JPH0981025A - 投写装置及び凹面鏡を備えた画像表示装置 - Google Patents
投写装置及び凹面鏡を備えた画像表示装置Info
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- JPH0981025A JPH0981025A JP7239410A JP23941095A JPH0981025A JP H0981025 A JPH0981025 A JP H0981025A JP 7239410 A JP7239410 A JP 7239410A JP 23941095 A JP23941095 A JP 23941095A JP H0981025 A JPH0981025 A JP H0981025A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 凹面鏡を備えた画像表示装置をコンパクトに
すること、特に2m四方以内のシステムにすること、及
び水平視野角を100度以上確保すること。 【構成】 2組の映像投写部4と1組の透過型スクリー
ン3からなり、2組の映像投写部からの映像が透過型ス
クリーン上に水平方向に並ぶ位置に、かつ映像投写部か
らスクリーンに到達するまでの光線が互いにクロスする
位置に、2組の映像投写部を配置した投写装置2と、大
きさ2m以下、曲率半径2m以下の凹面鏡1から構成
し、透過型スクリーン3の曲率中心が凹面鏡1の焦点近
傍に位置し、観視者7が凹面鏡1の曲率中心に位置する
構成とする。 【効果】 凹面鏡を備えた画像表示装置をコンパクトに
し、特に2m四方以内のシステムにすることができ、一
般建築物内に納めることができる効果がある。
すること、特に2m四方以内のシステムにすること、及
び水平視野角を100度以上確保すること。 【構成】 2組の映像投写部4と1組の透過型スクリー
ン3からなり、2組の映像投写部からの映像が透過型ス
クリーン上に水平方向に並ぶ位置に、かつ映像投写部か
らスクリーンに到達するまでの光線が互いにクロスする
位置に、2組の映像投写部を配置した投写装置2と、大
きさ2m以下、曲率半径2m以下の凹面鏡1から構成
し、透過型スクリーン3の曲率中心が凹面鏡1の焦点近
傍に位置し、観視者7が凹面鏡1の曲率中心に位置する
構成とする。 【効果】 凹面鏡を備えた画像表示装置をコンパクトに
し、特に2m四方以内のシステムにすることができ、一
般建築物内に納めることができる効果がある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】映像を表示する投写装置と、凹面
鏡からなり、観視者が凹面鏡を通して投写装置に映しだ
された映像を観視するもので、特にシミュレータ、ゲー
ム機器、VR(バーチャルリアリティ)機器等に用いる
凹面鏡を備えた画像表示装置に関する。
鏡からなり、観視者が凹面鏡を通して投写装置に映しだ
された映像を観視するもので、特にシミュレータ、ゲー
ム機器、VR(バーチャルリアリティ)機器等に用いる
凹面鏡を備えた画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】映像を表示する投写装置と、凹面鏡から
なり、観視者が凹面鏡を通して投写装置に映しだされた
映像を観視する画像表示装置が、例えば特公昭55−1
3031号公報記載のようによく知られている。この種
の画像表示装置によって、凹面鏡と投写装置と観視者の
位置関係を決定することで、観視者は投写装置に映った
映像よりも大きく拡大された虚像を観視することができ
る。そのため、観視者に臨場感を与える効果がある。さ
らに揺動装置を同期させて臨場感効果を高めた装置もあ
る。この技術を用いた装置としてフライトシミュレータ
と称する飛行訓練用シミュレータがある。
なり、観視者が凹面鏡を通して投写装置に映しだされた
映像を観視する画像表示装置が、例えば特公昭55−1
3031号公報記載のようによく知られている。この種
の画像表示装置によって、凹面鏡と投写装置と観視者の
位置関係を決定することで、観視者は投写装置に映った
映像よりも大きく拡大された虚像を観視することができ
る。そのため、観視者に臨場感を与える効果がある。さ
らに揺動装置を同期させて臨場感効果を高めた装置もあ
る。この技術を用いた装置としてフライトシミュレータ
と称する飛行訓練用シミュレータがある。
【0003】図6は、従来技術による凹面鏡を備えた画
像表示装置の概略図である。図6において、画像表示装
置は、映像投写部51と、該映像投写部51から投写さ
れる映像を結像する透過型スクリーン52(以下、映像
投写部と透過型スクリーンをまとめて投写装置とする)
と、観視者55が透過型スクリーン52に映出された映
像を反射して観視するための凹面鏡54とから構成され
る。それぞれの構成要素の位置関係は、観視者55は凹
面鏡54の曲率中心近傍に位置し、透過型スクリーン5
2は観視者55と凹面鏡54の中間位置、すなわち凹面
鏡54の焦点近傍に位置する。以上のように配置するこ
とにより、観視者55が透過型スクリーン52に映出さ
れた映像を凹面鏡54に反射して観視するとき、その映
像は、結像面がほぼ無限遠点の虚像となり、あたかも奥
行き感のある映像のように見える特徴がある。
像表示装置の概略図である。図6において、画像表示装
置は、映像投写部51と、該映像投写部51から投写さ
れる映像を結像する透過型スクリーン52(以下、映像
投写部と透過型スクリーンをまとめて投写装置とする)
と、観視者55が透過型スクリーン52に映出された映
像を反射して観視するための凹面鏡54とから構成され
る。それぞれの構成要素の位置関係は、観視者55は凹
面鏡54の曲率中心近傍に位置し、透過型スクリーン5
2は観視者55と凹面鏡54の中間位置、すなわち凹面
鏡54の焦点近傍に位置する。以上のように配置するこ
とにより、観視者55が透過型スクリーン52に映出さ
れた映像を凹面鏡54に反射して観視するとき、その映
像は、結像面がほぼ無限遠点の虚像となり、あたかも奥
行き感のある映像のように見える特徴がある。
【0004】このような奥行き映像は、例えばフライト
シミュレータで行われているように、操縦者が飛行場に
着陸するとき滑走路までの距離を目視で検討をつける場
合等に極めて有効である。フライトシミュレータは、実
機による飛行訓練の代わりに用いる為、実機相当の操縦
訓練ができなければならない。そのため、複雑な計器、
操作レバー類を使いこなせるように飛行機のコックピッ
トをそのままフライトシミュレータに搭載する必要があ
り、操縦スペースを狭めることは適当でないため、シミ
ュレータとしてコンパクトに設計することは重要でなか
った。従って、システムの大きさとして3m四方かそれ
以上の大きさを有していてもよかった。
シミュレータで行われているように、操縦者が飛行場に
着陸するとき滑走路までの距離を目視で検討をつける場
合等に極めて有効である。フライトシミュレータは、実
機による飛行訓練の代わりに用いる為、実機相当の操縦
訓練ができなければならない。そのため、複雑な計器、
操作レバー類を使いこなせるように飛行機のコックピッ
トをそのままフライトシミュレータに搭載する必要があ
り、操縦スペースを狭めることは適当でないため、シミ
ュレータとしてコンパクトに設計することは重要でなか
った。従って、システムの大きさとして3m四方かそれ
以上の大きさを有していてもよかった。
【0005】一方、自動車の運転訓練等に用いるドライ
ビングシミュレータは、実機相当の訓練を行うために、
水平視野角が100度以上あることが必要である。図7
は、従来技術によるドライビングシミュレータの概略図
である。直視形のディスプレイ56を3台並列に並べる
ことにより水平視野角100度以上を確保している。シ
ステムの占有空間としては、おおよそ2m四方程度に納
まっているため、教習所内の居室に導入できる程度の大
きさである。
ビングシミュレータは、実機相当の訓練を行うために、
水平視野角が100度以上あることが必要である。図7
は、従来技術によるドライビングシミュレータの概略図
である。直視形のディスプレイ56を3台並列に並べる
ことにより水平視野角100度以上を確保している。シ
ステムの占有空間としては、おおよそ2m四方程度に納
まっているため、教習所内の居室に導入できる程度の大
きさである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】凹面鏡を備えた画像表
示装置は、凹面鏡に映った投写装置の映像を観視する構
成を採っており、所定の位置に配置することにより、凹
面鏡によって拡大された映像はほぼ無限点の虚像とな
り、奥行き感、没入感のある映像を提供できる。一方、
従来のドライビングシミュレータのディスプレイは直視
形であるため、臨場感は小さい。ドライビングシミュレ
ータの臨場感を向上するため、凹面鏡を備えた画像表示
装置を適用するためには、凹面鏡を備えた画像表示装置
のコンパクト化が不可欠である。従って、ドライビング
シミュレータ等に凹面鏡を備えた画像表示装置を適用で
きるようにするためには、一般建築物内に設置可能なサ
イズである2m四方以内にする必要がある。さらに、水
平視野角を100度以上確保する必要がある。また、凹
面鏡を備えた画像表示装置のコンパクト化に伴い、観視
者が乗り込むための空間を十分に確保することが出来な
くなる可能性がある。
示装置は、凹面鏡に映った投写装置の映像を観視する構
成を採っており、所定の位置に配置することにより、凹
面鏡によって拡大された映像はほぼ無限点の虚像とな
り、奥行き感、没入感のある映像を提供できる。一方、
従来のドライビングシミュレータのディスプレイは直視
形であるため、臨場感は小さい。ドライビングシミュレ
ータの臨場感を向上するため、凹面鏡を備えた画像表示
装置を適用するためには、凹面鏡を備えた画像表示装置
のコンパクト化が不可欠である。従って、ドライビング
シミュレータ等に凹面鏡を備えた画像表示装置を適用で
きるようにするためには、一般建築物内に設置可能なサ
イズである2m四方以内にする必要がある。さらに、水
平視野角を100度以上確保する必要がある。また、凹
面鏡を備えた画像表示装置のコンパクト化に伴い、観視
者が乗り込むための空間を十分に確保することが出来な
くなる可能性がある。
【0007】そこで本発明では、凹面鏡を備えた画像表
示装置を2m四方以内のシステムにすること、及び、水
平視野角を100度以上確保することを第1の目的とす
る。また本発明では、コンパクト化した装置に観視者が
乗り込むための空間を確保することを第2の目的とす
る。
示装置を2m四方以内のシステムにすること、及び、水
平視野角を100度以上確保することを第1の目的とす
る。また本発明では、コンパクト化した装置に観視者が
乗り込むための空間を確保することを第2の目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の目的を達成するた
め、本発明に係る投写装置及び凹面鏡を備えた画像表示
装置において、凹面鏡の曲率半径を2m以内とし、投写
装置は2組の映像投写部と1組の透過型スクリーンから
なり、2組の映像投写部からの映像が透過型スクリーン
上に水平方向に並ぶ位置に、かつ映像投写部からスクリ
ーンに到達するまでの光線が互いにクロスする位置に、
2組の映像投写部を配置することとした。また第2の目
的を達成するため、本発明に係る投写装置及び凹面鏡を
備えた画像表示装置において、凹面鏡の上部、下部、側
面固定部のいずれかを回転支持部とすることとした。
め、本発明に係る投写装置及び凹面鏡を備えた画像表示
装置において、凹面鏡の曲率半径を2m以内とし、投写
装置は2組の映像投写部と1組の透過型スクリーンから
なり、2組の映像投写部からの映像が透過型スクリーン
上に水平方向に並ぶ位置に、かつ映像投写部からスクリ
ーンに到達するまでの光線が互いにクロスする位置に、
2組の映像投写部を配置することとした。また第2の目
的を達成するため、本発明に係る投写装置及び凹面鏡を
備えた画像表示装置において、凹面鏡の上部、下部、側
面固定部のいずれかを回転支持部とすることとした。
【0009】
【作用】凹面鏡を備えた画像表示装置をドライビングシ
ミュレータ等の一般建築物内に設置可能なシステムとす
るための十分条件は2m四方以内のシステムにすること
である。この凹面鏡を備えた画像表示装置のコンパクト
化の為、凹面鏡としては、凹面鏡の大きさを2m以内に
する他に、観視者の位置が凹面鏡の曲率中心付近である
ことから凹面鏡の曲率半径を2m以内とすれば、凹面鏡
と観視者は2m四方の空間内に入ることがわかる。凹面
鏡を備えた画像表示装置においては、投写装置と観視者
の位置関係が上下に並ぶ関係にあるため、垂直視野角は
40度程度しか得ることができない。一方、水平視野角
は100度以上必要なため、映像の縦と横のアスペクト
比は16:9より大幅に横長となる。この横長の映像を
1台の投写装置で実現すると、粗い映像となる。そこ
で、投写装置は映像投写部を2組用意し、2組の映像投
写部からの映像が透過型スクリーン上に水平方向に並ぶ
位置に配置することにより、水平視野角100度以上を
実現できる。また、映像投写部からスクリーンに到達す
るまでの光線が互いにクロスする位置に、2組の映像投
写部を配置することにより、投写装置をコンパクト化す
ることができる。凹面鏡を備えた画像表示装置をコンパ
クト化することにより、凹面鏡の曲率半径が小さくな
り、観視者と凹面鏡の端部との距離が近くなるため、観
視者がその装置に乗り込む時に必要な空間を確保しにく
くなる。そこで、凹面鏡の上部、下部、側面固定部のい
ずれかを回転支持部とすることにより、観視者が乗り込
む際、凹面鏡を少し離すことにより、観視者が乗り込む
ための空間を確保することができる。
ミュレータ等の一般建築物内に設置可能なシステムとす
るための十分条件は2m四方以内のシステムにすること
である。この凹面鏡を備えた画像表示装置のコンパクト
化の為、凹面鏡としては、凹面鏡の大きさを2m以内に
する他に、観視者の位置が凹面鏡の曲率中心付近である
ことから凹面鏡の曲率半径を2m以内とすれば、凹面鏡
と観視者は2m四方の空間内に入ることがわかる。凹面
鏡を備えた画像表示装置においては、投写装置と観視者
の位置関係が上下に並ぶ関係にあるため、垂直視野角は
40度程度しか得ることができない。一方、水平視野角
は100度以上必要なため、映像の縦と横のアスペクト
比は16:9より大幅に横長となる。この横長の映像を
1台の投写装置で実現すると、粗い映像となる。そこ
で、投写装置は映像投写部を2組用意し、2組の映像投
写部からの映像が透過型スクリーン上に水平方向に並ぶ
位置に配置することにより、水平視野角100度以上を
実現できる。また、映像投写部からスクリーンに到達す
るまでの光線が互いにクロスする位置に、2組の映像投
写部を配置することにより、投写装置をコンパクト化す
ることができる。凹面鏡を備えた画像表示装置をコンパ
クト化することにより、凹面鏡の曲率半径が小さくな
り、観視者と凹面鏡の端部との距離が近くなるため、観
視者がその装置に乗り込む時に必要な空間を確保しにく
くなる。そこで、凹面鏡の上部、下部、側面固定部のい
ずれかを回転支持部とすることにより、観視者が乗り込
む際、凹面鏡を少し離すことにより、観視者が乗り込む
ための空間を確保することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明にかかる凹面鏡を備えた画像表
示装置の第1の実施例について図面を用いて詳細に説明
する。図1は本発明に係る凹面鏡を備えた画像表示装置
の第1の実施例を示す上面概略図である。図1において
本発明に係る凹面鏡を備えた画像表示装置は、凹面鏡1
と、投写装置2とを備え、投写装置2は、透過型スクリ
ーン3と映像投写部4,4aからなる。
示装置の第1の実施例について図面を用いて詳細に説明
する。図1は本発明に係る凹面鏡を備えた画像表示装置
の第1の実施例を示す上面概略図である。図1において
本発明に係る凹面鏡を備えた画像表示装置は、凹面鏡1
と、投写装置2とを備え、投写装置2は、透過型スクリ
ーン3と映像投写部4,4aからなる。
【0011】凹面鏡1は、アルミフォイルミラーやガラ
ス研磨ミラーや合成樹脂製ミラー等があり、ミラーの曲
率精度が要求されるときはガラス研磨ミラーが好ましい
が、比較的剛性が高く、軽量であるしかも製作コストが
安い合成樹脂製ミラーで十分な場合が多い。合成樹脂製
の場合は、透明度の高いメタクリル酸メチル樹脂が最適
であるが、ミラーを表面鏡とする場合は、透明度を必要
とせずどのような材料でも構わない。透過型スクリーン
3は、映像が結像し、その映像が反対側に透過するもの
であれば、材料、構成は特に何でも構わない。透過型ス
クリーン3は、凹面鏡1の焦点近傍に位置する。また、
透過型スクリーン3の曲率半径は、凹面鏡1を通して観
視した際の非点収差を小さくできるので、凹面鏡1の曲
率半径のおおよそ1/2、0.4〜0.6とするのが望
ましい。映像投写部4,4aは、略球面形状の透過型ス
クリーン3上に映像を結像させることができれば、特に
限定するものでない。
ス研磨ミラーや合成樹脂製ミラー等があり、ミラーの曲
率精度が要求されるときはガラス研磨ミラーが好ましい
が、比較的剛性が高く、軽量であるしかも製作コストが
安い合成樹脂製ミラーで十分な場合が多い。合成樹脂製
の場合は、透明度の高いメタクリル酸メチル樹脂が最適
であるが、ミラーを表面鏡とする場合は、透明度を必要
とせずどのような材料でも構わない。透過型スクリーン
3は、映像が結像し、その映像が反対側に透過するもの
であれば、材料、構成は特に何でも構わない。透過型ス
クリーン3は、凹面鏡1の焦点近傍に位置する。また、
透過型スクリーン3の曲率半径は、凹面鏡1を通して観
視した際の非点収差を小さくできるので、凹面鏡1の曲
率半径のおおよそ1/2、0.4〜0.6とするのが望
ましい。映像投写部4,4aは、略球面形状の透過型ス
クリーン3上に映像を結像させることができれば、特に
限定するものでない。
【0012】図1において、映像投写部4,4aは、
赤、緑、青3本の投写管5と3本の結像用レンズ系6か
らなる構成とした。上記方式では、従来の投写装置の結
像用レンズ系をそのまま用い、投写管の蛍光面の形状を
変更するだけで透過型スクリーン3の球面形状に結像さ
せることができるので、本発明の投写装置としては好適
である。観視者7,7aは凹面鏡1の曲率中心付近に位
置する。
赤、緑、青3本の投写管5と3本の結像用レンズ系6か
らなる構成とした。上記方式では、従来の投写装置の結
像用レンズ系をそのまま用い、投写管の蛍光面の形状を
変更するだけで透過型スクリーン3の球面形状に結像さ
せることができるので、本発明の投写装置としては好適
である。観視者7,7aは凹面鏡1の曲率中心付近に位
置する。
【0013】図2に本発明に係る凹面鏡を備えた画像表
示装置の第1の実施例を示す側面概略図を示す。図2に
おいて観視者7,7aは、投写装置2の下側に位置する
構成とした。観視者の人数を2人としたが、何人でも構
わない。装置の大きさから考えると、1、2人用とする
のが望ましい。観視者7,7a、凹面鏡1、投写装置2
をこのように配置することにより、観視者7,7aは投
写装置2に映しだされる映像を凹面鏡1を通して略無限
点の虚像として確認でき、あたかも奥行き感のある映像
を見ているかのような感覚を与えることができる。
示装置の第1の実施例を示す側面概略図を示す。図2に
おいて観視者7,7aは、投写装置2の下側に位置する
構成とした。観視者の人数を2人としたが、何人でも構
わない。装置の大きさから考えると、1、2人用とする
のが望ましい。観視者7,7a、凹面鏡1、投写装置2
をこのように配置することにより、観視者7,7aは投
写装置2に映しだされる映像を凹面鏡1を通して略無限
点の虚像として確認でき、あたかも奥行き感のある映像
を見ているかのような感覚を与えることができる。
【0014】凹面鏡を備えた画像表示装置を一般の建築
物内に設置する場合の十分条件は2m四方以内のサイズ
とすることである。そのため、凹面鏡1の大きさは2m
以内とすることが望ましい。また、観視者の位置が略凹
面鏡1の曲率中心付近に設定していることから、凹面鏡
1の曲率半径は2m以内であり、投写装置2の奥行き及
び水平視野角を考慮して、凹面鏡1の曲率半径は、90
0〜1500mmが望ましい。透過型スクリーン3の曲
率半径は、凹面鏡1の曲率半径の0.4〜0.6である
から、360〜900mmが望ましい。また、凹面鏡1
及び透過型スクリーン3は、映像のゆがみを防ぐため、
共につなぎめのない一体構造である。
物内に設置する場合の十分条件は2m四方以内のサイズ
とすることである。そのため、凹面鏡1の大きさは2m
以内とすることが望ましい。また、観視者の位置が略凹
面鏡1の曲率中心付近に設定していることから、凹面鏡
1の曲率半径は2m以内であり、投写装置2の奥行き及
び水平視野角を考慮して、凹面鏡1の曲率半径は、90
0〜1500mmが望ましい。透過型スクリーン3の曲
率半径は、凹面鏡1の曲率半径の0.4〜0.6である
から、360〜900mmが望ましい。また、凹面鏡1
及び透過型スクリーン3は、映像のゆがみを防ぐため、
共につなぎめのない一体構造である。
【0015】垂直視野角に関しては図2からわかるよう
に、観視者7と投写装置2が上下に位置するため、凹面
鏡1が上方まであっても、投写装置2の透過型スクリー
ン3の下端によって視界をさえぎられてしまう。従っ
て、垂直視野角は30〜60度程度が限界である。これ
に対して、水平視野角はドライビングシミュレータとし
ては100度以上必要である。これから、透過型スクリ
ーン3上に映しだされる映像は、横と縦のアスペクト比
がワイドテレビの比率16:9より横長となる映像が必
要となる。このアスペクト比の映像を1台の映像投写部
で実現しようとすると、水平方向の画角を確保するため
に、垂直方向の大部分を映像に使わない構成となってし
まう。そこで、映像投写部4を2台用いる構成とした。
に、観視者7と投写装置2が上下に位置するため、凹面
鏡1が上方まであっても、投写装置2の透過型スクリー
ン3の下端によって視界をさえぎられてしまう。従っ
て、垂直視野角は30〜60度程度が限界である。これ
に対して、水平視野角はドライビングシミュレータとし
ては100度以上必要である。これから、透過型スクリ
ーン3上に映しだされる映像は、横と縦のアスペクト比
がワイドテレビの比率16:9より横長となる映像が必
要となる。このアスペクト比の映像を1台の映像投写部
で実現しようとすると、水平方向の画角を確保するため
に、垂直方向の大部分を映像に使わない構成となってし
まう。そこで、映像投写部4を2台用いる構成とした。
【0016】映像投写部からの映像光線が1本の場合は
該映像光線の光軸を、2本以上ある場合は映像光線の光
軸を平均化した仮想光軸を、主光軸とする。本実施例の
映像投写部では、赤、緑、青3本の投写管から映像光線
が出射されるので、8,8aが映像投写部4,4aの主
光軸となる。
該映像光線の光軸を、2本以上ある場合は映像光線の光
軸を平均化した仮想光軸を、主光軸とする。本実施例の
映像投写部では、赤、緑、青3本の投写管から映像光線
が出射されるので、8,8aが映像投写部4,4aの主
光軸となる。
【0017】図1に示すように、映像投写部4,4aか
らの映像光線(主光軸8,8a)が透過型スクリーンに
結像する前に互いにクロスする位置にクロスするように
映像投写部4,4aを配置した。そして、映像投写部4
が映像投写部4側から見て、透過型スクリーン3の左半
分の映像を担当し、映像投写部4aが透過型スクリーン
3の右半分の映像を担当する。
らの映像光線(主光軸8,8a)が透過型スクリーンに
結像する前に互いにクロスする位置にクロスするように
映像投写部4,4aを配置した。そして、映像投写部4
が映像投写部4側から見て、透過型スクリーン3の左半
分の映像を担当し、映像投写部4aが透過型スクリーン
3の右半分の映像を担当する。
【0018】図8に従来例の投写装置の概略構成図を示
す。図8のように主光軸8,8aを互いにクロスさせな
い場合より、図1に示したように主光軸8,8aを互い
にクロスさせた場合の方が、投写距離を斜めにとること
ができるため、投写装置2の奥行きを小さくすることが
できる。また、図8の場合、映像投写部4から透過型ス
クリーン3までの距離が左右(AとB)で大きくことな
るため、フォーカス性能がAとBで大きくことなる。そ
のため、透過型スクリーン3の曲率半径を小さくするこ
とが困難である。これに対して、図1の実施例の場合、
主光軸8,8aが透過型スクリーン3の曲率中心9を通
るように設計しており、かつ透過型スクリーン3の球面
形状に結像するよう設計しているので、図8の例に較べ
てフォーカス性能は全面で安定する。
す。図8のように主光軸8,8aを互いにクロスさせな
い場合より、図1に示したように主光軸8,8aを互い
にクロスさせた場合の方が、投写距離を斜めにとること
ができるため、投写装置2の奥行きを小さくすることが
できる。また、図8の場合、映像投写部4から透過型ス
クリーン3までの距離が左右(AとB)で大きくことな
るため、フォーカス性能がAとBで大きくことなる。そ
のため、透過型スクリーン3の曲率半径を小さくするこ
とが困難である。これに対して、図1の実施例の場合、
主光軸8,8aが透過型スクリーン3の曲率中心9を通
るように設計しており、かつ透過型スクリーン3の球面
形状に結像するよう設計しているので、図8の例に較べ
てフォーカス性能は全面で安定する。
【0019】映像投写部4からの映像と映像投写部4a
からの映像の透過型スクリーン3上でのつなぎは、オー
バーラップさせてもさせなくても本発明に影響を与える
ものではない。映像の中心と周辺では周辺の方が輝度は
低い。そこで映像を若干オーバーラップさせた処の輝度
が上がることになるので、映像を若干オーバーラップさ
せた方が望ましい。
からの映像の透過型スクリーン3上でのつなぎは、オー
バーラップさせてもさせなくても本発明に影響を与える
ものではない。映像の中心と周辺では周辺の方が輝度は
低い。そこで映像を若干オーバーラップさせた処の輝度
が上がることになるので、映像を若干オーバーラップさ
せた方が望ましい。
【0020】つぎに本発明にかかる凹面鏡を備えた画像
表示装置の第2の実施例について図面を用いて詳細に説
明する。図3は本発明にかかる凹面鏡を備えた画像表示
装置の第2の実施例の概略構成図である。図3において
凹面鏡を備えた画像表示装置は、凹面鏡1と、投写装置
2と、凹面鏡1の回転支持部10と、凹面鏡1の着脱可
能部11と、操縦装置12と、座席13を備える。図3
(A)は観視者が乗り込めるように凹面鏡1の着脱可能
部11を外した状態を示したものであり、図3(B)は
凹面鏡1の着脱可能部11を閉じた状態を示したもので
ある。本発明に係る凹面鏡を備えた画像表示装置におい
ては、装置のさらなるコンパクト化を図るため、凹面鏡
1と観視者7との距離が近くした。そのため、凹面鏡
1、投写装置2、観視者7の位置関係及び操縦装置1
2、座席13のスペースを考慮すると、観視者が乗り込
むための空間は、凹面鏡1の着脱可能部11を閉じた状
態では十分には得られない。
表示装置の第2の実施例について図面を用いて詳細に説
明する。図3は本発明にかかる凹面鏡を備えた画像表示
装置の第2の実施例の概略構成図である。図3において
凹面鏡を備えた画像表示装置は、凹面鏡1と、投写装置
2と、凹面鏡1の回転支持部10と、凹面鏡1の着脱可
能部11と、操縦装置12と、座席13を備える。図3
(A)は観視者が乗り込めるように凹面鏡1の着脱可能
部11を外した状態を示したものであり、図3(B)は
凹面鏡1の着脱可能部11を閉じた状態を示したもので
ある。本発明に係る凹面鏡を備えた画像表示装置におい
ては、装置のさらなるコンパクト化を図るため、凹面鏡
1と観視者7との距離が近くした。そのため、凹面鏡
1、投写装置2、観視者7の位置関係及び操縦装置1
2、座席13のスペースを考慮すると、観視者が乗り込
むための空間は、凹面鏡1の着脱可能部11を閉じた状
態では十分には得られない。
【0021】そこで凹面鏡1の両側面にそれぞれ回転支
持部10と着脱可能部11を設けることで、凹面鏡1の
着脱可能部11を外した状態において、観視者が乗り込
むための空間を十分に得ることができる。なお、観視者
7が座席13に座って映像を見ているときは、凹面鏡1
の着脱可能部11は電磁チャックを用いて開かないよう
にしておく方が、凹面鏡1が何かの衝撃で開いたり揺れ
たりしないので好ましい。
持部10と着脱可能部11を設けることで、凹面鏡1の
着脱可能部11を外した状態において、観視者が乗り込
むための空間を十分に得ることができる。なお、観視者
7が座席13に座って映像を見ているときは、凹面鏡1
の着脱可能部11は電磁チャックを用いて開かないよう
にしておく方が、凹面鏡1が何かの衝撃で開いたり揺れ
たりしないので好ましい。
【0022】つぎに本発明にかかる凹面鏡を備えた画像
表示装置の第3の実施例について図面を用いて詳細に説
明する。図4は本発明に係る凹面鏡を備えた画像表示装
置の第3の実施例の概略構成図である。図4において本
発明に係る凹面鏡を備えた画像表示装置は、凹面鏡1
と、投写装置2と、凹面鏡1の回転支持部10と、凹面
鏡1の着脱可能部11と、操縦装置12と、座席13と
からなる。
表示装置の第3の実施例について図面を用いて詳細に説
明する。図4は本発明に係る凹面鏡を備えた画像表示装
置の第3の実施例の概略構成図である。図4において本
発明に係る凹面鏡を備えた画像表示装置は、凹面鏡1
と、投写装置2と、凹面鏡1の回転支持部10と、凹面
鏡1の着脱可能部11と、操縦装置12と、座席13と
からなる。
【0023】図4に、観視者が乗り込めるように凹面鏡
1の着脱可能部11を外した状態を示す。凹面鏡1の上
端に回転支持部10、下端に着脱可能部11を備える。
図3の実施例と同様に凹面鏡1の着脱可能部11を外し
た状態において、観視者が乗り込むための空間を十分に
得ることができる。また、凹面鏡1の下端に回転支持部
10、上端に着脱可能部11を設けた場合も同様の効果
があることはいうまでもない。なお、観視者7が座席1
3に座って映像を見ているときは、凹面鏡1の着脱可能
部11は電磁チャックを用いて開かないようにしておく
方が、凹面鏡1が何かの衝撃で開いたり揺れたりしない
ので好ましい。
1の着脱可能部11を外した状態を示す。凹面鏡1の上
端に回転支持部10、下端に着脱可能部11を備える。
図3の実施例と同様に凹面鏡1の着脱可能部11を外し
た状態において、観視者が乗り込むための空間を十分に
得ることができる。また、凹面鏡1の下端に回転支持部
10、上端に着脱可能部11を設けた場合も同様の効果
があることはいうまでもない。なお、観視者7が座席1
3に座って映像を見ているときは、凹面鏡1の着脱可能
部11は電磁チャックを用いて開かないようにしておく
方が、凹面鏡1が何かの衝撃で開いたり揺れたりしない
ので好ましい。
【0024】さらに本発明にかかる凹面鏡を備えた画像
表示装置の第4の実施例について図面を用いて詳細に説
明する。図5は本発明にかかる凹面鏡を備えた画像表示
装置の第4の実施例の概略上面構成図である。図5にお
いて凹面鏡を備えた画像表示装置は、凹面鏡1の上端部
14に構造部材17を設け、構造部材17と略同じ高さ
にレール16を設け、構造部材17のはめあい部18で
レール16に支持される。レール16は凹面鏡を備えた
画像表示装置のコンパクト化のため凹面鏡1の凹面側に
配置し、曲率中心19を中心とし、曲率半径は凹面鏡1
の曲率半径より小さい。これにより、構造部材17はレ
ール16上を矢印の方向に動くことができ、観視者が乗
り込むための空間を十分に得ることができる。また構造
部材17がレール16上を矢印の方向に動いた際、座席
13の側方までくるため、安全のため、凹面鏡収納部2
1を設け、観視者には触れることが出来ないようにして
いる。凹面鏡収納部21は、凹面鏡1の構造部材17だ
けでなく、凹面鏡1の下端部15まで収納できる構造と
なっている方が安全である。
表示装置の第4の実施例について図面を用いて詳細に説
明する。図5は本発明にかかる凹面鏡を備えた画像表示
装置の第4の実施例の概略上面構成図である。図5にお
いて凹面鏡を備えた画像表示装置は、凹面鏡1の上端部
14に構造部材17を設け、構造部材17と略同じ高さ
にレール16を設け、構造部材17のはめあい部18で
レール16に支持される。レール16は凹面鏡を備えた
画像表示装置のコンパクト化のため凹面鏡1の凹面側に
配置し、曲率中心19を中心とし、曲率半径は凹面鏡1
の曲率半径より小さい。これにより、構造部材17はレ
ール16上を矢印の方向に動くことができ、観視者が乗
り込むための空間を十分に得ることができる。また構造
部材17がレール16上を矢印の方向に動いた際、座席
13の側方までくるため、安全のため、凹面鏡収納部2
1を設け、観視者には触れることが出来ないようにして
いる。凹面鏡収納部21は、凹面鏡1の構造部材17だ
けでなく、凹面鏡1の下端部15まで収納できる構造と
なっている方が安全である。
【0025】また、凹面鏡1の下端部15には、安全の
為、ウレタン等の緩衝材を付けておく方が良い。なお、
凹面鏡1の構造部材17の曲率中心19は、凹面鏡の曲
率中心20より、凹面鏡1側にある。なお、観視者7が
座席13に座って映像を見ているときは、凹面鏡1の着
脱可能部11は電磁チャックを用いて開かないようにし
ておく方が、凹面鏡1が何かの衝撃で開いたり揺れたり
しないので好ましい。
為、ウレタン等の緩衝材を付けておく方が良い。なお、
凹面鏡1の構造部材17の曲率中心19は、凹面鏡の曲
率中心20より、凹面鏡1側にある。なお、観視者7が
座席13に座って映像を見ているときは、凹面鏡1の着
脱可能部11は電磁チャックを用いて開かないようにし
ておく方が、凹面鏡1が何かの衝撃で開いたり揺れたり
しないので好ましい。
【0026】以上説明してきたように、凹面鏡を備えた
画像表示装置をドライビングシミュレータ等の一般建築
物内に設置可能なシステムとするための十分条件は2m
四方以内のシステムにすることである。この凹面鏡を備
えた画像表示装置のコンパクト化の為、凹面鏡として
は、凹面鏡の大きさを2m以内にする他に、観視者の位
置が凹面鏡の曲率中心付近であることから凹面鏡の曲率
半径を2m以内とすれば、凹面鏡と観視者は2m四方の
空間内に入ることがわかる。
画像表示装置をドライビングシミュレータ等の一般建築
物内に設置可能なシステムとするための十分条件は2m
四方以内のシステムにすることである。この凹面鏡を備
えた画像表示装置のコンパクト化の為、凹面鏡として
は、凹面鏡の大きさを2m以内にする他に、観視者の位
置が凹面鏡の曲率中心付近であることから凹面鏡の曲率
半径を2m以内とすれば、凹面鏡と観視者は2m四方の
空間内に入ることがわかる。
【0027】凹面鏡を備えた画像表示装置においては、
投写装置と観視者の位置関係が上下に並ぶ関係にあるた
め、垂直視野角は40度程度しか得ることができない。
一方、水平視野角は100度以上必要なため、映像の縦
と横のアスペクト比は16:9より大幅に横長となる。
この横長の映像を1台の投写装置で実現すると、粗い映
像となる。そこで、投写装置は映像投写部を2組用意
し、2組の映像投写部からの映像が透過型スクリーン上
に水平方向に並ぶ位置に配置することにより、水平視野
角100度以上を実現できる。また、映像投写部からス
クリーンに到達するまでの光線が互いにクロスする位置
に、2組の映像投写部を配置することにより、投写装置
をコンパクト化することができる。
投写装置と観視者の位置関係が上下に並ぶ関係にあるた
め、垂直視野角は40度程度しか得ることができない。
一方、水平視野角は100度以上必要なため、映像の縦
と横のアスペクト比は16:9より大幅に横長となる。
この横長の映像を1台の投写装置で実現すると、粗い映
像となる。そこで、投写装置は映像投写部を2組用意
し、2組の映像投写部からの映像が透過型スクリーン上
に水平方向に並ぶ位置に配置することにより、水平視野
角100度以上を実現できる。また、映像投写部からス
クリーンに到達するまでの光線が互いにクロスする位置
に、2組の映像投写部を配置することにより、投写装置
をコンパクト化することができる。
【0028】凹面鏡を備えた画像表示装置をコンパクト
化することにより、凹面鏡の曲率半径が小さくなり、観
視者と凹面鏡の端部との距離が近くなるため、観視者が
その装置に乗り込む時に必要な空間を確保しにくくな
る。そこで、凹面鏡の上部、下部、側面固定部のいずれ
かを回転支持部とすることにより、観視者が乗り込む
際、凹面鏡を少し離すことにより、観視者が乗り込むた
めの空間を確保することができる。
化することにより、凹面鏡の曲率半径が小さくなり、観
視者と凹面鏡の端部との距離が近くなるため、観視者が
その装置に乗り込む時に必要な空間を確保しにくくな
る。そこで、凹面鏡の上部、下部、側面固定部のいずれ
かを回転支持部とすることにより、観視者が乗り込む
際、凹面鏡を少し離すことにより、観視者が乗り込むた
めの空間を確保することができる。
【0029】
【発明の効果】凹面鏡を備えた画像表示装置のコンパク
ト化の為、凹面鏡としては、凹面鏡の大きさを2m以内
にする他に、観視者の位置が凹面鏡の曲率中心付近であ
ることから凹面鏡の曲率半径を2m以内とすること、か
つ投写装置を2組の映像投写部と1組の透過型スクリー
ンを用意し、2組の映像投写部からの映像が透過型スク
リーン上に水平方向に並ぶ位置に配置し、映像投写部か
らスクリーンに到達するまでの光線が互いにクロスする
位置に、2組の映像投写部を配置することにより、凹面
鏡を備えた画像表示装置をコンパクトにすること、特に
2m四方以内のシステムにすることができる効果と、水
平視野角を100度以上確保することができる効果があ
る。
ト化の為、凹面鏡としては、凹面鏡の大きさを2m以内
にする他に、観視者の位置が凹面鏡の曲率中心付近であ
ることから凹面鏡の曲率半径を2m以内とすること、か
つ投写装置を2組の映像投写部と1組の透過型スクリー
ンを用意し、2組の映像投写部からの映像が透過型スク
リーン上に水平方向に並ぶ位置に配置し、映像投写部か
らスクリーンに到達するまでの光線が互いにクロスする
位置に、2組の映像投写部を配置することにより、凹面
鏡を備えた画像表示装置をコンパクトにすること、特に
2m四方以内のシステムにすることができる効果と、水
平視野角を100度以上確保することができる効果があ
る。
【0030】凹面鏡の上部、下部、側面固定部のいずれ
かを回転支持部とすることにより、観視者が乗り込む
際、凹面鏡を少し離すことができ、観視者が乗り込むた
めの空間を確保することができる効果がある。
かを回転支持部とすることにより、観視者が乗り込む
際、凹面鏡を少し離すことができ、観視者が乗り込むた
めの空間を確保することができる効果がある。
【図1】本発明に係る凹面鏡を備えた画像表示装置の第
1の実施例の上面概略図。
1の実施例の上面概略図。
【図2】本発明の第1の実施例の凹面鏡を備えた画像表
示装置の側面概略図。
示装置の側面概略図。
【図3】本発明に係る凹面鏡を備えた画像表示装置の第
2の実施例の概略構成図。
2の実施例の概略構成図。
【図4】本発明に係る凹面鏡を備えた画像表示装置の第
3の実施例の概略構成図。
3の実施例の概略構成図。
【図5】本発明に係る凹面鏡を備えた画像表示装置の第
4の実施例の概略構成図。
4の実施例の概略構成図。
【図6】従来技術による凹面鏡を備えた画像表示装置の
概略図。
概略図。
【図7】従来技術によるドライビングシミュレータの概
略図。
略図。
【図8】従来例の投写装置の概略構成図。
1 凹面鏡 2 投写装置 3 透過型スクリーン 4 映像投写部 7 観視者 10 回転支持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 博樹 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 大石 哲 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 渋谷 泰孝 東京都千代田区神田和泉町1番地 日立電 子株式会社内
Claims (14)
- 【請求項1】 映像源と投写レンズを備えた映像投写部
2組と、透過型スクリーンとを備え、2組の映像投写部
からの映像光線が透過型スクリーンに結像する前に互い
にクロスする位置に映像投写部を配置したことを特徴と
する投写装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の投写装置において、透過
型スクリーンを略球面形状としたことを特徴とする投写
装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の投写装置において、透過
型スクリーンがつなぎめのない一体構造であることを特
徴とする投写装置。 - 【請求項4】 透過型スクリーンの面形状を横と縦の長
さの比を16:9よりも横長としたことを特徴とする請
求項1から請求項3のいずれか1項に記載した投写装
置。 - 【請求項5】 映像投写部からの映像光線が1本の場合
には該映像光線の光軸を、2本以上ある場合には映像光
線の光軸を平均化した仮想光軸を、主光軸とするとき、
2組の映像投写部の主光軸ともに透過型スクリーンの曲
率中心近傍を通過することを特徴とする請求項1から請
求項4のいずれか1項に記載した投写装置。 - 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれか1項に
記載した投写装置と凹面鏡とを備え、該凹面鏡の焦点付
近に該投写装置の透過型スクリーンの映像光出射面側が
該凹面鏡に向くように配置したことを特徴とする凹面鏡
を備えた画像表示装置。 - 【請求項7】 凹面鏡の曲率半径を2m以内としたこと
を特徴とする請求項6記載の凹面鏡を備えた画像表示装
置。 - 【請求項8】 請求項6または請求項7記載の凹面鏡を
備えた画像表示装置において、凹面鏡がつなぎめのない
一体構造であることを特徴とする凹面鏡を備えた画像表
示装置。 - 【請求項9】 請求項6から請求項8のいずれか1項記
載の凹面鏡を備えた画像表示装置において、凹面鏡と投
写装置を所定の位置に配置する構造体と、該構造体に設
けられる凹面鏡の上部を固定する固定部と下部を固定す
る固定部を備え、一方の固定部を回転支持構造とし、他
方の固定部を着脱可能構造としたことを特徴とする凹面
鏡を備えた画像表示装置。 - 【請求項10】 請求項6から請求項8のいずれか1項
記載の凹面鏡を備えた画像表示装置において、凹面鏡と
投写装置を所定の位置に配置する構造体と、該構造体に
設けられる凹面鏡の両側面部をそれぞれ固定する固定部
を備え、一方の固定部を回転支持構造とし、他方の固定
部を着脱可能構造としたことを特徴とする凹面鏡を備え
た画像表示装置。 - 【請求項11】 請求項9あるいは10記載の凹面鏡を
備えた画像表示装置において、着脱可能構造とした固定
部が電磁チャックにより着脱を制御する機能を有するこ
とを特徴とする凹面鏡を備えた画像表示装置。 - 【請求項12】 請求項6から請求項8のいずれか1項
記載の凹面鏡を備えた画像表示装置において、凹面鏡と
投写装置を所定の位置に配置する構造体と、該構造体に
設けられる湾曲構造のレール部と、該凹面鏡の上端に固
定し、該レール部に支持した構造部材を備え、該構造部
材を該レール部上を動く構造とし、該構造部材と該凹面
鏡を収納する部分を設けたことを特徴とする凹面鏡を備
えた画像表示装置。 - 【請求項13】 請求項12記載の凹面鏡を備えた画像
表示装置において、該レール部の曲率半径が該凹面鏡の
曲率半径より小さいことを特徴とする凹面鏡を備えた画
像表示装置。 - 【請求項14】 請求項13記載の凹面鏡を備えた画像
表示装置において、該レール部の曲率中心が該凹面鏡の
曲率中心より凹面鏡側にあることを特徴とする凹面鏡を
備えた画像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7239410A JPH0981025A (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | 投写装置及び凹面鏡を備えた画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7239410A JPH0981025A (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | 投写装置及び凹面鏡を備えた画像表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0981025A true JPH0981025A (ja) | 1997-03-28 |
Family
ID=17044366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7239410A Pending JPH0981025A (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | 投写装置及び凹面鏡を備えた画像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0981025A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006227096A (ja) * | 2005-02-15 | 2006-08-31 | Mitsubishi Precision Co Ltd | 表示システム |
JP2007147786A (ja) * | 2005-11-24 | 2007-06-14 | Matsushita Electric Works Ltd | 仮想現実感生成システム |
JP2016531312A (ja) * | 2013-06-28 | 2016-10-06 | シゼイ シジブイ カンパニー リミテッド | 上映館構造物及びこれを用いた多面上映システム |
JP2016177084A (ja) * | 2015-03-19 | 2016-10-06 | 株式会社デンソー | 表示装置 |
WO2024157688A1 (ja) * | 2023-01-29 | 2024-08-02 | インターマン株式会社 | 空中映像表示装置 |
-
1995
- 1995-09-19 JP JP7239410A patent/JPH0981025A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006227096A (ja) * | 2005-02-15 | 2006-08-31 | Mitsubishi Precision Co Ltd | 表示システム |
JP2007147786A (ja) * | 2005-11-24 | 2007-06-14 | Matsushita Electric Works Ltd | 仮想現実感生成システム |
JP2016531312A (ja) * | 2013-06-28 | 2016-10-06 | シゼイ シジブイ カンパニー リミテッド | 上映館構造物及びこれを用いた多面上映システム |
JP2016177084A (ja) * | 2015-03-19 | 2016-10-06 | 株式会社デンソー | 表示装置 |
WO2024157688A1 (ja) * | 2023-01-29 | 2024-08-02 | インターマン株式会社 | 空中映像表示装置 |
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