JP2011128604A - 透過型スクリーンおよびこれを備えた映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】投射された映像光の画質を劣化させずにそのまま表示可能であり、透過型スクリーンの正面側と背面側とを行き来することが可能な透過型スクリーンおよびこれを備えた映像表示装置を提供する。
【解決手段】映像表示装置1Aは、映像光を投射するプロジェクタ20と、映像光を背面側で受光し正面側に透過させて表示する透過型スクリーン10Aと、を有してなる。透過型スクリーン10Aは、可撓性を有する帯状のシート11aを、長手方向の一端部の高さ位置を揃えて面方向に複数枚並べると共に、映像光の透過方向に複数枚重ね合わせてなり、シート11aを映像光の透過方向に複数枚重ね合わせた状態で当該透過型スクリーンの表示面において拡散角が30度以上となっている。
【選択図】図1

Description

プロジェクタによって観察者側(正面側)と反対側(背面側)から投射された映像を正面側に透過させて表示する透過型スクリーンと、これを備えた映像表示装置に関する。
いわゆる背面投射型の映像表示装置に用いられる従来の透過型スクリーンは、主に、アクリル板等の剛体でなるもの(例えば、特許文献1参照)と、ビニール等の可撓性のある透明または半透明状のシート部材でなるもの(例えば、特許文献2参照)とに区別される。
特開2007−41344号公報 特許第3393244号公報
ここで、近年、観察者の臨場感を高めるために、湾曲した形状の透過型スクリーンを配置し、プロジェクタから投射された映像光を立体的に表示する手法が広く行われている。このとき、観察者の臨場感をより高めるためには、透過型スクリーンが、プロジェクタから投射された映像の画質を維持したまま表示できることが望ましい。
また、近年、演劇等の舞台演出で、舞台上に透過型スクリーンを設置し、この透過型スクリーンに背景を表示して使用することがある。このような場合、舞台上の出演者等を入れ替えるときには、通常、舞台袖もしくは舞台下の空間が利用される。しかし、この方法では移動にある程度の時間を要するため、舞台演出上、場面転換等で迅速に舞台上の出演者等を入れ替えたい場合に支障があった。このとき、透過型スクリーンの背面側の空間を利用して出演者等を入れ替えることができれば、迅速にかつ自然に場面転換することができる。このため、透過型スクリーンの正面側と背面側とを行き来することが可能な構造の透過型スクリーンの開発が要望されている。
しかしながら、従来のスクリーンでは、前記した課題を解決することができなかった。その理由は以下の通りである。
特許文献1に記載の透過型スクリーンは、剛性のあるアクリル板で形成されているため、湾曲した形状とすることができなかった。また、特許文献1に記載の透過型スクリーンは、一枚の連続した板状部材であるため、人や物等を通過させることができなかった。
また、特許文献2に記載の透過型スクリーンは、ビニールシートを複数枚継ぎ合わせることで半球ドーム状になるように形成されているが、このような方法によると、ビニールシートのつなぎ目が目立ってしまい、この部分に表示される映像の画質を維持することが困難であった。
また、このような半球ドーム状のビニールシートを支持部材に取り付ける際に、しわやたるみが生じたり、その一部が重なったりしてしまう場合があった。このように、しわやたるみが生じると、その部分に表示される映像が潰れて不鮮明となってしまう。また、特許文献2のビニールシートは、映像光を充分に拡散させるために充分な量の拡散材を含有していると考えられるが、その一部が重なってしまうと、重なった部分は、光の拡散が倍になることによって光の量が半分以下となってしまい、重なった部分に表示される映像が暗く不鮮明となってしまう。これを避けるためには、各ビニールシートの寸法と支持部材の寸法を正確に合わせ、かつ、各ビニールシートを支持部材に正確に取り付けることが必要であるが、設計上、非常に困難であった。また、特許文献2に記載の透過型スクリーンは、ビニールシートを複数枚継ぎ合わせることで半球ドーム状とし、この透過型スクリーンの周縁部を円形湾曲状の透明なビニールシートで密着密閉して透過型スクリーンと円形湾曲状のビニールシートの密閉空間内に、空気入れ口より空気を注入して所定の形状を保つように形成しているため、人や物等を通過させることができなかった。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、投射された映像光の画質を劣化させずに表示可能であり、透過型スクリーンの正面側と背面側とを行き来することが可能な構造の透過型スクリーンを提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の透過型スクリーンは、背面側で受光した映像光を正面側に透過させて映像を表示する透過型スクリーンであって、可撓性を有する帯状のシートを、面方向に複数枚並べると共に、前記映像光の透過方向に複数枚重ね合わせ、前記シートを前記映像光の透過方向に複数枚重ね合わせた状態で、当該透過型スクリーンの表示面において拡散角が30度以上となることを特徴とする。
ここで、拡散角とは、透過型スクリーン正面の明るさに対して斜めから見たときに明るさが半分になるときの角度をいうものである。通常、舞台等で透過型スクリーンを使用する場合には、それぞれの劇場において透過型スクリーンと客席との配置が異なることを考慮しても、30度以上の拡散角が必要である。したがって、1枚で用いられる透過型スクリーンにおいても、表示面において拡散角が30度以上となるように構成されている。
請求項1に係る透過型スクリーンによれば、シートを、映像光の透過方向に複数枚重ね合わせた状態で当該透過型スクリーンの表示面において拡散角が30度以上となるように構成した。つまり、シートを、映像光の透過方向に複数枚重ね合わせた状態で、1枚で用いられる透過型スクリーンと同等の光の拡散を得る構成としている。これによれば、シート1枚当たりの光の拡散が1枚で用いられる透過型スクリーンよりも低くなるので、シートにしわやたるみができた部分においても、十分な光の量を得ることができる。このため、透過型スクリーンの表示面に、良好な画質で映像光を表示することができる。なお、表示面とは、映像光を透過して表示する面のことをいう。
また、透過型スクリーンは、可撓性を有する帯状のシートを、長手方向の一辺部の高さ方向の位置を揃えて面方向に複数枚並べているので、隣り合うシートの間の切れ目から、透過型スクリーンの正面側と背面側とを行き来することが可能となる。これによれば、透過型スクリーンの背面側の空間を有効利用することが可能となる。
さらに、透過型スクリーンは、可撓性を有するシートによって構成されているので、変形させやすく、例えば、湾曲した形状の枠に、透過型スクリーンを構成するシートの長手方向の一辺部を取り付けることで容易に湾曲した形状とすることができる。
またさらに、シートを並べる枚数を調整することで、透過型スクリーンの面の大きさを所望の寸法に調整することが可能となり、利便性が高くなる。また、透過型スクリーンの一部が破損・劣化しても、シートを部分的に交換することで修復することができるので、利便性が高くなる。
請求項2に記載の透過型スクリーンは、請求項1に記載の透過型スクリーンにおいて、前記シートを、前記映像光の透過方向に、重なり合う枚数の差が3枚を超えないように2〜6枚重ね合わせたことを特徴とする。
これによれば、シートを、映像光の透過方向に、重なり合う枚数の差が3枚を超えないように2〜6枚重ね合わせたため、つまり、透過型スクリーンの表示面においてシートが重なり合う枚数の差が大きくなりすぎないようにしたため、透過型スクリーンの表示面に表示された映像の明るさのばらつきを少なくすることができる。このため、正面側から映像を見たときに、明るさの差を感じない自然な見え方とすることができる。
請求項3に記載の透過型スクリーンは、請求項1または請求項2に記載の透過型スクリーンにおいて、前記シートは、隣り合う前記シートの間の切れ目が前記映像光の透過方向に連続して重ならないように、前記面方向の位置を互いにずらして前記映像光の透過方向に複数枚重ね合わせたことを特徴とする。
かかる構成によれば、隣り合うシートの間の切れ目が映像光の透過方向に連続して重ならないようにシートを複数枚重ね合わせて配置しているので、透過型スクリーンの正面側から観察者が映像を見たときに、切れ目の線が目立たないようにすることができる。このため、透過型スクリーンの表示面に良好な画質の映像を途切れなく表示することが可能となる。
請求項4に記載の透過型スクリーンは、請求項1または請求項2に記載の透過型スクリーンにおいて、前記面方向に複数枚並べた前記シートの長手方向における一端部をフレームに取り付けてなるスクリーンシートを、隣り合う前記シートの間の切れ目が前記映像光の透過方向に連続して重ならないように、前記面方向の位置を互いにずらして前記映像光の透過方向に複数枚重ね合わせたことを特徴とする。
かかる構成によれば、シートの長手方向における一端部をフレームに取り付けてなるスクリーンシート単位で、面方向の位置をずらす調整を行うことできるので、より容易かつ確実に、隣り合うシートの間の切れ目が映像光の透過方向に連続して重ならないようにすることができる。このため、より確実に、透過型スクリーンの表示面に良好な画質で映像を途切れなく表示することが可能となる。
請求項5に記載の透過型スクリーンは、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の透過型スクリーンにおいて、前記シートが台形状のシートであって、前記台形状のシートの短辺部と長辺部とが前記面方向に交互に配置されるように、前記シートを面方向に複数枚配置したことを特徴とする。
かかる構成によれば、隣り合う台形状のシートの上下方向の向きが逆向きとなるように、シートを面方向に複数枚並べて配置しているので、シートが透過方向に重なり合う面積を増やすことができる。このため、透過方向に少ない枚数で隣り合うシートの間の切れ目の線を、より目立たなくすることができる。このため、透過型スクリーンの表示面により良好な画質で映像を途切れなく表示することが可能となる。
請求項6に記載の透過型スクリーンは、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の透過型スクリーンにおいて、前記シートが台形状のシートであって、前記台形状のシートの短辺部が前記面方向に繋がって配置されるように、前記シートを面方向に複数枚配置したことを特徴とする。
かかる構成によれば、台形状のシートの短辺部が面方向に繋がって配置されるように、シートを面方向に複数枚並べて配置したことで、透過型スクリーンは、上端部から下端部に向かうにつれて幅が広くなる台形状に形成されるので、例えば、透過型スクリーンの上端側を、湾曲した形状の枠の頂部に取り付けたときに、頂部と下端部とで重なり合う枚数を略均等にすることができる。これによれば、透過型スクリーンを湾曲した形状とした場合であっても、透過型スクリーンの表示面に良好な画質で映像を表示することが可能となる。
請求項7に記載の透過型スクリーンは、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の透過型スクリーンにおいて、前記シートに音響透過用の微小な穴部を複数設けたことを特徴とする
かかる構成によれば、シートに音響透過用の微小な穴部を複数設けたことにより、透過型スクリーンの背面側に設けられたスピーカから出力された音を、この穴部を通過させて観客席側に伝えることができるので、透過型スクリーンの音響特性を向上させることができる。
また、穴部を複数設けたシートが、映像光の透過方向に連続して重ならないように、面方向の位置をずらして映像光の透過方向に複数枚重ね合わせられているので、投射機によって透過型スクリーンの背面側から投射された映像光のうち、シートに設けられた穴部から正面側の観客席に直接漏れだす映像光の割合を少なくすることができる。このため、画質を良好に維持しつつ、音響を透過させることが可能となる。
請求項8に記載の映像表示装置は、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の透過型スクリーンを備えた映像表示装置であって、前記透過型スクリーンと、前記透過型スクリーンの背面側に配置され、当該透過型スクリーンの背面側に映像光を投射するプロジェクタと、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、プロジェクタから投射された映像光の画質を維持したまま透過型スクリーンに表示することが可能となる。また、透過型スクリーンの正面側と背面側とを行き来することが可能となる。
請求項1に係る透過型スクリーンによれば、映像光の画質を劣化させることなく、良好な画質で映像を表示することができる。また、容易に湾曲した形状とすることができる。さらに、透過型スクリーンの正面側と背面側とを行き来することが可能となるので、透過型スクリーンを例えば舞台上に設置して利用する場合等に、背面側の空間を有効に活用することができる。
請求項2に係る透過型スクリーンによれば、透過型スクリーンの表示面に映像を表示したときの映像の明るさのばらつきを抑制することができる。
請求項3に係る透過型スクリーンによれば、透過型スクリーンを正面側から見たときに、隣り合うシートの間の切れ目の線を目立たなくすることができる。また、透過型スクリーンの表示面に良好な画質の映像を途切れなく表示することができる。
請求項4に係る透過型スクリーンによれば、より確実に、透過型スクリーンの表示面に良好な画質の映像を途切れなく表示することが可能となる。
請求項5に係る透過型スクリーンによれば、隣り合うシートの間の切れ目の線をより目立たなくすることができるので、透過型スクリーンの表示面により良好な画質で映像を途切れなく表示することが可能となる。
請求項6に係る透過型スクリーンによれば、透過型スクリーンを湾曲した形状とした場合であっても、透過型スクリーンの表示面に良好な画質で映像を表示することが可能となる。
請求項7に係る透過型スクリーンによれば、画質を良好に維持しつつ、良好な音響特性を得ることができる。
請求項8に係る透過型スクリーンによれば、プロジェクタから投射された映像光の画質を維持したまま透過型スクリーンに表示することが可能となる。また、透過型スクリーンの正面側と背面側とを行き来することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る透過型スクリーンを含む映像表示装置を示す全体構成図である。 図1における第1実施形態に係る透過型スクリーンの構成を説明するための概念図である。 シートが透過方向に重なり合う枚数の設定について説明するための概念図である。 本発明の第2実施形態に係る透過型スクリーンを含む映像表示装置を示す全体構成図である。 図4における第2実施形態に係る透過型スクリーンを側方から見た図である。 (a)は、本発明の第1実施形態に係る透過型スクリーンの変形例に係る透過型スクリーンの構成を説明するための正面図であり、(b)は、本発明の第2実施形態に係る透過型スクリーンの変形例に係る透過型スクリーンの構成を説明するための正面図である。 本発明の変形例に係る透過型スクリーンを構成するシートの構成を示す平面図である。 (a)は、本発明の変形例に係る透過型スクリーンにおいてシートが重なり合う様子を概念的に示した平面図であり、(b)は、(a)のように配置されたシートを、シートの長手方向に対して垂直方向に切断したときの任意部分(例えば、A部分)の拡大断面図である。 (a)は、図8(b)に示した部分における音の進路を示した概念図であり、(b)は、図8(b)に示した部分における映像光の進路を示した概念図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る映像表示装置1Aについて、図1および図2を参照して説明する。
図1および図2に示すように、第1実施形態に係る映像表示装置1Aは、透過型スクリーン10Aと、プロジェクタ20と、を備えて構成される。図1では、映像表示装置1Aを舞台S上に設置した様子を示している。なお、以下の説明で、上下左右方向、および、映像光の透過方向は図面に記載した通りとする。
透過型スクリーン10Aは、プロジェクタ20から一面側(背面側)に投射された映像光を他面側(正面側)に透過させて映像を表示するものである。
透過型スクリーン10Aは、可撓性を有する帯状のシート11aを、長手方向の一端部の高さ方向の位置を揃えて面方向に複数枚並べると共に、映像光の透過方向に複数枚重ね合わせてなる。つまり、シート11aは、長手方向の向きが舞台の上下方向の向きに沿うように、シート11aの面方向に沿って複数枚並べられると共に、透過方向に複数枚重ね合わされている。
この透過型スクリーン10Aは、シート11aを映像光の透過方向に複数枚重ね合わせた状態で当該透過型スクリーン10Aの表示面において拡散角が30度以上となっている。
ここで、拡散角とは、透過型スクリーン正面の明るさに対して斜めから見たときに明るさが半分になるときの角度をいうものである。通常、舞台等で透過型スクリーンを使用する場合には、それぞれの劇場において透過型スクリーンと客席との配置が異なることを考慮しても、30度以上の拡散角が必要である。拡散角が30度より小さいと、客席の隅、例えば、壁際等では、透過型スクリーンに表示された映像が暗くなってしまい、映像を視認しづらくなるためである。なお、拡散角の最大値は、90度である。このため、1枚で用いられる透過型スクリーンにおいても、表示面において拡散角が30度以上(かつ90度以下)となるように構成されている。
透過型スクリーン10Aは、シート11aを映像光の透過方向に複数枚重ね合わせた状態で当該透過型スクリーン10Aの表示面において拡散角が30度以上(かつ90度以下)となっている、つまり、シート11aを、映像光の透過方向に複数枚重ね合わせた状態で、1枚で用いられる透過型スクリーンと同等の光の拡散を得る構成としている。これによれば、シート11aの1枚当たりの光の拡散を1枚で用いられる透過型スクリーンの光の拡散よりも小さくしているので、シート11aが重なり合う部分においても適度な光の量が得られる。また、シート11aにしわやたるみができた部分においても、十分な光の量を得ることができる。したがって、その部分に表示される映像の画質劣化が防止される。また同様に、シート11aの一部にしわやたるみがある場合であっても同様に適度な光の量が得られるので、その部分に表示される映像の画質劣化が防止される。このため、透過型スクリーン10Aの表示面に、良好な画質で映像光を表示することができる。なお、表示面とは、映像光を透過して表示する面のことをいう。
なお、映像光は、シート11aを透過する毎に拡散されていく、つまり、プロジェクタ20から見て、映像光の透過方向における一番手前のシート11aで拡散した映像光が次のシート11aでさらに拡散されることになる。このように、シート11aを透過する毎に映像光が拡散されていくため、シート11aを重ね合わせる枚数が増えるにつれて全体の拡散角が増えることになる。
従って、例えば、映像光の透過方向に複数枚重ね合わせたシート11aによって得られるトータルの拡散角を、例えば60度としたい場合には、シート11aを3枚重ね合わせるときよりもシート11aを5枚重ね合わせるときの方が、シート11aの1枚あたりの拡散角を小さく設定する必要がある。
前記した拡散角は、例えば、次のように言い換えて表現することもできる。
透過型スクリーン10Aを構成するシート11aは、1枚で用いられる透過型スクリーンにおいて映像光を表示できる光の拡散の許容範囲内の値をMとしたときに、1枚当たりの光の拡散がM/Nである。ここで、Nは、映像光の透過方向に設けるシート11aの枚数を示す。なお、光の拡散とは、シート11aあるいは1枚で用いられる透過型スクリーンを映像光が透過するときに、散乱されて拡がるときの拡がりの程度をいうものとする。
ここで、1枚で用いられる透過型スクリーンにおいて映像光を表示できる光の拡散の許容範囲内の値Mは、最も好ましい値を1としたときに0.6〜1.5である。
光の拡散が0.6より小さいと、明るくなりすぎてしまい、映像を正確に表示できないためであり、一方、光の拡散が1.5より大きいと、暗くなりすぎてしまい、映像を正確に表示できないためである。1枚で用いられる透過型スクリーンにおいて映像光を表示できる光の拡散の許容範囲内の値をMとしたときに、1枚当たりの光の拡散がM/Nであるシート11aを映像光の透過方向にN枚重ね合わせて透過型スクリーン10Aを構成することで、透過型スクリーン10Aは、1枚で用いられる透過型スクリーンの光の拡散と略同等の光の拡散を得ることが可能となる。
また、シート11aは、映像光の透過方向に、重なり合う枚数の差が3枚を超えないように2〜6枚重ね合わせると好ましい。ここでは、シート11aは、同程度の光の拡散が得られるものとする。
図2に示すように、透過型スクリーン10Aは、ここでは、表示面において、シート11aを、映像光の透過方向に重なり合うシート11aの枚数の差が3枚を超えないように4枚重ね合わせて構成している。これにより、映像を結像させやすく鮮明に表示することができ、かつ、透過型スクリーン10Aの表示面に、略同等の明るさで映像を表示することができる。また、映像光の透過方向に重なり合うシート11aの枚数の差が3枚を超えないようにすることで、透過型スクリーン10Aの表示面に映像を表示したときの明るさのばらつきを抑制することができる。
より詳しく説明すると、図3に示すように、例えば、同程度の光の拡散が得られるシート11aが面方向および映像光の透過方向に複数枚並べられているときに、矢印Aで示すように、映像光の透過方向にシート11aが2枚重なった部分と、矢印Bで示すように、映像光の透過方向にシート11aが6枚重なった部分とでは、光の拡散の差が大きすぎてしまう、つまり、光の量の差が大きすぎてしまう。具体的には、2枚重なった部分に対し、6枚重なった部分は、光が拡散されすぎてしまい、明るさが暗くなりすぎてしまう。これによると、正面側から見たときに、映像の明るさのムラが目立ってしまい、それぞれの部分に表示された映像の見え方に差が生じてしまうこととなる。その一方、図3の矢印Cで示すように、映像光の透過方向にシート11aが4枚重なった部分と、矢印Bで示すように、映像光の透過方向にシート11aが6枚重なった部分とでは、光の拡散の差が近接している、つまり、光の量の差を抑制することができる。このように、光の量の差が近接していると、正面側から見たときに、映像の明るさのムラを目立たなくすることができ、それぞれの部分に表示された映像の見え方に差が生じにくくすることができる。つまり、正面側から映像を見たときに、明るさの差を感じない自然な見え方とすることができる。
以上から、シート11aを映像光の透過方向に、重なり合う枚数の差が3枚を超えないように2〜6枚重ね合わせると好ましい。この範囲とすると、透過型スクリーン10Aの表示面に、映像を鮮明に表示することができ、かつ、正面側から映像を見たときに、明るさの差を感じない自然な見え方とすることができる。なお、前記した例では、シート11aの光の拡散を全て同じとしているが、異ならせたものを組み合わせて用いても良い。
なお、シート11aを映像光の透過方向に2枚設ける場合には、面方向に隙間ができないように密接させて配置する。面方向に隙間があると、隣り合うシート11a、11aの間の切れ目Cの線が目立ってしまうと共に、シート11aが映像光の透過方向に1枚しか設けられない部分ができてしまうので、シート11aが2枚設けられている部分との光の量の差が大きくなりすぎてしまうことにより、透過型スクリーン10Aに表示される映像の画質が劣化してしまうため好ましくない。
なお、シート11aの1枚当たりの透過率は高いが、このシート11aを映像光の投射方向に2〜6枚重ね合わせることによって、透過型スクリーン10Aを形成しているので、映像を表示したときに、透過型スクリーン10Aの正面側から背面側の空間が透けて見えることはない。
また、図2に示すように、透過型スクリーン10Aは、隣り合うシート11a、11a間の切れ目Cの線が映像光の透過方向に連続して重ならないように、シート11a、11aの面方向の位置をずらして映像光の透過方向に複数枚重ね合わせている。例えば、図2に示すように、隣り合うシート11a、11aの間に、少なくとも一つの他のシート11aの面が重なるように面方向の位置を互いにずらして配置することで、隣り合うシート11a、11a間の切れ目Cの線が映像光の透過方向に連続して重ならないようにしている。これによって、隣り合うシート11a、11aの間の切れ目Cの線を目立たなくすることができると共に、透過型スクリーン10Aの表示面に良好な画質の映像を途切れなく表示することができる。なお、面方向に隙間ができないように、隣り合うシート11a、11a同士を近接させて並べることが好ましい。
また、ここでは透過型スクリーン10Aは、シート11aの長手方向の一端部を、高さ方向の位置を揃えて面方向に複数枚並べると共に、映像光の透過方向に重なり合うシート11aの枚数の差が3枚を超えないように4枚重ね合わせて、シート11aの長手方向の一端部を、高さ方向の位置を揃えて、フレーム30Aに取付部材31を介して吊り下げることで、平面形状となっている。このような透過型スクリーン10Aによれば、シート11aの下端部11a側を左右方向や上下方向等に自由動かすことができるので、人や物等が透過型スクリーン10Aの正面側と背面側を行き来することが可能となる。
また、シート11aを枠の形状に合わせて貼り付ける等の手間を省くことができる。
なお、シート11aを個別にフレーム30Aに取り付けるのではなく、予めシート11aの長手方向の一端部を、高さ方向の位置を揃えてフレーム(図示せず)に面方向にN枚並べて取り付けてスクリーンシート(図示せず)を形成し、このスクリーンシート(図示せず)を映像光の透過方向に、隣り合う前記シート11a、11aの間の切れ目Cが映像光の透過方向に連続して重ならないように、面方向の位置を互いにずらして複数枚(ここでは、4枚)重ね合わせることによっても、透過型スクリーン10Aを形成することができる。これによれば、スクリーンシート(図示せず)単位で面方向の位置をずらす調整が行えるので、面方向の位置の調整がしやすくなり、より確実に隣り合うシート11a、11aの間の切れ目C部分が映像光の透過方向に連続して重ならないようにすることができる。
次に、シート11aについて説明する。
シート11aは、例えば、ナイロンやポリエステルや軟質の塩化ビニール樹脂のような可撓性を有し、かつ、透過率が高い素材に、光拡散性を持たせる加工を施してなる。光拡散性を持たせるための加工としては、例えば、前記したような素材のシートの表面にシリカ(SiO2)等の光拡散粒子を吹き付けたり、不透明なガラスをビーズ状にしたものを混入したり、サンドブラスト法等によって表面を粗面加工したりすることができる。
なお、シート11aの厚さは、適宜調整することができるが、映像光の透過方向に複数枚並べることを考慮し、1枚当たりの厚さを薄くすることが好ましい。シート11aの厚さを薄くすると、シート11aが軽量となるので、シート11aを動かしやすくなる。このため、透過型スクリーン10Aの正面側と背面側とを行き来する場合に利便性が高い。
なお、シート11aの幅は、適宜設定することができるが、0.5〜5cmの範囲で設定すると好ましい。この範囲とすると、透過型スクリーン10Aとしたときに隣り合うシート11a、11aの間の切れ目Cの線の間隔を小さくすることができ、正面側から見たときに切れ目Cの線を目立たなくすることができる。なお、1〜2cmの範囲で設定すると、より製造が簡便となるのでより好ましい。
次に、映像表示装置1Aの構成要素であるプロジェクタ20について説明する。プロジェクタ20は、透過型スクリーン10Aに映像光を投射するものであり、ここでは透過型スクリーン10Aの背面側に、舞台Sの長手方向に所定間隔を空けて2台設置されている。それぞれのプロジェクタ20は、透過型スクリーン10Aの異なる領域に映像を投射している。それぞれのプロジェクタ20から投射された映像は、透過型スクリーン10A上で合成されて連続した1つの映像として表示されることとなる。
プロジェクタ20は、光学ユニット(図示せず)を主に有している。光学ユニット(図示せず)は、制御手段(図示しない)から送信された映像信号を映像光に変換して、この映像光を透過型スクリーンに背面側から入射させるものであって、光源部と、光源部の光出射方向に配置される液晶パネルと、液晶パネルと同軸上に配置される投影レンズ(いずれも図示せず)と、を主に有して形成されている。
光源部(図示せず)は、透過型スクリーン10Aに映像を表示するための光源となるものであって、制御手段(図示せず)から送信された制御信号に基づいて発光する。光源部(図示せず)には、白色ランプ、高圧水銀灯、LEDなど公知の手段が適宜用いられる。また、液晶パネル(図示せず)は、制御手段(図示しない)からの制御信号に基づき、映像光の基準となる映像を表示するものであり、主に、液晶、偏光フィルタ、配向膜、電極、RGBのカラーフィルタなどを有して形成される。投射レンズ(図示せず)は、液晶パネル(図示せず)から入射した映像光を、レンズ面を透過させることにより、透過型スクリーンに投射するものである。投射レンズ(図示せず)は、公知の拡大レンズが一枚、もしくは、複数枚組み合わされて形成される。また、必要に応じて、凹レンズも組み合わされる。
次に、映像表示装置1Aの使用態様について図1を参照して説明する。
図1に示すように、透過型スクリーン10Aの背面側に配置した2台のプロジェクタ20から、透過型スクリーン10Aにそれぞれ映像光を投射すると、当該映像光が、透過方向に複数枚設けられたシート11aを透過して反射あるいは屈折し、拡散されて正面側に出射されることによって、透過型スクリーン10Aの正面側に映像を表示することができる。
ここで、図1に示すように、舞台S上では、出演者P1と出演者P2とで金品の受け渡し取引が行われるというストーリーの進行に合わせて、警官役の出演者P3が、出演者P1と出演者P2の取引の瞬間をおさえるべく、透過型スクリーン10Aの背面側から正面側に通り抜けて舞台S上に姿を現し、出演者P1と出演者P2との取引の様子を背後から伺っている。透過型スクリーン10Aによれば、このような演出が可能となるため、ストーリーの進行を阻害したり、雰囲気を壊したりすることなく、円滑に出演者等を入れ替えることができる。
また例えば、透過型スクリーン10Aを舞台S上に設置して背景等を表示して使用する場合に、場面転換等に備えて透過型スクリーン10Aの背面側の空間に小道具等をあらかじめ置いておくこと等もできるので、舞台S上で使用する場合に、迅速な場面転換の実現にも寄与することができる。
以上説明したように、第1実施形態に係る透過型スクリーン10Aによれば、可撓性を有する帯状のシート11aを、長手方向の一端部の高さ方向の位置を揃えて面方向に複数枚並べると共に、映像光の透過方向に複数枚重ね合わせてなり、シート11aを映像光の透過方向に複数枚重ね合わせた状態で当該透過型スクリーン10Aの表示面において拡散角が30度以上となる構成としたので、1枚で用いられる透過型スクリーンと同等の光の拡散を得ることができると共に、スクリーン11Aが重なった部分に表示される映像の画質の劣化を防止することができ、透過型スクリーンの表示面に良好な画質で映像光を表示することができる。
また、透過型スクリーン10Aは、表示面において、映像光の透過方向に重なり合うシート11aの枚数の差が3枚を超えないように映像光の透過方向にシート11aを4枚設けてなるため、透過型スクリーン10Aの表示面に、明るさの差を感じない自然な見え方となるように映像を表示することができる。
また、透過型スクリーン10Aは、シート11aの長手方向の一端部が、取付部材31によりフレーム30Aに吊り下げられることで、所定の状態で維持されており、シート11aの下端部11aを自由に動かすことができるので、透過型スクリーン10Aの正面側と背面側とを行き来することが可能となる。また、シート11aを枠に貼り付ける等の手間を省くことができる。
またさらに、隣り合うシート11a、11a間の切れ目Cが映像光の透過方向に連続して重ならないように、面方向の位置を互いにずらして映像光の透過方向に複数枚重ね合わせられているので、透過型スクリーン10Aを正面側から見たときに、シート11a、11aの間の切れ目Cの線を目立たなくすることができると共に、透過型スクリーン10Aの表示面に良好な画質の映像を途切れなく表示することができる。
さらに、透過型スクリーン10Aは、可撓性を有する帯状のシート11aを複数枚用いてなるので、透過型スクリーン10Aの一部が破損・劣化しても、シート11aを部分的に交換することで修復することができるので、利便性が高くなる。
なお、第1実施形態では、シート11aの長手方向の一端部を取付部材31によりフレーム30Aに吊り下げたが、これに限られるものではなく、シート11aの長手方向の一端部を接着剤等によってフレーム30Aに直接貼り付けても良い。また、シート11aの下端側にもフレーム(図示せず)を設け、このフレーム(図示せず)にそれぞれのシート11aの下端部分を、取り付けても良い。これによれば、それぞれのシート12aを所定の位置に位置決めすることができるので、例えば、透過型スクリーン10Aを傾けて使用した場合でも、映像を良好に表示することができ、利便性が高くなる。なお、シート11aは、可撓性を有するので上端部と下端部の双方を固定したとしても、人や物等を通過させる場合に支障をきたすことはない。
また、ここでは、シート11aを細長い矩形状としたが、これに限られるものではなく、適宜変更することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る映像表示装置1Bについて図4および図5を参照して説明する。第2実施形態に係る映像表示装置1Bは、透過型スクリーン10Bと、プロジェクタ20と、を主に備えて構成される。第2実施形態に係る映像表示装置1Bは、透過型スクリーン10Bが湾曲した形状である点で、平面形状である透過型スクリーン10Aと相違する。透過型スクリーン10Bの構成は、透過型スクリーン10Aと同様であるので、適宜図2を参照し説明を省略する。
図4および図5に示すように、透過型スクリーン10Bは、可撓性を有する帯状のシート11aを、長手方向の一端部の高さ方向の位置を揃えて面方向に複数枚並べると共に、映像光の透過方向に複数枚重ね合わせてなる。
また、透過型スクリーン10Bは、シート11aを映像光の透過方向に複数枚重ね合わせた状態で当該透過型スクリーン10Bの表示面において拡散角が30度以上となっている、つまり、シート11aを、映像光の透過方向に複数枚重ね合わせた状態で、1枚で用いられる透過型スクリーンと同等の光の拡散を得る構成としている。なお、表示面とは、映像光を透過して表示する面のことをいう。
さらに、透過型スクリーン10Bは、表示面において、映像光の透過方向に重なり合うシート11aの枚数の差が3枚を超えないように映像光の透過方向に、シート11aを2〜6枚重ね合わせてなる。また、シート11aは、隣り合うシート11a、11a間の切れ目Cが映像光の透過方向に連続して重ならないように、面方向の位置を互いにずらして映像光の透過方向に重ね合わせられている。
ここでは、それぞれのシート11aの長手方向の一端部を、円弧状の支柱30Baが格子状に組み合わされてなるフレーム30Bの最も頂部側の支柱30Baの周囲に取付部材31によって吊り下げると、シート11aの他の部分がフレーム30Bに沿って円弧状に湾曲する。このようにして湾曲した形状の透過型スクリーン10Bが形成される。
プロジェクタ20は、ここでは、透過型スクリーン10Bの背面側に、高さ方向の位置を変えて3台配置されている。それぞれのプロジェクタ20は、透過型スクリーン10Bの異なる領域に映像を投射している。それぞれのプロジェクタ20から投射された映像は、透過型スクリーン10B上で合成されて連続した1つの映像として表示されることとなる。
このような第2実施形態に係る透過型スクリーン10Bを含む映像表示装置1Bは、第1実施形態に係る映像表示装置1Aと同様に、舞台S上に設置して使用することができる。
以上説明した第2実施形態に係る透過型スクリーン10Bによれば、第1実施形態に係る透過型スクリーン10Aの作用に加え、プロジェクタ20から投射された映像を立体的に表示することができるので、観客Oに高い臨場感を与えることができる。また、可撓性を有する帯状のシート12aを映像光の透過方向に複数枚重ね合わせてなるので、透過型スクリーン10Aの形状に合わせた支持部材を形成したり、この支持部材にシートを正確に貼り付けたりする必要がなく、透過型スクリーン10Bを容易に形成することができる。
(変形例)
次に、第1実施形態に係る映像表示装置1Aにおける透過型スクリーン10Aの変形例に係る透過型スクリーン10C(変形例1)および透過型スクリーン10Bの変形例に係る透過型スクリーン10D(変形例2)について、図1および図6を参照して説明する。
まず、変形例1に係る透過型スクリーン10Cについて説明する。
変形例1に係る透過型スクリーン10Cは、スクリーン11Cを構成するシート11cの形状が細長い台形状である点で、スクリーン11Aを構成するシート11aが細長い矩形状である第1実施形態に係る透過型スクリーン10Aと相違する。このため、その他の第1実施形態に係る透過型スクリーン10Aと共通する構成要素については、同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図6(a)に示すように、透過型スクリーン10Cは、可撓性を有する台形状のシート11cを、短辺部11c1と長辺部11c2とが面方向に交互に配置されるように、複数枚並べると共に、映像光の透過方向に複数枚重ね合わせてなり、正面視で平面形状となっている。
また、透過型スクリーン10Cは、シート11cを映像光の透過方向に複数枚重ね合わせた状態で当該透過型スクリーン10Cの表示面において拡散角が30度以上となっている、つまり、シート11cを、映像光の透過方向に複数枚重ね合わせた状態で、1枚で用いられる透過型スクリーンと同等の光の拡散を得る構成としている。なお、表示面とは、映像光を透過して表示する面のことをいう。
なお、ここでは、図示を省略するが、透過型スクリーン10Cは、表示面において、映像光の透過方向に重なり合うシート11cの枚数の差が3枚を超えないように映像光の透過方向に、シート11cを2〜6枚設けてなる。
シート11cは、1枚で用いられる透過型スクリーンにおいて映像光を表示できる光の拡散の許容範囲内の値をMとしたときに1枚当たりの光の拡散がM/Nとなっている。ここで、Nは、映像光の透過方向に設けるシート11cの枚数を示す。また、1枚で用いられる透過型スクリーンにおいて映像光を表示できる光の拡散の許容範囲内の値Mは、最も好ましい値を1としたときに0.6〜1.5である。理由は、第1実施形態のシート11aの説明において述べた通りであるので、ここでは説明を省略する。
また、シート11cは、短辺部11c1の幅d1が長辺部11c2の幅d2よりも小さくなっており、平面視台形状をなしている。シート11cの短辺部11c1の幅d1および長辺部12c2の幅d2は、適宜設定することができるが、例えば、長辺部11c2の幅d2が短辺部11c1の幅d1の倍程度となるように形成すると好ましい。このようにすると、シート11cが映像光の透過方向に重なり合う面積を増やすことができ、隣り合うシート11c、11cの間の切れ目の線をより目立たなくすることができる。このため、透過型スクリーン10Cの表示面により良好な画質で映像を途切れなく表示することが可能となる。
また、このようなシート11cを、短辺部11c1と長辺部11c2とが面方向に交互に配置されるように例えば2枚並べると、上端側の幅と下端側の幅が一致する平面視矩形状のシート(図示せず)となる。つまり、図6(a)に示すように、上端側と下端側の幅のいずれも、シート11cの短辺部11c1の幅d1と長辺部11c2の幅d2とを合わせた幅のとなる。このようにして、シート11cを面方向に複数配置すると、図6(a)に示すような平面視矩形状の透過型スクリーン10Cを形成することができる。
このような透過型スクリーン10Cを、第1実施形態に係る映像表示装置1Aの透過型スクリーン10Aに替えて適用することで、第1実施形態に係る映像表示装置1Aと同様の作用を得ることができる。
次に、変形例2に係る透過型スクリーン10Dについて説明する。
変形例2に係る透過型スクリーン10Dは、スクリーン11Cを構成するシート11cの形状が細長い台形状である点で、スクリーン11Bを構成するシート11bが細長い矩形状である第2実施形態に係る透過型スクリーン10Bと相違する。このため、その他の共通する構成要素については、同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、変形例2に係るスクリーン11Cおよびスクリーン11Cを構成するシート11cは、変形例1に係るスクリーン11Cおよびシート11cと同じものであるので、ここでは、重複する説明を省略する。
図6(b)に示すように、透過型スクリーン10Dは、可撓性を有する台形状のシート11cの短辺部11c1が面方向に繋がって配置されるように、シート11cを、面方向に複数枚並べると共に、映像光の透過方向に複数枚重ね合わせてなり、正面視で台形状となっている。
また、透過型スクリーン10Dは、シート11cを映像光の透過方向に複数枚重ね合わせた状態で当該透過型スクリーン10Dの表示面において拡散角が30度以上となっている、つまり、シート11cを、映像光の透過方向に複数枚重ね合わせた状態で、1枚で用いられる透過型スクリーンと同等の光の拡散を得る構成としている。また、シート11cは、前記したように、短辺部11c1の幅d1が長辺部11c2の幅d2よりも小さくなっており、平面視台形状をなしている。なお、表示面とは、映像光を透過して表示する面のことをいう。
なお、ここでは、図示を省略するが、透過型スクリーン10Dは、表示面において、映像光の透過方向に重なり合うシート11cの枚数の差が3枚を超えないように映像光の透過方向に、シート11cを2〜6枚設けてなる。
このようにして構成された透過型スクリーン10Dは、上端部から下端部に向かうにつれて幅が広くなる台形状となるので、上端側を、例えばフレーム30B(図4参照)の最も上側の支柱30Ba(図4参照)に取り付けたときに、頂部と下端部とで重なり合う枚数を略均等にすることができる。これによれば、透過型スクリーン11Dの表示面に良好な画質で映像を表示することが可能となる。これによれば、湾曲した形状の透過型スクリーン11Dを容易に形成することができ、かつ、透過型スクリーン11Dの表示面に明るさの差を感じない自然な見え方となるように映像を表示することができるので、映像光の画質を劣化させることなく、良好な画質で映像を表示することができる。
本発明は、前記した各実施形態及び変形例に限定されるものではない。
例えば、前記した各実施形態及び変形例に係る透過型スクリーンを構成する各シートに、音響透過性能をもたせてもよい。ここで、その一例として、第1実施形態に係る透過型スクリーン10Aの変形例に係る透過型スクリーン10A1(変形例3)について図7から図9および適宜図1、図2を参照して説明する。
図7に示すように、変形例3に係る透過型スクリーン10A1は、第1実施形態に係る透過型スクリーン10Aにおいて、当該透過型スクリーン10Aを構成する複数のシート11a、11a・・・を、音響透過用の穴部12を複数設けたシート111a、111a・・・に交換してなるものである。つまり、変形例3に係る透過型スクリーン10A1は、シートの構成以外の構成は、第1実施形態に係る透過型スクリーン10Aの構成と同じである。また、変形例3に係る透過型スクリーン10A1を構成するシート111a、111a・・・は、音響透過用の穴部12が設けられている点以外の構成は、第1実施形態に係る透過型スクリーン10Aを構成するシート11a、11a・・・の構成と同じである。このため、変形例3に係る透過型スクリーン10A1において、第1実施形態に係る透過型スクリーン10Aと共通する構成要素には同一の符号を付し、適宜図1および図2を参照して重複する説明を省略する。
透過型スクリーン10A1は、可撓性を有する帯状のシート111aを面方向に複数枚並べると共に、映像光の透過方向に複数枚並べて構成されている。なお、図7では、図示の都合上、透過型スクリーン10A1を平面的に示している。この透過型スクリーン10A1を構成する複数のシート111a、111a・・・には、図7に示すように、音響透過用の微小な穴部12が複数設けられている。この穴部12は、シート111aの全体に不規則に散らばって設けられている。図7では、それぞれ穴部12が複数設けられた複数のシート111a、111a・・・を同一面上に並べてスクリーンシートを構成した例を示している。なお、図7では、穴部12をわかりやすくするために強調して概念的に示したものにすぎず、実際の寸法、設置数、設置位置等と必ずしも一致するものではない。
この穴部12の径は、観察者(観客)から視認されにくい微小な大きさとすることが望ましい。穴部12の径の大きさは、全て同じとしてもよいし、スクリーンシートにおける位置等に応じて適宜変更してもよい。さらに、穴部12の設置間隔は、均一であってもよいし、スクリーンシートにおける位置等に応じて適宜変更してもよい。
例えば、透過型スクリーン10A1の中央部から音響を集中的に透過させたい場合、シート111aの長さ方向における中央部付近の穴部12の設置間隔を小さくしたり、穴部12の径を大きくしたりしてもよい。
ここで、シート111aに設けられる穴部12の径の大きさおよび設置間隔の設定の仕方について説明する。
1枚のシート111aに不規則に設けられた穴部12の割合をpと仮定し、このシート111aを映像光の透過方向に6枚重ね合わせたときに、映像光が穴部12を全て通過する確率はpとなる。このとき、映像光が穴部12を全て通過する確率pの理想の値を10万分の1以下とすると、1枚のシート111aにおける穴部12の割合pは、15パーセントとなる。ただし、穴部12の割合pが5パーセント以下であると、音響特性が良好に得られないと予想されるため、穴部12の割合pを5〜15パーセントの間で設定することが望ましい。
そして、穴部12の設置間隔は、視力1.0の観察者が中央にいて(正面から見て)見えない間隔であること、および、透過型スクリーン10A1に投影される面像と干渉しないこと、という条件を満たすように設定することが要求される。後者の条件について言及すると、穴部12の間隔と投影される画像の画素の大きさが略同じ程度である場合、投影される面像と干渉し、モアレパターンが生じ画質妨害が生じてしまうことになる。そして、後者の条件のほうが要求としては厳しいので、ここでは、後者を要求条件とする。
次に、例えば、透過型スクリーン10A1を直径20mのドーム状スクリーンとし、視距離を10mとしたときの穴部12の径の大きさおよび設置間隔の好適な設定例について説明する。直径20mのドーム状スクリーンで視距離を10mとしたときに画素構造が見えないようにするためには、画素の大きさを3mm以下とすることが条件となる。そして、この大きさの画素に対してモアレパターンを生じないためには、穴部12の設置間隔はその半分程度以下であることが必要になる。この条件では穴部12の設置間隔は1.5mm以下となる。このとき、穴部12の割合pを例えば10パーセント程度と仮定すると、穴部12の径は0.6mm以下となる。穴部12の径をこのような微小な大きさとすると、観察者(観客)から視認されにくくなり、良好な画質を維持することができる。
このようなシート111aを、図8(a)に示すように、面方向に複数枚並べると共に、映像光の透過方向に、重なり合う枚数の差が3枚を超えないように、2〜6枚並べて透過型スクリーン10A1を構成している。また、このとき、同一面上で隣り合って配置されるシート111a、111aの切れ目の線Cが映像光の透過方向において連続して重ならないように、映像光の透過方向に複数枚並べられるシート111a、111a・・・の面方向の位置を互いにずらして配置することとする。
ここで、図8(b)に、図8(a)におけるA部分におけるシート111aを、シート111aの長手方向に対し垂直方向の切断面を拡大した図を示した。図8(b)においては、穴部12を分かりやすく示すために、全てのシート111a、111a・・・の切断面上に穴部12が等間隔で複数配置された様子を示したが、実際は、このように穴部12の設置位置を揃える必要はなく、シート111a、111a・・・の適宜位置に設けることができる。
次に、このように構成された透過型スクリーン10A1により得られる作用効果について説明する。
まず、透過型スクリーン10A1によれば、音響特性を良好にすることができる。
つまり、透過型スクリーン10A1によれば、図9(a)に示すように、透過型スクリーン10A1の背面側に配置されたスピーカ(図示せず)から出力された音波が最も背面側のシート111aに入力されると、最も背面側のシート111aにおける音波の入力位置の近くの穴部12を通過して前面側のシート111aに出力される。そして、シート111a2に入力された音波は、シート111aにおける音波の入力位置の近くの穴部12を通過してさらに前面側のシート111aに出力される。このように、透過型スクリーン10A1の背面側に入力された音波が、順次伝達されて、映像光の透過方向に重なり合うシート111a、111a・・・のうち、最も前面側(最も観客席に近い側)のシート111aの穴部12、12・・・から観客席側に順次出力される。このようにして、透過型スクリーン10A1の背面側に配置されたスピーカ(図示せず)から出力された音響を観客席側に伝えることができる。
さらに、透過型スクリーン10A1によれば、画質を良好に維持することができる。
ここで、例えば、従来の1枚で使用される背面投射型の透過型スクリーンにおいて、透過型スクリーン10A1と同等の音響透過性能を得ようとすると、穴部12を、1枚で使用される背面投射型の透過型スクリーン全体に占める割合が15パーセント程度となるように穴部12を設けなければならないが、これは、ハイビジョンでは、全画素(200万画素)中の30万画素程度に相当する。そして、映像光は、透過型スクリーンの背面側に入射され、前面側から出射されるまでの間に、多少反射あるいは屈折し拡散されるが、概ね、図9(b)に示すように直進する。
つまり、直進した映像光が、透過型スクリーンのスクリーン面全体の約1/4程度の箇所に設けられた穴部12から観客席側に直接漏れ出すことになり、多大な画質の劣化を引き起こしてしまうことになる。従って、従来の1枚で使用される背面投射型の透過型スクリーンにおいて、画質を良好に維持しつつ、透過型スクリーン10A1と同等の音響透過性能をもたせることはできない。
これに対し、透過型スクリーン10A1によれば、映像光は、最も背面側のシート111a、111aに入力され、最も観客席側のシート111a、111a・・・から観客席側に出射されるまでの間に、多少反射あるいは屈折し拡散されるが、概ね、図9(b)に示すように直進する。このため、確率上、映像光が、シート111a、111a・・・の表面を透過せずに、穴部12のみを通る場合もある。
しかし、透過型スクリーン10A1は、前記したように、穴部12を不規則に複数設けたシート111aを、映像光の透過方向に複数枚重ね合わされてなる。そして、例えば、シート111aに、シート111aの全体に占める割合が約15パーセントとなるように穴部12を不規則に複数設け、このようなシート111aを映像光の透過方向に6枚重ねた場合を想定すると、穴部12だけを通る映像光の割合は、(0.15)により、0.0000114となる。これは、ハイビジョン(200万画素)では、全画素に対して約20画素程度とごく僅かであるため、画質の劣化はほとんど生じないといえる。
さらに、透過型スクリーン10A1は、隣り合うシート111a、111aの間の切れ目が映像光の透過方向に重なり合わないように、シート111a、111aの面方向の位置をずらして映像光の透過方向に複数枚重ね合わせることによって構成されているため、穴部12のみを通る映像光の割合をより少なくすることができる。
つまり、透過型スクリーン10A1によれば、前記した構成により、背面側に配置されたプロジェクタ20から投射される映像光が、シート111a、111a・・・に設けられた複数の穴部12から前面側の観客席に直接漏れ出す確率を下げることができる。
以上のように、透過型スクリーン10A1によれば、画質の劣化をほとんど生じさせることなく、良好な音響特性を得ることができる。
ここでは、第1実施形態に係る透過型スクリーン10Aを構成するシート11aを、穴部12を設けたシート111aに替えて、第1実施形態の変形例に係る透過型スクリーン10A1を構成したが、これに限られるものではなく、第2実施形態に係る透過型スクリーン10Bを構成する複数のシート11a、11aを・・・シート111a、111a・・・に交換してもよい。また、変形例1に係る透過型スクリーン10Cを構成する複数のシート11c、11c・・・に、穴部12を複数設けてもよいし、変形例2に係る透過型スクリーン10Dを構成する複数のシート11c、11c・・・に、穴部12を複数設けてもよい。このようにすると、第2実施形態に係る透過型スクリーン10B、変形例1、2に係る透過型スクリーン10C、10Dにおいても、画質を良好に維持しつつ、音響透過性能をもたせることができる。
また、前記した各実施形態および変形例では、透過型スクリーンの形状を、表面が平らな矩形状または表面が湾曲した形状としたが、これに限られるものではない。さらに、前記した各実施形態では、透過型スクリーンを舞台S上に配置して使用する例を示したが、これに限られるものではなく、例えば、透過型スクリーンをテレビ画面として使用しても良い。
1A、1B 映像表示装置
10A、10B、10C、10D、10A1 透過型スクリーン
11a、11c、111a シート
12 穴部
20 プロジェクタ
30A、30B フレーム

Claims (8)

  1. 背面側で受光した映像光を正面側に透過させて映像を表示する透過型スクリーンであって、
    可撓性を有する帯状のシートを、面方向に複数枚並べると共に、前記映像光の透過方向に複数枚重ね合わせ、
    前記シートを前記映像光の透過方向に複数枚重ね合わせた状態で、当該透過型スクリーンの表示面において拡散角が30度以上となる
    ことを特徴とする透過型スクリーン。
  2. 前記シートを、前記映像光の透過方向に、重なり合う枚数の差が3枚を超えないように2〜6枚重ね合わせた
    ことを特徴とする請求項1に記載の透過型スクリーン。
  3. 隣り合う前記シートの間の切れ目が前記映像光の透過方向に連続して重ならないように、前記シートを、前記面方向の位置をずらして前記映像光の透過方向に複数枚重ね合わせた
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の透過型スクリーン。
  4. 前記面方向に複数枚並べた前記シートの上端部をフレームに取り付けてなるスクリーンシートを、隣り合う前記シートの間の切れ目が前記映像光の透過方向に連続して重ならないように、前記面方向の位置をずらして前記映像光の透過方向に複数枚重ね合わせた
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の透過型スクリーン。
  5. 前記シートが台形状のシートであって、
    前記スクリーンの上端部が、前記台形状のシートの短辺部と長辺部とを交互に繋げて形成されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の透過型スクリーン。
  6. 前記シートが台形状のシートであって、
    前記スクリーンの上端部が、前記台形状のシートの短辺部を繋げて形成されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の透過型スクリーン。
  7. 前記シートに音響透過用の微小な穴部を複数設けた
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の透過型スクリーン。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の透過型スクリーンを備えた映像表示装置であって、
    前記透過型スクリーンと、
    前記透過型スクリーンの背面側に配置され、当該透過型スクリーンの背面側に映像光を投射するプロジェクタと、を備える
    ことを特徴とする映像表示装置。
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