JPH08161871A - カートリッジ搬送装置、ライブラリ制御システム及びアクセッサ制御方法 - Google Patents

カートリッジ搬送装置、ライブラリ制御システム及びアクセッサ制御方法

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JPH08161871A
JPH08161871A JP6302364A JP30236494A JPH08161871A JP H08161871 A JPH08161871 A JP H08161871A JP 6302364 A JP6302364 A JP 6302364A JP 30236494 A JP30236494 A JP 30236494A JP H08161871 A JPH08161871 A JP H08161871A
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cartridge
accessor
cell
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storage
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JP6302364A
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Yoshiyuki Yokogawa
美幸 横川
Naoya Yamamura
直也 山村
Hidetomo Kanbe
英智 掃部
Kiyotaka Tanaka
清隆 田中
Yoshiyuki Hashimoto
義之 橋本
Katsufumi Onaka
勝文 大中
Noriaki Matsuzaki
範晶 松崎
Takahiro Asahara
隆宏 淺原
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Fujitsu Ltd
Fujitsu Peripherals Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Fujitsu Peripherals Ltd
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Publication date
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  • Automatic Tape Cassette Changers (AREA)
  • Automatic Disk Changers (AREA)
  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、カートリッジ搬送装置に関し、
アームとカートリッジの間にすきまができた場合にもカ
ートリッジの搬送が可能なるように搬送制御を行うこと
を目的とする。 【構成】 2本のアームを備え、この支点を中心に2本
のアームを互いに逆方向に回転させることによって第1
の所定の位置に収納されたカートリッジを2本のアーム
の一端でつかむカートリッジ保持手段と、アーム回転手
段と、カートリッジを2本のアームの間の空間に引き込
むようにまたは2本のアームの間の空間から送り出すよ
うに搬送する搬送手段と、前記搬送手段を駆動する搬送
騒動手段と、カートリッジが第2の所定の位置まで搬送
されたかどうかを監視する搬送完了監視手段とを備え、
一定時間内にカートリッジが第2の所定の位置まで搬送
されていないことが検知された場合に前記第2の所定の
位置への搬送動作が継続して行われるように制御するこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カートリッジ搬送装
置に関し、特に磁気テープなどが収納されたカートリッ
ジを、磁気テープ装置などのデータ入出力機器へ自動搬
送するカートリッジ搬送装置に関する。
【0002】この発明は、ライブラリ制御システムに関
し、特に、記憶媒体の競合使用を緩和する機能を備えた
ライブラリ制御システムに関する。
【0003】この発明は、記憶媒体の自動交換装置(以
下、ライブラリ装置と呼ぶ)に関する。特に磁気テープ
や磁気ディスク等のカートリッジを収納庫に収容し、ハ
ンドを有するカートリッジ搬送機構(以下、アクセッサ
と呼ぶ)を備えて、このアクセッサによってカートリッ
ジを収納庫から取り出し及び収納する自動倉庫形式のラ
イブラリ装置において、アクセッサの収納庫に対する相
対位置を検出するアクセッサ制御方法に関する。
【0004】また、ライブラリ装置において、アクセッ
サとセルとの位置ずれのためにカートリッジを取り出す
ことができなくなる状態、すなわちギャップ状態を回避
するアクセッサ制御方法に関する。
【0005】この発明は、プログラム展開機能を有する
制御装置に関し、特にROM等の不揮発性メモリに圧縮
して格納されている制御用のプログラムコードをRAM
等の記憶装置上に展開して、この展開されたプログラム
に基づいて制御が行われる制御装置に関する。
【0006】
【従来の技術】1.カートリッジ搬送装置 従来、図9に示すように、磁気テープを収納したカート
リッジをオペレータの関与なしで磁気テープ装置に搬送
する自動装填機構(オートローダ)が提案されている。
図9は、このオートローダ51と磁気テープ装置52と
の接続外観図を示している。
【0007】オートローダ51は、複数個のカートリッ
ジを収納するための棚構造を有したマガジン54と、カ
ートリッジ搬送機構部(以下キャリアと呼ぶ)53を備
えている。マガジン54に収納されたカートリッジはキ
ャリア53によってマガジン54から取り出され、磁気
テープ装置52のカートリッジ挿入口に挿入される。こ
こで、キャリア53は、昇降動作が可能な構造を備えて
いる。
【0008】図10は、キャリア53の一例を示す構造
図である。同図においてA1はアームであり、2本備え
られる。2本のアームは(1)又は(2)方向へ回転さ
せられて、カートリッジK1を2本のアームの間にはさ
んでカートリッジの搬送を行うものである。M1は搬送
用モータであり、アームに取りつけられ、アームの外周
に巻かれたベルトB1を駆動するものである。ベルトB
1は紙面の左右方向へカートリッジの搬送を行うもので
ある。
【0009】M2は、アーム旋回用モータであり、図1
0の(a)又は(b)の方向に駆動することによって、
このモータに取り付けられている偏心カムによってアー
ムA1の支点Pを中心として2本のアームを(1)又は
(2)の方向に旋回動作を行わせるものである。たとえ
ば、2本のアームを両方とも(1)の方向に旋回させる
ことによって、2本のアームの左側の一端が閉じられて
カートリッジK1をつかむ。また、逆に(2)の方向に
2本のアームを回転させると、左側が開き、右側の一端
が閉じられてカートリッジK1をつかむ。
【0010】カートリッジK1は、2本のアームA1に
よってはさまれた後、ベルトB1の駆動によって(3)
又は(4)方向に搬送される。S1及びS2はカートリ
ッジ搬送が正常に行われたかどうかを監視するためのセ
ンサであり、2つのセンサともオン状態となったとき
に、カートリッジのキャリア内への搬送が完了したこと
を示す。
【0011】S3及びS4は、モータM2の近傍に取り
つけられ、アームの回転動作、すなわち左端又は右端の
開閉状態を検知するためのセンサである。たとえばセン
サS3がオンとなる状態でモータM2を停止させるとア
ームA1の右端が閉じられた状態となり、センサS4が
オンとなる状態でモータM2を停止させるとアームA1
の左端が閉じられた状態となる。また、モータM2を停
止しない場合、すなわちモータM2を駆動しつづけた場
合、2本のアームA1は開閉動作を繰り返す。
【0012】アームA1がカートリッジK1をつかんで
いる状態でモータM1を駆動すると、ベルトB1が
(c)又は(d)の方向に回転させられ、このベルト駆
動により、カートリッジK1は(3)又は(4)の方向
に移動させられる。たとえば、ベルトB1が(c)の方
向に回転すると、カートリッジは(3)の方向に搬送さ
れる。
【0013】このような構成を持つオートローダ及びキ
ャリアは、磁気テープ装置等の内部に存在する制御装置
によってその動作が制御される。従来行われていたその
制御の一例を次に示す。
【0014】A)マガジン内のカートリッジを磁気テー
プ装置に挿入する場合 .キャリア自体の昇降駆動で取り出すカートリッジの
位置に移動させる。 .アーム部のベルト駆動によりマガジンからカートリ
ッジを取り出し、キャリア内に搬送する。 .の状態で、キャリア自体を昇降駆動し磁気テープ
装置のカートリッジ挿入口に移動させる。 .アーム部のベルト駆動によりキャリア内のカートリ
ッジをカートリッジ挿入口に搬送する。 .搬送したカートリッジを磁気テープ装置内に押し込
む。
【0015】B)磁気テープ装置から排出されたカート
リッジをマガジンに戻す場合 .磁気テープ装置から排出されたカートリッジをアー
ム部のベルト駆動によりキャリア内に搬送する。 .の状態で、キャリア自体を昇降駆動し、カートリ
ッジが収納されていたマガジン位置に移動させる。 .アーム部のベルト駆動によりキャリア内からカート
リッジをマガジン挿入口に搬送する。 .搬送したカートリッジをマガジン内に押し込む。
【0016】次に図11に従来におけるカートリッジを
紙面の左から右方向へ搬送する一例を示す。ここで、カ
ートリッジK1のキャリア内への搬送は以下のように行
なわれる。キャリアの左側、つまり(X)の位置にある
カートリッジをキャリア内に引き込む場合は、モータM
2を(a)の方向に駆動し、アームA1を(1)の方向
に開いてセンサS4がオンになる位置にてモータM2を
停止させる。
【0017】次に、ベルトB1が(c)の方向に動作す
るようにモータM1を駆動すると、カートリッジK1は
(3)の方向に移動する。そして、モータM1の駆動中
にセンサS1、及びセンサS2の監視を行い、センサS
1、及びセンサS2が共にオンとなった位置、つまり
(Y)の位置でキャリア53への搬送は完了し、モータ
M1を停止させる。
【0018】逆に、キャリアの右側、つまり(Z)の位
置にあるカートリッジK1をキャリア53内に引き込む
場合は、モータM2を(b)の方向に駆動し、アームA
1を(2)の方向に閉じてセンサS3がオンになる位置
にてモータM2を停止させる。次に、ベルトB1が
(d)の方向に動作するようにモータM1を駆動する
と、カートリッジK1は(4)の方向に移動する。そし
て、モータM1の駆動中にセンサS1、及びセンサS2
の監視を行い、センサS1、及びセンサS2が共にオン
となった位置、つまり(Y)の位置でカートリッジK1
はキャリア53内に収まったものとし、モータM1を停
止させる。以上が、(X)または(Z)の位置にあるカ
ートリッジK1をつかんでキャリア53の中に搬送する
処理の概要である。
【0019】2.ライブラリ制御システム 従来、一般的にライブラリ制御システムとは、多数の交
換可能な記憶媒体(カートリッジ)、たとえば表面及び
裏面の両面に記憶することのできるカートリッジ型磁気
ディスクを収納する収納庫と、この中から指定された記
憶媒体を取り出して記録再生機構にマウントする複数台
の記憶媒体搬送機構と、取り出された記憶媒体に対して
データの記録再生動作を行う複数台の記録再生機構と、
これらの機構を制御するライブラリ制御装置とを備えた
ものである。
【0020】ここで、収納庫は記憶媒体を収容できる程
度の大きさの複数個のセルからなり、各セルにはアドレ
スが付与されており、ライブラリ制御装置にはどのカー
トリッジがどのセルに入れられているかが記憶されてい
る。また、一般に、このようなライブラリ制御システム
を複数台含んだ大規模な集合型の大容量記憶システムで
は、ホストコンピュータとしての上位装置であるワーク
ステーションあるいはパソコンから発せられる指示に基
づいて各ライブラリ制御システムが機能する。
【0021】たとえば、ワークステーションからある名
前の付いたデータを取り出す指示がライブラリ制御シス
テムへ送られると、ライブラリ制御システムのライブラ
リ制御装置は、予め記憶された情報の中からそのデータ
の入っているカートリッジを選択し、前記搬送機構及び
記録再生機構に対しそのカートリッジを取り出してデー
タの再生動作をするように指示する。ここで通常上位装
置はライブラリ制御装置のユーザが使用するものであ
り、複数台備えられている。したがって複数のユーザが
同時に利用する場合が考えられるので、搬送機構及び記
録再生機構も複数台備えられている。
【0022】以下に、従来におけるライブラリ制御シス
テムの動作について説明する。図15に、ライブラリ制
御システムの構成ブロック図を示す。同図において、1
01は媒体格納庫117にあるカートリッジをディスク
装置116へマウントするかアンマウントするかのコマ
ンドを発行する上位装置、すなわちワークステーション
あるいはパソコンである。
【0023】102はライブラリ制御装置であり、ライ
ブラリ装置113の動作を監視・制御するものであり、
これも通常ライブラリ装置113の制御専用として使わ
れるワークステーションが使われる。103は上位装置
からのコマンドを受信し、通信を行うホストインタフェ
ースである。ライブラリ制御装置102で受信されたコ
マンドが解読されると、ライブラリ装置113との通信
を行うライブラリインタフェース104に通知される。
【0024】他に、演算を実行するCPU105、ライ
ブラリ制御装置102が実行するプログラムを格納する
ROM106、RAM107、キーボード108からの
入力を受けるキーボード制御部109、ボリューム情報
管理テーブルを持つディスク110と、これにアクセス
するディスク制御部111が設けられ、バス112で接
続されている。
【0025】113は、カートリッジを収納したライブ
ラリ装置であり、ライブラリインタフェース104を介
してライブラリ制御装置102と接続される。114は
ライブラリ装置制御部であり、ライブラリ制御装置10
2との通信を行うインタフェース部分であると共に、ラ
イブラリ制御装置102から受信したコマンドを解析
し、カートリッジをつかむアクセッサロボット115の
搬送動作制御、及びカートリッジをマウントして記録再
生動作を行う複数のディスク装置116の動作制御を行
うものである。117はカートリッジを格納する複数の
セルより構成される媒体格納庫である。ここで、搬送及
び記録再生の対象となるカートリッジは、表面及び裏面
の両面に記憶することのできるカートリッジ型磁気ディ
スク媒体とする。
【0026】また、ディスク110に記憶される従来の
ボリューム情報管理テーブルは、図16に示すような構
成をもつ。ここで、ボリューム名とは、ある目的あるい
はJOBごとに区分されたひとかたまりのデータに付与
された識別名であり、上位装置101から与えられるも
のである。このボリューム情報管理テーブルは、カート
リッジの使用状況をボリューム名ごとに管理するもので
あり、カートリッジが投入されセルに格納される際に作
成される。
【0027】図16において、“セルアドレス”は媒体
収納庫117における格納位置を示し、“A面/B面”
はカートリッジの記録されている面を示し、“使用状態
フラグ”はボリュームが存在するカートリッジが現在使
用中か否かを示し、ライブラリIDは、複数あるライブ
ラリ装置113のうちどのライブラリ装置にそのボリュ
ームが入っているかを示す情報である。また、媒体使用
回数には、そのボリュームが存在するカートリッジのマ
ウントされた回数が記憶される。
【0028】図17に、従来のライブラリ制御装置にお
けるマウント処理のフローチャートの例を示す。上位装
置101又はキーボード108からの入力により、ボリ
ュームのマウントが指示された場合、この指示コマンド
は、ホストインタフェース103又はキーボード制御部
109を介してCPU105に通知される。CPU10
5は、バス112を介して指定されたボリューム情報を
ディスク110から読み出す。このとき、ディスク制御
部111は指定されたボリューム名をディスク110上
のボリューム情報管理テーブルを参照して検索する。
(ステップS501)。
【0029】ステップS502において、指定ボリュー
ムの中の使用状態フラグを確認し、指定ボリュームが使
用中か否か判断する。このとき、使用中であれば、その
まま処理を終了するが、使用中でなければ、指定ボリュ
ームのセルアドレスを認識する(ステップS503)。
【0030】次に、指定ボリュームの使用状態フラグを
使用中(ON)とする(ステップS504)。ステップ
S505において、前記指定ボリュームのセルアドレス
を用いて、ボリューム情報管理テーブルの中の同じセル
アドレスを持つボリュームを検索し、指定ボリュームの
反対面に相当するボリューム情報を抽出し、さらに、ス
テップS506において、このボリュームの使用状態フ
ラグも使用中(ON)とする。
【0031】ステップS507において、ライブラリイ
ンタフェース104を介し、ライブラリ装置制御部11
4に対して空いているディスク装置116を検索する指
示を出し、空いたディスク装置116があるかどうかの
返信を待つ。空いたディスク装置が存在する場合には、
ステップS508において、そのディスク装置116を
確保するよう、ライブラリ装置制御部114に指示を出
し、指定ボリュームの存在するカートリッジをアクセッ
サロボット115により、確保したディスク装置116
へ移動させる(ステップS509)。そして、ステップ
S510において、指定ボリュームのボリューム情報の
中の媒体使用回数をカウントアップ、すなわち1を加え
る。
【0032】以上のようにして、従来のライブラリ制御
システムでは、カートリッジのマウントを行い、媒体の
使用回数に関する情報を記憶する。この使用回数の情報
は、主としてカートリッジの最適配置に利用されてい
る。
【0033】たとえば、特開平4−283485号公報
には、セル使用頻度テーブルを用いて使用頻度の高い記
録媒体を記録再生機構に近い位置に格納して、システム
のスループットを向上させる自動装填機構を有する外部
記憶装置が記載されている。
【0034】特開昭59−213060号公報には、使
用頻度管理表にカートリッジがマウントされた回数を記
憶するようにして、使用頻度の大きいカートリッジほど
記録機構に近い位置のセルに収納されるように群分けさ
れたカートリッジ集合型大容量記憶装置が記載されてい
る。これらは、いずれも使用頻度情報を記憶し、この情
報を用いてカートリッジの媒体格納庫への最適配置をす
ることを目的とするものである。
【0035】また、特開昭63−14252号公報に
は、ファイルごとに使用回数とそのファイルの容量とを
記録し、単位容量当たりの使用回数の大小により格納媒
体の選択を行うファイル格納媒体選択方式が記載されて
いる。
【0036】特開昭52−2421号公報には、各記憶
媒体ごとに、その使用頻度を記憶し、予め設定された使
用頻度を超えた時点でその記憶媒体が使用不可であるこ
とを表示する磁気記憶媒体の寿命管理機能を有する磁気
記憶装置が記載されている。
【0037】3.相対位置を検出するアクセッサ制御方
近年、計算機システムにおける情報量の大量化に伴い、
この情報の保管手段として、オペレータの介入を不要と
する自動化された大容量記憶装置としての役割をはたす
ライブラリ装置が各種提供されている。
【0038】このライブラリ装置は多数の磁気テープカ
ートリッジや光ディスクカートリッジ等の記録媒体を収
容する収納庫を設け、この収納庫に設けられた記録媒体
を格納する複数のセルに、夫々記録媒体を格納してお
き、メカニカルハンドを備えたアクセッサハンド部が必
要な記録媒体を収納庫のセルから取り出し、記録再生部
に搬送してセットし、データの書込み/読出しを行わせ
る。
【0039】そして、このデータの書込み/読出しが完
了すると、再び記録再生部から記録媒体を取り出して、
収納庫のセルに搬送して収納すると共に、上位装置から
の指示により不要となった記録媒体を排出口に搬送して
オペレータに取り出させ、オペレータが投入口に入れた
記録媒体を記録再生部に搬送してセットするか、又はセ
ルに搬送して格納する一種の自動倉庫として構成されて
いる。
【0040】図25及び図26にライブラリ装置の主要
部であるアクセッサと収納庫との位置関係の概略図を示
す。図25では、収納庫を構成する複数のセルが固定式
の場合(固定セルと呼ぶ)であり、アクセッサがX軸方
向又はY軸方向に移動し、アクセッサハンド部によって
固定セルに収納されたカートリッジを取り出すものであ
る。ここでアクセッサ制御部は、カートリッジを取り出
すことができるように、予め記憶された各セル正面の位
置にアクセッサを移動させるためのものである。
【0041】図26では、収納庫が回転式となった駆動
セルと呼ばれる構造のものであり、図25と同様なアク
セッサを用い、アクセッサの位置制御と駆動セルの回転
制御を行うことによって、駆動セルの中のカートリッジ
を取り出すものである。このようなライブラリ装置にお
いては、固定セル及び駆動セルとも各セルの構造的な大
きさは設計時に決められるものであり、理論的には組立
てたときの各セルの絶対位置は特定できる。しかし、実
際には組立て時には多少の誤差が生じるため、絶対位置
をもって各セルの位置を特定すると、この誤差のためカ
ートリッジが取り出せない場合もある。
【0042】そこで、現実のセルの位置を求めるため
に、絶対位置(たとえば各セルの中央位置の座標値)と
の誤差を測定して相対位置を求める方法がとられる。た
とえば、アクセッサが停止する位置のずれを測定するた
めに、測定治具を用いる方法が特開昭62−25160
1号公報に提案されている。これは、セルに収納され、
左右に均等に突出するねじ機構を有する治具カートリッ
ジと、セルの中心位置を検出するためのピンを有する治
具カートリッジを用いてセルの中心位置のずれを測定す
るものである。
【0043】また、特開平2−94156号公報に、セ
ルの端部を検出する反射形光電センサを備えた構成を持
って相対位置を検出する方法が記載されている。これ
は、図25に示すアクセッサハンド部に1個又は複数個
の反射型光電センサを設けると共に、収納庫の特定位置
に目標フラグを設け、目標フラグに対するこのセンサか
らの出力情報をもとにアクセッサハンド部と収納庫との
相対位置を検出するものである。また、この他に、相対
位置を検出するために、ビデオカメラを用いて画像処理
をする方法や透過形の光電センサを用いる方法が提案さ
れている。
【0044】4.ギャップ状態を回避するアクセッサ制
御方法 一般に大容量の記憶媒体を格納したライブラリ装置で
は、図40に示すように固定式の収納庫(固定セル)と
回転式の収納庫(駆動セル)が混在する場合が考えら
れ、また、設置後のセルの追加や移動もありうる。この
ように設置された収納庫において、各セルに収納された
カートリッジをつかむために、アクセッサは図のX方
向、Y方向及びZ方向へ移動させられる。
【0045】同図には図示していないアクセッサ制御部
に、設計時あるいは設置時に決められる各セルの絶対位
置の情報を記憶しておき、この情報をもとにアクセッサ
を所望のセルの位置にまで移動させる。また、必要に応
じて反射型光電センサ等を用いてアクセッサとセルとの
位置ずれ補正がされる。
【0046】5.制御装置 従来、パソコン、ワープロあるいはプリンタなどの情報
処理装置、データ通信装置、自動搬送装置、製造装置な
ど、あらゆる分野で利用される装置には、その動作を制
御するために、MPU(Micro Processo
r Unit)が内蔵されているものが多い。MPUは
通常、ROM(Read Only Memory)に
格納されているプログラムコードに基づいて決められた
手順どおりに装置を制御する。
【0047】また、高性能なMPUを使用した場合、そ
の実行速度に対応するROMを使用すると高価になるた
め、ROMとは別に低価で実行速度の速いRAM(Ra
ndom Access Memory)を有し、RO
Mに格納されているプログラムコードを一且RAM上に
展開し、MPUの実行アドレスをRAM上に移行して制
御が実行される場合もある。
【0048】このROMに格納されたプログラムコード
をRAMに展開する従来例を以下に説明する。図49に
従来における制御装置のハードウェア構成例のブロック
図を示す。MPU1はこの装置の制御を行うプロセッサ
であるが、アドレスバス及びデータバス等からなるバス
BUS1を介して、RAM1、NVRAM1、I/O
1、及びROM1が接続される。
【0049】NVRAM1は不揮発性メモリであり、電
源がOFFの状態でも記憶内容の消えないメモリであ
る。NVRAM1は、たとえば個別ユーザごとに異なる
設定データを記憶しておくものである。
【0050】また、I/O 1は入出力ドライバであ
り、各種入出力機器や制御対象となるオプション装置等
の外部装置が接続され、この入出力ドライバを介して、
外部装置を制御するための信号や監視信号等が入出力さ
れる。ROM1には、この制御装置の動作に必要な制御
プログラムのコードが格納されている。
【0051】図50に、従来例においてROM1に格納
されているプログラムコードの例を示す。ここで、RO
M1には、まずMPU1の起動時に実行されるプログラ
ムコードBOOT1と、この制御装置の制御を行うメイ
ンプログラムコードCODE1が別々に格納されてい
る。
【0052】さらに、メインプログラムコードCODE
1は、制御装置本体を制御するためのプログラムコード
MAIN1と、オプション装置などの外部装置を制御す
るためのプログラムコードSUBn(n=1,2,…
…),あるいは個別ユーザに対応した拡張機能を実現す
るプログラムコードFUNCn(n=1,2,……)か
ら構成される。ここで、プログラムコードBOOT1
は、メインプログラムCODE1を起動するためのプロ
グラムである。
【0053】図51に、従来におけるプログラムコード
の起動処理のフローチャートを示す。装置の電源が投入
されてMPU1が起動すると、メインプログラムコード
CODE1の立ち上げ用プログラムコードBOOT1が
起動させられ(ステップS1251)、このBOOT1
に基づいてMPU1が動作する。ここで前記したように
BOOT1は、ROM1上にあるプログラムである。
【0054】BOOT1に従ってMPU1は、メインプ
ログラムコードCODE1をRAM1上に展開する。
(ステップS1252)。このメインプログラムコード
CODE1の展開処理の終了後(ステップS125
3)、BOOT1プログラムによってMPU1の実行ア
ドレスがRAM1上に移行される。(ステップS125
4)。この後、RAM上に展開されたメインプログラム
CODE1が起動され、これに基づいてMPU1は装置
の処理を実行する。(ステップS1255)。以上が従
来におけるプログラムコード起動の処理である。
【0055】また、特願平5−12026号公報には、
不揮発性記憶手段と揮発性記憶手段とを備え、磁気ディ
スク装置を制御するプログラムコードのうち、共通で使
用される部分のみを不揮発性記憶手段に記憶させ、磁気
ディスクの複数の機種ごとに処理が異なるプログラムコ
ードは各磁気ディスク装置に記憶させておき、各機種ご
とに異なるプログラムコードを揮発性記憶手段に格納し
た後プログラムを実行する磁気ディスク装置が記載され
ている。
【0056】さらに、この特願平5−12026号公報
には、不揮発性記憶手段にプログラムコードを圧縮して
記憶し、電源投入時にそのプログラムコードを揮発性メ
モリに展開する構成を備えた磁気ディスク装置が記載さ
れている。
【0057】
【発明が解決しようとする課題】しかし、カートリッジ
搬送装置に関し、従来の技術のA)項及びB)項に記載
したような方法では、カートリッジを磁気テープ装置へ
挿入する場合のA)項の、、の動作、及びカート
リッジをマガジンに戻す場合のB)項のの動作におい
て、カートリッジ幅の寸法のバラツキにより、キャリア
内のアームがカートリッジをうまくつかめず、搬送でき
ないという問題点がある。
【0058】図12に、このような問題点が発生した場
合のカートリッジ搬送の例を示す。この図には、カート
リッジ幅の寸法Wにバラツキが生じている場合に、寸法
の小さいカートリッジをキャリア内を引き込む場合の問
題点を示している。
【0059】このとき、同図において、カートリッジを
左から右方向へ移動させるが、センサS2がオンとなる
位置に到達する前にカートリッジとベルトB1との間に
わずかな隙間Dを生じてしまう。この隙間Dのために、
カートリッジをこれ以上右方向へ搬送できなくなる。従
来、このような問題が生じたときには、図13のフロー
チャートに示すようなリトライ制御を行っていた。
【0060】ステップS101において、前記したよう
な図11のXの位置にあるカートリッジをつかむ処理を
行う。ステップS102において、リトライ回数の設定
を行い、ステップS103において、モータM1の駆動
を行ってベルトB1を動作させカートリッジのキャリア
内への搬送を行う。
【0061】ステップS104において、監視時間T
(T>実動作時間)の設定を行う。監視時間Tとは、ベ
ルトが起動されてからセンサS1及びS2が両方ともオ
ンとなりキャリア内への搬送が完了するまでの時間であ
る。ステップS105,ステップS106及びS107
において、監視時間T内にセンサS1及びS2が両方と
もオンとなるかどうかを監視し、両方ともオンとなった
場合は、モータM1を停止する(ステップS108)。
【0062】この監視時間Tを越えてもセンサS1及び
S2が両方ともオンとならない場合(ステップS10
5)は、キャリア内にカートリッジが完全に搬送されて
いないため、モータM1を停止し(ステップS10
9)、一旦カートリッジをXの位置まで戻す処理を行う
(ステップS110)。
【0063】ステップS111にて、リトライ回数を減
算し、設定したリトライ回数だけ、カートリッジをYの
位置へ搬送する処理を行っても正常にキャリアの内部へ
搬送されなかった場合(ステップS112)には、エラ
ーコードをセット(ステップS113)して処理を終了
する。
【0064】しかし、上記のように搬送処理を繰り返し
てもカートリッジとベルトの間に隙間Dが生じると、カ
ートリッジをXの位置に戻せなくなる場合もあり、ま
た、Xの位置に戻せたとしても再度キャリア内のYの位
置にカートリッジを搬送することは困難であった。
【0065】この発明は以上のような事情を考慮してな
されたものであり、カートリッジの搬送ができなくなっ
た場合に、アームの逆方向への開閉動作とベルトの駆動
制御を行うことによってカートリッジの搬送をするカー
トリッジ搬送装置を提供することを目的とする。
【0066】ライブラリ制御システムに関し、前記した
従来のシステムは、いずれも同一媒体の頻繁な使用を緩
和するものではない。すなわち、同時に複数ユーザがこ
のライブラリ制御システムを利用している場合、偶然同
時に同一カートリッジに含まれるデータの読出し又は書
込みをしようとする場合が起こり得る。
【0067】このような同一カートリッジの競合使用状
態が発生すると、一方のユーザはそのカートリッジを使
用することができず、他方のユーザの使用が終了するま
で待たされることになる。また、両面が使用可能である
カートリッジを用いる場合において、カートリッジの表
面をあるユーザが使用中は、他のユーザがその同一カー
トリッジの裏面の使用を要求しても利用できない場合も
ある。
【0068】このため、使用頻度の高いデータが入って
いる面とは異なる反対側の面に入っているデータを利用
する場合に、待ち時間が頻繁に発生し、データの使用効
率が非常に悪いという問題点がある。
【0069】また、各ボリュームのデータの使用回数を
カウントしているシステムにおいても、その使用回数は
データの使用要求回数、すなわち使用頻度を直接反映し
ているとはいえない。すなわち、カウントされた使用回
数が少なかった場合に、データの使用要求回数が本当に
少ないのか、あるいは、反対側の面のデータが非常に使
用頻度が高いため当該データの使用ができなかったので
使用回数が少ないのかを判断することは難しく、使用回
数をそのまま使用頻度と捉えることはできないという問
題点がある。
【0070】したがって、この発明は以上のような事情
を考慮してなされたものであり、ボリュームのビジー回
数をカウントし、使用頻度の高いボリュームが同じ媒体
に存在することがないように、同一媒体の競合使用を緩
和することが可能なライブラリ制御システムを提供する
ことを目的とする。
【0071】また、使用頻度の高いボリュームを別の媒
体にコピーすることにより、使用頻度の高いボリューム
と同一媒体に存在したため今まで使用要求があっても使
用できないことが多かったボリュームも使用しやすくす
ることを目的とする。
【0072】相対位置を検出するアクセッサ制御方法に
関し、前記した位置ずれを測定する治具を用いる場合に
は、測定に時間がかかり、ねじ機構などの構造的な誤差
が含まれるため、高精度な相対位置の検出ができないと
いう問題点がある。また、ビデオカメラによる画像処理
では、装置の構成及び処理が複雑で処理の高速化に不向
きであり、高価格であるという問題がある。また、透過
型光電センサを用いた場合、目標物をはさんで両側にセ
ンサを配置する必要があるため、配置する位置決めが困
難となる場合がある。
【0073】また、反射型光電センサを用いた場合、目
標物の片側のみにセンサを配置すればよいが、センサと
目標物のと距離によってセンサの特性が変化し、安定し
た検出の精度が得られない場合もあり、センサの光軸及
び感度調整が難しく、さらにセンサ自体が高価格であ
り、透過型センサよりも位置検出の分解能が劣るという
問題がある。
【0074】そこで、この発明は以上のような事情を考
慮してなされたものであり、位置ずれの測定治具又は測
定用の光電センサなどを用いた非接触型の測定方法をと
らずに、ライブラリ装置と構成要素として必要不可欠な
アクセッサを用いてアクセッサと収納庫の各セルとの相
対位置を検出できるアクセッサ制御方法を提供すること
を目的とする。
【0075】従来のギャップ状態を回避するアクセッサ
制御方法に関して次のような問題点がある。図40にお
いて、アクセッサが所望のセルの対応する位置に移動さ
せられた後、アクセッサのハンド部を駆動してセル内の
カートリッジをつかみにいく。図41(a)に示すよう
に、アクセッサとセルとの位置関係がちょうど向かい合
う位置関係にある場合には、正常にカートリッジの取出
しができるが、図41(b)に示すようにアクセッサと
セルとが位置ずれしている場合には、アクセッサがカー
トリッジをつかみに行けない状態が発生する他、アクセ
ッサがカートリッジをつかめたとしてもセルの壁面にカ
ートリッジが接触して取り出せない場合や、カートリッ
ジがセルとアクセッサとの間にはさまってしまう場合が
発生するおそれがある。
【0076】従来のライブラリ装置では、このようなギ
ャップ状態におちいった場合には、アクセッサのハンド
部をアクセッサ側へ引き戻す処理を行っていたが、カー
トリッジとセルとの摩擦がアクセッサを引き戻す力より
も大きいときは引き戻すことができなかった。
【0077】また、複数のアクセッサを有するライブラ
リ装置では、1台のアクセッサが故障しても他のアクセ
ッサによって代用でき運用を続行できる場合もあるが、
ギャップ状態が発生すると他のアクセッサによる代用も
不可能となり、保守員によるギャップ状態の復旧作業が
終了するまで、ライブラリ装置の運用が停止してしまう
という問題があった。
【0078】そこで、この発明は以上のような事情を考
慮してなされたものであり、アクセッサ又は駆動セルに
微振動を与えて、ギャップ状態を回避させるアクセッサ
制御方法を提供することを目的とする。
【0079】従来の制御装置に関しては、次のような問
題点がある。年々プログラム開発規模の増大あるいは機
能の追加に伴って、プログラムコードの規模が装置内に
用意されたROMの容量を上回る場合が発生することが
ある。
【0080】特に情報処理装置あるいは制御装置などに
オプションとして接続される装置が、それ自身MPUを
持たない場合は、情報処理装置の本体側にこのオプショ
ン装置の制御プログラムも搭載してオプション装置の制
御を行わなければならない。したがってこのようなオプ
ション装置が増えるにしたがって、本体側のプログラム
コードの容量が増加する。
【0081】また、ある情報処理装置を多くのユーザが
利用する場合に、その個別ユーザごとに対応するため、
ユーザが要求する機能を追加又は変更しなければならな
い場合も多い。このため、開発コードプログラムコード
が大規模となり、当初予想したプログラム記憶容量を上
回る事態も発生しうる。
【0082】このような問題を解決するためには、前記
した特願平5−12026号公報に記載されているよう
に、プログラムコードを圧縮してROMに格納してお
き、この圧縮プログラムコードを複号化してRAM上に
展開した後に処理を行う手段をとることが考えられる。
【0083】しかし、プログラムコードが展開される領
域であるRAMの容量にも限界がある。すなわち、プロ
グラムコードを圧縮してROMにすべて格納できたとし
ても、展開後のプログラムコードは予め備えられたRA
Mの最大容量を越えることはできないという制約があ
る。
【0084】そのため、オプション装置の有無、あるい
は利用する機能・ユーザごとに必要なプログラムコード
のみを搭載したROMをそのつど作成することも考えら
れるが、ROMの製造管理、版数管理が非常に複雑とな
る。
【0085】この発明は、以上のような問題点を考慮し
てなされたものであり、圧縮されてROMに記憶される
プログラムコードのうち、制御装置本体に接続されるオ
プション装置別、又は利用される機能別に、必要なプロ
グラムコードのみを選択して復元し、RAMに展開する
ことによって、既存のハードウェアに用意されたROM
及びRAM容量を用いて必要な機能を実現することがで
きる制御装置を提供することを目的とする。
【0086】
【課題を解決するための手段】図1に、この発明のカー
トリッジ搬送装置に関する基本構成ブロック図を示す。
この発明は、所定の距離をおいて向かい合って位置しそ
れぞれの支点を中心に旋回する2本のアームを備え、こ
の支点を中心に2本のアームを互いに逆方向に旋回させ
ることによって第1の所定の位置に収納されたカートリ
ッジを2本のアームの一端でつかむカートリッジ保持手
段1と、前記アームを支点を中心に旋回させるアーム旋
回手段2と、2本のアームによってつかまれたカートリ
ッジを2本のアームの間の空間に引き込むようにまたは
2本のアームの間の空間から送り出すように搬送する搬
送手段3と、前記搬送手段3を駆動する搬送駆動手段4
と、カートリッジが第2の所定の位置まで搬送されたか
どうかを監視する搬送完了監視手段6と、搬送完了監視
手段6からの情報を受けて、アーム旋回手段2と搬送駆
動手段4の動作を制御する制御手段5とを備え、前記搬
送完了監視手段6が一定時間内にカートリッジが第2の
所定の位置まで搬送されていないことを検知した場合
に、制御手段5が前記第2の所定の位置への搬送動作が
継続して行われるように制御することを特徴とするカー
トリッジ搬送装置を提供するものである。
【0087】ここで、一定時間内にカートリッジが第2
の所定の位置まで搬送されていないことが前記搬送完了
監視手段6によって検知された場合に、アーム旋回手段
2がカートリッジをつかむために旋回した方向とは逆方
向に2本のアームをそれぞれ旋回して、搬送手段3がカ
ートリッジを2本のアームの他端でつかんで搬送するよ
うに制御手段5が搬送駆動手段4を制御することが好ま
しい。
【0088】また、一定時間内にカートリッジが第2の
所定の位置まで搬送されていないことが前記搬送完了監
視手段6によって検知された場合に、搬送駆動手段4が
前記第2の所定の位置への搬送動作を継続させるように
搬送手段3を駆動したまま、アーム旋回手段2がカート
リッジをつかむために旋回した方向とは逆方向に2本の
アームをそれぞれ旋回して、搬送手段3がカートリッジ
を2本のアームの他端でつかんで搬送するように制御手
段5が搬送駆動手段4を制御することが好ましい。
【0089】また、一定時間内にカートリッジが第2の
所定の位置まで搬送されていないことが前記搬送完了監
視手段6によって検知された場合に、搬送駆動手段4が
前記第2の所定の位置への搬送動作を継続させるように
搬送手段3を駆動したまま、カートリッジを2本のアー
ムの一端でつかむように2本のアームを旋回させるアー
ム旋回手段2の第1の旋回動作と、2本のアームの他端
でつかむようにこの第1の旋回動作の方向とは逆方向に
2本のアームを旋回させるアーム旋回手段2の第2の旋
回動作を交互に繰り返す制御を制御手段5が行うことが
好ましい。
【0090】さらに、前記したような2本のアームの逆
方向への旋回動作のみによる搬送制御と、搬送手段3を
駆動したままアームの逆方向への旋回動作を行う搬送制
御を組み合わせてカートリッジの搬送制御を行ってもよ
い。また、上記搬送制御の組み合わせに加えて、前記第
1の旋回動作と前記第2の旋回動作を交互に繰り返す制
御をさらに行うようにしてもよい。
【0091】ここで、図1において、カートリッジ保持
手段1は、2本のアームで構成され、アーム旋回手段2
は、この2本のアームを旋回させるモータと、このモー
タの駆動制御を直接行うドライバとで構成されることが
好ましい。2本のアームは所定の距離をおいて互いに向
かい合う位置に長さ方向に対して平行に配置されること
が好ましい。
【0092】また、各アームの中央部に回転軸を有する
旋回用モータが取り付けられ、アームを旋回させるよう
にする。所定の距離とは、2本のアームを互いに逆方向
に旋回したときに、それぞれの先端部が接触するような
距離であって、この接触部がカートリッジをはさみ運搬
する部分である。
【0093】搬送手段3は、ベルトが好ましいが、これ
に限定するものではない。また、搬送手段3は、2本の
アームによってつかまれたカートリッジをアームの間の
空間に引き込む動作とこの空間から送り出す動作をする
ことができるものであればよいが、2本のアームのそれ
ぞれの外表面を覆うようにして取り付けられることが好
ましい。また、この場合ベルトの表面がカートリッジを
つかむ接触面となるので、ベルトの材質としては、ゴム
等の柔軟性がありすべりにくいものが好ましい。
【0094】搬送駆動手段4は、搬送手段3を旋回させ
るモータと、このモータの駆動制御を直接行うドライバ
とで構成されることが好ましい。制御手段5は、CPU
を用いることが好ましく、一般のコンピュータ装置と同
様に、ROM,RAM,I/Oコントローラ等の周辺素
子を備えて、ROMに内蔵されたプログラムによってア
ーム旋回手段2と搬送駆動手段4とを制御するものであ
る。
【0095】搬送完了監視手段6は、光センサーや赤外
線センサーなどを用いることが好ましいが、マイクロス
イッチなどカートリッジが実際にその接点を押すことに
よって位置検出ができる各種スイッチであってもよい。
【0096】図14に、この発明のライブラリ制御シス
テムの基本構成ブロック図を示す。同図において、この
発明は、記憶媒体の使用頻度情報と、記憶媒体上のデー
タの管理単位であるボリュームごとにそのボリュームの
使用頻度情報を記憶する第1記憶手段151と、前記ボ
リュームの使用頻度情報と比較される所定の使用頻度し
きい値を記憶する第2記憶手段152と、前記ボリュー
ムの使用頻度情報と前記所定の使用頻度しきい値とを比
較する比較手段153と、記憶媒体を収納するためのセ
ルを複数個備えた媒体収納手段156と、前記媒体収納
手段156のセルに格納された記憶媒体の中の所望のボ
リュームを異なる記憶媒体Bに移動する複写移動手段1
55と、前記比較手段153による前記記憶媒体Aの中
の所望のボリュームnの使用頻度情報と前記所定の使用
頻度しきい値との比較結果が所定の条件を満たしている
場合に、前記複写移動手段155によって使用頻度の最
も少ない異なる記憶媒体Bに前記ボリュームnを移動さ
せる制御手段154とを備え、1つの記憶媒体中に使用
頻度の高いボリュームが複数個存在しないように前記制
御手段154が競合制御をすることを特徴とするライブ
ラリ制御システムを提供するものである。
【0097】また、この発明は、前記媒体収納手段15
6のセルに収納された記憶媒体のうち所望の複数個の記
憶媒体を取出して格納することのできるマウント手段1
57をさらに備え、前記制御手段154が、前記比較手
段153による前記記憶媒体Aの中の所望のボリューム
nの使用頻度情報と前記所定の使用頻度しきい値との比
較結果が所定の条件を満たす記憶媒体Aをマウント手段
157に格納すると共に、使用頻度の最も少ない異なる
記憶媒体Bをマウント手段157に格納し、前記複写移
動手段155によって前記ボリュームnを前記記憶媒体
Bに移動させることを特徴とするライブラリ制御システ
ムを提供するものである。
【0098】ここで、第1記憶手段151は、データの
読出し及び書込みが可能なメモリを使うことが好まし
く、通常RAMを用いるのが最も好ましい。第2記憶手
段152は、比較されるしきい値を記憶するものであ
り、変更することのない固定値を用いる場合には、RO
Mのような読み出し専用のメモリを使うことが好ましい
が、後から設定変更できるようにする場合には、RA
M、FD(フロッピーディスク)、HD(ハードディス
ク)等の書き換え可能なメモリを用いることが好まし
い。
【0099】比較手段153は、ロジック回路で実現す
ることもできるが、通常CPUの一機能として実現され
ることが好ましい。すなわち、CPU、ROM、RA
M、及びI/Oコントローラを含めたいわゆるマイクロ
コンピュータと、ROM又はRAMの中に格納される制
御プログラムによって比較手段153の機能が実現され
る。
【0100】媒体収納手段156は、複数の記憶媒体を
1つずつセルの中に収納しておく収納庫と、記憶媒体を
セルの中から取出したりセルの中へ収納したりするアク
セッサと呼ばれる媒体搬送機構とを少なくとも備えるも
のである。セルの中に収納される記憶媒体は、磁気テー
プ、光ディスクまたは光磁気ディスク等があるが、通常
カートリッジ型の記憶媒体を取扱う対象とする。また、
記憶媒体の中には、記憶できる領域が片面タイプのほ
か、表面及び裏面とも記憶のできる両面タイプのものも
ある。この発明では、主としてこの両面タイプの記憶媒
体を取扱うものとする。
【0101】複写移動手段155とは、いわゆるコピー
機能とカット&ペースト機能を実現する手段であり、通
常CPUによって実現されることが好ましい。ここで移
動とは、記憶媒体のある領域Sに入っているデータDを
別の領域Tにコピーし、元の領域SにあったデータDを
消去すること、あるいは、ある記憶媒体Aに入っている
データDを別の記憶媒体Bにコピーし、元の記憶媒体A
にあったデータDを消去することを言う。
【0102】マウント手段157とは、記憶媒体を格納
して記憶媒体に対してデータの記録・再生をするもので
あり、いわゆるディスク装置がこれに該当する。ディス
ク装置は、通常両面タイプの記憶媒体の表面に対して記
録・再生しているときは、裏面に対しては記録・再生の
動作がでない。裏面の記憶再生をするためには、記録・
再生用ヘッドを裏面に移動させるか、又は、記憶媒体を
裏返して挿入しなおす必要がある。
【0103】制御手段154は、この発明のライブラリ
制御装置の全機能を実現するために、他の各手段を制御
するものであり、通常CPUが用いられる。このCPU
は、ROM等に記憶された制御プログラムに基づいて前
記した各手段の制御を行う。また、使用頻度の最も少な
い記憶媒体の検出は制御手段154が行うが、第1記憶
手段151に記憶される記憶媒体の使用頻度情報を用い
て行うことができる。
【0104】第1記憶手段151に記憶される記憶媒体
の使用頻度情報とは、その記憶媒体の使用回数又は使用
時間等を意味し、たとえば、マウント手段157へその
記憶媒体が格納された回数、マウント手段157に格納
されている時間、あるいはその記憶媒体のデータがロー
ドされている時間等を用いることができる。
【0105】また、第1記憶手段151に記憶されるボ
リュームの使用頻度情報とは、そのボリュームのビジー
回数、使用回数、又は使用時間等を意味する。ここでビ
ジー回数とは、そのボリュームの使用要求があった際に
何らかの原因で使用ができなかった回数を示すものであ
り、たとえば、使用要求時に、そのボリュームが存在す
る記憶媒体の中の他のボリュームが使用中であったため
に使用できなかった回数や、その記憶媒体の使用を開始
するまでに所定時間以上待たされた回数等がカウントさ
れる。
【0106】また、ボリュームの使用回数及び使用時間
としては、記憶媒体の使用回数及び使用時間と同様に、
マウント手段157に格納された回数や格納されている
時間等を用いることができる。
【0107】第2記憶手段152に記憶される使用頻度
しきい値としては、前記したビジー回数に対する上限値
bcmax、記憶媒体の使用回数に対する上限値mma
x、記憶媒体の使用時間に対する上限値tmmax、一
つの記憶媒体中に存在する複数個のボリュームの使用回
数の差に対する上限値vdif、一つの記憶媒体中に存
在する複数個のボリュームの使用時間の差に対する上限
値tvdif等である。
【0108】これらの使用頻度しきい値は、ROM又は
RAM等に記憶された固定値でもよいが、RAM等に記
憶される書き換え可能な値であることが望ましい。ま
た、これらの使用頻度しきい値は、それぞれ1つのみを
記憶しておけばよいが、各記憶媒体ごと、あるいは各ボ
リュームごとに固有のしきい値として記憶してもよい。
【0109】また、この発明は、入力手段158をさら
に備え、この入力手段158から記憶媒体の競合緩和の
要求コマンドが入力された場合に、前記媒体収納手段1
56に格納された記憶媒体のうち任意の1つの記憶媒体
の中で使用頻度の高いボリュームが複数個存在しないよ
うに、前記制御手段154が競合制御をすることを特徴
とするライブラリ制御システムを提供するものである。
ここで、入力手段158は、キーボード、又はマウス、
ペンもしくはトラックボールなどのポインティングデバ
イスを用いることができる。
【0110】図27に、この発明のアクセッサ制御方法
を実現するライブラリ装置の基本構成ブロック図を示
す。同図において、この発明は、カートリッジの自動交
換を行うライブラリ装置のアクセッサ制御方法におい
て、ライブラリ装置が複数のカートリッジをおのおの格
納する複数のセルから構成される収納庫201と、前記
セル内に格納されたカートリッジの取り出し又は収納を
行うハンド部202aとこのハンド部202aを駆動さ
せる駆動部202bとからなるアクセッサ202と、前
記駆動部202bに対してハンド部202aを駆動する
ための制御情報を送る制御手段203とを備え、前記駆
動部202bが、ハンド部202aをセルの中に挿入
し、さらにハンド部202aをセルの壁面に接触する方
向に移動して、ハンド部202aがセルの壁面に接触し
た場合に駆動部202bから得られる情報を用いて、制
御手段203が、前記アクセッサ202と前記セルとの
相対位置を検出することを特徴とするアクセッサ制御方
法を提供するものである。
【0111】また、前記駆動部202bからの駆動情報
を受けて前記ハンド部202aが前記セルの壁面に接触
したことを検出する接触検出手段204をさらに備える
ことが好ましく、前記制御手段203が、セルにハンド
部202aを挿入することができる所定のセル位置に関
する情報を前記駆動部202bに与え、前記ハンド部2
02aをその所定のセル位置に移動させて、ハンド部2
02aをセルの中に挿入させ、さらにハンド部202a
をセルの中で上下又は左右に移動させて、接触検出手段
204がセルの壁面にハンド部が接触したことを検出し
たときに駆動部202bから得られる情報を用いて、制
御手段203がセルの現実の中心位置を求め、この現実
の中心位置と前記所定のセル位置とから、アクセッサ2
02とセルとの相対位置を検出するようにすることが好
ましい。
【0112】また、この発明は、カートリッジの自動交
換を行うライブラリ装置のアクセッサ制御方法におい
て、ライブラリ装置が複数のカートリッジをおのおの格
納する複数のセルから構成される駆動型の収納庫201
と、この収納庫201をその回転軸を中心に回転させる
収納庫駆動部205と、前記セル内に格納されたカート
リッジの取り出し又は収納を行うハンド部202aとこ
のハンド部202aを駆動させるアクセッサ駆動部20
2bとからなるアクセッサ202と、収納庫駆動部20
5及び前記アクセッサ駆動部202bに対して、収納庫
201及びハンド部202aをそれぞれ駆動するための
制御情報を送る制御手段203とを備え、前記アクセッ
サ駆動部202bによってハンド部202aをセルの中
に挿入させ、さらに収納庫駆動部205が収納庫201
を回転させてハンド部202aがセルの壁面に接触した
場合に収納庫駆動部205から得られる情報を用いて、
制御手段203が、前記アクセッサ202と前記セルと
の相対位置を検出することを特徴とするアクセッサ制御
方法を提供するものである。
【0113】ここで、前記アクセッサ駆動部202b及
び収納庫駆動部205からの駆動情報を受けて前記ハン
ド部202aが前記セルの壁面に接触したことを検出す
る接触検出手段204をさらに備えることが好ましく、
前記制御手段203が、セルにハンド部202aを挿入
することができる所定のセル位置に関する情報を前記ア
クセッサ駆動部202bに与え、前記ハンド部202a
をその所定のセル位置に移動させて、ハンド部202a
をセルの中に挿入させ、さらに収納庫駆動部205によ
って収納庫201を回転させて接触検出手段204がセ
ルの壁面にハンド部202aが接触したことを検出した
ときに収納庫駆動部205から得られる情報を用いて、
制御手段203がセルの現実の中心位置を求め、この現
実の中心位置と前記所定のセル位置とから、アクセッサ
202とセルとの相対位置を検出することが好ましい。
【0114】ここで収納庫201は、磁気ディスクや磁
気テープなどの複数のカートリッジを各セルに収納する
ものであるが、設置後はその位置を移動させない固定式
のものと、いわゆる駆動セルと呼ばれる回転式のものと
がある。回転式のものは、通常円筒形状をしており、そ
の表面に各セルが配置され、取り出したいカートリッジ
の入っているセルが所定の位置へくるように回転制御さ
れる。
【0115】固定式のものは、設置時に収納庫201と
アクセッサ202とがあらかじめ決められた位置関係と
なるように配置され、アクセッサ202をどれだけ移動
させれば所望のセル位置にもってくることができるかは
あらかじめわかっており、アクセッサの移動量に関する
情報が後述するRAM等に記憶される。また、駆動セル
の場合も同様にアクセッサの移動量に関する情報及び所
望のセルを所定の位置へ回転させるための収納庫の移動
量に関する情報がRAM等に記憶される。アクセッサ2
02を構成するハンド部202aは、いわゆるロボット
の腕のような構造を持ち、セルに格納されたカートリッ
ジをはさむことのできる機構を備えていることが好まし
い。
【0116】駆動部202bは、アクセッサ202自体
及びハンド部202aを移動させるためのものであり、
たとえばモータ、ベルト及びアクセッサ移動用レールな
どから構成されることが好ましい。
【0117】また、このモータの回転は制御手段203
によって制御されるが、モータの回転数及び回転速度な
どに対応する情報がモータから制御手段203へフィー
ドバックされ、これをもとに制御手段203がアクセッ
サ202やハンド部202aの位置調整、及びアクセッ
サ202とセルとの相対位置の検出を行う。ここでフィ
ードバックされる情報とは、たとえば、モータの回転数
に対応して出力されるタコパルス信号である。
【0118】制御手段203は、アクセッサ202及び
収納庫201の制御を行うもので、通常、CPU,RO
M,RAM,I/Oコントローラ及びD/Aコンバータ
等から構成されることが好ましい。ROMには、CPU
が実行するアクセッサ制御のプログラムが内蔵されてお
り、RAMには、アクセッサ及びセルの位置に関する情
報及び制御に必要な情報が記憶されており、これらを用
いてCPUがアクセッサの制御を行う。
【0119】接触検出手段204は、駆動部202bか
ら得られるタコパルス信号などの情報を受けて、ハンド
部202aとセルとが接触したかどうかを判断するもの
であり、通常CPUがその制御プログラム処理によって
実行する。
【0120】なお、ハンド部202aとセルとが接触し
たかどうかは、駆動部202bに対してハンド部202
aを移動させるように制御しているにもかかわらず、駆
動部202bからはハンド部202aが実際に移動して
いることを示す情報、たとえばタコパルス信号が受信さ
れないあるいは変化しないことが検出されたことによっ
て判断することができる。
【0121】また、接触検出手段204は収納庫駆動部
205からも同様のタコパルス信号などの情報を受けて
ハンド部202aとセルとが接触したかどうかの判断を
行うが、これもCPUが制御プログラムによって実行す
ることが好ましい。収納庫駆動部205は、収納庫20
1が回転式の場合に、収納庫201の回転を行うもので
ある。
【0122】ギャップ状態を回避するアクセッサ制御方
法に関して、この発明は、カートリッジの自動交換を行
うライブラリ装置のアクセッサ制御方法において、ライ
ブラリ装置が、複数のカートリッジをおのおの格納する
複数のセルから構成される駆動型の収納庫と、前記セル
内に格納されたカートリッジの取り出し又は収納を行う
ハンド部を収容したアクセッサと、カートリッジが取り
出せないギャップ状態が発生したことを検出するギャッ
プ検出手段とを備え、ギャップ検出手段によってギャッ
プ状態が検出された場合に、アクセッサ又は駆動型の収
納庫に微振動を与えると共に、ハンド部をアクセッサ内
部の所定の位置に戻すように制御することを特徴とする
アクセッサ制御方法を提供するものである。
【0123】また、図35に、この発明のアクセッサ制
御方法を実現するライブラリ装置の基本構成ブロック図
を示す。同図において、この発明は、カートリッジの自
動交換を行うライブラリ装置のアクセッサ制御方法にお
いて、ライブラリ装置が、複数のカートリッジをおのお
の格納する複数のセルから構成される駆動型の収納庫3
06と、この収納庫306を駆動させる駆動セル制御手
段304と、前記セル内に格納されたカートリッジの取
り出し又は収納を行うハンド部305b及びこのハンド
部305bを収容しカートリッジの搬送を行うアクセッ
サ本体部305aとからなるアクセッサ305と、前記
アクセッサ本体部305a及びハンド部305bを駆動
させるアクセッサ制御手段303と、アクセッサ305
の動作状態又はアクセッサ制御手段303から与えられ
る情報に基づいて、カートリッジが取り出せないギャッ
プ状態が発生したことを検出するギャップ検出手段30
1と、アクセッサ制御手段303又は駆動セル制御手段
304に対して微振動をすることを指示する微振動制御
手段302とを備え、アクセッサ305によるカートリ
ッジの取り出し又は収納を行う際に、ギャップ検出手段
301によってギャップ状態が検出された場合に、微振
動制御手段302がアクセッサ制御手段303又は駆動
セル制御手段304に対して微振動を行うことを指示す
る情報を送出し、アクセッサ制御手段303又は駆動セ
ル制御手段304がそれぞれアクセッサ305又は駆動
型収納庫306に指示された情報に対応する微振動を与
えると共に、アクセッサ制御手段303が前記ハンド部
305bをアクセッサ本体部305aの内部に収容され
ていた所定の位置に戻すように制御することを特徴とす
るアクセッサ制御方法を提供するものである。
【0124】ここで、収納庫306は駆動型の収納庫
(駆動セル)であり、たとえば円筒形状を有してその表
面に複数のセルが配置されているものである。そして、
円筒の中心軸を中心に回転させられる構造を持つことが
好ましい。ただし、駆動セルはこの同筒形状には限定さ
れるものではない。
【0125】また、この他に収納庫306としては、設
置位置が固定された固定式の収納庫(固定セル)を用い
ることもできる。この固定セルの場合には、位置が固定
されているためセルを駆動することができないので、駆
動セル制御手段304は不要となる。駆動セル制御手段
304は、たとえばモータ及びベルト等から構成される
ことが好ましい。
【0126】ハンド部305bは、セルに格納されたカ
ートリッジをはさむことのできる構成を備えることが好
ましい。アクセッサ本体部305aはハンド部305b
を収容し、ハンド部によってつかまれたカートリッジを
異なる場所へ搬送するものである。
【0127】アクセッサ制御手段303は、アクセッサ
本体部305a及びハンド部305bの移動制御をする
ものであり、たとえば、モータ、ベルト及びアクセッサ
移動用レールなどから構成されることが好ましい。
【0128】なお、アクセッサ制御手段303を構成す
るモータからは、そのモータの回転数及び回転速度など
に対応する情報がギャップ検出手段301に出力される
ように構成される。ギャップ検出手段301及び駆動セ
ル制御手段304は、CPU、ROM、RAM、I/O
コントローラ及びD/Aコントローラ等から構成され、
いわゆるマイクロコンピュータ及びその周辺素子を用い
ることが好ましい。
【0129】ここで、ギャップ状態とは、所望のセルか
らカートリッジを取り出すことのできない状態あるいは
所望のセルへカートリッジを収納することができないよ
うな不都合の状態をいい、具体的には、ハンド部をセル
に挿入しカートリッジを保持してアクセッサ本体部に引
き戻そうとしたがハンド部を引き戻すことができず、ま
たカートリッジをセル内のもとの位置にも戻せなくなっ
たような状態をいう。
【0130】このようなギャップ状態におちいったこと
は、一定時間経過してもハンド部がアクセッサ本体内の
所定の位置に引き戻せなかったことを検出することによ
って判断できる。このギャップ状態の検出は、たとえば
ハンド部305bがアクセッサ本体部305a内の所定
の位置にあることを検出する光電センサをアクセッサ内
に設けること、あるいは、アクセッサを移動させるモー
タから得られる情報を用いてハンド部305bが所定の
位置に戻ったことに対応する情報が得られないことを常
時監視することによって実現できるが、これに限定され
るものではない。
【0131】微振動制御手段302は、アクセッサ30
3又は駆動型収納庫306に微振動を与えるものである
が、ここで与える微振動とは、アクセッサ303又は駆
動型収納庫306を所定の方向及びその所定の方向とは
逆の方向に交互に移動させることである。
【0132】所定の方向とは、たとえば駆動セルの場合
は水平方向(左右方向)、アクセッサの場合は水平方
向、垂直方向(上下方向)又は水平回転方向などがあげ
られるが、これに限定するものではない。
【0133】図42に、この発明の制御装置の基本構成
のブロック図を示す。同図に示すように、この発明は、
複数種類のプログラムコードを圧縮して格納した第1の
格納手段401と、前記複数種類のプログラムコードの
うち必要なプログラムコードのみを自動選択するプログ
ラム選択手段403と、前記プログラム選択手段403
によって選択されたプログラムコードを復元する復元手
段404と、前記復元手段404によって復元された後
のプログラムコードを記憶する第2の格納手段402
と、第2の格納手段402に記憶されたプログラムコー
ドに基づいて制御処理を行う演算手段405とを備える
ことを特徴とする制御装置を提供するものである。
【0134】また、この発明は、複数個の外部装置を接
続する接続手段407と、外部装置が接続されたことを
検出する接続検出手段406と、各外部装置を制御する
のに必要なプログラムコードの情報を各外部装置ごとに
記憶する第3の格納手段408とをさらに備え、前記接
続手段407に接続された外部装置が何であるのかを前
記接続検出手段406が検出した後、前記接続手段40
7に接続された外部装置の制御に必要なプログラムコー
ドのみを第3の格納手段から前記プログラム選択手段4
03が選択し、この選択されたプログラムコードを前記
復元手段404が復元し、復元されたプログラムコード
を前記第2の格納手段402へ記憶して、演算手段40
5が、この第2の格納手段402に記憶されたプログラ
ムコードに基づいて、接続された外部装置を制御するよ
うにすることが好ましい。
【0135】また、この発明は、必要な機能を設定する
機能設定手段409と、各機能を実現するのに必要なプ
ログラムコードの情報を各機能ごとに記憶する第4の格
納手段410とをさらに備え、前記設定された機能を実
現するのに必要なプログラムコードのみを第4の格納手
段410から前記プログラム選択手段403が選択し、
この選択されたプログラムコードを前記復元手段404
が復元し、復元されたプログラムコードを前記第2の格
納手段402へ記憶し、演算手段405がこの第2の格
納手段402に記憶されたプログラムコードに基づいて
設定された機能を実行するようにすることが好ましい。
【0136】さらに、必要な機能を設定する機能設定手
段409と、各機能を実現するのに必要なプログラムコ
ードの情報を各機能ごとに記憶する第4の格納手段41
0とをさらに備え、接続された外部装置を制御するのに
必要なプログラムコードのうち、前記機能選択手段40
9によって設定された機能を実現するプログラムコード
のみを第4の格納手段410から前記プログラム選択手
段403が選択するようにしてもよい。
【0137】さらに、電源投入がされた後、演算手段4
05が設定された機能をすでに実行中に、機能設定手段
409によって制御に必要な機能を設定した場合に、こ
の新たに設定された機能に対応するプログラムコードを
前記プログラム選択手段403が選択し、この選択され
たプログラムコードを前記復元手段404が復元し、復
元されたプログラムコードを前記第2の格納手段402
へ記憶して、演算手段405がこの第2の格納手段40
2に記憶されたプログラムコードに基づいて設定された
機能を実行するようにしてもよい。
【0138】ここで、第1の格納手段401は、不揮発
性のメモリを用いることが好ましく、特に、ROM(R
oad Only Memory)を用いることが好ま
しい。第2の格納手段402は、揮発性のメモリを用い
てもよいが、特に、安価で高速応答特性を持つRAMを
用いることが好ましい。第3、第4の格納手段408、
410は、RAMを用いることが好ましいが、特に電源
を切っても記憶を保持しておきたい場合は不揮発性のR
AMを用いることが好ましい。
【0139】プログラム選択手段403、復元手段40
4及び演算手段405は、通常MPU(Micro P
rocessor Unit)を用いることが好まし
い。接続手段407は、いわゆるコネクタであるが、接
続される外部機器のインタフェース仕様によって種々の
形状が存在する。
【0140】接続検出手段406は、入出力ドライバ回
路がこれに相当するが接続される外部装置との信号の入
出力によって外部装置が接続されているかどうか、又は
接続されている機器が何であるかを判断するものであ
る。たとえば、ある接続手段407のポートに外部装置
が接続されたときに、そのポートに接続された電子回路
が導通しこのとき発生する信号を検出するようにしても
よい。
【0141】また、外部装置が接続されるポートをMP
Uがつねに監視し、データ転送をすることにより、接続
される外部機器を特定するようにしてもよい。機能設定
手段409は、キーボード等の入力装置を用いることが
好ましいが、予めROM又はRAM等に設定項目のオン
・オフ情報等を記憶しておき、この情報を読み出すこと
によって機能が設定されるようにしてもよい。
【0142】
【作用】カートリッジ搬送装置に関し、この発明によれ
ば、制御手段5がアーム旋回手段2と搬送駆動手段4を
制御して所定位置への搬送動作が継続して行なわれるよ
うにしているので、従来と比べてカートリッジの搬送成
功率を向上させることができる。
【0143】また、アーム旋回手段がカートリッジをつ
かむために旋回した方向とは逆方向に2本のアームをそ
れぞれ旋回し、カートリッジを2本のアームの他端でつ
かんで搬送するように制御しているので、カートリッジ
と搬送手段3との接触面を作ることが可能となり、カー
トリッジの搬送成功率を向上させることができる。
【0144】また、搬送手段3を駆動したまま、アーム
旋回手段2がカートリッジをつかむために旋回した方向
とは逆方向に2本のアームをそれぞれ旋回し、カートリ
ッジを2本のアームの他端でつかんで搬送するように制
御しているので、カートリッジと搬送手段3との接触面
を作ることが可能となり、カートリッジの搬送成功率を
向上させることができる。
【0145】また、搬送手段3を駆動したまま、カート
リッジを2本のアームの一端でつかむように2本のアー
ムを旋回させるアーム旋回手段2の第1の旋回動作と、
2本のアームの他端でつかむようにこの第1の旋回動作
の方向とは逆方向に2本のアームを旋回させるアーム旋
回手段2の第2の旋回動作を交互に繰り返す制御をして
いるので、カートリッジと搬送手段3との接触面を作る
回数をふやすことができ、カートリッジの搬送成功率を
より向上させることができる。
【0146】ライブラリ制御システムに関し、この発明
によれば、比較手段153による記憶媒体Aの中の所望
のボリュームnの使用頻度情報と所定の使用頻度情報し
きい値との比較結果が所定の条件を満たしている場合
に、複写移動手段155によって使用頻度の最も少ない
異なる媒体にボリュームnを移動させるように制御手段
154が競合制御をするので、1つの記憶媒体中には使
用頻度の高いボリュームが複数個存在することがなくな
り、同一記憶媒体の競合使用を緩和することができる。
【0147】したがって、使用頻度の高いボリュームと
同一媒体に存在したため、かなり使用要求の回数がある
にもかかわらず使用できないことが多かったボリューム
も、使用しやすくすることができる。
【0148】また、記憶媒体を複数個格納することので
きるマウント手段157を備えているので、所望の記憶
媒体Aと使用頻度の最も少ない記憶媒体Bとを同時に格
納して、容易に記憶媒体Aの中の所望のボリュームnを
記憶媒体Bに移動させることができる。
【0149】また、第1記憶手段151に記憶媒体の使
用回数nと、各ボリュームごとのビジー回数bcを記憶
し、第2記憶手段152にビジー回数に対する所定の上
限値bcmaxを記憶する場合には、制御手段154
が、記憶媒体Aの中の所望のボリュームnのビジー回数
bcが、前記第2記憶手段152に記憶された所定の上
限値bcmaxを超えた場合に、制御手段154が前記
複写移動手段155によって、使用回数mの最も少ない
異なる記憶媒体Bに前記ボリュームnを移動させるの
で、同一記憶媒体上に使用頻度の高いボリュームが複数
個存在しないようにでき、同一記憶媒体の競合使用を緩
和することができる。
【0150】さらに、記憶媒体の使用回数の所定の上限
値mmaxを記憶して、制御手段154が、所望のボリ
ュームnが存在する記憶媒体Aの使用回数mが前記第2
記憶手段152に記憶されている所定の上限値mmax
を超えていた場合であって、さらに当該ボリュームnの
ビジー回数bcが前記所定の上限値bcmaxを超えて
いた場合に、制御手段154が前記複写移動手段155
によって使用回数の最も少ない異なる記憶媒体Bに前記
ボリュームnを移動させるようにしているので、媒体の
使用回数が特に高い場合において、使用頻度の高いボリ
ュームが複数個存在しないようにでき、同一記憶媒体の
競合使用を緩和することができる。
【0151】また、記憶媒体の使用時間tとこの使用時
間に対する上限値tmaxとを記憶する場合には、制御
手段154が、所望のボリュームnが存在する記憶媒体
Aの使用時間tが前記第2記憶手段152に記憶されて
いる所定の上限値tmaxを超えていた場合であって、
さらに当該ボリュームnのビジー回数bcが前記所定の
上限値bcmaxを超えていた場合に、制御手段154
が前記複写移動手段155によって使用回数の最も少な
い異なる記憶媒体Bに前記ボリュームnを移動させるよ
うにしているので、より実際の使用状況に対応した競合
制御が可能である。
【0152】また、入力手段158から記憶媒体の競合
緩和の要求コマンドが入力された場合に、前記媒体収納
手段156に格納された記憶媒体のうち任意の1つの記
憶媒体の中で使用頻度の高いボリュームが複数個存在し
ないように、前記制御手段154が競合制御をするの
で、ライブラリ制御システムの運用管理者が必要に応じ
て競合の緩和ができるので、より確実に迅速にライブラ
リ制御システムの運用管理ができる。
【0153】また、さらに、ボリュームの使用回数v
と、一つの記憶媒体中に存在する複数個のボリュームの
使用回数の差に対する所定の上限値vdifとを記憶
し、入力手段158から記憶媒体の競合緩和の要求コマ
ンドが入力された場合に、制御手段154が記憶媒体の
使用回数mが所定の上限値mmaxを超えている記憶媒
体Aを検索する。次にこの記憶媒体Aの中に存在する各
ボリュームの使用回数vを検索して任意の2つのボリュ
ームの使用回数vの差が所定の上限値vdifを超えて
いないかどうか判断する。
【0154】このとき前記ボリュームの使用回数vの差
が所定上限値vdif以内であって、かつ前記2つのボ
リュームのうちボリュームの使用回数vの少ないボリュ
ームkのビジー回数bcが前記所定の上限値bcmax
を超えている場合に、制御手段154が前記複写移動手
段155によって使用回数の最も少ない異なる記憶媒体
Bに前記ボリュームkを移動させる。
【0155】以上のように競合制御することによって、
オペレータの指示により、より確実かつ迅速に同一記憶
媒体の競合使用を緩和することができる。また、記憶媒
体の使用回数の代わりに使用時間を用い、ボリュームの
使用回数の代わりに使用時間を用いて前記したのと同様
な競合制御を行うことによっても、より確実かつ迅速に
同一記憶媒体の競合使用を緩和することができる。
【0156】相対位置を検出するアクセッサ制御方法に
関し、この発明によれば、駆動部202bが、ハンド部
202aを所望セルの中に挿入し、さらにハンド部20
2aをセルの壁面に接触する方向に移動して、ハンド部
202aがセルの壁面に接触した場合に駆動部202b
から得られる情報を用いて、制御手段203が前記アク
セッサ202と前記セルとの相対位置を検出するように
しているので、相対位置を検出するための専用の装置を
必要とせずに、安価にしかも容易に、アクセッサとセル
との相対位置の検出ができる。
【0157】また、前記制御手段203が、セルにハン
ド部202aを挿入することができる所定のセル位置に
関する情報を前記駆動部202bに与え、前記ハンド部
202aをその所定のセル位置に移動させて、ハンド部
202aをセルの中へ挿入させ、さらにハンド部202
aをセルの中で上下又は左右に移動させて、接触検出手
段204がセルの壁面にハンド部が接触したことを検出
したときに駆動部202bから得られる情報を用いて、
制御手段203がセルの現実の中心位置を求め、この現
実の中心位置と前記所定のセル位置とから、アクセッサ
202とセルとの相対位置を検出するようにするため、
利用者が相対位置検出のための面倒なアクセッサの調整
作業をする必要がなく、容易に短時間で相対位置の検出
ができる。
【0158】また、回転式の駆動セルの場合は、前記ア
クセッサ駆動部202bによってハンド部202aをセ
ルの中に挿入させ、さらに収納庫駆動部205が収納庫
201を回転させてハンド部202aがセルの壁面に接
触した場合に収納庫駆動部205から得られる情報を用
いて、制御手段203が、前記アクセッサ202と前記
セルとの相対位置を検出するようにしているので、駆動
セルの場合も、安価な装置構成で、容易にアクセッサと
セルとの相対位置の検出ができる。
【0159】また、前記制御手段203が、セルにハン
ド部202aを挿入することができる所定のセル位置に
関する情報を前記アクセッサ駆動部202bに与え、前
記ハンド部202aをその所定のセル位置に移動させ
て、ハンド部202aをセルの中に挿入させ、さらに収
納庫駆動部205によって収納庫201を回転させて、
接触検出手段204がセルの壁面にハンド部202aが
接触したことを検出したときに収納庫駆動部205から
得られる情報を用いて、制御手段203がセルの現実の
中心位置を求め、この現実の中心位置と前記所定のセル
位置とから、アクセッサ202とセルとの相対位置を検
出するようにしているので、駆動セルの場合も、面倒な
アクセッサの調整作業を省くことができ、容易に短時間
で相対位置の検出ができる。
【0160】ギャップ状態を回避するアクセッサ制御方
法に関し、この発明によれば、カートリッジの取り出せ
ないギャップ状態がギャップ検出手段301によって検
出された場合に、微振動制御手段302がアクセッサ制
御手段303又は駆動セル制御手段304に対して微振
動を行うことを指示する情報を送出し、アクセッサ制御
手段303又は駆動セル制御手段304がそれぞれアク
セッサ305又は駆動型収納庫306に指示された情報
に対応する微振動を与えると共に、アクセッサ制御手段
303が前記ハンド部305bをアクセッサ本体部30
5の内部に収容されていた所定の位置に戻るように制御
しているので、ギャップ状態を回避することができる。
【0161】図42の制御装置において、プログラム選
択手段403が、第1の格納手段に圧縮して格納された
複数種類のプログラムコードのうち必要なプログラムコ
ードを選択する。次に復元手段404がこの選択された
プログラムコードを復元する。この復元されたプログラ
ムコードは第2の格納手段402に記憶され、演算手段
405がこのプログラムコードに基づいて制御処理を実
行する。
【0162】このように、この発明によれば、あらかじ
め用意された複数種類の圧縮されたプログラムコードか
ら必要なプログラムコードのみを選択して復元するの
で、既存のハードウェアに用意された記憶容量の範囲内
で制御装置に必要な機能を実現することができる。
【0163】接続検出手段406が、接続手段407に
接続された外部装置が何であるのかを検出した後、接続
された外部装置の制御に必要なプログラムコードをプロ
グラム選択手段403が第3の格納手段408から選択
する。この後、復元手段404が選択されたプログラム
コードを復元し、第2の格納手段402に記憶する。
【0164】このように、この発明によれば、接続され
る外部装置を制御するのに必要なプログラムコードのみ
を選択して復元するので、不要なプログラムは復元され
ず、既存のハードウェアに用意された記憶容量の範囲内
で外部装置と制御装置の制御に必要な機能を実現するこ
とができる。
【0165】また、第4の格納手段410に、予め制御
装置で実行可能な機能を実現するのに必要なプログラム
コードの情報を各機能ごとに記憶しておく。機能設定手
段409によって制御装置で実行させる機能を設定し、
プログラム選択手段403が、設定された機能を実現す
るのに必要なプログラムコードを第4の格納手段410
から選択する。この後、復元手段404が選択されたプ
ログラムコードを復元し、第2の格納手段402に記憶
する。
【0166】このようにこの発明によれば、設定された
機能を実現するために必要なプログラムコードのみを選
択して復元するので、不要なプログラムは復元されず、
既存のハードウェアに用意された記憶容量の範囲内で設
定された機能の実現が可能である。このため、個別ユー
ザごとに必要な機能を実現するプログラムコードを選別
して格納する必要はなく、製造管理や版数管理が容易で
ある。
【0167】また、この発明は、接続された外部装置を
制御するのに必要なプログラムコードのうち、機能選択
手段409によって設定された機能を実現するプログラ
ムコードのみをプログラム選択手段403が選択するよ
うにしているので、より第2の格納手段402を有効に
活用することが可能である。
【0168】また、電源投入後、演算手段405が設定
された機能をすでに実行中に、機能設定手段409によ
って制御に必要な機能を設定した場合に、この新たに設
定された機能に対応するプログラムコードを前記プログ
ラム選択手段403が選択し、この選択されたプログラ
ムコードを前記復元手段404が復元し、復元されたプ
ログラムコードを前記第2の格納手段402へ記憶する
ようにしているので、電源投入後に利用するユーザが代
わってもその個別ユーザに対応した機能拡張が実行可能
である。
【0169】
【実施例】1.カートリッジ搬送装置 以下、図面に示す実施例A−1からA−4に基づいてこ
の発明を詳述する。なお、これによってこの発明は限定
されるものでない。ここでは、従来例に示したのと同様
に、磁気テープを収納したカートリッジを搬送する装置
をもとに説明する。この発明におけるオートローダと磁
気テープ装置の接続外観図とキャリアの構成図は、それ
ぞれ図9と図10と同様であるので説明は省略する。
【0170】図2にこの発明の一実施例における構成の
ブロック図を示す。同図には、カートリッジ搬送制御に
寄与する主要構成部分のみを示している。ここで、この
発明の特徴となる部分は、カートリッジを保持する手段
としてのアーム33、アームを旋回する手段としてのア
ーム旋回モータM2ドライバ31及びモータM2(3
2)、カートリッジを搬送する手段としてのベルト3
0、ベルトを駆動する手段としてのベルト駆動モータM
1ドライバ28及びモータM1(29)、カートリッジ
の搬送が完了したかどうかを監視する手段としてのセン
サS1(24)及びセンサS2(25)、カートリッジ
搬送の制御をする手段としてのCPU21、ROM22
及びRAM23とから構成される。ROM22には、カ
ートリッジ搬送の制御プログラムが内蔵されており、R
AM23には、搬送制御に用いられる各種設定データや
センサからの監視状態を示すデータなどが記憶されてい
る。
【0171】CPU21は、RAM22内の制御プログ
ラムに基づいてカートリッジ搬送制御を行うものであ
り、従来例と同様に磁気テープ装置内部に備えられてい
る。24、25、26及び27はセンサであり、従来例
と同様の役割を果たすものである。
【0172】すなわち、センサS1(24)、センサS
2(25)は、キャリア内にカートリッジが正しく挿入
されたかどうかを監視するためのセンサであり、センサ
S3(26)、センサS4(27)は、アーム旋回用の
モータM2の回転位置を検出するためのセンサである。
これらのセンサは、オートローダ側で、監視及び検出す
るのにふさわしい位置に備えられる。また、これらのセ
ンサは、発光部、受光部から構成される光センサを用い
ることが好ましい。
【0173】28は、ベルト駆動モータM1ドライバで
あり、アーム33の周囲に取りつけられたベルト30を
駆動するモータM1(29)を回転させるものである。
ここで、ベルト駆動モータM1(28)は図9における
磁気テープ装置52内に備えられるものであり、モータ
M1(29)及びベルト30は図10におけるようにア
ーム33に取り付けられるものである。
【0174】31は、アーム旋回モータM2ドライバで
あり、アーム33の旋回動作をさせるモータM2(3
2)を駆動するためのものである。ここで、アーム旋回
モータM2ドライバ31は、図9における磁気テープ装
置52内に備えられるものであり、モータM2(32)
及びアーム33はキャリア53内に取り付けられるもの
である。
【0175】34は、キャリア移動モータドライバであ
り、キャリア36を上下左右に移動させるモータ35を
駆動させるためのものである。ここで、キャリア移動モ
ータドライバ34は、磁気テープ装置52内に備えられ
るものであり、キャリア移動モータ35及びキャリア3
6はオートローダ51内部に取り付けられるものであ
る。
【0176】上記したように各センサ24〜27、各モ
ータ29、32、35、各モータによって駆動されるベ
ルト30、アーム33、及びキャリア36はオートロー
ダ51側に配置されるが、CPU21、ROM22、R
AM23、及び各ドライバ28、31、34は磁気テー
プ装置52側に備えられる。また、オートローダ51と
磁気テープ装置52とは図示していないコネクタ2はケ
ーブルによって接続される。
【0177】以上がこの発明のカートリッジ搬送装置の
構成であるが、CPU21がセンサS1〜S4の監視信
号及び検出信号をもとに、ベルト、アーム、キャリア移
動用の各モータを駆動することによってカートリッジの
搬送制御を行う。
【0178】アーム33は図10で示したように対向さ
れた位置に2本備えられ、アームの開閉によってカート
リッジの取出し及び収納が行われる。ベルト30は、ア
ーム33によってつかまれたカートリッジをキャリア3
6内部へ又は外部へ搬送するものである。キャリア36
は、その内部にカートリッジを取り込んで、磁気テープ
装置52又は所定位置のマガジン54へカートリッジを
運ぶものである。
【0179】次に、この発明のカートリッジ搬送方法に
ついて述べる。図3に、この発明の一実施例におけるキ
ャリアのアームA1の駆動状態の模式図を示す。ここ
で、2本のアームA1は支点Pを中心にそれぞれ旋回さ
せられるが、2本のアームA1の左端が内側に旋回させ
られて、この左端でカートリッジをつかむ状態を“CL
OSE”状態とする。また、2本のアームA1の右端が
内側に旋回させられて、この右端でカートリッジをつか
む状態を“OPEN”状態とする。
【0180】以下の実施例では、図3における(3)の
方向にカートリッジを搬送する場合を考えるが、(3)
と逆の方向、すなわち紙面の右から左方向へ搬送する場
合も以下に示すのと同様の手順で行うことができる。
【0181】実施例A−1 図4に、アームの開閉動作を繰り返し行ってカートリッ
ジの搬送不可状態を回避させようとする処理のフローチ
ャートを示す。まず、図11に示したような(X)の位
置にカートリッジがある場合に、カートリッジをつかむ
処理を行う。(ステップS121)。ここで、CPU2
1は、まず、所望のカートリッジが存在する位置へキャ
リアを移動するために、キャリア移動モータドライバ3
4に対して、キャリア移動の信号を出力する。
【0182】キャリア移動モータドライバ34は、与え
られた信号をもとにキャリア移動モータ35を駆動させ
て、所望のカートリッジを取り出すことのできる位置ま
でキャリア36を移動させる。その後、CPU21は、
アーム旋回モータM2ドライバ31に対して、カートリ
ッジをつかむ方向への旋回を行わせる信号を与える。す
なわち、図3に示したアームA1が“CLOSE”状態
となるように、モータM2(32)の回転制御を行う。
以上のようにして、(X)の位置に存在するカートリッ
ジをつかむ。
【0183】次に、ステップS122において、リトラ
イ回数の設定を行う。たとえば、RAM23上に、リト
ライ回数の設定用の領域を設け、ここは、CPU21が
設定値を書き込むことによって設定を行う。
【0184】次にステップS123からS128におい
て、処理Aはカートリッジがキャリア内に搬送されるか
どうかを監視する処理であり、前記した図13に示した
ものと同様の処理である。すなわち、ステップS123
においてベルト駆動用のモータM1を駆動させる。モー
タM1の駆動は、CPU21がベルト駆動モータM1ド
ライバ28に対して駆動信号を与えることによって行わ
れる。
【0185】次にCPU21は、RAM23上の所定の
領域に監視時間(T)の設定を行う(ステップS12
4)。ステップS125では、監視時間(T)が経過し
たかどうかチェックし、監視時間(T)が経過していな
いときはステップS126へ進むが、監視時間(T)が
経過したときは、カートリッジの搬送がうまくいかなか
ったとみなし、ステップS129へ進む。
【0186】ステップS126では、センサS1がオン
になったかどうかを調べ、ステップS127では、セン
サS2がオンになったかどうかを調べる。ここで、ステ
ップS126及びS127で、センサS1及びS2が両
方ともオンになった場合には、カートリッジがキャリア
内に正しく挿入されたとみなし、ステップS128へ進
み、ベルト駆動用モータM1(29)を停止させる。
【0187】ステップS126、S127で、センサS
1又はS2のうちどちらか一方がオンにならなければ、
ステップS125へ戻り、監視時間(T)だけ、センサ
S1及びS2の状態を監視する。
【0188】監視時間(T)が経過してもセンサS1及
びS2の両方とも又は一方がオンとならない場合とは、
たとえば、図12におけるような位置でカートリッジが
搬送できなくなった場合であり、このときステップS1
29において、ベルト駆動用のモータM1(29)を停
止させる。
【0189】次に、ステップS130において、現在セ
ンサS3がオンとなっているかどうかをチェックし、セ
ンサS3がオンとなっている場合はステップS131
へ、センサS3がオンとなっていない場合はステップS
132へ進む。ここで、前記したように、センサS3が
オンとなっている状態とは、アームA1の右端が閉じら
れた“OPEN”状態であり、逆にセンサS4がオンと
なっている状態はアームA1の左端が閉じられた“CL
OSE”状態である。
【0190】ステップS131において、現在アームA
1は“CLOSE”状態にあるので、アームA1を“O
PEN”状態にするために、アームA1を図11に示し
た(2)側に旋回するように制御する。すなわち、CP
U21は、アーム旋回モータM2ドライバ31に対し
て、アームA1を(2)の方向に旋回させるための駆動
信号を送り、モータM2を図11に示した(b)の方向
に回転させる。
【0191】この後、センサS3はオフとなり、センサ
S4がオンとなった状態でアームA1は“OPEN”の
状態となるので、センサS4がオンとなったときにモー
タM2(32)の回転を停止させる。さらに、モータM
1(29)を駆動してベルトB1を動作させ、カートリ
ッジを(3)方向へ搬送する動作を行わせる。アームA
1が“OPEN”状態になったときに、図3に示すよう
にカートリッジの右側先端部とベルトB1が(N)点で
接触する場合には、ベルトB1によってカートリッジは
(3)の方向に搬送される。
【0192】ステップS132において、現在アームA
1は“CLOSE”の状態にないので、アームA1を
“CLOSE”状態にする制御を行う。すなわち、モー
タM2を図11に示した(a)の方向にセンサS3がオ
ンとなるまで回転させて、アームA1を“CLOSE”
状態とさせる。
【0193】さらに、モータM1(29)を駆動させて
ベルトB1を動作させ、カートリッジを(3)の方向へ
搬送する動作を行わせる。ステップS131のときと同
様に、アームA1が“CLOSE”状態のときにカート
リッジとベルトB1が接点を有するときは、ベルトB1
によってカートリッジは(3)の方向に搬送される。
【0194】ステップS133では、設定したリトライ
回数を減算し、ステップS134においてリトライ回数
が0となって設定したリトライ回数分だけ処理を繰り返
したかどうかをチェックする。リトライ回数に満たない
場合には、ステップS123へ戻り上記したようなアー
ムA1の“OPEN”状態及び“CLOSE”状態の駆
動を繰り返し行う。リトライ回数に達した場合は、ステ
ップS135へ進み、エラーコードをRAM23の所定
位置にセットし、処理を終了する。
【0195】以上のように、アームA1を交互に“OP
EN”及び“CLOSE”の状態とする制御を繰り返し
行うことによって、カートリッジの搬送を継続させよう
とするため、カートリッジとアームA1の周囲に取り付
けられたベルトB1との接触点を見つけ出して、従来の
搬送方法に比べてよりカートリッジの搬送成功率を高め
ることができる。
【0196】また、モータM1及びM2の駆動及び停止
を必要な時にのみ行うので、後述する他の実施例に比べ
てこの制御装置のトラブルの低減をはかることができ、
したがって装置の寿命の点では有利である。
【0197】実施例A−2 図5に、ベルト駆動用のモータM1を停止することな
く、実施例A−1と同様にアームA1を交互に“OPE
N”状態及び“CLOSE”状態とする制御を繰り返し
行うフローチャートを示す。ここで、図5において、図
4と同じ動作は、同じステップ番号を付与している。
【0198】ステップS121からS128までの処理
は実施例A−1と同様であるが、ここでは、ステップS
125で監視時間(T)が経過した後に、ステップS1
29のベルト駆動用のモータM1の停止処理を行わない
ことが実施例A−1と異なる。すなわち、カートリッジ
を(3)の方向に搬送させるためのモータM1の駆動を
停止せずに、ベルトを動作させたまま、アームA1の
(1)側又は(2)側への旋回動作を行わせる(ステッ
プS130〜S132)。
【0199】このとき、アームA1が図3の“CLOS
E”状態かつ“OPEN”状態になる前又は“OPE
N”状態から“CLOSE”状態になる前に、カートリ
ッジの端面の一部とベルトB1が接触すれば、その時点
でカートリッジは(3)の方向に搬送されることにな
り、実施例1に比べてより効率的にカートリッジ搬送が
可能となる。
【0200】実施例A−3 図6に、モータM1及びモータM2を駆動しつづけたま
ま、カートリッジの(3)方向への搬送制御を行う場合
のフローチャートを示す。ここで、処理Aの部分は、図
4におけるステップS123からS128の処理と同じ
である。
【0201】ステップS125で、監視時間(T)が経
過した場合にステップS137へ進む。ステップS13
7では、アーム旋回用のモータM2の駆動を行う。ここ
でモータM2の駆動は、図11の(a)方向又は(b)
方向のどちらでもよく、どちらか一方向の回転をしつづ
けることによってアームA1は“OPEN”状態及び
“CLOSE”状態を交互に繰り返す。
【0202】また、このとき、処理Aにおいて、すで
に、ベルト駆動用のモータM1は駆動状態にあるので、
モータM1、及びM2はどちらも駆動された状態でカー
トリッジを(3)の方向に搬送する動作が行われる。し
たがって、モータM2の回転方向にかかわらず、アーム
A1の開閉動作の途中のどこかでカートリッジとベルト
B1との間に接触点が生じればカートリッジは(3)の
方向へ搬送され、より効率的なカートリッジ搬送が可能
となる。
【0203】実施例A−4 図7及び図8に、前記実施例A−1、A−2及びA−3
を組み合わせた場合の処理の一例のフローチャートを示
す。この実施例A−4のフローチャートでは、まず実施
例A−1の方法を試行して、カートリッジの搬送がうま
くいかなかった場合に、次に実施例A−2の方法を試行
し、さらにカートリッジの搬送がうまくいかなかった場
合に、次に実施例A−3の方法を試行する方法を示して
いる。この方法の具体的フローは図8に示されている。
【0204】ただし、実施例A−1、A−2及びA−3
の組み合わせは、この方法に限るものではなく、カート
リッジ搬送が正しく完了するまで実施例A−1、A−2
及びA−3を順次実施する方法や、実施例A−1及びA
−2のみを使う方法や実施例A−2及びA−3のみを使
う方法など様々な組み合わせが考えられる。
【0205】ステップS142においては、カートリッ
ジ搬送の処理E(ステップS143)を繰り返す回数n
の設定を行う。ステップS143においては、カートリ
ッジ搬送の処理Eを実施後、ステップS144において
処理E内のすべての処理を試行したかどうかをチェック
する。すべての処理が終了していない場合は処理Aへ戻
り、すべての処理が終了した場合はステップS145へ
進む。ステップS145では、再度、処理E内ですべて
の処理が実行されるように初期設定を行う。
【0206】次にステップS146では、連続試行回数
nの減算を行い、ステップS147において、n=0か
どうか、すなわち、設定した回数だけカートリッジの搬
送制御が行われたかどうかをチェックし、設定回数に満
たない場合は再度処理Aに戻る。設定回数繰り返しても
カートリッジ搬送が正常に終了しなかった場合には、モ
ータM1の停止(ステップS129)、モータM2の停
止(ステップS138)、及びエラーコードのセット
(ステップS135)を行って処理を終了する。
【0207】図8は、処理E(ステップS143)の詳
細フローチャートであるが、処理Aにおいて、ベルトB
1を駆動させてから監視時間(T)が経過してもセンサ
S1及びS2が共にオンにならない場合には、まず実施
例A−1で実施した処理BステップS129〜S132
のカートリッジ搬送制御を行う。
【0208】この後、ステップS144へ進み、再度処
理Aを繰り返すが、これでも監視時間(T)の間にセン
サS1及びS2が共にオンに変化しない場合には、実施
例A−2での処理C(ステップS130〜S132)の
カートリッジ搬送制御を行う。この後、同様にステップ
S144へ進み、処理Aを繰り返し、これでも監視時間
(T)の間にセンサS1及びS2が共にオンに変化しな
い場合には、実施例A−3での処理D(ステップS13
7)のカートリッジ搬送制御を行う。
【0209】以上のように、実施例A−1、A−2及び
A−3を組み合わせることによって、カートリッジとベ
ルトの接触面を作る回数を増やすことができ、カートリ
ッジの搬送成功率をより向上させると共に、カートリッ
ジの種類及び寸法の誤差によって適切な搬送制御を用い
てカートリッジの搬送を行うことができる。
【0210】また、実施例A−1、A−2及びA−3の
搬送制御を順次試行していくため、実施例A−1の処理
Bのみでカートリッジの搬送が可能であるような場合
に、実施例A−2及びA−3の処理(C,D)のような
複雑な制御及びモータの駆動をして搬送を行う過剰な制
御を行うこともないので、装置全体の寿命を高めること
ができる。
【0211】2.ライブラリ制御システム 以下、図面に示す実施例B−1からB−6に基づいてこ
の発明を詳述する。なお、これによってこの発明が限定
されるものではない。図15は、この発明のライブラリ
制御システムの構成ブロック図である。これは従来の技
術で示した構成ブロック図と同じであり、ライブラリ制
御装置102において、上位装置101から受信される
媒体の取出し及び収納に関する指示コマンドの処理、ラ
イブラリ装置113に対するアクセッサロボット115
の移動、カートリッジの取出し/収納、及び媒体のディ
スクへのマウント/アンマウント処理については、従来
と同様にして行う。
【0212】この発明は、前記したような従来のライブ
ラリ制御に加えて、ボリュームの使用回数、使用時間及
びビジー回数、さらに媒体の使用回数及び使用時間を用
いて、媒体の競合使用を緩和するようにライブラリ制御
システムを動作させるものである。
【0213】なお、この実施例では、媒体としては両面
に記録面を持つカートリッジ型磁気ディスクを用いるも
のとする。また、専用のライブラリ制御装置102をラ
イブラリ装置113に接続し、キーボード108からオ
ペレータのコマンド入力をすることによって媒体競合緩
和処理を実行する。
【0214】また、上位装置(ホストコンピュータ)1
01はライブラリ制御装置102に対して複数台接続で
きることが好ましい。図15において、ライブラリ制御
装置102は、ボリュームのマウント/アンマンウント
コマンド、しきい値設定コマンド及び媒体競合緩和コマ
ンドをライブラリ装置113のライブラリ装置制御部1
14へ送る。
【0215】ここで、しきい値設定コマンドとは、ボリ
ュームの使用回数、媒体の使用回数及びビジー回数に対
するしきい値を設定するための命令コマンドである。媒
体競合緩和コマンドとは、ライブラリ制御装置102の
管理担当者等が定期的に使用要求の多いボリュームを検
索して競合ができるだけ生じないようにするための命令
コマンドである。
【0216】ライブラリ装置制御部114は、これらの
コマンドを受信して、内容を解析後、後述するような処
理を実行する。ライブラリ装置制御部114は、図示し
ていないがCPU、ROM、RAM及びI/Oインタフ
ェース等からなるいわゆるマイクロコンピュータが通常
用いられる。アクセスロボット108は、ディスク装置
116と媒体格納庫117のセルとの間での媒体の搬送
と、ディスク装置116に格納する媒体の面の反転動作
を行うものである。
【0217】実施例B−1 ライブラリ制御装置102が媒体のマウント時、又はオ
ペレータからのマウントコマンドを受信したときに、ボ
リュームの使用頻度をディスク110内のボリューム情
報管理テーブルを検索することによって検出・判断し、
使用頻度が高いと判断した場合にはそのボリュームを他
の使用頻度の低いボリュームに移動して媒体競合の緩和
を図る実施例について説明する。ここでは、使用頻度と
してボリュームビジー回数を用いる。
【0218】図20に、実施例B−1におけるライブラ
リ制御装置の競合緩和処理のフローチャートを示す。ホ
スト101又はキーボード108からボリュームのマウ
ントコマンドが入力されると以下の処理が起動される。
ステップS521においてディスク110中のボリュー
ム情報管理テーブル上で、指定されたボリュームを検索
する。この発明のボリューム情報管理テーブルの例を図
18に示す。
【0219】同図において、各ボリュームの情報と比較
するための媒体使用回数用、ボリュームビジー回数用の
しきい値が予め設定される。また、ボリューム毎に、ボ
リュームが存在する媒体の使用回数、媒体が格納されて
いるセルアドレス、媒体のA面/B面の識別、そのボリ
ュームが存在する面とは反対の面を使用中に使用要求さ
れた回数を示すボリュームビジー回数、ボリューム使用
状態フラグ、ライブラリID、ボリューム所有者ID、
グループID等の情報がボリューム情報として記憶され
る。
【0220】ステップS522において、指定ボリュー
ムが存在する媒体が使用可か否かを判断し、使用不可で
あれば、ボリュームビジー回数をカウントアップし(ス
テップS531)、要求元のホスト101、または図示
していないライブラリ制御装置110の表示部にビジー
通知・表示を行う(ステップS532)。使用中でなけ
れば、指定ボリューム情報からセルアドレスにより、格
納位置を検索し(ステップS523)、空いているディ
スク装置116を検索する。空いているディスク装置1
16が無い場合は、解放されるのを待つ(ステップS5
24)。
【0221】ディスク装置が確保できれば(ステップS
525)、指定ボリュームの存在する媒体をアクセッサ
ロボット8によりセルから取出しそのディスク装置へ移
動させる(ステップS526)。ここで、指定ボリュー
ムのビジー回数と、同テーブルに設定されているボリュ
ームビジー回数のしきい値とを比較し(ステップS52
7)、しきい値よりもボリュームビジー回数が大きい場
合に、ライブラリ装置制御部114にコピー処理(ステ
ップS528)を行わせる。小さい場合には、コピー処
理は不要として、このボリュームについてそのままマウ
ント処理を行わせる(ステップS529)。
【0222】コピー処理については、図23にフローチ
ャートを示す。1台のディスク装置を使用してコピーを
行う方法をとっているが、ディスク装置2台を確保し、
双方に媒体を格納してコピーを行うこともできる。図2
3において、再度ボリューム情報管理テーブルを検索し
て(ステップS581)、媒体使用回数が最低値の媒体
を検出する(ステップS582)。媒体が検出されなか
った場合は、コピー処理は行わず、引き続いてマウント
処理を行う。
【0223】媒体使用回数が最低値のボリュームがあれ
ば(ステップS582)、指定ボリュームのデータをデ
ィスク110にコピーし、そのボリュームは同媒体上か
らクリアする(ステップS583)。その後、ディスク
装置中の媒体を元のセルに戻す(ステップS584)。
【0224】次に媒体使用回数が最低値として検出され
たボリュームの存在する媒体を同ディスク装置116に
移動し(ステップS585)、ディスク110にコピー
されているデータをこのボリュームに上書きコピーする
(ステップS586)。その際に、媒体中の両ボリュー
ムのビジー回数をクリアする(ステップS587)。
【0225】このようなコピー処理が行われた後、図2
0においてディスク装置中にある媒体のボリュームで、
そのままマウント処理を行う(ステップS529)。さ
らに、媒体使用回数をカウントアップする(ステップS
530)。
【0226】以上のように、マウントコマンドを受信し
たときに、指定ボリュームのビジー回数を検索し、使用
要求回数が多いにもかかわらず利用できない場合や現実
にはすぐには利用されず待ち時間が発生していると判断
された場合には、そのボリュームを他の媒体のボリュー
ムにコピーするようにしているので、指定ボリューム及
び元の媒体の反対面のボリュームも競合せずに使用する
ことができる。
【0227】実施例B−2 この実施例B−2も、実施例B−1と同様に、使用頻度
の高いボリュームを他の使用頻度の低いボリュームに移
動して媒体競合の緩和を図るものであるが、ここでは、
ボリュームビジー回数に加えて媒体の使用回数を用いて
競合制御を行う。ここで、媒体の使用回数とは、A面及
びB面それぞれの使用回数を合計した使用回数である。
【0228】図21に、実施例B−2におけるライブラ
リ制御装置の競合緩和処理のフローチャートを示す。ス
テップS541において、ディスク110中のボリュー
ム情報管理テーブル上で、指定されたボリュームを検索
する。ステップS542において、指定ボリュームが存
在する媒体が使用可か否かを判定し、使用不可であれ
ば、ボリュームビジー回数をカウントアップし(ステッ
プS552)、要求元のホスト101、または図示して
いないライブラリ制御装置110の表示部にビジー通知
・表示を行う(ステップS553)。
【0229】使用中でなければ、指定ボリューム情報に
記憶されたセルアドレスにより格納位置を検索し(ステ
ップS543)、空いているディスク装置116を検索
する。空いているディスク装置116が無い場合は、解
放されるのを待つ(ステップS544)。
【0230】ディスク装置が確保できれば(ステップS
545)、指定ボリュームの存在する媒体をアクセッサ
ロボット8によりセルから取出し、そのディスク装置へ
移動させる(ステップS546)。
【0231】ここで指定ボリュームの存在する媒体の使
用回数と、同テーブルに設定されている媒体使用回数の
しきい値とを比較し(ステップS547)、しきい値よ
りも媒体使用回数が大きい場合に、ボリュームビジー回
数の確認を行う(ステップS548)。
【0232】尚、小さい場合は、コピー処理は不要とし
て、このボリュームについてマウント処理をライブラリ
装置制御部14に行わせる(ステップS550)。
【0233】ステップS548において、しきい値より
もボリュームビジー回数が大きい場合に、コピー処理
(ステップS549)を行わせる。
【0234】コピー処理については、図23に示したフ
ローチャートと同様である。このコピー処理が行われた
後、ディスク装置中にある媒体のボリュームで、そのま
まマウント処理を行う(ステップS550)。処理後、
媒体使用回数をカウントアップする(ステップ55
1)。
【0235】以上のように、媒体使用回数が所定のしき
い値より大きく、さらにボリュームビジー回数が所定の
しきい値よりも大きい場合に、そのボリュームを他の媒
体ボリュームにコピーするようにしているので、媒体の
使用頻度が特に高い場合において、指定ボリューム及び
元の媒体の反対面のボリュームの競合せずに使用するこ
とができる。また、実施例B−1に比べてコピー回数を
減らすことができる。
【0236】実施例B−3 この実施例B−3は、実施例B−1及びB−2と同様
に、使用頻度の高いボリュームを他の使用頻度の低いボ
リュームに移動して媒体競合の緩和を図るものである
が、ここでは、実施例B−2で用いた媒体の使用回数の
かわりに、媒体の使用時間、すなわち媒体がマウントさ
れている時間を用いて競合制御を行う。
【0237】この実施例B−3の処理フローは、実施例
B−2で説明した図21のフローチャートと次の点を除
きほぼ同じである。すなわち、ステップS547におい
て媒体使用時間が一定値以上かどうかを判断する点、ス
テップS551において媒体使用時間をカウントアップ
する点が異なる。
【0238】また、媒体使用時間は、ステップS550
において媒体が実際にディスク装置にマウントされてい
る時間あるいは、実際にボリュームをロードする時間を
計測することによって求められる。このように媒体の使
用回数のかわりに媒体の使用時間を用いることで、より
実際の使用状況に対応した競合制御が可能である。
【0239】実施例B−4 この実施例B−4は、ライブラリ制御装置102が、オ
ペレーターからの媒体競合緩和処理の実行コマンドを受
信したときに、使用頻度の高いボリュームAとその反対
面に存在するボリュームBを検出し、たとえばそのボリ
ュームBが使用回数はボリュームAよりも低いがボリュ
ームビジー回数が所定値以上ある場合に、そのボリュー
ムBを他の使用頻度の低いボリュームに移動することに
より、媒体競合の緩和を図るものである。
【0240】図22に、実施例B−4におけるライブラ
リ制御装置の競合緩和処理のフローチャートを示す。オ
ペレータがキーボード108から媒体競合緩和コマンド
を入力すると、以下の処理が起動されるが、これは、あ
るボリュームについて使用要求が相当あるもののビジー
となる回数が非常に大きくなった場合や、定期的にオペ
レータが必要に応じて実行するものである。
【0241】この実施例B−4では、ボリューム情報管
理テーブルは図19のようなものを利用する。同図にお
いて、各ボリュームの情報と比較するための媒体使用回
数用、ボリュームビジー回数用、ボリューム使用回数用
のしきい値が予め設定される。また、ボリューム毎に、
ボリュームが存在する媒体の使用回数、媒体が格納され
ているセルアドレス、媒体のA面/B面の識別、片面使
用中に使用要求された回数を示すボリュームビジー回
数、ボリューム使用状態フラグ、ボリューム使用回数、
ライブラリID、ボリューム所有者ID、グループID
等の情報が設定される。ここで図18とは、ボリューム
使用回数及びこれに対するしきい値が追加される点が異
なる。
【0242】ステップS561において、まずディスク
110中のボリューム情報管理テーブルを検索し、ステ
ップS562において媒体使用回数が一定値以上である
ものを検出する(以下ボリュームAとする)。
【0243】検出できれば、ステップS563におい
て、ボリュームAの反対面ボリューム情報を検索する
(以下ボリュームBとする)。ボリュームAとボリュー
ムBのボリューム使用回数の差がボリューム情報管理テ
ーブル上のボリューム使用回数用しきい値以内の場合に
(ステップS564)、ボリューム使用回数が少ない方
のボリュームビジー回数と、同テーブルに設定されてい
るボリュームビジー回数のしきい値を比較し(ステップ
S565)、しきい値よりもボリュームビジー回数が大
きい場合に、このボリュームが使用中か否かを確認する
(ステップS566)。
【0244】使用中であれば、次のボリュームを検索す
るためステップS561へ戻る。使用中でなければ、ス
テップS567において、空いているディスク装置を探
して、ディスク装置の確保を行い(ステップS56
8)、当該ボリュームを移動した後(ステップS56
9)、コピー処理を行う(ステップS570)。
【0245】尚、コピー処理は図23に示したフローと
同様である。コピー処理終了後、ディスク装置中のボリ
ュームを元のセルへ戻し(ステップS571)、残りの
ボリューム情報があるかどうか検索し(ステップS57
2)、あれば再度ボリューム情報管理テーブルの検索
(ステップS561)へ戻り、処理を繰り返す。
【0246】実施例B−4においては、以上のように、
両面とも使用頻度が高いボリュームが存在する場合に、
一方を他の記憶媒体のボリュームにコピーしているの
で、両ボリュームとも競合せずに使用することができ
る。したがって、現実の運用時にマウント要求が発生し
たときに競合回避をするのではなく、オペレータたとえ
ばこのライブラリシステムの運用管理者が必要に応じて
競合制御をすることができるので、より確実にかつ迅速
にライブラリ制御システムの運用管理ができる。
【0247】実施例B−5 実施例B−4で用いた媒体の使用回数、ボリューム使用
回数、及びこれらの回数に対応するしきい値のかわり
に、媒体使用時間、ボリューム使用時間及びこれらの時
間に対応するしきい値を用いて、実施例B−4と同様な
競合制御をすることもできる。
【0248】すなわち、図22のステップS562にお
いて媒体使用時間が所定のしきい値を超えているかどう
かを判断し、ステップS564においてボリューム使用
時間の差が所定のしきい値を超えているかどうかを判断
する。さらに、ステップS569において、ボリューム
使用時間の小さいボリュームをコピーするように、ディ
スク装置に移動する。
【0249】以上の点が実施例B−4と異なるが、他の
処理については実施例B−4と同様である。このよう
に、媒体及びボリュームの使用時間を用いることで、よ
り実際の使用状況に対応した競合制御か可能である。
【0250】なお、実施例B−1から実施例B−5で用
いる各しきい値は、ROM106等に固定値として予め
記憶しておいてもよいが、ライブラリ装置の使用状況等
によって変更できるようにRAM107等に記憶してお
くことが好ましい。
【0251】ここで対象となるしきい値とは、図18及
び図19に示した媒体の使用回数用しきい値、ボリュー
ムの使用回数用しきい値、ビジー回数用しきい値と、実
施例の中で示した媒体の使用時間用しきい値、ボリュー
ムの使用時間用しきい値である。また、これらのしきい
値は、オペレータがキーボード108から設定できるよ
うにすることが好ましい。
【0252】以上のように、ライラリ装置の運用中に、
オペレータによって各しきい値を再設定できるようにす
ることによって、ライブラリ装置の使用状況に対応した
媒体競合の緩和が実現できる。
【0253】実施例B−6 実施例B−1からB−5では、使用頻度が高く媒体競合
の生じやすいボリュームを使用頻度の低い他の媒体上に
コピーするようにしたが、以下に示すように、コピーを
する前にオペレータに対してコピーをするかしないか、
又は、コピー先の媒体としてデータの入っていない新媒
体を使用するか既存の媒体を使用するかの選択をさせる
ようにすることが好ましい。
【0254】図24に、この実施例B−6におけるコピ
ー処理のフローチャートを示す。これは図23のコピー
処理に代わるものであり、実施例B−1から実施例B−
5におけるコピー処理としても使うことができる。図2
4において、ステップS591からステップS597ま
でがこの実施例B−6特有の処理であり、ステップS5
98からステップS604の処理は図23のステップS
581からステップS587の処理にそれぞれ対応する
ものである。
【0255】ステップS591において、コピー要求が
あった場合には、コピーを行うか否かを問い合わせるメ
ッセージをライブラリ制御装置の図示していない表示部
に出力し、オペレータからの入力を待つ。ステップS5
92において、オペレータによってコピー処理を行わな
いという指示が入力された場合には、コピーを行わず処
理を終了する。
【0256】コピー処理を行う指示がされた場合には、
ステップS593において、ライブラリ装置内にはまだ
格納されていない新しい媒体にコピーするかどうかを問
い合わせるメッセージを出力し、オペレータからの入力
を待つ。
【0257】ステップS594において、新媒体にコピ
ーするという指示がされた場合には、当該ボリュームの
データをディスク110へコピーし、この当該ボリュー
ムの情報をクリアする(ステップS595)。ステップ
S596において、ディスク装置116の中に入ってい
る媒体を元のセル位置へ戻す。
【0258】ステップS597において、オペレータが
新媒体をライブラリ装置の所定の投入口に投入すると、
その新媒体を所定の空きディスク装置116へ移動さ
せ、この後、ステップS598へ進む。ステップS59
8は、図23のステップS586に対応する。
【0259】ステップS594において、新媒体にコピ
ーしないという指示が入力された場合には、ボリューム
情報管理テーブルを検索して、媒体使用回数又は媒体使
用時間が最低値の媒体を検出し(ステップS600)、
この後図23で示したステップS582からステップS
587と同様の処理を行う。
【0260】このように、コピー要求があった場合に、
オペレータに問合わせることによって、使用頻度が低い
が重要なボリュームを不用意に消去してしまうことがな
く、より確実なライブラリ制御システムの管理ができ
る。
【0261】3.相対位置を検出するアクセッサ制御方
以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明を詳述す
る。なお、これによって、この発明が限定されるもので
はない。図28に、この発明の一実施例であるアクセッ
サ駆動に関する部分の構成ブロック図を示す。この発明
の特徴となるアクセッサとの相対位置の測定については
後述する。211はアクセッサであり、セルに挿入して
カートリッジの運搬を行うハンド部を備える。また、ア
クセッサ211は、ガイドレール215に取り付けら
れ、ガイドレール215に沿って自由に移動できるよう
に、ベルト214によって駆動される。
【0262】図28には図示していないが、アクセッサ
211は図25に示したように一般にX軸方向とY軸方
向の2つの方向に移動させられるように2つのベルトを
備えることが好ましい。また、アクセッサ211の基準
の位置を決めるためのホーム位置スリット213がガイ
ドレール215上に設けられる。
【0263】アクセッサ211がホーム位置スリット2
13上にあるときを基準として、アクセッサ211のX
軸方向及びY軸方向の位置が決定される。このハンド部
は、たとえばカートリッジをつかむために2本の腕を持
ち、後述する相対位置測定のために、ハンド部の側面と
セルの壁面が平行となるような構造を持っていることが
好ましい。212はホーム位置検出センサであり、アク
セッサがホーム位置スリット213に存在することを検
出するセンサである。これには、たとえばマイクロスイ
ッチ等の接触型スイッチや、光あるいは赤外線センサ等
の非接触型のセンサを用いることができる。216はモ
ータであり、ベルト214を直接駆動させて、アクセッ
サ211をX軸方向又はY軸方向へ移動するものであ
る。
【0264】217はタコカウンタであり、原点となる
ホーム位置スリット213に対して、現在のアクセッサ
の位置を認識するための信号を生成するものである。タ
コカウンタ217は、モータ216から、モータの回転
数及び回転速度に相当するタコパルスと呼ぶパルス信号
を得て、このタコパルスをカウントすることにより、ア
クセッサの移動方向及び移動速度に関する情報を後述す
るアクセッサ制御手段219へ出力する。218はD/
Aコンバータであり、アクセッサ制御部219からモー
タの制御信号を受けて、モータを駆動する電流信号に変
換するものである。この電流信号によってモータ216
の回転方向及び回転速度が決定される。219はアクセ
ッサ制御部であり、アクセッサの移動、ハンド部の挿入
動作制御、ハンド部の接触判定及び相対位置の測定等の
各機能を実行するものであり、一般に、CPUを中心と
してROM,RAM,I/Oコントローラ等の周辺回路
から構成される。
【0265】また前記した機能は通常ROMに内蔵され
たプログラムによって実現される。具体例には、アクセ
ッサ制御部219は、モータ216の回転制御をするた
めの信号をD/Aコンバータに出力する。また、タコカ
ウンタ217から出力されるアクセッサの移動方向等に
関する情報やホーム位置検出センサ212からの情報を
受けて、モータに対する制御量も考慮してアクセッサ2
11の現在位置の認識やアクセッサ211のセルに対す
る相対位置の測定を行う。
【0266】なお、同図には、アクセッサ211のハン
ド部及びハンド部の動作を制御する駆動部は図示してい
ないが、ハンド部を駆動するモータ及びD/Aコンバー
タなどを備えることは言うまでもない。このような構成
によって、アクセッサ211と収納庫の各セルとの相対
位置の測定を行う。
【0267】次に、この発明において特徴となるアクセ
ッサと収納庫の各セルとの相対位置を測定する実施例に
ついて説明する。この発明の特徴は、アクセッサとセル
の位置ずれを、アクセッサのハンド部をセルの中に挿入
し、ハンド部をセルの中で上下又は左右に移動させるこ
とにより測定することにある。ここで相対位置の測定時
においては、収納庫のすべてのセルには、カートリッジ
が入っていないものとする。
【0268】まず、相対位置の測定をする前に、アクセ
ッサ211がホーム位置スリット213に存在する場合
を原点とするための初期化処理が行われる。すなわち、
アクセッサ制御部219は、モータ216を駆動して、
アクセッサ211をホーム位置スリット213方向に移
動させ、ホーム位置検出センサ212がホーム位置スリ
ット213を検出したことを示す信号を受けたときにモ
ータ216を駆動してアクセッサ211を停止させる。
そして、アクセッサ制御部219は内部ROMに記憶さ
れているアクセッサの位置に関する情報を初期化する。
【0269】次にアクセッサとの収納庫の各セルとの相
対位置の測定に入る。アクセッサと収納庫から構成され
るライブラリ装置の設計あるいは設置段階で、アクセッ
サを取りつけるガイドレール215の設置位置と収納庫
との相対的な位置関係は、あらかじめ決定されているの
で、アクセッサをどの位置まで移動すれば、どの位置の
セルに挿入されたカートリッジが取り出せるかもあらか
じめ分かっている。
【0270】このように設計時にあらかじめ決定される
アクセッサと各セルとの位置関係を絶対位置としてRA
Mの中に記憶しておき、この絶対位置にアクセッサをま
ず移動させた後に、アクセッサとセルとの位置ずれ、す
なわち相対位置を測定する。
【0271】以下、図29、図30及び図31を用いて
相対位置測定の実施例を説明する。図29及び図30
は、図25に示した固定セル方式の場合であり、図31
は図26に示した駆動セル方式の場合である。
【0272】図29は、アクセッサのハンド部を左右方
向、すなわちX軸方向に移動させる場合のアクセッサと
セルとの相対位置測定の方法の説明図である。また、図
32にこの相対位置測定方法を実行するアクセッサ制御
部219のフローチャートを示す。
【0273】ステップS1001において、相対位置を
測定すべきセルの正面にアクセッサ211を移動させ
る。アクセッサ制御部219のRAMには、この絶対位
置に対応する移動量に関する情報、たとえばアクセッサ
を絶対位置まで移動させるのに必要なモータの回転数に
対応するタコカウント値が記憶されているものとする。
【0274】このとき、RAMに記憶されたセルの絶対
位置を用いてアクセッサ211を移動させ、さらにハン
ド部をセルの中に挿入させる。この状態を図29(a)
の初期状態とする。ステップS1002において、アク
セッサ211をX軸方向の右向きに低速で移動させる。
【0275】ステップS1003において、アクセッサ
のハンド部がセルの右壁面に接触(図29(b))した
かどうかを判断する。この接触の判断は、たとえば次の
ようにして行う。アクセッサ制御部219は、所定の方
向及び所定の速度でアクセッサ211を移動させるため
の制御信号をモータ216に対して出力する。そして、
これに対応してモータ216が回転したとき、その回転
数及び回転速度に対応するタコパルス信号がモータ21
6から出力され、これはタコカウンタ217によって検
出される。
【0276】タコカウンタ217では、この検出に応じ
て移動方向、速度に関する情報が出力されるが、アクセ
ッサ211が右壁面に接触した場合(図29(b))に
は、モータを駆動しているにもかかわらず、モータの回
転が停止する。たとえばモータの回転が停止した場合に
は、タコパルス信号が送出されないかあるいはタコパル
ス信号の変化がなくなる。このときタコカウンタ217
からタコパルス信号が受信されなくなったことを示す情
報、あるいは変化がなくなったことを示す情報がアクセ
ッサ制御部219に送出される。
【0277】アクセッサ制御部219では、アクセッサ
の右方向への移動のための制御信号を送出しているにも
かかわらず、前記タコパルス信号が受信されなくなった
ことを示す情報あるいは変化がなくなったことを示す情
報を受けとったときに、アクセッサ211がセルの右壁
面に接触したと判断する。
【0278】以上のようにして、アクセッサ211のハ
ンド部がセルの右壁面に接触したことが検出されると、
ステップS1004において、アクセッサ制御部219
は、受けとった情報をRAMに記憶する。すなわち右壁
タコ値を獲得する。ここで、RAMに記憶される情報と
しては、たとえば絶対位置から移動させた距離に対応す
るタコパルス信号のタコカウント値を用いることができ
る。
【0279】次に、ステップS1005において、アク
セッサ211をX軸方向の左向きに低速で移動させる。
ステップS1006において、アクセッサのハンド部が
左壁面に接触(図29(c))したかどうかを判断す
る。この判断は前記の判断と同様に行われ、アクセッサ
制御部219が、左壁に接触したことを検知した場合に
は、タコカウンタ217から受けとった情報をRAMに
記憶する(左壁タコ値を獲得する)。ステップS100
8において、獲得された2つのタコ値をもとに、セルの
中心位置に関するタコカウント値(中心タコ値)を演算
する。すなわち、中心タコ値=(左壁タコ値+右壁タコ
値)/2を求める。この中心タコ値は、ホーム位置スリ
ット213からのアクセッサの移動距離に対応するもの
である。
【0280】そこで、ステップS1009において、中
心タコ値−(絶対位置に対応するタコカウント値)を求
める。これがアクセッサとセルとの相対位置に対応する
相対タコカウント値である。この相対タコカウント値を
もとに、アクセッサを微少移動させれば、X軸方向の位
置ずれを補正することができ、アクセッサをセルの現実
の中央位置に持ってくることができる。
【0281】すべてのセルについて、以上のような位置
ずれを補正する相対位置を求めて、この相対位置に対す
る相対タコカウント値をアクセッサ制御部219のRA
Mに記憶しておく。そして実際にカートリッジをセルに
入れておき、ライブラリ装置を運用する場合には、アク
セッサをこの相対位置を見込んだ位置に移動させるよう
に制御すればよい。図30はアクセッサのハンド部を上
下方向、すなわちY軸方向に移動させる場合のアクセッ
サとセルとの相対位置測定の方法を示す。また、図33
にこの測定方法を実行するアクセッサ制御部219のフ
ローチャートを示す。
【0282】この場合、図29の測定に対して、ハンド
部を左右方向に移動させるか又は上下方向に移動させる
かが異なるだけで、ハンド部の制御の方法は同様であ
る。また、図33のフローチャートにおいて、図32の
フローチャートとはステップS1012においてY軸方
向の上向きに移動させる点と、ステップS1015にお
いてY軸方向の下向きに移動させる点が異なり、それぞ
れ上壁又は下壁に接触したときに獲得されるタコ値は上
壁タコ値又は下壁タコ値である(ステップS1014、
ステップS1017)。
【0283】したがってY軸方向の中心タコ値はステッ
プS1008に示すように、(上壁タコ値+下壁タコ
値)/2により求められる。以上のようにすれば、Y軸
方向の位置ずれを補正することができる。また、図29
と図30に示したX軸方向の位置ずれの補正とY軸方向
の位置ずれの補正を組み合わせれば、セルの正面でちょ
うど中央部にアクセッサを持ってくることができる。図
31は、図26に示した駆動セルの場合の相対位置測定
の実施例である。ここでは、アクセッサのハンド部をセ
ルの中に挿入したまま固定し、駆動セル側を移動させて
相対位置を測定し、駆動セル側の左右方向の位置ずれを
補正するものである。
【0284】図34は、この駆動セル方式のアクセッサ
制御部219のフローチャートを示したものである。な
お、駆動セル方式の場合は、図28の構成に加えて、駆
動セルを回転させるための駆動セル用モータ、D/Aコ
ンバータ及びこのモータのタコパルス信号を測定するタ
コカウンタが別に必要である。ステップS1021にお
いて、相対位置を測定すべきセルにアクセッサ211の
ハンド部が挿入できるように、駆動セル用モータを駆動
させて駆動セルを回転させる。次に相対位置を測定すべ
きセルの正面にアクセッサ211を移動させ、さらにハ
ンド部をセルの中に挿入させる。このとき、アクセッサ
211及び駆動セルの移動は、設計時又は組立時に決定
される絶対位置をもとに行われる。この後、相対位置を
測定するために、アクセッサ211のハンド部は固定し
ておく。ステップS1022において、ハンド部が駆動
セルの右壁にあたる方向へ駆動セルを低速で回転させ
る。ステップS1023において、アクセッサ211の
ハンド部が駆動セルの右壁面に接触したかどうかを判断
する。この接触の判断は、前記したものと同様に、アク
セッサ制御部219が駆動セル用モータの回転をさせる
制御信号を送出しているにもかかわらず、駆動セル用の
モータの回転が停止し、タコパルス信号が受信されなく
なったことを示す情報等を受け取ることによって行う。
【0285】次に、アクセッサ211のハンド部が駆動
セルの右壁面に接触したことが検出されると、ステップ
S1024において、右壁タコ値を獲得する。次に、ス
テップS1025において、駆動セルをステップS10
22とは逆の方向に低速で回転させる。ステップS10
26において、アクセッサ211のハンド部が駆動セル
の左壁面に接触したかどうか判断する。そして、アクセ
ッサのハンド部が駆動セルの左壁面に接触したことが検
出されると、ステップS1027において左壁タコ値を
獲得する。次に、ステップS1028において、ステッ
プS1008と同様にして駆動セルの中心タコ値を求
め、ステップS1029において、ステップS1009
と同様にして駆動セルの相対位置に対応する相対タコカ
ウント値を求める。
【0286】以上のようにして、駆動セルの位置ずれを
補正するためのアクセッサに対する駆動セルの相対位置
が求められる。したがって実際に駆動セルを用いたライ
ブラリ装置を運用する場合には、アクセッサは絶対位置
に移動させて、駆動セルを相対位置を見込んだ位置に移
動させるように制御すれば、アクセッサを駆動セルの現
実の中央位置に持ってくることができる。なお、駆動セ
ル方式の場合に、セルの上下方向についての相対位置の
測定をする必要があるときは、アクセッサをさらに上下
方向に微少に移動させてセルの上壁又は下壁に接触した
場合のタコ値を求めれば上下方向の位置ずれ補正が可能
である。以上のように、反射型光電センサや特殊な測定
治具を用いることなく、通常ライブラリ装置を構成する
部品を用いてアクセッサとセルとの相対位置を測定する
ことができるので、センサの取付け調整などの作業を省
くことができ、安価にしかも容易にアクセッサを用いた
相対位置の検出ができる。
【0287】4.ギャップ状態を回避するアクセッサ制
御方法 以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明を詳述す
る。なお、これによってこの発明が限定されるものでは
ない。図36に、この発明の一実施例における構成概略
図を示す。ここでは、まず、いわゆるギャップ状態を回
避するために必要な構成について説明し、この発明の特
徴であるギャップ状態の回避方法については後述する。
図36において、カートリッジを収納する収納庫として
は、セルの設置位置が固定された固定セル315と、円
筒形で回転軸を中心に回転することのできる駆動セル3
16の2つの収納庫から構成される。
【0288】この実施例では2つの収納庫であるが、1
つであってもよく、また3つ以上あってもかまわない。
314は、アクセッサであり、図示していないが、ハン
ド部を備えており、このハンド部によってカートリッジ
の取出し又は収納を行う。311はCPUであり、アク
セッサ制御部312及び駆動セル制御部313を制御
し、ライブラリ装置としての機能を実行するものであ
る。また、CPU311はこの発明におけるアクセッサ
314及び駆動セル316に対する微振動の指示をする
ものである。
【0289】アクセッサ制御部312は、アクセッサ自
体の移動及びハンド部の動作を制御するものであり、モ
ータ、D/Cコンバータ、ベルト等から構成される。駆
動セル制御部313は、駆動セルの回転を制御するもの
であり、モータ、D/Cコンバータ、ベルト等から構成
される。ここで、アクセッサにより、固定セルのある位
置のカートリッジを取り出す場合には、CPUがカート
リッジが存在するセルの位置にまでアクセッサを移動す
る指示をアクセッサ制御部312に対して行う。
【0290】アクセッサ制御部312がアクセッサを所
望のセル位置まで移動させた後、CPU311は、ハン
ド部をセルの中に挿入してカートリッジを取出す指示を
行う。また、駆動セル316にあるカートリッジを取り
出す場合には、CPU311は、アクセッサ制御部31
2に同様の指示を与えると共に、駆動セル制御部313
に対しても、所望のセルがアクセッサと向き合う位置に
くるように指示を与える。その後、ハンド部をセルの中
に挿入してカートリッジを取出す指示をアクセッサ制御
部312に与える。
【0291】CPU311が以上のような制御を行った
場合に、アクセッサ314と所望のカートリッジが存在
するセル位置とが、設計時又は設置時に設定された正し
い位置関係にある場合には、カートリッジの取出し又は
収納は問題なく行われるが、この位置関係がずれた場合
には、カートリッジをつかむことができたがカートリッ
ジをアクセッサ内部に取りこめないとか、カートリッジ
をセルに収納しようとしたがセルの壁面と接触してカー
トリッジがはさまってしまったというような状態、すな
わちギャップ状態が起こりうる。
【0292】この発明はこのような不都合な状態が発生
した場合に、この状態を回避して正常なカートリッジ搬
送を継続できるようにすることを特徴とする。
【0293】以下、ギャップ状態を回避するための実施
例について説明する。図37にこの発明のライブラリ装
置の制御に関する部分の構成ブロック図を示す。321
はCPU、322はROM、323はRAMであり、C
PU321は、ROM322に内蔵された制御プログラ
ムに従い、必要な情報をRAM323にREADあるい
はWRITEすることによってアクセッサを制御し、カ
ートリッジの自動搬送を実現する。
【0294】324は、アクセッサ用モータであり、ベ
ルト327を通してアクセッサ328及びハンド部32
9の駆動を行うものである。通常このモータはアクセッ
サ328用とハンド部329用の2つを別々に備えるこ
とが好ましい。ベルト327は、モータの回転をアクセ
ッサ328及びハンド部329に伝達するものであり、
これに限られるものではなく、チェーン、ギアあるいは
他の伝達機構を用いてもよい。
【0295】326は、D/Aコンバータであり、CP
U321からのアクセッサ用モータ324への回転制御
情報をD/A変換してアクセッサ用モータ324へ伝達
するものである。325は、アクセッサ用タコカウンタ
であり、アクセッサ用モータ324から出力されるタコ
パルス信号をカウントするものである。ここでタコパル
ス信号とは、アクセッサ用モータ324の回転数あるい
は回転速度に対応するパルス信号であり、タコカウンタ
325がこれを検出することにより、アクセッサ及びハ
ンド部の移動量及び移動スピードがわかる。
【0296】すなわち、CPU321は、タコカウンタ
325でカウントされる数値を監視しながら、アクセッ
サ328及びハンド部329に対して制御をかけ、ギャ
ップ状態を回避する動作をさせる。ここで、アクセッサ
328及びハンド部329に対する制御は、水平(左
右)方向、垂直(上下)方向及び前後方向のいずれの方
向もできるものとする。
【0297】また、駆動セル334を備える場合には、
これを駆動するために、駆動セル用モータ330、D/
Aコンバータ332、駆動セル用タコカウンタ331及
び駆動伝達ギア333を備える。これらは、制御対象が
駆動セル334となる点が異なるだけで、アクセッサ用
のものと同様に機能するものである。なお、ここでは駆
動セル334の駆動は、水平方向すなわち左右方向のみ
できるものとする。
【0298】まず、ギャップ状態の発生を検出する方法
の実施例を示す。例えば、ハンド部329がカートリッ
ジを取り出しに行く場合は、所定の距離だけ、ハンド部
329をセルの内部に突き出す。このときハンド部32
9を突き出す場合、アクセッサ用モータ324を回転さ
せるが、このときモータ324は、その回転に応じたタ
コパルス信号を出力する。
【0299】一例として、ハンド部がカートリッジをつ
かむまでに、アクセッサ用タコカウンタ325がモータ
の回転に応じたタコパルス信号としてA回カウントした
とする。次に、ハンド部329がカートリッジをつかん
だまま、CPUはアクセッサ内部にハンド部329を引
き戻す動作をする。
【0300】このとき、カートリッジ取り出しのときと
は逆に、アクセッサ用モータ324を回転させるが、正
常にハンド部329の引き戻しが完了できた場合には、
アクセッサ用タコカウンタ325は前記したのと同じ回
数すなわちA回のタコパルス信号をカウントするはずで
ある。したがって、引き戻し動作に入って、所定時間経
過してもタコカウンタ325によってA回のタコパルス
信号がカウントされない場合には、CPU321はギャ
ップ状態が発生したと判断することができる。
【0301】また、ギャップ状態の発生を検出するため
に、ハンド部329がアクセッサ内で通常位置にあるこ
とを検出する光電センサ等を設けて、ハンド部329が
正常にアクセッサ内に戻ってくるかどうかを判断するよ
うにしてもよい。
【0302】次に、このようなギャップ状態が発生した
場合に、駆動セルに微振動を与える場合の実施例を説明
する。図38に、駆動セル334に微振動を与える場合
のフローチャートを示す。
【0303】まず、ステップS1101において、ギャ
ップ状態が発生したことを認識したCPU321は、駆
動セル334を右側方向へ移動量Xだけ移動させる指示
を出す。すなわち、CPU321はD/Aコンバータ3
32に対して移動量Xに相当する情報を与える。ここで
移動量Xの値は、各セルの大きさ、カートリッジの大き
さ、あるいは位置ずれの大きさ等によって最適な値は異
なり、適切な値を特定することはできないが、通常アク
セッサ及びハンド部の移動制御をmm単位で行うので、1
mmから100mm程度の範囲内で移動できれば十分であ
る。
【0304】この後、D/Aコンバータ332は、この
情報をD/A変換し、駆動セル用モータ330を駆動さ
せる。駆動セル用モータ330が回転することにより、
駆動伝達ギア333を介して駆動セル334が右側方向
へ移動させられる。
【0305】また、右側方向への移動中、駆動セル用モ
ータ330から出力されるタコパルス信号を、駆動セル
用タコカウンタ331がカウントする。駆動セル用タコ
カウンタ331によって検出されるカウント値が移動量
Xに相当する値となっているかどうかを判断する。すな
わち、駆動セル334が右側方向への移動量Xだけ移動
したかどうかを判断する。
【0306】右側方向へ移動量Xだけ駆動セルが移動し
たと判断された場合には、ステップS1103へ進み、
CPUは、左側方向へ最初のアクセッサ位置に対して移
動量Xだけ駆動セルを移動させる指示を出す。ステップ
S1104において、駆動セル334の左側方向への移
動量Xに相当するカウント値が得られたかどうかを判断
し、この条件を満たす場合には、再度微振動を与えるた
め、ステップS1101へ戻る。
【0307】ステップS1102において、駆動セル3
34の移動量がまだXに満たない場合には、ステップS
1105へ進み、ハンド部引き戻し処理を実行する。す
なわち、駆動セル334が右側方向へ少し移動したこと
によって、ハンド部329がアクセッサ内に引き戻すこ
とができるかどうか試してみる。このとき、ハンド部3
29はカートリッジを持ったままでもよいが、カートリ
ッジの保持を解除して引き戻し動作をさせる方が引き戻
せる確率が高くなるので好ましい。
【0308】この引き戻し動作は、CPUがD/Aコン
トローラ326に対してハンド部329及びアクセッサ
328の引き戻し操作の情報を与えることによって行わ
れる。ステップS1106において、引き戻し動作が成
功し、ハンド部329がアクセッサ内の所定の位置まで
戻った場合には、このギャップ状態回避の制御は終了す
る。
【0309】一定時間経過しても、ハンド部329がア
クセッサ内に戻せない場合は、ステップS1102へ戻
り、再度微振動動作を繰り返す。また、ステップS11
07においても、ステップS1105と同様の引き戻し
処理を行い、ステップS1108においてもステップS
1106と同様の判断を行う。
【0310】以上のように、駆動セル334を左右方向
に微小移動を繰り返すことと、ハンド部329の引き戻
し処理を実行することでギャップ状態を回避する。この
とき微小移動の振幅量又は微小移動のスピードは、変化
させることができるようにすることが好ましい。
【0311】たとえば、1回目の左右方向への移動量X
に対して2回目はこれより少し大きい移動量X’を採用
するとか、1回目の移動スピードSに対して2回目はこ
れより少し速いスピードS’を採用するとか、適宜必要
に応じて変更できるようにしておくことが好ましい。な
お、この変更パターンは、当初から制御プログラムに内
蔵しておくことも考えられるが、外部からの設定又はプ
ログラムの変更・追加によって容易に変更できるように
することが好ましい。
【0312】次に、ギャップ状態が発生した場合に、駆
動セル334は固定したまま、アクセッサに微振動を与
える場合の実施例を説明する。この実施例も、図38で
説明した駆動セルに微振動を与える場合と同様に、アク
セッサ自体を微振動させると共に、ハンド部の引き戻し
処理を行う。図39に、アクセッサ328に微振動を与
える場合のフローチャートを示す。
【0313】この処理が始まる前に、CPU321がギ
ャップ状態を検出しているものとする。ここでは、アク
セッサ328を左右方向すなわち、水平方向に移動させ
る場合を示している。また、このフローチャートは、ス
テップS1111とステップS1113において移動対
象がアクセッサ328となる点が異なるだけで、図38
に示したフローチャートと同様である。
【0314】すなわち、駆動セルは固定したままで、ア
クセッサ328を右側あるいは左側に微小移動させるた
めに、指示情報をD/Aコンバータ326へ出力し、ア
クセッサ用モータ324を駆動させる。その後、アクセ
ッサ328の右側又は左側への微小移動中に、ハンド部
の引き戻し処理を実行し、ギャップ状態を回避するため
の動作を繰り返す。
【0315】以上に、駆動セル334を固定したまま
で、アクセッサ328に微振動を与え、ハンド部の引き
戻し処理を実行することでギャップ状態を回避する実施
例を示したが、ここでアクセッサ328の移動方向を左
右方向に限定したが、これ以外の方向に微小移動させて
もよい。
【0316】たとえば、アクセッサ328を垂直方向
(上下方向)に微振動させてもよく、あるいは、水平面
上でアクセッサの位置を中心としてアクセッサを回転す
る方向に微振動させてもよい。また、左右方向、上下方
向、あるいは回転方向の一方向のみに限定するのではな
く、これらの3種の移動方向を組み合わせて、微振動を
アクセッサに加えるようにした方がギャップ状態を回避
する上で有効な場合もあるので、必要に応じて最も効果
的と思われる移動方向の組合せと振動の順序を採用すべ
きである。
【0317】さらに、アクセッサを移動させる移動量及
び移動スピードについても適宜変化をもたせれば、ギャ
ップ状態を容易にしかも早く回避できる場合も考えられ
るので必要に応じて移動量又は移動スピードについても
考慮すべきである。また、前記したような駆動セルの微
振動とアクセッサの微振動を組み合わせて、ギャップ状
態の回避の動作を行ってもよい。
【0318】また、前記した固定セル315とアクセッ
サ314との間にギャップ状態が発生した場合には、図
39で示したようなアクセッサの微振動を行えばよく、
アクセッサの移動方向、移動量及び移動スピードを適宜
変更できればより容易に早くギャップ状態が回避できる
可能性がある。
【0319】5.制御装置 以下、図面に示す実施例C−1からC−3に基づいてこ
の発明を詳述する。なお、これによってこの発明は限定
されるものでない。図43にこの発明の制御装置のハー
ドウェアの構成ブロック図を示す。
【0320】図49に示した従来例におけるハードウェ
ア構成とほぼ同様であるため詳細は省略する。ただし、
入出力ドライバI/O1を介して、接続された外部装置
を認識するための認識信号SGNn(n=1,2……)
が入力される点、NVRAM1に機能あるいは個別ユー
ザの識別のためのフラグUSERm(m=1,2……)
が記憶される点が従来のハードウェア構成と異なる。こ
のような構成をとることにより、ROM1に記憶されて
いる複数種類のプログラムコードのうち必要なプログラ
ムコードのみを選択することが可能となる。
【0321】たとえば外部装置が接続されたときに、I
/O1のあるポートがアクティブになることをMPU1
が検出することで、認識信号SGNnが入力されたこと
がわかる。また、MPU1がI/O1のあるポートを読
んだときに、認識信号SGNnとして読み取られるデー
タ値からどの外部装置が接続されたかを認識することが
できる。
【0322】NVRAM1に格納されるフラグUSER
mとしては、たとえば、個別ユーザの番号と、その番号
に対応するROM内に格納された各機能プログラムコー
ドの番号あるいは実行すべき先頭アドレスが記憶され
る。
【0323】後述するようにMPU1は、このNVRA
M1に格納された情報を検索して、アクティブに設定さ
れた個別ユーザに対応するプログラムコードをROM1
から選択してRAM1上へ展開する。
【0324】実施例C−1 ここでは、制御装置に接続される外部装置の制御に必要
なプログラムコードのみを選択して復元する場合の例を
示す。図44に、この発明の実施例C−1におけるプロ
グラムコードのROMへの格納例を示す。実施例C−1
では、図43に示す制御装置本体に対して、I/O1を
介して複数のオプション装置(外部装置)を接続するシ
ステムを考える。ここで、オプション装置としては、磁
気ディスクあるいは磁気テープカセットなどを搬送する
オートローダ、または、ライブラリ装置等を駆動する装
置、通信制御装置、遠隔端末装置などが例として上げら
れる。
【0325】図44において、プログラムコードを格納
する領域CODE1には、制御装置本体のプログラムコ
ードMAIN1と、接続される可能性のあるオプション
装置の制御を行うプログラムコードSUBn(n=1,
2……)がすべて圧縮されて記憶されている。プログラ
ムコードの圧縮は、近年利用されている種々の圧縮方法
を用いることができる。
【0326】図45に、実施例C−1におけるROM上
のプログラムコードをRAMに展開する処理のフローチ
ャートを示す。この制御装置の電源が投入されると、ハ
ードウェア的にROM1内に格納されているMPU1の
立上げ用のプログラムコードBOOT1が起動させられ
(ステップS1201)、MPU1は、このBOOT1
のプログラムに従って以下の動作を行う。
【0327】BOOT1プログラムには、上記した電源
投入時に最初に起動されるプログラムのほか、CODE
1の領域に記憶されている各プログラムコードを識別す
るプログラム、圧縮されたプログラムコードを復元する
プログラムなどが圧縮されずに格納されている。
【0328】ステップS1202において、MPU1は
BOOT1プログラムに基づき、圧縮されたプログラム
コード領域CODE1のMAIN1の部分を復元してR
AM1上に展開する。ここで、前記したように、制御装
置本体を制御するプログラムコードであり、オプション
装置の有無にかかわらず常に必要とされるプログラムで
あるため、必ずRAM1上に展開される。
【0329】次に、ステップS1203にて、MAIN
1のプログラムコードをすべて復元して展開が終了した
場合には、I/O1の接続ポートを読み取り、認識信号
SGNnが入力されるかどうかを確認する(ステップS
1204)。
【0330】すべての認識信号SGNnが入力されてい
ない場合には(ステップS1205)、オプション装置
は無いと判断されるので、ステップS1208へ進み、
MPU1はBOOT1プログラムに従って実行アドレス
をRAM1上に展開したMAIN1プログラムの先頭ア
ドレスに移行し、この後RAM1上に展開したプログラ
ムに従って処理を行う(ステップS1209)。
【0331】一方、認識信号SGNnのうち、入力され
る信号が1つでも存在する場合は、オプション装置が接
続されていると判断され(ステップS1205)、入力
されたSGNnに対応するオプション装置の制御を実現
するプログラムコードSUBnをROM1から選択して
復号し、RAM1上に展開する(ステップS120
6)。
【0332】入力されるSGNnが複数個あるかどうか
チェックし(ステップS407)、他に入力されるSG
Nnがある場合には再度ステップS1206にて圧縮さ
れたプログラムコードSGNnの復号とRAM1への展
開を行う。
【0333】すべての入力されるSGNnに対応するプ
ログラムコードの展開が終了した後、ステップS120
8へ進み、前記したようにMPU1は実行アドレスをR
AM1上に展開したMAIN1プログラムの先頭アドレ
スに移行し、RAM1上に展開したプログラムに従って
処理を行う(ステップS1209)。
【0334】このとき、展開されたオプション装置の制
御用のプログラムコードSGNnは、サブルーチンとし
て、MAIN1プログラムから必要に応じて呼び出され
実行される。
【0335】以上のように、ROMには、接続される可
能性のあるオプション装置の制御用プログラムコードが
すべて圧縮されて格納されているが、制御装置本体に接
続されたオプション装置に関連するプログラムコードの
みを復元してRAM上に展開するので、動作に必要なプ
ログラムのみがRAM上に展開され、既存のRAM容量
を有効に活用することができる。
【0336】なお、オプション装置側にMPUや記憶装
置を持っている場合には、そのオプション装置に関する
プログラムコードを復元してオプション装置に転送して
やることも考えられ、この場合には、プログラムの変更
・追加が容易に可能となる。
【0337】オプション装置側にプログラムコードを格
納する記憶装置がない場合でも、オプション装置を含ん
だシステムとしての機能を実現するプログラムコードを
制御装置内のROM又はRAMの1ケ所で管理できるの
で、オプション装置の機能の変更・追加に対して容易に
対応できる。
【0338】実施例C−2 ここでは、図43に示すNVRAM1に記憶された個別
ユーザの識別のためのフラグUSERm(m=1,2…
…)に基づき、予め設定された個別ユーザごとに対応す
る機能を実現するのに必要なプログラムコードを展開す
る例について説明する。図46に、この発明の実施例C
−2におけるプログラムコードのROMへの格納例を示
す。
【0339】図46において、プログラムコードを格納
する領域CODE1には、制御装置本体のプログラムコ
ードMAIN1と、この制御装置で実施可能な拡張機能
ごとのプログラムコードFUNCn(n=1,2……)
がすべて圧縮されて記憶されている。
【0340】図47に、実施例C−2におけるROM上
のプログラムコードをRAMに展開する処理のフローチ
ャートを示す。この制御装置の電源が投入されると、ハ
ードウェア的にROM1内に格納されているMPU1の
立ち上げ用のプログラムコードBOOT1が起動させら
れ(ステップS1211)、MPU1はこのBOOT1
のプログラムに従って以下の動作を行う。
【0341】ステップS1212においては、ステップ
S1202と同時に、MAIN1の部分のプログラムコ
ードを復元してRAM1上に展開する。ステップS12
13にて、MAIN1のプログラムコードの展開が終了
した場合には、NVRAM1に記憶されている個別ユー
ザの識別フラグUSERmがアクティブに設定されてい
るかどうかを確認する(ステップS1214)。
【0342】すべてのフラグUSERmがアクティブで
ない場合、すなわち個別ユーザごとの設定がなく拡張機
能が必要とされない場合は(ステップS1215)、ス
テップS1218へ進み、MPU1はBOOT1プログ
ラムに従って実行アドレスを、RAM1上に展開したM
AIN1プログラムの先頭アドレスに移行し、この後R
AM1上に展開したプログラムに従って処理を行う(ス
テップS1209)。
【0343】一方、フラグUSERmのうち、アクティ
ブに設定されているものがある場合には(ステップS1
215)、そのアクティブに設定されたUSERmに対
応する拡張機能を実現するプログラムコードFUNCn
(n=1,2……)をROM1から選択して復号し、R
AM1上に展開する(ステップS1216)。
【0344】たとえば、アクティブに設定されたUSE
R1に対応する拡張機能がFUNC2,FUNC5及び
FUNC7であることがNVRAM1に記憶されている
場合には、ROM1上のFUNC2,FUNC5及びF
UNC7のプログラムコードが復元されてRAM1上に
展開される。
【0345】ステップS1217において、すべてのプ
ログラムコードの展開が終了したかどうかチェックし、
すべてのプログラムコードの展開が終了した場合には、
ステップS1218へ進み、前記したようにMPU1は
実行アドレスをRAM1上に展開したMAIN1プログ
ラムの先頭アドレスに移行し、RAM1上に展開したプ
ログラムに従って処理を行う(ステップS1219)。
このとき、展開されたオプション装置制御用のプログラ
ムコードFUNCnは、サブルーチンとしてMAIN1
プログラムから必要に応じて呼び出され実行される。
【0346】以上のように、ROMには、個別ユーザに
対応可能なすべての拡張機能を実現するプログラムコー
ドがすべて圧縮されて格納されているが、アクティブに
設定された個別ユーザに対応する拡張機能のプログラム
コードのみを復元してRAM上に展開するので、動作に
必要なプログラムのみがRAM上に展開され、既存のR
AM容量を有効に活用することができる。
【0347】またROM内に格納しておくプログラムコ
ードは圧縮されており、さらにこの中から必要なプログ
ラムコードのみを展開するようにしているので、個別ユ
ーザに対応するためにROMに必要なプログラムコード
を選別して格納する必要はなく、このためROMの製造
管理や版数管理が容易である。
【0348】実施例C−3 実施例C−2において、NVRAM1に格納される個別
ユーザ設定フラグの状態をキーボード等の入力装置から
ユーザが設定・変更できるようにすることが望ましい。
【0349】たとえば、図43の構成に対して、キーボ
ードのような入力装置と、CRTのような表示装置をさ
らに備え、現在のプログラム起動情報を表示装置に表示
させて、ユーザがこの情報を監視しながら、必要に応じ
て、入力装置から設定データの入力処理を行えば、電源
投入後ある制御動作中に、別の機能を追加したり、不要
な機能を削除したり、あるいは利用するユーザが代わっ
たため利用する拡張機能を変更したりすることが可能と
なる。
【0350】図48に、以上のような場合のMPU1の
動作フローチャートの例を示す。ここで、電源投入時
に、NVRAM1に設定されている個別ユーザの識別フ
ラグUSERnがすべてアクティブでなかったとする。
このとき、RAM1には、前記したようにMAIN1の
プログラムコードのみが展開され、このプログラムによ
る制御処理が実行されている。
【0351】ステップS1221においてハードウェア
の監視処理を行うが、この中で入力装置から個別ユーザ
の情報を設定するモードに移行する指示が入力されるか
どうかがチェックされる。ステップS1222にて、個
別ユーザ設定モードに移行する指示がなされたことが確
認されると、ステップS1223へ進み、個別ユーザの
設定処理に入る。ここで、個別ユーザの識別フラグUS
ERn(n=1,2……)のアクティブ設定、アクティ
ブに設定された個別ユーザが必要とする拡張機能の設定
などを利用者が入力する。
【0352】次にステップS1224において、アクテ
ィブに設定された個別ユーザに対応する拡張機能のプロ
グラムコード(FUNCn)をROM1上から選択し、
必要とするプログラムコードをすべて復号してRAM1
上へ展開する処理を行う(ステップS1224,S12
25)。このようにすれば、電源投入後に、利用するユ
ーザが代わっても、その個別ユーザに対応した機能拡張
が実行可能である。
【0353】
【発明の効果】1.カートリッジ搬送装置 この発明によれば、制御手段がアーム旋回手段と搬送駆
動手段を制御して所定位置への搬送動作が継続して行な
われるようにしているので、従来と比べてカートリッジ
の搬送成功率を向上させることができる。
【0354】また、アーム旋回手段がカートリッジをつ
かむために旋回した方向とは逆方向に2本のアームをそ
れぞれ旋回し、カートリッジを2本のアームの他端でつ
かんで搬送するように制御しているので、カートリッジ
と搬送手段との接触面を作ることが可能となり、カート
リッジの搬送成功率を向上させることができる。
【0355】また、搬送手段を駆動したまま、アーム旋
回手段がカートリッジをつかむために旋回した方向とは
逆方向に2本のアームをそれぞれ旋回し、カートリッジ
を2本のアームの他端でつかんで搬送するように制御し
ているので、カートリッジと搬送手段との接触面を作る
ことが可能となり、カートリッジの搬送成功率を向上さ
せることができる。
【0356】また、搬送手段を駆動したまま、カートリ
ッジを2本のアームの一端でつかむように2本のアーム
を回転させるアーム旋回手段の第1の旋回動作と、2本
のアームの他端でつかむようにこの第1の旋回動作の方
向とは逆方向に2本のアームを旋回させるアーム旋回手
段の第2の旋回動作を交互に繰り返す制御をしているの
で、カートリッジと搬送手段との接触面を作る回数をふ
やすことができ、カートリッジの搬送成功率をより向上
させることができる。
【0357】2.ライブラリ制御システム この発明によれば、比較手段による記憶媒体Aの中の所
望のボリュームnの使用頻度情報と所定の使用頻度情報
しきい値との比較結果が所定の条件を満たしている場合
に、複写移動手段によって使用頻度の最も少ない異なる
媒体にボリュームnを移動させるように制御手段が競合
制御をするので、1つの記憶媒体中には使用頻度の高い
ボリュームが複数個存在することがなくなり、同一記憶
媒体の競合使用を緩和することができる。
【0358】したがって、使用頻度の高いボリュームと
同一媒体に存在したため、かなり使用要求の回数がある
にもかかわらず使用できないことが多かったボリューム
も使用しやすくすることができる。
【0359】3.相対位置を検出するアクセッサ制御方
この発明によれば、駆動部が、ハンド部を所望セルの中
に挿入し、さらにハンド部をセルの壁面に接触する方向
に移動して、ハンド部がセルの壁面に接触した場合に駆
動部から得られる情報を用いて、制御手段が前記アクセ
ッサと前記セルとの相対位置を検出するようにしている
ので、相対位置を検出するための専用の装置を必要とせ
ずに、安価にしかも容易に、アクセッサとセルとの相対
位置の検出ができる。
【0360】また、前記制御手段が、セルにハンド部を
挿入することができる所定のセル位置に関する情報を前
記駆動部に与え、前記ハンド部をその所定のセル位置に
移動させて、ハンド部をセルの中へ挿入させ、さらにハ
ンド部をセルの中で上下又は左右に移動させて、接触検
出手段がセルの壁面にハンド部が接触したことを検出し
たときに駆動部から得られる情報を用いて、制御手段が
セルの現実の中心位置を求め、この現実の中心位置と前
記所定のセル位置とから、アクセッサとセルとの相対位
置を検出するようにするため、利用者が相対位置検出の
ための面倒なアクセッサの調整作業をする必要がなく、
容易に短時間で相対位置の検出ができる。
【0361】また、回転式の駆動セルの場合は、前記ア
クセッサ駆動部によってハンド部をセルの中に挿入さ
せ、さらに収納庫駆動部が収納庫を回転させてハンド部
がセルの壁面に接触した場合に収納庫駆動部から得られ
る情報を用いて、制御手段が、前記アクセッサと前記セ
ルとの相対位置を検出するようにしているので、駆動セ
ルの場合も、安価な装置構成で、容易にアクセッサとセ
ルとの相対位置の検出ができる。
【0362】また、前記制御手段が、セルにハンド部を
挿入することができる所定のセル位置に関する情報を前
記アクセッサ駆動部に与え、前記ハンド部をその所定の
セル位置に移動させて、ハンド部をセルの中に挿入さ
せ、さらに収納庫駆動部によって収納庫を回転させて、
接触検出手段がセルの壁面にハンド部が接触したことを
検出したときに収納庫駆動部から得られる情報を用い
て、制御手段がセルの現実の中心位置を求め、この現実
の中心位置と前記所定のセル位置とから、アクセッサと
セルとの相対位置を検出するようにしているので、駆動
セルの場合も、面倒なアクセッサの調整作業を省くこと
ができ、容易に短時間で相対位置の検出ができる。
【0363】4.ギャップ状態を回避するアクセッサ制
御方法 この発明によれば、アクセッサ又は駆動型収納庫に微振
動を与えると共に、ハンド部をアクセッサ本体部内部に
収容されていた所定の位置に戻るように制御するので、
ギャップ状態を回避することができる。
【0364】5.制御装置 この発明によれば、接続される外部装置を制御するのに
必要なプログラムコードのみを選択して復元するので、
不要なプログラムは復元されず、既存のハードウェアに
用意された記憶容量の範囲内で外部装置と制御装置の制
御に必要な機能を実現することができる。
【0365】また、接続される外部装置を制御するのに
必要なプログラムコードのみを選択して復元するので、
不要なプログラムは復元されず、既存のハードウェアに
用意された記憶容量の範囲内で外部装置と制御装置の制
御に必要な機能を実現することができる。
【0366】また、設定された機能を実現するために必
要なプログラムコードのみを選択して復元するので、不
要なプログラムは復元されず、既存のハードウェアに用
意された記憶容量の範囲内で設定された機能の実現が可
能である。このため、個別ユーザごとに必要な機能を実
現するプログラムコードを選別して格納する必要はな
く、製造管理や版数管理が容易である。
【0367】また、この発明は、接続された外部装置を
制御するのに必要なプログラムコードのうち、機能選択
手段によって設定された機能を実現するプログラムコー
ドのみをプログラム選択手段が選択するようにしている
ので、より第2の格納手段を有効に活用することが可能
である。
【0368】また、電源投入後、演算手段が設定された
機能をすでに実行中に、機能設定手段によって制御に必
要な機能を設定した場合に、この新たに設定された機能
に対応するプログラムコードを第2の格納手段に展開す
るようにしているので、電源投入後に利用するユーザが
代わってもその個別ユーザに対応した機能拡張が実行可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のカートリッジ搬送装置の基本構成ブ
ロック図である。
【図2】この発明の一実施例における構成ブロック図で
ある。
【図3】この発明の一実施例におけるアームA1の駆動
の模式図である。
【図4】この発明の実施例A−1におけるカートリッジ
搬送のフローチャートである。
【図5】この発明の実施例A−2におけるカートリッジ
搬送のフローチャートである。
【図6】この発明の実施例A−3におけるカートリッジ
搬送のフローチャートである。
【図7】この発明の実施例A−4におけるカートリッジ
搬送のフローチャートである。
【図8】この発明の実施例A−4における処理E(ステ
ップS143)の詳細フローチャートである。
【図9】オートローダと磁気テープ装置との接続外観図
である。
【図10】キャリアの構造例を示した模式図である。
【図11】従来におけるキャリアによるカートリッジ搬
送例の説明図である。
【図12】従来におけるカートリッジ搬送ができなくな
った場合の説明図である。
【図13】従来におけるカートリッジ搬送例のフローチ
ャートである。
【図14】この発明のライブラリ制御システムにおける
基本構成ブロック図である。
【図15】ライブラリ制御システムの構成ブロック図で
ある。
【図16】従来におけるボリューム情報管理テーブルの
構成図である。
【図17】従来におけるライブラリ制御装置の処理フロ
ーチャートである。
【図18】この発明の実施例におけるボリューム情報管
理テーブルの構成図である。
【図19】この発明の実施例におけるボリューム情報管
理テーブルの構成図である。
【図20】この発明の実施例B−1におけるライブラリ
制御装置の競合緩和処理のフローチャートである。
【図21】この発明の実施例B−2及びB−3における
ライブラリ制御装置の競合緩和処理のフローチャートで
ある。
【図22】この発明の実施例B−4及びB−5における
ライブラリ制御装置の競合緩和処理のフローチャートで
ある。
【図23】この発明の実施例B−1からB−5における
コピー処理のフローチャートである。
【図24】この発明の実施例B−6におけるコピー処理
のフローチャートである。
【図25】固定式ライブラリ装置の概略構成ブロック図
である。
【図26】回転式ライブラリ装置の概略構成ブロック図
である。
【図27】この発明のライブラリ装置の基本構成ブロッ
ク図である。
【図28】この発明の一実施例において、アクセッサ制
御に関する構成のブロック図である。
【図29】一実施例におけるX軸方向の相対位置測定方
法の説明図である。
【図30】一実施例におけるY軸方向の相対位置測定方
法の説明図である。
【図31】一実施例における駆動セルの場合の相対位置
測定方法の説明図である。
【図32】X軸方向の相対位置測定に対するアクセッサ
制御のフローチャートである。
【図33】Y軸方向の相対位置測定に対するアクセッサ
制御のフローチャートである。
【図34】駆動セルの場合の相対位置測定に対するアク
セッサ制御のフローチャートである。
【図35】この発明の基本構成ブロック図である。
【図36】この発明のライブラリ装置の一実施例の構成
概略図である。
【図37】この発明のライブラリ装置の制御に関する部
分の構成ブロック図である。
【図38】駆動セルに微振動を与える場合のフローチャ
ートである。
【図39】アクセッサに微振動を与える場合のフローチ
ャートである。
【図40】ライブラリ装置の構成を示す模式図である。
【図41】アクセッサの正常動作及び異常動作の説明図
である。
【図42】この発明の制御装置の基本構成ブロック図で
ある。
【図43】この発明の制御装置の実施例の構成ブロック
図である。
【図44】実施例C−1におけるプログラムコードの格
納例の説明図である。
【図45】実施例C−1におけるプログラム起動処理の
フローチャートである。
【図46】実施例C−2におけるプログラムコードの格
納例の説明図である。
【図47】実施例C−2におけるプログラム起動処理の
フローチャートである。
【図48】実施例C−3におけるプログラムコード復元
処理のフローチャートである。
【図49】従来における構成ブロック図である。
【図50】従来におけるプログラムコードの格納例の説
明図である。
【図51】従来におけるプログラム起動処理のフローチ
ャートである。
【符号の説明】
21 CPU 22 ROM 23 RAM 24 センサS1 25 センサS2 26 センサS3 27 センサS4 28 ベルト駆動モータM1ドライバ 29 モータM1 30 ベルト 31 アーム旋回モータM2ドライバ 32 モータM2 33 アーム 34 キャリア昇降モータドライバ 35 キャリア昇降モータ 36 キャリア 101 上位装置(ホストコンピュータ) 102 ライブラリ制御装置 103 ホストインタフェース(ホストI/F) 104 ライブラリインタフェース(ライブラリI/
F) 105 CPU 106 ROM 107 ROM 108 キーボード 109 キーボード制御部 110 ディスク 111 ディスク制御部 112 バス 113 ライブラリ装置 114 ライブラリ装置制御部 115 アクセッサロボット 116 ディスク装置 117 媒体格納庫 211 アクセッサ 212 ホーム位置検出センサ 213 ホーム位置スリット 214 ベルト 215 ガイドレール 216 モータ 217 タコカウンタ 218 D/Aコンバータ 219 アクセッサ制御部 321 CPU 322 ROM 323 RAM 324 アクセッサモータ 325 タコカウンタ 326 D/Aコンバータ 327 ベルト 328 アクセッサ 329 ハンド部 330 駆動セル用モータ 331 駆動セル用タコカウンタ 332 D/Aコンバータ 333 駆動伝達ギア 334 駆動セル 401 第1の格納手段 402 第2の格納手段 403 プログラム選択手段 404 復元手段 405 演算手段 406 接続検出手段 407 接続手段 408 第3の格納手段 409 機能設定手段 410 第4の格納手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山村 直也 兵庫県加東郡社町佐保35番(番地なし) 富士通周辺機株式会社内 (72)発明者 掃部 英智 兵庫県加東郡社町佐保35番(番地なし) 富士通周辺機株式会社内 (72)発明者 田中 清隆 兵庫県加東郡社町佐保35番(番地なし) 富士通周辺機株式会社内 (72)発明者 橋本 義之 兵庫県加東郡社町佐保35番(番地なし) 富士通周辺機株式会社内 (72)発明者 大中 勝文 兵庫県加東郡社町佐保35番(番地なし) 富士通周辺機株式会社内 (72)発明者 松崎 範晶 兵庫県加東郡社町佐保35番(番地なし) 富士通周辺機株式会社内 (72)発明者 淺原 隆宏 兵庫県加東郡社町佐保35番(番地なし) 富士通周辺機株式会社内

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の距離をおいて向かい合って位置し
    それぞれの支点を中心に旋回する2本のアームを備え、
    この支点を中心に2本のアームを互いに逆方向に旋回さ
    せることによって第1の所定の位置に収納されたカート
    リッジを2本のアームの一端でつかむカートリッジ保持
    手段と、 前記アームを支点を中心に旋回させるアーム旋回手段
    と、 2本のアームによってつかまれたカートリッジを2本の
    アームの間の空間に引き込むようにまたは2本のアーム
    の間の空間から送り出すように搬送する搬送手段と、 前記搬送手段を駆動する搬送駆動手段と、 カートリッジが第2の所定の位置まで搬送されたかどう
    かを監視する搬送完了監視手段と、 搬送完了監視手段からの情報を受けて、アーム旋回手段
    と搬送駆動手段の動作を制御する制御手段とを備え、 前記搬送完了監視手段が一定時間内にカートリッジが第
    2の所定の位置まで搬送されていないことを検知した場
    合に、制御手段が前記第2の所定の位置への搬送動作が
    継続して行われるように制御することを特徴とするカー
    トリッジ搬送装置。
  2. 【請求項2】 一定時間内にカートリッジが第2の所定
    の位置まで搬送されていないことが前記搬送完了監視手
    段によって検知された場合に、アーム旋回手段がカート
    リッジをつかむために旋回した方向とは逆方向に2本の
    アームをそれぞれ旋回して、搬送手段がカートリッジを
    2本のアームの他端でつかんで搬送するように制御手段
    が搬送駆動手段を制御することを特徴とする請求項1記
    載のカートリッジ搬送装置。
  3. 【請求項3】 一定時間内にカートリッジが第2の所定
    の位置まで搬送されていないことが前記搬送完了監視手
    段によって検知された場合に、搬送駆動手段が前記第2
    の所定の位置への搬送動作を継続させるように搬送手段
    を駆動したまま、アーム旋回手段がカートリッジをつか
    むために旋回した方向とは逆方向に2本のアームをそれ
    ぞれ旋回して、搬送手段がカートリッジを2本のアーム
    の他端でつかんで搬送するように制御手段が搬送駆動手
    段を制御することを特徴とする請求項1記載のカートリ
    ッジ搬送装置。
  4. 【請求項4】 一定時間内にカートリッジが第2の所定
    の位置まで搬送されていないことが前記搬送完了監視手
    段によって検知された場合に、搬送駆動手段が前記第2
    の所定の位置への搬送動作を継続させるように搬送手段
    を駆動したまま、カートリッジを2本のアームの一端で
    つかむように2本のアームを旋回させるアーム旋回手段
    の第1の旋回動作と、2本のアームの他端でつかむよう
    にこの第1の旋回動作の方向とは逆方向に2本のアーム
    を旋回させるアーム旋回手段の第2の旋回動作を交互に
    繰り返す制御を制御手段が行うことを特徴とする請求項
    1記載のカートリッジ搬送装置。
  5. 【請求項5】 一定時間内にカートリッジが第2の所定
    の位置まで搬送されていないことが前記搬送完了監視手
    段によって検知された場合に、搬送駆動手段が前記第2
    の所定の位置への搬送動作を継続させるように搬送手段
    を駆動したまま、アーム旋回手段がカートリッジをつか
    むために旋回した方向とは逆方向に2本のアームをそれ
    ぞれ旋回して、搬送手段がカートリッジを2本のアーム
    の他端でつかんで搬送する制御を制御手段がさらに行う
    ことを特徴とする請求項2記載のカートリッジ搬送装
    置。
  6. 【請求項6】 一定時間内にカートリッジが第2の所定
    の位置まで搬送されていないことが前記搬送完了監視手
    段によって検知された場合に、搬送駆動手段が前記第2
    の所定の位置への搬送動作を継続させるように搬送手段
    を駆動したまま、カートリッジを2本のアームの一端で
    つかむように2本のアームを旋回させるアーム旋回手段
    の第1の旋回動作と、2本のアームの他端でつかむよう
    にこの第1の旋回動作の方向とは逆方向に2本のアーム
    を旋回させるアーム旋回手段の第2の旋回動作を交互に
    繰り返す制御を制御手段がさらに行うことを特徴とする
    請求項5記載のカートリッジ搬送装置。
  7. 【請求項7】 記憶媒体の使用頻度情報と、記憶媒体上
    のデータの管理単位であるボリュームごとにそのボリュ
    ームの使用頻度情報を記憶する第1記憶手段と、 前記ボリュームの使用頻度情報と比較される所定の使用
    頻度しきい値を記憶する第2記憶手段と、 前記ボリュームの使用頻度情報と前記所定の使用頻度し
    きい値とを比較する比較手段と、 記憶媒体を収納するためのセルを複数個備えた媒体収納
    手段と、 前記媒体収納手段のセルに格納された記憶媒体の中の所
    望のボリュームを異なる記憶媒体Bに移動する複写移動
    手段と、 前記比較手段による前記記憶媒体Aの中の所望のボリュ
    ームnの使用頻度情報と前記所定の使用頻度しきい値と
    の比較結果が所定の条件を満たしている場合に、前記複
    写移動手段によって使用頻度の最も少ない異なる記憶媒
    体Bに前記ボリュームnを移動させる制御手段とを備
    え、 1つの記憶媒体中に使用頻度の高いボリュームが複数個
    存在しないように前記制御手段が競合制御をすることを
    特徴とするライブラリ制御システム。
  8. 【請求項8】 前記媒体収納手段のセルに収納された記
    憶媒体のうち所望の複数個の記憶媒体を取出して格納す
    ることのできるマウント手段をさらに備え、 前記制御手段が、前記比較手段による前記記憶媒体Aの
    中の所望のボリュームの使用頻度情報と前記所定の使用
    頻度しきい値との比較結果が所定の条件を満たす記憶媒
    体Aをマウント手段に格納すると共に、使用頻度の最も
    少ない異なる記憶媒体Bをマウント手段に格納し、前記
    複写移動手段によって前記ボリュームnを前記記憶媒体
    Bに移動させることを特徴とする請求項7に記載したラ
    イブラリ制御システム。
  9. 【請求項9】 前記第1記憶手段に、記憶媒体の使用回
    数mを記憶するとともにボリュームの使用要求があった
    際に使用ができなかった回数を示すビジー回数bcを各
    ボリュームごとに記憶し、 前記第2記憶手段に、前記ビジー回数の所定の上限値b
    cmaxを記憶し、 記憶媒体Aの中の所望のボリュームnのビジー回数bc
    が、前記第2記憶手段に記憶された所定の上限値bcm
    axを超えた場合に、制御手段が前記複写移動手段によ
    って、使用回数mの最も少ない異なる記憶媒体Bに前記
    ボリュームnを移動させることを特徴とする請求項7又
    は8記載のライブラリ制御システム。
  10. 【請求項10】 前記第1記憶手段に、記憶媒体の使用
    回数mを記憶するとともにボリュームの使用要求があっ
    た際に使用ができなかった回数を示すビジー回数bcを
    各ボリュームごとに記憶し、 前記第2記憶手段に、前記ビジー回数の所定の上限値b
    cmaxと前記記憶媒体の使用回数の所定の上限値mm
    axとを記憶し、 所望のボリュームnが存在する記憶媒体Aの使用回数m
    が前記第2記憶手段に記憶されている所定の上限値mm
    axを超えていた場合であって、さらに当該ボリューム
    nのビジー回数bcが前記所定の上限値bcmaxを超
    えていた場合に、制御手段が前記複写移動手段によって
    使用回数の最も少ない異なる記憶媒体Bに前記ボリュー
    ムnを移動させることを特徴とする請求項7又は8記載
    のライブラリ制御システム。
  11. 【請求項11】 前記第1記憶手段に、記憶媒体の使用
    時間tを記憶するとともにボリュームの使用要求があっ
    た際に使用ができなかった回数を示すビジー回数bcを
    各ボリュームごとに記憶し、 前記第2記憶手段に、前記ビジー回数の所定の上限値b
    cmaxと前記記憶媒体の使用時間の所定の上限値tm
    axとを記憶し、 所望のボリュームnが存在する記憶媒体Aの使用時間t
    が前記第2記憶手段に記憶されている所定の上限値tm
    axを超えていた場合であって、さらに当該ボリューム
    nのビジー回数bcが前記所定の上限値bcmaxを超
    えていた場合に、制御手段が前記複写移動手段によって
    使用回数の最も少ない異なる記憶媒体Bに前記ボリュー
    ムnを移動させることを特徴とする請求項7又は8記載
    のライブラリ制御システム。
  12. 【請求項12】 入力手段をさらに備え、 この入力手段から記憶媒体の競合緩和の要求コマンドが
    入力された場合に、前記媒体収納手段に格納された記憶
    媒体のうち任意の1つの記憶媒体の中で使用頻度の高い
    ボリュームが複数個存在しないように、前記制御手段が
    競合制御することを特徴とする請求項7記載のライブラ
    リ制御システム。
  13. 【請求項13】 前記第1記憶手段に、記憶媒体の使用
    回数mを記憶するとともにボリュームの使用回数vとボ
    リュームの使用要求があった際に使用ができなかった回
    数を示すビジー回数bcを各ボリュームごとに記憶し、 前記第2記憶手段に、前記ビジー回数の所定の上限値b
    cmaxと、前記記憶媒体の使用回数の所定の上限値m
    maxと、一つの記憶媒体中に存在する複数個のボリュ
    ームの使用回数の差に対する所定の上限値vdifとを
    記憶し、 前記入力手段から記憶媒体の競合緩和の要求コマンドが
    入力された場合に、 記憶媒体の使用回数mが所定の上限値mmaxを超えて
    いる記憶媒体Aを検索し、この記憶媒体Aの中に存在す
    る各ボリュームの使用回数vを検索して任意の2つのボ
    リュームの使用回数vの差が所定の上限値vdifを超
    えていないかどうか判断し、 前記使用回数vの差が所定上限値vdif以内であっ
    て、かつ前記2つのボリュームのうちボリュームの使用
    回数vの少ないボリュームkのビジー回数bcが前記所
    定の上限値bcmaxを超えている場合に、 制御手段が前記複写移動手段によって使用回数の最も少
    ない異なる記憶媒体Bに前記ボリュームkを移動させる
    ことを特徴とする請求項12記載のライブラリ制御シス
    テム。
  14. 【請求項14】 前記第1記憶手段に、記憶媒体の使用
    時間tmを記憶するとともに、ボリュームの使用時間t
    vとボリュームの使用要求があった際に使用ができなか
    った回数を示すビジー回数bcを各ボリュームごとに記
    憶し、 前記第2記憶手段に、前記ビジー回数の所定の上限値b
    cmaxと、前記記憶媒体の使用時間の所定の上限値t
    mmaxと、一つの記憶媒体中に存在する複数個のボリ
    ュームの使用時間の差に対する所定の上限値tvdif
    とを記憶し、 前記入力手段から記憶媒体の競合緩和の要求コマンドが
    入力された場合に、 記憶媒体の使用時間tmが所定の上限値tmmaxを超
    えている記憶媒体Aを検索し、この記憶媒体Aの中に存
    在する各ボリュームの使用時間tvを検索して任意の2
    つのボリュームの使用時間tvの差が所定の上限値tv
    difを超えていないかどうか判断し、 前記使用時間tvの差が所定上限値tvdif以内であ
    って、かつ前記2つのボリュームのうちボリュームの使
    用時間tvの少ないボリュームkのビジー回数bcが前
    記所定の上限値bcmaxを超えている場合に、 制御手段が前記複写移動手段によって使用回数の最も少
    ない異なる記憶媒体Bに前記ボリュームkを移動させる
    ことを特徴とする請求項12記載のライブラリ制御シス
    テム。
  15. 【請求項15】 カートリッジの自動交換を行うライブ
    ラリ装置のアクセッサ制御方法において、 ライブラリ装置が、複数のカートリッジをおのおの格納
    する複数のセルから構成される収納庫と、前記セル内に
    格納されたカートリッジの取り出し又は収納を行うハン
    ド部とこのハンド部を駆動させる駆動部とからなるアク
    セッサと、前記駆動部に対してハンド部を駆動するため
    の制御情報を送る制御手段とを備え、前記駆動部が、ハ
    ンド部をセルの中に挿入し、さらにハンド部をセルの壁
    面に接触する方向に移動して、ハンド部がセルの壁面に
    接触した場合に駆動部から得られる情報を用いて、制御
    手段が、前記アクセッサと前記セルとの相対位置を検出
    することを特徴とするアクセッサ制御方法。
  16. 【請求項16】 ライブラリ装置が、前記駆動部からの
    駆動情報を受けて前記ハンド部が前記セルの壁面に接触
    したことを検出する接触検出手段をさらに備え、前記制
    御手段が、セルにハンド部を挿入することができる所定
    のセル位置に関する情報を前記駆動部に与え、前記ハン
    ド部をその所定のセル位置に移動させて、ハンド部をセ
    ルの中に挿入させ、さらにハンド部をセルの中で上下又
    は左右に移動させて、接触検出手段がセルの壁面にハン
    ド部が接触したことを検出したときに駆動部から得られ
    る情報を用いて、制御手段がセルの現実の中心位置を求
    め、この現実の中心位置と前記所定のセル位置とから、
    アクセッサとセルとの相対位置を検出することを特徴と
    する請求項15記載のアクセッサ制御方法。
  17. 【請求項17】 カートリッジの自動交換を行うライブ
    ラリ装置のアクセッサ制御方法において、 ライブラリ装置が、複数のカートリッジをおのおの格納
    する複数のセルから構成される駆動型の収納庫と、この
    収納庫をその回転軸を中心に回転させる収納庫駆動部
    と、前記セル内に格納されたカートリッジの取り出し又
    は収納を行うハンド部とこのハンド部を駆動させるアク
    セッサ駆動部とからなるアクセッサと、収納庫駆動部及
    び前記アクセッサ駆動部に対して、収納庫及びハンド部
    をそれぞれ駆動するための制御情報を送る制御手段とを
    備え、前記アクセッサ駆動部によってハンド部をセルの
    中に挿入させ、さらに収納庫駆動部が収納庫を回転させ
    てハンド部がセルの壁面に接触した場合に収納庫駆動部
    から得られる情報を用いて、制御手段が、前記アクセッ
    サと前記セルとの相対位置を検出することを特徴とする
    アクセッサ制御方法。
  18. 【請求項18】 ライブラリ装置が、前記アクセッサ駆
    動部及び収納庫駆動部からの駆動情報を受けて前記ハン
    ド部が前記セルの壁面に接触したことを検出する接触検
    出手段をさらに備え、前記制御手段が、セルにハンド部
    を挿入することができる所定のセル位置に関する情報を
    前記アクセッサ駆動部に与え、前記ハンド部をその所定
    のセル位置に移動させて、ハンド部をセルの中に挿入さ
    せ、さらに収納庫駆動部によって収納庫を回転させて、
    接触検出手段がセルの壁面にハンド部が接触したことを
    検出したときに収納庫駆動部から得られる情報を用い
    て、制御手段がセルの現実の中心位置を求め、この現実
    の中心位置と前記所定のセル位置とから、アクセッサと
    セルとの相対位置を検出することを特徴とする請求項1
    7記載のアクセッサ制御方法。
  19. 【請求項19】 カートリッジの自動交換を行うライブ
    ラリ装置のアクセッサ制御方法において、 ライブラリ装置が、複数のカートリッジをおのおの格納
    する複数のセルから構成される駆動型の収納庫と、 前記セル内に格納されたカートリッジの取り出し又は収
    納を行うハンド部を収容したアクセッサと、 カートリッジが取り出せないギャップ状態が発生したこ
    とを検出するギャップ検出手段とを備え、 ギャップ検出手段によってギャップ状態が検出された場
    合に、アクセッサ又は駆動型の収納庫に微振動を与える
    と共に、ハンド部をアクセッサ内部の所定の位置に戻す
    ように制御することを特徴とするアクセッサ制御方法。
  20. 【請求項20】 カートリッジの自動交換を行うライブ
    ラリ装置のアクセッサ制御方法において、 ライブラリ装置が、複数のカートリッジをおのおの格納
    する複数のセルから構成される駆動型の収納庫と、 この収納庫を駆動させる駆動セル制御手段と、 前記セル内に格納されたカートリッジの取り出し又は収
    納を行うハンド部及びこのハンド部を収容しカートリッ
    ジの搬送を行うアクセッサ本体部とからなるアクセッサ
    と、 前記アクセッサ本体部及びハンド部を駆動させるアクセ
    ッサ制御手段と、 アクセッサの動作状態又はアクセッサ制御手段から与え
    られる情報に基づいて、カートリッジが取り出せないギ
    ャップ状態が発生したことを検出するギャップ検出手段
    と、 アクセッサ制御手段又は駆動セル制御手段に対して微振
    動をすることを指示する微振動制御手段とを備え、 アクセッサによるカートリッジの取り出し又は収納を行
    う際に、ギャップ検出手段によってギャップ状態が検出
    された場合に、 微振動制御手段がアクセッサ制御手段又は駆動セル制御
    手段に対して微振動を行うことを指示する情報を送出
    し、 アクセッサ制御手段又は駆動セル制御手段がそれぞれア
    クセッサ又は駆動型収納庫に指示された情報に対応する
    微振動を与えると共に、アクセッサ制御手段が前記ハン
    ド部をアクセッサ本体部の内部に収容されていた所定の
    位置に戻すように制御することを特徴とするアクセッサ
    制御方法。
  21. 【請求項21】 複数種類のプログラムコードを圧縮し
    て格納した第1の格納手段と、前記複数種類のプログラ
    ムコードのうち必要なプログラムコードのみを自動選択
    するプログラム選択手段と、前記プログラム選択手段に
    よって選択されたプログラムコードを復元する復元手段
    と、前記復元手段によって復元された後のプログラムコ
    ードを記憶する第2の格納手段と、第2の格納手段に記
    憶されたプログラムコードに基づいて制御処理を行う演
    算手段とを備えることを特徴とする制御装置。
  22. 【請求項22】 複数個の外部装置を接続する接続手段
    と、外部装置が接続されたことを検出する接続検出手段
    と、各外部装置を制御するのに必要なプログラムコード
    の情報を各外部装置ごとに記憶する第3の格納手段とを
    さらに備え、前記接続手段に接続された外部装置が何で
    あるのかを前記接続検出手段が検出した後、前記接続手
    段に接続された外部装置の制御に必要なプログラムコー
    ドのみを第3の格納手段から前記プログラム選択手段が
    選択し、この選択されたプログラムコードを前記復元手
    段が復元し、復元されたプログラムコードを前記第2の
    格納手段へ記憶して、演算手段が、この第2の格納手段
    に記憶されたプログラムコードに基づいて、接続された
    外部装置を制御することを特徴とする請求項21記載の
    制御装置。
  23. 【請求項23】 必要な機能を設定する機能設定手段
    と、各機能を実現するのに必要なプログラムコードの情
    報を各機能ごとに記憶する第4の格納手段とをさらに備
    え、前記設定された機能を実現するのに必要なプログラ
    ムコードのみを第4の格納手段から前記プログラム選択
    手段が選択し、この選択されたプログラムコードを前記
    復元手段が復元し、復元されたプログラムコードを前記
    第2の格納手段へ記憶し、演算手段がこの第2の格納手
    段に記憶されたプログラムコードに基づいて設定された
    機能を実行することを特徴とする請求項21記載の制御
    装置。
  24. 【請求項24】 必要な機能を設定する機能設定手段
    と、各機能を実現するのに必要なプログラムコードの情
    報を各機能ごとに記憶する第4の格納手段とをさらに備
    え、接続された外部装置を制御するのに必要なプログラ
    ムコードのうち、前記機能選択手段によって設定された
    機能を実現するプログラムコードのみを第4の格納手段
    から前記プログラム選択手段が選択することを特徴とす
    る請求項22記載の制御装置。
  25. 【請求項25】 電源投入がされた後、演算手段が設定
    された機能をすでに実行中に、機能設定手段によって制
    御に必要な機能を設定した場合に、この新たに設定され
    た機能に対応するプログラムコードを前記プログラム選
    択手段が選択し、この選択されたプログラムコードを前
    記復元手段が復元し、復元されたプログラムコードを前
    記第2の格納手段へ記憶して、演算手段がこの第2格納
    手段に記憶されたプログラムコードに基づいて設定され
    た機能を実行することを特徴とする請求項23記載の制
    御装置。
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