JPH08158690A - 機械式駐車設備及びその格納制御方法 - Google Patents

機械式駐車設備及びその格納制御方法

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JPH08158690A
JPH08158690A JP30495194A JP30495194A JPH08158690A JP H08158690 A JPH08158690 A JP H08158690A JP 30495194 A JP30495194 A JP 30495194A JP 30495194 A JP30495194 A JP 30495194A JP H08158690 A JPH08158690 A JP H08158690A
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pallet
elevator
door mirror
parking
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Akihiko Kitano
明彦 北野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 利用者の使い勝手を良好にしつつ、駐車棚側
の車両のドアミラーと昇降台側の車両のドアミラーとの
接触を回避して損傷事故を防止する。 【構成】 車両の乗入れ階で車両Vが自走して乗り上が
るパレット5と、該パレットを介して車両を載置する昇
降台2と、該昇降台を上下に延びる昇降路3に沿って昇
降させる昇降装置16と、昇降台から車両をパレット上
に載せた状態のまま受け取り複数の車両を駐車させる駐
車棚4L,4Rと、車両の乗入れ階でパレット上に載置
された車両の向きをパレットと一体に転換する旋回装置
22とを備える。そして、車両の乗入れ階で車両がパレ
ットの一方に片寄って載置され該車両の左右いずれか一
方のドアミラーmがパレット5から所定以上はみ出して
いるとき、そのことを光センサ31L,31Rで検出
し、旋回装置を適宜作動させる。これにより、駐車棚に
おいてドアミラーのはみ出し側が反昇降路側に向いた状
態で車両を駐車させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両をパレットを介し
て載置する昇降台が昇降路に沿って昇降し、該昇降台か
ら車両をパレット上に載せた状態のまま昇降路側方の駐
車棚に移して駐車させる機械式駐車設備及びその格納制
御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、機械式駐車設備として、例え
ば特開平2−85472号公報に開示されるように、塔
状の駐車建造物の中央部に昇降台が昇降する昇降路を形
成するとともに、該昇降路の左右両側にそれぞれ複数の
車両を駐車させる駐車棚を設け、車両を載置した昇降台
をワイヤロープ又はチェーンで懸垂し、該ワイヤロープ
又はチェーンを巻上げ機により巻き上げ又は巻き下ろす
ことにより上記昇降台を昇降路に沿って昇降し、該昇降
台から車両を駐車棚に移して駐車させるいわゆるエレベ
ータ式駐車設備は知られている。
【0003】そして、このような駐車設備においては、
通常、駐車棚の駐車スペースにそれぞれパレットを配置
し、一つの駐車スペースに車両を駐車させるときには、
先ず、該駐車スペースのパレットを昇降台に移載して該
昇降台を車両の乗入れ階まで下降し、該乗入れ階で車両
が自走して昇降台のパレット上に乗り込む。次に、昇降
台が上記駐車スペースの位置にまで上昇し、該昇降台か
ら車両をパレット上に載せた状態のまま駐車スペースに
移載して駐車させるようになっている。尚、車両の乗入
れ階には、車両が昇降台上のパレットに対し前進で乗り
降りできるようにするために車両の向きを転換する旋回
装置が設けられることがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
エレベータ式駐車設備では、省スペース化を図るため
に、昇降台と駐車棚との隙間は僅かしか確保されていな
く、また昇降台及び駐車棚の駐車スペースは、共にパレ
ットより僅かに広い大きさになっているに過ぎないのが
一般的である。そのため、車両の乗入れ階で車両が昇降
台のパレット上に乗り込む際に左右いずれか一方に片寄
ってしまうと、その側の車両のドアミラーがパレットひ
いては昇降台及び駐車棚から側方にはみ出し、ドアミラ
ーの損傷事故を招く原因となる。特に、駐車棚に駐車す
る車両のドアミラーが昇降路側にはみ出していると、そ
のドアミラーが昇降台からはみ出した車両のドアミラー
と接触し合って破損する虞がある。
【0005】そこで、このようなドアミラーの損傷事故
を防止するために、ドアミラーのはみ出しを検出した時
点で駐車設備を停止させるか、あるいは予め駐車設備の
利用注意書等でドアミラーを折りたたんで入庫するよう
に注意を促すことが行われているが、いずれも利用者に
とっては使い勝手が悪いという欠点がある。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、車両の乗入れ階で車両
が昇降台のパレット上に乗り込む際に一方に片寄って車
両の左右いずれか一方のドアミラーがパレットからはみ
出したときでも、該車両が駐車棚に駐車する状態では車
両のドアミラーが昇降路側にはみ出さないようにするこ
とにより、利用者の使い勝手を良好にしつつ、駐車棚側
の車両のドアミラーと昇降台側の車両のドアミラーとの
接触を回避して損傷事故を防止できる機械式駐車設備及
びその格納制御方法を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係わる発明は、機械式駐車設備として、
車両の乗入れ階で車両が自走して乗り上がるパレット
と、該パレットを介して車両を載置する昇降台と、該昇
降台を上下に延びる昇降路に沿って昇降させる昇降装置
と、上記昇降路の少なくとも一側方に隣接して設けら
れ、昇降台から車両をパレット上に載せた状態のまま受
け取り複数の車両を駐車させる駐車棚と、車両の乗入れ
階でパレット上に載置された車両の向きをパレットと一
体に転換する旋回装置と、車両の乗入れ階で車両がパレ
ットの一方に片寄って載置され該車両の左右いずれか一
方のドアミラーがパレットから所定以上はみ出している
ことを検出する検出手段と、該検出手段の検出結果を受
け、車両のドアミラーがはみ出している側が上記駐車棚
で反昇降路側に向いた状態で車両が駐車するように上記
旋回装置の作動を制御する制御手段とを備える構成とす
る。
【0008】請求項2に係わる発明は、請求項1に係わ
る発明に従属し、その一つの構成要素である昇降装置の
具体的構成を示す。すなわち、上記昇降装置は、昇降台
の複数個所をワイヤロープ又はチェーンにより吊り下
げ、該ワイヤロープ又はチェーンを巻上げ機に連係して
構成される。
【0009】請求項3に係わる発明は、請求項1に係わ
る発明に従属し、その一つの構成要素である旋回装置
が、本来、車両の乗入れ階で車両がパレットに対し前進
で乗り降りするように車両の向きを転換するためのもの
であるとする。
【0010】請求項4に係わる発明は、請求項1に係わ
る発明に従属し、その一つの構成要素である検出手段の
具体的構成を示す。すなわち、上記検出手段は、各々発
光部と受光部とを有する2個の光センサからなり、該両
光センサの発光部及び受光部は、それぞれ昇降台の四つ
の偶角部に設けられている。
【0011】請求項5に係わる発明は、機械式駐車設備
として、車両の乗入れ階で車両が自走して乗り上がるパ
レットと、該パレットを介して車両を載置する昇降台
と、該昇降台を上下に延びる昇降路に沿って昇降させる
昇降装置と、上記昇降路の少なくとも一側方に隣接して
設けられ、昇降台から車両をパレット上に載せた状態の
まま受け取り複数の車両を駐車させる駐車棚と、車両の
乗入れ階でパレット上に載置された車両の向きをパレッ
トと一体に転換する旋回装置とを備えることを前提とす
る。そして、このような機械式駐車設備の格納制御方法
として、車両の乗入れ階で車両がパレットの一方に片寄
って載置され該車両の左右いずれか一方のドアミラーが
パレットから所定以上はみ出していることを検出手段で
検出する工程と、その検出結果を受け、車両のドアミラ
ーがはみ出している側が上記駐車棚で反昇降路側に向い
た状態で車両が駐車するように上記旋回装置の作動を制
御する工程とを備える構成とする。
【0012】
【作用】上記の構成により、請求項1に係わる発明で
は、車両の乗入れ階で車両が昇降台のパレット上に乗り
込む際に一方に片寄って車両の左右いずれか一方のドア
ミラーがパレットから所定以上はみ出したときには、検
出手段がそのことを検出し、該検出手段の検出結果を受
ける制御手段により旋回装置の作動が制御され、昇降台
のパレット上に載置された車両の向きが適宜転換され
る。例えば昇降台上の車両を昇降路左側の駐車棚に駐車
させる場合に、該車両の左側のドアミラーがはみ出して
いるときは車両の向きを転換することなくそのまま昇降
台を上昇させ、車両をパレット上に載せた状態で駐車棚
に駐車させる。また、車両の右側のドアミラーがはみ出
しているときは旋回装置によりパレット上に載置された
車両の向きをパレットと一体に180度転換し、しかる
後、昇降台を上昇させ、車両をパレット上に乗った状態
で駐車棚に駐車させる。これにより、駐車棚に車両が駐
車する時には、車両のドアミラーがはみ出している側が
全て反昇降路側に向くことになり、車両のドアミラーが
昇降路にはみ出ることはない。尚、請求項5に係わる発
明は、請求項1に係わる発明と同一のもので、これと同
様な作用を発揮する。
【0013】ここで、上記旋回装置が、請求項3に係わ
る発明の如く車両の乗入れ階で車両がパレットに対し前
進で乗り降りするように車両の向きを転換するためのも
のである場合には、発明を実施するに当っては、既存の
機械式駐車設備に対し、単にドアミラーのはみ出し検出
用の検出手段と制御手段とを設けるだけでよく、容易に
実施化が図れる。
【0014】また、請求項4に係わる発明では、上記検
出手段が、昇降台の四つの偶角部に設けた発光部と受光
部とを有する2個の光センサからなるので、検出手段の
構成部品を少なくしながら、全てのパレット上に載置さ
れる車両のドアミラーのはみ出しを確実に検出できるこ
とになる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0016】図1〜図3は本発明の一実施例に係わる機
械式駐車設備を示し、1は塔状の駐車構造物であって、
該駐車構造物1内の中央部には昇降台2が昇降する昇降
路3が形成されているとともに、該昇降路3の左右両側
にはそれぞれ複数の車両V,V,…を駐車させる駐車棚
4L,4Rが設けられている。上記駐車棚4L,4Rの
各駐車スペース4a,4a,…にはそれぞれパレット
5,5,…が配置されている。そして、一つの駐車スペ
ース4aに車両Vを駐車させるときには、先ず、該駐車
スペース4aのパレット5を昇降台2に移載して該昇降
台2を車両Vの乗入れ階(本実施例では地上1階)にま
で下降し、該乗入れ階で車両Vが自走して昇降台2のパ
レット5上に乗り込み、しかる後、昇降台2が上記駐車
スペース4aの位置にまで上昇し、該昇降台2から車両
Vをパレット5上に載せた状態のまま駐車スペース4a
に移載して駐車させるようになっている。尚、図示して
いないが、昇降台2と駐車棚4L,4Rの各駐車スペー
ス4aとの間でパレット5を移載する移載装置が設けら
れている。
【0017】上記昇降台2は矩形状に枠組みされたもの
であって、その四つの偶角部が各々ワイヤロープ11
a,11b,11c,11dによって吊り下げられてお
り、上記ワイヤロープ11a〜11dは、それぞれ駐車
構造物1の天井部に設けられたそらせ車12a,12
b,12c,12dに巻き付けられている。上記四つの
そらせ車12a〜12dのうち、二つのそらせ車12
a,12bは、ワイヤロープ11a,11bを各々駐車
構造物1内の一方(図1で左側)の駐車棚4L側に真横
向きにするように設けられている一方、残り二つのそら
せ車12c,12dは、ワイヤロープ11c,11dを
他のワイヤロープ11a,11dに寄せるように設けら
れている。また、ワイヤロープ11c,11dは、他の
ワイヤロープ11a,11dに近寄った位置で別のそれ
ら車12e,12fに巻き付けられ、ワイヤロープ11
a,11dと平行になっている。そして、一箇所にかつ
互いに平行な状態に集められたワイヤロープ11a〜1
1dは、モータ13a、減速機13b及び巻胴13c等
からなる巻上げ機13の巻胴13cに巻き掛けられ、そ
の先端は、中間プーリ14を介してバランスウェイト1
5を懸垂している。上記巻上げ機13,ワイヤロープ1
1a〜11d,そらせ車12a〜12f及びバランスウ
ェイト15等によって、昇降台2を昇降路3に沿って昇
降させる昇降装置16が構成されている。尚、昇降台2
の昇降はガイドレール17により、バランスウェイト1
5の昇降はカイドレール18によりそれぞれガイドされ
るようになっている。
【0018】一方、車両Vの乗入れ階においては、車両
Vが一方(図1で右側)の駐車棚4Rの下方を通って昇
降路3に乗り込んで入庫するとともに、該駐車棚4Rの
下方を通って出庫するようになっている。また、乗入れ
階の昇降路3に対応した箇所には、昇降台2が埋没可能
な大きさを有するピット21が形成され、該ピット21
内には旋回装置22が設置されている。該旋回装置22
は鉛直線廻りに回転可能なターンテーブル22aを有
し、該ターンテーブル22aは、昇降台2上に載置され
たパレット5が乗入れ階の床面より若干高い車両の乗降
高さ位置に位置し昇降台2が更にピット21内に嵌り込
むように下降したとき、該昇降台2の内側を通して突出
した状態でパレット5を支持するようになっている。そ
して、パレット5を支持した状態でターンテーブル22
aが回転することにより、パレット5及びその上に載置
された車両Vの向きを転換する。この車両Vの向きの転
換は、乗入れ階で車両Vがターンテーブル22a上のパ
レット5に対し前進で乗り降りの双方(つまり前進入庫
及び前進出庫)をできるようにするとともに、その乗降
時の車両Vの向きと昇降台2上に載置して昇降するとき
及び駐車棚4L,4Rで駐車するときの車両Vの向きと
が直交することに対応するためである。
【0019】そして、本発明の特徴として、上記昇降台
2の四つの偶角部には、各々発光部31aと受光部31
bとを有する左右一対の光ワイドセンサ31L,31R
の発光部31a及び受光部31bが設けられ、該各光ワ
イドセンサ31L,31Rの発光部31a及び受光部3
1bは、昇降台2上のパレット5の側縁から所定距離離
れた位置で上下方向に所定の幅を有する光の帯を形成す
るようになっている。そして、車両Vの乗入れ階で車両
Vが昇降台2上のパレット5の一方に片寄って載置され
該車両Vの左右いずれか一方のドアミラーmがパレット
5の側縁から所定距離以上はみ出したときには、上記光
の帯がドアミラーmにより遮られることによりドアミラ
ーmのはみ出しが光ワイドセンサ31L,31Rで検知
される。この一対の光ワイドセンサ31L,31Rは、
請求項1に係わる発明にいう、ドアミラーmのはみ出し
を検出する検出手段を構成している。
【0020】上記光ワイドセンサ31L,31Rの検出
信号は、CPU等からなる制御手段としてのコントロー
ルユニット32に入力される。該コントロールユニット
32は昇降装置16、旋回装置22及びその他駐車設備
の可動部を制御するものであって、車両Vの入庫時に上
記光ワイドセンサ31L,31Rでドアミラーmのはみ
出しが検出されたときには該ドアミラーmのはみ出し側
が車両棚4L,4Rで反昇降路側に向いた状態で車両V
が駐車するように旋回装置22のターンテーブル22a
の回転を制御するようになっている。
【0021】次に、車両Vの入庫時における旋回装置2
2等の作動について、図4に示すフローチャートを参照
しつつ説明する。
【0022】車両Vの入庫時には、先ず、車両Vを駐車
させるべき駐車スペース4aの呼び登録を行った(ステ
ップS1 )後、該駐車スペース4aからパレット5を昇
降台2に移載し、該昇降台2が車両の乗入れ階にまで下
降し、パレット5の乗降高さ位置でパレット5を昇降台
2から旋回装置22のターンテーブル22aに移す。そ
の後、昇降台5は更に下降してピット21の底部に着床
する一方、旋回装置22のターンテーブル22aが右廻
りに90度回転して該ターンテーブル22a上のパレッ
ト5が車両Vの乗入れ方向に向くようになる。この状態
において、車両Vが自走により右側の駐車棚4Rの下方
を通って上記パレット5上に乗り込んで載置される。
【0023】続いて、上記ターンテーブル22aが右廻
りに90度回転して(ステップS2)、車両Vを載置す
るパレット5の向きが駐車棚4L,4Rでのパレット5
の向きと同じになる。しかる後、ピット21底部に着床
して待避していた昇降台2が低速で上昇し(ステップS
3 )、ターンテーブル22a上からパレット5を昇降台
2に載置する。この時点で昇降台2の左右一対の光ワイ
ドセンサ31L,31Rによりドアミラーmのはみ出し
を検出する。車両Vの車幅方向中心線L1 がパレット5
及び昇降台2の幅方向中心線L2 と略一致する正常な状
態で車両Vがパレット5上に載置され、車両Vのドアミ
ラーmによっては上記両光ワイドセンサ31L,31R
のいずれもが遮光されないときには、そのまま昇降台2
が駐車スペース4aの位置にまで上昇し、該昇降台2か
ら車両Vをパレット上に載せた状態のまま駐車スペース
4aに移載して駐車させる(ステップS4 →ステップS
11)。
【0024】一方、車両Vが昇降台2上のパレット5の
一方に片寄って載置され、光ワイドセンサ31L,31
Rのいずれか一方が遮光されたとき、つまり車両Vの左
右いずれか一方のドアミラーmがパレット5の側縁から
所定以上はみ出しているときには、該ドアミラーmのは
み出し側が、車両Vを駐車させる駐車棚4L,4Rと同
じ側であるか、反対側であるかによって、以降の作動が
異なる。
【0025】すなわち、ドアミラーmのはみ出し側が左
側であり、昇降台2上の車両Vを左側の駐車棚4Lに駐
車させるとき、あるいはドアミラーmのはみ出し側が右
側であり、昇降台2上の車両Vを右側の駐車棚4Rに駐
車させるときには、そのまま昇降台2が駐車スペース4
aの位置にまで上昇し、該昇降台2から車両Vをパレッ
ト上に載せた状態のまま駐車スペース4aに移載して駐
車させる(ステップS5 →ステップS6 →ステップS7
→ステップS11、又はステップS5 →ステップS8 →ス
テップS7 →ステップS11)。このとき、車両Vのドア
ミラーmのはみ出し側は、駐車棚4L,4Rの反昇降路
側に向くことなる。
【0026】また、ドアミラーmのはみ出し側が左側で
あり、昇降台2上の車両Vを右側の駐車棚4Lに駐車さ
せるとき、あるいはドアミラーmのはみ出し側が右側で
あり、昇降台2上の車両Vを左側の駐車棚4Rに駐車さ
せるときには、昇降台2が一旦下降してパレット5を旋
回装置22のターンテーブル22aに預け、昇降台5は
更に下降してピット21の底部に着床し待避する(ステ
ップS5 →ステップS6 →ステップS9 、又はステップ
S5 →ステップS8 →ステップS9 )。その後、旋回装
置22のターンテーブル22aが180度回転してパレ
ット5上の車両Vの向きを前後反対に転換する(ステッ
プS10)。続いて、昇降台2が再び低速で上昇してター
ンテーブル22上からパレット5を受け取る。昇降台2
は更に上昇を続けて駐車スペース4aの位置にまで移動
し、その位置で昇降台2から車両Vをパレット上に載せ
た状態のまま駐車スペース4aに移載して駐車させる
(ステップS11)。このときも車両Vのドアミラーmの
はみ出し側は、駐車棚4L,4Rの反昇降路側に向くこ
となる。
【0027】このように、車両Vの左右いずれか一方の
ドアミラーmがパレット5の側縁から所定以上はみ出し
ているときには、駐車棚4L,4Rの駐車スペース4a
に車両が駐車する状態ではドアミラーmのはみ出し側が
常に反昇降路側に向くようになっているので、駐車棚4
L,4Rに駐車する車両Vのドアミラーmと昇降台2に
載置された車両Vのドアミラーmとが接触することはな
く、ドアミラーmの破損事故を防止することができる。
しかも、従来の如くドアミラーmのはみ出しを検出した
時点で駐車設備を停止させたり、ドアミラーmを折りた
たんで入庫するように注意を促したりする必要はなく、
利用者の使い勝手を良好に維持することができる。
【0028】その上、上記旋回装置22は、本来、車両
Vの乗入れ階で車両Vがターンテーブル22a上のパレ
ット5に対し前進で乗り降りの双方をできるようにする
とともに、その乗降時の車両Vの向きと昇降台2上に載
置して昇降するとき及び駐車棚4L,4Rで駐車すると
きの車両Vの向きとが直交することに対応するために設
けられるものであり、ドアミラーmの破損防止のために
のみ設けられるものではない。従って、ドアミラーmの
破損防止のために、単に左右一対の光ワイドセンサ31
L,31Rを設けるとともに、コントロールユニット3
2の制御内容を変更するだけでよいので、実施化を容易
に図ることができる。
【0029】さらに、上記光ワイドセンサ31L,31
Rは、単に昇降台2の左右両側に一対設けられるだけで
あり、この一対の光ワイドセンサ31L,31Rにより
駐車設備の全てのパレット4a,4a,…上に載置され
る車両Vのドアミラーmのはみ出しを確実に検出できる
ので、部品点数を少なくしてコストの低廉化等を図るこ
とができる。
【0030】
【発明の効果】以上の如く、本発明の機械式駐車装置及
びその格納制御方法によれば、車両の乗入れ階で車両が
昇降台のパレット上に乗り込む際に一方に片寄って車両
の左右いずれか一方のドアミラーがパレットからはみ出
したときでも、旋回装置により昇降台のパレット上に載
置された車両の向きが適宜転換され、駐車棚に駐車する
状態では車両のドアミラーがはみ出している側が全て反
昇降路側に向くようになるので、駐車棚側の車両のドア
ミラーと昇降台側の車両のドアミラーとが接触すること
はなく、ドアミラーの破損事故を防止することができ
る。しかも、ドアミラーのはみ出しを検出した時点で駐
車設備を停止させたり、ドアミラーを折りたたんで入庫
するように注意を促したりする必要はなく、利用者の使
い勝手を良好に維持することができる。
【0031】特に、請求項3に係わる発明によれば、旋
回装置は、車両の乗入れ階で車両がパレットに対し前進
で乗り降りするように車両の向きを転換するための既存
のものものであるので、実施化を容易に図ることができ
る。
【0032】また、請求項4に係わる発明によれば、全
てのパレット上に載置される車両のドアミラーのはみ出
しを2個の光センサだけで確実に検出することができ、
コストの低廉化及び作動信頼性の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる機械式駐車設備の全体
構成を示す模式図である。
【図2】同駐車装置の昇降装置の構成を示す斜視図であ
る。
【図3】同駐車設備の乗入れ階付近の構成を示す側面図
である。
【図4】車両入庫時の作動を説明するためのフローチャ
ート図である。
【符号の説明】
2 昇降台 3 昇降路 4L,4R 駐車棚 5 パレット 11a,11b,11c,11d ワイヤロープ 13 巻上げ機 16 昇降装置 22 旋回装置 31L,31R 光ワイドセンサ(検出手段) 31a 発光部 31b 受光部 32 コントロールユニット(制御
手段) V 車両 m ドアミラー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の乗入れ階で車両が自走して乗り上
    がるパレットと、 該パレットを介して車両を載置する昇降台と、 該昇降台を上下に延びる昇降路に沿って昇降させる昇降
    装置と、 上記昇降路の少なくとも一側方に隣接して設けられ、昇
    降台から車両をパレット上に載せた状態のまま受け取り
    複数の車両を駐車させる駐車棚と、 車両の乗入れ階でパレット上に載置された車両の向きを
    パレットと一体に転換する旋回装置と、 車両の乗入れ階で車両がパレットの一方に片寄って載置
    され該車両の左右いずれか一方のドアミラーがパレット
    から所定以上はみ出していることを検出する検出手段
    と、 該検出手段の検出結果を受け、車両のドアミラーがはみ
    出している側が上記駐車棚で反昇降路側に向いた状態で
    車両が駐車するように上記旋回装置の作動を制御する制
    御手段とを備えたことを特徴とする機械式駐車設備。
  2. 【請求項2】 上記昇降装置は、昇降台の複数個所をワ
    イヤロープ又はチェーンにより吊り下げ、該ワイヤロー
    プ又はチェーンを巻上げ機に連係して構成されている請
    求項1記載の機械式駐車設備。
  3. 【請求項3】 上記旋回装置は、車両の乗入れ階で車両
    がパレットに対し前進で乗り降りするように車両の向き
    を転換するためのものである請求項1記載の機械式駐車
    設備。
  4. 【請求項4】 上記検出手段は、各々発光部と受光部と
    を有する2個の光センサからなり、該両光センサの発光
    部及び受光部は、それぞれ昇降台の四つの偶角部に設け
    られている請求項1記載の機械式駐車設備。
  5. 【請求項5】 車両の乗入れ階で車両が自走して乗り上
    がるパレットと、 該パレットを介して車両を載置する昇降台と、 該昇降台を上下に延びる昇降路に沿って昇降させる昇降
    装置と、 上記昇降路の少なくとも一側方に隣接して設けられ、昇
    降台から車両をパレット上に載せた状態のまま受け取り
    複数の車両を駐車させる駐車棚と、 車両の乗入れ階でパレット上に載置された車両の向きを
    パレットと一体に転換する旋回装置とを備えた機械式駐
    車設備において、 車両の乗入れ階で車両がパレットの一方に片寄って載置
    され該車両の左右いずれか一方のドアミラーがパレット
    から所定以上はみ出していることを検出手段で検出する
    工程と、 その検出結果を受け、車両のドアミラーがはみ出してい
    る側が上記駐車棚で反昇降路側に向いた状態で車両が駐
    車するように上記旋回装置の作動を制御する工程とを備
    えたことを特徴とする機械式駐車設備の格納制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103392046A (zh) * 2011-05-31 2013-11-13 三菱重工停车机械株式会社 起重机传送机控制装置、机械式停车装置、以及起重机传送机控制方法
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