JP2019129450A - マルチディスプレイシステム及びシミュレータ - Google Patents

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榎本 幸司
Koji Enomoto
幸司 榎本
彰 別宮
Akira Betsumiya
彰 別宮
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Abstract

【課題】システム全体の小型化と保守性の向上を共に達成することのできるマルチディスプレイシステム及びシミュレータを提供する。【解決手段】リアプロジェクション方式の表示装置を複数備えるマルチディスプレイシステムを構成する。複数の表示装置は、全体として一つの球面状スクリーンを構成し、複数の表示装置のそれぞれは、一つの球面状スクリーンの一部としての形状を有するスクリーンを備える。【選択図】図1

Description

本発明は複数の画像表示装置で構成されるマルチディスプレイシステム及びシミュレータに関する。
シミュレータをはじめとする画像表示システムの分野では、近年、高解像度・大画面化の要求が高まっている。このような、高解像度・大画面化の要求を背景としてマルチディスプレイシステムが提案されている。例えば、特許文献1には、マルチディスプレイシステムの例が記載されている。特許文献1に記載されたマルチディスプレイシステムは、一つの大きなスクリーンに複数の画像投影装置からの部分画像を投影して一画像を形成するように構成されている。
特開2002−196417号公報
航空機等のシミュレータの分野では、没入感を高めるために全周型のスクリーンに画像を投影できるシステムが要求される。このような分野で一般的に考えられる構成は、全周型の大型スクリーンの外部に設置した架台に複数のプロジェクタを取り付けて、これらの複数のプロジェクタから部分画像を全周型の大型スクリーンに投影し一画像を形成するようにするものである。
しかしながら、上述のような一般的に考えられるやり方で表示システムを構成した場合、プロジェクタとスクリーンの間の距離が長くなりシステムが大型化し、動揺装置上での運用が困難になる、システムの大型化により保守性が低いという問題が生じる。
特許文献1は、一つの平面型の大型スクリーンに対し複数の画像投影装置を設けたマルチディスプレイシステムにおける各画像表示装置の薄型化による小型化について記載しているものの、表示システム全体の小型化と保守性の向上を同時に実現するシステムを提供することを目的とするものではない。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、システム全体の小型化と保守性の向上を共に達成することのできるマルチディスプレイシステム及びシミュレータを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、リアプロジェクション方式の表示装置を複数備えるマルチディスプレイシステムであって、複数の表示装置は、全体として一つの球面状スクリーンを構成する。複数の表示装置のそれぞれは、上記一つの球面状スクリーンの一部としての形状を有するスクリーンを備える。
マルチディスプレイを構成する複数の表示装置をリアプロジェクション方式の表示装置で構成することで、各表示装置を小型化でき、表示システム全体としての小型化も可能になる。また、マルチディスプレイシステムを保守性の高い小型表示装置の組み合わせで構成できるので、システムの保守性も向上させることができる。
複数の表示装置のそれぞれは、スクリーンを有する箱型のスクリーンユニットと、箱型の筐体と、を備える構成であってもよい。この場合、複数の表示装置のそれぞれは、箱型のスクリーンユニットと筐体とを一体的に組み合わせることにより箱型の単一体として構成される。
複数の表示装置のそれぞれは、投影光を投射するプロジェクタと、プロジェクタからの投影光を反射してスクリーンに向かわせるミラーと、を備える構成であってもよい。この場合、複数の表示装置のそれぞれにおいて、プロジェクタとミラーは筐体内に配置される。
複数の表示装置のそれぞれは、表示装置同士を連結するための連結部を有していてもよい。複数の表示装置のそれぞれにおいて、スクリーンが位置する側に対する反対側を背面側と定義するとき、複数の表示装置それぞれにおける連結部は、スクリーンの位置よりも背面側にシフトした位置に形成されている。
複数の表示装置のそれぞれのスクリーンは、同一の曲率半径を有していてもよい。この場合、複数の表示装置は、それぞれのスクリーンが隙間なく隣接することにより一つの球面状スクリーンが形成されるように組み合わされている。
複数の表示装置は、鉛直方向に一列状に配列された縦の表示装置列を有していてもよい。この場合、縦の表示装置列を構成する複数の表示装置は、鉛直方向の高さに関し、一つの球面状スクリーンの中心の高さに対応する位置の表示装置のサイズを基準としたとき、鉛直方向の高さに応じてサイズが異なっていてもよい。
縦の表示装置列を構成する複数の表示装置は、鉛直方向の高さに関し、一つの球面状スクリーンの中心の高さに対応する位置の表示装置のサイズを基準としたとき、鉛直方向の高さが、前記一つの球面状スクリーンの中心の高さから離れるほどサイズが小さいものとなっていてもよい。
複数の表示装置のそれぞれのスクリーンユニットは互いに隣接しており、互いに隣接するスクリーンユニットにおいて、一スクリーンユニットの前記スクリーン面以外から他のスクリーンユニットへの光漏れを防ぐ遮光がなされていても良い。
複数の表示装置のそれぞれは、表示装置同士を連結するための連結部を有していても良い。この場合、複数の表示装置のそれぞれにおいて、スクリーンが位置する側を正面側と定義するとき、スクリーンユニットは連結部に対して正面側に位置し、複数の表示装置は、それぞれのスクリーンが隙間なく隣接することで、ベゼルの介在による映像の途切れがなく、連続した映像の表示が可能なように組み合わされていても良い。
本発明の他の態様は、シミュレータであって、上述のマルチディスプレイシステムと、マルチディスプレイシステムが搭載される動揺装置と、複数の表示装置それぞれに映像を供給する映像発生装置と、模擬操縦装置と、動揺装置、映像発生装置及び模擬操縦装置を制御する制御装置と、を備える。
本発明によれば、システム全体の小型化と保守性の向上を共に達成することのできるマルチディスプレイシステム及びシミュレータが提供される。
本発明の目的、特徴及び利点は、添付図面に関連した以下の実施形態の説明により一層明らかになろう。
本発明の実施形態に係るマルチディスプレイシステムの構成を示す斜視図である。 図1のマルチディスプレイシステムを構成する表示装置の斜視図である。 図3(a)、図3(b)および図3(c)はそれぞれ図2の表示装置の上面図、正面図および側面図である。 図2の表示装置の内部構成を表す断面図である。 マルチディスプレイシステムの平面図である。 マルチディスプレイシステムを図5における矢印Gの方向で見た場合の正面図である。 マルチディスプレイシステムの側面図である。 マルチディスプレイシステムの複数の表示装置のうち縦方向の1列を構成する4つの表示装置の正面図である。 マルチディスプレイシステムを用いたシミュレータの構成を模式的に表したブロック図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。全図面に渡り、対応する構成要素には共通の参照符号を付す。なお、理解を容易にするために、これらの図面は縮尺を適宜変更している。また、図面に示されるマルチディスプレイシステム及び表示装置の構成は一例であり、本発明は図示した構成に限定されない。
はじめに、図1を参照し、本実施形態にかかるマルチディスプレイシステム1の概略構成を説明する。図1は、マルチディスプレイシステム1の構成を示す斜視図である。図1に示されるように、マルチディスプレイシステム1は、比較的小型の表示装置を複数組み合わせることによって構成された全周型の表示システムである。このようにマルチディスプレイシステム1を全周型の表示システムとすることで、使用者に没入感を与えることができる構成になっている。なお、マルチディスプレイシステム1は、完全な全周型ではなく、一部は開口され、使用者の出入り等のための出入口3となっている。それぞれの表示装置(図1においてその一部に符合50、80、90を付している)は、ユニット型のリアプロジェクション方式表示装置である。それぞれの表示装置のスクリーンは球面の一部を構成する形状(より詳細には、球面を平面で切り出した形状)をしており、これら複数の表示装置を図1のように組み合わせることによって、マルチディスプレイシステム1の内周面には1つの球面状の大型のスクリーン1aが形成されるようになっている。
マルチディスプレイシステム1の代表的な使用例はフライトシミュレータである。マルチディスプレイシステム1をフライトシミュレータとして構成する場合には、マルチディスプレイシステム1を動揺装置上に設置して、スクリーン1aによって規定される球面の中心部分に模擬操縦席を配置する構成とすることができる。なお、マルチディスプレイシステム1は、フライトシミュレータ以外にも、各種シミュレータ、教育、展示、エンタテインメント等、様々な分野に用いることができる。
次に、図2から4を参照し、マルチディスプレイシステム1に用いられる表示装置の構成例を説明する。なお、マルチディスプレイシステム1を構成する各表示装置(50,80,90)は、球面状のスクリーン1aを形成する都合上、接地面からの高さに応じて大きさ及び形状が異なっているが、基本的な構成は同様である為、以下では代表として図1中の表示装置50について説明することとする。したがって、スクリーンの大きさや形状に関する点を除き、表示装置50について説明される内容は、他の表示装置80、90にも当てはまる。また、以下では、説明の便宜のため、表示装置50のスクリーン面側を前面側、スクリンーン面の反対側を背面側とも呼ぶこととする。
図2は、表示装置50の斜視図であり、図3(a)、図3(b)および図3(c)はそれぞれ表示装置50の上面図、正面図および側面図である。また、図4は、表示装置50の内部構成を表す断面図(図3(b)のA−A断面図)である。図2から図4に示されるように、表示装置50は、スクリーンユニット51と筐体52とを有する。スクリーンユニット51は、球面の一部を構成する形状のスクリーン51aを有する。なお、図2の斜視図には、スクリーン51aによって規定される球面(すなわち、スクリーン1aによって規定される球面)の中心位置に使用者の視点に対応する視点位置Pが示されている。スクリーンユニット51は、スクリーン51aの反対側の一側面(図2おいて背面側)が開口した箱型に形成されている。スクリーンユニット51は、例えば、材料としてアクリルを用いた一体成型品であっても良いし、材料としてアクリルを用いた別々の部材を接着して構成されるものであってもよい。表示装置50のスクリーン51aは中央部が背面側に凹んだ球面状をしており、且つ、スクリーン51a全面が表示面として用いられる構成であるが、上述のようにスクリーン51aを箱型のスクリーンユニット51の一側面として一体的に形成することで、ベゼルを用いることなくスクリーン51aをしっかりと保持することが可能となっている。
筐体52は、一側面(図2において前面側)が開口した略箱型に形成されている。筐体52は、軽量で且つ剛性を有するようにするため、例えば金属プレートの部材を組み合わせてねじ止め加工等により構成されるものであっても良い。また、剛性を向上させるために筐体52内の内側面にフレーム状の補強部材を組み付けても良い。後述するように、筐体52内にはプロジェクタ、ミラー等の映像表示のための構成部品が配置される。スクリーンユニット51と筐体52は、一例として、嵌め込み構造により一体的に組み合わされる構成とされる。この場合、具体的には、筐体52の前面側の端部をスクリーンユニット51の背面側の端部の内周面に嵌め込んで、嵌合部分の上面、側面および底面において外側からねじ60を用いてねじ止めすることにより、スクリーンユニット51と筐体52とを一体としてしっかりと固定することができる。なお。図2および図3においては、ねじ60のうち一部のみに符号60を付している。このように、表示装置50は箱型の単一体として構成されており、図1のように組み合わせて使用した場合でもスクリーン51aの球面形状が変形しない剛性を有するものとなっている。
図2の斜視図および図3(b)の正面図に示されているように、スクリーンユニット51の背面側の端部近辺、筐体52の両側面にはフランジ部53、53が外側に突出するように形成されている。後述するように、フランジ部53、53は、各表示装置同士を組み合わせる場合の連結部として用いられる。図2から図4に示されるように、フランジ部53、53は、表示装置50の奥行方向に関してはスクリーン51aに対して背面側にシフトした位置に形成されているので、複数の表示装置同士を組み合わせる際に、スクリーン51aよりも背面側の位置で表示装置同士を連結することができる。この構成により、複数の表示装置のスクリーンの周縁同士をぴったりと隙間なく合わせて全周型のスクリーン1aを構成することが可能になっている。なお、フランジ部53、53は、スクリーンユニット51と筐体52の嵌合部分近辺に設けられていればよいので、スクリーンユニット51側に形成されていてもよい。
図4は、表示装置50の図3(b)のA−A線断面図であり、映像表示系の構成を示している。図4に示すように、表示装置50は、プロジェクタ61とミラー62とを有する。プロジェクタ61は、筐体52の底面上の背面側の位置に立設するように設けられた固定用部材54に、投影レンズ側が上方を向いた状態で固定されている。ミラー62は、筐体52の内面のうちの背面の一部を構成する傾斜面52aに取り付けられている。この構成において、プロジェクタ61から上方に投射された投影光は、ミラー62で反射して前面側に向かい、スクリーン51aに投射される。このように、表示装置50を、プロジェクタ61からの投影光の光路を背面側に配置されたミラーで折り返してスクリーン51aに向かわせるリアプロジェクション方式の構成とすることで、表示装置50の奥行方向のサイズを減少させ、表示装置50を小型に構成することが可能となっている。また、各表示装置を小型で且つ剛性を有する構成とすることができることにより、マルチディスプレイシステム1としての耐振動性を向上させることができることとなる。
マルチディスプレイシステム1として、表示装置50を複数組み合わせる構成とするときに、一表示装置50のスクリーンユニット51の側面からの光漏れが他の表示装置50に入り込まないように遮光することで、隣接する他のスクリーンユニット51への映像の映り込みを防ぐことができる。遮光は、例えばスクリーンユニット51のスクリーン51a面以外への塗装によるものであっても良いし、遮光布もしくは遮光パネルの設置によるものであっても良い。
プロジェクタ61としては、液晶プロジェクタ等、高解像度の映像を投影可能な一般的な構成のものを採用することができる。一例として、プロジェクタ61は、いわゆる3板方式の液晶プロジェクタであってもよい。プロジェクタ61が3板方式の液晶プロジェクタである場合、一例として、プロジェクタ61は、白色光を発する光源と、光源からの白色光をR,G,Bの各色に分離する色分離用ダイクロイックミラーと、R,G,Bの各色の光が入射する3つの透過型液晶パネルと、3つの透過型液晶パネルからの各色の画像光を重ね合わせてカラー画像とするための色合成用ダイクロイックミラーと、カラー画像を拡大投影するための投射レンズとから構成される。
以下、図1に示されたマルチディスプレイシステム1の構成について更に詳細に説明する。図5は、マルチディスプレイシステム1の平面図であり、図6は、マルチディスプレイシステム1を図5における矢印Gの方向で見た場合の正面図であり、図7は、マルチディスプレイシステム1の側面図である。また、図8は、マルチディスプレイシステム1の複数の表示装置のうち縦方向の1列を構成する4つの表示装置を抜き出し、これら4つの表示装置を前面側からみた場合の正面図である。
図1の斜視図および図5〜図7に示されるように、マルチディスプレイシステム1は、合計36台の表示装置をスクリーン1aが1つの球面状をなすように組み合わせることによって構成されている。この構成では、図8に示されるように、各表示装置は、接地面からの高さによってスクリーンの大きさおよび形状が異なっている。具体的には、使用者の視点位置Pの高さの位置に配置される表示装置50のスクリーン51aは、左右側辺が円弧状をした略矩形状の形状を有している。表示装置50より一段分高い位置に配置されている表示装置80のスクリーン81aは、表示装置50のスクリーン51aよりも小さく、また全体として略台形状に形成されている。また、1番上の段に配置された表示装置90のスクリーン91aは、表示装置80のスクリーン81aよりも小さく、また全体として略台形状に構成されている。なお、表示装置50の一段下に配置された表示装置80は、表示装置50の一段上の表示装置80の上下を逆にして配置したものである。
マルチディスプレイシステム1全体の具体的なサイズの一例は、球面状のスクリーン1aの曲率半径(つまり、使用者の視点位置Pからスクリーン1aまでの距離)が約1.7mで、合計36台の表示装置によってスクリーン1aを構成するというものである。この場合、接地面からの高さが球面状のスクリーン1aの中心と等しい表示装置50の画面サイズはテレビの表示画面サイズ換算で約40インチとなる。なお、ここで説明したマルチディスプレイシステム1の構成は一例であり、36台よりも少ない数の表示装置、或いは36台よりも多い数の表示装置を用いて球面状のスクリーンを有するマルチディスプレイシステムを構成しても良い。マルチディスプレイシステム1を構成する各表示装置の大きさ、解像度、及びマルチディスプレイシステム1を構成する表示装置の数については、表示システム全体としての解像度、コスト、保守性を総合的に考慮して決定してもよい。
このようにマルチディスプレイシステム1は、各表示装置を小型化して表示システム全体の外形を小型化することができる構成となっている。表示システム全体を小型化することで、動揺装置での運用に関し優位性が向上する。また、表示システム全体を小型化することで、表示システムを動揺装置に設置して揺動させた場合に動揺中心から各表示装置までの距離を短くすることができ、それにより各表示装置にかかる加速度、すなわち負荷が減少し、表示システム全体としての耐振動性が増すという利点も得られる。
図1及び図5〜図7に示すように、マルチディスプレイシステム1は、合計36台の表示装置50、80、90をフレーム20に組み付けることによって構成される。フレーム20は、略環状の多角形形状に形成され水平に配置される5個の水平フレーム部21a、21b、21c、21d及び21eと、各表示装置列の間に鉛直方向に配置される10個の鉛直フレーム部22a、22b、22c、22d、22e、22f、22g、22h、22iおよび22jを有する。鉛直フレーム20a〜20jのそれぞれの下側部分には、L字状或いは矩形状の基礎部(図1において符号22aa、22ba、22jaを付した部分を含む)が形成されている。これら基礎部と、最下部の水平フレーム部22eによって、フレーム20の底面が形成され、フレーム20を設置面に安定して設置することができるようになっている。
水平フレーム部21a〜21e及び鉛直フレーム部22a〜22jは、球面上に格子を形成するようなやり方で互いに組み合わされ、互いに重なり合う箇所が固定されている。それによって、水平フレーム部21aと水平フレーム部21bとの間には、9台の表示装置90を連結する為の台形状の9個の枠部が形成される。また、水平フレーム部21bと水平フレーム部21cとの間には、9台の表示装置80を連結する為の台形状の9個の枠部が形成される。水平フレーム部21cと水平フレーム部21dとの間には、9台の表示装置50を連結する為の矩形状の9個の枠部が形成される。また、水平フレーム部21dと水平フレーム部21eとの間には、最下段の9台の表示装置80を連結する為の略台形状の9個の枠部が形成される。上記構成において、各表示装置のスクリーンユニットの背面側端部の側面に形成されたフランジ部(図3(b)の例においてフランジ部53、53)を上記各枠部に連結することによって、各表示装置のスクリーンがぴったりと隙間なく接合され球面状のスクリーン1aが形成される状態で、各表示装置がフレーム20に固定される。
次に、マルチディスプレイシステム1を用いたシミュレータの一構成例について説明する。図9は、マルチディスプレイシステム1を用いたシミュレータ300の構成を模式的に表したブロック図である。図9に示すように、シミュレータ300では、マルチディスプレイシステム1は動揺装置250上に設置される。マルチディスプレイシステム1の各表示装置(図9において4つの表示装置50、80、80、90で代表されている)は、映像発生装置(図9において4つの映像発生装置151〜154で代表されている)に接続されている。映像発生装置151〜154は、制御装置200に接続され、制御装置200によって制御される。映像発生装置151〜154、及び制御装置200は、一般的なPCを用いて構成してもよい。
また、マルチディスプレイシステム1内には使用者が着座して操作を行う模擬操縦装置230が配置される。模擬操縦装置230は制御装置200に接続され、模擬操縦装置230の操作情報が制御装置200に伝達される。また、動揺装置250も制御装置200に接続され、制御装置200の制御のもとで動作する。動揺装置250は、一般的な構成のものを用いることができる。例えば、動揺装置250は、6本のアクチュエータを用いたいわゆる6軸タイプの動揺装置であってもよい。この構成により、制御装置200からの制御の下で、動揺装置250上に設置されたマルチディスプレイシステム1と模擬操縦装置230を揺動させ、模擬映像の動きに合わせて、模擬加速度等を使用者に与え没入感を高めることができる。
図9に示すようにマルチディスプレイシステム1を構成する表示装置(90,80,50,80)はそれぞれ映像発生装置(151、152,153,154)に接続されている。制御装置200による制御の下で、各表示装置の設置位置と視野範囲(つまり、使用者の視点Pを基準とする、各表示装置のスクリーンの位置と視野範囲)から各表示装置の模擬視界映像を計算し、それぞれの映像発生装置を同期させつつ、映像発生装置から対応の表示装置へ模擬視界映像を提供する。
各表示装置の各映像発生装置から出力される映像について映像調整は、模擬映像の出力前に予め行っておく。各表示装置の映像調整には、色調調整や、映像シフト、トリミング、拡大/縮小、スクリーンが球面状であることに伴う歪み補正等が含まれる。ここで、スクリーンが球面状であることに伴う歪み補正については、原理的には、視点位置P、スクリーンの位置・視野範囲、プロジェクタの位置に基づき、プロジェクタ内の画像の画素位置(xp、yp)が視点位置Pの画像(視点位置Pからみた場合の画像)のどの画素位置(xc、yc)に対応しているかを表す移動量を各画素について求め(つまり、(xp、yp)と(xc、yc)との対応関係を各画素について求め)、映像発生装置で発生する映像の各画素について予めこの移動量に相当する逆歪みをかけておくことで実現することができる。
以上説明したように、本実施形態のマルチディスプレイシステム1は、小型で単体の表示装置を複数組み合わせることで構成されているので、表示装置単位で保守や交換が可能となり保守性が向上する。また、映像調整に関しても、各表示装置単位で精確に行うことが可能である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、後述する請求の範囲の開示範囲から逸脱することなく様々な修正及び変更を成し得ることは、当業者に理解されよう。
本発明にかかるマルチディスプレイシステムは、図1や図5を参照して説明したマルチディスプレイシステム1の構成例に限られない。本発明にかかるマルチディスプレイシステムは、単体の球面型表示装置を任意の数並べることで、例えばほぼ完全なドーム型とするなど、所望の視野範囲の表示システムを構成することが可能である。
上述の実施形態では、マルチディスプレイシステム1のスクリーン1aについて球面状であると説明したが、これはマルチディスプレイシステム1のスクリーン1aの曲率半径がスクリーン1aの全ての位置で同一である場合だけでなく、曲率半径が部分的に変化するような、球面に近い形状でもよいことを意図している。スクリーン1aが球面に近い形状(例えば、球面に近い回転楕円体、梨形など)であれば、上述の実施形態における効果と実質的に同等の効果を得ることができるからである。
1 マルチディスプレイシステム
1a スクリーン
3 出入口
20 フレーム
50 表示装置
51 スクリーンユニット
51a スクリーン
52 筐体
53 フランジ
60 ねじ
61 プロジェクタ
62 ミラー
80,90 表示装置
151、152、153、154 映像発生装置
200 制御装置
230 模擬操縦装置
250 動揺装置
300 シミュレータ

Claims (10)

  1. リアプロジェクション方式の表示装置を複数備えるマルチディスプレイシステムであって、
    前記複数の表示装置は、全体として一つの球面状スクリーンを構成し、
    前記複数の表示装置のそれぞれは、前記一つの球面状スクリーンの一部としての形状を有するスクリーンを備える、
    マルチディスプレイシステム。
  2. 前記複数の表示装置のそれぞれは、
    前記スクリーンを有する箱型のスクリーンユニットと、
    箱型の筐体と、を備え、
    前記複数の表示装置のそれぞれは、前記箱型のスクリーンユニットと前記筐体とを一体的に組み合わせることにより箱型の単一体として構成される、
    請求項1に記載のマルチディスプレイシステム。
  3. 前記複数の表示装置のそれぞれは、
    投影光を投射するプロジェクタと、
    前記プロジェクタからの投影光を反射して前記スクリーンに向かわせるミラーと、
    を備え、
    前記複数の表示装置のそれぞれにおいて、前記プロジェクタと前記ミラーは前記筐体内に配置される、
    請求項2に記載のマルチディスプレイシステム。
  4. 前記複数の表示装置のそれぞれは、表示装置同士を連結するための連結部を有し、
    前記複数の表示装置のそれぞれにおいて、前記スクリーンが位置する側に対する反対側を背面側と定義するとき、前記複数の表示装置それぞれにおける前記連結部は、前記スクリーンの位置よりも背面側にシフトした位置に形成されている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のマルチディスプレイシステム。
  5. 前記複数の表示装置のそれぞれのスクリーンは、同一の曲率半径を有し、
    前記複数の表示装置は、それぞれのスクリーンが隙間なく隣接することにより前記一つの球面状スクリーンが形成されるように組み合わされている、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のマルチディスプレイシステム。
  6. 前記複数の表示装置は、鉛直方向に一列状に配列された縦の表示装置列を有し、
    前記縦の表示装置列を構成する複数の表示装置は、前記鉛直方向の高さに関し、前記一つの球面状スクリーンの中心の高さに対応する位置の表示装置のサイズを基準としたとき、前記鉛直方向の高さに応じてサイズが異なっている、
    請求項5に記載のマルチディスプレイシステム。
  7. 前記縦の表示装置列を構成する複数の表示装置は、前記鉛直方向の高さに関し、前記一つの球面状スクリーンの中心の高さに対応する位置の表示装置のサイズを基準としたとき、前記鉛直方向の高さが前記一つの球面状スクリーンの中心の高さから離れるほどサイズが小さいものとなっている、
    請求項6に記載のマルチディスプレイシステム。
  8. 前記複数の表示装置のそれぞれのスクリーンユニットは互いに隣接しており、
    前記互いに隣接するスクリーンユニットにおいて、一スクリーンユニットの前記スクリーン面以外から他のスクリーンユニットへの光漏れを防ぐ遮光がなされた、
    請求項2を引用する請求項5に記載のマルチディスプレイシステム。
  9. 前記複数の表示装置のそれぞれは、表示装置同士を連結するための連結部を有し、
    前記複数の表示装置のそれぞれにおいて、前記スクリーンが位置する側を正面側と定義するとき、前記スクリーンユニットは前記連結部に対して正面側に位置し、
    前記複数の表示装置は、それぞれのスクリーンが隙間なく隣接することで、ベゼルの介在による映像の途切れがなく、連続した映像の表示が可能なように組み合わされている、
    請求項2、3又は8に記載のマルチディスプレイシステム。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載のマルチディスプレイシステムと、
    前記マルチディスプレイシステムが搭載される動揺装置と、
    前記複数の表示装置それぞれに映像を供給する映像発生装置と、
    模擬操縦装置と、
    前記動揺装置、前記映像発生装置及び前記模擬操縦装置を制御する制御装置と、
    を備えるシミュレータ。
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