの良い映像を提供することがで
きる。
【0051】更にまた、投写装置の3本の投写レンズの
ブラケットを一体化することにより、投写装置の重量の
低減が図れる他、スクリーンの支持枠を単体で自立可能
なものとするため、投写装置の支持枠を軽量化した場合
でも強度は十分となり、全体の軽量化が可能となり、容
易に組み立てうる構造とすることができる。
【0052】以上説明した本発明による背面投写型マル
チスクリーンディスプレイ装置を、アミューズメントパ
ークの遊戯装置、ドライブシミュレーターやフライトシ
ミュレータ等の訓練装置などのディスプレイシステムの
映像表示に用いることで、より視野角の広い映像が得ら
れ、これによって、より迫力のある臨場感を与えること
ができるため、観視する人にあたかも映像の中に入り込
むような感覚を与える擬似空間を提供することができ、
臨場感ある知覚を生じさせ、遊びの質あるいは訓練の練
成度を高めることができる。
【0053】
【実施例】以下、本発明の詳細を図示した各実施例によ
って説明する。
【0054】〈第1実施例〉まず本発明の第1実施例
を、図1〜図4を用いて説明する。図1は、本発明の第
1実施例に係る背面投写型マルチスクリーンディスプレ
イ装置の概要を示す斜視図である。本実施例の背面投写
型マルチスクリーンディスプレイ装置は、アスペクト比
4:3の長方形のスクリーン形状を持つ背面投写型ディ
スプレイ装置と、底辺と上辺の長さの比が4:3の台形
のスクリーン形状を持つ背面投写型ディスプレイ装置と
からなる構成をとっている。
【0055】図1に示すように、本実施例の背面投写型
マルチスクリーンディスプレイ装置は、縦3段,横4段
からなる構成であり、最上段の4つの背面投写型ディス
プレイ装置が、台形の透過型スクリーン形状を持ち、下
2段の背面投写型ディスプレイ装置が、長方形の透過型
スクリーン形状を持つものとなっている。そして、最上
段の背面投写型ディスプレイ装置は、前方に倒れ込む構
成となっており、また、スクリーン全体が横方向に湾曲
したものとなっている。
【0056】図1において、1は長方形スクリーン、2
は長方形スクリーン1を保持したスクリーン支持枠、3
は、投写装置4を内蔵しその前面にスクリーン支持枠2
を取り付けたユニット支持枠、5は台形スクリーン、6
は台形スクリーン5を保持した台形スクリーン支持枠、
7は、図示せぬ投写装置を内蔵しその前面に台形スクリ
ーン支持枠6を取り付けたユニット支持枠である。ま
た、8は、背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装
置を搭載・保持した支持台である。
【0057】図2の(a)は、図1の上記した長方形ス
クリーン1を示す正面図であり、図2の(b)は、図1
の上記した台形スクリーン5を示す正面図である。図2
の(a)に示すように、長方形の透過型スクリーン形状
を持つ背面投写型ディスプレイ装置(長方形スクリーン
1)の縦横の比は4:3となり、画面対角の長さは40
インチである。また、図2の(b)に示すように、台形
の透過型スクリーン形状を持つ背面投写型ディスプレイ
装置(台形スクリーン5)の辺の比は、底辺が4、残り
の辺全てが3となり、底辺の長さが長方形スクリーン1
の横の長さと同一になっている。
【0058】図3は、図1の背面投写型マルチスクリー
ンディスプレイ装置における、長方形のスクリーン形状
を持つ背面投写型ディスプレイ装置の構成を示す横断面
図である。同図に示すように、本実施例の長方形のスク
リーン形状を持つ背面投写型ディスプレイ装置は、互い
に約30°の角度を持って配置される。
【0059】図4は、図1の背面投写型マルチスクリー
ンディスプレイ装置の縦方向の構成を示す縦断面図であ
る。同図に示すように、本実施例の背面投写型マルチス
クリーンディスプレイ装置の台形のスクリーン形状を持
つ背面投写型ディスプレイ装置は、長方形のスクリーン
形状を持つ背面投写型ディスプレイ装置に対し、約35
°の角度を持って、前方に倒れ込んで配置される。
【0060】次に、本実施例の背面投写型マルチスクリ
ーンディスプレイ装置の持つ作用について説明する。個
々の背面投写型ディスプレイ装置の投写装置4から出射
した映像光は、透過型スクリーン1,5を透過し、観視
者9に達する。ここで、観視者9がスクリーン中央より
1.5mの位置に座り、スクリーンを観視した場合、図
3に示すように、水平方向の視野角は120°になる。
また、図4に示すように、垂直方向の視野角は下方向1
0°,上方向50°になる。よって、隣接した映像の全
てを足し合わせると、観視者9の視野に充分な臨場感を
与えうる画像を提供することができる。
【0061】以上の説明から明らかなように、本実施例
における背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装置
は、上,左右方向の視野角が広く、臨場感のある映像を
提供することができる。また、12面マルチスクリーン
システムとすることにより、十分な明るさ及び精細度を
確保することができる。
【0062】更に本実施例の背面投写型マルチスクリー
ンディスプレイ装置は、従来技術による長方形の透過型
スクリーンを持つ背面投写型ディスプレイ装置を使用で
きる他、長方形と台形の透過型スクリーンを持つ背面投
写型ディスプレイ装置の2種類の背面投写型ディスプレ
イ装置で構築可能なため、生産性に優れている。
【0063】尚、本実施例は3×4段の構成をなすが、
本発明においてはこの構成に限られるものではなく、
縦,横方向のコア数を拡張、もしくはスクリーン間の角
度を大きくするなど各種組合せも可能であることは明白
である。
【0064】〈第2実施例〉続いて、本発明の第2実施
例を、図5〜図8を用いて説明する。図5は、本発明の
第2実施例に係る背面投写型マルチスクリーンディスプ
レイ装置の概要を示す斜視図である。本実施例の背面投
写型マルチスクリーンディスプレイ装置は、縦6段,横
6段からなり、全て台形の透過型スクリーン形状を持つ
背面投写型ディスプレイ装置によって構成されている。
【0065】図5に示す本実施例の背面投写型ディスプ
レイ装置は、互いに水平方向,垂直方向共に20°の角
度を持って組み合わされている。そして、本実施例によ
る背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装置は、3
種類の台形の透過型スクリーン形状を持つ背面投写型デ
ィスプレイ装置によって構成されている。
【0066】図5において、11は第1の台形形状を持
つ台形スクリーン、14はこの台形スクリーン11を保
持した台形スクリーン支持枠、17はこの台形スクリー
ン支持枠14が取り付けられたユニット支持枠、12は
第2の台形形状を持つ台形スクリーン、15はこの台形
スクリーン12を保持した台形スクリーン支持枠、18
はこの台形スクリーン支持枠15が取り付けられたユニ
ット支持枠、13は第3の台形形状を持つ台形スクリー
ン、16はこの台形スクリーン13を保持した台形スク
リーン支持枠、19はこの台形スクリーン支持枠16が
取り付けられたユニット支持枠である。最上段及び最下
段の背面投写型ディスプレイ装置は、第3の台形形状の
台形スクリーン13を持ち、同様に上から2段目と下か
ら2段目の背面投写型ディスプレイ装置は、第2の台形
形状の台形スクリーン12を持ち、中央の2段の背面投
写型ディスプレイ装置は、第1の台形形状の台形スクリ
ーン11を持つ。
【0067】図6の(a)は上記した第3の台形形状の
台形スクリーン13の正面図であり、図6の(b)は上
記した第2の台形形状の台形スクリーン12の正面図で
あり、図6の(c)上記した第1の台形形状の台形スク
リーン11の正面図である。最上段及び最下段の背面投
写型ディスプレイ装置の透過型スクリーン(台形スクリ
ーン13)の底辺の長さは、上から2段目と下から2段
目の背面投写型ディスプレイ装置の透過型スクリーン
(台形スクリーン12)の上辺の長さと等しく、上から
2段目と下から2段目の背面投写型ディスプレイ装置の
透過型スクリーン(台形スクリーン12)の底辺の長さ
は、中央の2段の背面投写型ディスプレイ装置の透過型
スクリーン(台形スクリーン11)の上辺の長さと等し
くなっている。
【0068】図7は、本実施例の背面投写型マルチスク
リーンディスプレイ装置の高さ方向中央での横断面の概
略図である。同図に示すように、本実施例の背面投写型
マルチスクリーンディスプレイ装置は、左右のスクリー
ンが160°の観視角度で観視者9を取り囲む構成とな
っている。
【0069】図8は、本実施例の背面投写型マルチスク
リーンディスプレイ装置の水平方向中央での縦断面の概
略図である。同図に示すように、本実施例の背面投写型
マルチスクリーンディスプレイ装置は、スクリーンの上
下が共に観視者9に向かう方向に傾き、上下のスクリー
ンが130°の観視角度で観視者9を取り囲む構成とな
っている。また、本実施例においては、スクリーンの下
端は、観視者9が立つ観視用床面20よりも下側になる
ように構成されている。
【0070】次に、本実施例の背面投写型マルチスクリ
ーンディスプレイ装置の持つ作用について説明する。個
々の背面投写型ディスプレイ装置の投写装置から出射し
た映像光は、透過型スクリーン11,12,13を透過
し、観視者9に到達する。このとき観視者9が、目の位
置が背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装置の中
央にくる高さで、中央正面のスクリーンから1.5m離
れた位置に立ち、画像を観視した場合、図7に示すよう
に、水平方向に約160°の視野角を持ち、また、図8
に示すように、垂直方向に上下約65°づつの視野角を
持つ。更に、スクリーンの下端が観視用床面20の高さ
よりも下に位置するため、足元まで映像が広がる構成と
なる。
【0071】以上のように本実施例の背面投写型マルチ
スクリーンディスプレイ装置においても、前記第1実施
例の背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装置と同
様に、視野角の広い、臨場感の高い映像を提供すること
ができる。また、マルチスクリーンシステムとすること
により、十分な明るさ及び精細度を確保することができ
る。
【0072】更に本実施例の背面投写型マルチスクリー
ンディスプレイ装置は、前記第1実施例に対してより球
状に近く、自然な臨場感を与えうる背面投写型マルチス
クリーンディスプレイ装置を実現することができる。更
にまた、前記第1実施例に対してより視野角が広く、か
つ足元まで映像が広がる構成となるため、より高い臨場
感を実現することが可能となる。
【0073】尚、本実施例は6×6段の構成であるが、
本発明においてはこの構成に限られるものではなく、横
方向のコア数を拡張、もしくはスクリーンの角度を大き
くし、半円もしくは全周を覆うことも可能であることは
明白である。また、全周を覆う構成とした場合には、縦
方向を拡張すると共に、天井部分に横方向のスクリーン
構成数の数の正多角形のスクリーンを置くことで、完全
な全天周映像を提供することも可能である。
【0074】〈第3実施例〉続いて、本発明の第3実施
例を、図9を用いて説明する。図9は、本発明の第3実
施例に係る背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装
置のスクリーン構成を示す斜視図である。尚、同図にお
いてはスクリーンの構成を明瞭に示す都合上、投写装置
やスクリーン支持構造等は割愛してある。
【0075】図9に示すように、本実施例の背面投写型
マルチスクリーンディスプレイ装置は、出入口の狭いト
ンネル形状をなしたものとして構成されている。本実施
例のスクリーン構成は、前記第2実施例の背面投写型マ
ルチスクリーンディスプレイ装置を横方向に拡張し円筒
形状とした上で、90°横に傾けたものとなっており、
両側の開口部が入口及び出口として構成されている。ま
た、入口と出口との間には、幅1mの透明な観視用通路
21が設けてあり、観視用通路21は橋状にトンネル中
に浮いた形となっている。
【0076】次に、本実施例の背面投写型マルチスクリ
ーンディスプレイ装置の持つ作用について説明する。個
々の背面投写型ディスプレイ装置の投写装置から出射し
た映像光は、透過型スクリーンを透過し、観視者に到達
する。このとき観視者は、トンネル状の映像に取り囲ま
れる形となり、更に橋状の通路越しに足元の画像を観視
できるため、より高い臨場感を持つ画像を提供すること
ができる。このとき、橋状の通路の幅は2m以上では臨
場感が薄れる。しかし、0.5m以下では危険であり適
切ではない。また本実施例では、出入口の直径が内部に
対して狭くなるため、出入口が目立ず、より高い臨場感
を演出できる。
【0077】以上のように本実施例の背面投写型マルチ
スクリーンディスプレイ装置は、前記各実施例と同様
に、視野角の広い、臨場感の高い映像を提供することが
できる。また、マルチスクリーンシステムとすることに
より、十分な明るさ及び精細度を確保することができ
る。
【0078】更に本実施例の背面投写型マルチスクリー
ンディスプレイ装置においては、観視者は擬似空間の中
で橋を渡る感覚を得るため、より一層、臨場感の高い映
像を提供することができる。
【0079】〈実施例4〉続いて、本発明の第4実施例
を、図10及び図11を用いて説明する。図10は、本
発明の第4実施例に係る背面投写型マルチスクリーンデ
ィスプレイ装置のスクリーン構成を示す斜視図である。
尚、同図においてはスクリーンの構成を明瞭に示す都合
上、投写装置やスクリーン支持構造等は割愛してある。
【0080】図10に示すように、本実施例の背面投写
型マルチスクリーンディスプレイ装置におけるスクリー
ンは、球形が外接する正12面体の一部として構成され
ており、正5角形の透過型スクリーン形状(正5角形ス
クリーン25)を持つ背面投写型ディスプレイ装置、6
機によって構成されている。
【0081】図11は、本実施例の背面投写型マルチス
クリーンディスプレイ装置の投写装置を含む斜視図であ
る。同図において、27は正5角形スクリーン25を保
持したスクリーン支持枠、28は、投写装置4を内蔵し
スクリーン支持枠27を保持したユニット支持枠であ
る。図11に示すように、個々の投写装置4はドームの
外側に位置し、観視者9を取り囲む形で配置される。ま
た、観視用座席23は前後にスライド可能な構造となっ
ており、観視者9が観視用座席23に着座した後、ドー
ム内に後方から入り込む構成となっている。
【0082】次に、本実施例の持つ作用について説明す
る。個々の背面投写型ディスプレイ装置の投写装置から
出射した映像光は、透過型スクリーンを透過し、観視者
に到達する。このとき、本実施例の背面投写型マルチス
クリーンディスプレイ装置は、観視者に対し左右に15
0°以上、上方向に約120°、下方向に約40°の視
野角の画像を提供することができる。
【0083】以上のように本実施例の背面投写型マルチ
スクリーンディスプレイ装置は、前記各実施例と同様
に、視野角の広い、臨場感の高い映像を提供することが
できる。また、マルチスクリーンシステムとすることに
より、十分な明るさ及び精細度を確保することができ
る。
【0084】更に本実施例の背面投写型マルチスクリー
ンディスプレイ装置は、観視者の上,左右方向の視野を
ほぼ完全に覆う画像を提供することができるため、より
高い臨場感を提供することができる。更に、ドーム形状
が球状に近いため、全ての透過型スクリーン中央の法線
上に観視位置を近付けることが可能であり、違和感のな
いドーム型画像が提供可能である。更にまた、後方を出
入口とすることで、指定位置についた観視者は正視状態
では出入口が見えないため、更に一層臨場感が高まるこ
とになる。
【0085】また、本実施例の背面投写型マルチスクリ
ーンディスプレイ装置は、正5角形の透過型スクリーン
形状を持つ背面投写型ディスプレイ装置の1種類のみで
システムを構築することが可能なため、生産性に優れて
いる。
【0086】尚、本実施例は6機の背面投写型ディスプ
レイ装置による擬似半球型構成であるが、本発明におい
てはこの構成に限られるものではなく、構成数を拡張す
ることも可能であることは明白である。
【0087】〈第5実施例〉続いて、本発明の第5実施
例を、図12及び図13を用いて説明する。図12は、
本発明の第5実施例に係る背面投写型マルチスクリーン
ディスプレイ装置のスクリーン構成を示す斜視図であ
る。尚、同図においてはスクリーンの構成を明瞭に示す
都合上、投写装置やスクリーン支持構造等は割愛してあ
る。
【0088】本実施例の背面投写型マルチスクリーンデ
ィスプレイ装置のスクリーン面は、球形が外接するよう
に構成されており、正5角形及び正6角形の透過型スク
リーン形状を持つ背面投写型ディスプレイ装置を全球面
でそれぞれ12機及び20機使用した際に形成される、
サッカーボール形の32面体構造(正5角形12面と正
6角形20面とからなる32面体構造;いわゆる切頭2
0面体)の一部となるように組み合わされている。すな
わち、本実施例の背面投写型マルチスクリーンディスプ
レイ装置のスクリーンは、正5角形の透過型スクリーン
形状(正5角形スクリーン25)を持つ背面投写型ディ
スプレイ装置を6機、正6角形の透過型スクリーン形状
(正6角形スクリーン26)を持つ背面投写型ディスプ
レイ装置を10機、それぞれ使用した擬似半球形状のも
のとして構成されており、前記第4実施例のドームより
も、より球面に近いものとなっている。
【0089】正5角形及び正6角形の透過型スクリーン
形状を持つ背面投写型ディスプレイ装置における、正5
角形スクリーン25及び正6角形スクリーン26の各辺
の長さは20インチであり、球の直径は約4mとなり、
1人〜4人の観視者が全天周囲の映像を観視するのに十
分な大きさの擬似半球形状のドームとなっている。
【0090】図13は、本実施例の背面投写型マルチス
クリーンディスプレイ装置の要部横断面の概略図であ
る。本実施例では同図に示すように、複数の観視者9が
着座する観視用座席30を据え付けた観視用床面20
は、下方向からドーム内に迫り上がるように構成されて
いる。
【0091】次に、本実施例の背面投写型マルチスクリ
ーンディスプレイ装置の持つ作用について説明する。個
々の背面投写型ディスプレイ装置の投写装置から出射し
た映像光は、透過型スクリーンを透過し、観視者に到達
する。このとき観視者は、左右及び上方向の全天周に広
がる画像を観視可能となる。
【0092】以上のように本実施例の背面投写型マルチ
スクリーンディスプレイ装置は、前記各実施例と同様
に、視野角の広い、臨場感の高い映像を提供することが
できる。また、マルチスクリーンシステムとすることに
より、十分な明るさ及び精細度を確保することができ
る。
【0093】更に本実施例の背面投写型マルチスクリー
ンディスプレイ装置は、左右と上方向に途切れることの
ない広い視野角を持ち、より高い臨場感を持つ画像を提
供することができる。更にまた、ドーム形状が球形に近
いため、全ての透過型スクリーン中央の法線上に観視位
置を近付けることが可能であり、違和感のないドーム型
画像を、正5角形と正6角形の2種類のスクリーン形状
で実現することができる。更にまた、下方を出入口とす
ることで、指定位置についた観視者は出入口が殆ど見え
ないため、更に一層臨場感が高まることになる。
【0094】尚、本実施例は、16機の背面投写型ディ
スプレイ装置を使用した擬似半球形構成であるが、本発
明においてはこの構成に限られるものではなく、構成機
数を拡張もしくは縮小することも可能であることは明白
である。
【0095】また、本実施例で示した観視者の着座する
観視用座席が下方向からドーム内に迫り上がる構造は、
ドーム型の背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装
置をもつ本発明の他の実施例においても適用可能であ
り、その場合にも、指定位置についた観視者には出口が
見えないため、臨場感が高まる効果を持つことは明白で
ある。
【0096】〈第6実施例〉続いて、本発明の第6実施
例を、図14及び図15を用いて説明する。図14は、
本発明の第6実施例に係る背面投写型マルチスクリーン
ディスプレイ装置の要部横断面の概略図である。尚、同
図においてはスクリーンの構成を主として示し、図示の
簡略化のため投写装置等は割愛してある。
【0097】本実施例の背面投写型マルチスクリーンデ
ィスプレイ装置のスクリーン面は、球形が外接するよう
に構成されており、正5角形及び正6角形の透過型スク
リーン形状を持つ背面投写型ディスプレイ装置を、全球
面でそれぞれ12機及び20機使用して、サッカーボー
ル形の32面体構造(正5角形12面と正6角形20面
とからなる32面体構造;いわゆる切頭20面体)とな
るように組み合わされている。正5角形及び正6角形の
透過型スクリーン形状を持つ背面投写型ディスプレイ装
置における、正5角形スクリーン25及び正6角形スク
リーン26の各辺の長さは20インチであり、球の直径
は約4mとなり、1人〜4人の観視者が上下及び左右の
全周囲の映像を観視するのに十分な大きさの球形状のも
のとなっている。
【0098】図14に示すように、本実施例の背面投写
型マルチスクリーンディスプレイ装置においては、観視
者9が立つ観視用の床面としての透明床面31が球形状
の内部にあり、スクリーンの下端よりも高い位置にある
構成となっている。更に、観視者9が立つ透明床面31
は、強化ガラス等の光を透過する材料よりなるものを主
体とし、それを支える金属枠等で構成される。
【0099】図15は、本実施例の背面投写型マルチス
クリーンディスプレイ装置の要部を示す横断面図であ
る。同図に示すように、本実施例の背面投写型マルチス
クリーンディスプレイ装置は、球形状ドームの横方向に
位置し、上下に隣合う正6角形の透過型スクリーン形状
を持つ背面投写型ディスプレイ装置2つが、外側に移動
可能な構造となっており、この可動ユニット35として
の2つの背面投写型ディスプレイ装置を図15に示すよ
うに移動させて、観視者の出入口を形成するように構成
されている。
【0100】次に、本実施例の背面投写型マルチスクリ
ーンディスプレイ装置の持つ作用について説明する。個
々の背面投写型ディスプレイ装置から出射した映像光
は、透過型スクリーンを透過し、観視者に到達する。こ
のとき、上記した出入口も背面投写型ディスプレイ装置
によって塞がれるため、観視者は、360°の全天周に
広がる画像を観視可能になる。更に、観視者は透明な材
質でできた床面越しに、自分の足元よりも下の位置にあ
る映像も観視可能になる。
【0101】以上のように本実施例の背面投写型マルチ
スクリーンディスプレイ装置は、前記各実施例と同様
に、視野角の広い、臨場感の高い映像を提供することが
できる。また、マルチスクリーンシステムとすることに
より、十分な明るさ及び精細度を確保することができ
る。
【0102】また、本実施例の背面投写型マルチスクリ
ーンディスプレイ装置は、出入口が背面投写型ディスプ
レイ装置で閉ざされるため、完全な全天周の360°の
広い視野角を持ち、極めて高い臨場感を持つ画像を提供
することができる。更に、観視者は、上,左右方向だけ
でなく、真下の映像も観視することが可能であるため、
空中に浮いた感覚であり、より臨場感のある映像を提供
することができる。更にまた、ドーム形状が球形に近い
ため、全ての透過型スクリーンの法線上に観視位置を近
付けることが可能であり、違和感のないドーム型画像
を、正5角形と正6角形の2種類の透過型スクリーン形
状で実現することができる。
【0103】尚、本実施例はドームが正5角形及び正6
角形で構成される32面体であるが、本発明において
は、透明の床を使用する構成や、背面投写型ディスプレ
イ装置を出入口の扉とする構成は、他の実施例の背面投
写型マルチスクリーンディスプレイ装置に適用した場合
にも同様の効果がある。
【0104】尚また、複数の3角形状の透過型スクリー
ンを組み合わせて正20面体面もしくはその一部を形成
し、この正20面体面よりなる擬似球面もしくはその一
部を用いて、ドーム型スクリーンを形成しても差し支え
ない。
【0105】尚また、上述した平面状の透過型スクリー
ンを持つ各実施例においては、複数の平面状の透過型ス
クリーンを組み合わせて構成されるドーム型等の凹形ス
クリーンが、多面で形成される擬似球面、もしくは擬似
球面の一部であるものを主として示したが、多面で形成
される凹形スクリーンは、多面(複数の平面状の透過型
スクリーン)よりなる擬似楕円体面もしくはその一部と
なるように構成することも可能であり、あるいは、多面
(複数の平面状の透過型スクリーン)よりなり、ほぼ定
曲線を母線とする擬似回転曲面もしくはその一部となる
ように構成することも可能である。
【0106】〈第7実施例〉続いて、本発明の第7実施
例を、図16〜図18を用いて説明する。図16は、本
発明の第7実施例に係る背面投写型マルチスクリーンデ
ィスプレイ装置に用いられる背面投写型ディスプレイ装
置の要部を示す縦断面図である。本実施例における背面
投写型マルチスクリーンディスプレイ装置のドーム形状
は、同一形状の透過型スクリーンを組み合わせてなる1
2面体の一部をなすものとして構成されており、個々の
透過型スクリーンは、正面から見た場合は正5角形に近
い投影を示す形状のものとなっている。
【0107】図16に示すように、本実施例の背面投写
型ディスプレイ装置は、その透過型スクリーンの形状
が、観視者側から見て凹面となる3次元曲面形状の凹面
スクリーン40となっている。
【0108】図17は、本実施例の背面投写型ディスプ
レイ装置における透過型スクリーン(凹面スクリーン4
0)単体での斜視図である。同図に示すように、凹面ス
クリーン40の3次元曲面は、背面投写型マルチスクリ
ーンディスプレイ装置全体のスクリーン曲面と同一であ
り、その各辺は曲面上の測地線正5角形である。
【0109】図18は、上記した凹面スクリーン40を
6枚組み合わせて構築された、本実施例の背面投写型マ
ルチスクリーンディスプレイ装置のスクリーン構成を示
す斜視図である。尚、同図においてはスクリーンの構成
を明瞭に示す都合上、投写装置やスクリーン支持構造等
は割愛されている。図18に示すように、本実施例にお
いては、各透過型スクリーン(凹面スクリーン40)の
3次元曲面形状を組み合わせた状態で、背面投写型マル
チスクリーンディスプレイ装置全体のスクリーン曲面を
形作るように構成されており、個々の透過型スクリーン
(凹面スクリーン40)の形状は上記したように測地線
正5角形形状である。
【0110】次に、本実施例の背面投写型マルチスクリ
ーンディスプレイ装置の持つ作用について説明する。個
々の背面投写型ディスプレイ装置から出射した映像光
は、透過型スクリーンを透過し、観視者に到達する。こ
こで、透過型スクリーンから出射した映像光は、その強
さの中心の指向性が常に出射位置での透過型スクリーン
の法線に等しい。このとき、本実施例においては、スク
リーンの継ぎ目部分で、スクリーンが折れ曲がることな
く滑らかに接続される。
【0111】以上のように本実施例の背面投写型マルチ
スクリーンディスプレイ装置は、前記各実施例と同様
に、視野角の広い、臨場感の高い映像を提供することが
できる。また、マルチスクリーンシステムとすることに
より、十分な明るさ及び精細度を確保することができ
る。
【0112】また、本実施例における背面投写型マルチ
スクリーンディスプレイ装置の透過型スクリーン(凹面
スクリーン40)は、スクリーンの継ぎ目が折れ曲がる
ことなく滑らかに接続されため、映像の継ぎ合わせが自
然になり、マルチスクリーンであることを意識させない
臨場感の高いディスプレイシステムを提供することがで
きる。
【0113】尚、本実施例においては、平面の正5角形
を球面に投影した測地線正5角形形状の3次元曲面を持
つ透過型スクリーン(凹面スクリーン40)、及びそれ
を使用した背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装
置について説明を行ったが、正6角形,長方形,台形な
どの測地線多角形形状についても同様の効果が得られる
ことは明白である。
【0114】すなわち、平面の長方形を球面に投影した
測地線4角形形状の3次元曲面を持つ透過型スクリーン
と、平面の台形を球面に投影した測地線4角形形状の3
次元曲面を持つ透過型スクリーンとを組み合わせて、前
記第1実施例に類似したスクリーンを構築できること
や、3種類の平面の台形を球面に投影した3種類の測地
線4角形形状の3次元曲面を持つ透過型スクリーンを組
み合わせて、前記第2実施例または第3実施例に類似し
たスクリーンを構築できることは自明である。また、平
面の正5角形を球面に投影した測地線正5角形形状の3
次元曲面を持つ透過型スクリーンと、平面の正6角形を
球面に投影した測地線正6角形形状の3次元曲面を持つ
透過型スクリーンとを組み合わせて、前記第4実施例ま
たは第5実施例に類似したスクリーンを構築できること
は自明である。また、平面の正3角形を球面に投影した
測地線正3角形形状の3次元曲面を持つ透過型スクリー
ンを組み合わせてなる、擬似正20面体面に近い球面ま
しくはその一部を用いても、ドーム型スクリーンが構築
できることも自明である。
【0115】尚、測地線多角形形状の3次元曲面を持つ
透過型スクリーンを用いる場合も、ドーム型スクリーン
は、球面またはその一部で構成する他、楕円体面もしく
はその一部となるように構成することや、あるいは、ほ
ぼ定曲線を母線とする回転曲面もしくはその一部となる
ように構成することが可能である。
【0116】尚また、測地線多角形形状の3次元曲面を
持つ透過型スクリーンを用いる場合、透過型スクリーン
が製造技術上、完全な測地線多角形形状の3次元曲面を
持つものとならない場合も想定され、この場合には、球
面や楕円体面等に近い曲率を持つドーム型スクリーン
(例えば、球面に近い正12面体形状や球面に近い正2
0面体形状等々)となることになる。
【0117】また、既述または後述する本発明によるス
クリーン構成をもつ、背面投写型マルチスクリーンディ
スプレイ装置の各背面投写型ディスプレイ装置における
スクリーンユニットとしては、従来と同様に、レンチキ
ュラーレンズシートを用いたスクリーンユニットを適用
しても良いし、後述する第10実施例のようなスクリー
ンユニットを用いても良い。また、既述または後述する
本発明によるスクリーン構成をもつ、背面投写型マルチ
スクリーンディスプレイ装置の各背面投写型ディスプレ
イ装置における投写装置としては、従来と同様に、R,
G,Bの投写系をインライン配置したものを用いても良
いし、後述する第10実施例のような投写装置を用いて
も良い。
【0118】〈第8実施例〉続いて、本発明の第8実施
例を、図19によって説明する。図19は、本発明の第
8実施例に係る背面投写型マルチスクリーンディスプレ
イ装置の要部を示す断面図である。本実施例の背面投写
型マルチスクリーンディスプレイ装置の背面投写型ディ
スプレイ装置は、透過型スクリーン(ここでは長方形の
スクリーン41)を支持するスクリーン支持枠42が、
その奥面からその前面のスクリーン取り付け部に向かっ
て漸次面積の小さくなる中空の多角錐台形状(中空の多
角錐体の頭部側を切り落とした形状;ここでは、跳び箱
の1つの構成段となるような、中空の4角錐台形状)を
なし、多角錐台形状における底面(奥面)に対する各側
面の傾きは75°である。また、本実施例においては、
透過型スクリーン(スクリーン41)は、背面投写型デ
ィスプレイ装置内部に押し込む形で取り外す構成となっ
ており、透過型スクリーンは、図示せぬ固定部材によっ
てスクリーン支持枠42に固定されるようになってい
る。なお、図19において、43はスクリーン支持枠4
2を支持するユニット支持枠である。
【0119】そして、本実施例における背面投写型マル
チスクリーンディスプレイ装置は、隣接する透過型スク
リーン間に、30°の傾きを加えたスクリーン構成とな
っている。
【0120】次に、本実施例の背面投写型マルチスクリ
ーンディスプレイ装置の持つ作用について説明する。本
実施例においては、複数の透過型スクリーンが下方向に
傾いて取り付けられた場合でも、背面投写型ディスプレ
イ装置のスクリーン支持枠同士が、面の接触となるた
め、背面投写型ディスプレイ装置がスクリーンの内側へ
ずれ落ちる危険性が少なくなり、より堅固な構造を得る
ことができる。また、投写装置のメンテナンス等で透過
型スクリーンを取り外す必要が生じた場合、透過型スク
リーンが直接下向きに外れる構造でないため、スクリー
ンを落とす危険性が少なくなる。
【0121】以上本実施例によれば、透過型スクリーン
面が下方を向き、観視者に対して覆いかぶさる構成とな
った場合にも危険性が少なく、また堅固な支持枠構造を
得ることができる。
【0122】〈第9実施例〉続いて、本発明の第9実施
例を、図20によって説明する。図20は、本発明の第
9実施例に係る背面投写型マルチスクリーンディスプレ
イ装置の要部を示す断面図である。本実施例の背面投写
型マルチスクリーンディスプレイ装置の背面投写型ディ
スプレイ装置は、スクリーン41を支持するスクリーン
支持枠42と、スクリーン支持枠42を支えるユニット
支持枠45と、投写装置4と、投写装置4を支える投写
装置支持枠46と、投写装置4同士を連結する連結枠4
7とを備え、スクリーン支持枠42がユニット支持枠4
5によって支えられ、スクリーン支持枠42とユニット
支持枠45との組立体が、単独で自立するように構成さ
れている。そして、投写装置4は投写装置支持枠46を
介して外側からユニット支持枠45に取り付けられるよ
うになっており、隣接する投写装置4同士は、連結枠4
7によって相互に連結される構造となっている。尚、隣
接するユニット支持枠45は、組立て状態において相互
に連結され、これによって、ユニット支持枠45の組立
体を介して隣接する各スクリーン支持枠42が相互に連
結される。
【0123】次に、本実施例の背面投写型マルチスクリ
ーンディスプレイ装置の持つ作用について説明する。本
実施例においては、背面投写型マルチスクリーンディス
プレイ装置を組み立てる際には、ユニット支持枠45を
まず組み立て、その後スクリーン支持枠42をユニット
支持枠45に組み付けて、ドーム形状のスクリーンを形
成した後、投写装置支持枠46を介して投写装置4をユ
ニット支持枠45に組み付け、最後に連結枠47によっ
て投写装置4同士を連結するようにされる。
【0124】以上の説明から明らかなように本実施例に
おいては、セット全体で最も重量のある投写装置4を、
ユニット支持枠45へのスクリーンの組み付けの後に取
り付けることによって、より簡易に組み立てを行うこと
ができる。また、投写装置同士を互いに連結させること
により、より堅固な構造を得ることができる。
【0125】〈実施例10〉次に、本発明の第10実施
例を、図21〜図23によって説明する。図21は、本
発明の第10実施例に係る背面投写型マルチスクリーン
ディスプレイ装置の背面投写型ディスプレイ装置におけ
る透過型スクリーンの要部を示す斜視図である。本実施
例の透過型スクリーンは、フレネルレンズシート50と
マイクロレンズシート51からなる2枚構成となってい
る。
【0126】フレネルレンズシート50は、その光出射
面53が図21に示す断面形状のようにフレネルレンズ
を形成し、その光入射面52が平面となっている。ま
た、マイクロレンズシート51は、その光入射面54
が、光出射面55を第2の焦点位置とした楕円のマイク
ロレンズを、画面垂直,水平両方向に互いに隣接させて
多数形成した形状となっており、その光出射面55が、
格子状の有限幅を持つ光吸収帯56と、その間に光入射
面54を第2の焦点位置とした楕円のマイクロレンズを
多数形成した形状をなしている。マイクロレンズシート
51の光出射面55において、光吸収帯56とマイクロ
レンズとはその幅が縦横共にほぼ同一であり、よって、
光出射面55における光吸収帯56の面積比率は75%
である。尚、マイクロ凸レンズは、その断面形状が楕円
に近い非球面形状であっても良い。
【0127】図22は、本実施例の背面投写型マルチス
クリーンディスプレイ装置の背面投写型ディスプレイ装
置における投写装置の要部を示す正面図である。本実施
例の投写装置は、R,G,B3色の映像を投射する3本
の投写型ブラウン管61,62,63と、3本の投写レ
ンズ60と、投写形ブラウン管と投写レンズを接続する
ブラケット64とを備えている。
【0128】3つの投写型ブラウン管61,62,63
は、R及びBの投写形ブラウン管62と63とが互いに
隣接して平行に設置され、Gの投写形ブラウン管61は
2つの投写形ブラウン管62,63の中央上方に設置さ
れる。また、3本の投写レンズ60は、各投写形ブラウ
ン管61,62,63の中央にそれぞれ配置される。よ
って、3本の投写レンズ60はそれぞれ2等辺3角形の
頂点に位置する配置となっている。また、投写形ブラウ
ン管と投写レンズとを接続するブラケット64は、1つ
のブラケットが、R,G,B全ての投写形ブラウン管と
投写レンズとを接続する一体構造となっている。
【0129】次に、上記した本実施例の透過型スクリー
ンと投写装置の持つ作用について説明する。投写装置よ
り出射した映像光は、フレネルレンズシート50によっ
て、平行に近い光に変換される。そして、マイクロレン
ズシート51の光入射面54のマイクロレンズによっ
て、光出射面55のマイクロレンズに集光し、拡散さ
れ、透過型スクリーンより出射される。このとき、光出
射面55のマイクロレンズ部分にのみ映像光を集中させ
ることによって、映像光の損失を低く抑えることができ
る。また、外部から透過型スクリーンに入射してスクリ
ーン面で反射され、画像のコントラストを低下させる外
光反射(表面反射)については、光吸収帯56の反射率
が極めて低くほぼ0%と見做せるので、表面反射は光吸
収帯56がない場合の25%となり、また、前記した従
来のレンチキュラーレンズシートの構成に対して更に5
0%低下させることができる。
【0130】図23は、本実施例の投写装置及び透過型
スクリーンの光学系の横断面を示す概略図である。同図
に示すように、本実施例においては、R,G,Bの投写
レンズ(投写型ブラウン管)を2等辺3角形配置とした
ことにより、RとBの投写型ブラウン管61,63が隣
合い、投写レンズの間隔が従来の半分となり、集中角も
半減する。RとBの投写レンズより出射した映像光は、
透過型スクリーン65に対してそれぞれ±5°の角度を
持って入射する。そして、マイクロレンズシート51の
光出射面55のマイクロレンズによってほぼ平行な光線
に変換される。このとき、RとBの主光軸は完全に平行
に変換されず、最も強い光の出射する角度は、それぞれ
約±2.5°、透過型スクリーンの法線よりずれること
になる。しかし、本実施例においては、従来のインライ
ン配置の投写装置を使用した場合に対して約5°程度、
光の指向特性が低減する。
【0131】以上の説明から明らかなように本実施例に
おいては、投写装置の幅を縮小し、小型化が図れる上、
一体型ブラケットを使用することにより、軽量化が可能
となる。また、R,G,B別の光の指向特性の差を半減
させることにより、カラーシフトによるディスプレイの
継ぎ目の色の変化を、従来の50%に低減することがで
きる。更に、スクリーンの表面反射を従来の半分に低下
させ、画像のコントラストを改善することが可能とな
る。
【0132】〈第11実施例〉続いて、本発明の第11
実施例を、図24〜図27を用いて説明する。図24
は、本発明の第11実施例に係るディスプレイシステム
の要部構成を示す斜視図である。尚、同図及び後記する
図25,図26においては、本実施例のシステムによる
背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装置のスクリ
ーンの構成を明瞭に示す都合上、投写装置及びスクリー
ン支持構造等は割愛してある。
【0133】本実施例のディスプレイシステムに用いる
背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装置は、縦5
段,横5段からなる構成となっている。そして、上2段
と下2段は、2種類の台形の透過型スクリーン形状(台
形スクリーン11,12)を持つ背面投写型ディスプレ
イ装置によって構成され、中1段は、長方形の透過型ス
クリーン形状(長方形スクリーン1)を持つ背面投写型
ディスプレイ装置によって構成されている。
【0134】図24において、9及び23は前記した観
視者及び観視用座席であり、100は模擬乗り物装置、
101はモーションライド、102は固定ベース、10
3は動揺装置、104は模擬乗り物装置100への観視
者9の出入口を開閉する透明な扉である。
【0135】模擬乗り物装置100は、実際の乗り物装
置に似通うほど観視者9に臨場感を与えるが、観視者9
の扱わない部分は省いて軽量化してあり、動揺を与える
ためモーションライド101上に取付けられる。このモ
ーションライド101は、床面に固定された固定ベース
102上に設置された動揺を発生する動揺装置103に
取り付けられている。そして、動揺装置103は、動揺
制御用CPUからの指令で動力制御され、ピッチ,ロー
ル,ヨー,ヒーブ,スエー,サージの6自由度に動揺す
る。
【0136】図25は、本実施例の背面投写型マルチス
クリーンディスプレイ装置を用いたディスプレイシステ
ムへの観視者の乗降を説明する概略図である。同図に示
すように、本実施例のディスプレイシステムの模擬乗り
物装置100の観視席23は、出入口の扉104の内側
に設けられており、背面投写型マルチスクリーンディス
プレイ装置全体を上方に回転させ、その後、扉104を
開いて出入口から搭乗するように構成されている。ま
た、降りるときは、搭乗と逆の動作を行う。
【0137】ここで、モーションライド101には動揺
装置103が介在しているため、模擬乗り物装置100
の出入口は、床面よりも相当に高くなる。そこで、搭乗
に際しては、床面に近い位置で乗降ステップ105に観
視者を乗せ、昇降装置107によって乗降ステップ10
5をリフトアップして、出入口の近くまで観視者を移動
させた後、観視者を観視用座席23に着座させる。然る
後、乗降ステップ105を昇降装置107によってリフ
トダウンし、動揺装置103が動作しても接触等の干渉
が生じない位置まで移動させる。観視者を降ろす場合に
は、上記と逆の動作で行なわれる。
【0138】次に、本実施例のディスプレイシステムに
用いられる背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装
置の作用について説明する。本実施例の背面投写型マル
チスクリーンディスプレイ装置の作用は、前記した第2
実施例で詳述した形状の変形であり、既に説明した内容
とほぼ同じであるため、ここでは詳細な説明を省く。
【0139】図26は、本実施例のディスプレイシステ
ムの要部縦断面図である。背面投写型マルチスクリーン
ディスプレイ装置の長方形スクリーン1、及び台形スク
リーン11,12は、半径約2.2mの球に内接して設
けられ、ほぼ球の中央に観視用座席23を配置してある
ため、観視者9に覆いかぶさる構成になり、観視用座席
23に着座した観視者9が画像を観視した場合、水平方
向に約180°、垂直方向に上下各約70°の視野角を
持つ。
【0140】次に、上記の背面投写型マルチスクリーン
ディスプレイ装置を用いた、本実施例のディスプレイシ
ステムの構成と作用について説明する。
【0141】図27は、本実施例のシステムにおける制
御系の要部構成を示すブロック図である。同図におい
て、110は模擬乗り物装置100内の操縦装置であ
り、例えば乗り物が車である場合には、ハンドル,アク
セルペダル,チェンジレバー等の操縦に用いる部材がこ
れに相当する。111は、システムの全体制御を司る中
央コンピュータのCPUであり、操縦装置110から検
出される検出信号に応じて乗り物の力学的運動に関する
情報を生成してこれを出力すると共に、擬似的に移動し
た時の映像,音響の情報を発生する。112はグラフィ
ックボードであり、CPU111からの情報に応じて、
映像信号をディスプレイ装置(背面投写型マルチスクリ
ーンディスプレイ装置)113に出力する。114は音
響ボードであり、CPU111からの情報に応じて、音
響信号をスピーカ115に出力する。116は動揺制御
装置であり、CPU111からの情報を受けて適宜の演
算処理を行うCPUと、このCPUからの制御指令に従
って動揺装置103を直接制御する制御機器とを含んだ
ものとなっており、CPU111からの力学的運動に関
する情報信号(加速度を算出するための基礎となる情
報)を受けて、これを6自由度の各軸の信号に変換し、
その変換信号で動揺装置103を制御する。117は模
擬空間データ格納部であり、模擬乗り物装置100を動
作させる空間内の物体の形状,色,音響のデータなどを
格納してある。
【0142】上記のように構成された本実施例のディス
プレイシステムにおいては、まず、観視者9が観視用座
席23に着席して、システムの運転開始を指示する。こ
れによって、CPU111は、模擬空間データ格納部1
17の情報から、所定の映像,音響情報を読み出して、
これをグラフィックボード112,音響ボード114に
それぞれ供給し、その結果、ディスプレイ装置113,
スピーカ115によって観視者9に対して映像と音が与
えられる。
【0143】次に、観視者9は、与えられた映像と音の
状況から、操縦装置110で模擬乗り物装置100の操
縦を開始し、これによって、乗り物装置の移動に関する
検出信号がCPU111に伝わる。CPU111は、こ
の信号に応じて乗り物の力学的運動を計算し、乗り物の
移動量及び移動方向に関する情報を、動揺制御装置11
6に供給する。動揺制御装置116のCPUは、CPU
111からの信号を受けて、加速度(回転系では、角加
速度)を計算し、その方向と大きさに応じて、動揺装置
103を制御し、観視者に加速度感を与える(擬似的に
加速度感を与える)。また、CPU111は、乗り物の
力学的運動を計算して得た乗り物の移動量及び移動方向
に関する情報から、模擬空間内の視点の位置を変化させ
て視界に応じた映像と音を再構成して、観視者に与え
る。
【0144】この結果、観視者9は自ら模擬的に操縦し
たことによる、模擬乗り物装置100の運動の状態を、
映像,音,加速度感により擬似体験できる。このとき、
本実施例による背面投写型マルチスクリーンディスプレ
イ装置は、前記した第4実施例の背面投写型マルチスク
リーンディスプレイ装置などと同等以上に、より視野角
の広く、臨場感の高い映像を提供することができ、ま
た、マルチスクリーンシステムとすることにより、十分
な明るさ及び精細度を確保することができるため、観視
者により臨場感を与えるとができる。
【0145】更に、本実施例による背面投写型マルチス
クリーンディスプレイ装置は、第1実施例に対してより
球形状に近く、自然な臨場感を与えうる背面投写型マル
チスクリーンディスプレイ装置を実現することができ
る。また、天井まで映像が広がる構成となるため、より
高い臨場感を提供することが可能となる。
【0146】また、本実施例では、加速度感を与えるた
め動揺装置103を用いたが、映像だけでも高い臨場感
が得られるため、動揺装置103は必須の装置ではな
い。
【0147】また、本実施例のディスプレイシステムに
用いる背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装置と
しては、図24〜図26に示した構成以外にも、本発明
の他の実施例の背面投写型マルチスクリーンディスプレ
イ装置の構成であっても差し支えなく、この場合も、視
野角が広いため、充分な臨場感が得られることは言うま
でもない。
【0148】また、模擬乗り物装置は、自動車に限るも
のではなく、動力源をもたない、スキーとかハンググラ
イダーなどでも良い。
【0149】また、本実施例では擬似乗り物装置のみを
動揺させているが、マルチスクリーンディスプレイ装置
を、擬似乗り物装置と一体に動揺させるように構成する
ことも可能である。
【0150】また、動揺させる模擬乗り物装置は、観視
用座席だけでも良いし、観視台あるいは観視者通路であ
っても、加速度感を与える効果があることは明白であ
る。
【0151】また、擬似空間は、1つに限るものではな
く、複数用意し、観視者が選択してもよい。
【0152】さらに、別に設けるディスプレイシステム
と擬似空間を共通に使用するため、通信手段でお互いの
CPUを接続すれば、複数のディスプレイシステムにお
いて擬似空間を共有できると共に、自らの映像(自身側
の乗り物装置の映像)を、他のディスプレイシステムの
擬似空間に映像として出力することも可能となり、その
映像の動きがコンピュータによる物体と違って、人間的
な動作であるため臨場感が高まる効果がある。このと
き、別に設けるディスプレイシステムは1つに限られる
ものではない。
【0153】〈第12実施例〉最後に、本発明の第12
実施例を、図28及び図29を用いて説明する。図28
は、本発明の第12実施例にディスプレイシステムの要
部構成を示す一部破断した斜視図であり、図29は、図
28の縦断面図である。尚、図28,図29において
は、本実施例のシステムによる背面投写型マルチスクリ
ーンディスプレイ装置のスクリーンの構成を明瞭に示す
都合上、投写装置及びスクリーン支持構造等は割愛して
ある。
【0154】図28及び図29に示すように、本実施例
のディスプレイシステムは、背面投写型マルチスクリー
ンディスプレイ装置を用いた釣鐘状のディスプレイ装置
の内側中央部に、模擬乗り物装置100を設置した構成
となっている。
【0155】本実施例の背面投写型マルチスクリーンデ
ィスプレイ装置は、下2段は四角形のスクリーン形状
(長方形スクリーン1)で、上3段は、上段ほど底辺が
小さい台形のスクリーン形状(台形スクリーン11,1
2,13)である。そのため、全体形状は釣鐘形状のも
のとなっている。
【0156】本実施例の背面投写型マルチスクリーンデ
ィスプレイ装置は、水平方向360°の全周映像を表示
できるため、より視野角の広く、臨場感の高い映像を提
供することができ、またマルチスクリーンシステムとす
ることにより、十分な明るさ及び精細度を確保すること
ができるため、ディスプレイシステムとしても臨場感あ
る映像がえられる。
【0157】以上、本発明を図示した各実施例によって
説明したが、当業者には本発明の精神を逸脱しない範囲
で種々の変形が可能であることは言うまでもなく、例え
ば、背面投写型ディスプレイ装置に用いる映像源は投写
型ブラウン管以外にも、液晶等を用いた映像源に代替で
きる。
【0158】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、十分な明るさ及び精細度を確保しつつ視野角
の広く、臨場感の高い映像を持つ背面投写型マルチスク
リーンディスプレイ装置を提供することができる。ま
た、簡易な組立てが可能でかつ堅固な構造となる他、色
の変化やコントラスト劣化の少ない画像を提供すること
ができる。そのため、本発明によれば観視者に高い臨場
感を与えることができるディスプレイシステムを提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る背面投写型マルチス
クリーンディスプレイ装置の概要を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例で用いられる透過型スクリ
ーン(長方形スクリーン及び台形スクリーン)の形状を
示す正面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る背面投写型マルチス
クリーンディスプレイ装置の要部構成を示す横断面図で
ある。
【図4】本発明の第1実施例に係る背面投写型マルチス
クリーンディスプレイ装置の要部構成を示す縦断面図で
ある。
【図5】本発明の第2実施例に係る背面投写型マルチス
クリーンディスプレイ装置の概要を示す斜視図である。
【図6】本発明の第2実施例で用いられる透過型スクリ
ーン(3種の台形スクリーン)の形状を示す正面図であ
る。
【図7】本発明の第2実施例に係る背面投写型マルチス
クリーンディスプレイ装置の要部構成を示す横断面図で
ある。
【図8】本発明の第2実施例に係る背面投写型マルチス
クリーンディスプレイ装置の要部構成を示す縦断面図で
ある。
【図9】本発明の第3実施例に係る背面投写型マルチス
クリーンディスプレイ装置のスクリーン構成を示す斜視
図である。
【図10】本発明の第4実施例に係る背面投写型マルチ
スクリーンディスプレイ装置のスクリーン構成を示す斜
視図である。
【図11】本発明の第4の実施例に係る背面投写型マル
チスクリーンディスプレイ装置の投写装置を含む斜視図
である。
【図12】本発明の第5実施例に係る背面投写型マルチ
スクリーンディスプレイ装置のスクリーン構成を示す斜
視図である。
【図13】本発明の第5実施例に係る背面投写型マルチ
スクリーンディスプレイ装置の要部構成を示す縦断面図
である。
【図14】本発明の第6実施例に係る背面投写型マルチ
スクリーンディスプレイ装置の要部のスクリーン構成を
示す縦断面図である。
【図15】本発明の第6実施例に係る背面投写型マルチ
スクリーンディスプレイ装置において、出入口を形成す
るための2つの背面投写型ディスプレイ装置を移動させ
た状態の要部構成を示す縦断面図である。
【図16】本発明の第7実施例に係る背面投写型マルチ
スクリーンディスプレイ装置に用いられる背面投写型デ
ィスプレイ装置の要部構成を示す縦断面図である。
【図17】本発明の第7実施例に係る背面投写型マルチ
スクリーンディスプレイ装置の背面投写型ディスプレイ
装置で用いられる透過型スクリーン(凹面スクリーン)
の形状を示す斜視図である。
【図18】本発明の第7実施例に係る背面投写型マルチ
スクリーン画像ディスプレイ装置のスクリーン構成を示
す斜視図である。
【図19】本発明の第8実施例に係る背面投写型マルチ
スクリーンディスプレイ装置の要部構成を示す横断面図
である。
【図20】本発明の第9実施例に係る背面投写型マルチ
スクリーンディスプレイ装置の要部構成を示す説明図で
ある。
【図21】本発明の第10実施例に係る背面投写型マル
チスクリーンディスプレイ装置の背面投写型ディスプレ
イ装置で用いられる透過型スクリーンの要部構成を示す
斜視図である。
【図22】本発明の第10実施例に係る背面投写型マル
チスクリーンディスプレイ装置の背面投写型ディスプレ
イ装置で用いられる投写装置の要部構成を示す正面図で
ある。
【図23】本発明の第10実施例に係る背面投写型マル
チスクリーンディスプレイ装置の背面投写型ディスプレ
イ装置で用いられる投写装置における光学系を示す説明
図である。
【図24】本発明の第11実施例に係るディスプレイシ
ステムの要部構成を示す斜視図である。
【図25】本発明の第11実施例に係るディスプレイシ
ステムの模擬乗り物装置への観視者の乗降の概要を示す
説明図である。
【図26】本発明の第11実施例に係るディスプレイシ
ステムで用いられる背面投写型マルチスクリーンディス
プレイ装置の要部構成を示す縦断面図である。
【図27】本発明の第11実施例に係るディスプレイシ
ステムにおける制御系の要部構成を示すブロック図であ
る。
【図28】本発明の第12実施例に係るディスプレイシ
ステムの要部構成を示す一部破断した斜視図である。
【図29】本発明の第12実施例に係るディスプレイシ
ステムの要部構成を示す縦断面図である。
【図30】従来のフロント投写型のドーム型スクリーン
ディスプレイ装置の概要を示す説明図である。
【図31】従来の背面投写型ディスプレイ装置で用いら
れる投写光学系を示す横断面図である。
【図32】従来の背面投写型ディスプレイ装置で用いら
れる透過型スクリーンの要部構成を示す斜視図である。
【図33】従来の背面投写型ディスプレイ装置で用いら
れる透過型スクリーンのレンチキュラーレンズシートの
要部構成を示す横断面図である。
【図34】従来の背面投写型マルチスクリーンディスプ
レイ装置の概要を示す斜視図である。
【図35】従来の背面投写型マルチスクリーンディスプ
レイ装置の要部構成を示す横断面図である。
【図36】従来の背面投写型マルチスクリーンディスプ
レイ装置の要部構成を示す縦断面図である。
【図37】従来の背面投写型マルチスクリーンディスプ
レイ装置における、スクリーンの継ぎ合わせ部を示す拡
大概略図である。
【図38】スクリーン全体を湾曲させてなる背面投写型
マルチスクリーンディスプレイ装置における、透過型ス
クリーンでの表面反射を示す要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 長方形スクリーン(透過型スクリーン) 2,27,42 スクリーン支持枠 3,7,17,18,19,28,43,45 ユニッ
ト支持枠 4 投写装置 5,11,12,13 台形スクリーン(透過型スクリ
ーン) 6,14,15,16 台形スクリーン支持枠 8 支持台 9 観視者 20 観視用床面 21 観視用通路 23,30 観視用座席 25 正5角形スクリーン(透過型スクリーン) 26 正6角形スクリーン(透過型スクリーン) 31 透明床面 35 可動ユニット 40 凹面スクリーン(透過型スクリーン) 41,65 スクリーン(透過型スクリーン) 46 投写装置支持枠 47 投写装置用の連結枠 50 フレネルレンズシート 51 マイクロレンズシート 52,54,71 光入射面 53,55,72 光出射面 56,73 光吸収帯 60 投写レンズ 61 G投写型ブラウン管 62 R投写型ブラウン管 63 B投写型ブラウン管 64 ブラケット 70 レンチキュラーレンズシート 74 入射光 80 スクリーン法線方向 81 観視角度 82 反射光 90 フロント投写装置 91 反射型スクリーン 100 模擬乗り物装置 101 モーションライド 102 固定ベース 103 動揺装置 104 出入口の扉 105 乗降ステップ 106 ステップベース 107 昇降装置 110 操縦装置 111 CPU 112 グラフィックボード 113 背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装置 114 音響ボード 115 スピーカ 116 動揺制御装置 117 模擬空間データ格納部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷出 秀雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 吉田 隆彦 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所情報映像事業部内 (72)発明者 森 繁 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所情報映像事業部内 (72)発明者 大沢 敦夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所情報映像事業部内 (72)発明者 平田 浩二 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所情報映像事業部内 (72)発明者 松田 裕 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所情報映像事業部内

Claims (47)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像源及び投写レンズを備えてなる投写
    装置と、透過型スクリーンとからなる背面投写型ディス
    プレイ装置を、複数組み合わせて構成された背面投写型
    マルチスクリーンディスプレイ装置において、 前記複数の背面投写型ディスプレイ装置のそれぞれの透
    過型スクリーンのスクリーン面の集合体が、前記背面投
    写型マルチスクリーンディスプレイ装置の観視側から見
    て凹面となる、ほぼ3次元曲面の形状の凹形スクリーン
    面であることを特徴とする背面投写型マルチスクリーン
    ディスプレイ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、 前記凹形スクリーン面の形状が、ほぼ球面、もしくは多
    面よりなるほぼ擬似球面の形状であることを特徴とする
    背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載において、 前記凹形スクリーン面の形状が、ほぼ楕円体面、もしく
    は多面よりなるほぼ擬似楕円体面の形状であることを特
    徴とする背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載において、 前記凹形スクリーン面の形状が、ほぼ定曲線を母線とす
    る回転曲面、もしくは多面よりなりかつほぼ定曲線を母
    線とする擬似回転曲面の形状であることを特徴とする背
    面投写型マルチスクリーンディスプレイ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れか1つに記載にお
    いて、 前記複数の背面投写型ディスプレイ装置のそれぞれの透
    過型スクリーンのスクリーン面の集合体の少なくとも一
    部が、独立な2方向に湾曲し、また、前記凹形スクリー
    ン面を構成する背面投写型ディスプレイ装置のうちの少
    なくとも1つの背面投写型ディスプレイ装置の画面が、
    ほぼ平面状の画面形状をなすことを特徴とする背面投写
    型マルチスクリーンディスプレイ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4の何れか1つに記載にお
    いて、 前記複数の背面投写型ディスプレイ装置のそれぞれの透
    過型スクリーンのスクリーン面の集合体の少なくとも一
    部が、独立な2方向に湾曲し、また、前記凹形スクリー
    ン面を構成する背面投写型ディスプレイ装置のうちの少
    なくとも1つの背面投写型ディスプレイ装置の画面が、
    長方形以外の多角形形状をなすことを特徴とする背面投
    写型マルチスクリーンディスプレイ装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載において、 前記長方形以外の多角形形状の少なくとも1つが台形で
    あることを特徴とする背面投写型マルチスクリーンディ
    スプレイ装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載において、 前記凹形スクリーン面を構成する背面投写型ディスプレ
    イ装置のうち、少なくとも1つの背面投写型ディスプレ
    イ装置の画面がなす多角形形状が長方形であり、他の少
    なくとも1つの背面投写型ディスプレイ装置の画面がな
    す多角形形状が台形であることを特徴とする背面投写型
    マルチスクリーンディスプレイ装置。
  9. 【請求項9】 請求項2記載において、 前記凹形スクリーン面の形状が、ほぼ、正12面体面も
    しくは正12面体面の一部であることを特徴とする背面
    投写型マルチスクリーンディスプレイ装置。
  10. 【請求項10】 請求項2記載において、 前記凹形スクリーン面の形状が、ほぼ、正20面体面も
    しくは正20面体面の一部であることを特徴とする背面
    投写型マルチスクリーンディスプレイ装置。
  11. 【請求項11】 請求項2記載において、 前記凹形スクリーン面の形状が、ほぼ、正五角形と正六
    角形を組み合わせてなる32面体面もしくはこの32面
    体面の一部であることを特徴とする背面投写型マルチス
    クリーンディスプレイ装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至4の何れか1つに記載に
    おいて、 前記凹形スクリーン面を構成する背面投写型ディスプレ
    イ装置の画面は、ほぼ、凹形スクリーン面上の複数の測
    地線弧を周とする測地線多角形形状をなすことを特徴と
    する背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載において、 前記測地線多角形形状の少なくとも1つが、台形状の測
    地線4角形であることを特徴とする背面投写型マルチス
    クリーンディスプレイ装置。
  14. 【請求項14】 請求項12記載において、 前記凹形スクリーン面を構成する背面投写型ディスプレ
    イ装置のうちの少なくとも1つの背面投写型ディスプレ
    イ装置の画面がなす測地線多角形形状が、長方形状の測
    地線4角形であり、他の少なくとも1つの背面投写型デ
    ィスプレイ装置の画面がなす測地線多角形形状が、台形
    状の測地線4角形であることを特徴とする背面投写型マ
    ルチスクリーンディスプレイ装置。
  15. 【請求項15】 請求項2記載において、 前記凹形スクリーン面を構成する背面投写型ディスプレ
    イ装置の画面は、ほぼ、凹形スクリーン面上の正5角形
    状の測地線5角形形状をなし、前記凹形スクリーン面の
    形状が、ほぼ、球面に近い擬似正12面体面または球
    面、もしくはこの擬似正12面体面の一部または球面の
    一部であることを特徴とする背面投写型マルチスクリー
    ンディスプレイ装置。
  16. 【請求項16】 請求項2記載において、 前記凹形スクリーン面を構成する背面投写型ディスプレ
    イ装置の画面は、ほぼ、凹形スクリーン面上の正3角形
    状の測地線3角形形状をなし、前記凹形スクリーン面の
    形状が、ほぼ、球面に近い擬似正20面体面または球
    面、もしくはこの擬似正20面体面の一部または球面の
    一部であることを特徴とする背面投写型マルチスクリー
    ンディスプレイ装置。
  17. 【請求項17】 請求項2記載において、 前記凹形スクリーン面を構成する背面投写型ディスプレ
    イ装置の画面は、ほぼ、凹形スクリーン面上の正5角形
    状の測地線5角形形状または正6角形状の測地線6角形
    形状をなし、前記凹形スクリーン面の形状が、ほぼ、測
    地線5角形形状と測地線6角形形状とを組み合わせてな
    る球面に近い擬似32面体面または球面、もしくは擬似
    32面体面の一部または球面の一部であることを特徴と
    する背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装置。
  18. 【請求項18】 映像源及び投写レンズを備えてなる投
    写装置と、透過型スクリーンとからなる背面投写型ディ
    スプレイ装置を、複数組み合わせて構成された背面投写
    型マルチスクリーンディスプレイ装置において、 前記複数の背面投写型ディスプレイ装置のそれぞれの透
    過型スクリーンのスクリーン面の集合体が、前記背面投
    写型マルチスクリーンディスプレイ装置の観視側から見
    て凹面となる、ほぼ3次元曲面の形状の凹形スクリーン
    面であり、この凹形スクリーン面の観視位置から見た視
    野範囲が、正面方向を基準として、左右上下のいずれの
    方向にも60°を超えることを特徴とする背面投写型マ
    ルチスクリーンディスプレイ装置。
  19. 【請求項19】 映像源及び投写レンズを備えてなる投
    写装置と、透過型スクリーンとからなる背面投写型ディ
    スプレイ装置を、複数組み合わせて構成された背面投写
    型マルチスクリーンディスプレイ装置において、 前記複数の背面投写型ディスプレイ装置のそれぞれの透
    過型スクリーンのスクリーン面の集合体が、前記背面投
    写型マルチスクリーンディスプレイ装置の観視側から見
    て凹面となる、ほぼ3次元曲面の形状の凹形スクリーン
    面であると共に、この凹形スクリーン面で形づくる空間
    内を、通り抜け可能なように構成したことを特徴とする
    背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装置。
  20. 【請求項20】 請求項18または19記載において、 観視位置の下方に、ほぼ透明な材料からなる観視台もし
    くは通路を配設したことを特徴とする背面投写型マルチ
    スクリーンディスプレイ装置。
  21. 【請求項21】 請求項20記載において、 前記観視台もしくは通路の幅が、0.5m以上で2m以
    下であることを特徴とする背面投写型マルチスクリーン
    ディスプレイ装置。
  22. 【請求項22】 映像源及び投写レンズを備えてなる投
    写装置と、透過型スクリーンとからなる背面投写型ディ
    スプレイ装置を、複数組み合わせて構成された背面投写
    型マルチスクリーンディスプレイ装置において、 前記複数の背面投写型ディスプレイ装置のそれぞれの透
    過型スクリーンのスクリーン面の集合体が、前記背面投
    写型マルチスクリーンディスプレイ装置の観視側から見
    て凹面となる、ほぼ3次元曲面の形状の凹形スクリーン
    面であり、また、観視位置への通路を、観視位置からの
    主観視方向の逆方向に設けたことを特徴とする背面投写
    型マルチビジョンディスプレイ装置。
  23. 【請求項23】 映像源及び投写レンズを備えてなる投
    写装置と、透過型スクリーンとからなる背面投写型ディ
    スプレイ装置を、複数組み合わせて構成された背面投写
    型マルチスクリーンディスプレイ装置において、 前記複数の背面投写型ディスプレイ装置のそれぞれの透
    過型スクリーンのスクリーン面の集合体が、前記背面投
    写型マルチスクリーンディスプレイ装置の観視側から見
    て凹面となる、ほぼ3次元曲面の形状の凹形スクリーン
    面であり、また、観視位置への通路を、この観視位置よ
    りも下方に設けたことを特徴とする背面投写型マルチビ
    ジョンディスプレイ装置。
  24. 【請求項24】 請求項22または23記載において、 前記観視位置への通路に、出入口を形成するための可動
    式の背面投写型ディスプレイ装置を設けたことを特徴と
    する背面投写型マルチビジョンディスプレイ装置。
  25. 【請求項25】 請求項22または23記載において、 前記観視位置への通路上を、背面投写型マルチスクリー
    ンディスプレイ装置の外部と内部の相互間に移動する、
    観視用座席もしくは観視台を備えたことを特徴とする背
    面投写型マルチスクリーンディスプレイ装置。
  26. 【請求項26】 映像源及び投写レンズを備えてなる投
    写装置と、透過型スクリーンとからなる背面投写型ディ
    スプレイ装置を、複数組み合わせて構成された背面投写
    型マルチスクリーンディスプレイ装置において、 前記複数の背面投写型ディスプレイ装置のそれぞれの透
    過型スクリーンのスクリーン面の集合体が、前記背面投
    写型マルチスクリーンディスプレイ装置の観視側から見
    て凹面となる、ほぼ3次元曲面の形状の凹形スクリーン
    面であり、また、観視位置への出入りに際して、前記背
    面投写型マルチスクリーンディスプレイ装置全体または
    一部を可動できるように構成したことを特徴とする背面
    投写型マルチスクリーンディスプレイ装置。
  27. 【請求項27】 映像源及び投写レンズを備えてなる投
    写装置と、透過型スクリーンとからなる背面投写型ディ
    スプレイ装置を、複数組み合わせて構成された背面投写
    型マルチスクリーンディスプレイ装置において、 前記複数の背面投写型ディスプレイ装置のそれぞれの透
    過型スクリーンのスクリーン面の集合体の少なくとも一
    部が、独立な2方向に湾曲し、かつ、前記透過型スクリ
    ーンのスクリーン面の集合体が、前記背面投写型マルチ
    スクリーンディスプレイ装置の観視側から見て凹面とな
    る、ほぼ3次元曲面の形状の凹形スクリーン面とされ、
    また、背面投写型ディスプレイ装置のスクリーン支持枠
    は、その奥面からその前面のスクリーン取り付け部に向
    かって面積が漸次小さくなる、中空の多角錐台形状をな
    すことを特徴とする背面投写型マルチスクリーンディス
    プレイ装置。
  28. 【請求項28】 請求項27記載において、 前記背面投写型ディスプレイ装置のスクリーン支持枠
    は、投写装置側からスクリーンユニットを着脱可能に装
    着して、スクリーンユニット固定部材によりスクリーン
    ユニットを固定する構成としたことを特徴とする背面投
    写型マルチスクリーンディスプレイ装置。
  29. 【請求項29】 映像源及び投写レンズを備えてなる投
    写装置と、透過型スクリーンとからなる背面投写型ディ
    スプレイ装置を、複数組み合わせて構成された背面投写
    型マルチスクリーンディスプレイ装置において、 前記複数の背面投写型ディスプレイ装置のそれぞれの透
    過型スクリーンのスクリーン面の集合体が、前記背面投
    写型マルチスクリーンディスプレイ装置の観視側から見
    て凹面となる、ほぼ3次元曲面の形状の凹形スクリーン
    面とされ、また、スクリーン支持枠部と投写装置支持部
    とが実質的に相互にほぼ独立な支持構造をなすことを特
    徴とする背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装
    置。
  30. 【請求項30】 請求項29記載において、 各背面投写型ディスプレイ装置の投写ユニットが、相互
    に連結されたことを特徴とする背面投写型マルチスクリ
    ーンディスプレイ装置。
  31. 【請求項31】 請求項30記載において、 背面投写型ディスプレイ装置のスクリーン支持枠が相互
    に連結されたことを特徴とする背面投写型マルチスクリ
    ーンディスプレイ装置。
  32. 【請求項32】 映像源及び投写レンズを備えてなる投
    写装置と、透過型スクリーンとからなる背面投写型ディ
    スプレイ装置を、複数組み合わせて構成された背面投写
    型マルチスクリーンディスプレイ装置において、 前記複数の背面投写型ディスプレイ装置のそれぞれの透
    過型スクリーンのスクリーン面の集合体が、前記背面投
    写型マルチスクリーンディスプレイ装置の観視側から見
    て凹面となる、ほぼ3次元曲面の形状の凹形スクリーン
    面とされ、また、各背面投写型ディスプレイ装置は、
    R,G,Bの映像源が一列に配置され、各映像源にはそ
    れぞれ投写レンズが結合されてなることを特徴とする背
    面投写型マルチスクリーンディスプレイ装置。
  33. 【請求項33】 請求項32記載において、 前記各背面投写型ディスプレイ装置のスクリーンユニッ
    トは、少なくともフレネルレンズシート及びレンチキュ
    ラーレンズシートを具備し、レンチキュラーレンズシー
    トの光入射面は、R,G,Bの映像源の配列方向にほぼ
    垂直な方向を長手方向とするレンチキュラーレンズを、
    R,G,Bの映像源の配列方向に配列した形状をなし、
    レンチキュラーレンズシートの光出射面は、光入射面の
    レンチキュラーレンズにほぼ対向するレンチキュラーレ
    ンズを配列し、さらに隣接レンチキュラーレンズ間に有
    限幅の光吸収帯を配列した形状をなすことを特徴とする
    背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装置。
  34. 【請求項34】 映像源及び投写レンズを備えてなる投
    写装置と、透過型スクリーンとからなる背面投写型ディ
    スプレイ装置を、複数組み合わせて構成された背面投写
    型マルチスクリーンディスプレイ装置において、 前記複数の背面投写型ディスプレイ装置のそれぞれの透
    過型スクリーンのスクリーン面の集合体が、前記背面投
    写型マルチスクリーンディスプレイ装置の観視側から見
    て凹面となる、ほぼ3次元曲面の形状の凹形スクリーン
    面とされ、また、各背面投写型ディスプレイ装置は、
    R,G,Bの各映像源の画面中心がそれぞれ3角形の頂
    点となるように配置され、各映像源にはそれぞれ投写レ
    ンズが結合されてなることを特徴とする背面投写型マル
    チスクリーンディスプレイ装置。
  35. 【請求項35】 請求項34記載において、 各映像源と各投写レンズを結合する結合器は、各背面投
    写型ディスプレイ装置ごとに共通結合器として1個配設
    され、R,G,Bの映像源と各投写レンズは全て共通結
    合器に固定されて保持されることを特徴とする背面投写
    型マルチスクリーンディスプレイ装置。
  36. 【請求項36】 請求項34記載において、 前記各背面投写型ディスプレイ装置のスクリーンユニッ
    トは、少なくともフレネルレンズシート及びマイクロレ
    ンズシートを具備し、マイクロレンズシートの光入射面
    は、複数のマイクロ凸レンズを配列した形状をなし、マ
    イクロレンズシートの光出射面は、光入射面のマイクロ
    凸レンズにほぼ対向するマイクロ凸レンズを配列し、さ
    らに隣接するマイクロ凸レンズ間に格子状の有限幅の光
    吸収帯を配列した形状をなすことを特徴とする背面投写
    型マルチスクリーンディスプレイ装置。
  37. 【請求項37】 請求項36記載において、 前記マイクロレンズシートの光入射面と光出射面のマイ
    クロレンズは、ほぼ楕円もしくは楕円に近い非球面形状
    を断面形状として有することを特徴とする背面投写型マ
    ルチスクリーンディスプレイ装置。
  38. 【請求項38】 映像源及び投写レンズを備えてなる投
    写装置と、透過型スクリーンとからなる背面投写型ディ
    スプレイ装置を、複数組み合わせて構成された背面投写
    型マルチスクリーンディスプレイ装置において、 前記複数の背面投写型ディスプレイ装置のそれぞれの透
    過型スクリーンのスクリーン面の集合体が、前記背面投
    写型マルチスクリーンディスプレイ装置の観視側から見
    て凹面となる、ほぼ3次元曲面の形状の凹形スクリーン
    面とされ、映像を観視する観視位置への通路に出入口を
    形成するために、背面投写型ディスプレイ装置の1部ま
    たは全部を可動式としたことを特徴とする背面投写型マ
    ルチビジョンディスプレイ装置。
  39. 【請求項39】 映像源及び投写レンズを備えてなる投
    写装置と、透過型スクリーンとからなる背面投写型ディ
    スプレイ装置を、複数組み合わせて構成された背面投写
    型マルチスクリーンディスプレイ装置において、 前記複数の背面投写型ディスプレイ装置のそれぞれの透
    過型スクリーンのスクリーン面の集合体が、前記背面投
    写型マルチスクリーンディスプレイ装置の観視側から見
    て凹面となる、ほぼ3次元曲面の形状の凹形スクリーン
    面とされ、映像を観視する観視位置への通路が、昇降あ
    るいはスライドすることを特徴とする背面投写型マルチ
    ビジョンディスプレイ装置。
  40. 【請求項40】 映像源及び投写レンズを備えてなる投
    写装置と、透過型スクリーンとからなる背面投写型ディ
    スプレイ装置を、複数組み合わせて構成された背面投写
    型マルチスクリーンディスプレイ装置において、 前記複数の背面投写型ディスプレイ装置のそれぞれの透
    過型スクリーンのスクリーン面の集合体が、前記背面投
    写型マルチスクリーンディスプレイ装置の観視側から見
    て凹面となる、ほぼ3次元曲面の形状の凹形スクリーン
    面とされ、映像を観視する観視位置と外部との間を相互
    に移動する、観視用座席もしくは観視台を備えたことを
    特徴とする背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装
    置。
  41. 【請求項41】 少なくとも映像と加速度感を観視者に
    与えるディスプレイシステムにおいて、 映像源及び投写レンズを備えてなる投写装置と、透過型
    スクリーンとからなる背面投写型ディスプレイ装置を、
    複数組み合わせて構成された背面投写型マルチスクリー
    ンディスプレイ装置に、映像を表示し、 かつ、前記背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装
    置の観視位置に設けた観視用座席あるいは観視台あるい
    は通路のうちの1つを動揺させることで、加速度感を与
    えることを特徴とするディスプレイシステム。
  42. 【請求項42】 少なくとも映像と加速度感を観視者に
    与えるディスプレイシステムにおいて、 映像源及び投写レンズを備えてなる投写装置と、透過型
    スクリーンとからなる背面投写型ディスプレイ装置を、
    複数組み合わせて構成された背面投写型マルチスクリー
    ンディスプレイ装置に、映像を表示し、 かつ、前記背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装
    置と、観視位置に設けた観視用座席あるいは観視台ある
    いは通路のうちの1つとを、一体に動揺させることで加
    速度感を与えることを特徴とするディスプレイシステ
    ム。
  43. 【請求項43】 観視者によって操縦される乗り物を模
    擬した模擬乗り物装置と、 該模擬乗り物装置の操縦に供する操縦装置と、 観視者の操縦の状況と前記模擬乗り物装置固有に設定さ
    れた条件に対応し、観視者の操縦による模擬運動の方向
    や移動の大きさなどを得る手段と、 観視者の操縦状況に応じた視界の変化に対応した映像を
    生成する視界情報発生手段と、 該視界情報発生手段からの映像信号を映像表示する映像
    源及び投写レンズを備えてなる投写装置と、透過型スク
    リーンとからなる背面投写型ディスプレイ装置とを、複
    数組み合わせて構成された背面投写型マルチスクリーン
    ディスプレイ装置を、少なくとも有することを特徴とす
    るディスプレイシステム。
  44. 【請求項44】 請求項43記載において、 前記模擬乗り物装置を模擬的に運動させる模擬空間を選
    択する手段を有し、該模擬空間を選択する手段によっ
    て、別に設けた1つ以上のディスプレイシステムと模擬
    空間を共通に使用することを可能としたことを特徴とす
    るディスプレイシステム。
  45. 【請求項45】 請求項44記載において、 個々のディスプレイシステムの前記模擬乗り物装置に対
    応する映像が、別ディスプレイシステムの前記模擬空間
    内にも存在するようにしたことを特徴とするディスプレ
    イシステム。
  46. 【請求項46】 請求項43乃至45の何れか1つに記
    載において、 観視者の操縦操作による運動の変化に応じて、観視者に
    動揺を与える動揺装置を有することを特徴とするディス
    プレイシステム。
  47. 【請求項47】 請求項41乃至46の何れか1つに記
    載において、 前記背面投写型マルチスクリーンディスプレイ装置は、
    請求項1乃至39の何れか1つに記載の装置であること
    を特徴とするディスプレイシステム。
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